JP2020526492A - G1t38の形態及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、好適な治療的医薬有効性及び投薬形態安定性のための2’−((5−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−7’,8’−ジヒドロ−6’H−スピロ[シクロヘキサン−1,9’−ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン]−6’−オンのジHCl塩の予期せぬほど安定な高結晶形態を提供する。
【選択図】図7

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2017年6月29日付で出願された米国仮特許出願第62/526,937号の利益を主張する。この出願の全体が全ての目的で引用することにより本明細書の一部をなす。
本発明は、(2’−((5−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−7’,8’−ジヒドロ−6’H−スピロ[シクロヘキサン−1,9’−ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン]−6’−オン)であるG1T38のジHCl塩の好適な単離された形態(morphic form)を提供する。
G1 Therapeutics, Inc.に譲渡された特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4並びに相当する特許文献5は、式:
Figure 2020526492
を有する2’−((5−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−7’,8’−ジヒドロ−6’H−スピロ[シクロヘキサン−1,9’−ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン]−6’−オン(化合物1)を含むN−(ヘテロアリール)−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−アミンサイクリン依存性キナーゼ阻害剤の種類について記載している。
この化合物は、現在「G1T38」と称されている。G1T38のジHCl塩(化合物2)は現在、内分泌療法がうまくいかなかった後のエストロゲン陽性HER2陰性の乳癌の治療に関して、アメリカ食品医薬品局によりアメリカ合衆国において、第Ib/2a相ヒト臨床試験中である。G1T38はまた、女性75名において、第1a相毒性試験において好適に評価されており、著しい有害事象を伴わず、十分許容されることがわかっている。
Figure 2020526492
G1T38は、乳癌、黒色腫、白血病、及びリンパ腫細胞を含む様々なCDK4/6依存性腫瘍原性細胞系統において細胞増殖の阻害を誘導し、in vitro及びin vivoでRBリン酸化を阻害する。マウス異種移植片腫瘍における血漿全体にわたる腫瘍に対する選択性を含む、G1T38の更なる好適な治療特性が、論文審査のある専門誌に最近発表された論文で注目を集めている(非特許文献1)。特許文献6も参照されたい。
この一般的な種類の化合物を記載している他の刊行物として以下が挙げられる。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献7は、ピリミジン系CDK4/6阻害剤を使用する、化学療法中に正常な細胞を保護する化合物及び方法を記載している。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献8はピリミジン系CDK4/6阻害剤を使用する、電離放射線に対して造血幹細胞及び前駆細胞を保護する化合物及び方法を記載している。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献9は、ピリミジン系CDK4/6阻害剤を使用する、異常な細胞増殖のHSPC温存治療を記載している。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献10は、非常に活性な抗新生物性及び抗増殖性のピリミジン系CDK4/6阻害剤を記載している。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献11は、放射線防護に使用される三環のピリミジン系CDK阻害剤を記載している。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献12は、化学療法中の細胞の保護に対する類似する三環のピリミジン系CDK阻害剤を記載している。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献13は、RB陽性の異常な細胞増殖のHSPC温存治療に使用される、類似する三環のピリミジン系CDK阻害剤を記載している。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献14は、抗新生物剤及び抗増殖剤として使用される、類似する三環のピリミジン系CDK阻害剤を記載している。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献15は、他の抗新生物剤とのピリミジン系CDK4/6阻害剤の併用を記載している。Strum et al.によって出願され、G1 Therapeuticsに譲渡された特許文献16は、CDK4/6阻害剤及びトポイソメラーゼ阻害剤で或る特定のRb陰性癌を治療する化合物及び方法を記載している。
他の生物学的に活性な縮合スピロラクタム及びそれらの合成は、例えば以下の刊行物に記載されている。非特許文献2は、代謝的に安定であり、ラクタムが縮合環上に存在する、アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害のためのスピロラクタムを記載する。Bell et al.によって出願された特許文献17は、CGRP受容体アンタゴニストとして、ラクタムがスピロ環上に存在する脂肪族スピロラクタムを記載している。Bell et al.によって出願された特許文献18は、CGRP受容体アンタゴニストとして、ラクタムがスピロ環上に存在するアリールスピロラクタムを記載している。Bell et al.によって出願された特許文献19は、CGRP受容体アンタゴニストとして、ラクタムがスピロ環上に存在する固定化(constrained)スピロラクタム化合物を記載している。Bell et al.によって出願された特許文献20は、CGRP受容体アンタゴニストとして、スピロラクタムがスピロ環上に存在するカルボキサミドスピロラクタム化合物を記載している。Bell et al.によって出願された特許文献21、特許文献22、及び特許文献23は、スピロラクタムがスピロ環上に存在するアニリドスピロラクタム化合物を記載している。Bhunai et al.によって出願された特許文献24は、ラクタムが任意に更に縮合されるスピロ環上に存在するスピロラクタム化合物を記載している。
腫瘍又は癌等の増殖性障害を患う患者に対するG1T38の治療的意義を考慮すると、治療活性及び/又は安定性を高め得る好適な送達手段を提供することは有益である。
米国特許第8,822,683号 米国特許第8,598,197号 米国特許第8,829,102号 米国特許第9,102,683号 国際公開第2012/061156号 米国特許第9,527,857号 国際公開第2014/144326号 国際公開第2014/144596号 国際公開第2014/144847号 国際公開第2014/144740号 国際公開第2015/161285号 国際公開第2015/161287号 国際公開第2015/161283号 国際公開第2015/161288号 国際公開第2016/040858号 国際公開第2016/040848号 国際公開第2013/169574号 国際公開第2007/061677号 国際公開第2008/073251号 国際公開第2006/031606号 国際公開第2006/031610号 国際公開第2006/031491号 国際公開第2006/029153号 国際公開第2008/109464号
Bisi, et al., Preclinical development of G1T38: A novel, potent and selective inhibitor of cyclin dependent kinases 4/6 for use as an oral antineoplastic in patients with CDK 4/6 sensitive tumors", Oncotarget, March 15, 2017 Griffith, D. A., et al. (2013). "Spirolactam-Based Acetyl-CoA Carboxylase Inhibitors: Toward Improved Metabolic Stability of a Chromanone Lead Structure." Journal of Medicinal Chemistry 56(17): 7110-7119
G1T38(2’−((5−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−7’,8’−ジヒドロ−6’H−スピロ[シクロヘキサン−1,9’−ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン]−6’−オン)のジHCl塩である化合物2を、本明細書中で形態Bと称される高度に精製された好適な形態で作製することができることを発見した。
化合物2の形態Bは、固形化合物2の予想外の非常に安定な高結晶形態であり、治療的有効性にとって、また医薬配合物の製造にとって有益である。実施例4で考察するように、形態Bは、60℃の熱応力下で7日間安定である。さらに、25℃及び相対湿度60%での長期安定性研究により、単離された化合物2の形態Bが、少なくとも1年安定であることが明らかとなった(実施例7)。一実施の形態では、単離された化合物2の形態Bは、少なくとも約6ヵ月、7ヵ月、8ヵ月、9ヵ月、10ヵ月、11ヵ月、12ヵ月、14ヵ月、16ヵ月、18ヵ月、20ヵ月、22ヵ月、又は24ヵ月間安定である。
Figure 2020526492
温度、冷却手順、及び単離手順を変化させることによって、多数の結晶化及びスラリー実験が行われた(実施例2、表1〜表4)。これらの実験から、化合物2の11個の特有の形態が発見されたが、形態A、形態B、及び形態Dのみが、評価に適していた。他の形態は、弱結晶形態、溶媒和物、不安定な水和物、又は無水物を生じた。3つの固形形態のうち、形態Bが、治療的投薬形態にとって予期せぬほど優れた高結晶性安定材料であることが発見された。動的蒸気吸着実験において、化合物2は、相対湿度90%への曝露後に形態Bのままであった(実施例3)。
形態Bは、固形投薬形態における有効医薬成分としての使用のための好適な特性を有し、かかる配合物中で有効性を高め得る。一実施の形態では、形態Bは、以下でより詳述されるように、HCl及びアセトンからの再結晶化によって生産される。一実施の形態では、形態Bは、図7に記載されるパターンと実質的に類似したXRPDパターンを特徴とする。一実施の形態では、形態Bは、6.5±0.2°、9.5±0.2°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.7±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される少なくとも3つの2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。一実施の形態では、形態Bは、少なくとも9.5±0.2°の2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。幾つかの実施の形態では、単離された化合物2の形態Bは、4.6±0.2°の2シータにあるピークの少なくとも1つが存在しないことを特徴とする。幾つかの実施の形態では、単離された化合物2の形態Bは、5.0±0.2°の2シータにあるピークが存在しないことを特徴とする。一実施の形態では、単離された形態Bは、熱重量赤外(TG−IR)分析において、31℃〜120℃で7.5%の重量損失を有すると特性評価される。一実施の形態では、単離された形態Bは、約105±20℃、約220±20℃、及び約350±20℃、例えば、105℃、220℃、及び350℃、又は92℃、219℃、及び341℃での示差走査熱量測定(DSC)の吸熱の開始を有すると特性評価される。
したがって、本発明は概して、化合物2の単離されたB形態、かかる形態を含有する医薬組成物、上記の単離された形態を使用して宿主におけるCDK4又はCDK6の活性を阻害又は低減する方法、及び本明細書中に記載する形態を使用して、例えば、エストロゲン受容体陽性(ER+)乳癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、又は前立腺癌等のpRb陽性癌を有する宿主を治療する方法、及びかかる形態を作製する方法を提供する。
化合物2の形態Bは、例えば、濃HCl及びアセトン中で化合物1を再結晶化することによって生産することができる。一実施の形態では、化合物1は、濃HCl中に溶解されて、加熱される。この後、アセトンを添加して、冷却及び濾過によって生成物を単離する。
一実施の形態では、化合物2の形態Bは、化合物2の形態Dの再結晶化によって生産される。代替的な実施の形態では、化合物2の形態Bは、再結晶化を繰り返すことで生産される。一実施の形態では、純粋な化合物2の形態Bは、水:アセトン(1:2)(v/v)スラリーによって、純粋ではない化合物2の形態Bから精製された後、真空乾燥を行う。
化合物2の形態Aは、形態Bよりも低い安定性を有する。形態Aは、MeOH、EtOH、及び1−BuOHが単一溶媒結晶化において溶媒として使用された場合に生産され、形態Aはまた、主要溶媒として水及びMeOHを使用した二元溶媒結晶化においても生産された。n−ヘプタン及びc−ヘキサンを使用したスラリー実験によっても同様に、形態Aが生産された。
化合物2の形態Dは、形態Bよりも低い安定性を有する。一実施の形態では、形態Dは、室温にてアセトニトリル中で化合物2のスラリーを攪拌することによって生産される。別の実施の形態では、形態Dは、濃HCl中に化合物1を溶解した後に、加熱することによって生産される。続いて、溶液を冷却して、結晶化が始まった後にのみ、アセトンを添加して、沈殿を完了させる。次に、沈殿物は、濾過により単離される。代替的な実施の形態では、形態Dは、濃HCl中に化合物1を溶解した後に、加熱することによって生産される。続いて、溶液を冷却して、結晶化が行われた後にのみ、アセトンを添加して、固形物全てが、濾過により回収される。
代替的な実施の形態では、化合物2の2つ以上の形態の組合せ、例えば、形態B及び形態D、形態B及び形態A、又は形態A及び形態Dが提供される。代替的な実施の形態では、3つの形態の単離された組合せ、例えば、形態A、形態B及び形態Dが提供される。
一実施の形態では、単離された化合物2のB形態と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物が提供される。別の実施の形態では、医薬組成物は、1つ以上の更なる治療剤を更に含み、1つ以上の更なる治療剤は、例えば、限定されるものではないが、抗エストロゲン薬、抗アンドロゲン薬、抗悪性腫瘍薬、アロマターゼ阻害剤、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、CYP17阻害剤、細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK)阻害剤、ゴナドトロピン放出ホルモンスーパーアゴニスト(GnRHアゴニスト)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)アゴニスト、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)アンタゴニスト、ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)阻害剤、***促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MEK)阻害剤、ヌクレオシド若しくはヌクレオチドの類似体若しくはプロドラッグ、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)経路阻害剤、急速進行性線維肉腫(RAF)キナーゼ阻害剤、レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害剤、選択的エストロゲン受容体ディグレーダー(SERD)、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、セリン・スレオニンプロテインキナーゼB(Akt)阻害剤、又はトポイソメラーゼ阻害剤である。一実施の形態では、1つ以上の更なる治療剤は、レトラゾール、アナストロゾール、フルベストラント、タモキシフェン、エトポシド、エンザルタミド、ピクチリシブ、エキセメスタン、又はそれらの組合せから選択される。
別の実施形態では、化合物2のB形態は、国際公開第2017/100712号、国際公開第2017/100715号、米国特許出願公開第2017/0166550号、又は米国特許出願公開第2017/0166551号に記載されるSERDと併用される。更に別の実施形態では、単離された化合物2のB形態と、薬学的に許容可能な賦形剤と、国際公開第2017/100712号、国際公開第2017/100715号、米国特許出願公開第2017/0166550号、又は米国特許出願公開第2017/0166551号に記載されるSERDとを含む医薬組成物が提供される。
本発明の一態様では、CDK4/6依存性細胞増殖性障害を治療する方法であって、それを必要とする宿主に、治療上有効な量の化合物2の単離された形態Bを投与することを含む方法が提供される。
また、宿主におけるエストロゲン受容体陽性(ER+)乳癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、前立腺癌、又は他の異常細胞増殖等のpRb陽性癌を治療するための薬剤の製造における単離されたB形態の使用が提供される。
形態A、形態B、及び形態CのXRPDパターンの比較の図である。これらの3つの形態は、実施例2に記載されるように、また表1〜表4に示されるように、結晶化及びスラリー実験から得られた。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 形態D、形態E、及び形態FのXRPDパターンの比較の図である。これらの3つの形態は、実施例2に記載されるように、また表1〜表4に示されるように、結晶化及びスラリー実験から得られた。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 形態G及び形態HのXRPDパターンの比較の図である。これらの2つの形態は、実施例2に記載されるように、また表1〜表4に示されるように、結晶化及びスラリー実験から得られた。形態Gは、無水物であり、形態Hは、n−PrOH溶媒和物である。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 形態Aの水分吸着実験の結果を示す動的蒸気吸着分析(実施例3)の図である。この材料は、不安定であることがわかり、実験の終わりの乾燥試料のXRPD分析により、新たな形態である形態Kが明らかとなった。形態Aは、60%RH(相対湿度)では14.9重量%、90%RHでは15.8重量%を吸着した。x軸は、パーセントとして測定される相対湿度であり、y軸は、パーセントとして測定される材料の水の重量である。 形態Dの水分吸着実験の結果を示す動的蒸気吸着分析(実施例3)の図である。この材料は、不安定であることがわかり、実験の終わりの乾燥試料のXRPD分析により、新たな形態である形態Kが明らかとなった。形態Dは、60%RH(相対湿度)では4.4重量%、90%RHでは4.4重量%を吸着した。x軸は、パーセントとして測定される相対湿度であり、y軸は、パーセントとして測定される材料の水の重量である。 形態Bの水分吸着実験の結果を示す動的蒸気吸着分析(実施例3)の図である。この材料は、安定であり、実験の終わりの乾燥試料のXRPD分析により、形態Bが確認された。形態Bは、60%RH(相対湿度)では5.8重量%、90%RHでは5.9重量%を吸着した。x軸は、パーセントとして測定される相対湿度であり、y軸は、パーセントとして測定される材料の水の重量である。 水分吸着実験前(最上)及び水分吸着実験後(最下)の形態AのXRPDパターンの比較の図である。水分吸着実験後、XRPD分析により、形態Aは、安定ではなく、新たな形態である形態Kに変換されたことが明らかとなった(実施例3)。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 水分吸着実験前(最上)及び水分吸着実験後(最下)の形態DのXRPDパターンの比較の図である。水分吸着実験後、XRPD分析により、形態Dは、安定ではなく、新たな形態である形態Kに変換されたことが明らかとなった(実施例3)。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 安定性研究後の形態A、形態B、及び形態CのXRPDパターン(実施例4)と、参照形態A、形態B及び形態CのXRPDパターンとの比較の図である。上から3つのパターンは、形態A、形態B、及び形態Cの参照形態である。7日間の安定性研究後、形態Aは、新たな形態に変換された(研究後の形態A)が、室温で3日間の平衡後、新たな形態は、形態Aに戻った(3日後の形態A)。形態B及び形態Cは、安定性研究中、変化しないままであった。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 純粋な形態Bに関するXRPDパターンの図である。バーで示したピークは、実施例6で列挙される。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 純粋ではない形態B材料のXRPDパターンと、実施例6で特性評価されるような純粋な形態B材料のXRPDパターンとの比較の図である。純粋ではない形態B材料は、純粋な形態B材料では見られないおよそ4.0度及び5.6度の2つのピークを有する。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、2つの形態B材料を比較する手段としての相対強度である。 純粋ではない形態B、実施例8に記載されるスラリー実験からの試料1及び試料4、並びに純粋な形態Bの比較の図である。純粋な形態Bは、実施例6において特性評価される形態Bである。1:1(v/v)の0.1M HCl:アセトン(試料1)及び1:2(v/v)の0.5M HCl:アセトン(試料4)を用いたスラリー実験を含む多数の実験を行って、純粋ではない形態Bを、純粋な形態B材料に変換した。酸性水性アセトン混合物は、純粋ではない材料を、純粋な材料に変換することはできなかった。試料1及び試料4のXRPDパターンは、およそ4.0度のピークが依然として存在していたため、純粋な形態BのXRPDパターンと一致しなかった。x軸は、パーセントとして測定される相対湿度であり、y軸は、パーセントとして測定される材料の水の重量である。 形態Bの純粋ではない試料、実施例8に記載されるスラリー実験の試料3及び試料5、並びに純粋な形態Bの比較の図である。75:25(v/v)の0.1M HCl:アセトン(試料3)及び50:50(v/v)の0.5M HCl:アセトン(試料5)を用いたスラリー実験を含む多数の実験を行って、純粋ではない形態Bを、純粋な形態B材料に変換した。酸性水性アセトン混合物は、純粋ではない材料を、純粋な材料に変換することはできなかった。純粋な形態Bは、実施例6において特性評価される形態Bである。純粋ではない形態Bは、スラリー実験において出発材料として使用される材料であり、純粋ではない形態Bの試料2は、参照として使用される第2の純粋ではない形態である。x軸は、パーセントとして測定される相対湿度であり、y軸は、パーセントとして測定される材料の水の重量である。 純粋ではない形態B、実施例8に記載されるスラリー実験からの試料6、試料7、及び試料11、並びに純粋な形態Bの比較の図である。室温で攪拌した1:2(v/v)の水:アセトンを用いたスラリー実験を含む多数の実験を行って、純粋ではない形態Bを、純粋な形態B材料に変換した。試料6、試料7、及び試料11は、純粋ではない形態Bの濃度及び試料が攪拌された時間の長さで変化した(詳細は、表12に付与される)。試料6、試料7、及び試料11のXRPDパターンが、純粋な形態BのXRPDパターンと合致したため、3つ全ての条件は、純粋ではない形態Bを、純粋な形態Bに変換した。純粋な形態Bは、実施例6において特性評価される形態Bであり、純粋ではない形態Bは、スラリー実験において出発材料として使用される材料である。x軸は、パーセントとして測定される相対湿度であり、y軸は、パーセントとして測定される材料の水の重量である。 純粋ではない形態B、実施例8に記載されるスラリー実験からの試料12及び試料14、並びに純粋な形態Bの比較の図である。再結晶化プロセスの収率を改善する努力の一環として、1:3(v/v)の水:アセトン(試料14)及び1:2の水:アセトン、続く更なるアセトン(試料12)を用いたスラリー実験を行った。試料12及び試料14のXRPDパターンは、およそ4.0度にあるピークが依然として存在していたため、形態BのXRPDパターンと一致しなかった。純粋な形態Bは、実施例6において特性評価される形態Bであり、純粋ではない形態Bは、スラリー実験において出発材料として使用される材料である。x軸は、パーセントとして測定される相対湿度であり、y軸は、パーセントとして測定される材料の水の重量である。 純粋な形態B、試料11(実施例8)のTG−IR実験のグラフである。TGデータにより、33℃〜137℃で6.4%の重量損失が示された。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、パーセントとして測定される材料の重量である。 純粋な形態B、試料11(実施例8)のTG−IR実験のIRデータである。x軸は、cm−1で測定される波長及び分で測定される時間である。y軸は、吸光度である。 TG−IR実験における2.691分及び5.382分で得られる純粋な形態B、試料11のIRスペクトルを、水及び塩化水素のIRスペクトルと比較する図である。TG−IR実験中、揮発性物質として、水のみが放出され、塩化水素は放出されなかった。x軸は、cm−1で測定される波長であり、y軸は、吸光度である。 およそ40℃で15時間にわたって真空炉中で乾燥させた試料8の比較の図である(実施例8、表15)。真空手順後のXRPDは、純粋な形態BのXRPDパターンと相関しなかった。乾燥試料8は、新たな結晶形態である。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 純粋な形態BのXRPDパターンと比較した、ともに真空炉中であったが、異なる条件下で乾燥させた試料11及び試料23のXRPDパターンの図である(実施例8、表15)。試料11及び試料23はともに、形態BのXRPDパターンを示した。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 純粋ではない形態BのXRPDパターンと、純粋な形態BのXRPDパターンと、実施例8に記載されるような純粋ではない形態Bから変換された材料のXRPDパターンとの比較の図である。変換された材料のXRPDパターンは、純粋な形態B材料と合致した。純粋な形態Bは、実施例6において特性評価される形態Bであり、純粋ではない形態Bは、変換手順において出発材料として使用される材料である。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 実施例8に記載されるような純粋ではない形態Bから純粋な形態B材料へ変換されたバッチのTGAデータである。TGAデータにより、31℃〜120℃で7.6%の重量損失が示され、また、120℃〜350℃でおよそ20%の重量損失が示された。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、パーセントとして測定される材料の重量である。 形態I及び形態JのXRPDパターンである。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。 形態B材料の代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(3.9mg)の温度を、10℃/分の速度で25℃から400℃まで上げることによって収集された。吸熱は、113℃(1)、231℃(2)、262℃(3)及び348℃(4)で観察された。吸熱1(積分=−237mJ、正規化=−60J/g)は、113℃の開始及び140℃の終了(endset)を示した。吸熱2(積分=−182mJ、正規化=−46J/g)は、219℃の開始及び239℃の終了を示した。吸熱3(積分=177mJ、正規化=45J/g)は、250℃の開始及び271℃の終了を示した。吸熱4(積分=−728mJ、正規化=−186J/g)は、341℃の開始及び350℃の終了を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態Aの代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(4.4mg)の温度を、10℃/分の速度で30℃から350℃まで上げることによって収集された。吸熱は、110℃(1)、275℃(2)、及び344℃(3)で観察された。吸熱1(積分=−670mJ、正規化=−151J/g)は、84℃の開始を示した。吸熱2(積分=−480mJ、正規化=−108J/g)は、242℃の開始を示した。吸熱3は、344℃の開始を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態Bの代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(2.6mg)の温度を、10℃/分の速度で30℃から350℃まで上げることによって収集された。吸熱は、95℃(1)、225℃(2)、254℃(3)、及び348℃(4)で観察された。吸熱1(積分=−256mJ、正規化=−97J/g)は、75℃の開始を示した。吸熱2(積分=−265mJ、正規化=−101J/g)は、199℃の開始を示した。吸熱3(積分=−140mJ、正規化=−53J/g)は、239℃の開始を示した。