JP2007121645A - 画像形成におけるキャリブレーション方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成におけるキャリブレーション方法及び画像形成装置 Download PDF

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慎一 深田
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剛史 大山
Toshiki Tsusaka
豪紀 津坂
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Abstract

【課題】 メディアの種類の違いに影響されないキャリブレーションを行うキャリブレーション方法及びそれを実現する画像形成装置を提供する。
【解決手段】 メディア上に画像形成する記録材のキャリブレーションにおいて、メディアの一方の面に所定記録濃度のパッチ画像を形成し、メディアの他方の面の、所定記録濃度のパッチ画像に対応する位置に、異なる記録濃度の複数のパッチ画像を形成し、他方の面に形成された異なる記録濃度の複数のパッチ画像を読み取り、予め記憶された読取濃度と比較して、キャリブレーション値を作成する。かかる所定記録濃度のパッチ画像は、メディアの種類に応じた記録濃度のパッチ画像、あるいは、メディアの種類が読取りに影響しない所定濃度を越える記録濃度のパッチ画像である。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像形成におけるキャリブレーション方法及び画像形成装置に関するものである。特に、紙原稿をスキャンまたは複写する機能を持ち、更にホストコンピュータ上で作成された電子データを印刷する機能をもつデジタルカラー複合機のキャリブレーション技術に関するものである。
画像形成装置の一例として、原稿読み取り装置(スキャナとも言う)と、画像データ処理装置(コントローラとも言う)と、カラー印刷部(プリントエンジンとも言う)を有するデジタルカラー複合機がある。
このデジタルカラー複合機においては、一般にスキャナによって取り込まれた画像データをコントローラによって画像処理し、プリントエンジンで印刷する複写機能を持っている。
又、スキャナによって取り込まれた画像データをネットワークで接続された他のデジタルカラー複合機または各種サーバ、クライアントPC等に送信するネットワークスキャン機能を持つ。
更に、ネットワークプリント機能を有する。すなわち、ホストコンピュータ上のアプリケーションソフトウェアで作成されたドキュメントデータを、プリンタドライバソフトウェアによってPDL(Page Description Language)ファイルに変換してプリントジョブを生成する。プリントジョブをローカルインタフェースやネットワークを介してコントローラに送る。コントローラでRIP(Raster Image Processing:展開処理)することでビットマップ展開し、プリントエンジンで印刷する。
このプリントエンジンにも様々な方式のものが存在するが、ここでは特に電子写真方式のプリントエンジンを例に挙げて以下に説明する。
電子写真式方式のプリントエンジンでは、レーザ光等の露光手段で画像信号が感光ドラムに照射される。感光ドラム上に形成された潜像に対してトナーが静電現像され、トナー像は印刷メディアに静電転写される。定着手段によって溶融熱定着することで印刷メディア上に画像形成される。これらのプリントエンジンにおいては、気温、湿度などの使用環境の変動や装置の経時変化、耐久による部材の性能劣化などによって印刷画像の色味変動が生じることがある。そのため、これらによる色味変動を抑え安定した出力を得るために、キャリブレーション技術が提案されている。
キャリブレーション技術にも、プリントエンジンの種類の違いや測定手段などの違いによって非常に多くの方式が存在する。基本的な考え方としては、プリントエンジンの出力特性が出るような条件で測定サンプルを印刷し、測定サンプルをなんらかの測定手段によって測定し、測定結果と予め設定されたターゲットデータとを元にして補正テーブルを作成するという考え方となっている。この補正テーブルは、通常のカラープリンタの場合にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の各色毎に作成され、各色の濃度を合わせることを目的とした構成をとっている。スキャン画像からの印刷時、またはホストコンピュータからのプリントジョブに対しては、RIP時またはその後の過程で前記補正テーブルによるデータ補正が実施され、最終的なプリントエンジンからの印刷に反映されるように働く。
しかしながら、一般に印刷に用いるメディアには様々なものがあり、紙一つとっても厚さから質感の違いにいたるまで非常に多くの種類がある。これらの印刷メディアの種類によってメディア自体の静電気的な特性の違い、表面性種別(荒さなどの特性)の違い、熱容量の違い等があり、前述の電子写真方式ではこれらの違いによって得られる印刷画像には大きな違いが生じてくる。このため、印刷対象のメディアの種類毎にカラーパッチを含んだ測定ページを印刷し、測定ページの測定結果から補正テーブルを作成するキャリブレーション技術が提案されている。
一方、キャリブレーションを行うことの目的として、メディアの種類の違いによる最終的な印刷画像のカラー精度を保証することがあげられる。しかし、前記従来技術のような各色毎の濃度を保証するだけのキャリブレーションだけでは、各色の混色具合とメディア自体の色等の影響を受けるために最終的なカラー精度を保証することはできない。従って、高精度なカラー再現精度を実現するためには、キャリブレーションとメディア毎のカラープロファイルとの併用が必要となる。すなわち、メディアの違いに依らないキャリブレーションと、メディア毎のカラープロファイルとをそれぞれ独立に行ない、それを組合せることになる。
カラープロファイルは、一般的にはICC(International Color Consortium)プロファイルが知られている。これは、前記メディアに対して理想的な量のトナーが載った状態に対して最適なカラー再現が得られるような多次元のマトリックステーブルからなっている。
ここで、印刷メディア毎のキャリブレーションをする場合には、まず前述したように印刷メディアにカラーパッチを含んだ測定ページを印刷し、測定ページのカラーパッチを測定する作業が必要となる。一般的には、スキャナや濃度計を用いてカラーパッチの濃度を測定する方法が用いられる。この濃度測定の方法としては、カラーパッチに対して規格化された条件で標準光源からの光を投射し、反射された光量(測定反射光)を測定するという方法が取られる。
特開2002−268318公報
かかるキャリブレーションの従来技術の問題点を、図14を用いて説明する。
図14は厚さの異なる2種類の用紙を印刷メディアとした場合を例にとり、各々のメディアに対するカラーパッチ印刷部の断面図を示す。図14において、(a)に示す用紙A113は薄紙で、(b)に示す用紙B113’は用紙A113よりも厚い厚紙であり、それぞれの用紙にはカラーパッチを形成するトナA112及びトナーB112が載っている。図14では、(a)の用紙A113の表面上にあるトナーA112と、(b)の用紙B113’の表面上にあるトナーB112の量が等しい場合を示している。ここで、濃度を測定する場合は、入射光源からの入射光10がトナーA112又はトナーB112に投射され、反射してくる測定反射光A111又はB111’の光量を測定することによって濃度を算出する。
ところが、上述のように従来の方法で反射光の光量の測定を行った場合に、測定誤差が生じてくる。入射光10の内の幾らかの割合の光は、トナーA112又はB112のトナー層を透過し、一部は用紙A113又はB113’の用紙表面で反射し、更に一部は用紙内にも進入して分散する。分散した光の一部は用紙を透過して用紙表面の反対側の面(用紙裏面)にまで達する。従って、用紙A113とB113’のような用紙の厚さの違いによって、トナー透過光の用紙A113とB113’表面での反射光量や用紙内への進入光量に違いが生じる。このため、トナー透過光115と115’とが異なってくると共に、測定反射光A111と測定反射光B111’の量に違いが生じている。
