JP6545293B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機の室内機に関し、特に、吹出風の方向を上下方向に調整する風向板に関する。
従来の空気調和機の室内機は、吸込口から吹出口に至る空気流路に配置された送風ファンと、送風ファンの周囲に配置された熱交換器とを備えている。そして、吹出口から吹き出す気流の方向を室内機の前方から下方に自在に制御しつつ、冷房運転中に結露しないように対策された吹出風の方向を上下に調整する風向板を備えている。
例えば、特許文献1に開示されている空気調和機の室内機によれば、筐体の下部に吹出口を備えている。吹出口には、吹出風の方向を上下に調整する2枚の風向板が備えられており、運転停止時には吹出口を2枚の上下風向板で覆うように構成されている。そして、運転時には、上下風向板が下方向へ開くことにより、吹出口が開き、前方向又は下方向に送風される。
特開2014−178072号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術によれば、空気調和機の室内機の冷房運転時に、送風ファンから吹き出される吹出風を、例えば水平方向に流すためには、吹出風の方向を上下に調整する2枚の風向板を水平に向ける必要がある。この時、2枚の風向板は、吹出口の出口でそれぞれの回転軸を中心にして回動する。また、各上下風向板に結露が生じないように、各上下風向板の表裏両面に沿って吹出風を流すため、2枚の風向板を吹出口の開口の範囲内に配置する必要がある。よって、吹出口の開口部の内側で2枚の風向板が水平に向けられた時に、吹出口が絞られてしまう。これにより、風路抵抗が大きくなり、吹出風の風量が低下し、空気調和機の空調能力が低下してしまうという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、意図する方向に吹出風を向けながら、吹出口の開口面積を確保し、吹出風の方向を上下に調整する2枚の風向板の結露を抑制する空気調和機の室内機を提供するものである。
本発明に係る空気調和機の室内機は、背面側が室内の壁面に取り付けられる筐体と、前記筐体に設けられた吸込口と、前記筐体に設けられた吹出口と、前記吸込口から前記吹出口に至る風路に配置された室内熱交換器及び室内送風機と、前記吹出口に回動可能に配置され、前記吹出口の下部で前記吹出口から吹き出される吹出風の吹出流路を形成し、前記吹出風の方向を上下に変更する上下風向板と、前記上下風向板より前記筐体の前面側に位置し、前記吹出口の下端から下部に突出した位置で前記吹出流路を形成し、前記吹出風の方向を上下に変更する上下風向補助板と、を備え、前記上下風向板は、前記吹出流路側に位置し前記吹出風の流れを案内する上流側ガイド面と、前記吹出流路側に位置し前記上流側ガイド面よりも前記吹出流路の下流側かつ前記吹出流路の外側に配置され、前記吹出風の流れを案内する下流側ガイド面と、を備え、前記上下風向補助板において前記吹出流路の上流側に位置する上流側端部は、前記下流側ガイド面よりも前記吹出流路の内側に位置し、かつ前記下流側ガイド面において前記吹出流路の下流側の端部である下流側ガイド面先端部よりも上流側に位置する。
本発明によれば、空気調和機の冷房運転時に、上下風向補助板の上流側端部は、下流側ガイド面よりも吹出流路の内側に配置され、かつ上下風向補助板と下流側ガイド面とは重なり合って配置される。これにより、吹出風は、上下風向板のガイド面と上下風向補助板とが連なって形成された吹出流路により案内されて、筐体の前面方向に吹き出される。これにより、吹出風の風路抵抗を抑制することができる。また、筐体前方方向に吹き出される吹出風の主流以外にも、吹出風の一部は、上下風向板のガイド面と下流側ガイド面とに沿って流れ、その下流側にある上下風向補助板の吹出風の吹出流路側でない面の表面にも沿って流れる。そのため、上下風向補助板の両面に吹出風が流れ、暖かく湿った室内空気が上下風向補助板の下側面に触れることが無いため、結露を抑制する効果が得られる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の冷媒回路を示した概略図である。 本発明の実施の形態1における空気調和機の室内機の斜視図である。 図2の室内機の長手方向に垂直な断面を表した説明図である。 図2の室内機の運転状態における長手方向に垂直な断面を表した説明図である。 図1の室内機の吹出口構成部の外観を示す図である。 図4の吹出口周辺の拡大図である。 図4の室内機に対し上下風向板の板状部の形状を変更した比較例の断面を表した説明図である。 図7の吹出口22周辺の拡大図である。 図8に対し上下風向板の角度を変更した状態を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。各図において、同一の符号を付した機器等については、同一の又はこれに相当する機器を表すものであって、これは明細書の全文において共通している。また、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であって、本発明は明細書内の記載のみに限定されるものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。さらに、添字で区別等している複数の同種の機器等について、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、添字を省略して記載する場合がある。また、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
