JP6509315B1 - 蒸気洗浄後のワーク乾燥判定方法及び蒸気洗浄真空乾燥装置 - Google Patents

蒸気洗浄後のワーク乾燥判定方法及び蒸気洗浄真空乾燥装置 Download PDF

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Abstract

【課題】蒸気洗浄後のワークの乾燥不良を検知することができ、それにより蒸気洗浄真空乾燥装置の生産性を高くすることができるワーク乾燥判定方法を提供する。【解決手段】気密にした真空槽内にワークを収容して洗浄液の蒸気を導入することによりワークの蒸気洗浄を行う蒸気洗浄工程の後に、真空槽内を減圧することでワークの表面に残留する洗浄液を突沸させることによりワークを乾燥させる真空乾燥工程におけるワークの乾燥の良否を判定する方法であって、前記真空乾燥工程において、前記真空槽内の圧力が所定の目的圧力に到達し(S2)、該目的圧力になった時の該真空槽内の温度が所定の目的温度以上であって(S5)、且つ、真空乾燥工程の開始時から所定の時間が経過するまでの間、真空槽内の温度低下が所定範囲内にある(S8)ときに、ワークの乾燥が良好であると判定する(S9)。【選択図】図2

Description

本発明は、ワークを洗浄液の蒸気で洗浄した後、真空乾燥させる際に該ワークが乾燥したか否かを判定するワーク乾燥判定方法、及び該ワーク乾燥判定方法を用いた蒸気洗浄真空乾燥装置に関する。
従来、洗浄液を気化させた蒸気を用いてワークを洗浄した後、ワークに付着した洗浄液を除去するために、真空乾燥が行われている。例えば、特許文献1には、洗浄液を気化させた蒸気を用いたワークの洗浄と、その後のワークの乾燥を同じ真空槽内で行う蒸気洗浄真空乾燥装置が記載されている。この蒸気洗浄真空乾燥装置では、洗浄対象のワークを真空槽に収容した後、真空槽を密閉し、真空槽内の空気を排出したうえで、真空槽内に洗浄液の高温の蒸気を供給する。蒸気が低温のワークに接触したとき、蒸気はワークの表面で液化し、該表面が洗浄される。液化の際に、蒸気はワークと熱交換を行い、ワークが加温される。ワークの表面が十分に洗浄され、ワークが十分加温された後、蒸気の供給を停止し、真空槽内を急激に減圧する。これにより、ワークの表面に付着していた洗浄液が突沸・気化し、該表面が乾燥する。
特開2011-242035号公報
蒸気洗浄の際に、ワークの加温が不十分であったり、蒸気の供給が過多になって多量の洗浄液がワークの表面に付着した場合には、真空乾燥を行ってもワークの表面が完全には乾燥しないおそれがある。そうなると、ワークの表面に残留した洗浄液によりシミが生じてしまう。そのため、ワークの表面の乾燥の良否を判定することが求められるが、従来の蒸気洗浄真空乾燥装置ではそのような判定を行うことができなかった。
個々の洗浄毎に乾燥の良否を判定する代わりに、確実にワークを乾燥させるために、使用される蒸気洗浄真空乾燥装置毎に、蒸気洗浄真空乾燥装置の販売者が納入先で処理対象として予定される全ての種類のワークを用いて試験を行い、それらが全て十分に乾燥する条件を見出して、蒸気洗浄及び真空乾燥を行う際の条件を設定することが行われている。ここで設定された条件を全ての種類のワークに適用することにより、ワークの種類に関わらず良好な乾燥状態が得られる。しかしながら、この方法では、最も乾燥し難いワークに合わせて条件を設定するため、それ以外のワークでは乾燥に必要以上の時間を要してしまう等、生産性が低下する原因となってしまう。