ここでキャリブレーションの目的に立ち返えると、測定ページ上のカラーパッチの濃度を測るのは印刷メディア上のトナーの量を予想することを目的としている。従って、トナーA112とトナーB112の量が等しい場合には、測定された濃度値も等しい値が得られることを期待されるわけであるが、本例によれば測定濃度値として等しい値を得ることが出来ないことがわかる。
同様な現象は、用紙の厚さの違いのみならず、表面性種別(荒さなどの特性)の違い、材質の違い、用紙自体の持つ色の違い、更にこれらの複合要因でも発生しうることは容易に予想され、実際にそのような現象になることが確認されている。
以上説明したように、従来技術においては紙の種類が異なる場合にはトナー濃度から正確にトナー量を測定することができなかった。そのため、正確なトナー量の情報を元にして現像・転写プロセス条件を設定し、画像形成を行うことが必要な精度の高いキャリブレーションを実現することが困難であった。
尚、上記従来例の説明ではカラー画像形成について説明したが、白黒画像あるいは一色/多色画像形成でもその問題点は共通である。
本発明は、上述のような従来の技術の困難な点に鑑み発明したものであって、メディアの種類の違いに影響されないキャリブレーションを行うキャリブレーション方法及びそれを実現する画像形成装置を提供する。
かかる課題を解決するために、本発明のキャリブレーション方法は、メディア上に画像形成する記録材のキャリブレーション方法であって、該メディアの一方の面に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第1画像形成工程と、前記メディアの他方の面の、前記所定記録濃度のパッチ画像に対応する位置に、異なる記録濃度の複数のパッチ画像を形成する第2画像形成工程と、前記他方の面に形成された異なる記録濃度の複数のパッチ画像を読み取り、予め記憶された読取濃度と比較して、キャリブレーション値を作成するキャリブレーション値作成工程とを有することを特徴とする。
ここで、前記所定記録濃度のパッチ画像は、メディアの種類に応じた記録濃度のパッチ画像であり、前記メディアの種類と同じ種類の他のメディアの一方の面に複数の記録濃度の異なるパッチ画像を形成する第3画像形成工程と、前記他のメディアの他方の面の、前記複数の記録濃度の異なるパッチ画像に対応する位置に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第4画像形成工程と、前記他方の面に形成された所定記録濃度のパッチ画像を読み取り、所定読取濃度となる前記他方の面のパッチ画像に対応する位置の前記一方の面のパッチ画像を、前記第1画像形成工程で形成する前記メディアの種類に応じた記録濃度のパッチ画像として選択するパッチ画像選択工程とを更に有する。また、カラー画像形成の場合、前記第3画像形成工程では、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法の異なる複数のパッチ画像を形成し、前記パッチ画像選択工程では、所定読取濃度となるパッチ画像が無い場合に、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法を単独または複合的に組み合わせて、前記第1画像形成工程で形成するパッチ画像を設定する。また、前記パッチ画像選択工程で選択された前記一方の面のパッチ画像を、前記メディアの種類に対応付けて登録するパッチ画像登録工程を更に有する。また、前記所定記録濃度のパッチ画像は、メディアの種類が読取りに影響しない所定濃度を越える記録濃度のパッチ画像である。また、前記メディアの種類は、メディアの坪量、メディアの色値、メディアの材質、メディアの表面性種別を含む。
又、本発明の画像形成装置は、メディア上に画像形成する記録材のキャリブレーションを行なう機能を有する画像処理装置であって、該メディアの一方の面に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第1画像形成手段と、前記メディアの他方の面の、前記所定記録濃度のパッチ画像に対応する位置に、異なる記録濃度の複数のパッチ画像を形成する第2画像形成手段と、前記他方の面に形成された異なる記録濃度の複数のパッチ画像を読み取り、予め記憶された読取濃度と比較して、キャリブレーション値を作成するキャリブレーション値作成手段とを有することを特徴とする。
ここで、メディアの種類に対応付けて所定記録濃度のパッチ画像を記憶する記憶手段を更に有し、前記第1画像形成手段は、メディアの種類に対応して前記記憶手段に記憶された所定記録濃度のパッチ画像を読出して、前記メディアの一方の面に形成し、前記メディアの種類と同じ種類の他のメディアの一方の面に複数の記録濃度の異なるパッチ画像を形成する第3画像形成手段と、前記他のメディアの他方の面の、前記複数の記録濃度の異なるパッチ画像に対応する位置に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第4画像形成手段と、前記他方の面に形成された所定記録濃度のパッチ画像を読み取り、所定読取濃度となる前記他方の面のパッチ画像に対応する位置の前記一方の面のパッチ画像を、前記第1画像形成手段が形成する前記メディアの種類に応じた記録濃度のパッチ画像として選択するパッチ画像選択手段とを更に有する。また、カラー画像形成の場合、前記第3画像形成手段は、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法の異なる複数のパッチ画像を形成し、前記パッチ画像選択手段は、所定読取濃度となるパッチ画像が無い場合に、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法を単独または複合的に組み合わせて、前記第1画像形成手段が形成するパッチ画像を設定する。また、前記パッチ画像選択手段により選択された前記一方の面のパッチ画像を、前記メディアの種類に対応付けて前記記憶手段に登録するパッチ画像登録手段を更に有する。また、前記記憶手段は、前記他のメディアの一方の面に形成する複数の記録濃度の異なるパッチ画像と、前記他のメディアの他方の面に形成する所定記録濃度のパッチ画像と、前記所定読取濃度とを更に記憶する。また、メディアの種類が読取りに影響しない所定濃度を越える記録濃度のパッチ画像を記憶する記憶手段を更に有し、前記第1画像形成手段は、前記記憶手段に記憶された所定濃度を越える記録濃度のパッチ画像を読出して、前記メディアの一方の面に形成する。また、前記メディアの種類は、メディアの坪量、メディアの色値、メディアの材質、メディアの表面性種別を含む。
又、本発明の制御プログラムは、メディア上に画像形成する記録材のキャリブレーションを行なう機能を有する画像処理装置の制御プログラムであって、該メディアの一方の面に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第1画像形成ステップと、前記メディアの他方の面の、前記所定記録濃度のパッチ画像に対応する位置に、異なる記録濃度の複数のパッチ画像を形成する第2画像形成ステップと、前記他方の面に形成された異なる記録濃度の複数のパッチ画像を読み取り、予め記憶された読取濃度と比較して、キャリブレーション値を作成するキャリブレーション値作成ステップとを有することを特徴とする。
