JP5268668B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP5268668B2
JP5268668B2 JP2009008257A JP2009008257A JP5268668B2 JP 5268668 B2 JP5268668 B2 JP 5268668B2 JP 2009008257 A JP2009008257 A JP 2009008257A JP 2009008257 A JP2009008257 A JP 2009008257A JP 5268668 B2 JP5268668 B2 JP 5268668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
control plate
volume control
air volume
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009008257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010164268A (ja
Inventor
紘一 梅津
浩招 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2009008257A priority Critical patent/JP5268668B2/ja
Publication of JP2010164268A publication Critical patent/JP2010164268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5268668B2 publication Critical patent/JP5268668B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Description

この発明は、一台のクロスフローファンを使用する空気調和機にもかかわらず、左右に複数に分割された吹出口の気流を独立して制御が可能であり、部屋にいる複数の人の夫々に快適な気流を提供することができる空気調和機に関する。尚、気流とは、空気調和機から吹き出される風向、風量及び温度が制御された調和空気をいう。
従来、3分割された上下風向制御板及び上下風向制御板に対応して3分割された左右風向制御板を備え、これらの上下風向制御板及び左右風向制御板を用いて調和空気の風向を制御して、吹出口から吹き出す空気調和機が提案されている。具体的には、中央以外の2枚の上下風向制御板は吹出口を閉口する方向に設定し、左右風向制御板は吹出し流を中央に絞り込む方向に設定することで、吹出口の中央の吹出し気流の風速を高めて部屋にいる人の快適性を向上することができるというものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−153428号公報
従来の空気調和機は、3分割された上下風向制御板及び左右風向制御板を備え、これらの上下風向制御板及び左右風向制御板を用いて吹き出される調和空気の風向を制御しているだけであるから、分割された各吹出口において、調和空気の吹き出し気流の風向はそれぞれ制御できても、それぞれの風量まで制御することができないという課題があった。
例えば、部屋に複数の人がいて、夫々の人が存在する位置が異なる場合、複数の人それぞれが要求する気流を吹き分けることができないという課題があった。
この発明は、上記のよう課題を解決するためになされたもので、部屋にいる複数の人のそれぞれに、快適な気流を提供することができる空調調和機を得ることを目的とする。
この発明に係る空気調和機は、当該空気調和機の外郭を構成し、室内空気を吸い込む吸込口と、調和空気を吹き出す吹出口とを有する筐体と、
筐体内に設けられ、室内空気を吸引すると共に調和空気を吹き出すクロスフローファンと、
クロスフローファンが形成する風路内に配置され、吸引した室内空気を調和し調和空気を生成する熱交換器と、
吹出口に設けられ、吹出口から吹き出す気流の風向を上下方向に制御する上下風向制御板と、
吹出口に設けられ、吹出口から吹き出す気流の風向を左右方向に制御する左右風向制御板と、
クロスフローファンと左右風向制御板との間の風路に設けられ、吹出口から吹き出す気流の風量を制御する左右に複数に分割された風量制御板と、を備えたものである。
また、この発明に係る空気調和機は、当該空気調和機の外郭を構成し、室内空気を吸い込む吸込口と、調和空気を吹き出す吹出口とを有する筐体と、
筐体内に設けられ、室内空気を吸引すると共に調和空気を吹き出すクロスフローファンと、
クロスフローファンが形成する風路内に配置され、吸引した室内空気を調和し調和空気を生成する熱交換器と、
吹出口に設けられ、吹出口から吹き出す気流の風向を上下方向に制御する上下風向制御板と、
吹出口に設けられ、吹出口から吹き出す気流の風向を左右方向に制御する左右風向制御板と、
筐体の背面側に設けられ、吸込口から吸い込まれた室内空気を取り込み、その取り込んだ室内空気がクロスフローファンの下流側にて調和空気と合流するように風路に開口する室内空気通風路と、を備えたものである。
この発明に係る空気調和機は、クロスフローファンと左右風向制御板との間の風路に設けられ、吹出口から吹き出す気流の風量を制御する左右に複数に分割された風量制御板を備えた構成とした、もしくは、筐体の背面側に設けられ、吸込口から吸い込まれた室内空気を取り込み、その取り込んだ室内空気がクロスフローファンの下流側にて調和空気と合流するように風路に開口する室内空気通風路と、を備えたので、部屋のそれぞれの狙った人に、快適な気流を提供することができるという効果を奏する。
実施の形態1を示す図で、空気調和機1の縦断面図。 実施の形態1を示す図で、風量制御板11を風量制御板収納部15に収納した状態の空気調和機1の縦断面図。 実施の形態1を示す図で、風量制御板11の拡大断面図。 実施の形態1を示す図で、リアガイダ7に風量制御板11が取り付けられた状態を示す斜視図。 実施の形態1を示す図で、上下風向制御板9、左右風向制御板10及び風量制御板11の配置を示す概念図。 実施の形態1を示す図で、空気調和機1の背面の斜視図。 実施の形態1を示す図で、風量制御板11の回動角度θを示す図。 実施の形態1を示す図で、風量制御板11の回動角度θと吹出し風量との関係を示す図。 実施の形態1を示す図で、空気調和機1の風量制御板11の使用例1の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(e)は部屋の床面を見た図)。 実施の形態1を示す図で、空気調和機1の風量制御板11の使用例2の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(e)は部屋の床面を見た図)。 実施の形態1を示す図で、空気調和機1の風量制御板11の使用例3の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(e)は部屋の床面を見た図)。 実施の形態1を示す図で、空気調和機1の風量制御板11の使用例4の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(e)は部屋の床面を見た図)。 実施の形態1を示す図で、空気調和機1の風量制御板11の使用例4の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(e)は部屋の床面を見た図)。 比較のために示すで、風量制御板11を備えない空気調和機100の下吹き時の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(d)は部屋の床面を見た図)。 実施の形態2を示す図で、空気調和機1の縦断面図。 実施の形態2を示す図で、図15のX部の拡大図。 実施の形態2を示す図で、変形例1の空気調和機1の縦断面図。
実施の形態1.