吸熱4(積分=−94mJ、正規化=−36J/g)は、344℃の開始を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態Cの代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(2.5mg)の温度を、10℃/分の速度で30℃から350℃まで上げることによって収集された。吸熱は、95℃(1)、235℃(2)、257℃(3)、及び344℃(4)で観察された。吸熱1(積分=−88mJ、正規化=−36J/g)は、77℃の開始を示した。吸熱2(積分=−58mJ、正規化=−23J/g)は、216℃の開始を示した。吸熱3(積分=−31mJ、正規化=−12J/g)は、247℃の開始を示した。吸熱4(積分=−379mJ、正規化=−154J/g)は、338℃の開始を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態Dの代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(2.5mg)の温度を、10℃/分の速度で30℃から350℃まで上げることによって収集された。吸熱は、103℃(1)、260℃(2)及び345℃(3)で観察された。吸熱1(積分=−370mJ、正規化=−149J/g)は、73℃の開始を示した。吸熱2(積分=−271mJ、正規化=−109J/g)は、228℃の開始を示した。吸熱3(積分=−321mJ、正規化=−129J/g)は、340℃の開始を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態Eの代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(2.5mg)の温度を、10℃/分の速度で30℃から350℃まで上げることによって収集された。吸熱は、70℃(1)、219℃(2)、275℃(3)、及び345℃(4)で観察された。吸熱1(積分=−495mJ、正規化=−194J/g)は、38℃の開始を示した。吸熱2(積分=25mJ、正規化=10J/g)は、209℃の開始を示した。吸熱3(積分=−208mJ、正規化=−81J/g)は、242℃の開始を示した。吸熱4(積分=−339mJ、正規化=−133J/g)は、340℃の開始を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態Fの代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(3.0mg)の温度を、10℃/分の速度で30℃から350℃まで上げることによって収集された。吸熱は、73℃(1)、214℃(2)、277℃(3)、303℃(4)、及び329℃(5)で観察された。吸熱1(積分=−991mJ、正規化=−323J/g)は、43℃の開始を示した。吸熱2(積分=−121mJ、正規化=−39J/g)は、205℃の開始を示した。吸熱3(積分=98mJ、正規化=32J/g)は、265℃の開始を示した。吸熱4(積分=−15mJ、正規化=−5J/g)は、297℃の開始を示した。吸熱5(積分=−283mJ、正規化=−92J/g)は、318℃の開始を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態Gの代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(2.8mg)の温度を、10℃/分の速度で30℃から350℃まで上げることによって収集された。吸熱は、81℃(1)、120℃(2)、260℃(3)、及び347℃(4)で観察された。吸熱1(積分=−167mJ、正規化=−59J/g)は、56℃の開始を示した。吸熱2(積分=−183mJ、正規化=−65J/g)は、103℃の開始を示した。吸熱3(積分=−251mJ、正規化=−89J/g)は、235℃の開始を示した。吸熱4(積分=−164mJ、正規化=−58J/g)は、344℃の開始を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態Hの代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(2.7mg)の温度を、10℃/分の速度で30℃から350℃まで上げることによって収集された。吸熱は、110℃(1)、225℃(2)、274℃(3)、及び346℃(4)で観察された。吸熱1(積分=−300mJ、正規化=−110J/g)は、109℃の開始を示した。吸熱2(積分=−41mJ、正規化=−15J/g)は、210℃の開始を示した。吸熱3(積分=−138mJ、正規化=−50J/g)は、242℃の開始を示した。吸熱4(積分=−301mJ、正規化=−110J/g)は、346℃の開始を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態Aの代表的なバッチのDSCデータである。DSCデータは、試料(6.0mg)の温度を、10℃/分の速度で30℃から350℃まで上げることによって収集された。吸熱は、121℃(1)、242℃(2)、290℃(3)、及び348℃(4)で観察された。吸熱1(積分=−541mJ、正規化=−90J/g)は、93℃の開始を示した。吸熱2(積分=133mJ、正規化=22J/g)は、233℃の開始を示した。吸熱3(積分=−272mJ、正規化=−45J/g)は、268℃の開始を示した。吸熱4(積分=−1131mJ、正規化=−198J/g)は、344℃の開始を示した。x軸は、セ氏度で測定される温度であり、y軸は、ミリワット(mW)で測定される熱流量である。 形態I及び形態Jに関するXRPDパターンの図である。x軸は、度で測定される2シータであり、y軸は、カウントで測定される強度である。
化合物が、2つ以上の固形形態で存在するかどうか、又は1つ以上が存在する場合に、任意の固形形態の様々な特性がどのようなものであり得るか、又はその特性が、治療投薬形態にとって好適であるかどうかを予め予測することはできない。一例として、リトナビルという薬物は、或る多型形態では活性であり、別の形態では不活性であり、不活性形態が、より安定である。
化合物の固形形態は、X線粉末回折パターン(XRDP)、熱重量分析(TGA)、IRオフガス分析を伴うTGA、示差走査熱量測定法(DSC)、融点、FT−ラマン分光法、動的蒸気吸着(DVS)、偏光顕微鏡法(PLM)又は当該技術分野で既知の他の技法等の分析方法によって特性評価され得る。
化合物2の11種の形態が、スラリー実験及び結晶化実験から発見された。これらの11種の形態のうち、形態A、形態B、及び形態Dは、更なる開発に適した特性を有することが見出された。水分吸着実験により、形態Bが、予想外の優れた結晶性の安定な固形物であることがわかった。
形態B
化合物2の単離された形態Bが、本発明において提供される。
一実施形態では、形態Bは、図7におけるXRPDパターン、又は図7に記載されるパターンに実質的に類似したXRPDパターンを特徴とする。一実施形態では、形態Bは、6.5±0.2°、9.5±0.2°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.7±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される少なくとも3つの2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。一実施形態では、形態Bは、9.5±0.4°の2シータ値を有するピークを含むXRPDパターンを特徴とする。
一実施形態では、形態Bは、熱重量分析赤外(TG−IR)分析において、31℃〜120℃で7.5%の重量損失を有すると特性評価される。
一実施形態では、単離された化合物2の形態Bは、4.0±0.2°及び5.6±0.2°2シータの一方若しくは両方にあるピークを有さないか、又は4.0±0.2°及び5.6±0.2°2シータの一方若しくは両方にあるピークは、200カウント毎秒(CPS)以下、150CPS以下、100CPS以下、又は75CPS以下である。
形態Bは、選択的な結晶化を使用して作製され得る。この方法は、任意に形態Bを含む1つ以上の種の存在下で、適切な溶媒(複数の場合もある)及び化合物2を含む溶液を、形態Bの結晶化を提供する条件に処理することによって実行され得る。選択的な結晶化は、任意の適切な溶媒中で実行され得る。例えば、選択的な結晶化は、無極性溶媒又はその混合物中で実行され得る。選択的な結晶化は、例えば、約40℃〜約65℃の範囲の温度で実行され得る。別の実施形態では、選択的な結晶化は、例えば、約45℃〜約60℃、又は約45℃〜約55℃の範囲の温度で実行され得る。
一実施形態では、化合物2の形態Bは、塩酸の溶液中での再結晶化によって生産される。化合物1を、HCl水中に溶解して、少なくとも55±10℃に加熱する。溶液をおよそ45分間攪拌して、インラインフィルターに通して濾過する。アセトンを、熱溶液に徐々に添加して、結晶化を誘導する。続いて、溶液の温度を25±5℃以下に下げて、少なくとも2時間攪拌する。得られた固形物を濾過により収集して、形態Bを得る。
代替的な実施形態では、化合物2の形態Bは、化合物2の形態Dから再結晶化される。化合物2の形態Dはまず、HCl水中に化合物1を溶解することと、溶液を約55±10℃に加熱することとによって形成される。溶液をおよそ45分間攪拌して、得られた溶液を、インラインフィルターに通して濾過する。続いて、溶液の温度を約25±5℃に下げて、溶液を少なくとも2時間攪拌する。結晶化が開始した後に、約25±5℃の温度で約1時間かけて、アセトンを添加して、結晶化を完了させる。溶液を更に約2時間攪拌して、得られた固形物を濾過により収集して、化合物2の形態Dを得る。次に、形態Dを濃HCl中に溶解して、溶液を加熱する。アセトンを、熱溶液に添加した後、任意の固形物が形成される。溶液を冷却したら、固形物を濾過により収集して、形態Bを得る。
一実施形態では、純粋ではない化合物2の形態Bは、30℃にて、水:アセトン(1:2)(v/v)スラリー中で、純粋な形態Bに変換される。この後、緩速濾過を行い、湿潤ケーキを生じる。湿潤ケーキを外気温で約3.5時間乾燥させた後、外気温で真空乾燥を行う。
或る特定の実施形態では、形態Bは、下記全て、又は下記から選択される少なくとも2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、又は20個の2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする:
a.6.5、8.1、9.4、9.6、10.2、10.6、11.2、12.2、12.9、13.0、13.3、13.4、14.0、14.4、14.6、15.0、15.9、16.2、16.4、16.5、16.8、18.1、18.4、18.5、18.6、18.6、18.9、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.4、20.6、21.3、21.4、21.8、22.0、22.2、22.3、22.4、22.5、22.8、23.0、23.1、23.4、23.8、24.1、24.2、24.3、24.4、24.5、24.6、25.4、25.6、25.7、25.9、26.0、26.1、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.2、27.3、27.5、27.6、27.7、27.9、28.3、28.4、28.5、28.7、28.9、29.0、29.1、29.3、29.4、29.5、29.6、29.7、29.8、29.9、30.0、30.3、30.4、30.5、30.6、30.7、30.9、31.2、31.5、31.6、31.7、31.8、31.9、32.0、32.2、32.3、32.4、32.5、32.6、32.7、32.8、33.1、33.2、33.3、33.6、33.7、33.8、34.0、34.1、34.2、34.3、34.6、34.7、34.8、35.0、35.2、35.3、35.5、35.6、35.9、36.0、36.2、36.5、36.6、36.7、36.8、36.9、37.1、37.2、37.3、37.4、37.5、37.6、37.7、37.8、37.9、38.2、38.3、38.4、38.5、38.6、38.7、38.8、38.9、39.0、39.1、39.2、39.3、39.4、39.5、39.6、39.7、39.8、39.9、及び40.0°2θ、又は、
b.6.5、9.4、9.5、9.6、10.2、10.6、13.3、13.4、14.0、14.4、14.6、15.0、16.2、16.4、16.5、16.8、18.1、18.4、18.5、18.6、18.9、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.4、22.3、22.4、22.5、22.8、23.0、23.1、23.4、23.8、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.2、27.3、27.5、27.6、27.7、27.9、28.3、28.4、28.5、28.7、28.9、29.0、29.1、29.3、29.4、29.5、29.6、29.7、29.8、29.9、及び30.0、°2θ、又は、
c.6.5、9.4、9.5、9.6、10.2、10.6、13.3、13.4、14.0、14.4、14.6、15.0、16.2、16.4、16.5、16.8、18.1、18.4、18.5、18.6、18.9、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.4、22.3、22.4、22.5、22.8、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、27.9、29.0、29.1、29.3、29.4、29.5、29.6、29.7、29.8、29.9、及び30.0、°2θ、又は、
d.6.5、9.4、9.5、9.6、10.2、10.6、13.3、13.4、14.0、14.4、14.6、15.0、16.2、16.4、16.5、16.8、18.1、18.4、18.5、18.6、18.9、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.4、22.3、22.4、22.5、22.8、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
e.6.5、9.4、9.5、9.6、10.2、10.6、14.0、14.4、14.6、15.0、16.2、16.4、16.5、18.1、18.4、18.5、18.6、18.9、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.4、22.3、22.4、22.5、22.8、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
f.6.5、9.5、14.0、14.4、14.6、18.1、18.4、18.5、18.6、18.9、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.4、22.3、22.4、22.5、22.8、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
g.9.5、14.6、18.1、18.4、18.5、18.6、18.9、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.4、22.3、22.4、22.5、22.8、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
h.9.5、14.6、18.1、18.4、18.5、18.6、18.9、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、20.4、22.3、22.4、22.5、22.8、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
i.9.5、14.6、18.1、18.4、18.5、18.6、18.9、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、22.3、22.4、22.5、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
j.9.5、18.1、18.4、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、22.3、22.4、22.5、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
k.9.5、18.1、18.4、19.3、19.7、22.3、22.4、22.5、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
l.9.5、18.1、18.4、19.3、19.7、22.4、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
m.9.5、18.1、18.4、19.3、19.7、22.4、26.6、27.7、27.9、及び27.9、°2θ、又は、
n.9.5、18.1、18.4、19.3、19.7、22.4、26.6、及び27.7、°2θ、又は、
o.9.5、18.1、19.3、19.7、22.4、26.6、及び27.7、°2θ、又は、
p.9.5、18.1、19.3、22.4、26.6、及び27.7、°2θ、又は、
q.°2θが±0.1である上記ピークリストのいずれか、又は、
r.°2θが±0.2である上記ピークリストのいずれか、
s.°2θが±0.3である上記ピークリストのいずれか、
t.°2θが±0.4である上記ピークリストのいずれか、
u.9.5にあるピークの°2θが±0.4である上記ピークリストのいずれか、
v.9.5にあるピークの°2θが±0.4であり、残りのピークが±0.1°2θである上記ピークリストのいずれか、
w.9.5にあるピークの°2θが±0.4であり、残りのピークが±0.2°2θである上記ピークリストのいずれか。
一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、4°2θ〜6°2θにおいて200CPS超のピークを有さないことを更に特徴とする。一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、4°2θ〜6°2θにおいて150CPS超のピークを有さないことを更に特徴とする。一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、4°2θ〜6°2θにおいて100CPS超のピークを有さないことを更に特徴とする。一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、4°2θ〜6°2θにおいて75CPS超のピークを有さないことを更に特徴とする。
一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、150CPS超の約4.0°2θのピークを有さないことを更に特徴とする。一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、100CPS超の約4.0°2θのピークを有さないことを更に特徴とする。一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、75CPS超の約4.0°2θのピークを有さないことを更に特徴とする。
一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、150CPS超の約5.6°2θのピークを有さないことを更に特徴とする。一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、100CPS超の約5.6°2θのピークを有さないことを更に特徴とする。一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、4°2θ〜6°2θにおいて75CPS超の約5.6°2θのピークを有さないことを更に特徴とする。
一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、150CPS超の約5.3°2θのピークを有さないことを更に特徴とする。一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、100CPS超の約5.3°2θのピークを有さないことを更に特徴とする。一実施形態では、形態Bは、上述のXRPDパターンを特徴とし、4°2θ〜6°2θにおいて75CPS超の約5.3°2θのピークを有さないことを更に特徴とする。
更なる実施形態では、上記CPSカウントは、ベースライン補正される。
形態Bを作製するのに利用される方法は、以下の実施例2及び実施例8において更に記載されている。
形態D
一実施形態では、形態Dは、約100±20℃、約270±20℃、及び約347±20℃での、例えば、108.3℃、266.1℃、及び347.0℃での、又は95℃、257℃、及び344℃でのDSCの吸熱の開始を特徴とする。
形態Dは、選択的な結晶化を使用して作製され得る。この方法は、任意に形態Dを含む1つ以上の種の存在下で、適切な溶媒(複数の場合もある)及び化合物2を含む溶液を、形態Dの結晶化を提供する条件に処理することによって実行され得る。選択的な結晶化は、任意の適切な溶媒中で実行され得る。例えば、選択的な結晶化は、無極性溶媒又はその混合物中で実行され得る。一実施形態では、溶媒はアセトニトリルである。選択的な結晶化は、例えば、約5℃〜約55℃の範囲の温度で実行され得る。
一実施形態では、化合物2の形態Dは、2M HCl水(10倍容量)中に化合物1を溶解することと、溶液を55±10℃に加熱することとによって形成される。溶液をおよそ45分間攪拌して、得られた溶液を、インラインフィルターに通して濾過する。続いて、溶液の温度を25±5℃に下げて、溶液を少なくとも2時間攪拌する。結晶化が開始した後に、25±5℃の温度で1時間かけて、アセトン(30倍容量)を添加して、結晶化を完了させる。溶液を更に約2時間攪拌し、得られた固形物を濾過により収集して、化合物2の形態Dを得る。
代替的な実施形態では、化合物2の形態Dは、2M HCl水(10倍容量)中に化合物1を溶解することと、溶液を55±10℃に加熱することとによって形成される。溶液を45分間攪拌して、得られた溶液を、インラインフィルターに通して濾過する。溶液を25±5℃に冷却して、溶液を少なくとも2時間攪拌する。得られた固形物を濾過により収集して、アセトンを添加して、化合物2の形態Dを得る。
一実施形態では、形態Dはまた、再び再結晶化されて、形態Bを生産する。
形態Dを作製するのに利用される方法は、以下の実施例2に更に記載される。
形態A
一実施形態では、形態Aは、約7.4±0.2及び9.0±0.2の2シータにあるXRPDピークを特徴とする。更なる実施形態では、形態Aは、約110±20℃、約275±20℃、及び約350±20℃での、例えば、110.3℃、275.6℃、及び344.8℃での、又は103℃、260℃、及び345℃でのDSCの吸熱の開始を特徴とする。
形態Aは、選択的な結晶化を使用して作製され得る。この方法は、任意に形態Aを含む1つ以上の種の存在下で、適切な溶媒(複数の場合もある)及び化合物2を含む溶液を、形態Dの結晶化を提供する条件に処理することによって実行され得る。選択的な結晶化は、任意の適切な溶媒中で実行され得る。例えば、選択的な結晶化は、極性溶媒又はその混合物中で実行され得る。一実施形態では、溶媒は、MeOH、EtOH、又は1−BuOHである。選択的な結晶化は、例えば、約5℃〜約75℃の範囲の温度で実行され得る。一実施形態では、結晶化は、約60℃の温度で実行される。
形態Aを作製する際に利用される方法は、以下の実施例2に更に記載される。
化学的記述及び専門用語
化合物は正式名称を用いて記載される。他に規定のない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。
数量を特定しない用語(The terms "a" and "an")は量の限定を表すのではなく、言及される項目の少なくとも1つの存在を表す。「又は」という用語は「及び/又は」を意味する。値の範囲の列挙は本明細書に他に指定されない限り、単にその範囲に含まれる各々の別個の値に個別に言及する簡単な方法としての役割を果たすことを意図するものであり、各々の別個の値は、それらが本明細書に個別に列挙されたかのように引用することにより本明細書の一部をなす。全ての範囲の端点はその範囲内に含まれ、独立して組み合わせることができる。
本明細書に記載の全ての方法は、本明細書に他に指定されない又は文脈により明らかに否定されない限り、好適な順序で行うことができる。あらゆる例又は例示的な言葉(例えば、「等(such as)」)の使用は単に本発明をよりよく説明することを意図するものであり、他に主張のない限り本発明の範囲の限定を示すものではない。
「活性剤」は、単独で、又は別の化合物、エレメント、若しくは混合物と組み合わせて、患者に投与されると、直接的に又は間接的に、患者に対して生理学的効果を付与する化合物(本明細書中に開示する化合物を含む)、エレメント、又は混合物である。間接的な生理学的効果は、代謝産物又は他の間接的なメカニズムにより生じ得る。
「重水素化」及び「重水素化された」は、重水素が、天然の存在量を上回って存在し、したがって、「濃縮される」ように、水素が重水素によって置換されることを意味する。50%の濃縮は、指定の位置にある水素ではなく、重水素の含有量が50%であることを意味する。明確にするために、「濃縮される」という用語は、本明細書中で使用する場合、天然の存在量を上回って濃縮されたパーセントを意味するものではないことが確認される。他の実施形態では、指定の重水素化された位置(複数の場合もある)で、少なくとも80%、少なくとも90%、又は少なくとも95%の重水素濃縮が見られる。他の実施形態では、表示された指定の重水素化された位置(複数の場合もある)で、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の重水素濃縮が見られる。それとは逆に表示の非存在下では、本明細書中に記載する化合物の指定の位置における重水素の濃縮は、少なくとも90%である。
「投薬形態」は、活性剤の投与の単位を意味する。投薬形態の非限定的な例として、錠剤、カプセル、注射液、懸濁液、液剤、静脈内液、エマルジョン、クリーム、軟膏、坐剤、吸入可能な形態、経皮形態等が挙げられる。
「医薬組成物」は、本明細書中に開示する活性化合物の1つの化合物又は塩等の少なくとも1つの活性剤と、担体等の少なくとも1つの他の物質とを含む組成物である。医薬組成物は任意に、2つ以上の活性剤を含有する。「医薬組合せ」又は「併用療法」は、少なくとも2つの活性剤、一実施形態では、単一投薬形態で組み合わせられ得るか、又は任意に障害を治療するのに活性剤が一緒に使用されることの説明書とともに、別々の投薬形態で一緒に供給され得る3つ又は4つ又はそれ以上の活性剤の投与を指す。
「薬学的に許容可能な塩」は、親化合物が、それらの無機及び有機の、適切には無毒性の酸又は塩基付加塩を作製することによって修飾される開示化合物の誘導体を含む。本化合物の塩は、従来の化学的な方法によって、塩基性又は酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。概して、かかる塩は、これらの化合物の遊離酸形態を、化学量論量の適切な塩基(例えば、Na、Ca、Mg、又はKの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩等)と反応させることによって、又はこれらの化合物の遊離塩基形態を、化学量論量の適切な酸と反応させることによって作製され得る。かかる反応は通常、水中若しくは有機溶媒中、又はその2つの混合物中で実行される。薬学的に許容可能な塩は、純粋な結晶の形態、若しくは単一形態で存在し得るか、又は非結晶性若しくは非晶質、ガラス状、若しくはガラス質形態、若しくはそれらの混合物で使用され得る。代替的な実施形態では、活性化合物は、溶媒和物の形態で供給され得る。
薬学的に許容可能な塩の例として、アミン等の塩基性残基の鉱酸又は有機酸塩、カルボン酸等の酸性残基のアルカリ又は有機塩等が挙げられるが、これらに限定されない。薬学的に許容可能な塩は、例えば無毒性の無機酸又は有機酸から形成される親化合物の従来の無毒性塩及び第四級アンモニウム塩を含む。例えば、従来の無毒性の酸塩として、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸等の無機酸に由来するもの、及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、メシル酸、エシル酸、ベシル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸、HOOC−(CH−COOH(式中、n=0〜4である)等の有機酸から作製される塩が挙げられる。更なる適切な塩のリストは、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, 17th ed., Mack Publishing Company, Easton, Pa., p. 1418 (1985)に見られ得る。
「担体」という用語は、活性化合物とともに与えられる希釈剤、賦形剤又はビヒクルを意味する。
「薬学的に許容可能な賦形剤」は、一般的に安全であり、十分に無毒性であり、生物学的にも、また他の状況でも望ましくないことはない医薬組成物/組合せを作製するのに有用な賦形剤を意味する。「薬学的に許容可能な賦形剤」は、本出願で使用される場合、1つのかかる賦形剤及び2つ以上のかかる賦形剤の両方を包含する。
「患者」又は「宿主」は、医療的処置を必要とするヒト、又はサル、トリ、ネコ、イヌ、ウシ、ウマ若しくはブタを含むが、これらに限定されない非ヒト動物である。医療的処置は、疾患若しくは障害等の既存の病態の治療、又は予防的処置若しくは診断的処置を包含し得る。特定の実施形態では、患者又は宿主は、ヒト患者である。代替的な実施形態では、宿主等の患者は、本明細書中に記載される障害又は疾患が治療又は予防される。
「単離された」という用語は、本明細書中で使用する場合、実質的に純粋な形態の材料を指す。単離された化合物は、化合物の特性に実質的に影響を及ぼす別の構成成分を有さない。特定の実施形態では、単離された形態は、少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、98%又は99%純粋である。
治療方法
一態様では、任意に薬学的に許容可能な担体中の単離された化合物2の形態Bを投与することを含む、ヒトを含む宿主における増殖性障害を治療する方法が提供される。障害の非限定的な例としては、腫瘍、癌、異常細胞増殖に関係する障害、炎症性障害、免疫障害及び自己免疫障害が挙げられる。
