JP2020192515A - 蒸気洗浄・減圧乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気洗浄後の乾燥を早く行うことができる蒸気洗浄・減圧乾燥装置を提供する。【解決手段】蒸気洗浄・減圧乾燥装置10は、ワークWを気密に収容する真空槽11と、真空槽11内に洗浄液の蒸気を供給する蒸気発生槽(蒸気供給部)12と、排気口132が真空槽11には接続されていない真空ポンプ13と、真空槽11と真空ポンプ13の吸気口131を接続する第1排気管161と、第1排気管161の途中に設けられた凝縮器14と、第1排気管161とは別に設けられた、真空槽11と真空ポンプ13の吸気口131を接続する第2排気管162と、真空槽11と真空ポンプ13との間の排気経路を第1排気管161と第2排気管162のいずれかに切り替える切替弁191とを備える。真空槽11内に残存していた洗浄液の蒸気を凝縮器14で凝縮させる操作を行う段階から突沸乾燥を行うことができるため、蒸気洗浄後の乾燥を早く行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを蒸気で洗浄した後に減圧下で乾燥する蒸気洗浄・減圧乾燥装置に関する。
従来、洗浄液を気化させた蒸気を用いてワークを洗浄した後に、ワークに付着した洗浄液を除去するために減圧乾燥を行う蒸気洗浄・減圧乾燥装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。蒸気洗浄・減圧乾燥装置では、まず、真空槽内にワークを収容したうえで、蒸気を該真空槽内に導入する。これにより、蒸気が低温のワークの表面に接触して液化し、該表面が洗浄される(蒸気洗浄)。この液化の際に、蒸気はワークと熱交換を行い、ワークが加温される。ワークの表面が十分に洗浄され、ワークが十分加温された後、蒸気の供給を停止し、真空槽内を減圧することにより、ワークの表面に付着していた洗浄液が気化し、該表面が乾燥する(減圧乾燥)。
蒸気洗浄が終了した後、そのまま真空槽内を減圧すると、真空槽内に蒸気の状態のままで残存する洗浄液が真空槽から排出されて真空ポンプ内に侵入し、そこで冷却されて凝縮(液化)する。その結果、真空ポンプの動作が妨げられ、真空槽内を減圧させる能力が低下してしまう。そこで従来より、真空槽と真空ポンプの間に凝縮器を設け、蒸気が真空ポンプに到達する前に凝縮器で蒸気を凝縮させることが行われている(例えば、特許文献1の「従来の技術」欄参照)。しかしながら、この構成では、凝縮器内で液化した洗浄液が真空ポンプで減圧されることにより蒸発してしまうため、真空槽内の圧力を凝縮器内での洗浄液の蒸気圧以下に下げることが難しい。
そこで特許文献1に記載の蒸気洗浄・減圧乾燥装置では、蒸気洗浄が終了した後、真空槽内の蒸気を吸引し、蒸気を凝縮する凝縮器を介して真空槽に戻すという第1工程を行った後に、凝縮器を介することなく真空槽内を減圧することによりワークを減圧乾燥させるという第2工程を行う。この構成によれば、真空槽内の圧力を第1工程において凝縮器内の蒸気圧まで下げた後、第2工程で真空ポンプの能力まで低下させることができる。
特開平11-030478号公報
特許文献1に記載の装置では、第1工程において凝縮器内の蒸気を真空槽に戻すことから、真空槽内の真空度の低下が緩慢となる。
真空槽内におけるワークの洗浄は、前述のとおり、次のように行われる。まず、真空槽内にワークを収容したうえで、蒸気を該真空槽内に導入する。これにより、蒸気が低温のワークの表面に接触して液化し、該表面が洗浄される(蒸気洗浄)。この液化の際に、蒸気はワークと熱交換を行い、ワークが加温される。ワークの表面が十分に洗浄され、ワークが十分加温された後、蒸気の供給を停止し、真空槽内を減圧することにより、ワークの表面に付着していた洗浄液が気化し、該表面が乾燥する(減圧乾燥)。この減圧乾燥の際に、減圧を急速に行うことにより、ワーク表面に付着した洗浄液の内部から突沸を生じさせ、乾燥を促進することができる(突沸乾燥)。
しかし、特許文献1に記載の装置では、このような急速な減圧ができないことから、突沸乾燥を行うことができない。
