JP2021034647A - 保護膜被覆装置、及び保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置 - Google Patents

保護膜被覆装置、及び保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チャンバーの内壁に飛散した液状樹脂が堆積することを防止して、作業員が定期的に堆積した樹脂を除去しなければならず、煩に堪えないという問題を解消する保護膜被覆装置、及び保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置を提供することにある。【解決手段】本発明によれば、被加工物の表面に保護膜を被覆する保護膜被覆装置であって、被加工物Wを保持し回転可能なスピンナーテーブル31と、スピンナーテーブル31に保持された被加工物Wの表面に液状樹脂60を塗布する液状樹脂塗布手段31と、スピンナーテーブル31の回転によって飛散する液状樹脂60を受け止めるチャンバー33と、を含み、チャンバー33は、スピンナーテーブル31を収容する筒体34と、筒体34の内壁34aに配設され内壁34aに沿って洗浄液を噴射して、液状樹脂60を被加工物Wに塗布した際に内壁34aに飛散した液状樹脂60を除去して内壁34aを洗浄する内壁洗浄手段35と、から少なくとも構成される保護膜被覆装置2が提供される。【選択図】図6

Description

本発明は、被加工物の表面に保護膜を被覆する保護膜被覆装置、及び該保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置に関する。
IC、及びLSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、レーザー加工装置によって個々のデバイスチップに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
レーザー加工装置は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、加工前の被加工物の表面に保護膜を被覆してレーザー光線の照射によって飛散するデブリからデバイスを保護する保護膜被覆装置と、を備えている(例えば、特許文献1を参照)。
また、保護膜被覆装置は、被加工物を保持し回転可能なスピンナーテーブルと、該スピンナーテーブルに保持された被加工物の表面に液状樹脂を塗布する塗布手段と、該スピンナーテーブルの回転によって飛散する液状樹脂を受け止めるチャンバーと、を含み構成されていて、ウエーハの表面に保護膜を適正に被覆することができる。
特開2004−322168号公報
しかし、スピンナーテーブルの回転によって飛散する液状樹脂を受け止めるチャンバーの内壁には、飛散した液状樹脂が堆積するため、作業員が定期的に堆積した樹脂を除去しなければならず、煩に堪えないと共に生産性が悪いという問題がある。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、チャンバーの内壁に飛散した液状樹脂が堆積することを防止して、作業員が定期的に堆積した樹脂を除去しなければならず、煩に堪えないという問題を解消する保護膜被覆装置、及び保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物の表面に保護膜を被覆する保護膜被覆装置であって、被加工物を保持し回転可能なスピンナーテーブルと、該スピンナーテーブルに保持された被加工物の表面に液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布手段と、該スピンナーテーブルの回転によって飛散する液状樹脂を受け止めるチャンバーと、を含み、該チャンバーは、該スピンナーテーブルを収容する筒体と、該筒体の内壁に配設され該内壁に沿って洗浄液を噴射して、液状樹脂を被加工物に塗布した際に内壁に飛散した液状樹脂を除去して該内壁を洗浄する内壁洗浄手段と、から少なくとも構成される保護膜被覆装置が提供される。
