JP2020167776A - 電動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータ収容室に配置されコモンモードチョークコイル及び複数のYコンデンサが実装される回路基板においてYコンデンサの実装面積を確保することができる電動圧縮機を提供する。【解決手段】コモンモードチョークコイル34が回路基板29に実装され、収容室S0の側壁83に沿い且つネジ81に隣接するように配置され、複数のチップコンデンサC1,C2,C3が回路基板29に実装され、電気回路上においてコモンモードチョークコイル34のリード線70bとネジ81との間に位置する。コモンモードチョークコイル34は、リード線70bが第1巻回部90と第2巻回部91とに挟まれる位置から回路基板29に向かって延びている。複数のチップコンデンサC1,C2,C3は、回路基板29に対するコモンモードチョークコイル34の投影面内に収まるように位置している。【選択図】図3

Description

本発明は、電動圧縮機に関するものである。
特許文献1に開示の電動圧縮機は、圧縮部と電動モータと駆動回路を備え、駆動回路は、電源ラインに挿入されるフィルタ回路と、電源ラインからフィルタ回路を経由して電力を受けるインバータ回路と、インバータ回路が配置される回路基板とを含む。フィルタ回路は、コイルと、ダンピング抵抗とを有し、ダンピング抵抗は、電動圧縮機の吸入冷媒により冷却される。
特開2015−48800号公報
近年、電動圧縮機へのEMCに対する要求が高まっており、結果としてフィルタ部品であるコイルが大型化している。また、より高電圧・大電流を扱う要求もあり、スイッチング素子(IPM)も大型化している。これらの背景により、コイルは基板の縁かつインバータ収容室の端に配置せざるを得ず、コイルからアース用の基板締結部材までの間の距離が短くなり、Yコンデンサを複数直列配置できる余裕がない。
本発明の目的は、インバータ収容室に配置されコモンモードチョークコイル及び複数のYコンデンサが実装される回路基板においてYコンデンサの実装面積を確保することができる電動圧縮機を提供することにある。
上記問題点を解決するための電動圧縮機は、ハウジング内に圧縮部及び電動モータが収容されるとともにインバータ収容室にインバータ装置が収容された電動圧縮機において、前記インバータ装置は、回路基板と、導電性を有し、前記回路基板を前記ハウジングに、前記回路基板の配線パターンと前記ハウジングとを電気的に接続しつつ締結する締結部材と、前記回路基板の一方の面に実装され、前記インバータ収容室の側壁に沿い且つ前記締結部材に隣接するように配置されるコモンモードチョークコイルと、前記回路基板の他方の面に実装され、電気回路上において前記コモンモードチョークコイルのリード線と前記締結部材との間に位置する複数のYコンデンサと、を備え、前記コモンモードチョークコイルは、第1巻線が隙間無く巻回された第1巻回部、及び、第2巻線が隙間無く巻回された第2巻回部を有し、前記リード線は、前記第1巻回部と前記第2巻回部とに挟まれる位置から前記回路基板に向かって延び、前記複数のYコンデンサは、前記回路基板に対する前記コモンモードチョークコイルの投影面内に収まるように位置してなることを要旨とする。
これによれば、コモンモードチョークコイルのリード線は第1巻回部と第2巻回部とに挟まれる位置から回路基板に向かって延びており、複数のYコンデンサは回路基板に対するコモンモードチョークコイルの投影面内に収まるように位置している。よって、インバータ収容室に配置されコモンモードチョークコイル及び複数のYコンデンサが実装される回路基板においてYコンデンサの実装面積を確保することができる。
本発明によれば、インバータ収容室に配置されコモンモードチョークコイル及び複数のYコンデンサが実装される回路基板においてYコンデンサの実装面積を確保することができる。
