JP2021024641A - 延伸容器 - Google Patents

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JP2021024641A JP2019146755A JP2019146755A JP2021024641A JP 2021024641 A JP2021024641 A JP 2021024641A JP 2019146755 A JP2019146755 A JP 2019146755A JP 2019146755 A JP2019146755 A JP 2019146755A JP 2021024641 A JP2021024641 A JP 2021024641A
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Eiji Shiba
英治 志波
一輝 波戸
Kazuteru Namito
一輝 波戸
邦彦 小松
Kunihiko Komatsu
邦彦 小松
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Abstract

【課題】延伸ブロー成形性に優れ、容器の剛性が高く、高温滅菌処理後の容器収縮が小さい延伸容器を提供する。【解決手段】135℃、テトラリン溶媒中で測定される極限粘度[η]が10〜12dl/gの範囲にあるプロピレン系重合体(a1)を0.5〜45質量%、および135℃、テトラリン溶媒中で測定される極限粘度[η]が0.5〜3.5dl/gの範囲にあるプロピレン系重合体(a2)を55〜99.5質量%〔ただし、プロピレン系重合体(a1)とプロピレン系重合体(a2)との合計量を100質量%とする。〕含むプロピレン系重合体組成物(A)からなる延伸容器。【選択図】なし

Description

本発明は、延伸容器に関する。
プロピレン系重合体製の容器は、軽量で耐薬品性が優れており、かつ、透明性が優れていることから、食品・トイレタリー・洗剤・医療用などの容器としても広く応用されている。従来の延伸ブロー容器の素材としては、容器の剛性が重要視されることから、プロピレン単独重合体が専ら使用されている。延伸ブロー容器を工業的に製造する方法としては、一般的には、プロピレン単独重合体を溶融射出成形し、一旦プリフォームを成形後、延伸棒で縦延伸し、ついで加圧流体で横延伸する方法が用いられている。
特許文献1には、特定の要件をみたす有機リン酸エステル化合物と、脂肪族カルボン酸およびその誘導体と、特定の要件をみたすプロピレン・エチレンランダム共重合体と、プロピレン系重合体とを含有する二軸延伸ブロー延伸用プロピレン系樹脂組成物について記載されている。
特許文献2には、示差走査熱量計(DSC)で測定した樹脂の結晶融点が140〜155℃であり、特定の要件をみたすプロピレン系樹脂組成物およびそれからなる延伸容器について記載されている。
特開2017−14352号公報 特開2019−49001号公報
プロピレン単独重合体を用いて得られる容器の滅菌処理後の収縮率は、プロピレン系共重合体を用いて得られる容器より優れるが十分ではない。一方、プロピレン・エチレンランダム共重合体や樹脂の結晶融点が低い樹脂組成物を使用すると、得られる容器の剛性が低下し、121℃以上の高温滅菌処理後の容器収縮が大きくなる。したがって、容器の剛性をより高め、滅菌処理後の容器収縮が小さいプロピレン系重合体による容器が望まれている。また、延伸ブロー成形性に優れることが望ましい。
本発明の課題は、延伸ブロー成形性に優れ、容器の剛性が高く、高温滅菌処理後の容器収縮が小さい延伸容器を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、以下に記載のプロピレン系重合体組成物からなる延伸容器が前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
[1]135℃、テトラリン溶媒中で測定される極限粘度[η]が10〜12dl/gの範囲にあるプロピレン系重合体(a1)を0.5〜45質量%、および135℃、テトラリン溶媒中で測定される極限粘度[η]が0.5〜3.5dl/gの範囲にあるプロピレン系重合体(a2)を55〜99.5質量%〔ただし、プロピレン系重合体(a1)とプロピレン系重合体(a2)との合計量を100質量%とする。〕含むプロピレン系重合体組成物(A)からなる延伸容器。
[2]前記プロピレン系重合体組成物(A)の、230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.01〜40g/10分の範囲にある前記[1]に記載の延伸容器。
[3]前記プロピレン系重合体組成物(A)が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定された分子量分布曲線で囲まれる領域の全面積に占める、分子量150万以上の高分子量領域の面積割合が1%以上である前記[1]または[2]に記載の延伸容器。
[4]前記プロピレン系重合体組成物(A)が、FE個数〔25mmΦのTダイ製膜機で製膜した厚さ50μmのフィルムについて、FEカウンターを用いて測定されるFE個数を単位面積(3000cm2)当たりの個数に換算した値〕が100個以下である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の延伸容器。
[5]医療容器、食品容器、飲料容器、トイレタリー容器、洗剤容器または化粧品容器である前記[1]〜[4]のいずれかに記載の延伸容器。
[6]輸液容器である前記[1]〜[5]のいずれかに記載の延伸容器。
本発明によれば、延伸ブロー成形性に優れ、容器の剛性が高く、高温滅菌処理後の容器収縮が小さい延伸容器を提供することができる。
本発明の延伸容器は、特定のプロピレン系重合体組成物(A)からなる。以下、プロピレン系重合体組成物(A)およびその延伸容器について詳細に説明する。
[プロピレン系重合体組成物(A)]
プロピレン系重合体組成物(A)は、135℃、テトラリン溶媒中で測定される極限粘度[η]が10〜12dl/gの範囲にあるプロピレン系重合体(a1)を0.5〜45質量%、および135℃、テトラリン溶媒中で測定される極限粘度[η]が0.5〜3.5dl/gの範囲にあるプロピレン系重合体(a2)を55〜99.5質量%〔ただし、プロピレン系重合体(a1)とプロピレン系重合体(a2)との合計量を100質量%とする。〕含む。
なお、各要件の測定条件の詳細は、実施例の欄に記載する。
以下、プロピレン系重合体組成物(A)を単に「組成物(A)」ともいう。また、135℃、テトラリン溶媒中で測定される極限粘度[η]を単に「極限粘度[η]」ともいう。プロピレン系重合体(a1)およびプロピレン系重合体(a2)のそれぞれの質量分率は、(a1)と(a2)との合計量を基準とする。
<プロピレン系重合体(a1)>