該筒体の内壁は、逆円錐状に形成され、該内壁洗浄手段が噴射した洗浄液が該内壁に沿って螺旋状に流下するように構成されることが好ましい。また、より好ましくは、該逆円錐状に形成された内壁には、内壁洗浄手段から噴射された洗浄液をガイドする螺旋状ガイド部が形成される。さらに、該内壁洗浄手段は、該筒体の内壁に複数配設されるように構成することが好ましい。そして、該保護膜被覆装置には、被加工物に被覆された保護膜を除去する保護膜洗浄手段を配設するようにしてもよい。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、上記した保護膜被覆装置と、を備えたレーザー加工装置が提供される。
本発明の保護膜被覆装置は、被加工物を保持し回転可能なスピンナーテーブルと、該スピンナーテーブルに保持された被加工物の表面に液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布手段と、該スピンナーテーブルの回転によって飛散する液状樹脂を受け止めるチャンバーと、を含み、該チャンバーは、該スピンナーテーブルを収容する筒体と、該筒体の内壁に配設され該内壁に沿って洗浄液を噴射して、液状樹脂を被加工物に塗布した際に内壁に飛散した液状樹脂を除去して該内壁を洗浄する内壁洗浄手段と、から少なくとも構成されることにより、チャンバーの内壁に液状樹脂が付着して堆積することがなく、定期的に堆積した樹脂を作業員の手で除去する必要がなく、煩に堪えないと共に生産性が悪いという問題が解消する。さらに、上記した保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置によれば、チャンバーの内壁に液状樹脂が付着して堆積することがなく、作業員が定期的に堆積した樹脂を除去する必要がなく、煩に堪えないと共に生産性が悪いという問題が解消する。
本実施形態の保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置の斜視図である。 (a)図1に示すレーザー加工装置に配設された保護膜被覆装置の斜視図、(b)(a)に示す保護膜被覆装置の筒体の一例を示す一部断面図、(c)(a)に示す保護膜被覆装置の筒体の他の例を示す一部断面図である。 (a)図2に示す保護膜被覆装置にウエーハを載置する態様を示す斜視図、(b)保護膜被覆装置にウエーハを載置してスピンナーテーブルを作業位置に移動させた状態を示す斜視図である。 (a)ウエーハに液状樹脂を塗布している状態を示す斜視図、(b)ウエーハ上に液状樹脂により構成された保護膜が形成された状態を示す側面図である。 保護膜洗浄手段によりウエーハ上の保護膜を除去している態様を示す斜視図である。 内壁洗浄手段により、チャンバーの内壁に洗浄液を供給する態様を示す斜視図である。
以下、本発明に基づいて構成される保護膜被覆装置、及び該保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置に係る実施形態について添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1には、本発明に基づき構成される保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置2の斜視図が示されている。レーザー加工装置2は、被加工物となる板状物として用意されるウエーハWにレーザー加工を施す装置である。以下に、図1を参照しながら、本実施形態の保護膜被覆装置を備えたレーザー加工装置2の概略について説明する。
レーザー加工装置2の前面側には、作業者が加工条件等の装置に対する指示を入力するための操作手段4が設けられている。レーザー加工装置2の上部には、加工条件や後述する撮像手段によって撮像された画像が表示される表示手段6が設けられている。
レーザー加工装置2には、ダイシングテープTを介して環状のフレームFと一体化されたウエーハWを複数枚収容可能なウエーハカセット8(2点鎖線で示す)が配設される。ウエーハカセット8は、上下動可能なカセット昇降手段9上に載置される。
ウエーハカセット8の後方には、ウエーハカセット8からレーザー加工前のウエーハWを搬出するとともに、加工後のウエーハWをウエーハカセット8に搬入する搬出入手段10が配設されている。ウエーハカセット8と搬出入手段10との間には、搬出入対象のウエーハWが一時的に載置され、フレームFに保持されたウエーハWを一定の位置に位置合わせする機能を有する仮置き手段12が配設されている。
