JP2021077757A - SiC基板の再生方法 - Google Patents

SiC基板の再生方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021077757A
JP2021077757A JP2019202850A JP2019202850A JP2021077757A JP 2021077757 A JP2021077757 A JP 2021077757A JP 2019202850 A JP2019202850 A JP 2019202850A JP 2019202850 A JP2019202850 A JP 2019202850A JP 2021077757 A JP2021077757 A JP 2021077757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
sic substrate
gan layer
substrate
polishing liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019202850A
Other languages
English (en)
Inventor
法久 有福
Norihisa Arifuku
法久 有福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2019202850A priority Critical patent/JP2021077757A/ja
Publication of JP2021077757A publication Critical patent/JP2021077757A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】SiC基板の再生に要する工数を低減し、更に、SiC基板を再生できる回数を増やすSiC基板の再生方法を提供する。【解決手段】表面側に窒化物層が形成されたSiC基板1の再生方法であって、研磨装置のチャックテーブル20の保持面20aで該SiC基板の裏面側を保持する保持工程と、研磨装置の研磨パッド48から酸性の研磨液58を供給しながら研磨パッドを用いてSiC基板の表面側を研磨して、窒化物層3を除去する除去工程と、SiC基板を洗浄する洗浄工程と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、表面側に窒化物の薄膜が形成されたSiC基板の再生方法に関する。
近年、発光ダイオード(LED)、レーザーダイオード(LD)、電力変換に使用されるパワーデバイス等の半導体材料として、窒化ガリウム(GaN)が用いられている。GaNの単結晶層であるGaN層は、例えば、結晶の格子定数が比較的GaNに近い炭化ケイ素(SiC)の単結晶で形成された基板上にエピタキシャル成長により形成される。
そして、このGaN層を用いてLED等の各種デバイスが製造される。デバイスメーカーは、複数の異なる製造条件でSiC基板上にGaN層を用いた各種デバイスを試験的に製造することで良好な製造条件を抽出し、この良好な製造条件を量産工程に反映させることで、各種デバイスを量産することがある。
従来、良好な製造条件を抽出するために使用したSiC基板を廃棄していたが、SiC基板は高価であるので、使用したSiC基板を再生して再利用することが行われている(例えば、特許文献1を参照)。
例えば、SiC基板を再生するためには、まず、ブラスト加工又はラッピング加工により、SiC基板の表面側に形成されているGaN層を除去する(GaN層除去工程)。次いで、ブラスト加工等によりSiC基板の表面側に形成されたダメージ層を研磨加工により除去する(表面研磨工程)。その後、SiC基板の表面を洗浄する(洗浄工程)。
特開2011−86672号公報
この様に、ブラスト加工等によりGaN層を除去する場合、SiC基板には比較的深いダメージ層が形成される。例えば、SiC基板の表面からの深さが10μm程度のダメージ層が形成される。それゆえ、ダメージ層を除去するための表面研磨工程が別途必要になる。
しかし、SiC基板の表面側を研磨加工により10μm程度除去するためには、例えば、10時間程度もの時間を要する。更に、1回の再生でSiC基板を10μmも除去することになるので、再生して利用できる回数が制限される。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、SiC基板の再生に要する工数を低減し、更に、SiC基板を再生できる回数を増やすことを目的とする。