<空気調和機1の冷媒回路13の構成>
図1は、本発明の実施の形態1における空気調和機1の冷媒回路を示した概略図である。図1に示されるように、空気調和機1は、室内機2と室外機3とがガス側連絡配管11及び液側連絡配管12により互いに接続されており、これにより冷媒回路13が構成されている。室内機2は、室内熱交換器4を内部に備えており、室内熱交換器4に室内機2の外部につながる冷媒配管が接続されている。室外機3は、内部に四方切換弁9と、圧縮機8と、室外熱交換器6と、膨張弁10とが備えられており、冷媒配管により接続されている。以上のように、冷媒回路13は、室内熱交換器4、四方切換弁9、圧縮機8、室外熱交換器6、膨張弁10が冷媒配管により接続され、冷凍サイクルを構成している。また、室内熱交換器4の近傍には、室内送風機5が配置されており、室外熱交換器6の近傍には、室外送風機7が設置されている。
<室外機3の構成>
室外機3の内部において、膨張弁10と室外熱交換器6と四方切換弁9とは冷媒配管により直列に接続されている。四方切換弁9は、室外熱交換器6、圧縮機8の吸入口及び吐出口、ガス側連絡配管11に続く冷媒配管に接続されている。四方切換弁9は、吐出口及び吸入口の接続先を切り替えることにより、暖房運転と冷房運転を切り替えることができる。図1において実線で示される四方切換弁9の経路の場合は、ガス側連絡配管11につながる冷媒配管と圧縮機8の吸入口とが接続され、圧縮機8の吐出口と室外熱交換器6とが接続される。この時、空気調和機1は冷房運転を行う。一方、図1において破線で示される四方切換弁9の経路の場合は、室外熱交換器6と圧縮機8の吸入口とが接続され、圧縮機の吐出口とガス側連絡配管11につながる冷媒配管とが接続される。この時、空気調和機1は暖房運転を行う。
<室内機2の構成>
図2は、本発明の実施の形態1における空気調和機1の室内機2の斜視図である。図3は、図2の室内機2の長手方向に垂直な断面を表した説明図である。図4は、図2の室内機2の運転状態における長手方向に垂直な断面を表した説明図である。なお、図3は、室内機2が運転停止状態における説明図である。図2において、天井面Tは、室内機2が設置された室内の天井面である。壁面Kは、室内機2が設置されている壁面である。室内機2において、壁面K側にある面を室内機2の背面とする。室内機2の外観を構成する面において、背面と対向する反対側の面を前面と呼ぶ。室内機2の天井面T側にある面を天面とし、室内機2の外観を構成する面において、天面と対向する反対側の面を下面とし、図2の右側の側面を右側面とし、右側面と対向する反対側の面を左側面とする。また、室内機2の内部部品についても同様の説明をする。
図2に示されるように、室内機2は、横長の直方体状に形成された筐体60を有する。筐体60は、前面を前面パネル63、左右側面を側面パネル64、背面を背面パネル65で覆われている。前面パネル63は、壁面Kと平行に構成されており、吸込口21となっている凹部が形成されている他は、天面から下面にわたって平らな1つの平面となっている。また、前面パネル63の下端63aは、筐体60の下面の前面側の端部を構成している。下面は背面パネル65と、下面パネル66と、上下風向板27で覆われる。天面は天面パネル68で覆われており、天面パネル68は格子状の開口部を備え、これが吸込口21aとなる。前面パネル63の筐体60の高さ方向の中央付近にもスリットが形成されており、吸込口21bとなっている。下面パネル66は、室内の床面に平行になっている。なお、室内機2の筐体60は、横長の直方体状に限定されず、空気を吸い込むための吸込口21と、空気を吹き出すための吹出口22がそれぞれ一箇所以上設けられている箱状であれば、図2の形状のみに限定されない。吸込口の位置や形状は必要とする風量やデザインに応じて、天面だけに設けても良いし、前面だけに設けても良い。また、吹出口22についても、筐体60の真下方向に開口している形態に限定されず、筐体60の前面側に向いて斜めに開口されていても良い。
ただし、図2に示された実施の形態1の室内機2のように、室内機2を横長の直方体状とし、かつ吹出口22を筐体60の下面のみに設け、吹出口を前面パネル側に寄せて配置した場合は、運転停止時の室内機2を前面から見た時に吹出口22が見えず、意匠性を向上させることができる。さらに、運転時、空気を吹出す角度を下向きに向け易くなり、空気を床面まで到達させることができる。
図3に示されるように、筐体60の内部には、図示されていないモータの駆動によって空気の流れを生じさせる室内送風機5が収納されている。室内送風機5の天面側及び前面側の周囲は室内熱交換器4が配置されている。室内送風機5の下側には吹出口22につながる風路40が形成されている。吹出口22の前面壁22bには、風路40の吹出口22に至る手前に、左右の風向を調整するために左右風向板30が設置されている。吹出口22には上下の風向を調整するための上下風向板27及び上下風向補助板31がそれぞれ設けられている。また、室内熱交換器4の上流にはフィルター37が配置され、室内熱交換器4の下にはドレンパン38を配置し、室内熱交換器4で発生する凝縮水を回収する。
