JP2021109325A - 画像形成装置、画像形成装置における制御方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置における制御方法、およびプログラム Download PDF

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順一 森
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健 金田
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正樹 柏木
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Aya Kasahara
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Abstract

【課題】用紙の用紙サイズに応じた階調補正の精度を担保する。【解決手段】画像形成装置は、印刷画像が出力される出力用紙の大きさに関する情報を取得する取得手段S1302と、取得された情報に基づいて決定された段階数の階調パッチを合成した印刷画像を出力用紙に出力する出力手段S1306と、を有する。【選択図】図13

Description

本発明は、画像形成装置において、階調変動を抑制する技術に関する。
従来、プリンタなどの画像形成装置では、大量ページ印刷時の画質変動を抑制する技術が知られている。画質変動の抑制技術として、1枚の出力用紙の印字余白である余白領域に階調パッチ全てを印字し、画像形成部の下流側に備わる測色センサで計測し、計測結果に基づく補正値を画像形成部にフィードバックし後続ページの階調補正を行う技術がある。このような手法では、階調パッチの段階数を増やすことにより補正精度が向上することが可能なことがある。
また、特許文献1は、用紙の表裏の印字位置調整の精度のために、画像表裏位置調整用マークと重なる場合には階調補正用マーク(階調パッチ)の段階数を減らすという技術を開示している。
特開2017−32922号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、用紙サイズが変わっても、階調パッチの段階数が変わらないことがある。例えば、1枚の用紙の余白領域に印字される階調パッチの段階数をある用紙の用紙サイズに応じて決定すると、以下のようなケースが考えられる。すなわち、余白領域が、実際に階調パッチが印字される領域と比べて広く、決定した段階数よりも多い段階数の階調パッチを印字できる用紙の用紙サイズが考えられる。また、余白領域が、実際に階調パッチが印字される領域と比べて狭く、決定した段階数よりも少ない段階数の階調パッチしか印字できない用紙の用紙サイズが考えられる。そのため、用紙の用紙サイズに応じた階調補正の精度を担保できなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、用紙サイズに応じた階調補正の精度を担保する技術を提供する。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、印刷画像が出力される出力用紙の大きさに関する情報を取得する取得手段と、前記取得された前記情報に基づいて決定された段階数の階調パッチを前記印刷画像に合成して前記出力用紙に出力する出力手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、用紙サイズに応じた階調補正の精度を担保することができる。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
印刷システムの構成を示す概略図である。 印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 印刷装置の機能構成を示すブロック図である。 印刷処理のシーケンス図である。 基準値及び補正値の削除、登録に関する処理のシーケンス図である。 基準値及び補正値の削除、登録に関する処理の手順を示すフローチャートである。 用紙交換画面の画面遷移図である。 階調補正用のパッチ位置とセンサの読み取り位置について説明するための図である。 階調補正用の基準値、測定値、及び補正値を示す図である。 階調補正用の管理テーブルを示す図である。 用紙サイズの管理テーブルを示す図である。 スモールサイズの用紙用の階調パッチを説明するための図である。 階調補正用の階調パッチを合成する処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものでなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。加えて、以下の実施形態では、画像形成装置として、印刷装置を例に説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置を含む印刷システムの構成を示す概略図である。図1に示されるように、印刷システムは印刷装置101と情報処理装置102を含み、印刷システムにおいて、印刷装置101と情報処理装置102とが、LAN100(Local Area Network)で接続されている。印刷装置101は、情報処理装置102から受信した印刷ジョブの印刷を実行する。
図2は、本実施形態に係る印刷装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。印刷装置101は、用紙に画像を印刷する印刷機能を有する。なお、本実施形態では、上述のように印刷装置を例に説明するが、印刷装置にスキャナやFAX機能を含むMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置であってもよい。本実施形態では、画像を印刷する対象として用紙を例に説明するが、これに限定されない。例えば、画像が印刷されるものであって、樹脂シート、布、OHPシート、ラベル等の記録媒体でもよい。
図2に示されるように、印刷装置101は制御部2100と操作部2106を備える。また、制御部2100は、CPU2101、ROM2102、RAM2103、ストレージ2104、操作部インタフェース(I/F)2105、画像処理部2107、通信部I/F2108、印刷部2109、測色部2110を有する。