本発明の一態様によれば、表面側に窒化物層が形成されたSiC基板の再生方法であって、研磨装置のチャックテーブルの保持面で該SiC基板の裏面側を保持する保持工程と、該研磨装置の研磨パッドから酸性の研磨液を供給しながら該研磨パッドを用いて該SiC基板の該表面側を研磨して、該窒化物層を除去する除去工程と、該SiC基板を洗浄する洗浄工程と、を備えるSiC基板の再生方法が提供される。
好ましくは、前記窒化物層はGaN層である。
本発明の一態様に係るSiC基板の生成方法では、研磨装置の研磨パッドから酸性の研磨液を供給しながら研磨パッドを用いてSiC基板の表面側を研磨して、SiC基板の表面側に形成されている窒化物層を除去する。
この様に、ブラスト加工等を行うことなく、研磨加工のみにより窒化物の薄膜を除去する。それゆえ、SiC基板の再生に要する工数を低減できる。更に、ブラスト加工等を行わないので、SiC基板にダメージ層が形成されない。それゆえ、ブラスト加工等を行う場合に比べて、除去されるSiC基板の厚さを低減できる。従って、SiC基板を再生できる回数を増やすことができる。
図1(A)はSiC基板及びGaN層の断面図であり、図1(B)は保護テープをSiC基板に貼り付けるときのSiC基板等の斜視図である。 研磨装置の斜視図である。 研磨ユニット及び研磨パッド等の断面図である。 SiC基板の再生方法のフロー図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、図1(A)を用いて、本実施形態において再生されるSiC基板1について説明する。図1(A)は、SiC基板1及びGaN層3の断面図である。
SiC基板1は、円盤状の基板であり、円形の表面1a及び裏面1bを有する。表面1aから裏面1bまでのSiC基板1の厚さは、例えば、350μmである。SiC基板1の表面1a側には、厚さ0.5μmから数μm程度のGaN層(窒化物層)3がエピタキシャル成長により形成されている。
GaN層3には、LED等のデバイスが形成されている。本実施形態では、表面1a側のGaN層3を研磨により除去することでSiC基板1を再生するが、GaN層3を研磨する前には、SiC基板1の裏面1bに保護テープ5を貼り付けてテープ付き基板7を形成する。
保護テープ5は、可撓性を有するフィルム状の基材層を有する。基材層は、PO(ポリオレフィン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等で形成されている。
基材層の一方の面には、接着層(糊層)が設けられている。接着層は、それぞれ紫外線硬化型のシリコーンゴム、アクリル系材料、エポキシ系材料等で形成されている。この接着層が、SiC基板1の裏面1bに貼り付けられる。
図1(B)は、保護テープ5をSiC基板1に貼り付けるときのSiC基板1等の斜視図である。保護テープ5をSiC基板1に貼り付けることで、研磨や搬送等の際におけるSiC基板1への衝撃を緩和でき、SiC基板1の損傷を低減できる。
なお、図1(B)では、円形の保護テープ5を裏面1bに貼り付ける様子を示すが、裏面1bの径よりも大きな一辺を有する矩形の保護テープ5を裏面1bに貼り付けた後、裏面1bの外形と略同じ径を有する円形となる様に、保護テープ5を切り取ってもよい。
テープ付き基板7は研磨装置2へ搬送され、研磨装置2によりGaN層3が研磨される。ここで、図2を用いて研磨装置2の構成について説明する。図2は、研磨装置2の斜視図である。
研磨装置2は、各構成要素を支持する基台4を有する。基台4の前方(X軸方向の一方)側の上面には、カセット載置台6a,6bが設けられている。カセット載置台6a上には、例えば、研磨加工前のテープ付き基板7を収容したカセット8aが載置される。
カセット載置台6bには、例えば、研磨加工後のテープ付き基板7を収容するためのカセット8bが載置される。カセット載置台6a,6bの間には、カセット載置台6a,6bにテープ付き基板7を搬送する搬送ロボット10が設けられている。
カセット載置台6aの後方(X軸方向の他方)には、複数の位置決めピンによりテープ付き基板7の位置を決めるための位置決めテーブル12が設けられている。テープ付き基板7は、搬送ロボット10によりカセット8aから位置決めテーブル12へ搬送される。
位置決めテーブル12の後方には、搬入機構(ローディングアーム)14と、搬出機構(アンローディングアーム)16とが設けられている。搬入機構14は、位置決めテーブル12から後述する搬入出領域へテープ付き基板7を搬出する。
搬入機構14及び搬出機構16よりも後方側における基台4の上面側には、開口4aが設けられている。この開口4a内には、上面視で矩形状のX軸移動テーブル18が設けられている。
X軸移動テーブル18上には、円盤状のチャックテーブル20が設けられている。チャックテーブル20は、上部に多孔質プレート22(図3参照)を備える。多孔質プレート22の表面(保持面20a)とは反対側には、流路20bの一端が接続されている(図3参照)。
