JP2022073670A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】階調パッチを各ページに合成する場合の色数管理を厳格に行う。【解決手段】ページごとの画像に合成する諧調補正用の諧調パッチの色を、その画像で使用する色成分に応じて決定し、決定した色の階調パッチを画像に合成する。そしてその画像に対して階調補正情報に基づいて階調補正して画像形成し、媒体に形成された階調パッチを測色し、測色した値に基づいて階調補正情報を更新する。画像形成時にはその階調補正情報を用いて階調補正を実施する。【選択図】図12

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、印刷中の階調変動を抑制する処理に関するものである。
画像形成装置では大量ページ印刷時の画質変動を抑制する手段として、出力用紙の印字余白に階調パッチを印字し、画像形成部の下流側に備わる測色センサーで計測し、補正値を画像生成部にフィードバックすることができる。以降、この処理をリアルタイム諧調補正と呼ぶ。
従来、機器の色味調整を行う手段は種々提案されている。例えば、特許文献1は、ジョブを印刷する前に機器の色味調整を行う。機器の色味調整にはカラーチャートが複数シートに渡って印刷されるほど数多くのパッチを印刷することがある。また、読み取ったパッチを目標色と比較した結果、色味調整が必要であることが分かった場合、色味調整を行い、再度カラーチャート印刷して目標色との比較を行う必要がある。特許文献1では、複数シートに渡ってカラーチャートを印刷して測色を行うケースにおいて、目標色との色味の差により色味調整が必要であることをいち早く検知する手段を備える。具体的には、事前検証において、各カラーパッチの目標色との差をチェックしておき、その差が大きいものから先に印刷されるようカラーパッチをレイアウトする。そして、カラーチャートを印刷しつつ、印刷されたカラーパッチを読み取っている際に、目標色との色味の差により色味調整が必要な場合、カラーチャートの印刷を停止して、色味の調整を行う。こうすることにより、無駄なカラーチャート印刷を省いている。
特許第6422923号明細書
ところで、印刷データには、画像形成装置に備わるすべて(例えばシアン、マゼンタ、黄、黒)のトナーを使用する、いわゆるフルカラー印刷と、使用するトナー数を限定して画像を紙面上に形成する色数限定印刷がある。また、印刷データにはフルカラー画像のページと色数が限定されたページが混在するものも存在する。印刷システムがページ毎に色数を管理する場合であっても、リアルタイム諧調補正用のすべてのパッチがすべてのページに印字される。このとき、白黒ページにも黒色トナー以外のカラーパッチが印刷され、これにより白黒ページがカラーページであると判定されてしまい、ページ毎の色数管理が出来なくなってしまう。
そこで本発明では、印刷するページで使用される色種ごとに印刷する諧調パッチの種類を切り替えることにより、ページ毎に厳密な色数管理を可能とする画像形成装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。すなわち本発明の一側面によれば、画像に合成する階調補正用の階調パッチの色を、前記画像で使用する色成分に応じて決定する決定手段と、
前記画像に、決定した色の前記階調パッチを合成してパッチ付き画像を生成する合成手段と、
前記パッチ付き画像を、前記色成分ごとの階調補正情報に基づいて階調補正して補正済画像を生成する補正手段と、
前記補正済画像を媒体に形成する画像形成手段と、
前記媒体に形成された前記階調パッチを測色し、測色した値に基づいて前記階調補正情報を更新する更新手段とを有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、印刷するページで使用される色種ごとに印刷する諧調パッチの種類を切り替えることにより、ページ毎に厳密な色数管理を行うことができる。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
印刷システムの構成を説明する図 画像処理装置のハードウェア構成を説明するブロック図 画像形成装置のハードウェア構成を説明するブロック図 画像処理装置のソフトウェア構成を説明するブロック図 画像形成装置のソフトウェア構成を説明するブロック図 印刷処理のシーケンス図 印刷処理のシーケンス図 印刷処理のシーケンス図 基準値・補正値の登録・削除処理のシーケンス 基準値・補正値の登録・削除処理フローチャート 基準値・補正値の登録・削除処理フローチャート 用紙交換画面の画面遷移図 リアルタイム階調補正用のパッチ位置とセンサーの読み取り位置 印刷原稿の搬送方向、印字面とセンサーの位置 階調補正(10段階)用の基準値、測定値、補正値のサンプル 階調補正用の基準値管理テーブルおよび補正値管理テーブル 階調補正(20段階)用の基準値、測定値、補正値のサンプル 階調補正(30段階)用の基準値、測定値、補正値のサンプル 階調補正(40段階)用の基準値、測定値、補正値のサンプル 色に関するジョブプロパティを指定する画面例 ジョブを格納するテーブルおよびジョブ属性テーブル 各Jobのページ毎の使用トナー色情報とパッチ色レイア パッチレイアウトを決定するフローチャート UIコンストレインツテーブル例および警告画面例 指定色印刷で指定される色のみを調整用パッチに指定して印刷指示を行うためのフローチャート
<<第1実施形態>>
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
●ハードウェア構成
図1は、本発明の実施例である印刷システムの構成を説明する図である。図1に示すように、印刷システムは、情報処理装置102、画像処理装置101、および、画像形成装置103が、LAN100(ネットワーク)で接続されている。画像処理装置101、および、画像形成装置103は、情報処理装置102から受信した印刷ジョブの印刷が可能である。また、情報処理装置102でも印刷ジョブの生成が可能である。
図2Aは、本実施例に係る画像処理装置101のハードウェア構成を説明するブロック図である。画像処理装置101はシートに印刷する画像を形成する機能を有する。CPU(Central Processing Unit)2101を含む制御部2200は、画像処理装置101全体の動作を制御する。CPU2201は、ROM(Read Only Memory)2202又はストレージ2204に記憶されたプログラムをRAM2203に展開し、それを実行して印刷制御などの各種制御を行う。ROM2202は、CPU2201で実行可能な制御プログラムやブートプログラム等を格納する。RAM(Random Access Memory)2203は、CPU2201の主記憶メモリであり、ワークエリア又は各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ2204は、印刷データ、画像データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。本実施例ではストレージ2204としてHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置を想定しているが、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリを用いても良い。尚、実施形態に係る画像処理装置101では、1つのCPU2201が1つのメモリ(RAM2203)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の様態であっても構わない。例えば複数のCPU、RAM、ROM、及びストレージを協働させて、後述するフローチャートに示す各処理を実行しても良い。またASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
操作部インタフェース(I/F)2205は、操作部2206と制御部2200とを接続する。操作部2206には、タッチパネル機能を有する表示部や各種ハードキーなどが備えられ、情報を表示する表示部や、ユーザの指示を受け付ける受付部として機能する。
画像処理部2207は、通信部I/F2208を介して受信した印刷ジョブを展開して印刷に用いる画像データを生成するRIP(Raster Image Processor)の機能を備えている。また画像処理部2207は、印刷ジョブを展開して得られた画像データの解像度変換や補正処理を行うこともできる。尚、本実施例では、画像処理部2207がハードウェア回路(ASIC又はFPGAなど)で実現されることを想定しているが、これに限定されるものではない。例えば、画像処理装置101が画像処理用途向けのプロセッサを更に備え、そのプロセッサが画像処理プログラムを実行することにより、画像処理や、印刷データへの展開処理を実現してもよい。この場合、このプロセッサとCPU2201とが協働して後述するフローチャートを実現するものとする。更には、画像処理を行うためのプログラムをCPU2201が実行し、画像処理や印刷データの展開処理を行うように構成することもできる。また、これらのいずれかの組み合わせにより画像処理を行うようにしてもよい。
制御部2200は、通信部I/F2208を介してLAN100に接続される。通信部I/F2208は、LAN100上の情報処理装置102からの印刷要求(印刷ジョブ)の受信を行う。また、画像処理装置101で生成された印刷画像を印刷制御コマンドとともにLAN100を介して画像形成装置103に送信しその印刷結果を受信する。
本実施例では、印刷システムの一例として上記の構成例で説明するが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つ以上の情報処理装置と印刷装置とがネットワークを介して通信可能に接続されていればよい。またネットワークは無線であっても有線であっても良い。
図2Bは、本実施例に係る画像形成装置103のハードウェア構成を説明するブロック図である。画像形成装置103はシートに印刷する画像を形成する機能を有する。本実施例では画像形成装置を例に説明するが、画像形成装置にスキャナやFAX機能を含むMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置であってもよい。CPU(Central Processing Unit)2101を含む制御部2100は、画像形成装置103全体の動作を制御する。CPU2101は、ROM(Read Only Memory)2102又はストレージ2104に記憶されたプログラムをRAM2103に展開し、それを実行して印刷制御や読取制御などの各種制御を行う。ROM2102は、CPU2101で実行可能な制御プログラムやブートプログラム等を格納する。RAM(Random Access Memory)2103は、CPU2101の主記憶メモリであり、ワークエリア又は各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ2104は、印刷データ、画像データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。本実施例ではストレージ2104としてHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置を想定しているが、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリを用いても良い。尚、実施形態に係る画像形成装置103では、1つのCPU2101が1つのメモリ(RAM2103)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の様態であっても構わない。例えば複数のCPU、RAM、ROM、及びストレージを協働させて、後述するフローチャートに示す各処理を実行しても良い。またASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
操作部インタフェース(I/F)2105は、操作部2106と制御部2100とを接続する。操作部2106には、タッチパネル機能を有する表示部や各種ハードキーなどが備えられ、情報を表示する表示部や、ユーザの指示を受け付ける受付部として機能する。