本発明が解決しようとする課題は、蒸気洗浄後の乾燥を早く行うことができる蒸気洗浄・減圧乾燥装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る蒸気洗浄・減圧乾燥装置は、
a) ワークを気密に収容する真空槽と、
b) 前記真空槽内に洗浄液の蒸気を供給する蒸気供給部と、
c) 排気口が前記真空槽には接続されていない真空ポンプと、
d) 前記真空槽と前記真空ポンプの吸気口を接続する第1排気管と、
e) 前記第1排気管の途中に設けられた凝縮器と、
f) 前記第1排気管とは別に設けられた、前記真空槽と前記真空ポンプの吸気口を接続する第2排気管と、
g) 前記真空槽と前記真空ポンプとの間の排気経路を前記第1排気管と前記第2排気管のいずれかに切り替える切替弁と
を備えることを特徴とする。
本発明に係る蒸気洗浄・減圧乾燥装置では、蒸気洗浄は真空槽内にワークを収容したうえで、洗浄液の蒸気を蒸気供給部から真空槽内に供給することにより行う。これによってワークの表面が十分に洗浄され、ワークが十分加温された後、蒸気供給部からの蒸気の供給を停止し、以下のように減圧乾燥を行う。
まず、切替弁によって排気経路を第1排気管側に設定する。すると、洗浄後に真空槽内に残存していた洗浄液の蒸気は、真空槽から凝縮器に導入され、その多くが凝縮器で凝縮する。そのため、洗浄液の蒸気が真空ポンプ内で凝縮することが抑えられ、真空槽内を減圧させる能力が低下することが抑えられる。凝縮器を通過した気体は吸気口から真空ポンプを経て排出口から排出される。この排出口が真空槽には接続されていないことから、気体は真空槽に戻されることなく、真空槽の外に排出される。これにより、真空槽内を急速に減圧し、ワーク表面に付着した洗浄液の内部から突沸を生じさせ、乾燥を促進することができる(突沸乾燥)。このように、真空槽内に残存していた洗浄液の蒸気を凝縮器で凝縮させる段階から突沸乾燥を行うため、蒸気洗浄後の乾燥を早く行うことができる。
この操作をしばらく継続すると、蒸気洗浄の終了後に真空槽内に残存していた蒸気及び突沸乾燥の開始時にワーク表面から気化した洗浄液の気体はほぼ排出され、真空槽からは、突沸乾燥の開始時には気化し切らずにワーク表面に残存した洗浄液のみが排出されるようになる。そうなると、真空槽から排出される気体を、凝縮器を介さずに直接真空ポンプに導入しても、真空ポンプの動作はほとんど妨げられない。そこで、切替弁により、排気経路を第2排気管側に切り替える。これにより、凝縮器内で液化した洗浄液が真空ポンプで減圧されることで蒸発することを防ぎ、真空槽内の減圧が促進されるため、ワークの乾燥をさらに促進することができる。
本発明に係る蒸気洗浄・減圧乾燥装置において、さらに、前記第2排気管内を加熱するヒータを備えることが望ましい。これにより、第2排気管を通して真空槽内を減圧する際に、真空槽から排出された洗浄液の蒸気が第2排気管内で加熱されるため、真空ポンプ内で多少冷却されても蒸気の状態のままで通過し易くなり、真空ポンプにおいて蒸気が液化することを抑えることができる。そのため、真空槽内を減圧させる能力が低下することをより一層抑えることができる。
本発明に係る蒸気洗浄・減圧乾燥装置において、さらに、前記(真空ポンプの)排気口に接続されている、洗浄液の貯留槽を備えることが望ましい。これにより、第1排気管を通して真空槽内を減圧する際に凝縮器で凝縮しなかった洗浄液、及び第2排気管を通して真空槽内を減圧する際に真空槽から排出された洗浄液を貯留槽で回収し、蒸気洗浄・減圧乾燥装置の周囲の環境に悪影響を与えることを防ぐことができる。
本発明に係る蒸気洗浄・減圧乾燥装置により、蒸気洗浄後の乾燥を早く行うことができる。
本発明に係る蒸気洗浄・減圧乾燥装置の一実施形態を示す概略構成図。 本実施形態の蒸気洗浄・減圧乾燥装置における真空乾燥時の初期の動作を示す概略図。 本実施形態の蒸気洗浄・減圧乾燥装置における真空乾燥時の後期の動作を示す概略図。 本実施形態の蒸気洗浄・減圧乾燥装置の変形例を示す概略構成図。
図1〜図4を用いて、本発明に係る蒸気洗浄・減圧乾燥装置の実施形態を説明する。
(1) 本実施形態の蒸気洗浄・減圧乾燥装置の構成