流路20bの他端には、エジェクタ等の吸引源(不図示)が接続されている。吸引源を動作させると、多孔質プレート22の表面には負圧が作用する。それゆえ、多孔質プレート22の表面は、テープ付き基板7を吸引して保持する保持面20aとして機能する。
チャックテーブル20の下方には不図示の回転機構が設けられており、チャックテーブル20はこの回転機構に連結している。回転機構を動作させると、チャックテーブル20は、所定の回転軸の周りに回転する。
回転機構の下方には、X軸方向移動機構(不図示)が設けられている。X軸方向移動機構を動作させることにより、チャックテーブル20等はX軸方向に沿って移動する。例えば、チャックテーブル20は、開口4a内の前方側に位置する搬入出領域24と、開口4a内の後方側に位置する研磨領域26との間を、X軸方向に沿って移動する。
研磨装置2の基台4の後方側の端部には、基台4の上面よりも上方に突出している壁状の支持部4bが設けられている。支持部4bの前面には、各々Z軸方向と平行な一対のZ軸ガイドレール28が設けられている。
各Z軸ガイドレール28には、Z軸移動プレート30がスライド可能な態様で取り付けられている。Z軸移動プレート30の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール28に平行なZ軸ボールねじ32が回転可能な態様で結合されている。
Z軸ボールねじ32の一端部には、Z軸パルスモータ34が連結されている。Z軸パルスモータ34でZ軸ボールねじ32を回転させれば、Z軸移動プレート30は、Z軸ガイドレール28に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動プレート30の前面には、研磨ユニット36が固定されている。研磨ユニット36は、円筒形状のスピンドルハウジング38を有する。スピンドルハウジング38内には、スピンドル40が回転可能な態様で設けられている。
スピンドル40の上端には、スピンドル40を回転させるモータ(不図示)が連結されている。また、スピンドル40の下端には、円盤状のマウント42の上面が連結されている。マウント42の下面には、SiC基板1の直径よりも大きな直径を有する円盤状の研磨ホイール44が設けられている。
研磨ホイール44は、マウント42の下面に連結された円盤状の基台46(図3参照)を有する。基台46は、アルミニウム又はステンレス鋼等の金属で形成されている。基台46の下面には、ウレタンフォーム(即ち、発泡ポリウレタン)で形成された研磨パッド48(図3参照)が固定されている。但し、研磨パッド48は、ウレタンフォームに限定されず、他の樹脂の発泡体で形成されてもよく、また、不織布で形成されてもよい。
研磨パッド48は、基台46と略同径の円盤形状を有する。研磨パッド48には、複数の砥粒(不図示)が分散された状態で固定されている。本実施形態の砥粒は、シリカで形成されており、0.1μmから10μm程度の平均粒径を有する。但し、砥粒は、シリカに限定されず、アルミナ、ダイヤモンド、cBN(cubic boron nitride)等で形成されてもよい。
研磨ユニット36の上部には、研磨液が供給される流路50の一端が接続されている。流路50の他端には、研磨液供給源52が接続されている。研磨液供給源52には、酸性の研磨液が貯留されている。酸性の研磨液は、流路50を介して研磨液供給源52から研磨ユニット36へ供給される。
本実施形態における酸性の研磨液は、過マンガン酸ナトリウム水溶液である。但し、酸性の研磨液は、過マンガン酸ナトリウム水溶液に限定されず、過マンガン酸カリウム水溶液や、他の酸性の水溶液であってもよい。
次に、研磨ユニット36及び研磨ホイール44の内部構造について説明する。図3は、研磨ユニット36及び研磨ホイール44等の断面図である。酸性の研磨液は、スピンドル40及びマウント42をZ軸方向に貫く第1の研磨液供給路54を経て、研磨ホイール44へ供給される。
第1の研磨液供給路54は、スピンドル40の外径よりも小さい径を有する円筒形状の空洞であり、スピンドル40及びマウント42に形成されている。第1の研磨液供給路54の下端は、研磨ホイール44に形成された第2の研磨液供給路56の上端に接続されている。
第2の研磨液供給路56は、第1の研磨液供給路54と同径に形成された円筒形状の空洞である。第2の研磨液供給路56は、研磨ホイール44の厚さ方向において、研磨ホイール44を貫く様に形成されている。
第2の研磨液供給路56及び第1の研磨液供給路54は、Z軸方向と平行な1つの直線を形成する様に配置されている。研磨液供給源52から供給される酸性の研磨液58は、第1の研磨液供給路54及び第2の研磨液供給路56を経て、研磨ホイール44の下方へ供給される。
