JPH0661189B2 - 木材の枝払方法および木材等の架線運搬装置 - Google Patents

木材の枝払方法および木材等の架線運搬装置

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JPH0661189B2
JPH0661189B2 JP2045673A JP4567390A JPH0661189B2 JP H0661189 B2 JPH0661189 B2 JP H0661189B2 JP 2045673 A JP2045673 A JP 2045673A JP 4567390 A JP4567390 A JP 4567390A JP H0661189 B2 JPH0661189 B2 JP H0661189B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば山林において伐採した木材を集材し
ながら枝を払落とすのに適する木材の枝払方法および木
材の架線運搬装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、傾斜地、谷、川、凹面部、木株や岩等が存在する
山林等において木材を集材するのには、伐採した木材の
枝をチェーン・ソー等の工具にて裁断し、その後一定場
所に集材していた。
この時、傾斜地等が存在する例えば山林において集材の
ために、木材を架線にて空中に吊上げ、運搬する方法と
して第7図に示すようなランニング・スカイライン方式
といわれる方法がある。
すなわち、モータ等の駆動により、同速に回転自在に例
えば台車上に設けた第1、第2の1組のウインチ部2′
A,2′Bと、該ウインチ部2′A,2′Bに捲揚可能
および繰出し可能に一端3a,4a側が捲回される上部
架線3および下部架線4と、立木30等の一定高さに取
付けられて設置される方向変換用の定滑車31介して前
記上部架線3の他端3bが固着された基枠部32;該基
枠部32の上部に回転自在に装着され前記上部架線3の
上側架線部3Aに移動自在に載置される2個の移動滑車
33,33;木材K等の被搬送物を吊上可能に前記下部
架線4の他端4b側に縛束するように前記基枠部32の
下方に装着された吊滑車34により形成される搬器35
とから成る構造である。
なお36,37は前記上部架線3、または下部架線4の
一端が結着されて抜出しを防止する固定用のアンカー部
である。
そして木材K等を運搬するのには、先ずチェーン・ソー
等の工具によって枝を払った木材K等の所望の一端側
(鼻先)を前記下部架線4の一端4bに縛束する。その
後、一端3a,4a側が夫々捲回されて回転方向が異な
る第1、第2の1組のウインチ部2′A,2′Bをモー
タ等により駆動することによりそのドラム素体1′,
1″を夫々回転して上部架線3および下部架線4を相反
する矢印イ,ロに示す方向に同速に繰出すとともに捲揚
げると、上部架線3の一端3bが結着された基枠部32
を有する搬器35が上部架線3の上側架線部3Aに案内
されながら下部架線4の引張力を受けることにより移動
するので、この搬器35の下方部に装設された吊滑車3
4に捲回される下部架線4の他端4b(先端)により一
端(鼻先側)が結束された木材Kは傾斜地H等に沿って
空中に吊上げられながら所望の場所に運搬され、集材が
行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで第7図ないし第11図に示す如く、所謂ランニ
ング・スカイラインといわれる従来の架線運搬方法は、
回転方向が異なる2本のワイヤー・ロープ(上部架線3
と下部架線4)を相反する方向に捲揚げたり、繰出した
りする1組のウインチ部2′A,2′Bと、搬器35と
から構成される小型で簡単な構造の装置であり、しかも
山野に植生されている立木30等を利用して1本のロー
プ(下部架線4)によって木材Kを吊上げながら運搬す
るものであるので、傾斜地H、谷、川、凹面部、木株や
岩等の障害物が存在する林野等における狭い場所での木
材等の運搬に適した方法といえる。
しかしながら上記従来の方法を実施する場合に用いる架
線運搬装置は、上部架線3と下部架線4とを捲回するた
めの第1、第2のウインチ部2′A,2′Bを形成する
ドラム素体1,1″は、第8図および第9図に示すよう
に単に左右の両端にフランジ1′a,1′aを設けた略
円筒形のドラム素体1′に形成されたり、または第10
図および第11図に示すように外周の略中央部1″aが
左右の外周部1″bよりも小径に形成された鼓形のドラ
ム素体1″を用いているので、上部架線3および下部架
