JP2021076652A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低温度に伴う液晶式の表示部の応答遅れの発生を抑制すると共に、応答遅れ抑制の間も本来の表示と同等の表示を可能とする表示装置を提供する。【解決手段】画像を表示する液晶ディスプレイ121と、電力供給により発光し、液晶ディスプレイに対して画像の表示のための光を照射するバックライト122と、液晶ディスプレイの画像処理、およびバックライトへの電力供給を制御する制御部125と、を備える表示装置であって、液晶ディスプレイの周りの使用環境温度を検知する温度センサ123を備え、制御部は、温度センサによって得られる使用環境温度が、予め定めた所定温度より低いときに、画像の輝度を相対的に低く設定すると共に、バックライトの消費電力を相対的に高く設定する。【選択図】図1
Description
本発明は、液晶式の表示部を用いた表示装置に関するものである。
従来の車両用表示装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の車両用表示装置では、液晶式のディスプレイ(液晶表示部)が使用されている。液晶式のディスプレイは、低温時に、液晶の応答性能が低下して液晶の応答遅れが発生する。よって、表示装置のマイコンは、車室内温度センサからの信号に基づいて、車室内温度が予め設定された温度以下であるか否かを判定して、低温時におけるディスプレイの表示応答遅れが解消される温度に到達するまでの到達時間を算出する。そして、マイコンは、到達時間、および応答遅れが発生していることを表わす発生情報をディスプレイに表示するようになっている。これにより、低温時のディスプレイの応答遅れに対して、ユーザに注意を促すことができるようになっている。
また、特許文献2のヘッドアップディスプレイ装置では、例えばTFT液晶パネルを用いた表示部と、表示部に光を照射する光源部とを備えている。表示部が低温で表示応答性が悪いときに、光源部の輝度が増すように、駆動電流が増大される(高輝度発光)。そして、光源部に発生する熱によって表示部を温めて、表示応答性の低下を解消するようになっている。表示部を温める際には、光源部の光が表示部を透過しないように、液晶セルの配向が制御されるようになっており、高輝度発光される際の光源部の光は、運転者に視認されることがないようになっている。つまり、表示部を温めている間は、表示部による本来の表示機能が停止される。
しかしながら、上記特許文献1では、低温時において、応答遅れが発生していることをユーザに伝えるのみであって、低温状態を素早く解消する構成は備えていない。
一方、上記特許文献2では、低温時の表示応答性の低下を素早く解消するようにしているが、その間における本来の表示機能が停止される。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、低温度に伴う液晶式の表示部の応答遅れの発生を抑制すると共に、応答遅れ抑制の間も本来の表示と同等の表示を可能とする表示装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本発明では、画像を表示する液晶式の表示部(121)と、
電力供給により発光し、表示部に対して画像の表示のための光を照射する光源部(122)と、
表示部の画像処理、および光源部への電力供給を制御する制御部(125)と、を備える表示装置であって、
表示部の周りの使用環境温度を検知する温度検知部(123)を備え、
制御部は、温度検知部によって得られる使用環境温度が、予め定めた所定温度より低いときに、画像の輝度を相対的に低く設定すると共に、光源部の消費電力を相対的に高く設定することを特徴としている。
電力供給により発光し、表示部に対して画像の表示のための光を照射する光源部(122)と、
表示部の画像処理、および光源部への電力供給を制御する制御部(125)と、を備える表示装置であって、
表示部の周りの使用環境温度を検知する温度検知部(123)を備え、
制御部は、温度検知部によって得られる使用環境温度が、予め定めた所定温度より低いときに、画像の輝度を相対的に低く設定すると共に、光源部の消費電力を相対的に高く設定することを特徴としている。
この発明によれば、表示部(121)の使用環境温度が、所定温度より低いときに、光源部(122)の消費電力を相対的に高く設定することで、発熱量を増加させて、表示部(121)を積極的に温めることができる。よって、低温度に伴う液晶式の表示部(121)の応答遅れの発生を抑制することができる(表示部(121)の応答遅れが発生する時間を短くすることができる)。
