JP2020083485A - チェーン式集材システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 集材作業が行われる山林の地形に合わせて、チェーン駆動装置を容易に設置することができるようにする。【解決手段】 頂側の立ち木2A,2Bに固定して設けられた頂側チェーン用固定滑車12A,12Bと、頂側チェーン用固定滑車12A,12Bに掛けられ無端状に連結されたループ状チェーン14と、頂側チェーン用固定滑車12A,12Bと離れた麓側に設けられループ状チェーン14を周回駆動させるチェーン駆動装置21と、伐採木3を保持するワイヤロープ31に繋がれてループ状チェーン14の任意の位置に取付可能な牽引用フック30とを備えている。この上で、チェーン駆動装置21は、油圧ショベル17に設けられたフロント装置20のアーム20C先端部に取付ける構成としている。【選択図】 図1

Description

本発明は、山林で伐採した伐採木を搬送して集めるためのチェーン式集材システムに関する。
一般に、山林で伐採した伐採木を所定の場所に集める集材作業としては、例えば、山林の各立ち木に滑車を設置し、各滑車に無端状のワイヤロープを主索として掛け、このワイヤロープに伐採木を吊り掛けて搬送する、所謂、ジグザク集材が用いられる。このジグザグ集材において、伐採木をワイヤロープに吊り掛けるには、ワイヤロープを全長に亘って緩めた状態で、ワイヤロープ全長の重量に抗してワイヤロープの一部を伐採木の近くまで引っ張らなくてはならず、労力と手間を要する。そこで、伐採木の集材作業時に伐採木を容易に吊り掛けることができるように、ワイヤロープに代えて主索としてチェーンを用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−192696号公報
ところで、特許文献1では、チェーンを周回駆動させるチェーン駆動装置を、チェーンの途中に設ける構成としている。この場合、集材作業が行われる山林は、傾斜面が多くチェーン駆動装置を設置するための平坦な地面を探すのが困難となっている。しかも、チェーン駆動装置は、チェーン駆動装置にチェーンが入る方向、チェーン駆動装置からチェーンが出る方向に応じて設置方向を調整する必要があり、チェーン駆動装置の設置作業に多大な労力がかかるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、集材作業が行われる山林の地形に合わせて、チェーン駆動装置を容易に設置することができるようにしたチェーン式集材システムを提供することにある。
本発明は、一方の構造物に固定して設けられたチェーン用固定滑車と、前記チェーン用固定滑車に掛けられ無端状に連結されたループ状チェーンと、前記チェーン用固定滑車と離れた他方に設けられ前記ループ状チェーンを周回駆動させるチェーン駆動装置と、伐採木を保持する索状に繋がれて前記ループ状チェーンの任意の位置に取付可能な牽引用フックと、を備えてなるチェーン式集材システムにおいて、前記チェーン駆動装置は、油圧ショベルに設けられたフロント装置のアーム先端部に取付けられている。
本発明によれば、集材作業が行われる山林の地形に合わせて、チェーン駆動装置を容易に設置することができる。
本発明の実施の形態によるチェーン式集材システムを模式的に示す全体構成図である。 図1中の油圧ショベルおよびチェーン駆動装置を拡大して示す正面図である。 図2の油圧ショベルおよびチェーン駆動装置を示す平面図である。 チェーン駆動装置をアームの先端部と一緒に拡大して示す正面図である。 チェーン駆動装置をアームの先端部と一緒に拡大して示す平面図である。 チェーン駆動装置のチェーンガイドローラ部を緩やかな斜面に合わせて傾斜させた状態を示す正面図である。 チェーン駆動装置のチェーンガイドローラ部を急な斜面に合わせて傾斜させた状態を図6と同様位置から示す正面図である。 図4中のチェーン駆動用スプロケットをループ状チェーンの一部と一緒に示す正面図である。 図8のチェーン駆動用スプロケットを図8中の矢示IX−IX方向から見た矢示図である。 図1中の牽引用フックを単体で拡大して示す正面図である。 牽引用フックを図10中の矢示XI−XI方向から見た断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るチェーン式集材システムについて、図1ないし図11に従って詳細に説明する。
まず、本実施の形態によるチェーン式集材システムが用いられる作業現場の一例について述べる。
図1において、作業現場となる山林の斜面1には、多くの立ち木2が生えている。これらの立ち木2は、計画的に伐採され、伐採された伐採木3は、後述のチェーン式集材システム11によって集められる。また、伐採作業が行われる斜面1の麓側には、チェーン式集材システム11によって集められた伐採木3が置かれる土場4と、後述の油圧ショベル17が設置されるショベル設置面5とが設けられている。
この場合、ショベル設置面5としては、頂側の立ち木2A,2B、麓側の立ち木2C,2D、土場4との位置関係を考慮して後述のループ状チェーン14を良好な状態で張ることができる位置で、平坦に近い地面が選択されている。しかし、山林の斜面1には、平坦に近い地面が少なく、平坦な地面を作ることができる場所も限られている。これにより、ループ状チェーン14を良好な状態で張るために、油圧ショベル17を移動し、またフロント装置20を動作させることにより、チェーン駆動装置21の向き(ループ状チェーン14が出入りする向き)を工夫している。
次に、本実施の形態によるチェーン式集材システム11の構成およびチェーン式集材システム11を用いた伐採木3の集材作業の一例について説明する。
チェーン式集材システム11は、山林の斜面1で伐採した伐採木3を搬送して集める。チェーン式集材システム11は、チェーン用固定滑車12A,12B、ループ状チェーン14、油圧ショベル17、チェーン駆動装置21、牽引用フック30を含んで構成されている。
チェーン用固定滑車としての頂側チェーン用固定滑車12A,12Bは、ループ状チェーン14が掛けられる。一方で、各頂側チェーン用固定滑車12A,12Bのうち、少なくともいずれか一方のチェーン用固定滑車には、ループ状チェーン14を斜面1の頂側に引っ張るための索条としてのワイヤロープ(図示せず)が掛けられる。