仮置き手段12の近傍には、ウエーハWを保持するフレームFを吸着して搬送する旋回アームを有する第1搬送手段16が配設されている。搬出入手段10によってウエーハカセット8から仮置き手段12上に搬出されたウエーハWは、第1搬送手段16により吸着されて、仮置き手段12に隣接した位置に配設された保護膜被覆装置30に搬送される。
保護膜被覆装置30は、ウエーハWの上面に液状樹脂からなる保護膜を被覆する機能を備える装置であり、本実施形態では、加工後のウエーハWの上面から保護膜を除去する保護膜洗浄手段も備えている。ウエーハWの上面に被覆される保護膜は、例えば、水溶性の液状樹脂であり、より具体的には、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)等から採用される。なお、保護膜被覆装置30については、追って詳述する。
レーザー加工装置2には、レーザー加工が施されるウエーハWを保持する保持手段18が配設されている。保護膜被覆装置30によって上面に保護膜が被覆されたウエーハWは、第2搬送手段29によって、図1にて搬出入位置に位置付けられた保持手段18のチャックテーブル181上に搬送される。チャックテーブル181に搬送されたウエーハWは、ダイシングテープTを介してチャックテーブル181に吸引されると共に、複数のクランプ182によりフレームFが把持されて固定される。保持手段18は、後述するレーザー光線照射手段24と保持手段18とを相対的に加工送りする加工送り手段50によって移動させられる。
保持手段18の一部、及び加工送り手段50は、レーザー加工装置2のハウジング2A内に収容されている。ハウジング2A内に収容された保持手段18、及び加工送り手段50を図1の下方に示す。図に示すように、保持手段18は、ハウジング2A内に配設される基台2Bに搭載された矩形状のX軸方向可動板183と、Y軸方向において移動自在にX軸方向可動板183に搭載された矩形状のY軸方向可動板184と、Y軸方向可動板184の上面に固定された円筒状の支柱185と、支柱185の上端に固定された矩形状のカバー板186とを含む。カバー板186にはカバー板186上に形成された長穴を通って上方に延びるチャックテーブル181が配設されている。チャックテーブル181は、円形状の板状物を保持し、支柱185内に収容された図示しない回転駆動手段により回転可能に構成される。チャックテーブル181の上面は、通気性を有する多孔質材料から形成され、支柱183内に形成される流路によって図示しない吸引手段に接続されている。
加工送り手段50は、X軸送り手段52と、Y軸送り手段54と、を含む。X軸送り手段50は、モータ52aの回転運動を、ボールねじ52bを介して直線運動に変換してX軸方向可動板183に伝達し、基台2B上の案内レール2C、2Cに沿ってX軸方向可動板183をX軸方向において進退させる。Y軸送り手段54は、モータ54aの回転運動を、ボールねじ54bを介して直線運動に変換し、Y軸方向可動板184に伝達し、X軸方向可動板183上の案内レール187、187に沿ってY軸方向可動板184をY軸方向において進退させる。なお、本実施形態における加工送り手段50は、支柱185内に収容された図示しない回転駆動手段によりチャックテーブル181を回転させる手段も含む。
チャックテーブル181のX軸方向における移動経路の上方には、ウエーハWのレーザー加工すべき位置(例えば、ウエーハW上の分割予定ライン)を検出するアライメント手段20が配設されている。アライメント手段20は、ウエーハWの表面を撮像する撮像手段22を備えており、撮像により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の画像処理によってレーザー加工すべき分割予定ラインを検出することができる。撮像手段22によって取得された画像は、図示しない制御手段に送られて、表示手段6に表示される。