化合物2の形態Bは、ヒトを含む宿主に有効量投与した場合に腫瘍、癌(固形、非固形、びまん性、血液学的等)、異常細胞増殖、免疫障害、炎症性障害、血液障害、B細胞又はT細胞リンパ腫等の骨髄増殖性又はリンパ増殖性障害、多発性骨髄腫、乳癌、前立腺癌、AML、ALL、ACL、肺癌、膵癌、結腸癌、皮膚癌、黒色腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ウィスコット・アルドリッチ症候群又は移植後リンパ増殖性障害;自己免疫障害、例えば狼瘡、クローン病、アジソン病、セリアック病、皮膚筋炎、グレーブス病、甲状腺炎、多発性硬化症、悪性貧血、反応性関節炎又は形態I糖尿病;高コレステロール血症を含む心臓病学的機能不全の疾患;ウイルス及び/又は細菌感染を含む感染性疾患;喘息、慢性消化性潰瘍、結核、関節リウマチ、歯周炎、潰瘍性大腸炎又は肝炎を含む炎症状態の治療に、投薬形態内の治療剤として有用である。
例示的な増殖性障害としては、良性腫瘍、新生物、腫瘍、癌(Rb陽性又はRb陰性)、自己免疫障害、炎症性障害、移植片対宿主拒絶反応及び線維性障害が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明に従って治療することができる癌の非限定的な例としては、聴神経腫瘍、腺癌、副腎癌、肛門癌、血管肉腫(例えばリンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫(lymphangioendotheliosarcoma)、血管肉腫)、虫垂癌、良性単クローン性ガンマグロブリン血症、胆道癌(例えば、胆管癌)、膀胱癌、乳癌(例えば***の腺癌、***の乳頭状癌、乳癌、***の髄様癌)、脳癌(例えば、髄膜腫;神経膠腫、例えば星状細胞腫、乏突起膠腫;髄芽腫)、気管支癌、カルチノイド腫瘍、子宮頸癌(例えば、子宮頸部腺癌)、絨毛癌、脊索腫、頭蓋咽頭腫、大腸癌(例えば結腸癌、直腸癌、結腸直腸腺癌)、上皮癌、上衣腫、内皮肉腫(endotheliosarcoma)(例えばカポジ肉腫、多発性特発性出血性肉腫)、子宮内膜癌(例えば子宮癌、子宮肉腫)、食道癌(例えば食道の腺癌、バレット腺癌)、ユーイング肉腫、眼癌(例えば眼内黒色腫、網膜芽細胞腫)、家族性過好酸球増加症(familiar hypereosinophilia)、胆嚢癌、胃癌(例えば、胃腺癌)、消化管間質腫瘍(GIST)、頭頸部癌(例えば、頭頸部扁平上皮癌)、口部癌(oral cancer)(例えば口腔扁平上皮癌(OSCC)、咽喉癌(例えば喉頭癌、咽頭癌、鼻咽腔癌、口腔咽頭癌))、造血器癌(例えば、急性リンパ芽球性白血病又は急性リンパ性白血病としても知られる急性リンパ球性白血病(ALL)(例えばB細胞ALL、T細胞ALL)、急性骨髄性白血病(AML)(例えばB細胞AML、T細胞AML)、慢性骨髄性白血病(CML)(例えばB細胞CML、T細胞CML)、及び慢性リンパ球性白血病(CLL)(例えばB細胞CLL、T細胞CLL)等の白血病;ホジキンリンパ腫(HL)(例えばB細胞HL、T細胞HL)及び非ホジキンリンパ腫(NHL)(例えば、びまん性大細胞型リンパ腫(DLCL)(例えば、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)等のB細胞NHL)、濾胞性リンパ腫、慢性リンパ球性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、辺緑帯B細胞リンパ腫(例えば粘膜関連リンパ組織(MALT)リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾性辺縁帯B細胞リンパ腫)、原発性縦隔B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫(すなわち、「ワルデンストレームマクログロブリン血症」)、有毛細胞白血病(HCL)、免疫芽球性大細胞型リンパ腫、前駆Bリンパ芽球性リンパ腫及び原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫等のリンパ腫;並びに前駆Tリンパ芽球性リンパ腫/白血病、末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)(例えば皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)(例えば菌状息肉腫、セザリー症候群)、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、節外性ナチュラルキラーT細胞リンパ腫、腸症型T細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫)等のT細胞NHL;上記の1つ以上の白血病/リンパ腫の混合;並びに多発性骨髄腫(MM))、重鎖病(例えばα鎖病、γ鎖病、μ鎖病)、血管芽腫、炎症性筋繊維芽細胞性腫瘍、免疫球性アミロイドーシス、腎癌(例えば腎芽腫、別名ウィルムス腫瘍、腎細胞癌)、肝癌(例えば肝細胞癌(HCC)、悪性ヘパトーマ)、肺癌(例えば気管支原性癌、小細胞肺癌(SCLC)、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺の腺癌)、平滑筋肉腫(LMS)、肥満細胞症(例えば、全身性肥満細胞症)、骨髄異形成症候群(MDS)、中皮腫、骨髄増殖性障害(MPD)(例えば真性赤血球増加症(PV)、本態性血小板血症(ET)、特発性骨髄化生(AMM)、別名骨髄線維症(MF)、慢性特発性骨髄線維症、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性好中球性白血病(CNL)、好酸球増加症候群(HES))、神経芽細胞腫、神経繊維腫(例えば神経線維腫症(NF)1型又は2型、神経鞘腫症)、神経内分泌癌(例えば膵消化管神経内分泌腫瘍(GEP−NET)、カルチノイド腫瘍)、骨肉腫、卵巣癌(例えば嚢胞腺癌、卵巣胎児性癌、卵巣腺癌)、乳頭腺癌、膵癌(例えば膵臓腺癌、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、膵島細胞腫瘍)、陰茎癌(例えば、陰茎及び陰嚢のページェット病)、松果体腫、原始神経外胚葉腫瘍(PNT)、前立腺癌(例えば、前立腺腺癌)、直腸癌、横紋筋肉腫、唾液腺癌、皮膚癌(例えば扁平上皮癌(SCC)、ケラトアカントーマ(KA)、黒色腫、基底細胞癌(BCC))、小腸癌(例えば、虫垂癌)、軟部組織肉腫(例えば悪性線維性組織球腫(MFH)、脂肪肉腫、悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)、軟骨肉腫、線維肉腫、粘液肉腫)、皮脂腺癌、汗腺癌、滑膜腫、精巣癌(例えば精上皮腫、精巣胎児性癌)、甲状腺癌(例えば甲状腺の乳頭状癌、甲状腺乳頭癌(PTC)、甲状腺髄様癌)、尿道癌、膣癌及び外陰癌(例えば、外陰部のページェット病)が挙げられるが、これらに限定されない。
別の実施形態では、障害は骨髄異形成症候群(MDS)である。
或る特定の実施形態では、癌は造血器癌である。或る特定の実施形態では、造血器癌はリンパ腫である。或る特定の実施形態では、造血器癌は白血病である。或る特定の実施形態では、白血病は急性骨髄性白血病(AML)である。
或る特定の実施形態では、増殖性障害は骨髄増殖性腫瘍である。或る特定の実施形態では、骨髄増殖性腫瘍(MPN)は原発性骨髄線維症(PMF)である。
或る特定の実施形態では、癌は固形腫瘍である。固形腫瘍は本明細書で使用される場合、通常は嚢胞又は液体領域を含有しない異常な組織塊を指す。種々のタイプの固形腫瘍が、それらを形成する細胞のタイプにちなんで名付けられる。固形腫瘍の種類の例としては、本明細書で上記される肉腫、癌及びリンパ腫が挙げられるが、これらに限定されない。固形腫瘍の付加的な例としては、扁平上皮癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、肝癌、膵癌及び黒色腫が挙げられるが、これらに限定されない。
或る特定の実施形態では、化合物2の形態Bで治療される病態は、異常細胞増殖に関係する障害である。
異常細胞増殖、特に過剰増殖は遺伝子突然変異、感染、毒素への曝露、自己免疫障害、及び良性又は悪性腫瘍の誘導を含む広範な要因の結果として生じる可能性がある。
細胞過剰増殖と関連する多数の皮膚障害が存在する。例えば、乾癬は、概して肥厚鱗屑によって覆われたプラークを特徴とするヒト皮膚の良性疾患である。この疾患は、原因不明の表皮細胞の増殖増加に起因する。慢性湿疹も表皮の顕著な過剰増殖と関連する。皮膚細胞の過剰増殖に起因する他の疾患としては、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、疣贅、尋常性天疱瘡、日光角化症、基底細胞癌及び扁平上皮癌が挙げられる。
他の過剰増殖性細胞障害としては、血管増殖障害、線維性障害、自己免疫障害、移植片対宿主拒絶反応、腫瘍及び癌が挙げられる。
血管増殖性障害は、血管新生障害及び血管原性障害を含む。血管組織中のプラークの発生の過程での平滑筋細胞の増殖は、例えば再狭窄、網膜症及びアテローム性動脈硬化症を引き起こす。細胞移動及び細胞増殖の両方が動脈硬化病変の形成において役割を果たす。
線維性障害は、細胞外基質の異常形成が原因であることが多い。線維性障害の例としては、肝硬変及びメサンギウム増殖性細胞障害が挙げられる。肝硬変は、肝臓瘢痕の形成を生じる細胞外基質構成要素の増加を特徴とする。肝硬変は、肝臓の硬変等の疾患を引き起こす可能性がある。肝臓瘢痕を生じる細胞外基質の増加は、肝炎等のウイルス感染に起因する可能性もある。脂質細胞が肝硬変において重要な役割を果たすようである。
メサンギウム障害は、メサンギウム細胞の異常増殖によって引き起こされる。メサンギウム過剰増殖性細胞障害には、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、悪性腎硬化症、血栓性微小血管症症候群、移植片拒絶反応及び糸球体症等の様々なヒト腎疾患が含まれる。
増殖性成分による別の疾患は関節リウマチである。関節リウマチは概して、自己反応性T細胞の活性と関連し、コラーゲン及びIgEに対して産生される自己抗体に起因すると考えられる自己免疫疾患とみなされる。
異常細胞増殖性成分を含み得る他の障害としては、ベーチェット症候群、急性呼吸促迫症候群(ARDS)、虚血性心疾患、透析後症候群、白血病、後天性免疫不全症候群、血管炎、脂質性組織球増殖症、敗血性ショック及び一般的な炎症が挙げられる。
或る特定の実施形態では、本発明の化合物及びその薬学的に許容可能な誘導体、又はこれらの化合物を含有する薬学的に許容可能な配合物はHBV感染、並びに抗HBV抗体陽性及びHBV陽性病態、HBVに起因する慢性肝炎症、肝硬変、急性肝炎、劇症肝炎、慢性持続性肝炎、並びに倦怠感等の他の関連病態の予防及び治療にも有用である。これらの化合物又は配合物は、抗HBV抗体若しくはHBV抗原陽性であるか、又はHBVに曝露された個体における臨床疾患を予防するか、又はその進行を遅らせるために予防的に使用することもできる。
或る特定の実施形態では、病態は免疫応答と関連する。
皮膚接触過敏症及び喘息は、顕著な罹患率を伴い得る免疫応答のほんの二例である。他にはアトピー性皮膚炎、湿疹、シェーグレン症候群に続発する乾性角結膜炎を含むシェーグレン症候群、円形脱毛症、節足動物刺咬反応によるアレルギー応答、クローン病、アフタ性潰瘍、虹彩炎、結膜炎、角結膜炎、潰瘍性大腸炎、皮膚エリテマト−デス、強皮症、膣炎、直腸炎及び薬疹が挙げられる。これらの病態は、以下の症状又は兆候のいずれか1つ以上を生じる可能性がある:掻痒、腫脹、発赤、水疱、痂皮形成、潰瘍形成、疼痛、落屑、ひび割れ、脱毛、瘢痕化、又は皮膚、眼若しくは粘膜に生じる体液の滲出。
アトピー性皮膚炎及び湿疹では、概して皮膚への免疫介在性白血球浸潤(特に単核細胞、リンパ球、好中球及び好酸球の浸潤)がこれらの疾患の発症に重要に寄与する。慢性湿疹も表皮の顕著な過剰増殖と関連する。免疫介在性白血球浸潤は、喘息では気道、乾性角結膜炎では眼の涙腺(tear producing gland)のように皮膚以外の部位にも生じる。
非限定的な一実施形態では、本発明の化合物は接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、湿疹様皮膚炎、乾癬、シェーグレン症候群に続発する乾性角結膜炎を含むシェーグレン症候群、円形脱毛症、節足動物刺咬反応によるアレルギー応答、クローン病、アフタ性潰瘍、虹彩炎、結膜炎、角結膜炎、潰瘍性大腸炎、喘息、アレルギー性喘息、皮膚エリテマト−デス、強皮症、膣炎、直腸炎及び薬疹の治療に外用剤として使用される。この新規の方法は、菌状息肉症等の疾患における悪性白血球による皮膚の浸潤の低減にも有用であり得る。これらの化合物は、化合物を眼に局所的に投与することによって、涙液減少型ドライアイ状態(免疫介在性角結膜炎等)を患う患者におけるその治療にも使用することができる。
「新形成(neoplasia)」又は「癌」という用語は、本明細書全体を通して、癌性又は悪性新生物、すなわち、多くの場合、正常よりも急速に細胞増殖によって成長し、新たな成長を開始させた刺激が停止した後も成長し続ける異常組織(固形)又は細胞(非固形)の形成及び成長をもたらす病理過程を指すために使用される。悪性新生物は、構造的構成及び正常組織との機能的協調の部分的又は完全な欠如を示し、周辺組織に侵入しやすく、幾つかの部位に転移する場合があり、除去を試みた後も再発する可能性があり、適切に治療しなければ患者の死亡を引き起こす恐れがある。本明細書で使用される場合、新形成という用語は、全ての癌性疾患状態を記載するために使用され、悪性血液原性腫瘍、腹水腫瘍及び固形腫瘍と関連する病理過程を含む又は包含する。単独での又は少なくとも1つの付加的な抗癌剤と組み合わせた本開示化合物によって治療することができる例示的な癌としては、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、肝細胞癌、並びに腎細胞癌、膀胱、腸、***、子宮頸部、結腸、食道、頭部、腎臓、肝臓、肺、頚部、卵巣、膵臓、前立腺及び胃の癌;白血病;良性及び悪性リンパ腫、特にバーキットリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫;良性及び悪性黒色腫;骨髄増殖性疾患;ユーイング肉腫、血管肉腫、カポジ肉腫、脂肪肉腫、筋肉腫、末梢性神経上皮腫、滑膜肉腫、神経膠腫、星状細胞腫、乏突起膠腫、上衣腫、膠芽腫、神経芽細胞腫、神経節細胞腫、神経節膠腫、髄芽腫、松果体細胞腫瘍、髄膜腫、髄膜肉腫、神経繊維腫及びシュワン細胞腫を含む肉腫;腸癌、乳癌、前立腺癌、子宮頸癌、子宮癌、肺癌、卵巣癌、精巣癌、甲状腺癌、星状細胞腫、食道癌、膵癌、胃癌、肝癌、結腸癌、黒色腫;癌肉腫、ホジキン病、ウィルムス腫瘍及び奇形癌が挙げられる。本発明による開示の化合物を用いて治療することができる付加的な癌としては、例えば急性顆粒球性白血病、急性リンパ球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、腺癌、腺肉腫、副腎癌、副腎皮質癌、肛門癌、未分化星状細胞腫、血管肉腫、虫垂癌、星状細胞腫、基底細胞癌、B細胞リンパ腫、胆管癌、膀胱癌、骨癌、骨髄癌、腸癌、脳癌、脳幹グリオーマ、乳癌、トリプル(エストロゲン、プロゲステロン及びHER−2)ネガティブ乳癌、ダブルネガティブ乳癌(エストロゲン、プロゲステロン及びHER−2の2つが陰性である)、シングルネガティブ(エストロゲン、プロゲステロン及びHER−2の1つが陰性である)、エストロゲン受容体陽性、HER2陰性乳癌、エストロゲン受容体陰性乳癌、エストロゲン受容体陽性乳癌、転移性乳癌、ルミナルA乳癌、ルミナルB乳癌、Her2陰性乳癌、HER2陽性又は陰性乳癌、プロゲステロン受容体陰性乳癌、プロゲステロン受容体陽性乳癌、再発乳癌、カルチノイド腫瘍、子宮頸癌、胆管癌、軟骨肉腫、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、結腸癌、大腸癌、頭蓋咽頭腫、皮膚リンパ腫、皮膚黒色腫、びまん性星状細胞腫、非浸潤性乳管癌(DCIS)、子宮内膜癌、上衣腫、類上皮肉腫、食道癌、ユーイング肉腫、肝外胆管癌、眼癌、ファロピウス管癌、線維肉腫、胆嚢癌、胃癌、消化管癌、消化管カルチノイド癌、消化管間質腫瘍(GIST)、胚細胞腫瘍、多形性膠芽腫(GBM)、神経膠腫、有毛細胞白血病、頭頸部癌、血管内皮腫、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、浸潤性乳管癌(IDC)、浸潤性小葉癌(ILC)、炎症性乳癌(IBC)、腸癌、肝内胆管癌、侵襲性/浸潤性乳癌、膵島細胞癌、顎癌、カポジ肉腫、腎癌、喉頭癌、平滑筋肉腫、軟膜転移、白血病、***癌、脂肪肉腫、肝癌、非浸潤性小葉癌、低悪性度星状細胞腫、肺癌、リンパ節癌、リンパ腫、男性乳癌、髄様癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、間葉性軟骨肉腫、間葉性(mesenchymous)中皮腫、転移性乳癌、転移性黒色腫、転移性扁平上皮頸部癌、混合神経膠腫、単胚葉性奇形腫(monodermal teratoma)、口癌(mouth cancer)、粘液癌、粘膜黒色腫、多発性骨髄腫、菌状息肉症、骨髄異形成症候群、鼻腔癌、鼻咽腔癌、頸部癌、神経芽細胞腫、神経内分泌腫瘍(NET)、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌(NSCLC)、燕麦細胞癌、眼癌、眼内黒色腫、乏突起膠腫、口部癌、口腔癌、口腔咽頭癌、骨原性肉腫、骨肉腫、卵巣癌、上皮性卵巣癌、卵巣胚細胞腫瘍、卵巣原発性腹膜癌、卵巣性索間質腫瘍、ページェット病、膵癌、乳頭状癌、副鼻腔癌、副甲状腺癌、骨盤癌、陰茎癌、末梢神経癌、腹膜癌、咽頭癌、褐色細胞腫、毛様細胞性星状細胞腫、松果体部腫瘍、松果体芽腫、脳下垂体癌、原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌、腎盂癌、横紋筋肉腫、唾液腺癌、軟部組織肉腫、骨の肉腫(bone sarcoma)、肉腫、副鼻腔癌、皮膚癌、小細胞肺癌(SCLC)、小腸癌、脊椎癌、脊柱癌、脊髄癌、扁平上皮癌、胃癌、滑膜肉腫、T細胞リンパ腫、精巣癌、咽喉癌、胸腺腫/胸腺癌、甲状腺癌、舌癌、扁桃腺癌、移行上皮癌、卵管癌、管状癌(tubular carcinoma)、診断未確定の癌、尿管癌、尿道癌、子宮腺癌、子宮癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、T細胞性急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)、T細胞性リンパ芽球性リンパ腫(T−LL)、末梢性T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病、Pre−B ALL、Pre−Bリンパ腫、大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、B細胞ALL、フィラデルフィア染色体陽性ALL、フィラデルフィア染色体陽性CML、若年性骨髄単球性白血病(JMML)、急性前骨髄球性白血病(AMLのサブタイプ)、大顆粒リンパ球性白血病、成人T細胞慢性白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫;粘膜関連リンパ組織リンパ腫(MALT)、小細胞型リンパ球性リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫(NMZL);脾辺縁帯リンパ腫(SMZL);血管内大細胞型B細胞リンパ腫;原発性滲出性リンパ腫;又はリンパ腫様肉芽腫症;B細胞前リンパ球性白血病;分類不能脾リンパ腫/白血病、びまん性赤脾髄小型B細胞リンパ腫;リンパ形質細胞性リンパ腫;重鎖病、例えばα重鎖病、γ重鎖病、μ重鎖病、形質細胞性骨髄腫、骨の孤立性形質細胞腫;骨外性形質細胞腫;原発性皮膚濾胞中心リンパ腫、T細胞/組織球豊富型大細胞型B細胞リンパ腫、慢性炎症と関連するDLBCL;高齢者のエプスタインバーウイルス(EBV)+DLBCL;原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、原発性皮膚DLBCL下肢型、ALK+大細胞型B細胞リンパ腫、形質芽細胞性リンパ腫;HHV8関連多中心性キャッスルマン病に生ずる大細胞型B細胞リンパ腫;びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の中間的な特徴を有する分類不能B細胞リンパ腫、又はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫との中間的な特徴を有する分類不能B細胞リンパ腫が挙げられる。
別の態様では、本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な組成物、塩、同位体アナログ若しくはプロドラッグと細胞とを接触させることを含む、細胞においてアポトーシスを誘導するためにBIM発現(例えば、BCLC2L11発現)を増大する方法が提供される。或る特定の実施形態では、方法はin vitro方法である。或る特定の実施形態では、方法はin vivo方法である。BCL2L11発現は、細胞において厳重に調節されている。BCL2L11は、アポトーシス促進性タンパク質であるBIMをコードする。BCL2L11は多くの癌で下方調節され、BIMは慢性骨髄性白血病(CML)及び非小細胞肺癌(NSCLC)を含む多くの癌で阻害され、そのBCL2L11発現の抑制がチロシンキナーゼ阻害剤に対する耐性を与える。例えば、Ng et al., Nat. Med. (2012) 18:521-528を参照されたい。
また別の態様では、治療を必要とする被験体に本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な組成物、塩、同位体アナログ若しくはプロドラッグを投与することを含む、例えば糖尿病状態(例えば、糖尿病性網膜症)、炎症状態(例えば、関節リウマチ)、黄斑変性、肥満、アテローム性動脈硬化症又は増殖性障害等の血管新生と関連する病態を治療する方法が提供される。
或る特定の実施形態では、血管新生と関連する病態は黄斑変性である。或る特定の実施形態では、治療を必要とする被験体に本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な組成物、塩、同位体アナログ若しくはプロドラッグを投与することを含む、黄斑変性を治療する方法が提供される。
或る特定の実施形態では、血管新生と関連する病態は肥満である。本明細書で使用される場合、本明細書で使用される「肥満」及び「肥満の」は、世界保健機関によって規定されるクラスI肥満、クラスII肥満、クラスIII肥満及び肥満予備群(pre-obesity)(例えば、「過体重」である)を指す。或る特定の実施形態では、治療を必要とする被験体に本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な組成物、塩、同位体アナログ若しくはプロドラッグを投与することを含む、肥満を治療する方法が提供される。
或る特定の実施形態では、血管新生と関連する病態はアテローム性動脈硬化症である。或る特定の実施形態では、治療を必要とする被験体に本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な組成物、塩、同位体アナログ若しくはプロドラッグを投与することを含む、アテローム性動脈硬化症を治療する方法が提供される。
或る特定の実施形態では、血管新生と関連する病態は増殖性障害である。或る特定の実施形態では、治療を必要とする被験体に本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な組成物、塩、同位体アナログ若しくはプロドラッグを投与することを含む、増殖性障害を治療する方法が提供される。
代替的な実施形態では、化合物2の形態A又は形態Dは、増殖性障害を治療するのに有効な量で投与される。
別の代替的な実施形態では、化合物2の形態C、形態E、形態G又は形態Hは、増殖性障害を治療するのに有効な量で投与される。
化学療法に関連した副作用を低減させる方法
或る特定の実施形態では、単離された化合物2の形態Bは、化学療法剤(通例、DNA損傷剤)に曝露される、曝露されている又は曝露された被験体、通例ヒトにおける造血幹細胞及び造血前駆細胞(共にHSPCと称される)、及び/又は腎上皮細胞等のCDK4/6複製依存性健常細胞に対する化学療法剤の毒性の影響を減少させる。
一実施形態では、被験体は化学療法剤に曝露されており、例えばDNA損傷を軽減するために、本明細書に記載される単離された化合物2の形態Bを用いて、被験体のCDK4/6複製依存性健常細胞を曝露後にG1期停止にする。一実施形態では、化学療法剤への曝露の少なくとも1/2時間、少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも3時間、少なくとも4時間、少なくとも5時間、少なくとも6時間、少なくとも7時間、少なくとも8時間、少なくとも10時間、少なくとも12時間、少なくとも14時間、少なくとも16時間、少なくとも18時間、少なくとも20時間又はそれ以上後に化合物を投与する。
一実施形態では、単離された化合物2の形態Bは医療関連の化学療法において用量強化(例えば、より多くの療法を一定期間中行うことができる)を可能とすることができ、これはより良好な効力につながる。したがって、本開示の方法は、より低毒性であり、より効果的な化学療法レジメンをもたらすことができる。
幾つかの実施形態では、本明細書に記載される単離された化合物2の形態Bの使用は、例えばCDK2等のCDK4及び/又はCDK6以外のキナーゼの阻害に関係するオフターゲット効果を低減するか又は実質的になくすことができる。さらに、或る特定の実施形態では、本明細書に記載される単離された化合物2の形態Bの使用は、CDK4/6複製非依存性細胞において細胞周期の停止を誘導しないものとする。
幾つかの実施形態では、本明細書に記載される単離された化合物2の形態Bの使用は長期毒性、抗酸化効果及びエストロゲン様効果を含むが、これらに限定されない望ましくないオフターゲット効果のリスクを低減する。抗酸化効果は、当該技術分野で既知の標準的なアッセイによって決定することができる。例えば、顕著な抗酸化効果を有しない化合物は、酸素ラジカル等のフリーラジカルを顕著に除去しない化合物である。化合物の抗酸化効果は、ゲニステイン等の既知の抗酸化活性を有する化合物と比較することができる。このため、顕著な抗酸化活性を有しない化合物は、ゲニステインと比べて約2倍、3倍、5倍、10倍、30倍又は100倍小さい抗酸化活性を有する化合物であり得る。エストロゲン様活性も既知のアッセイにより決定することができる。例えば、非エストロゲン化合物は、顕著にエストロゲン受容体を結合せず、活性化しない化合物である。実質的にエストロゲン様効果を有しない化合物は、エストロゲン様活性を有する化合物、例えばゲニステインと比べて約2倍、3倍、5倍、10倍、20倍又は100倍小さいエストロゲン様活性を有する化合物であり得る。
代替的な実施形態では、化合物2の形態A又は形態Dは、化学療法剤(通常、DNA損傷剤)に曝露される予定であるか、曝露されているか、又は曝露された被験体、通常ヒトにおいて、造血幹細胞及び造血前駆細胞(ともに、HSPCと称される)、及び/又は腎上皮細胞等のCDK4/6複製依存性の健常細胞に対する化学療法剤の毒性の影響を減少させるのに有効な量で投与される。
代替的な実施形態では、化合物2の形態C、形態E、形態G又は形態Hは、化学療法剤(通常、DNA損傷剤)に曝露される予定であるか、曝露されているか、又は曝露された被験体、通常ヒトにおいて、造血幹細胞及び造血前駆細胞(ともに、HSPCと称される)、及び/又は腎上皮細胞等のCDK4/6複製依存性の健常細胞に対する化学療法剤の毒性の影響を減少させるのに有効な量で投与される。
T細胞、B細胞、及び/又はNK細胞の異常増殖を治療する方法
或る特定の態様では、本発明は選択された癌、腫瘍、過剰増殖性病態、又は炎症性障害又は免疫障害を有する宿主、通例ヒトを治療するための任意に医薬組成物中の有効量の単離された化合物2の形態B、又はその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ若しくは同位体変異体の使用を含む。化合物2の形態Bはまた、T細胞増殖に対して極めて高活性である。T細胞癌及び異常増殖に対する薬物の少なさを考えると、かかる使用の特定は、これらの疾患の薬物療法における大幅な改善となる。
T細胞、B細胞及び/又はNK細胞の異常増殖は癌、増殖性障害及び炎症性/免疫疾患等の広範な疾患を生じる可能性がある。これらの障害のいずれかに苦しむ宿主、例えばヒトを有効量の単離された化合物2の形態Bで治療して、症状の減少(緩和剤(palliative agent))又は基礎疾患の減少(疾患修飾剤(disease modifying agent))を達成することができる。
例としては、T細胞又はNK細胞リンパ腫、例えば、限定されるものではないが、末梢性T細胞リンパ腫;未分化大細胞リンパ腫、例えば未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性、ALK陰性未分化大細胞リンパ腫若しくは原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫;血管免疫芽球性リンパ腫;皮膚T細胞リンパ腫、例えば菌状息肉症、セザリー症候群、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫、原発性皮膚CD30+T細胞リンパ増殖性障害;原発性皮膚進行性表皮向性CD8+細胞傷害性T細胞リンパ腫;原発性皮膚γ−δT細胞リンパ腫;原発性皮膚小/中細胞型CD4+T細胞リンパ腫、及びリンパ腫様丘疹症;成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL);芽球性NK細胞リンパ腫;腸管症型T細胞リンパ腫;肝脾γ−δT細胞リンパ腫;リンパ芽球性リンパ腫;鼻性NK/T細胞リンパ腫;治療関連T細胞リンパ腫;例えば、固形臓器若しくは骨髄の移植後に生じるリンパ腫;T細胞前リンパ球性白血病;T細胞大顆粒リンパ球性白血病;NK細胞の慢性リンパ増殖性障害;急速進行性NK細胞白血病;小児の全身性EBV+T細胞リンパ増殖性疾患(慢性活動性EBV感染と関連する);種痘様水疱症様リンパ腫;成人T細胞白血病/リンパ腫;腸症関連T細胞リンパ腫;肝脾T細胞リンパ腫;又は皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫が挙げられる。