<風路40及び吹出口22>
風路40は、背面側にある背面壁22aと前面側にある前面壁22bとを備える。背面壁22aは、室内送風機5の背面側から下方向に向けて延び、室内送風機5の下側へ回り込むように形成され、吹出口22に至る。つまり、背面壁22aは、室内送風機5の背面側から前面方向に向かって斜面を形成し、背面壁22aの終端22abが、下面パネル66の内部側に接して位置している。
一方、吹出口22の前面壁22bは、その起点22baが室内送風機5の直下の前面寄りに位置しており、そこから前面側へ向けて斜め下方向に延び吹出口22に至る。前面壁22bの終端22bb、つまり、吹出口22側の端部は、室内機2の前面パネル63の下端63aのすぐ裏側に位置する。
図5は、図1の室内機2の吹出口構成部の外観を示す図である。図5は、吹出口構成部から上下風向板27、上下風向補助板31を外した状態の外観図であり、室内機2の下面側から見た状態の図である。吹出口22には、複数の左右風向板30が設置されている。複数の左右風向板30は、左右風向板連結棒72、連結部76、左右風向板駆動用モータ連結棒75によって、左右風向板駆動用モータ54と連結されている。左右風向板駆動用モータ54は、回転により、左右風向板連結棒72を左右に移動させ、左右風向板30の向きを変更することができる。上下風向板駆動用モータ51は、上下風向板27を回動させる。上下風向補助板駆動用モータ53は、上下風向補助板31を駆動させる。上下風向板27と上下風向補助板31とは、それぞれ個別のモータにより独立した回転動作を行うことができる。
<上下風向板27>
上下風向板27は、回転軸32aに取り付けられており、回転軸32aを中心に回動可能に支持されている。回転軸32aは、吹出口22の背面側に位置し、吹出口22の背面壁22aの近傍に配置されており、背面壁22aの終端22abから隙間29をもって配置されている。また、回転軸32aは、吹出口22の内部に配置されている。運転時においては吹出口22の下方向に上下風向板27が開き、吹出風は吹出口22と隙間29の両方から吹き出すことになる。上下風向板27と吹出口22の内部の前面壁22bとは対向して配置され、対向するその間の空間は吹出風の主流F1の吹出流路となる。上下風向板27は、吹出口22の長手方向に沿って延びる板状部27aとその板状の部分から凸している支持部材32を備えている。支持部材32は、回転軸32aに取り付けられている。上下風向板27は、支持部材32を介して板状部27aを上下方向に動かし、吹出口22から吹出される空気の風向を上下方向に変更する。図4に示されるように、上下風向板27は、運転時には回転軸33を中心に下側に回転し、吹出口22を開けるとともに、回転する角度が調整され、吹き出される風の上下方向を調整する。吹出口22から吹き出す吹出風を主流F1と呼び、隙間29から吹き出す吹出風を副流F2と呼ぶ。上下風向板27が開いた時、上下風向板27は、吹出口22の下部において吹出風の主流F1をガイドする。
上下風向板27の板状部27aの吹出風の主流F1側の面は、吹出風を案内する2つの面を有し、吹出流路を形成している。吹出風を案内する2つの面は、それぞれ、吹出風の主流F1の上流側に配置されている面を上流側ガイド面26aと、上流側ガイド面26aに対し下流側に配置されている面を下流側ガイド面26bと呼ぶ。下流側ガイド面26bは、上流側ガイド面26aに対し、吹出流路の側に配置されている。上下風向板27は、上流側ガイド面26aと下流側ガイド面26bとの間に段差28が形成されている。段差28は、例えば、斜面又は曲面又はこれらの組み合わせにより、なだらかな面に形成されている。実施の形態1においては、段差28は、上流側ガイド面26aに沿って流れる吹出風を表面からはく離させずに下流側ガイド面26bに導けるように曲率の大きい曲面を接続してS字形状に形成されている。段差28は、板状部27aの中央より風下側に配置されている。また、上下風向板27は、先端にテーパー面25を有する。テーパー面25は、上下風向板27において吹出風の主流F1側の面にあり、下流側ガイド面26bとなだらかに接続されている。実施の形態1においては、下流側ガイド面26bとテーパー面25とは、曲面により接続されている。なお、実施の形態1において上流側ガイド面26a及び下流側ガイド面26bは、平面として表されているが、吹出風を案内できれば曲面であっても良い。
図3に示されている室内機2は運転停止状態であり、上下風向板27は、吹出口22を覆うように構成されている。上下風向板27の板状部27aの先端部は、室内機2の運転停止状態においては、吹出口22の開口部の前面側の端、つまり前面壁22bの終端22bbに届くように構成されている。上下風向板27の板状部27aは、吹出口22を閉じて、内部が視認できないように構成されている。また、上下風向板27の回動の中心となる回転軸32aは、運転停止状態においては板状部27aの上部に配置されている。