本実施形態の蒸気洗浄・減圧乾燥装置10は、図1に示すように、真空槽11と、蒸気発生槽(蒸気供給部)12と、真空ポンプ13と、凝縮器14と、凝縮器側一時貯留槽151と、真空槽側一時貯留槽152と、貯留槽15とを有する。
真空槽11と蒸気発生槽12は蒸気供給管121で接続されている。真空槽11と真空ポンプ13の吸気口131は、途中に凝縮器14が設けられた第1排気管161と、凝縮器14を介することなく設けられた第2排気管162という2つの排気管で接続されている。第1排気管161及び第2排気管162の真空槽11側は、共通の真空槽側接続管1651によって該真空槽11と接続されている。また、第1排気管161及び第2排気管162の吸気口131側は、共通のポンプ側接続管1652によって該吸気口131と接続されている。真空ポンプ13の排気口132は第3排気管163によって貯留槽15の下部(後述のように、該貯留槽15に貯留される洗浄液Lの液面よりも下側)と接続されており、真空槽11には接続されていない。第2排気管162にはヒータ18が設けられている。
凝縮器14の底部と凝縮器側一時貯留槽151は第1洗浄液回収管171により接続され、凝縮器側一時貯留槽151と貯留槽15は第2洗浄液回収管172により接続されている。真空槽11の底部と真空槽側一時貯留槽152は第3洗浄液回収管173により接続され、真空槽側一時貯留槽152と貯留槽15は第4洗浄液回収管174により接続されている。第4洗浄液回収管174中には送液ポンプ1741が設けられている。また、真空槽側一時貯留槽152とポンプ側接続管1652の間は真空槽側一時貯留槽排気管164で接続されている。
真空槽11は、ワークWを気密に収容するものである。真空槽11の上面には蓋111が設けられており、ワークWを真空槽11内に搬入する時、及びワークWを真空槽11から搬出する際には蓋111を開放し、蒸気洗浄及び真空乾燥を行っている間は蓋111を閉鎖することにより真空槽11内を密閉(気密に)することができる。
蒸気発生槽12は、洗浄液Lを加熱することにより、洗浄液Lの蒸気を発生させるものである。
真空ポンプ13は、後述のように第1排気管161と第2排気管162のいずれかを通して真空槽11内を排気するポンプである。真空槽11は気密であるため、真空ポンプ13で内部が排気されると、内部の圧力は低下(真空度は上昇)する。
凝縮器14は、それを通過する気体を冷却することにより、該気体を凝縮させる(液化する)ものである。
貯留槽15は、真空槽11内から回収される洗浄液Lを貯留するものである。第3排気管163からは、真空ポンプ13の排気口132から排気された洗浄液の蒸気(気体)が貯留槽15内に導入され、貯留槽15内に貯留されている液体の洗浄液Lに吸収され、液体となって回収される。洗浄液Lに吸収されなかった気体は、貯留槽15に設けられた排出口(図示せず)から排出される。
凝縮器側一時貯留槽151は、真空槽11内から回収される洗浄液Lのうち、凝縮器14で凝縮するものを一時的に貯留するものである。上述のように、貯留槽15には第3排気管163及び第2洗浄液回収管172が接続されており、それらのうち前者は貯留槽15に貯留される洗浄液Lの液面よりも下側に接続されている。真空槽側一時貯留槽152は、真空槽11内で液化した洗浄液Lを一時的に貯留するものである。
ヒータ18は、第2排気管162の外周に設けられており、第2排気管162内を通過する気体を加熱するものである。
第1排気管161の凝縮器14よりも真空槽側接続管1651寄りの位置には開閉弁1911が、第1排気管161の凝縮器14よりもポンプ側接続管1652の位置には開閉弁1912が、第2排気管162のヒータ18よりも真空槽側接続管1651寄りの位置には開閉弁1913が、第2排気管162のヒータ18よりもポンプ側接続管1652の位置には開閉弁1914が、それぞれ設けられている。これら4個の開閉弁1911〜1914は、図示せぬ制御部により、以下のように開放又は閉鎖される。開閉弁1911と1912は常に同時に開放又は閉鎖され、開閉弁1913と1914は常に同時に開放又は閉鎖される。また、開閉弁1911及び1912が開放されるときには開閉弁1913及び1914は閉鎖され、開閉弁1913及び1914が開放されるときには開閉弁1911及び1912は閉鎖される。