ここで、前記第1画像形成ステップでは、メディアの種類に対応する所定記録濃度のパッチ画像を前記メディアの一方の面に形成し、前記メディアの種類と同じ種類の他のメディアの一方の面に複数の記録濃度の異なるパッチ画像を形成する第3画像形成ステップと、前記他のメディアの他方の面の、前記複数の記録濃度の異なるパッチ画像に対応する位置に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第4画像形成ステップと、前記他方の面に形成された所定記録濃度のパッチ画像を読み取り、所定読取濃度となる前記他方の面のパッチ画像に対応する位置の前記一方の面のパッチ画像を、前記第1画像形成ステップで形成する前記メディアの種類に応じた記録濃度のパッチ画像として選択するパッチ画像選択ステップとを更に有する。また、カラー画像形成の場合、前記第3画像形成ステップでは、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法の異なる複数のパッチ画像を形成し、前記パッチ画像選択ステップでは、所定読取濃度となるパッチ画像が無い場合に、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法を単独または複合的に組み合わせて、前記第1画像形成ステップで形成するパッチ画像を設定する。また、前記第1画像形成ステップでは、メディアの種類が読取りに影響しない所定濃度を越える記録濃度のパッチ画像を前記メディアの一方の面に形成する。
更に、上記制御プログラムをコンピュータ読取可能な形態で記憶する記憶媒体を提供する。
本発明により、メディアの種類の違いに影響されないキャリブレーションを行うキャリブレーション方法及びそれを実現する画像形成装置を提供できる。
特に、キャリブレーション値決定用測定ページ上のカラーパッチの測定に関して、測定ページの裏面に適切な条件でカラーパッチを印刷する。これにより、用紙の種類の違いに影響されず、キャリブレーションを行うために必要な表面カラーパッチを高精度に測定することが可能となるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、通常の印刷で画像形成を行う場合に、キャリブレーションテーブルを参照して画像補正を行って画像出力する。そのため、キャリブレーションに使用するメディア(例えば用紙)の種類によらずに、一定のキャリブレーションテーブルを得るデジタルカラー画像形成装置を説明する。特に、キャリブレーションテーブルを作成するための、カラーパッチの画像形成に関するものである。
キャリブレーションの時には、キャリブレーションに使用するメディアの種類ごとの表面及び裏面のカラーパッチを含んだ測定ページを印刷する。この印刷した測定ページをスキャナ等の測定装置で読み取り算出した各色のトナー濃度の結果と、予め設定されたターゲットのトナー濃度とを比較する。両者のズレ(差異)から、メディアの種類に影響されない各色材のキャリブレーションテーブルを作成する。
<本実施形態におけるキャリブレーション値決定用測定ページ作成の概念>
本発明の基本的考えを、図1に示す本実施形態の電子写真方式による画像形成装置で使用するキャリブレーション値決定用測定ページの断面図を用いて説明を行う。
図1において、(a)に示す用紙A13は薄紙、(b)に示す用紙B13’は用紙A13よりも厚い厚紙である。それぞれの用紙の表面にはカラーパッチのためのトナーA12、トナーB12が載っている。ここで、図1の(a)の薄紙の用紙A13に対するトナーA12のトナー量と、(b)の用紙A13よりも厚い厚紙用紙B13’に対するトナーB12のトナー量は等しい場合を示している。
トナー濃度を測定する場合、入射光源からの入射光10が画像形成のトナーA12、又はトナーB12に投射され、測定反射光A11、又は測定反射光B11の光量を測定することによって濃度を算出する。この時、図1に細い矢印で示すように、入射光の内幾らかの割合の光はトナー層を透過し、用紙表面で反射し、また用紙内に進入分散する。
図1においては、表面の画像形成であるトナーA12、又はトナーB12に対して、用紙の裏面のそれぞれ該当する位置に裏面トナーA14、裏面トナーB14が載っている。薄い用紙A13の裏面トナーA14は厚い用紙B13’の裏面トナーB14’よりも量が多く、これらの裏面トナーの作用により、トナー透過光の用紙内への進入分散光の再反射量が調整されて、同じトナー透過光15となる。
図2に、裏面トナーが存在しない場合の反射光20又は22の光量に、裏面トナーA14又は裏面トナーB14’の作用による再反射光21又は23が加算された場合の測定反射光A11又はB11の状態図を示す。
図2では、(a)の測定反射光A11は、裏面トナーA14の無い場合の反射光20に裏面トナーA14の効果による再反射光21を加えたものとなる。(b)の測定反射光B11は、裏面トナーB14’の無い場合の反射光22に裏面トナーB14’の効果による再反射光13を加えたものとなる。
表面のカラーパッチ用トナーA12とトナーB12の量が等しい場合は、上記測定用反射光A11と測定用反射光B11の光量も等しくなるように、裏面の画像形成を調整する。すなわち、裏面トナー量A14、及び裏面トナー量B14’のトナーの量を、予め用紙(メディア)の種類に応じ各色材に対して最適に設定されたトナー量に合わせて画像形成される。
上述のように、裏面トナーの量、すなわち裏面の画像形成のトナー量を、用紙(メディア)の種類に応じ、各色に対して予め最適な値に設定しておく。そして、キャリブレーション値決定用測定ページの表面カラーパッチ印刷の際には、用いられるメディアに対して各色に対して予め設定された最適な裏面トナー量を適用して裏面トナーを調整し、裏面カラーパッチとして画像形成する。これにより、メディアの種類の違いに影響されずキャリブレーションに必要な表面カラーパッチのトナー量を高精度に測定することが可能となる。
<本実施形態の画像形成装置の構成例>
図3は、本実施例のデジタルカラー画像形成装置300の主たる構成例を示すブロック図である。
本画像形成装置300は、全体の制御を行う演算制御用のCPU301と、ROMや各種のPROM、フラッシュメモリ、RAM、ハードディスク、メモリスティック、フロッピー(登録商標)ディスクなどを含む記憶部302を有する。又、印刷出力により画像形成を行う印刷部303、印刷された画像を読み取る画像読取部(イメージスキャナ)304を有する。又、メディア(紙)の種類を識別するメディア識別部305、LANやインターネットや、他の通信媒体を介して通信を行うための通信部306を有する。又、他の周辺部(表示部やキー入力部等々)とのインタフェースを行うその他のI/F部307、CPU301を中心として各部と接続されているデータと制御を含むバス308等から構成される。
記憶部302には、本装置の制御を行う制御プログラムや、通信制御や、入出力処理等を記憶する制御記憶部310がある。制御記憶部310は、更に本実施形態で説明する各種制御を行うプログラム部320を有し、本例では特に、通常印刷制御部320−1と、キャリブレーション制御部320−2と、裏面カラーパッチ決定制御部320−3とを有する。尚、プログラム部320にはOSなどの本実施形態に特徴的でないものは図示していない。
記憶部302は、更に、通常の印刷時における画像形成で使用する印刷する色の補正等のためのデータベース(テーブル)を記憶するDBA311を有する。又、キャリブレーションのための情報を記憶するデータベースDBB312を有する。更に、裏面カラーパッチを決定するための情報を記憶するデータベースDBC313とを有する。
DBA311として、本実施形態で作成されるキャリブレーション値を記憶する色材別キャリブレーションテーブル(補正テーブル)326を有する。本実施形態は、高精度のキャリブレーションテーブル326の作成に関わるものである。尚、実際の印刷を行なうには、本画像形成装置の出荷時の特性(例えば、γ補正など)や、メディアの種類別の補正を行なうメディア別補正(従来例に記載のカラープロファイル)などが成されるが、図3では省略している。
DBB312として、メディアの種類と色材に対応して、キャリブレーション値決定用の所定記録濃度の裏面カラーパッチの情報を記憶するメディア別/色材別のキャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323を有する。又、色材に対応して、キャリブレーション値決定用の複数の記録濃度の表面カラーパッチの情報を記憶する色材別のキャリブレーション用裏面カラーパッチ情報324を有する。更に、表面カラーパッチからの測定濃度と比較してキャリブレーション値を決めるための、基準の濃度情報を記憶する色材別基準カラーパッチ濃度情報325を有する。