加えて、消費電力を相対的に高く設定するのに加えて、画像の輝度を相対的に低く設定するので、応答遅れ抑制の間も本来の表示と同等の表示が可能となり、視認者は、通常と同等の画像を視認することができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の表示装置120を図1〜図3に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態では、表示装置120は、車両用の虚像表示装置100に適用されたものとなっている。虚像表示装置100は、車両の運転者前方の投影部材(ここではウインドシールド10)に、表示装置120(液晶ディスプレイ121)の画像を投影する装置である。
第1実施形態の表示装置120を図1〜図3に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態では、表示装置120は、車両用の虚像表示装置100に適用されたものとなっている。虚像表示装置100は、車両の運転者前方の投影部材(ここではウインドシールド10)に、表示装置120(液晶ディスプレイ121)の画像を投影する装置である。
つまり、虚像表示装置100は、表示装置120から出射される画像を表す表示光(図1中の矢印)を、車両のウインドシールド10の投射位置10aに入射させる。そして、虚像表示装置100は、運転者(視認者)と投射位置10aとを結ぶ線の車両前方延長線上(ウインドシールド10の前方=前景)に、虚像20として重畳表示して、運転者に視認させるものとなっている。このような虚像表示装置100を、ヘッドアップディスプレイ(Head‐Up Display)装置100と呼び、以下、「HUD装置100」と表記する。
尚、ウインドシールド10は、車両のフロント側のシールドであり、例えば2枚のガラスと、その中間に設けられる中間膜とから形成された合わせガラスが使用されている。ウインドシールド10は、車両上方から見た場合の左右方向、および車両側方から見た場合のウインドシールド10のラインに沿う方向にわずかな曲率を有しており、凹面鏡と同一の効果により、表示像を拡大して、より遠方に表示できるようになっている。
HUD装置100は、筐体110、表示装置120、平面鏡130、および凹面鏡140等を備えている。
筐体110は、表示装置120、平面鏡130、および凹面鏡140等を内部に収容するケース部材であり、例えば、直方体を成している。筐体110の上側(ウインドシールド10側)には、表示装置120からの表示光が出射(通過)できるように、開口部111が形成されている。開口部111には、筐体110内への塵、埃等の侵入を防止する透光性の防塵シートが設けられている。筐体110は、車両のインストルメントパネル内に配置されている。尚、インストルメントパネルの上面にも表示光が通過するためのインパネ開口部が形成されている。
表示装置120は、液晶ディスプレイ121、バックライト122、温度センサ123、照度センサ124、および制御部125等を有している。
液晶ディスプレイ121は、バックライト122からの光によって透過照明されて、表示面に所定の画像を表示するものであり、制御部125によって駆動制御(画像処理)されるようになっている。液晶ディスプレイ121は、例えば、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor=TFT)が用いられたTFT液晶ディスプレイが使用されている。液晶ディスプレイ121は、本発明の液晶式の表示部(Liquid Crystal Display=LCD)に対応する。
ここで、液晶ディスプレイ121の温度(液晶温度)が、冬場等において、予め定めた所定温度(例えば、0℃)より低いときに、液晶ディスプレイ121の反応速度が低下して出力画像に残像が発生するようになる。そして、残像発生の度合は、液晶ディスプレイ121の温度が低くなるほど、高くなる。
バックライト122は、液晶ディスプレイ121の背面側(表示面の反対側)に配置されて、通電(電力供給)されることで発光して、液晶ディスプレイ121に対して画像表示のための光を照射する光源部となっている。バックライト122は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode=LED)が使用されている。発光ダイオードは、複数設けられて、格子状に配置されている。バックライト122は、制御部125によって、発光状態が制御されて、液晶ディスプレイ121に対する光軸に沿うように、光を照射する。