一実施形態では、本明細書に開示される単離された化合物2の形態B、又はその塩、プロドラッグ若しくは同位体変異体はリンパ腫、又はリンパ球性若しくは骨髄性の増殖障害若しくは異常を有する宿主、例えばヒトを治療するために有効量で使用することができる。例えば、本明細書に記載される単離された化合物2の形態Bは、ホジキンリンパ腫又は非ホジキンリンパ腫を患う宿主に投与することができる。例えば、宿主は、限定されるものではないが、AIDS関連リンパ腫;未分化大細胞リンパ腫;血管免疫芽球性リンパ腫;芽球性NK細胞リンパ腫;バーキットリンパ腫;バーキット様リンパ腫(小型非切れ込み核細胞性リンパ腫);慢性リンパ球性白血病/小リンパ球性リンパ腫;皮膚T細胞リンパ腫;びまん性大細胞型B細胞リンパ腫;腸症型T細胞リンパ腫;濾胞性リンパ腫;肝脾γ−δT細胞リンパ腫;リンパ芽球性リンパ腫;マントル細胞リンパ腫;辺縁帯リンパ腫;鼻性T細胞リンパ腫;小児リンパ腫;末梢性T細胞リンパ腫;原発性中枢神経系リンパ腫;T細胞白血病;形質転換リンパ腫;治療関連T細胞リンパ腫;又はワルデンストレームマクログロブリン血症等の非ホジキンリンパ腫を患っていてもよい。
代替的には、本明細書に開示される単離された化合物2の形態B、又はその塩、プロドラッグ若しくは同位体変異体は、限定されるものではないが、結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫(CHL);混合細胞型CHL;リンパ球減少型CHL;リンパ球豊富型CHL;リンパ球優位型ホジキンリンパ腫;又は結節性リンパ球優位型HL等のホジキンリンパ腫を有する宿主、例えばヒトを治療するために有効量で使用することができる。
代替的には、本明細書に開示される単離された化合物2の形態B、又はその塩、プロドラッグ若しくは同位体変異体は、限定されるものではないが、多発性骨髄腫;びまん性大細胞型B細胞リンパ腫;濾胞性リンパ腫;粘膜関連リンパ組織リンパ腫(MALT);小細胞型リンパ球性リンパ腫;縦隔大細胞型B細胞リンパ腫;節性辺縁帯B細胞リンパ腫(NMZL);脾辺縁帯リンパ腫(SMZL);血管内大細胞型B細胞リンパ腫;原発性滲出性リンパ腫;又はリンパ腫様肉芽腫症;B細胞前リンパ球性白血病;有毛細胞白血病;分類不能脾リンパ腫/白血病;びまん性赤脾髄小型B細胞リンパ腫;有毛細胞白血病−亜型;リンパ形質細胞性リンパ腫;重鎖病、例えばα重鎖病、γ重鎖病、μ重鎖病;形質細胞性骨髄腫;骨の孤立性形質細胞腫;骨外性形質細胞腫;原発性皮膚濾胞中心リンパ腫;T細胞/組織球豊富型大細胞型B細胞リンパ腫;慢性炎症と関連するDLBCL;高齢者のエプスタインバーウイルス(EBV)+DLBCL;原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫;原発性皮膚DLBCL下肢型;ALK+大細胞型B細胞リンパ腫;形質芽細胞性リンパ腫;HHV8関連多中心性キャッスルマン病に生ずる大細胞型B細胞リンパ腫;びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の中間的な特徴を有する分類不能B細胞リンパ腫;又はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫との中間的な特徴を有する分類不能B細胞リンパ腫等の特定のB細胞リンパ腫又は増殖性障害を有する宿主、例えばヒトを治療するために有効量で使用することができる。
一実施形態では、本明細書に開示される単離された化合物2の形態B、又はその塩、プロドラッグ若しくは同位体変異体は、白血病を有する宿主、例えばヒトを治療するために有効量で使用することができる。例えば、宿主は、限定されるものではないが、急性リンパ芽球性白血病(ALL);急性骨髄性白血病(AML);慢性リンパ球性白血病(CLL);慢性骨髄性白血病(CML);若年性骨髄単球性白血病(JMML);有毛細胞白血病(HCL);急性前骨髄球性白血病(AMLのサブタイプ);大顆粒リンパ球性白血病;又は成人T細胞慢性白血病等のリンパ球又は骨髄起源の急性又は慢性白血病を患っていてもよい。一実施形態では、患者は急性骨髄性白血病、例えば未分化AML(M0);骨髄芽球性白血病(M1;最小限の細胞成熟を有する/有しない);骨髄芽球性白血病(M2;細胞成熟を有する);前骨髄球性白血病(M3又はM3亜型(M3V));骨髄単球性白血病(M4又は好酸球増多症を伴うM4亜型(M4E));単球性白血病(M5);赤白血病(M6);又は巨核芽球性白血病(M7)を患う。
代替的な実施形態では、化合物2の形態A又は形態Dは、選択される癌、腫瘍、過剰増殖性病態又は炎症性障害若しくは免疫障害を有する宿主、通常ヒトを治療するのに有効な量で投与される。T細胞癌及び異常増殖用の薬物の不足を考慮すると、かかる使用の確認は、これらの疾患に関する医学的療法における実質的な改善を表す。
代替的な実施形態では、化合物2の形態C、形態E、形態G又は形態Hは、選択される癌、腫瘍、過剰増殖性病態又は炎症性障害若しくは免疫障害を有する宿主、通常ヒトを治療するのに有効な量で投与される。T細胞癌及び異常増殖用の薬物の不足を考慮すると、かかる使用の確認は、これらの疾患に関する医学的療法における実質的な改善を表す。
医薬組成物及び投薬形態
本明細書に記載される単離された化合物2の形態B、又は代替的な塩、同位体アナログ若しくはプロドラッグは、所望の治療結果を達成する任意の好適なアプローチを用いて、本明細書に記載される障害のいずれかを治療するために宿主に有効量で投与することができる。投与される単離された化合物2の形態Bの量及びタイミングは当然ながら、治療される宿主、管理専門医の指示、曝露の時間経過、投与方法、特定の活性化合物の薬物動態特性及び処方医師の判断によって決まる。このため、宿主間の変動から下記の投与量は指針であり、医師は化合物の用量を決定し、医師が宿主に適切であると考える治療を達成することができる。所望の治療の程度を考えるに当たり、医師は宿主の年齢及び体重、既存疾患の存在、並びに他の疾患の存在等の様々な要因を釣り合わせることができる。
医薬組成物は任意の薬学的に有用な形態、例えば丸薬、カプセル、錠剤、経皮パッチ、皮下パッチ、乾燥粉末、医療機器内の吸入配合物、坐剤、口腔若しくは舌下配合物として配合することができる。錠剤及びカプセル等の一部の投薬形態は、適切な量の活性成分、例えば所望の目的を達成する有効量を含有する適切なサイズの単位用量へと分割される。
本明細書に記載される単離された化合物2の形態Bの治療上有効な投与量は、医療関係者により患者の状態、大きさ及び年齢、並びに送達経路に応じて決定される。非限定的な一実施形態では、約0.1mg/kg〜約200mg/kgの投与量が治療効力を有し、全ての重量が活性化合物の重量に基づいて算出される。幾つかの実施形態では、投与量は、最大約10nM、50nM、100nM、200nM、300nM、400nM、500nM、600nM、700nM、800nM、900nM、1μM、5μM、10μM、20μM、30μM、又は40μMの血清濃度の活性化合物を提供するのに必要とされる単離された化合物2の形態Bの量であり得る。
或る特定の実施形態では、医薬組成物は、単位投薬形態中に約0.1mg〜約2000mg、約10mg〜約1000mg、約100mg〜約800mg、又は約200mg〜約600mgの活性化合物と、任意に約0.1mg〜約2000mg、約10mg〜約1000mg、約100mg〜約800mg、又は約200mg〜約600mgの、活性化合物、又はその塩のいずれかとして計量される単離された化合物2の形態Bとを含有する投薬形態にある。投薬形態の例は少なくとも5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、50mg、100mg、200mg、250mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg又は750mgの活性化合物又はその塩を含む。医薬組成物はまた、所望の結果を達成する比率のモル比の単離された化合物2の形態B及び付加的な活性薬剤を含み得る。
本明細書に開示される又は本明細書に記載されるように使用される単離された化合物2の形態Bは、経口で、局部的に、非経口的に、吸入若しくはスプレーによって、舌下で、眼インプラントを含むインプラントにより、経皮的に、バッカル投与により、直腸で、筋肉内、吸入、大動脈内(intra-aortal)、頭蓋内、真皮下、腹腔内、皮下、経鼻、舌下若しくは直腸、又は他の手段によって従来の薬学的に許容可能な担体を含有する投薬単位配合物中で投与することができる。
本開示の方法によれば、経口投与は、単離された化合物2の形態Bが固形物として安定である任意の所望の形態であり得る。或る特定の実施形態では、単離された化合物2の形態Bは、固形微粒子又はナノ粒子で送達される。吸入により投与される場合、単離された化合物2の形態Bは、任意の所望の粒径を有する、例えば、約0.01ミクロン、0.1ミクロン又は0.5ミクロン〜約5ミクロン、10ミクロン、20ミクロン又はそれ以上のミクロンの、任意に約1ミクロン〜約2ミクロンの複数の固形粒子又は液滴の形態で存在し得る。本発明において開示されるような単離された化合物2の形態Bは、例えば、経口経路又は静脈内経路によって投与される場合、良好な薬物動態的特性及び薬物動力学的特性を有する。
医薬配合物は、任意の薬学的に許容可能な担体中に、本明細書中に記載される単離された化合物2の形態B又はその代替的な薬学的に許容可能な塩を含み得る。
担体は賦形剤及び希釈剤を含み、治療される患者への投与に好適なものとなるように十分に高純度かつ十分に低毒性である必要がある。担体は不活性であってもよく、又はその独自の薬効を有していてもよい。化合物と併せて用いられる担体の量は、化合物の単位用量当たりの投与に実用的な量の材料を与えるのに十分である。
担体の種類としては、結合剤、緩衝剤、着色料、希釈剤、崩壊剤、乳化剤、着香剤、滑剤、滑沢剤、保存料、安定剤、界面活性剤、錠剤化剤及び湿潤剤が挙げられるが、これらに限定されない。一部の担体は2つ以上の種類に挙げられる場合があり、例えば植物油は一部の配合物で滑沢剤として、他の配合物で希釈剤として使用することができる。例示的な薬学的に許容可能な担体としては、糖、デンプン、セルロース、トラガント末、モルト、ゼラチン;タルク及び植物油が挙げられる。本発明の化合物の活性を実質的に妨げない任意の活性薬剤が医薬組成物に含まれていてもよい。
意図される投与方法に応じて、医薬組成物はその中で単離された化合物2の形態Bが安定する固体又は半固体投薬形態、例えば錠剤、坐剤、丸薬、カプセル、粉末等の形態、好ましくは正確な投与量の単回投与に好適な単位投薬形態であり得る。組成物は、薬学的に許容可能な担体と組み合わせた有効量の選択薬物を含み、加えて、他の医薬品、アジュバント、希釈剤、緩衝液等を含んでいてもよい。
このため、本開示の組成物は経口(バッカル及び舌下を含む)、直腸、経鼻、局部、経肺、膣内投与に好適なものを含む医薬配合物として、又は吸入若しくは送気による投与に好適な形態で投与することができる。好ましい投与方法は、苦痛の程度によって調整することができる簡便な毎日投与レジメンを用いた経口投与である。固体組成物については、従来の非毒性固体担体として、例えば医薬品グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウム等が挙げられる。
また別の実施形態では、ポリカチオン(キトサン及びその第四級アンモニウム誘導体、ポリ−L−アルギニン、アミノ化ゼラチン);ポリアニオン(N−カルボキシメチルキトサン、ポリ−アクリル酸);並びにチオール化ポリマー(カルボキシメチルセルロース−システイン、ポリカルボフィル−システイン、キトサン−チオブチルアミジン、キトサン−チオグリコール酸、キトサン−グルタチオンコンジュゲート)等のポリマーを含む透過促進賦形剤が使用される。
経口投与については、組成物は概して、錠剤又はカプセルの形態をとる。錠剤及びカプセルが好ましい経口投与形態である。経口用の錠剤及びカプセルは、ラクトース及びトウモロコシデンプン等の1つ以上の一般に使用される担体を含んでいてもよい。ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤も通例、添加される。通例、本開示の組成物はラクトース、デンプン、スクロース、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトール等のような経口用の非毒性の薬学的に許容可能な不活性の担体と組み合わせることができる。さらに、所望される又は必要な場合、好適な結合剤、滑沢剤、崩壊剤及び着色料が混合物に組み込まれていてもよい。好適な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、グルコース又はβ−ラクトース等の天然糖、トウモロコシ甘味料、アラビアゴム、トラガカント等の天然及び合成ゴム、又はアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ろう等が挙げられる。これらの投薬形態に使用される滑沢剤としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が挙げられる。崩壊剤としては、限定されるものではないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム等が挙げられる。
活性化合物又はそれらの塩に加えて、医薬配合物はpH調整添加剤等の他の添加剤を含有していてもよい。特に、有用なpH調整剤としては、塩酸等の酸、乳酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム又はグルコン酸ナトリウム等の塩基又は緩衝液が挙げられる。さらに、配合物は抗菌保存料を含有していてもよい。有用な抗菌保存料としては、メチルパラベン、プロピルパラベン及びベンジルアルコールが挙げられる。抗菌保存料は通例、配合物を複数回投与用に設計されたバイアルに入れる場合に用いられる。本明細書に記載される医薬配合物は、当該技術分野で既知の技法を用いて凍結乾燥することができる。
経口投与については、医薬組成物は錠剤、丸薬、カプセル、粉末等の形態をとることができる。クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム及びリン酸カルシウム等の様々な賦形剤を含有する錠剤は、ポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン及びアラビアゴム等の結合剤と共にデンプン(例えば、ジャガイモ又はタピオカデンプン)及び或る特定の複合ケイ酸塩(complex silicates)等の様々な崩壊剤と併せて用いることができる。付加的に、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルク等の滑沢剤が錠剤化目的に極めて有用であることが多い。同様のタイプの固体組成物を軟及び硬ゼラチンカプセル中の充填剤として用いることができる。
例えば当該技術分野で既知の分解性ポリマーの使用による本明細書に記載される化合物の制御放出をもたらす医薬配合物も提供される。
本明細書で使用される「薬学的に許容可能な塩」という用語は、正しい医学的判断の範囲内で過度の毒性、刺激、アレルギー応答等なしに宿主(例えば、ヒト宿主)と接触させた使用に好適であり、妥当なベネフィット/リスク比に見合い、それらの用途に効果的な塩、及び可能であれば本開示の主題の化合物の双性イオン形態を指す。
代替的な実施形態では、化合物2のB形態は、HCl塩ではなく、代わりに以下に記載される塩である。
一実施形態では、以下の組合せセクションに記載される更なる治療剤は、薬学的に許容可能な塩、例えば、以下に記載される塩として投与される。
このため、「塩」という用語は、本開示の化合物の比較的非毒性の無機及び有機酸付加塩を指す。これらの塩は、化合物の最終単離及び精製中に、又はその遊離塩基形態の精製化合物を好適な有機若しくは無機酸と別個に反応させ、それにより形成される塩を単離することによって調製することができる。塩基性化合物は、広範な種々の塩を様々な無機及び有機酸と形成することが可能である。塩基性化合物の酸付加塩は、従来の方法で遊離塩基形態と十分な量の所望の酸とを接触させ、塩を生じさせることによって調製される。遊離塩基形態は、従来の方法で塩形態を塩基と接触させ、遊離塩基を単離することによって再生することができる。遊離塩基形態は、それらのそれぞれの塩形態とは、極性溶媒への溶解性等の或る特定の物理的特性が異なり得る。薬学的に許容可能な塩基付加塩は金属又はアミン、例えばアルカリ及びアルカリ土類金属水酸化物、又は有機アミンで形成することができる。カチオンとして使用される金属の例としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等が挙げられるが、これらに限定されない。好適なアミンの例としては、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン及びプロカインが挙げられるが、これらに限定されない。酸性化合物の塩基付加塩は、従来の方法で遊離酸形態を十分な量の所望の塩基と接触させ、塩を生じさせることによって調製される。遊離酸形態は、従来の方法で塩形態を酸と接触させ、遊離酸を単離することによって再生することができる。遊離酸形態は、それらのそれぞれの塩形態とは、極性溶媒への溶解性等の或る特定の物理的特性が幾らか異なり得る。
塩は無機酸の硫酸イオン、ピロ硫酸イオン、重硫酸イオン、亜硫酸イオン、重亜硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、一水素リン酸イオン(monohydrogenphosphate)、二水素リン酸イオン、メタリン酸イオン、ピロリン酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、例えば塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、亜リン酸等から調製することができる。代表的な塩としては、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩及びイセチオン酸塩等が挙げられる。塩は有機酸、例えば脂肪族モノカルボン酸及びジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸、芳香族酸、脂肪族及び芳香族スルホン酸等からも調製することができる。代表的な塩としては、酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩等が挙げられる。薬学的に許容可能な塩はナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等のようなアルカリ及びアルカリ土類金属をベースとしたカチオン、並びにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミン等を含むが、これらに限定されない非毒性のアンモニウム、第四級アンモニウム及びアミンカチオンを含み得る。アルギニン酸塩、グルコン酸塩、ガラクツロン酸塩等のアミノ酸の塩も企図される。例えば、Berge et al., J. Pharm. Sci., 1977, 66, 1-19(引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい。
直腸投与に好適な配合物は通例、単位用量坐剤として与えられる。これらは開示の活性化合物と1つ以上の従来の固体担体、例えばココアバターとを混和させた後、得られる混合物を成形することによって調製することができる。
皮膚への局部適用に好適な配合物は、単離された化合物2の形態Bを安定に保持する軟膏、クリーム、ローション、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾル又は油の形態をとるのが好ましい。使用することができる担体としては、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、経皮浸透促進剤(transdermal enhancers)及びそれらの2つ以上の組合せが挙げられる。
経皮投与に好適な配合物は、長時間にわたって受容者の表皮と密接に接触して留まるように適合させた個別パッチとして与えることができる。経皮投与に好適な配合物はイオン導入によって送達することもでき(例えば、Pharmaceutical Research 3 (6):318 (1986)を参照されたい)、典型的には任意に緩衝化した活性化合物の水溶液の形態をとる。一実施形態では、マイクロニードルパッチ又はデバイスが生体組織、特に皮膚を越えた又はその中への薬物の送達のために提供される。マイクロニードルパッチ又はデバイスは、皮膚又は他の組織の障壁を越えた又はその中への臨床的に関連する速度での薬物送達を、組織に対する損傷、疼痛又は刺激が殆ど又は全くなしに可能にする。
代替的な実施形態では、化合物2の形態Bは、HCl塩、例えば、一塩酸塩、化合物2 1単位当たり約1個の塩酸単位、化合物2 1単位当たり約1.5個の塩酸単位、又は化合物2 1単位当たり約2個の塩酸単位を有するHCl塩である。
一実施形態では、「約」は、±1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、又は10%を意味する。一実施形態では、化合物2の形態Bは、化合物2 1分子当たり約2個のHClイオンを有する。
肺への投与に適した配合物は、様々な受動呼吸駆動型及び有効電力駆動型の単回/複数回用量の乾燥粉末吸入器(DPI)によって送達され得る。呼吸送達に最も一般的に使用されるデバイスとして、ネブライザー、定量吸入器、及び乾燥粉末吸入器が挙げられる。ジェットネブライザー、超音波ネブライザー、及び振動メッシュネブライザーを含む幾つかのタイプのネブライザーが利用可能である。適切な肺送達デバイスの選択は、薬物及びその配合物の性質、作用部位、及び肺の病態生理学等のパラメーターに依存する。
併用療法
単離された化合物2の形態Bを、本明細書に記載される障害を有するヒト等の宿主を治療するために、単独で又は別の本発明の化合物若しくは別の生物活性剤と組み合わせて有効量で使用することができる。
本明細書に記載される単離された化合物2の形態Bは、本明細書に記載される障害を有するヒト等の宿主を治療するために、単独で又は別の本発明の化合物若しくは別の生物活性剤と組み合わせて有効量で使用することができる。
「生物活性剤」という用語は、療法の所望の結果を達成するために本発明の化合物と組み合わせて又は交互に使用することができる、本発明による選択化合物以外の作用物質を記載するために使用される。一実施形態では、本発明の化合物及び生物活性剤は、それらが重複する期間中にin vivoで活性な、例えばCmax、Tmax、AUC又は他の薬物動態パラメーターが重複する期間を有するように投与される。別の実施形態では、重複する薬物動態パラメーターを有しないが、一方が他方の治療効力に対して治療的影響を有する、単離された化合物2の形態B及び生物活性剤がそれを必要とする宿主に投与される。
本実施形態の一態様では、生物活性剤は、非限定的な例としてPD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PD−L2阻害剤、CTLA−4阻害剤、LAG−3阻害剤、TIM−3阻害剤、T細胞活性化のVドメインIgサプレッサー(V-domain Ig suppressor of T-cell activation:VISTA)阻害剤を含むチェックポイント阻害剤、小分子、ペプチド、ヌクレオチド又は他の阻害剤を含むが、これらに限定されない免疫調節剤である。或る特定の態様では、免疫調節剤はモノクローナル抗体等の抗体である。
PD−1受容体に結合することによってPD−1及びPD−L1の相互作用を遮断し、免疫抑制を阻害するPD−1阻害剤としては例えば、ニボルマブ(Opdivo)、ペムブロリズマブ(Keytruda)、ピディリズマブ、AMP−224(AstraZeneca及びMedImmune)、PF−06801591(Pfizer)、MEDI0680(AstraZeneca)、PDR001(Novartis)、REGN2810(Regeneron)、SHR−12−1(Jiangsu Hengrui Medicine Company及びIncyte Corporation)、TSR−042(Tesaro)及びPD−L1/VISTA阻害剤CA−170(Curis Inc.)が挙げられる。PD−L1受容体に結合することによってPD−1及びPD−L1の相互作用を遮断し、免疫抑制を阻害するPD−L1阻害剤としては例えば、アテゾリズマブ(Tecentriq)、デュルバルマブ(AstraZeneca及びMedImmune)、KN035(Alphamab)及びBMS−936559(Bristol-Myers Squibb)が挙げられる。CTLA−4に結合し、免疫抑制を阻害するCTLA−4チェックポイント阻害剤としては、イピリムマブ、トレメリムマブ(AstraZeneca及びMedImmune)、AGEN1884及びAGEN2041(Agenus)が挙げられるが、これらに限定されない。LAG−3チェックポイント阻害剤としては、BMS−986016(Bristol-Myers Squibb)、GSK2831781(GlaxoSmithKline)、IMP321(Prima BioMed)、LAG525(Novartis)、並びにPD−1及びLAG−3の二重阻害剤MGD013(MacroGenics)が挙げられるが、これらに限定されない。TIM−3阻害剤の一例は、TSR−022(Tesaro)である。
また別の実施形態では、単離された化合物2の形態Bを乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌又は子宮癌等の女性生殖器系の異常組織の治療のために、SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)、SERD(選択的エストロゲン受容体分解剤)、完全エストロゲン受容体分解剤、又は別の形態の部分若しくは完全エストロゲンアンタゴニスト若しくはアゴニストを含むが、これらに限定されない有効量のエストロゲン阻害剤と組み合わせて又は交互に有効量で投与することができる。ラロキシフェン及びタモキシフェンのような部分抗エストロゲンは、子宮成長のエストロゲン様刺激、及び場合によっては、腫瘍成長を実際に刺激する乳癌の進行中のエストロゲン様作用を含む幾らかのエストロゲン様効果を保持する。対照的に、完全抗エストロゲンであるフルベストラントは、子宮に対するエストロゲン様作用を有さず、タモキシフェン耐性腫瘍において効果的である。抗エストロゲン化合物の非限定的な例は、Astra Zenecaに譲渡された国際公開第2014/19176号、Olema Pharmaceuticalsに譲渡された国際公開第2013/090921号、国際公開第2014/203129号、国際公開第2014/203132号及び米国特許出願公開第2013/0178445号、並びに米国特許第9,078,871号、同第8,853,423号及び同第8,703,810号、並びに米国特許出願公開第2015/0005286号、国際公開第2014/205136号及び国際公開第2014/205138号に提示されている。抗エストロゲン化合物の付加的な非限定的な例としては、アノルドリン、バゼドキシフェン、ブロパレストロール、クロロトリアニセン、クエン酸クロミフェン、シクロフェニル、ラソフォキシフェン、オルメロキシフェン、ラロキシフェン、タモキシフェン、トレミフェン及びフルベストラント等のSERM;アミノグルテチミド、テストラクトン、アナストロゾール、エキセメスタン、ファドロゾール、ホルメスタン及びレトロゾール等のアロマターゼ阻害剤;並びにリュープロレリン、セトロレリクス、アリルエストレノール、酢酸クロルマジノン、酢酸シプロテロン、酢酸デルマジノン、ジドロゲステロン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸ノメゲストロール、酢酸ノルエチステロン、プロゲステロン及びスピロノラクトン等の抗ゴナドトロピンが挙げられる。本発明に従って使用することができる他のエストロゲンリガンドは、米国特許第4,418,068号;同第5,478,847号;同第5,393,763号;及び同第5,457,117号、国際公開第2011/156518号、米国特許第8,455,534号及び同第8,299,112号、米国特許第9,078,871号;同第8,853,423号;同第8,703,810号;米国特許出願公開第2015/0005286号;及び国際公開第2014/205138号、米国特許出願公開第2016/0175289号、米国特許出願公開第2015/0258080号、国際公開第2014/191726号、国際公開第2012/084711号;国際公開第2002/013802号;国際公開第2002/004418号;国際公開第2002/003992号;国際公開第2002/003991号;国際公開第2002/003990号;国際公開第2002/003989号;国際公開第2002/003988号;国際公開第2002/003986号;国際公開第2002/003977号;国際公開第2002/003976号;国際公開第2002/003975号;国際公開第2006/078834号;米国特許第6821989号;米国特許出願公開第2002/0128276号;米国特許第6777424号;米国特許出願公開第2002/0016340号;米国特許第6326392号;米国特許第6756401号;米国特許出願公開第2002/0013327号;米国特許第6512002号;米国特許第6632834号;米国特許出願公開第2001/0056099号;米国特許第6583170号;米国特許第6479535号;国際公開第1999/024027号;米国特許第6005102号;欧州特許第0802184号;米国特許第5998402号;米国特許第5780497号、米国特許第5880137号、国際公開第2012/048058号及び国際公開第2007/087684号に記載されている。
別の実施形態では、単離された化合物2の形態Bは、前立腺癌又は精巣癌等の***系の異常組織の治療のために、選択的アンドロゲン受容体モジュレーター、選択的アンドロゲン受容体分解剤、完全アンドロゲン受容体分解剤、又は別の形態の部分若しくは完全アンドロゲンアンタゴニストを含むが、これらに限定されない有効量のアンドロゲン(テストステロン等)阻害剤と組み合わせて又は交互に有効量で投与することができる。一実施形態では、前立腺又は精巣癌はアンドロゲン耐性である。抗アンドロゲン化合物の非限定的な例は、国際公開第2011/156518号、並びに米国特許第8,455,534号及び同第8,299,112号に提示されている。抗アンドロゲン化合物の付加的な非限定的な例としては、エンザルタミド、アパルタミド、酢酸シプロテロン、酢酸クロルマジノン、スピロノラクトン、カンレノン、ドロスピレノン、ケトコナゾール、トピルタミド、酢酸アビラテロン及びシメチジンが挙げられる。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、***系の異常組織の治療に有効な量のアビラテロン酢酸エステル(Zytiga)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、前立腺癌の治療に有効な量のアビラテロン酢酸エステル(Zytiga)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、前立腺癌の治療に有効な量のエンザルタミドと併用して投与される。
