JP2020042620A - 自動取引装置、取引処理システムおよび取引処理方法 - Google Patents

自動取引装置、取引処理システムおよび取引処理方法 Download PDF

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幸弘 佐古
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Abstract

【課題】通信回線が切断された場合であっても、自動取引装置において現金を支払う取引ができる技術を提供すること。【解決手段】口座ごとに取引履歴を対応付けた口座元帳81を記憶する記憶部41を含むホストコンピュータ2と通信回線を通じて接続された自動取引装置1において、利用者が自動取引装置1との取引に用いるICカード3に搭載されたICチップ4内に格納されている生体情報に基づき生体認証を行う生体認証部51と、生体認証部51による生体認証が許可された場合には、利用者の操作に基づく支払金額を受け付ける支払金額受付部52と、支払金額受付部52により受け付けた支払金額を現金にて支払う現金支払部53と、通信回線のオフライン時に現金支払部53が支払った支払金額を、通信回線の復旧時に口座元帳81の取引履歴を更新するためのオフライン取引履歴としてICチップ4内に書き込むオフライン取引履歴書込部54と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、自動取引装置、取引処理システムおよび取引処理方法に関する。
従来、銀行等の金融機関の店舗やコンビニエンスストアの店舗等に設置されるATM(Automated Teller Machine:現金自動預け払い機)等の自動取引装置は、認証サーバや、口座元帳が記憶されたホストコンピュータ等と通信回線を通じたオンライン接続を前提として各種取引を行う。
このような自動取引装置として、銀行のホストコンピュータと専用回線を介してオンライン接続され、銀行カードが挿入されたときに認証情報の入力を促す認証情報入力画面を表示装置に表示する。そして、自動取引装置は、入力装置により入力される認証情報を取得して銀行のホストコンピュータや認証サーバと通信を行い、認証が成立した場合に銀行のホストコンピュータから銀行カード情報を取得する自動取引装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−234505号公報
しかしながら自動取引装置で行われる各種取引は、通信回線を通じたオンライン接続されていることを前提としている。このため、大規模災害が発生して金融機関の店舗等の通信回線が切断された場合には、自動取引装置は、認証サーバを通じた暗証番号による本人確認や、ホストコンピュータに記録された口座元帳の残高の確認ができなくなる。したがって、通信回線が切断された場合には、自動取引装置は、現金を支払う取引を行うことができなくなるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、通信回線が切断された場合であっても、自動取引装置において現金を支払う取引ができる技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、口座ごとに取引履歴を対応付けた口座元帳を記憶する記憶部を含むホストコンピュータと通信回線を通じて接続された自動取引装置において、利用者が前記自動取引装置との取引に用いるカードに搭載されたICチップ内に格納されている生体情報に基づき生体認証を行う生体認証部と、前記生体認証部による生体認証が許可された場合には、前記利用者の操作に基づく支払金額を受け付ける支払金額受付部と、前記支払金額受付部により受け付けた前記支払金額を現金にて支払う現金支払部と、前記通信回線のオフライン時に前記現金支払部が支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴を更新するためのオフライン取引履歴として前記ICチップ内に書き込むオフライン取引履歴書込部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、口座ごとに取引履歴を対応付けた口座元帳を記憶する記憶部を含むホストコンピュータと、前記ホストコンピュータと通信回線を通じて接続された自動取引装置とを備える取引処理システムであって、前記自動取引装置は、利用者が前記自動取引装置との取引に用いるカードに搭載されたICチップ内に格納されている生体情報に基づき生体認証を行う生体認証部と、前記生体認証部による生体認証が許可された場合には、前記利用者の操作に基づく支払金額を受け付ける支払金額受付部と、前記支払金額受付部により受け付けた前記支払金額を現金にて支払う現金支払部と、前記通信回線のオフライン時に前記現金支払部が支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴を更新するためのオフライン取引履歴として前記ICチップ内に書き込むオフライン取引履歴書込部と、前記通信回線の復旧時に、前記ICチップ内に前記オフライン取引履歴書込部により書き込まれた前記オフライン取引履歴があるか否かを判定するオフライン取引履歴判定部と、前記オフライン取引履歴判定部により、前記ICチップ内にオフライン取引履歴があると判定された場合には、前記ICチップ内に書き込まれた前記オフライン取引履歴を前記ホストコンピュータへ送信するオフライン取引履歴送信部と、を備え、前記ホストコンピュータは、前記オフライン取引履歴送信部により送信された前記オフライン取引履歴に基づいて、前記記憶部に記憶された前記口座元帳の取引履歴を更新する元帳取引履歴更新部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、口座ごとに