そして、液晶ディスプレイ121は、バックライト122から照射される光によって、画像を表わす表示光を、バックライト122とは反対側となる平面鏡130に向けて出射するようになっている。液晶ディスプレイ121の表示光を出射する面(表示面)は、例えば、水平方向を向いており、また表示光の光軸が車両の上下方向を向くように(出射方向が車両の上方側を向くように)配置されている。
液晶ディスプレイ121によって形成される画像(所定の画像)は、例えば、車両走行時における車速(図3)、各種の警告表示(図4、図5)、および走行距離等の車両情報とすることができる。あるいは、液晶ディスプレイ121によって形成される画像は、車両用ナビゲーションシステムにおける地図情報、地図上における自車の現在位置情報、あるいは目的地への案内情報等のナビ情報とすることができる。
液晶ディスプレイ121は、上記のような複数種類の表示情報を1つずつ、あるいは、複数組み合わせて、液晶ディスプレイ121の表面に形成することができるようになっている。運転者は表示切替えスイッチにより、表示情報をいずれにするか、選択できるようになっている。
温度センサ123は、液晶ディスプレイ121の近傍に配置されて、液晶ディスプレイ121自身、あるいはその周りの使用環境温度を検知する温度検知部となっている。温度センサ123は、検知した温度データを制御部125に出力するようになっている。
液晶ディスプレイ121の使用環境温度は、温度センサ123が液晶ディスプレイ121に接触されるように配置されて、直接的に計測されるのが好ましいが、他の部位で間接的に計測されるようにしてもよい。他の部位とは、例えば、液晶ディスプレイ121とバックライト122との間の位置、筐体110の内部位置、あるいは制御部125の制御基板位置等である。
尚、温度センサ123は、表示装置120用に専用で設定されたものに限らず、例えば、車両用空調装置における内気温センサを共用するものとしてもよい。この場合は、車両用空調装置における空調制御部と、制御部125とを所定の通信手段で接続して、制御部125が、空調制御部から内気温データを取得するようにすればよい。
照度センサ124は、例えば、筐体110の内壁に設けられて、液晶ディスプレイ121の周りの照度を検知する照度検知部となっている。照度センサ124は、検知した照度データを制御部125に出力するようになっている。
尚、照度センサ124は、表示装置120用に専用で設定されたものに限らず、例えば、コンビネーションメータや、カーナビゲーションシステム等における照度センサを共用するものとしてもよい。この場合は、コンビネーションメータにおけるメータ制御部、あるいはカーナビゲーションシステムにおけるナビ制御部等と、制御部125とを所定の通信手段で接続して、制御部125が、メータ制御部あるいはナビ制御部等から照度データを取得するようにすればよい。
あるいは、専用の照度センサ124に代えて、例えば、車両ヘッドライトスイッチによるオンオフ信号を照度データの代わりに用いることができる。ヘッドライトスイッチがオフであると、昼間であり、制御部125は、照度が相対的に高い状況にあると把握できる。また、ヘッドライトスイッチがオンであると、夜間であり、制御部125は、照度が相対的に低い状況にあると把握できる。
更に、専用の照度センサ124に代えて、例えば、時計を用いて、時刻に応じて照度を把握するようにしてもよい。制御部125は、昼間の時間帯であれば、照度が相対的に高い状況にあると把握でき、また、夜間の時間帯であれば、照度が相対的に低い状況にあると把握できる。
制御部125は、温度センサ123からの温度データ、および照度センサ124からの照度データを取得して、液晶ディスプレイ121の画像処理、およびバックライト122への通電状態(電力供給)を制御するようになっている。
本実施形態では、制御部125は、液晶ディスプレイ121の使用環境温度が、予め定めた所定温度より低いときに、液晶ディスプレイ121の画像の輝度、およびバックライト122の消費電力を制御することで、液晶ディスプレイ121の表示機能を維持しつつ、反応速度低下に伴う応答遅れの発生(残像発生)を抑制するようになっている(詳細後述)。
平面鏡130は、反射面が平面を成す鏡であり、平面鏡130の反射面は、液晶ディスプレイ121および凹面鏡140に向き合うように配置されている。平面鏡130は、液晶ディスプレイ121からの表示光を、凹面鏡140に反射させるようになっている。