プロピレン系重合体(a1)の極限粘度[η]は、10〜12dl/gの範囲にあり、好ましくは10.5〜11.5dl/gの範囲にある。また、プロピレン系重合体(a1)の質量分率は、0.5〜45質量%の範囲にあり、好ましくは1.0〜40質量%、より好ましくは1.5〜35質量%、さらに好ましくは2.0〜30質量%の範囲にある。
プロピレン系重合体(a1)としては、例えば、プロピレンの単独重合体、プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィン(ただし、プロピレンを除く)との共重合体が挙げられる。炭素数2〜8のα−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテンが挙げられる。これらα−オレフィンとしてはエチレンが好ましい。前記α−オレフィンは1種または2種以上用いることができる。
プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとの共重合体において、プロピレンに由来する構成単位の含有割合は、通常は90質量%以上、好ましくは95質量%以上、より好ましくは98質量%以上であり、炭素数2〜8のα−オレフィン(ただし、プロピレンを除く)に由来する構成単位の含有割合は、通常は10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下である。前記含有割合は、13C−NMRにより測定することができる。
プロピレン系重合体(a1)の極限粘度[η]が12dl/gを超えると、プリフォーム成形性が劣る傾向にある。また、プロピレン系重合体(a1)の極限粘度[η]が10dl/g未満であると、得られる重合体組成物の溶融張力が不十分であり、延伸ブロー成形のプリフォーム加熱時にプリフォームの偏芯等が発生し、形状が変形しやすくなる傾向にある。
プロピレン系重合体(a1)の質量分率が0.5質量%未満では、得られる重合体組成物の溶融張力が不十分であるため、延伸ブロー成形のプリフォーム加熱時にプリフォームの偏芯等が発生し、形状が変形しやすくなる傾向にあり、また、延伸容器の高温滅菌処理による容器収縮が大きくなる傾向にあり、45質量%を超えると、プリフォーム成形時の外観不良の原因となる傾向にある。
プロピレン系重合体(a1)は1種または2種以上用いることができる。
<プロピレン系重合体(a2)>
プロピレン系重合体(a2)の極限粘度[η]は、0.5〜3.5dl/gの範囲にあり、好ましくは0.6〜3.0dl/g、より好ましくは0.8〜3.0dl/gの範囲にある。また、プロピレン系重合体(a2)の質量分率は、55〜99.5質量%の範囲にあり、好ましくは60〜99質量%、より好ましくは65〜98.5質量%、さらに好ましくは70〜98.0質量%の範囲にある。
プロピレン系重合体(a2)としては、例えば、プロピレンの単独重合体、プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィン(ただし、プロピレンを除く)との共重合体、ブロックタイプのプロピレン重合体(プロピレン単独重合体あるいはプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体と、非晶性あるいは低結晶性のプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体との混合物)が挙げられる。炭素数2〜8のα−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテンが挙げられる。これらα−オレフィンとしてはエチレンが好ましい。前記α−オレフィンは1種または2種以上用いることができる。
プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとの共重合体において、プロピレンに由来する構成単位の含有割合は、通常は90質量%以上、好ましくは93質量%以上、より好ましくは94質量%以上であり、炭素数2〜8のα−オレフィン(ただし、プロピレンを除く)に由来する構成単位の含有割合は、通常は10質量%以下、好ましくは7質量%以下、より好ましくは6質量%以下である。前記含有割合は、13C−NMRにより測定することができる。
プロピレン系重合体(a2)の極限粘度[η]が0.5dl/g未満であると、得られる重合体組成物の溶融張力が不十分である傾向にあり、極限粘度[η]が3.5dl/gを超えると、粘度が高く、プリフォーム成形性が悪化する傾向にある。
プロピレン系重合体(a2)の質量分率が55質量%未満では、プリフォーム成形時の外観不良の原因となる傾向にあり、99.5質量%を超えると、延伸ブロー成形性が劣り、滅菌処理後の収縮率が大きくなる傾向にある。
プロピレン系重合体(a2)は1種または2種以上用いることができる。
組成物(A)全体に占めるプロピレンに由来する構成単位の含有割合は、通常は90〜100質量%、好ましくは95〜100質量%、より好ましくは98〜100質量%であり、炭素数2〜8のα−オレフィン(ただし、プロピレンを除く)に由来する構成単位の含有割合は、通常は0〜10質量%、好ましくは0〜5質量%、より好ましくは0〜2質量%である(ただし、プロピレンに由来する構成単位および炭素数2〜8のα−オレフィンに由来する構成単位の含有割合の合計を100質量%とする)。
組成物(A)全体に占めるプロピレン系重合体(a1)およびプロピレン系重合体(a2)の含有割合の合計は、通常は70質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは98質量%以上である。
<添加剤>
プロピレン系重合体組成物(A)は、必要に応じて、酸化防止剤、中和剤、難燃剤、結晶核剤等の添加剤を含むことができる。添加剤は1種または2種以上用いることができる。添加剤の割合は特に制限されず、適宜調節することが可能である。
<プロピレン系重合体組成物(A)の物性>
組成物(A)は、延伸ブロー成形性に優れる。また、組成物(A)を用いることにより、剛性が高く、高温滅菌処理後の容器収縮が小さい延伸容器を製造することができる。
組成物(A)は、230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)が、通常は0.01〜40g/10分、好ましくは0.05〜30g/10分、より好ましくは0.1〜20g/10分の範囲にある。組成物(A)のMFRが上記範囲にあると、プリフォーム成形性に優れ、且つ、延伸ブロー成形性に優れる。
組成物(A)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定された分子量分布曲線で囲まれる領域の全面積に占める、分子量150万以上の高分子量領域の面積割合(分子量150万以上の高分子量成分の質量割合に相当する)が、好ましくは1%以上、より好ましくは1.5%以上、さらに好ましくは2%以上である。前記高分子量領域の面積割合が特定の割合以上を占めているということは、プロピレン系重合体組成物中に分子量150万以上の高分子量成分が含有されていることを意味している。この高分子量成分の少なくとも一部は極限粘度[η]が10〜12dl/gの高分子量成分である。したがって、前記高分子量成分の割合が1%未満であると、延伸ブロー成形性が劣り、滅菌処理後の収縮率が大きくなる虞がある。