酸性の研磨液58を供給しながら、研磨ホイール44を用いて表面1a側のGaN層3は研磨される。研磨工程後、チャックテーブル20が研磨領域26から搬入出領域24へ移動し、搬出機構16によりチャックテーブル20からテープ付き基板7が搬出される。
カセット載置台6bと搬出機構16との間には、スピンナ洗浄ユニット60が設けられている(図2参照)。スピンナ洗浄ユニット60は、SiC基板1を洗浄及びスピン乾燥する。洗浄後のテープ付き基板7は、搬送ロボット10によりスピンナ洗浄ユニット60からカセット8bへ搬送される。
次に、研磨装置2を用いてSiC基板1上のGaN層3を除去し、SiC基板1を再生する再生方法について説明する。図4は、SiC基板1の再生方法のフロー図である。まず、図1(B)を用いて説明した様に、SiC基板1の裏面側に保護テープ5を貼り付けて、テープ付き基板7を形成する(保護テープ貼り付け工程(S10))。
保護テープ貼り付け工程(S10)の後、GaN層3が露出する態様で、チャックテーブル20上にテープ付き基板7を載置する。そして、吸引源を動作させて、テープ付き基板7を保持面20aで保持する。これにより、SiC基板1の裏面側が保持面20aで保持される(保持工程(S20))。
保持工程(S20)の後、チャックテーブル20及び研磨ホイール44を所定の方向にそれぞれ例えば750rpmで回転させる。そして、徐々に研磨ホイール44をZ軸方向に沿って徐々に下降させ、研磨パッド48の下面を表面1a側のGaN層3に接触させる。研磨パッド48の下面が表面1a側のGaN層3に接触すると、表面1a側のGaN層3が研磨される。
研磨時には、図2及び図3に示す様に、研磨パッド48の下面の一部が表面1a側のGaN層3の全面に接触する。このとき、研磨ホイール44は、GaN層3を保持面20a側へ押圧する。例えば、研磨ホイール44は、500g/cmの圧力でGaN層3を保持面20a側へ押圧する。
また、研磨時には、研磨ホイール44からGaN層3へ酸性の研磨液58が供給しながら研磨ホイール44を保持面20a側へ押圧する。研磨液58の単位時間当たりの供給量は、例えば、100ml/minから200ml/minとする。
GaN層3の研磨レート(即ち、単位時間当たりに除去される厚さ)は、所定の条件を調節することにより調節可能である。所定の条件は、例えば、チャックテーブル20及び研磨ホイール44の単位時間当たりの各回転数、酸性の研磨液58の単位時間当たりの供給量、研磨ホイール44からSiC基板1への圧力等に応じて決まる。
それゆえ、GaN層3の研磨レートとGaN層3の厚さとに基づいて、GaN層3を除去するために研磨に要する時間を予め算出できる。例えば、圧力を500g/cm、研磨液58の供給量を100ml/minから200ml/minとし、0.5μmのGaN層3を研磨する場合、GaN層3を除去するために要する時間は、例えば、10分から15分と算出される。
算出された時間、GaN層3を研磨することにより、GaN層3は、表面1a側から除去される(除去工程(S30))。除去工程(S30)では、酸化剤として機能する酸性の研磨液58をGaN層3に供給するので、GaN層3の表面は酸化されて変質する。
研磨パッド48の砥粒は、この変質したGaN層3の表面を研磨する。GaN層3が変質することにより、GaN層3が変質していない場合に比べて、GaN層3は研磨され易くなる(即ち、GaN層3の研磨レートは向上する)。
なお、除去工程(S30)は、主としてGaN層3を除去するが、より確実にGaN層3を除去するために、上述の算出された時間よりも、例えば、数秒以上1分以下だけ研磨時間を延長してもよい。この場合、SiC基板1の表面1aが僅かながら研磨される。
除去工程(S30)の後、スピンナ洗浄ユニット60を用いて、SiC基板1を洗浄する(洗浄工程(S40))。例えば、SiC基板1の裏面1b側をスピンナテーブル(不図示)で保持した状態で、スピンナテーブルを回転させる。
スピンナテーブルを回転させながら、SiC基板1の表面1a側に、純水等の流体や、純水及びエアから成る2流体を噴射することで、酸性の研磨液58、屑等がSiC基板1から除去される。
本実施形態では、ブラスト加工又はラッピング加工を行うことなく、研磨ホイール44を用いて表面1a側のGaN層3を研磨することでGaN層3を除去する。それゆえ、SiC基板1の再生に要する工数を低減できる。
また、ブラスト加工又はラッピング加工を行わないので、GaN層3の除去時にSiC基板1にダメージ層が形成されない。それゆえ、ブラスト加工又はラッピング加工を行う場合に比べて、除去されるSiC基板1の厚さを低減できる。従って、SiC基板1を再生できる回数を増やすことができる。