車載用電動圧縮機の概要を示す概要図。 駆動装置及び電動モータの回路図。 カバーを取り外した状態でのインバータ装置を示す正面図。 カバー及び回路基板が無い状態でのインバータ装置を示す正面図。 (a)はインバータ装置の一部正面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。 (a)はコモンモードチョークコイルの平面図、(b)はコモンモードチョークコイルの左側面図、(c)は(a)のA−A線での断面図。 (a)は比較例におけるコモンモードチョークコイルの平面図、(b)コモンモードチョークコイルの側面図。 比較例におけるインバータ装置の一部正面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。本実施形態の車載用電動圧縮機は、流体としての冷媒を圧縮する圧縮部を備えており、車載用空調装置に用いられる。即ち、本実施形態における車載用電動圧縮機の圧縮対象の流体は冷媒である。
図1に示すように、車載用空調装置10は、車載用電動圧縮機11と、車載用電動圧縮機11に対して流体としての冷媒を供給する外部冷媒回路12とを備えている。外部冷媒回路12は、例えば熱交換器及び膨張弁等を有している。車載用空調装置10は、車載用電動圧縮機11によって冷媒が圧縮され、且つ、外部冷媒回路12によって冷媒の熱交換及び膨張が行われることによって、車内の冷暖房を行う。
車載用空調装置10は、当該車載用空調装置10の全体を制御する空調ECU13を備えている。空調ECU13は、車内温度やカーエアコンの設定温度等を把握可能に構成されており、これらのパラメータに基づいて、車載用電動圧縮機11に対してON/OFF指令等といった各種指令を送信する。
車載用電動圧縮機11は、外部冷媒回路12から冷媒が吸入される吸入口14aが形成されたハウジング14を備えている。
ハウジング14は、伝熱性を有する材料(例えばアルミニウム等の金属)で形成されている。ハウジング14は、車両のボディに接地されている。
ハウジング14は、互いに組み付けられた吸入ハウジング15と吐出ハウジング16とを有している。吸入ハウジング15は、一方向に開口した有底筒状であり、板状の底壁部15aと、底壁部15aの周縁部から吐出ハウジング16に向けて起立した側壁部15bとを有している。底壁部15aは例えば略板状であり、側壁部15bは例えば略筒状である。吐出ハウジング16は、吸入ハウジング15の開口を塞いだ状態で吸入ハウジング15に組み付けられている。これにより、ハウジング14内には内部空間が形成されている。
吸入口14aは、吸入ハウジング15の側壁部15bに形成されている。詳細には、吸入口14aは、吸入ハウジング15の側壁部15bのうち吐出ハウジング16よりも底壁部15a側に配置されている。
ハウジング14には、冷媒が吐出される吐出口14bが形成されている。吐出口14bは、吐出ハウジング16、詳細には吐出ハウジング16における底壁部15aと対向する部位に形成されている。
車載用電動圧縮機11は、ハウジング14内に収容された回転軸17、圧縮部18及び電動モータ19を備えている。
回転軸17は、ハウジング14に対して回転可能な状態で支持されている。回転軸17は、その軸線方向が板状の底壁部15aの厚さ方向(換言すれば筒状の側壁部15bの軸線方向)と一致する状態で配置されている。回転軸17と圧縮部18とは連結されている。
圧縮部18は、ハウジング14内における吸入口14a(換言すれば底壁部15a)よりも吐出口14b側に配置されている。圧縮部18は、回転軸17が回転することによって、吸入口14aからハウジング14内に吸入された冷媒を圧縮し、その圧縮された冷媒を吐出口14bから吐出させるものである。なお、圧縮部18の具体的な構成は、スクロールタイプ、ピストンタイプ、ベーンタイプ等任意である。
電動モータ19は、ハウジング14内における圧縮部18と底壁部15aとの間に配置されている。電動モータ19は、ハウジング14内にある回転軸17を回転させることにより、圧縮部18を駆動させるものである。電動モータ19は、例えば回転軸17に対して固定された円筒形状のロータ20と、ハウジング14に固定されたステータ21とを有する。ステータ21は、円筒形状のステータコア22と、ステータコア22に形成されたティースに捲回されたコイル23とを有している。ロータ20及びステータ21は、回転軸17の径方向に対向している。コイル23が通電されることによりロータ20及び回転軸17が回転し、圧縮部18による冷媒の圧縮が行われる。
図1に示すように、車載用電動圧縮機11は、電動モータ19を駆動させるものであって直流電力が入力される駆動装置24と、駆動装置24を収容する収容室S0を区画するカバー25とを備えている。
カバー25は、伝熱性を有する非磁性体の導電性材料(例えばアルミニウム等の金属)で構成されている。