前記分子量分布曲線で囲まれる領域の全面積に占める、分子量150万以上の高分子量領域の面積割合の上限は、通常は25%、好ましくは20%、より好ましくは15%である。
組成物(A)は、FE個数が、通常は100個以下、好ましくは70個以下、より好ましくは50個以下である。FE個数が100個を超えると、延伸容器の外観が不良となる場合がある。組成物(A)のFE個数を上記範囲内とすることで、外観が良好な延伸容器が得られる。
FE個数は、以下の様にして測定される。プロピレン系重合体組成物から、25mmΦのTダイ製膜機で製膜した厚さ50μmのフィルムを得る。前記フィルムについて、フィッシュアイ(FE)カウンターを用いて100μm以上の大きさのFE個数を測定し、単位面積(3000cm2)当たりの個数に換算する。
<プロピレン系重合体組成物(A)の製造方法>
プロピレン系重合体組成物(A)の製造方法としては、種々公知の製造方法が挙げられ、例えば、上記物性を満たすプロピレン系重合体(a1)およびプロピレン系重合体(a2)をそれぞれ製造した後、プロピレン系重合体(a1)とプロピレン系重合体(a2)とを上記範囲で混合または溶融混練してプロピレン系重合体組成物(A)を得る方法(1);上記物性を満たすプロピレン系重合体(a1)およびプロピレン系重合体(a2)を一つの重合系もしくは二つ以上の重合系で製造してプロピレン系重合体組成物(A)を得る方法(2)が挙げられる。
方法(1)では、例えば、プロピレン系重合体(a1)、プロピレン系重合体(a2)および必要に応じて添加剤等をヘンシェルミキサー、V型ブレンダー、タンブラーブレンダー、リボンブレンダーなどを用いて混合した後、単軸押出機、多軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどを用いて溶融混練することによって、上記各成分が均一に分散混合された高品質のプロピレン系重合体組成物を得ることができる。溶融混練時の樹脂温度は、通常は180〜280℃、好ましくは200〜260℃である。
方法(2)では、2段以上の多段重合により、相対的に高分子量のプロピレン系重合体(a1)および相対的に低分子量のプロピレン系重合体(a2)を含むプロピレン系重合体組成物を得ることができる。得られたプロピレン系重合体組成物に、必要に応じて添加剤を添加してもよく、また、得られたプロピレン系重合体組成物と、さらなるプロピレン系重合体(a1)および/またはプロピレン系重合体(a2)とを混合してもよい。前記重合体を混合する場合の溶融混練時の樹脂温度は、通常は180〜280℃、好ましくは200〜260℃である。
組成物(A)の好ましい製造方法としては、例えば、高立体規則性ポリプロピレン製造用触媒の存在下に、プロピレンを単独で、またはプロピレンと他のモノマーとを併用して、2段以上の多段重合で重合させる方法が挙げられる。
具体的には、第1段目の重合において、実質的に水素の非存在下で、プロピレン、またはプロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとを重合させて、極限粘度[η]が10〜12dl/g、好ましくは10.5〜11.5dl/gの相対的に高分子量のプロピレン系重合体(a1)を製造し、第2段目以降の重合において、相対的に低分子量のプロピレン系重合体(a2)を製造する。
第2段目以降の重合において製造される、相対的に低分子量のプロピレン系重合体(a2)の極限粘度[η]は、0.5〜3.5dl/g、好ましくは0.6〜3.0dl/g、より好ましくは0.8〜3.0dl/gである。なお、この極限粘度[η]は、その段単独で製造されるプロピレン系重合体の極限粘度[η]であり、その段の前段までのプロピレン系重合体を含む組成物全体の極限粘度[η]ではない。
また、第2段目以降の重合において、最終的に得られる組成物(A)のMFRが通常は0.01〜40g/10分、好ましくは0.05〜30g/10分、より好ましくは0.1〜20g/10分となるように調整する。
第2段目以降で製造するプロピレン系重合体の極限粘度[η]の調整方法は特に制限されないが、分子量調整剤として水素を使用する方法が好ましい。
プロピレン系重合体(a1)とプロピレン系重合体(a2)の製造順序(重合順序)としては、第1段目で、実質的に水素の非存在下で相対的に高分子量のプロピレン系重合体(a1)を製造した後、第2段目以降で、例えば水素の存在下で相対的に低分子量のプロピレン系重合体(a2)を製造することが好ましい。製造順序を逆にすることもできるが、第1段目で相対的に低分子量のプロピレン系重合体(a2)を製造した後、第2段目以降で相対的に高分子量のプロピレン系重合体(a1)を製造するためには、第1段目の反応生成物中に含まれる水素などの分子量調整剤を、第2段目以降の重合開始前に限りなく除去する必要があるため、重合装置が複雑になり、また第2段目以降の極限粘度[η]が上がりにくい。
多段重合における各段の重合は、連続的に行うこともできるし、バッチ式で行うこともできるが、バッチ式で行うことが好ましい。プロピレン系重合体組成物を連続多段重合方法によって製造する場合、滞留時間分布によって重合粒子間の組成ムラが生じ、FE個数がより増加することがあるからである。バッチ式で重合することにより、FE個数の少ないプロピレン系重合体組成物を得ることができる。
組成物(A)は、一実施態様において、プロピレン系重合体(a1)に該当する重合体およびプロピレン系重合体(a2)に該当する重合体(以下「プロピレン系重合体(a2’)」ともいう。)を多段重合により製造して得られた重合体混合物と、プロピレン系重合体(a2)に該当する重合体(以下「プロピレン系重合体(a2”)」ともいう。)とを混合して得ることができる。ここで、プロピレン系重合体(a2”)は、プロピレン系重合体(a2’)とは異なる重合体であることが好ましい。
多段重合により得られた前記重合体混合物に、プロピレン系重合体(a2’)とは異なるプロピレン系重合体(a2”)をさらに配合することにより、プリフォーム成形性に優れたプロピレン系重合体組成物、および滅菌処理後の収縮率が小さい延伸容器を容易に得ることができる。
プロピレン系重合体(a2”)は、得られる組成物が延伸可能であれば特に限定はされず種々公知のプロピレン系重合体を用い得る。プロピレン系重合体(a2”)もプロピレン系重合体(a2)に該当するため、プロピレン系重合体(a2)として例示した重合体が挙げられる。プロピレン系重合体(a2”)は、その構造は特に制限はなく、例えば、プロピレンの単独重合体、ブロックタイプのプロピレン重合体(プロピレン単独重合体またはプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体と、非晶性または低結晶性のプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体との混合物)、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、ランダムブロックポリプロピレンが挙げられる。