凹面鏡140は、平面鏡130からの反射像を拡大する鏡であり、凹面鏡140の反射面は、平面鏡130およびウインドシールド10の投射位置10aに向き合うように配置されている。凹面鏡140は、液晶ディスプレイ121から出射されて、平面鏡130で反射された表示光を、筐体110の開口部111を通して、ウインドシールド10の投射位置10aに反射させるようになっている。
尚、凹面鏡140は、軸部によって支持されて回動可能となっており、図1に示す凹面鏡140の傾斜方向が運転者、あるいは制御部125によって調整されるようになっている。凹面鏡140の傾斜角度が調整されることで、体格の異なる運転者に対して、個々に、投射位置10aをずらして、好適な位置で表示像が視認できるようになっている。
HUD装置100は、上記のように構成されており、以下、図2、図3を加えて、HUD装置100における表示装置120の作動、および作用効果について説明する。
まず、図2のフローチャートのステップS100において、制御部125は、液晶ディスプレイ121周りの照度を計測する。即ち、制御部125は、照度センサ124から照度データを取得する。
次に、ステップS110で、制御部125は、照度データに基づいて、液晶ディスプレイ121における画像の目標輝度を決定する。目標輝度は、照度データに反比例するように決定される。
次に、ステップS120で、制御部125は、温度センサ123から温度データを取得して、液晶ディスプレイ121の周りの温度(使用環境温度)が、0℃(所定温度)以上か否かを判定する。所定温度は、液晶ディスプレイ121において、表示の応答遅れが発生し得る温度領域を定めるためのものである。ここでは、周りの温度が0℃より低い場合に、表示の応答遅れが発生し得ると捉えている。
そして、ステップS120で否定判定(温度は0℃よりも低いと判定)すると、ステップS130で、制御部125は、出力画像(出力画像の輝度、画像種類等)を決定する。出力画像は、画像の目標輝度、温度、および表示すべき元画像に基づいて決定される(出力画像=関数f(目標輝度、温度、元画像))。出力画像の輝度は、画像の目標輝度に比例するように決定される。また、出力出画像の輝度は、温度が低くなる程、より低くなるように決定される。また、出力画像は、表示すべき元画像に対応する画像が決定される。
次に、ステップS140で、制御部125は、バックライト122の消費電力(電力供給量)を決定する。消費電力は、画像の目標輝度、および温度に基づいて決定される(消費電力=関数f(目標輝度、温度))。バックライト122の消費電力は、目標輝度に比例するように決定される。また、バックライト122の消費電力は、温度が低くなる程、より高くなるように決定される。ステップS140の後は、ステップS170に移行する。
上記のステップS130、およびステップS140における具体的な対応方法について、図3を用いて補足説明する。液晶ディスプレイ121における表示用の各画素(赤R、緑G、青B)の階調数は、例えば、0〜255として設定されている。通常(使用環境温度が所定温度以上)では、図3(a)に示すように、液晶ディスプレイ121の各画素の階調数を相対的に高い側(255)で使用して、コントラストの良い(相対的に輝度の高い)画像の表示を提供する。このとき、バックライト122の消費電力を、目標輝度から決定される通常値(2W)とする。
しかしながら、使用環境温度が所定温度より低い場合では、図3(b)に示すように、液晶ディスプレイ121の各画素の階調数として相対的に低い側(25)で制限して、画像の輝度を相対的に低くする。このとき、バックライト122の消費電力を、通常値よりも相対的に高く(20W)する。
ここで、液晶ディスプレイ121の各画素(赤R、緑G、青B)の階調数は、一律(上記の25)に設定する必要はなく、色ごとに異なるように設定してもよい。これにより、表現できる色数を増やしつつ、各画素の明暗の調整が可能となる。
一方、ステップS120で、肯定判定(使用環境温度は0℃以上と判定)すると、ステップS150に進む。ステップS150では、制御部125は、上記のステップS130で実行したような、出力画像に対して、輝度を下げる処理(特に、温度が低くなる程、出力画像の輝度をより低く設定する処理)は、実施しないものとする。
また、ステップS160で、制御部125は、バックライト122の輝度を、目標輝度より決定する。
そして、ステップS170で、制御部125は、液晶ディスプレイ121の画像を更新し、バックライト122の電流値を更新する。
