JP2022126621A - パワーサイクリングの改良されたコンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】改良された電解コンデンサ及び同電解コンデンサの作成方法を提供する。【解決手段】コンデンサ10は、アノード12上に誘電体16を有し、誘電体16上に一次導電性ポリマー層18が設けられ、一次導電性ポリマ層上に媒染層20が設けられている。媒染層は、特定の化学式Aの媒染化合物を含む。媒染層上には二次導電性ポリマ層が設けられている。TIFF2022126621000042.tif57127【選択図】図1

Description

本発明は、電解コンデンサの改良に関し、特に、サイクリング中の容量安定性に関する。本発明は、特に、容量安定性を改良する媒染層を含む改良された電解コンデンサに関する。
不良を伴うことなく、より長時間に亘って使用可能な機能を増強した電子機器の要望が一層増えている。このような利点を提供する努力は、電子機器のすべての要素に影響を及ぼしてきた。本発明は、電子部品レベル、最も具体的には電解コンデンサ内で発生する不良モードを取り除くことに関連する。
固体電解質コンデンサは、電子部品の開発において主要なツールとして出現している。固体電解コンデンサであって、特に、バルブメタルアノードを利用するものは、本来、アノード上に誘電体を伴うプレス粉体アノードと、誘電体上の導電層としての二酸化マンガンとを含み、二酸化マンガンは、カソードとして機能するものであった。二酸化マンガンは、部分的に不燃焼不良モードが故に、カソード層として導電性ポリマーを含むコンデンサにとって代わられた。中でも、ポリチオフェン系導電性ポリマーを含む固体電解コンデンサが最も望ましいことが証明されている。
要望が増え続けるに連れて、当業者は、バルブメタルコンデンサ製造の技術を精緻化し続け、結果として50,000CV/g以上等、より高い電荷密度の粉体を生じた。粉体の電荷密度が増加するのに連れて、その粉体で形成されたアノードの内部表面積が増加し、プレス粉体の穴径が減少する。これは、十分な量の誘電体をカバーするのに必要な程度、アノードの間質面上に導電性ポリマーを蒸着するのは困難であるため、導電性ポリマーカソードの使用を複雑化してしまう。
間質面エリアのカバーが乏しい問題は、内側層及び外側層が異なる配合である多層の導電性ポリマーを適用することによって著しく軽減されてきた。多くの成功を遂げてきた1つのアプローチとして、一次導電性ポリマー層を形成し、ポリマーのモノマーが現場で重合される現場重合により、これが誘電体上に直接設けられるというものがある。これは、初期層の形成には有利であるものの、導電性ポリマーの外側層は、事前形成された導電性ポリマーのスラリーから形成されることが好ましい。導電性ポリマースラリーは、水中におけるPEDOT;ポリアニオン粒子及びその他の添加物の分散から調製される。ポリアニオンは、ポリスチレンスルホン酸又はこれらのコポリマーであり得る。このようなポリアニオンコポリマーは、米国特許第10,340,091号に記載されている。代替の方法として、事前形成された導電性ポリマーのスラリーから一次導電性ポリマー層を形成するというものがあり、このスラリーは、検出限界を下回る非常に小さな導電性ポリマーの粒子を有し、導電性ポリマーは、本明細書中、可溶であるものとして参照される。これらの方法は双方ともに、アノード上の誘電体にコーティングを形成するため、多孔質アノードの間質エリアをコーティングするのに有利である。その後、二次導電層は、事前形成された導電性ポリマーを含むスラリーの蒸着により、一次導電性ポリマー層上に形成されるのが好ましい。
導電性ポリマーを蒸着するために異なる配合又は技術を使用することにより、特に、パワーサイクリング中、コンデンサの安定性の低下を導いてきた。理論に限定されるものでないが、いずれかのポリマー層が不適合であるか、又は孔部に十分に充填されないか、又は電荷障壁が生じることが仮定される。隣接する層同士の不適合により、ポリマー層自体の内部、又は誘電体において、パワーサイクリング時に剥離を招き得る。電荷障壁を生じることは、異常充電電流とも称されるが、導電性ポリマー層の不良を招き得るものであるが、このメカニズムは理解されていない。
本明細書において、隣接する導電性ポリマー層間における新規の媒染化層であって、導電性ポリマーカソードの剥離又は破損を軽減する媒染層を提供する。
本発明は、特に、パワーサイクリング時に安定な媒染層を含む、改良されたコンデンサに係る。
本発明の特別な特徴として、導電性ポリマー層の安定を改良する媒染層であり、特に、パワーサイクリング時のポリマー層の破損が軽減される。
本発明の他の特徴として、既存の製造方法を使用して、媒染層を含む、改良されたコンデンサを製造する能力である。
これら及び他の効果は、認識されるとおり、電解コンデンサにおいて提供される。電解コンデンサは、アノード上に誘電体層を含むアノードを備える。一次導電性ポリマー層は、誘電体上に設けられ、媒染層は、一次導電層上に設けられ、媒染層は、式A
Figure 2022126621000002
の媒染化合物を含み、式中、R~Rは各々、独立して、H及び-PO(ORより選択され、各Rは、独立して、H、1~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアルキル、6~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアリール、又は7~21個の炭素原子を有するアルキルアリールから選択されるが、R~Rのうちの少なくとも1つは、-PO(OH)であることを条件とする。二次導電性ポリマー層は、媒染層上に設けられる。
さらに他の実施形態は、電解コンデンサの形成方法において提供される。この方法は、アノードを形成することと、アノード上に誘電体を形成することと、誘電体上に一次導電性ポリマー層を形成することと、一次導電層上に媒染層を形成することであって、媒染層は、式A
Figure 2022126621000003
の媒染化合物を含み、式中、R~Rは各々、独立して、H及び-PO(ORより選択され、各Rは、独立して、H、1~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアルキル、6~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアリール、又は7~21個の炭素原子を有するアルキルアリールから選択されるが、R~Rのうちの少なくとも1つは、-PO(OH)であることを条件とすることと、媒染層上に二次導電性ポリマー層を形成することとを含む。
図1は、本発明の実施形態に係る模式横断面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るフローチャート表現である。
本発明は、パワーサイクル試験の多数のサイクルに亘って著しく改良された安定性を示す、改良された電解コンデンサに関する。特に、本発明は、隣接して付与される導電性ポリマー層間に媒染剤を含み、媒染剤が導電性ポリマー層の不良に関連付けられる不良を軽減する電解コンデンサに関する。
本発明について、本発明を明確にするために提供される明細書の一体的且つ非限定的な一部である図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態について、図1を参照して説明する。図1において、本発明のコンデンサ10が横断面図中に模式的に示されている。コンデンサは、粉体をプレスして形成された多孔質モノリスであることが好ましいアノード12を含む。アノードワイヤ14は、アノードから延在する。アノードワイヤは、プレスに先立って粉体内に埋め込むことができ、これが好適であるが、或いは、アノードワイヤは、溶接等、プレス後のアノードの表面に取り付けることができる。誘電体16は、アノードの表面上に形成される。一定の厚さの層として図示されているが、実際の誘電体層は、多孔質モノリスの間質面上に設けられる。一次導電性ポリマー層18は、誘電体上に設けられ、好ましくは、モノリスの間質面内に延在されて、誘電体上の導電性ポリマーコーティングの表面積を増加させる。一次導電性ポリマー層は、検討を目的として単一層として図示されているが、通常、複数付与される。媒染層20は、一次導電層上に形成され、媒染層は、以下に記載の式Aの媒染化合物を含み、任意で、好ましくは架橋剤を含む。二次導電性ポリマー層22は、媒染層上に形成される。接着層24は、任意で、好ましくは、二次導電性ポリマー層上に形成される。接着層により、はんだ付け又は導電性接着剤等、カソードリード26を二次導電性ポリマー層に電気的に取り付けできるようにする。当分野では、リードを導電性ポリマー層に取り付けることが困難であることが既知であり、二次導電性ポリマー層とカソードリードとの間に良好な物理的及び電気的接触を得るために、通常、接着層が使用される。アノードリード28は、アノードワイヤと電気的に接触している。任意で、好ましくは電気的に絶縁する樹脂30が、カソードリードとアノードリードの底部以外の全体を包囲する。
電解コンデンサの形成プロセスを、図2を参照して説明する。図2において、電解コンデンサの形成プロセスがフローチャートに表されている。アノードは、40で調製される。アノードは、フォイルとすることができ、アノードは、粉体のプレスによって調製可能である。プレス粉体アノードは、そこから延在するアノードワイヤを含むことが好ましい。アノードは、特に、ニオビウム又はタンタルの粉体がアノード粉体として使用される場合、焼結されることが好ましい。誘電体は、42で、アノード上に形成される。誘電体の形成方法は、本発明の実証に好適な当業者に既知の典型的な方法によって限定されるものでない。一次導電性ポリマー層は、44で、誘電体上に形成される。一次導電性ポリマー層は、現場重合、又はポリマー溶液又はスラリーから事前形成された導電性ポリマーを付与することにより、形成される。現場重合は、ポリマーを形成する表面の存在下において、モノマーの重合を含むということが、当業者には周知されている。この場合、表面とは、誘電体である。一次層の形成への使用に好適な事前形成された導電性ポリマーは、20nm未満、好ましくは1nm未満の粒径を有し、これは検出可能でないと考えられ、この点において、事前形成された導電性ポリマーは可溶性ポリマーと称される。一次導電性ポリマー層は、通常、現場形成された層又は導電性ポリマー溶液又はスラリーを複数回付与することによって形成される。媒染層は、46で、一次導電性ポリマー層上に形成される。媒染層は、式Aによって規定される化合物と、任意で架橋剤とを含む溶液を付与し、次いで乾燥を行うことによって形成される。媒染層付与のための溶媒は、特に限定されるものでなく、本発明の実施の一例としては水である。媒染層は、溶液を一度付与するか、又は連続的に付与することで形成されてもよい。二次導電性ポリマー層は、48で、媒染層上に形成される。二次導電性ポリマー層は、導電性ポリマーを含むスラリーを付与することによって形成されることが好ましく、導電性ポリマーは、少なくとも50nmから200nm以下の平均粒径を有する。二次導電性ポリマーは、2モードの粒径分布を有することもできる。導電性ポリマーのこのような特性は、米国特許第10,650,980号及び米国特許第10,658,121号に記載されている。二次導電性ポリマー層は、スラリーを複数回付与することで形成されることが好ましい。接着層は、50で、二次導電性ポリマー層上に形成されることが好ましく、接着層は、当分野で既知のとおり、少なくとも1つの炭素含有層と、少なくとも1つの金属含有層とを含むことが好ましい。コンデンサは、52で完成され、完成には、通常、カソード外部終端、アノード外部終端、及び樹脂による包囲の取り付けが含まれる。試験及び任意の電気的又は物理的処理も、完成ステップの一部として含まれてよい。