制御部2100は、上述のようにCPU(Central Processing Unit)2101を含み、印刷装置101全体の動作を制御する。CPU2101は、ROM(Read Only Memory)2102又はストレージ2104に記憶されたプログラムをRAM2103に展開し、それを実行して印刷制御や読取制御等の各種制御を行う。
ROM2102は、CPU2101で実行可能な制御プログラムやブートプログラム等を格納する。RAM(Random Access Memory)2103は、CPU2101の主記憶メモリであり、ワークエリア又は各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。
ストレージ2104は、印刷データ、画像データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。本実施形態では、ストレージ2104としてHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置を想定しているが、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリを用いてもよい。
なお、実施形態に係る印刷装置101では、1つのCPU2101が1つのメモリ(RAM2103)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとして説明するが、その他の形態であってもよい。したがって、例えば、複数のCPU、RAM、ROM、及びストレージを協働させて、後述するフローチャートに示す各処理を実行してもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field−Programmable Gate Array)等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
操作部I/F2105は、操作部2106と制御部2100とを接続する。また、操作部2106には、タッチパネル機能を有する表示部や各種ハードキー等が備えられ、各種情報を表示する表示部やユーザの指示を受け付ける受付部として機能する。
画像処理部2107は、通信部I/F2108を介して受信した印刷ジョブを展開して印刷に用いる画像データを生成するRIP(Raster Image Processor)の機能を有する。また、画像処理部2107は、印刷ジョブを展開して得られた画像データの解像度変換や補正処理を行うこともできる。
なお、本実施形態では、画像処理部2107がハードウェア回路(ASIC又はFPGA等)で実現されることを想定しているが、必ずしもこれに限定されない。したがって、例えば、印刷装置101が画像処理用途向けのプロセッサを更に備え、そのプロセッサが画像処理プログラムを実行することにより、画像処理や印刷データへの展開処理を実現してもよい。この場合、このプロセッサとCPU2101とが協働して後述するフローチャートに示す各処理を実現するものとする。更には、画像処理を行うためのプログラムをCPU2101が実行し、画像処理や印刷データの展開処理を行うように構成することもできる。また、これらのいずれかの組み合わせにより画像処理を行うようにしてもよい。
通信部I/F2108は、制御部2100とLAN100とを接続する。通信部I/F2108は、LAN100上の情報処理装置からの印刷要求(印刷ジョブ)を受信する。
印刷部(プリンタエンジン)2109は、画像処理部2107により生成された画像データに基づいて給紙カセット(不図示)から給送された用紙に画像を印刷する。なお、印刷部2109の印刷方式は、電子写真方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。また、熱転写方式等、その他の印刷方式を適用することもできる。
測色部2110は、印刷部2109の用紙搬送路の下流側に位置し、印刷された用紙上に形成された階調補正用マークの各色の階調パッチ(階調補正用マーク情報)の色をCISカラーセンサで測定(測色)し、その測色したデータを取得する。
本実施形態では、印刷システムの一例として上述の構成で説明するが、印刷システムの構成は必ずしもこれに限定されず、少なくとも1つ以上の情報処理装置と印刷装置とがネットワークを介して通信可能に接続されていればよい。また、ネットワークは、無線であっても有線であってもよい。
図3は、本実施形態に係る印刷装置101の機能構成を示すブロック図である。印刷装置101は、図3に示されるように、印刷ジョブ生成部301、データ受信制御部302、ジョブ制御部303、PDL解析部305、RIP制御部306、エンジン制御部308、UI制御部316を備える。
印刷ジョブ生成部301は、ジョブが投入されると印刷ジョブを生成し、ジョブ制御部303に登録する。データ受信制御部302は、通信部I/F2108を介して情報処理装置102から送信されたPDLデータを受信する。
ジョブ制御部303は、図3に示されるように、ページ制御部304を有し、さらに、ページ制御部304は画像生成部307を有する。ジョブ制御部303は、登録された印刷ジョブに含まれる全ページについて、1ページ目から順に処理の開始をページ制御部304に伝えてページ処理を開始させる。具体的には、ジョブ制御部303は、次ページのページ処理の開始が可能であることをページ制御部304から通知されると、次のページのページ処理の開始が可能であることを伝えることを繰り返す。
そして、ジョブ制御部303は、全ページについてページ制御部304から処理終了の通知を受けると、ジョブ終了を印刷ジョブ生成部301に通知する。ページ制御部304は、ジョブ制御部303からのページ処理の開始の通知を受けて、各ページの処理を制御する。
PDL解析部305は、受信したPDLデータを解析して中間データに変換する。RIP制御部306は、中間データをラスタライズしてビットマップ形式の画像データに変換する。画像生成部307は、上述の図2の画像処理部2107を制御し、RIP制御部306により変換されたビットマップ形式の画像データに対して、印刷に使用する用紙の補正情報を反映させて、補正済の印刷画像を生成する。そして、画像生成部307は、補正済の印刷画像をエンジン制御部308のパッチ合成部309に転送する。
エンジン制御部308は、パッチ合成部309、補正情報保存部310、基準情報保存部311、測色センサ制御部312、給紙段管理部313、給紙制御部314、印刷制御部315を有する。
