JP2022094125A - 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のパッチを用いた階調調整の精度の低下を抑制することを目的とする。【解決手段】画像形成装置は、用紙に印刷された複数のパッチを測色して階調補正を行う補正手段と、複数のパッチを同じ用紙タイプの複数の用紙に分割して印刷する際に、複数の用紙を印刷する間隔を所定間隔以下に制御する制御手段と、を含む。【選択図】図14

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法およびプログラムに関する。
用紙に画像を形成する印刷装置の後段にインラインセンサを接続し、印刷装置から出力された用紙の画像をインラインセンサで読み取る印刷システムが用いられている。この印刷システムでは、印刷装置が用紙の余白にパッチを印刷し、印刷されたパッチをインラインセンサが読み取ることで、階調調整をリアルタイムに行うことができる。しかしながら、用紙に印刷できる余白部分は限られており、印刷装置が、階調調整に必要なパッチを用紙の余白部分に正確に印刷できないことがある。関連する技術として、特許文献1の技術が提案されている。特許文献1の技術は、階調調整用マークが断裁用マークと重なる場合には、階調調整用マークの階調パッチの数を削減している。
特開2019-169025号公報
上述した特許文献1の技術の場合、階調パッチの数が削減されることがある。このため、本来のパッチの階調数で調整を行うことができず、パッチを用いた階調調整精度が低下することがある。ここで、階調調整に用いられるパッチが用紙の余白に入りきらない場合、複数の用紙にパッチを分割して印刷することが考えられる。例えば、4色のパッチを用いて階調調整を行う場合、4色のパッチを2つに分割して、2色ずつのパッチを2枚の用紙に印刷することで、本来のパッチの階調数で階調調整を行うことができる。ただし、1枚目の用紙に2色のパッチが印刷されてから2枚目の用紙に残りの2色のパッチが印刷されるまでに時間がかかることがある。通常の印刷が行われている状況下等においては、1枚目の用紙が印刷されてから2枚目の用紙が印刷されるまでの間に、複数の別の用紙が印刷されることがある。この場合、2枚の用紙に印刷されたパッチの色味が変動し、階調補正の精度が低下することがある。
そこで、本発明は、複数のパッチを用いた階調調整の精度の低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、用紙に印刷された複数のパッチを測色して階調補正を行う補正手段と、前記複数のパッチを同じ用紙タイプの複数の用紙に分割して印刷する際に、前記複数の用紙を印刷する間隔を所定間隔以下に制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のパッチを用いた階調調整の精度の低下を抑制することができる。
印刷システムのシステム構成の一例を示す図である。 印刷装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 印刷装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。 印刷処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図4に続くシーケンス図である。 チャート挿入用のジョブ処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図6に続くシーケンス図である。 基準情報および補正情報をクリアする処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 印刷装置の各給紙段に登録された用紙種類が変更された際に処理の流れの一例を示すフローチャートである。 印刷装置の給紙段に用紙種類を登録する際のUI画面例を示す図である。 階調パッチおよび管理テーブルの一例を示す図である。 パッチの出力例を示す図である。 用紙サイズごとのパッチの印刷方法を決定するためのテーブルの一例を示す図である。 第1実施形態における処理中のページに印刷するパッチを決定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 2枚目の用紙待ち情報および挿入要求情報の一例を示す図である。 第2実施形態における処理中のページに印刷するパッチを決定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。
<第1実施形態>
図1は、印刷システムのシステム構成の一例を示す図である。印刷システムにおいて、ネットワーク100を介して、情報処理装置102と印刷装置101とが接続されている。ネットワーク100は、LANやWAN等のネットワークである。印刷装置101は、情報処理装置102から受信した印刷ジョブに基づく印刷を行う。印刷装置101は、画像形成装置の一例である。情報処理装置102は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット端末等のコンピュータである。情報処理装置102は、ユーザ操作に基づいて、印刷ジョブを印刷装置101に投入することができる。
図2は、印刷装置101のハードウェア構成の一例を示す図である。印刷装置101は、用紙に画像を印刷する印刷機能を有する。印刷装置101は、スキャナやFAX機能を含むMFP(Multi Function Peripheral)であってもよいし、MFP以外の印刷装置であってもよい。印刷装置101は、制御部2100を含む。制御部2100は、補正手段および制御手段に対応する。制御部2100は、印刷装置101の全体の動作を制御する。CPU2101は、ROM(Read Only Memory)2102またはストレージ2104に記憶されたプログラムをRAM2103に展開し、展開されたプログラムを実行する。これにより、印刷装置101の各種の制御(印刷制御や読取制御等)が実現される。
ROM2102は、CPU2101が実行可能な制御プログラムおよびブートプログラム等を格納する。RAM(Random Access Memory)2103は、CPU2101の主記憶メモリであり、ワークエリアや各種制御プログラムを展開するための一時領域として用いられる。ストレージ2104は、印刷データ、画像データ、各種プログラムおよび各種設定情報を記憶する。ストレージ2104は、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置である。また、ストレージ2104には、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリが適用されてもよい。
印刷装置101の制御は、1つのCPU2101が1つのRAM2103を用いて後述する各処理を実行することにより実現されるものとして説明する。ただし、印刷装置101の制御は、例えば、複数のCPU、RAM、ROMおよびストレージを協働動作させることにより実現されてもよい。また、CPU2101と所定のハードウェア回路とが協働動作することにより、印刷装置101の制御が実現されてもよい。所定の回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等が適用されてもよい。
操作部インタフェース2105は、操作部2106と制御部2100とを接続する。図では、インタフェースは「I/F」と表記される。操作部2106は、ユーザからの指示を受け付ける機能および情報を表示する機能を有する。操作部2106は、例えば、タッチパネルディスプレイであってもよいし、タッチパネルディスプレイと各種ハードキーとにより構成されてもよい。画像処理部2107は、通信部I/F2108を介して受信した印刷ジョブを展開し、印刷に用いる画像データを生成するRIP(Raster Image Processor)の機能を有する。画像処理部2107は、印刷ジョブを展開して得られた画像データの解像度変換および補正処理を行う機能も有する。画像処理部2107の機能は、ハードウェア回路(ASICやFPGA等)により実現される。ただし、印刷装置101に内蔵される画像処理用のプロセッサーが、画像処理プログラムを実行することにより、画像処理および印刷データへの展開処理が実現されてもよい。この場合、当該プロセッサーとCPU2101とが協働して後述するフローチャートを実行する。CPU2101が画像処理を行うためのプログラムを実行することで、画像処理および印刷データの展開処理が実現されてもよい。また、これらの何れかの組み合わせにより画像処理が行われてもよい。