取引履歴を対応付けた口座元帳を記憶する記憶部を含むホストコンピュータと通信回線を通じて接続された自動取引装置の取引処理方法であって、利用者が前記自動取引装置との取引に用いるカードに搭載されたICチップ内に格納されている生体情報に基づき生体認証を行い、前記生体認証が許可された場合には、前記利用者の操作に基づく支払金額を受け付け、前記受け付けた前記支払金額を現金にて支払い、前記通信回線のオフライン時に支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴を更新するためのオフライン取引履歴として前記ICチップ内に書き込むことを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、口座ごとに取引履歴を対応付けた口座元帳を記憶する記憶部を含むホストコンピュータと、前記ホストコンピュータと通信回線を通じて接続された自動取引装置とを備える取引処理システムの取引処理方法であって、前記自動取引装置は、利用者が前記自動取引装置との取引に用いるカードに搭載されたICチップ内に格納されている生体情報に基づき生体認証を行い、前記生体認証が許可された場合には、前記利用者の操作に基づく支払金額を受け付け、前記受け付けた前記支払金額を現金にて支払い、前記通信回線のオフライン時に支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴を更新するためのオフライン取引履歴として前記ICチップ内に書き込み、前記通信回線の復旧時に、前記ICチップ内に書き込まれた前記オフライン取引履歴があるか否かを判定し、前記ICチップ内にオフライン取引履歴があると判定された場合には、前記ICチップ内に書き込まれた前記オフライン取引履歴を前記ホストコンピュータへ送信し、前記ホストコンピュータは、前記自動取引装置から送信された前記オフライン取引履歴に基づいて、前記記憶部に記憶された前記口座元帳の取引履歴を更新することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、通信回線が切断された場合であっても、自動取引装置において現金を支払う取引ができる。
本実施形態にかかる取引処理システム100の一例を示す図である。 ATM1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 ホストコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る取引処理システム100の機能構成の一例を示す図である。 ICカード3のICチップ4内のメモリのデータ構造の一例を示す図である。 オフライン取引履歴格納領域93に格納されたオフライン取引履歴の一例を示す図である。 支払受付画面の一例を示す図である。 電子ジャーナル61に書き込まれた取引ジャーナルの一例を示す図である。 ホストコンピュータ2の記憶部41に記憶されている口座元帳81の一例を示す図である。 取引処理システム100が実行する取引処理の一例を示すフローチャートである。 取引処理システム100が実行するオフライン取引処理の一例を示すフローチャート レシート媒体の一例を示す図である。 取引処理システム100が実行するオンライン取引処理の一例を示すフローチャートである。 取引処理システム100が実行する取引履歴精査処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本実施形態にかかる取引処理システム100の一例を示す図である。図1に示すように、取引処理システム100は、ATM1とホストコンピュータ2を有する。ATM1とホストコンピュータ2とは専用線やVPN(Virtual Private Network)などの閉域網の通信回線(ネットワークN)を介して、互いに通信可能に接続される。取引処理システム100は、図1に示していない他の装置やサーバを備えていてもよい。
ATM1は、通信回線のオンライン時には、利用者により入力された暗証番号または生体情報を用いて入金、出金、振込や残高照会などの各種取引を実行し、通信回線のオフライン時には、利用者の生体情報を用いて出金取引を実行する装置である。このATM1は、現金自動預払機とも呼ばれる。なお、ATM1は自動取引装置の一例である。以下の説明においては、自動取引装置を代表してATM1を用いて説明を行う。なお、ATM1は、行員等の操作に基づき、通信回線のオンライン時には通信モードをオンライン取引可能モードに切り替え、通信回線のオフライン時には通信モードをオフライン取引可能モードに切り替える。
ATM1で使用されるカードは、一例として、顧客(利用者)の銀行口座に係る情報をICチップに記憶する銀行カード(以下、「ICカード3」と呼ぶ)である。ICカード3のICチップ4が記憶する記録データには、利用者の生体情報、銀行コード、店番、科目、口座番号等がある。また、ICチップ4内には、生体認証アプリケーション等も含まれる。ICチップ4内の構造については後述する。
図2は、ATM1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ATM1は、ATM制御部10、記憶部11、表示部12、入力部13、生体センサ部14、通帳処理部15、カード処理部16、紙幣処理部17、硬貨処理部18、レシート発行部19および通信部20を有する。また、ATM1は、図2に示していない他の回路構成を備えていてもよい。
ATM制御部10は、ATM1全体を統括的に制御するもので、プログラムを読込んで制御処理を実行するCPU(Central Processing Unit)(不図示)を有する。記憶部11は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などを有する。記憶部11は、ATM制御部10が実行するプログラム、表示画面データ、その他各種データを記憶する。また、記憶部11は、ATM制御部10がプログラムを実行する際の作業領域を提供する。また、記憶部11は、取引ジャーナルを記憶する電子ジャーナルを有する。取引ジャーナルについては後述する。