パッチ合成部309は、画像生成部307から転送された補正済の印刷画像に基づいて形成される画像に加えて階調補正用マークが形成されるように、印刷画像に階調補正用マーク情報(以下、階調パッチとも称する)を合成する。そして、パッチ合成部309は、印刷制御部315に合成済の画像の印刷を指示する。
測色センサ制御部312は、用紙上に形成された階調補正用マークを測定するように上述の図2の測色部2110を制御して、測色データを取得する。なお、測色センサ制御部312は、上述の図2の印刷部2109、また、上述の図3のパッチ合成部309、補正情報保存部310、基準情報保存部311、給紙段管理部313、印刷制御部315も制御する。
基準情報保存部311は、測色センサ制御部312により取得された測色データに基づいて生成された基準情報を、給紙段にセットされている用紙種類毎に保持(保存)する。補正情報保存部310は、基準情報保存部311が保持する基準情報と、測色センサ制御部312が取得した測色データとを比較して求めた補正情報を、給紙段にセットされている用紙種類毎に保持(保存)する。
給紙制御部314は、印刷ジョブの指示に応じた給紙段を制御して、給紙段に収容している用紙を搬送し、印刷部2109に供給する。印刷制御部315は、階調パッチ合成済の印刷画像を、給紙制御部314により供給された用紙上に印刷し、その階調パッチ合成済の印刷画像を印刷した用紙を排紙する。なお、本実施形態では、必要に応じて、階調パッチが付加された画像データに基づいて用紙上に画像が形成される。
給紙段管理部313は、印刷装置101が備える全ての給紙段にセットされている用紙のサイズや種類の情報を管理する。また、UI制御部316からの用紙の登録要求に応じて、基準情報保存部311が保持している、用紙の交換により取り除かれる用紙の用紙種類に対する基準情報をクリアする。さらに、補正情報保存部310が、用紙の交換により取り除かれる用紙の用紙種類に対する補正情報を保持している場合に、その保持している補正情報もクリアする。
UI制御部316は、ユーザが操作部2106を操作して、給紙段に用紙の情報が設定(登録)されると、給紙段管理部313に対して用紙の登録を要求する。また、UI制御部316は、上述の図2の操作部2106を制御し、登録が完了した用紙の情報を操作部2106に表示させる。
続いて、図4のシーケンスを用いて、印刷装置101における印刷処理の基本動作について説明する。なお、このシーケンスは、印刷装置101のCPU2101がROM2102に記憶されたプログラムをRAM2103に読み出して実行することで実現される。また、シーケンスの説明における記号「S」は、ステップを表すものとする。この点、以下のシーケンスの説明においても同様とする。
印刷ジョブ生成部301は、印刷要求を通信部I/F2108から受信して印刷ジョブを生成する。ジョブ生成部301は、生成した印刷ジョブをジョブ制御部303に登録する(S4001)。ジョブ制御部303は、登録された印刷ジョブの実行順を決定し、順次処理を開始する(S4002)。ジョブ制御部303は、印刷ジョブの処理を開始すると、ページ制御部304にNページ目の処理の開始を通知する(S4003)。なお、ここでの処理の開始に関して、後述のS4009の次ページの処理の開始(Nページ目の処理の開始)が可能になったことを示す通知を受信すると発行することができる。
ページ制御部304は、ジョブ制御部303からNページ目の処理の開始に関する通知を受信すると、ページに指定された用紙サイズと用紙種類を、どの給紙段から給紙するかを給紙段管理部313に問い合わせる(S4004)。給紙段管理部313は、指定された用紙サイズと用紙種類に基づいて、どの給紙段から用紙を給紙するかを決定し(S4005)、その結果をページ制御部304に返す。
ページ制御部304は、給紙段管理部313により決定された給紙段から給紙されるように、給紙制御部314に指示する(S4006)。給紙制御部314は、ページ制御部304からの給紙指示に従って指示された給紙段から給紙を行い(S4007)、給紙結果をページ制御部304に通知する(S4008)。
ページ制御部304は、給紙制御部314から正常に給紙が行われた結果を受けると、ジョブ制御部303に次ページの処理の開始(N+1ページ目の処理の開始)が可能になったことを通知する(S4009)。また、ページ制御部304は、給紙制御部314から正常に給紙が行われた結果を受けると、画像生成部307に印刷画像の生成及び転送の指示を行う(S4010)。なお、このとき、ページ制御部304は、画像生成部307に対し、給紙した給紙段、用紙サイズ、用紙タイプに関する情報を通知する。
画像生成部307は、印刷画像の生成及び転送の指示を受けると、通知された情報に基づいて、補正情報保存部310に補正情報を要求する(S4011)。補正情報保存部310は、画像生成部307から送信された情報に該当する補正情報がRAM2103に記憶されているか否かを検索する(S4012)。
補正情報保存部310は、該当する補正情報を検出した場合、画像生成部307に補正情報を通知する(S4013)。画像生成部307は、画像情報保存部310から通知された補正情報(補正値)を用いて、印刷画像を生成する(S4014)。
他方、補正情報保存部310は、該当する補正情報を検出できなかった場合、画像生成部307に補正情報が無いことを通知する(S4015)。画像生成部307は、補正情報保存部310から補正情報が無いことを通知されると、階調補正が施されていない印刷画像を生成する(S4016)。画像生成部307は、生成した印刷画像と、ページ制御部304から通知された給紙段、用紙サイズ、用紙タイプに関する情報を、パッチ合成部309に転送する(S4017)。
パッチ合成部309は、画像生成部307により転送された印刷画像の余白部分に階調パッチを合成する(即ち、合成画像を生成する)(S4018)。次に、パッチ合成部309は、その生成した合成画像と画像生成部307から通知された給紙段、用紙サイズ、用紙タイプに関する情報を印刷制御部315に送信し、印刷指示を行う(S4019)。
印刷制御部315は、印刷部2109を制御して、パッチ合成部309から受信した画像(即ち、階調補正用マーク情報が合成された画像)を、給紙制御部314より供給された用紙上に印刷する(S4020)。そして、印刷が完了すると、印刷制御部315は、ページ制御部304と測色センサ制御部312に印刷完了(排紙完了)に関する通知を行う(S4021)。なお、印刷完了(排紙完了)に関する通知には、給紙段、用紙サイズ、用紙タイプ等に関する情報が付加される。