画像処理部2107は、通信部I/F2108を介して受信した印刷ジョブを展開して印刷に用いる画像データを生成するRIP(Raster Image Processor)の機能を備えている。また画像処理部2107は、印刷ジョブを展開して得られた画像データの解像度変換や補正処理を行うこともできる。尚、本実施例では、画像処理部2107がハードウェア回路(ASIC又はFPGAなど)で実現されることを想定しているが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成装置103が画像処理用途向けのプロセッサを更に備え、そのプロセッサが画像処理プログラムを実行することにより、画像処理や、印刷データへの展開処理を実現してもよい。この場合、このプロセッサとCPU2101とが協働して後述するフローチャートを実現するものとする。更には、画像処理を行うためのプログラムをCPU2101が実行し、画像処理や印刷データの展開処理を行うように構成することもできる。また、これらのいずれかの組み合わせにより画像処理を行うようにしてもよい。
印刷部(プリンタエンジン)2109は、画像処理部2107により生成された画像データに基づいて給紙カセット(不図示)から給送されたシートに画像を印刷する。尚、印刷部2109の印刷方式は、電子写真方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。また熱転写方式などその他の印刷方式を適用することもできる。
測色部2110は、印刷部2109の用紙搬送路の下流側に位置していて、印刷された用紙上に形成された階調補正用マークの各色の階調パッチの色をCISなどのカラーセンサーで測定し、測色データを取得する。
制御部2100は、通信部I/F2108を介してLAN100に接続される。通信部I/F2108は、LAN100上の情報処理装置からの印刷要求(印刷ジョブ)の受信を行う。
本実施例では、印刷システムの一例として上記の構成例で説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも1つ以上の情報処理装置と印刷装置とがネットワークを介して通信可能に接続されていればよい。またネットワークは無線であっても有線であっても良い。
●ソフトウェア構成
図3Aは、本実施例に係る画像処理装置101のソフトウェア構成を説明するブロック図である。
印刷ジョブ生成部301は、ジョブが投入されると印刷ジョブを生成し、ジョブ制御部303に登録する。ジョブ制御部303は、登録された印刷ジョブに含まれる全ページについて、1ページ目から順に処理開始をページ制御部304に伝えてページ処理を開始させる。次ページの処理開始可能をページ制御部304から通知されると、次のページの処理開始を伝えることを繰り返す。そして、全ページについてページ制御部304から処理終了の通知を受けると、ジョブ終了を印刷ジョブ生成部301に通知する。
ページ制御部304は、ジョブ制御部303からのページ処理開始の通知を受けて、各ページの処理を制御する。また、画像形成装置103でのパッチ種決定、および、パッチ合成処理を行う場合は、その旨を画像形成装置103に送信する。
データ受信制御部302は、通信部I/F2208を介して情報処理装置102から送信されたPDLデータを受信する。
PDL解析部305は、受信したPDLデータを解析して中間データに変換し、RIP制御部306は、中間データをラスタライズしてビットマップ形式の画像データに変換する。ここで生成したビットマップ形式の画像データをパッチ種決定部310に送信し、印刷画像に合成するパッチ種すなわち階調補正用の階調パターンの種類を決定する。階調パターンの種類は、たとえば色剤の色(これを色成分あるいは原色と呼ぶことにする。)ごとに定められていてよい。さらに色に加えて、階調パターンを構成する単色のパッチ間の階調差を階調パターンの種類ごとに変えてもよい。すなわち本例では、階調パターンの種類は、色とパッチ間の階調差とにより分類されてよい。なお階調パターンのことを階調パッチと呼ぶこともある。
画像生成部307は、生成されたビットマップ形式の画像データに対して、印刷画像を生成する。画像生成部307はまた、ページ制御部304からの指示に基づき、パッチ合成部309にパッチの合成指示を行う。画像生成部307は、図2Aの画像処理部2207の制御を司る。パッチ合成部309は階調パッチを合成した画像(パッチ付き画像とも呼ぶ)を印刷制御データ送受信部311に送信する。印刷制御データ送受信部311は、送信部I/F2208を介してパッチ合成したデータ、画像形成装置103での調整指示を送信する。UI制御部308は、操作部2206にユーザインターフェースを提供する。
図3Bは、本実施例に係る画像形成装置103のソフトウェア構成を説明するブロック図である。
データ受信制御部322は、通信部I/F2108を介して画像処理装置101から送信されたデータを受信する。ページ制御部324は、ジョブ制御部323に含まれており、画像処理装置101のパッチ合成部308からのページ処理開始の通知を受けて、パッチ種決定部337に対して画像に合成するパッチ決定処理を指示する。
パッチ種決定部337は印刷画像で使用するトナー色から、画像に合成するパッチ種を決定する。これは情報処理装置101においてと同様である。
画像生成部327は、生成されたビットマップ形式の画像データに対して、印刷画像を生成する。画像生成部327はまた、印刷画像をパッチ合成部329に転送する。また、画像生成部327は、生成されたビットマップ形式の画像データに対して、印刷に使用する用紙の補正情報を反映させて、補正済の印刷画像(すなわち補正済画像)を生成する。なお印刷に使用する用紙のことを、シートあるいは印刷媒体または記録媒体、あるいは単に媒体と呼ぶこともある。
エンジン制御部328は、パッチ合成部329、補正情報保存部330、基準情報保存部331、測色センサー制御部332、給紙段管理部333、給紙制御部334、印刷制御部335を含む。
パッチ合成部329は、画像生成部327から受け取った補正済の印刷画像に基づき形成される画像に加えて階調補正用マークが形成されるように、印刷画像に階調補正用マーク情報(階調パッチ)を合成する。
給紙制御部334は、印刷ジョブの指示に応じた給紙段を制御して、給紙段に収容している用紙を搬送し、供給する。
印刷制御部335は、階調パッチ合成済の印刷画像を、給紙制御部334により供給された用紙上に印刷し、排紙する。本実施形態においては、必要に応じて、階調補正用マーク情報(階調パッチ)が付加された画像データに基づき用紙上に画像が形成される。
測色センサー制御部332は、用紙上に形成された階調補正用マークを測定するよう測色部2110を制御して、測色データを取得する。
基準情報保存部331は、測色センサー制御部332により取得された測色データを基に生成された基準情報を、給紙段にセットされている用紙種類毎に保持する。
補正情報保存部330は、基準情報保存部331の保持する基準情報と、測色センサー制御部332が取得した測色データとを比較して求めた補正情報(階調補正情報とも呼ぶ)を、給紙段にセットされている用紙種類毎に保持する。
給紙段管理部333は、画像形成装置103が備える全ての給紙段にセットされている用紙のサイズや種類の情報を管理する。また、UI制御部336からの用紙の登録要求に応じて、基準情報保存部331が保持している、交換のため取り除かれる用紙種類に対する基準情報をクリアする。さらに、補正情報保存部330が、交換のため取り除かれる用紙種類に対する補正情報を保持している場合に、その補正情報もクリアする。
UI制御部336は、ユーザが操作部2106を操作して給紙段に用紙の情報が設定されると、給紙段管理部333に対して用紙の登録を要求する。また、登録が完了した用紙の情報を操作部2106に表示する。
本実施形態では、画像形成装置103と情報処理装置101とに印刷ジョブ生成部301、321、PDL解析部305、325、RIP制御部306、326をそれぞれ設けている。これにより、印刷ジョブの生成、PDL解析、RIP制御を、画像処理装置および画像形成装置の両方で行えるように記載している。しかし、印刷ジョブに対してこれら処理は、画像処理装置のどちらで行っても良い。本実施形態では、これら処理を画像処理装置101で行う例を記載する。
●印刷処理の基本動作シーケンス(第1の例)
続いて、図4A-1および図4A-2を参照して印刷処理の基本動作のシーケンスを説明する。なお図4A-1および図4A-2は1図を分割した図であり、以下では図4Aとしてまとめて参照することもある。図4A-1と図4A-2とは、丸付き数字1,2,3を付した指示或いは通知により接続される。本実施形態では、パッチ種の決定およびパッチ画像の合成を、画像処理装置101、もしくは、画像形成装置103で行う例を示すが、図4Aでは、画像処理装置101でパッチ種の決定およびパッチ画像の合成を行うケースを示す。
図4A-1のシーケンスは、画像処理装置101のCPU2201がROM2202に記憶されたプログラムをRAM2203に読み出して実行することで実現される。さらに、図4A-2のシーケンスは、画像形成装置103のCPU2101がROM2102に記憶されたプログラムをRAM2103に読み出して実行することで実現される。
ジョブ生成部301は、例えば通信部I/F2208により情報処理装置102から印刷対象のデータと印刷指示とを受信して印刷ジョブを生成する。ジョブ生成部301は生成したジョブをジョブ制御部303に登録する(S4001)。
ジョブ制御部303は、登録されたジョブの実行順を決定し順次実行を開始する(S4002)。ジョブ制御部303で実行開始されたジョブは、ページ制御部304にNページ目の処理の開始を通知する(S4003)。
ページ制御部304は、ジョブ制御部303からのNページ目の処理開始を受信すると、RIP制御部306に対し、RIP指示を行う(S4004)。なおRIPとは、ラスタ画像処理すなわちラスタ画像データを展開する処理を指す。その処理をRIP処理といい、それにより生成されたラスタ画像データをRIPデータあるいはRIP結果ということもある。
RIP制御部306は、ページ制御部304からRIP指示を受けてRIP処理を行う(S4005)。そして、RIP結果とともに、画像で使用するトナー色をページ制御部304に通知する(S4006)。例えばあるページ画像のRIP処理に伴って元画像の色をトナーの色成分に変換した場合、変換後のすべての画素の濃度が0であるような色成分は使用されていない色であり、そうでなければ使用されている色である。
ページ制御部304は、パッチ種決定部310に対し、Nページ目の画像で使用するトナー色を通知する(S4007)。パッチ種決定部310は、パッチ種を決定する(S4008)。そして、結果すなわち決定したパッチ種をページ制御部304に返す(S4009)。ページ制御部304は、画像生成部307に対し、画像およびパッチ種を指定してパッチ合成を指示する(S4010)。画像生成部307は、パッチ合成部309に、画像、パッチ種および画像に対するパッチ合成指示を送付する(S4011)。パッチ合成部309は、画像生成部307から送られた画像に指定された種類のパッチ画像(すなわち階調パターン)を合成する(S4012)。そして、パッチ画像を合成した画像の印刷をジョブ制御部321に送信する(S4013)。
ジョブ制御部321は、受信した印刷ジョブをページ制御部324に送信する(S4014)。ページ制御部324は、ジョブ制御部321からのNページ目の処理開始を受信すると、そのページの指定された用紙サイズと用紙種類をどの給紙段から給紙するかを給紙段管理部333に問い合わせを行う(S4015)。給紙段管理部333は指定された用紙サイズと用紙種類からどの給紙段から給紙するかを決定し(S4016)、その結果をページ制御部324に返す。
ページ制御部324は、給紙段管理部333が決定した給紙段からの給紙を給紙制御部334へ指示する(S4017)。給紙制御部334は、ページ制御部324からの給紙指示に従い、指示された給紙段からの給紙を行い(S4018)、給紙結果をページ制御部324に通知する(S4019)。ページ制御部324は、給紙制御部314から正常の給紙結果を受けると、ジョブ制御部308に次ページの処理開始が可能になったことをジョブ制御部321に通知する(S4020)。また、ジョブ制御部321はこれをページ制御部304に通知すると、ページ制御部304はこれをジョブ制御部303に通知する。(S4021)これにより、次ページ処理開始が可能となる。
また、ページ制御部324は、S4020を終えた後、パッチ合成済みの画像印刷を画像生成部327に指示する(S4022)。画像生成部327は、印刷画像の印刷指示を受けると、印刷指示とともに通知された情報を基に、補正情報保存部330に補正情報を要求する(S4023)。印刷指示とともに通知される情報は、用紙タイプや、仕上げ処理などを示す情報を含んでいてよい。たとえばコート紙と普通紙などの種類や、ニスコーティングの有無など仕上げの種類を示す情報の少なくともいずれかであってよい。この情報に基づいて補正情報が決定されるため、この情報をたとえば補正情報を特定するパラメータ情報と呼んでもよい。