図1乃至図13は実施の形態1を示す図で、図1は空気調和機1の縦断面図、図2は風量制御板11を風量制御板収納部15に収納した状態の空気調和機1の縦断面図、図3は風量制御板11の拡大断面図、図4はリアガイダ7に風量制御板11が取り付けられた状態を示す斜視図、図5は上下風向制御板9、左右風向制御板10及び風量制御板11の配置を示す概念図、図6は空気調和機1の背面の斜視図、図7は風量制御板11の回動角度θを示す図、図8は風量制御板11の回動角度θと吹き出し風量との関係を示す図、図9は空気調和機1の風量制御板11の使用例1の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(e)は空気調和機1から部屋の床面を見た図)、図10は空気調和機1の風量制御板11の使用例2の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(e)は空気調和機1から部屋の床面を見た図)、図11は空気調和機1の風量制御板11の使用例3の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(e)は空気調和機1から部屋の床面を見た図)、図12及び図13は空気調和機1の風量制御板11の使用例4の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(e)は空気調和機1から部屋の床面を見た図)である。
図14は比較のために示す図で、風量制御板11を備えていない空気調和機100の下吹き時の気流を示す模式図((a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は部屋を空気調和機1の前方から見た図、(d)は空気調和機100から部屋の床面を見た図)である。
本実施の形態の空気調和機1は、室内機と室外機とを備えるセパレート形の空気調和機であり、特に室内機の構成に特徴がある。以下、室内機について説明を行い、室外機については言及しない。空気調和機は、室内機を指すものとする。
具体的な説明に入る前に、本実施の形態の概要を説明する。部屋に複数の人が存在し、且つ複数の人の位置が異なる場合を想定する。空気調和機1から吹き出される調和空気に対する要求は、人様々である。従来の空気調和機では、上下風向制御板及び左右風向制御板の制御により調和空気の風向は制御できるが、各吹出口における風向と風量を独立に変えることはできない。そのため、調和空気の風向の制御により一応部屋に存在する人に調和空気が到達するが、風量に対する人夫々の要求を満たすことはできなかった。
調和空気の風量に対する人夫々の要求を満たすためには、複数の吹出口を設け、複数の吹出口から異なる風量の調和空気を吹き出すことが必要となる。
それを実現する方法として、例えば、複数の吹出口に対応して複数のクロスフローファンを設けることが考えられるが、ファンモータの台数が増えることや、空気調和機の内部構成が複雑化するため、好ましい方法とは言えない。
本実施の形態の空気調和機1は、1台のクロスフローファンを使用するにもかかわらず、クロスフローファンと上下風向制御板及び左右風向制御板との間に風量制御板を設けることにより、複数の吹出口から異なる風量の調和空気を吹き出すことを可能とするものである。
クロスフローファンは、その近傍の下流側に風路を狭める部材が存在すると、風路が完全に塞がれていなくても、狭められた部位より下流側へ風が流れ難いという性質がある。本実施の形態の空気調和機1は、この性質を利用して、風量制御板をクロスフローファンと上下風向制御板及び左右風向制御板との間に設けることにより、複数の吹出口から異なる風量の調和空気を吹出すことを可能とする。
本実施の形態でいう左右は、空気調和機1を正面から見たときの左右である。
図1において、空気調和機1は、筐体20と、筐体20内に設置され、室内空気を吸引すると共に吸引した空気を室内に吹き出すクロスフローファン5と、クロスフローファン5が形成する風路内に配置され、吸引した室内空気を調和して調和空気を生成する熱交換器4と、吸引した空気に含まれる塵埃を捕捉するフィルター3と、調和空気の吹き出し風向を制御する上下風向制御板9及び左右風向制御板10と、クロスフローファン5の風量を制御する風量制御板11と、を少なくとも備える。以下、各構成部材について個別に説明する。
筐体20は、両端面(図示しない)が塞がれた筒状であって、天面(図中、上側)の一部が開口し、該開口部が室内空気を吸い込む吸込口2を形成している。そして、吸込口2から吸い込まれた室内空気は熱交換器4で冷媒と熱交換して調和空気となり、筐体20の底面(図中、下側)の一部が開口して形成される吹出口8からこの調和空気が吹き出される。筐体20の前面(図中、左側)は開口し、該開口部を開閉する前面パネル21が設置されている。なお、背面(図中、右側)は塞がれている。
クロスフローファン5は、筐体20の側面視で中央部よりやや下方に配置され、吸込口2から吹出口8に至る風路内に設置される。クロスフローファン5と吹出口8との間の吹出側風路は、スタビライザー6とリアガイダ7と筐体20の両端面とにより形成される。クロスフローファン5は、図示しないモータにより回転駆動される。
吹出口8には、吹出口8から吹き出す気流(調和空気の気流)の風向を上下方向に制御する、上下風向制御板9及び左右方向に制御する左右風向制御板10を備える。上下風向制御板9及び左右風向制御板10は、左右に二つに分割され、夫々独立に回動制御することが可能である。但し、左右二つに限定されない。複数であればよい。