ページ制御部304は、印刷制御部315から印刷完了(排紙完了)に関する通知を受信すると、ジョブ制御部303にNページ目の処理の完了を通知する(S4022)。他方、測色センサ制御部312は、印刷制御部315からの印刷完了(排紙完了)に関する通知を受信すると、測色部2110を制御して、S4020で印刷された階調パッチの測色を行う(S4023)。次に、測色センサ制御部312は、測色部2110による測色結果(測定値)と印刷制御部315から通知される給紙段、用紙サイズ、用紙タイプ等の情報を対応付け、基準情報保存部311に通知する(S4024)。
基準情報保存部311は、測色センサ制御部312から通知された情報に該当する基準値がRAM2103に保存されているか検索を行う(S4025)。S4025において、通知された情報に該当する基準値が保存されている場合、基準情報保存部311は、保存されていた基準値と測色センサ制御部312から通知された測色結果から、補正値を算出(導出)する(S4026)。なお、通知された情報に該当する基準値が保存されている場合として、給紙段に登録された用紙種類の変更後の2回目以降の給紙が行われた場合等がある。
次に、基準値情報保存部311は、算出した補正値を補正情報保存部310に通知する(S4027)。補正情報保存部310は、基準値情報保存部311から通知された内容(補正値)を補正情報として保存する(S4028)。
また、S4025において、通知された情報に該当する基準値が保存されていない場合、測色センサ制御部312から通知された情報(測色結果、給紙段、用紙サイズ、用紙タイプ等)を基準値としてRAM2103に保存する(S4029)。なお、通知された情報に該当する基準値が保存されていない場合として、給紙段に登録された用紙種類の変更後に、最初の給紙が行われた場合等がある。
そして、以上のS4003からS4029までの処理を、ジョブ制御部303に登録された印刷ジョブの全てのページに対して実行する。この点、図4のシーケンスにおいて、「LOOP」という表記で示している。
ジョブ制御部303は、Nページ目の処理の完了を受信すると、Nページ目が印刷ジョブの最終ページであるか否かを判定する(S4030)。ジョブ制御部303は、Nページ目が印刷ジョブの最終ページであると判定すると、印刷ジョブ生成部301に印刷ジョブの終了を通知する(S4031)。
続いて、図5を用いて、基準情報と補正情報を削除し、登録するためのシーケンスについて説明する。なお、このシーケンスは、印刷装置101のCPU2101がROM2102に記憶されたプログラムをRAM2103に読み出して実行することで実現される。
ここで、印刷装置101が、用紙に画像を形成する際に、適切に階調補正を行うためには、用紙種類によってその特性が異なるため、用紙種類毎に基準情報を保持する必要がある。また、印刷装置101は数多くの用紙種類をサポートしているが、基準情報保存部311は、実際に使用され、給紙段にセットされている用紙の用紙種類の基準情報のみを保持する。そのため、ユーザが印刷装置101の給紙段に新たな用紙をセットするとき、交換のために取り除かれる用紙の用紙種類に対する基準情報と、補正情報をクリアする。
S5001において、ユーザは、印刷装置101のUI画面を操作し、給紙段の設定画面を選択する。S5002において、印刷装置101のUI制御部316は、ユーザからの操作を受け付けると、給紙段管理部313から印刷装置101が備えている全ての給紙段にセットされている用紙のサイズと用紙種類に関する情報を取得する。
S5003において、UI制御部316は、S5002で取得した用紙のサイズと用紙種類に関する情報をUI画面に表示させる。このときのUI画面の画面例(表示例)を図7(a)に示す。S5004において、ユーザは、印刷装置101のUI画面から用紙を変更したい給紙段を選択する。このように、ユーザにより用紙を変更したい給紙段が選択されることで、印刷装置101において、用紙選択画面が要求される。
S5005において、印刷装置101のUI制御部316は、ユーザから操作を受け付けると、選択された給紙段に設定可能な用紙種類のリストをUI画面に表示する。このときのUI画面の画面例を図7(b)に示す。S5006において、ユーザは、印刷装置101のUI画面から変更したい用紙種類を選択し、選択した用紙を給紙段にセットする。S5007において、ユーザからの操作を受け付けると、印刷装置101のUI制御部316は、給紙段管理部313に対してユーザが選択した給紙段と用紙種類の登録を要求する。
S5008において、給紙段管理部313は、基準情報保存部311と補正情報保存部310に保存されている情報の更新を行う。なお、ここでの処理に関して、後述の図6(a)のフローチャートを用いて、詳細に説明するが、給紙段管理部313が基準情報と補正情報のクリアを必要であると判定すると、S5009、S5010において、クリア処理を行う。
S5009において、給紙段管理部313は、基準情報保存部311に保存されていた基準情報であって、用紙交換により取り除かれる用紙の用紙種類に対応する基準情報をクリアする。さらに、S5010において、給紙段管理部313は、補正情報保存部310に用紙交換により取り除かれる用紙の用紙種類に対応する補正情報が存在するか否かを確認し、存在する場合は補正情報をクリアする。
給紙段管理部313は、S5008、又はS5008からの一連の処理が完了すると、S5011において、ユーザに指定された用紙種類の登録処理(選択された給紙段にセットされる用紙種類の情報の更新)を行う。さらに、給紙段管理部313は、S5012において、UI制御部316に対して登録完了に関する通知を行う。S5013において、UI制御部316は、登録完了した用紙種類の情報に基づいて、UI画面を更新する。
次に、図6(a)及び(b)のフローチャートを用いて、印刷装置101の各給紙段に登録された用紙種類の変更に伴って、給紙段管理部313において実行される処理の手順について説明する。なお、図6において、図6(a)は、用紙種類毎の基準値881、補正値883、基準値管理テーブル(図10(a))、補正管理テーブル(図10(b))のクリアについて説明するためのフローチャートである。また、図6(b)は、用紙種類毎の基準値881、補正値883、基準値管理テーブル(図10(a))、補正値管理テーブル(図10(b))、の登録について説明するためのフローチャートである。