印刷部2109は、画像処理部2107が生成した画像データに基づいて、給紙カセットから給送された用紙に画像を印刷する。印刷部2109は、プリンタエンジンとも称される。印刷部2109の印刷方式は、電子写真方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。また、印刷部2109の印刷方式は、熱転写方式等の印刷方式であってもよい。測色部2110は、印刷部2109の用紙搬送路の下流側に位置し、用紙に印刷された各色の階調パッチの色をCISカラーセンサーで測定し、測色データを取得する。以下、階調パッチを、パッチと称することがある。
制御部2100は、通信部I/F2108を介して、ネットワーク100に接続される。通信部I/F2108は、ネットワーク100に接続される情報処理装置102から印刷ジョブを受信する。本実施形態では、印刷システムの一例として上記の構成例を用いて説明するが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つ以上の情報処理装置102と印刷装置101とがネットワーク100を介して通信可能に接続されていればよい。ネットワーク100は、無線通信または有線通信の何れの通信を行ってもよい。
図3は、印刷装置101のソフトウェア構成の一例を示す図である。印刷ジョブ生成部301は、ジョブが投入されると印刷ジョブを生成し、ジョブ制御部303に印刷ジョブを登録する。ジョブ制御部303は、登録された印刷ジョブに含まれる全ページについて、1枚目から順に処理開始をさせるようにページ制御部304を制御する。ジョブ制御部303は、次ページの処理開始可能の通知をページ制御部304から受けると、次のページの処理開始の制御を行う。そして、ジョブ制御部303は、全ページについての処理終了の通知をページ制御部304から受けると、ジョブ終了の通知を印刷ジョブ生成部301に出力する。
データ受信制御部302は、通信部I/F2108を介して、情報処理装置102が送信したPDLデータを受信する。ページ制御部304は、ジョブ制御部303から出力されたページ処理開始の通知を受けて、各ページの処理を制御する。PDL解析部305は、受信したPDLデータを解析して中間データに変換する。RIP制御部306は、中間データをラスタライズして、ビットマップ形式の画像データに変換する。画像生成部307は、生成されたビットマップ形式の画像データに対して、印刷に使用する用紙の補正情報を反映させて、補正済の印刷画像を生成する。画像生成部307は、生成された印刷画像をエンジン制御部308のパッチ合成部309に転送する。画像生成部307は、図2の画像処理部2107の制御を司る。
エンジン制御部308は、パッチ合成部309、補正情報保存部310、基準情報保存部311、測色センサー制御部312、給紙段管理部313、給紙制御部314および印刷制御部315を含む。測色センサー制御部312は、測色部2110の制御を司る。パッチ合成部309、補正情報保存部310、基準情報保存部311、給紙段管理部313、給紙制御部314および印刷制御部315は、印刷部2109の制御を司る。
パッチ合成部309は、画像生成部307から受けた補正済の印刷画像に基づき形成される画像に加えて階調パッチが形成されるように、印刷画像に階調パッチを合成する。階調パッチは、階調調整用マーク情報とも称される。そして、パッチ合成部309は、印刷制御部315に合成済の画像の印刷指示をする。給紙制御部314は、印刷ジョブの指示に応じた給紙段を制御して、給紙段に収容している用紙を搬送し、供給する。印刷制御部315は、階調パッチ合成済の印刷画像を、給紙制御部314の制御により供給された用紙上に印刷し、排紙する制御を行う。本実施形態では、必要に応じて、階調パッチが付加された画像データに基づき用紙上に画像が形成される。
測色センサー制御部312は、用紙上に形成された階調パッチを測定するよう測色部2110を制御して、測色データを取得する。基準情報保存部311は、測色センサー制御部312が取得した測色データに基づき生成された基準情報を、給紙段にセットされている用紙種類ごとに保存する。補正情報保存部310は、基準情報保存部311が保存している基準情報と、測色センサー制御部312が取得した測色データとを比較して得られた補正情報を、給紙段にセットされている用紙種類ごとに保存する。給紙段管理部313は、印刷装置101の全ての給紙段にセットされている用紙のサイズや種類の情報を管理する。
給紙段管理部313は、UI制御部316からの用紙の登録要求に応じて、基準情報保存部311が保存した基準情報(交換のため取り除かれる用紙種類に対する基準情報)をクリアする。補正情報保存部310が、交換のため取り除かれる用紙種類に対する補正情報を保存している場合、給紙段管理部313は、その補正情報もクリアする。UI制御部316は、ユーザが操作部2106を操作して給紙段に用紙の情報が設定されると、給紙段管理部313に対して用紙の登録を要求する。UI制御部316は、登録が完了した用紙の情報を操作部2106に表示する。UI制御部316は、操作部2106の制御を司る。
図4および図5は、印刷処理の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。当該シーケンス図は、印刷ジョブに基づき階調補正用のパッチを出力紙上に形成し、測色センサーでリアルタイムに計測し、補正値を継続的に後続ページにフィードバックする印刷処理の基本的な処理の流れを示す。図4および図5の各処理は、印刷装置101のCPU2101がROM2102に記憶されたプログラムをRAM2103に展開して、実行することで実現される。図6以降の各処理も同様に、CPU2101がプログラムを実行することにより実現される。
印刷ジョブ生成部301は、通信部インタフェース2108を介して受信し、印刷ジョブを生成する。印刷ジョブ生成部301は、生成したジョブをジョブ制御部303に登録する(S4001)。ジョブ制御部303は、登録されたジョブの実行順を決定し、順次処理を開始する(S4002)。ジョブ処理を開始したジョブ制御部303は、ページ制御部304にNページ目の処理開始を通知する(S4003)。ページ制御部304は、ジョブ制御部303からNページ目の処理開始の通知を受信すると、ページに指定された用紙サイズと用紙種類とに基づき、複数の給紙段のうち何れの給紙段からの給紙が最適かを給紙段管理部313に問い合わせる(S4004)。給紙段管理部313は、指定された用紙サイズと用紙種類とに基づいて、何れの給紙段からの給紙が最適であるかを決定する(S4005)。給紙段管理部313は、決定した給紙段の情報をページ制御部304に返信する。給紙段管理部313は、複数の給紙段のうち最適な給紙段を決定することが好ましいが、2番目や3番目に適した給紙段を決定してもよい。
ページ制御部304は、給紙段管理部313が決定した給紙段からの給紙を給紙制御部314に指示する(S4006)。給紙制御部314は、ページ制御部304からの給紙の指示に従い、指示された給紙段からの給紙を行う(S4007)。給紙制御部314は、給紙結果をページ制御部304に通知する(S4008)。ページ制御部304は、正常であることを示す給紙結果を給紙制御部314から受けると、ジョブ制御部303に次ページの処理開始が可能になったことを通知する(S4009)。また、ページ制御部304は、正常であることを示す給紙結果を給紙制御部314から受けると、画像生成部307に印刷画像の生成と転送の指示を行う(S4010)。このとき、ページ制御部304は、給紙した給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ、チャート挿入ジョブであるか否か等の情報を画像生成部307に通知する。
画像生成部307は、印刷画像の生成と転送の指示を受けると、該当するメディア(給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ等)の補正情報を補正情報保存部310に要求する(S4011)。補正情報保存部310は、画像生成部307から受けたメディアの情報に該当する補正情報がRAM2103に記憶されているかを検索する(S4012)。補正情報保存部310は、S4012の検索の結果、該当する補正情報を検出した場合、画像生成部307に該当するメディアの補正情報を通知する(S4013)。当該補正情報は階調補正の補正値を示す情報を含む。画像生成部307は、補正情報保存部310から通知された補正情報が示す階調補正を行った印刷画像を生成する(S4014)。