また、プロピレン系重合体(a2”)は、プロピレン系重合体を有機過酸化物存在下に溶融混練して得られた重合体であってもよい。
プロピレン系重合体(a2”)の、230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)は、好ましくは0.1〜50g/10分、より好ましくは0.4〜40g/10分、さらに好ましくは0.5〜30g/10分の範囲にある。
プロピレン系重合体(a1)およびプロピレン系重合体(a2’)を多段重合により製造して得られた重合体混合物と、プロピレン系重合体(a2”)とを混合して組成物(A)を得る場合は、得られる延伸容器の用途により、前記各成分は所望の配合量とすることができる。一実施態様では、プロピレン系重合体(a2”)の含有割合は、好ましくは2〜95質量%、より好ましくは5〜90質量%〔但し、(a1)と(a2’)と(a2”)との合計量を100質量%とする。〕である。
≪製造条件≫
プロピレン系重合体(a1)およびプロピレン系重合体(a2)の製造において、プロピレンの単独重合、またはプロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとの重合は、スラリー重合、バルク重合など、公知の方法で行うことができる。また、後述するポリプロピレン製造用触媒を使用することが好ましい。
プロピレン系重合体(a1)の製造条件としては、水素の非存在下で、原料モノマーを、重合温度として、好ましくは20〜80℃、より好ましくは40〜70℃、重合圧力として、一般に常圧〜9.8MPa、好ましくは0.2〜4.9MPaの条件下でバルク重合して製造することが好ましい。
プロピレン系重合体(a2)の製造条件としては、原料モノマーを、重合温度として、好ましくは20〜80℃、より好ましくは40〜70℃、重合圧力として、一般に常圧〜9.8MPa、好ましくは0.2〜4.9MPa、分子量調節剤としての水素が存在する条件下で重合して製造することが好ましい。
≪ポリプロピレン製造用触媒≫
プロピレン系重合体(a1)、プロピレン系重合体(a2)および組成物(A)の製造に使用することのできるポリプロピレン製造用触媒(以下、単に「触媒」ともいう。)は、例えば、マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須成分とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物等の有機金属化合物触媒成分と、有機ケイ素化合物等の電子供与性化合物触媒成分とから形成することができるが、代表的なものとして、以下のような触媒成分が使用できる。
(固体触媒成分)
固体触媒成分を構成する担体としては、金属マグネシウムと、アルコールと、ハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物とから得られる担体が好ましい。
金属マグネシウムとしては、顆粒状、リボン状、粉末状等のマグネシウムを用いることができる。また、金属マグネシウムは、表面に酸化マグネシウム等の被覆が生成されていないものが好ましい。
アルコールとしては、炭素数1〜6の低級アルコールを用いることが好ましく、特に、エタノールを用いると、触媒性能の発現を著しく向上させる担体が得られる。アルコールの使用量は、金属マグネシウム1モルに対して、好ましくは2〜100モル、より好ましくは5〜50モルである。アルコールは1種または2種以上用いることができる。
ハロゲンとしては、塩素、臭素、ヨウ素が好ましく、ヨウ素が好ましい。また、ハロゲン含有化合物としては、MgCl2、MgI2が好ましい。ハロゲン又はハロゲン含有化合物の使用量は、金属マグネシウム1グラム原子に対して、ハロゲン原子又はハロゲン含有化合物中のハロゲン原子が、通常は0.0001グラム原子以上、好ましくは0.0005グラム原子以上、さらに好ましくは、0.001グラム原子以上である。ハロゲンおよびハロゲン含有化合物はそれぞれ1種または2種以上用いることができる。
金属マグネシウムと、アルコールと、ハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物とを反応させて、担体を得る方法としては、例えば、金属マグネシウムとアルコールとハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物とを、還流下(例:約79℃)で水素ガスの発生が認められなくなるまで(通常20〜30時間)反応させる方法が挙げられる。前記反応は、窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
得られた担体を固体触媒成分の合成に用いる場合、乾燥させたものを用いてもよく、また濾別後ヘプタン等の不活性溶媒で洗浄したものを用いてもよい。
得られた担体は粒状に近く、しかも粒径分布がシャープである。さらには、粒子一つ一つをとってみても、粒形度のばらつきは非常に小さい。この場合、下記の式(I)で表される球形度(S)が1.60未満、特に1.40未満であり、かつ下記の式(II)で表される粒径分布指数(P)が5.0未満、特に4.0未満であることが好ましい。
S=(E1/E2)2・・・(I)
式(I)中、E1は粒子の投影の輪郭長を示し、E2は粒子の投影面積に等しい円の周長を示す。
P=D90/D10・・・(II)
式(II)中、D90は質量累積分率が90%に対応する粒子径をいう。すなわち、D90で表される粒子径より小さい粒子群の質量和が全粒子総質量和の90%であることを示している。D10は質量累積分率が10%に対応する粒子径をいう。
固体触媒成分は、通常、上記担体に少なくともチタン化合物を接触させて得られる。チタン化合物による接触は複数回に分けて行ってもよい。チタン化合物としては、例えば、一般式(III)で表されるチタン化合物が挙げられる。
TiX1 n(OR14-n・・・(III)
式(III)中、X1はハロゲン原子であり、特に塩素原子が好ましく、R1は炭素数1〜10の炭化水素基であり、直鎖または分岐鎖のアルキル基が好ましく、R1が複数存在する場合にはそれらは互いに同じでも異なってもよく、nは0〜4の整数である。
チタン化合物としては、具体的には、Ti(O−i−C374、Ti(O−C494、TiCl(O−C253、TiCl(O−i−C373、TiCl(O−C493、TiCl2(O−C492、TiCl2(O−i−C372、TiCl4が挙げられ、TiCl4が好ましい。
チタン化合物は1種または2種以上用いることができる。