先ず、図6(a)のフローチャートについて説明する。図6(a)は、上述した図5のS5007でユーザが選択した給紙段と用紙種類の登録を要求されたときの、給紙段管理部313の処理フローである。
S601において、給紙段管理部313は、UI制御部316からの登録要求に基づいて、ユーザにより給紙段の用紙情報が選択されたことを検知する。
S602において、給紙段管理部313は、用紙種類の変更があるか否かを判定する。すなわち、給紙段管理部313は、選択された情報によって用紙種類が変更されるかどうかを判定する。給紙段管理部313は、用紙種類の変更があると判定すると処理をS603へ移行させ、用紙種類の変更がないと(同一用紙種類が再登録されたと)判定すると図6(a)に示す処理を終了する。
S603において、給紙段管理部313は、S601で変更対象の給紙段にセットされていた以前の用紙と同一の種類の用紙が他の給紙段に設定されているか否かを確認する。すなわち、S603において、給紙段管理部313は、基準値管理テーブルを検索し、選択された給紙段(即ち、変更前の給紙段)にセットされていた用紙種類と同一の用紙種類が、他の給紙段に設定されているか否かを確認する。S603において、給紙段管理部313は、他の給紙段に同一の用紙種類がないと判定すると処理をS604に移行させ、他の給紙段に同一の用紙種類があると判定すると処理をS605に移行させる。
S604に処理を移行させると、給紙段管理部313は、基準情報保存部311の基準値管理テーブル(図10(a))から、選択された給紙段に設定されていた用紙種類の基準値881を特定する。また、給紙段管理部313は、補正情報保存部310の補正値管理テーブル(図10(b))から、選択された給紙段に設定された用紙種類の補正値883を特定する。その後、給紙段管理部313は、基準情報保存部311から該当する基準値881を削除し、補正情報保存部310から該当する補正値883を削除する。このように選択された給紙段に設定されていた用紙種類の基準値881及び補正値883を削除するのは、給紙段管理部313が全ての給紙段で変更前の用紙種類を使用しなくなるためである。
S605に処理を移行させると、給紙段管理部313は、基準情報保存部311の基準値管理テーブル(図10(a))、補正情報保存部310の補正値管理テーブル(図10(b))から、該当する(設定変更する)給紙段のレコードを削除する。
続いて、図6(b)のフローチャートについて説明する。図6(b)は、上述した図4のS4024で測色センサ制御部312から測色結果の通知を受けたときの、基準情報保存部311及び補正情報保存部310の処理フローである。
S620において、基準情報保存部311は、測色センサ制御部312から通知される情報(例えば、測色結果、給紙段、用紙サイズ、用紙タイプ等)を取得する。
S621において、基準情報保存部311は、測色センサ制御部312から通知された測色結果(ここでは、給紙段のレコード)に基づいて、基準値管理テーブル(図10(a))を検索する。そして、基準情報保存部311は、基準値管理テーブル(図10(a))に、通知された給紙段のレコードが存在すると判定すると処理をS626に移行させる。また、基準情報保存部311は、通知された給紙段のレコードが存在しないと判定すると処理をS622に移行させる。
S622において、基準情報保存部311は、測色センサ制御部312から通知された情報(ここでは、用紙種類)に基づいて、基準値管理テーブル(図10(a))を検索する。そして、基準情報保存部311は、検索の結果、通知された用紙種類が通知された給紙段とは別の給紙段に登録されていると判定すると処理をS625に移行させる。すなわち、基準情報保存部311が、基準値管理テーブルに測色センサ制御部312から通知された測色結果に紐づく用紙種類が他の給紙段で登録されていると確認した場合は、処理をS625に移行させる。基準情報保存部311は、通知された用紙種類が他の給紙段に登録されていないと判定すると処理をS623に移行させる。
S623において、基準情報保存部311は、管理情報を設定したレコードを基準値管理テーブル(図10(a))に追加し、測色センサ制御部312から通知された測色結果を基準値として保存する。S624において、基準情報保存部311は、補正値管理テーブル(図10(b))に、測色センサ制御部312から通知された測色結果に紐づく給紙段のレコードを追加し、S623で保存した基準値を参照するリンク処理を行い、図6(b)の処理を終了する。なお、ここでのレコードの追加において、用紙種類、給紙段に関する情報以外の情報は、NULLに設定される。
また、S625において、基準情報保存部311は、S622で検索した同一の用紙種類を使用している給紙段のレコードをレコード単位でコピーし、基準値管理テーブル(図10(a))に追加する。すなわち、基準情報保存部311は、基準値管理テーブルに、測色センサ制御部312から通知された測色結果に紐づく給紙段のレコードとして、既に基準値管理テーブルに登録されていた同一の用紙種類のレコードをコピーする。その後、コピーしたレコードの給紙段を測色センサ制御部312から通知された給紙段に書き換える。これにより、この用紙種類の基準値が保存されたことになる。
S626において、基準情報保存部311は、測色センサ制御部312から通知された測色結果と基準値とから補正値を算出(導出)する。そして、基準情報保存部311は、算出した補正値を補正情報保存部310に通知する。
そして、S627において、補正情報保存部310は、基準情報保存部311から通知された内容を補正情報として補正値管理テーブル(図10(b))に保存すると、図6(b)に示す処理を終了する。
次に、図7を用いて、印刷装置101の給紙段に用紙種類を登録する画面について説明する。なお、図7において、図7(a)にUI制御部316により表示制御される給紙段設定画面を示す。
以下、図7(a)の説明において、上述の図5のシーケンスにおけるステップを付して説明する。ユーザにより給紙段設定画面が呼び出されると(S5001)、UI制御部316は、給紙段管理部313に現在の給紙段の設定情報を問い合わせ(S5002)、その結果を画面700に表示させる(S5003)。
