JP7256479B2 - 車載用電動圧縮機 - Google Patents
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Description
また、車載用電動圧縮機において、前記絶縁体は、前記第1導電体における前記一対の巻線に対向する面に配置した第1絶縁体と、前記第2導電体における前記一対の巻線に対向する面に対向する面に配置した第2絶縁体とからなり、前記第1絶縁体と前記第2絶縁体とは環状をなしているとよい。
ハウジング14は、伝熱性を有する材料(例えばアルミニウム等の金属)で形成されている。ハウジング14は、車両のボディに接地されている。
回転軸17は、ハウジング14に対して回転可能な状態で支持されている。回転軸17は、その軸線方向が板状の底壁部15aの厚さ方向(換言すれば筒状の側壁部15bの軸線方向)と一致する状態で配置されている。回転軸17と圧縮部18とは連結されている。
カバー部材25は、ハウジング14、詳細には吸入ハウジング15の底壁部15aに向けて開口した有底筒状である。カバー部材25は、開口端が底壁部15aに突き合せられた状態で、ボルト26によってハウジング14の底壁部15aに取り付けられている。カバー部材25の開口は、底壁部15aによって塞がれている。収容室S0は、カバー部材25と底壁部15aとによって形成されている。
図2に示すように、電動モータ19のコイル23は、例えばu相コイル23u、v相コイル23v及びw相コイル23wを有する三相構造となっている。各コイル23u~23wは例えばY結線されている。
Xコンデンサ35は、コモンモードチョークコイル34に対して後段(インバータ回路31側)に設けられており、両接続ラインEL1,EL2に電気的に接続されている。コモンモードチョークコイル34とXコンデンサ35とによってLC共振回路が構成されている。即ち、本実施形態のローパスフィルタ回路36は、コモンモードチョークコイル34を含むLC共振回路である。
図4(a),(b),(c)に示すように、コモンモードチョークコイル34は、ケース50と、コア60と、第1の巻線70と、第2の巻線71と、環状の導電体としての金属板80と、を備える。コア60を収容したケース50に巻線70,巻線71が巻回され、巻線70,71に対し金属板80が巻かれた状態で使用される。第1の巻線70と第2の巻線71は、コモンモードチョークコイル34における一対の巻線であり、コア60に巻回される。
図6(a),(b),(c)に示すように、第1の巻線70は、ケース50の外面に巻回されている。第2の巻線71は、ケース50の外面に巻回されている。詳しくは、コア60は、第1直線部61と第2直線部62を備え、第1直線部61と第2直線部62とは、互いに平行となるよう直線に延びている。第1直線部61に第1の巻線70の少なくとも一部が巻回される。第2直線部62に第2の巻線71の少なくとも一部が巻回される。両巻線70,71の巻き方向は、互いに反対方向となっている。また、第1の巻線70と第2の巻線71は離れつつ対向している。
図7(a),(b),(c)に示すように、環状の導電体としての金属板80は、周方向において第1導電体としての第1金属板81と、第2導電体としての第2金属板82とに2分割されている。第1金属板81及び第2金属板82は、それぞれ、銅合金よりなる例えば厚さ0.5mm程度の板材が用いられる。
図3(c)に示すように、回路基板29と第1金属板81の本体部81aとの間には絶縁体120が配置されている。絶縁体120は樹脂の膜よりなり、図7(c)に示すように、第1金属板81の本体部81aにおける、回路基板29と対向する面に接着されている。
図3(b),(c)に示すように、金属板80における吸入ハウジング15の底壁部15aとの対向面には放熱グリス130が配置されている。これにより、金属板80は、吸入ハウジング15ひいてはハウジング14に熱的に結合している。
図6(a),(b),(c)に示すように、ケース50内にコア60を収納するとともに第1の巻線70及び第2の巻線71を巻回した状態から、図4(a),(b),(c)に示すように金属板80を、第1金属板81と第2金属板82との間に第1の巻線70及び第2の巻線71を挟み込むように配置し、第1金属板81の端部81eと第2金属板82の端部82eを回路基板29の貫通孔92,93に貫通するように挿入するとともに第1の巻線70及び第2の巻線71の端部81e,82eを回路基板29の貫通孔90,91に貫通するように挿入する。
まず、図10(a),(b)を用いてノーマルモード(ディファレンシャルモード)について説明する。
コモンモードチョークコイル34に導電体よりなる金属板80が存在しない場合には、ローパスフィルタ回路36(詳細にはコモンモードチョークコイル34とXコンデンサ35とを含むLC共振回路)のQ値が高くなる。このため、ローパスフィルタ回路36の共振周波数に近い周波数のノーマルモードノイズは低減されにくくなる。
(1)車載用電動圧縮機11の構成として、電動モータ19を駆動するインバータ装置30を備え、インバータ装置30は、インバータ回路31とノイズ低減部32とを備え、ノイズ低減部32は、回路基板29と、回路基板29に実装されるコモンモードチョークコイル34と、回路基板29に実装されるとともにコモンモードチョークコイル34と共にローパスフィルタ回路36を構成する平滑コンデンサとしてのXコンデンサ35と、を備える。コモンモードチョークコイル34は、環状のコア60と、コア60に巻回された一対の巻線70,71と、一対の巻線70,71の両方を覆う環状の導電体としての金属板80と、を備える。金属板80は、金属板である第1導電体としての第1金属板81と金属板である第2導電体としての第2金属板82からなり、第1導電体としての第1金属板81は、回路基板29とコア60との間に挟まれるよう配置され、第2導電体としての第2金属板82は、回路基板29とともにコア60を挟むよう配置されている。回路基板29には、一対の貫通孔92,93が形成され、第1導電体としての第1金属板81は、一対の貫通孔92,93にそれぞれ挿通される一対の第1挿通部としての端部81eを含む立設部81b,81cを有する。第2導電体としての第2金属板82は、一対の貫通孔92,93にそれぞれ挿通される一対の第2挿通部としての端部82eを含む立設部82b,82cを有する。一対の第1挿通部としての端部81eを含む立設部81b,81cと、一対の第2挿通部としての端部82eを含む立設部82b,82cは、それぞれ電気的に接続されている。