この上下風向板27は、図5に示される上下風向板駆動用モータ51が駆動されることによって、回転軸32aを中心に上側構造当たり(全閉状態)から下側構造当たり(全開状態)までの範囲を回動できるようになっている。上下風向板27の先端は、回転軸32aを中心として、円軌道を描いて回動する。
<上下風向補助板31>
吹出口22の前面側であり上下風向板27に対し上方に、前面壁22bが位置している。前面壁22bの空気流路側の面の近傍に上下風向補助板31を回転させる回転軸33が配置されている。回転軸33は、吹出口22の開口部から筐体内部側に入った位置に配置されており、上下風向板27が吹出口22を覆った時にはその上部に位置する。上下風向補助板31の板状部31aは、回転軸から回転半径方向に延びる腕部34の先端に設けられている。上下風向補助板31は、回転軸33の周りの回転方向に沿った方向に板状部31aの面を略平行にするように設置されている。つまり、上下風向補助板31の板状部31aは回転軸33の方に面を向けている。
上下風向補助板31は、回転軸33の回りを筐体60の前後方向に回動することができる。図3に示される様に、上下風向補助板31は、運転停止状態では吹出口22の内部に収納されており、板状部31aは端部を下方に向けて、風路40の一部を塞ぐよう収納されているが、図4に示される様に、運転状態においては吹出口22の下端から下部に突出した位置に板状部31aの全体を突出させて、板状部31aが略水平になるように位置させることができる。また、上下風向補助板31は、その板状部31aが吹出口22の長手方向、つまり室内機2の左右方向に沿って伸びており、吹出口22から吹き出される吹出風の主流F1の上下方向の風向を変更することができる。上下風向補助板31の板状部31aは、上下風向板27の板状部27aとともに吹出流路を形成する。なお、実施の形態1において、上下風向補助板31の板状部31aは、曲面を有する板状に形成されているが、吹出風を案内できれば平板状であっても良い。
この上下風向補助板31は、図5に示される上下風向補助板駆動用モータ53が駆動されることによって、回転軸33を中心に、図3に示されているような収納状態である後側構造当たり状態から前側構造当たり状態までの範囲を回動できるようになっている。前側構造当たり状態は、図4に示されている上下風向補助板31の位置から更に前側に回動されて、腕部34が前面壁22bの終端22bbに当たる状態である。上下風向補助板31の先端は、回転軸33を中心として、円軌道を描いて回動する。
<上下風向板27と上下風向補助板31との位置関係>
図3及び図4に示される様に、上下風向補助板31の回転軸33は、吹出口22内部の前側に位置し、上下風向板27の回転軸32aは、吹出口22内部の背面側に位置する。図3に示される様に、運転停止状態において、上下風向板27は、その板状部27aを水平にし、吹出口22を覆う。また、上下風向補助板31は、その板状部31aを背面側に移動させ、上下風向補助板31の全体が吹出口22の内部に納まる。運転停止状態においては、上下風向補助板31は、上下風向板27の上部に配置され、回転軸33は、上下風向板27の先端側の上部に位置する。また、上下風向補助板31の板状部31aは、上下風向板27の回転軸32aの前側で、上下風向板27の板状部27aの上部に位置する。運転停止状態において、上記の様に上下風向板27と上下風向補助板31は、吹出口22に収納されることから、室内の埃が堆積することが無い。
上記の運転停止状態から、上下風向板27は、先端を筐体60の前面側から背面側に向けて回動させて、吹出口22が開いた状態になる。上下風向補助板31は、上下風向補助板31の回転する円軌道と交差しない位置まで上下風向板27が回動してから、先端を筐体60の背面側から前面側に向けて回動させる。上下風向板27の回転する軌道と上下風向補助板31の回転する軌道は、互いに交わるため、吹出口22の開閉動作や風向を変更する場合には、互いに接触しないように作動させる必要がある。だが、このように構成することにより、2枚の風向板を狭いスペースに納めつつ、吹出風を上下方向に自由に調節することができ、また室内機2の運転時は吹出流路を大きく取ることも可能になる。
<実施の形態1の室内機2の空気の流れ>
以下に、図3及び図4に基づき室内機2内の空気の流れを説明する。図4に示された吸込口21a及び吸込口21bの近傍に示された矢印Aは、吸込口から室内機2内に取り込まれる空気の流れを示す。室内機2の天面及び前面に配置されている吸込口21から吸いこまれた空気は、室内熱交換器4を通過する際に室内熱交換器4の内部を流れる冷媒と熱交換される。室内熱交換器4を通過する空気は、空気調和機1が冷房運転であれば、冷やされ、暖房運転であれば、温められる。室内熱交換器4を通過し冷媒と熱交換された調和空気は、室内送風機5に至る。室内送風機5の内部、もしくは室内送風機5と背面パネル65との隙間を通過した空気は、風路40を通過し、左右風向板30により左右方向の調整がされる。左右風向板30を通過した空気は、吹出口22に設置された上下風向板27及び上下風向補助板31に沿って、吹出口22から室内機2の前方又は下方に向かって吹き出される。