熱交換器4は、前面側下部に位置する前面側下部熱交換器4aと、前面側上部に位置する前面側上部熱交換器4bと、背面側に位置する背面側熱交換器4cとから構成される。熱交換器4は、吸込口2とクロスフローファン5との間にクロスフローファン5を取り囲むように配置され、吸込口2より吸い込まれた室内空気を調和(冷却、加熱、除湿等)して、調和空気を生成する。また、前面側下部熱交換器4aはスタビライザー6よりも上側に配置される。スタビライザー6の吹出側風路と反対側の前面側下部熱交換器4a側は、熱交換器4で生じる結露水(ドレン水)を受ける露受け部(ドレンパン)になっている。
なお、図中、熱交換器4はクロスフローファン5の天面側及び前面側を取り囲むように配置されているが、この実施の形態は、該配置形態に限定されるものではなく、例えば、背面側熱交換器4cを備えていなくてもよい。
また、図1に示すようにフィルター3は、筐体20の吸込口2と熱交換器4との間の吸込口2側に沿って吸込口2の全面を覆うように配置され、図示しないフィルター自動清掃装置が前面側下部熱交換器4aと前面パネル21との間に設置される。
クロスフローファン5の風量を制御する風量制御板11は、上下風向制御板9及び左右風向制御板10に対応して左右に二つに分割されている。風量制御板11も、左右二つに限定されない。上下風向制御板9及び左右風向制御板10に対応して、複数であればよい。
一枚の風量制御板11は、全体が略長方形の平板状である。複数の、この実施の形態では2枚の、風量制御板11の長手方向が、空気調和機1の左右方向(正面から見て)に略一致するよう長さであり、それぞれの風量制御板11が筐体20に回動可能に取り付けられる。
また、風量制御板11の側面視の吹き出し方向の長さL(図3参照)は、風量制御板11が上下方向に回動した際に左右風向制御板10と接触しない長さであり、かつ上下に回動させて風量が制御することができる長さである。
図1に示す例では、風量制御板11は、長手方向(空気調和機1の左右方向)の両端部に回転軸(図示せず)を備える。その回転軸がクロスフローファン5下流側の吹出側風路のリアガイダ7で、上下方向に回動可能に軸支されている。
後述するが、風量制御板11の筐体20への取付位置は、クロスフローファン5と上下風向制御板9及び左右風向制御板10との間で、それらと干渉しない箇所ならば何処でもよい。
また、図1の例では、風量制御板11は上下方向に回動可能に筐体20(リアガイダ7)で軸支されているが、スライドする形態でもよい。この点についても、後述する。
風量制御板11を用いて風量を制御しない時は、風量制御板11はリアガイダ7に形成された凹部である風量制御板収納部15に収納される。
図2に示すように、風量制御板11は、リアガイダ7に風量制御板収納部15に収納された状態で、リアガイダ7とともに滑らかな吹出側風路を形成するような断面形状になっている。
即ち、図3に示すように、風量制御板11の断面形状は、リアガイダ7側の裏面11dがリアガイダ7側に若干凸形状で、風路側の表面11cが風路側に対して若干凹形状となる円弧になっている。この円弧は、風量制御板11がリアガイダ7の風量制御板収納部15に収納された状態で、リアガイダ7の円弧に滑らかにつながる。これにより、風量制御板11がリアガイダ7の風量制御板収納部15に収納された状態で、吹出側風路における通風抵抗にならないようにすることができる。
風量制御板11がリアガイダ7の風量制御板収納部15に収納された状態を、風量制御板11が「収納されている」とし、風量制御板11が風量制御板収納部15から吹出側風路の方に回動して調和空気の流れを抑制する方向に動いた場合を風量制御板11が「風路に回動している」と定義する。
なお、風量制御板11は、風量制御板収納部15に収納されている状態において、吹出側風路に突出せず、調和空気の流れを阻害しない構造であれば、リアガイダ7の背面方向にくぼんで風量制御板収納部15に収納されてもよい。ただし、風量制御板11が風量制御板収納部15に収納されている状態で、吹出側風路に面して風量制御板収納部15のくぼみ(凹部)があると、そこを通過して流れる調和空気に渦が生じる可能性もあるため、風量制御板収納部15に収納されている状態においては、できる限り、風量制御板11の風路側の表面11cが、リアガイダ7と滑らかにつながるように構成して、吹出側風路に突出することなく、かつ、リアガイダ7の吹出側風路に面する部位に風量制御板収納部15のくぼみができない(凹まない)状態にすることが望ましい。
図4、図5により、上下風向制御板9、左右風向制御板10及び風量制御板11の配置を説明する。
図4に示すように、風量制御板11は、調和空気の左右の吹き出し風量をそれぞれ独立に制御できるように風量制御板(左)11aと風量制御板(右)11bとに分割されている。風量制御板(左)11aは、風量制御板(右)11bよりも左右方向の長さが長い。これは、空気調和機1の略中央部で風量制御板11を分割すると、空気調和機1の右側端部に電気品収納部(図示せず)が存在するため、風量制御板(右)11bが風量制御板(左)11aよりも短くなるからである。但し、これは一例であって、この形態に限定されるものではない。
図5に上下風向制御板9、左右風向制御板10及び風量制御板11の配置を模式的に示す。図5に示すように、上下風向制御板9は、空気調和機1の左右方向に、上下風向制御板(左)9aと上下風向制御板(右)9bとに、空気調和機1の略中央部で分割されている。
また、左右風向制御板10も、空気調和機1の左右方向に、左右風向制御板(左)10aと左右風向制御板(右)10bとに、空気調和機1の略中央部で分割されている。
図5に示す矢印は、調和空気の流れを示している。図5では、左右風向制御板(左)10aが左に向き、左右風向制御板(右)10bが右に向いているため、調和空気は左右に吹き分けられる。
図5では、上下風向制御板9、左右風向制御板10及び風量制御板11は、それぞれの左右の長さが同一としているが、実際は図4の風量制御板11のように、左右で長さが異なる。