尚、以下の実施形態1では、キャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323は、予めメディア別/色材別に対応づけて格納された固定値である。一方、実施形態2では、キャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323は、裏面カラーパッチ決定手順により作成される変数値である。
DBC313としては、色材別の裏面カラーパッチを決定するための、測定濃度の基準値を記憶する色材別裏面カラーパッチ決定用基準濃度情報327を有する。又、色材別の裏面カラーパッチを決定するための、1つの所定記録濃度の表面カラーパッチを記憶する色材別裏面カラーパッチ決定用表面カラーパッチ情報321を有する。又、色材別の裏面カラーパッチを決定するための、複数の記録濃度の裏面カラーパッチを記憶する色材別裏面カラーパッチ決定用裏面カラーパッチ情報322を有する。ここで、裏面カラーパッチ決定用表面カラーパッチ情報321は、色材別裏面カラーパッチ決定用基準濃度情報327の設定により、色材に関係なく所定記録濃度を記憶しても良い。色材によっ裏面カラーパッチを決定するのに好ましい記録濃度があれば、本例のように色材別に記憶される。
尚、これらデータベースは不揮発性の記憶部に記憶するように構成され、特にキャリブレーションテーブル326と、実施形態2でのキャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323とは書き換え可能な記憶部に記憶される。
<本実施形態の画像形成装置の動作例>
(通常の印刷時の動作例)
通常の印刷による画像形成の制御は、図3に示すプログラム部320の通常印刷制御部320−1により制御される。
具体的には、通常印刷制御部320−1は、本画像形成装置の出荷時の特性(例えば、γ補正など)に加えて、DBA311に示す画像形成を行う対象の色材ごとの濃度ズレが記録されているキャリブレーションテーブル326を参照して補正を行う。更に、メディアの種類別の補正を行なうメディア別補正(従来例に記載のカラープロファイル)などが行われて、トナー量が制御される。
以下、キャリブレーションと、裏面カラーパッチの選定について各実施形態を用いて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
<実施形態1:キャリブレーションテーブル326の作成例>
本実施形態では、キャリブレーション、即ち各色材に対するキャリブレーションテーブル326を、使用するメディア(用紙)の種類に関係なく作成する一例を詳細に説明する。
本実施形態のキャリブレーション制御部320−2(図3)による概略動作は、次のようである。まず、メディアの種類を認識し、メディアの種類に対応する所定印刷濃度の裏面カラーパッチを印刷する。次に、キャリブレーション値決定用測定ページ400(図4)を複数印刷濃度の表面カラーパッチとして印刷する。次に、印刷したキャリブレーション値決定用測定ページのパッチの各濃度を測定し、基準カラーパッチ濃度情報325との差異を色材別キャリブレーションテーブル326へ登録して、処理を終了する。
図4は、キャリブレーションを行うメディアに対して画像形成したキャリブレーション値決定用の測定ページ400の例である。図4では、各列A〜Dは色材別で、行1〜5は濃度別となる。
本実施形態は、図4に示すように、裏面カラーパッチ402の画像形成を行うところに特徴がある。すなわち、図3のメディア別/色材別キャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323を参照して、各色材ごとに対応する表面カラーパッチと同じ色材で予め定めた所定濃度の裏面カラーパッチ402を、図4で示すよう印刷する。
A列を例にとると、裏面カラーパッチは、表面と同じ色材でカラーパッチの種類(ハーフトーンスクリーンの種類、密度、線数等)が全て同一の画像形成をA列全てに行う。すなわち、ある色材に注目すれば、選択した1つのメディアに対して、表面カラーパッチはパッチ毎に濃度が異なり、裏面カラーパッチは表面カラーパッチと同じ色材で全て同じ濃度の画像形成を行う。このようなパッチを各色材に対して行いキャリブレーション値決定用測定ページ400を作成する。
このようにして作成したキャリブレーション値決定用測定ページ400の表面カラーパッチ402を読み取り、読取濃度を基準カラーパッチ濃度情報325の基準値と比較する。その結果をキャリブレーションテーブル326へ登録する。
(実施形態1の処理手順例)
以下、本実施形態のキャリブレーションの制御の流れを、図5に示す処理のフローチャートの各ステップに従い、図3及び図4を参照して詳細に説明する。尚、表面カラーパッチ画像形成(S52)と裏面カラーパッチ画像形成(S53)の順序は問わない。
S51:メディア(用紙)の識別
キャリブレーションを行うメディア(用紙)400をメディア識別部305で識別する。キャリブレーション時におけるメディアの種類の識別は、自動識別装置を用いて識別しても、又はキャリブレーションの操作者により別途識別した結果を操作入力しても良い。各キャリブレーションを行う用紙の種類として識別するための特徴は、図1の説明では薄紙、厚紙として説明した。しかし、メディア坪量(単位面積あたりの質量)、用紙自体の色特性(色値)、メディアの材質の違い、用紙の表面性種別(荒さなどの特性)などの違いといった用紙の属性に対しても適用できる。すなわち、裏面トナー(裏面カラーパッチ)の画像形成をすることにより表面カラーパッチの高精度測定が可能である。
S52:表面カラーパッチ画像形成
表面カラーパッチ401の画像形成は、装置が固定に記憶するDBB312にある色材別の「キャリブレーション用表面カラーパッチ情報324」を用いて、表面カラーパッチ401を各色に対して濃度勾配を付けて印刷部303で行う。ここで、図4に示す例では、表面カラーパッチ401は、A列がシアン、B列がマゼンタ、C列がイエロー、D列がブラックである。即ち、表面カラーパッチ401は、各列A〜Dが色材別、行1〜5は各色材ごとに濃度勾配を付けたパッチとして画像形成される。
S53:裏面カラーパッチ画像形成
裏面カラーパッチ402の画像形成をするに当たって、装置に両面印刷の機能があれば両面印刷の機能により裏面にカラーパッチ画像形成を行えばよいし、装置に両面印刷の機能が無ければ、表面カラーパッチの画像形成を終了後、用紙400を手動で反転し、反対面(裏面)に裏面カラーパッチを行う。裏面カラーパッチ402は、図3の印刷用紙属性データベースにある「キャリブレーション裏面カラーパッチ情報323」に従い、表面カラーパッチと同じ色で各色ごとに予め定めた同一種類の裏カラーパッチを行う。
裏面カラーパッチ402は、例えば予め用紙の属性に対応して記憶された、A列の行1〜5に対して表面カラーパッチと同じシアンの色材で画像比率が20%の同一の画像形成により成される。同様に他の裏面カラーパッチは、B列に対してはマゼンタで15%の画像比率、C列はイエローで25%の画像比率、D列はブラックで10%の画像比率で同一の画像形成により成される。
裏面カラーパッチ402の位置は、図4に示すように表面カラーパッチと対峙する裏面の位置に、表面カラーパッチと重なり合うように印刷される。その形状は、表面カラーパッチと同形の独立した形状か、表面カラーパッチより大きい独立した形状か、又は、各列の同じ色材のカラーパッチに対して裏面で連続する形状であってもよい。
また、各色に対するキャリブレーションを行うメディアの種類に応じて予め設定された裏面カラーパッチの画像形成は、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーンの種類を、単独または複合的な組み合わせで設定することが可能である。