表示部12は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)であって、ATM制御部10の指示により、ATM1の利用者に対して操作画面、表示画面、メニュー画面あるいは操作指示用のガイド画面などを表示する。入力部13は、表示部12と一体化したタッチパネルで、利用者により、取引の種類の選択、振込先、振込元、振込金額、暗証番号、入金・出金の金額などが入力され、入力された情報はATM制御部10に通知される。
生体センサ部14は、ATM制御部10の制御のもと、生体認証を行う利用者の生体情報を読み取る。ATM制御部10は、生体センサ部14が読み取った生体情報をICカード3のICチップ4へ送信する。ICチップ4内の生体認証アプリケーションは、ATM制御部10から送信された生体情報と、ICチップ4内の利用者の生体情報とに基づいて生体認証を行う。生体認証アプリケーションは、生体認証の認証結果をATM制御部10へ送信する。
本実施形態においては、生体センサ部14は、利用者の手のひら静脈の生体情報を読み取る手のひら静脈センサにより構成される。生体センサ部14は、たとえば、ATM1筐体の表示部12近傍などに設けられている。上述の実施形態においては、生体センサ部14は、手のひら静脈センサにより構成されているがこの限りではなく、たとえば、顔認証センサ、虹彩認証センサ、指紋認証センサ等であってもよい。
通帳処理部15は、ATM1の正面に設けられた通帳入出口に挿入された通帳を内部に搬送する通帳搬送路、通帳に取引内容を印刷する印字部、通帳に貼付された磁気ストライプのデータへの読取り書込みを行うMS記録再生部を有する。また、通帳処理部15は、通帳入出口に通帳を検知する通帳センサを有し、通帳処理部15は、通帳センサにより通帳の挿入や排出された通帳の取出しを検知してATM制御部10に通知する。
カード処理部16は、ATM1の正面に設けられたカード入出口に挿入されたカードを内部に搬送したり逆にカードをカード入出口へ排出したりするカード搬送路、磁気カードに貼付された磁気ストライプのデータへの読取り書込みを行うMS記録再生部、およびICカードのメモリへの読取り書込みを行うメモリ記録再生部を有する。カード処理部16は、カード入出口にカードを検知するカードセンサを有し、カード処理部16は、カードセンサによりカードの挿入や排出されたカードの取出し検知してATM制御部10に通知する。
紙幣処理部17は、紙幣を一時的に格納する一時保留部と、紙幣の真偽などを鑑別する紙幣鑑別部と、紙幣を種類別に格納する紙幣スタッカと、紙幣入出口のシャッタ解放後に取り忘れた紙幣を保管する紙幣取り忘れボックスと、紙幣入出口と一時保留部と紙幣鑑別部や紙幣スタッカおよび紙幣取り忘れボックス間で紙幣を搬送する搬送路などを有する。紙幣処理部17は、紙幣スタッカ内の紙幣の量を検知する紙幣量センサを有し、紙幣処理部17は、紙幣量センサにより紙幣スタッカ内の紙幣の量を検知してATM制御部10に通知する。
硬貨処理部18は、硬貨の真偽などを鑑別する硬貨鑑別部と、硬貨を種類別に格納する硬貨スタッカと、硬貨入出口のシャッタ解放後に取り忘れた硬貨を保管する硬貨取り忘れボックスと、硬貨入出口と硬貨鑑別部や硬貨スタッカおよび硬貨取り忘れボックス間で硬貨を搬送する搬送路などを有する。硬貨処理部18は、硬貨スタッカ内の硬貨の量を検知する硬貨量センサを有し、硬貨処理部18は、硬貨量センサにより硬貨スタッカ内の硬貨の量を検知してATM制御部10に通知する。
出金処理時には、紙幣処理部17および硬貨処理部18は、ATM制御部10からの指示により、必要な紙幣や硬貨を計数して紙幣スタッカや硬貨スタッカから取出し、紙幣入出口や硬貨入出口まで搬送し、搬送後に紙幣入出口や硬貨入出口のシャッタを開放する。紙幣取り忘れボックスおよび硬貨取り忘れボックスを合わせて媒体保管庫とも呼ぶ。
レシート発行部19は、レシート印刷機構およびレシート搬送機構を備え、利用者が行った取引内容を印刷したレシート媒体をレシート放出口から放出して利用者に発行する機能を有している。通信部20は、ネットワークNを通じてホストコンピュータ2とのデータ(電文)の授受を行う。
図3は、ホストコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、ホストコンピュータ2は、ホスト制御部40、記憶部41、表示部42、入力部43、および通信部44を有する。また、ホストコンピュータ2は、図3に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
ホスト制御部40は、CPU等であり、記憶部41のROMやHDD等に記憶されたプログラムを記憶部41のRAMに展開して順次実行することで、ホストコンピュータ2全体の動作を制御する。記憶部41は、RAM、ROM、HDD等であり、ホスト制御部40が実行するプログラム、各種設定情報等を記憶する。また、記憶部41は、口座元帳を記憶している。
表示部42は、例えばLCD等のディスプレイであり、ホスト制御部40の制御のもとで各種情報を画面表示する。入力部43は、例えばキーボード、マウス等の入力インターフェースであり、ホストコンピュータ2の操作者の操作入力を受け付ける。通信部44は、ホスト制御部40の制御のもと、ネットワークNを通じてATM1と通信を行う。ホストコンピュータ2は、通信部44による通信を行うことで、ATM1との間でデータの送受信を行う。