二次導電性ポリマーは、好ましくは、層間の接着性を向上するために、隣接する導電性ポリマーのサブレイヤー間に架橋剤又は弱イオン酸を含むプライマー層を有してもよい。一実施形態において、導電性ポリマーのサブレイヤーは、間にプライマーを有することなく、事前に付与された導電性ポリマーのサブレイヤー上に直接蒸着される。プライマーとして、米国特許第8,882,856号、第9,761,347号、第9,761,378号、第10,109,428号、第10,643,796号に例示されるようなものが、当分野において周知であり、これらを参照として本明細書中に援用する。特に好適なプライマーは、アミン及び弱酸から選択されたアミン塩である。
特に好適なアノード材料は、金属であり、特に好適な金属は、バルブメタル、又はバルブメタルの導電性酸化物である。特に好適なアノードは、ニオビウム、アルミニウム、タンタル、及びNbOからなる群より選択された材料を含む。タンタルは、最も好適なアノード材料である。本発明の効果は、これに限定されるものでないが、50,000CV/g等、高電荷密度の粉体により、最も簡単に達成される。約50,000CV/g未満であると、パワーサイクリングに関する課題は、さほど広く認められるものでないため、本発明によって提示される効果は、さほど容易に認められない。しかしながら、パワーサイクリングに関する課題は、プライマー導電層が導電性ポリマーのスラリーのみで調製されるときより、さらに低い電荷の粉体を伴って観察される。この種のプライマリー導電性ポリマー層の効果と、その容量回復及びパワーサイクリングに対する効果は、米国特許第10,879,010号に記載されている。粉体の電荷密度が増加するほど、本発明の効果はより容易に明らかとなる。特に好適な粉体は、100,000CV/g超、より好ましくは200,000CV/g超、さらに好ましくは約250,000CV/g~約350,000CV/gの電荷密度を有する。
アノードワイヤは、アノードに埋め込まれるか、又は取り付けられるが、アノードワイヤの埋め込みが優先される。アノードワイヤのための導電性材料は、特に限定されるものでないが、製造の簡便性のため、アノードワイヤはアノードと同一の材料であることが好ましい。
誘電体及び誘電体の形成方法は、本明細書において、特に限定されるものでない。特に好適な誘電体は、製造の簡便性のため、アノードの酸化物である。
一次導電層は、導電性ポリマーを含む。一次導電層は、モノマーの現場重合で形成されるか、又は一次導電層は、約20nm未満の小さな平均粒径を有する半重合導電性ポリマー、より好ましくは、可溶性の導電性ポリマーのコーティングとして、形成される。一次導電性ポリマー層は、現場重合された層と、可溶性導電性ポリマーの層と、半重合された導電性ポリマースラリーとの組み合わせとすることもできる。
現場形成された導電性ポリマーは、多孔質アノード化アノードの間質部分により効果的に入り込むため、改良されたコンデンサを形成すると仮定される。
可溶性の導電性ポリマーは、検出可能な粒子のない溶媒又は溶媒混合液中に完全に溶融する導電性ポリマーであり、約1nm未満が通常の粒径検出限界であると考えられる。
可溶性の導電性ポリマーの溶媒は、水、有機溶媒、水と、アルコール、及び、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)等の非ヒドロキシ極性溶媒のような混和性溶媒との混合物とすることができる。
可溶性の導電性ポリマーは、現場方法で形成された導電性ポリマーと同程度効果的であり、且つ、検出可能な粒子を含む導電性ポリマーよりは良好なアノードの孔部に含浸させるものと考えられている。現場の導電性ポリマーも可溶性の導電性ポリマーも、スルホン酸ポリスチレン等のポリアニオンドーパントを含有しない。多くの場合、可溶性の導電性ポリマーは、自己ドープ機能を含む。
媒染層は、式Aによって規定される媒染化合物と、任意で、好ましくは架橋剤とを含む。式Aの媒染化合物は、
Figure 2022126621000004
で表され、式中、R~Rは各々、独立して、H及び-PO(ORより選択され、各Rは、独立して、H、1~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアルキル、6~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアリール、又は7~21個の炭素原子を有するアルキルアリールから選択されるが、R~Rのうちの少なくとも1つは、-PO(OH)であることを条件とする。好ましくは、R~Rのうちの少なくとも2つは、-PO(OH)である。より好ましくは、R~Rのうちの少なくとも3つは、-PO(OH)である。より好ましくは、R~Rのうちの少なくとも4つは、-PO(OH)である。より好ましくは、R~Rのうちの少なくとも5つは、-PO(OH)である。最も好ましくは、R~Rは各々、-PO(OH)である。Rは、非置換のアルキル、アリール、又はアルキルアリールとすることができ、Rは、ヒドロキシル、カルボキシル、アミン、エポキシ、シラン、アミド、イミド、チオール、アルケン、アルキン、リン酸塩、アジド、アクリル酸塩、無水物、又は、好ましくはリチウム、ナトリウム、及びカリウムから選択されるアルカリ金属からなる群より選択された少なくとも1つの官能基で置換可能である。
媒染層は、任意で、架橋剤を含む。媒染層中の架橋剤は、式Aの化合物と、導電性ポリマーとにより架橋可能である。架橋には、少なくとも2つの架橋可能な機能性を備えた材料を使用することが含まれ、1つの架橋可能な機能性により、第1の結合を形成し、第2の架橋可能な機能性により、第2の結合を形成して、2つの分子、オリゴマー、ポリマー、又はポリマーの一部の間に架橋分子のブリッジを形成する。この開示の目的のために、「架橋された架橋剤」という用語は、架橋剤が架橋後には別の化合物として存在しないため
架橋剤の反応生成物として規定される。架橋可能な機能性により、共有結合又はイオン性結合を形成してもよい。
架橋は、導電性ポリマー又は分子、オリゴマー、又はポリマーの官能基間であってもよい。架橋可能な機能性は、導電性ポリマーに追加されることにより、層の一体性及び表面のカバーを改良することができ、又は架橋可能な材料を導電性ポリマー層に添加してもよい。通常は熱硬化である硬化条件に一旦露出されると、架橋可能な分子は、架橋剤と反応することで、強固に結合された共有及びイオン性結合の浸透ネットワークを形成する。架橋可能な材料は、好ましくは、2つの成分を含み、そのうち1つの成分は、好ましくは、カルボキシ、ヒドロキシ、アミン、エポキシ、無水物、イソシアネート、イミド、アミド、カルボキシル、カルボキシル無水物、シラン、オキサゾリン、(メタ)アクリレート類、ビニル類、マレイン酸塩、マレイミド類、イタコン酸塩、アリルアルコールエステル類、ジシクロペンタジエン系不飽和物、不飽和C12~C22脂肪酸エステル又はアミド、カルボン酸塩、第四級アンモニウム塩、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミン、ポリイミド、シリコーンポリエステル、ヒドロキシル官能性シリコーン、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、フェノール、エポキシ、ブチラール、及び、これらのコポリマー、又は、エポキシ/アミン、エポキシ/無水物、イソシアネート/アミン、イソシアネート/アルコール、不飽和ポリエステル類、ビニルエステル類、不飽和ポリエステル及びビニルエステルブレンド類、不飽和ポリエステル/ウレタンハイブリッド樹脂、ポリウレタン-尿素類、反応性ジシクロペンタジエン樹脂、又は反応性ポリアミド類等、これらの多官能性ポリマーの混合物からなる群より選択された、当分野で周知の多官能基、又は複数の反応基を備えた化合物、オリゴマー、又はポリマーである。多官能基、又は複数の反応基を備えたオリゴマー又はポリマーは、少なくとも1つのカルボン酸基と、少なくとも1つのヒドロキシル官能基とを含む。多官能基を備えた特に好適なオリゴマー又はポリマーは、カルボキシル及びヒドロキシルの機能性を含有したポリエステルである。オリゴマー又はポリマーに加えて、表面官能基を備えた粒子も、架橋に関与可能である。
架橋剤は、シラン化合物と、エポキシ化合物とを含む。特に好適な架橋剤は、メラミン類、イソシアネート類、エポキシ類、ヘキサメトキシメラミン類、グリオキサル類、フルフラールアルデヒド類、メラミンホルムアルデヒド凝縮物、ジビニルスルホン類、及びエポキシ化合物を含む。
有機官能性シランと、1つを超える数の架橋基、特に1つを超える数のエポキシ基を有する有機化合物とは、特に組み合わせて使用するとき、本発明の架橋剤として使用するのに特に好適である。
一例としての有機官能性シランは、式
XRSi(R3-n(R
で規定され、Xは、アミノ、エポキシ、無水物、ヒドロキシ、メルカプト、スルホン酸塩、カルボン酸塩、ホスホン酸塩、ハロゲン、ビニル、メタクリロキシ、エステル、アルキル等の有機官能基であり、Rは、アリール又はアルキル(CHであり、mは、0~14とすることができ、Rは、個々に、アルコキシ、アシロキシ、ハロゲン、アミン、又はこれらの加水分解物等の加水分解可能な官能基であり、Rは、個々に、1~6の炭素原子を有するアルキル官能基であり、nは、1~3である。