本発明が解決しようとする課題は、蒸気洗浄後のワークの乾燥不良を検知することができ、それにより蒸気洗浄真空乾燥装置の生産性を高くすることができるワーク乾燥判定方法、及び該ワーク乾燥判定方法を用いた蒸気洗浄真空乾燥装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係るワーク乾燥判定方法は、気密にした真空槽内にワークを収容して洗浄液の蒸気を導入することにより該ワークの蒸気洗浄を行う蒸気洗浄工程の後に、該真空槽内を減圧することで該ワークの表面に残留する洗浄液を突沸させることにより該ワークを乾燥させる真空乾燥工程におけるワークの乾燥の良否を判定する方法であって、
前記真空乾燥工程において、
前記真空槽内の圧力が所定の目的圧力に到達し、
該目的圧力になった時の該真空槽内の温度が所定の目的温度以上であって、且つ、
前記真空乾燥工程の開始時から所定の時間が経過するまでの間、該真空槽内の温度低下が所定範囲内にある
ときに、ワークの乾燥が良好であると判定することを特徴とする。
真空乾燥工程では、真空槽内の圧力は、ワークの表面に付着していた洗浄液が蒸発し続けている間には十分に低下せず、蒸発が(ほぼ)止まると、蒸気洗浄真空乾燥装置毎に定まる目的圧力まで到達する。そのため、本発明に係るワーク乾燥判定方法では、真空槽内の圧力がこの目的圧力に到達していることを、ワークの乾燥が良好であることの第1の判定要件とする。この目的圧力は、真空槽の容積、真空槽からの気体のリークの大きさ、真空槽内を減圧する装置(ポンプ)の性能等により定まる。
但し、真空槽内の圧力が目的圧力に到達したとしても、該圧力における真空槽内の温度が低すぎると、ワークの温度も低く、それにより洗浄液がワークの表面に付着したままの状態で蒸発しなくなっているおそれがある。そのため、本発明に係るワーク乾燥判定方法では、真空槽内の圧力が目的圧力に到達した時の該真空槽内の温度が所定の目的温度以上であることを、ワークの乾燥が良好であることの第2の判定要件とする。この目的温度は、目的圧力に依存して定まる。
また、真空槽内の圧力が低下(真空度が上昇)して洗浄液が突沸することでワークの表面が乾燥すれば真空乾燥工程の間の温度変化は小さいものとなる。それに対して真空槽内の圧力が低下(真空度が上昇)して洗浄液が突沸した後であっても洗浄液がワークの表面に残存しているという乾燥不良の状態では、突沸後、圧力が(ほとんど)低下しなくなるまでの間、該表面から洗浄液が少量ずつ蒸発し続ける。このような場合には、洗浄液の蒸発に伴ってワークの熱が奪われてゆき(気化熱)、ワークの温度が徐々に低下してゆく。そこで、本発明に係るワーク乾燥判定方法では、真空乾燥工程の開始(すなわち、減圧の開始)時から所定の時間が経過するまでの間の真空槽内の温度低下が所定範囲内にあることを、ワークの乾燥が良好であることの第3の判定要件とする。ここで「所定の時間」は、真空乾燥工程の開始時から圧力が(ほとんど)低下しなくなるまでの時間を勘案して(例えば、そのような時間に、余裕を見た分の時間を追加して)定める。典型的には、この所定の時間を、真空乾燥工程の開始から終了までの時間とする。
本発明に係るワーク乾燥判定方法では、以上の第1〜第3の判定要件を全て満たした場合には、ワークの乾燥が良好であると判定し、それら判定要件のうちの1つでも満たさないものがあれば、ワークの乾燥が不良であると判定する。
本発明に係るワーク乾燥判定方法によれば、乾燥の良否をワークの種類(ワークの材料及び形状)に関わらず判定することができる。
本発明に係るワーク乾燥判定方法は、個々のワークを真空乾燥させる度に、ワークの乾燥が良好であると判定するまで、該真空乾燥の操作を継続しつつ繰り返し行うようにすることができる。これにより、必要以上の時間を掛けることなく、個々のワークを確実に乾燥させることができるため、蒸気洗浄真空乾燥装置の生産性を高くすることができる。