さらに、その画面700において、ユーザにより、4つの給紙段の各々に割り当てられた選択ボタン701〜704が押下され(即ち、用紙種類を設定する給紙段が選択され)、さらに、用紙種類を設定する設定ボタン705が押下される(S5004)。そして、設定ボタン705が押下されると、UI制御部316は、図7(b)に示される用紙種類設定画面710を呼び出す(S5005)。
用紙種類設定画面710において、画面700で選択した給紙段にセットした、又はセットする用紙種類に一致するものが1つ選択され(ここでは、普通紙1を普通紙3に置き換え)(S5006)、OKボタン708が押下されると、画面を画面700に戻す。そして、画面700において、ユーザにより、用紙種類が変更できたことが確認され、OKボタン706が押下されると、UI制御部316は、ユーザの設定を給紙段管理部313に通知し、登録要求を行う(S5007)。
次に、本実施形態に係る印字装置における階調補正用の階調パッチの印字位置、及び印字したカラーパッチを測定するカラーセンサについて、図8(a)及び(b)を用いて説明する。また、濃度情報に基づいて生成される、基準値、測定値、及び補正値について、図9を用いて説明する。カラーセンサからの信号値やその信号値から導かれる補正値を保持する管理テーブルについて図10(a)及び(b)を用いて説明する。
図8(a)は、本実施形態に係る印字装置により、リアルタイム階調補正を目的とした階調パッチを出力した例を示す図である。なお、階調パッチは、上述のように、パッチ合成部309により画像生成部307の生成画像に合成される。
本実施形態では、リアルタイムに多階調補正を行うために必要な階調パッチを、印刷用紙800の内側であって、かつ、用紙の印字保証領域801の外側に定義された余白領域に印字する。なお、印字保証領域801は、ユーザ画像の印字を保証する領域であって、最終成果物となる領域である。また、用紙の印字保証領域801の外側に定義された余白領域は、画像形成可能なエリアもあるが、最終成果物としては断裁、又は除去されることを前提としている。補足として、この余白領域は、POD(Print On Demand)機では、画質調整に必要な各種パッチや検品に必要な情報の印刷に使用される。
本実施形態では、リアルタイム階調補正用の階調パッチを印字保証領域801の外側に並べて印字し、その階調パッチを印字面側のカラーセンサ861、862により読み取る。そのため、各色のパッチは、センサの位置に合わせて搬送方向と平行に配列される。
また、本実施形態では、印刷用紙800に、シアン810、マゼンタ850、イエロー830、ブラック840の各トナー単色に関して、濃度を10%刻みで10個を1セットとして、合計40個の階調パッチを印刷する。例えば、シアンのカラーパッチ群では、パッチ820は濃度100%であり、以降、10%刻みで濃度が低くなり、パッチ829は濃度10%である。この点、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色においても同様である。そして、この階調パッチを用いて、これら4色分の基準値及び測定値のデータが揃うと、初めて階調補正に必要なフィードバック情報を生成することができる。
補足として、図8(b)に画像形成装置内の搬送路を横から見た断面図を示す。図8(b)のように、印刷用紙800にCMYK各色の現像機871〜874でトナーを転写し、定着器875で定着処理後、符号810、830、840、850の各色のパッチを搬送方向の左右両端に設置されたカラーセンサ861、862により読み取る。なお、カラーセンサは、印刷面側に設置されている。
次に、図9を用いて、カラーセンサ861、862によりスキャンして得たCMYKの濃度情報に基づいて生成される、基準値、測定値、及び補正値について説明する。上述の図8(a)に示されるように、印刷用紙800にはCMKY毎に10個、合計40個のパッチが印字されるため、これをセンサで読みとると40個の測定値が得られる。本実施形態において、測色センサ制御部312は、カラーセンサによりCMYK各色のパッチをスキャンして得たCMYK各色のパッチ濃度を1024段階で数値化して保存する。
測色センサ制御部312から通知された測色結果は、基準情報保存部311において、給紙段にセットされた用紙種類毎に基準値または測定値として保持される。このように、測色結果は、用紙種類毎に管理する必要がある。
測色センサ制御部312から通知された用紙の測色結果が基準情報保存部311に未登録である場合は、基準情報保存部311に40点の測色結果を新しい「基準値」881として保存する。また、センサ制御部312から通知された用紙の測色結果が基準情報保存部311に登録済の用紙である場合には測色結果を新しい「測定値」882として扱い、基準値と測定値の差分から補正値883を算出する。算出された補正値883は、補正情報保存部310に保存される。なお、本実施形態では、補正値を保存する仕様としているが、測定値を読み取り、基準値と測定値の差分から、その都度、補正値を算出するようにしてもよい。
続いて、図10(a)を用いて、基準情報保存部311に保存される基準値と管理情報を関連付けて管理するテーブルについて説明する。図10(a)に示されるテーブルにおいて、レコード情報には、用紙種類891、対象給紙段892、基準値(1/2速)893、基準値(1/1速)894、生成PageID895、Timestamp896の各項目が含まれる。
図10(a)では、給紙段1に普通紙3がセットされた後、2019/07/18の10:04:06に電源が投入されてから累積で60014ページ目の印刷において、給紙段1から1/1速で給紙して、その印刷結果を測色し、基準値として登録している。なお、図10(a)において、普通紙3が給紙段1から除去されると、レコード情報は削除される。
また、図10(b)は、補正情報保存部310に保存される補正値と管理情報を関連付けて管理するテーブルである。図10(b)に示されるテーブルにおいて、レコード情報には、用紙種類、対象給紙段897、補正値(1/2速)898、補正値(1/1速)899、生成PageID、Timestampの各項目が含まれる。すなわち、テーブルの基本構成は、基準値893、894が補正値898、899に置き換わること以外、基準値管理テーブルと同様である。なお、該当する用紙が対象給紙段897から除去されると、レコード情報は削除される。
ここで、印刷装置101が、用紙に画像を形成する際に、用紙サイズに応じた階調補正の精度を担保するためには、用紙サイズによって用紙の余白領域の大きさが異なるため、用紙サイズに応じた段階数の階調パッチを用紙の余白領域に印字する必要がある。本実施形態では、用紙の用紙サイズをスモールサイズとラージサイズの2つに分けた場合について説明する。