室内機2が運転状態の時には、上下風向板27は、吹出口22の開口の下端の近傍に配置されている回転軸32aの周りに回動し、吹出口22の下方に先端を移動させ、先端を室内機2の斜め下方向に向けている。その板状部27aは、回転軸32aから近い位置に配置されているため、上下風向板27が回動して吹出口22が開けられた状態でも、板状部27aの上流側端部27aaは、吹出口22の開口部に位置している。そのため、上下風向板27の板状部27aは、吹出口22の開口部を起点として筐体60の斜め下方向に突出している状態になっている。上下風向補助板31は、図3に示されている吹出口22内に収納された状態から、吹出口22の開口の下端の近傍に配置されている回転軸33の周りに回動し、吹出口22から下方に突出し、吹出風を案内する板状部31aが略水平状態になるように配置されている。上下風向補助板31は、その板状部31aが回転軸33から離れた位置に設けられているため、所定の角度回動させると板状部31aの上流側端部31aa及び下流側端部31abが吹出口22の開口部から突出した位置に移動する。このように構成されていることにより、上下風向補助板31の板状部31aは、上下風向板27の先端付近の筐体60前面側に位置することができる。つまり、上下風向板27の板状部27aが吹出流路の上流側に位置し、上下風向補助板31の板状部31aが吹出流路の下流側に位置して吹出口22の開口部から連なって配置され吹出流路を形成する。吹出風は、上下風向板27及び上下風向補助板31により案内されて、筐体60の前面側に向けて吹き出すことになる。なお、板状部31aは、吹出口22から突出して、吹出口22内部の風路の前面壁22bの終端22bbとの距離が大きいほど、吹出流路の面積が大きくなり、水平方向の気流を形成する際の風路抵抗を少なくすることができる。
上下風向板27は、図4に示される角度だけでなく、図3のように吹出口22を塞ぐ状態から真下方向に先端を向けた状態までのそれぞれの角度に停止させることができる。上下風向補助板31も、図3のように吹出口22内部に収納された状態から図4に示されている略水平の状態までのそれぞれの角度に回動させることができる。上下風向板27及び上下風向補助板31が上記の様に回動可能に設けられていることにより、運転時において、空気を吹き出す角度を下向きに向けられるだけでなく、前側にも向けることができる。図4に示された上下風向板27及び上下風向補助板31の位置の場合は、室内機2は前方向吹きの状態である。吹出風の主流F1は、上下風向板27の上流側ガイド面26a、下流側ガイド面26b、及び上下風向補助板31の板状部31aに案内され、室内機2の前面方向へ吹き出される。
図6は、図4の吹出口22周辺の拡大図である。上下風向板27の板状部27aは、水平方向と角度γを成して開かれている。吹出風は、左右風向板30を通過した後、上下風向板27の上側の面、すなわち運転停止時に筐体内部の方向に向いた面に案内されて風向が変わる主流F1と、背面壁22aの終端22abと上下風向板27の回転軸32aの周辺部との隙間29からでる副流F2に分かれる。副流F2は、隙間29から室内機2外へ出た後、コアンダ効果により上下風向板27の外側の面、すなわち運転停止時には吹出口22を塞いで意匠面となる側の面に沿って流れる。一方、主流F1は、上下風向板27の上流側ガイド面26aに当たり、上流側ガイド面26a及び下流側ガイド面26bの表面に沿った方向に流れが変更される。流れ方向が変更された主流F1は、略水平に向けられた上下風向補助板31の板状部31a上を通過して室内機2の前面方向に吹き出される。ここで、上下風向板27の下流側ガイド面26bと上下風向補助板31の板状部31aとは、上下風向板27の先端が向いている方向に吹出風が流れ込むように、隙間50を設けて配置されている。上下風向板27の表面に沿って流れる主流F1の一部は、下流側ガイド面26bを沿って流れた後に副流G1となって隙間50へと流れ込む。隙間50へ流れ込んだ副流G1は、コアンダ効果により上下風向補助板31の板状部31aの下側の面、すなわち回転軸33を向いてない側の面に沿って流れる。
この時、上下風向補助板31の板状部31aの上流側端部31aaは、下流側ガイド面26bの下流側の端部である下流側ガイド面先端部26bbよりも上流側に位置する。つまり、上下風向補助板31の板状部31aと下流側ガイド面26bとは、吹出風の流れ方向に図6に示される寸法Bだけ重なり合っている。また、上下風向補助板31の板状部31aの下側の面は、上流側端部31aaにおいて接線が下流側ガイド面26bと略平行になっている。このように構成されることにより、隙間50へ流れ込んだ副流G1は、上下風向補助板31の板状部31aの下側面に沿って流れやすくなる。また、上下風向補助板31の板状部31aの上流側端部31aaは、上流側ガイド面26aを吹出流路の下流方向に延長した仮想面上に位置する。このように構成されることにより、吹出風の主流F1は、上下風向板27と上下風向補助板31とにより形成される吹出流路を流れ、隙間50に必要以上の流量の副流G1が流れないようになっている。
上記の様に副流F2及び副流G1は、上下風向板27及び上下風向補助板31の主流F1に面する側の面と反対側の面を流れ、上下風向板27の板状部27aと上下風向補助板31の板状部31aの両面にある空気に温度差が生じないようにすることができる。つまり、空気調和機の室内機2が冷房運転を行っている際に、上下風向板27の板状部27a及び上下風向補助板31の板状部31aに暖かく湿った室内空気83が接触するのを抑えることができるため、上下風向板27及び上下風向補助板31に結露が生じるのを抑制できる。