風量制御板11を用いて調和空気の流れを遮断する場合、従来のように上下風向制御板9及び左右風向制御板10にて調和空気の流れを遮断する場合と異なり、スタビライザー6とリアガイダ7と筐体20の両端面とにより形成される吹出側風路を、図1のように完全に塞がない場合でも、吹出口8側へ調和空気が吹き出さないようにすることができる。
これは、風量制御板11を吹出側風路に回動させることで、スタビライザー6と風量制御板11との間に形成される流路の通風抵抗が大きくなり、クロスフローファン5に近いところで風路が閉じられるため、吸込口2から吸い込まれた室内空気は、クロスフローファン5内にとどまり、スタビライザー6と風量制御板11との間の流路から吹き出ないためである。すなわち、スタビライザー6と風量制御板11との間の流路の通風抵抗より、クロスフローファン5内を循環する抵抗の方が小さいため、クロスフローファン5内にとどまって、スタビライザー6と風量制御板11との間の流路から吹き出ないのである。
風量制御板11は、図6に示すように、リアガイダ7の背面で、空気調和機1の左右端部付近に位置する左右2つのステッピングモータ12a,12bにより、リンク機構を用いて左右それぞれ独立に駆動させることができる。
風量制御板11の回動範囲は、リアガイダ7上の風量制御板収納部15に収納された状態から回転体であるクロスフローファン5に接触しない範囲とする。
図7に示すように、風量制御板11の回動位置を、風量制御板収納部15からの回動角度θ[°]で表す。
また、風量制御板11の先端11e(図3参照)とスタビライザー6との間の流路の距離(幅)をwとする。
次に動作について説明する。このように構成された空気調和機1においては、クロスフローファン5がファンモータにより駆動されて回転すると、空気調和機1の外部の室内空気が吸込口2から吸引される。吸込口2から吸引された室内空気は、熱交換器4で冷凍サイクルの冷媒と熱交換を行い、調和される。室内空気は冷媒により、冷房運転時は冷却、暖房運転時は加熱される。
熱交換器4で冷媒と熱交換された調和空気は、スタビライザー6及びリアガイダ7の間を通り、風量制御板11、左右風向制御板10及び上下風向制御板9により風量と風向が制御され、吹出口8より空気調和機1の外部(室内)へと吹き出される。
風量制御板11は、回転軸がクロスフローファン5下流の吹出側風路のリアガイダ7上に設けられ、上下方向に回動可能に軸支されている。そのため、風量制御板11を吹出側風路に回動させることで、風量制御板11から下流側への調和空気の吹出しを遮断もしくは制限して吹出口8からの風量を制御することができる。
また、図4、図5に示すように、調和空気の左右の吹出し風量をそれぞれ独立に制御できるように風量制御板(左)11aと風量制御板(右)11bとに分割されて取り付けられている。そのため、風量制御板(左)11a及び風量制御板(右)11bの回動角度θをそれぞれ設定することで、調和空気の左右の吹出し風量をそれぞれに制御することができる。
風量制御板11を吹出側風路に回動したときの、風量制御板11の回動角度θ[°]と調和空気の吹出し風量比[%]との関係の一例を図8に示す。ここで、調和空気の吹き出し風量比[%]とは、風量制御板11を完全に風量制御板収納部15に収納したとき(θ=0)の調和空気の吹き出し風量に対する、風量制御板11をθだけ回動させたときの調和空気の吹き出し風量の比[%]をいう。
図8に示すように、風量制御板11を吹出側風路に回動させることにより、風量制御板11の回動角度θが大きくなるにつれ、調和空気の吹出し風量比は徐々に小さくなる。風量制御板11の回動角度θが60°付近で、調和空気の吹き出し風量比が約5[%]となる。図7はこのときの状態に略等しい。スタビライザー6と風量制御板11との間は距離wだけ離れていて、吹出口8に連通する風路(流路)が存在するにもかかわらず、吹出口8へ向かう調和空気はほとんどなくなる。
このように、風量制御板11をクロスフローファン5と、左右風向制御板10及び上下風向制御板9との間に設けることにより、左右風向制御板10及び上下風向制御板9による調和空気の吹き出し風向の制御に加えて、調和空気の吹き出し風量も制御が可能となる。
調和空気の吹き出し風向及び風量の両方の制御ができるので、従来は実現できなかった部屋にいる複数の人のそれぞれに、快適な気流を提供することが可能となる。
その具体的な例を、以下に説明する。先ず、使用例1として、窓際や人の往来のある場所(ドア付近)など部屋の位置によって室内温度が異なる場合を想定する。
図9は空気調和機1の風量制御板11の使用例1の気流を示す模式図である。部屋には、人Aと人Bとの二人が存在する。そして、人Aは壁際の熱の出入りが少ない場所にいる。また、人Bは窓際や人の往来のある場所など熱の出入りが多い場所にいる。
部屋における人Aと人Bとの存在位置の検出は、空気調和機1の前面の略中央部の吹出口8付近に配置される赤外線センサー30を走査させて行う。
壁際の熱の出入りが少ない場所にいる人Aには、窓際や人の往来のある場所など熱の出入りが多い場所にいる人Bよりも調和空気の風量を少なくする。
壁際の熱の出入りが少ない場所は温度の変化が緩やかであるから、熱の出入りが多い場所に比べれば調和空気の風量は少なくしてよい。
窓際や人の往来のある場所など熱の出入りが多い場所にいる人Bには、壁際の熱の出入りが少ない場所にいる人Aよりも調和空気の風量を多くする。
壁際の熱の出入りが少ない場所にいる人Aへの調和空気の風量を少なくするには、図9(b)に示すように、風量制御板(左)11aを所定角度θだけ吹出側風路へ回動させる。これにより、吹出口8の左側から吹き出される気流Aは、風量制御板(左)11aが所定角度θだけ吹出側風路に回動しているため、風量制御板(左)11aが風量制御板収納部15に収納されている状態よりも風量を少なくすることができる