補正情報保存部330は、渡された情報に該当する補正情報、たとえば階調補正情報を記憶領域たとえばRAM2203から検索する(S4024)。補正情報保存部330は、該当する補正情報を検出した場合、画像生成部327に補正情報を通知する(S4025)。画像生成部327は補正情報保存部330から通知された補正情報を使用し、補正済みの印刷画像すなわち補正済画像を生成する(S4026)。
一方、補正情報保存部330は、渡された情報に該当する補正情報を検出できなかった場合、該当する補正情報が無いことを画像生成部327に通知する(S4027)。補正情報が無い場合、画像生成部327は補正無しの印刷画像すなわち無補正画像を生成する(S4028)。画像生成部327は、生成した画像を印刷するための、給紙段、用紙サイズ、用紙タイプ情報を印刷制御部335に送信し印刷指示する(S4029)。
印刷制御部335は受け取った画像(階調パターン合成済の画像)を、給紙制御部334により供給された用紙上に印刷する(S4030)。階調パターンを階調補正用マーク情報と呼ぶこともある。印刷が完了すると、印刷制御部335は、ページ制御部324と測色センサー制御部332に印刷完了(排紙完了)の通知を行う(S4031)。印刷完了(排紙完了)の通知には、給紙段、用紙サイズ、用紙タイプなどの情報が付加される。
ページ制御部324は、印刷制御部335からの印刷完了(排紙完了)通知を受信すると、ジョブ制御部321、ページ制御部304を経由して、ジョブ制御部303にNページ目の処理の完了を通知する(S4021、S4032)。
一方、測色センサー制御部322は、印刷制御部335からの印刷完了(排紙完了)通知を受信すると、S4030で印刷された階調補正用マーク情報(階調パッチ)の測色を行う(S4033)。つぎに、測色結果と印刷制御部335から通知される給紙段、用紙サイズ、用紙タイプなどの情報を対応付け、基準情報保存部331に通知する(S4034)。
基準情報保存部331は、測色センサー制御部332から通知された給紙段、用紙サイズ、用紙タイプなどの情報に該当する基準値がRAM2203に保存されているか検索を行う(S4035)。通知された情報に該当する基準値が保存されている場合には、保存されていた基準値と測色センサー制御部332から通知された測色結果とから補正値を算出する(S4036)。補正値の算出は例えば各階調ごとの基準値に対する測色値の差分の算出により行ってよい。つぎに、基準値情報保存部331は、算出した補正値を補正情報保存部330に通知する(S4037)。補正情報保存部330は基準値情報保存部331から通知された内容を補正情報として保存する(S4038)。
S4035で、該当する基準値が保存されていない場合には、基準値情報保存部331は、測色センサー制御部332から通知された情報(測色結果、給紙段、用紙サイズ、用紙タイプ、など)を、基準値としてRAM2203に保存する(S4039)。たとえば、給紙段、用紙サイズ、用紙タイプをインデックスとして測色値を関連付けて保存してよい。
ここで、S4003からS4039の処理はジョブ制御部303に登録された印刷ジョブの全ページに対して実行されるという意味でLOOP表記している。S4003で示す各ページに対する処理開始は、S4009の次ページ処理開始可能通知を受信すると発行することが可能となる。
ジョブ制御部303はNページ目の処理の完了を受信すると、Nページ目が印刷ジョブの最終ページかどうかを判断する(S4040)。ジョブ制御部303は最終ページからの完了を受信したと判断すると印刷ジョブ生成部301にジョブの終了を通知する(S4041)。
以上のシーケンスで、1つのジョブに含まれた各ページに、ページごとの色成分に応じた階調パッチを合成し、該当する補正情報で補正しつつ画像形成する。そして画像形成された階調パッチの測色値を取得して補正情報にフィードバックし、色の較正を行う。その際、ページごとの色成分に応じた階調パッチを合成することで、ページごとの色数管理を厳格に行うことができる。これにより印刷のコスト削減も実現できる。
●印刷処理の基本動作シーケンス(第2の例)
続いて、図4Bを用いて印刷処理の基本動作のシーケンスを説明する。図4Aのシーケンスでは、パッチ種の決定およびパッチの合成を、画像処理装置101で行ったが、図4Bでは、画像形成装置103でパッチ種の決定およびパッチの合成を行うケースを示す。なお図4Aと同一の工程或いはメッセージについては同一の符号を付した。
図4Bのシーケンスは、画像処理装置101のCPU2201がROM2202に記憶されたプログラムをRAM2203に読み出して実行することで実現される。さらに、画像形成装置103のCPU2101がROM2102に記憶されたプログラムをRAM2103に読み出して実行することで実現される。
ジョブ生成部301は、I/Fから受信して印刷ジョブを生成する。ジョブ生成部301は生成したジョブをジョブ制御部303に登録する(S4001)。
ジョブ制御部303は、登録されたジョブの実行順を決定し順次処理を開始する(S4002)。ジョブ制御部303で処理開始されたジョブは、ページ制御部304にNページ目の処理の開始を通知する(S4003)。ページ制御部304は、ジョブ制御部303からのNページ目の処理開始を受信すると、RIP制御部306に対し、RIP指示を行う(S4004)。RIP制御部306は、ページ制御部304からRIP指示を受けてRIP所を行う(S4005)。そして、RIP結果とともに、画像で使用するトナー色を通知する(S4006)。ここまでは図4A-1と同一のシーケンスである。
ページ制御部304は、RIP結果を受けて、RIP後の画像の印刷および調整指示を、画像形成装置103のページ制御部324に送付する(S4057)。ページ制御部324は、パッチ種決定部337に対し、Nページ目の画像で使用するトナー色を通知する(S4058)。パッチ種決定部337は、パッチ種を決定する(S4059)。そして、結果をページ制御部324に返す(S4060)。ページ制御部324は、画像生成部327に対し、パッチ合成を指示する(S4061)。画像生成部327は、パッチ合成部329に、画像、および、画像に対するパッチ合成指示を送付する(S4062)。パッチ合成部329は、画像生成部327から送られた画像にパッチ合成を行う(S4063)。そして、合成した画像の印刷をページ制御部324に送信する(S4064)。
これ以降のシーケンスは図4A-2のS4015以降のシーケンスと同様であるので、説明を省略する。S4003~S4039までが、ジョブ終了までページごとに繰り返される点も図4Aと同様である。以上のシーケンスにより、図4Aのシーケンスと同様に色管理を実現できる。さらに、パッチ決定及びパッチ合成を画像形成装置103で行うことにより、たとえば画像形成装置103に補正情報を持たせることができ、画像処理装置101の処理負荷の軽減及び必要な資源の低減化を図ることができる。
●基準情報と補正情報のクリア
続いて、図5を用いて基準情報と補正情報をクリアするためのシーケンスを説明する。このシーケンスは、画像形成装置103のCPU2101がROM2102に記憶されたプログラムをRAM2103に読み出して実行することで実現される。
画像形成装置103が用紙に対して画像を形成する際、用紙種類によって特性が異なるため、画像形成装置103が正しく階調補正を行うためには、用紙種類毎に基準情報を保持する必要がある。画像形成装置103は数多くの用紙種類をサポートしているが、実際に使用する用紙は給紙段にセットされている必要があるため、基準情報保存部331は給紙段にセットされている用紙種類の基準情報のみを保持する。そのため、ユーザが画像形成装置103の給紙段に新たな用紙をセットする際、交換のために取り除かれる用紙種類に対する基準情報と、補正情報のクリアを行う。
S5001で、ユーザは画像形成装置103のUI画面を操作し、給紙段の設定画面を選択する。S5002で、画像形成装置103のUI制御部336は、ユーザからの操作を受け付けると、給紙段管理部333から画像形成装置103が備えている全ての給紙段にセットされている用紙のサイズと種類の情報を取得する。S5003でUI制御部336はS5002で取得した情報をUI画面に表示する。画面例を図7(a)に示す。S5004で、ユーザは画像形成装置103のUI画面から用紙を変更したい給紙段を選択する。S5005で、画像処理装置101のUI制御部336は、ユーザからの操作を受け付けると、選択された給紙段に設定可能な用紙種類のリストをUI画面に表示する。画面例を図7(b)に示す。
S5006で、ユーザは画像形成装置103のUI画面から変更したい用紙種類を選択する。S5007で画像形成装置103のUI制御部336は、ユーザからの操作を受け付けると給紙段管理部333に対してユーザが選択した給紙段と用紙種類の登録を要求する。S5008で給紙段管理部333は、基準情報保存部331と補正情報保存部330に保存されている情報の更新を行う。詳細なフローについては図6Aを用いて後述する。
図6Aのフローチャートに基づいて給紙段管理部313が基準情報と補正情報のクリアが必要と判断した場合、S5009、S5010でクリア処理を行う。S5009では、給紙段管理部333は基準情報保存部331に保存されていた交換のための取り除かれる用紙種類に対する基準情報をクリアする。さらに、S5010で給紙段管理部333は補正情報保存部330に交換のための取り除かれる用紙種類に対する補正情報が存在するかを判定し、存在する場合は補正情報をクリアする。給紙段管理部333は、S5008の一連の処理が完了後、S5011にてユーザに指定された用紙種類の登録処理を行う。登録処理では、選択された給紙段にセットされる用紙種類の情報の更新を行う。そしてS5012でUI制御部336に対して登録完了を通知、S5013でUI制御部336は登録完了した用紙種類の情報でUI画面を更新する。
図6(a)、および、図6(b)に画像形成装置103の各給紙段に登録された用紙種類の変更に伴う処理フローを示す。
●基準情報と補正情報のクリア
まず、図6(a)について説明する。図6(a)は、給紙段に登録される用紙種類毎の基準情報と補正情報をクリアする方法について説明するためのフローチャートである。このシーケンスは、画像形成装置103のCPU2101がROM2102に記憶されたプログラムをRAM2103に読み出して実行することで実現される。また、各給紙段に設定される用紙情報は、RAM2103に記録されており、UI制御部336からの用紙変更指示に基づき、給紙段管理部333が、RAM2103にアクセスし、各給紙段にセットされる用紙情報を更新する。本フローはユーザが図7(a)に示す画面を立ち上げたことをUI制御部336から通知として受け付けると開始する。
ユーザが、図7(a)の画面で給紙段を選択し、図7(b)の画面で用紙種類を選択しOKボタン708を押下したことをUI制御部336から給紙段管理部333が受け付けると、処理をステップS601からステップS602に進める。
ステップS602において、給紙段管理部333は、RAM2103にアクセスし、用紙種類が更新された給紙段の有無を判定する。用紙種類の更新された給紙段が無い場合は、処理を終了する。例えば、給紙段「1」の用紙種類が「普通紙1」から「普通紙3」に変更されているとする。すると、給紙段管理部333は、この用紙種類変更を検知して、処理をステップS603に進める。ステップS603において、給紙段管理部333は、RAM2103にアクセスし、用紙変更対象となる給紙段にセットされていた用紙と同一種の用紙が他の給紙段に設定されているかを判定する。他の給紙段に同一種類の用紙がある場合は、ステップS605に進める。また、他の給紙段に同一種類の用紙が無い場合は、処理をステップS604に進める。
ステップS604において、給紙段管理部333は、全ての給紙段で変更前の用紙種類を使用しなくなるため、当該用紙の基準値・補正値情報を管理する、基準情報保存部331と補正情報保存部330に指示し、基準値・補正値情報を削除させる。この工程は図5のS5009,S5010に対応する。また基準値・補正値情報は、後述するTBL881A・TBL883Aに相当する。そして、処理をS605に進める。S605において、給紙段管理部333は、基準情報管理部331および補正情報保存部330に指示し、基準値管理テーブル(図8D(d))、補正値管理テーブル(図8D(e))から、設定変更対象となる給紙段の用紙種類情報をレコードごと削除させる。そして処理を終了する。
●基準情報及び補正情報の登録