<比較例における室内機2の空気の流れ>
図7は、図4の室内機2に対し上下風向板27の板状部27aの形状を変更した比較例の断面を表した説明図である。図8は、図7の吹出口22周辺の拡大図である。図7及び図8に示された比較例においては、実施の形態1の室内機2に対して上下風向板27の板状部27aの形状のみが異なる。図7に示されるように、比較例における上下風向板127は、吹出風の主流F1側にガイド面126とテーパー面125を有する。テーパー面125は、上下風向板127の先端側にあり、ガイド面126となだらかに接続されている。なお、上下風向板127は、実施の形態1と異なり、下流側ガイド面26b及び段差28を有していない。実施の形態1と同様に室内熱交換器4を通過し調和された空気は、風路40を通過し、左右風向板30により左右方向の調整がされる。左右風向板30を通過した空気は、吹出口22に設置された上下風向板127及び上下風向補助板31に沿って、吹出口22から室内機2の前方又は下方に向かって吹き出される。
室内機2が運転状態の時には、実施の形態1と同様に、上下風向板127は、回転軸32aの周りに回動し、吹出口22の下方に先端を移動させる。上下風向補助板31も、実施の形態1と同様に、吹出口22内に収納された状態から、回転軸33の周りに回動し、吹出口22から下方に突出し、吹出風を案内する板状部31aが略水平状態、つまり下流側端部31abと上流側端部31aaとを結んだ直線が略水平になるように移動される。吹出風は、上下風向板127及び上下風向補助板31により案内されて、筐体60の前面側に向けて吹き出すことになる。図7に示された上下風向板27及び上下風向補助板31の位置の場合は、前方向吹きの状態である。吹出風の主流F1は、上下風向板127のガイド面126、及び上下風向補助板31の板状部31aに案内され、室内機2の前面方向へ吹き出される。
図8に示される様に、吹出風は、左右風向板30を通過した後、上下風向板127の上側の面、すなわち運転停止時に筐体内部の方向に向いた面であるガイド面126に案内されて風向が変わる主流F1と、背面壁22aの終端22abと上下風向板127の回転軸32aの周辺部との隙間29から流れ出る副流F2に分かれる。副流F2は、隙間29から室内機2外へ出た後、コアンダ効果により上下風向板127の外側の面、すなわち運転停止時には意匠面となる側の面に沿って流れる。主流F1は、上下風向板127のガイド面126に当たり、ガイド面126の表面に沿った方向に流れが変更される。流れ方向が変更された主流F1は、略水平に向けられた上下風向補助板31の板状部31a上を通過して室内機2の前面方向に吹き出される。ここで、上下風向板127のテーパー面125と上下風向補助板31の板状部31aとは、主流F1の一部の空気が流れ込むように、隙間150aを設けて配置されている。しかし、図8においては、上下風向補助板31の板状部31aの上流側端部31aaは、上下風向板のガイド面126を吹出流路の下流方向に延長させた仮想面上に位置するようにされているため、隙間150aは狭くなっている。これにより、隙間150aから流れ出る副流G2が少なくなる。また、テーパー面125と上下風向補助板31の板状部の31aとにより形成される風路は、上流側から下流側にかけて拡大する形状になっており、副流G2が上下風向補助板31の板状部31aの下側の面に沿って流れにくい。これにより、暖かく湿った室内空気83が、冷房運転時に吹出風により冷却されている上下風向補助板31の板状部31aの下側の面に接触しやすくなり、結露が発生しやすくなる。
図9は、図8に対し上下風向板27の角度を変更した状態を示す図である。図9は、図8に対し、上下風向板127が下方向に開かれている。上下風向板127と水平方向とが成す角度は、図8においては角度α、図9においては角度βとなっている。角度αと角度βとは、α<βの関係になっている。図9に示される上下風向板127と上下風向補助板31の位置関係においては、隙間150bは図8における隙間150aよりも大きくなっており、図8の状態と比較して隙間150bから流れ出る副流G3の風量が大きくなる。これにより、室内空気83が上下風向補助板31の板状部31aの下側の面に接触しようとするのを抑制できるため、上下風向補助板31に発生する結露を抑制できる。しかし、上下風向補助板31の板状部31aの上流側端部31aaは、上下風向板のガイド面126を吹出流路の下流方向に延長させた仮想面上に位置していない。これにより、副流G3は、流量が大きいだけでなく、上下風向板127の角度βに近い角度で室内に吹き出されるため、室内に存在する人に直接接触する。主流F1とは異なる副流G3が室内に流れることにより、副流G3に接触した人はドラフト感を感じ、不具合の原因となる。
なお、実施の形態1における、上下風向板27は、図6に示されている運転状態において、水平方向と成す角度が角度γになっている。この角度γは、上記の図8の角度αと等しい角度である。よって、図6に示されている運転状態では、上下風向板27の角度は、図9に示される比較例における上下風向板127の角度βよりも小さく設定されていることから、副流G1は、室内にいる人に接触しにくいため、室内の人が感じるドラフト感を抑制することができる。