固体触媒成分は、通常、上記担体にさらに電子供与性化合物を接触させて得られる。電子供与性化合物としては、例えば、フタル酸ジ−n−ブチルが挙げられる。電子供与性化合物は1種または2種以上用いることができる。
上記担体にチタン化合物と電子供与性化合物とを接触させる際に、四塩化ケイ素等のハロゲン含有ケイ素化合物を接触させることができる。ハロゲン含有ケイ素化合物は1種または2種以上用いることができる。
固体触媒成分は、公知の方法で調製することができる。例えば、ペンタン、ヘキサン、ペプタンまたはオクタン等の不活性炭化水素を溶媒として用い、前記溶媒に、上記の担体、電子供与性化合物およびハロゲン含有ケイ素化合物を投入し、攪拌しながらチタン化合物を投入する方法が挙げられる。通常は、マグネシウム原子換算で担体1モルに対して電子供与性化合物は、0.01〜10モル、好ましくは0.05〜5モルを加え、また、マグネシウム原子換算で担体1モルに対してチタン化合物は、1〜50モル、好ましくは2〜20モルを加え、0〜200℃にて、5分〜10時間の条件、好ましくは30〜150℃にて30分〜5時間の条件で接触反応を行えばよい。反応終了後は、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の不活性炭化水素を用いて、生成した固体触媒成分を洗浄することが好ましい。
また、固体触媒成分は、液状マグネシウム化合物と液状チタン化合物とを、電子供与性化合物の存在下に接触させて得られる成分であってもよい。液状チタン化合物による接触は複数回に分けて行ってもよい。
液状マグネシウム化合物は、例えば、公知のマグネシウム化合物およびアルコールを、好ましくは液状炭化水素媒体の存在下に接触させ、液状とすることにより得られる。マグネシウム化合物としては、例えば、塩化マグネシウム、臭化マグネシウムなどのハロゲン化マグネシウムが挙げられる。アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、2−エチルヘキシルアルコールなどの脂肪族アルコールが挙げられる。液状炭化水素媒体としては、例えば、ヘプタン、オクタン、デカンなどの炭化水素化合物が挙げられる。液状マグネシウム化合物を調製する際のアルコールの使用量は、マグネシウム化合物1モルに対して、通常は1.0〜25モル、好ましくは1.5〜10モルである。液状マグネシウム化合物は1種または2種以上用いることができる。
液状チタン化合物としては、前述した一般式(III)で表されるチタン化合物が挙げられる。液状マグネシウム化合物に含まれるマグネシウム原子(Mg)1モルに対する、液状チタン化合物の使用量は、通常は0.1〜1000モル、好ましくは1〜200モルである。液状チタン化合物は1種または2種以上用いることができる。
電子供与性化合物としては、例えば、フタル酸エステル類等のジカルボン酸エステル化合物、無水フタル酸等の酸無水物、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン等の有機ケイ素化合物、ポリエーテル類、酸ハライド類、酸アミド類、ニトリル類、有機酸エステル類が挙げられる。液状マグネシウム化合物に含まれるマグネシウム原子(Mg)1モルに対する、電子供与性化合物の使用量は、通常は0.01〜5モル、好ましくは0.1〜1モルである。電子供与性化合物は1種または2種以上用いることができる。
接触させる際の温度は、通常は−70〜200℃、好ましくは10〜150℃である。
(有機金属化合物触媒成分)
触媒成分の内、有機金属化合物触媒成分としては、有機アルミニウム化合物が好ましい。有機アルミニウム化合物としては、例えば、一般式(IV)で表される化合物が挙げられる。
AlR2 n2 3-n・・・(IV)
式(IV)中、R2は炭素数1〜10のアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基であり、X2はハロゲン原子またはアルコキシ基であり、塩素原子または臭素原子が好ましく、nは1〜3の整数である。
有機アルミニウム化合物としては、具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム化合物、ジエチルアルミニウムモノクロリド、ジイソブチルアルミニウムモノクロリド、ジエチルアルミニウムモノエトキシド、エチルアルミニウムセスキクロリドが挙げられる。
有機アルミニウム化合物は1種または2種以上用いることができる。
有機金属化合物触媒成分の使用量は、固体触媒成分中のチタン原子1モルに対して、通常は0.01〜20モル、好ましくは0.05〜10モルである。
(電子供与性化合物触媒成分)
触媒成分の内、重合系に供する電子供与性化合物成分としては、有機ケイ素化合物が好ましい。有機ケイ素化合物としては、例えば、ジシクロペンチルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、ジエチルアミノトリエトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、シクロヘキシルイソブチルジメトキシシランが挙げられる。
有機ケイ素化合物は1種または2種以上用いることができる。
電子供与性化合物成分の使用量は、固体触媒成分中のチタン原子1モルに対して、通常は0.01〜20モル、好ましくは0.1〜5モルである。
(前処理)
上記固体触媒成分は、予備重合等の前処理をしてから、重合に用いることが好ましい。例えば、ペンタン、ヘキサン、ペプタン、オクタン等の不活性炭化水素を溶媒として用い、前記溶媒に、上記の固体触媒成分、有機金属化合物触媒成分、および必要に応じて電子供与性化合物成分を投入し、攪拌しながら、プロピレンを供給し、反応させる。プロピレンは、大気圧よりも高いプロピレンの分圧下で供給し、0〜100℃にて、0.1〜24時間前処理することが好ましい。反応終了後は、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の不活性炭化水素を用いて、前処理したものを洗浄することが好ましい。
[プロピレン系重合体組成物(A)からなる延伸容器]
本発明の延伸容器は、例えば、上述のプロピレン系重合体組成物(A)を延伸ブロー成形して得ることができる。具体的には、組成物(A)を溶融し、金型内にこの組成物(A)を射出成形することによりプリフォームを形成し、次いで、プリフォームを必要に応じて加熱した後、延伸することにより、本発明の延伸容器を得ることができる。延伸の一例を挙げれば、前記プリフォームを延伸棒を用いて縦方向に強制的に延伸し、また、プリフォーム中に加熱気体を導入することにより前記プリフォームを横方向に延伸する。
組成物(A)の溶融,射出温度は、通常は180〜280℃の範囲である。プリフォームについて、予熱温度(プリフォーム表面温度)は、通常は90〜160℃であり、縦延伸温度は20〜160℃、縦延伸倍率は1.2〜4.0倍で通常行われ、横延伸温度は20〜160℃、横延伸倍率は1.2〜4.0倍で通常行われる。なお、延伸は縦と横を別々に行ってもよいし、同時に延伸してもよい。