線4を捲取ったり、あるいは繰出す時に、ドラム素体
1′,1″の軸長方向の内外では上部架線3および/ま
たは下部架線4のトルクが変化し、その移動スピードが
異なるので、上部架線3および/または下部架線4の捲
取りおよび繰出しの張力が変化する。また上部架線3お
よび下部架線4を巻取ったり、または繰出す際に規則的
に整列して巻取りおよび繰出しがなされず、いわゆる架
線相互が重なり合ったり、もぐりを生じて乱捲き状態に
なっていた。従って、上部架線3および下部架線4は、
緊張または弛みを生ずることにより木材Kの運搬途中に
おいてスムーズにではなく間欠的に移動したり、または
高低差を生ずるので、吊上げられる木材Kは、横揺れを
生じたり、あるいは荷崩れする等、危険を生じていた。
また従来、ランニング・スカイライン方式等によって山
野において木材を集材するのには、通常、チェーン・ソ
ー等の工具を用いて枝を切断して払落とした後に、木材
Kを運搬していたので、枝の払落工程から木材Kの集材
が終了するまでに多くの時間と労作とをがかかり、運搬
に要する作業能率が低くなるという欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり1つに
は、複数のドラム素体のうちの少なくとも1つが他のド
ラム素体に対して同一の設置面よりも僅かに交叉する面
方向に変位するように並設した繰出側の第1のウインチ
部と捲揚側の第2のウインチ部に一端側が捲回される上
部架線および下部架線を相反する方向に略同速に繰出し
て捲揚げる工程と、前記上部架線の他端に基枠部が結着
され、該上部架線の上側架線に移動滑車が載置されるこ
とにより吊下げられた搬器を移動自在にする工程と、前
記基枠部の下部に設けた吊滑車に他端側が捲回される前
記下部架線にて木材の根元側の吊上げ可能に運搬する工
程と、木材の移動方向に向いた刃体を有するカッタ・ユ
ニットを木材の外周に略定位置においてセット固定する
工程とから成り、前記上部架線および下部架線の繰出
し、捲揚げを略同調して行うことにより木材を前記搬器
を介して前記カッタ・ユニットに対して離反する軸長方
向に吊上げ移動しながら前記カッタ・ユニットにて枝を
払落とすという手段を採用し、運搬時の作業能率が効率
よく行なえる木材の枝払方法を提供するのにある。
またこの発明の2つ目としての木材等の架線運搬装置
は、相反する方向に略同速に回転自在に設けた繰出側の
第1のウインチ部と、捲揚側の第2のウインチ部と、該
ウインチ部に捲揚可能および繰出し可能に一端側が捲回
される上部架線および下部架線と、一定位置に設置され
る方向変換用の定滑車を介して前記上部架線の他端が固
着された基枠部;該基枠部の上部に回転可能に装着され
前記上部架線に移動自在に載置される複数個の移動滑
車;被運搬物としての木材を吊上可能に前記下部架線の
他端側が捲回され前記基枠部の下方に装着された吊滑車
により形成される搬器とから構成される木材等の架線運
搬装置において、前記第1のウインチ部と前記第2のウ
インチ部とは複数のドラム素体のうちの少なくとも1つ
が他のドラム素体に対し同一の設置面よりも僅かに交叉
する面方向に変位するように並設され、前記ドラム素体
の外周に前記上部架線または下部架線の内周面が密接可
能な溝を連続して形成し、木材の移動方向に向く刃体を
有するカッタ・ユニットを木材の外周にセット可能に前
記搬器に対して離反して略定位置に設けるという手段を
採用した。
〔実施例〕
以下第1図ないし第6図に従ってこの発明の特定発明と
しての木材の枝払方法につき、その一実施例の詳細を使
用する装置とともに説明する。
なおこの実施例において第7図ないし第11図と同一部
分においては同一部分を示すものとする。
第2図および第3図において1は捲揚用および繰出用の
1組の前記ウインチ部2A,2Bを形成するための全体
形状が略円筒状のドラム素体であり、このドラム素体1
はこの実施例においては2個を1対として上部架線3、
下部架線4の繰出し方向または捲揚げ方向に対して前後
に、または上下に並設することにより前記捲揚用および
繰出用の1組のウインチ部2A,2Bを形成する。この
2個1組のドラム素対1,1;1,1の何れか1方、例
えば捲取側の後部、または繰出側の前部に設けたドラム
素体1,1は、他方のドラム素体1,1に対して同一の
設置面(例えば水平面)に対して交叉する方向面の(例
えば垂直面)に僅か、例えば5゜〜8゜の傾斜角度θ゜
をつけて配置される。このように一方のドラム素体1を
他方のドラム素体1に対して僅かな傾斜角度θ゜をもっ
て設置したのは、ドラム素体1,1の外周に設けた溝