続いて、図6(b)について説明する。図6(b)は、用紙種類毎の基準情報と補正情報を登録する方法について説明するためのフローチャートである。この手順は、図4A-2のS4035~S4039に相当する。基準情報保存部331は、RAM2103に基準値(後述の図8CのTBL881A)を有する。また、補正情報保存部330は、RAM2103に測定値(後述のTBL882A)を有する。また、測定値と基準値から補正値を格納するテーブル(後述のTBL883A)をRAM2103に有する。このシーケンスは、画像形成装置103のCPU2101がROM2102に記憶されたプログラムをRAM2103に読み出して実行することで実現される。本フローは、基本情報保存部331が、測色センサー制御部332から測色結果の通知を受け取ると開始する。
ステップS620において、基準情報保存部331は、RAM2103の測定値TBL882Aに取得した測色結果を記録する。そして、測色結果が得られた給紙段番号を関連付けてRAM2103に保存する。そして処理をステップS621に進める。ステップS621では、基準情報保存部331は、RAM2103にアクセスし、測色センサー制御部332から通知された測色結果に紐づく給紙段番号が、基準値管理テーブル(図8D(d))の対象給紙段892にレコードとして登録されているか判定する。登録されていない場合は処理をS622へ処理を進める。また、登録されている場合は処理をS626へ進める。まず、処理をS622に進める場合について述べる。
ステップS622において、基準情報保存部331は、基準情報管理テーブル(図8D(d))にアクセスし、測色センサー制御部332から通知された測色結果に紐づく用紙種類が他の給紙段で登録されているかを判定する。他の給紙段で登録されていない場合は、処理をステップS623に進める。他の給紙段で登録されている場合は、処理をステップS625に進める。まず、処理をS623に進める場合について述べる。
ステップS623にて、基準情報保存部331は、測色センサー制御部332から通知された測色結果を基準値(後述のTBL881A)として保存する。そして処理をステップS624に進める。ステップS624において、基準情報保存部331は、基準値管理テーブル(図8D(d))に、測色センサー制御部332から通知された測色結果に紐づく給紙段のレコードを追加し、S623で保存した基準値を参照するリンク処理を行い終了する。具体的には、用紙種類「普通紙3」の基準値が参照するテーブルをTBL881Aとする場合、基準管理テーブル(図8D(d))の用紙種類891列に「普通紙3」と用紙種類を記入する。さらに基準値894列に"(リンク)あり TBL881A"と、基準値へのリンク情報を記入する。そして処理を終了する。
一方、ステップS622において、他の給紙段で登録されている場合、処理をステップS625に進める。ステップS625において、基準情報保存部331は、基準情報管理テーブル(図8D(d))に、測色結果に紐づく給紙段のレコードとして、既に基準情報管理テーブル(図8D(d))に登録されている同一の用紙種類のレコードをコピーする。ただし、コピー対象は、対象給紙段列892を除くフィールドである。対象給紙段列892には、指定された給紙段を特定する情報が記憶される。これにより指定された給紙段の用紙種類の基準値が保存されたことになる。そして、処理をステップS626に進める。ステップS626へは、ステップS621において、測色結果に紐づく給紙段番号が、基準値管理テーブルの対象給紙段892にレコードとして登録されている場合も分岐する。
ステップS626において、基準情報保存部331は測定値(後述のTBL882A)と基準値(後述のTBL881A)とから補正値を算出する。補正値は例えば特定の色の特定濃度の基準値から、対応するパッチの測定値を差し引くことで得る。そして処理をステップS627に進める。ステップS627において、基準情報保存部331は、ステップS626にて算出した結果を、補正情報保存部330に通知する。補正情報保存部330はこの通知を受けて、補正値(後述のTBL883A)に値を保存する。そして処理を終了する。
●用紙種類登録画面
図7において画像形成装置103の給紙段に用紙種類を登録する画面を図5の手順に即して説明する。(a)にUI制御部336が表示する給紙段設定画面を示す。ユーザが給紙段設定画面を呼び出すと(S5001)、UI制御部336が給紙段管理部333に現在の給紙段の設定情報を問い合わせ(S5002)、その結果が画面700に表示される(S5003)。
ユーザは画面700において用紙種類を設定する給紙段を選択する。本実施例では4つの給紙段に対して選択ボタン701~704が割り当てられる。ユーザは特定の給紙段を選択後、用紙種類を設定する設定ボタン705を押下し(S5004)、(b)の用紙種類設定画面710を呼び出す(S5005)。
用紙種類の選択画面710では画面700で選択した給紙段にセットした/セットする用紙種類に一致するものを1つ選択する。図7(b)の例では普通紙1を普通紙3で置き換える(S5006)。OKボタン708を押下すると画面700に戻る。画面700でユーザは用紙種類が変更できたことを確認し、OKボタン706を押下する。UI制御部336はユーザの設定を給紙段管理部333に通知し(S5007)、登録要求を行う(S5008)。
●補正値及び基準値の保持
次に本実施例における階調補正用の階調補正用マーク情報(階調パッチ)の印字位置、印字したカラーパッチを測定する測色センサー、測色センサーからの信号値やその信号値から導かれる補正値を保持する方法を説明する。説明には、図8A、図8B、図8C、図8D、図8E、図8F、図8Gを参照する。
図8Aについて説明する。本実施形態におけるリアルタイム階調補正を目的とした階調補正用マーク情報(階調パッチ)の出力例を800に示す。リアルタイムに多階調補正を行うために必要なパッチは印刷用紙800の内側、かつ用紙の印字保証領域801の外側に定義された余白域に印字する。印字保証領域は最終成果物となる部分であり、ユーザ画像の印字を保証する領域である。一方、印字保証領域の外は画像形成可能なエリアもあるが、最終成果物としては断裁・除去されることを前提としている。そのためPOD機では、印字保証領域の外側は、画質調整に必要な各種パッチや検品に必要な情報の印刷に使用される。
本実施形態のリアルタイム階調補正用のパッチは印字保証領域の外側に並べて印字し、そのパッチを印字面側の測色センサー861、862が読み取る。このため、各色のパッチは測色センサーの位置に合わせて搬送方向と平行に並ぶ。印刷用紙800には、シアンの階調パッチ810・マゼンタの階調パッチ850・イエローの階調パッチ830・ブラックの階調パッチ840の各トナー単色の濃度を10%刻みで10個ずつ、合計40個のパッチが印刷される。例えば、シアンのカラーパッチ820は濃度100%であり、以降、10%刻みで濃度が低くなり、パッチ829は濃度10%である。マゼンタ、イエロー、ブラックの各色も同じ10個で1セットの構成となり、基本的には、4色分の基準値・測定値のデータを使用して階調補正に必要なフィードバック情報を生成する。階調補正パッチはパッチ合成部309が画像生成部307の生成画像に合成する。
また、本実施形態では、ページで使用するトナー色のみの階調パッチを印刷することも可能とする。例えば、あるページで使用するトナー色がシアンのみだった場合、階調パッチ810にシアン単色のパッチを濃度10%刻みで10個印刷する。そして、階調パッチ830、840、850は、使用しないトナー色であることからこれら色の階調パッチを印刷しないように制御する。
また、本実施形態では、使用しないトナー色が印刷されるはずであったエリアを使用し、使用する階調パッチの各パッチの濃度差、基準値、測定値をより細かいものに切り替え、諧調補正に必要なフィードバック情報を増やしてもよい。こうすることで、よりきめ細やかな補正を可能とする。例えば、ページで使用されるトナーがシアンのみだったとき、使用する色であるシアンのみの階調パッチ810を印刷すると、階調パッチ830、840、850の領域は空白の領域となる。本実施形態では、これらの領域にもページで使用するシアンの階調パッチを印刷する。なお本明細書では「諧調」を「階調」と表記することもあるが、両者はいずれも濃淡の段階を示すもので同義である。
具体的には、この場合、使用するトナー色はシアンのみであるため、濃度を40段階に刻んでシアンの階調パッチを生成する。そして、40段階に濃度値を刻んだ階調パッチを例えば10段階おきに4つに分割し、それぞれを、階調パッチ810、830、840、850それぞれの領域に印刷する。このとき、基準値、測定値もそれぞれ40段階に分けて設ける。こうすることで、10段階で諧調補正を行ったときと比べてきめ細やかな諧調補正を行うことが可能となる。
図8Bについて説明する。図8Bは、図8Aの画像形成装置内の搬送パスを横から見た断面図である。印刷用紙800に対して、CMYK各色の現像機871~874でトナーを転写し定着器875で定着処理後、階調パッチ810,830,840,850を搬送方向の左右両端に設置された測色センサー861,862により読み取る。測色センサーは印刷面側に設置する。なお用紙のサイズにより階調パッチの位置が変動することから、測色センサーはサイズごとに配置して、搬送されるサイズに応じて使用する測色センサーを変えてもよいし、測色センサーを用紙サイズに応じて移動可能に構成してもよい。
●基準値、測定値、補正値
図8Cは、測色センサー861,862がスキャンしたCMYKの濃度情報に基づき生成される、基準値、測定値、補正値の例である。基準値とは、CMYKの濃度情報を決定するための基準となる値である。測定値とは、基準値に基づいて生成され、紙面に印刷されたパッチを測色センサーで読み取ったときの濃度を示す値である。補正値は、基準値と測色値との差分を求めることで算出される値である。図8Aに示す通り、印刷用紙800にはCMKY毎に10個、合計40個のパッチが印字されるため、これを測色センサーで読みとると40個の測定値が得られる。本実施例ではセンサー制御部332は測色センサーのパッチ濃度を1024段階で数値化し保存する。
センサー制御部332から通知された測色結果は基準情報保存部331において給紙段にセットされた用紙種類毎に基準値として保持される。測色結果は用紙種類ごとに管理する必要がある。センサー制御部332から通知された用紙の測色結果が基準情報保存部331に未登録の用紙の場合は、40点の測色結果を新しい「基準値」881Aとして保存する。センサー制御部332から通知された用紙の測色結果が基準情報保存部311に登録済の用紙の場合は測色結果を新しい「測定値」882Aとして扱い、基準値と測定値の差分から補正値883Aを算出する。補正値は補正情報保存部330に保存される。なお本実施例では補正値を保存するが、測定値を保存し基準値と測定値の差分から都度補正値を算出してもよい。
尚、図8CはCMYKすべてのパッチを印刷するときの例である。先に述べたように、ページで使用するトナー色のみのパッチを印刷する場合で、かつ、複数個所に同一色のパッチを印刷する場合は、濃度を10%よりもさらに細かく設定したパッチを使用する。図8Eは、同一色のパッチを2か所に印刷する場合に使用する、基準値、測定値、および、補正値の例である。この場合、2か所に印刷するパッチの濃度は20段階で生成され、印刷されて諧調補正を行う。図8F、図8Gは、それぞれ、同一色のパッチを3か所、4か所に印刷するときに使用する基準値、測定値、および、補正値の例である。
●補正値管理テーブルおよび基準値管理テーブル
図8D(d)は基準情報保存部331が基準値を管理するテーブルである。レコード情報は、用紙種類891、対象給紙段892、基準値(1/2速)893、基準値(1/1速)894、生成PageID895、Timestamp896の各項目から構成される。
図8D(d)は、給紙段1に普通紙3がセットされ、後に2019/07/18の10:04:06に電源投入から累積で60014ページ目の印刷処理において、「給紙段1」から「普通紙3」を「1/1速」で給紙した場合の例を示す。すなわちその場合の印刷結果を測色・基準値として登録している例である。基準値893,894には、基準値そのものではなく、基準値および補正値テーブルへのリンクが登録されている。「普通紙3」が「給紙段1」から除去された場合、当該レコード情報を削除する。
図8D(e)は補正情報保存部330が補正値を管理するテーブルであり、テーブルの基本構成は基準値が補正値に置き換わる以外、基準値管理テーブルと同一である。該当用紙が対象給紙段897から除去された場合、レコード情報は削除される
●ジョブ属性設定画面
図9は、印刷ジョブに設定するジョブ属性を設定する画面(UI)である。本UIは、CPU2201がROM2202に格納されたプログラムを読み出し、操作部I/F2205に指示して操作部2206に表示される。ユーザは操作部2206を操作し、実行したジョブを選択し、本UI900を操作部に表示させる。以降、各属性について説明する。
カラーモード選択部901はカラーモードの指定を行う部分である。CMYK902は印刷ジョブ画像をCMYKすべての色を使用して処理することを示す。グレースケール903は、印刷ジョブ画像をKトナーで処理することを示す。