一方、同じ種類の複数のワークをそれぞれ同じ条件で蒸気洗浄及び真空乾燥を行うと、通常は各ワークにおける乾燥の良否の判定結果が近いものとなることから、1個のワークに対して蒸気洗浄及び真空乾燥を行って本発明の方法により乾燥が良好であると判定されたときの、蒸気洗浄に蒸気を供給した時間である蒸気供給時間及び真空乾燥において減圧を行った時間である減圧時間を求め、同種の他のワークに対して(本発明に係るワーク乾燥判定方法を実施することなく)該蒸気供給時間だけ蒸気洗浄を行ったうえで該減圧時間だけ真空乾燥を行うようにしてもよい。この場合、ワークの種類に応じた適切な条件で蒸気洗浄及び真空乾燥を行うことができ、且つ、蒸気洗浄真空乾燥装置の生産性を損ねることがない。
本発明に係るワーク乾燥判定方法によってワークの乾燥が不良であると判定されたときには、蒸気洗浄工程におけるワークの加温が不十分であることが原因となっている可能性がある。そこで、前記蒸気洗浄工程において前記真空槽内の温度を測定することが望ましい。この温度を測定しておくことにより、ワークの乾燥が不良であると判定されたときに、蒸気洗浄時のワークの加温が不十分であることが原因になっているか否かを判断する材料とすることができる。
本発明に係る蒸気洗浄真空乾燥装置は、
a) ワークを気密に収容する真空槽と、
b) 前記真空槽に洗浄液の蒸気を供給する蒸気供給部と、
c) 前記真空槽内を減圧する減圧部と、
d) 前記真空槽内の温度を測定する温度測定部と、
e) 前記真空槽内の圧力を測定する圧力測定部と、
f) 前記蒸気供給部から前記真空槽内に洗浄液の蒸気を供給した後に、前記減圧部により前記真空槽内を減圧するよう、該蒸気供給部及び該減圧部を制御する蒸気洗浄真空乾燥制御部と、
g) 前記減圧部により前記真空槽内を減圧する操作の間、前記温度測定部から前記真空槽内の温度を取得すると共に前記圧力測定部から前記真空槽内の圧力を取得し、前記圧力が所定の目的圧力以下に到達し、該目的圧力に到達した時の該真空槽内の温度が所定の目的温度以上であって、且つ、前記真空槽内を減圧する操作の開始時から所定の時間が経過するまでの間、該真空槽内の温度低下が所定範囲内にあるときにワークの乾燥が良好であると判定する乾燥判定部と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、蒸気洗浄後のワークの乾燥不良を検知することができ、それにより蒸気洗浄真空乾燥装置の生産性を高くすることができる。
本発明に係る蒸気洗浄真空乾燥装置の一実施形態を示す概略構成図。 本実施形態のワーク乾燥判定方法を示すフローチャート。 ワークの乾燥が良好である場合(a)及び不良である場合(b)における、真空乾燥工程開始からの経過時間と真空槽内の圧力及び温度の関係のモデル例を示すグラフ。 蒸気洗浄工程における真空槽内の温度変化の一例を示すグラフ。
図1〜図4を用いて、本発明に係るワーク乾燥判定方法を含む蒸気洗浄真空乾燥方法、及び蒸気洗浄真空乾燥装置の実施形態を説明する。
(1) 本実施形態の蒸気洗浄真空乾燥装置の構成
図1は、本実施形態の蒸気洗浄真空乾燥装置10の構成を示す概略図である。蒸気洗浄真空乾燥装置10は、真空槽11と、蒸気供給部12と、減圧部13と、温度センサ(温度測定部)14と、圧力センサ(圧力測定部)15と、制御部16と、操作部17を有する。
真空槽11は上部に蓋111を有する。この蓋111を取り外すことで、真空槽11の内部にワークWを収容することができる。蓋111には、真空槽11から蓋111を取り外す際に真空槽11の内部を常圧にできるように、大気開放弁V1及び大気開放口112が設けられている、