一方、補正情報保存部310は、S4012の検索の結果、該当する補正情報を検出しなかった場合、補正情報がないことを示す情報を画像生成部307に通知する(S4015)。画像生成部307は、補正情報がないことを示す情報が通知された場合、補正なしの印刷画像を生成する(S4016)。画像生成部307は、S4014またはS4016で生成した印刷画像を、ページ制御部304から通知された給紙段、用紙サイズ、用紙タイプおよびチャート挿入ジョブであるか否か等の情報とともに、パッチ合成部309に転送する(S4017)。
図5は、図4に続くシーケンス図である。図5のシーケンス図は、S4018以降の処理の流れを示す。上述したように、S4017で、パッチ合成部309は、印刷画像の転送完了とともに、給紙段、用紙サイズ、用紙タイプおよびチャート挿入ジョブであるか否か等の情報を受信する。パッチ合成部309は、印刷画像および当該情報の受信が完了すると、画像生成部307から転送された印刷画像の余白に、何れの階調パッチを合成するかを判定する。
パッチ合成部309は、複数の階調パッチを1枚の用紙に印刷する場合と、複数の用紙に分割して印刷する場合とがある。本実施形態では、パッチ合成部309は、複数の階調パッチを複数の用紙に分割して印刷する際、4色の階調パッチを2つに分割し、2枚の用紙に2色の階調パッチを分割して印刷するものとする。ただし、階調パッチの分割数および印刷する用紙の枚数は、上記の例には限定されない。例えば、パッチ合成部309は、6色の階調パッチを3つに分割し、3枚の用紙に2色の階調パッチを印刷してもよい。また、パッチ合成部309は、階調パッチを印刷する用紙のタイプが同じであるかを判定する。
パッチ合成部309は、階調パッチを2枚の用紙に分割して印刷中であり、且つ1枚目の用紙タイプと同じ用紙タイプの用紙に対する印刷であると判定した場合、次の条件を判定する。パッチ合成部309は、次の条件として、チャート挿入ジョブを要求中であり且つ挿入要求した用紙ではないと判定した場合、用紙の余白に階調パッチを合成しないように制御する。チャート挿入ジョブは、階調パッチの印刷ジョブを挿入するためのジョブである。一方、パッチ合成部309は、次の条件として、チャート挿入ジョブを要求中でないか、または挿入要求した用紙であると判定した場合、印刷する用紙のサイズに応じて、階調パッチを用紙の余白に合成する(S4018)。このとき、パッチ合成部309は、2色のパッチまたは4色のパッチを用紙の余白に合成する。
パッチ合成部309は、階調パッチを2枚の用紙に分割して印刷中であるが、1枚目の用紙タイプと異なる用紙タイプの用紙への印刷であると判定した場合、印刷ジョブ生成部301にチャート挿入ジョブの投入を要求する(S4019)。そして、パッチ合成部309は、印刷する用紙のサイズに応じて、2色のパッチまたは4色のパッチを用紙の余白に合成する(S4020)。また、パッチ合成部309は、階調パッチを2枚の用紙に分割して印刷中でないと判定した場合、印刷する用紙のサイズに応じて、2色のパッチまたは4色のパッチを用紙の余白に合成する(S4021)。
パッチ合成部309は、上述のパッチが合成された合成画像とともに、画像生成部307から通知された情報(給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ、パッチ付であるか否かを示す情報)を付加した印刷指示を印刷制御部315に送信する(S4022)。印刷制御部315は、受け取った合成画像(階調パッチが合成された画像)を、給紙制御部314により供給された用紙に印刷する(S4023)。用紙への合成画像の印刷が完了すると、印刷制御部315は、ページ制御部304および測色センサー制御部312に印刷完了を通知する(S4024)。印刷完了の通知には、給紙段、用紙サイズ、用紙タイプおよびパッチ付であるか否か等の情報が付加される。ページ制御部304は、印刷制御部315からの印刷完了の通知を受信すると、ジョブ制御部303にNページ目の処理の終了を通知する(S4025)。
測色センサー制御部312が印刷制御部315からの印刷完了の通知を受信した場合、当該通知をトリガーとして、S4026~S4032の処理が非同期で実行される。測色センサー制御部312は、受信した通知に基づきパッチ付のページであると判定した場合、S4023で印刷された階調パッチの測色を行う(S4026)。そして、測色センサー制御部312は、測色センサーの測色結果と、印刷制御部315から通知された情報(給紙段、用紙サイズ、用紙タイプ等の情報)とを対応付けて、基準情報保存部311に通知する(S4027)。
基準情報保存部311は、測色センサー制御部312から通知された測色結果を用紙タイプごとにRAM2103に保存し、調整に必要な4色分の測色結果が揃っていない場合には、処理を終了させる。調整に必要な4色分の測色結果が揃っている場合、基準情報保存部311は、測色センサー制御部312から通知された情報と合致する基準値がRAM2103に保存されているか検索する(S4028)。基準情報保存部311は、検索の結果、通知された情報に該当する基準値を検出した場合、検出した基準値と測色センサー制御部312から通知された測色結果とに基づき補正値を算出する(S4029)。
基準情報保存部311は、算出した補正値を補正情報保存部310に通知する(S4030)。補正情報保存部310は、基準情報保存部311から通知された補正値を補正情報としてRAM2103に保存する(S4031)。基準情報保存部311は、検索の結果、通知された情報に該当する基準値を検出しなかった場合、測色センサー制御部312から通知された情報を基準値としてRAM2103に保存する(S4032)。以上のS4026~S4032が、印刷完了をトリガーとして実行される処理になる。
S4003~S4032は、印刷ジョブに基づく複数の用紙に対する印刷のうちNページ目についての処理になる。ジョブ制御部303は、Nページ目の処理の完了を受信すると、当該Nページ目が印刷ジョブの最終ページであるかを判定する(S4033)。ジョブ制御部303は、印刷ジョブの処理が最終ページであると判定した場合、印刷ジョブ生成部301にジョブの終了を通知する(S4034)。ここで、S4003からS4033までの処理はループ処理であり、ジョブ制御部303に登録された印刷ジョブの全ページに対して実行される。図4のS4003~図5のS4033までに「LOOP」として表記される。S4003のページ処理開始は、S4009で次ページ処理が開始可能であることを示す通知を受信すると発行される。
図6および図7は、チャート挿入用のジョブ処理の流れの一例を示すシーケンス図である。パッチ合成部309は、チャート挿入ジョブを印刷ジョブ生成部301に投入する(S6001)。チャート挿入ジョブは、使用する給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ、挿入する用紙枚数等の情報を含む。パッチ合成部309は、チャート挿入ジョブを受信すると、パッチページ印刷ジョブを生成し、生成したパッチページ印刷ジョブを割り込み印刷ジョブとして、ジョブ制御部303に登録する(S6002)。パッチページ印刷ジョブは、階調パッチを印刷するためのジョブである。パッチページ印刷ジョブにも、上述した使用する給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ、挿入する用紙枚数等の情報が含まれる。パッチ合成部309がチャート挿入ジョブを受信しない場合、S6002以降の処理は行われない。以下、図6のS6003~図7のS6031までのループ処理が実行される。
