JP2020176803A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】送風性能を大きく悪化させずにサージングを抑制することができる空気調和機を提供する。【解決手段】吸込口(2a、2b)から空気を吸込むファン7と、熱交換器6と、熱交換された空気が吹出される吹出口3と、ファン7の下流側に配置され、吹出口3へと空気を導く通風路10を形成するリアガイダ11、スタビライザ12と、リアガイダおよび/またはスタビライザに配置され、傾動させることができる可動板(15a、15b)と、可動板を駆動させる駆動装置(17a、17b)と、を備え、可動板に通風路側に突出している突出部(18a、18b)を備えたことを特徴とする空気調和機。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の室内機に関するものである。
従来、この種の空気調和機としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1に開示された空気調和機は、スタビライザまたはリアガイダに、回動可能またはスライド可能に設けられ、吹出口から吹出す気流の風量を制御するための、長手方向に左右に複数に分割された風量制御板を備えている。
特許第5268668号公報
しかしながら、前記従来の構成では、風量制御板を回動またはスライドして風量制御を行うことで、ファンが回転する際に発生するサージングを抑制することは可能である一方で、サージングを抑制するために風量制御板を用いて風量制御を行うと、風量制御板を大きく稼動させる必要があり、送風性能を大きく悪化させて所望の送風性能が得られないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、送風性能を大きく悪化させずにサージングを抑制することができる空気調和機を提供することを目的とする。
前記課題を解説するために、本発明の空気調和機は、吸込口と、吸込口から空気を吸込むファンと、熱交換器と、熱交換器により熱交換された空気が吹出される吹出口と、ファンの下流側に配置され、吹出口へと空気を導く通風路を形成するリアガイダ、スタビライザと、リアガイダおよび/またはスタビライザに配置され、傾動させることができる可動板と、可動板を駆動させる駆動装置と、を備え、可動板に通風路側に突出している突出部を備えたことを特徴とするものである。
これにより、可動板を傾動させて、リアガイダやスタビライザの風路を変化させると、通風路や吹出口の流路が狭められて静圧が確保でき、サージングが抑制できる。これに加えて、リアガイダやスタビライザの通風路側に突出部を備えることで流路が狭められ、サージング抑制効果がさらに得られる。可動板に突出部を備えることで、可動板を傾動する際にその稼動量を大きくしなくてもサージングを抑制することが可能となるため、送風性能の悪化を小さくすることができる。
本発明によれば、送風性能の大幅な悪化を抑えながら、発生するサージングを抑制することが可能な空気調和機を提供できる。
実施の形態1における空気調和機の室内機の可動板が傾動した状態を示す断面図 同空気調和機の室内機の可動板が傾動した状態を示す拡大断面図 同空気調和機の室内機のファンが停止した状態を示す断面図 同空気調和機の室内機のファンが回転をし、可動板が傾動していない状態を示す断面図 同空気調和機の室内機のリアガイダに取付けた可動板と、通風路に突出した突出部を示す斜視図 同空気調和機の室内機のリアガイダに、可動板と駆動装置を取付けた状態を示す斜視図 同空気調和機の室内機のリアガイダに取付ける可動板と駆動装置が、一体となった状態を示す斜視図 実施の形態2における空気調和機の室内機のリアガイダに取付けた可動板と、可動板に設けられた突出部の内側の空間に駆動装置の一部が覆われている様子を示す断面図と、駆動装置の駆動により前記可動部が傾動する様子を示す断面図 実施の形態3における空気調和機の室内機のリアガイダの様子を示す斜視図 図9の可動板が傾動する様子を示す断面図
第1の発明は、吸込口と、吸込口から空気を吸込むファンと、熱交換器と、熱交換器により熱交換された空気が吹き出される吹出口と、ファンの下流側に配置され、吹出口へと空気を導く通風路を形成するリアガイダ、スタビライザと、リアガイダおよび/またはスタビライザに配置され、傾動させることができる可動板と、可動板を駆動させる駆動装置と、を備え、可動板に通風路側に突出している突出部を備えたことを特徴とする空気調和機である。
これにより、可動板を傾動させて、リアガイダやスタビライザの風路を変化させると、通風路や吹出口の流路が狭められて静圧が確保でき、サージングが抑制できる。これに加えて、リアガイダやスタビライザの通風路側に突出部を備えることで流路が狭められ、サージング抑制効果がさらに得られる。可動板に突出部を備えることで、可動板を傾動する際にその稼動量を大きくしなくてもサージングを抑制することが可能となるため、送風性能の悪化を小さくすることができる。