次に、本実施形態に係るATM1とホストコンピュータ2とを含むホストコンピュータ2とを含む取引処理システム100の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係る取引処理システム100の機能構成の一例を示す図である。
ATM1のATM制御部10は、生体認証部51、支払金額受付部52、現金支払部53、オフライン取引履歴書込部54、オフライン取引履歴判定部55、オフライン取引履歴送信部56、ジャーナル書込部57、取引ジャーナル送信部58を少なくとも有する。ATM1は、図4に示していない他の機能構成を備えていてもよい。ATM1の記憶部11は、電子ジャーナル61を有する。ATM1の記憶部11は、図4に示していない他のデータを備えていてもよい。
ホストコンピュータ2のホスト制御部40は、元帳取引履歴更新部71、取引履歴精査部72を少なくとも有する。ホストコンピュータ2は、図4に示していない他の機能構成を備えていてもよい。ホストコンピュータ2の記憶部41は、口座元帳81を有する。ホストコンピュータ2の記憶部41は、図4に示していない他のデータを備えていてもよい。ICカード3のICチップ4は、生体情報格納領域91、支払可能額格納領域92、オフライン取引履歴格納領域93を有する。
図5は、ICカード3のICチップ4内のメモリのデータ構造の一例を示す図である。
ICチップ4は、メモリ200を備える。メモリ200は、OS記録領域201、生体認証APL領域202、全銀協APL記録領域203を含む。メモリ200には、その他ICチップ4において実行されるクレジットカード業務アプリケーション等、その他のアプリケーションのプログラムやデータを記録する。
OS記録領域201は、ICチップ4において実行されるOSのプログラムを記録する領域である。生体認証APL領域202は、ICチップ4において実行される生体認証アプリケーションのプログラムを記録する領域である。全銀協APL記録領域203は、プログラム記録領域204およびデータ記録領域205を含む。
プログラム記録領域204は、ICチップ4において実行される全銀協アプリ(全国銀行協会アプリケーション)のプログラムを記録する領域である。データ記録領域205は、キャッシュカード情報記録領域206、カード保有者関連情報記録領域207、振込カード情報記録領域208および任意情報格納領域209を含む。
キャッシュカード情報記録領域206は、銀行番号、支店番号、科目、口座番号等を記録する領域である。カード保有者関連情報記録領域207は、ICカード3の保有者(利用者)に関連する情報(電子メールアドレス等)を記録する領域である。振込カード情報記録領域208は、振込カード情報(依頼人や受取人等の情報)を記録する領域である。
任意情報格納領域209は、生体情報格納領域91、支払可能額格納領域92およびオフライン取引履歴格納領域93を含む。
生体情報格納領域91は、ICカード3の利用者の生体情報を格納する領域である。本実施形態においては、生体情報格納領域91は、利用者の手のひら静脈に基づき生成した生体情報を格納する。
支払可能額格納領域92は、通信回線のオフライン時に支払可能な支払可能額を格納する。支払格納額は、任意に設定される。例えば、支払可能額として、一般顧客については、10万円設定し、優良顧客については一般顧客よりも多い100万円に設定することができる。
オフライン取引履歴格納領域93は、通信回線のオフライン時に現金支払部53により支払った支払金額の取引履歴をオフライン取引履歴として格納する。図6は、オフライン取引履歴格納領域93に格納されたオフライン取引履歴の一例を示す図である。図6のオフライン取引履歴には、ICカード3の利用者の口座情報ごとに、取引履歴1〜取引履歴nまでの、n回分の取引履歴と、オフライン取引金額およびオフライン取引累計の情報が格納されている。1回の取引履歴には、オフライン時に現金支払部53により支払取引した日付の情報、オフライン時に現金支払部53により支払った支払金額の情報、取引情報が格納される。オフライン取引履歴は、図6に示していない情報を備えていてもよい。利用者の口座情報には、カード銀行番号、カード支店番号、カード口座番号の情報等が格納される。
取引情報には、初期状態である場合には「0」が格納され、取引成立した場合には「1」が格納され、ICチップ4内のオフライン取引履歴を口座元帳81に追加更新した場合には口座元帳反映済として「2」が格納される。オフライン取引金額には、各取引履歴1〜取引履歴nで取引した金額の累積金額が格納される。オフライン取引累計には、取引履歴1〜取引履歴nの回数の累計が格納される。
生体認証部51は、利用者がATM1との取引に用いるカードに搭載されたICカード3のICチップ4内の生体情報格納領域91に格納されている生体情報に基づき生体認証を行う。具体的には、生体認証部51は、生体センサ部14が読み取った利用者の生体情報をICカード3のICチップ4へ送信する。ICチップ4内の生体認証アプリケーションは、生体認証部51から送信された生体情報と、ICチップ4内の生体情報格納領域91に格納された生体情報とに基づいて生体認証を行う。生体認証アプリケーションは、生体認証の認証結果を生体認証部51へ送信する。生体認証部51は生体認証アプリケーションから送信された認証結果に基づき生体認証を許可するか、すなわち、認証がOKか否かを判定する。
支払金額受付部52は、生体認証部51による生体認証が許可された場合には、表示部12に、図7(A)の支払受付画面を表示し、利用者の操作に基づく支払金額を受け付ける。図7は、支払受付画面の一例を示す図である。図7(A)の支払受付画面には、支払可能額301および確認キー302が表示されている。
支払金額受付部52は、支払可能額格納領域92に格納されている支払可能額からオフライン取引履歴格納領域93に格納されているオフライン取引履歴に書き込まれたオフライン取引金額を減算した額を支払可能額301に表示する。