有機官能性シランは、二客状(ダイポーダル)であり、式
Y(Si(R3-n)R
で規定され、式中、Yは、アルキル、アリール、硫化物、又はメラミン等の反応性、又は非反応性の官能基を含有する任意の有機部分であり、R、R、及びnは、上に規定される。有機官能性シランは、シラン変性ポリブタジエン、又はシラン変性ポリアミン等、多官能性又はポリマーのシランとすることもできる。
有機官能性シランの例として、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノプロピルシラントリオール、(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-トリヒドロキシシリル-1-プロパンスルホン酸、オクチルトリエトキシシラン、ビス(トリエトキシシリル)オクタン等が挙げられる。本発明を示すために例を使用するが、これらが最終的なものであると理解されるべきでない。有機官能性シランの例として、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノプロピルシラントリオール、(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-トリヒドロキシシリル-1-プロパンスルホン酸、オクチルトリエトキシシラン、ビス(トリエトキシシリル)オクタン等が挙げられる。本発明を示すために例を使用するが、これらが最終的なものであると見なされるべきでない。
特に好適な有機官能性シランは、式
Figure 2022126621000005
によって規定されるグリシジルシランであり、式中、Rは、1~14個の炭素原子を有するアルキルであり、より好ましくは、メチルエチル及びプロピルから選択され、Rは各々、独立して、アルキル、又は1~6個の炭素原子を有する置換アルキルである。
特に好適なグリシジルシランは、式
Figure 2022126621000006
で規定される3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランであり、本明細書中では簡便性のために「シランA」と称す。
少なくとも2つのエポキシ基を備えた架橋剤は、本明細書中、エポキシ架橋化合物と称し、式
Figure 2022126621000007
で規定され、式中、Xは、アルキル又は0~14個の炭素原子、好ましくは0~6個の炭素原子を有する置換アルキル、アリール又は置換アリール、エチレンエーテル又は置換エチレンエーテル、ポリエチレンエーテル又は2~20個のエチレンエーテル基を有する置換ポリエチレンエーテル、又はこれらの組み合わせである。特に好適な置換基は、エポキシ基である。
1超のエポキシ基を有するエポキシ架橋化合物の例として、エチレングリコールジグリシジルエーテル(EGDGE)、プロピレングリコールジグリシジルエーテル(PGDGE)、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル(BDDGE)、ペンチレングリコールジグリシジルエーテル、ヘキシレングリコールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、レソルシノールグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル(GDGE)、グリセロールポリグリシジルエーテル類、ジグリセロールポリグリシジルエーテル類、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル類、ソルビトールジグリシジルエーテル(ソルビトール-DGE)、ソルビトールポリグリシジルエーテル類、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル(PEGDGE)、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、ジ(2,3-エポキシプロピル)エーテル、1,3-ブタジエンジエポキシド、1,5-ヘキサジエンジエポキシド、1,2,7,8-ジエポキシオクタン、1,2,5,6-ジエポキシシクロオクタン、4-ビニルシクロヘキセンジエポキシド、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、マレイミド-エポキシ化合物等が挙げられる。
好適なエポキシ架橋化合物は、式
Figure 2022126621000008
によって規定されるグリシジルエーテルであり、式中、R10は、アルキル又は1~14個の炭素原子、好ましくは2~6個の炭素原子を有する置換アルキル、エチレンエーテル又は2~20個のエチレンエーテル基を有するポリエチレンエーテル、又は、ヒドロキシ、
Figure 2022126621000009
、又は-(CHOH)CHOHであって、Xは、1~14である中から選択された基で置換されたアルキルである。
特に好適なグリシジルエーテル類は、
Figure 2022126621000010
EGDGE:エチレングリコールジグリシジルエーテル、
Figure 2022126621000011
式中、nは、1~220の整数である、
PEGDGE:ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、
Figure 2022126621000012
BDDGE:1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル、
Figure 2022126621000013
式中、1つのR11は、Hであり、他のR11は各々、
Figure 2022126621000014
である、
GDGE:グリセロールジグリシジルエーテル、
Figure 2022126621000015
ソルビトールDGE:ソルビトールジグリシジルエーテル、で表される。
架橋剤の混合物も使用されてよい。
二次導電性ポリマー層は、ポリチオフェンの半重合ポリマーと、任意で、スチレンスルホン酸等のドーパント、又はスチレンスルホン酸基を有するポリマーを含むスラリーから形成される。好適な重合方法では、均一な液滴サイズを提供し、結果として、少なくとも約50nm~約200nm以下まで、より好ましくは150nm、さらに好ましくは約100nm未満の平均ポリマー粒径を生じるステータスクリーンを使用する。
重合に好適なポリチオフェンモノマーは、式Bにおける重合のように示され、
Figure 2022126621000016
式中、R及びRは、独立して、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン、又はORによって置換されるか、又は置換されない直鎖又は分岐の、C~C16アルキル、C~C18のアルコキシアルキル、C~Cのシクロアルキル、フェニル、又はベンジルを表すか、又は、R及びRはともに、C~Cのアルキル、C~Cのアルコキシ、ハロゲン、C~Cのシクロアルキル、フェニル、ベンジル、C~Cのアルキルフェニル、C~Cのアルコキシフェニル、ハロフェニル、C~Cのアルキルベンジル、C~Cのアルコキシベンジル又はハロベンジル、2個の酸素元素を含有する5員、6員、又は7員の複素環構造で置換されないか、又は置換される直鎖のC~Cのアルケンである。Rは、水素、直鎖又は分岐のC~C16のアルキル、又はC~Cアルキルで置換されないか、又は置換されないC~C18のアルコキシアルキル、C~Cのシクロアルキル、フェニル、又はベンジルを表す。Xは、Sである。nは、式Bの化合物が、分子量の範囲を有するポリマーであることを表し、通常、Nは、2から、約500,000の平均分子量に達するのに十分な数までの整数である。
式BのR及びRは、好ましくは、αサイトでの重合のみ進行が許容されるのが最も好ましいため、環のβサイトでは重合を阻害するように選ばれる。R及びRは、水素でないことが好ましく、より好ましくは、R及びRは、αディレクタであり、いずれかの結合が、好ましくはアルキル結合以上である。R及びRは、立体障害を回避するため、小さいのが最も好ましい。
特に好適な実施形態において、式BのR及びRはともに、-O-(CHR-O-を表し、式中、mは、1~5の整数であり、最も好ましくは、2である。Rは各々、独立して、水素、又は、カルボン酸、ヒドロキシル、アミン、置換アミン類、アルケン、アクリル酸塩、チオール、アルキン、アジド、硫酸塩、スルホン酸塩、スルホン酸、イミド、アミド、エポキシ、無水物、シラン、及びリン酸塩より選択された官能基で任意に置換された、直鎖又は分岐のC~C18のアルキルラジカル、C~C12のシクロアルキルラジカル、C~C14のアリールラジカル、C~C18のアラルキルラジカル、又はC~Cのヒドロキシアルキルラジカル、ヒドロキシルラジカルであるか、又はRは、-(CHR-R16、-O(CHR16、-CHO(CHR16、-CHO(CHCHRO)16から選択されるか、又はRは、H、又は、ヒドロキシ、カルボキシル、アミン、エポキシ、アミド、イミド、無水物、ヒドロキシメチル、アルケン、チオール、アルキン、アジド、スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、硫酸塩、SOM、無水物、シラン、アクリル酸塩、及びリン酸からなる群より選択された官能基であり、Rは、H、又は、カルボン酸、ヒドロキシル、アミン、アルケン、チオール、アルキン、アジド、エポキシ、アクリル酸塩、及び無水物から選択された官能基で任意に置換された、1~5個の炭素原子を有するアルキル鎖である。R16は、H、-SOM、又は、カルボン酸、ヒドロキシル、アミン、置換アミン類、アルケン、チオール、アルキン、アジド、アミド、イミド、硫酸塩、SOM、アミド、エポキシ、無水物、シラン、アクリル酸塩、及びリン酸塩から選択された官能基で任意に置換された、1~5個の炭素原子を有するアルキル鎖である。aは、0~10の整数である。Mは、H、又は、アンモニア、ナトリウム、又はカリウムから選択されたカチオンである。
特に好適なポリマーは、モノマー3,4-エチレンジオキシチオフェン(EDOT)から調製される3,4-ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)である。