カバー25は、ハウジング14、詳細には吸入ハウジング15の底壁部15aに向けて開口した有底筒状である。カバー25は、開口端が底壁部15aに突き合せられた状態で、ボルト26によってハウジング14の底壁部15aに取り付けられている(接合されている)。カバー25の開口は、底壁部15aによって塞がれている。収容室S0は、カバー25と底壁部15aとによって形成されている。
収容室S0は、ハウジング14外に配置されており、底壁部15aに対して電動モータ19とは反対側に配置されている。圧縮部18、電動モータ19及び駆動装置24は、回転軸17の軸線方向に配列されている。
カバー25にはコネクタ27が設けられており、駆動装置24はコネクタ27と電気的に接続されている。コネクタ27を介して、車両に搭載された車載用蓄電装置28から駆動装置24に直流電力が入力されるとともに、空調ECU13と駆動装置24とが電気的に接続されている。車載用蓄電装置28は、車両に搭載された直流電源であり、例えば二次電池やキャパシタ等である。
図1に示すように、駆動装置24は、インバータ装置30を備えている。インバータ装置30は、回路基板29を備える。図2に示すように、コネクタ27とインバータ装置30とは2本の接続ラインEL1,EL2により電気的に接続されている。
図1に示すように、回路基板29は板状である。回路基板29は、底壁部15aに対して回転軸17の軸線方向において対向配置されている。
インバータ装置30は、電動モータ19を駆動するためのものである。インバータ装置30は、インバータ回路31(図2参照)と、ノイズ低減部32(図2参照)を備えている。インバータ回路31は、直流電力を交流電力に変換するためのものである。ノイズ低減部32は、インバータ回路31の入力側に設けられるとともにインバータ回路31に入力される前の直流電力に含まれるコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させるためのものである。
次に、電動モータ19及び駆動装置24の電気的構成について説明する。
図2に示すように、電動モータ19のコイル23は、例えばu相コイル23u、v相コイル23v及びw相コイル23wを有する三相構造となっている。各コイル23u〜23wは例えばY結線されている。
インバータ回路31は、u相コイル23uに対応するu相スイッチング素子Qu1,Qu2と、v相コイル23vに対応するv相スイッチング素子Qv1,Qv2と、w相コイル23wに対応するw相スイッチング素子Qw1,Qw2と、を備えている。各スイッチング素子Qu1〜Qw2は例えばIGBT等のパワースイッチング素子である。なお、スイッチング素子Qu1〜Qw2は、還流ダイオード(ボディダイオード)Du1〜Dw2を有している。
各u相スイッチング素子Qu1,Qu2は接続線を介して互いに直列に接続されており、その接続線はu相コイル23uに接続されている。そして、各u相スイッチング素子Qu1,Qu2の直列接続体は、両接続ラインEL1,EL2に電気的に接続されており、上記直列接続体には、車載用蓄電装置28からの直流電力が入力されている。
なお、他のスイッチング素子Qv1,Qv2,Qw1,Qw2については、対応するコイルが異なる点を除いて、u相スイッチング素子Qu1,Qu2と同様の接続態様である。
駆動装置24は、各スイッチング素子Qu1〜Qw2のスイッチング動作を制御する制御部33を備えている。制御部33は、例えば、1つ以上の専用のハードウェア回路、及び/又は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ(制御回路)によって実現することができる。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、例えば各種処理をプロセッサに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリ即ちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