以上のように本実施形態では、制御部125は、温度センサ123によって得られる使用環境温度が、予め定めた所定温度より低いときに、液晶ディスプレイ121における画像の輝度を相対的に低く設定すると共に、バックライト122の消費電力を相対的に高く設定するようにしている。
これにより、バックライト122の消費電力を相対的に高く設定することで、発熱量を増加させて、液晶ディスプレイ121を積極的に温めることができる。よって、低温度に伴う液晶ディスプレイ121の応答遅れの発生を抑制することができる。つまり、液晶ディスプレイ121の応答遅れが発生する時間を短くすることができる。
加えて、バックライト122の消費電力を相対的に高く設定するのに加えて、画像の輝度を相対的に低く設定するので、応答遅れ抑制の間も本来の表示と同等の表示が可能となり、視認者は、通常と同等の画像を視認することができる。
また、制御部125は、画像の輝度を相対的に低く設定するにあたって、画像の階調数を相対的に下げるようにしている。これにより、画像の輝度を容易に下げることができる。
また、液晶ディスプレイ121の周りの照度を検知する照度センサ124を備えており、制御部125は、照度に応じて、画像の目標輝度を設定するようにしている。これにより、周りの照度に合った画像を形成することができる。
また、表示装置120は、HUD装置100に適用されており、低温環境下においても、応答遅れの抑制されたヘッドアップ画像の表示が可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態を図4に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、画像(警告表示)の輝度を相対的に低く設定する際の方法を変更したものである。
第2実施形態を図4に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、画像(警告表示)の輝度を相対的に低く設定する際の方法を変更したものである。
通常(使用環境温度が所定温度以上)では、図4(a)に示すように、液晶ディスプレイ121において、画像を形成する複数の画素(格子状の画素)のすべてを点灯する。
これに対して、使用環境温度が所定温度より低い場合では、図4(b)に示すように、液晶ディスプレイ121の、画素を形成する複数の画素に対して点灯数(点灯面積)を相対的に減らす(部分的に非点灯とする)ことで画像の輝度を相対的に低くする。画素において部分的に点灯数を減らす方法としては、例えば、市松模様のように点灯非点灯を分ける、あるいは所定の列、行を非点灯とする、あるいは画素に対してランダムに非点灯とする等の方法がある。
これにより、上記第1実施形態と同様に、低温時の応答遅れ対応において、液晶ディスプレイ121における画像の輝度を相対的に低くすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態を図5、図6に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、バックライト122の消費電力を相対的に高くする際の方法を変更したものである。
第3実施形態を図5、図6に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、バックライト122の消費電力を相対的に高くする際の方法を変更したものである。
本実施形態の表示装置120(液晶ディスプレイ121、バックライト122)では、ローカルディミング対応するものとなっている。ローカルディミングとは、図5(警告表示)に示すように、通常(使用環境温度が所定温度以上の場合)、バックライト122用に配置されている複数の発光ダイオードを画像に応じて個別に制御するものとなっている。つまり、ローカルディミングでは、画像において相対的に明るい部分では発光ダイオードを相対的に明るくし(表示意匠部オン)、相対的に暗い部分では発光ダイオードを相対的に暗くする(意匠部周辺オフ)ことで、コントラストを高めるようになっている。
これに対して、対応例1として、使用環境温度が所定温度より低い場合では、制御部125は、バックライト122の消費電力を相対的に高く設定するにあたって、画像以外の領域に対応する発光ダイオードの消費電力を、画像に対応する発光ダイオードの消費電力と同等にする。つまり、図6(a)に示すように、ローカルディミングを実施せずに、発光ダイオードをすべて点灯させることで、バックライト122の消費電力を相対的に高くする。