特に好適な導電性ポリマーとして、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-ブタン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-プロパン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-メチル-1-プロパン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシアルコール、ポリ(N-メチルピロール)、ポリ(3-メチルピロール)、ポリ(3-オクチルピロール)、ポリ(3-デシルピロール)、ポリ(3-ドデシルピロール)、ポリ(3,4-ジメチルピロール)、ポリ(3,4-ジブチルピロール)、ポリ(3-カルボキピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキエチルピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシブチルピロール)、ポリ(3-ヒドロキシピロール)、ポリ(3-メトキシピロール)、ポリチオフェン、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、ポリ(3-ヘプチルチオフェン)、ポリ(3-オクチルチオフェン)、ポリ(3-デシルチオフェン)、ポリ(3-ドデシルチオフェン)、ポリ(3-オクタデシルチオフェン)、ポリ(3-ブロモチオフェン)、ポリ(3,4-ジメチルチオフェン)、ポリ(3,4-ジブチルチオフェン)、ポリ(3-ヒドロキシチオフェン)、ポリ(3-メトキシチオフェン)、ポリ(3-エトキシチオフェン)、ポリ(3-ブトキシチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルオキシチオフェン)、ポリ(3-ヘプチルオキシチオフェン)、ポリ(3-オクチルオキシチオフェン)、ポリ(3-デシルオキシチオフェン)、ポリ(3-ドデシルオキシチオフェン)、ポリ(3-オクタデシルオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジヒドロキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジメトキシチオフェン)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4-プロピレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ブテンジオキシチオフェン)、ポリ(3-カルボキチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキエチルチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシブチルチオフェン)、ポリアニリン、ポリ(2-メチルアニリン)、ポリ(3-イソブチルアニリン)、ポリ(2-アニリンスルホン酸塩)、ポリ(3-アニリンスルホン酸塩)が挙げられる。
特に好適なポリマー又はコポリマーは、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4-]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-ブタン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3.4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-メチル-1-プロパン-スルホン酸、塩)、ポリ(N-メチルピロール)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-メトキシチオフェン)、及びポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)からなる群より選択される。
絶縁樹脂は、本明細書中、特に限定されるものでないが、任意の導電性の適合性樹脂が、本発明の実証には好適である。電解コンデンサが埋め込まれる又は収容される場合、樹脂が任意である。
コンデンサのESR(等価直列抵抗)は、Aglient E4980A Precision LCR Meterを使用して100kHzで測定した。パワーサイクリングテスト(サージ電圧)は、周辺温度85℃で、定格電圧により、5秒間行い、次いで電圧を5秒間オフした。電圧のオン/オフサイクルは、60,000回反復した。部品の容量は、パワーサイクリングサイクルの前後にテストし、容量変化のパーセンテージを計算する。
比較例1
一連のタンタルアノード(100マイクロファラッド、35V)を調製した。タンタルをアノード化して、タンタルアノード上に誘電体を形成した。シラン系の有機化合物を、誘電体上に付与した。このように形成されたアノードを、酸化剤鉄トシレートに浸漬した後、EDOTモノマー内に浸漬し、乾燥及び洗浄を行った。このプロセスを数回反復して、アノード孔部内にPEDOTフィルムを構築した。エポキシ及びシランの化合物を含有する導電性ポリマーを付与し、次のポリマー層を形成した。乾燥後、アミン塩及び二次導電性ポリマー分散物の交互層を付与し、これをもう4~5回反復した。導電性ポリマー層を備えたアノードを洗浄及び乾燥し、次いでグラファイト層及び銀層を連続コーティングすることにより、固体電解コンデンサを作成した。部品を組み立て、パッケージ化した。パッケージ化した部品で容量及びESRを測定した。
比較例2
一連のタンタルアノード(100マイクロファラッド、35V)を調製した。タンタルをアノード化して、タンタルアノード上に誘電体を形成した。シラン系の有機化合物を誘電体上に付与した。このように形成されたアノードを、酸化剤鉄トシレートに浸漬した後、EDOTモノマー内に浸漬し、乾燥及び洗浄を行った。このプロセスを数回反復して、アノード孔部内にPEDOTフィルムを構築した。二官能価のエポキシ化合物から選択された架橋剤を、このように形成されたPEDOTフィルムの表面上に付与した。エポキシ及びシランの化合物を含有した導電性ポリマーを付与して、次のポリマー層を形成した。乾燥後、アミン塩及び二次導電性ポリマー分散物の交互層を付与し、これをもう4~5回反復した。導電性ポリマー層を備えたアノードを洗浄及び乾燥し、次いでグラファイト層及び銀層を連続コーティングすることにより、固体電解コンデンサを作成した。部品を組み立て、パッケージ化した。パッケージ化した部品で容量及びESRを測定した。
比較例3
一連のタンタルアノード(100マイクロファラッド、35V)を調製した。タンタルをアノード化して、タンタルアノード上に誘電体を形成した。シラン系の有機化合物を誘電体上に付与した。このように形成されたアノードを、酸化剤鉄トシレートに浸漬した後、EDOTモノマー内に浸漬し、乾燥及び洗浄を行った。このプロセスを数回反復して、アノード孔部内にPEDOTフィルムを構築した。二官能価のエポキシ化合物から調製された架橋剤とポリエチレン酸化物とを、このように形成されたPEDOTフィルムの表面上に付与した。エポキシ及びシランの化合物を含有した導電性ポリマーを付与して、次のポリマー層を形成した。乾燥後、アミン塩及び二次導電性ポリマー分散物の交互層を付与し、これをもう4~5回反復した。導電性ポリマー層を備えたアノードを洗浄及び乾燥し、次いでグラファイト層及び銀層を連続コーティングすることにより、固体電解コンデンサを作成した。部品を組み立て、パッケージ化した。パッケージ化した部品で容量及びESRを測定した。
本発明の実施例1
一連のタンタルアノード(100マイクロファラッド、35V)を調製した。タンタルをアノード化して、タンタルアノード上に誘電体を形成した。シラン系の有機化合物を誘電体上に付与した。このように形成されたアノードを、酸化剤鉄トシレートに浸漬した後、EDOTモノマー内に浸漬し、乾燥及び洗浄を行った。このプロセスを数回反復して、アノード孔部内にPEDOTフィルムを構築した。コーティングは、フィチン酸と称されるように、イノシトール六リン酸塩を含むが、これをPEDOTフィルム上に付与した。エポキシ及びシランの化合物を含有した導電性ポリマーを付与して、次のポリマー層を形成した。乾燥後、アミン塩及び二次導電性ポリマー分散物の交互層を付与し、これをもう4~5回反復した。導電性ポリマー層を備えたアノードを洗浄及び乾燥し、次いでグラファイト層及び銀層を連続コーティングすることにより、固体電解コンデンサを作成した。部品を組み立て、パッケージ化した。パッケージ化した部品で容量及びESRを測定した。
本発明の実施例2
一連のタンタルアノード(100マイクロファラッド、35V)を調製した。タンタルをアノード化して、タンタルアノード上に誘電体を形成した。シラン系の有機化合物を誘電体上に付与した。このように形成されたアノードを、酸化剤鉄トシレートに浸漬した後、EDOTモノマー内に浸漬し、乾燥及び洗浄を行った。このプロセスを数回反復して、アノード孔部内にPEDOTフィルムを構築した。コーティングは、イノシトール六リン酸塩を含み、二官能価の架橋剤を、PEDOTフィルム上に付与した。エポキシ及びシランの化合物を含有した導電性ポリマーを付与して、次のポリマー層を形成した。乾燥後、アミン塩及び二次導電性ポリマー分散物の交互層を付与し、これをもう4~5回反復した。導電性ポリマー層を備えたアノードを洗浄及び乾燥し、次いでグラファイト層及び銀層を連続コーティングすることにより、固体電解コンデンサを作成した。部品を組み立て、パッケージ化した。パッケージ化した部品で容量及びESRを測定した。
Figure 2022126621000017
本発明の実施例では、初期ESRがより低いこと、50,000パワーサイクル後の容量損失とESRが著しく改善することという効果を実証している。実証されるとおり、本発明のコンデンサは、パワーサイクリング前の容量に比して、50,000パワーサイクル後の10%未満の容量損失を有し、より好ましくは5%未満の容量喪失を有する。パワーサイクリング特性の改良に加え、本発明の方法はまた、ESRの安定性を改良すること、異常充電電流特性を改善することを実証している。固体電解コンデンサにおける異常充電電流については、他にも記載がある(Y.Freemanら、2013年、ECS J.Solid State Sci.Technol.2N197、Chackoら、第9,793,058号)。
本発明について、非限定的に好適な実施形態を参照して説明してきた。当業者は、添付の明細書に説明及び記載された追加の実施形態を認識するであろう。