制御部33は、コネクタ27を介して空調ECU13と電気的に接続されており、空調ECU13からの指令に基づいて、各スイッチング素子Qu1〜Qw2を周期的にON/OFFさせる。詳細には、制御部33は、空調ECU13からの指令に基づいて、各スイッチング素子Qu1〜Qw2をパルス幅変調制御(PWM制御)する。より具体的には、制御部33は、キャリア信号(搬送波信号)と指令電圧値信号(比較対象信号)とを用いて、制御信号を生成する。そして、制御部33は、生成された制御信号を用いて各スイッチング素子Qu1〜Qw2のON/OFF制御を行うことにより直流電力を交流電力に変換する。
ノイズ低減部32は、コモンモードチョークコイル34とXコンデンサ35を備えている。平滑コンデンサとしてのXコンデンサ35は、コモンモードチョークコイル34と共にローパスフィルタ回路36を構成する。ローパスフィルタ回路36は、接続ラインEL1,EL2上に設けられている。ローパスフィルタ回路36は、回路的にはコネクタ27とインバータ回路31との間に設けられている。
コモンモードチョークコイル34は、両接続ラインEL1,EL2上に設けられている。
Xコンデンサ35は、コモンモードチョークコイル34に対して後段(インバータ回路31側)に設けられており、両接続ラインEL1,EL2に電気的に接続されている。コモンモードチョークコイル34とXコンデンサ35とによってLC共振回路が構成されている。即ち、本実施形態のローパスフィルタ回路36は、コモンモードチョークコイル34を含むLC共振回路である。
両Yコンデンサ37,38は、互いに直列に接続されている。詳細には、駆動装置24は、第1Yコンデンサ37の一端と第2Yコンデンサ38の一端とを接続するバイパスラインEL3を備えている。当該バイパスラインEL3は車両のボディに接地されている。
Yコンデンサ37は、直列に接続した3つのチップコンデンサC1,C2,C3により構成されている。Yコンデンサ38は、直列に接続した3つのチップコンデンサC4,C5,C6により構成されている。Yコンデンサを、直列接続した複数個のコンデンサ(チップコンデンサ)で構成するのは、Yコンデンサの耐圧が高くでも低い耐圧のコンデンサ(チップコンデンサ)を直列接続すればよいからである。
また、両Yコンデンサ37,38の直列接続体が、コモンモードチョークコイル34とXコンデンサ35との間に設けられており、コモンモードチョークコイル34に電気的に接続されている。第1Yコンデンサ37の上記一端とは反対側の他端は、第1接続ラインEL1、詳細には第1接続ラインEL1のうちコモンモードチョークコイル34の第1巻線とインバータ回路31とを接続する部分に接続されている。第2Yコンデンサ38における上記一端とは反対側の他端は、第2接続ラインEL2、詳細には第2接続ラインEL2のうちコモンモードチョークコイル34の第2巻線とインバータ回路31とを接続する部分に接続されている。
車両には、車載用機器として例えばPCU(パワーコントロールユニット)39が、駆動装置24とは別に搭載されている。PCU39は、車載用蓄電装置28から供給される直流電力を用いて、車両に搭載されている走行用モータ等を駆動させる。即ち、本実施形態では、PCU39と駆動装置24とは、車載用蓄電装置28に対して並列に接続されており、車載用蓄電装置28は、PCU39と駆動装置24とで共用されている。
PCU39は、例えば、昇圧スイッチング素子を有し且つ当該昇圧スイッチング素子を周期的にON/OFFさせることにより車載用蓄電装置28の直流電力を昇圧させる昇圧コンバータ40と、車載用蓄電装置28に並列に接続された電源用コンデンサ41とを備えている。また、図示は省略するが、PCU39は、昇圧コンバータ40によって昇圧された直流電力を、走行用モータが駆動可能な駆動電力に変換する走行用インバータを備えている。
かかる構成においては、昇圧スイッチング素子のスイッチングに起因して発生するノイズが、ノーマルモードノイズとして、駆動装置24に流入する。換言すれば、ノーマルモードノイズには、昇圧スイッチング素子のスイッチング周波数に対応したノイズ成分が含まれている。
次に、コモンモードチョークコイル34の構成について図6を用いて説明する。
コモンモードチョークコイル34は、車両側のPCU39で発生する高周波ノイズが圧縮機側のインバータ回路31に伝わるのを抑制するためのものであり、特に、漏れインダクタンスをノーマルインダクタンスとして利用することでノーマルモードノイズ(ディファレンシャルモードノイズ)を除去するためのローパスフィルタ回路(LCフィルタ)36におけるL成分として用いられる。即ち、コモンモードノイズ及びノーマルモードノイズ(ディファレンシャルモードノイズ)に対応可能であり、コモンモード用チョークコイルとノーマルモード(ディファレンシャルモード)用チョークコイルとを、それぞれ、用いるのではなく1つのチョークコイルで両モードノイズに対応可能である。