例えば、支払可能額格納領域92に格納されている支払可能額を「100,000円」とした場合、支払金額受付部52は、この「100,000円」から、図6のオフライン取引金額「60,000円」を減算した額「40,000円」を支払可能額301に表示する。利用者が確認キー302を押下すると、支払金額受付部52は、図7(B)の支払受付画面を表示部12に表示する。
図7(B)の支払受付画面には、支払可能額303、入力金額304、金額入力キー305および確認キー306が表示されている。支払可能額303は、図7(A)の支払可能額301と同じである。入力金額304は、利用者の金額入力キー305に対する操作に基づき入力された金額が表示される。入力金額304に金額を入力した後、利用者の操作に基づき確認キー306が押下されると、支払金額受付部52は、入力金額304に入力された額を支払金額として受け付ける。
現金支払部53は、支払金額受付部52により受け付けた支払金額を現金にて支払う。具体的には、現金支払部53は、支払金額受付部52により受け付けた支払金額が、ICチップ4内に任意に設定された支払可能額格納領域92に格納されている支払可能額からオフライン取引履歴格納領域93に格納されているオフライン取引履歴に書き込まれた支払金額を減算した金額以下である場合にのみ、支払金額受付部52により受け付けた支払金額を現金にて支払う。
オフライン取引履歴書込部54は、通信回線のオフライン時に現金支払部53により支払った支払金額を、図7のオフライン取引履歴としてICチップ4内のオフライン取引履歴格納領域93に書き込む。オフライン取引履歴格納領域93に格納されているオフライン取引履歴は、通信回線の復旧時にホストコンピュータ2の口座元帳81の取引履歴を更新するために用いる。
オフライン取引履歴判定部55は、通信回線の復旧時に、ICチップ4内のオフライン取引履歴格納領域93にオフライン取引履歴書込部54により書き込まれたオフライン取引履歴があるか否かを判定する。
オフライン取引履歴送信部56は、オフライン取引履歴判定部55により、ICチップ4内のオフライン取引履歴格納領域93にオフライン取引履歴があると判定された場合には、ICチップ4内のオフライン取引履歴格納領域93に書き込まれたオフライン取引履歴をホストコンピュータ2へ送信する。
ジャーナル書込部57は、通信回線のオフライン時に現金支払部53により支払った支払金額を、取引ジャーナルとしてATM1の記憶部11の電子ジャーナル61に書き込む。電子ジャーナル61に書き込まれた取引ジャーナルは、通信回線の復旧時にホストコンピュータ2の記憶部41に記憶されている口座元帳81の取引履歴と突合して精査するために用いる。取引ジャーナル送信部58は、通信回線の復旧時に、電子ジャーナル61に書き込まれた取引ジャーナルをホストコンピュータ2に送信する。
図8は、電子ジャーナル61に書き込まれた取引ジャーナルの一例を示す図である。図8の取引ジャーナルには、取引通番ごとに、取引日付、取引種別、カード銀行番号、カード支店番号、カード口座番号、取引金額、オフライン識別の情報が格納されている。取引通番は、一つの取引が行われるたびに採番される通し番号である。取引日付には、取引が行われた日付が格納される。取引種別には、オフライン取引時には基本的に支払の情報が格納される。カード銀行番号、カード支店番号、カード口座番号には、利用者のICカード3のICチップ4から取得したカードの情報が格納される。
取引金額には、オフライン時に取引した金額が格納される。任意通知項目には、オフライン時に行われた取引を識別する識別情報が格納される。例えば、オフライン時に行われた取引には「1」が格納され、オンライン時に行われた取引には「0」が格納される。電子ジャーナル61には、取引が行われるたびに、図8の取引ジャーナルが書き込まれて格納される。
ホスト制御部40の元帳取引履歴更新部71は、オフライン取引履歴送信部56により送信されたオフライン取引履歴に基づいて、記憶部41に記憶された口座元帳81の取引履歴を更新する。
図9は、ホストコンピュータ2の記憶部41に記憶されている口座元帳81の一例を示す図である。口座元帳81は、取引日付、取引種別、カード銀行番号、カード支店番号、カード口座番号、取引金額の情報を有する。口座元帳81は、図9に示していない情報を備えていてもよい。
元帳取引履歴更新部71は、オフライン取引履歴送信部56からオフライン取引履歴が送信されると、オフライン取引履歴の取引履歴ごとの日付、金額の情報を、口座元帳81の取引日付、取引金額の情報に追加更新する。また、元帳取引履歴更新部71は、オフライン取引履歴の口座情報を口座元帳81のカード銀行番号、カード支店番号、カード口座番号の情報に追加更新する。また、元帳取引履歴更新部71は、口座元帳81の取引種別に支払(オフライン)の情報を追加更新する。オフライン取引履歴書込部54は、口座元帳81に追加更新、すなわち、口座元帳81の反映が成功したオフライン取引履歴の口座情報を「1」から「2」へ更新して格納する。
ホスト制御部40の取引履歴精査部72は、ATM1の取引ジャーナル送信部58により送信された取引ジャーナルと、元帳取引履歴更新部71により更新された口座元帳81の取引履歴と、を突合して精査する。
具体的には、通信回線が復旧されたにもかかわらず、利用者がICカード3を用いて取引を行わない場合には、ICチップ4内のオフライン取引履歴がホストコンピュータ2へ送信されないため、元帳取引履歴更新部71は、口座元帳81の取引履歴を更新することができない。したがって、取引履歴精査部72は、オフライン取引時にATM1の電子ジャーナル61に書き込まれた取引ジャーナルの内容と、口座元帳81の取引履歴と、を突合することで、ICチップ4内のオフライン取引履歴に基づき口座元帳81の取引履歴を更新されているか精査する。