Claims (72)

  1. 電解コンデンサであって、
    アノード上に誘電体層を含む前記アノードと、
    前記誘電体上の一次導電性ポリマー層と、
    前記一次導電層上の媒染層であって、前記媒染層は、式Aの媒染化合物を含み、
    Figure 2022126621000018

    式中、R~Rは各々、独立して、H及び-PO(ORより選択され、各Rは、独立して、H、1~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアルキル、6~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアリール、又は7~21個の炭素原子を有するアルキルアリールから選択されるが、R~Rのうちの少なくとも1つは、-PO(OH)であることを条件とする前記媒染層と、
    前記媒染層上の二次導電性ポリマー層と、を備える電解コンデンサ。
  2. ~Rのうちの少なくとも2つは、-PO(OH)である請求項1に記載の電解コンデンサ。
  3. ~Rのうちの少なくとも3つは、-PO(OH)である請求項2に記載の電解コンデンサ。
  4. ~Rのうちの少なくとも4つは、-PO(OH)である請求項3に記載の電解コンデンサ。
  5. ~Rのうちの少なくとも5つは、-PO(OH)である請求項4に記載の電解コンデンサ。
  6. ~Rは各々、-PO(OH)である請求項5に記載の電解コンデンサ。
  7. は、ヒドロキシル、カルボキシル、アミン、エポキシ、シラン、アミド、イミド、チオール、アルケン、アルキン、リン酸塩、アジド、アクリル酸塩、無水物、及びアルカリ金属からなる群より選択された少なくとも1つの官能基で置換される請求項1に記載の電解コンデンサ。
  8. 前記アノードは、バルブメタルを含む請求項1に記載の電解コンデンサ。
  9. 前記バルブメタルは、アルミニウム、タンタル、及びニオビウムからなる群より選択される請求項8に記載の電解コンデンサ。
  10. 前記アノードは、少なくとも50,000CV/gの電荷密度を有する粉体を含む請求項1に記載の電解コンデンサ。
  11. 前記アノードは、少なくとも100,000CV/gの電荷密度を有する粉体を含む請求項10に記載の電解コンデンサ。
  12. 前記アノードは、少なくとも200,000CV/gの電荷密度を有する粉体を含む請求項11に記載の電解コンデンサ。
  13. パワーサイクリング前の容量に比して、50,000パワーサイクル後には、10%未満の容量ロスを有する請求項1に記載の電解コンデンサ。
  14. パワーサイクリング前の容量に比して、50,000パワーサイクル後には、5%未満の容量ロスを有する請求項13に記載の電解コンデンサ。
  15. 前記一次導電性ポリマー層は、現場重合で形成されたポリマー層からなる群より選択されたポリマーを含み、半重合化ポリマーから形成されたポリマー層は、20nm未満の粒径を有する請求項1に記載の電解コンデンサ。
  16. 前記半重合化ポリマーは、1nm未満の粒径を有する請求項15に記載の電解コンデンサ。
  17. 前記半重合化ポリマーは、可溶性ポリマーである請求項16に記載の電解コンデンサ。
  18. 前記媒染層は、架橋された架橋剤をさらに含む請求項1に記載の電解コンデンサ。
  19. 前記架橋された架橋剤は、カルボキシル、ヒドロキシル、アミン、エポキシ、無水物、イソシアネート、イミド、アミド、カルボキシル、カルボン酸無水物、シラン、オキサゾリン、(メタ)アクリレート、ビニル、マレイン酸塩、マレイミド、イタコネート、アリルアルコールエステル、ジシクロペンタジエン系不飽和、不飽和C12~C22の脂肪酸エステル、不飽和C12~C22脂肪酸アミド、カルボン酸塩、第四級アンモニウム塩、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミン、ポリイミド、シリコーンポリエステル、ヒドロキシル官能性シリコーン、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、フェノール、エポキシ、ブチラール、及びこれらの混合物からなる群より選択される架橋された機能性を有する請求項18に記載の電解コンデンサ。
  20. 前記架橋された架橋剤は、少なくともアミン基を含む請求項18に記載の電解コンデンサ。
  21. 前記架橋された架橋剤は、メラミン、イソシアネート、エポキシ、ヘキサメトキシメラミン、グリオキサル、フルフラールアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド凝縮物、ジビニルスルホン、及びエポキシ化合物から選択される少なくとも1つの基を含む請求項18に記載の電解コンデンサ。
  22. 前記架橋された架橋剤は、式
    XRSi(R3-n(R
    によって規定される有機官能性シランであって、
    式中、Xは、アミノ、エポキシ、無水物、ヒドロキシ、メルカプト、スルホン酸塩、カルボン酸塩、ホスホン酸塩、ハロゲン、ビニル、メタクリロキシ、エステル、及びアルキル等からなる群より選択された有機官能基であり、
    は、アリール、又はアルキル(CHであり、mは、0~14であり、
    は、個々に、アルコキシ、アシロキシ、ハロゲン、アミン、又はこれらの加水分解物からなる群より選択された加水分解可能な官能基であり、
    は、個々に、1~6個の炭素原子を有するアルキル官能基であり、
    nは、1~3である請求項18に記載の電解コンデンサ。
  23. 前記架橋された架橋剤は、式
    Y(Si(R3-n(R
    によって規定され、
    式中、Yは、反応性又は非反応性官能基を含む有機部分であり、
    は、個々に、アルコキシ、アシロキシ、ハロゲン、アミン、及びこれらの加水分解物からなる群より選択された加水分解可能な官能基であり、
    は、個々に、1~6個の炭素原子を有するアルキル官能基であり、
    nは、1~3である請求項18に記載の電解コンデンサ。
  24. 前記架橋された架橋剤は、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピトリエトキシシラン、アミノプロピルシラントリオール、(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-トリヒドロキシシリル-1-プロパンスルホン酸、オクチルトリエトキシシラン、及びビス(トリエトキシシリル)オクタンからなる群より選択される請求項18に記載の電解コンデンサ。
  25. 前記架橋された架橋剤は、式
    Figure 2022126621000019