アライメント手段20のX軸方向で隣接する位置には、レーザー光線照射手段24が配設されている。レーザー光線照射手段24は、ウエーハWに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を発振する光学系(図示は省略)を収容するケーシング26と、レーザー光線を集光して照射するための集光器28と、を備え、集光器28から照射されるレーザー光線によってウエーハWの上面にアブレーション加工を施すことができる。
レーザー光線照射手段24によってアブレーション加工が施されたウエーハWは、チャックテーブル18と共に図中手前側の搬出入位置に移動させられ、第2搬送手段29によって吸着されて、ウエーハW上の保護膜の除去を実行する保護膜被覆装置30まで搬送される。保護膜被覆装置30によって上面から保護膜が除去されたウエーハWは、搬送手段16によりウエーハWを支持するフレームFが吸着されて仮置き手段12に搬送され、搬出入手段10によりウエーハカセット8の元の収納場所に戻される。
上記した保護膜被覆装置30について、図2を参照しながら、より具体的に説明する。図2(a)には、レーザー加工装置2から取り出した状態の保護膜被覆装置30の斜視図が示されている。
保護膜被覆装置30は、ウエーハWを保持し回転可能なスピンナーテーブル31と、スピンナーテーブル31に保持されるウエーハWの表面に液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布手段32と、スピンナーテーブル31の回転によって飛散する液状樹脂を受け止めるチャンバー33と、回転軸42を介してスピンナーテーブル31を回転駆動するスピンナーモータ40とを備える。チャンバー33は、上部が円形で開放されスピンナーテーブル31を収容可能な筒体34と、筒体34の内壁34aに配設され内壁34aに沿って洗浄液を噴射する内壁洗浄手段35とを備える。さらに、本実施形態では、スピンナーテーブル31に保持されるウエーハWの表面に被覆された保護膜を洗浄して除去する保護膜洗浄手段36も配設されている。
液状樹脂塗布手段32は、チャンバー33の外側に配設され、垂直方向に延びる立設部32aと、立設部32aの上端部から水平方向で且つ筒体34の上部開口に沿って湾曲する形状で延びるアーム部32bと、アーム部32bの先端部に形成されるノズル部32cとを備える。液状樹脂塗付手段32には、図示しない液状樹脂供給手段が接続され、該液状樹脂供給手段から供給される液状樹脂は、立設部32a、アーム部32bの内部を経てノズル部32cの先端下部から、下方に向けて噴射される。立設部32aは、上下方向で伸縮し、立設部32aを中心にしてアーム部32bが水平方向で回転するよう構成されており、ノズル部32cをチャックテーブル181の中心の上方であって任意の高さに位置付けることが可能になっている。
保護膜洗浄手段36も、上記した液状樹脂塗布手段32と略同様の構成を備えており、垂直方向に延びる立設部36aと、立設部36aの上端部から水平方向で且つ筒体34の上部開口に沿って湾曲する形状で延びるアーム部36bと、アーム部36bの先端部に形成されるノズル部36cとを備える。保護膜洗浄手段36には、図示しない洗浄液供給手段が接続され、該洗浄液供給手段から供給される洗浄液は、立設部36a、アーム部36bの内部を経てノズル部36cの先端下部から、下方に向けて噴射される。立設部36aは、上下方向で伸縮し、立設部36aを中心にしてアーム部36bが水平方向で回転するよう構成されており、ノズル部36cをチャックテーブル181の中心であって、任意の高さに位置付けることが可能になっている。
内壁洗浄手段35は、筒体34の内壁34aの上縁に等間隔で複数(図示の実施形態では2つ)配設される。内壁洗浄手段35には、洗浄液を噴射する複数の噴射孔35aが形成されており、図示しない洗浄液供給手段から供給される洗浄液が噴射孔35aから噴射され、内壁34aに沿って水平方向、又は斜め下方に向けて噴射される。筒体34の内壁34aは、逆円錐形状に形成され、内壁洗浄手段35から噴射された洗浄液が内壁34aに沿って螺旋状に流下する。また、この筒体34の内壁34aには、前記した洗浄液が内壁34aに沿ってより良好に螺旋状に流下するように、段差が螺旋状に形成された螺旋状ガイド部34bが形成されている。この螺旋状ガイド部34bは、例えば内壁34aに階段状の段差を設けて形成したり(図2(b)を参照)、内壁34aに螺旋状のリブ形状の突起を所定間隔で形成したり(図2(c)を参照)することで実現することができる。筒体34の底壁(図示はしていない)には、ドレーンホース37が接続されており、内壁洗浄手段35、及び保護膜洗浄手段36から供給された洗浄液は、除去された保護膜と共にドレーンホース37から排出される。なお、図示の内壁洗浄手段35は内壁34aに2つ配設されているが、本発明はこれに限定されず、1つ、又は3つ以上配設するようにしてもよい。