一実施形態では、生物活性剤はALK阻害剤である。ALK阻害剤の例としては、クリゾチニブ、アレクチニブ、セリチニブ、TAE684(NVP−TAE684)、GSK1838705A、AZD3463、ASP3026、PF−06463922、エントレクチニブ(RXDX−101)及びAP26113が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、生物活性剤はEGFR阻害剤である。EGFR阻害剤の例としては、エルロチニブ(Tarceva)、ゲフィチニブ(Iressa)、アファチニブ(Gilotrif)、ロシレチニブ(CO−1686)、オシメルチニブ(Tagrisso)、オルムチニブ(Olita)、ナコチニブ(ASP8273)、ナザルチニブ(EGF816)、PF−06747775(Pfizer)、イコチニブ(BPI−2009)、ネラチニブ(HKI−272;PB272);アビチニブ(avitinib)(AC0010)、EAI045、タルロキソチニブ(tarloxotinib)(TH−4000;PR−610)、PF−06459988(Pfizer)、テセバチニブ(tesevatinib)(XL647;EXEL−7647;KD−019)、トランスチニブ(transtinib)、WZ−3146、WZ8040、CNX−2006、ダコミチニブ(PF−00299804;Pfizer)、ブリガチニブ(Alunbrig)、ロルラチニブ、及びPF−06747775が挙げられる。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のアファチニブジマレイン酸塩(Gilotrif)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のアレクチニブ(Alecensa)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のセリチニブ(Zykadia)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のクリゾチニブ(Xalkori)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のオシメルチニブ(Tagrisso)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のブリガチニブ(Alunbrig)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のロルラチニブと併用して投与される。
一実施形態では、生物活性剤はHER−2阻害剤である。HER−2阻害剤の例としては、トラスツズマブ、ラパチニブ、ado−トラスツズマブエムタンシン及びペルツズマブが挙げられる。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌の治療に有効な量のラパチニブジトシル酸塩と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、HER2+乳癌の治療に有効な量のラパチニブジトシル酸塩と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のPF7775と併用して投与される。
一実施形態では、生物活性剤はCD20阻害剤である。CD20阻害剤の例としては、オビヌツズマブ、リツキシマブ、オファツムマブ、イブリツモマブ、トシツモマブ及びオクレリズマブが挙げられる。
一実施形態では、生物活性剤はJAK3阻害剤である。JAK3阻害剤の例としては、タソシチニブが挙げられる。
一実施形態では、生物活性剤はBCL−2阻害剤である。BCL−2阻害剤の例としては、ベネトクラクス、ABT−199(4−[4−[[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル]メチル]ピペラジン−1−イル]−N−[[3−ニトロ−4−[[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]アミノ]フェニル]スルホニル]−2−[(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)オキシ]ベンズアミド)、ABT−737(4−[4−[[2−(4−クロロフェニル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−イル]−N−[4−[[(2R)−4−(ジメチルアミノ)−1−フェニルスルファニルブタン−2−イル]アミノ]−3−ニトロフェニル]スルホニルベンズアミド)(navitoclax)、ABT−263((R)−4−(4−((4’−クロロ−4,4−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)−N−((4−((4−モルホリノ−1−(フェニルチオ)ブタン−2−イル)アミノ)−3((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド)、GX15−070(メシル酸オバトクラックス、(2Z)−2−[(5Z)−5−[(3,5−ジメチル−1H−ピロール−2−イル)メチリデン]−4−メトキシピロール−2−イリデン]インドール;メタンスルホン酸)))、2−メトキシ−アンチマイシンA3、YC137(4−(4,9−ジオキソ−4,9−ジヒドロナフト[2,3−d]チアゾール−2−イルアミノ)−フェニルエステル)、ポゴシン、エチル2−アミノ−6−ブロモ−4−(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチル)−4H−クロメン−3−カルボキシレート、ニロチニブ−d3、TW−37(N−[4−[[2−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]フェニル]−2,3,4−トリヒドロキシ−5−[[2−(1−メチルエチル)フェニル]メチル]ベンズアミド)、アポゴッシポロン(ApoG2)、HA14−1、AT101、sabutoclax、ガンボギン酸又はG3139(オブリメルセン)が挙げられる。
一態様では、少なくとも1つの付加的な化学療法剤と組み合わせた単離された化合物2の形態Bの投与を含む治療レジメンが提供される。本明細書に開示される組合せは、異常細胞増殖性障害の治療において有益な相加又は相乗効果のために投与することができる。
特定の実施形態では、治療レジメンは、少なくとも1つのキナーゼ阻害剤と組み合わせた単離された化合物2の形態Bの投与を含む。一実施形態では、少なくとも1つのキナーゼ阻害剤はホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤若しくは脾臓チロシンキナーゼ(Syk)阻害剤、又はそれらの組合せから選択される。
本発明において使用することができるPI3k阻害剤は既知である。PI3キナーゼ阻害剤の例としては、ワートマニン、デメトキシビリジン、ペリホシン、イデラリシブ、ピクチリシブ、Palomid 529、ZSTK474、PWT33597、CUDC−907及びAEZS−136、デュベリシブ(duvelisib)、GS−9820、BKM120、GDC−0032(タセリシブ)、(2−[4−[2−(2−イソプロピル−5−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−d][1,4]ベンゾオキサゼピン−9−イル]ピラゾール−1−イル]−2−メチルプロパンアミド)、MLN−1117((2R)−1−フェノキシ−2−ブタニル水素(S)−メチルホスホネート;又はメチル(オキソ){[(2R)−1−フェノキシ−2−ブタニル]オキシ}ホスホニウム))、BYL−719((2S)−N1−[4−メチル−5−[2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−4−ピリジニル]−2−チアゾリル]−1,2−ピロリジンジカルボキシアミド)、GSK2126458(2,4−ジフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[4−(4−ピリダジニル)−6−キノリニル]−3−ピリジニル}ベンゼンスルホンアミド)(オミパリシブ)、TGX−221((±)−7−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−9−(1−フェニルアミノエチル)−ピリド[1,2−a]−ピリミジン−4−オン)、GSK2636771(2−メチル−1−(2−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンジル)−6−モルホリノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸ジヒドロクロリド)、KIN−193((R)−2−((1−(7−メチル−2−モルホリノ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)エチル)アミノ)安息香酸)、TGR−1202/RP5264、GS−9820((S)−1−(4−((2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−メチル−4−モヒドロキシプロパン(mohydroxypropan)−1−オン)、GS−1101(5−フルオロ−3−フェニル−2−([S)]−1−[9H−プリン−6−イルアミノ]−プロピル)−3H−キナゾリン−4−オン)、AMG−319、GSK−2269557、SAR245409(N−(4−(N−(3−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)キノキサリン−2−イル)スルファモイル)フェニル)−3−メトキシ−4メチルベンズアミド)、BAY80−6946(2−アミノ−N−(7−メトキシ−8−(3−モルホリノプロポキシ)−2,3−ジヒドロイミダゾ[1,2−c]キナズ(quinaz))、AS 252424(5−[1−[5−(4−フルオロ−2−ヒドロキシ−フェニル)−フラン−2−イル]−メタ−(Z)−イリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン)、CZ 24832(5−(2−アミノ−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−tert−ブチルピリジン−3−スルホンアミド)、ブパルリシブ(5−[2,6−ジ(4−モルホリニル)−4−ピリミジニル]−4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジンアミン)、GDC−0941(2−(1H−インダゾール−4−イル)−6−[[4−(メチルスルホニル)−1−ピペラジニル]メチル]−4−(4−モルホリニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン)、GDC−0980((S)−1−(4−((2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−メチル−4−モルホリノチエノ[3,2−d]ピリミジン−6−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン−1−オン(RG7422としても知られる))、SF1126((8S,14S,17S)−14−(カルボキシメチル)−8−(3−グアニジノプロピル)−17−(ヒドロキシメチル)−3,6,9,12,15−ペンタオキソ−1−(4−(4−オキソ−8−フェニル−4H−クロメン−2−イル)モルホリノ−4−イウム)−2−オキサ−7,10,13,16−テトラアザオクタデカン−18−オエート)、PF−05212384(N−[4−[[4−(ジメチルアミノ)−1−ピペリジニル]カルボニル]フェニル]−N’−[4−(4,6−ジ−4−モルホリニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]尿素)(ゲダトリシブ)、LY3023414、BEZ235(2−メチル−2−{4−[3−メチル−2−オキソ−8−(キノリン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]フェニル}プロパンニトリル)(ダクトリシブ(dactolisib))、XL−765(N−(3−(N−(3−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)キノキサリン−2−イル)スルファモイル)フェニル)−3−メトキシ−4−メチルベンズアミド)及びGSK1059615(5−[[4−(4−ピリジニル)−6−キノリニル]メチレン]−2,4−チアゾリジンジオン)、PX886([(3aR,6E,9S,9aR,10R,11aS)−6−[[ビス(プロパ−2−エニル)アミノ]メチリデン]−5−ヒドロキシ−9−(メトキシメチル)−9a,11a−ジメチル−1,4,7−トリオキソ−2,3,3a,9,10,11−ヘキサヒドロインデノ[4,5h]イソクロメン−10−イル]アセテート(ソノリシブ(sonolisib)としても知られる))、LY294002、AZD8186、PF−4989216、ピララリシブ(pilaralisib)、GNE−317、PI−3065、PI−103、NU7441(KU−57788)、HS 173、VS−5584(SB2343)、CZC24832、TG100−115、A66、YM201636、CAY10505、PIK−75、PIK−93、AS−605240、BGT226(NVP−BGT226)、AZD6482、ボクスタリシブ(voxtalisib)、アルペリシブ、IC−87114、TGI100713、CH5132799、PKI−402、コパンリシブ(BAY 80−6946)、XL 147、PIK−90、PIK−293、PIK−294、3−MA(3−メチルアデニン)、AS−252424、AS−604850、アピトリシブ(GDC−0980;RG7422)、並びに国際公開第2014/071109号に記載の構造が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、単離された化合物2の形態Bは、単一投薬形態中で、PIk3阻害剤と組み合わせられる。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、固形腫瘍の治療に有効な量のアルペリシブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、女性生殖器系の異常組織の治療に有効な量のアルペリシブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌の治療に有効な量のアルペリシブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、リンパ腫の治療に有効な量のコパンリシブ塩酸塩(Aliqopa)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、濾胞性リンパ腫の治療に有効な量のコパンリシブ塩酸塩(Aliqopa)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、慢性リンパ球性白血病の治療に有効な量のイデラリシブ(Zydelig)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、濾胞性B細胞非ホジキンリンパ腫又は小リンパ球性リンパ腫を含む非ホジキンリンパ腫の治療に有効な量のイデラリシブ(Zydelig)と併用して投与される。
本発明で使用されるBTK阻害剤は既知である。BTK阻害剤の例としては、イブルチニブ(PCI−32765としても知られる)(Imbruvica(商標))(1−[(3R)−3−[4−アミノ−3−(4−フェノキシ−フェニル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]ピペリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン)、ジアニリノピリミジン系阻害剤、例えばAVL−101及びAVL−291/292(N−(3−((5−フルオロ−2−((4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド)(Avila Therapeutics)(米国特許出願公開第2011/0117073号(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)、ダサチニブ(N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−(6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)チアゾール−5−カルボキサミド)、LFM−A13(α−シアノ−β−ヒドロキシ−β−メチル−N−(2,5−ジブロモフェニル)プロペンアミド)、GDC−0834(R−N−(3−(6−(4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−2−メチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド)、CGI−560 4−(tert−ブチル)−N−(3−(8−(フェニルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−6−イル)フェニル)ベンズアミド、CGI−1746(4−(tert−ブチル)−N−(2−メチル−3−(4−メチル−6−((4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)アミノ)−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)フェニル)ベンズアミド)、CNX−774(4−(4−((4−((3−アクリルアミドフェニル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)−N−メチルピコリンアミド)、CTA056(7−ベンジル−1−(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)−2−(4−(ピリジン−4−イル)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−g]キノキサリン−6(5H)−オン)、GDC−0834((R)−N−(3−(6−((4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−2−メチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド)、GDC−0837((R)−N−(3−(6−((4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−2−メチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド)、HM−71224、ACP−196、ONO−4059(Ono Pharmaceuticals)、PRT062607(4−((3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル)アミノ)−2−(((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン−5−カルボキサミド塩酸塩)、QL−47(1−(1−アクリロイルインドリン−6−イル)−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−2(1H)−オン)及びRN486(6−シクロプロピル−8−フルオロ−2−(2−ヒドロキシメチル−3−{1−メチル−5−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−フェニル)−2H−イソキノリン−1−オン)、並びにBTK活性を阻害することが可能な他の分子、例えばAkinleye et ah, Journal of Hematology & Oncology, 2013, 6:59(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)に開示されるBTK阻害剤が挙げられる。一実施形態では、有効量の単離された化合物2の形態Bは、単一の投薬形態中でBTK阻害剤と組み合わせられる。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、慢性リンパ球性白血病の治療に有効な量のイブルチニブ(Imbruvica)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、小リンパ球性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症を含むリンパ腫の治療に有効な量のイブルチニブ(Imbruvica)と併用して投与される。
本発明で使用されるSyk阻害剤は既知であり、例えばセルデュラチニブ(Cerdulatinib)(4−(シクロプロピルアミノ)−2−((4−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)ピリミジン−5−カルボキサミド)、エントスプレチニブ(entospletinib)(6−(1H−インダゾール−6−イル)−N−(4−モルホリノフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン)、フォスタマチニブ([6−({5−フルオロ−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}アミノ)−2,2−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−4−イル]メチル二水素ホスフェート)、フォスタマチニブ二ナトリウム塩(ナトリウム(6−((5−フルオロ−2−((3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2,2−ジメチル−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)メチルホスフェート)、BAY 61−3606(2−(7−(3,4−ジメトキシフェニル)−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−イルアミノ)−ニコチンアミドHCl)、RO9021(6−[(1R,2S)−2−アミノ−シクロヘキシルアミノ]−4−(5,6−ジメチル−ピリジン−2−イルアミノ)−ピリダジン−3−カルボン酸アミド)、イマチニブ(Gleevac;4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−N−(4−メチル−3−{[4−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イル]アミノ}フェニル)ベンズアミド)、スタウロスポリン、GSK143(2−(((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−(p−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミド)、PP2(1−(tert−ブチル)−3−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン)、PRT−060318(2−(((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)アミノ)−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミド)、PRT−062607(4−((3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル)アミノ)−2−(((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン−5−カルボキサミド塩酸塩)、R112(3,3’−((5−フルオロピリミジン−2,4−ジイル)ビス(アザンジイル))ジフェノール)、R348(3−エチル−4−メチルピリジン)、R406(6−((5−フルオロ−2−((3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2,2−ジメチル−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン)、ピセアタンノール(3−ヒドロキシレスベラトロール)、YM193306(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643を参照されたい)、7−アザインドール、ピセアタンノール、ER−27319(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)、化合物D(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)、PRT060318(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)、ルテオリン(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)、アピゲニン(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)、ケルセチン(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)、フィセチン(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)、ミリセチン(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)、モリン(Singh et al. Discovery and Development of Spleen Tyrosine Kinase (SYK) Inhibitors, J. Med. Chem. 2012, 55, 3614-3643(その全体が引用することにより本明細書の一部をなす)を参照されたい)が挙げられる。一実施形態では、有効量の単離された化合物2の形態Bは、単一の投薬形態中でSyk阻害剤と組み合わせられる。
一実施形態では、少なくとも1つの付加的な化学療法剤はタンパク質細胞死−1(PD−1)阻害剤である。PD−1阻害剤は当該技術分野で既知であり、例えばニボルマブ(BMS)、ペムブロリズマブ(Merck)、ピディリズマブ(CureTech/Teva)、AMP−244(Amplimmune/GSK)、BMS−936559(BMS)及びMEDI4736(Roche/Genentech)が挙げられる。一実施形態では、有効な量の単離された化合物2の形態Bは、単一投薬形態中で、PIk3阻害剤と組み合わせられる。
代替的な実施形態では、単離された化合物2の形態A又は形態Dは、単独で、又は本発明の別の化合物若しくは別の薬理活性剤と併用して、本明細書中に記載されるような障害を有するヒト等の宿主を治療するのに有効な量で使用され得る。
一実施形態では、少なくとも1つの付加的な化学療法剤はB細胞リンパ腫2(Bcl−2)タンパク質阻害剤である。BCL−2阻害剤は当該技術分野で既知であり、例えばABT−199(4−[4−[[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル]メチル]ピペラジン−1−イル]−N−[[3−ニトロ−4−[[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]アミノ]フェニル]スルホニル]−2−[(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)オキシ]ベンズアミド)、ABT−737(4−[4−[[2−(4−クロロフェニル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−イル]−N−[4−[[(2R)−4−(ジメチルアミノ)−1−フェニルスルファニルブタン−2−イル]アミノ]−3−ニトロフェニル]スルホニルベンズアミド)、ABT−263((R)−4−(4−((4’−クロロ−4,4−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)−N−((4−((4−モルホリノ−1−(フェニルチオ)ブタン−2−イル)アミノ)−3((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド)、GX15−070(メシル酸オバトクラックス、(2Z)−2−[(5Z)−5−[(3,5−ジメチル−1H−ピロール−2−イル)メチリデン]−4−メトキシピロール−2−イリデン]インドール;メタンスルホン酸)、2−メトキシ−アンチマイシンA3、YC137(4−(4,9−ジオキソ−4,9−ジヒドロナフト[2,3−d]チアゾール−2−イルアミノ)−フェニルエステル)、ポゴシン、エチル2−アミノ−6−ブロモ−4−(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチル)−4H−クロメン−3−カルボキシレート、ニロチニブ−d3、TW−37(N−[4−[[2−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]フェニル]−2,3,4−トリヒドロキシ−5−[[2−(1−メチルエチル)フェニル]メチル]ベンズアミド)、アポゴッシポロン(ApoG2)又はG3139(オブリメルセン)が挙げられる。一実施形態では、有効な量の単離された化合物2の形態Bは、単一投薬形態中で、BCL−2阻害剤と組み合わせられる。
一実施形態では、本明細書に記載される組合せを、癌を治療するために付加的な治療剤と更に組み合わせることができる。第2の療法は免疫療法であってもよい。下記でより詳細に論考されるように、有効量の単離された化合物2の形態Bを抗体、放射性薬剤、又は化合物を病変細胞若しくは異常増殖性細胞に指向する他の標的化剤にコンジュゲートさせることができる。別の実施形態では、組合せは、併用又は相乗的アプローチにより治療の効力を増大するために別の医薬品又は生物学的薬剤(例えば、抗体)と組み合わせて使用される。一実施形態では、組合せは、本明細書に記載される癌細胞集団を排除するために通例、不活性化した自己反応性T細胞による免疫化を伴うT細胞ワクチン接種と共に使用することができる。別の実施形態では、組合せは、内在性T細胞及び本明細書に記載される癌細胞上の特異性抗原に同時に結合し、この2つのタイプの細胞を連結するように設計された抗体である二重特異性T細胞誘導剤(bispecific T-cell Engager;BiTE)と組み合わせて使用される。