    によって規定され、式中、Rは、1~14個の炭素原子を有するアルキルであり、より好ましくは、メチルエチル及びプロピルから選択され、Rは各々、独立して、アルキル、又は1~6個の炭素原子を有する置換アルキルである請求項18に記載の電解コンデンサ。
  26. 前記架橋された架橋剤は、式
    Figure 2022126621000020

    によって規定され、式中、Xは、アルキル又は0~14個の炭素原子を有する置換アルキルアリール又は置換アリール、エチレンエーテル又は置換エチレンエーテル、ポリエチレンエーテル又は2~20個のエチレンエーテル基を含む置換ポリエチレンエーテル、又はこれらの組み合わせである前記請求項18に記載の電解コンデンサ。
  27. 架橋された架橋剤は、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル、ペンチレングリコールジグリシジルエーテル、ヘキシレングリコールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、レソルシノールグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル類、ジグリセロールポリグリシジルエーテル類、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル類、ソルビトールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル類、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、ジ(2,3-エポキシプロピル)エーテル、1,3-ブタジエンジエポキシド、1,5-ヘキサジエンジエポキシド、1,2,7,8-ジエポキシオクタン、1,2,5,6-ジエポキシシクロオクタン、4-ビニルシクロヘキセンジエポキシド、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、マレイミド-エポキシ化合物等からなる群より選択される請求項18に記載の電解コンデンサ。
  28. 前記架橋された架橋剤は、式
    Figure 2022126621000021

    によって規定され、式中、R10は、アルキル又は1~4個の炭素原子を有する置換アルキル、エチレンエーテル又は2~20個のエチレンエーテル基を有するポリエチレンエーテル、又はヒドロキシ、
    Figure 2022126621000022

    、-(CHOH)CHOHであって、Xは、1~14である群より選択される基で置換されるアルキルである請求項18に記載の電解コンデンサ。
  29. 架橋された架橋剤は、
    Figure 2022126621000023


    Figure 2022126621000024

    、であって、式中、nは、1~220の整数であるもの、
    Figure 2022126621000025


    Figure 2022126621000026

    であって
    式中、1つのR11は、Hであり、他のR11は各々、
    Figure 2022126621000027

    であるもの、及び
    Figure 2022126621000028

    からなる群より選択される請求項18に記載の電解コンデンサ。
  30. 前記二次導電性ポリマー層は、プライマーを含む請求項1に記載の電解コンデンサ。
  31. 前記一次導電性ポリマー層又は前記二次導電性ポリマー層のうちの少なくとも一方は、式B
    Figure 2022126621000029

    によって規定されるポリマーを含み、式中、
    及びRは、独立して、直鎖又は分岐のC~C16のアルキル又はC~C18のアルコキシアルキル、又は、C~Cのアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン、又はORで置換されないか、又は置換されるC~Cのシクロアルキル、フェニル又はベンジルであるか、若しくは、
    及びRは、ともに、C~Cのアルキル、C~Cのアルコキシ、ハロゲン、C~Cのシクロアルキル、フェニル、ベンジル、C~Cのアルキルフェニル、C~Cのアルコキシフェニル、ハロフェニル、C~Cのアルキルベンジル、C~Cのアルコキシベンジル、ハロベンジル、又は2つの酸素原子を含有する5員、6員、又は7員の複素環式構造で置換されないか、又は置換される直鎖のC~Cのアルキレンであり、
    は、水素、又は、C~Cのアルキルで置換されないか、又は置換される直鎖又は分岐のC~C16のアルキル、C~C18のアルコキシアルキル、C~Cのシクロアルキル、又はフェニル又はベンジルを表し、
    Xは、Sであり、
    nは、2から、約500,000の分子量に達するのに十分な数までの整数である請求項1に記載の電解コンデンサ。
  32. 及びRはともに、-O-(CHR-O-であり、
    mは、1~5の整数であり、
    は、独立して、水素、又は、カルボン酸、ヒドロキシル、アミン、アルケン、アクリル酸塩、チオール、アルキン、アジド、硫酸塩、スルホン酸塩、スルホン酸、イミド、アミド、エポキシ、無水物、シラン、リン酸塩、ヒドロキシル、-(CHR-R16、-O(CHR16、-CHO(CHR16、又は-CHO(CHCHRO)16でより選択された官能基で置換されないか、又は置換される、直鎖又は分岐のC~C18のアルキルラジカル、C~C12のシクロアルキルラジカル、C~C14のアリールラジカル、C~C18のアラルキルラジカル、又はC~Cのヒドロキシアルキルラジカルから選択されるか、若しくは、
    は、ヒドロキシル、カルボキシル、アミン、エポキシ、アミド、イミド、無水物、ヒドロキシメチル、アルケン、チオール、アルキン、アジド、スルホン酸、ベンゼンスルホン酸硫酸塩、SOM、無水物、シラン、アクリル酸塩、及びリン酸塩からなる群より選択される官能基であり、
    は、H、又はカルボン酸、ヒドロキシル、アミン、アルケン、チオール、アルケン、アジド、エポキシ、アクリル酸塩、及び無水物からなる群より選択された官能基で置換されないか、又は置換される1~5個の炭素分子を有するアルキル鎖であり、
    16は、H、-SOM、又はカルボン酸、ヒドロキシル、アミン、アルケン、チオール、アルキン、アジド、アミド、イミド、硫酸塩、-SOM、アミド、エポキシ、無水物、シラン、アクリル酸塩、及びリン酸塩からなる群より選択される官能基で置換されないか、又は置換される1~5個の炭素原子を有するアルキル鎖であり、
    aは、0~10の整数であり、
    Mは、H、又は、アンモニア、ナトリウム、及びカリウムからなる群より選択されたカチオンである請求項31に記載の電解コンデンサ。
  33. 前記ポリマーは、3,4-ポリエチレンジオキシチオフェンである請求項31に記載の電解コンデンサ。
  34. 前記ポリマーは、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-ブタン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-プロパン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-メチル-1-プロパン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシアルコール、ポリ(N-メチルピロール)、ポリ(3-メチルピロール)、ポリ(3-オクチルピロール)、ポリ(3-デシルピロール)、ポリ(3-ドデシルピロール)、ポリ(3,4-ジメチルピロール)、ポリ(3,4-ジブチルピロール)、ポリ(3-カルボキシピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシエチルピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシブチルピロール)、ポリ(3-ヒドロキシピロール)、ポリ(3-メトキシピロール)、ポリチオフェン、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、ポリ(3-ヘプチルチオフェン)、ポリ(3-オクチルチオフェン)、ポリ(3-デシルチオフェン)、ポリ(3-ドデシルチオフェン)、ポリ(3-オクタデシルチオフェン)、ポリ(3-ブロモチオフェン)、ポリ(3,4-ジメチルチオフェン)、ポリ(3,4-ジブチルチオフェン)、ポリ(3-ヒドロキシチオフェン)、ポリ(3-メトキシチオフェン)、ポリ(3-エトキシチオフェン)、ポリ(3-ブトキシチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルオキシチオフェン)、ポリ(3-ヘプチルオキシチオフェン)、ポリ(3-オクチルオキシチオフェン)、ポリ(3-デシルオキシチオフェン)、ポリ(3-ドデシルオキシチオフェン)、ポリ(3-オクタデシルオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジヒドロキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジメトキシチオフェン)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4-プロピレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ブテンジオキシチオフェン)、ポリ(3-カルボキシチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシエチルチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシブチルチオフェン)、ポリアニリン、ポリ(2-メチルアニリン)、ポリ(3-イソブチルアニリン)、ポリ(2-アニリンスルホン酸塩)、及びポリ(3-アニリンスルホン酸塩)からなる群より選択される請求項31に記載の電解コンデンサ。
  35. 前記ポリマーは、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-ブタン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-メチル-1-プロパン-スルホン酸、塩)、ポリ(N-メチルピロール)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-メトキシチオフェン)、及びポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)からなる群より選択される請求項31に記載の電解コンデンサ。
  36. 電解コンデンサの形成方法であって、
    アノードを形成することと、
    前記アノード上に誘電体を形成することと、
    前記誘電体上に一次導電性ポリマー層を形成することと、
    前記一次導電層上に媒染層を形成することであって、前記媒染層は、式A
    Figure 2022126621000030