5,5を上部架線3および下部架線4の移動方向に僅か
に変位することにより上部架線3または下部架線4との
巻取りと繰出しとを略同調した速度でスムーズに行い、
いわゆる架線の重なり合い、もぐり、乱捲きを防止する
ためである。
また2個1組のドラム素体1,1;1,1は例えば駆動
源としてのモータM、およびプーリ、ベルト等の適宜動
力伝達部品によってモータMからの回転力を受動して回
転される。
5は並設される前記ドラム素体1,1;1,1の外周面
に対向して(方向が一致して)設けられて上部架線3、
または下部架線4が順次左右方向に隣接して捲回され、
収容される溝であり、この溝5はワイヤー・ロープとし
ての前記上部架線3と下部架線4との内周面の略1/3
程度が密接可能するように左右方向に適宜数個連続した
断面略半円形に形成される(第4図参照)。この実施例
においては6個程度の断面略半円形をした溝5が連続し
て形成されている。
第5図および第6図において6は山野において伐採した
木材Kを集材するために枝kを切断して払落とすための
カッタ・ユニットであり、このカッタ・ユニット6は例
えば木材Kを把持するために略中間部上方を軸7により
本体部8に開閉自在に枢着した略C字状の爪半体9A,
9Bと、該爪半体9A,9Bの上端部9A,9B
一端を軸10によって枢着し他端を前記本体部8に設け
た縦長のガイド孔8aに摺動自在に挿入される軸11に
よって重合して枢着される1対のリンク12,12と、
前記軸11にその下端が上下動自在に枢着されたシャッ
クル13と、前記爪半体9A,9Bの内周近傍の一側に
木材Kの移動方向(半径方向に対して直交する方向)に
向いて設けられた略半環状の刃体14A,14Bとから
形成される。
第1図において15は前記カッタ・ユニット6を例えば
立木16に取付けるめのロープ、17は定滑車である。
この特定発明に使用する装置の構成は以上の如き構成か
らなり、以下作用とともに特定発明の詳細を工程毎に説
明する。
先ず第1工程として、例えば山林等においてチェーン・
ソー等により伐採した木材Kの所望個所、例えば先端
(根元)側を搬器35の下方部に設けた吊滑車34に捲
回された下部架線4の一端4b(先端)により縛束して
吊上げ状態に備える。
第2工程として第1、第2の1組のウインチ部2A,2
BをモータMを駆動することによって適宜数個(この実
施例においては2個)並設されたドラム素体1,1に一
端3a,4a側が捲回された上部架線3および下部架線
4を相反する矢印イ,ロの方向に同速に繰出すとともに
捲揚げる。
すなわち上部架線3を矢印イに示す方向にドラム素体
1,1から繰出し、また下部架線4を矢印ロに示す方向
にドラム素体1,1によって捲揚げる。
この時、第1および第2のウインチ部2A,2Bのドラ
ム素体1,1;1,1の外周には第3図および第4図に
示すように、左右連続した断面半円形の溝5が例えば6
個、連続して形成されているので、上部架線3および下
部架線4は、この溝5に対して内周面の略1/3程度が
密接し、摩擦係数μが大きくなってスリップもなくなる
ことにより、順次、左右方向に捩れたり、順列が狂うこ
となく規則正しく溝5内に捲揚げれるか、または溝5か
ら繰出されて行く。
この時ドラム素体1,1は2個、1対で形成されている
ので、ドラム素体1が1個の場合よりも上部架線3およ
び下部架線4に対する接触距離が長くなるため、略対向
位置に存在する溝5,5に対する保持力がよくなる。こ
の時、例えば巻取側の後部、または繰出側の前部の一方
に位置するドラム素体1,1が他方に対して同一の設置
面(例えば水平面)に対して交叉する面(例えば垂直
面)側に約5゜〜8゜の僅かな傾斜角度θ゜に変位させ
ているため、1個の場合よりも捩れは一層、防止でき、
上部架線3および下部架線4を巻取ったり、繰出す時に
規則的に配列して捲取りおよび繰出しがなされず、いわ
ゆる架線相互の重なり合いを防止したり、もぐりを生ず
ることなく整列性も優れたものになる。しかも上部架線
3および下部架線4に対する摩擦係数μも大きくなるか
ら、上部架線3と下部架線4とのスリップがなくなって
繰出しおよび捲揚げは一層確実になる。
従って上部架線3および下部架線4のドラム素体1,
1;1,1に対するトルクが一定して移動スピードが一
定になるので、上部架線3および/または下部架線4の
捲揚時、または繰出し時の張力が一定し、緊張または緩
みは生じない。このため繰出側のウインチ部2Aのドラ
ム素体1,1からの上部架線3と捲揚側のウインチ部2
Bのドラム素体1,1による捲揚げ量が略同調して行わ
れることにより、繰出側のウインチ部2Aと捲揚側のウ
インチ部2BとのそれぞれのモータM,M間で一方のモ
ータMの動力に有効に活用できるという馬力回生が行
え、動力を無駄なく効率的に発揮できる。
因みにこの実施例の第1、第2のウインチ部2A,2B
を形成するドラム素体1,1;1,1の繰出し側の尻手
荷重fは次式(I)式によって算出される。
ここに、f;尻手荷重(kg) F;張引荷重(kg) e;自然荷重 n;ワイヤーロープ巻付数 μ;摩擦係数 である。
上記(I)式にこの実施例におけるF(張引荷重)が10
00(kg)、n(ワイヤーロープ巻付数)が6(回)である
とすると、本実施例でのドラム素体1,1;1,1の尻
手荷重fは3〜4(kg)程度にとなり例えば第8図ない
し第11図に示す従来のドラム素体1′;1″の尻手荷
重f=7〜11(Kg)よりも大幅に小さくなる。
第3工程として上部架線3が矢印イに示す方向に繰出さ
れて例えば立木30取付けられた定滑車31により搬器
35の基枠部32に固着された一端側が伸びるとともに
搬器35の基枠部32の下方に設けた吊滑車34に捲回
された下部架線4は被運搬物としての木材Kを地上から
所望の高さhだけ、吊り上げた状態で下部架線4は第2
のウインチ部2Bの並設されたドラム素体1,1に捲揚
げられるので、搬器35は上部架線3の上側架線3Aの
上に載置される移動滑車33,33を有する搬器35は
捲揚げ側に移動され、木材Kは下部架線4によって根元
側が吊上げられた状態で傾斜地H、谷、川、凹面部、木
株や岩等の障害物にかかわらずに所望の場所まで運搬さ
れて行く。
この際、繰出用のウインチ部2Aの上部架線3の繰出速
度が捲揚側のウインチ部2Bの下部架線4の捲揚げ速度
よりも速ければ、搬器35の傾斜地H等の障害物に対す
る地上からの吊上高さを低くでき、反対に繰出用のウイ
ンチ部2Aの上部架線3の繰出速度が捲揚用のウインチ
2Bの捲揚げ速度よりも遅ければ搬器35の地上からの
吊上げ高さを高くできる。
この時、木材Kが伐採されたままで未だ枝kが幹に対し
て付いたままである場合には、吊上用の下部架線4が縛
束された木材Kの固定側とは反対側を例えば第1図に示
す如く立木16にロープ15にて搬器35に離反して略
定位置に取付けられたカッタ・ユニット6の爪半体9
A,9Bを開いた後に閉めることによってカッタ・ユニ
ット6を刃体14A,14Bが木材Kの移動方向に向く
ようにセットする。
その後、前述のように第1および第2のウインチ部2
A,2Bを駆動することによって上部架線3と下部架線
4とを矢印イ,ロに示す相反する方向に繰出すか、また
は捲揚げることによって木材Kを吊上げながら運搬して
移動すれば、木材Kの外周にセット固定されたカッタ・
ユニット6の刃体14A,14Bにより枝kは運搬され
ながら切断されて払落とされる。しかも前述のように繰
出側のウインチ部2Aの上部架線3の繰出速度と捲揚側
のウインチ部2Bの下部架線4の捲揚げ速度とを速くし
たり、遅くすることにより、定滑車31に対する搬器3
5の地上からの吊上げ高さを高低調整し、木材Kのカッ
タ・ユニット6に対する運搬角度を緩急調整し、スムー
ズに枝払いを行う。
この際、前述のように捲揚側のウインチ部2Aと繰出側
のウインチ部2BとのそれぞれのモータM,M間での一
方のモータMの動力を他方のモータMの動力に有効に活
用できるという馬力回生が行なえるので、木材Kに付い
ている枝の数が多かったり、または太いものであったと
してもカッタ・ユニット6による枝払いが迅速且つ確実
に行なえる。
木材Kを所定の場所まで運搬した後は、下部架線4を木
材Kから解放することにより、木材Kの運搬は終える。
搬器35を元の位置に移動するのには、第1、第2のウ
インチ部2A,2Bを駆動してドラム素体1,1;1,
1を前記操作とは反対方向に夫々相反する方向に回転さ
せて下部架線4を繰出し、上部架線3を捲揚げると、搬
器35は傾斜されて張設された上部架線3の上側架線部
3Aに沿って自重により降下し、元の位置に移動され
る。
なお上記実施例においては、第1、第2のウインチ部2
A,2Bのドラム素体1を2個で1組としたが、勿論1
個であっても3個以上の複数個であっても良く、数の増
減は自由に行なえる。
また上記何れの実施例においても木材Kを運搬する場合
につき説明しているが、木材Kを運搬する場合に限ら
ず、その他の長尺物を運搬する場合にもこの発明は応用
できる。
〔発明の効果〕
上述の如くこの発明は、第1、第2のウインチ部を形成
するドラム素体の外周に断面半円形の溝を連続して形成
したので、上部架線または下部架線をドラム素体に対し
