JP2021532133A - 4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル溶媒和物およびその結晶形 - Google Patents

4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル溶媒和物およびその結晶形 Download PDF

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Abstract

本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリルの、水和物などの溶媒和物、およびその結晶形、ならびに該溶媒和物およびその結晶形を製造する方法に関する。

Description

本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの水和物などの溶媒和物およびその結晶形に関し、また該溶媒和物およびその結晶形の製造方法に関する。
式(I)の化合物、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルは、特許文献1に開示されている。
Figure 2021532133
4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルは、カテコールO−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害剤である。COMT阻害剤は、パーキンソン病の治療のための臨床使用において、レボドパ治療の補助として有効であることが示されている。COMT阻害剤はまた、例えば高血圧、心不全および鬱などの治療において(特許文献2)、ならびに糖尿病性血管機能不全の予防のための阻害剤として(特許文献3)有用であることが示されている。COMT阻害剤はまた、痛みを治療または制御するために(特許文献4)またエクボン症候群としても知られるレストレス・レッグス症候群(RLS)を治療するために(特許文献5)有用であることが開示されている。
溶解性、経口投与後のバイオアベイラビリティ、融点、化学的安定性、吸湿性、物理的安定性および加工性などの薬物物質のいくつかの性質は、結晶形および結晶格子に組み込まれる可能性のある溶媒にしばしば依存する。物質の結晶形および結晶格子に組み込まれる可能性のある溶媒は、薬物製品の溶解性にも影響を及ぼし得る。多形および溶媒和形態の制御は、このため医薬製品の製造において不可欠である。豊富な多形および溶媒和形態を有する物質の場合に、その重要性がさらに強調される。
国際公開第2013/175053号 米国特許第5446194号明細書 国際公開第98/27973号 国際公開第01/68083号 国際公開第2006/051154号
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形Iである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IVである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形Vである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形VIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形VIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、同形溶媒和物、T8推定エタノール/プロパン−2−オールおよびT8a推定プロパン−2−オールの4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルファミリーの結晶形VIIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形IXである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形Xである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形XIである化合物に関する。
さらに、上記化合物の製造方法、および上記化合物を含む医薬品の剤形が提供される。
II型一水和物は、妥当な湿度範囲内で安定であり、医薬製剤の製造における適切な多形および溶媒和形態の制御を可能とし、そして湿式造粒における使用に好適である。
実施例1において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例2において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例3において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IVのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例4において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IIIのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例5において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形VのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例6において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形VIのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例7において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形VIIのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例8において得られた、同形溶媒和物、T8推定エタノール/プロパン−2−オールおよびT8a推定プロパン−2−オールの4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルファミリーの結晶形VIIIのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例9において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形IXのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例10において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形XのX−線粉末ディフラクトグラムである。 実施例11において得られた4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形XIのX−線粉末ディフラクトグラムである。