ここで、山林の斜面1で伐採した伐採木3を搬送する場合、斜面1の頂側では、ループ状チェーン14の延び方向と交差する方向に離間した構造物としての2本の立ち木2A,2Bが選択される。一対の頂側チェーン用固定滑車12A,12Bは、頂側チェーン用固定滑車12Aが立ち木2Aに固定して設けられ、頂側チェーン用固定滑車12Bが立ち木2Bに固定して設けられている。
麓側チェーン用固定滑車13A,13Bは、各頂側チェーン用固定滑車12A,12Bと同様に、ループ状チェーン14やワイヤロープが掛けられる。一対の麓側チェーン用固定滑車13A,13Bは、各頂側チェーン用固定滑車12A,12Bから斜面1の麓側に離れた土場4、ショベル設置面5の近傍に位置する2本の立ち木2C,2Dに固定して設けられている。この2本の立ち木2C,2Dは、ループ状チェーン14の延び方向と交差する方向に離間したものが選択されている。
このように、本実施の形態では、ループ状チェーン14の延び方向と交差する方向に離間した各頂側チェーン用固定滑車12A,12Bおよび各麓側チェーン用固定滑車13A,13Bにループ状チェーン14を掛けている。これにより、ループ状チェーン14が周回駆動したときの、頂側から麓側に向かう集材方向Aと、麓側から頂側に向かう戻り方向Bとで伐採木3やワイヤロープ31が干渉するのを防止している。
なお、各頂側チェーン用固定滑車12A,12Bと油圧ショベル17のチェーン駆動装置21との間でループ状チェーン14を張ることができる場合には、麓側チェーン用固定滑車13A,13Bを省略することもできる。
ループ状チェーン14は、各チェーン用固定滑車12A,12B,13A,13Bと後述するチェーン駆動装置21のチェーン駆動用スプロケット23に掛けられる。ループ状チェーン14は、リンクチェーン15とチェーン接続カップリング16とにより構成されている。
リンクチェーン15は、多数個のリンクを連結して形成されている。このリンクチェーン15を形成する各リンクは、チェーン駆動装置21のチェーン駆動用スプロケット23、チェーンガイドローラ部28に掛けられた状態に応じ、横向きリンク15Aと縦向きリンク15Bとに区別される。リンクチェーン15は、チェーン駆動装置21と各チェーン用固定滑車12A,12B,13A,13Bとに亘って掛け渡される長さ寸法に設定されている。
チェーン接続カップリング16は、リンクチェーン15でループを形成し、このときに隣合うリンクチェーン15の端部を連結するものである。これにより、チェーン接続カップリング16は、ループ状チェーン14を無端状に連結することができる。図8に示すように、チェーン接続カップリング16は、3個分のリンクと同等の長さ寸法をもった長円部材として形成されている。また、図9に示すように、チェーン接続カップリング16は、後述のチェーン駆動用スプロケット23の円弧形状に沿うことができるように、長さ寸法の中間部が屈曲自在となっている。
図1に示すように、油圧ショベル17は、頂側チェーン用固定滑車12A,12Bと離れた他方、即ち、ショベル設置面5に設置されている。図2、図3に示すように、油圧ショベル17は、前,後方向に自走が可能な下部走行体18と、下部走行体18上に旋回動作が可能に設けられた上部旋回体19と、上部旋回体19の前部に設けられたフロント装置20とにより構成されている。下部走行体18には、排土板18Aが設けられ、この排土板18Aは、ショベル設置面5で油圧ショベル17を安定させるのに寄与している。
フロント装置20は、上部旋回体19の前部に左,右方向に揺動可能に取付けられたスイングポスト20Aと、スイングポスト20Aの上部に上,下方向に回動可能に取付けられたブーム20Bと、ブーム20Bの先端部に上,下方向に回動可能に取付けられたアーム20Cと、アーム20Cの先端部に上,下方向に回動可能に取付けられた駆動装置ブラケット20Dと、スイングポスト20Aとブーム20Bとの間に設けられたブームシリンダ20Eと、ブーム20Bとアーム20Cとの間に設けられたアームシリンダ20Fと、アーム20Cと駆動装置ブラケット20Dとの間に設けられた駆動装置シリンダ20Gと、駆動装置シリンダ20Gと駆動装置ブラケット20Dとの間に設けられたリンク機構20Hとを含んで構成されている。
図6、図7に示すように、駆動装置ブラケット20Dは、基端側がアーム20Cの先端部に回動可能に取付けられ、先端側には、取付孔(図示せず)が左,右方向に貫通して設けられている。この取付孔には、チェーン駆動装置21のチェーンガイドローラ部28が上,下方向に回動可能に取付けられている。また、駆動装置ブラケット20Dの取付孔よりも上側位置には、チェーン駆動装置21のベース部材22が一体的に取付けられている。さらに、駆動装置ブラケット20Dには、チェーンガイドローラ部28の地面に対する角度を30度と45度で位置決めするための位置決め孔20D1,20D2が設けられている。
さらに、油圧ショベル17には、チェーン駆動装置21を油圧ショベル17から離れた位置で操作することができる有線式または無線式のコントローラ17A(図1中に図示)が設けられている。このコントローラ17Aは、例えば、土場4において搬送されてきた伐採木3をループ状チェーン14から切り離すときに、作業者が遠隔操作でチェーン駆動装置21を停止させることができ、その後運転を再開させることができる。また、複数台のコントローラ17Aを用意し、頂側の作業者に持たせることにより、ループ状チェーン14に対して伐採木3を掛けるときに、遠隔操作でチェーン駆動装置21を操作することができる。
次に、本実施の形態の特徴部分となるチェーン駆動装置21の構成について詳細に説明する。
チェーン駆動装置21は、頂側チェーン用固定滑車12A,12Bと離れた他方に設けられ、ループ状チェーン14を周回駆動させる。具体的には、チェーン駆動装置21は、斜面1の麓側のショベル設置面5に設置された油圧ショベル17のフロント装置20の先端部、即ち、アーム20Cの先端部に位置する駆動装置ブラケット20Dに取付けられている。
チェーン駆動装置21は、後述のチェーン駆動用スプロケット23、チェーン摺動部25、ウインチドラム26、チェーンガイドローラ部28およびアンカ部29によってループ状チェーン14を周回駆動させる。