ジョブ制御部303は、登録されたパッチページ印刷ジョブの実行順を決定し、順次処理を開始する(S6003)。ジョブ制御部303は、Nページ目の処理の開始をページ制御部304に通知する(S6004)。当該通知には、パッチページ印刷ジョブに含まれる情報(使用する給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ等の情報)とチャート挿入用のジョブであることを示す情報とが付加される。ページ制御部304は、ジョブ制御部303からの処理開始を受信すると、ページ制御部304から通知された給紙段からの給紙を給紙制御部314へ指示する(S6005)。ページ制御部304は、ジョブ制御部303からの処理開始を受信すると、ページに指定された用紙サイズと用紙種類とに基づき、何れの給紙段から給紙するかを給紙段管理部313に問い合わせる(S6005)。給紙段管理部313は、指定された用紙サイズと用紙種類とに基づき、給紙に最適な給紙段を決定する(S6006)。給紙段管理部313は、決定した給紙段の情報をページ制御部304に返信する。給紙段管理部313は、最適な給紙段を決定することが好ましいが、2番目や3番目に適した給紙段を決定してもよい。
ページ制御部304は、給紙段管理部313が決定した給紙段からの給紙を給紙制御部314へ指示する(S6007)。給紙制御部314は、ページ制御部304からの給紙指示に従い、指示された給紙段からの給紙を行う(S6008)。給紙制御部314は、給紙結果をページ制御部304に通知する(S6009)。ページ制御部304は、給紙制御部314から正常であることを示す給紙結果を受けると、次ページの処理開始が可能になったことをジョブ制御部303に通知する(S6010)。また、ページ制御部304は、給紙制御部314から正常であることを示す給紙結果を受けると、印刷画像の生成および転送の指示を画像生成部307に通知する(S6011)。生成の指示がされる印刷画像は、白紙の挿入ページに印刷される画像である。また、画像生成部307に通知される上記の指示には、給紙した給紙段、用紙サイズ、用紙タイプおよびチャート挿入ジョブであることを示す情報が含まれる。
画像生成部307は、印刷画像生成および転送の指示を受けると、通知された指示に基づき、該当するメディア(給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ等)の補正情報を補正情報保存部310に要求する(S6012)。補正情報保存部310は、画像生成部307から受けたメディアの情報に該当する補正情報がRAM2103に保存されているか検索する(S6013)。補正情報保存部310は、検索の結果、該当するメディアの補正情報を検出した場合、画像生成部307に補正情報を通知する(S6014)。画像生成部307は、補正情報保存部310から通知された補正情報を使用して階調補正を行い、チャート挿入用の白紙画像を生成する(S6015)。
一方、補正情報保存部310は、検索の結果、画像生成部307から受けたメディアの情報に該当する補正情報を検出しなかった場合、補正情報がないことを示す情報を画像生成部307に通知する(S6016)。画像生成部307は、補正情報がないことを示す情報を受けた場合、補正なしのチャート挿入用の白紙画像を生成する(S6017)。画像生成部307は、生成した印刷画像(白紙画像)、およびページ制御部304から通知された情報(給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ、チャート挿入ジョブであるか否か等の情報)をパッチ合成部309に転送する(S6018)。
パッチ合成部309は、上記の印刷画像および上記の情報の受信が完了すると、画像生成部307が転送した印刷画像の余白のうち何れに階調パッチを合成するか判定する。パッチ合成部309は、判定結果に基づき、階調パッチを合成する(S6019)。例えば、4色の階調パッチを2枚の用紙に分割して印刷し、2枚の用紙の用紙タイプが同じであるケースを想定する。このケースにおいて、チャート挿入ジョブが要求されていない場合、またはチャート挿入ジョブの印刷であると判定された場合、パッチ合成部309は、用紙のサイズに応じて、2色のパッチまたは4色のパッチを合成する。詳細は、後述する。
図7は、図6に続くシーケンス図である。パッチ合成部309は、生成した合成画像とともに画像生成部307から通知された情報(給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ、パッチ付か否か等の情報)を印刷制御部315に送信し、印刷を指示する(S6020)。印刷制御部315は、受け取った合成画像(階調パッチが画像された画像)を、給紙制御部314により供給された用紙上に印刷する(S6021)。印刷が完了すると、印刷制御部315は、ページ制御部304および測色センサー制御部312に印刷完了を通知する(S6022)。印刷完了の通知には、給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ、パッチ付か否か等の情報が付加される。ページ制御部304は、印刷制御部315からの印刷完了の通知を受信すると、ジョブ制御部303にNページ目の処理の終了を通知する(S6023)。
一方、測色センサー制御部312が印刷制御部315からの印刷完了の通知を受信した場合、当該通知をトリガーとして、S6024~S6030の処理が非同期で実行される。測色センサー制御部312は、印刷制御部315からの印刷完了の通知を受信すると、通知に含まれる情報に基づき、パッチ付のページであるかを判定する。測色センサー制御部312は、パッチ付のページであると判定した場合、S6021で印刷された階調パッチの測色を行う(S6024)。測色センサー制御部312は、測色センサーの測色結果と、印刷制御部315から通知された情報(給紙段や用紙サイズ、用紙タイプ等の情報)とを対応付けて、基準情報保存部311に通知する(S6025)。印刷制御部315がパッチ付のページでないと判定した場合、S6024~S6030の処理は実行されない。
基準情報保存部311は、測色センサー制御部312から通知された測色結果を用紙タイプごとにRAM2103に保存し、調整に必要な4色分の測色結果が揃っていないと判定した場合には、処理を終了する。基準情報保存部311は、調整に必要な4色分の測色結果が揃っていると判定した場合、測色センサー制御部312から通知された情報に該当する基準値がRAM2103に保存されているか検索する(S6026)。基準情報保存部311は、検索の結果、通知された情報に該当する基準値がRAM2103に保存されていると判定した場合、保存されていた基準値と測色センサー制御部312から通知された測色結果とに基づき、補正値を算出する(S6027)。
基準情報保存部311は、算出した補正値を補正情報保存部310に通知する(S6028)。補正情報保存部310は、基準情報保存部311から通知された内容を補正情報としてRAM2103に保存する(S6029)。一方、基準情報保存部311は、検索の結果、通知された情報に該当する基準値がRAM2103に保存されていないと判定した場合、測色センサー制御部312から通知された情報を基準値としてRAM2103に保存する(S6030)。以上のS6024~S6030が、印刷完了をトリガーとして実行される処理になる。
S6004~S4030は、印刷ジョブに基づく複数の用紙に対する印刷のうちNページ目についての処理になる。ジョブ制御部303は、Nページ目の処理の完了を受信すると、当該N枚目が印刷ジョブの最終ページであるかを判定する(S6031)。ジョブ制御部303は、印刷ジョブの処理が最終ページであると判定した場合、印刷ジョブ生成部301にジョブの終了を通知する(S6032)。ここで、S6004からS6031までの処理はループ処理であり、ジョブ制御部303に登録された印刷ジョブの全ページに対して実行される。図6のS6004~図7のS6031までに「LOOP」として表記される。S6004のページ処理開始は、S6010で次ページ処理が開始可能であることを示す通知を受信すると発行される。
図8は、基準情報および補正情報をクリアする処理の流れの一例を示すシーケンス図である。印刷装置101が用紙に対して画像を形成する際、用紙種類によって特性が異なるため、印刷装置101が正しく階調補正を行うためには、用紙種類ごとに基準情報が保存されている必要がある。印刷装置101は、多くの用紙種類に対応しているケースが多い。このため、実際に使用する用紙が給紙段にセットされている必要がある。基準情報保存部311は、給紙段にセットされている用紙種類の基準情報のみを保存していることが多い。このため、ユーザが印刷装置101の給紙段に新たな用紙をセットする際、印刷装置101は、交換のために取り除かれる用紙種類に対する基準情報および補正情報のクリアを行う。
操作部2106に各種の設定画面が表示されているとする。ユーザが、操作部2106を用いて、給紙段の設定画面を選択する操作をした場合、操作部インタフェース2105は、当該操作を受け付ける(S8001)。UI制御部316は、設定画面を選択する操作がされると、印刷装置101の全ての給紙段にセットされている用紙のサイズおよび種類の情報を、給紙段管理部313から取得する(S8002)。UI制御部316は、S8002で取得した給紙段の情報をUI画面に表示する(S8003)。S8003のUI画面が表示されているときに、ユーザが、操作部2106を用いて、用紙の給紙段を変更する選択する操作をした場合、操作部インタフェース2105は、当該操作を受け付ける(S8004)。UI制御部316は、用紙の給紙段を変更する選択する操作がされると、選択された給紙段に設定可能な用紙種類のリストをUI画面に表示する(S8005)。
S8005のUI画面が表示されているときに、ユーザが、操作部2106を用いて、用紙種類を選択する操作をした場合、操作部インタフェース2105は、当該操作を受け付ける(S8006)。このとき、選択された給紙段には用紙がセットされているものとする。UI制御部316は、用紙種類を選択する操作がされると、選択された給紙段および用紙種類の登録を給紙段管理部313に要求する(S8007)。UI制御部316からの要求に基づき、給紙段管理部313は、基準情報保存部311および補正情報保存部310に保存されている情報をクリアし、情報を更新する(S8008)。
給紙段管理部313は、後述するように、基準情報および補正情報をクリアするかを判定する。基準情報をクリアする場合、給紙段管理部313は、基準情報保存部311に保存されている基準情報のうち、交換のために取り除かれる用紙種類に対する基準情報をクリアする(S8009)。そして、給紙段管理部313は、交換のために取り除かれる用紙種類に対する補正情報が補正情報保存部310に保存されていると判定した場合、補正情報保存部310に保存されている補正情報をクリアする(S8010)。給紙段管理部313は、ユーザにより指定された用紙種類の登録処理を行う(S8011)。給紙段管理部313は、S8011の登録処理が完了した後、UI制御部316に対して登録完了を示す情報を通知する(S8012)。UI制御部316は、登録完了した用紙種類の情報が表示されるように、UI画面を更新する(S8013)。
図9は、印刷装置101の各給紙段に登録された用紙種類が変更された際に処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9(a)および(b)のフローチャートの各処理は、給紙段管理部313が実行する。図9(a)は、用紙種類ごとの基準情報および補正情報をクリアする際の処理の流れを示す。図9(b)は、用紙種類ごとの基準情報および補正情報を登録する際の処理の流れを示す。
図9(a)のフローチャートについて説明する。図9(a)のフローチャートは、図8のS8007で、選択された給紙段および用紙種類の登録が要求された際に給紙段管理部313が実行する処理の流れを示す。給紙段管理部313は、UI制御部316からユーザが選択した給紙段および用紙種類の登録要求を検知する(S901)。給紙段管理部313は、用紙種類の変更があるかを判定する(S902)。給紙段管理部313は、S902でNOと判定した場合、図9(a)のフローチャートを終了させる。例えば、同じ種類の用紙が再登録された場合、給紙段管理部313は、S902でNoと判定する。
給紙段管理部313は、S902でYESと判定した場合、変更対象の給紙段にセットされていた用紙と同じ種類の用紙が他の給紙段に設定されているかを判定する(S903)。給紙段管理部313は、S903でNOと判定した場合、S901で検知された登録要求の用紙種類について、参照先の基準情報および補正情報をクリアする(S904)。これは、S903でNOと判定された場合、全ての給紙段で変更前の用紙種類を使用しなくなるためである。給紙段管理部313は、S903でYESと判定した場合(他の給紙段に同じ種類の用紙がある場合)、またはS904の処理を実行した後、フローをS905に進める。給紙段管理部313は、基準値管理テーブルおよび補正値管理テーブルから、設定変更する給紙段のレコードを削除する(S905)。
次に、図9(b)のフローチャートについて説明する。図9(b)のフローチャートは、図5のS4027で、測色センサー制御部312から測色結果の通知を受けたときの、基準情報保存部311および補正情報保存部310の処理の流れを示す。基準情報保存部311は、測色センサー制御部312が1枚の出力用紙から読み取った色ごとのパッチの測色結果を取得し、RAM2103等の一時領域に用紙タイプごとの測色結果テーブルとして保存する(S921)。基準情報保存部311は、S921で保存された用紙タイプの測色結果テーブルに4色分の測色結果が揃っているかを判定する(S922)。4色分の測色結果が揃っていない場合、基準情報保存部311は、S922でNOと判定し、図9(b)のフローチャートを終了させる。
4色分の測色結果が揃っている場合、基準情報保存部311は、S922でYESと判定し、測色センサー制御部312から通知された測色結果に紐づく給紙段のレコードが基準値を管理するテーブルに登録されているかを判定する。基準値を管理するテーブルを、基準値管理テーブルと称する。基準値管理テーブルに測色結果に紐づく給紙段のレコードが登録されている場合、基準情報保存部311は、S923でYESと判定する。この場合、基準情報保存部311は、基準情報管理テーブルに同一の用紙種類のレコードがあるかを判定する(S924)。測色センサー制御部312から通知された測色結果に紐づく用紙種類が他の給紙段のレコードに登録されていない場合、基準情報保存部311は、S924でYESと判定する。この場合、基準情報保存部311は、測色センサー制御部312から通知された測色結果を基準値として保存する(S925)。そして、基準情報保存部311は、基準値管理テーブルに、測色センサー制御部312から通知された測色結果に紐づく給紙段のレコードを追加する(S926)。基準情報保存部311が実行するS926の処理は、S925で保存した基準値を参照するリンク処理である。
基準情報管理テーブルに測色センサー制御部312から通知された測色結果に紐づく用紙種類が他の給紙段のレコードとして登録されている場合、基準情報保存部311は、S924でNOと判定する。この場合、基準情報保存部311は、基準情報管理テーブルに、測色センサー制御部312から通知された測色結果に紐づく給紙段のレコードとして、既に基準情報管理テーブルに登録されていた同一の用紙種類のレコードをコピーする(S927)。これにより、当該用紙種類の基準値が保存される。
基準情報保存部311は、S923でNOと判定した場合、またはS927の処理を実行した後、測定値と基準値とに基づき補正値を算出する(S928)。このとき、基準情報保存部311は、算出した補正値を補正情報保存部310に通知する。補正情報保存部310は、基準情報保存部311から通知された補正値を補正情報として保存する。基準情報保存部311は、S926の処理を実行した後、またはS629の処理を実行した後、上述した一時領域に保存された情報を削除する(S930)。
図10は、印刷装置101の給紙段に用紙種類を登録する際のUI画面例を示す図である。図10(a)は、給紙段設定画面の一例を示す図である。給紙段設定画面(画面1000)は、図8のS8003で表示されるUI画面である。画面1000は、選択ボタン1001~1004、設定ボタン1005およびOKボタン1006を含む。選択ボタン1001~1004は、それぞれ異なる給紙段に割り当てられるボタンである。選択ボタンの数は、4つには限定されない。ユーザは、任意の選択ボタンを選択できる。図10(a)の例では、選択ボタン1001が選択されている。そして、ユーザは、任意の選択ボタンを選択した後、用紙種類を設定する設定ボタン1005を選択する。
設定ボタン1005を選択する操作がされると、UI制御部316は、図10(b)のような選択画面1010を表示する。選択画面1010は、図8のS8005で表示されるUI画面である。用紙種類の選択画面1010では、画面1000で選択した給紙段に既にセットした用紙種類、またはセットする用紙種類に一致する用紙種類を1つ選択することができる。当該用紙書類の選択は、図8のS8006に対応する。図10(b)の例では、「普通紙1」から「普通紙3」に選択する用紙種類が変更されている。そして、ユーザによりOKボタン1008が選択されると、UI制御部316は、画面1000を再度表示する。画面1000が再度表示されることで、ユーザは、用紙種類が変更されたことを確認できる。ユーザによりOKボタン1006が選択されると、UI制御部316は、ユーザの設定に関する登録要求を給紙段管理部313に通知する。当該登録要求の通知は、図8のS8007に対応する。
図11は、階調パッチおよび管理テーブルの一例を示す図である。図11の例では、階調パッチはカラーパッチであり、カラーパッチを測定するカラーセンサーからの信号に基づいて補正値が管理テーブルに保存される。図11(a)は、リアルタイム階調補正を目的とした階調パッチの出力例を示す。リアルタイムに多階調補正を行うために必要なパッチは用紙1100の内側であり、且つ用紙の印刷保証領域1101の外側に定義された余白に印刷される。印刷保証領域は最終成果物となる領域(画像が印刷される領域)であり、画像の印刷を保証する領域でもある。一方、印刷保証領域の外側に定義された余白は画像形成が可能な領域もあるが、最終成果物としては断裁や除去等がされることが前提となる。上記の余白は最終成果物としては利用されないが、パッチを印刷する領域として利用することができる。
本実施形態では、リアルタイム階調補正用の4つのパッチ(階調パッチ)が印刷保証領域の外側に並べて印刷される。図11の例に示されるカラーセンサー1161、1162が、各パッチを読み取る。カラーセンサー1161、1162は、紙面に直交する方向に並列に配置されている。従って、各色のパッチは、カラーセンサー1161、1162が読み取り可能な位置に合わせて、搬送方向に対して平行に並んで配列される。図11の例では、用紙1100に、シアン1110、マゼンタ1150、イエロー1130およびブラック1140の各トナー単色の濃度が10%刻みで10個ずつ、合計40個のパッチが印刷されている。例えば、シアン1110のカラーパッチ群1120は濃度100%であり、以降、10%刻みで濃度が低くなり、パッチ1129は濃度10%となる。マゼンタ1150、イエロー1130およびブラック1140も同様である。以上の4色分の基準値および測定値のデータが揃って、階調補正に必要なフィードバック情報が生成される。図11の階調パッチは、画像生成部307により生成された生成画像に、パッチ合成部309により合成される。
図11(a)は、印刷装置101の内部の搬送パスを上部から見た図であり、図11(b)は、図11(a)の図を横から見た断面図である。用紙1100に対して、CMYKの各色の現像機1171~1174でトナーを転写した後に、定着器1175で定着処理が施される。そして、シアン1110、マゼンタ1150、イエロー1130およびブラック1140の各色のパッチが、用紙1100の搬送方向の左右両端に設置されたカラーセンサー1161、1162により読み取られる。カラーセンサー1161、1162は、パッチの印刷面側に設置される。
図11(c)は、基準値、測定値および補正値の一例を示す図である。各値は、カラーセンサー1161、1162がスキャンしたCMYKの濃度情報に基づき生成される。上述したように、用紙1100にはCMKYの各色のそれぞれに10個、合計40個のパッチが印刷される。従って、カラーセンサー1161、1162が各パッチを読み取ると、合計で40個の測定値が得られる。本実施形態では、測色センサー制御部312は、カラーセンサー1161、1162のパッチ濃度を1024段階で数値化して保存するものとする。
基準情報保存部311は、測色センサー制御部312が通知した測色結果を、給紙段にセットされた用紙種類ごとに関連付けて基準値として保存する。測色結果は用紙種類ごとに管理する必要がある。基準情報保存部311は、測色センサー制御部312から通知された用紙の測色結果が未登録の用紙である場合、40個の測色結果を新しい基準値1181として保存する。一方、基準情報保存部311は、測色センサー制御部312から通知された用紙の測色結果が登録済の用紙である場合、通知された測色結果を新しい測定値1182として扱うとともに、基準値と測定値との差分から補正値を算出する。補正値1183は、補正情報保存部310に保存される。基準情報保存部311には、補正値が保存されてもよいし、補正値と測定値とが保存され、基準値と測定値との差分から、その都度、補正値が算出されてもよい。
図11(d)は、基準情報保存部311が基準値の管理テーブルである。レコード情報は、用紙種類1191、対象給紙段1192、基準値(1/2速)1193、基準値(1/1速)1194、生成PageID1195およびTimestamp1196の項目を含む。図11(d)の管理テーブルの1つ目の基準値のレコードは、給紙段1に普通紙3がセットされていることを示す。当該レコードは、「2019/07/18」の「10:04:06」に電源投入されてから累積で60014枚目の印刷処理において、「給紙段1」から「普通紙3」を「1/1速」で給紙されていることを示す。また、当該レコードは、印刷結果が測色され、基準値として登録されていることを示す。「普通紙3」が「給紙段1」から除去された場合、1番目のレコードは削除される。
図11(e)は、補正情報保存部310が補正値を管理するテーブルを示す。図11(e)の管理テーブルの情報は、基準値1193と補正値1198とが異なるが、他の情報は、図11(d)の管理テーブルの情報と同様である。「普通紙3」が「給紙段1」から除去された場合、図11(d)の管理テーブルと同様、上記の1番目のレコードは削除される。
図11で説明した管理テーブルを用いて調整を行うためには、4色分のパッチの測色結果が揃っている必要がある。図11(a)のように4色分のパッチを1枚の出力用紙に印刷できる場合もあるが、出力用紙の余白が足りず4色分のパッチを1枚の出力用紙に印刷できない場合もある。4色のパッチが1枚に印刷できない場合、パッチは2色ずつに分割され、2枚の用紙に印刷される。
図12は、パッチの出力例を示す図である。図12に示されるパッチの出力例は、用紙サイズに応じたリアルタイム多階調補正を目的としている。ここで、カラーセンサー1161、1162が読み取るパッチ(シアン1110、マゼンタ1150、イエロー1130およびブラック1140)のサイズは予め定められている。例えば、1つのパッチの搬送方向のサイズを11mmとした場合、10%刻みでトナー単色の濃度が10個分のパッチを連続で印刷するためには、110mm(=11mm×10)の長さが必要となる。ここで、搬送方向に沿ってシアン1110とイエロー1130との2色のパッチが配置される場合、搬送方向に220mm以上の長さが必要となる。従って、印刷装置101は、用紙サイズの搬送方向の長さに応じてパッチの印刷方法を切り替える。
図12(a)は、パッチを印刷するための余白の領域が不足していない用紙サイズの用紙にパッチを印刷する場合の出力例を示す。図12(a)の用紙1200の用紙サイズは、例えば、ラージサイズである。用紙1200には、シアン1202、マゼンダ1205、イエロー1203およびブラック1204の各トナー単色の濃度を10%刻みで、10個(10段階)ずつ、合計40個のパッチが印刷される。図12(a)の例の場合、用紙1200の搬送方向に沿って、2色のパッチを印刷するための余白の領域が不足していないため、シアン1202とイエロー1203との2色のパッチを用紙1200の余白の領域に印刷することができる。マゼンダ1205とブラック1204との2色のパッチも同様である。つまり、1枚の用紙に4色のパッチを印刷することができる。
図12(b)は、パッチを印刷するための余白の領域が1枚の用紙では不足している用紙サイズの用紙にパッチを印刷する場合の出力例を示す。図12(b)の用紙1210の用紙サイズは、例えば、スモールサイズである。印刷装置101は、用紙1210と用紙1220との2枚の用紙に分けてパッチを印刷する。用紙1210には、シアン1212とブラック1213との各トナー単色の濃度が10%刻みで10個(10段階)ずつ、合計20個のパッチが印刷される。用紙1220には、イエロー1222とマゼンダ1223との各トナー単色の濃度が10%刻みで10個(10段階)ずつ、合計20個のパッチが印刷される。
図13は、用紙サイズごとのパッチの印刷方法を決定するためのテーブルの一例を示す図である。印刷装置101は、印刷する用紙サイズに応じて、4色のパッチを1枚の用紙に印刷するか、2色ずつのパッチに分けて2枚の用紙に印刷するかを、図13のテーブルに基づいて決定することができる。用紙サイズの送り方向(搬送方向)が所定サイズ以下の場合、パッチを分割すると判定される。以上において、用紙に印刷されるパッチの位置は、余白領域のうち任意の位置であってよい。また、4色のパッチを印刷する位置のパターンは任意のパターンであってもよい。また、パッチの色は任意の色であってもよい。本実施形態では、パッチが印刷される箇所は、用紙の余白であるものとして説明しているが、用紙の余白以外の部分にパッチが印刷された場合にも、本実施形態を適用することができる。
次に、本実施形態のパッチの印刷制御および測色したパッチに基づく補正について説明する。図14は、第1実施形態における処理中のページに印刷するパッチを決定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14のフローチャートは、図4のS4017において、パッチ合成部309が印刷画像を受信したことに応じて開始される。
パッチ合成部309は、2枚目の用紙待ち情報を参照する(S1101)。2枚目の用紙待ち情報は、パッチを印刷するための余白の領域が不足している場合、1枚目に印刷する2色のパッチを印刷済みであるときに、残りの2色のパッチを印刷するための用紙タイプを示す情報である。図15(a)は、2枚目の用紙待ち情報の一例を示す。2枚目の用紙待ち情報は、印刷装置101の起動時に初期化される。
パッチ合成部309は、2枚目の用紙待ち中であるかを判定する(S1402)。このとき、パッチ合成部309は、2枚目の用紙待ち情報に情報が登録されているかに基づき、S1402の判定を行う。パッチ合成部309は、2枚目の用紙待ち情報に情報が登録されていない場合、2枚目の用紙を待っていないと判定する。この場合、パッチ合成部309は、S1402でNOと判定し、フローをS1416に進める。一方、パッチ合成部309は、S1402でYESと判定した場合、フローをS1403に進める。
パッチ合成部309は、図4のS4017で画像生成部307から通知された用紙タイプと上述した2枚目の用紙待ち情報に登録されている用紙タイプとが一致するかを判定する(S1403)。パッチ合成部309は、2枚目の用紙待ち情報に登録された用紙タイプと画像生成部307から通知された用紙タイプとが一致すると判定した場合、S1403でYESと判定する。この場合、パッチ合成部309は、フローをS1404に進める。一方、パッチ合成部309は、S1403でNOと判定した場合、フローをS1414に進める。
パッチ合成部309は、S1403でYESと判定した場合、挿入要求情報を参照する(S1404)。図15(b)は、挿入要求情報の一例を示す図である。挿入要求情報は、パッチ合成部309が投入を要求したチャート挿入ジョブに指定した用紙タイプ、挿入枚数および処理枚数を示す情報である。挿入要求情報は、印刷装置101の起動時に初期化されている。
パッチ合成部309は、挿入要求情報に情報が登録されているかを判定する(S1405)。パッチ合成部309は、挿入要求情報が登録されている場合は挿入要求中であるため、S1405でYESと判定し、フローをS1406に進める。一方、パッチ合成部309は、挿入要求情報が登録されていない場合は挿入要求中でないため、S1405でNOと判定し、フローをS1409に進める。
パッチ合成部309は、図4のS4017で画像生成部307から通知された情報と挿入要求情報に登録されている用紙タイプとに基づき、パッチ合成部309が要求したチャート挿入ジョブの用紙へのパッチの印刷であるかを判定する(S1406)。画像生成部307から通知された情報は、用紙タイプやチャート挿入ジョブの画像生成を示す情報等である。パッチ合成部309は、画像生成部307から通知された情報がチャート挿入ジョブの画像生成を示し、且つ画像生成部307から通知された用紙タイプと挿入要求情報に登録されている情報の用紙タイプとが一致した場合、S1406でYESと判定する。パッチ合成部309は、パッチ合成部309が要求した用紙への印刷ではないと判定した場合、S1406でNOと判定する。この場合、パッチ合成部309は、図14のフローチャートを終了させる。
パッチ合成部309は、挿入要求情報をクリアするかを判定する(S1407)。パッチ合成部309は、挿入要求情報の処理枚数のインクリメントし、挿入要求情報の挿入枚数と処理枚数とから、処理対象の挿入用紙が何枚目であるかを特定する。そして、パッチ合成部309は、全ての挿入用紙への処理が完了すると判定した場合、S1407でYESと判定し、フローをS1408に進める。パッチ合成部309は、挿入要求情報に登録されている情報をクリアする(S1408)。一方、パッチ合成部309は、全ての挿入用紙への処理が完了していないと判定した場合、S1407でNOと判定し、フローをS1409に進める。
パッチ合成部309は、図4のS4017で画像生成部307から通知された用紙サイズの余白に、4色のパッチを印刷するための領域があるかを判定する(S1409)。パッチ合成部309は、4色のパッチを印刷するための領域が不足していると判定した場合、S1409でNOと判定する。この場合、パッチ合成部309は、フローをS1410に進める。パッチ合成部309は、画像生成部307から転送された印刷画像の余白に2色のパッチを合成して印刷する(S1410)。一方、パッチ合成部309は、4色のパッチを印刷するための領域が不足していないと判定した場合、S1409でYESと判定する。この場合、パッチ合成部309は、フローをS1412に進める。
パッチ合成部309は、図15(b)に示される挿入要求情報の挿入枚数と処理枚数とに基づき、2枚目の用紙待ち情報をクリアするかを判定する(S1411)。パッチ合成部309は、S1411でNOと判定した場合、図14のフローチャートを終了させる。一方、パッチ合成部309は、S1411でYESと判定した場合、フローをS1413に進める。パッチ合成部309は、S1409でYESと判定した場合、画像生成部307から転送された印刷画像の余白に4色のパッチを合成して印刷する(S1412)。パッチ合成部309は、S1411でYESと判定した場合、またはS1412の処理を実行した場合、2枚目の用紙待ち情報として登録された用紙タイプ情報をクリアする(S1413)。そして、パッチ合成部309は、図14のフローチャートを終了させる。
上述したように、画像生成部307から通知された用紙タイプと2枚目の用紙待ち情報に登録されている用紙タイプとが一致しない場合、パッチ合成部309は、S1403でNOと判定する。この場合、パッチ合成部309は、4色のパッチのうち残りの2色のパッチを合成するために待っている2枚目の用紙が、1枚目の用紙の用紙タイプとは異なるタイプであると判定する。この場合、パッチ合成部309は、図5のS4019で、チャート挿入ジョブの投入を要求する。このとき、パッチ合成部309は、投入要求するチャート挿入ジョブに、2枚目の用紙待ち情報に登録された用紙タイプの用紙を2枚挿入するよう設定する(S1414)。パッチ合成部309は、挿入要求情報に、チャート挿入ジョブに指定した用紙タイプ、挿入枚数および処理枚数をセットする(S1415)。そして、パッチ合成部309は、フローをS1416に進める。
パッチ合成部309は、図4のS4017で画像生成部307から通知された用紙サイズの余白に、4色のパッチを印刷するための領域があるかを判定する(S1416)。S1416の処理は、S1409の処理と同様である。パッチ合成部309は、S1416でNOと判定した場合、画像生成部307から転送された印刷画像の余白に2色のパッチを合成して印刷する(S1417)。そして、パッチ合成部309は、2枚目の用紙待ち情報として登録された用紙タイプ情報をクリアする(S1418)。一方、パッチ合成部309は、S1416でYESと判定した場合、画像生成部307から転送された印刷画像の余白に4色のパッチを合成して印刷する(S1417)。パッチ合成部309は、S1418の処理またはS1419の処理を実行した後、図14のフローチャートを終了させる。
ここで、図9(b)を参照して、パッチを測色して基準値および補正値を算出する処理について、再度、説明する。用紙の余白に4色のパッチを印刷するための領域が不足している場合、4色のパッチが2色ずつに分割され、2枚の用紙にそれぞれ2色のパッチが印刷される。この場合、S921で測色センサー制御部312から基準情報保存部311に対して、先頭の用紙の2色分の測色結果が通知される。基準情報保存部311は、一時領域の用紙タイプごとの測色結果テーブルに通知された先頭の2色分の測色結果が保存されるが、4色分のパッチの測色結果が揃っていない。このため、S922でNOと判定され、S922以降の処理は実行されない。次のページが同じ用紙サイズであり且つ同じ用紙タイプの場合、基準情報保存部311は、測色センサー制御部312から次のページについて、残りの2色分の測色結果が通知される。このとき、4色分のパッチの測色結果が揃っているため、S922でYESと判定され、S923以降の処理が実行される。