図10は、取引処理システム100が実行する取引処理の一例を示すフローチャートである。はじめに、ATM制御部10は、ATM取引を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。この処理では、例えば、ATM1の正面に設けられたカード入出口にICカード3が挿入されたか否かを判定する。ATM取引を受け付けていない場合(ステップS101のNO)には、処理は待機となる。ATM取引を受け付けた場合(ステップS101のYES)には、ATM制御部10は、現在のモードがオフライン取引可能モードであるか否か、すなわち、通信回線がオフラインであるか否かを判定する(ステップS102)。
現在のモードがオフライン取引可能モードである場合、すなわち、通信回線がオフラインである場合(ステップS102のYES)には、ATM制御部10は、後述のオフライン取引処理を行う(ステップS103)。この処理が終了すると取引処理は終了となる。現在のモードがオンライン取引可能モードである場合、すなわち、通信回線がオンラインである場合(ステップS102のNO)には、ATM制御部10は、後述のオンライン取引処理を行う(ステップS104)。この処理が終了すると取引処理は終了となる。
図11は、取引処理システム100が実行するオフライン取引処理の一例を示すフローチャートである。尚、オンライン取引処理では、磁気カードまたは生体情報が格納されていないICカード3が挿入された場合には、ATM制御部10は、ステップS201〜ステップS212の処理を行わずに処理を終了する。
はじめに、生体認証部51は、利用者のICカード3のICチップ4内の生体情報格納領域91に格納されている生体情報に基づき生体認証を行う(ステップS201)。
生体認証部51による認証結果がNOの場合(ステップS202のNO)には、オフライン取引処理は終了となる。生体認証部51による認証結果がOKの場合(ステップS202のYES)には、支払金額受付部52は、図7(A)に示す支払受付画面により支払可能額を表示部12に表示する(ステップS203)。そして、支払金額受付部52は、図7(B)に示す支払受付画面を表示部12に表示し(ステップS204)、利用者により入力された入力金額を支払金額として受け付ける(ステップS205)。
現金支払部53は、支払金額受付部52により受け付けた支払金額が、支払可能額格納領域92に格納されている支払可能額からオフライン取引履歴格納領域93に格納されているオフライン取引履歴に書き込まれた支払金額を減算した金額以下であるか否かを判定する(ステップS206)。受け付けた支払金額が、支払可能額格納領域92に格納されている支払可能額からオフライン取引履歴格納領域93に格納されているオフライン取引履歴に書き込まれた支払金額を減算した金額より大きい場合(ステップS206のNO)には、処理はステップS203に戻る。これに対し、受け付けた支払金額が、支払可能額格納領域92に格納されている支払可能額からオフライン取引履歴格納領域93に格納されているオフライン取引履歴に書き込まれた支払金額を減算した金額以下である場合(ステップS206のYES)には、現金支払部53は、支払金額受付部52により受け付けた支払金額を計数する(ステップS207)。
オフライン取引履歴書込部54は、ステップS207で計数した支払金額を、オフライン取引履歴としてICチップ4内のオフライン取引履歴格納領域93に書き込む(ステップS208)。ATM制御部10は、ATM1のカード入出口からICカード3を排出し、利用者にICカード3を返却する(ステップS209)。
ATM制御部10は、利用者が行った取引内容を印刷したレシート媒体をレシート放出口から放出する(ステップS210)。現金支払部53は、ステップS207において計数した支払金額を現金で支払う(ステップS211)。ステップS211で現金支払部53が支払った支払金額を取引ジャーナルとして電子ジャーナル61に書き込む(ステップS212)。この処理が終了するとオフライン取引処理は終了となる。
次に、ステップS210の処理で放出されたレシート媒体400について説明する。図12は、レシート媒体400の一例を示す図である。図12のレシート媒体400には、ご利用年月日欄401、お取引金額欄402、お取引後の新残高欄403およびメッセージ欄404を含む情報が印刷される。
ご利用年月日欄401には、取引を行った取引日付が印刷される。お取引金額欄402には、現金支払部53が計数した支払金額が印刷される。お取引後の新残高欄403には、支払可能額格納領域92に格納されている支払可能額からオフライン取引履歴格納領域93に格納されているオフライン取引履歴に書き込まれた支払金額を減算した金額が印刷される。メッセージ欄404には、この取引は、オフラインでの取引である旨のメッセージおよび通信回線の復旧後に、ホストコンピュータの口座元帳からオフライン時に支払った金額が減算される旨のメッセージが印刷される。
図13は、取引処理システム100が実行するオンライン取引処理の一例を示すフローチャートである。オンライン取引処理は、通信回線の復旧時に行われる処理である。尚、オンライン取引処理では、磁気カードまたは生体情報が格納されていないICカード3が挿入された場合には、ステップS301〜ステップS308の処理を行わずにステップS309の処理に進む。
はじめに、生体認証部51は、利用者のICカード3のICチップ4内の生体情報格納領域91に格納されている生体情報に基づき生体認証を行う(ステップS301)。生体認証部51による認証結果がNOの場合(ステップS302のNO)には、オンライン取引処理は終了となる。生体認証部51による認証結果がOKの場合(ステップS302のYES)には、オフライン取引履歴判定部55は、ICチップ4内のオフライン取引履歴格納領域93にオフライン取引履歴書込部54により書き込まれたオフライン取引履歴があるか否かを判定する(ステップS303)。