て繰出したり、捲揚げる時にトルクが一定し、移動スピ
ードが定速になるため、上部架線および/または下部架
線の繰出しおよび捲取りの張力が一定になり、緊張また
は緩みを生ぜず、木材の運搬が間欠的に移動したり、吊
上げ高さに高低差を生じて横揺れおよび縦揺れを生ずる
ことなく、スムーズに運搬できるとともに枝付の木材で
ある場合には、チェーン・ソー等の工具を用いることが
なく、搬器とは離反する立木等の略定位置に取付けら
れ、木材の移動方向に向いた刃体を有するカッタ・ユニ
ット内を木材等に潜らせながら移動することにより自動
的に枝払いが行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す側面図、 第2図は上記実施例を構成するウインチ部のドラム素体
を示す側面図、 第3図は同じく平面図、 第4図は上記ドラム素体の使用状態を示す拡大断面図、 第5図は上記発明を構成するカッタ・ユニットの使用状
態を示す一部切欠き背面図、 第6図は同じくその側面図、 第7図は従来の架線運搬方法としてのランニング・スカ
インを示す側面図、 第8図はウインチ部を構成する従来のドラム素体を示す
側面図、 第9図は同じくその平面図、 第10図は他の従来のドラム素体を示す側面図、第11
図は同じくその平面図である。 1……ドラム素体、2A,2B……ウインチ部、3……
上部架線、4……下部架線、5……溝、6……カッタ・
ユニット、31……定滑車、32……基枠部、33……
移動滑車、34……吊滑車、35……搬器、K……木
材、k……枝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のドラム素体のうちの少なくとも1つ
    が他のドラム素体に対して同一の設置面よりも僅かに交
    叉する面方向に変位するように並設した繰出側の第1の
    ウインチ部と捲揚側の第2のウインチ部に一端側が捲回
    される上部架線および下部架線を相反する方向に略同速
    度に繰出して捲揚げる工程と、前記上部架線の他端に基
    枠部が結着され、該上部架線の上側架線に移動滑車が載
    置されることにより吊下げられた搬器を移動自在にする
    工程と、前記基枠部の下部に設けた吊滑車に他端側が捲
    回される前記下部架線にて木材の根元側を吊上げ可能に
    運搬する工程と、木材の移動方向に向いた刃体を有する
    カッタ・ユニットを木材の外周に略定位置においてセッ
    ト固定する工程とから成り、前記上部架線および下部架
    線の繰出し、捲揚げを略同調して行うことにより木材を
    前記搬器を介して前記カッタ・ユニットに対して離反す
    る軸長方向に吊上げ移動しながら前記カッタ・ユニット
    にて枝を払い落とすことを特徴とした木材の枝払方法。
  2. 【請求項2】相反する方向に略同速に回転自在に設けた
    繰出側の第1のウインチ部と捲揚側の第2のウインチ部
    と、該ウインチ部に捲揚可能および繰出可能に一端側が
    捲回される上部架線および下部架線と、一定位置に設置
    される方向変換用の定滑車を介して前記上部架線の他端
    が固着された基枠部;該基枠部の上部に回転可能に装着
    され前記上部架線に移動自在に載置される複数個の移動
    滑車;被運搬物としての木材を吊上可能に前記下部架線
    の他端側が捲回され前記基枠部の下方に装着された吊滑
    車により形成される搬器とから構成される木材等の架線
    運搬装置において、前記第1のウインチ部と前記第2の
    ウインチ部とは複数のドラム素体のうちの少なくとも1
    つが他のドラム素体に対し同一の設置面よりも僅かに交
    叉する面方向に変位するように並設され、前記ドラム素
    体の外周に前記上部架線または下部架線の内周面が密接
    可能な溝を連続して形成し、木材の移動方向に向く刃体
    を有するカッタ・ユニットを木材の外周にセット可能に
    前記搬器に対して離反して略定位置に設けたことを特徴
    とする木材等の架線運搬装置。
JP2045673A 1990-02-28 1990-02-28 木材の枝払方法および木材等の架線運搬装置 Expired - Lifetime JPH0661189B2 (ja)

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Cited By (1)

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