以上説明したように、印刷装置101は、4色のパッチを打つための余白の領域が不足している用紙タイプの用紙を印刷する場合、4色のパッチを2色ずつに分割して2枚の用紙に印刷する。そして、印刷装置101は、4色のパッチを2色ずつに分割して2枚の用紙に印刷する際に、2枚目の用紙タイプが1枚目の用紙タイプと異なる場合、1枚目と同じ用紙タイプの用紙のチャート挿入ジョブを投入する。これにより、連続して同一の用紙タイプの2枚の用紙に4色のパッチを2色ずつ分割して印刷することができる。
そして、4色のパッチを印刷するための余白の領域が不足している用紙タイプの用紙を印刷する場合、先頭の2色のパッチを印刷した後に、同じ用紙タイプの用紙が連続しない場合がある。この場合、印刷装置101は、1枚目の用紙と同じ用紙タイプの用紙を2枚挿入するチャート挿入ジョブの投入を要求し、連続した2ページに2色ずつのパッチを印刷する。このとき、一時領域の該当する用紙タイプの測色結果テーブルには先頭の2色分の測色結果が上書きされ4色分の測色結果が揃う。印刷装置101は、以上の制御を行うことで、4色のパッチの測色結果の間隔を短くすることができ、正確な基準値および補正値を保存することが可能となる。これにより、複数のパッチを用いた階調調整の精度の低下を抑制することができる。
本実施形態では、4色のパッチを2つに分割し、2色のパッチを連続する2枚の用紙にて印刷する例について説明した。これにより、2枚の用紙の間隔を短くすることができることから、2枚の用紙に印刷されたパッチの色味の変動を抑制でき、階調調整の精度の低下を抑制できる。この点、分割されたパッチが印刷される複数の用紙に対する印刷の間隔は、所定間隔以下であれば、連続していなくてもよい。例えば、1枚目に2色のパッチが印刷され、3枚目に残りの2色のパッチが印刷されてもよい。この場合でも、分割されたパッチが印刷された2枚の用紙の印刷の間隔は短くなるため、階調調整の精度の低下を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じである。図16は、第2実施形態における処理中のページに印刷するパッチを決定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図16のフローチャート以外の各処理は、第1実施形態と第2実施形態とで共通している。図16のフローチャートは、図14のフローチャートに、S1601およびS1602が追加されている。共通している処理については、説明を省略する。
パッチ合成部309は、S1403でNOと判定した場合、フローをS1601に進める。パッチ合成部309は、給紙段管理部313の情報を参照し、2枚目の用紙待ち情報に登録されている用紙タイプと同じ用紙であり、且つラージサイズの用紙(他の用紙)が給紙段に存在するかを判定する(S1601)。ラージサイズの用紙は任意のサイズであってよいが、4色のパッチを1枚に印刷できる用紙である。パッチ合成部309は、S1601でYESと判定した場合、フローをS1602に進める。このとき、パッチ合成部309は、4色のパッチのうち残りの2色のパッチを合成するための2枚目の用紙の用紙タイプが、1枚目の用紙の用紙タイプと異なると判定している。そこで、パッチ合成部309は、印刷ジョブ生成部301にチャート挿入ジョブの投入を要求する。パッチ合成部309は、要求するチャート挿入ジョブに、2枚目の用紙待ち情報に登録された用紙タイプのラージサイズの1枚の用紙を挿入する設定を行う(S1602)。そして、パッチ合成部309は、S1602の処理を実行した後、フローをS1415に進める。パッチ合成部309は、S1601でNOと判定した場合も同様に、フローをS1415に進める。
第2実施形態では、印刷装置101は、パッチを2色ずつ分割して印刷するとき、2枚目の用紙タイプが1枚目と異なる場合には、1枚目と同じ用紙タイプのラージサイズの1ページのチャート挿入ジョブを投入する。これにより、同一の用紙タイプの1枚の用紙に4色のパッチを印刷することが可能となる。そして、第2実施形態では、1枚のラージサイズの用紙に4色のパッチが印刷される。従って、4色分の測色結果が同じ用紙に印刷されることから、正確な基準値および補正値を保存することが可能となる。その結果、色味の変動を抑制でき、複数のパッチを用いた階調調整の精度の低下を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した各実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。本発明は、上述の各実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 印刷装置
102 情報処理装置
303 ジョブ制御部
309 パッチ合成部
310 補正情報保存部
311 基準情報保存部
312 測色センサー制御部
313 給紙段管理部
2101 CPU
2109 印刷部
2110 測色部

Claims (10)

  1. 用紙に印刷された複数のパッチを測色して階調補正を行う補正手段と、
    前記複数のパッチを同じ用紙タイプの複数の用紙に分割して印刷する際に、前記複数の用紙を印刷する間隔を所定間隔以下に制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数の用紙を連続して印刷する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記複数の用紙のうち第1の用紙と当該第1の用紙の後続の第2の用紙との用紙タイプが異なる場合、前記第1の用紙と同じ用紙タイプの複数の用紙を挿入し、挿入された当該複数の用紙に分割された前記複数のパッチをそれぞれ印刷する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記複数の用紙のうち第1の用紙と当該第1の用紙の後続の第2の用紙との用紙タイプが異なる場合、前記第1の用紙と同じ用紙タイプの用紙であり且つ前記複数のパッチを印刷する領域を有する他の用紙の印刷が可能な場合、前記複数のパッチを前記他の用紙に印刷する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の用紙が印刷されており、且つ前記第2の用紙の印刷を待っているときに、前記第1の用紙と第2の用紙との用紙タイプが異なるかを判定することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記複数のパッチについてのジョブの挿入を要求しており、且つ印刷する用紙が要求した前記ジョブに基づく用紙であると判定した場合に、前記複数のパッチを前記複数の用紙または1枚の用紙に印刷する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記ジョブに基づく用紙が前記複数のパッチを1枚の中に印刷する領域を有しているかに応じて、前記複数のパッチを前記複数の用紙に分割して印刷するか、または1枚の用紙に前記複数のパッチを印刷するかを制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記複数のパッチは、前記用紙の余白に印刷されることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 用紙に印刷された複数のパッチを測色して階調補正を行う工程と、
    前記複数のパッチを同じ用紙タイプの複数の用紙に分割して印刷する際に、前記複数の用紙を印刷する間隔を所定間隔以下に制御する工程と、
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
  10. 請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の画像形成装置の各手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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