窓際や人の往来のある場所など熱の出入りが多い場所にいる人Bには、吹出口8の左側から吹き出される気流Aよりも風量の多い気流Bを吹き出す。
図9(c)に示す例では、風量制御板(右)11bは、風量制御板収納部15に収納されているので、風量は最大である。
尚、気流A、及び気流Bの風向は、赤外線センサー30が検出する人A及び人Bの位置の情報に基づいて、図示しない制御装置(マイクロコンピュータを搭載している)が、上下風向制御板9及び左右風向制御板10の駆動部(図示せず)に制御信号を送信することで制御される。同様に、左右の風量制御板(左)11a、風量制御板(右)11bのそれぞれの回動(回動せずも含む)も、この制御装置により制御される。
次に、使用例2として、空気調和機1から部屋に存在する人までの距離がそれぞれ異なり、空気調和機1の近くにいる人と、空気調和機1から遠くにいる人とが存在する場合を想定する。
図10は空気調和機1の風量制御板11の使用例2の気流を示す模式図である。部屋には、人Aと人Bとの二人が存在する。そして、人Aは空気調和機1の近くにいる。また、人Bは空気調和機1から遠く離れた位置にいる。
この場合も、部屋における人Aと人Bとの存在位置の検出は、空気調和機1の前面の略中央部の吹出口8付近に配置される赤外線センサー30を走査させて行う。
空気調和機1の近くにいる人Aには、空気調和機1から遠くにいる人Bよりも調和空気の風量を少なくしてもよい。
空気調和機1から遠くにいる人Bまで気流を届かせるには、一定以上の風量が必要となる。
空気調和機1の近くにいる人Aへの調和空気の風量を少なくするには、図10(b)に示すように、風量制御板(左)11aを所定角度θだけ吹出側風路へ回動させる。これにより、吹出口8の左側から吹き出される気流Aは、風量制御板(左)11aが所定角度θだけ吹出側風路に回動しているため、風量制御板(左)11aが風量制御板収納部15に収納されている状態よりも風量を少なくすることができる。
空気調和機1から遠くにいる人Bには、吹出口8の左側から吹き出される気流Aよりも風量の多い気流Bを吹き出す。
図10(c)に示すように、風量制御板(右)11bは、風量制御板収納部15に収納されているので、風量は最大である。また、空気調和機1から遠くにいる人Bまで気流を届かせるために、気流Bの風量を多くするとともに、上下風向制御板(右)9bを上下風向制御板(左)9aよりも上向きとする(図10(a))。
この場合も、気流A、及び気流Bの風向は、赤外線センサー30が検出する人A及び人Bの位置の情報に基づいて、図示しない制御装置が、上下風向制御板9及び左右風向制御板10の駆動部(図示せず)に制御信号を送信することで制御される。
即ち、上下風向制御板(左)9aは下向き、左右風向制御板(左)10aは左向きに制御装置により制御される。また、上下風向制御板(右)9bはやや上向き、左右風向制御板(右)10bは右向きに制御装置により制御される。
同様に、左右の風量制御板(左)11a、風量制御板(右)11bのそれぞれの回動(回動せずも含む)も、制御装置により制御される。
暖房運転時に人の足元である部屋の床面を暖める場合、暖気を床面まで到達させるために一定以上の風量が必要である。しかしながら、風量制御板11のない従来の空気調和機100(図14参照)では、クロスフローファン5の回転数にて風量を制御しているが、図14に示すように人の足元に気流Dを到達させようとすると風量が多すぎて広範囲を空調してしまい、風量を少なくすると気流Dが床面まで届かない。左右風向制御板10などによって縮流して風速を上げたとしても風量が足りないため、熱量が足りなく人の足元である部屋の床面が暖まらないという課題があった。
図11は空気調和機1の風量制御板11の使用例3の気流を示す模式図である。部屋には、一人が存在する。そして、暖房運転時にその人の足元である部屋の床面付近に集中的に気流を吹き出す場合である。
図11(b)に示すように、風量制御板(左)11aを、クロスフローファン5からの調和空気が風量制御板(左)11aの下流側に吹き出さないような角度θで吹出側風路へ回動させる。
従って、上下風向制御板9が図11(a)に示すように開いていても、調和空気は吹出口8の左側から(上下風向制御板(左)9a側から)は吹き出されない。
図11(c)に示すように、風量制御板(右)11bは、風量制御板収納部15に収納されているので、風量は最大である。
このとき、吹出口8の右側のみから吹き出される調和空気の風速は、吹出口8全体(両側)から吹き出される場合と同一ある。
また、風量制御板(左)11aで気流が遮断された側の熱交換器4(正面から見て左側)では、室内空気と冷媒との熱交換が行われないため、冷媒の温度が上昇する(暖房運転時)。
従って、風量制御板収納部15に収納されている風量制御板(右)11bに対応する熱交換器4(正面から見て右側)の温度も上昇する。
そのため、吹出口8の右側から吹き出される気流Bの温度を(暖房運転時)、例えば、比較例の図14の気流Dの温度よりも上昇させることができ、狙った場所(人の足元である部屋の床面付近)を素早く暖めることができる。
図11(d)、図11(e)の人の足元である部屋の床面に破線で示す楕円は、図14(c)、図14(d)の気流Dが届くエリアを示している。また、その内側のそれよりも小さく描かれている楕円は、気流Bが届くエリアを示している。さらに、図14の気流Dが届くエリアと図11の気流Bが届くエリアの色の濃度の差は、気流の温度の違いを示している。色の濃い方が、温度が高い。
図11と図14とを比較すれば解るように、図11に示す風量制御板11の使用例3では、風量制御板11を使用しない図14の気流Dよりも気流Bが絞られ、かつ気流Bの温度が高くなる。