第2の発明は、特に第1の発明の突出部は、少なくとも前記通風路の左右方向の一端側に設けられていることを特徴とするものである。これにより、突出部は通風路の一端側に設けられているので、通風路の中央部にある場合に比べて、送風性能の悪化が小さくて済む。また、一端側にあることで駆動装置を突出部の内側に設けられた空間に配置する際に配置し易くなり、構成が簡便で、駆動が容易に実施できる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の駆動装置の少なくとも一部は、可動板の左右方向の外方に位置していることを特徴とするものである。
これにより、駆動装置は可動板の左右方向の外方に位置しているため、駆動装置の配置を気にすることなく突出部の構成を考えられ、突出部の形状や大きさを任意に決定することができる。
第4の発明は、特に第1から第3の発明の突出部は、駆動装置の少なくとも一部を覆う様に内側に空間を設けていることを特徴とするものである。
これにより、突出部の、通風路とは反対側の空間に駆動装置を配置することができ、突出部の内側のスペースを有効利用できる。また、駆動装置は突出部の内側にあって通風路にせり出さないため、送風時の通風抵抗とならないので送風性能の高性能化が実現できる。
第5の発明は、特に第1から第4の発明のスタビライザおよび/またはリアガイダは、通風路側に突出しているリアガイダ突出部および/またはスタビライザ突出部をさらに備えることを特徴とするものである。
これにより、突出部の形状や大きさを可動板の配置や大きさに制限されることなく任意に決定することが可能となり、サージング抑制効果を高めることが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の空気調和機は、室内機と室外機が冷媒配管および制御配線等により互いに接続された、いわゆるセパレート型の空気調和機である。室内機と室外機によりヒートポンプが構成されており、室外機にはコンプレッサが設けられている。室内機は、室内の壁面に取り付ける壁掛け式室内機である。
図1は、本発明の第1の実施の形態1における空気調和機の室内機の可動板が傾動した状態を示す断面図である。図2は、室内機の可動板が傾動した状態を示す拡大断面図である。図3は、室内機のファンが運転を停止している状態を示す断面図である。図4は、室内機のファンが回転し、可動板が傾動していない状態を示す断面図である。図5は、室内機のリアガイダに取付けた可動板と、通風路に突出した突出部の概略構成を示す斜視図である。図6は、室内機のリアガイダに、可動板と駆動装置を取付けた状態を示す斜視図である。図7は、室内機のリアガイダに取付ける可動板と駆動装置が、一体となった状態を示す斜視図である。
図1、3、4において、室内機の本体1は、空気の吸込口となる前面開口部2aと上面開口部2b、熱交換された空気を吹き出す吹出口3、および前面パネル4を備えている。
室内機の本体1の内部には、室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ5と、取入れた室内空気を熱交換する熱交換器6と、熱交換器6で熱交換して吹出口3から室内に吹き出すための気流を発生させる貫流ファンであるファン7と、ファン7を駆動するモータ8(図5、6に記載)と、モータ8ならびに以下に記載するその他の構成部品の動作を制御する制御装置9が設けられている。
また、室内機の本体1において、ファン7の下流側から吹出口3の上流側に至る通風路10は、ファン7の下流側に配置されて空気の流れを案内するリアガイダ11と、このリアガイダ11に対向して配置されたスタビライザ12と、室内機の本体1の両側面の内壁(図示せず)とで形成されている。
吹出口3には、吹出口3を開閉すると共に、空気の吹出し方向を上下方向に変更する上下風向変更羽根として、下羽根13aと上羽根13bがそれぞれ設けられており、また、吹出口3の内部または上下風向変更羽根13a、13b周囲の空気を吹出す際に、左右方向に風向を変更することができる左右風向変更羽根14が設けられている。
リアガイダ11およびスタビライザ12の、通風路10側(もしくは吹出口3側)の一部に、回動動作を行う可動板である可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bがそれぞれ設けられており、また、リアガイダ11およびスタビライザ12の、通風路10側と反対側には、可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bを回動させるための駆動装置17a、17bがそれぞれ設けられており、駆動装置17a、17bと可動板15a、15bはそれぞれ回動中心が軸16a、16bで締結されている。(図2に拡大図、図7に一体図)
また、可動板15a、および15bの左右方向の端には、通風路10側(もしくは吹出口3側)に突出した突出部18a、18bがそれぞれ設けられている。突出部18a、18bは、可動部15a、15bの回動と連動する。
以上のように構成された空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。