これらの制御により、開閉弁1911及び1912が開放され(図2中で"O"と表記)、開閉弁1913及び1914が閉鎖されている(図2中で"C"と表記)ときには、真空槽11と真空ポンプ13との間の排気経路は第1排気管161側となる(図2中に太線で表示)。一方、開閉弁1913及び1914が開放され(図3中で"O"と表記)、開閉弁1911及び1912が閉鎖されている(図3中で"C"と表記)ときには、真空槽11と真空ポンプ13との間の排気経路は第2排気管162側となる(図3中に太線で表示)。このように、これら4個の開閉弁1911〜1914を合わせたものは、真空槽11と真空ポンプ13との間の排気経路を第1排気管161と第2排気管162のいずれかに切り替える切替弁191として機能する。
蒸気供給管121には、開放時に真空槽11に蒸気を供給し、閉鎖時に真空槽11への蒸気の供給を停止する蒸気供給制御弁192が設けられている。また、第1洗浄液回収管171、第2洗浄液回収管172、第3洗浄液回収管173及び第4洗浄液回収管174にはそれぞれ、開閉弁である第1排液弁1931、第2排液弁1932、第3排液弁1933及び第4排液弁1934が設けられている。真空槽11、凝縮器14、凝縮器側一時貯留槽151及び真空槽側一時貯留槽排気管164には、それらの内部を大気に開放する(真空を破る)大気開放弁1941、1942、1943及び1944が設けられている。また、真空槽側一時貯留槽排気管164には、真空槽側一時貯留槽152とポンプ側接続管1652との間の排気経路を開閉する開閉弁195が設けられている。
(2) 本実施形態の蒸気洗浄・減圧乾燥装置の動作
次に、本実施形態の蒸気洗浄・減圧乾燥装置10の動作を説明する。
(2-1) 蒸気洗浄時
まず、真空槽11の蓋111を開放し、ワークWを真空槽11内に収容した後、蓋111を閉鎖する。この状態で、蒸気供給制御弁192、第2排液弁1932及び第4排液弁1934を閉鎖し、第1排液弁1931及び第3排液弁1933を開放した状態で真空ポンプ13を動作させる。そして、開閉弁1913及び1914を閉鎖し、開閉弁1911及び1912を開放する。これにより、真空槽11、凝縮器14、凝縮器側一時貯留槽151及び真空槽側一時貯留槽152内が減圧される。
真空槽11内の大気が十分に排出され、真空槽11内が減圧された後、開閉弁1911及び1912を閉鎖する。続いて蒸気供給制御弁192を開放し、蒸気発生槽12から蒸気供給管121を通して真空槽11内に洗浄液Lの蒸気を供給する。これにより、蒸気の一部がワークWと熱交換して該ワークWの表面で液化し、ワークWの表面が洗浄される(蒸気洗浄)。その際、真空槽11内で蒸気が液化した洗浄液Lは、第3洗浄液回収管173を介して真空槽側一時貯留槽152に回収される。
真空槽11内の圧力が蒸気発生槽12内と同程度まで上昇(真空度が低下)したとき、蒸気供給制御弁192を閉鎖し、真空槽11内への洗浄液Lの蒸気の供給を停止する。なお、この蒸気の供給を停止するタイミングは、例えば、蒸気洗浄中に真空槽11内の圧力を測定し、その圧力の値が所定値以上となった時とする。あるいは、通常は蒸気の供給開始から真空槽11内の圧力が所定値に達するまでの時間はほぼ一定であることから、蒸気の供給開始から所定時間経過した時を蒸気の供給停止のタイミングとしてもよい。このように蒸気の供給を停止した後、開閉弁1911及び1912を開放することにより、真空槽11内の蒸気を排出する。そして、再度、開閉弁1911及び1912を閉鎖したうえで蒸気供給制御弁192を開放し、真空槽11内に洗浄液Lの蒸気を供給する。このように、真空槽11内への洗浄液Lの蒸気の供給と排出を所定回数繰り返し行うことにより、ワークWの表面が十分に洗浄され、ワークWが十分加温されたとき、蒸気洗浄の工程が終了する。
蒸気洗浄の終了後、大気開放弁1941を開放し、真空槽11内を大気圧にする。そして、大気開放弁1941を開放したままの状態で開閉弁195を開放する。これにより、真空槽11、第3洗浄液回収管173、真空槽側一時貯留槽排気管164及びポンプ側接続管1652を経て真空ポンプ13に至る空気の流れを形成し、この空気の流れによって、真空槽11内に残存する洗浄液Lの液体を真空槽側一時貯留槽152に回収することを促進する。このように、真空槽11内の洗浄液Lの液体を回収しておくことにより、次に述べる減圧乾燥時に洗浄液Lの液体が気化して減圧を妨げることを防ぐことができる。洗浄液Lの回収後、大気開放弁1941、第3排液弁1933及び開閉弁195を閉鎖する。