次に、図11を用いて、給紙段にセットした、又はセットする用紙の用紙サイズがラージサイズであるかスモールサイズであるかを示すテーブルについて説明する。なお、図11に示されるテーブルは、予め設定された情報であって、用紙がラージサイズであるかどうかを判定する際に、ROM2102から読み出される。図11に示されるテーブル1101において、用紙の情報に関し、用紙サイズに対して、用紙に印字する階調パッチとして10階調の階調パッチを用いるか5階調の階調パッチを用いるかを判定するために用いられる情報であるサイズが対応づけて設定されている。また、用紙サイズに対して、送り方向(mm)および幅方向(mm)の大きさが対応づけて設定されている。テーブル1101には、用紙サイズとして、A3、B4、A4R、A4、B5R、B5、A5R、11×17、LGL、LTR(レター)、LTRR、STMTR、SRA3、12×18、EXEC、EXEC−R、13×19が設定されている。用紙サイズは、テーブル1101に設定される項目に限定されるものではなく、テーブル1101に設定されていない日本工業規格などに準拠した送り方向および幅方向の項目を設定してもよい。テーブル1001において、用紙サイズがA3、B4、A4R、B5R、11×17、LGL、LTR、LTRR、SRA3、12×18、EXEC−R、13×19の用紙では、サイズがラージサイズ1002に設定されていることを示している。また、用紙サイズがA4、B5、A5R、LTR、STMTR、EXECの用紙では、サイズがスモールサイズ1003に設定されていることを示している。このテーブル1001は、図13で後述する階調パッチを合成する処理において、各用紙がスモールサイズの用紙であるかラージサイズの用紙であるか、の判定に利用される。
次に、図12を用いて、スモールサイズの用紙に印字される、リアルタイムに多階調補正を行うために必要な階調補正用の階調パッチについて説明する。本実施形態では、階調パッチの個数(段階数)は、用紙サイズに応じて可変となるよう制御される。これは、印字保証領域の外側の余白領域の広さ(幅方向の大きさ)及び長さ(送り方向の大きさ)によって、余白領域内に並べることが可能なパッチの段階数が変わるためである。例えば、余白領域に余裕がある用紙サイズの場合には、パッチの段階数を多くすることにより、より精度の高い階調補正が可能となる。
用紙のサイズが図11のテーブル1101にてスモールサイズ1103に設定されている場合には、用紙のサイズがラージサイズ1102に設定される場合と比べて、少ない段階数の階調パッチを印刷用紙に印刷する。すなわち、図12に示されるように、印刷用紙1200に、シアン1210、マゼンタ1250、イエロー1230、ブラック1240の各トナー単色に関して、濃度を20%刻みで5個(5段階)を1セットとして、合計20個の階調パッチを印刷する。例えば、シアンのカラーパッチ群では、パッチ1220は濃度100%であり、以降、20%刻みで濃度が低くなり、パッチ1224は濃度20%である。この点、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色においても同様である。用紙のサイズがスモールサイズである場合に用紙に印刷される階調パッチは、用紙のサイズがラージサイズである場合と同様、印刷用紙1200の内側であって、かつ、用紙の印字保証領域1201の外側に定義された余白領域に印字される。
なお、用紙のサイズが図11のテーブル1101にてラージサイズ1102に設定されている場合には、次に示すように、階調パッチを印刷する。すなわち、上述の図8に示されるように、印刷用紙800に、シアン810、マゼンタ850、イエロー830、ブラック840の各トナー単色に関して、濃度を10%刻みで10個を1セットとして、合計40個の階調パッチを印刷する。
次に、図13のフローチャートを用いて、パッチ合成部309において実行される階調パッチの合成処理の手順について説明する。この処理フローは、図4のシーケンスのS4018の処理である。なお、このフローは、印刷装置101のCPU2101がROM2102に記憶されたプログラムをRAM2103に読み出して実行することで実現される。
S1301において、パッチ合成部309は、画像生成部307から転送された印刷画像を受信する。
S1302において、パッチ合成部309は、受信した印刷画像を印刷する用紙の用紙サイズに関する情報(以下、用紙サイズ情報と称す)を画像生成部307から取得する。
S1303において、パッチ合成部309は、取得した用紙サイズ情報に基づいて、受信した印刷画像を印刷する用紙の用紙サイズが、ラージサイズであるか否かを判定する。これは、上述した図11に示すテーブル1101を参照し、テーブル1101のサイズにおいて、取得した用紙サイズ情報がラージサイズであるか、否か(「スモール」であるか)、で判定する。ここで、パッチ合成部309は、用紙のサイズがラージサイズであるとの判定結果を得た場合(S1303のYES)、処理がS1304に移行される。S1304において、パッチ合成部309は、図8(a)の印刷用紙800のように、受け取った印刷画像の余白領域に、各色10段階ずつのパッチを合成する(即ち、合成画像を生成する)。
一方、パッチ合成部309は、用紙のサイズがラージサイズではない(スモールサイズである)との判定結果を得た場合(S1303のNO)、処理がS1305に移行される。S1305において、パッチ合成部309は、図12の印刷用紙1200のように、受け取った印刷画像の余白領域に、各色5段階ずつのパッチを合成する(即ち、合成画像を生成する)。
そして、S1304又はS1305の処理が終わると、パッチ合成部309は、処理をS1306に移行する。
S1306においてパッチ合成部309は、S1304又はS1305にて生成した合成画像であるパッチ画像合成済の印刷画像を画像生成部307から通知された給紙段、用紙サイズ、用紙タイプに関する情報と共に印刷制御部315に送信し印刷指示を行う。パッチ合成部309が印刷制御部315に対して印刷指示を行うと、図13に示す処理を終了する。
以上説明したように、階調パッチを付加して印刷する用紙の用紙サイズに応じて、段階数の異なる階調パッチが付加されるよう動作する。すなわち、用紙の用紙サイズがスモールサイズである場合には5段階のパッチ画像が用紙の余白領域に付加され、用紙の用紙サイズがラージサイズである場合には10段階のパッチ画像が付加される。よって、用紙サイズに応じた階調補正の精度を担保することができる。