ベース部材22は、アーム20C先端部の駆動装置ブラケット20Dに固定的に取付けられている。図4に示すように、ベース部材22は、駆動装置ブラケット20Dの長手方向の中間部から駆動装置ブラケット20Dと直交した上,下方向の上側に向けて延びている。図5に示すように、ベース部材22は、左,右方向にも延びて設けられ、その両端位置には、アンカ部29がそれぞれ設けられている。なお、本実施の形態ではベース部材22は、駆動装置ブラケット20Dの長手方向の中間部から駆動装置ブラケット20Dと直交した上,下方向の上側に向けて延びている構成としたが、それに限らず、ベース部材22が、駆動装置ブラケット20Dの長手方向の中間部から駆動装置ブラケット20Dと直交した上,下方向の下側に向けて延びている構成としてもよい。
チェーン駆動用スプロケット23は、ベース部材22を挟んでアーム20Cと反対側に位置して、ベース部材22に回転可能に取付けられている。チェーン駆動用スプロケット23は、ループ状チェーン14が掛けられ、回転することでループ状チェーン14を引き込み、また送り出す。チェーン駆動用スプロケット23は、前,後方向に延びる回転軸(図示せず)を介してベース部材22に取付けられている。
図6、図7に示すように、回転軸の軸線O1−O1は、チェーン駆動装置21の稼働時には水平方向(ショベル設置面5と平行)に近い方向に延びて配置されている。図2に示すように、フロント装置20のアーム20Cは、その長手方向に延びる直線O2−O2を有している。この上で、チェーン駆動用スプロケット23の回転軸の軸線O1−O1は、アーム20Cの直線O2−O2と同一の面内に配置されている。具体的には、図3に示すように、チェーン駆動用スプロケット23の回転軸の軸線O1−O1とアーム20Cの直線O2−O2とは、平面視で一直線上に配置されている。
図8に示すように、チェーン駆動用スプロケット23は、ベース部材22に対面して配置され内周側に回転軸が取付けられる円盤部23Aと、円盤部23Aの外周面23Bと、外周面23Bに周方向に間隔をもって配置された複数個の横向きリンク嵌合部23Cと、外周面23Bの前,後方向(板厚方向)の中間部に位置して各横向きリンク嵌合部23Cを分断するように全周に亘って凹陥された溝部23Dとを有している。各横向きリンク嵌合部23Cの間隔寸法は、ループ状チェーン14のリンクチェーン15の各リンク(15A,15B)のピッチに対応している。
各横向きリンク嵌合部23Cには、ループ状チェーン14を構成するリンクチェーン15の横向きリンク15Aが嵌合される。従って、各横向きリンク嵌合部23Cは、横向きリンク15Aの外形形状に対応してO字状の凹部として形成されている。各横向きリンク嵌合部23Cの深さ寸法は、横向きリンク15Aが確実に収まる寸法(横向きリンク15Aの線径寸法と同等な寸法)に設定されている。また、溝部23Dには、リンクチェーン15の縦向きリンク15Bの一部が収容される。このときに、溝部23Dは、各横向きリンク嵌合部23Cに横向きリンク15Aが嵌合した状態で、縦向きリンク15Bが接触しない十分な深さ寸法を有している。これにより、各縦向きリンク15Bの摩耗を防止している。
チェーン駆動用スプロケット23は、各横向きリンク嵌合部23Cを挟んで径方向の外側に延びた一対の鍔部23Eを有している。各鍔部23Eの外径寸法は、外周面23Bよりもチェーン接続カップリング16の線径寸法以上の寸法に設定されている。これにより、各鍔部23Eは、横向きリンク嵌合部23Cに嵌合することができないチェーン接続カップリング16を起因とするループ状チェーン14の脱線を防止することができる。
ここで、図4、図6、図7に示すように、チェーン駆動用スプロケット23は、その軸線O1−O1が水平方向に延びるように配置されているから、ループ状チェーン14は、チェーン駆動用スプロケット23の上側の半分、即ち、軸線O1−O1から上側に位置する約180度の範囲の各横向きリンク嵌合部23Cに嵌合状態で係合している。従って、チェーン駆動用スプロケット23に対し、ループ状チェーン14を十分な角度範囲で係合させることができる上に、ループ状チェーン14がチェーン駆動用スプロケット23に対して出入りする方向を、ループ状チェーン14の自重(重力方向)が作用する上,下方向にすることができる。これにより、チェーン駆動用スプロケット23に対しループ状チェーン14が絡まないように円滑に出し入れすることができる。
油圧モータ24は、ベース部材22に設けられている。油圧モータ24は、油圧ショベル17の油圧ポンプ(図示せず)から圧油が供給されることにより、チェーン駆動用スプロケット23等を正回転および逆回転させる。なお、油圧モータ24に代えて電動モータを用いることもできる。
チェーン摺動部25は、チェーン駆動用スプロケット23と隣接して設けられている。チェーン摺動部25は、ベース部材22と反対側となるチェーン駆動用スプロケット23の前側位置に、当該チェーン駆動用スプロケット23に一体的に取付けられている。チェーン摺動部25では、ループ状チェーン14が無係合状態(ループ状チェーン14が滑っている状態)で摺動する。例えば、チェーン摺動部25は、チェーン駆動用スプロケット23の外周面23Bよりも小径な外周面として形成された摺動面25Aと、摺動面25Aの前端部から径方向の外側に延びた鍔部を兼ねるドラム取付部25Bとを備えている。ドラム取付部25Bには、板厚方向に貫通したボルト挿通孔(図示せず)が周方向に間隔をもって複数個設けられている。
これにより、チェーン摺動部25は、ループ状チェーン14を斜面1に引き出すときに、ループ状チェーン14を摺動面25Aで摺動させることにより、チェーン駆動用スプロケット23の回転、停止と無関係に、ループ状チェーン14が引き出されるのを許すことができる。
ウインチドラム26は、チェーン駆動用スプロケット23の回転軸の軸線O1−O1と同軸に設けられている。ウインチドラム26は、ループ状チェーン14を斜面1の頂側に引っ張るときに使用するワイヤロープ(図示せず)が巻回して掛けられている。ウインチドラム26は、ワイヤロープが巻回される円筒状の胴部26Aと、胴部26Aの軸方向の両端部に拡径して設けられた前鍔部26Bおよび後鍔部26Cとにより構成されている。チェーン摺動部25のドラム取付部25Bに対面する後鍔部26Cには、ドラム取付部25Bの各ボルト挿通孔に対応して複数個のボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。