この狙った場所を、集中的に素早く暖める運転を「スポット暖房」と定義する。
尚、図11では、風量制御板(左)11aをクロスフローファン5からの調和空気が風量制御板(左)11aの下流側に吹き出さないような角度θで吹出側風路へ回動させ、風量制御板(右)11bは風量制御板収納部15に収納するようにしたが、その反対でもよい。
図12は空気調和機1の風量制御板11の使用例4の気流を示す模式図である。
図11に示す使用例3のように風量制御板(左)11aを閉じて風路の片側から風を出さないようにすると、熱交換器4の片側(風量制御板(左)11aに対応する部分)で、室内空気と冷媒との熱交換が行われない。そのため、冷凍サイクルの高圧が高くなって圧縮機の消費電力が多くなり、効率の悪い運転となるという新たな課題が生じる。
図12に示す使用例4は、そのような課題を解決するもので、効率の良い運転を行うために、図12(b)に示すように、風量制御板(左)11aを少し開いて少量の気流Aが出るようにする。風量制御板(左)11aの回動角度θを約50°とする。なお、参考までに図11(b)に示す風量制御板(左)11aの回動角度θは約60°である。
そして、図12(a)に示すように、上下風向制御板(左)9aを閉じ、左右風向制御板(左)10aを吹出口8の右側に向ける。
また、図12(c)に示すように、風量制御板(右)11bは、風量制御板収納部15に収納されているので、風量(気流B)は最大である。
このようにすることにより、図12(a)に示すように、吹出口8の右側から、気流Bに気流Aが合流した気流Cが吹き出される。
図12(d)、図12(e)の人の足元である部屋の床面に破線で示す楕円は、図14(c)、図14(d)の気流Dが届くエリアを示している。また、その内側のそれよりも小さく描かれている楕円は、気流Cが届くエリアを示している。さらに、図14の気流Dが届くエリアと図11の気流Cが届くエリアの色の濃度の差は、気流の温度の違いを示している。色の濃い方が、温度が高い。
風量制御板11aを少し開いて少量の気流Aが出るようにすることにより、熱交換器4の略全体で室内空気と冷媒との熱交換が行われるので、図11に示す使用例3よりも、冷凍サイクルの高圧は低くなり、効率が良い圧縮機の運転が可能となる。
熱交換器4が熱交換する熱量Jが一定のとき、熱交換器4を通過する風量Qと、熱交換器を通過したことによる調和空気の温度変化ΔTは反比例の関係であり、風量Qが少ないと温度変化ΔTは大きくなる。すなわち、図12(a)の少量の気流Aの温度は気流D(図14)の温度よりも高くなる。また、風量制御板(左)11aで気流を制限したことにより、熱交換器4における室内空気と冷媒との熱交換は少ないため、冷媒の温度は上昇し、風量制御板収納部15に収納されている風量制御板(右)11bに対応する熱交換器4(正面から見て右側)の温度も上昇するので、気流Cの温度は、気流D(図14)の温度よりも高くなる。
そこで、風量制御板11の制御は図12のままで、室外機のインバータで駆動される圧縮機(図示せず)の運転周波数を下げることにより、空気調和機1の能力(ここでは、暖房能力)を下げて気流Cの温度を、気流D(図14)の温度と略同等にすることができる(図13参照)。
図14の風量制御板11を使用しないものに比べ、狙った位置にいる人の床面温度はそのままで、エリアを絞って空調することができる。
このとき、運転周波数が低下したことによって圧縮機の消費電力が低減し、またクロスフローファン5の風量が低下することで、クロスフローファン5を駆動するファンモータの負荷が減り、ファンモータの消費電力も低減することで省エネ運転になる。図13に示すエリアを絞り、圧縮機の運転周波数を下げた省エネ運転を、「スポット省エネ暖房」と定義する。
以上の説明では、風量制御板11をリアガイダ7上に設け、風量制御板11が上下方向に回動可能にリアガイダ7で軸支されるように構成して、制御装置により風量制御板11の回動角度を制御(回動させないも含む)したが、図示はしないがリアガイダ7より水平方向または鉛直方向(どの方向でもよい)に風量制御板11がスライドする構成にしてもよく、風量制御板11を使用して風量を制御したいときには、スライド移動させて吹出側風路に風量制御板11が突出するように構成する。このような構成によっても、制御装置が風量制御板11のスライド量を制御して、スライド移動させた風量制御板11の先端とスタビライザー6との間の流路の距離(幅)を制御することで、風量を遮断したり、制限したり、すなわち適度な風量比にする、など風量の制御を行うことができる。
また、風量制御板11を、スタビライザー6側に設けるように構成してもよく、上下風向制御板9及び左右風向制御板10の動作に影響しないように構成することによって、同様の動作を行わせることができる。
さらに、以上の説明では、上下風向制御板9及び左右風向制御板10が左右に分割され独立に回動可能なものを例としたが、上下風向制御板9及び左右風向制御板10が左右に分割されていない場合でも、風量制御板11を使用することにより、上記の「スポット暖房」は可能である。
即ち、図11に示す「スポット暖房」の場合、上下風向制御板9及び左右風向制御板10は、気流Bの制御に関係していないからである。
上下風向制御板9のみ左右に分割されていない場合は「スポット省エネ暖房」は可能である。
即ち、図13に示す「スポット省エネ暖房」の場合、上下風向制御板(左)9aは開いていても、左右風向制御板(左)10aを吹出口8の右側に向けることにより、図13に示す気流Cと略同等の気流を生成できるからである。要するに、上下風向制御板9が左右に分割されていなくても、左右風向制御板10が左右に分割されていて、それぞれ独立して制御できるものであればよい。
実施の形態2.