なお、本実施形態では、用紙の用紙サイズがラージサイズである場合に各色10段階の階調パッチを印刷し、用紙の用紙サイズがスモールサイズである場合に各色5段階の階調パッチ画像を印刷する例について説明した。各色全ての段階数の階調パッチを1枚の用紙の余白領域に印字可能であれば、階調パッチの段階数は5段階や10段階に限定されない。用紙の用紙サイズがラージサイズである場合に各色20段階の階調パッチを印刷し、用紙の用紙サイズがスモールサイズである場合に各色10段階の階調パッチを印刷するとしても構わない。また、任意の段階数の階調パッチを印刷するとしても構わない。
また、本実施形態では、用紙の用紙サイズをラージサイズとスモールサイズの2種類に分けて階調パッチの段階数を変える例について説明したが、これに限定されない。3種類以上で階調パッチの段階数を変えるようにしてもよいし、用紙毎にそれぞれ階調パッチの段階数を変えるようにしても構わない。このように階調パッチの段階数を変えることによって、より柔軟に、階調補正の精度を制御することが可能となる。また、用紙の用紙サイズに応じた階調補正の精度を担保することができる。
本実施形態では、用紙の送り方向の大きさが250mm以上であると用紙のサイズをラージサイズに設定し、用紙の送り方向の大きさが250mm未満であるとスモールサイズに設定した例について説明した。用紙のサイズをラージサイズやスモールサイズに設定する送り方向の大きさ(閾値)は、用紙サイズに応じて印字する所定の段階数の階調パッチ全てを1枚の用紙の余白領域に印字可能であれば、これに限定されない。用紙のサイズをラージサイズやスモールサイズに設定する送り方向の大きさが用紙のサイズをラージサイズやスモールサイズに設定する送り方向の大きさ(閾値)を、300mmとしたり200mmとしたりしてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
307 画像生成部
309 パッチ合成部
315 印刷制御部

Claims (11)

  1. 印刷画像が出力される出力用紙の大きさに関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得された前記情報に基づいて決定された段階数の階調パッチを前記印刷画像に合成して前記出力用紙に出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記出力手段は、前記出力用紙が大きくなるとその大きさに応じて前記段階数が多くなるように決定された前記階調パッチを前記印刷画像に合成して前記出力用紙に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記出力手段は、前記出力用紙が小さくなるとその大きさに応じて前記段階数が少なくなるように決定された前記階調パッチを前記印刷画像に合成して前記出力用紙に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記出力手段は、前記出力用紙が大きくなるとその大きさに応じて前記段階数が多くなり、前記出力用紙が小さくなるとその大きさに応じて前記段階数が少なくなるように決定された前記階調パッチを前記印刷画像に合成して前記出力用紙に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記出力手段は、前記出力用紙の大きさを前記印刷画像に合成する前記階調パッチの段階数に対応付けるためのテーブルと、前記情報とに基づいて決定された前記段階数の前記階調パッチを合成した印刷画像を前記出力用紙に出力する
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記出力手段は、前記出力用紙の大きさが、前記テーブルにおいて、所定の大きさ以上に該当するときに、前記出力用紙の大きさが、前記テーブルにおいて、前記所定の大きさ以上に該当しないときと比べて、段階数の多い前記階調パッチを合成した印刷画像を前記出力用紙に出力する、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記出力手段は、前記出力用紙の大きさが、前記テーブルにおいて、所定の大きさ未満に該当するときに、前記出力用紙の大きさが、前記テーブルにおいて、前記所定の大きさ未満に該当しないときと比べて、段階数の少ない前記階調パッチを合成した印刷画像を前記出力用紙に出力する、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記出力手段は、
    前記出力用紙の大きさが、前記テーブルにおいて、所定の大きさ以上に該当するときに、前記出力用紙の大きさが、前記テーブルにおいて、前記所定の大きさ以上に該当しないときと比べて、段階数の多い前記階調パッチを合成した印刷画像を前記出力用紙に出力し、
    前記出力用紙の大きさが、前記テーブルにおいて、前記所定の大きさ未満に該当するときに、前記出力用紙の大きさが、前記テーブルにおいて、前記所定の大きさ未満に該当しないときと比べて、段階数の少ない前記階調パッチを合成した印刷画像を前記出力用紙に出力する、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  9. 前記出力された印刷画像から前記階調パッチを測色する測色手段と、
    前記測色手段により測色された結果に基づき導出される補正値を後続ページの生成画像の階調補正に反映させる反映手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の画像形成装置。
  10. 印刷画像が出力される出力用紙の大きさに関する情報を取得する取得ステップと、
    前記取得された前記情報に基づいて決定された段階数の階調パッチを前記印刷画像に合成して前記出力用紙に出力する出力ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成装置における制御方法。
  11. コンピュータを、請求項1から9の何れか一項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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