本発明の延伸容器は、良好な剛性と、121℃以上の高温滅菌処理後の容器収縮が小さい特性とを併せ持つ。
本発明の延伸容器は、医療容器、食品容器、飲料容器、トイレタリー容器、洗剤容器、化粧品容器全般に用いることができ、例えば、血液、リンゲル液、精製水等の輸液容器(特に静注用輸液容器)、液体風邪薬等の投薬容器、目薬容器、洗眼液容器、栄養剤容器、流動食容器、診断薬容器などの医療容器;飲料水、清涼飲料水、スポーツドリンク等の飲料容器;しょうゆ容器、ソース容器、サラダ油容器等の食品容器が挙げられる。本発明の延伸容器は、液体ばかりでなく錠剤、粉薬等の固体を収容するための容器にも使用できる。本発明の延伸容器は、これらの中でも、剛性に対する要求性能の高い用途に効力を発揮する。
以下、本発明を実施例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお、各例で得られた重合体、成形体の各種特性の測定、評価は、下記の通り行った。
(1)製造例1において、第1段目で得られたプロピレン系重合体(プロピレン系重合体(a1)に相当)および第2段目で得られたプロピレン系重合体(プロピレン系重合体(a2)に相当)の質量分率は、重合時に生じた反応熱の徐熱量から求めた。
(2)極限粘度[η](dl/g)は、135℃、テトラリン溶媒中で測定した。なお、製造例1において、第2段目で得られたプロピレン系重合体(プロピレン系重合体(a2)に相当)の極限粘度[η]2は、下記式より計算した値である。
[η]2=([η]total×100−[η]1×W1)/W2
[η]total:プロピレン系重合体全体の極限粘度
[η]1:第1段目で得られたプロピレン系重合体の極限粘度
1:第1段目で得られたプロピレン系重合体の質量分率(%)
2:第2段目で得られたプロピレン系重合体の質量分率(%)
(3)メルトフローレート(MFR)(g/10分)は、JIS−K7210に準拠し、測定温度230℃、荷重2.16kgf(21.2N)にて測定した。
(4)分子量150万以上の高分子量領域の面積割合は、下記の装置および条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定された分子量分布曲線(具体的には、分子量分布曲線および横軸)で囲まれる領域の全面積に占める、分子量150万以上の高分子量領域の面積割合である。ここで、横軸:分子量(対数値)、縦軸:dw/dLog(M)[w:積算質量分率、M:分子量]とする。
GPC測定装置
ゲル浸透クロマトグラフ HLC-8321 GPC/HT型 (東ソー社製)
解析装置
データ処理ソフトEmpower 3(Waters社製)
測定条件
カラム:TSKgel GMH6-HT×2 + TSKgel GMH6-HTL×2
(いずれも7.5mmI.D.x30cm, 東ソー社製)
カラム温度:140℃
移動相:o-ジクロロベンゼン(0.025%BHT含有)
検出器:示差屈折計
流量:1.0mL/min
試料濃度:0.1 %(w/v)
注入量:0.4mL
サンプリング時間間隔:1s
カラム校正:単分散ポリスチレン(東ソー社製)
分子量換算:PP換算/汎用校正法(PS(ポリスチレン)の粘度換算係数KPS=0.000138dl/g、
αPS=0.700、PP(ポリプロピレン)の粘度換算係数KPP=0.000242dl/g、αPP=0.707)
(5)エチレン含有割合(質量%)
エチレンに由来する構成単位の含有割合(エチレン含有割合)を測定するために、サンプル20〜30mgを1,2,4−トリクロロベンゼン/重ベンゼン(2:1)溶液0.6mLに溶解し、得られた溶液を用いて炭素核磁気共鳴分析(13C−NMR)を行った。プロピレン、エチレン、α−オレフィンの定量はダイアッド連鎖分布より求めた。例えば、プロピレン・エチレン共重合体の場合、PP=Sαα、EP=Sαγ+Sαβ、EE=1/2(Sβδ+Sδδ)+1/4Sγδを用い、以下の計算式(Eq−1)および(Eq−2)により求めた。なお、本実施例におけるエチレン含有割合の単位は、質量%に換算して表記した。
プロピレンに由来する構成単位の含有割合(mol%)=(PP+1/2EP)×100/[(PP+1/2EP)+(1/2EP+EE)]・・・(Eq−1)
エチレンに由来する構成単位の含有割合(mol%)=(1/2EP+EE)×100/[(PP+1/2EP)+(1/2EP+EE)]・・・(Eq−2)
なお、前記Sααなどは、ピーク強度であり、J.C.Randall(Review Macromolecular Chemistry Physics,C29,201(1989))に記載された方法に従って解析された値である。
(6)FE個数
(株)プラスチック工学研究所製の25mmΦのTダイ製膜機で作成した厚さ50μmのフィルムのFEの個数を、ジェルカウンターとして(株)ヒューテック製のフィッシュアイカウンター(商標)を用いて測定した。ここで、100μm以上の大きさのFEを計測した。測定数を、フィルム単位面積(3000cm2)あたりのFE個数として示した。
フィルム作成条件は次の通りである。
Tダイ製膜機:(株)プラスチック工学研究所製
型式:GT−25−A
スクリュー直径:25mm、L/D=24
スクリュー回転数:60rpm
シリンダー温度設定:C1=230℃、C2=260℃
ヘッド温度設定:260℃
Tダイ温度設定:D1〜D3=260℃
Tダイ幅:230mm,リップ開度=1mm
フィルム巻取速度:4m/s
ロール温度:65℃
ジェルカウンターの測定条件は次の通りである。
装置構成
・受光器(4096画素)
・投光器
・信号処理装置
・パルスジェネレーター
・装置間ケーブル
(7)引張弾性率(MPa)は、JIS K7161の方法に従い、射出成形法により試験片を成形し、測定した。組成物から成形された試験片の引張弾性率が高いと、当該組成物から剛性が高い容器を得ることができる。
(8)ブロー成形性評価
(8−1)プリフォーム成形
射出成形機でプリフォームを成形した。具体的には、東芝機械(株)製EC−160N−6A型射出成形機を用い、射出樹脂温度230℃、射出圧力100MPa、金型冷却温度20℃の条件で外径27mm、高さ96mm、最大肉厚4.7mm、重量23gの試験管形状の有底パリソン(プリフォーム)を射出成形した。
(8−2)二軸延伸ブロー成形機によるブロー成形
前記で得られたプリフォームを、コールドパリソン法二軸延伸ブロー成形機で成形した。具体的には、ETEC社製二軸延伸ブロー成形機、EFB1000型二軸延伸ブロー成形機を用い、プリフォームを回転させながら赤外ランプで加熱し、縦延伸倍率2.3倍、横延伸倍率2.3〜3.1倍になるような500mLの扁平状の容器(成形体)を、縦延伸用ロッドの上昇と伴に一次圧力0.9MPa、二次圧力1.5MPaの空気圧力で二軸延伸ブロー成形した。