本実施形態の保護膜被覆装置30、及び保護膜被覆装置30を備えたレーザー加工装置2は、概ね上記したとおりの構成を有しており、レーザー加工装置2に配設された保護膜被覆装置30、及びレーザー加工の作用について、図1、図3〜図6を参照しながら以下に説明する。
本実施形態を実施するに際して、図3(a)に示すウエーハWを用意する。ウエーハWは、例えば、シリコン(Si)からなる基板の表面Waに複数のデバイスDが分割予定ラインLによって区画され形成される。ウエーハWは、裏面側が粘着性を有するダイシングテープTに貼着され、ダイシングテープTを介して、ウエーハWを収容可能な開口部を有する環状のフレームFに支持されている。
本実施形態のレーザー加工装置2では、まず、図1に示すウエーハカセット8に収容されたウエーハWが、搬出入手段10によって仮置き手段12に引き出され、その後、搬送手段16によって保護膜被覆装置30に搬送される。このとき、図3(a)に示すように、保護膜被覆装置30のスピンナーテーブル31は、図示しない駆動機構の作用により上昇させられて、ウエーハ搬入・搬出位置に位置付けられている。また、液状樹脂塗布手段32、及び保護膜洗浄手段36は、図に示すようにウエーハWの搬出入の妨げにならない退避位置に位置付けられている。保護膜被覆装置30に搬送されたウエーハWは、ウエーハ搬入・搬出位置に位置付けられたスピンナーテーブル31上に載置され吸引保持されて、フレームFがクランプ38によって固定される。その後、スピンナーテーブル31を下降させて、図3(b)に示す作業位置に位置付けられる。
上記したように、スピンナーテーブル31を作業位置に位置付けたならば、図4(a)に示すように液状樹脂塗布手段32を作動(上昇、回転)して、ノズル部32aをウエーハWの中心の上方の作業位置に位置付ける。次いで、図示しない液状樹脂供給手段を作動し、溶融状態に維持された液状樹脂60(例えばPVA)を液状樹脂塗布手段32に供給し、ノズル部32cから、ウエーハWの表面に対して、所定量供給する。ウエーハW上に液状樹脂60供給したならば、スピンナーモータ40を駆動して、スピンナーテーブル31に保持されたウエーハWを、フレームFと共に矢印R1で示す方向に回転させる。この動作により、ウエーハWの表面に供給された液状樹脂60が均等に広がり、図4(b)に示すウエーハWの側面図から理解されるように、ウエーハWの表面側に所定の厚み(例えば0.2〜1.0μm)の保護膜(液状樹脂)60が形成される。ウエーハWの表面に保護膜60が形成されたならば、液状樹脂塗布手段32のノズル部32aを図2で示す退避位置に移動させると共に、スピンナーテーブル31を上昇させてウエーハ搬入・搬出位置に位置付ける。
上記したように、ウエーハWの表面に保護膜60を形成したならば、第2搬送手段29を作動して、保護膜被覆装置30のウエーハ搬入・搬出位置に位置付けられたスピンナーテーブル31上のウエーハWを吸着して、図1に示す保持手段18が位置付けられている搬出入位置に搬送して、チャックテーブル181に載置する。ウエーハWをチャックテーブル181に載置して吸引保持したならば、上記した加工送り手段50を作動し、アライメント手段20の直下にウエーハWを移動させて、アライメントを実行し、ウエーハW上に形成された分割予定ラインDの位置を検出する。分割予定ラインDの位置を検出したならば、アライメント手段20によって検出した分割予定ラインDの位置情報に基づいて、レーザー光線照射手段24の集光器28によって照射されるレーザー光線の集光点を該分割予定ラインDの表面に位置付ける。次いで、上記した加工送り手段50を作動させて、ウエーハWを移動させて、ウエーハW上に形成された保護膜60を介して全ての分割予定ラインDに沿って分割起点を形成するためのレーザー加工(アブレーション加工)を実施する。