なお、図面において、3軸直交座標を規定しており、図1の回転軸17の軸線方向をZ方向とし、Z方向に直交する方向をX,Y方向としている。
図6(a),(b),(c)に示すように、コモンモードチョークコイル34は、ケース50と、コア60と、第1巻線70と、第2巻線71と、を備える。コア60を収容したケース50に巻線70,巻線71が巻回されている。
コア60は、ケース50の内部に収容される。コア60は、図6(c)に示すように断面四角形状をなし、図6(a)に示すX−Y平面において全体として略長方形状の環状をなしている。
ケース50は、環状をなし、樹脂製であり、電気絶縁性を有する。ケース50は、本体部51と、壁52とを備える。本体部51は、コア60を覆っている。本体部51には、巻線70,71が巻かれる。
壁52はコア60の内周面側において、巻線70と巻線71との間にZ方向に延びるように設けられる。壁52により巻線70と巻線71とが隔てられる。
第1巻線70は、ケース50の外面に巻回されている。第2巻線71は、ケース50の外面に巻回されている。詳しくは、ケース50は、第1直線部55と第2直線部56を備え、第1直線部55と第2直線部56とは、互いに平行となるよう直線に延びている。第1直線部55に第1巻線70が巻回される。第2直線部56に第2巻線71が巻回される。両巻線70,71の巻き方向は、互いに反対方向となっている。また、第1巻線70と第2巻線71は離れつつ対向している。
図6(a)、図6(b)、図6(c)に示すように、コモンモードチョークコイル34は、第1巻線70が隙間無く巻回された第1巻回部90、及び、第2巻線71が隙間無く巻回された第2巻回部91を有する。第2巻回部91の両端(巻き始め若しくは巻き終わり)からリード線71a,71bが回路基板29に向かって延びている。第1巻回部90の一端(巻き始め若しくは巻き終わり)からリード線70aが延びるとともに第1巻回部90の他端(巻き終わり若しくは巻き始め)からリード線70bが内周側から軸方向に戻るように引き回されて軸方向での中心部分から延びている。このように、リード線70bが、第1巻回部90と第2巻回部91とに挟まれる位置から回路基板29に向かって延びている。
図3に示すように、締結部材としてのネジ81及び他の複数本のネジ82を備える。各ネジ81,82は、導電性を有する。締結部材としてのネジ81,82は、回路基板29をハウジング14に締結するためのものである。詳しくは、回路基板29を貫通するネジ81,82が吸入ハウジング15の底壁部15aに螺入されることにより回路基板29が締結される。このとき、図5(a)及び図5(b)に示すように、導電性を有するネジ81により、回路基板29の配線パターン80と、グランド側にアースされるハウジング14とが電気的に接続される状態で締結される。
図3に示すように、コモンモードチョークコイル34が回路基板29の一方の面29a(図1参照)に実装される。コモンモードチョークコイル34は、図3及び図4に示すように、収容室S0の側壁83に沿い且つネジ81に隣接するように配置される。なお、図3は、図1のカバー25を取り外した状態でのインバータ装置を示す図であり、図4は図3から回路基板29のみを除去したときの図である。
図3に示すように、複数のYコンデンサとしてのチップコンデンサC1,C2,C3,C4,C5,C6が、回路基板29の他方の面29b(図1参照)に実装される。チップコンデンサC1,C2,C3は、電気回路上(図2参照)においてコモンモードチョークコイル34のリード線70b(図2の電気回路上での点P1)と、ネジ81(図2の電気回路上での点P2)との間に位置する。
図3に示すように、チップコンデンサC1,C2,C3及びチップコンデンサC4,C5,C6は、回路基板29に対するコモンモードチョークコイル34の投影面内に収まるように位置している。
また、図4に示すように、収容室S0において回路基板29の中央部にはインバータ回路31が実装されている。インバータ回路31は、スイッチング素子Qu1,Qu2,Qv1,Qv2,Qw1,Qw2等を組み込んでモジュール化したIPMを用いている。