蒸気供給部12は、洗浄液を貯留する貯留槽121、貯留槽121内の洗浄液を加熱する蒸気生成ヒータ122、並びに貯留槽121と真空槽11を接続する蒸気導入管123及び返送管124を有する。蒸気導入管123には蒸気導入弁V2が、返送管124には返送弁V3が、それぞれ設けられている。
減圧部13は、真空ポンプ131と、真空槽11と真空ポンプ131を接続する排気管132と、排気管132内を加熱する排気ヒータ133を有する。排気管132には排気弁V4が設けられている。排気ヒータ133は、真空槽11から排気された気体中に微小な液滴が含まれている場合にそれを加熱して気化させることで、液滴によって真空ポンプ131が故障することを防止する役割を有する。
温度センサ14は真空槽11内の温度を測定するものであり、圧力センサ15は真空槽11内の圧力を測定するものである。これら温度及び圧力の測定データは、電気信号で制御部16に送信される。
制御部16はマイクロコンピュータ等で構成され、蒸気洗浄真空乾燥制御部161と乾燥判定部162を機能的に備えている。蒸気洗浄真空乾燥制御部161は、真空槽11内に収容されたワークWに対して蒸気洗浄及び乾燥を行うよう、後述のように、蒸気供給部12の蒸気生成ヒータ122、蒸気導入弁V2及び返送弁V3、並びに減圧部13の真空ポンプ131、排気ヒータ133及び排気弁V4を制御する。乾燥判定部162は、温度センサ14及び圧力センサ15からの信号を受けて、本発明に係るワーク乾燥判定方法を実行する。
操作部17は、蒸気洗浄真空乾燥装置10の使用者が蒸気洗浄及び真空乾燥の開始の指示や各種の条件の設定のための入力操作を行うためのものであり、キーボード、マウス、タッチパネル等の通常の入力デバイスから成る。
(2) 本実施形態の蒸気洗浄真空乾燥装置の動作
本実施形態の蒸気洗浄真空乾燥装置10の動作を説明する。まず、使用者が操作部17を操作することにより、蒸気洗浄真空乾燥装置10を起動させる。蒸気洗浄真空乾燥制御部161は、蒸気生成ヒータ122に通電し、貯留槽121内の洗浄液の加熱を開始する。このとき、貯留槽121内に洗浄液の量を検出するセンサを設けておき、液量が所定値以下である場合には使用者に洗浄液の補充を求めるよう警告を発するようにしてもよい。
使用者は真空槽11の蓋111を開け、ワークWを真空槽11内に入れた後、蓋111を密閉する。そして、使用者が操作部17に対して所定の操作を行うことにより、ワークWの蒸気洗浄工程が開始される。以下、蒸気洗浄工程における各部の動作は、蒸気洗浄真空乾燥制御部161により制御される。
蒸気洗浄工程では、まず、真空ポンプ131を起動し、排気弁V4を開放することにより真空槽11内の空気の排気を開始すると共に、排気ヒータ133への通電を開始する。圧力センサ15からの信号を受けて真空槽11内の圧力が所定値以下になったことを検知したとき、排気弁V4を閉鎖する。この段階では通常、排気される気体中に液滴はほとんど含まれないため、排気ヒータ133による気体の加熱の必要性は低いが、後述の真空乾燥工程に備えて予備的に加熱をしておく。
次に、蒸気導入弁V2を開放する。これにより、貯留槽121内で洗浄液が加熱されることにより発生する蒸気が蒸気導入管123を通して真空槽11内に導入される。真空槽11内に導入された洗浄液の蒸気は、ワークWの温度よりも高いため、熱交換を行ってワークWを加温すると共に、ワークWの表面で凝縮して該表面を洗浄する。また、この蒸気により真空槽11内が常圧になる程度まで、蒸気導入弁V2の開放から時間が経過した後、返送弁V3を開放することにより、余剰の蒸気及び液化した洗浄液を真空槽11から返送管124を通して貯留槽121に返送する。なお、蒸気導入弁V2及び返送弁V3は、貯留槽121内にも温度センサを設けたうえで、洗浄液が十分に加熱されたことを検知した後に開放するようにしてもよい。