上記したレーザー加工を実施する際のレーザー加工条件は、例えば以下のように設定することができる。
光源 :YAGレーザー
波長 :355nm
出力 :3.0W
繰り返し周波数 :20kHz
パルス幅 :0.1ns
集光スポット径 :φ0.5μm
上記したようにしてレーザー加工を実施し、ウエーハWの全ての分割予定ラインDにレーザー加工を施したならば、加工送り手段50を作動して、ウエーハWを保持したチャックテーブル181を、図1に示すウエーハWの搬出入位置に位置付ける。加工済のウエーハWを搬出入位置に位置付けたならば、チャックテーブル181によるウエーハWの吸引保持を解除して、第2搬送手段29を作動して、チャックテーブル181に保持されていたウエーハWを吸着し、再び、保護膜被覆装置30に搬送し、ウエーハ搬入・搬出位置に位置付けられたスピンナーテーブル31(図3(a)を参照)に載置して吸引保持する。スピンナーテーブル31に加工済のウエーハWを保持させて、下降させて作業位置に位置付けたならば、保護膜洗浄手段36を作動させる。
図5に示すように保護膜洗浄手段36を作動(上昇、回転)して、ノズル部36cをウエーハWの中心の上方の作業位置に位置付ける。次いで、図示しない洗浄液供給手段を作動し、洗浄液(純水)を保護膜洗浄手段36に供給し、ノズル部36cから、ウエーハWの表面に対して供給しながら、スピンナーモータ40を駆動して、スピンナーテーブル31に保持されたウエーハWを、フレームFと共に矢印R1で示す方向に回転させる。この動作により、ウエーハWの表面に供給された洗浄液70がウエーハW上で広がり、水溶性の保護膜60がウエーハW上から除去される。ウエーハW上から除去された保護膜60は、洗浄液70と共に、チャンバー33の筒体34の内壁34aに飛散し、内壁34aに飛散した保護膜60が洗浄液70と共に流れて、ドレーンホース37から排出される。なお、ウエーハW上から保護膜60を除去した後、スピンナーテーブル31を高速回転させると共に、エアーを噴きつけて、ウエーハWを乾燥させる手段を設けても良い。
上記したように、ウエーハW上から保護膜60が除去されたならば、スピンナーテーブル31を上昇させて、ウエーハ搬入・搬出位置に位置付ける。スピンナーテーブル31上に保持されたウエーハWの吸着、クランプ38を解除して、第1搬送手段16を作動させてスピンナーテーブル31上に保持された上ウエーハWを吸着する。以降、第一搬送手段16、仮置き手段12、搬出入手段10を作動して、ウエーハカセット8の所定の位置に、ウエーハWを収容する。
上記したように、本実施形態の保護膜被覆装置30では、レーザー加工前のウエーハWの上面に対し、液状樹脂塗布手段32を作動して保護膜60を被覆させ、レーザー加工後のウエーハWに対し、保護膜洗浄手段36を作動して洗浄液70を噴射して、ウエーハW上から保護膜60を除去する。この際、ウエーハWを保持するスピンナーテーブル31を回転させることで、ウエーハWの上面から、洗浄液70によって溶解させられた保護膜60(すなわち液状樹脂)が外方に飛散して、チャンバー33を構成する筒体34の内壁34aに付着する。保護膜洗浄手段36を作動させる際には、洗浄液70がウエーハWの上面に供給されて内壁34aにも飛散するが、内壁34aに付着した保護膜60は完全には排出されず、内壁34aに残存することとなる。
ここで、本実施形態の保護膜被覆装置30のチャンバー33には、上記したように、内壁洗浄手段35が配設されており、任意のタイミングで作動させことが可能である。内壁洗浄手段35を作動させる際には、図示しない洗浄液供給手段を作動して、図6に示すように、内壁洗浄手段35の噴射孔35aから洗浄液70が噴射される。本実施形態では、チャンバー33を構成する筒体34の内壁34aが逆円錐形状をなしていることから、噴射孔35aから噴射された洗浄液70は、内壁34aに沿って螺旋状に流下する。本実施形態では、上記したように、内壁34aに、内壁洗浄手段35から噴射された洗浄液70をガイドする螺旋状ガイド部34bが形成されており、内壁洗浄手段35から噴射された洗浄液70は、内壁34aの螺旋状ガイド部34bに沿って螺旋状に流下しながらチャンバー33の底部に集められ、内壁34aから除去された保護膜60と共にドレーンホース37から排出される。