S54:測定ページの読み取り
先のステップS52、S53の処理により両面印刷されたキャリブレーション用の測定ページ400の表面カラーパッチ401を、図3に示す画像読取部304で読み取る。ここで、キャリブレーション用の測定ページ400の読み取りは、装置に設けられているイメージスキャナでも、濃度計でも良い。
S55:濃度計算
ステップS54の処理によりイメージスキャナ等で読み取った各色のデータから、各パッチの濃度計算を行う。
S56:差異(ズレ)を求める
各色材の各パッチに対する濃度の計算の結果と、基準値となる「基準カラーパッチ濃度情報325」にある濃度と比較して濃度の差異(ズレ)を求める。
S57:キャリブレーションテーブルへの登録
比較の結果から求めた濃度の差異(ズレ)をキャリブレーションテーブル326へ登録し、キャリブレーションを終了する。
以上実施形態1を用いて詳細に説明したように、本発明によれば、キャリブレーションの時に、キャリブレーションの対象となるカラーパッチをメディアの表面に表面カラーパッチとして画像形成する。同時に、この画像形成した表面カラーパッチと対峙する裏面の位置位置に、表面カラーパッチと重なり合うようにメディアの種類に対応した裏面カラーパッチの画像形成を行う。これにより、キャリブレーションに使用するメディアの種類に対して測定する反射光の差異が少ないデジタルカラー画像形成装置を提供できる。
すなわち、裏面トナーの量は、用紙の種類に対して予め最適な値が設定されており、キャリブレーション用測定ページの印刷の際には、用いられる用紙に対して最適な裏面トナー量が適用されるように作用する。これにより、用紙の種類の違いに影響されずキャリブレーションに必要な表面カラーパッチのトナー量を高精度に測定することが可能となる。
なお、本実施例においては用紙の種類を薄紙、厚紙として説明したが、用紙自体の色特性、材質の違い、表面特性の違いといった属性に対しても、同様に裏面トナーによる表面カラーパッチの高精度測定が可能である。
<実施形態2:キャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323の作成例1>
本実施形態は、実施形態1のキャリブレーション値決定用測定ページの裏面カラーパッチのトナーの量を、各メディアの種類、色材の種類に応じて予め最適な値として設定する実施形態である。
本実施形態の裏面カラーパッチ決定制御部320−3(図3)による概略動作は、以下のようである。まず、メディアの種類を認識する。次に、表面は濃度が一定のパッチ、裏面は濃度の異なる複数のパッチを有する裏面トナー条件測定ページ600(図6)を印刷する。次に、印刷した裏面トナー条件測定ページ600の各裏面パッチに対応する表面パッチの濃度を測定し、色材別裏面カラーパッチ決定用基準濃度情報327(図3)と比較する。濃度値が一致する裏面カラーパッチをメディア別/色材別にキャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323として登録し処理を終了する。尚、裏面トナー条件測定ページ600の表面は濃度が一定のパッチとしたが、表面に印刷しなくてもよい。
図6は、裏面カラーパッチの画像形成条件を決定する測定ページのレイアウトの例である。用紙ごとの裏面トナーの画像形成条件の最適値を決定するために、印刷により画像形成した一例であり、裏面カラーパッチ測定ページである裏面トナー条件測定ページ600を表面方向から見た例である。
図6の裏面トナー条件測定ページ600には、裏面カラーパッチ決定用表面カラーパッチ情報321に基づいて、表面カラーパッチ601が20個配置され画像形成されている。裏面カラーパッチ602も、裏面カラーパッチ決定用裏面カラーパッチ情報322に基づいて、表面カラーパッチ601の位置に対応して20個配置され画像形成されている。
図6において、破線で示される裏面カラーパッチ602は表面からは見えないが、表面カラーパッチ601と対峙する裏面の位置に、表面カラーパッチと重なり合うように裏面カラーパッチ602が画像形成されている。裏面カラーパッチ602は、表面カラーパッチ601よりも広い面積の方が周辺の画像形成されて無い所からの影響が少ない。
図7に、裏面カラーパッチ決定用裏面カラーパッチ情報322に記憶された各列行の裏面カラーパッチ602の一例を示す。
裏面カラーパッチ602は、列ごとに表面カラーパッチと同じ色材であって、A列がシアン、B列がマゼンタ、C列がイエロー、D列がブラックである。各行は、画像比率、即ち用紙に載っているトナー量が、第1行目は30%、第2行目は25%、第3行目は20%、第4行目は15%、第5行目は10%であり、これを基に、図6の裏面トナー条件測定ページ600の裏面カラーパッチ602が印刷される。
(実施形態2の処理手順例)
図8は、キャリブレーションに用いる各メディア(用紙)に対する裏面カラーパッチの画像形成条件を選定するためのシステムの流れを示した図である。図8は、デジタルカラー画像形成装置300を中心に、裏面トナー条件測定ページ600、裏面カラーパッチ画像形成条件データベース322、印刷用紙属性データベース323として示したフロー図である。
まず、デジタルカラー画像形成装置300で、表面は濃度が一定のパッチ、裏面は濃度の異なる複数のパッチを有する裏面トナー条件測定ページ600を印刷する(S1)。次に、印刷した裏面トナー条件測定ページ600の各裏面パッチに対応する表面パッチの濃度を測定する(S2)。次に、色材別裏面カラーパッチ決定用基準濃度情報327を参照する(S3)。濃度値が最も近い裏面カラーパッチを見付けて図7の表から対応するパッチ情報を獲得し(S4)、メディア別/色材別にキャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323として登録し(S5)、処理を終了する。
図9は、実施形態2の処理の流れをフローチャートとして示した図である。以下、図9に示すフローチャートのステップに沿って、図3、図6、図8を参照して本実施形態の処理を説明する。
S901:メディア(用紙)の識別
裏面トナー条件測定ページの画像形成を行う用紙600をメディア識別部305で識別する。メディアの種類の識別は、自動識別装置を用いて識別しても、又は別途識別したものを操作者により入力しても良い。
S902:表面カラーパッチの画像形成
メディア識別部305で識別した用紙に対して裏面トナー条件測定ページ600の画像形成の表面カラーパッチ601は、図3に示すDBC313にある色材別の裏面カラーパッチ決定用表面カラーパッチ情報321を参照して画像形成を行う。本実施形態における表面カラーパッチ601は、図6に示すように、それぞれ行と列に分類されて画像形成がされ、列は、A列がシアン、B列がマゼンタ、C列がイエロー、D列がブラックのトナーが画像形成材、即ち色材となっている。A列〜D列の各色の列に対して1行〜5行まであり、各行はそれぞれ等しいハーフトーンスクリーンの種類で、等しいハーフトーンスクリーンの密度で画像形成されてる。従って、トナー量に換算するとそれぞれ等しい量が載っている。
S903:裏面カラーパッチ画像形成
裏面カラーパッチ602は、表面カラーパッチ601に対して、図6のA列〜D列並びに各1行〜5行に対応して配置する。すなわち、図7に一例を示す裏面カラーパッチの画像形成条件表の各列各行のように、各々のカラーパッチの色材をA列〜D列として、各行ではハーフトーンスクリーン密度(画像比率)を1行〜5行の各行で異なるように配置する。即ち、裏面カラーパッチ602を、図3に示すDBC311にある色材別の裏面カラーパッチ決定用裏面カラーパッチ情報322を参照して裏面カラーパッチの画像形成を行う。
即ち、表面カラーパッチ601に対応する裏面位置に、列(各色)ごとに1行〜5行と、画像比率が異なると複数の種類の画像形成(トナー量)による裏面カラーパッチ602を配置して印刷する。このようにして、裏面の画像形成条件を決定するための裏面トナー条件測定ページ600を作成する。