ここで、ウインチドラム26の後鍔部26Cの各ボルト挿通孔とチェーン摺動部25のドラム取付部25Bの各ボルト挿通孔とに亘って固定部材としてのボルト・ナット27を締結する。これにより、ウインチドラム26は、チェーン摺動部25を介してチェーン駆動用スプロケット23に対して一体に回転することができる。この状態では、ウインチドラム26は、油圧モータ24によって回転駆動することができ、ワイヤロープを巻取ることができる。
一方、ウインチドラム26の後鍔部26Cの各ボルト挿通孔とチェーン摺動部25のドラム取付部25Bの各ボルト挿通孔とからボルト・ナット27を取外す。これにより、ウインチドラム26は、チェーン摺動部25、チェーン駆動用スプロケット23に対して別体に回転することができる。この状態では、自由に回転可能なウインチドラム26に巻回されているワイヤロープを人力で引っ張って巻き出すことができる。
チェーンガイドローラ部28は、チェーン駆動装置21の一部を構成するもので、アーム20Cの先端部に設けられている。チェーンガイドローラ部28は、チェーン駆動用スプロケット23に対してループ状チェーン14が出入りするときの出入り口に向けてループ状チェーン14をガイドする。
チェーンガイドローラ部28は、チェーン駆動装置21の下側に位置して前,後方向に延びて設けられた角枠状のガイドフレーム28Aと、ガイドフレーム28Aの前,後方向に間隔をもって左,右方向に延び、ガイドフレーム28Aに回転可能に取付けられた前回転軸28Bおよび後回転軸28Cと、各回転軸28B,28Cの端部に取付けられたボビン状のガイドローラ28Dと、各ガイドローラ28Dの下側部位に近接するようにガイドフレーム28Aに回転可能にそれぞれ設けられた外れ止めローラ28Eと、ガイドフレーム28Aの後部からフロント装置20の駆動装置ブラケット20D側に延びた位置決めブラケット28Fと、各ガイドローラ28Dの前方に位置してガイドローラ28Dを挟むようにガイドフレーム28Aの前部に左,右方向に離間して2対設けられたサイドローラ28Gとにより構成されている。
チェーンガイドローラ部28は、チェーン駆動用スプロケット23の直近に位置して回転可能に設けられた各ガイドローラ28Dの回転軸28Cを中心(図6、図7中の点O)としてアーム20Cの先端部に位置する駆動装置ブラケット20Dに上,下方向に回動可能に取付けられている。これにより、駆動装置ブラケット20Dに対するチェーンガイドローラ部28の角度を変更した場合でも、チェーン駆動用スプロケット23に対する直近のガイドローラ28Dの位置を一定にすることができる。一方、チェーン駆動用スプロケット23から離れた位置のガイドローラ28Dは、ウインチドラム26と干渉しない位置でループ状チェーン14を出し入れすることができる。
このときに、ループ状チェーン14が引っ張られる方向が左,右方向に変位しても、各サイドローラ28Gがループ状チェーン14をガイドローラ28Dに向けてガイドすることができる。さらに、各サイドローラ28Gは、上,下方向に長尺に形成されているから、ループ状チェーン14が引っ張られる方向が上,下方向に変位した場合でもガイド状態を維持することができる。
また、チェーンガイドローラ部28は、ショベル設置面5の前側の斜面1の角度に対応するように、駆動装置ブラケット20Dに対する角度を例えば2段に調整することができる。図6に示すように、ショベル設置面5に対する斜面1の角度α1が30度位の場合、位置決めブラケット28Fのピン孔28F1を、駆動装置ブラケット20Dの下側に位置する位置決め孔20D1に合わせ、位置決めピン28Hを挿着する。一方、図7に示すように、ショベル設置面5に対する斜面1の角度α2が45度位の場合、位置決めブラケット28Fのピン孔28F1を、駆動装置ブラケット20Dの上側に位置する位置決め孔20D2に合わせ、位置決めピン28Hを挿着する。これにより、チェーンガイドローラ部28は、下側は斜面1に合わせた位置から、上側は斜面1から90度近い角度β1となる角度範囲でループ状チェーン14をガイドすることができる。なお、チェーンガイドローラ部28は、角度を3段以上に調整する構成としてもよい。
従って、チェーンガイドローラ部28は、ループ状チェーン14の延び方向が上,下方向や左,右方向に変位しても、チェーン駆動用スプロケット23に対しては、180度巻回して下側に延びた一定の出入り口の位置にループ状チェーン14を導くことができる。また、チェーンガイドローラ部28は、チェーン駆動用スプロケット23を正回転させた場合、逆回転させた場合のいずれにも対応できるように、左,右対称に形成されている。
なお、チェーンガイドローラ部28には、ループ状チェーン14が緩んだときに、このループ状チェーン14に弛みが生じるのを防止するための板状の弛み防止部材(図示せず)を各所に設けることもできる。
図4、図5に示すように、アンカ部29は、チェーン駆動装置21の一部を構成し、ベース部材22の左,右両側に設けられている。アンカ部29は、チェーン駆動装置21を地面としてのショベル設置面5に対して固定する。アンカ部29は、ベース部材22の左,右両側に取付けられた固定部29Aと、各固定部29Aに上,下方向に位置調整可能に設けられ、下側に突出した先端が地面に差し込まれるアンカ本体29Bとにより構成されている。
左,右のアンカ部29は、アンカ本体29Bの先端部をショベル設置面5に差し込むことにより、ショベル設置面5に対するチェーン駆動装置21の揺れを防止できる上に、長尺なループ状チェーン14を周回させるときの負荷に耐えることができ、斜面1の広範囲から伐採木3を集めることができる。
このように構成されたチェーン駆動装置21は、各アンカ部29のアンカ本体29Bをショベル設置面5に差し込んだ状態で、チェーン駆動用スプロケット23を回転駆動することにより、ループ状チェーン14を周回動作させて伐採木3の集材作業を行うことができる。この場合、チェーン駆動装置21は、油圧ショベル17を構成するフロント装置20のアーム20C先端部に設けられている。従って、チェーン駆動装置21は、フロント装置20の動作によって集材作業を行うのに適正な位置に配置することができる。
また、チェーン駆動装置21は、チェーン駆動用スプロケット23に対してループ状チェーン14が出入りするときの出入り口に向けてループ状チェーン14をガイドするチェーンガイドローラ部28を設けている。従って、チェーン駆動装置21の回転軸の軸線O1−O1を水平方向としつつ、フロント装置20のアーム20Cの長手方向となる直線O2−O2の方向にループ状チェーン14を出し入れすることができる。しかも、チェーン駆動装置21を低い位置に配置した状態でも、ループ状チェーン14の出し入れの向きを油圧ショベル17の前側に設定することができる。これにより、油圧ショベル17の重心を低くすることができるから、長尺なループ状チェーン14を引っ張って張力を与えることができる。また、ループ状チェーン14を引っ張ったときに上部旋回体19の回転方向に荷重(巻取りトルク)が作用しないから、無駄に動力(油圧力)を使うことなく、作業姿勢を安定させることができる。
さらに、チェーン駆動装置21は、ショベル設置面5に対して固定するためのアンカ部29を備えている。これにより、アンカ部29のアンカ本体29Bをショベル設置面5に差し込むことにより、チェーン駆動装置21を安定させることができる。
図1に示すように、牽引用フック30は、伐採木3を保持する後述のワイヤロープ31に繋がれてループ状チェーン14の任意の位置に取付けられる。図10、図11に示すように、牽引用フック30は、長円形状の厚板部材から形成されている。牽引用フック30の長手方向の一端部には、ワイヤロープ31が係合する牽引用孔30Aが設けられている。一方、残余の部分となる牽引用フック30の長手方向の中間部から他端側には、ループ状チェーン14に係合する貫通溝30Bが設けられている。なお、牽引用フック30は、長方形状の厚板部材から形成する構成としてもよい。
貫通溝30Bは、長手方向の中間部に位置して外部に開放された開口部30B1と、開口部30B1の奥所から厚板部材の長手方向に延びたチェーン係合部30B2とによりT字溝として形成されている。貫通溝30Bの溝幅寸法は、ループ状チェーン14を構成するリンクチェーン15の各リンクの線径寸法よりも大きな寸法に設定されている。
ここで、牽引用フック30をリンクチェーン15のリンクに係合させた状態では、このリンクは、チェーン係合部30B2の両端部の何れかに配置されている。これに対し、T字溝として形成された貫通溝30Bは、リンクチェーン15のリンクが出入りする開口部30B1を、チェーン係合部30B2の長手方向の途中位置に設ける構成としている。従って、リンクチェーン15のリンクがチェーン係合部30B2を移動した場合でもリンクは、チェーン係合部30B2の両端部の何れかに配置されることとなるため、開口部30B1の位置に配置される虞はなく、係合状態を維持することができる。
図1に示すように、牽引用フック30の牽引用孔30Aには、例えばシャックル等の連結具(図示せず)を介して伐採木牽引用の索状としてのワイヤロープ31の一端が係合される。このワイヤロープ31の他端には、伐採木3の一端部が結ばれる。さらに、ワイヤロープ31の他端側には、伐採木3を搬送するときに切り株、岩石等の障害物を回避できるように、伐採木3の一端部を覆う半球状のキャップ32が設けられている。この牽引用フック30、ワイヤロープ31およびキャップ32は、伐採木3を搬送するための搬送セットを構成しており、集材の規模に応じて複数セット用意されている。
一方、牽引用フック30には、長尺なワイヤロープ33が接続されたものがある。この牽引用フック30と長尺なワイヤロープ33とのセットは、ループ状チェーン14から離れた位置の伐採木3をループ状チェーン14の近くに寄せる木寄せ作業に用いられる。木寄せ用の牽引用フック30は、ループ状チェーン14に係合されると共に、長尺なワイヤロープ33の一端が係合される。長尺なワイヤロープ33は、ループ状チェーン14の近傍の立ち木2Eに固定して設けられたワイヤ用固定滑車34に掛けられ、他端側が離れた位置の伐採木3に結ばれる。これにより、牽引用フック30が掛けられたループ状チェーン14が麓側あるいは頂側に向けて周回することにより、ワイヤロープ33で伐採木3をループ状チェーン14の近傍まで移動させる。なお、索条としては、ワイヤロープ31,33に代えてチェーン等の他の索状を用いることができる。また、ワイヤ用固定滑車34は、チェーン用固定滑車12A等よりも軽量に形成されているから、後述するループ状チェーン14の設置作業にも用いられている。
トランシーバ35は、作業場となる斜面1で離れて作業する複数人の作業者がそれぞれ保持している。例えば、各トランシーバ35は、油圧ショベル17のコントローラ17Aを保持している作業者と、頂側にいる作業者とがループ状チェーン14の正回転、停止、逆回転の連絡を取り合うために用いられている。
次に、本実施の形態によるチェーン式集材システム11による伐採木3の集材作業について、図1を用いて説明する。
最初に、斜面1の所定のルートでループ状チェーン14を張る。この場合、ループ状チェーン14は、端部を有した長尺なリンクチェーン15と、このリンクチェーン15の端部を連結するチェーン接続カップリング16とから構成されている。リンクチェーン15は、金属製で重いために作業者が端部を持って斜面1を移動するのは困難となっている。一方で、ワイヤロープは、リンクチェーン15に比較して大幅に軽量である。
そこで、ループ状チェーン14の設置作業について説明する。この作業では、ウインチドラム26に巻回されたワイヤロープを用いるため、ウインチドラム26とチェーン摺動部25とを連結している固定部材としてのボルト・ナット27を取外す。これにより、ウインチドラム26は、自由に回転することができるから、作業者は、ワイヤロープの一端と軽量なワイヤ用固定滑車34を持って斜面1を頂側の立ち木2A,2Bに向けて移動する。頂側の立ち木2A,2Bに到着したら、例えば立ち木2Aにワイヤ用固定滑車34を固定して取付け、ワイヤロープを引っ掛ける。次に、作業者は、ワイヤロープの一端を持って斜面1を麓側の油圧ショベル17に向けて移動する。
ワイヤロープの一端を持った作業者が油圧ショベル17(チェーン駆動装置21)に到着したら、このワイヤロープの一端をリンクチェーン15の端部に接続する。重量が嵩んで持ち運びが困難であった頂側チェーン用固定滑車12A,12Bは、リンクチェーン15の端部に結び付ける。また、ウインチドラム26とチェーン摺動部25とをボルト・ナット27で締結する。さらに、リンクチェーン15は、チェーン摺動部25の摺動面25Aに移動させる。この状態で油圧モータ24を駆動し、ウインチドラム26によってワイヤロープを巻き取る。これにより、重量物であるリンクチェーン15と頂側チェーン用固定滑車12A,12Bは、頂側の立ち木2A,2Bまで容易に搬送することができる。
リンクチェーン15と頂側チェーン用固定滑車12A,12Bを、頂側の立ち木2A,2Bまで搬送したら、ウインチドラム26を停止させ、各頂側チェーン用固定滑車12A,12Bをリンクチェーン15から取外す。取外した頂側チェーン用固定滑車12Aは立ち木2Aに固定し、頂側チェーン用固定滑車12Bは立ち木2Bに固定する。この状態で、各頂側チェーン用固定滑車12A,12Bにワイヤロープまたはリンクチェーン15を掛ける。
各頂側チェーン用固定滑車12A,12Bにワイヤロープ(リンクチェーン15)を掛けたら、ウインチドラム26を回転させてワイヤロープを油圧ショベル17側(麓側)に引っ張る。これにより、リンクチェーン15は、油圧ショベル17と頂側の立ち木2A,2Bとの間に設置することができる。また、リンクチェーン15を、麓側チェーン用固定滑車13A,13Bに掛ける。この上で、リンクチェーン15の端部をチェーン接続カップリング16によって無端状に接続する。
このようにして、ループ状チェーン14を斜面1に設置したら、ループ状チェーン14をチェーン駆動用スプロケット23に掛けた後、油圧ショベル17を移動させたり、フロント装置20を操作したりして、ループ状チェーン14の張力、出し入れ方向等を調整する。この場合、油圧ショベル17のフロント装置20のアーム20C先端にチェーン駆動装置21を設けたことで、ループ状チェーン14の調整範囲を大きくとることができ、ループ状チェーン14を最適な状態で設置することができる。
次に、チェーン式集材システム11による伐採木3の集材作業の一例について述べる。この作業例では、斜面1の頂側にトランシーバ35を持った作業者1名と、麓側の土場4にコントローラ17Aとトランシーバ35を持った作業者1名とが配置されているものとして説明する。また、ループ状チェーン14の右側で伐採された伐採木3を中心に集材する場合を例示している。
まず、頂側の作業者は、牽引用フック30に接続されたワイヤロープ31を伐採木3の端部に結び付けて繋ぎ、牽引用フック30をループ状チェーン14に引っ掛けて取付ける。この状態で、頂側の作業者は、トランシーバ35を用いて土場4の作業者に連絡し、ループ状チェーン14を動作させる。これにより、ループ状チェーン14は、牽引用フック30、ワイヤロープ31を介して伐採木3を土場4に向けて集材方向Aに移動する。この場合、ループ状チェーン14を用いているから、牽引用フック30を任意の位置のリンクに引っ掛けることができる。
伐採木3が土場4まで移動されて来たら、土場4の作業者は、コントローラ17Aを操作してループ状チェーン14を停止させる。この状態で、ループ状チェーン14から牽引用フック30を取外し、伐採木3からワイヤロープ31を取外す。取外した牽引用フック30、ワイヤロープ31およびキャップ32のセットは、戻り方向Bに移動するループ状チェーン14に引っ掛けることで、頂側に搬送することができる。
さらに、ループ状チェーン14から離れた位置の伐採木3をループ状チェーン14の近くに寄せる木寄せ作業について述べる。この木寄せ作業では、ループ状チェーン14を停止させた状態で、長尺なワイヤロープ33が接続された牽引用フック30をループ状チェーン14に引っ掛け、ワイヤロープ33を立ち木2Eに固定されたワイヤ用固定滑車34を経由して離れた位置の伐採木3に結ぶ。この状態で、ループ状チェーン14を動作させることにより、伐採木3をループ状チェーン14の近傍まで引っ張って移動させることができる。ループ状チェーン14の近傍に移動された伐採木3は、短いワイヤロープ31に結ばれ、牽引用フック30をループ状チェーン14に掛けることで、土場4まで移動することができる。
一方、ループ状チェーン14の左側で伐採された伐採木3を中心に集材する場合には、ループ状チェーン14を逆方向に周回させることにより、左側の伐採木3を土場4まで移動することができる。
かくして、本実施の形態では、チェーン駆動装置21は、油圧ショベル17に設けられたフロント装置20のアーム20C先端部に取付けられている。従って、油圧ショベル17は、下部走行体18を走行させたり、上部旋回体19を旋回動作させたり、フロント装置20を動作させたりすることができる。これにより、フロント装置20のアーム20C先端部に設けたチェーン駆動装置21は、ループ状チェーン14の張力、出し入れ方向等を容易に調整することができる。この結果、チェーン駆動装置21は、集材作業が行われる山林の地形に合わせて適正な状態で容易に設置することができる。
チェーン駆動装置21は、地面となるショベル設置面5に対して固定するためのアンカ部29を備えている。これにより、チェーン駆動装置21は、ショベル設置面5に対してアンカ部29を差し込むことにより、チェーン駆動装置21を安定させることができる。また、ループ状チェーン14を強く引っ張ることができるから、ループ状チェーン14の設置範囲を広くすることができる。
チェーン駆動装置21は、ループ状チェーン14が掛けられるチェーン駆動用スプロケット23と、チェーン駆動用スプロケット23に対してループ状チェーン14が出入りするときの出入り口に向けてループ状チェーン14をガイドするチェーンガイドローラ部28とを備えている。従って、チェーン駆動装置21は、チェーン駆動用スプロケット23を回転させることにより、ループ状チェーン14を周回動作させることができる。このときに、チェーンガイドローラ部28は、ループ状チェーン14をチェーン駆動用スプロケット23の出入り口に向けてガイドするから、チェーン駆動用スプロケット23に対してループ状チェーン14を正確に出し入れすることができ、ループ状チェーン14を円滑に周回させることができる。
しかも、チェーンガイドローラ部28は、チェーン駆動用スプロケット23がループ状チェーン14を出し入れする上,下の方向を、上部旋回体19の前,後の方向に変換することができる。従って、チェーン駆動装置21を低い位置(ショベル設置面5)に配置した状態でも、ループ状チェーン14の出し入れの位置および向きを油圧ショベル17の前側とすることができる。これにより、チェーン駆動装置21を含めた油圧ショベル17の重心を低くすることができるから、長尺なループ状チェーン14を引っ張って張力を与えることができ、伐採木3の集材の範囲を広くすることができる。また、ループ状チェーン14を引っ張ったときに上部旋回体19の回転方向に荷重(巻取りトルク)が作用しないから、無駄に油圧力を使うことなく、作業姿勢を安定させることができ、小型の油圧ショベル17でも集材作業に用いることができる。
チェーンガイドローラ部28は、チェーン駆動用スプロケット23の直近に位置して回転可能に設けられたガイドローラ28Dの後回転軸28Cを中心としてアーム20C先端部に回動可能に取付けられている。従って、チェーンガイドローラ部28は、斜面1の傾斜に合わせてループ状チェーン14を出し入れすることができるから、ループ状チェーン14を円滑に周回動作させることができる。
チェーン駆動装置21は、ループ状チェーン14が掛けられるチェーン駆動用スプロケット23を有している。このチェーン駆動用スプロケット23は、その回転軸の軸線O1−O1がアーム20Cの長手方向に延びた直線O2−O2と同一の面内に位置するようにアーム20C先端部に取付けられている。チェーン駆動用スプロケット23にループ状チェーン14が出入りする向きを上,下方向とすることができるから、チェーン駆動用スプロケット23に入るループ状チェーン14とチェーン駆動用スプロケット23から出るループ状チェーン14とをチェーン駆動用スプロケット23の直径寸法だけ離すことができる。これにより、チェーン駆動用スプロケット23に入るループ状チェーン14とチェーン駆動用スプロケット23から出るループ状チェーン14との絡み付を防止することができる。
ループ状チェーン14を構成するリンクチェーン15は、チェーン駆動用スプロケット23に掛けられた状態で、チェーン駆動用スプロケット23の径方向の直線に直交して延びた横向きリンク15Aと、チェーン駆動用スプロケット23の径方向の直線に沿った縦向きリンク15Bとを有している。この上で、チェーン駆動用スプロケット23は、周方向に間隔をもって配置され横向きリンク15Aが嵌合される横向きリンク嵌合部23Cと、縦向きリンク15Bの一部を収容する溝部23Dとを有している。これにより、チェーン駆動用スプロケット23に対してループ状チェーン14を確実に係合させることができる。
ループ状チェーン14は、多数個のリンクを連結して形成されたリンクチェーン15と、隣合うリンクチェーン15の端部を接続するチェーン接続カップリング16とから形成されている。また、チェーン駆動用スプロケット23は、各横向きリンク嵌合部23Cを挟んで径方向の外側に延びチェーン接続カップリング16を保持する一対の鍔部23Eを有している。これにより、各横向きリンク嵌合部23Cに係合できないチェーン接続カップリング16がチェーン駆動用スプロケット23を通過する場合には、各鍔部23Eによってチェーン接続カップリング16をガイドすることができ、動作に対する信頼性を向上することができる。
チェーン駆動装置21は、ループ状チェーン14が掛けられるチェーン駆動用スプロケット23と、チェーン駆動用スプロケット23と同軸に設けられワイヤロープが掛けられたウインチドラム26とを備えている。これにより、ウインチドラム26を使用してワイヤロープを巻き取ることができ、ループ状チェーン14の設置作業を容易に行うことができる。
チェーン駆動装置21は、ループ状チェーン14が掛けられるチェーン駆動用スプロケット23と、チェーン駆動用スプロケット23と隣接してループ状チェーン14が無係合状態で摺動するチェーン摺動部25とを備えている。これにより、チェーン摺動部25では、ループ状チェーン14を斜面1に引き出すときに、チェーン駆動用スプロケット23の回転、停止と無関係に、ループ状チェーン14を引き出すことができ、この点においても、ループ状チェーン14の設置作業を容易に行うことができる。
ウインチドラム26は、チェーン駆動用スプロケット23に対して一体に回転できるように、または別に回転できるように構成されている。具体的には、ウインチドラム26は、固定部材としてのボルト・ナット27によってチェーン摺動部25に連結することができ、この状態では、ウインチドラム26は、チェーン駆動用スプロケット23に対して一体に回転することができる。一方、ボルト・ナット27を取外すことにより、ウインチドラム26とチェーン摺動部25とを切り離すことができる。この状態では、ウインチドラム26は、チェーン駆動用スプロケット23に対して別に回転することができる。これにより、ウインチドラム26は、油圧モータ24によって回転駆動することができ、ワイヤロープを巻取ることができる。また、ウインチドラム26は、自由に回転することができ、巻回されているワイヤロープを引っ張って巻き出すことができる。
牽引用フック30は、長円形状ないし長方形状の厚板部材であって、厚板部材の長手方向の一端部に伐採木牽引用の索状が係合する牽引用孔30Aと、残余の部分にループ状チェーン14に係合する貫通溝30Bとを有している。貫通溝30Bは、外部に開放された開口部30B1と、開口部30B1の奥所から厚板部材の長手方向に延びたチェーン係合部30B2とによりT字溝として形成されている。従って、T字溝として形成された貫通溝30Bは、リンクチェーン15のリンクが出入りする開口部30B1を、チェーン係合部30B2の長手方向の途中位置に設ける構成としている。これにより、リンクチェーン15のリンクがチェーン係合部30B2を移動した場合でも、開口部30B1の位置に配置される虞はなく、係合状態を維持することができる。
なお、実施の形態では、ループ状チェーン14は、多数個のリンクを連結して形成されたリンクチェーン15と、隣合うリンクチェーン15の端部を接続するチェーン接続カップリング16とによって無端状に形成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、最初から無端状に形成されたループ状チェーンを用いる構成としてもよい。この場合には、ループ状チェーンの一部にワイヤロープを取付けて頂側に引っ張って移動し、チェーン用固定滑車に引っ掛ける構成とすればよい。最初から無端状に形成されたループ状チェーンを用いる場合は、立ち木の無い広い斜面が必要であり、間伐作業には不向きとなっている。
実施の形態では、ループ状チェーン14は、1本のリンクチェーン15の両端部を1個のチェーン接続カップリング16によって連結した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、リンクチェーンを複数本用意し、各リンクチェーンをチェーン接続カップリングによって連結する構成としてもよい。この場合には、ループ状チェーン14の長さ寸法を現場で容易に調整することができる。
実施の形態では、各横向きリンク嵌合部23Cは、横向きリンク15Aの外形形状に対応してO字状の凹部として形成される例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものでなく、横向きリンク嵌合部23Cは横向きリンク15Aが確実に収まる空間であって、チェーン駆動用スプロケット23の回転に応じて横向きリンク15Aを押圧駆動できるような形状構造であればよい。
2 立ち木(構造物)
2A,2B 頂側の立ち木(構造物)
3 伐採木
5 ショベル設置面(地面)
11 チェーン式集材システム
12A,12B 頂側チェーン用固定滑車
14 ループ状チェーン
15 リンクチェーン
15A 横向きリンク
15B 縦向きリンク
16 チェーン接続カップリング
17 油圧ショベル
20 フロント装置
20C アーム
21 チェーン駆動装置
23 チェーン駆動用スプロケット
23C 横向きリンク嵌合部
23D 溝部
23E 鍔部
25 チェーン摺動部
26 ウインチドラム
27 ボルト・ナット(固定部材)
28 チェーンガイドローラ部
28C 後回転軸(回転軸)
28D ガイドローラ
29 アンカ部
30 牽引用フック
30A 牽引用孔
30B 貫通溝
30B1 開口部
30B2 チェーン係合部
31 ワイヤロープ(索状)

Claims (13)

  1. 一方の構造物に固定して設けられたチェーン用固定滑車と、
    前記チェーン用固定滑車に掛けられ無端状に連結されたループ状チェーンと、
    前記チェーン用固定滑車と離れた他方に設けられ前記ループ状チェーンを周回駆動させるチェーン駆動装置と、
    伐採木を保持する索状に繋がれて前記ループ状チェーンの任意の位置に取付可能な牽引用フックと、
    を備えてなるチェーン式集材システムにおいて、
    前記チェーン駆動装置は、油圧ショベルに設けられたフロント装置のアーム先端部に取付けられていることを特徴とするチェーン式集材システム。
  2. 前記チェーン駆動装置は、地面に対して固定するためのアンカ部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン式集材システム。
  3. 前記チェーン駆動装置は、前記ループ状チェーンが掛けられるチェーン駆動用スプロケットと、前記チェーン駆動用スプロケットに対して前記ループ状チェーンが出入りするときの出入り口に向けて前記ループ状チェーンをガイドするチェーンガイドローラ部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン式集材システム。
  4. 前記チェーンガイドローラ部は、前記チェーン駆動用スプロケットの直近に位置して回転可能に設けられたガイドローラの回転軸を中心として前記アーム先端部に回動可能に取付けられていることを特徴とする請求項3に記載のチェーン式集材システム。
  5. 前記チェーン駆動装置は、前記ループ状チェーンが掛けられるチェーン駆動用スプロケットを有し、前記チェーン駆動用スプロケットは、その回転軸が前記アームの長手方向に延びた直線と同一の面内に位置するように前記アーム先端部に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン式集材システム。
  6. 前記チェーン駆動用スプロケットは、その回転軸が前記アームの長手方向に延びた直線と同一の面内に位置するように前記アーム先端部に取付けられていることを特徴とする請求項3に記載のチェーン式集材システム。
  7. 前記ループ状チェーンは、前記チェーン駆動用スプロケットに掛けられた状態で、前記チェーン駆動用スプロケットの径方向の直線に直交して延びた横向きリンクと、前記チェーン駆動用スプロケットの径方向の直線に沿った縦向きリンクとを有しており、
    前記チェーン駆動用スプロケットは、周方向に間隔をもって配置され前記横向きリンクが嵌合される横向きリンク嵌合部と、前記縦向きリンクの一部を収容する溝部とを有することを特徴とする請求項3に記載のチェーン式集材システム。
  8. 前記ループ状チェーンは、多数個のリンクを連結して形成されたリンクチェーンと、隣合う前記リンクチェーンの端部を接続するチェーン接続カップリングとからなり、
    前記チェーン駆動用スプロケットは、前記各横向きリンク嵌合部を挟んで径方向の外側に延び前記チェーン接続カップリングを保持する一対の鍔部を有していることを特徴とする請求項7に記載のチェーン式集材システム。
  9. 前記チェーン駆動装置は、前記ループ状チェーンが掛けられるチェーン駆動用スプロケットと、前記チェーン駆動用スプロケットと同軸に設けられワイヤロープが掛けられたウインチドラムとを備えていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン式集材システム。
  10. 前記チェーン駆動装置は、前記ループ状チェーンが掛けられるチェーン駆動用スプロケットと、前記チェーン駆動用スプロケットと隣接して前記ループ状チェーンが無係合状態で摺動するチェーン摺動部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン式集材システム。
  11. 前記ウインチドラムは、前記チェーン駆動用スプロケットとは別に回転できるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のチェーン式集材システム。
  12. 前記チェーン駆動装置は、前記ウインチドラムを、前記チェーン駆動用スプロケットに固定する固定部材を備え、
    前記ウインチドラムは、前記固定部材により前記チェーン駆動用スプロケットに固定されることにより、前記チェーン駆動用スプロケットと一体に回転することを特徴とする請求項11に記載のチェーン式集材システム。
  13. 前記牽引用フックは、長円形状ないし長方形状の厚板部材であって、前記厚板部材の長手方向の一端部に伐採木牽引用の索状が係合する牽引用孔と、残余の部分に前記ループ状チェーンに係合する貫通溝とを有し、
    前記貫通溝は、外部に開放された開口部と、前記開口部の奥所から前記厚板部材の長手方向に延びたチェーン係合部とによりT字溝として形成されていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン式集材システム。
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