一実施形態では、生物活性剤はMEK阻害剤である。MEK阻害剤は既知であり、例えばトラメチニブ/GSK1120212(N−(3−{3−シクロプロピル−5−[(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ]−6,8−ジメチル−2,4,7−トリオキソ−3,4,6,7−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル}フェニル)アセトアミド)、セルメチニブ(6−(4−ブロモ−2−クロロアニリノ)−7−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルベンズイミダゾール−5−カルボキサミド)、ピマセルチブ/AS703026/MSC 1935369((S)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−((2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)イソニコチンアミド)、XL−518/GDC−0973(1−({3,4−ジフルオロ−2−[(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ]フェニル}カルボニル)−3−[(2S)−ピペリジン−2−イル]アゼチジン−3−オール)、レファメチニブ/BAY869766/RDEA119(N−(3,4−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−6−メトキシフェニル)−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)シクロプロパン−1−スルホンアミド)、PD−0325901(N−[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ]−3,4−ジフルオロ−2−[(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ]−ベンズアミド)、TAK733((R)−3−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−4,7(3H,8H)−ジオン)、MEK162/ARRY438162(5−[(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)アミノ]−4−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−カルボキサミド)、R05126766(3−[[3−フルオロ−2−(メチルスルファモイルアミノ)−4−ピリジル]メチル]−4−メチル−7−ピリミジン−2−イルオキシクロメン−2−オン)、WX−554、R04987655/CH4987655(3,4−ジフルオロ−2−((2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−((3−オキソ−1,2−オキサジナン−2イル)メチル)ベンズアミド)又はAZD8330(2−((2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)−N−(2ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド)、U0126−EtOH、PD184352(CI−1040)、GDC−0623、BI−847325、コビメチニブ、PD98059、BIX02189、BIX02188、ビニメチニブ、SL−327、TAK−733、PD318088が挙げられる。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、BRAF突然変異黒色腫及びNRAS突然変異黒色腫を含む黒色腫の治療に有効な量のビニメチニブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、BRAF突然変異黒色腫及びNRAS突然変異黒色腫を含む黒色腫の治療に有効な量のコビメチニブ(Cotellic)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、卵巣癌の治療に有効な量のビニメチニブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のセルメチニブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、甲状腺癌の治療に有効な量のセルメチニブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、甲状腺癌の治療に有効な量のトラメチニブ(Mekinist)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、黒色腫の治療に有効な量のトラメチニブ(Mekinist)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のトラメチニブ(Mekinist)と併用して投与される。
一実施形態では、生物活性剤はRaf阻害剤である。Raf阻害剤は既知であり、例えばベムラフェニブ(N−[3−[[5−(4−クロロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル]−1−プロパンスルホンアミド)、トシル酸ソラフェニブ(4−[4−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイルアミノ]フェノキシ]−N−メチルピリジン−2−カルボキサミド;4−メチルベンゼンスルホネート)、AZ628(3−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド)、NVP−BHG712(4−メチル−3−(1−メチル−6−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド)、RAF−265(1−メチル−5−[2−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−4−イル]オキシ−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンゾイミダゾール−2−アミン)、2−ブロモアルジシン(2−ブロモ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8−ジオン)、Rafキナーゼ阻害剤IV(2−クロロ−5−(2−フェニル−5−(ピリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)フェノール)、ソラフェニブN−オキシド(4−[4−[[[[4−クロロ−3(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ]カルボニル]アミノ]フェノキシ]−N−メチル−2ピリジンカルボキサミド1−オキシド)、PLX4720、ダブラフェニブ(GSK21184326)、GDC−0879、RAF265、AZ628、SB590885、ZM336372、GW5074、TAK−632、CEP−32496、LY309120及びGX818(エンコラフェニブ)が挙げられる。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、甲状腺癌の治療に有効な量のダブラフェニブ(Tafinlar)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、黒色腫の治療に有効な量のダブラフェニブ(Tafinlar)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のダブラフェニブ(Tafinlar)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、BRAF突然変異黒色腫を含む黒色腫の治療に有効な量のエンコラフェニブと併用して投与される。
一実施形態では、付加的な療法はモノクローナル抗体(MAb)である。一部のMAbは、癌細胞を破壊する免疫応答を刺激する。B細胞によって自然に産生される抗体と同様に、これらのMAbは癌細胞表面を「被覆し」、免疫系によるその破壊を誘発する。例えば、ベバシズマブは腫瘍細胞、及び腫瘍微小環境中の他の細胞によって分泌されるタンパク質であり、腫瘍血管の発生を促進する血管内皮成長因子(VEGF)を標的とする。VEGFはベバシズマブに結合すると、その細胞受容体と相互作用することができず、新たな血管の成長をもたらすシグナル伝達が妨げられる。同様に、セツキシマブ及びパニツムマブは上皮成長因子受容体(EGFR)を標的とし、トラスツズマブはヒト上皮成長因子受容体2(HER−2)を標的とする。細胞表面成長因子受容体に結合するMAbは、標的受容体が正常な成長促進シグナルを送るのを防ぐ。これらはアポトーシスを誘発し、腫瘍細胞を破壊するように免疫系を活性化する可能性もある。
別の群の癌治療用MAbはイムノコンジュゲートである。免疫毒素又は抗体−薬物コンジュゲートと呼ばれることもあるこれらのMAbは、植物若しくは細菌の毒素、化学療法薬又は放射性分子等の殺細胞物質に結合した抗体からなる。抗体は癌細胞の表面上のその特異性抗原に強く結合し、殺細胞物質が細胞に取り込まれる。このように作用するFDAにより認可されたコンジュゲートMAbには、細胞増殖を阻害する薬物DM1を、HER−2を発現する転移性乳癌細胞に送達するためにHER−2分子を標的とするado−トラスツズマブエムタンシンが含まれる。
二重特異性抗体(bsAb)又はキメラ抗原受容体(CAR)により癌細胞を認識するように改変したT細胞を用いた免疫療法は、癌細胞の***する及び***しない/***が遅い亜集団の両方を取り除く可能性を有するアプローチである。
標的抗原及び免疫エフェクター細胞の表面上の活性化受容体を同時に認識することによる二重特異性抗体は、癌細胞を死滅させるように免疫エフェクター細胞を変更する機会をもたらす。他のアプローチは、細胞外抗体を細胞内シグナル伝達ドメインに融合することによるキメラ抗原受容体の生成である。キメラ抗原受容体改変T細胞は、腫瘍細胞をMHCとは独立して特異的に死滅させることが可能である。
幾つかの実施形態では、上記組合せは、他の化学療法剤と更に組み合わせて被験体に投与することができる。都合がよければ、本明細書に記載の組合せは、治療レジメンを単純化するために別の化学療法剤と同時に投与することができる。幾つかの実施形態では、組合せ及び他の化学療法剤は、単一の配合物中で提供することができる。一実施形態では、本明細書に記載の化合物の使用を他の作用物質との治療レジームにおいて組み合わせる。かかる作用物質としては、タモキシフェン、ミダゾラム、レトロゾール、ボルテゾミブ、アナストロゾール、ゴセレリン、mTOR阻害剤、PI3キナーゼ阻害剤、二重mTOR−PI3K阻害剤、MEK阻害剤、RAS阻害剤、ALK阻害剤、HSP阻害剤(例えば、HSP70及びHSP90阻害剤、又はそれらの組合せ)、BCL−2阻害剤、アポトーシス誘導化合物、MK−2206、GSK690693、ペリホシン(KRX−0401)、GDC−0068、トリシリビン、AZD5363、ホノキオール、PF−04691502及びイパタセルチブ、ミルテホシンを含むが、これらに限定されないAKT阻害剤、ニボルマブ、CT−011、MK−3475、BMS936558及びAMP−514を含むが、これらに限定されないPD−1阻害剤、若しくはP406、ドビチニブ、キザルチニブ(AC220)、アムバチニブ(MP−470)、タンズチニブ(MLN518)、ENMD−2076及びKW−2449を含むが、これらに限定されないFLT−3阻害剤、又はそれらの組合せを挙げることができるが、これらに限定されない。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、トリプルネガティブ乳癌を含む乳癌の治療に有効な量のイパタセルチブと併用して投与される。
一実施形態では、生物活性剤はmTOR阻害剤である。mTOR阻害剤の例としては、ビスツセルチブ及びラパマイシン並びにその類縁体、エベロリムス(Afinitor)、テムシロリムス、リダフォロリムス、シロリムス及びデフォロリムスが挙げられるが、これらに限定されない。MEK阻害剤の例としては、トラメチニブ/GSK1120212(N−(3−{3−シクロプロピル−5−[(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ]−6,8−ジメチル−2,4,7−トリオキソ−3,4,6,7−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−1(2H−イル}フェニル)アセトアミド)、セルメチニブ(6−(4−ブロモ−2−クロロアニリノ)−7−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルベンゾイミダゾール−5−カルボキサミド)、ピマセルチブ/AS703026/MSC1935369((S)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−((2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)イソニコチンアミド)、XL−518/GDC−0973(1−({3,4−ジフルオロ−2−[(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ]フェニル}カルボニル)−3−[(2S)−ピペリジン−2−イル]アゼチジン−3−オール)、レファメチニブ/BAY869766/RDEA119(N−(3,4−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−6−メトキシフェニル)−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)シクロプロパン−1−スルホンアミド)、PD−0325901(N−[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ]−3,4−ジフルオロ−2−[(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ]−ベンズアミド)、TAK733((R)−3−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3d]ピリミジン−4,7(3H,8H)−ジオン)、MEK162/ARRY438162(5−[(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)アミノ]−4−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−カルボキサミド)、R05126766(3−[[3−フルオロ−2−(メチルスルファモイルアミノ)−4−ピリジル]メチル]−4−メチル−7−ピリミジン−2−イルオキシクロメン−2−オン)、WX−554、R04987655/CH4987655(3,4−ジフルオロ−2−((2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−((3−オキソ−1,2−オキサジナン−2−イル)メチル)ベンズアミド)又はAZD8330(2−((2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド)が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、生物活性剤はRAS阻害剤である。RAS阻害剤の例としては、Reolysin及びsiG12D LODERが挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、生物活性剤はALK阻害剤である。ALK阻害剤の例としては、クリゾチニブ、AP26113及びLDK378が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、生物活性剤はHSP阻害剤である。HSP阻害剤としては、ゲルダナマイシン又は17−N−アリルアミノ−17−デメトキシゲルダナマイシン(17AAG)、及びラディシコールが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、本明細書に記載の化合物をレトロゾール及び/又はタモキシフェンと組み合わせて投与する。本明細書に記載の化合物と組み合わせて使用することができる他の化学療法剤としては、それらの抗腫瘍効果に細胞周期活性を必要としない化学療法剤が挙げられるが、これらに限定されない。
付加的な生物活性化合物としては、例えばエベロリムス、トラベクテジン、アブラキサン、TLK 286、AV−299、DN−101、パゾパニブ、GSK690693、RTA 744、ON 0910.Na、AZD 6244(ARRY−142886)、AMN−107、TKI−258、GSK461364、AZD 1152、エンザスタウリン、バンデタニブ、ARQ−197、MK−0457、MLN8054、PHA−739358、R−763、AT−9263、FLT−3阻害剤、VEGFR阻害剤、オーロラキナーゼ阻害剤、PIK−1モジュレーター、HDAC阻害剤、c−MET阻害剤、PARP阻害剤、Cdk阻害剤、IGFR−TK阻害剤、抗HGF抗体、焦点接着班キナーゼ阻害剤、Mapキナーゼ(mek)阻害剤、VEGF trap抗体、ペメトレキセド、パニツムマブ、アムルビシン、オレゴボマブ、Lep−etu、ノラトレキシド、azd2171、バタブリン(batabulin)、オファツムマブ、ザノリムマブ、エドテカリン、テトランドリン、ルビテカン、テスミリフェン(tesmilifene)、オブリメルセン、チシリムマブ、イピリムマブ、ゴシポール、Bio 111、131−I−TM−601、ALT−110、BIO 140、CC 8490、シレンギチド、ギマテカン、IL13−PE38QQR、INO 1001、IPdR KRX−0402、ルカントン、LY317615、ノイラジアブ(neuradiab)、ビテスパン(vitespan)、Rta 744、Sdx 102、タランパネル、アトラセンタン、Xr 311、ロミデプシン、ADS−100380、スニチニブ、5−フルオロウラシル、ボリノスタット、エトポシド、ゲムシタビン、ドキソルビシン、リポソームドキソルビシン、5’−デオキシ−5−フルオロウリジン、ビンクリスチン、テモゾロミド、ZK−304709、セリシクリブ;PD0325901、AZD−6244、カペシタビン、L−グルタミン酸、N−[4−[2−(2−アミノ−4,7−ジヒドロ−4−オキソ−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]ベンゾイル]−,二ナトリウム塩七水和物、カンプトテシン、PEG標識イリノテカン、タモキシフェン、クエン酸トレミフェン、アナストラゾール、エキセメスタン、レトロゾール、DES(ジエチルスチルベストロール)、エストラジオール、エストロゲン、結合型エストロゲン、ベバシズマブ、IMC−1C11、CHIR−258);3−[5−(メチルスルホニルピペラジンメチル)−インドリル−キノロン、バタラニブ、AG−013736、AVE−0005、酢酸ゴセレリン、酢酸ロイプロリド、パモ酸トリプトレリン、酢酸メドロキシプロゲステロン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、ラロキシフェン、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド、酢酸メゲストロール、CP−724714;TAK−165、HKI−272、エルロチニブ、ラパチニブ、カネルチニブ、ABX−EGF抗体、アービタックス、EKB−569、PKI−166、GW−572016、ロナファルニブ、BMS−214662、チピファルニブ;アミホスチン、NVP−LAQ824、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(suberoyl analide hydroxamic acid)、バルプロ酸、トリコスタチンA、FK−228、SU11248、ソラフェニブ、KRN951、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナグレリド、L−アスパラギナーゼ、カルメット−ゲラン桿菌(BCG)ワクチン、アドリアマイシン、ブレオマイシン、ブセレリン、ブスルファン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロドロネート、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ジエチルスチルベストロール、エピルビシン、フルダラビン、フルドロコルチゾン、フルオキシメステロン、フルタミド、グリベック、ゲムシタビン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、ロイプロリド、レバミゾール、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ニルタミド、オクトレオチド、オキサリプラチン、パミドロネート、ペントスタチン、プリカマイシン、ポルフィマー、プロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブ、ストレプトゾシン、テニポシド、テストステロン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トレチノイン、ビンデシン、13−シス−レチノイン酸、フェニルアラニンマスタード、ウラシルマスタード、エストラムスチン、アルトレタミン、フロクスウリジン、5−デオキシウリジン、シトシンアラビノシド、6−メルカプトプリン、デオキシコホルマイシン、カルシトリオール、バルルビシン、ミトラマイシン、ビンブラスチン、ビノレルビン、トポテカン、ラゾキシン、マリマスタット、COL−3、ネオバスタット(neovastat)、BMS−275291、スクアラミン、エンドスタチン、SU5416、SU6668、EMD121974、インターロイキン−12、IM862、アンギオスタチン、ビタキシン(vitaxin)、ドロロキシフェン、イドキシフェン(idoxyfene)、スピロノラクトン、フィナステリド、シミチジン(cimitidine)、トラスツズマブ、デニロイキンジフチトクス、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、パクリタキセル、クレモフォールを含まないパクリタキセル、ドセタキセル、エポチロンB、BMS−247550、BMS−310705、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、ピペンドキシフェン、ERA−923、アルゾキシフェン、フルベストラント、アコルビフェン、ラソフォキシフェン、イドキシフェン、TSE−424、HMR−3339、ZK186619、トポテカン、PTK787/ZK 222584、VX−745、PD 184352、ラパマイシン、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、テムシロリムス、AP−23573、RAD001、ABT−578、BC−210、LY294002、LY292223、LY292696、LY293684、LY293646、ワートマニン、ZM336372、L−779,450、PEG−フィルグラスチム、ダルベポエチン、エリトロポエチン、顆粒球コロニー刺激因子、ゾレドロネート、プレドニゾン、セツキシマブ、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、ヒストレリン、ペグインターフェロンα−2a、インターフェロンα−2a、ペグインターフェロンα−2b、インターフェロンα−2b、アザシチジン、PEG−L−アスパラギナーゼ、レナリドミド、ゲムツズマブ、ヒドロコルチゾン、インターロイキン−11、デキスラゾキサン、アレムツズマブ、オールトランスレチノイン酸、ケトコナゾール、インターロイキン−2、メゲストロール、免疫グロブリン、ナイトロジェンマスタード、メチルプレドニゾロン、イブリツモマブチウキセタン、アンドロゲン、デシタビン、ヘキサメチルメラミン、ベキサロテン、トシツモマブ、三酸化ヒ素、コルチゾン、エチドロネート、ミトタン、シクロスポリン、リポソームダウノルビシン、Edwina−アスパラギナーゼ、ストロンチウム89、カソピタント、ネツピタント(netupitant)、NK−1受容体アンタゴニスト、パロノセトロン、アプレピタント、ジフェンヒドラミン、ヒドロキシジン、メトクロプラミド、ロラゼパム、アルプラゾラム、ハロペリドール、ドロペリドール、ドロナビノール、デキサメサゾン、メチルプレドニゾロン、プロクロルペラジン、グラニセトロン、オンダンセトロン、ドラセトロン、トロピセトロン、ペグフィルグラスチム、エリトロポエチン、血小板由来増殖因子受容体α(PDGFR−α)、エポエチンα、ダルベポエチンα及びそれらの混合物が挙げられる。
一実施形態では、本明細書中に記載される有効な量の単離された化合物2の形態Bは、ニラパリブトシル酸塩一水和物(Zejula)、オラパリブ(Lynparza)、ルカパリブカンシル酸塩(Rubraca)、及びタラゾパリブから選択されるPARP阻害剤と併用され得る。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、卵巣上皮癌又はファロピウス管癌を含む女性生殖器系の異常組織の治療に有効な量のニラパリブトシル酸塩一水和物(Zejula)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腹膜癌の治療に有効な量のニラパリブトシル酸塩一水和物(Zejula)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌、卵巣癌、卵巣上皮癌又はファロピウス管癌を含む女性生殖器系の異常組織の治療に有効な量のオラパリブ(Lynparza)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、BRAC1又はBRAC2突然変異乳癌の治療に有効な量のオラパリブ(Lynparza)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、HER2−乳癌の治療に有効な量のオラパリブ(Lynparza)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腹膜癌の治療に有効な量のオラパリブ(Lynparza)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌、卵巣癌、卵巣上皮癌又はファロピウス管癌を含む女性生殖器系の異常組織の治療に有効な量のルカパリブカンシル酸塩(Rubraca)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腹膜癌の治療に有効な量のルカパリブカンシル酸塩(Rubraca)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌、卵巣癌、卵巣上皮癌又はファロピウス管癌を含む女性生殖器系の異常組織の治療に有効な量のタラゾパリブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、BRAC1又はBRAC2突然変異乳癌の治療に有効な量のタラゾパリブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、軟部組織肉腫の治療に有効な量のオララツマブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腺癌の治療に有効な量のサボリチニブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のサボリチニブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腎細胞癌の治療に有効な量のサボリチニブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、進行性乳癌の治療に有効な量のビスツセルチブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、進行性乳癌の治療に有効な量のビスツセルチブと併用して投与される。
一実施形態では、本明細書に記載される単離された化合物2の形態Bはイマチニブメシル酸塩(Gleevac(商標))、ダサチニブ(Sprycel(商標))、ニロチニブ(Tasigna(商標))、ボスチニブ(Bosulif(商標))、トラスツズマブ(Herceptin(商標))、ペルツズマブ(Perjeta(商標))、ラパチニブ(Tykerb(商標))、ゲフィチニブ(Iressa(商標))、エルロチニブ(Tarceva(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、パニツムマブ(Vectibix(商標))、バンデタニブ(Caprelsa(商標))、ベムラフェニブ(Zelboraf(商標))、ボリノスタット(Zolinza(商標))、ロミデプシン(Istodax(商標))、ベキサロテン(Tagretin(商標))、アリトレチノイン(Panretin(商標))、トレチノイン(Vesanoid(商標))、カルフィルゾミブ(Kyprolis(商標))、プララトレキサート(Folotyn(商標))、ベバシズマブ(Avastin(商標))、Ziv−アフリベルセプト(Zaltrap(商標))、ソラフェニブ(Nexavar(商標))、スニチニブ(Sutent(商標))、パゾパニブ(Votrient(商標))、レゴラフェニブ(Stivarga(商標))及びカボザンチニブ(Cometriq(商標))から選択されるが、これらに限定されない化学療法剤と組み合わせることができる。