S904:裏面トナー条件測定ページの読取
ステップS902、S903の処理により印刷された裏面トナー条件測定ページ600の表面を、画像読取部(光学的読み取り装置)304によって読み取る。ここで、裏面トナー条件測定ページ600の読み取りは、装置に設けられているイメージスキャナでも、濃度計でも良い。
S905:最適裏面カラーパッチの選定
ステップS904で読み取った結果より、各色材A〜Dの各々の列に対する各パッチ行1〜行5の中で、予め定めた裏面カラーパッチ決定用基準濃度情報327の濃度に最も近い測定濃度のカラーパッチ位置を各色材毎に選定する。
S906:裏面カラーパッチ画像形成条件の選定
図7の表を参照して、ステップS905で選定されたカラーパッチ位置の裏面カラーパッチの画像比率を該当メディアの該当色材に対して最適な裏面カラーパッチの画像形成条件として選定する。例えば、予め設定した値に最も近い最適の値として選定されたカラーパッチを列と行で表してA列4行、B列3行、C列3行、D列2行であったとする。この場合は、当該用紙に適切な裏面トナーの画像形成条件は、シアンは15%、マゼンタは20%、イエローは20%、ブラックは25%ということになる。
S907:裏面カラーパッチ画像形成条件の記録
以上の処理で得た結果を、該当する用紙の種類に対応させて、図3のDBB312にあるキャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323へ記録保存し、該当する用紙の種類に対するキャリブレーションのための裏パッチ情報決定処理を終了する。
以上の処理により、キャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323にメディアの種類に対応する裏面カラーパッチが登録されていない場合でも、新しいメディアに対するキャリブレーション用の裏面カラーパッチを決定登録することができる。
なお、本実施形態2においては、キャリブレーションを行う時に測定ページの画像形成における裏面カラーパッチの画像形成条件を決定するためのメディアの種類として識別するための特徴を、薄紙、厚紙として説明した。しかし、メディア坪量(単位面積あたりの質量)、メディア自体の色特性(色値)、メディアの材質の違い、メディアの種別(面粗さなどの特性)の違いといった属性に対しても適用が可能である。すなわち、同様に裏面トナーによる表面カラーパッチの高精度測定が可能である。
又、カラーパッチの画像形成をメディアの種類に応じて設定する場合には、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーンの種類を、単独または複合的な組み合わせで設定することができる。
以上実施形態2で詳細に説明したように、裏面カラーパッチの画像形成条件を決定するための測定ページの画像形成により、メディアの種類に対して最適な裏面トナーの画像形成条件を容易に設定することが可能となる。このため、機器出荷時に予め用意していない種類のメディアに対しても、利用者自身で最適なキャリブレーションページの出力を行えるという効果が得られる。
すなわち、用紙に対応する裏面カラーパッチが決定されメディア別/色材別にキャリブレーション用裏面パッチ情報323へ登録される。そして、その登録情報を使って上記実施形態1を実行すれば、メディアに依存しないキャリブレーションテーブルを作成することができる。
<実施形態3:キャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323の作成例2>
本実施形態は、実施形態1のキャリブレーション値決定用測定ページの裏面カラーパッチのトナーの量を、各メディアの種類、色材の種類に応じて予め最適な値として更に高精度に設定する実施形態である。
本実施形態の裏カラーパッチ決定制御部は、実施形態2と制御が異なるが図3の裏カラーパッチ決定制御部320−3として説明する。また、裏面カラーパッチ決定用表面カラーパッチ情報321、裏面カラーパッチ決定用裏面カラーパッチ情報322も内部構造は異なるが、機能的には同様であるのでそのまま使用する。
本実施形態の特徴は、各メディアに対して各色材ごとに1枚の用紙を用いて、その色材に対する裏カラーパッチを決定する例である。本実施形態では、ブラックトナーについて詳細に説明するが、他の色材に対しても同様である。
図10は、高精度に裏面トナーの画像形成の条件を決定するための裏面トナー条件測定ページ1000を表面方向から見た時のレイアウトを示す図である。図10の裏面トナー条件測定ページ1000には、表面カラーパッチ1001が15個配置され画像形成されている。裏面カラーパッチ1002も表面カラーパッチ601の位置に対応して15個配置され画像形成されている。
図10において、破線で示される裏面カラーパッチ1002は表面からは見えないが、表面カラーパッチ1001と対峙する裏面の位置に、表面カラーパッチと重なり合うように裏面カラーパッチが印刷される。裏面カラーパッチ1002、表面カラーパッチ1001よりも広い面積で大きい方が周辺の画像形成されて無い所からの影響が少ない。
図11は、裏面カラーパッチ決定用裏面カラーパッチ情報322に記憶される裏面カラーパッチ1002の画像形成条件表である。
各裏面パッチは、図11のように、該当する色材(ここではブラック)のトナーで、異なるハーフトーンスクリーンの種類、異なるハーフトーンスクリーン密度(画像比率)となるように画像形成する。
例えば、図11の列方向には、SCR1、SCR2、誤差拡散のハーフトーンスクリーンの種類からなるように設定する。ここで、例えばSCR1は175lpiの網点スクリーン、SCR2は133lpiの網点スクリーンのようにハーフトーンスクリーンの種類が異なるように設定する。行の方向は、1行〜5行までハーフトーンスクリーンの密度、即ち密度画像比率が30%、25%、20%、15%、10%と異なるように裏面トナー条件測定ページ1000の裏面カラーパッチ1002が設定される。
(実施形態3の処理手順例)
図12は、裏面トナーの画像形成条件を高精度に算出する際の処理の流れをフローチャートとして示した図である。以下、図3、図10、図11を参照して、図12に示すフローチャートのステップに沿って本実施形態の処理を説明する。
S1201:メディア(用紙)の識別
裏面トナー条件測定ページの画像形成を行うメディア(用紙)600をメディア識別部305で識別する。
S1202:表面カラーパッチの画像形成
メディア識別部305で識別したメディア(用紙)に対して裏面トナー条件測定ページ1000の画像形成の表面カラーパッチ1001は、図3に示すDBC311にある色材別の裏面カラーパッチ決定用表面カラーパッチ情報321を参照して画像形成を行う。本実施形態3の裏面トナー条件測定ページ1000は、図10から分かるように、表面カラーパッチ1001が列方向にBK−A、BK−B、BK−C、行方向に1〜5と、合計15個のパッチとして、列と行からなるマトリックス状に配置されている。
S1203:裏面カラーパッチの画像形成
裏面カラーパッチ1002は、図11の裏面カラーパッチの画像形成条件表に示すように、該当する色材(ここではブラック)のトナーで、異なるハーフトーンスクリーンの種類、異なるハーフトーンスクリーン密度(画像比率)となるように画像形成する。
S1204:裏面トナー条件測定ページの読取
ステップS1002、S1203の処理により出力された裏面トナー条件測定ページ1000の表面を画像読取部(光学的読み取り装置)304によって読み取る。ここで、裏面トナー条件測定ページ1000の読み取りは、装置に設けられているイメージスキャナでも、濃度計でも良い。
S1205:表面カラーパッチの選定
ステップS1204で読み取ったイメージデータから各パッチの列BK−A〜列BK−C、行1〜行5の各位置の信号レベルを算出する。算出した信号レベルのうち、図3に示す予め設定された裏面カラーパッチ決定用基準濃度情報327の信号レベルに近い前後の複数の裏面カラーパッチを、A〜C列の1行〜5行の中から選び出す。