○金属板80は、銅板の他にも、アルミ板、真鍮板、ステンレス鋼材の板等で構成されていてもよい。また、銅などの非磁性金属に限らず磁性金属でもよい。ここで、金属板80は鉄のような磁性金属を用いた場合には誘導電流が流れることに伴いさらに磁束が生じるので悪影響を及ぼす可能性があるので、非磁性金属が好ましい。
〇はんだSを介するだけでなく、立設部81b,81cと立設部82b,82cが直接接触することで、第1金属板81と第2金属板82が電気的に接続されていてもよい。また、はんだSを介することなく、立設部81b,81cと立設部82b,82cが直接接触することのみで、第1金属板81と第2金属板82が電気的に接続されていてもよい。
このように、板厚が一様な部品の場合、放熱部材と接していない面(図3(c)での上側面)では渦電流による発熱を逃がしづらいので、工夫をする。つまり、2部品構成のため、求められる放熱性等のスペックに応じて、例えば放熱部材と接する第2金属板82に対して放熱部材と接しない第1金属板81の板厚や材料自体を変えることができ、放熱に対するロバスト性向上が図られる。
Claims (5)
- 流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動する電動モータと、
前記電動モータを駆動するインバータ装置と、を備え、
前記インバータ装置は、
インバータ回路と、
前記インバータ回路の入力側に設けられるとともに前記インバータ回路に入力される直流電流に含まれるコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させるノイズ低減部と、を備え、
前記ノイズ低減部は、
回路基板と、
前記回路基板に実装されるコモンモードチョークコイルと、
前記回路基板に実装されるとともに前記コモンモードチョークコイルと共にローパスフィルタ回路を構成する平滑コンデンサと、を備え、
前記コモンモードチョークコイルは、
環状のコアと、
前記コアに巻回された一対の巻線と、
前記一対の巻線の両方を覆う環状の導電体と、を備え、
前記導電体は、金属板である第1導電体と金属板である第2導電体からなり、
前記第1導電体は、前記回路基板と前記コアとの間に挟まれるよう配置され、
前記第2導電体は、前記回路基板とともに前記コアを挟むよう配置され、
前記回路基板には、一対の貫通孔が形成され、
前記第1導電体は、前記一対の貫通孔にそれぞれ挿通される一対の第1挿通部を有し、
前記第2導電体は、前記一対の貫通孔にそれぞれ挿通される一対の第2挿通部を有し、
前記一対の第1挿通部と前記一対の第2挿通部は、それぞれ電気的に接続されている
ことを特徴とする車載用電動圧縮機。 - 前記一対の第1挿通部と前記一対の第2挿通部は、前記一対の貫通孔を通して前記回路基板から突出した状態で、はんだ付けされている
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用電動圧縮機。 - 前記第1導電体と前記一対の巻線との間及び前記第2導電体と前記一対の巻線との間に絶縁体を介在させてなる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車載用電動圧縮機。 - 前記絶縁体は、前記第1導電体における前記一対の巻線に対向する面に配置した第1絶縁体と、前記第2導電体における前記一対の巻線に対向する面に配置した第2絶縁体とからなり、
前記第1絶縁体と前記第2絶縁体とは環状をなしている
ことを特徴とする請求項3に記載の車載用電動圧縮機。 - 前記第1導電体及び前記第2導電体は、前記回路基板と、はんだ付けされている
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の車載用電動圧縮機。
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JP2001093757A (ja) | 1999-09-27 | 2001-04-06 | Tdk Corp | 表面実装用コモンモードチョークコイル |
US20100079228A1 (en) | 2008-09-30 | 2010-04-01 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | Power electronic module with an improved choke and methods of making same |
JP2017188681A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-12 | 株式会社豊田自動織機 | 車載用の電力変換装置 |
JP2019180220A (ja) | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 株式会社豊田自動織機 | 車載用電動圧縮機 |
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