(8−3)延伸ブロー成形性
成形体の首部・胴部・底部を確認し、成形体の偏肉・変形の有無を確認した。
○:成形体の偏肉が少なく、変形も確認されない。
×:成形体の偏肉が大きいか、或いは変形が確認される。
(9)121℃滅菌処理後の収縮率
上記(8−2)で得た延伸容器を標準状態(25℃,1気圧)にて48時間状態調整した。状態調整後の3本について、延伸容器の口部一杯まで水を入れてその水の重さを測定した。この時の水の重さを(W1)とする。
上記の延伸容器を浸水状態のトレーに浸漬した後、(株)日阪製作所製の熱水スプレー式滅菌装置を用いて、滅菌温度121℃で15分間滅菌処理を行い、その後室温まで冷却した。
次いで、延伸容器を乾燥させ、常温(25℃)まで放冷した延伸容器を用い、延伸容器の口部一杯まで水を入れてその水の重さを測定した。この時の水の重さを(W2)とする。((W1)−(W2))を(W1)で割った値を%に直した数字を、滅菌処理後の収縮率とした。
〔製造例1〕
(1)マグネシウム化合物の調製
攪拌機付き反応槽(内容積500リットル)を窒素ガスで充分に置換し、エタノール97.2kg、ヨウ素640g、および金属マグネシウム6.4kgを投入し、攪拌しながら還流条件下で系内から水素ガスの発生が無くなるまで反応させ、固体状反応生成物を得た。この固体状反応生成物を含む反応液を減圧乾燥させることにより目的のマグネシウム化合物(固体触媒成分の担体)を得た。
(2)固体状チタン触媒成分の調製
窒素ガスで充分に置換した撹拌機付き反応槽(内容積500リットル)に、前記マグネシウム化合物(粉砕していないもの)30kg、精製ヘプタン(n−ヘプタン)150リットル、四塩化ケイ素4.5リットル、およびフタル酸ジ−n−ブチル5.4リットルを加えた。系内を90℃に保ち、攪拌しながら四塩化チタン144リットルを投入して110℃で2時間反応させた後、固体成分を分離して80℃の精製ヘプタンで洗浄した。さらに、四塩化チタン228リットルを加え、110℃で2時間反応させた後、精製ヘプタンで充分に洗浄し、固体状チタン触媒成分を得た。
(3)前重合触媒の製造
ヘプタン200mL中にトリエチルアルミニウム10mmol、ジシクロペンチルジメトキシシラン2mmol、および前記(2)で得られた固体状チタン触媒成分をチタン原子換算で1mmol添加した。内温を20℃に保持し、攪拌しながらプロピレンを連続的に導入した。60分後、攪拌を停止し、結果的に固体状チタン触媒成分1gあたり4.0gのプロピレンが重合した前重合触媒スラリーを得た。
(4)本重合
600リットルのオートクレーブ中にプロピレン336リットルを装入し、60℃に昇温した。その後、トリエチルアルミニウム8.7mL、ジシクロペンチルジメトキシシラン11.4mL、前記(3)で得られた前重合触媒スラリーを固体状チタン触媒成分として2.9gを装入して重合を開始した。重合開始より75分後に、10分間かけて50℃まで降温した(第1段目の重合終了)。
第1段目と同様の条件にて重合したプロピレン系重合体(a1−1)の極限粘度[η]は11dl/gであった。
降温後、圧力が3.3MPaGで一定となるよう水素を連続的に投入し、141分間重合を行った。次いでベントバルブを開け、未反応のプロピレンを、積算流量計を経由させてパージした(第2段目の重合終了)。
こうして、48.5kgのパウダー状のプロピレン系重合体を得た。それぞれ物質収支から算出した、最終的に得られたプロピレン系重合体に占める第1段目の重合で生成したプロピレン系重合体(a1−1)の割合は23質量%、第2段目の重合で生成したプロピレン系重合体(a2’−1)の割合は77質量%、極限粘度[η]は1.30dl/gであった。
このプロピレン系重合体に、酸化防止剤として、イルガノックス1010(BASF社製)2000ppm、イルガホス168(BASF社製)2000ppm、サンドスタブP−EPQ(クラリアントジャパン社製)1000ppm、中和剤として、ステアリン酸カルシウム1000ppmを添加し、東芝機械株式会社製の二軸押出機(TEM35BS)を用いて溶融混練し、ペレット状のプロピレン系重合体を得た。このようにして最終的に得られたプロピレン系重合体のMFRは1.5g/10分であった。
〔製造例2〕
(1)固体状チタン触媒成分の調製
無水塩化マグネシウム95.2g、デカン442mLおよび2−エチルヘキシルアルコール390.6gを130℃で2時間加熱反応を行って均一溶液とした後、この溶液中に無水フタル酸21.3gを添加し、さらに130℃にて1時間攪拌混合を行い、無水フタル酸を溶解させた。
このようにして得られた均一溶液を室温に冷却した後、−20℃に保持した四塩化チタン200mL中に、この均一溶液の75mLを1時間にわたって滴下装入した。装入終了後、この混合液の温度を4時間かけて110℃に昇温し、110℃に達したところでフタル酸ジイソブチル(DIBP)5.22gを添加し、これより2時間同温度にて攪拌保持した。
2時間の反応終了後、熱濾過にて固体部を採取し、この固体部を275mLの四塩化チタンに再懸濁させた後、再び110℃で2時間、加熱した。反応終了後、再び熱濾過にて固体部を採取し、110℃のデカンおよびヘキサンにて溶液中に遊離のチタン化合物が検出されなくなるまで充分洗浄した。
上記の様に調製された固体状チタン触媒成分はヘキサンスラリーとして保存されるが、このうち一部を乾燥して触媒組成を調べた。固体状チタン触媒成分は、チタンを2.3質量%、塩素を61質量%、マグネシウムを19質量%、およびDIBPを12.5質量%の量で含有していた。
(2)前重合触媒の調製
200リットルの攪拌機付きオートクレーブ中に、窒素雰囲気下、精製ヘプタン140リットル、トリエチルアルミニウム0.20mol、および上記で得られた固体状チタン触媒成分をチタン原子換算で0.067mol装入した後、プロピレンを840g導入し、温度20℃以下に保ちながら、1時間反応させた。
重合終了後、反応器内を窒素で置換し、上澄液の除去および精製ヘプタンによる洗浄を3回行った。得られた前重合触媒を精製ヘプタンに再懸濁して触媒供給槽に移し、固体状チタン触媒成分濃度で1.0g/Lとなるよう、精製ヘプタンにより調整することで前重合触媒スラリーを得た。この前重合触媒スラリーは固体状チタン触媒成分1g当たりポリプロピレンを6g含んでいた。
(3)本重合
内容積500リットルの攪拌機付き重合槽に液化プロピレン300リットルを装入し、この液位を保ちながら、液化プロピレン100kg/h、前記(2)で得られた前重合触媒スラリーを固体状チタン触媒成分として1.3g/h、トリエチルアルミニウム4.2mL/h、およびシクロヘキシルメチルジメトキシシラン6.1mL/hを連続的に供給し、温度70℃で重合した。ここで、重合槽内の気相部の水素濃度が0.3mol%となるように、水素を連続的に供給した。得られたスラリーを失活後、液化プロピレンにより洗浄槽に送液し、ポリプロピレンパウダーを洗浄した後、プロピレンを蒸発させることで、パウダー状のプロピレン重合体を得た。