また、対応例2として、使用環境温度が所定温度より低く、画像における必要輝度が低い場合では、制御部125は、画像に対応する発光ダイオードの消費電力を相対的に低くする(Power 1/2)と共に、画像以外の領域に対応する発光ダイオードの消費電力を相対的に高くする(Power max)。つまり、図6(b)に示すように、画像の部分の発光ダイオードのパワーを落とし、周辺部の発光ダイオードの輝度を上げる。これは、通常のローカルディミングとは逆となる、逆ローカルディミングとなる。
これにより、上記第1実施形態と同様に、低温時の応答遅れ対応において、バックライト122における消費電力を相対的に高くすることができる。
(その他の実施形態)
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、更に請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、更に請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上記各実施形態では、表示装置120は、HUD装置100に適用されるものとして説明したが、表示装置120が単独で使用されるもの、あるいは、車両用コンビネーションメータやカーナビゲーション装置等に使用されるものとしてもよい。
また、上記各実施形態では、表示装置120から出射される表示光の投影部材として、車両のウインドシールド10としたが、これに限らず、HUD装置100に専用に設けられるコンバイナ等としてもよい。
また、上記各実施形態では、平面鏡130と、凹面鏡140とを有するものとしたが、例えば、凹面鏡140のみを用いたものとしてもよい。
10 ウインドシールド(投影部材)
100 ヘッドアップディスプレイ装置(虚像表示装置)
120 表示装置
121 液晶ディスプレイ(液晶式の表示部)
122 バックライト(光源部)
123 温度センサ(温度検知部)
124 照度センサ(照度検知部)
125 制御部
100 ヘッドアップディスプレイ装置(虚像表示装置)
120 表示装置
121 液晶ディスプレイ(液晶式の表示部)
122 バックライト(光源部)
123 温度センサ(温度検知部)
124 照度センサ(照度検知部)
125 制御部
Claims (6)
- 画像を表示する液晶式の表示部(121)と、
電力供給により発光し、前記表示部に対して前記画像の表示のための光を照射する光源部(122)と、
前記表示部の画像処理、および前記光源部への電力供給を制御する制御部(125)と、を備える表示装置であって、
前記表示部の周りの使用環境温度を検知する温度検知部(123)を備え、
前記制御部は、前記温度検知部によって得られる前記使用環境温度が、予め定めた所定温度より低いときに、前記画像の輝度を相対的に低く設定すると共に、前記光源部の消費電力を相対的に高く設定する表示装置。 - 前記制御部は、前記画像の輝度を相対的に低く設定するにあたって、前記画像の階調数を相対的に下げる請求項1に記載の表示装置。
- 前記制御部は、前記画像の輝度を相対的に低く設定するにあたって、前記画像を形成する複数の画素における点灯数を相対的に減らす請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示部および前記光源部は、ローカルディミング対応するようになっており、
前記制御部は、前記光源部の消費電力を相対的に高く設定するにあたって、
前記画像以外の領域に対応する前記光源部の消費電力を、前記画像に対応する前記光源部の消費電力と同等にする、
あるいは、前記画像に対応する前記光源部の消費電力を相対的に低くすると共に、前記画像以外の領域に対応する前記光源部の消費電力を相対的に高くする請求項1に記載の表示装置。 - 前記表示部の周りの照度を検知する照度検知部(124)を備え、
前記制御部は、前記照度に応じて、前記画像の目標輝度を設定する請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の表示装置。 - 車両の運転者前方の投影部材(10)に前記画像を投影する虚像表示装置(100)に適用される請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の表示装置。
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2019
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