色指定部904は使用する色を指定して印刷ジョブを処理する指示を行う部分である。例えば、ユーザが905にチェックを入れると、印刷画像がシアントナーのみを使用して印刷されるよう処理される。このようにユーザは使用する色をジョブ単位で指定できる。RIP処理時には、指定された色が参照され、指定された色のみでラスタ画像が生成される。
パッチ設定部909は、自動調整に用いる階調パッチを指定する部分である。ユーザが調整用マーク指定910を選択すると印刷ジョブに対して画像形成装置でパッチの読み取りおよび補正処理が実行される。調整用マークは階調パッチと同じものを指す。ユーザが全色指定911を選択すると、印刷ジョブ処理で生成される全てのページにCMYK各色のパッチが印刷される。ユーザが利用色指定912を選択すると、印刷ジョブで処理される各ページで使用される色のみが補正用パッチとして印刷される。全余白指定914は、利用色指定912が選択されたとき、CMYKにおいて1つ以上、使用されないトナー色があった場合、それが本来印刷されるエリアに当該ページで使用される色のパッチを印刷することを指定するものである。
また、優先色指定915~918は、先の使用されないトナー色があった場合、ページで使用するどの色を優先してパッチとして印刷するかを指定するものである。カラーモード選択部901にてCMYK902が選択され、色指定部904にてシアン905~イエロー908のいずれかが選択された場合、色指定部904で選択された色のみ優先色指定915~918で指定することができる。例えば、ユーザが、CMYK902、シアン905、調整用マーク指定910、利用色指定912、全余白指定914を選択し、シアン915~イエロー918のうちシアン915にのみ1を入力したとする。この場合、ページで使用されるトナーはシアンのみとなる。つまり、図8Aにおける、階調パッチ830、840、850には、それぞれイエロー、ブラック、マゼンタは印刷されない。この場合は、図8Gに示す、濃度を40段階に設定したパッチを、10段階ずつに分割して4か所に印刷する。パッチの選定およびレイアウト方法に関しては後述する。
ユーザがOKボタン919を選択すると、UI制御部308はこれを検知し、指定されたジョブ属性をRAM2203に書き込んで終了する。
●印刷ジョブ
次に本実施例で使用する印刷ジョブに関して説明する。図10(a)は、ジョブ格納テーブルである。ジョブ格納テーブル1001は、例えばRAM2203に格納される。印刷ジョブは、情報処理装置102から送信される。また、画像処理装置101においてユーザが印刷ジョブの生成および実行指示したとき、印刷ジョブ生成部301がこれを受け付け、受け付けた順にジョブ格納テーブル1001に印刷順と印刷ジョブ名を記録する。
図10(b)は、ジョブ属性テーブルである。ジョブ属性テーブル1002は、例えばRAM2203に格納される。ジョブ制御部303は、印刷ジョブ生成部301から印刷ジョブの登録を受け付けると、ジョブに指定される属性を読み取り、ジョブ属性テーブル1002にこれを書き込む。ジョブ属性テーブル1002において、各列に記載される内容は以下の通りである。
[1]列目:ジョブ名。
[2]列目:カラーモード(図9のカラーモード選択部901の指定に基づく)。
[3]列目:指定色(色指定部904の指定に基づく)。
[4]列目:自動調整実施有無(調整用マーク指定910の指定に基づく)。
[5]列目:パッチマーク印刷方式(全色指定911または利用色指定912の指定に基づく)。
[6]列目:余白エリアにページで使用するパッチを印刷する指定があるか(全余白指定914の指定に基づく)。
[7]~[10]列目:しアン915~イエロー918の指定に基づく。[6]列目が"有"の場合に有効となる。
上記ジョブ属性は、画像処理装置101に送信され(図4Aの場合)、或いはさらに画像形成装置103に送信され(図4Bの場合)、図11のパッチ配置テーブルの生成のために参照されてよい。
●階調パッチの配置例
図11は、印刷ジョブにおけるページごとの使用トナー色と、各パッチ印刷エリアにどの種類のパッチを印刷するかの例を示すパッチ配置テーブルである。各テーブルは、例えばRAM2203に格納される。このテーブルは、印刷ジョブ生成部301により生成されてもよいし、あるいはページ制御部304またはページ制御部324により生成されてもよい。このテーブルは、各ページの色とジョブ属性とに基づいて生成され、パッチ種決定およびパッチ合成において参照されてよい。
各テーブルにおける各列に記載される内容は以下の通りである。
[1]列目:ページ番号。
[2]列目:使用トナー色。
[3]列目:エリア1(810)に印刷するパッチ種(デフォルトパッチ色:C)。
[4]列目:エリア2(830)に印刷するパッチ種(デフォルトパッチ色:Y)。
[5]列目:エリア3(840)に印刷するパッチ種(デフォルトパッチ色:K)。
[6]列目:エリア4(850)に印刷するパッチ種(デフォルトパッチ色:M)。
尚、[3]列目~[6]列目に印刷するパッチの色に関しては、デフォルトパッチ色を定義しておく。デフォルトパッチ色は上記に記述の通りである。パッチ種の決定方法に関しては、図12のフローチャートで説明する。ここで使用するパッチ種について説明する。図8Cで説明した通り、本実施形態では、同一色のパッチを印刷するエリア数に応じて印刷するパッチの種類を切り替える。図11において、各セルには、階調パッチの色と階調数とを示す。色はその色の頭文字で、階調数は10の位の値で示している。例えば、同一色のパッチを2か所に印刷する場合、使用するパッチの濃度は20段階で生成されたものを使用する。例えば、マゼンタ色において、パッチの濃度が20段階で生成されたものを使用する場合、図11のテーブルにおいてこれを印刷するエリアを示すセルに"M2"と記す(例えば、テーブル1104の[b][5]、[b][6])。
また、パッチの濃度が30段階で生成されたシアンのパッチを使用する場合、図11のテーブルに"C3"と記す(例えば、テーブル1105の[a][3]~[a][5])。さらに、パッチの濃度が40段階で生成されたブラックのパッチを使用する場合、図11のテーブルに"K4"と記す(例えば、テーブル1107の[a][3]~[a][6])。また、パッチの濃度が10段階で生成されたイエローのパッチを使用する場合、図11のテーブルに"Y1"と記す(例えば、テーブル1104の[c][6])。もちろんこれらの表記は説明のためのものであって、実際には対応する固有の符号であってよい。
このように、複数の領域に階調パッチが合成される色については、1つの領域に合成される階調パッチに対して、領域の数に応じた(比例した)階調数の階調パッチが領域の数で分割され、それぞれの領域に配置される。
●ページへのパッチ配置の決定処理
図12は、図11で説明したパッチの種類(パッチ色、濃度の段階に応じたパッチ種)とそのレイアウトを決定するフローチャートである。図12に示すフローチャートの各ステップは、CPU2201がROM2202に格納されたプログラムを読み出して実現される。図12の処理は、図4A-1のS4004から図4A-2のS4008まで、または図4BのS4004からS4059までの処理の詳細に相当する。なお、各処理の説明における記号「S」は、当該フローチャートにおけるステップである。図12の処理は、図10(a)のジョブ格納テーブル1001に格納された印刷ジョブに、印刷順に順次着目し、着目した印刷ジョブ(着目ジョブまたは対象ジョブと呼ぶ)について実行される。この処理により図11に例示したパッチ配置テーブルを作成する。
まず、着目ジョブのジョブ属性に含まれる「自動設定」の指定の有無について判定する。これは例えば、図10(b)のジョブ属性テーブル1002の「自動設定」欄の値が「有」であるか判定することで行う。自動設定が指定されていなければ階調パッチを各ページに印刷しないことから、図12の手順は実行されなくてよい。そして「有」に設定されている場合には、ジョブ制御部303は、ページ制御部304に指示し、ページ処理を開始させると、図12のフローを開始する。図12の開始にあたっては、まず着目ジョブの先頭ページに着目する。これを着目ページまたは対象ページと呼ぶ。
ステップS1201で、ページ制御部304は、未処理のページが残っているかを判定する。未処理のページが無い場合には処理を終了する。ステップS1201において、未処理のページがある場合、未処理ページのうちの先頭のページを着目ページとして処理をステップS1202に進める。ステップS1202において、RIP制御部306は、ページをラスタイメージに展開し、着目ページの使用トナー色を確定させる。そして、図11に示したパッチ配置テーブルの使用トナー色の欄に、使用トナー色を記録する。そして処理をステップS1203に進める。
ステップS1203において、ページ制御部304は、パッチ種決定部310に対して、使用するパッチ種の決定を指示する。パッチ種決定部310は、ジョブ属性テーブル1002のマーク印刷方式にアクセスし、"全ページにCMYKパッチ印刷"が選択されているかを判定する。選択されている場合には処理をステップS1204に進める。選択されていない場合には処理をステップS1205に進める。
ステップS1204において、パッチ種決定部310は、階調パッチを印刷する各エリアのデフォルト色として定義される色で、かつ、濃度が10段階で生成されたパッチ(C1、Y1、K1、M1)を印刷するよう指定する。具体的には、パッチ配置テーブルの各エリアのパッチ種として、色と階調とを示す符号C1、Y1、K1、M1それぞれを書き込む。そして処理をステップS1201に進める。
ステップS1205では、ジョブ属性テーブル1002の「余りエリアにパッチ印刷」欄にアクセスし、その設定の有無を判定する。設定されていなければS1206に分岐し、設定されていればS1208に分岐する。
S1206では、パッチ種決定部310が、図11に示したパッチ配置テーブルの使用トナー色欄(S1202で書き込み済み)にアクセスする。そして使用トナー色をRAM2203にいったん記録する。そして処理をステップS1207に進める。ステップS1207において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、パッチ印刷で使用するトナー色を読み出す。そして、色数に応じてパッチ配置テーブル1102のC、Y、K、Mのデフォルトエリアのうち使用する色に対応するエリアの欄に、C1、Y1、K1、M1のうちから使用する色に対応する符号を記録する。ここで、ステップS1207では、決定されるパッチ種は、すべての色について濃度階調が10階調の階調パッチである。この後ステップS1201に分岐する。
余りエリアにパッチを印刷する設定がされていた場合、S1208では、着目ページで使用する色がCMYKの4色であるか判定する。使用される色が4色であると判定した場合には、それぞれの色の階調パッチをデフォルトのエリアに合成することから、S1206に分岐する。使用される色が4色でないと判定した場合には、S1209に分岐する。なおステップS1208で使用されるトナーが4色であると判定した場合にはステップS1204に分岐してもよい。
ステップS1209において、パッチ種決定部310は、ジョブ属性テーブル1002のパッチ印刷優先順位にアクセスし、設定の有無を判定する。設定がされていればステップS1210に分岐する。優先順位の設定がされていない場合には、余りエリアにパッチを印刷する設定がされてない場合と同様に扱われ、S1206に分岐する。
優先順位が設定されている場合、ステップS1210において、パッチ種決定部310は、パッチ配置テーブルにアクセスし、使用トナー色数を取得し、その値を、パッチ印刷できるエリア数である"4"から減算する。その値、すなわち同一色のパッチを印刷可能な余りエリア数をRAM2203にいったん記録して処理をステップS1211に進める。ステップS1211において、パッチ種決定部310は、使用する色のカラーパッチの色を決定し、これもいったんRAM2203に記録する。ステップS1211では、優先順位指定のされているトナー色で、かつ、ページで使用するトナー色を、余りエリアに配置する階調パッチの色として決定する。