    の媒染層を含み、式中、R~Rは各々、独立して、H及び-PO(ORより選択され、各Rは、独立して、H、1~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアルキル、6~20個の炭素原子を有する置換又は非置換のアリール、又は7~21個の炭素原子を有するアルキルアリールから選択されるが、R~Rのうちの少なくとも1つは、-PO(OH)であることを条件とすることと、
    前記媒染層上に二次導電性ポリマー層を形成することと、を含む方法。
  37. ~Rのうちの少なくとも2つは、-PO(OH)である請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  38. ~Rのうちの少なくとも3つは、-PO(OH)である請求項37に記載の電解コンデンサの形成方法。
  39. ~Rのうちの少なくとも4つは、-PO(OH)である請求項38に記載の電解コンデンサの形成方法。
  40. ~Rのうちの少なくとも5つは、-PO(OH)である請求項39に記載の電解コンデンサの形成方法。
  41. ~Rは各々、-PO(OH)である請求項40に記載の電解コンデンサの形成方法。
  42. は、ヒドロキシル、カルボキシル、アミン、エポキシ、シラン、アミド、イミド、チオール、アルケン、アルキン、リン酸塩、アジド、アクリル酸塩、無水物、及びアルカリ金属からなる群より選択された少なくとも1つの官能基で置換される請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  43. 前記アノードは、バルブメタルを含む請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  44. 前記バルブメタルは、アルミニウム、タンタル、及びニオビウムからなる群より選択される請求項43に記載の電解コンデンサの形成方法。
  45. 前記アノードは、少なくとも50,000CV/gの電荷密度を有する粉体を含む請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  46. 前記アノードは、少なくとも100,000CV/gの電荷密度を有する粉体を含む請求項45に記載の電解コンデンサの形成方法。
  47. 前記アノードは、少なくとも200,000CV/gの電荷密度を有する粉体を含む請求項46に記載の電解コンデンサの形成方法。
  48. 前記コンデンサは、パワーサイクリング前の容量に比して、50,000パワーサイクル後には、10%未満の容量ロスを有する請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  49. 前記コンデンサは、パワーサイクリング前の容量に比して、50,000パワーサイクル後には、5%未満の容量ロスを有する請求項48に記載の電解コンデンサの形成方法。
  50. 前記一次導電性ポリマー層を形成することは、現場重合を含む請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  51. 前記一次導電性ポリマー層を形成することは、20nm未満の粒径を有する半重合ポリマーを適用することを含む請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  52. 前記半重合化ポリマーは、1nm未満の粒径を有する請求項51に記載の電解コンデンサの形成方法。
  53. 前記半重合化ポリマーは、可溶性ポリマーである請求項52に記載の電解コンデンサの形成方法。
  54. 前記媒染層を形成することは、架橋剤を添加することをさらに含む請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  55. 前記架橋剤は、カルボキシル、ヒドロキシル、アミン、エポキシ、無水物、イソシアネート、イミド、アミド、カルボキシル、カルボン酸無水物、シラン、オキサゾリン、(メタ)アクリレート、ビニル、マレイン酸塩、マレイミド、イタコネート、アリルアルコールエステル、ジシクロペンタジエン系不飽和、不飽和C12~C22の脂肪酸エステル、不飽和C12~C22脂肪酸アミド、カルボン酸塩、第四級アンモニウム塩、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミン、ポリイミド、シリコーンポリエステル、ヒドロキシル官能性シリコーン、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、フェノール、エポキシ、ブチラール、及びこれらの混合物からなる群より選択される架橋可能な機能性を有する請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  56. 前記架橋剤は、少なくともアミン基を含む請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  57. 前記架橋剤は、メラミン、イソシアネート、エポキシ、ヘキサメトキシメラミン、グリオキサル、フルフラールアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド凝縮物、ジビニルスルホン、及びエポキシ化合物から選択される少なくとも1つの基を含む請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  58. 前記架橋剤は、式
    XRSi(R3-n(R
    によって規定される有機官能性シランであって、
    式中、Xは、アミノ、エポキシ、無水物、ヒドロキシ、メルカプト、スルホン酸塩、カルボン酸塩、ホスホン酸塩、ハロゲン、ビニル、メタクリロキシ、エステル、及びアルキル等からなる群より選択された有機官能基であり、
    は、アリール、又はアルキル(CHであり、mは、0~14であり、
    は、個々に、アルコキシ、アシロキシ、ハロゲン、アミン、又はこれらの加水分解物からなる群より選択された加水分解可能な官能基であり、
    は、個々に、1~6個の炭素原子を有するアルキル官能基であり、
    nは、1~3である請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  59. 前記架橋剤は、式
    Y(Si(R3-n(R
    によって規定され、
    式中、Yは、反応性又は非反応性官能基を含む有機部分であり、
    は、個々に、アルコキシ、アシロキシ、ハロゲン、アミン、及びこれらの加水分解物からなる群より選択された加水分解可能な官能基であり、
    は、個々に、1~6個の炭素原子を有するアルキル官能基であり、
    nは、1~3である請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  60. 前記架橋剤は、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピトリエトキシシラン、アミノプロピルシラントリオール、(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-トリヒドロキシシリル-1-プロパンスルホン酸、オクチルトリエトキシシラン、及びビス(トリエトキシシリル)オクタンからなる群より選択される請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  61. 前記架橋剤は、式
    Figure 2022126621000031