ICチップ4内にオフライン取引履歴がない場合(ステップS303のNO)には、処理はステップS309に進む。すなわち、ICチップ4内にオフライン取引履歴がない場合には、オフライン取引履歴に基づいてホストコンピュータ2の口座元帳81を更新する必要がないため、ステップS304〜ステップS308の処理を省略し、通常の取引処理が行われる。ICチップ4内にオフライン取引履歴がある場合(ステップS303のYES)には、オフライン取引履歴送信部56は、ICチップ4内のオフライン取引履歴格納領域93に書き込まれたオフライン取引履歴をホストコンピュータ2へ送信する(ステップS304)。
ホストコンピュータ2の元帳取引履歴更新部71は、ステップS304においてオフライン取引履歴送信部56により送信されたオフライン取引履歴に基づいて、記憶部41に記憶された口座元帳81の取引履歴を更新する(ステップS305)。元帳取引履歴更新部71は、復元結果をATM1に通知する(ステップS306)。この処理では、オフライン取引履歴に基づいて更新が成立した口座元帳81の件数をATM1に通知する。
ATM1のオフライン取引履歴送信部56は、ステップS304において送信したオフライン取引履歴の全取引に基づいて口座元帳81の更新が成立したか否かを判定する(ステップS307)。例えば、ステップS304のオフライン取引履歴が3件であり、ステップS306で通知された口座元帳81の復元結果が2件である場合には、件数が一致しないため、オフライン取引履歴の全取引に基づいて口座元帳81の更新が成立していないと判定される。これに対し、ステップS304のオフライン取引履歴が3件であり、ステップS306で通知された口座元帳81の復元結果も3件である場合には、件数が一致するため、オフライン取引履歴の全取引に基づいて口座元帳81の更新が成立したと判定される。
ステップS304において送信したオフライン取引履歴の全取引に基づいて口座元帳81の更新が成立していない場合(ステップS307のNO)には、処理はステップS304に戻り、オフライン取引履歴の全取引に基づいて口座元帳81の更新が成立するまでステップS304〜ステップS307の処理が繰り返し実行される。
これに対し、ステップS304において送信したオフライン取引履歴の全取引に基づいて口座元帳81の更新が成立した場合(ステップS307のYES)には、オフライン取引履歴書込部54は、ICカード3のICチップ4内のオフライン取引履歴を消去する(ステップS308)。その後、ATM制御部10は、通常の取引処理を行う(ステップS309)。通常の取引処理については、公知のATM1とホストコンピュータ2とにより行われる処理であるため説明を省略する。この処理が終了すると、オンライン取引処理は終了となる。
図14は、取引処理システム100が実行する取引履歴精査処理の一例を示すフローチャートである。
図14の取引履歴精査処理は、通信回線の復旧後に、ホストコンピュータ2の口座元帳81が正常に更新されたか否かを精査する処理である。図10の取引処理、図11のオフライン取引処理、図13のオンライン取引処理とは独立して実行される処理である。
はじめに、ATM制御部10は、ATM制御部10は、現在のモードがオンライン取引可能モードであるか否か、すなわち、通信回線が復旧して通信回線がオンラインであるか否かを判定する(ステップS401)。現在のモードがオフライン取引可能モードである場合(ステップS401のNO)には、取引履歴精査処理は終了となる。
これに対し、現在のモードがオンライン取引可能モードである場合(ステップS401のYES)には、取引ジャーナル送信部58は、電子ジャーナル61に書き込まれた取引ジャーナルをホストコンピュータ2に送信する(ステップS403)。なお、取引ジャーナルがホストコンピュータ2へ送信されると、ジャーナル書込部57は、電子ジャーナル61内の取引ジャーナルを消去する(ステップS404)。
ホスト制御部40の取引履歴精査部72は、取引ジャーナルが書き込まれた全てのATM1から取引ジャーナルを受信した場合には、取引ジャーナルが書き込まれた全てのATM1から送信された取引ジャーナルと、元帳取引履歴更新部71により更新された口座元帳81の取引履歴と、を突合して精査する(ステップS405)。取引履歴精査部72は、ステップS405で精査した精査結果を表示部42に表示する(ステップS406)。この処理では、更新された口座元帳81の取引履歴をATM1から送信された取引ジャーナルと突合して精査した結果、過不足の取引履歴が発生した場合には、当該取引履歴を精査結果として表示部42に表示する。精査結果を見た行員は、当該取引履歴の原因を追及し口座元帳81の消込を行うことができる。この処理が終了すると取引履歴精査処理は終了となる。
したがって、ICカード3に搭載されたICチップ内に格納されている生体情報に基づき本人確認を行い、現金を支払うことができる。また、通信回線のオフライン時に支払った支払金額を、オフライン取引履歴としてICチップ4内に書き込むことで、通信回線の復旧時に、ICチップ4に書き込まれたオフライン取引履歴に基づいて、口座元帳81の取引履歴を更新することができる。これにより、大規模災害が発生して金融機関の店舗等の通信回線が切断された場合であっても、自動取引装置において現金を支払う取引を行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