今回、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルが豊富な多形および溶媒和形態を有することが見出された。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.1°および11.2°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル一水和物の結晶形IIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.1°および14.7°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル一水和物の結晶形IIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.1°、11.2°、14.7°、16.2°、21.8°、24.0°、26.2°および26.9°の2θに少なくともピークを有する4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図1に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIである化合物であって、25重量%未満の他の4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル溶媒和物およびそれらの結晶形を含む化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIである化合物であって、10重量%未満の他の4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル溶媒和物およびそれらの結晶形を含む化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIである化合物であって、6重量%未満の他の4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル溶媒和物およびそれらの結晶形を含む化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、4重量%未満の他の4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル溶媒和物およびそれらの結晶形を含む4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.0°および11.6°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル無水物の結晶形Iである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.0°および15.9°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル無水物の結晶形Iである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.0°、11.6°、15.9°、16.5°、18.1°、21.4°、26.5°および27.7°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル無水物の結晶形Iである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図2に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形Iである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.6°および11.7°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル無水物の結晶形IVである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.6°および15.0°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル無水物の結晶形IVである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.6°、11.7°、15.0°、15.8°、17.5°、24.3°、26.1°および28.6°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル無水物の結晶形IVである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図3に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IVである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.1°および11.8°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル無水物の結晶形IIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.1°、15.4°、15.7°および16.7°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル無水物の結晶形IIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.1°、11.8°、15.4°、15.7°、16.7°、21.7°、24.5°、26.4°、27.0°および27.7°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル無水物の結晶形IIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図4に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.9°、8.1°、8.7°、11.8°、12.0°、12.8°、13.8°、17.4°、18.3°、19.2°、24.2°および25.4°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形Vである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図5に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形Vである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.5°および6.4°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル一水和物の結晶形VIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.5°および12.9°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル一水和物の結晶形VIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.5°、6.4°、8.8°、12.9°、19.0°、23.1°、25.1°および27.5°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル一水和物の結晶形VIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図6に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形VIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.2°、8.2°、8.4°、11.9°、18.8°、23.2°および25.2°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形VIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図7に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形VIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約3.9°、5.9°、6.5°、8.2°、9.4°、10.7°、13.7°および15.7°の2θに少なくともピークを有する、同形溶媒和物、T8推定エタノール/プロパン−2−オールおよびT8a推定プロパン−2−オールの4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルファミリーの結晶形VIIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図8に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる、同形溶媒和物、T8推定エタノール/プロパン−2−オールおよびT8a推定プロパン−2−オールの4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルファミリーの結晶形VIIIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.4°、8.4°、10.6°、15.4°、15.5°、16.1°、25.0°および26.3°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形IXである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図9に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形IXである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.6°、8.2°、12.1°、12.7°、13.3°、13.9°、17.4°および17.8°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形Xである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図10に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形Xである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約5.0°、5.6°、6.2°、9.5°、11.6°、15.2°および19.8°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形XIである化合物に関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に図11に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形XIである化合物に関する。
当業者は、X−線粉末ディフラクトグラムにおけるピーク位置は、温度、濃度および使用される機器などの様々な因子によって±0.2° 2θの変化を受け得るということを認識するものである。したがって、ピーク位置は、本明細書において「約」特定値であるものとする。
一実施形態において、本開示は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIの製造方法であって、
a)アセトニトリル、塩化アルミニウム、ヨウ化ナトリウムおよび4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルを混合する工程;
b)工程a)において得られた混合物を35〜55℃に加熱する工程;
c)混合物を5〜25℃に冷却する工程;
d)水、HClおよび亜硫酸ナトリウムを混合物に添加する工程;
e)工程d)で得られた混合物から水相を分離する工程;
f)水、塩化ナトリウム、亜硫酸ナトリウムおよびHClを工程e)で得られた有機層に句添加する工程;
g)工程f)で得られた混合物から水相を分離する方法;
h)工程g)で得られた有機相を濃縮する工程;
i)工程h)で得られた残渣にエタノールを添加する工程;
j)任意に、工程i)で得られた混合物を濃縮する工程;
k)工程i)で得られた混合物に水を添加するか、または工程j)で得られた残渣に水および任意にエタノールを添加する工程;
l)工程k)で得られた混合物を−10〜10℃に冷却する工程;
m)工程l)で得られた結晶生成物を単離する工程;ならびに
n)結晶生成物を乾燥する工程
を含む方法に関する。
一実施形態において、工程b)における混合物は約45℃に加熱される。
一実施形態において、工程c)における混合物は約15℃に冷却される。
一実施形態において、工程l)における混合物は約0℃に冷却される。
一実施形態において、工程l)における冷却は5〜13時間行われる。
一実施形態において、工程l)における冷却は7〜11時間行われる。
一実施形態において、工程l)における冷却は約9時間行われる。
一実施形態において、工程n)における乾燥は、減圧下、30〜45℃で行われる。
一実施形態において、工程n)における乾燥は、減圧下、35〜40℃で行われる。
本明細書において使用される用語は、以下のとおりの意味を有する。
本明細書において使用される場合、用語「溶媒和物」は、溶媒と溶質との固体の非共有結合を意味する。溶媒は、有機溶媒または水であり得る。溶媒が水である場合、溶媒和物は水和物とも言うことができる。したがって、本明細書において使用される場合、用語「水和物」は、水と溶質との固体の非共有結合を意味する。
本明細書において使用される場合、用語「II型一水和物」は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIを意味する。
本明細書において使用される場合、用語「I型無水物」は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形Iを意味する。
本明細書において使用される場合、用語「IV型無水物」は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IVを意味する。
本明細書において使用される場合、用語「III型無水物」は、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IIIを意味する。
I型無水物、III型無水物およびIV型無水物は、相対湿度(RH)30%以上でII型一水和物に変換される。II型一水和物は、妥当な湿度範囲内で安定であり、医薬製品の製造における適切な多形および溶媒和形態の制御を可能とする。
湿式造粒は医薬製品の製造においてよく使用される。II型一水和物は、湿式造粒における使用に好適である。
純度は本技術分野において既知の方法で評価することができる。好適な方法は、特に限定されるものではないが、ガスクロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、質量分析および高分解能質量分析などが挙げられる。
本開示の4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル溶媒和物の結晶形は、医薬として有用であり、本技術分野において既知の医薬賦形剤と混合することにより、錠剤、カプセル、粉末または懸濁液などの医薬剤形に製剤化することができる。好適な賦形剤は、特に限定されるものではないが、充填剤、結合剤、崩壊剤、潤滑剤、溶媒、ゲル形成剤、乳化剤、安定化剤、着色剤および保存剤などが挙げられる。
本開示は、以下の実施例によりより詳細に説明される。実施例は、説明目的のためだけのものであり、特許請求の範囲に規定された発明の範囲を限定するものではない。
略語は、以下に示す意味を有する。
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
XRPD 粉末X−線回折
XRPD測定は、以下に示す方法1、方法2または方法3にしたがって行われる。
方法1
XRPDパターンは、CuKα放射線(40kV、30mA)を用いてPANalytical X’Celerator θ−θ回折計で得られた。回折計は反射モードで操作された。測定は、3°〜40°2θの範囲で行われた。100〜300mgの粉末をサンプルホルダーに置き、表面を押した。
方法2
XRPDパターンは、CuKα放射線(40kV、30mA)を用いてD8 Advance Bruker AXS θ−2θ回折計で得られた。回折計は反射モードで操作された。測定は、3°〜33°2θの範囲で0.02°ずつ行われた。少量のサンプル(おおよそ5mg)をまず金属の低バックグラウンドサンプルホルダーの中心に置き、その後ガラスロッドで薄層に静かに広げた。
方法3
XRPDパターンは、CuKα放射線(40kV、30mA)を用いてPANalytical X’Celerator θ−θ回折計で得られた。回折計は反射モードで操作された。測定は、3°〜40°2θの範囲で行われた。少量のサンプル(おおよそ3〜5mg)をまずゼロ−バックグラウンドサンプルホルダーの中心に置き、その後、薄層に静かに広げた。
実施例1:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形II
アセトニトリル(56ml)、塩化アルミニウム(8g)およびヨウ化ナトリウム(9.5g)を入れた。4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル(10g)を加えた。混合物を45℃に加熱し、4時間撹拌し、15℃に冷却した。水(60ml)および30% HCl(15ml)を15℃でゆっくりと加えた。亜硫酸ナトリウム(2g)を加え、混合物を22℃で90分間撹拌した。相を落ち着かせ、水相を分離した。水(30ml)、塩化ナトリウム(3g)、亜硫酸ナトリウム(1g)および30% HCl(1.5ml)を加えた。混合物を22℃で1時間撹拌し、相を落ち着かせた。水相を分離した。溶媒を大気圧下で残渣の容量が20mlとなるまで留去した。エタノール(80ml)を加え、残渣の容量が30mlとなるまで蒸留を続けた。残渣を70℃に冷却し、エタノール(16ml)および水(65ml)を加えた。混合物を9時間で0℃に冷却し、0℃で少なくとも1時間撹拌した。結晶生成物をろ過し、水(15ml)で洗浄した。生成物を減圧下、35〜40℃で、撹拌乾燥機において乾燥した。収率は92.5%であり、HPLC純度99.5%であった。方法1にしがたい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形IIのX−線粉末ディフラクトグラムを図1に示す。
実施例2:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形I
II型一水和物粉末(1g)を乾燥窒素ガス流により40〜60℃で3週間乾燥した。収率は約95%であった。方法1にしたがい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IのX−線粉末ディフラクトグラムを図2に示す。
実施例3:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IV
II型一水和物粉末(1000mg)を真空オーブンに120℃で5時間置いた。材料を、シリカゲルの乾燥剤において室温まで冷却した。収率は約95%であった。方法1にしたがい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IVのX−線粉末ディフラクトグラムを図3に示す。
実施例4:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形III
IV型無水物の酢酸エチルの溶液(81.6mg/ml)を室温で準備した。その溶液を5℃に事前冷却したヘプタンに加えた。溶液/ヘプタン容量比は1:4であった。生成物は、開放されたバイアルでのゆっくりとしたエバポレーションの後に得た。方法2にしたがい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル無水物の結晶形IIIのX−線粉末ディフラクトグラムを図4に示す。
実施例5:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形V
IV型無水物粉末(100mg)を2−mlのガラスバイアルに入れた。1mlのメタノール/水(容量比75:15)を、ピペットを用いて加えた。スラリーを密封した容器に一晩静置した。固体を収集し、ドラフト中で30分間乾燥するために静置した。得られた生成物はおそらくメタノール溶媒和物である。方法3にしたがい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形VのX−線粉末ディフラクトグラムを図5に示す。
実施例6:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形VI
II型一水和物粉末(250mg)をRetschボールミルボウルに入れた。数滴のエタノールを、粉砕を助けるために2段階で、合計粉砕時間2時間およびv=30Hzで加えた。実験的粉砕時間の経過後、ボウルを乾燥のために開けた。収率は80%であった。方法1にしたがい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル一水和物の結晶形VIのX−線粉末ディフラクトグラムを図6に示す。
実施例7:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形VII
結晶形は、実施例5の方法により、メタノール/水(容量比75:15)の代わりに1mlのメタノールを用いてIV型無水物粉末(100mg)から製造した。得られた生成物は、おそらくメタノール溶媒和物である。方法3にしたがい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定メタノール溶媒和物の結晶形VIIのX−線粉末ディフラクトグラムを図7に示す。
実施例8:同形溶媒和物、T8推定エタノール/プロパン−2−オールおよびT8a推定プロパン−2−オールの4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルファミリーの結晶形VIII
IV型無水物粉末(19〜20mg)をガラスバイアルに入れた。150〜250μlのエタノール/水(83:17容量%)またはプロパン−2−オール/水(97.5:2.5容量%)を加えることによりスラリーを調製した。スラリーを大気圧下、連続撹拌のもと40℃で2〜3週間熟成させた。完全な溶解が熟成時間の間に生じたら、わずかに開いたバイアルでのゆっくりとしたエバポレーションにより懸濁状態を得た。熟成時間後、固体を収集した。得られた生成物は、おそらくエタノール/プロパン−2−オール溶媒和物およびおそらくプロパン−2−オール溶媒和物のファミリーである。方法2にしたがい記録された、同形溶媒和物、T8推定エタノール/プロパン−2−オールおよびT8a推定プロパン−2−オールの4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルファミリーの結晶形VIIIのX−線粉末ディフラクトグラムを図8に示す。
実施例9:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形IX
結晶形は、実施例8の方法により、エタノール/水(83:17容量%)またはプロパン−2−オール/水(97.5:2.5容量%)の代わりに150μlのエタノール/水(96.7:3.3容量%)を用いてIV型無水物粉末(20.3mg)から製造した。得られた生成物は、おそらくエタノール溶媒和物である。方法2にしたがい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形IXのX−線粉末ディフラクトグラムを図9に示す。
実施例10:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形X
結晶形は、実施例5の方法により、メタノール/水(容量比75:15)の代わりに1mlのエタノール/ヘキサン(容量比50:50)を用いてIV型無水物粉末(100mg)から製造した。得られた生成物は、おそらくエタノール溶媒和物である。方法2にしたがい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形XのX−線粉末ディフラクトグラムを図10に示す。
実施例11:4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形XI
IV型無水物粉末(15.6mg)を、エタノール(900μl)を含む20−ml容器に挿入された4−mlバイアルに入れた。閉鎖的な拡散系を2週間室温に置いた。得られた生成物は、おそらくエタノール溶媒和物である。方法2にしたがい記録された4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルの推定エタノール溶媒和物の結晶形XIのX−線粉末ディフラクトグラムを図11に示す。
当業者は、本開示において説明された実施形態は、発明の概念から逸脱することなく改変できるということを正しく理解するであろう。当業者はまた、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示の精神および範囲の範囲内である実施形態の改変をも対象とすることを意図しているということを理解するものである。

Claims (18)

  1. X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.1°および11.2°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル一水和物の結晶形IIである化合物。
  2. X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.1°および14.7°の2θに少なくともピークを有する、4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニトリル一水和物の結晶形IIである化合物。
  3. X−線粉末ディフラクトグラムにおいて約6.1°、11.2°、14.7°、16.2°、21.8°、24.0°、26.2°および26.9°の2θに少なくともピークを有する、請求項1または2記載の化合物。
  4. 実質的に図1に描かれたX−線粉末ディフラクトグラムによって特徴づけられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 25重量%未満の他の4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル溶媒和物およびそれらの結晶形を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 10重量%未満の他の4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル溶媒和物およびそれらの結晶形を含む請求項5記載の化合物。
  7. 6重量%未満の他の4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル溶媒和物およびそれらの結晶形を含む請求項6記載の化合物。
  8. 4重量%未満の他の4,5−ジヒドロキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリル溶媒和物およびそれらの結晶形を含む請求項7記載の化合物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の製造方法であって、
    a)アセトニトリル、塩化アルミニウム、ヨウ化ナトリウムおよび4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−(4−メチルベンジル)イソフタロニロリルを混合する工程;
    b)工程a)において得られた混合物を35〜55℃に加熱する工程;
    c)混合物を5〜25℃に冷却する工程;
    d)水、HClおよび亜硫酸ナトリウムを混合物に添加する工程;
    e)工程d)で得られた混合物から水相を分離する工程;
    f)水、塩化ナトリウム、亜硫酸ナトリウムおよびHClを工程e)で得られた有機層に句添加する工程;
    g)工程f)で得られた混合物から水相を分離する方法;
    h)工程g)で得られた有機相を濃縮する工程;
    i)工程h)で得られた残渣にエタノールを添加する工程;
    j)任意に、工程i)で得られた混合物を濃縮する工程;
    k)工程i)で得られた混合物に水を添加するか、または工程j)で得られた残渣に水および任意にエタノールを添加する工程;
    l)工程k)で得られた混合物を−10〜10℃に冷却する工程;
    m)工程l)で得られた結晶生成物を単離する工程;ならびに
    n)結晶生成物を乾燥する工程
    を含む方法。
  10. 工程b)における混合物が約45℃に加熱される請求項9記載の方法。
  11. 工程c)における混合物が約15℃に冷却される請求項9または10記載の方法。
  12. 工程l)における混合物が約0℃に冷却される請求項9〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 工程l)における冷却が5〜13時間行われる請求項9〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 工程l)における冷却が7〜11時間行われる請求項13記載の方法。
  15. 工程l)における冷却が約9時間行われる請求項14記載の方法。
  16. 工程n)における乾燥が、減圧下、30〜45℃で行われる請求項9〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 工程n)における乾燥が、減圧下、35〜40℃で行われる請求項16記載の方法。
  18. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に許容され得る賦形剤を含む医薬剤形。
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