図15乃至図17は実施の形態2を示す図で、図15は空気調和機50の縦断面図、図16は図15のX部の拡大図、図17は変形例1の空気調和機60の縦断面図である。
図15に示す空気調和機50は、筐体20の背面側に、吸込口2から吸い込まれ、フィルター3を通過した室内空気を取り込み、その取り込んだ室内空気がクロスフローファン5の下流側にて調和空気と合流するように吹出側風路に開口する室内空気通風路13を備える。ここで吹出側風路とは、実施の形態1と同じく、クロスフローファン5と吹出口8との間の風路で、スタビライザー6とリアガイダ7と筐体20の両端面とにより形成されるものである。
室内空気通風路13を通る室内空気は熱交換器4を通過しない。室内空気通風路13の流入口は、フィルター3は通過するが、熱交換器4を通過しない室内空気が流入する位置に開口させる。そのため、室内空気通風路13を通る室内空気の温度は変化しない。冷房運転時であれば調和空気の温度よりも高く、暖房運転時であれば調和空気の温度よりも低い。
従って、クロスフローファン5の下流側にて調和空気に合流することにより、調和空気の温度を変化させることができる。冷房運転時であれば調和空気の温度を上げ、暖房運転時であれば調和空気の温度を下げるように作用する。
室内空気通風路13は、流出口としてクロスフローファン5の下流側にて吹出側風路に開口しているが、その流出口の近傍には、風路との連通を開閉する機能を有する開閉扉40を備える(図16を参照)。
開閉扉40は、室内空気通風路13の内部に設け、開閉に伴って、開閉扉40が吹出側風路に突出しないような構成にしている。調和空気の通風抵抗とならないようにするためである。
室内空気通風路13は、上下風向制御板9及び左右風向制御板10に対応して、左右に複数に分割されている。
尚、図15に示す空気調和機50は、風量制御板11を備えていない。空気調和機1のその他の構成は、図1に示す空気調和機1と同様であるので、説明は省略する。
室内空気通風路13は、例えば、部屋の温度にムラがある場合に、その温度ムラを解消するために使用する。即ち、壁際などの温度の変化が少ないエリアには、室内空気通風路13の開閉扉40を開いて調和空気に室内空気を混合した気流を送る。また、窓際とかドア付近の温度の変化があるエリアには、室内空気通風路13の開閉扉40を閉じて調和空気を送る。
また、例えば部屋に二人の人が存在する場合に、二人の暑さや寒さに対する感覚が異なる、もしくは、一方の人は空調されているこの部屋にずっと滞在していたが、他方の人は屋外からこの部屋に入ってきたばかりであり、空気調和機50に要求する吹き出し気流が各人で異なる場合などに、各人に異なる温度の気流を送ることができる。
開閉扉40が開いていると、吹出側風路を流れる調和空気に室内空気通風路13内の室内空気が引っ張られて風路に流出する。これにより室内空気通風路13内を、空気調和機50の上部に位置する流入口から吹出側風路に面して開口する流出口に向けての室内空気の流れが生じ、熱交換器4を通過していない室内空気が吹出側風路の調和空気と連続的に合流する。
上下風向制御板9及び左右風向制御板10による気流の風向の制御に加えて、開閉扉40を備える室内空気通風路13を設けることにより、気流の温度の制御も可能となる。開閉扉40の開閉量を制御することで、調和空気に合流する熱交換器4を通過していない室内空気の量を制御することが可能であり、これにより吹き出し気流の温度をきめ細かく、しかも左右別々に調整することができる。
図16に示す開閉扉40は、回動して室内空気通風路13の流出口の開口面積を変化させ、室内空気通風路13を流れる室内空気の流量を調整する(閉じて室内空気を流通させないを含む)ものだが、スライド移動して流出口の開口面積を変化させるように構成してもよい。この場合もスライド量を制御して、吹出側風路の調和空気に合流する熱交換器4を通過していない室内空気の量を制御し、吹き出し気流の温度を調整する。
また、開閉扉40を室内空気通風路13の流出口に設けずに、室内空気通風路13の流入口や流入口と流出口の間に設けてもよい。
図17に示す変形例1の空気調和機60は、開閉扉40を備える室内空気通風路13の他に、実施の形態1で説明した風量制御板11を設けたものである。
変形例1の空気調和機60は、実施の形態1で述べた機能に加えて、気流の温度も制御が可能となる。
即ち、上下風向制御板9及び左右風向制御板10による気流の風向の制御、風量制御板11による気流の風量の制御、及び開閉扉40を備える室内空気通風路13による気流の温度の制御が可能となる。
一台のクロスフローファン5を使用する空気調和機1にもかかわらず、左右に複数に分割された吹出口8の気流を独立して制御が可能であり、部屋にいる複数の人の夫々に、風向、風量及び温度が制御された快適な調和空気(気流)を提供することができる。
1 空気調和機、2 吸込口、3 フィルター、4 熱交換器、4a 前面側下部熱交換器、4b 前面側上部熱交換器、4c 背面側熱交換器、5 クロスフローファン、6 スタビライザー、7 リアガイダ、8 吹出口、9 上下風向制御板、9a 上下風向制御板(左)、9b 上下風向制御板(右)、10 左右風向制御板、10a 左右風向制御板(左)、10b 左右風向制御板(右)、11 風量制御板、11a 風量制御板(左)、11b 風量制御板(右)、11c 表面、11d 裏面、11e 先端、12a ステッピングモータ、12b ステッピングモータ、13 室内空気通風路、15 風量制御板収納部、20 筐体、21 前面パネル、30 赤外線センサー、40 開閉扉、50 空気調和機、60 空気調和機、100 空気調和機。

Claims (11)

  1. 室内に設置される空気調和機において、
    前記空気調和機の外郭を構成し、室内空気を吸い込む吸込口と、調和空気を吹き出す吹出口と、スタビライザーと、リアガイダとが設けられた筐体であって、前記吸込口から前記吹出口に至る風路の一部として、前記スタビライザーと前記リアガイダと左右の両端部とにより吹出側風路を形成する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、前記室内空気を吸引するとともに前記調和空気を前記吹出側風路に吹き出すクロスフローファンと、
    前記吸込口から前記吹出口に至る風路内に配置され、前記クロスフローファンが吸引した前記室内空気を調和し前記調和空気を生成する熱交換器と、
    前記吹出口に設けられ、前記吹出口から吹き出す気流の風向を上下方向に制御する上下風向制御板と、
    前記吹出口に設けられ、前記吹出口から吹き出す気流の風向を左右方向に制御する左右風向制御板と、
    前記クロスフローファンと前記左右風向制御板との間で前記スタビライザー又は前記リアガイダに回動可能又はスライド可能に設けられ、前記吹出口から吹き出す気流の風量を制御する風量制御板であって、左右に複数に分割され、全体の左右方向の長さが前記筐体の左右の両端部間の距離に略一致する風量制御板
    備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 複数に分割された前記風量制御板のそれぞれの回動角度又はスライド量を前記風量制御板ごとに設定する制御装置
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御装置は、室内にいる人の位置を検出し、複数に分割された前記風量制御板のうち、検出した人の位置に対応する前記風量制御板の回動角度又はスライド量を、検出した人の位置に応じて設定することを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記スタビライザー又は前記リアガイダには、前記風量制御板を収納するための凹部が設けられ、
    前記制御装置は、検出した人の位置が窓際又はドア付近であれば、検出した人の位置に対応する前記風量制御板を前記凹部に収納し、検出した人の位置が窓際又はドア付近でなければ、検出した人の位置に対応する前記風量制御板を前記吹出側風路に突出させることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記スタビライザー又は前記リアガイダには、前記風量制御板を収納するための凹部が設けられ、
    前記制御装置は、検出した人の位置が前記空気調和機から遠ければ、検出した人の位置に対応する前記風量制御板を前記凹部に収納し、検出した人の位置が前記空気調和機に近ければ、検出した人の位置に対応する前記風量制御板を前記吹出側風路に突出させることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
  6. 前記スタビライザー又は前記リアガイダには、前記風量制御板を収納するための凹部が設けられ、
    前記制御装置は、前記空気調和機の暖房運転時に、複数に分割された前記風量制御板のうち、いずれか1つの前記風量制御板を前記凹部に収納し、他の前記風量制御板を前記吹出側風路に突出させることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  7. 前記制御装置は、前記空気調和機の暖房運転時に、前記他の前記風量制御板の回動角度又はスライド量を、前記調和空気が前記他の前記風量制御板の下流側に吹き出さない回動角度又はスライド量に設定することを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