このプロピレン重合体に、酸化防止剤として、イルガノックス1010(BASF社製)500ppm、ハイドロタルサイトDHT−4A(BASF社製)400ppmを添加し、東芝機械株式会社製の二軸押出機(TEM35BS)を用いて溶融混練し、ペレット状のプロピレン系重合体を得た。得られたプロピレン系重合体のMFRは3.5g/10分、極限粘度[η]は1.9dl/gであった。
〔製造例3〕
(1)前重合触媒の製造
製造例2の前記(1)で調製した固体状チタン触媒成分87.5g、トリエチルアルミニウム19.5mLおよびヘプタン10リットルを内容量20リットルの攪拌機付きオートクレーブに装入し、内温を15〜20℃に保ち、そこにプロピレンを263g装入し、攪拌しながら100分間反応させた。反応終了後、固体成分を沈降させ、上澄み液の除去およびヘプタンによる洗浄を2回行うことで、前重合触媒を得た。得られた前重合触媒を精製ヘプタンに再懸濁して、固体状チタン触媒成分の濃度が0.7g/Lとなるよう、ヘプタンを用いて調整することで前重合触媒スラリーを得た。
(2)本重合
内容積500リットルの攪拌機付き重合槽に液化プロピレン300リットルを装入し、この液位を保ちながら、液化プロピレン130kg/h、前記(1)で得られた前重合触媒スラリーを固体状チタン触媒成分として0.9g/h、トリエチルアルミニウム4.9mL/h、およびジシクロペンチルジメトキシシラン8.3mL/hを連続的に供給し、温度70℃で重合した。ここで、重合槽内の気相部の水素濃度が0.4mol%、エチレン濃度が2.0mol%となるように、水素およびエチレンを連続的に供給した。
得られたスラリーを失活後、液化プロピレンにより洗浄槽に送液し、共重合体を洗浄した後、プロピレンを蒸発させることで、パウダー状のプロピレン・エチレン共重合体を得た。
このプロピレン・エチレン共重合体に、酸化防止剤として、イルガノックス1010(BASF社製)500ppm、ハイドロタルサイトDHT−4A(BASF社製)400ppmを添加し、東芝機械株式会社製の二軸押出機(TEM35BS)を用いて溶融混練し、ペレット状のプロピレン・エチレン共重合体を得た。得られたプロピレン・エチレン共重合体のMFRは0.66g/10分であり、極限粘度[η]は2.85dl/gであり、エチレン含有割合は4.8質量%であった。
〔J−452HP〕
プライムポリマー社製:商品名「J−452HP」、ブロックタイプのプロピレン重合体(ブロックPP)、MFR=3.5g/10分、極限粘度[η]=1.99dl/g。
製造例1において得られたプロピレン系重合体の物性を表1に示す。製造例2〜3において得られたプロピレン系重合体およびJ−452HPの物性を表2に示す。
Figure 2021024641
Figure 2021024641
[実施例1]
製造例1において得られたプロピレン系重合体と、製造例2において得られたプロピレン系重合体とを10:90の質量比で配合し、これら樹脂の合計100質量部を東芝機械株式会社製の二軸押出機(TEM35BS)で溶融混練することで重合体組成物を得た。得られた重合体組成物を用いて、前記成形条件でプリフォームを成形し、得られたプリフォームを、コールドパリソン法二軸延伸ブロー成形機で成形した。
[実施例2〜12]
配合組成を表3に記載したとおりに変更したこと以外は実施例1と同様に行った。
[比較例1]
製造例2において得られたプロピレン系重合体を用いて、前記成形条件でプリフォームを成形し、得られたプリフォームを、コールドパリソン法二軸延伸ブロー成形機で成形した。製造例2は滅菌処理後の収縮率が大きい結果となった。
[比較例2]
製造例3において得られたプロピレン系重合体を用いて、前記成形条件でプリフォームを成形し、得られたプリフォームを、コールドパリソン法二軸延伸ブロー成形機で成形した。製造例3は滅菌処理後の収縮率が大きい結果となった。
[比較例3]
J−452HPを用いて、前記成形条件でプリフォームを成形し、得られたプリフォームを、コールドパリソン法二軸延伸ブロー成形機で成形した。胴部の偏肉および首部/底部の変形が大きく、延伸ブロー成形性が劣る結果となった。
[比較例4]
製造例2において得られたプロピレン系重合体と、J−452HPとを40:60の質量比で配合し、これら樹脂の合計100質量部を東芝機械株式会社製の二軸押出機(TEM35BS)で溶融混練することで重合体組成物を得た。得られた重合体組成物を用いて、前記成形条件でプリフォームを成形し、得られたプリフォームを、コールドパリソン法二軸延伸ブロー成形機で成形した。胴部の偏肉および首部/底部の変形が大きく、延伸ブロー成形性が劣る結果となった。
表3において、(a1)は製造例1で得られたプロピレン系重合体中のプロピレン系重合体(a1−1)を示し、(a2’)は製造例1で得られたプロピレン系重合体中のプロピレン系重合体(a2’−1)を示し、(a2”)は、製造例1で得られたプロピレン系重合体と混合される、製造例2〜3で得られたプロピレン系重合体またはJ−452HP(比較例で用いたこれらの成分も(a2”)として記載した)を示す。
Figure 2021024641

Claims (6)

  1. 135℃、テトラリン溶媒中で測定される極限粘度[η]が10〜12dl/gの範囲にあるプロピレン系重合体(a1)を0.5〜45質量%、および135℃、テトラリン溶媒中で測定される極限粘度[η]が0.5〜3.5dl/gの範囲にあるプロピレン系重合体(a2)を55〜99.5質量%〔ただし、プロピレン系重合体(a1)とプロピレン系重合体(a2)との合計量を100質量%とする。〕含むプロピレン系重合体組成物(A)からなる延伸容器。
  2. 前記プロピレン系重合体組成物(A)の、230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.01〜40g/10分の範囲にある請求項1に記載の延伸容器。
  3. 前記プロピレン系重合体組成物(A)が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定された分子量分布曲線で囲まれる領域の全面積に占める、分子量150万以上の高分子量領域の面積割合が1%以上である請求項1または2に記載の延伸容器。
  4. 前記プロピレン系重合体組成物(A)が、FE個数〔25mmΦのTダイ製膜機で製膜した厚さ50μmのフィルムについて、FEカウンターを用いて測定されるFE個数を単位面積(3000cm2)当たりの個数に換算した値〕が100個以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の延伸容器。
  5. 医療容器、食品容器、飲料容器、トイレタリー容器、洗剤容器または化粧品容器である請求項1〜4のいずれか1項に記載の延伸容器。
  6. 輸液容器である請求項1〜5のいずれか1項に記載の延伸容器。
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