ワークWが十分に加温されて蒸気の温度に近づくと、それ以上は蒸気がほとんど凝縮しなくなり、ワークWを洗浄する作用がほとんどなくなるため、この時点で、蒸気導入弁V2及び返送弁V3を閉鎖することにより蒸気洗浄工程を終了する。この終了のタイミングは、温度センサ14で得られる真空槽11内の温度に基づいて決定することができる。あるいは、1個のワークWを用いて蒸気洗浄及び真空乾燥の予備実験を行い、この予備実験における真空乾燥の際に後述するワーク乾燥判定方法を実行し、ワークWの乾燥が良好であると判定された予備実験で蒸気洗浄の際に蒸気を真空槽11内に供給した蒸気供給時間を、実際の蒸気洗浄を行う際の蒸気供給時間としてもよい。
次に、真空乾燥工程を実行する。真空乾燥工程では、真空ポンプ131が作動している状態で、排気弁V4を開放することにより、真空槽11内を減圧する。これにより、ワークWの表面に付着していた洗浄液は、減圧によって沸点が急激に低下し、突沸・気化する。気化した洗浄液の成分は、真空ポンプ131により真空槽11の外部に排出される。その際、真空槽11から排出される気体を排気ヒータ133で加熱することにより、気体中に含まれる洗浄液の液滴を気化し、それにより真空ポンプ131の故障を防止する。これら真空ポンプ131、排気ヒータ133及び排気弁V4の動作は、蒸気洗浄真空乾燥制御部161が制御する。
この真空乾燥工程を実行している間、乾燥判定部162は、本発明に係るワーク乾燥判定方法を実行する。あるいは、1個のワークWを用いて蒸気洗浄及び真空乾燥の予備実験を行い、この予備実験における真空乾燥の際に後述のワーク乾燥判定方法を実行し、ワークWの乾燥が良好であると判定された予備実験と同じ条件で実際の真空乾燥工程を行ってもよい。予備実験を行った場合には、実際の真空乾燥工程ではワーク乾燥判定方法を実行する必要はない。
本発明に係るワーク乾燥判定方法により乾燥が良好であると判定された時点、又は予備実験で定めた条件で真空乾燥工程を実行した後、排気弁V4を閉鎖し、真空乾燥工程を終了する。その後、大気開放弁V1を開放することにより真空槽11内の真空を破り、使用者が蓋111を取り外して、真空槽11内からワークWを取り出すことにより、一連の操作が完了する。
(3) 本実施形態の蒸気洗浄真空乾燥装置で実行するワーク乾燥判定方法
次に、図2及び図3を用いて、本実施形態の蒸気洗浄真空乾燥装置10で実行するワーク乾燥判定方法を説明する。図2は、本実施形態のワーク乾燥判定方法を示すフローチャートである。
乾燥判定部162は、真空乾燥工程の開始後、圧力センサ15からの信号を受け、真空槽11内の圧力のデータを取得する(ステップS1)。乾燥判定部162は、得られた圧力のデータが所定の目的圧力に到達しているか否かを判定する(ステップS2)。ここで、目的圧力は、ワークWの表面に付着していた洗浄液の蒸発が(ほぼ)止まり、それ以上は圧力が(ほとんど)低下しなくなるときの圧力で規定され、真空槽11の容積や真空槽11における気体のリークの大きさ、真空ポンプ131の性能等により定まる。目的圧力は、予備実験を行い、実際にワークWが乾燥したときの到達圧力から定めることができる
ステップS2において乾燥判定部162がNoと判定した場合には、乾燥判定部162は真空乾燥工程の開始から所定時間経過したか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3でYesと判定した場合には、乾燥判定部162はワークWの乾燥が不良と判定し(ステップS10)、ワーク乾燥判定方法を終了する。このようにワークの乾燥が不良であった場合の措置は後述する。一方、ステップS3でNoと判定した場合には、減圧を未だ必要な時間だけ行っていないことを意味することから、ステップS1に戻り、目的圧力に到達するか又は所定時間が経過するまで、ステップS1〜S3の操作を繰り返す。なお、前記所定時間は、ワークWに付着した洗浄液の量が多い場合等、通常よりも到達圧力に到達するまでの時間が長い場合を勘案して定める。
ステップS2において乾燥判定部162がYesと判定した場合には、ステップS4に進む。ステップS4では、乾燥判定部162は、温度センサ14からの信号を受け、真空槽11内の温度のデータを取得する。続いて、乾燥判定部162は、真空槽11内の温度が所定の目的温度以上であるか否かを判定する(ステップS5)。目的温度は、予備実験を行い、実際にワークWが乾燥したときの真空槽11内の温度から定めることができる。ステップS5において乾燥判定部162がYesと判定した場合にはステップS6に進む。一方、ステップS5において乾燥判定部162がNoと判定した場合には、蒸気洗浄工程においてワークWが十分に加熱されていなかったか、又はワークWに付着した洗浄液の量が多すぎることで目的圧力に到達するまでに気化熱によって温度が低下しすぎたことを意味する。いずれの原因であっても、ステップS5でNoと判定した場合には、乾燥判定部162はワークWの乾燥が不良と判定し(ステップS10)、ワーク乾燥判定方法を終了する。
乾燥判定部162は、真空乾燥工程の開始時から所定時間経過していなければそのまま待機し(ステップS6でNo)、所定時間経過していれば(ステップS6でYes)、真空槽11内の温度を取得する(ステップS7)。続いて、乾燥判定部162は、真空乾燥工程の開始時と所定時間が経過した時の真空槽11内の温度の差、すなわちこれら2つの時の間での真空槽11内の温度低下の大きさが所定の許容温度低下範囲内にあるか否かを判定する(ステップS8)。乾燥判定部162は、ステップS8においてYesと判定した場合には、乾燥が良好であると判定し(ステップS9)、ワーク乾燥判定方法を終了する。一方、ステップS8においてNoと判定した場合には、洗浄液がワークWの表面に付着したままであって且つ該表面から少量ずつ蒸発し続けていると考えられる。そのため、ステップS8でNoと判定した場合には、乾燥判定部162はワークWの乾燥が不良と判定し(ステップS10)、ワーク乾燥判定方法を終了する。ここで前記所定時間は、真空乾燥工程の開始時から圧力が(ほとんど)低下しなくなるまでの時間に基づいて定めればよい。許容温度低下範囲は、予備実験により定めることができる。
図3に、ワークWの乾燥が良好であると判定される場合(a)と、不良であると判定される場合(b)について、真空乾燥工程開始からの圧力及び温度の時間変化のモデル例をグラフで示す。(a)のモデル例では、圧力は真空乾燥工程の開始からおおむね70秒経過後に、目的圧力(450Pa)に到達し、その時の温度は100℃強であって目的温度(95℃)以上となっている。また、真空乾燥工程の開始から115秒間経過するまで、温度の低下はほとんどなく、許容温度低下範囲内にある。そのため、(a)のモデル例では、ワークWの乾燥は良好であると判定される。一方、(b)のモデル例では、圧力が目的圧力に到達し、且つ、その時の温度も目的温度以上となっているものの、真空乾燥工程の開始から115秒間経過するまで間に温度が5℃以上低下している。そのため、(b)のモデル例では、ワークWの乾燥は不良であると判定される。
(4) 乾燥不良の(真空乾燥工程を中止した)場合の措置
ワークWの乾燥が不良であると判定された場合には、前述のように蒸気洗浄工程におけるワークWの加温が不十分であることが原因として考えられる。そこでそのような場合には、温度センサ14により得られる、蒸気洗浄工程における真空槽11内の温度を確認する。図4に、蒸気洗浄工程における真空槽11内の温度の時間変化を測定した結果を示す。この測定結果では、真空槽11内の温度は、蒸気洗浄工程の開始から約50秒経過したときに、目標昇温温度(この例では104℃)に到達し、その後、蒸気洗浄工程の終了(110秒経過)時まで継続的にこの目標昇温温度を上回っている。このように、目標昇温温度に到達してから十分な時間、その温度が維持されていれば、ワークWも十分に加温されていると考えられる。そのような場合には、ワークWの加温以外で乾燥不良の要因を検討する必要がある。一方、目標昇温温度を上回ってから間もなく、あるいは目標昇温温度に到達することなく蒸気洗浄工程を終了している場合には、ワークWの加温が不十分であると考えられるため、蒸気洗浄工程で蒸気を真空槽11内に供給する時間がより長くなるように設定する。
本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変更が可能である。
10…蒸気洗浄真空乾燥装置
11…真空槽
111…蓋
112…大気開放口
12…蒸気供給部
121…貯留槽
122…蒸気生成ヒータ
123…蒸気導入管
124…返送管
13…減圧部
131…真空ポンプ
132…排気管
133…排気ヒータ
14…温度センサ
15…圧力センサ
16…制御部
161…蒸気洗浄真空乾燥制御部
162…乾燥判定部
17…操作部
V1…大気開放弁
V2…蒸気導入弁
V3…返送弁
V4…排気弁
W…ワーク

Claims (3)

  1. 気密にした真空槽内にワークを収容して洗浄液の蒸気を導入することにより該ワークの蒸気洗浄を行う蒸気洗浄工程の後に、該真空槽内を減圧することで該ワークの表面に残留する洗浄液を突沸させることにより該ワークを乾燥させる真空乾燥工程におけるワークの乾燥の良否を判定する方法であって、
    前記真空乾燥工程において、
    前記真空槽内の圧力が所定の目的圧力に到達し、
    該目的圧力になった時の該真空槽内の温度が所定の目的温度以上であって、且つ、
    前記真空乾燥工程の開始時から所定の時間が経過するまでの間、該真空槽内の温度低下が所定範囲内にある
    ときに、ワークの乾燥が良好であると判定することを特徴とするワーク乾燥判定方法。
  2. 前記蒸気洗浄工程において前記真空槽内の温度を測定することを特徴とする請求項1に記載のワーク乾燥判定方法。
  3. a) ワークを気密に収容する真空槽と、
    b) 前記真空槽に洗浄液の蒸気を供給する蒸気供給部と、
    c) 前記真空槽内を減圧する減圧部と、
    d) 前記真空槽内の温度を測定する温度測定部と、
    e) 前記真空槽内の圧力を測定する圧力測定部と、
    f) 前記蒸気供給部から前記真空槽内に洗浄液の蒸気を供給した後に、前記減圧部により前記真空槽内を減圧するよう、該蒸気供給部及び該減圧部を制御する蒸気洗浄真空乾燥制御部と、
    g) 前記減圧部により前記真空槽内を減圧する操作の間、前記温度測定部から前記真空槽内の温度を取得すると共に前記圧力測定部から前記真空槽内の圧力を取得し、前記圧力が所定の目的圧力以下に到達し、該目的圧力に到達した時の該真空槽内の温度が所定の目的温度以上であって、且つ、前記真空槽内を減圧する操作の開始時から所定の時間が経過するまでの間、該真空槽内の温度低下が所定範囲内にあるときにワークの乾燥が良好であると判定する乾燥判定部と
    を備えることを特徴とする蒸気洗浄真空乾燥装置。
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