<実施の形態の効果>
上記の様に、図7〜図9に示された上下風向板127の形状の場合、副流G3の流量を室内にいる人に対し影響を与えない程度にしつつ、コアンダ効果によって上下風向補助板31の下側の面に沿って吹出風を流すのは困難である。よって、実施の形態1において、空気調和機1の室内機2は、背面側が室内の壁面Kに取り付けられる筐体60と、筐体60に設けられた吸込口21と、筐体60に設けられた吹出口22と、吸込口21から吹出口22に至る風路に配置された室内熱交換器4及び室内送風機5と、吹出口22に回動可能に配置され、吹出口22の下端から下部に突出した位置で吹出口22から吹き出される吹出風の吹出流路を形成し、吹出風の方向を上下に変更する上下風向板27と、吹出口22において、上下風向板27より筐体60の前面側に位置し、吹出口22の下部で吹出流路を形成し、吹出風の方向を上下に変更する上下風向補助板31と、を備える。上下風向板27は、吹出流路側に位置し吹出風の流れを案内する上流側ガイド面26aと、吹出流路側に位置し上流側ガイド面26aよりも吹出流路の下流側かつ吹出流路の外側に配置され、吹出風の流れを案内する下流側ガイド面26bと、を備え、上下風向補助板31において吹出流路の上流側に位置する上流側端部31aaは、下流側ガイド面26bよりも吹出流路の内側に位置し、かつ下流側ガイド面26bにおいて吹出流路の下流側の端部である下流側ガイド面先端部26bbよりも上流側に位置する。
このように構成されることにより、空気調和機1の室内機2は、風路抵抗を抑えながら意図する方向に吹出風の主流F1を向けることができ、また、上下風向補助板31の下側の面に吹出風の一部を流すことができる。また、下流側ガイド面26bと上下風向補助板31が、重なって位置しているため、下流側ガイド面26bと上下風向補助板31との隙間50に流れる副流G1は、コアンダ効果により上下風向補助板31の下側の面に沿って流れやすくなっている。そのため、空気調和機1が冷房運転時においても、室内空気83が冷却された上下風向補助板31に接触することが無いため、上下風向補助板31の板状部31aの下側面に発生する結露を抑制することができる。また、隙間50に流す風量を多くしなくても、上下風向補助板31の下側面に副流G1を流すことができるため、室内にいる人がドラフト感を感じるのを抑制することができる。
実施の形態1の空気調和機1の室内機2において、上下風向補助板31は、吹出流路側の上流側端部31aaが、上下風向板27の上流側ガイド面26aを吹出風の流れの下流側に延長した仮想面上に位置する。また、上下風向補助板31の上流側端部31aaは、上流側ガイド面26aと、吹出流路の下流側に所定の距離を持って位置されている。さらに、下流側ガイド面26bと上流側ガイド面26aとの間は、曲面により接続されている。
このように構成されることにより、上記の効果に加えて、上流側ガイド面26aによって案内された吹出風の主流F1は、上下風向補助板31の板状部31aにより意図する方向に吹き出される。そして、上流側ガイド面26aの表面に付着して流れる吹出風がそのまま段差28から下流側ガイド面26bに付着して流れるため、流量を必要以上に多くすることなく、効率的に上下風向補助板31の下側面に副流G1を流すことができる。これにより、室内にいる人がドラフト感を感じるのを抑制することができる。
実施の形態1の空気調和機1の室内機2において、上下風向補助板31の上流側端部31aaは、吹出流路に沿った方向の接線が、下流側ガイド面26bと平行である。また、上下風向補助板31は、下流側ガイド面26bとの間に所定の距離を持って配置される。
このように構成されることにより、下流側ガイド面26bと上下風向補助板31との隙間50に流れる副流G1は、コアンダ効果により、さらに上下風向補助板31の下側の面に沿って流れやすくなっている。そのため、上下風向補助板31の板状部31aの下側面に発生する結露を抑制する効果を更に向上させることができる。
実施の形態1の空気調和機1の室内機2において、上下風向補助板31の吹出流路の下流側に位置する下流側端部31abは、筐体前面方向に向けられる。このように構成されることにより、上記の効果を、吹出風の主流F1が正面方向に水平に吹き出される状態においても得ることができる。
実施の形態1の空気調和機1の室内機2において、上下風向板27及び上下風向補助板31は、回動する中心となる回転軸32a、33が吹出口22の内部に配置され上下風向補助板31は、吹出風を案内し吹出流路を形成する板状部31aを備え、板状部31aは、吹出口22の下部に突出して位置する。また、上下風向補助板31は、運転停止時に吹出口22内部に収納される。また、上下風向板27は、運転停止時に吹出口22を覆う。さらに、吹出口22は、筐体60の下面に開口され、上下風向補助板31は、吹出口から突出している。
このように構成されることにより、筐体60が直方体で下面に吹出口22が開口された空気調和機1において、上記に述べた効果を得ることができる。特に上下風向補助板31の板状部31aを吹出口22から突出させて位置することにより、吹出流路を大きく取ることができるため、風路抵抗を更に低減させる効果が得られる。