ところで、砥粒を有する研磨液58を表面1a側に供給しながら、砥粒を有しない研磨パッド48で表面1a側を研磨する場合、研磨レートが比較的低くなる。これに対して、本実施形態では、研磨パッド48に砥粒が固定された(即ち、固定砥粒の)研磨パッド48を用いる。それゆえ、遊離状態の砥粒を含む研磨液58を供給しながら砥粒を有しない研磨パッド48で表面1a側のGaN層3を研磨する場合に比べて、研磨レートを向上できる。
更に、本実施形態では、酸性の研磨液58を供給することで、GaN層3の表面を変質させながら、このGaN層3を研磨する。この様に、研磨パッド48の固定砥粒と、酸性の研磨液58との相乗的な効果により、比較的高い研磨レートを実現できる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。例えば、表面1a上に形成されるエピタキシャル成長層は、GaN層3に限定されない。
エピタキシャル成長層は、InAlGaN(0≦x<1,0≦y<1,0≦z<1,x+y+z=1)によりそれぞれ表現される、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)等であってもよい。また、異なる組成の窒化物層が積層されたエピタキシャル成長層が表面1a上に形成されてもよい。
ところで、酸性の研磨液58を用いるのであれば、砥粒が研磨パッド48に固定された研磨ホイール44を必ずしも用いなくてもよい。砥粒が固定された研磨パッド48を用いる場合に比べて研磨レートは低下するが、酸性の研磨液58に砥粒を添加して、砥粒を有しない研磨パッド48でGaN層3を研磨してもよい。この場合も、SiC基板1の再生に要する工数を低減し、SiC基板1を再生できる回数を増やすことができる。
1 SiC基板
1a 表面
1b 裏面
2 研磨装置
3 GaN層(窒化物層)
4 基台
4a 開口
4b 支持部
5 保護テープ
6a,6b カセット載置台
7 テープ付き基板
8a,8b カセット
10 搬送ロボット
12 位置決めテーブル
14 搬入機構(ローディングアーム)
16 搬出機構(アンローディングアーム)
18 X軸移動テーブル
20 チャックテーブル
20a 保持面
20b 流路
22 多孔質プレート
24 搬入出領域
26 研磨領域
28 Z軸ガイドレール
30 Z軸移動プレート
32 Z軸ボールねじ
34 Z軸パルスモータ
36 研磨ユニット
38 スピンドルハウジング
40 スピンドル
42 マウント
44 研磨ホイール
46 基台
48 研磨パッド
50 流路
52 研磨液供給源
54 第1の研磨液供給路
56 第2の研磨液供給路
58 研磨液
60 スピンナ洗浄ユニット

Claims (2)

  1. 表面側に窒化物層が形成されたSiC基板の再生方法であって、
    研磨装置のチャックテーブルの保持面で該SiC基板の裏面側を保持する保持工程と、
    該研磨装置の研磨パッドから酸性の研磨液を供給しながら該研磨パッドを用いて該SiC基板の該表面側を研磨して、該窒化物層を除去する除去工程と、
    該SiC基板を洗浄する洗浄工程と、
    を備えることを特徴とするSiC基板の再生方法。
  2. 前記窒化物層はGaN層であることを特徴とする請求項1記載のSiC基板の再生方法。
JP2019202850A 2019-11-08 2019-11-08 SiC基板の再生方法 Pending JP2021077757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019202850A JP2021077757A (ja) 2019-11-08 2019-11-08 SiC基板の再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019202850A JP2021077757A (ja) 2019-11-08 2019-11-08 SiC基板の再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021077757A true JP2021077757A (ja) 2021-05-20

Family