ステップS1212においては、パッチ種決定部310は、RAM2203にステップS1210およびS1211それぞれで記録した余りエリア数と色とを参照して、図11のパッチ配置テーブルに階調パッチの配置を記録する。ステップS1212では、S1210で決定した数の空きエリアに、優先順位の順で、優先順位が指定された色の階調パッチが配置される。まず、優先順位が指定されていない使用色の階調パッチは、濃度階調10でデフォルトのエリアに配置される。次に、優先順位に従って空きエリアの色を決定する。どの色をどのエリアとするかは、たとえば予めエリアの順序も決めておけばよい。予め決めた順序に従って空きエリアを選択し、選択した空きエリアについて、指定された優先順位で、配置する階調パッチの色を決定してよい。空きエリアの色を決定することは、たとえばパッチ配置テーブルにおける空きエリアの欄に、該当する色の記号を書き込むことであってよい。優先順位が指定された全ての色について配置するエリアを決定してもまだ空きエリアが残っている場合には、優先順位の最も高い色に戻って配置するエリアの決定を繰り返す。全ての空きエリアについて色が決まったなら、各色が配置されるエリアの数を数える。数えたエリアの数が、そのエリアに配置される色の階調パッチの濃度階調の10の位の数となる。そこでその数を、パッチ配置テーブルに記録しておいた色の記号(Y,M,C,K)の直後に追加記録する。これによりパッチ配置テーブルが完成する。
次に、図10に示したジョブ属性テーブル1002及び図11に例示したパッチ配置テーブルを参照して具体的な例を説明する。
<Job1の処理について>
ジョブ制御部303は、印刷ジョブ生成部301によって登録されたジョブを、テーブル1001に記載された順に処理する。テーブル1001に記載される印刷順"1"の印刷ジョブ名"Job1"の処理を開始する。そして、PDL解析部305に指示し、ジョブに指定されるジョブ属性を、テーブル1002の[a]行に記載させる。そして、[a][4]に自動調整"有"に設定されていることを確認する。そして、ジョブ制御部303は、ページ制御部304に指示し、ページ処理を開始させると、本フローを開始する。
ステップS1201で、ページ制御部304は、処理するページが残っているかを確認する。残っているページが無い場合処理を終了する。ステップS1201において、残っているページがある場合、処理をステップS1202に進める。ステップS1202において、RIP制御部306は、ページをRIPし、使用トナー色を確定させる。そして、テーブル1101の[a][2]セルに使用トナー色"C,M,Y,K"と記載する。そして処理をステップS1203に進める。ステップS1203において、ページ制御部304は、パッチ種決定部310に対して、使用するパッチ種の決定を指示する。パッチ種決定部310は、テーブル1002の[a][5]にアクセスし"全ページにCMYKパッチ印刷"が選択されていることを確認する。そして処理をステップS1204に進める。
ステップS1204において、パッチ種決定部310は、パッチを印刷する各エリアにおいて、デフォルト色として定義される色で、かつ、濃度が10段階で生成されたパッチ(C1、Y1、K1、M1)を印刷するよう指定する。具体的には、テーブル1101の[a][3]~[a][6]にそれぞれ書き込む。そして処理をステップS1201に進める。この後、2ページ目の処理を行い、処理はステップS1202、S1203、S1204と進む。"Job1"の[a][5]は"全てのページにCMYKパッチを印刷"する指定であるため、どのページにもデフォルト色として定義される色で、かつ、濃度が10段階で生成されたパッチ(C1、Y1、K1、M1)が印刷される。ステップS1201において残っているページが無くなると処理を終了する。この後、パッチが合成された画像が画像形成装置103に備わる測色部210で、図8Cで示した補正処理が行われるがその詳細は割愛する。
<Job2の処理について>
次に、ジョブ制御部303は、テーブル1001に記載される印刷順"2"の印刷ジョブ名"Job2"の処理を開始する。そして、PDL解析部305に指示し、ジョブに指定されるジョブ属性を、テーブル1002の[b]行に記載させる。そして、[b][4]に自動調整"有"に設定されていることを確認する。そして、ジョブ制御部303は、ページ制御部304に指示し、ページ処理を開始させると、本フローを開始する。
ステップS1201で、ページ制御部304は、処理するページが残っているかを確認する。以降、処理はステップS1201、S1202と進むが詳細は説明済みなので割愛する。S1202で"Job2"のページ番号"1"の使用トナー色は[a][2]に"C,M"と記載される。そして処理をステップS1203に進める。ステップS1203において、ページ制御部304は、パッチ種決定部310に対して、使用するパッチ種の決定を指示する。パッチ種決定部310は、テーブル1002の[b][5]にアクセスし、"全てのページにCMYKパッチを印刷"する指定がなされているかを確認する。テーブル1002の[b][5]には、"ページで使用される色のパッチのみ印刷"と記載されているため、処理をステップS1205に進める。
ステップS1205において、パッチ種決定部310は、テーブル1002の[b][6]を確認し、余りエリアにパッチ印刷の値を確認する。本例の場合、その値は"無"となっているため、処理をステップS1206に進める。ステップS1206において、パッチ種決定部310は、テーブル1102の[a][2]にアクセスし、使用トナー色が"C,M"の2色であることを確認し、パッチを"C,M"の2色で印刷する旨をRAM2203に記録する。そして処理をステップS1207に進める。ステップS1207において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、パッチ印刷で使用するトナー色"C,M"を読み出す。そして、これらの色が、デフォルトで定義されるエリアで、濃度が10段階で生成されたパッチが印刷されるようにテーブル1102に記録する。
具体的には、使用するトナー色"C"がデフォルト色として定義されるのは810である。したがって、"C"がデフォルト色として定義されるエリア1のセル[a][3]に、濃度が10段階のパッチ"C1"を記録する。同様に、"M"がデフォルト色として定義されるエリア4のセル[a][6]に、濃度が10段階のパッチ"M1"を記録する。そして処理をステップS1201に進める。この後処理は、ステップS1201、S1202、S1203、S1205、S1206、S1207、S1201と進むがその詳細は説明済みなので割愛する。S1201にて、ページ制御部304は、処理するページが残っていなければ処理を終了する。
<Job3の処理について>
次に、ジョブ制御部303は、テーブル1001に記載される印刷順"3"の印刷ジョブ名"Job3"の処理を開始する。そして、PDL解析部305に指示し、ジョブに指定されるジョブ属性を、テーブル1002の[c]行に記載させる。そして、[c][4]に自動調整"有"に設定されていることを確認する。そして、ジョブ制御部303は、ページ制御部304に指示し、ページ処理を開始させると、本フローを開始する。ステップS1201で、ページ制御部304は、処理するページが残っているかを確認する。以降、処理はステップS1201、S1202と進むがその詳細は説明済みなので割愛する。
ステップS1202において"Job3"のページ番号"1"の使用トナー色は[a][2]に"C,M"と記載される。そして処理をステップS1203に進める。本例では、テーブル1002の[c][3]に指定色が"C,M"と記載されるため、入力画像にY,Kが含まれていても、RIP後の印刷画像は"C"と"M"の2色になる。入力信号に対する出力信号の変換方法には種々あるがその詳細説明は割愛する。以降、処理はステップS1203、S1205、S1206、S1207、S1201と進むがその詳細は説明済みなので割愛する。S1201にて、ページ制御部304は、処理するページが残っていなければ処理を終了する。
<Job4の処理について>
次に、ジョブ制御部303は、テーブル1001に記載される印刷順"4"の印刷ジョブ名"Job4"の処理を開始する。そして、PDL解析部305に指示し、ジョブに指定されるジョブ属性を、テーブル1002の[d]行に記載させる。そして、[d][4]に自動調整"有"に設定されていることを確認する。そして、ジョブ制御部303は、ページ制御部304に指示し、ページ処理を開始させると、本フローを開始する。
ステップS1201で、ページ制御部304は、処理するページが残っているかを確認する。以降、処理はステップS1201、S1202、S1203、S1205と進むがその詳細は説明済みなので割愛する。ステップS1205において、パッチ種決定部310は、テーブル1002の[d][6]を確認し、余りエリアにパッチ印刷の値を確認する。本例の場合、その値は"有"となっているため、処理をステップS1208に進める。
ステップS1208において、パッチ種決定部310は、テーブル1104の[a][2]にアクセスし、使用するトナー色を確認する。ここで、使用するトナー色がCMYK4色の場合、処理をステップS1206に進める。つまり、パッチを印刷するエリアが4か所に対し、CMYK4色のパッチを印刷する場合は、それぞれの色のパッチを1か所にしか印刷出来ないことになる。この場合は、S1206においてCMYK4色のパッチが印刷されるよう制御される。その詳細は説明済みなので割愛する。説明をステップS1208に戻す。
ステップS1208において、テーブル1104の[a][2]には、使用トナー色"C"と記載されている。この場合、処理をステップS1209に進める。ステップS1209において、パッチ種決定部310は、テーブル1002の[d][7]~[d][10]にアクセスし、余り領域に印刷するパッチの有無を確認する。ここで余り領域に印刷するパッチの記載が無い場合、処理をステップS1207に進める。つまり、余り領域にパッチを印刷しないときと同様の動作となる。ステップS1209において、余り領域に印刷するパッチが有る場合、そのパッチ色と、優先順位を読み出して、RAM2203に記録する。本例では、優先順位の高い順に"C"、"M"、"Y"がRAM2203に記録される。そして処理をステップS1210に進める。
ステップS1210において、パッチ種決定部310は、テーブル1104の[a][2]にアクセスし、使用トナー色数が"1"色であることを確認する。そして、パッチ印刷できるエリア数"4"から使用トナー色数"1"を減算し、同一色のパッチが印刷可能な余りエリア数が"3"であることをRAM2203に記録して処理をステップS1211に進める。ステップS1211において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、優先順位指定のあるトナー色で、かつ、ページで使用するトナー色を抽出する。本例の場合、優先順位指定のあるトナー色は、"C"、"M"、"Y"であり、ページで使用するトナー色は"C"のみである。したがって、"C"のみを複数個所に印刷するパッチ色とし、RAM2203に書き込む。そして処理をステップS1212に進める。
ステップS1212において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、使用するトナー色、複数個所に印刷するパッチ色を確認する。本例の場合、使用するトナー色は"C"、複数個所に印刷するパッチ色は"C"である。使用トナーが1色でその色のパッチを複数個所にレイアウトする場合、そのパッチは、パッチ印刷可能な4か所にレイアウト可能である。この場合、図8Gで示した濃度40段階のパッチが810、830、840、850に印刷されるよう、テーブル1104の[a][3]~[a][6]に"C4"という記載を行う。そして処理をステップS1201に進める。
S1201にて、ページ制御部304は、処理するページが残っているため、処理をステップS1202に進める、以降処理はステップS1202、S1203、S1205、S1208、S1209、S1210と進むがその詳細は説明済みなので割愛する。ステップS1210において、パッチ種決定部310は、テーブル1104の[b][2]にアクセスし、使用トナー色数が"2"色であることを確認する。そして、パッチ印刷可能なエリア数"4"から使用トナー色数"2"を減算し、同一色のパッチが印刷可能な余りエリア数が"2"であることをRAM2203に記録して処理をステップS1211に進める。
ステップS1211において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、優先順位指定のあるトナー色で、かつ、ページで使用するトナー色を抽出する。本例の場合、優先順位指定のあるトナー色は、"C"、"M"、"Y"であり、ページで使用するトナー色は"C"、"M"の2色である。したがって、"C"、"M"を複数個所に印刷するパッチ色とし、RAM2203に書き込む。そして処理をステップS1212に進める。