S1206:補間演算
ステップS1205で選定された複数の表面カラーパッチより、図11の表を参照して、裏面カラーパッチの各画像形成条件から最適な値を補間演算で算出する。例えば、予め設定した信号レベルが220だとして、近傍の信号レベルとなった表面カラーパッチがA列3行(信号レベル210)、B列3行(信号レベル230)とする。この場合は、ハーフトーンスクリーンの種別である線数がSCR1とSCR2の中間レベルになるように算出する。すなわち、SCR1は175lpiの網点スクリーン、SCR2は133lpiの網点スクリーンということから、150lpiを算出し、画像比率20%いう値を算出する。
S1207:裏面カラーパッチ画像形成条件の記録
以上の処理で得た結果を、該当用紙の選択した色材に対する裏面カラーパッチ画像形成条件として、図3のDBB312にあるキャリブレーション用裏面カラーパッチ情報323として記録保存する。
S1208:全色材終了判断
各色材に対して裏面カラーパッチ画像形成条件の記録が終了する迄、各色材ごとに以上の処理を繰り返し、全ての色材に対して裏面カラーパッチ画像形成条件の記録が終了したら、処理を終了する。
以上詳細に説明したように、選択したメディアの種類に対応して、各色材ごとに1枚の用紙の上に表面カラーパッチと裏面カラーパッチを画像形成した測定ページを作成する。読み取った結果の中で装置が予め保有する値に最も近い前後の裏面カラーパッチを選択し、対応する裏面カラーパッチのハーフトーンの種類並びに画像比率の値と予め装置が保有する値とから補間計算により、ハーフトーンの種類、画像比率を算出する。従って、該当メディアに対する更に精度の高い最適な裏面カラーパッチの画像形成条件として決定することができる。
<実施形態4:ホワイトトナーによる裏面パッチの作成例>
本実施形態4は、キャリブレーションテーブルを作成するにあたり、裏面トナーとしてホワイトトナーを用いた場合の実施形態である。
図13は、裏面トナーとしてホワイトトナーを用いた場合の、電子写真方式による画像形成装置のキャリブレーション値決定用測定ページの断面図を示している。
図13において、(a)に示す用紙A103は薄紙、(b)に示す用紙B103’は用紙A103よりも厚い厚紙であり、それぞれの用紙にはカラーパッチを形成するトナーA102、トナーB102が載っている。本実施形態においては図13(a)の薄紙の用紙A103に対するトナーA102と、(b)の用紙A103よりも厚い厚紙用紙B103に対するトナーB102のトナー量は等しい場合を示している。トナー濃度を測定する場合、入射光源からの入射光10がトナーA102、又はトナーB102に投射され、測定反射光A101、又は測定反射光B101の光量を測定することによって濃度を算出する。この時、細い矢印で示すように、入射光の内幾らかの割合の光はトナー層を透過し、用紙表面で反射、用紙内に進入分散する。
本実施形態4においては、前述のように、トナーA102、又はトナーB102に対して、用紙の表面カラーパッチに対応するの裏面の位置に対してそれぞれ等量の裏面ホワイトトナー104が載っていることが特徴となっている。この裏面ホワイトトナーは、用紙の種類によらず等しい条件で済むように用紙の種類による透過光の影響を避けられるだけの十分なトナー量を確保する。この裏面ホワイトトナーの作用により、トナー透過光の用紙内への進入分散光の再反射量が用紙の種類に影響されず同じに調整されるので、キャリブレーションに必要な表面カラーパッチのトナー量を高精度に測定することが可能となる。
ホワイトトナーを用いることの優位性は、一般に印刷媒体として用いられる用紙がホワイトである場合が多いことと、減法混色方式によるカラー再現原理において、ホワイト媒体の時に得られるカラー再現性が最も良いことにある。
以上詳細に説明したように、キャリブレーション用の測定ページに対して、一定量の裏面ホワイトトナーを印刷することで、用紙の種類によらず表面カラーパッチの高精度測定が可能である。
尚、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、プリンタなど)から構成されるシステムあるいは統合装置に適用しても、ひとつの機器からなる装置に適用してもよい。
又、本発明の目的は、次のような構成によっても達成されることは言うまでもない。まず、前述実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。又、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
実施形態1の電子写真方式の画像形成装置のキャリブレーション値決定用測定ページの断面図である。 実施形態1の裏面トナーの作用による再反射光が加算された場合の測定反射光の状態図である。 本実施形態のデジタルカラー画像形成装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態1のキャリブレーション値決定用測定ページの例を表面方向から見た時のレイアウト図である。 実施形態1のキャリブレーションの処理手順例を示すフローチャートである。 実施形態2の裏面トナー条件測定ページの例を表面方向から見た時のレイアウト図である。 実施形態2の裏面カラーパッチの画像形成条件表の例を示す図である。 実施形態2の裏面トナーの画像形成条件を決定する際の実体フロー図である。 実施形態2の裏面トナーの画像形成条件を決定する処理手順例を示すフローチャート図である。 実施形態3の裏面トナー条件測定ページの例を表面方向から見た時のレイアウト図である。 実施形態3の裏面カラーパッチの画像形成条件表の例を示す図である。 実施形態3の裏面トナーの画像形成条件を決定する処理手順例を示すフローチャート図である。 実施形態4の裏面ワイトトナーを用いたキャリブレーション値決定用測定ページの断面図を示す図である. 従来例としての厚さの異なる2種類の用紙を印刷メディアとした場合のメディアのカラーパッチ印刷部の断面図を示す図である。

Claims (20)

  1. メディア上に画像形成する記録材のキャリブレーション方法であって、
    該メディアの一方の面に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第1画像形成工程と、
    前記メディアの他方の面の、前記所定記録濃度のパッチ画像に対応する位置に、異なる記録濃度の複数のパッチ画像を形成する第2画像形成工程と、
    前記他方の面に形成された異なる記録濃度の複数のパッチ画像を読み取り、予め記憶された読取濃度と比較して、キャリブレーション値を作成するキャリブレーション値作成工程とを有することを特徴とするキャリブレーション方法。
  2. 前記所定記録濃度のパッチ画像は、メディアの種類に応じた記録濃度のパッチ画像であることを特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション方法。
  3. 前記メディアの種類と同じ種類の他のメディアの一方の面に複数の記録濃度の異なるパッチ画像を形成する第3画像形成工程と、
    前記他のメディアの他方の面の、前記複数の記録濃度の異なるパッチ画像に対応する位置に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第4画像形成工程と、
    前記他方の面に形成された所定記録濃度のパッチ画像を読み取り、所定読取濃度となる前記他方の面のパッチ画像に対応する位置の前記一方の面のパッチ画像を、前記第1画像形成工程で形成する前記メディアの種類に応じた記録濃度のパッチ画像として選択するパッチ画像選択工程とを更に有することを特徴とする請求項2に記載のキャリブレーション方法。
  4. カラー画像形成の場合、前記第3画像形成工程では、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法の異なる複数のパッチ画像を形成し、