(2-2) 減圧乾燥時
次に、以下のようにワークWを減圧乾燥する。
まず、真空ポンプ13を動作させている状態であって、開閉弁1913及び1914が閉鎖している状態で、開閉弁1911及び1912を開放する。これにより、真空槽11内の洗浄液Lの蒸気は第1排気管161を通して真空ポンプ13により排気され(図2)、真空槽11内が急速に減圧される。これにより、ワークWの表面に付着した洗浄液Lの内部から突沸が生じ、乾燥が促進される(突沸乾燥)。また、第1排気管161に設けられた凝縮器14において、洗浄液Lの蒸気が冷却されて凝縮する。そのため、真空ポンプ13に到達する洗浄液Lの蒸気の量を抑えることができる。そのため、真空ポンプ13内で液化する洗浄液Lが真空ポンプ13に与える負荷の増加によって、真空ポンプ13の能力が低下すること、すなわち真空槽11内を減圧させる能力が低下することが抑えられ、さらには真空ポンプ13が故障することを防ぐことができる。凝縮器14で凝縮した洗浄液Lは、凝縮器14の底部から第1洗浄液回収管171を通って凝縮器側一時貯留槽151に貯留される。
このように、真空槽11内に残存していた洗浄液Lの蒸気を凝縮器14で凝縮させる段階で突沸乾燥を行うため、ワークWの表面の乾燥を早く行うことができる。
真空ポンプ13によって排気される気体は、排気口132から第3排気管163を通って、貯留槽15内に貯留されている洗浄液L内に導入される。これにより、排気された気体中の洗浄液Lの成分が洗浄液Lに吸収されて回収される。残った気体は、貯留槽15に設けられた排出口(図示せず)から排出される。
第1排気管161を通した排気をしばらく継続すると、蒸気洗浄の終了後に真空槽11内に残存していた蒸気及び突沸乾燥の開始時にワークWの表面から気化した洗浄液の気体はほぼ排出され、真空槽11からは、突沸乾燥の開始時には気化し切らずにワークWの表面に残存した洗浄液Lのみが排出されるようになる。そこで、開閉弁1911及び1912を閉鎖し、開閉弁1913及び1914を開放することにより、真空槽11内の気体(ワークWの表面から気化した洗浄液Lの気体を含む)が真空ポンプ13によって排気される排気経路を第1排気管161から第2排気管162に切り替える(図3)。これにより、真空槽11内の気体は凝縮器14を介することなく第2排気管162を通して真空ポンプ13に導入されるため、凝縮器14で一旦液化した洗浄液Lが再度気化することを防ぐことができる。そのため、真空槽11内の減圧を促進することができ、ワークWの乾燥をさらに促進することができる。
このように第2排気管162を通した排気を行う際に、ヒータ18により、第2排気管162内を通過する気体を加熱する。これにより、真空槽11内から排気された、洗浄液Lが気化した気体の温度が上昇するため、当該気体が真空ポンプ13内で冷却されても液化し難くなる。そのため、そのため、真空槽11内を減圧させる真空ポンプ13の能力が低下することをより一層抑えることができる。
この段階においても、真空ポンプ13によって排気される気体は貯留槽15内の洗浄液Lに導入され、気体中の洗浄液Lの成分が洗浄液Lに吸収されて回収される。
第2排気管162を通した排気を継続することによってワークWが十分に乾燥したタイミングで、開閉弁1913及び1914を閉鎖し、減圧乾燥を終了する。
その後、大気開放弁1941を開放することにより、真空槽11内の圧力を大気圧にする。これにより、真空槽11の蓋111を開放して、蒸気洗浄及び減圧乾燥を行ったワークWを取り出すことができる。また、大気開放弁1942及び1943を開放することにより、凝縮器14及び凝縮器側一時貯留槽151内の圧力を大気圧にしたうえで、第2排液弁1932を開放することにより、第2洗浄液回収管172を通して凝縮器側一時貯留槽151内の洗浄液Lを貯留槽15に回収する。さらに、大気開放弁1944を開放することによって真空槽側一時貯留槽152内の圧力を大気圧にしたうえで、第4排液弁1934を開放し、送液ポンプ1741を作動させることにより、真空槽側一時貯留槽152内の洗浄液Lを貯留槽15に回収する。