ステップS1212において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、使用するトナー色、複数個所に印刷するパッチ色を確認する。本例の場合、使用するトナー色は"C"、"M"、複数個所に印刷するパッチ色は"C"、"M"である。使用トナーが2色でその色のパッチを余りの2個所にレイアウトする場合、それぞれのパッチを1か所ずつにレイアウト可能である。つまり、"C"、"M"共にデフォルトで印刷されるか所と、追加で1か所、合計2か所に印刷可能となる。また、この場合、図8Eで示した濃度20段階のパッチが選択される。より具体的には、"C"がデフォルトで印刷されるエリア1(810)に、"M"がデフォルトで印刷されるエリア4(850)でそれぞれ印刷されるよう、[b][3]に"C2"、[b][6]に"M2"が記させる。また、本パッチが、"Y"、"K"がデフォルトで定義されるエリア2(830)、エリア3(840)で印刷されるよう、テーブル1104の[b][4]に"C2"、[b][5]に"M2"を記す。そして処理をステップS1201に進める。
S1201にて、ページ制御部304は、処理するページが残っているため、処理をステップS1202に進める、以降処理はステップS1202、S1203、S1205、S1208、S1209、S1210と進むがその詳細は説明済みなので割愛する。ステップS1210において、パッチ種決定部310は、テーブル1104の[c][2]にアクセスし、使用トナー色数が"3"色であることを確認する。そして、パッチ印刷可能なエリア数"4"から使用トナー色数"3"を減算し、同一色のパッチが印刷可能な余りエリア数が"1"であることをRAM2203に記録して処理をステップS1211に進める。
ステップS1211において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、優先順位指定のあるトナー色で、かつ、ページで使用するトナー色を抽出する。本例の場合、優先順位指定のあるトナー色は、"C"、"M"、"Y"であり、ページで使用するトナー色は優先順位の高い順に"C"、"M"、"Y"の3色である。ここで、同一色のパッチが印刷可能な余りエリア数が"1"であるため、最も優先順位の高い"C"のみを複数個所に印刷するパッチ色とし、RAM2203に書き込む。そして処理をステップS1212に進める。
ステップS1212において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、使用するトナー色、複数か所に印刷するパッチ色を確認する。本例の場合、使用するトナー色は"C"、"M"、"Y"、複数か所に印刷するパッチ色は"C"である。この場合、"C"は2か所にレイアウト可能であるため、図8-(c)-2で示した濃度20段階のパッチが選択される。また、"M"、"Y"については1か所にレイアウト可能であるため、図8Cで示した濃度10段階のパッチが選択される。より具体的には、"C"はデフォルトで印刷されるエリア1(810)と、本ページで使用しない"K"がデフォルトで定義されているエリアにレイアウトされるよう、テーブル1104の[c][3]と[c][5]に"C2"と記す。また、"Y"、"M"はこれらの色がデフォルトで定義されるエリア1(830)、エリア4(850)で印刷されるよう、テーブル1104の[c][4]に"Y1"、[c][6]に"M1"と記す。そして処理をステップS1201に進める。S1201にて、ページ制御部304は、処理するページが残っていなければ処理を終了する。
<Job5の処理について>
次に、ジョブ制御部303は、テーブル1001に記載される印刷順"5"の印刷ジョブ名"Job5"の処理を開始する。そして、PDL解析部305に指示し、ジョブに指定されるジョブ属性を、テーブル1002の[e]行に記載させる。そして、[e][4]に自動調整"有"に設定されていることを確認する。そして、ジョブ制御部303は、ページ制御部304に指示し、ページ処理を開始させると、ステップS1201で、ページ制御部304は、処理するページが残っているかを確認する。以降、処理はステップS1201、S1202、S1203、S1205、S1208、S1209と進むがその詳細は説明済みなので割愛する。
ステップS1209において、余り領域に印刷するパッチが有る場合、そのパッチ色と、優先順位を読み出して、RAM2203に記録する。本例では、優先順位の高い順に"C"がRAM2203に記録される。そして処理をステップS1210に進める。ステップS1210において、パッチ種決定部310は、テーブル1105の[a][2]にアクセスし、使用トナー色数が"2"色であることを確認する。そして、パッチ印刷可能なエリア数"4"から使用トナー色数"2"を減算し、同一色のパッチが印刷可能な余りエリア数が"2"であることをRAM2203に記録して処理をステップS1211に進める。
ステップS1211において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、優先順位指定のあるトナー色で、かつ、ページで使用するトナー色を抽出する。本例の場合、優先順位指定のあるトナー色は、"C"であり、ページで使用するトナー色は"C"、"M"である。したがって、"C"のみを複数個所に印刷するパッチ色とし、RAM2203に書き込む。そして処理をステップS1212に進める。
ステップS1212において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、使用するトナー色、複数個所に印刷するパッチ色とその優先順位を確認する。本例の場合、使用するトナー色は"C"と"M"、複数個所に印刷するパッチ色は"C"、その優先順位は"1"である。使用トナーが2色で、"C"のみのパッチを複数個所にレイアウトする場合、"C"、"M"がデフォルト1か所ずつ、さらに余った2か所に"C"のパッチをレイアウトする。つまり"C"のパッチが3か所、Mのパッチが1か所に印刷されるようパッチのレイアウトを行う。"M"のパッチは1か所に印刷されるため、図8Cで示した濃度10段階のパッチを使用する。本パッチを"M"がデフォルトで定義されるエリア4(850)で印刷されるよう、テーブル1105の[a][6]に"M1"と記す。また、"C"のパッチは3か所に印刷されるため、図8Fで示した濃度30段階のパッチを使用する。本パッチを"C"がデフォルトで定義されるエリア1(810)、本ページでは使用しない"Y"、"K"がデフォルト色として指定される、エリア2(830)、エリア3(840)で印刷されるよう指定する。具体的には、テーブル1105の[a][3]、[a][4]、[a][5]すべてに"C3"を記す。そして処理をステップS1201に進める。S1201にて、ページ制御部304は、処理するページが残っていなければ処理を終了する。
<Job6の処理について>
次に、ジョブ制御部303は、テーブル1001に記載される印刷順"6"の印刷ジョブ名"Job6"の処理を開始する。そして、PDL解析部305に指示し、ジョブに指定されるジョブ属性を、テーブル1002の[f]行に記載させる。そして、[f][4]に自動調整"有"に設定されていることを確認する。そして、ジョブ制御部303は、ページ制御部304に指示し、ページ処理を開始させると、本フローを開始する。
ステップS1201で、ページ制御部304は、処理するページが残っているかを確認する。以降、処理はステップS1201、S1202、S1203、S1205、S1208、S1209と進むがその詳細は説明済みなので割愛する。ステップS1209において、余り領域に印刷するパッチが有る場合、そのパッチ色と、優先順位を読み出して、RAM2203に記録する。本例では、優先順位の高い順に"C"がRAM2203に記録される。そして処理をステップS1210に進める。
ステップS1210において、パッチ種決定部310は、テーブル1106の[a][2]にアクセスし、使用トナー色数が"1"色であることを確認する。そして、パッチ印刷可能なエリア数"4"から使用トナー色数"1"を減算し、同一色のパッチが印刷可能な余りエリア数が"3"であることをRAM2203に記録して処理をステップS1211に進める。ステップS1211において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、優先順位指定のあるトナー色で、かつ、ページで使用するトナー色を抽出する。本例の場合、優先順位指定のあるトナー色は、"C"のみであり、ページで使用するトナー色は"C"のみである。したがって、"C"のみを複数個所に印刷するパッチ色とし、RAM2203に書き込む。そして処理をステップS1212に進める。
ステップS1212において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、使用するトナー色、複数個所に印刷するパッチ色とその優先順位を確認する。本例の場合、使用するトナー色は"C"、複数個所に印刷するパッチ色は"C"、その優先順位は"1"である。使用トナーが1色で、"C"のみのパッチを複数個所にレイアウトする場合、"C"がデフォルトで定義される1か所に、さらに余った3か所に"C"のパッチをレイアウトする。つまり"C"のパッチが4か所に印刷されるようパッチのレイアウトを行う。"C"のパッチは4か所に印刷されるため、図8Gで示した濃度40段階のパッチを使用する。本パッチを"C"がデフォルトで定義されるエリア1(810)、本ページでは使用しない"Y"、"K"、"M"がデフォルト色として指定されるエリアで印刷されるよう指定する。つまり、エリア2(830)、エリア3(840)、エリア3(850)で印刷されるよう、テーブル1106の[a][3]、[a][4]、[a][5]、[a][6]に"C4"を記す。そして処理をステップS1201に進める。S1201にて、ページ制御部304は、処理するページが残っていなければ処理を終了する。
<Job7の処理について>
次に、ジョブ制御部303は、テーブル1001に記載される印刷順"7"の印刷ジョブ名"Job7"の処理を開始する。そして、PDL解析部305に指示し、ジョブに指定されるジョブ属性を、テーブル1002の[g]行に記載させる。そして、[g][4]に自動調整"有"に設定されていることを確認する。そして、ジョブ制御部303は、ページ制御部304に指示し、ページ処理を開始させると、本フローを開始する。ステップS1201で、ページ制御部304は、処理するページが残っているかを確認する。以降、処理はステップS1201、S1202、S1203、S1205、S1208、S1209と進むがその詳細は説明済みなので割愛する。
ステップS1209において、余り領域に印刷するパッチが有る場合、そのパッチ色と、優先順位を読み出して、RAM2203に記録する。本例では、優先順位の高い順に"K"がRAM2203に記録される。そして処理をステップS1210に進める。ステップS1210において、パッチ種決定部310は、テーブル1107の[a][2]にアクセスし、使用トナー色数が"1"色であることを確認する。そして、パッチ印刷可能なエリア数"4"から使用トナー色数"1"を減算し、同一色のパッチが印刷可能な余りエリア数が"3"であることをRAM2203に記録して処理をステップS1211に進める。
ステップS1211において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、優先順位指定のあるトナー色で、かつ、ページで使用するトナー色を抽出する。本例の場合、優先順位指定のあるトナー色は、"K"のみであり、ページで使用するトナー色は"K"のみである。したがって、"K"のみを複数個所に印刷するパッチ色とし、RAM2203に書き込む。そして処理をステップS1212に進める。
ステップS1212において、パッチ種決定部310は、RAM2203にアクセスし、使用するトナー色、複数個所に印刷するパッチ色とその優先順位を確認する。本例の場合、使用するトナー色は"K"、複数個所に印刷するパッチ色は"K"、その優先順位は"1"である。使用トナーが1色で、"K"のみのパッチを複数個所にレイアウトする場合、"K"がデフォルトで定義される1か所に、さらに余った3か所に"K"のパッチをレイアウトする。つまり"K"のパッチが4か所に印刷されるようパッチのレイアウトを行う。"K"のパッチは4か所に印刷されるため、図8Gで示した濃度40段階のパッチを使用する。本パッチを"K"がデフォルトで定義されるエリア1(840)、本ページでは使用しない"C"、"Y"、"M"がデフォルト色として指定されるエリアで印刷されるよう指定する。つまり、エリア1(810)、エリア2(830)、エリア3(850)で印刷されるよう、テーブル1106の[a][3]、[a][4]、[a][5]、[a][6]に"K4"を記す。そして処理をステップS1201に進める。S1201にて、ページ制御部304は、処理するページが残っていなければ処理を終了する。
以上述べたように、画像処理装置101でパッチ種の決定を行う場合、画像処理装置101に備わるパッチ種決定部310がその役割を担う。