    前記パッチ画像選択工程では、所定読取濃度となるパッチ画像が無い場合に、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法を単独または複合的に組み合わせて、前記第1画像形成工程で形成するパッチ画像を設定することを特徴とする請求項3に記載のキャリブレーション方法。
  5. 前記パッチ画像選択工程で選択された前記一方の面のパッチ画像を、前記メディアの種類に対応付けて登録するパッチ画像登録工程を更に有することを特徴とする請求項3又は4に記載のキャリブレーション方法。
  6. 前記所定記録濃度のパッチ画像は、メディアの種類が読取りに影響しない所定濃度を越える記録濃度のパッチ画像であることを特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション方法。
  7. 前記メディアの種類は、メディアの坪量、メディアの色値、メディアの材質、メディアの表面性種別を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載のキャリブレーション方法。
  8. メディア上に画像形成する記録材のキャリブレーションを行なう機能を有する画像処理装置であって、
    該メディアの一方の面に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第1画像形成手段と、
    前記メディアの他方の面の、前記所定記録濃度のパッチ画像に対応する位置に、異なる記録濃度の複数のパッチ画像を形成する第2画像形成手段と、
    前記他方の面に形成された異なる記録濃度の複数のパッチ画像を読み取り、予め記憶された読取濃度と比較して、キャリブレーション値を作成するキャリブレーション値作成手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  9. メディアの種類に対応付けて所定記録濃度のパッチ画像を記憶する記憶手段を更に有し、
    前記第1画像形成手段は、メディアの種類に対応して前記記憶手段に記憶された所定記録濃度のパッチ画像を読出して、前記メディアの一方の面に形成することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記メディアの種類と同じ種類の他のメディアの一方の面に複数の記録濃度の異なるパッチ画像を形成する第3画像形成手段と、
    前記他のメディアの他方の面の、前記複数の記録濃度の異なるパッチ画像に対応する位置に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第4画像形成手段と、
    前記他方の面に形成された所定記録濃度のパッチ画像を読み取り、所定読取濃度となる前記他方の面のパッチ画像に対応する位置の前記一方の面のパッチ画像を、前記第1画像形成手段が形成する前記メディアの種類に応じた記録濃度のパッチ画像として選択するパッチ画像選択手段とを更に有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. カラー画像形成の場合、前記第3画像形成手段は、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法の異なる複数のパッチ画像を形成し、
    前記パッチ画像選択手段は、所定読取濃度となるパッチ画像が無い場合に、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法を単独または複合的に組み合わせて、前記第1画像形成手段が形成するパッチ画像を設定することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記パッチ画像選択手段により選択された前記一方の面のパッチ画像を、前記メディアの種類に対応付けて前記記憶手段に登録するパッチ画像登録手段を更に有することを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。
  13. 前記記憶手段は、前記他のメディアの一方の面に形成する複数の記録濃度の異なるパッチ画像と、前記他のメディアの他方の面に形成する所定記録濃度のパッチ画像と、前記所定読取濃度とを更に記憶することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  14. メディアの種類が読取りに影響しない所定濃度を越える記録濃度のパッチ画像を記憶する記憶手段を更に有し、
    前記第1画像形成手段は、前記記憶手段に記憶された所定濃度を越える記録濃度のパッチ画像を読出して、前記メディアの一方の面に形成することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  15. 前記メディアの種類は、メディアの坪量、メディアの色値、メディアの材質、メディアの表面性種別を含むことを特徴とする請求項8乃至14のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  16. メディア上に画像形成する記録材のキャリブレーションを行なう機能を有する画像処理装置の制御プログラムであって、
    該メディアの一方の面に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第1画像形成ステップと、
    前記メディアの他方の面の、前記所定記録濃度のパッチ画像に対応する位置に、異なる記録濃度の複数のパッチ画像を形成する第2画像形成ステップと、
    前記他方の面に形成された異なる記録濃度の複数のパッチ画像を読み取り、予め記憶された読取濃度と比較して、キャリブレーション値を作成するキャリブレーション値作成ステップとを有することを特徴とする制御プログラム。
  17. 前記第1画像形成ステップでは、メディアの種類に対応する所定記録濃度のパッチ画像を前記メディアの一方の面に形成し、
    前記メディアの種類と同じ種類の他のメディアの一方の面に複数の記録濃度の異なるパッチ画像を形成する第3画像形成ステップと、
    前記他のメディアの他方の面の、前記複数の記録濃度の異なるパッチ画像に対応する位置に、所定記録濃度のパッチ画像を形成する第4画像形成ステップと、
    前記他方の面に形成された所定記録濃度のパッチ画像を読み取り、所定読取濃度となる前記他方の面のパッチ画像に対応する位置の前記一方の面のパッチ画像を、前記第1画像形成ステップで形成する前記メディアの種類に応じた記録濃度のパッチ画像として選択するパッチ画像選択ステップとを更に有することを特徴とする請求項16に記載の制御プログラム。
  18. カラー画像形成の場合、前記第3画像形成ステップでは、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法の異なる複数のパッチ画像を形成し、
    前記パッチ画像選択ステップでは、所定読取濃度となるパッチ画像が無い場合に、使用する色材の種別、色材の量、ハーフトーンスクリーン方法を単独または複合的に組み合わせて、前記第1画像形成ステップで形成するパッチ画像を設定することを特徴とする請求項17に記載の制御プログラム。
  19. 前記第1画像形成ステップでは、メディアの種類が読取りに影響しない所定濃度を越える記録濃度のパッチ画像を前記メディアの一方の面に形成することを特徴とする請求項16に記載の制御プログラム。
  20. 請求項16乃至19のいずれか1つに記載の制御プログラムをコンピュータ読取可能な形態で記憶する記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009069606A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Canon Inc カラー画像形成装置、カラー画像形成装置における色調整方法
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