ID=75898374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019202850A Pending JP2021077757A (ja) 2019-11-08 2019-11-08 SiC基板の再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021077757A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009123806A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Denso Corp 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2010087106A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Showa Denko Kk 炭化珪素単結晶基板
JP2011199096A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Disco Corp ウエーハの研削方法
JP2017108118A (ja) * 2015-12-03 2017-06-15 ファン トリライアント SiCウェハのCMP材料除去レートを向上させるためのシリコンカーバイドエッチング液としての岩塩型塩
JP2019186323A (ja) * 2018-04-05 2019-10-24 株式会社ディスコ SiC基板の研磨方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009123806A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Denso Corp 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2010087106A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Showa Denko Kk 炭化珪素単結晶基板
JP2011199096A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Disco Corp ウエーハの研削方法
JP2017108118A (ja) * 2015-12-03 2017-06-15 ファン トリライアント SiCウェハのCMP材料除去レートを向上させるためのシリコンカーバイドエッチング液としての岩塩型塩
JP2019186323A (ja) * 2018-04-05 2019-10-24 株式会社ディスコ SiC基板の研磨方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4790322B2 (ja) 加工装置および加工方法
KR102216978B1 (ko) 서포트 플레이트, 서포트 플레이트의 형성 방법 및 웨이퍼 가공 방법
US20110065365A1 (en) Grinding method and grinding apparatus for polishing pad for use in double-side polishing device
TWI823988B (zh) 研磨墊
JP5498857B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP2019054082A (ja) ウェーハの加工方法
JP2008036744A (ja) 研磨装置
JP6999322B2 (ja) ウエーハの研削方法
JP2021077757A (ja) SiC基板の再生方法
JP6173036B2 (ja) 加工装置
JP2016093875A (ja) 被加工物の研削方法
JP2007221030A (ja) 基板の加工方法
JP6541476B2 (ja) ウェーハの研磨方法
JP2006015423A (ja) ビトリファイドボンド砥石の目立て方法および目立てボード
JP7118558B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP2006198737A (ja) ビトリファイドボンド砥石
JP5357672B2 (ja) 研削方法
JP7490311B2 (ja) 研磨装置及び研磨方法
JP2000158334A (ja) 作業用トレー及び研削方法
JP2020167303A (ja) 処理装置及び処理方法
JP5653234B2 (ja) 硬質基板の研削方法
JP2023108102A (ja) ウェーハの研磨方法
TW201248710A (en) Method for grinding wafer
JP2006156688A (ja) 鏡面面取り装置およびそれ用の研磨布
JP2021002606A (ja) ウェーハの再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240604