図3のように、空気調和機が運転を停止した状態から運転を開始すると、図1のように上下風向変更羽根13a、13bが、回動し開口すると共に、前面開口部2a、および上面開口部2bから吸込まれた風は、フィルタ5、熱交換器6を通過した後、通風路10を経て、吹出口3から吹出される。吹出される風は、上下風向変更羽根13a、13bや左右風向変更羽根14がそれぞれ上下方向、左右方向に風向を変更することによって、室内の任意の場所に風を送ることが可能となる。
ここで、ファン7が回転し、吹出口3から風が吹出される際に、例えばフィルタ5にゴミ・埃が堆積するなどして通風抵抗が増すなどすると、十分な静圧が確保できなくなって吹出口3から吹出す風が逆流してサージングと呼ばれる脈動が発生し、これに伴ってバサバサという断続的異常音が発生したり、露付き・滴下を招いたりすることがある。
これに対し、リアガイダ11およびスタビライザ12に、それぞれ可動リアガイダ15a、可動スタビライザ15bを備え、これらを回動してリアガイダやスタビライザの流路を変化させて通風路10もしくは吹出口3の流路を狭くすると、静圧が確保でき吹出口3から吹出した風が逆流するのを一定程度抑制できるので、前記サージングが一定程度抑制でき、バサバサという異常音の発生を抑制し、露付き・滴下を防止することが可能となる。加えて、静圧を向上させて安定した流れ場を形成することができるので、乱流を軽減することができ、低騒音化を図ることができる。
具体的には、図1、図2のように可動板である可動リアガイダ15aと可動スタビライザ15bを、駆動装置17a、17bの駆動によって、軸16a、16bを中心に回動すると、可動リアガイダ15aは上方に、可動スタビライザ15bは下方に動き、それぞれ通風路10もしくは吹出口3の流路を狭くして、静圧を上昇させることができ、サージング抑制効果が得られる。逆に可動リアガイダ15aが下方に、可動スタビライザ15bが上方に動くと、それぞれ通風路10もしくは吹出口3の流路を拡大させて、送風性能を向上させることができる。(図4)
しかし、通風路10の流路を狭くするとサージングを抑制する効果が得られるものの、通風抵抗が大きくなるため、風量の大きさによっては送風性能を悪化させる可能性があり、特にファン7が高回転で回転する場合には、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bの回動が、通風路10を流れる風に与える影響が大きくなり、送風性能を大きく悪化させることがある。サージングは、ファン7が低回転で回転する際に、静圧が確保しにくいために強く発生する傾向があるが、通風路10の形状によっては高い回転数で回転する際にも発生することがある。
ここで、可動リアガイダ15a、可動スタビライザ15bに、それぞれ突出部18a、18bを設けると、風の流れに対する抵抗を最小限にしながら通風路10や吹出口3の流路を狭くして静圧を上昇させることができるので、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bを回動してサージング抑制効果が得られるのと同様に、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bを回動しなくても、サージングを抑制する効果が一定程度得られる。
このため、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bに、突出部18a、18bを設けることで、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bを傾動してバサツキを抑制する際に、突出部18a、18bの効果により、これらが無い場合に比べて、その稼動量を小さくすることができる。この結果、送風性能を大きく悪化させずにサージングを抑えることが可能となる。
特にファン7が高回転で回転する際に発生するサージングなど、比較的小さなサージングに対しては、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bを回動しなくても、突出部18a、18bの効果により無くすことも可能となり、送風性能の悪化を抑えることができる。
可動リアガイダ15aと可動スタビライザ15bは、サージングを抑制する上で、どちらか一方が備えられていても、両方が備えられていても、通風路10の形状、フィルタ5や熱交換器6の圧力損失、あるいはファン7の能力などの状況に応じてそれぞれ効果が得られる。
リアガイダ11、スタビライザ12に配置された可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bは、それぞれファン7の回転数に応じて回動する。具体的には、可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bの回動角度は、ファン7の回転数に応じて予め設定されていて、ファン7が所定の回転数の場合には、制御装置9の指示によって駆動装置17a、17bが駆動し、可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bが回動して、所定の回動角度が実現される。