内壁洗浄手段35を作動させるタイミングは任意に設定することが可能であるが、使用する保護膜60を構成する液状樹脂の特性に応じて定期的に実施する。例えば、保護膜60として使用する液状樹脂がチャンバー33の内壁34aにこびりつきやすい場合は、ウエーハWに対するレーザー加工を施した後、ウエーハWの上面に被覆された保護膜60を保護膜洗浄手段36によって除去する度に、内壁洗浄手段35を作動させる。また、保護膜60を構成する液状樹脂がそれほどこびりつかない場合は、例えば、ウエーハカセット8に収容された全てのウエーハWに対するレーザー加工が完了するタイミングで実施するようにしてもよい。
本発明によれば、上記した実施形態に限定されず、種々の変形例が提供される。例えば、上記した実施形態では、保護膜被覆装置30がレーザー加工装置2に備えられた例を示したが、本発明はこれに限定されず、保護膜被覆装置30をレーザー加工装置2とは別に、独立した装置としてもよい。また、上記した実施形態では、洗浄液70が純水である例を示したが、本発明はこれに限定されず、ウエーハWの上面から保護膜60を構成する液状樹脂を良好に除去することができる液体であれば、他の洗浄液を選択したり、或いは、純水に他の液体を添加したものを選択したりしてもよい。
2:レーザー加工装置
4:操作手段
6:表示手段
8:ウエーハカセット
9:カセット昇降手段
10:搬出入手段
12:仮置き手段
16:第1搬送手段
18:保持手段
181:チャックテーブル
182:クランプ
183:X軸方向可動板
184:Y軸方向可動板
185:支柱
186:カバー板
20:アライメント手段
22:撮像手段
24:レーザー光線照射手段
28:集光器
29:第2搬送手段
30:保護膜被覆装置
31:スピンナーテーブル
32:液状樹脂塗布手段
32a:立設部
32b:アーム部
32c:ノズル部
33:チャンバー
34:筒体
34a:内壁
34b:螺旋状ガイド部
35:内壁洗浄手段
35a:噴射孔
36:保護膜洗浄手段
36a:立設部
36b:アーム部
36c:ノズル部
37:ドレーンホース
38:クランプ
40:スピンナーモータ
42:回転軸
50:加工送り手段
60:液状樹脂(保護膜)
70:洗浄液(純水)
W:ウエーハ
D:デバイス
L:分割予定ライン
F:フレーム
T:ダイシングテープ

Claims (6)

  1. 被加工物の表面に保護膜を被覆する保護膜被覆装置であって、
    被加工物を保持し回転可能なスピンナーテーブルと、該スピンナーテーブルに保持された被加工物の表面に液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布手段と、該スピンナーテーブルの回転によって飛散する液状樹脂を受け止めるチャンバーと、を含み、
    該チャンバーは、該スピンナーテーブルを収容する筒体と、該筒体の内壁に配設され該内壁に沿って洗浄液を噴射して、液状樹脂を被加工物に塗布した際に内壁に飛散した液状樹脂を除去して該内壁を洗浄する内壁洗浄手段と、
    から少なくとも構成される保護膜被覆装置。
  2. 該筒体の内壁は、逆円錐状に形成され、該内壁洗浄手段が噴射した洗浄液が該内壁に沿って螺旋状に流下する請求項1に記載の保護膜被覆装置。
  3. 該逆円錐状に形成された内壁には、内壁洗浄手段から噴射された洗浄液をガイドする螺旋状ガイド部が形成される請求項2に記載の保護膜被覆装置。
  4. 該内壁洗浄手段は、該筒体の内壁に複数配設される請求項1乃至3のいずれかに記載された保護膜被覆装置。
  5. 被加工物に被覆された保護膜を除去する保護膜洗浄手段が配設された請求項1乃至4のいずれかに記載された保護膜被覆装置。
  6. 被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、請求項1乃至5のいずれかに記載された保護膜被覆装置と、を備えたレーザー加工装置。
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