ここまでに述べた蒸気洗浄及び減圧乾燥の各工程において、蒸気洗浄を終了するタイミング、排気経路を第1排気管161から第2排気管162に切り替えるタイミング、及び減圧乾燥を終了するタイミングは、予備実験を行って適宜定めればよい。
本発明は上記実施形態には限定されない。
例えば、上記実施形態では切替弁として4個の開閉弁1911〜1914を用いたが、その代わりに、図4に示すように、真空槽側接続管1651から第1排気管161及び第2排気管162が分岐する位置、並びに第1排気管161及び第2排気管162がポンプ側接続管1652に合流する位置に三方弁1915、1916を設けてもよい。この場合、三方弁1915及び1916だけでは第1排気管161と第2排気管162の双方を閉鎖することができないため、さらに、真空槽側接続管1651に開閉弁1917を設ける。
貯留槽15は、図4に示すように省略してもよい。この場合、貯留槽15に接続される第2洗浄液回収管172及び第4洗浄液回収管174、並びにそれらに設けられる第2排液弁1932、第4排液弁1934及び送液ポンプ1741も省略すると共に、第3排気管163の下流側の端は大気に開放する。また、ヒータ18も、図4に示すように省略してもよい。これら貯留槽15及びヒータ18は、図1に示した4個の開閉弁1911〜1914を用いた構成において省略してもよい。あるいは、図1に示した構成において貯留槽15とヒータ18のいずれか一方を設けて他方を省略してもよいし、図4に示した三方弁1915、1916を用いた構成において貯留槽15とヒータ18のいずれか一方又は両方を設けてもよい。
貯留槽15は、単に洗浄液Lを貯留する槽として用いるだけでなく、貯留した洗浄液L中にワークWを浸漬することによって該ワークWを洗浄する洗浄槽として用いることもできる。この場合、貯留槽15での洗浄を行った後に、仕上げとして、上述した真空槽11内での蒸気洗浄及び減圧乾燥を行うことが好ましい。
10…蒸気洗浄・減圧乾燥装置
11…真空槽
111…真空槽の蓋
12…蒸気発生槽
121…蒸気供給管
13…真空ポンプ
131…吸気口
132…排気口
14…凝縮器
15…貯留槽
151…凝縮器側一時貯留槽
152…真空槽側一時貯留槽
161…第1排気管
162…第2排気管
163…第3排気管
164…真空槽側一時貯留槽排気管
1651…真空槽側接続管
1652…ポンプ側接続管
171…第1洗浄液回収管
172…第2洗浄液回収管
173…第3洗浄液回収管
174…第4洗浄液回収管
1741…送液ポンプ
18…ヒータ
191…切替弁
1911、1912、1913、1914、1917…開閉弁
1915、1916…三方弁
192…蒸気供給制御弁
1931…第1排液弁
1932…第2排液弁
1933…第3排液弁
1934…第4排液弁
1941、1942、1943、1944…大気開放弁
L…洗浄液
W…ワーク

Claims (3)

  1. a) ワークを気密に収容する真空槽と、
    b) 前記真空槽内に洗浄液の蒸気を供給する蒸気供給部と、
    c) 排気口が前記真空槽には接続されていない真空ポンプと、
    d) 前記真空槽と前記真空ポンプの吸気口を接続する第1排気管と、
    e) 前記第1排気管の途中に設けられた凝縮器と、
    f) 前記第1排気管とは別に設けられた、前記真空槽と前記真空ポンプの吸気口を接続する第2排気管と、
    g) 前記真空槽と前記真空ポンプとの間の排気経路を前記第1排気管と前記第2排気管のいずれかに切り替える切替弁と
    を備えることを特徴とする蒸気洗浄・減圧乾燥装置。
  2. さらに、前記第2排気管内を加熱するヒータを備えることを特徴とする請求項1に記載の蒸気洗浄・減圧乾燥装置。
  3. さらに、前記排気口に接続されている、洗浄液の貯留槽を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸気洗浄・減圧乾燥装置。
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