次に、作用について説明する。
図3において回路基板29の中央部分にインバータ回路31(IPM)を配置して最も発熱しやすい部品を優先的に冷却できるようにするとともに、インバータ回路31以外の部品をインバータ回路31の周りに配置している。特に、コモンモードチョークコイル34、及び、Yコンデンサ37,38を構成する6個のチップコンデンサC1〜C6は、収容室S0の側壁83に沿い且つネジ81に隣接するように配置される。
ここで、コモンモードチョークコイル34の巻線70における巻き始めと巻き終わりのうちの一方を巻回部の内方に引き回して取り出してリード線70bとしており、これにより、チップコンデンサC1〜C3(C4〜C6)が回路基板29に対するコモンモードチョークコイル34の投影面内に収まるように位置できる。
このようにして、コモンモードチョークコイル34のリード線70bの位置を工夫することにより回路基板29にチップコンデンサC1〜C3(C4〜C6)を実装できる面積を確保することができる。
図7(a)、図7(b)、図8は、比較例である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、コモンモードチョークコイル100はコア101に第1巻線102及び第2巻線103が巻回されており、第1巻線102の両端のリード線102a,102b及び第2巻線103の両端のリード線103a,103bを有する。図8に示すように、インバータ収容室110において回路基板111にコモンモードチョークコイル100を実装する際に、ネジScで回路基板111をハウジング112に、回路基板111の配線パターンとハウジング112とを電気的に接続する状態で締結する場合、コモンモードチョークコイル100をインバータ収容室110の側壁110aに沿い且つネジScに隣接するように配置すると、ネジScとコモンモードチョークコイル100との間にYコンデンサを実装するスペースが残されておらず、他の場所でYコンデンサを実装すると大型化を招く。つまり、コモンモードチョークコイル100がインバータ収容室110の側壁110aに寄って配置されるとともにネジScとコモンモードチョークコイル100との間が狭いと、ネジScとコモンモードチョークコイル100との間に、Yコンデンサを構成する複数のチップコンデンサを配置することができない。
これに対し本実施形態では、図6(a)、図6(b)、図6(c)に示すように、コモンモードチョークコイル34の巻線70のリード線70bを引き回して取り出すことにより図3に示すように、ネジ81とコモンモードチョークコイル34との間に、Yコンデンサを構成する複数のチップコンデンサC1〜C3(C4〜C6)を配置することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ハウジング14内に圧縮部18及び電動モータ19が収容されるとともにインバータ収容室としての収容室S0にインバータ装置30が収容された電動圧縮機としての車載用電動圧縮機11において、インバータ装置30は、回路基板29と、導電性を有し、回路基板29をハウジング14に、回路基板29の配線パターン80とハウジング14とを電気的に接続しつつ締結する締結部材としてのネジ81と、回路基板29の一方の面29aに実装され、収容室S0の側壁83に沿い且つネジ81に隣接するように配置されるコモンモードチョークコイル34と、回路基板29の他方の面29bに実装され、電気回路上においてコモンモードチョークコイル34のリード線70bとネジ81との間に位置する複数のYコンデンサとしてのチップコンデンサC1,C2,C3と、を備え、コモンモードチョークコイル34は、第1巻線70が隙間無く巻回された第1巻回部90、及び、第2巻線71が隙間無く巻回された第2巻回部91を有し、リード線70bは、第1巻回部90と第2巻回部91とに挟まれる位置から回路基板29に向かって延び、複数のチップコンデンサC1,C2,C3は、回路基板29に対するコモンモードチョークコイル34の投影面内に収まるように位置している。