    によって規定され、式中、Rは、1~14個の炭素原子を有するアルキルであり、より好ましくは、メチルエチル及びプロピルから選択され、Rは各々、独立して、アルキル、又は1~6個の炭素原子を有する置換アルキルである請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  62. 前記架橋剤は、式
    Figure 2022126621000032

    によって規定され、式中、Xは、アルキル又は0~14個の炭素原子を有する置換アルキル、アリール又は置換アリール、エチレンエーテル又は置換エチレンエーテル、ポリエチレンエーテル又は2~20個のエチレンエーテル基を含む置換ポリエチレンエーテル、又はこれらの組み合わせである前記請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  63. 前記架橋剤は、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル、ペンチレングリコールジグリシジルエーテル、ヘキシレングリコールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、レソルシノールグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル類、ジグリセロールポリグリシジルエーテル類、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル類、ソルビトールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル類、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、ジ(2,3-エポキシプロピル)エーテル、1,3-ブタジエンジエポキシド、1,5-ヘキサジエンジエポキシド、1,2,7,8-ジエポキシオクタン、1,2,5,6-ジエポキシシクロオクタン、4-ビニルシクロヘキセンジエポキシド、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、マレイミド-エポキシ化合物等からなる群より選択される請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  64. 前記架橋剤は、式
    Figure 2022126621000033

    によって規定され、式中、R10は、アルキル又は1~4個の炭素原子を有する置換アルキル、エチレンエーテル又は2~20個のエチレンエーテル基を有するポリエチレンエーテル、又はヒドロキシ、
    Figure 2022126621000034

    、-(CHOH)CHOHであって、Xは、1~14である群より選択される基で置換されるアルキルである請求項54記載の電解コンデンサの形成方法。
  65. 前記架橋剤は、
    Figure 2022126621000035


    Figure 2022126621000036

    、であって、式中、nは、1~220の整数であるもの、
    Figure 2022126621000037


    Figure 2022126621000038

    であって
    式中、1つのR11は、Hであり、他のR11は各々、
    Figure 2022126621000039

    であるもの、及び
    Figure 2022126621000040

    からなる群より選択される請求項54に記載の電解コンデンサの形成方法。
  66. 前記二次導電性ポリマー層は、プライマーの添加をさらに含む請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  67. 前記プライマーは、隣接する導電性ポリマーサブレイヤー間にある請求項66に記載の電解コンデンサの形成方法。
  68. 前記一次導電性ポリマー層又は前記二次導電性ポリマー層のうちの少なくとも一方は、式B
    Figure 2022126621000041

    によって規定されるポリマーを含み、式中、
    及びRは、独立して、直鎖又は分岐のC~C16のアルキル又はC~C18のアルコキシアルキル、又は、C~Cのアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン、又はORで置換されないか、又は置換されるC~Cのシクロアルキル、フェニル又はベンジルであるか、若しくは、
    及びRは、ともに、C~Cのアルキル、C~Cのアルコキシ、ハロゲン、C~Cのシクロアルキル、フェニル、ベンジル、C~Cのアルキルフェニル、C~Cのアルコキシフェニル、ハロフェニル、C~Cのアルキルベンジル、C~Cのアルコキシベンジル、ハロベンジル、又は2つの酸素原子を含有する5員、6員、又は7員の複素環式構造で置換されないか、又は置換される直鎖のC~Cのアルキレンであり、
    は、水素、又は、C~Cのアルキルで置換されないか、又は置換される直鎖又は分岐のC~C16のアルキル、C~C18のアルコキシアルキル、C~Cのシクロアルキル、又はフェニル又はベンジルを表し、
    Xは、Sであり、
    nは、2から、約500,000の分子量に達するのに十分な数までの整数である請求項36に記載の電解コンデンサの形成方法。
  69. 及びRはともに、-O-(CHR-O-であり、
    mは、1~5の整数であり、
    は、独立して、水素、又は、カルボン酸、ヒドロキシル、アミン、アルケン、アクリル酸塩、チオール、アルキン、アジド、硫酸塩、スルホン酸塩、スルホン酸、イミド、アミド、エポキシ、無水物、シラン、リン酸塩、ヒドロキシル、-(CHR-R16、-O(CHR16、-CHO(CHR16、又は-CHO(CHCHRO)16から選択された官能基で置換されないか、又は置換される、直鎖又は分岐のC~C18のアルキルラジカル、C~C12のシクロアルキルラジカル、C~C14のアリールラジカル、C~C18のアラルキルラジカル、又はC~Cのヒドロキシアルキルラジカルから選択されるか、若しくは、
    は、ヒドロキシル、カルボキシル、アミン、エポキシ、アミド、イミド,、無水物、ヒドロキシメチル、アルケン、チオール、アルキン、アジド、スルホン酸、ベンゼンスルホン酸硫酸塩、SOM、無水物、シラン、アクリル酸塩、及びリン酸塩からなる群より選択される官能基であり、
    は、H、又はカルボン酸、ヒドロキシル、アミン、アルケン、チオール、アルケン、アジド、エポキシ、アクリル酸塩、及び無水物からなる群より選択された官能基で置換されないか、又は置換される1~5個の炭素分子を有するアルキル鎖であり、
    16は、H、-SOM、又はカルボン酸、ヒドロキシル、アミン、アルケン、チオール、アルキン、アジド、アミド、イミド、硫酸塩、-SOM、アミド、エポキシ、無水物、シラン、アクリル酸塩、及びリン酸塩からなる群より選択される官能基で置換されないか、又は置換される1~5個の炭素原子を有するアルキル鎖であり、
    aは、0~10の整数であり、
    Mは、H、又は、アンモニア、ナトリウム、及びカリウムからなる群より選択されたカチオンである請求項68に記載の電解コンデンサの形成方法。
  70. 前記ポリマーは、3,4-ポリエチレンジオキシチオフェンである請求項68に記載の電解コンデンサの形成方法。
  71. 前記ポリマーは、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-ブタン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-プロパン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-メチル-1-プロパン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシアルコール、ポリ(N-メチルピロール)、ポリ(3-メチルピロール)、ポリ(3-オクチルピロール)、ポリ(3-デシルピロール)、ポリ(3-ドデシルピロール)、ポリ(3,4-ジメチルピロール)、ポリ(3,4-ジブチルピロール)、ポリ(3-カルボキシピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシエチルピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシブチルピロール)、ポリ(3-ヒドロキシピロール)、ポリ(3-メトキシピロール)、ポリチオフェン、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、ポリ(3-ヘプチルチオフェン)、ポリ(3-オクチルチオフェン)、ポリ(3-デシルチオフェン)、ポリ(3-ドデシルチオフェン)、ポリ(3-オクタデシルチオフェン)、ポリ(3-ブロモチオフェン)、ポリ(3,4-ジメチルチオフェン)、ポリ(3,4-ジブチルチオフェン)、ポリ(3-ヒドロキシチオフェン)、ポリ(3-メトキシチオフェン)、ポリ(3-エトキシチオフェン)、ポリ(3-ブトキシチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルオキシチオフェン)、ポリ(3-ヘプチルオキシチオフェン)、ポリ(3-オクチルオキシチオフェン)、ポリ(3-デシルオキシチオフェン)、ポリ(3-ドデシルオキシチオフェン)、ポリ(3-オクタデシルオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジヒドロキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジメトキシチオフェン)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4-プロピレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ブテンジオキシチオフェン)、ポリ(3-カルボキシチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシエチルチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシブチルチオフェン)、ポリアニリン、ポリ(2-メチルアニリン)、ポリ(3-イソブチルアニリン)、ポリ(2-アニリンスルホン酸塩)、及びポリ(3-アニリンスルホン酸塩)からなる群より選択される請求項68に記載の電解コンデンサの形成方法。
  72. 前記ポリマーは、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-ブタン-スルホン酸、塩)、ポリ(4-(2,3-ジヒドロチエノ-[3,4-b][1,4]ジオキシン-2-イル)メトキシ)-1-メチル-1-プロパン-スルホン酸、塩)、ポリ(N-メチルピロール)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-メトキシチオフェン)、及びポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)からなる群より選択される請求項68に記載の電解コンデンサの形成方法。
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