一実施形態では、有効な量の本明細書中に記載される単離された化合物2の形態Bは、アベマシクリブ(Versenio)、パルボシクリブ(Ibrance)、又はトリラシクリブを含むCD4/6阻害剤と併用され得る。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌の治療に有効な量のアベマシクリブ(Versenio)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、HR+HER2−乳癌の治療に有効な量のアベマシクリブ(Versenio)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌の治療に有効な量のパルボシクリブ(Ibrance)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、HR+HER2−乳癌の治療に有効な量のパルボシクリブ(Ibrance)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌の治療に有効な量のパルボシクリブ(Ibrance)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、転移性トリプルネガティブ乳癌の治療に有効な量のパルボシクリブ(Ibrance)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、小細胞肺癌の治療に有効な量のパルボシクリブ(Ibrance)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、甲状腺癌の治療に有効な量のカボザンチニブS−リンゴ酸塩(Cometriq(商標))と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腎細胞癌の治療に有効な量のカボザンチニブS−リンゴ酸塩(Cometriq(商標))と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、急性リンパ芽球性白血病又は慢性骨髄性白血病を含む白血病の治療に有効な量のダサチニブ(Sprycel)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、前立腺癌の治療に有効な量のダサチニブ(Sprycel)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、前立腺癌の治療に有効な量のエルロチニブ(Tarceva(商標))と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、前立腺癌の治療に有効な量のゲフィチニブ(Iressa(商標))と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、急性リンパ芽球性白血病、慢性好酸球性白血病、好酸球増多症候群、又は慢性骨髄性白血病を含む白血病の治療に有効な量のイマチニブメシル酸塩(Gleevec)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腺癌の治療に有効な量のトラスツズマブ(Herceptin)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、HER2+乳癌を含む乳癌の治療に有効な量のトラスツズマブ(Herceptin)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、***性皮膚線維肉腫及び消化管間質腫瘍を含むが、これらに限定されない腫瘍の治療に有効な量のイマチニブメシル酸塩(Gleevec)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍の治療に有効な量のイマチニブメシル酸塩(Gleevec)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、全身性肥満細胞症の治療に有効な量のイマチニブメシル酸塩(Gleevec)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、フィラデルフィア染色体陽性の慢性骨髄白血病(Ph+CML)を含む慢性骨髄性白血病の治療に有効な量のニロチニブ(Tasigna)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腎細胞癌の治療に有効な量のパゾパニブ塩酸塩(Votrient)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、軟部組織肉腫の治療に有効な量のパゾパニブ塩酸塩(Votrient)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、結腸直腸癌の治療に有効な量のレゴラフェニブ(Stivarga)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、消化管間質腫瘍の治療に有効な量のレゴラフェニブ(Stivarga)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、肝細胞癌の治療に有効な量のレゴラフェニブ(Stivarga)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、肝細胞癌又は腎細胞癌を含む癌腫の治療に有効な量のソラフェニブトシル酸塩(Nexavar)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、消化管間質腫瘍の治療に有効な量のスニチニブリンゴ酸塩(Sutent)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、膵臓癌の治療に有効な量のスニチニブリンゴ酸塩(Sutent)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腎細胞癌の治療に有効な量のスニチニブリンゴ酸塩(Sutent)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、エルドハイム・チェスター病の治療に有効な量のベムラフェニブ(Zelboraf)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、黒色腫の治療に有効な量のベムラフェニブ(Zelboraf)と併用して投与される。
或る特定の態様では、付加的な治療剤は抗炎症剤、化学療法剤、放射線治療剤、付加的な治療剤又は免疫抑制剤である。
好適な化学療法剤としては、放射性分子、細胞毒素又は細胞毒性薬とも称される毒素が挙げられるが、これらに限定されず、細胞の生存能力にとって有害な任意の作用物質、並びに化学療法化合物を含有する作用物質及びリポソーム又は他のベシクルが含まれる。一般的な抗癌医薬品としては、ビンクリスチン(Oncovin(商標))又はリポソームビンクリスチン(Marqibo(商標))、ダウノルビシン(ダウノマイシン又はCerubidine(商標))又はドキソルビシン(アドリアマイシン(商標))、シタラビン(シトシンアラビノシド、ara−C又はCytosar(商標))、L−アスパラギナーゼ(Elspar(商標))又はPEG−L−アスパラギナーゼ(ペグアスパラガーゼ又はOncaspar(商標))、エトポシド(VP−16)、テニポシド(Vumon(商標))、6−メルカプトプリン(6−MP又はPurinethol(商標))、メトトレキサート、シクロフォスファミド(Cytoxan(商標))、プレドニゾン、デキサメサゾン(Decadron)、イマチニブ(Gleevec(商標))、ダサチニブ(Sprycel(商標))、ニロチニブ(Tasigna(商標))、ボスチニブ(Bosulif(商標))及びポナチニブ(Iclusig(商標))が挙げられる。付加的な好適な化学療法剤の例としては、1−デヒドロテストステロン、5−フルオロウラシル、ダカルバジン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、アクチノマイシンD、アドリアマイシン、アルデスロイキン、アルキル化剤、アロプリノールナトリウム、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、アントラマイシン(AMC)、抗有糸***剤、シス−ジクロロジアミン白金(II)(DDP)(シスプラチン)、ジアミノジクロロ白金、アントラサイクリン、抗生物質、代謝拮抗物質、アスパラギナーゼ、BCG生菌(BCG live)(膀胱内)、ベタメタゾンリン酸ナトリウム及び酢酸ベタメタゾン、ビカルタミド、硫酸ブレオマイシン、ブスルファン、ロイコボリンカルシウム、カリケアマイシン、カペシタビン、カルボプラチン、ロムスチン(CCNU)、カルムスチン(BSNU)、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、コルヒチン、結合型エストロゲン、シクロフォスファミド、シクロトスファミド(Cyclothosphamide)、シタラビン、シタラビン、サイトカラシンB、シトキサン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダクチノマイシン(以前はアクチノマイシン)、ダウノルビシンHCl、クエン酸ダウノルビシン、デニロイキンジフチトクス、デキスラゾキサン、ジブロモマンニトール、ジヒドロキシアントラシンジオン(dihydroxy anthracin dione)、ドセタキセル、メシル酸ドラセトロン、ドキソルビシンHCl、ドロナビノール、大腸菌(E. coli)L−アスパラギナーゼ、エメチン、エポエチン−α、エルウィニアL−アスパラギナーゼ、エステル化エストロゲン、エストラジオール、リン酸エストラムスチンナトリウム、エチジウムブロミド、エチニルエストラジオール、エチドロネート、エトポシド、シトロボラム因子、リン酸エトポシド、フィルグラスチム、フロクスウリジン、フルコナゾール、リン酸フルダラビン、フルオロウラシル、フルタミド、フォリン酸、ゲムシタビンHCl、グルココルチコイド、酢酸ゴセレリン、グラミシジンD、グラニセトロンHCl、ヒドロキシウレア、イダルビシンHCl、イホスファミド、インターフェロンα−2b、イリノテカンHCl、レトロゾール、ロイコボリンカルシウム、酢酸ロイプロリド、レバミゾールHCl、リドカイン、ロムスチン、メイタンシノイド、メクロレタミンHCl、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メルファランHCl、メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、メチルテストステロン、ミトラマイシン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ニルタミド、酢酸オクトレオチド、オンダンセトロンHCl、パクリタキセル、パミドロン酸二ナトリウム、ペントスタチン、ピロカルピンHCl、プリマイシン(plimycin)、ポリフェプロザン20カルムスチンインプラント、ポルフィマーナトリウム、プロカイン、プロカルバジンHCl、プロプラノロール、リツキシマブ、サルグラモスチム、ストレプトゾトシン、タモキシフェン、タキソール、テニポシド、テノポシド(tenoposide)、テストラクトン、テトラカイン、チオエパクロラムブシル(thioepa chlorambucil)、チオグアニン、チオテパ、トポテカンHCl、クエン酸トレミフェン、トラスツズマブ、トレチノイン、バルルビシン、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン及び酒石酸ビノレルビンが挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、慢性骨髄性白血病(CML)の治療に有効な量のボスチニブ(Bosulif(商標))と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、急性リンパ芽球性白血病及び慢性骨髄性白血病を含む白血病の治療に有効な量のポナチニブ塩酸塩(Iclusig)と併用して投与される。
本明細書に開示される化合物と組み合わせて投与することができる付加的な治療剤としては、ベバシズマブ、スチニブ(sutinib)、ソラフェニブ、2−メトキシエストラジオールすなわち2ME2、フィナスネート(finasunate)、バタラニブ、バンデタニブ、アフリベルセプト、ボロシキシマブ、エタラシズマブ(MEDI−522)、シレンギチド、エルロチニブ、セツキシマブ、パニツムマブ、ゲフィチニブ、トラスツズマブ、ドビチニブ、フィギツムマブ、アタシセプト、リツキシマブ、アレムツズマブ、アルデスロイキン(aldesleukine)、アトリズマブ、トシリズマブ、テムシロリムス、エベロリムス、ルカツムマブ(lucatumumab)、ダセツズマブ、HLL1、huN901−DM1、アチプリモード、ナタリズマブ、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、マリゾミブ、タネスピマイシン、メシル酸サキナビル、リトナビル、メシル酸ネルフィナビル、硫酸インジナビル、ベリノスタット、パノビノスタット、マパツムマブ、レクサツムマブ、デュラネルミン(dulanermin)、ABT−737、オブリメルセン、プリチデプシン(plitidepsin)、タルマピモド(talmapimod)、P276−00、エンザスタウリン、チピファルニブ、ペリホシン、イマチニブ、ダサチニブ、レナリドミド、サリドマイド、シンバスタチン、セレコキシブ、バゼドキシフェン、AZD4547、リロツムマブ、オキサリプラチン(Eloxatin)、PD0332991、リボシクリブ(LEE011)、アベマシクリブ(LY2835219)、HDM201、フルベストラント(Faslodex)、エキセメスタン(Aromasin)、PIM447、ルキソリチニブ(INC424)、BGJ398、ネシツムマブ、ペメトレキセド(Alimta)及びラムシルマブ(IMC−1121B)が挙げられる。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌の治療に有効な量のエベロリムス(Afinitor)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、HR+、HER2−乳癌の治療に有効な量のエベロリムス(Afinitor)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、膵臓癌の治療に有効な量のエベロリムス(Afinitor)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、消化管癌の治療に有効な量のエベロリムス(Afinitor)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、肺癌の治療に有効な量のエベロリムス(Afinitor)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腎細胞癌の治療に有効な量のエベロリムス(Afinitor)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、上衣下巨細胞性星状細胞腫を含む星状細胞腫の治療に有効な量のエベロリムス(Afinitor)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌の治療に有効な量のフルベストラント(Faslodex)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、HR+、HER2−乳癌の治療に有効な量のフルベストラント(Faslodex)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、腺癌の治療に有効な量のラムシルマブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、非小細胞肺癌の治療に有効な量のラムシルマブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、結腸直腸癌の治療に有効な量のラムシルマブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、乳癌の治療に有効な量のリボシクリブ(Kisqali)と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、HR+及びHER2−乳癌の治療に有効な量のリボシクリブ(Kisqali)と併用して投与される。
本発明の一態様において、本明細書中に記載される化合物は、少なくとも1つのIDH1又はIDH2阻害剤と併用され得る。一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、急性骨髄白血病の治療に有効な量のエナシデニブメシル酸塩(Idhifa)と併用して投与される。
本発明の一態様において、本明細書中に記載される化合物は、少なくとも1つの線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)チロシンキナーゼ阻害剤と併用され得る。一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、転移性尿路上皮癌を含む尿路上皮癌の治療に有効な量のエルダフィチニブと併用して投与される。
本発明の一態様において、本明細書中に記載される化合物は、少なくとも1つのERK阻害剤と併用され得る。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、BRAF突然変異黒色腫又はNRAS突然変異黒色腫を含む黒色腫の治療に有効な量のSCH772984と併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、ぶどう膜黒色腫を含む黒色腫の治療に有効な量のウリキセルチニブと併用して投与される。
一実施形態では、有効な量の化合物2の形態Bは、膵臓癌の治療に有効な量のウリキセルチニブと併用して投与される。
本発明の一態様では、本明細書に記載される化合物を少なくとも1つの免疫抑制剤と組み合わせることができる。免疫抑制剤は、カルシニューリン阻害剤、例えばシクロスポリン又はアスコマイシン、例えばシクロスポリンA(NEORAL(商標))、FK506(タクロリムス)、ピメクロリムス、mTOR阻害剤、例えばラパマイシン又はその誘導体、例えばシロリムス(RAPAMUNE(商標))、エベロリムス(Certican(商標))、テムシロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス−7、バイオリムス−9、ラパログ、例えばリダフォロリムス、アザチオプリン、campath 1H、S1P受容体モジュレーター、例えばフィンゴリモド又はその類縁体、抗IL−8抗体、ミコフェノール酸又はその塩、例えばナトリウム塩又はそのプロドラッグ、例えばミコフェノール酸モフェチル(CELLCEPT(商標))、OKT3(ORTHOCLONE OKT3(商標))、プレドニゾン、ATGAM(商標)、THYMOGLOBULIN(商標)、ブレキナルナトリウム、OKT4、T10B9.A−3A、33B3.1、15−デオキシスペルグアリン、トレスペリムス(tresperimus)、レフルノミド(ARAVA(商標))、CTLAI−Ig、抗CD25、抗IL2R、バシリキシマブ(SIMULECT(商標))、ダクリズマブ(ZENAPAX(商標))、ミゾリビン、メトトレキサート、デキサメサゾン、ISAtx−247、SDZ ASM 981(ピメクロリムス、Elidel(商標))、CTLA4Ig(アバタセプト)、ベラタセプト、LFA3Ig、エタネルセプト(ImmunexによりEnbrel(商標)として販売される)、アダリムマブ(Humira(商標))、インフリキシマブ(Remicade(商標))、抗LFA−1抗体、ナタリズマブ(Antegren(商標))、エンリモマブ、ガビリモマブ(gavilimomab)、抗胸腺細胞免疫グロブリン、シプリズマブ、アレファセプト、エファリズマブ、ペンタサ、メサラジン、アサコール、リン酸コデイン、ベノリレート、フェンブフェン、ナプロシン、ジクロフェナク、エトドラク及びインドメタシン、アスピリン及びイブプロフェンからなる群から選択される。
或る特定の実施形態では、本明細書に記載の化合物は、別の化学療法剤による治療前、別の化学療法剤による治療中、別の化学療法剤の投与後、又はそれらの組合せで被験体に投与される。
一部の実施形態では、有効量の単離された化合物2の形態Bを、他の化学療法剤をより高用量(化学療法用量強度の増大)又はより高頻度(化学療法用量密度の増大)のいずれかで投与することができるように被験体に投与することができる。ドースデンス化学療法は、薬物を標準的な化学療法治療計画よりも短い治療間隔で与える化学療法治療計画である。化学療法用量強度は、単位時間当たりに投与される化学療法剤の単位用量を表す。用量強度は投与用量、投与の時間間隔又はその両方を変更することによって増大又は減少させることができる。
本発明の一実施形態では、本明細書に記載の化合物は、非DNA損傷性の標的化抗腫瘍薬又は造血成長因子剤等の別の作用物質との協調レジメンで投与することができる。造血成長因子の時期を誤った投与が重大な副作用を有し得ることが近年報告されている。例えば、EPOファミリーの成長因子の使用は動脈性高血圧、脳痙攣(cerebral convulsions)、高血圧性脳症、血栓塞栓症、鉄欠乏、インフルエンザ様症候群及び静脈血栓症と関連付けられている。G−CSFファミリーの成長因子は脾臓の腫大及び破裂、呼吸窮迫症候群、アレルギー反応、並びに鎌状細胞合併症と関連付けられている。そのように、一実施形態では、本明細書に記載の化合物又は方法の使用を、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF、例えばNeupogen(フィルグラスチン(filgrastin))、Neulasta(ペグフィルグラスチム)又はレノグラスチムとして販売される)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF、例えばモルグラモスチム及びサルグラモスチム(Leukine)として販売される)、M−CSF(マクロファージコロニー刺激因子)、トロンボポエチン(巨核球増殖分化因子(MGDF)、例えばロミプロスチム及びエルトロンボパグとして販売される)、インターロイキン(IL)−12、インターロイキン−3、インターロイキン−11(脂質生成阻害因子又はオプレルベキン)、SCF(幹細胞因子、steel因子、キット−リガンド又はKL)、並びにエリトロポエチン(EPO)及びそれらの誘導体(例えばダルベポエチン、Epocept、Nanokine、Epofit、Epogin、Eprex及びProcritとして販売されるエポエチン−α;例えばNeoRecormon、Recormon及びMiceraとして販売されるエポエチン−β)、エポエチン−δ(例えばDynepoとして販売される)、エポエチン−ω(例えばEpomaxとして販売される)、エポエチンζ(例えばSilapo及びReacritとして販売される)、並びに例えばEpocept、EPOTrust、Erypro Safe、Repoeitin、Vintor、Epofit、Erykine、Wepox、Espogen、Relipoeitin、Shanpoietin、Zyrop及びEPIAO)を含むが、これらに限定されない造血成長因子の使用と組み合わせる。一実施形態では、有効量の単離された化合物2の形態Bを造血成長因子の投与前に投与する。一実施形態では、造血成長因子の投与は、HSPCに対する化合物の効果が消失するタイミングで行われる。一実施形態では、成長因子を本明細書に記載される化合物の投与の少なくとも20時間後に投与する。
必要に応じて、複数回用量の本明細書に記載される化合物を被験体に投与することができる。代替的には、被験体に単回用量の本明細書に記載される化合物を与えることができる。本発明の一態様では、本明細書に開示される化合物は放射線療法、化学療法又は他の治療剤を伴う任意の治療レジメンと組み合わせて有益に投与することができる。付加的な実施形態では、本明細書に開示される化合物は、自己免疫障害を標的とする治療剤と組み合わせて有益に投与することができる。
代替的な実施形態では、化合物2の形態A、形態C、形態D、形態E、形態G、又は形態Hは、化合物2の形態Bに代わって、選択される癌、腫瘍、過剰増殖性病態又は炎症障害若しくは免疫障害を有する宿主、通常ヒトを治療するのに、上述の組合せで投与される。
実施例1.化合物1の、そのHCl対応物である化合物2への変換
化合物2の代表的な合成をスキーム1に提供する。
Figure 2020526492
化合物1(0.9kg、1.9モル、1当量)を22L容のフラスコに入れて、2M塩酸水溶液(3.78L)中に溶解した。溶液を50±5℃に加熱して、30分間攪拌して、得られた混合物をセライトで濾過して(或いは、溶液を0.45ミクロンのインラインフィルターに通して濾過してもよい)、化合物2を得た。フラスコを0.1M塩酸溶液ですすぎ、任意の更なる化合物2を収集した。次に、アセトン(6.44L)を徐々に添加しながら、化合物2を50±5℃に加熱した。溶液を50±5℃で30分間攪拌して、温度を20±5℃に下げて、攪拌を2時間続けた。固形物を濾過によって収集し、アセトンで洗浄し、乾燥させて、化合物2 820.90gを得た(収率82.1%)。一実施形態では、アセトンの代わりに、エタノールが使用される。
実施例2.化合物2の形態
化合物2の11個の特有のXRPDパターン(形態A〜形態K)を、様々な溶媒を使用した結晶化及びスラリー実験から得た。これらの結晶化実験に関する条件及びXRPDの結果を表1〜表4に示す。単一溶媒の結晶化(表1)により、弱結晶形態又は形態Aが生じた。主要溶媒として水(表2)及びMeOH(表3)を使用した二元溶媒結晶化により、弱結晶形態並びに形態A、形態B、形態F、形態G、及び形態Hが生じた。平衡化の1日後及び7日後にスラリー実験(表4)から回収した固形物を、XRPDによって分析して、結晶形態を決定し、7日後に、形態A、形態B、形態C、形態D、及び形態Eが観察された。図1は、形態A、形態B、及び形態CのXRPDパターンを示す。図2は、形態D、形態E、及び形態FのXRPDパターンを示す。図3は、形態G及び形態HのXRPDパターンを示す。
Figure 2020526492
Figure 2020526492
Figure 2020526492
Figure 2020526492
Figure 2020526492
実施例2.化合物2の形態の特性評価
化合物2の全ての単離された形態の特性評価データの概要を表5に付与する。形態A、形態B、及び形態Dを固形状態の形態として評価した。
Figure 2020526492
一実施形態では、形態Aは、7.4±0.2°、9.0±0.2°、又は12.3±0.2°2シータにある少なくとも1つのXRPDピークを特徴とする。一実施形態では、形態Bは、6.4±0.2°又は9.5±0.2°2シータにある少なくとも1つのXRPDピークを特徴とする。一実施形態では、形態Cは、5.3±0.2°又は7.2±0.2°2シータにある少なくとも1つのXRPDピークを特徴とする。一実施形態では、形態Dは、5.6±0.2°又は8.2±0.2°2シータにある少なくとも1つのXRPDピークを特徴とする。一実施形態では、形態Eは、5.5±0.2°又は6.7±0.2°2シータにある少なくとも1つのXRPDピークを特徴とする。一実施形態では、形態Eは、5.5±0.2°又は6.7±0.2°2シータにある少なくとも1つのXRPDピークを特徴とする。一実施形態では、形態Fは、7.2±0.2°2シータにあるXRPDピークを特徴とする。一実施形態では、形態Gは、6.7±0.2°2シータにあるXRPDピークを特徴とする。一実施形態では、形態Hは、6.6±0.2°2シータにあるXRPDピークを特徴とする。
実施例3.形態A、形態B、及び形態Dの動的蒸気吸着実験
動的蒸気吸着実験を、形態A、形態B、及び形態Dに対して実施した。表6は、DVS実験の結果を提供する。
Figure 2020526492
形態Aは、水分吸着試験で不安定であることがわかった。材料は、60%RHで14.9重量%、及び90%RHで15.8重量%の水分を吸着した。水分吸着実験後、試料を60℃及び0%RHで乾燥させて、乾燥した試料のXRPD分析の結果により、新たな形態(形態K)が示された。形態AのDVS分析を図4Aに示す。形態Dもまた、水分吸着実験において不安定であることがわかった。材料は、60%RHで4.4重量%、及び90%RHで17.0重量%の水分を吸着した。水分吸着実験後、試料を60℃及び0%RHで乾燥させて、乾燥した試料のXRPD分析の結果により、形態Kが示された。形態DのDVS分析を図4Bに示す。
形態A及び形態Dとは異なり、形態Bは、水分吸着実験において安定であった。材料は、60%RHで5.8重量%、及び90%RHで5.9重量%の水分を吸着した。60℃及び0%RHで2時間乾燥させた後、XRPDパターンは、形態Bとして変化しないままであった。形態BのDVS分析を図4Cに示す。
図5Aは、DVS分析前の形態AのXRPDパターンと、DVSから生じた新たなパターン(形態K)との比較である。図5Bは、DVS前の形態DのXRPDパターンと、DVS後に生じたパターン(形態K)との比較である。
実施例4.熱応力下での形態A、形態B、及び形態Dの安定性研究
形態A、形態B、及び形態Dを、60℃で7日間維持した炉中に保管した。形態B又は形態Dに関しては、XRPDパターンの変化は観察されなかった。形態Aに関しては、安定性研究の終わりに、新たなパターンが見出されたが、室温で3日間の平衡後、新たな形態のXRPDにより、それが形態Aに戻ったことが明らかになった。図6は、形態A、形態B、及び形態DのXRPDパターンと、参照材料とを比較する。図6はまた、室温で更に3日後に生じた形態Aパターンとともに、形態Aを熱応力に曝露することから生じる新たなパターンを示している。
実施例5.化合物2から形態Bを生産する再結晶化の手順
再結晶化研究を行い、クロマトグラフィーの純度を改善する手順を規定した。表7における再結晶化手順は全て、濃HCl中に化合物2を溶解すること、続いて、貧溶媒(anti-solvent)アセトンを添加することを含んでいた。プロセスの違いはわずかであるが、それらの結果に関しては重要である。
再結晶化プロセス1:化合物1を、適切な大きさのフラスコ又は反応器に入れて、塩酸水溶液中に溶解して、少なくとも55±10℃に加熱した。溶液を約45分間攪拌して、得られた混合物を、インラインフィルターに通して濾過した。アセトンを、55±10℃で、1時間かけて添加して、溶液を更に約1時間攪拌した。温度を約25±5℃に下げて、溶液を少なくとも2時間攪拌した。固形物を濾過によって収集して、アセトンで洗浄して、乾燥して、化合物2の形態Bを得た。
再結晶化プロセス2:化合物1を、適切な大きさのフラスコ又は反応器に入れて、塩酸水溶液中に溶解して、少なくとも55±10℃に加熱した。溶液を約45分間攪拌して、得られた混合物を、インラインフィルターに通して濾過した。温度を約25±5℃に下げて、溶液を少なくとも2時間攪拌した。アセトンを、25±5℃で、1時間かけて添加して、溶液を更に2時間攪拌した。固形物を濾過によって収集して、アセトンで洗浄して、乾燥して、化合物2の形態Dを得た。
再結晶化プロセス3:化合物1を、適切な大きさのフラスコ又は反応器に入れて、塩酸水溶液中に溶解して、少なくとも55±10℃に加熱した。溶液を約45分間攪拌して、得られた混合物を、インラインフィルターに通して濾過した。温度を約25±5℃に下げて、溶液を少なくとも2時間攪拌した。固形物を濾過によって収集して、アセトンで洗浄して、乾燥して、化合物2の形態Dを得た。