1 空気調和機、2 室内機、3 室外機、4 室内熱交換器、5 室内送風機、6 室外熱交換器、7 室外送風機、8 圧縮機、9 四方切換弁、10 膨張弁、11 ガス側連絡配管、12 液側連絡配管、13 冷媒回路、21 吸込口、21a 吸込口、21b 吸込口、22 吹出口、22a 背面壁、22ab 終端、22b 前面壁、22ba 起点、22bb 終端、25 テーパー面、26a 上流側ガイド面、26b 下流側ガイド面、26bb 下流側ガイド面先端部、27 上下風向板、27a 板状部、27aa 上流側端部、28 段差、29 隙間 30 左右風向板、31 上下風向補助板、31a 板状部、31aa 上流側端部、31ab 下流側端部、32 支持部材、32a 回転軸、33 回転軸、34 腕部、37 フィルター、38 ドレンパン、40 風路、50 隙間、51 上下風向板駆動用モータ、53 上下風向補助板駆動用モータ、54 左右風向板駆動用モータ、60 筐体、63 前面パネル、63a 下端、64 側面パネル、65 背面パネル、66 下面パネル、68 天面パネル、72 左右風向板連結棒、75 左右風向板駆動用モータ連結棒、76 連結部、83 室内空気、125 テーパー面、126 ガイド面、127 上下風向板、150 隙間、150a 隙間、150b 隙間、A 矢印、B 寸法、F1 主流、F2 副流、G1 副流、G2 副流、G3 副流、K 壁面、T 天井面、α 角度、β 角度、γ 角度。

Claims (11)

  1. 背面側が室内の壁面に取り付けられる筐体と、
    前記筐体に設けられた吸込口と、
    前記筐体に設けられた吹出口と、
    前記吸込口から前記吹出口に至る風路に配置された室内熱交換器及び室内送風機と、
    前記吹出口に回動可能に配置され、吹出風の方向を上下に変更する上下風向板と
    記吹出口の下方に突出した位置で前記吹出風の方向を上下に変更する上下風向補助板と、を備え、
    前記上下風向板は、
    記吹出風の流れを案内する上流側ガイド面と、
    記上流側ガイド面よりも前記吹出風の下流側かつに配置され、前記吹出風の流れを案内する下流側ガイド面と、
    前記上流側ガイド面と前記下流側ガイド面との間に形成される段差と、を備え、
    前記吹出風が前記筐体の前方向に吹き出している状態において、
    前記上下風向板は、
    前記吹出口の下方に開き、前記吹出風の吹出流路を形成し、
    前記上下風向補助板は、
    前記上下風向板より前記筐体の前面側に位置し、前記上下風向板と共に前記吹出流路を形成し、
    前記上下風向補助板において前記吹出流路の上流側に位置する上流側端部は、
    前記下流側ガイド面よりもに位置し、かつ前記下流側ガイド面の先端よりも上流側に位置かつ前記段差よりも下流側に位置する、空気調和機の室内機。
  2. 前記上下風向補助板は、
    前記上流側端部が、
    前記上下風向板の前記上流側ガイド面を前記吹出風の流れの下流側に延長した仮想面上に位置する、請求項1に記載の空気調和機の室内機。
  3. 前記上流側端部は、
    前記上流側ガイド面と、前記吹出流路の下流側に所定の距離を持って位置されている、請求項1又は2に記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記下流側ガイド面と前記上流側ガイド面との間は、
    曲面により接続されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の空気調和機の室内機。
  5. 前記上下風向補助板の前記上流側端部は、
    前記吹出流路に沿った方向の接線が、前記下流側ガイド面と平行である、請求項1〜4の何れか1項に記載の空気調和機の室内機。
  6. 前記上下風向補助板は、
    前記下流側ガイド面との間に所定の距離を持って配置される、請求項1〜5の何れか1項に記載の空気調和機の室内機。
  7. 前記上下風向補助板の前記吹出流路の下流側に位置する下流側端部は、
    前記筐体の前面方向に向けられる、請求項1〜6の何れか1項に記載の空気調和機の室内機。
  8. 前記上下風向板及び前記上下風向補助板は、
    回動する中心となる回転軸が前記吹出口の内部に配置され、
    前記上下風向補助板は、
    前記吹出風を案内し前記吹出流路を形成する板状部を備え、
    該板状部は、
    前記吹出口より下方に突出して位置する、請求項1〜7の何れか1項に記載の空気調和機の室内機。
  9. 前記上下風向補助板は、
    運転停止時に前記吹出口の内部に収納される、請求項1〜8の何れか1項に記載の空気調和機の室内機。
  10. 前記上下風向板は、
    運転停止時に前記吹出口を覆う、請求項1〜9の何れか1項に記載の空気調和機の室内機。
  11. 前記吹出口は、
    前記筐体の下面に開口され、
    前記上下風向補助板は、
    前記吹出口から突出している、請求項1〜10の何れか1項に記載の空気調和機の室内機。
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