<画像処理装置103でパッチの決定を行うケース>
先に、画像処理装置101でパッチ種の決定を行う場合について述べたが、パッチ種の決定を画像形成装置103で行う場合は、その役割をパッチ種決定部337が担う。その場合、パッチ種の決定に必要な情報は、画像処理装置101から受信してパッチ種の決定を行う。パッチ種の決定に関する方法に関しては、<画像処理装置101でパッチの決定を行うケース>で説明した内容と同一であるため、詳細は割愛する。
本実施形態によれば、ページごとの画像に合成する諧調補正用の諧調パッチの色を、その画像で使用する色成分に応じて決定し、決定した色の階調パッチを画像に合成する。そしてその画像に対して階調補正情報に基づいて階調補正して画像形成し、媒体に形成された階調パッチを測色し、測色した値に基づいて階調補正情報を更新する。これにより、印刷ジョブのオーナの指定した色管理情報に従って階調パッチを合成でき、厳格な色管理を実現できる。さらに、余った階調パッチの領域を利用してより階調数の多い階調パッチを合成でき、色管理を厳格化できる。
<<第2実施形態>>
第1実施形態では、ページをラスタイメージ展開した画像から使用されるトナー色をチェックし、そのページで使用するトナー色のみで調整用パッチをレイアウトする方法について述べた。しかし、画像形成装置によっては、ページ毎にCMYK4色のパッチそれぞれの印刷の有無を設定することや、印刷位置を切り替えることが可能でないものもある。この場合、例えばジョブ設定でカラーモードを"グレースケール"に指定し、自動調整で"用紙の余白に調整用マークを印刷"を指定してしまうと、グレースケールの画像の余白にCMYKすべての色のパッチが乗ってしまう。これでは、印刷システムでページ毎に色数を管理することが出来ない。本実施形態では、印刷システムでのページ毎の色数管理を目的とし、印刷システムにてページ毎の色数管理が出来なくなるようなジョブ設定の組み合わせを検知して、これをユーザに報知する方法を説明する。
図13(a)のUIコンストレインツテーブル1301は2つの異なるジョブ設定の同時指定を許可するかを判断するためのテーブルである。この例では、[1]列目は、ジョブ設定におけるカラーモード"CMYK"を示す。[2]列目は、ジョブ設定におけるカラーモード"グレースケール"を示す。[a]行目は、ジョブ設定における自動調整(リアルタイム補正)を示す。行と列それぞれの設定の組み合わせについて、許可されるか否かが記録される。図13(b)は、許可されない組み合わせの設定が指定された警告画面例を示す。
これらUIコンストレインツテーブル1301、および、画面1302は、ROM2202に格納されており、CPU2201がこれらを読み出して使用する。詳細は図9にて説明済みだが、ユーザが操作部2206を操作し、ジョブを選択し、UI900を操作部2206に表示させる。ユーザが操作部2206操作し、カラーモードにおいてグレースケール903を選択する。そして、自動調整909の、"用紙の余白に調整用マークを印刷"910を指定し、OKボタン919を押下すると、CPU2201は、テーブル1301にアクセスし、これら設定の組み合わせが許可されているかを確認する。本例の場合、UIコンストレインツテーブル1301のカラーモード"グレースケール"と自動調整の組み合わせには"X"マークが記載される。"X"マークはこれらの設定の組み合わせは「許可されない」ことを示す。
CPU2201はUIコンストレインツテーブル1301を参照して許可されない設定がされていると判定すると、RAM2203から警告画面1302を取得し、UI制御部308に指示して操作部2206にこれを表示させる。ユーザは操作部2206に表示される警告画面2206を見て、そのまま印刷実行するか、ジョブ設定をやり直すためにキャンセルするかを選択することが出来る。
また、図9に示す画面は画像処理装置101が有し、その操作部2206に表示してジョブ設定をユーザに行わせていたが、ジョブ設定を行うユーティリティ、いわゆるプリントドライバでも同様にジョブ設定が可能である。その場合、例えば情報処理装置102でプリントドライバが動作し、ジョブ設定ならびに本例で述べたジョブ設定同士の組み合わせによる警告画面表示も可能である。
本実施形態によれば、ページ毎にCMYK4色のパッチそれぞれの印刷の有無を設定することや、印刷位置を切り替えることが可能でない画像形成装置を用いた場合に、色管理を無効化する設定をユーザに警告することができる。
<<第3実施形態>>
図14は、指定色印刷で指定される色のみを調整用パッチに指定して印刷指示を行うためのフローチャートである。図14に示すフローチャートの各ステップは、CPU2201がROM2202に格納されたプログラムを読み出して実現される。この処理は、印刷ジョブ生成部301から印刷ジョブ登録があった場合にジョブ制御部303により実行される。
ジョブ制御部303は、ジョブ属性テーブル1002に自動調整"有"が設定されていると判定すると、本フローを開始する。ステップS1401において、ジョブ制御部303は、ジョブ属性テーブル1002の、着目ジョブの指定色欄にアクセスし、指定色を参照する。指定色が無い場合は、処理を終了する。
指定色がある場合には、ステップS1402において、ジョブ制御部303は、パッチ種決定部310に対して指定色を通知する。パッチ種決定部310は、この通知を受けて、指定色印刷で指定される指定色の調整用パッチを決定し、ジョブ制御部303に通知する。そして当該ジョブの先頭ページから順に、ページ制御部304に対して着目ページの処理開始を指示する。ステップS1403において、ページ制御部304は、RIP制御部306に着目ページのラスタイメージ展開を指示し、その結果を受けとる。その後印刷指示をするが、その手順は、図4A-1のS4010以降と同様でよい。
<具体例>
次に上述した処理の具体例を説明する。この説明では、図10(b)のジョブ属性テーブル1002における、[c]行に記録される"Job3"を例として説明する。なお説明は簡略化されているが、上述した手順に沿っていることに変わりはない。
ジョブ制御部303は、PDL解析部305に指示し、印刷ジョブに指定されるジョブ属性を、テーブル1002の[c]行に記載させる。そして、ジョブ制御部303は、[c][4]に自動調整"有"が設定されていることを確認すると、本フローを開始する。ステップS1401において、ジョブ制御部303は、テーブル1002の[c][3]にアクセスし、指定色印刷指定があるかを確認する。無い場合は、処理を終了する。本例の場合、[c][3]には、"C"、"M"の2色で印刷するよう指定されている。この場合、処理をステップS1402に進める。
ステップS1402において、ジョブ制御部303は、パッチ種決定部310に対して指定色印刷および指定される色の種類"C"、"M"を通知する。パッチ種決定部310は、この通知を受けて、指定色印刷で指定される"C"、"M"のみを調整用パッチに指定し、ジョブ制御部303に通知する。そして処理をステップS1403に進める。ステップS1403において、ジョブ制御部303は、RIP制御部306にRIPを指示し、その結果を受けて、画像生成部307に対し、RIP後画像に"C"、"M"パッチを合成して印刷する指示を行う。すると、パッチ合成部309はRIP後画像に"C"、"M"の画像を合成する。そして処理をステップS1404に進める。ステップS1404において、パッチ合成部309はパッチを合成した画像の印刷指示を印刷制御データ送受信部311に送信して処理を終了する。
本実施形態によれは、ジョブ単位で指定された色の階調パッチを各ページに合成することから、ページごとの階調パッチの決定を行う工程を省くことができる。またジョブ単位で指定された色の階調パッチを各ページに合成することから、使用する色の範囲を無暗に拡大することを避けられ、色管理を厳格に行える。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101 画像処理装置、102 情報処理装置、103 画像形成装置

Claims (12)

  1. 画像に合成する階調補正用の階調パッチの色を、前記画像で使用する色成分に応じて決定する決定手段と、
    前記画像に、決定した色の前記階調パッチを合成してパッチ付き画像を生成する合成手段と、
    前記パッチ付き画像を、前記色成分ごとの階調補正情報に基づいて階調補正して補正済画像を生成する補正手段と、
    前記補正済画像を媒体に形成する画像形成手段と、
    前記媒体に形成された前記階調パッチを測色し、測色した値に基づいて前記階調補正情報を更新する更新手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記画像は受け付けた印刷ジョブに含まれたページ画像であり、
    前記決定手段は、各ページで使用される色を前記階調パッチの色として決定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記画像は受け付けた印刷ジョブに含まれたページ画像であり、
    前記印刷ジョブに指定色の設定がある場合、前記決定手段は、前記指定色を前記階調パッチの色として決定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記画像の中で前記階調パッチが合成される領域は予め決められており、
    前記決定手段により決定された色の数が前記領域の数よりも少ない場合に、余り領域に前記階調パッチを合成する設定がされている場合には、前記余り領域に、前記決定手段により決定された色の階調パッチを合成することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置であって、
    前記余り領域に合成する色の前記階調パッチは、前記余り領域の数に応じた階調数の階調パッチであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4または5に記載の画像形成装置であって、
    前記余り領域に合成する前記階調パッチの色は、色ごとに予め指定された優先順位に従って決定されることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項4または5に記載の画像形成装置であって、
    複数の前記領域に階調パッチが合成される色については、1つの前記領域に合成される階調パッチに対して、前記領域の数に応じた階調数の階調パッチが前記領域の数で分割されてそれぞれの領域に合成されることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項4乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記決定手段により決定された色の数が前記領域の数よりも少ない場合に、余り領域に前記階調パッチを合成する設定がされていない場合には、前記余り領域には前記階調パッチを合成しないことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    全ページに予め定めた色の階調パッチを合成する設定がされている場合には、全ページに前記予め定めた色の階調パッチが合成されることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記階調補正情報は前記媒体の種類ごとに保持されており、
    前記補正手段は、前記媒体の種類に応じた前記階調補正情報に基づいて階調補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記色成分は、シアン、マゼンタ、黄、黒を含み、
    前記決定手段は、シアン、マゼンタ、黄、黒のうちから、前記画像で使用する色成分を、前記階調パッチの色として決定することを特徴とする画像形成装置。
  12. 決定手段と、合成手段と、補正手段と、画像形成手段と、更新手段とを有する画像形成装置による画像形成方法であって、
    前記決定手段が、画像に合成する階調補正用の階調パッチの色を、前記画像で使用する色成分に応じて決定し、
    前記合成手段が、前記画像に、決定した色の前記階調パッチを合成してパッチ付き画像を生成し、
    前記補正手段が、前記パッチ付き画像を、前記色成分ごとの階調補正情報に基づいて階調補正して補正済画像を生成し、
    前記画像形成手段が、前記補正済画像を媒体に形成し、
    前記更新手段が、前記媒体に形成された前記階調パッチを測色し、測色した値に基づいて前記階調補正情報を更新する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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