Figure 2020526492
表7に示す実験を行って、全ての再結晶化プロセスが、好ましい固形形態である形態Bを生じるとは限らないことを発見した。具体的には、再結晶化プロセス2及び再結晶化プロセス3は、異なる固形形態(推定形態D)を生じたのに対して、再結晶化プロセス1は、再現性良く形態Bを提供する。一実施形態では、化合物2は、再結晶化手順2及び再結晶化手順3によって形態Dに変換され、形態Dは、再結晶化プロセス1によって形態Bに変換される。
実施例6.化合物2の形態BのXRPD分析
形態BのXRPDパターンを、PANalytical X’Pert PRO MPD回折計を用いて、Optixの長くて高精度焦点の供給源を使用して生じるCu放射線の入射ビームを使用して収集した。楕円的に段階的な多層膜ミラーを使用して、Cu Kα X線を検体から検出器上まで焦点を合わせた。分析に先立って、ケイ素検体(NIST SRM 640e)を分析して、Si 111ピークの観察された位置が、NIST認定の位置と一致することを検証した。試料を、3μm厚のフィルム間に挟み、透過幾何学で分析した。ビームストップ、短い飛散防止増築部及び飛散防止ナイフエッジを使用して、空気によって生じるバックグラウンドを最低限に抑えた。入射回折ビームに関するソーラースリットを使用して、軸の発散から広がるのを最低限に抑えた。回折パターンは、検体から240mmに位置付けられる走査位置感受性検出器(X’Celerator)及びデータコレクターソフトウェアv.2.2bを使用して収集された。各パターンに関するデータ収集パラメーターは、ミラー前の発散スリット(DS)を含むこの報告のデータセクションにおける画像上に表示される。
純粋な形態BのXRPDパターンは、インデキシングソリューション(indexing solution)とともに図7に示す。純粋な形態BのXRPDパターンは、鋭いピークを示し、試料が、結晶性材料で構成されることを示した。XRPDインデキシングソリューションから可能なピーク位置は、6.5、8.1、9.4、9.6、10.2、10.6、11.2、12.2、12.9、13.0、13.3、13.4、14.0、14.4、14.6、15.0、15.9、16.2、16.4、16.5、16.8、18.1、18.4、18.5、18.6、18.6、18.9、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.4、20.6、21.3、21.4、21.8、22.0、22.2、22.3、22.4、22.5、22.8、23.0、23.1、23.4、23.8、24.1、24.2、24.3、24.4、24.5、24.6、25.4、25.6、25.7、25.9、26.0、26.1、26.3、26.4、26.5、26.6、26.7、26.8、26.9、27.2、27.3、27.5、27.6、27.7、27.9、28.3、28.4、28.5、28.7、28.9、29.0、29.1、29.3、29.4、29.5、29.6、29.7、29.8、29.9、30.0、30.3、30.4、30.5、30.6、30.7、30.9、31.2、31.5、31.6、31.7、31.8、31.9、32.0、32.2、32.3、32.4、32.5、32.6、32.7、32.8、33.1、33.2、33.3、33.6、33.7、33.8、34.0、34.1、34.2、34.3、34.6、34.7、34.8、35.0、35.2、35.3、35.5、35.6、35.9、36.0、36.2、36.5、36.6、36.7、36.8、36.9、37.1、37.2、37.3、37.4、37.5、37.6、37.7、37.8、37.9、38.2、38.3、38.4、38.5、38.6、38.7、38.8、38.9、39.0、39.1、39.2、39.3、39.4、39.5、39.6、39.7、39.8、39.9及び40.0°2θである。
例えば、形態BのXRPDは、以下の通りに6.47、8.08、9.42、9.59、10.18、10.62、11.22、12.17、12.91、12.97、13.27、13.37、14.03、14.37、14.63、15.02、15.93、16.20、16.35、16.43、16.47、16.81、18.10、18.35、18.41、18.50、18.55、18.6,0 18.91、19.11、19.15、19.24、19.34、19.43、19.51、19.61、19.65、19.76、19.85、19.90、20.44、20.61、21.34、21.43、21.84、21.95、22.17、22.28、22.30、22.33、22.44、22.54、22.76、22.81、22.97、23.00、23.11、23.42、23.80、24.11、24.22、24.34、24.38、24.40、24.48、24.56、24.57、25.40、25.56、25.57、25.59、25.72、25.74、25.94、25.99、26.11、26.28、26.29、26.37、26.51、26.58、26.61、26.73、26.81、26.92、27.15、27.19、27.23、27.31、27.49、27.57、27.61、27.71、27.88、27.94、28.27、28.41、28.53、28.71、28.74、28.86、28.94、28.98、29.03、29.06、29.08、29.25、29.30、29.38、29.51、29.57、29.61、29.70、29.73、29.75、29.90、29.95、30.31、30.38、30.42、30.54、30.55、30.66、30.73、30.85、30.87、30.89、31.23、31.51、31.55、31.61、31.70、31.76、31.77、31.80、31.81、31.82、31.82、31.90、31.91、31.95、32.17、32.21、32.23、32.25、32.36、32.37、32.43、32.53、32.54、32.56、32.61、32.73、32.80、32.82、33.05、33.13、33.17、33.22、33.28、33.30、33.60、33.65、33.71、33.76、33.77、33.99、34.01、34.01、34.05、34.10、34.17、34.29、34.55、34.60、34.62、34.63、34.68、34.75、34.76、35.03、35.16、35.19、35.21、35.25、35.31、35.46、35.61、35.63、35.85、35.86、35.90、35.97、36.19、36.45、36.56、36.58、36.67、36.68、36.70、36.71、36.77、36.85、36.87、36.90、37.09、37.19、37.27、37.28、37.29、37.32、37.33、37.37、37.38、37.48、37.48、37.50、37.51、37.54、37.61、37.64、37.65、37.68、37.69、37.71、37.74、37.74、37.76、37.81、37.83、37.93、37.94、38.15、38.19、38.32、38.36、38.39、38.46、38.59、38.63、38.69、38.76、38.79、38.85、38.87、38.88、38.96、38.98、39.02、39.05、39.19、39.27、39.33、39.36、39.39、39.43、39.44、39.53、39.53、39.6、39.61、39.70、39.71、39.72、39.82、39.87、39.9及び39.98°2θと指標を付されてもよい。
形態Bに関する観察されたピークとして、9.5±0.2、18.1±0.2、19.3±0.2、22.4±0.2、26.6±0.2、及び27.7±0.2°2θが挙げられる。
バーで示した可能なピーク位置と、観察されるピークとの間の一致により、一貫した単位格子の決定が示された。パターンの首尾よい指標付け(indexing:インデキシング)は、試料が、主に単一結晶相で構成されることを示した。割り当てられた消滅記号と一致した空間群、単位格子パラメーター、及び導出量を表8に付与する。
Figure 2020526492
一実施形態では、形態Bは、6.5±0.2°、9.5±0.2°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.9±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される少なくとも2つの2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。一実施形態では、形態Bは、6.5±0.2°、9.5±0.2°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.9±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される少なくとも3つの2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。一実施形態では、形態Bは、6.5±0.2°、9.5±0.2°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.9±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される少なくとも4つの2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。一実施形態では、形態Bは、6.5±0.2°、9.5±0.2°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.9±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される少なくとも5つの2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。一実施形態では、形態Bは、6.5±0.2°、9.5±0.2°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.9±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される少なくとも6つの2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。一実施形態では、形態Bは、6.5±0.2°、9.5±0.2°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.9±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。一実施形態では、形態Bは、少なくとも9.5±0.4°の2シータ値を含むXRPDパターンを特徴とする。
実施例7.25℃/60%RH条件及び40℃/75%RH条件での形態Bの6ヵ月及び12ヵ月の安定性研究
形態Bを、25℃/60%RHで12ヵ月間、及び40℃/75%RHで6ヵ月間保管した。
表9は、25℃/60%RH保管条件の結果を示し、表10は、40℃/75%RHの結果を示す。両方の条件において、形態Bは、99.5%純粋であり、XRPDスペクトルは、研究した最長の時点で参照スペクトルに一致した。
Figure 2020526492
Figure 2020526492
実施例8.純粋ではない形態B材料の、純粋な形態B材料への変換
純粋な形態Bを、形態Bの他に残留量の未知の形態を含有すると特性評価された材料である純粋ではない形態Bから単離した。純粋ではない形態BのXRPDパターンと、純粋な形態BのXRPDパターンとの違いを図8に示す(以下に記載される下記実験において、純粋な形態Bは、実施例6で特性評価されるような形態Bである)。純粋な形態Bのパターンは、およそ4.0°及び5.6°の2シータ角にピークが存在しないことを除いて、純粋ではない形態Bのパターンと視覚的に類似している。XRPD分析で一般的であるように、好ましい配向性及び/又は粒子統計の効果におそらく起因して、相対ピーク強度の差も見られる。
溶解度研究、小スカウティング実験、及び乾燥条件を用いた実験をまず実施して、純粋な形態Bへの変換に適した条件を確認した。TG−IR特性評価を、形態Bの多数の単離された試料に関して実施した。条件が確認されたら、以下でより詳細に記載されるように、純粋ではない材料から、純粋な材料への変換を、125mg/mL濃度及び30℃で43時間、水:アセトン1:2(v/v)スラリー中で行った。
再結晶化に適した条件の開発のための溶解度推定実験
目視観察を含むアリコート添加法を使用して、純粋ではない形態Bの溶解度推定を、様々な主にHCl酸性の水性アセトン溶媒混合物中で試みた。様々な溶媒又は希釈剤/有機溶媒混合物のアリコートを、攪拌(通常、超音波処理)しながら、外気温で、目視観察によって判断される場合に完全な溶解度が達成されるまで、測定量の純粋ではない形態Bに添加した。溶解度は、溶液を付与するのに使用される総溶媒に基づいて算出された。実際の溶解度は、利用される溶媒部分の容量又は緩速の溶解のため、より大きい場合がある。目視評価によって決定される場合に、溶解が起こらなければ、値は、「<」と報告した。溶解が第1のアリコートで起きたら、値は、「>」と報告した。得られた試料の陰影に起因して、有効な溶解度推定は、識別するのが困難であった。概して、純粋ではない形態Bは、試験される溶媒混合物中で非常に限られた溶解度(3mg/mL〜7mg/mL)を示した(表11)。
Figure 2020526492
再結晶化に適した条件の開発に対する小規模スカウティング実験
スラリー濃度、温度、HCl酸モル濃度、及び水性アセトン混合物中の含有量並びに水含有量を変化させることによって、およそ16個の小規模スラリー実験を実行した。純粋ではない形態Bのスラリーは、標的とされる算出濃度にて、外気温又は高温で、様々な時間/持続期間で、所与の溶媒系中で実施された。固形物を、真空濾過によって単離して、XRPD分析に付した。特定の実験条件を表12に詳述する。表12では、溶媒系の比は、容量に基づく。外気温の酸性水性アセトン混合物中のスラリー(試料1、試料2、及び試料4)は、純粋ではない形態Bを、純粋な形態Bに変換することはできなかった。図9は、試料1及び試料4のXRPDパターンを、実験の出発材料である純粋ではない形態BのXRPDパターンと比較している。図9はまた、試料1及び試料4を、実施例6で予め特性評価された純粋な形態B材料と比較している。
50℃の高温の酸性水性アセトン混合物中のスラリー(試料3及び試料5)は、潜在的な中間相を示唆する材料である2つの幅広い低角度のピークを伴う不規則な材料を生じた。図10は、試料3及び試料5のXRPDパターンを、実験の出発材料である純粋ではない形態Bと、また純粋な形態Bと比較する。比較の目的で、試料はまた、形態Bの第2の純粋ではない試料(図10の純粋ではない形態B試料2)とも比較された。この第2の純粋ではない形態Bは、実施例8ですでに記載されている純粋ではない形態Bよりも大量の未知の形態を含有していた。HClのモル濃度を、0.1M(試料3)から0.5M(試料5)まで上げると、これらの2つのピークの強度も増加した。
純粋ではない形態Bから始めて、水:アセトンの比、スラリー濃度、及び時間を変化させて、幾つかのスラリー実験を、水:アセトン溶媒系中で実施した。初期のスラリーの結果に基づいて、16時間後に採取されたアリコート(試料6)及び20.5時間後に採取されたアリコート(試料7)を用いて、外気温の1:2(v/v)水:アセトン中での実験を実施した。この溶媒系中のスラリーは、100mg/mL〜125mg/mLの濃度及び外気で行われた。得られた材料のXRPDパターンは、純粋な形態Bと一致した(図11)。水:アセトン(1:2)の溶媒系を使用することで、低収率78%〜79%をもたらし、これは、乾燥することなく真空濾過によって単離された固形物に関して算出された。
収率を改善させる努力の一環として、水:アセトン1:3(v/v)を150mg/mL濃度で使用した(試料13及び試料14)が、変換は、4日後でさえ完了しなかった(図12)。したがって、水:アセトン1:2(v/v)スラリーを18時間使用して、続いて水:アセトン比1:4(v/v)に達するようにアセトンを添加した後、4時間スラリー化して、1つの実験を実施した(試料12)。得られた材料のXRPDパターンは、形態Bと一致したが、再び出現した望ましくないピークの1つが、3.95°2θから4.2°2θまでシフトした(図12)。
Figure 2020526492
Figure 2020526492
Lara Controlled Laboratory Reactorのスラリー実験
純粋ではない形態Bの、純粋な形態Bへの変換に関する適用可能な条件を実証する試みの一環で、幾つかのスケールアップ実験を実行した。スラリー変換実験は、テフロンアンカー羽根車、Julabo温度制御ユニット、及び実験全体にわたって反応器温度をモニタリングするための温度プローブを備えた1L容の丸底の制御された実験室反応器(Radleys Lara CLR)を使用して実施した。Julabo FP50温度制御ユニットは、Julabo Thermal C10液を含み、反応器温度は、形態KPTFE温度プローブを用いて測定された。Lara Controlソフトウェアバージョン2.3.5.0を用いて、実験を実行した。ソフトウェアは、循環装置の温度、容器温度、及び攪拌速度を追跡して、実験全体にわたって0.1秒毎に読取りを記録した。
反応容器に、水:アセトン1:2(v/v)溶媒系471mL中の純粋ではない形態Bの固形物(58.86g)を入れて、125mg/mLのスラリー濃度を達成した(試料20〜試料23)。得られたスラリーを30℃で最大43時間、攪拌速度400rpmで攪拌した。スラリーを30分かけて25℃に冷却して、反応容器から取り出し、即時に、乾燥地に向かって、徐々に濾過した(1滴ずつ)。水:アセトン1:2(v/v)洗浄溶液を前もって作製し、それを使用して、フィルターケーキを一度に洗浄した。
通常20時間で、必要に応じてそれよりも後の時点で吸引した(Pulls were taken)(表13)。スケールアップ実験により、より長い時間及びわずかに高温(外気温から30℃)が、より大規模に、純粋ではない形態Bを完全に純粋な形態Bに変換するのに必要とされることが示された。試料22は、純粋な形態Bに変換された一方で、試料21及び試料23は分析されなかった。試料20は、形態Bを生じたが、幅広いピークもまた、4.2°2θで観察された。
Figure 2020526492
化合物2の形態BのTG−IR特性評価
TA Instrument Q5000熱重量分析器を使用して、TG分析を実施した。温度の較正は、ニッケル及びアルメルを使用して実施した。試料を白金皿に入れて、TG炉に挿入した。炉は、窒素パージ下で、10℃/分の速度で350℃まで加熱した。
熱重量赤外(TG−IR)分析は、Ever−Glo 中/遠IR供給源、臭化カリウム(KBr)ビームスプリッター及びテルル化カドミウム水銀(MCT−A)検出器を備えたMagna−IR 560(商標)フーリエ変換赤外(FT−IR)分光光度計(Thermo Nicolet)に連結されたTA Instruments Q5000 IR熱重量(TG)分析器で実施された。FT−IR波長の検証は、ポリスチレンを使用して実施され、TGの較正標準物質は、ニッケル及びアルメル(商標)であった。試料を白金試料皿に入れて、この皿をTG炉に挿入した。TG機器をまず起動して、その直後にFT−IR機器を起動させた。TG機器は、パージ及びバランスに関して、それぞれ、90cc/分及び10cc/分のヘリウムの流速下で作動させた。炉は、ヘリウム下で、20℃/分の速度で、およそ140℃の最終温度に加熱した。IRスペクトルを、およそ32秒毎に、およそ7.5分間収集した。各IRスペクトルは、4cm−1のスペクトル分解能で収集された32回の積算(co-added)スキャンを表す。揮発性物質は、High Resolution Nicolet Vapor Phaseスペクトルライブラリーの検索から同定された。
塩化水素の潜在的な放出をモニタリングすることによる高温での形態Bの安定性を研究する試みの一環として、外気温で20時間、純粋な形態B(小規模スラリー実験の試料11)に関して、TG−IR実験を実施した。
TGデータにより、33℃〜137℃で6.4%の重量損失が示された(図13)。時間と温度との相関関係を表14に示す。TG−IR実験中に収集された一連のIRスペクトルを、図14及び図15に示す。スペクトルにより、水のみが揮発性物質として検出されること、また塩化水素が放出されないことが実証された。
Figure 2020526492
化合物2の形態Bの乾燥実験
秤量した量のこれまでの実験の純粋ではない形態B及び純粋な形態Bの試料(試料14、試料8、試料11、試料19、試料21、及び試料23)を、Hg中のおよそ14から、Hg中の最大27〜28までの様々な真空レベルを使用して、外気温又は高温で真空乾燥した。得られた材料を秤量した後、XRPD分析に付した。
2つの試料(試料14及び試料8)は、40℃で15時間(Hg中のおよそ29)、真空乾燥させて、およそ7.4%の重量損失を示した。試料の一方(試料8)をXRPDによって分析して、形態Bと一致しない新たな結晶性XRPDパターンが得られた(図16)。
試料11は、外気温で0.5時間(Hg中のおよそ14)、真空乾燥させて、1.8%の重量損失を示した(乾燥前及び乾燥後の試料を秤量することで算出される)。得られた材料のXRPDパターンは形態Bと一致したが、XRPDパターンにおける幾つかのピーク位置でわずかなシフトが観察された(図17)。試料23のXRPDパターンにおいて、著しいピークシフトが観察され(図17)、それは、外気温で1時間(Hg中のおよそ27〜28)、真空乾燥させて、4.7%の重量損失を示した(乾燥前及び乾燥後の試料を秤量することで算出される)。
Figure 2020526492
純粋ではない形態Bから純粋な形態Bへの変換
純粋ではない形態Bから純粋な形態Bへの変換は、125mg/mL濃度の水:アセトン1:2(v/v)スラリー中で、30℃で43時間行われた。非常に緩速の濾過が観察され、湿潤ケーキを外気温で3.5時間風乾した後、外気温及びHg中の15で、0.5時間、続いてHg中のおよそ27で3.5時間真空乾燥させて、49.26g(84%)を得た。
表16に示されるように、変換における種々の時点で、XRPDパターンを得た。加熱の42時間後、XRPD分析により、純粋ではない形態Bが、純粋な形態Bに完全に変換されたことが示された。材料を濾過及び乾燥したら、XRPD分析に加えて、TG分析を実施した。
乾燥後に変換されたバッチによって示されるXRPDパターンは、純粋な形態Bの図7におけるXRPDパターンと一致し、そのピークは、図7に示されるパターンからの許容されるピーク位置と合致した。図18は、純粋ではない形態B、実施例6で特性評価されるような純粋な形態B、及び実施例8に記載されるような純粋ではない形態Bから変換された純粋な形態Bのパターンを比較する。
変換されたバッチの形態BのTGAデータは、31℃〜120℃で7.5%の重量損失を示した(図19)。
Figure 2020526492

Claims (23)

  1. 6.5±0.2°、9.5±0.4°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.3±0.2°、19.9±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される少なくとも3つの2シータ値を含むX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする構造:
    Figure 2020526492
    のジHCl塩の単離された結晶形態B。
  2. 前記XRPDパターンは、6.5±0.2°、9.5±0.4°、14.0±0.2°、14.4±0.2°、18.1±0.2°、19.3±0.2°、19.9±0.2°、及び22.4±0.2°から選択される少なくとも4つの2シータ値を含む、請求項1に記載の単離された結晶形態B。
  3. 前記XRPDパターンは、少なくとも9.5±0.4°の2シータ値を含む、請求項1又は2に記載の単離された結晶形態B。
  4. 前記XRPDパターンは、少なくとも9.5±0.2°の2シータ値を含む、請求項1又は2に記載の単離された結晶形態B。
  5. 前記XRPDパターンは、少なくとも19.3±0.2°の2シータ値を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の単離された結晶形態B。
  6. 前記XRPDパターンは、少なくとも22.4±0.2°の2シータ値を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の単離された結晶形態B。
  7. 図7の特徴的な2θ値を有するXRPDパターンを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の単離された結晶形態B。
  8. 約105±20℃、約220±20℃、及び約350±20℃の示差走査熱量測定(DSC)の吸熱の開始を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の単離された結晶形態B。
  9. 約105±10℃、約220±10℃、及び約350±10℃の示差走査熱量測定(DSC)の吸熱の開始を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の単離された結晶形態B。
  10. 固形投薬送達のための薬学的に許容可能な賦形剤中に請求項1〜9のいずれか一項に記載の単離された結晶形態Bを含む医薬組成物。
  11. 1つ以上の更なる治療剤を更に含む、請求項10に記載の医薬組成物。
  12. 前記1つ以上の更なる治療剤は、抗アンドロゲン薬、抗悪性腫瘍薬、アロマターゼ阻害剤、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、CYP17阻害剤、細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK)阻害剤、ゴナドトロピン放出ホルモンスーパーアゴニスト(GnRHアゴニスト)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)アゴニスト、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)アンタゴニスト、ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)阻害剤、***促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MEK)阻害剤、ヌクレオシド若しくはヌクレオチドの類似体若しくはプロドラッグ、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)経路阻害剤、急速進行性線維肉腫(RAF)キナーゼ阻害剤、レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害剤、選択的エストロゲン受容体ディグレーダー(SERD)、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、セリン・スレオニンプロテインキナーゼB(Akt)阻害剤、又はトポイソメラーゼ阻害剤から選択される、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 異常細胞増殖と関連付けられる障害の治療方法であって、有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物又は組成物を、それを必要とする宿主に投与することを含む、方法。
  14. 前記宿主はヒトである、請求項13に記載の化合物又は組成物の方法。
  15. 2’−((5−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−7’,8’−ジヒドロ−6’H−スピロ[シクロヘキサン−1,9’−ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン]−6’−オンジHCl塩の結晶形態Bを生産する方法であって、
    (i)HCl水中で2’−((5−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−7’,8’−ジヒドロ−6’H−スピロ[シクロヘキサン−1,9’−ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン]−6’−オンの遊離塩基を、少なくとも約45℃に加熱する工程と、
    (ii)該溶液を少なくとも約15分間攪拌して、得られた溶液を濾過する工程と、
    (iii)少なくとも約45℃の温度で溶媒を添加して、該溶液を、少なくとも約15分間攪拌する工程と、
    (iv)該溶液の温度を約25℃以下に下げて、該溶液を、少なくとも約30分間攪拌する工程と、
    (v)該溶液を濾過して、該溶液を更なる溶媒で洗浄して、2’−((5−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−7’,8’−ジヒドロ−6’H−スピロ[シクロヘキサン−1,9’−ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン]−6’−オンジHCl塩の結晶形態Bを得る工程と、
    を含む、方法。
  16. 使用される前記溶媒は、アセトンである、請求項15に記載の方法。
  17. 前記溶液は、工程(ii)において約45分間攪拌される、請求項15又は16に記載の方法。
  18. 前記溶液は、工程(i)において少なくとも約50℃に加熱される、請求項15〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記溶液は、工程(i)において約55℃に加熱される、請求項15〜17のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記溶媒は、工程(iii)において少なくとも約50℃に加熱される、請求項15〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記溶液は、工程(iii)において少なくとも約1時間攪拌される、請求項15〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記溶液は、工程(iv)において少なくとも約1時間攪拌される、請求項15〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記溶液は、工程(iv)において少なくとも約2時間攪拌される、請求項15〜21のいずれか一項に記載の方法。
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