可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bの回動動作を、ファン7の回転数に応じて制御する一つの例としては、ファン7が所定の回転数もしくは所定幅の回転数域で回転する場合に回動角度が最も大きくなるようにし、それ以外の回転数もしくは回転数域では、回転数が小さくなるほど、あるいは逆に回転数が大きくなるほど、徐々に回動角度を小さくするといった制御が考えられる。これによって、サージングが発生する回転数もしくは回転数域では、回動角度を大きくしてこれを抑制し、それ以外の回転数では、回動角度を小さくしたり、図4に示すように回動角度を0°にする、つまり回動させないようにすることで、送風性能を確保するようにしたりでき、省エネ性と快適性の向上を実現することができる。
可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bの回動角度は最大角度から0°まで、任意の角度にすることが可能で、回動角度が大きい程、サージング抑制効果もそれに応じて大きくできる。一方で、回動角度を小さくする程送風性能が向上でき、省エネ性ならびに快適性も向上できる。なお、可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bを回動させるのに、最大角度から0°までの任意の角度にできる方法の他、最大角度と、0°の両者にだけ可動する方法もある。
前記のとおり、ファン7の回転数もしくは回転数域に応じて回動角度を決定する方法の具体的な回転角度決定方法として、以下の式で定義されるファン効率が、最大となるように可動リアガイダ15a、可動スタビライザ15bを稼動制御する方法がある。つまり、dPを圧力損失(吸込口から吹出口までの送風路の圧力損失)、Qを吸込口からの風量、nをファン回転数、Tをトルク(モータ8からファン7に供給される出力)、Wをモータ入力と定義すると、ファン効率ηは、η=(dP*Q)/(n*T)≒Q/W、と定義できるので、前記ファン効率ηが最大となる可動リアガイダ15a及び可動スタビライザ15bの回動角度が予め設定するものである。
このようにすると、ファン7の回転数もしくは回転数域に応じて、ファン効率ηが最大になるように、可動リアガイダ15a、可動スタビライザ15bが傾動するため、サージングを抑制しながらモータ入力を低減でき、その結果、省エネを図ることができる。
ここで、圧力損失dPとトルクTとは、計測するのが困難であるため、簡易的に、風量Qとモータ入力Wとを計測して、η≒Q/Wによって評価することもできる。なお、この場合には、ファン効率ηは略最大となる。
通常、流路が送風性能にとって最適な状態の場合、可動板を傾動させて流路を狭くすると、静圧は上昇させられるものの送風性能は悪化する。一方、例えばフィルタ5にゴミ・埃が堆積するなどして通風抵抗が増したときなどには、ある程度流路を狭くした方がファン効率を最大にできることがある。
前記のとおり、ファン7の回転数もしくは回転数域に応じて、可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bの回動角度を予め決定し、これに従って駆動装置17a、17bを制御する場合、事前に決定される回動角度は、例えばフィルタ5にゴミ・埃が堆積するなどして通風抵抗が増したときなどを想定して決定しても、通風抵抗の増加が無い場合を想定して決定してもどちらでも良い。
図1〜8において、突出部18aは、通風路10(吹出口3)の左右方向の端(図では右側)に設けることで、送風性能の悪化を最小限とすることができる。また、一端側にあることで、駆動装置17aを突出部18aの内側に設けられた空間に配置する際にスペースを有効に利用しつつ配置し易くなり、構成が簡便で、駆動が容易に実施できる
図1〜4および図6〜7において、駆動装置17aは、可動リアガイダ15aの左右方向の外方に位置しているので、駆動装置の配置を気にすることなく突出部の構成を考えられるため、突出部の形状や大きさを任意に決定することができる。
突出部18aの形状は、図1〜7のような円弧の一部の形状の他、台形、三角錐やスキーのジャンプ台のような形状のものなどが考えられる。
なお、突出部18a、18bは、サージングを抑制する上で、どちらか一方が備えられていても、あるいは、両方が備えられていても、通風路10の形状、フィルタ5や熱交換器6の圧力損失、あるいはファン7の能力などの状況に応じてそれぞれ効果が得られる。
また、突出部18a、18bの配置位置は、サージングを抑制する上で、図5〜7のように左右方向の右端だけでなく、それ以外の左端やあるいは中央部分に設けられていても、もしくはこれらの組み合わせのいずれでも、通風路10の形状、フィルタ5や熱交換器6の圧力損失、あるいはファン7の能力などの状況に応じてそれぞれ効果が得られる。
図5において、突出部18aが可動リアガイダ15a上に位置しているので、可動リアガイダ15aが傾動すると、突出部18aもそれに連動して動くことになり、これにより、可動板と突出部とが一体形成されているので、両者をそれぞれ駆動させる必要がなく、構成が簡便で、駆動が容易に実施できる。なおこのことは、突出部18bと可動スタビライザ15bについても同様のことが言える。
図6、図7を用いて、可動リアガイダ15aと駆動装置17aを、共にリアガイダ11に取付ける方法の一例を説明する。まず、可動リアガイダ15aの左側にある軸をリアガイダ11の左側にある軸受け(図示せず)に通してから可動リアガイダ15aを所定位置に配置し、次に駆動装置17aをリアガイダ11の通風路10側とは反対側の右側に用意し、そして駆動装置17aの軸16aを、リアガイダ11の右側の軸穴(図示せず)に通しながら、可動リアガイダ15aの右側にある軸受け(図示せず)に取付けることで、両者を締結することができる。締結後に、駆動装置17aをリアガイダ11の通風路10とは反対側に固定する。この方法であれば、可動リアガイダ15aと駆動装置17aを簡単にリアガイダ11に取付けることが可能で、また、位置決めを精度良く行え、取外す際も容易に取り外せる。
なお、本実施の形態においては、リアガイダ11に可動リアガイダ15aと、駆動装置17aとを締結する場合について説明するが、スタビライザ12に可動スタビライザ15bと駆動装置17bを締結する際も同様の方法となる。
ここで、可動リアガイダ15aならびに可動スタビライザ15bは、それぞれ、一枚の板で構成されていても、複数の板に分割されていてもいずれでも構わない。一枚の場合は、駆動装置17a、17bと締結する際に容易に締結できる上、駆動装置17a、17bで回動する際に、制御が容易となる。また、複数に分割されている場合は、通風路10の左右長手方向のうち静圧が確保できていない場所だけ、可動リアガイダ15aもしくは可動スタビライザ15bを傾動させるということが可能となり、サージング抑制効果を得つつ、送風性能の悪化を最小限にとどめることが可能となる。
図1、2において、上下風向変更羽根13aと13bの上下方向の角度は一例を示しているが、上下風向変更羽根13aと13bの回動角度が変わると、通風路10を流れる風の流れ方も変わるため、これに応じて、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bの回動角度を変更することがサージングの抑制や、送風性能向上に対して効果的となる。
図1から4における左右風向変更羽根14は、上下風向変更羽根13aの上に配置した図で説明しているが、この左右風向変更羽根14は、リアガイダ11やスタビライザ12などその他の場所に配置しても同様の効果が得られる。
突出部18a、18bの形状・大きさと、可動リアガイダ15aの形状・長さ・回動角度と、可動スタビライザ15bの形状・長さ・回動角度を組み合わせることで、送風性能が良化するのに伴う省エネ効果と、サージング抑制効果を共に変化させることが可能となるため、これらの組み合わせ方で、両者の効果を任意に引き出すことが可能となる。
図1、3、4において、前面パネル4はファン7が回転している際も、停止している際も、室内機の本体1に密着し閉じた状態となっているが、ファン7が停止時は閉じていて、ファン7が回転をすると前面パネル4が前面側に移動して室内機の本体1との間に隙間を設けて開いた状態(図示せず)となると、吸込口の前面開口部2aから吸込む風量が増大する。このため、フィルタ5にゴミ・埃が堆積するなどして通風抵抗が増したときでも、前面パネル4を開いて吸込み面積を確保できれば、通風抵抗の増大による送風性能の悪化を補うことができる。よって、前面パネル4が開閉できる場合は、前面パネル4の開閉と、突出部の形状・大きさと、可動リアガイダ15aならびに可動スタビライザ15bの形状・長さ・回動角度を組み合わせることで、高性能化に伴う省エネ効果と、サージング抑制効果の両者の効果を任意に引き出すことが可能となる。
本実施の形態では、吹出口3がファン7よりも下側にあるいわゆる下吹出し形態の空気調和機について述べているので、可動リアガイダ15aを傾動させる駆動装置17aは、突出部18aやリアガイダ11、通風路10の下側にあり、また、可動スタビライザ15bを傾動させる駆動装置17bは、突出部18bやスタビライザ12、通風路10の上側にあるが、これとは別形態の、吹出口3がファン7よりも上側にある上吹出し形態の空気調和機(図示せず)の場合は、上下の位置関係が逆になるため、駆動装置17aは突出部18aリアガイダ11、通風路10の上側に、駆動装置17bは突出部18bやスタビライザ12、通風路10の下側にある。
(実施の形態2)
図8は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の室内機のリアガイダに取付けた可動板と、可動板に設けられた突出部とが、駆動装置の駆動により連動して稼動する様子を示す断面図である。図8において、19は駆動装置17aの駆動力を可動リアガイダ15aに伝達するための伝達手段で、駆動装置17aの軸16aと可動リアガイダ15aの軸16cを結んでいる。
以上のように構成された空気調和機について、以下、その動作・作用について、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。駆動装置17aは可動リアガイダ15aが傾動していない場合は突出部18aの内側にあり(図8(a))、駆動装置17aが駆動すると、その力が伝達手段19を経て、可動リアガイダ15aに伝わり、可動リアガイダ15aが傾動する(図8(b))。
可動リアガイダ15aが傾動していない場合、駆動装置17aは突出部18aの内側にあるので、駆動装置17aが突出部18aと異なる場所に配置される場合と比べて、スペースの有効利用が可能となる。このように駆動装置17aが突出部18aの内側にあることで、通風路10や吹出口3に駆動装置17aが余計にせり出したりしないいため通風抵抗にならず送風性能を悪化させない。
突出部18aの形状・大きさは、駆動装置17aを内側に納めつつサージングを抑制・防止できるもののうち、送風性能の低下を最小限にとどめる形状・大きさとなる。なお、以上のことは、可動スタビライザ15bに設けた駆動装置17bと突出部18bとの位置関係についてもそれぞれ同様のことが言える。
(実施の形態3)
図9は、本発明の第3の実施の形態における空気調和機の室内機のリアガイダの様子を示す斜視図である。図10は、図9の可動板が傾動する様子を示す断面図である。図9において、突出部18aは、一部がリアガイダ11に、一部が可動リアガイダ15a上に設けられている。
以上のように構成された空気調和機について、以下、その動作・作用について、第1、第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。突出部18aは、分割され可動リアガイダ15aが傾動していない場合は、一部をきり欠きながら通風路10または吹出口3の流路が狭められないように構成され、サージングを抑制する(図10(a))。また、可動リアガイダ15aが傾動すると、切りかかれた部分の幅を吸収するようになって可動リアガイダ15aが傾動していない時と同様、通風と10または吹出口3の流路を狭めてサージング抑制効果が得られるので、可動リアガイダ15aの稼動量を大きくしなくて済む。また、一部がリアガイダ11に設けられていることから、突出部18aの形状や大きさを可動リアガイダ15aの配置や大きさに制限されることなく任意に決定することができ、サージング抑制効果を高めることが可能である。なお、以上のことは、可動スタビライザ15bに設けた駆動装置17bと突出部18bとの位置関係についてもそれぞれ同様のことが言える。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、室内ユニットの通風路を形成するスタビライザやリアガイダに突出部と可動板を設けて、ファンの回転数の変化、すなわち、風量の変化に対応させて可動板を傾動させることで、エネルギー効率を向上できるので、業務用及び一般家庭等で使用される空気調和機に有用である。
1 室内機の本体
2a 前面開口部(吸込口)
2b 上面開口部(吸込口)
3 吹出口
4 前面パネル
5 フィルタ
6 熱交換器
7 ファン
8 モータ
9 制御装置
10 通風路
11 リアガイダ
12 スタビライザ
15a 可動リアガイダ(可動板)
15b 可動スタビライザ(可動板)
16a、16b 軸
17a、17b 駆動装置
18a、18b 突出部

Claims (5)

  1. 吸込口と、前記吸込口から空気を吸込むファンと、熱交換器と、前記熱交換器により熱交換された空気が吹き出される吹出口と、前記ファンの下流側に配置され、前記吹出口へと空気を導く通風路を形成するリアガイダ、スタビライザと、前記リアガイダおよび/または前記スタビライザに配置され、傾動させることができる可動板と、前記可動板を駆動させる駆動装置と、を備え、前記可動板に前記通風路側に突出している突出部を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記突出部は、少なくとも前記通風路の左右方向の一端側に設けられている請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記駆動装置の少なくとも一部は、前記可動板の左右方向の外方に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記突出部は、前記駆動装置の少なくとも一部を覆う様に内側に空間を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記リアガイダおよび/または前記スタビライザは、前記通風路側に突出しているリアガイダ突出部および/またはスタビライザ突出部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機。
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