よって、回路基板29に対するコモンモードチョークコイル34のリード線70bの形状(引き出し方)を工夫することで、コモンモードチョークコイル34及び複数のチップコンデンサC1〜C3が実装される回路基板29においてチップコンデンサC1〜C3の実装面積を確保することができ、回路基板29の有効実装面積を増加させ、チップコンデンサC1〜C3を搭載することが可能となる。つまり、コモンモードチョークコイル34の性能に影響することなく回路基板29での部品実装面積を増加することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 電気回路上においてコモンモードチョークコイル34のリード線70bとネジ81との間にチップコンデンサC1〜C3が位置する場合にリード線70bを第1巻回部90と第2巻回部91とに挟まれる位置から回路基板29に向かって延びるようにした。これに限ることはない。
例えば、電気回路上においてコモンモードチョークコイル34のリード線70aとネジ81との間にチップコンデンサC1〜C3が位置する場合にリード線70aを第1巻回部90と第2巻回部91とに挟まれる位置から回路基板29に向かって延びるようにしてもよい。
他にも、電気回路上においてコモンモードチョークコイル34のリード線71aとネジ81との間にチップコンデンサC4〜C6が位置する場合にリード線71aを第1巻回部90と第2巻回部91とに挟まれる位置から回路基板29に向かって延びるようにしてもよい。
他にも、電気回路上においてコモンモードチョークコイル34のリード線71bとネジ81との間にチップコンデンサC4〜C6が位置する場合にリード線71bを第1巻回部90と第2巻回部91とに挟まれる位置から回路基板29に向かって延びるようにしてもよい。
○ 図2ではYコンデンサ37が直列に接続した3つのチップコンデンサC1,C2,C3により構成されているとともにYコンデンサ38が直列に接続した3つのチップコンデンサC4,C5,C6により構成されていた。これに限ることなく、Yコンデンサ37とYコンデンサ38のうちの少なくとも一方が直列に接続した複数のコンデンサにより構成されていればよい。
○ ハウジング14内に回転軸17、圧縮部18及び電動モータ19を収容するとともに、ハウジング14に接合されたカバー25によりインバー収容室としての収容室S0を形成したが、これに限らない。例えば、ハウジングを第1ハウジング構成部材と第1ハウジング構成部材とにより構成し、第1ハウジング構成部材内に回転軸17、圧縮部18及び電動モータ19を収容するとともに、第2ハウジング構成部材によりインバー収容室としての収容室S0を形成してもよい。
○ 車載用電動圧縮機に限ることなく、車載用でない電動圧縮機に用いてもよい。
11…車載用電動圧縮機、14…ハウジング、18…圧縮部、19…電動モータ、29…回路基板、29a…一方の面、29b…他方の面、30…インバータ装置、34…コモンモードチョークコイル、70…第1巻線、70a,70b…リード線、71…第2巻線、71a,71b…リード線、80…配線パターン、81…ネジ、83…側壁、90…第1巻回部、91…第2巻回部、C1,C2,C3,C4,C5,C6…チップコンデンサ、S0…収容室。

Claims (1)

  1. ハウジング内に圧縮部及び電動モータが収容されるとともにインバータ収容室にインバータ装置が収容された電動圧縮機において、
    前記インバータ装置は、
    回路基板と、
    導電性を有し、前記回路基板を前記ハウジングに、前記回路基板の配線パターンと前記ハウジングとを電気的に接続しつつ締結する締結部材と、
    前記回路基板の一方の面に実装され、前記インバータ収容室の側壁に沿い且つ前記締結部材に隣接するように配置されるコモンモードチョークコイルと、
    前記回路基板の他方の面に実装され、電気回路上において前記コモンモードチョークコイルのリード線と前記締結部材との間に位置する複数のYコンデンサと、
    を備え、
    前記コモンモードチョークコイルは、第1巻線が隙間無く巻回された第1巻回部、及び、第2巻線が隙間無く巻回された第2巻回部を有し、
    前記リード線は、前記第1巻回部と前記第2巻回部とに挟まれる位置から前記回路基板に向かって延び、
    前記複数のYコンデンサは、前記回路基板に対する前記コモンモードチョークコイルの投影面内に収まるように位置してなることを特徴とする電動圧縮機。
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