  8. 前記スタビライザー又は前記リアガイダには、前記風量制御板を収納するための凹部が設けられ、
    前記風量制御板は、前記凹部に収納された状態で前記吹出側風路側の面が前記スタビライザー又は前記リアガイダの前記吹出側風路側の面とともに滑らかな曲面を形成するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  9. 前記上下風向制御板は、左右に前記風量制御板と同じ複数に分割されたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の空気調和機。
  10. 前記筐体の背面側に、前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気を取り込み、その取り込んだ室内空気が前記クロスフローファンの下流側にて前記調和空気と合流するように前記吹出側風路に開口する室内空気通風路が設けられたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の空気調和機。
  11. 前記室内空気通風路内に設けられ前記室内空気通風路の前記吹出側風路に開口する部分を開閉する開閉扉
    さらに備えることを特徴とする請求項10に記載の空気調和機。
JP2009008257A 2009-01-16 2009-01-16 空気調和機 Expired - Fee Related JP5268668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008257A JP5268668B2 (ja) 2009-01-16 2009-01-16 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008257A JP5268668B2 (ja) 2009-01-16 2009-01-16 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010164268A JP2010164268A (ja) 2010-07-29
JP5268668B2 true JP5268668B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42580574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009008257A Expired - Fee Related JP5268668B2 (ja) 2009-01-16 2009-01-16 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5268668B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020176803A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機
EP4286763A4 (en) * 2021-01-29 2024-06-05 Daikin Industries, Ltd. BLOWER DEVICE

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5473826B2 (ja) * 2010-08-10 2014-04-16 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機
US10054128B2 (en) 2013-03-04 2018-08-21 Mitsubishi Electric Corporation Blower and air conditioner using same
JP6703877B2 (ja) * 2016-03-31 2020-06-03 シャープ株式会社 空気調和機
JP6621025B2 (ja) * 2016-08-09 2019-12-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機
JP2018025342A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機
EP3764020B1 (en) * 2018-03-06 2023-09-27 Mitsubishi Electric Corporation Indoor unit and air conditioner
CN112361478A (zh) * 2020-11-05 2021-02-12 曾文民 一种电子器件生产车间中央空调用的风量自动调节装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6131828A (ja) * 1984-07-24 1986-02-14 Matsushita Refrig Co ヒ−トポンプ式空気調和機
JPS62134448A (ja) * 1985-12-09 1987-06-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機の吹出装置
JPS6322521A (ja) * 1986-07-15 1988-01-30 Mect Corp キノリン−4−アルデヒド誘導体の気管支拡張剤
JPH04356653A (ja) * 1991-05-31 1992-12-10 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP3356143B2 (ja) * 1999-12-01 2002-12-09 松下電器産業株式会社 空気調和機の風向制御方法
JP4399945B2 (ja) * 2000-03-22 2010-01-20 三菱電機株式会社 天井埋込形空気調和機
EP1188993A4 (en) * 2000-04-19 2004-03-31 Daikin Ind Ltd AIR CONDITIONER
JP2002257372A (ja) * 2001-02-27 2002-09-11 Sharp Corp 空気調和機
JP2005016863A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2008185298A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP4168085B1 (ja) * 2007-10-16 2008-10-22 松下電器産業株式会社 空気調和機
JP5189381B2 (ja) * 2008-02-28 2013-04-24 パナソニック株式会社 空気調和機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020176803A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機
EP4286763A4 (en) * 2021-01-29 2024-06-05 Daikin Industries, Ltd. BLOWER DEVICE

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010164268A (ja) 2010-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5268668B2 (ja) 空気調和機
JP4945305B2 (ja) 空気調和機
JP4452229B2 (ja) 空気調和機
CN108507016A (zh) 空调机的室内单元
JP5591061B2 (ja) 空気調和装置
JP2004012060A (ja) 空気調和機の室内ユニット及び空気調和機
CN107300265A (zh) 空调柜机及其控制方法
JP2004361011A (ja) 空気調和機
JP2009041898A (ja) 空気調和機室内ユニット
JP2009210257A (ja) 空気調和機
JP2007120895A (ja) 空気調和機
WO2013035236A1 (ja) 空気調和機
JP2007120897A (ja) 空気調和機
JP6493997B2 (ja) 空調装置
JP2004308930A (ja) 空気調和機
JP2014035087A (ja) 空気調和機
JP2009287833A (ja) 空気調和機
KR100870626B1 (ko) 공기조화기
JP5874909B2 (ja) 空気調和機
JP6947266B2 (ja) 空調室内機
JP5874908B2 (ja) 空気調和機
JP6536970B2 (ja) 空調装置
JP7025672B2 (ja) 空調室内機
JPH07158907A (ja) 空気調和機
JP2013096634A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5268668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees