JP2021154974A - 車両のシート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートバックの後方のスペースが狭い場合であっても、乗員が身体を伸ばすことを可能にする。【解決手段】シートクッション13は、通常位置と、通常位置から前端側が前方へスライド移動するとともに後端側がシート台座11から上方へ離間した傾斜位置との間を傾動可能にシート台座11に支持される。シートバック14は、シートバック通常位置と、シートバック通常位置から回転軸CL3を中心として回転してシートバック通常位置に対して傾斜したシートバック傾斜位置との間を傾動可能にシートバック支持部材12に支持される。シートバック14の下端部は、回転軸CL2を中心としてシートクッション13の後端部に連結される。シートバック14をシートバック通常位置からシートバック傾斜位置に傾動させると、係る傾動に連動してシートクッション13が通常位置から傾斜位置へ移動する。【選択図】図5
Description
本開示は、車両のシート装置に関する。
特許文献1には、車両用シートが記載されている。車両用シートは、シートバックと、シートクッションとを備えている。シートバック及びシートクッションは、シートバックフレーム及び着座フレームのそれぞれにクッション材を取り付け、クッション材の外周を表皮材により被覆して構成されている。シートバックフレームは、乗員の背中を後方から支持するものであり、略矩形状の枠体となっている。シートバックフレームは下端部側でリクライニング機構を介して着座フレーム側と連結されており、リクライニング調整自在に構成されている。
ところで、車両用シートの後方にバックパネルが起立している車両のように、シートバックの後方のスペースが狭い(前後方向の長さが短い)車両では、シートバックを後方へ大きく倒すことができないので、乗員は、休憩時等に上体を後方へ大きく倒して身体を伸ばすことが難しい。
そこで、本開示は、シートバックの後方のスペースが狭い場合であっても、乗員が身体を伸ばすことが可能な車両のシート装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の車両のシート装置は、シート台座とシートバック支持部材とシートクッションとシートバックとを備える。シート台座は、車体側に固定される。シートバック支持部材は、シート台座に支持されてシート台座から上方へ延びる。シートクッションは、シート台座の上方に載置されてシート台座に対する後方への移動が規制された通常位置と、通常位置から前端側が前方へスライド移動するとともに後端側が通常位置から前上方へ移動して後端側が前端側よりも上方に位置する傾斜位置との間を移動可能にシート台座に支持される。シートバックは、シートバック支持部材のうち通常位置のシートクッションの後端部よりも上方の領域に車幅方向に延びる第1回転軸を中心として回転可能に支持される被支持部と、被支持部よりも上方の上部領域と、被支持部よりも下方の下部領域とを有し、下部領域の下端部がシートクッションの後端部に車幅方向に延びる第2回転軸を中心として回転可能に連結される。シートバックは、通常位置のシートクッションの後端部から上方へ延びるシートバック通常位置と、シートバック通常位置から上部領域を第1回転軸を中心として後方へ傾動させて下部領域の下端部を前上方へ傾動させたシートバック傾斜位置との間を回転可能にシートバック支持部材に支持される。シートバックをシートバック通常位置からシートバック傾斜位置へ回転させると、係る回転に連動してシートクッションが通常位置から傾斜位置へ移動する。
上記構成では、シートバックの被支持部は、シートバック支持部材のうち通常位置のシートクッションの後端部よりも上方の領域に車幅方向に延びる第1回転軸を中心として回転可能に支持される。すなわち、シートバックの被支持部の第1回転軸は、シートバックとシートクッションとの連結部分の第2回転軸よりも上方に位置する。このため、第1回転軸からシートバックの上端までの距離が、第2回転軸からシートバックの上端までの距離よりも短いので、シートバックの後方のスペースが狭い場合であっても、シートバックの上端側を後方へ傾動させた際のシートバックの傾斜角度は、第2回転軸で後方へ傾動させる場合よりも大きくなる。このように、シートバックを後方へ傾動させた際のシートバックの傾斜角度を大きくすることができるので、乗員は、休憩時等に第1回転軸を中心としてシートバックを傾動させることによって、上体を後方へ大きく倒して身体を伸ばすことができる。
また、シートバックをシートバック通常位置からシートバック傾斜位置へ回転させると、係る回転に連動してシートクッションが通常位置から傾斜位置へ移動する。傾斜位置のシートクッションは、後端側が前端側よりも上方に位置している。このため、シートバックを後方へ(シートバック傾斜位置へ)傾斜させた際の乗員の下半身をシートクッションによって支えることができるので、乗員は、休憩時等に楽な姿勢で、上体を後方へ大きく倒して身体を伸ばすことができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両のシート装置であって、シートバック支持部材は、第1回転軸よりも下方で車幅方向に延びる第3回転軸を中心としてシート台座にリクライニング可能に支持される。シートクッションを通常位置に配置し、シートバックをシートバック通常位置に配置した状態の第2回転軸は、第3回転軸と同軸に位置する。
上記構成では、シートバック支持部材は、第1回転軸よりも下方で車幅方向に延びる第3回転軸を中心としてシート台座にリクライニング可能に支持され、シートクッションを通常位置に配置し、シートバックをシートバック通常位置に配置した状態の第2回転軸は、第3回転軸と同軸に位置する。このため、シートバック通常位置に配置した状態のシートバックをリクライニングして、乗員の着座姿勢を調整することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様の車両のシート装置であって、保持手段を備える。保持手段は、シートバックをシートバック通常位置に解除可能に保持する。
上記構成では、保持手段が、シートバックをシートバック通常位置に解除可能に保持するので、例えば、乗員が運転する際にシートバックをシートバック通常位置に保持することによって、運転時にシートバックが第1回転軸を中心として傾動してしまうことを防止することができる。
本開示によれば、シートバックの後方のスペースが狭い場合であっても、乗員が身体を伸ばすことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方をそれぞれ示し、一点鎖線CL1はシートバックをリクライニングする際の回転軸(軸心)を、一点鎖線CL2はシートバックとシートクッションとの連結軸(軸心)を、一点鎖線CL3はシートバック支持部材に対するシートバックの回転軸(軸心)をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
本実施形態に係る車両のシート装置10は、車両の車室3(図7参照)に設けられるシート装置10であって、車室3の下方を区画するフロアパネル1(図7参照)に固定される。シート装置10の後方には、車室3の後方を区画するバックパネル2(図7参照)が起立している。
図1に示すように、シート装置10は、車体(本実施形態では、フロアパネル1(図7参照))側に固定されるシート台座11と、シート台座11にリクライニング可能に支持されるシートバック支持部材12と、乗員の臀部を支持するシートクッション13と、乗員の背部を支持するシートバック14と、ロック装置(保持手段)15とを備える。
図1〜図6に示すように、シート台座11は、その上方の部材(シートクッション13等)を車体に対して取り付ける部材(本実施形態では、シートクッション13等をフロアパネル1(図7参照)に対して固定する脚部材)であって、シート装置10の車幅方向両側で前後方向に延びる左右のサイドフレーム16(図1〜図6には右側のみが図示されている。)と、シート装置10の前端部に配置されるリンクアーム17とを有し、フロアパネル1に固定される。左右のサイドフレーム16は、車体側に固定的に設けられる。左右のサイドフレーム16の後端部には、シートバック支持部材12を支持する支持部18が設けられる。リンクアーム17は、車幅方向に延びる回転軸を中心として車体側に回転自在に支持される下端部17aと、車幅方向に延びる回転軸を中心としてシートクッション13側に連結される上端部17bとを有し、左右のサイドフレーム16間の車幅位置に配置される。なお、本実施形態では、シート台座11を、シートクッション13等をフロアパネル1に対して固定する脚部材としたが、これに限定されるものではなく、シート台座11は、シートクッション13等をフロアパネル1に対して前後方向にスライド移動可能に取り付ける脚部材であってもよい。
シートバック支持部材12は、シートバック14を支持する部材であって、上下方向に延びる左右のアーム部19と、左右のアーム部19間で車幅方向に延びて左右のアーム部19同士を連結する連結部20とを有する。左右のアーム部19の下端部は、シート台座11の左右のサイドフレーム16の後端部の支持部18にリクライニング機構(図示省略)を介して車幅方向に延びる回転軸(第3回転軸)CL1を中心としてリクライニング可能に支持され、シート台座11から上方へ延びる。左右のアーム部19の上端部には、シートバック14を支持するシートバック支持部21(図2、図3及び図5には、右側のアーム部19のシートバック支持部21が図示されている。)が設けられる。連結部20は、左右のアーム部19の下端部と上端部のシートバック支持部21との間の高さ位置に配置されて、左右のアーム部19の後面側で車幅方向に延び、左右のアーム部19に対して固定される。なお、図2には、シート台座11に対するシートバック支持部材12の回転軸CL1と、後述するシートクッション13とシートバック14との連結軸CL2とが重なった状態が図示されている。
シートクッション13は、骨格部材としてのクッションプレート22と、クッションプレート22に支持されるシートクッション本体部23とを有し、シート台座11に下方から支持される。シートクッション本体部23は、弾性材(図示省略)と、係る弾性材の表面を被覆する表皮材24とを含み、クッションプレート22に一体化されている。クッションプレート22は、上下方向と交叉する板状部材であって、その後端部から上方へ延びる左右のシートバック連結部25を有する。左右のシートバック連結部25は、シートクッション13の後端部に配置され、車幅方向に延びる回転軸(第2回転軸)CL2を中心としてシートバック14の下端部に対して回転可能に連結される。クッションプレート22の前端部は、シート台座11のリンクアーム17の上端部17bに回転可能に連結され、リンクアーム17に下方から支持される。クッションプレート22の後端側は、クッションプレート22の前端側(リンクアーム17の下端部17a及び上端部17bの双方の回転軸)を軸として傾動して、シート台座11から上方へ離間可能になっている。すなわち、シートクッション13は、クッションプレート22の後端側(シートクッション13の後端側)がシート台座11に下方から支持された通常位置(図1〜図3参照)と、通常位置からクッションプレート22の前端側(シートクッション13の前端側)が前方へスライド移動するとともに後端側がシート台座11から上方へ離間した傾斜位置(図4〜図6参照)との間を傾動可能にシート台座11に支持される。通常位置のシートクッション13は、シート台座11に対する後方への移動が規制されている。本実施形態では、後述するシートバック14の傾動を規制することによって、シート台座11に対するシートクッション13の後方への移動を規制している。傾斜位置のシートクッション13は、後端側がシート台座11から上方へ離間して前端側よりも上方に位置し、通常位置のシートクッション13に対して前下方へ傾斜している。本実施形態では、シートクッション13を通常位置から傾斜位置へ移動すると、シート台座11のリンクアーム17が下端部17aを軸として上端部17b側が前下方へ傾動し、シートクッション13の前端側は、前方へスライド移動するとともに、前下方へ傾動する。通常位置のシートクッション13の左右のシートバック連結部25の回転軸CL2は、シート台座11に対するシートバック支持部材12の回転軸CL1と同軸に配置される(図2参照)。なお、クッションプレート22に代えて骨格部材としてのフレームを設けてもよい。
シートバック14は、骨格部材としてのシートバックフレーム26と、シートバックフレーム26に支持されるシートバック本体部27とを有し、シートバック支持部材12に支持される。シートバック本体部27は、弾性材(図示省略)と、係る弾性材の表面を被覆する表皮材28とを含み、シートバックフレーム26に一体化されている。シートバック14の上端部には、乗員の後頭部を支持するヘッドレスト29が設けられる。シートバックフレーム26は、上下方向に延びる左右の縦フレーム部30と、左右の縦フレーム部30の上端部同士を連結する横フレーム部31とを一体的に有する略∪状に形成される。ヘッドレスト29は、シートバックフレーム26の横フレーム部31に固定されている。シートバックフレーム26の左右の縦フレーム部30の下端部側は、シートバック支持部材12の連結部20の前方且つシートバック支持部材12の左右のアーム部19間に配置され、左右のアーム部19の内側面に沿って上下方向に延びる。シートバックフレーム26の左右の縦フレーム部30の下端部(シートバック14の下端部)は、車幅方向に延びる回転軸CL2を中心としてシートクッション13の左右のシートバック連結部25に対して回転可能に連結される。シートバックフレーム26の左右の縦フレーム部30のうち下端部(シートクッション13に連結される下端部)と上端部(横フレーム部31に連続する上端部)との間の高さ位置には、シートバック支持部材12の上端部のシートバック支持部21に支持される被支持部32(図2、図3及び図5には左側の縦フレーム部30の被支持部32が図示されている。)が設けられる。左右の縦フレーム部30の被支持部32は、シートクッション13に対するシートバック14の回転軸CL2よりも上方で車幅方向に延びる回転軸(第1回転軸)CL3を中心としてシートバック支持部材12のシートバック支持部21に回転可能に支持される。すなわち、シートバック14は、シートバック支持部材12に支持される被支持部32よりも下方の下部領域33と、被支持部32よりも上方の上部領域34とを有し、シートクッション13とシートバック14との連結部分の回転軸CL2よりも上方の回転軸CL3を中心としてシートバック支持部材12に回転可能に支持される。シートバック14は、通常位置のシートクッション13の後端部から起立するシートバック通常位置(図1〜図3参照)と、シートバック通常位置から回転軸CL3を中心として回転してシートバック通常位置に対して傾斜したシートバック傾斜位置(図4〜図6参照)との間を傾動可能である。シートバック14の上部領域34をシートバック通常位置から後方のシートバック傾斜位置側へ傾動させると、係る傾動に伴って下部領域33がシートバック通常位置から前方のシートバック傾斜位置側へ傾動する。シートバック14をシートバック通常位置からシートバック傾斜位置に傾動させると、係る傾動に連動してシートクッション13が通常位置から傾斜位置へ移動する。すなわち、シート装置10は、シートクッション13を通常位置に配置し、且つシートバック14をシートバック通常位置に配置した通常状態(図1に示す状態)と、シートクッション13を傾斜位置に配置し、且つシートバック14をシートバック傾斜位置に配置した傾斜状態(図4に示す状態)とを切り替えることができる。通常状態では、回転軸CL3を中心としたシートバック14の下部領域33の後方への傾動が、シートバック支持部材12の連結部20によって規制され、これにより、シートクッション13のシート台座11に対する後方への移動も規制される。
ロック装置15は、シートバック支持部材12のシートバック支持部21とシートバック14の被支持部32(左右の縦フレーム部30の被支持部32)との連結部分に設けられ、シートバック14をシートバック支持部材12に対してシートバック通常位置に解除可能にロックする。ロック装置15は、シートバック14をシートバック通常位置にロックすることによって、シートバック14をシートバック通常位置に保持可能である。すなわち、ロック装置15は、シート装置10を通常状態に保持可能である。ロック装置15は、シートバック通常位置へのシートバック14のロックを解除する際に操作する操作部(本実施形態では、シートバック14の側面部に設けられるレバー35)を有する。レバー35を操作してロック装置15によるシートバック通常位置へのシートバック14のロックを解除すると、シートバック14は、シートバック支持部材12に対してシートバック傾斜位置側へ傾動可能となる。すなわち、ロック装置15による上記ロックを解除すると、シート装置10を通常状態から傾斜状態へ切り替え可能となる。なお、シートバック通常位置へのシートバック14のロックを解除する際に操作する操作部は、レバー35に限定されるものではなく、例えば、シート装置10または車体側に設けられてシートバック14のロックを電気的に解除可能なボタン等であってもよい。
上記のように構成されたシート装置10では、シートバック14は、シートクッション13とシートバック14との連結部分の回転軸CL2よりも上方の回転軸CL3を中心としてシートバック支持部材12に回転可能に支持される。このため、回転軸CL3からシートバック14の上端までの距離が、回転軸CL2からシートバック14の上端までの距離よりも短いので、回転軸CL3を中心としてシートバック14の上部領域34を後方へ傾動させた状態(傾斜状態)のシートバック14の傾斜角度は(図7(b)参照)、シートバック14を通常状態にして回転軸CL2で後方へ傾動させる場合(図7(a)参照)よりも大きくなる。このように、シートバック14をシートバック通常位置からシートバック傾斜位置へ傾動させることによって大きく傾斜させることができるので、例えば、図7(b)に示すように、シート装置10の後方にバックパネル2が起立し、シートバック14の後方のスペースが狭い場合であっても、乗員は、休憩時等にシートバック14をシートバック通常位置からシートバック傾斜位置へ傾動させることによって、上体を後方へ大きく倒して身体を伸ばすことができる。
また、シートクッション13のシートバック連結部25は、車幅方向に延びる回転軸CL2を中心としてシートバック14の下端部に対して回転可能に連結され、シートバック14をシートバック通常位置からシートバック傾斜位置へ回転させると、係る回転に連動してシートクッション13が通常位置から傾斜位置へ移動する(図7(b)参照)。傾斜位置のシートクッション13は、後端側がシート台座11から上方へ離間して前端側よりも上方に位置している。このため、シートバック14をシートバック通常位置からシートバック傾斜位置へ傾斜させた際の乗員の下半身をシートクッション13によって支えることができるので、乗員は、休憩時等に楽な姿勢で、上体を後方へ大きく倒して身体を伸ばすことができる。
従って、本実施形態によれば、シートバック14の後方のスペースが狭い場合であっても、乗員が身体を伸ばすことができる。
また、通常状態では、シートクッション13とシートバック14との連結部分の回転軸CL2は、シート台座11に対するシートバック支持部材12の回転軸CL1と同軸に配置される(図7(a)参照)。このため、通常状態では、シートバック14をリクライニングして、乗員の着座姿勢を調整することができる。
また、ロック装置15は、シート装置10を通常状態に保持可能であるので、例えば、乗員が運転する際にシートバック14をシートバック通常位置に保持することによって、運転時にシートバック14が回転軸CL3を中心として傾動してしまうことを防止することができる。
なお、本実施形態では、ロック装置(保持手段)15を、シートバック支持部材12のシートバック支持部21とシートバック14の被支持部32との連結部分に設けたが、これに限定されるものではなく、保持手段はシートバック14をシートバック通常位置に保持可能であればよい。例えば、シートクッション13の後端部を下方のシート台座11側へロックして、シートクッション13の後端側の上方への傾動を規制するロック装置(保持手段)を設けてもよい。この場合、ロック装置は、シートクッション13をシート台座11に対して通常位置に保持することによって、シートクッション13を介してシートバック14をシートバック通常位置に保持する。
また、本実施形態では、シートバック支持部材12を、シート台座11に設けた左右のサイドフレーム16によって支持したが、これに限定されるものではなく、シートバック支持部材12はシート台座11に支持されていればよい。
また、本実施形態では、シートバック支持部材12をシート台座11に対してリクライニング可能に連結したが、これに限定されるものではなく、シートバック支持部材12をシート台座11に対して固定し、シート装置10にリクライニング機能を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、シート台座11にリンクアーム17を設け、リンクアーム17によってシートクッション13の前端側を前方へスライド移動可能としたが、これに限定されるものではない。例えば、シートクッション13の前端部に車幅方向両側へ突出する凸部を設け、シート台座11の左右のサイドフレーム16にスライドレールを設け、シートクッション13の凸部をシート台座11のスライドレールによって前後方向にスライド移動可能に支持してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係る車両のシート装置は、様々な車両に広く適用することができる。
10:シート装置
11:シート台座
12:シートバック支持部材
13:シートクッション
14:シートバック
15:ロック装置(保持手段)
32:被支持部
33:下部領域
34:上部領域
11:シート台座
12:シートバック支持部材
13:シートクッション
14:シートバック
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32:被支持部
33:下部領域
34:上部領域
Claims (3)
- 車体側に固定されるシート台座と、
前記シート台座に支持されて前記シート台座から上方へ延びるシートバック支持部材と、
前記シート台座の上方に載置されて前記シート台座に対する後方への移動が規制された通常位置と、前記通常位置から前端側が前方へスライド移動するとともに後端側が前記通常位置から前上方へ移動して前記後端側が前記前端側よりも上方に位置する傾斜位置との間を移動可能に前記シート台座に支持されるシートクッションと、
前記シートバック支持部材のうち前記通常位置の前記シートクッションの後端部よりも上方の領域に車幅方向に延びる第1回転軸を中心として回転可能に支持される被支持部と、前記被支持部よりも上方の上部領域と、前記被支持部よりも下方の下部領域とを有し、前記下部領域の下端部が前記シートクッションの前記後端部に車幅方向に延びる第2回転軸を中心として回転可能に連結されるシートバックと、を備え、
前記シートバックは、前記通常位置の前記シートクッションの前記後端部から上方へ延びるシートバック通常位置と、前記シートバック通常位置から前記上部領域を前記第1回転軸を中心として後方へ傾動させて前記下部領域の前記下端部を前上方へ傾動させたシートバック傾斜位置との間を回転可能に前記シートバック支持部材に支持され、
前記シートバックを前記シートバック通常位置から前記シートバック傾斜位置へ回転させると、係る回転に連動して前記シートクッションが前記通常位置から前記傾斜位置へ移動する
ことを特徴とする車両のシート装置。 - 請求項1に記載の車両のシート装置であって、
前記シートバック支持部材は、前記第1回転軸よりも下方で車幅方向に延びる第3回転軸を中心として前記シート台座にリクライニング可能に支持され、
前記シートクッションを前記通常位置に配置し、前記シートバックを前記シートバック通常位置に配置した状態の前記第2回転軸は、前記第3回転軸と同軸に位置する
ことを特徴とする車両のシート装置。 - 請求項1または請求項2記載の車両のシート装置であって、
前記シートバックを前記シートバック通常位置に解除可能に保持する保持手段を備えた
ことを特徴とする車両のシート装置。
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Legal Events
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