上述の実施形態においては、取引ジャーナルと口座元帳81の取引履歴とを突合して精査する処理は、ホストコンピュータ2で行っているがこれに限られるものではない。例えば、ATM1およびホストコンピュータ2とは異なる装置として、例えば、センタジャーナルで取引ジャーナルと口座元帳81の取引履歴とを突合して精査する処理行ってもよい。センタジャーナルは、取引処理システム100の一部として、ATM1とホストコンピュータ2とは専用線やVPNなどの閉域網の通信回線を介して、互いに通信可能に接続される。センタジャーナルは、制御部や記録部等を有するPC(Personal Computer)装置により構成される。センタジャーナルのハードウェア構成は、ホストコンピュータ2のハードウェア構成と略同様であるため説明を省略する。この場合、ATM1の取引ジャーナル送信部58は、電子ジャーナル61に書き込まれた取引ジャーナルをセンタジャーナルへ送信する。ホストコンピュータ2のホスト制御部40は、記憶部41に記憶されている口座元帳をセンタジャーナルへ送信する。そして、センタジャーナルの制御部は、ATM1から送信された取引ジャーナルとホストコンピュータ2から送信された口座元帳81の取引履歴とを突合して精査する。これにより、ホストコンピュータ2の負担を軽減して、取引履歴の精査を行うことができる。
N ネットワーク
1 ATM
2 ホストコンピュータ
3 ICカード
4 ICチップ
10 ATM制御部
11 記憶部
12 表示部
13 入力部
14 生体センサ部
15 通帳処理部
16 カード処理部
17 紙幣処理部
18 硬貨処理部
19 レシート発行部
20 通信部
40 ホスト制御部
41 記憶部
42 表示部
43 入力部
44 通信部
51 生体認証部
52 支払金額受付部
53 現金支払部
54 オフライン取引履歴書込部
55 オフライン取引履歴判定部
56 オフライン取引履歴送信部
57 ジャーナル書込部
58 取引ジャーナル送信部
61 電子ジャーナル
71 元帳取引履歴更新部
72 取引履歴精査部
81 口座元帳
91 生体情報格納領域
92 支払可能額格納領域
93 オフライン取引履歴格納領域
100 取引処理システム
200 メモリ
201 OS記録領域
202 生体認証APL領域
203 全銀協APL記録領域
204 プログラム記録領域
205 データ記録領域
206 キャッシュカード情報記録領域
207 カード保有者関連情報記録領域
208 振込カード情報記録領域
209 任意情報格納領域
400 レシート媒体

Claims (9)

  1. 口座ごとに取引履歴を対応付けた口座元帳を記憶する記憶部を含むホストコンピュータと通信回線を通じて接続された自動取引装置において、
    利用者が前記自動取引装置との取引に用いるカードに搭載されたICチップ内に格納されている生体情報に基づき生体認証を行う生体認証部と、
    前記生体認証部による生体認証が許可された場合には、前記利用者の操作に基づく支払金額を受け付ける支払金額受付部と、
    前記支払金額受付部により受け付けた前記支払金額を現金にて支払う現金支払部と、
    前記通信回線のオフライン時に前記現金支払部が支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴を更新するためのオフライン取引履歴として前記ICチップ内に書き込むオフライン取引履歴書込部と、
    を備えることを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記現金支払部は、前記支払金額受付部により受け付けた支払金額が、前記ICチップ内に任意に設定された支払可能額から前記オフライン取引履歴に書き込まれた前記支払金額を減算した金額以下である場合にのみ、前記支払金額受付部により受け付けた前記支払金額を現金にて支払う
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記通信回線の復旧時に、前記ICチップ内に前記オフライン取引履歴書込部により書き込まれた前記オフライン取引履歴があるか否かを判定するオフライン取引履歴判定部と、
    前記オフライン取引履歴判定部により、前記ICチップ内にオフライン取引履歴があると判定された場合には、前記ICチップ内に書き込まれた前記オフライン取引履歴を前記ホストコンピュータへ送信するオフライン取引履歴送信部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動取引装置。
  4. 前記通信回線のオフライン時に前記現金支払部が支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴と突合して精査するための取引ジャーナルとして前記自動取引装置の電子ジャーナルに書き込むジャーナル書込部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のうち何れかに記載の自動取引装置。
  5. 前記通信回線の復旧時に、前記電子ジャーナルに書き込まれた前記取引ジャーナルを前記ホストコンピュータに送信する取引ジャーナル送信部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動取引装置。
  6. 口座ごとに取引履歴を対応付けた口座元帳を記憶する記憶部を含むホストコンピュータと、前記ホストコンピュータと通信回線を通じて接続された自動取引装置とを備える取引処理システムであって、
    前記自動取引装置は、
    利用者が前記自動取引装置との取引に用いるカードに搭載されたICチップ内に格納されている生体情報に基づき生体認証を行う生体認証部と、
    前記生体認証部による生体認証が許可された場合には、前記利用者の操作に基づく支払金額を受け付ける支払金額受付部と、
    前記支払金額受付部により受け付けた前記支払金額を現金にて支払う現金支払部と、
    前記通信回線のオフライン時に前記現金支払部が支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴を更新するためのオフライン取引履歴として前記ICチップ内に書き込むオフライン取引履歴書込部と、
    前記通信回線の復旧時に、前記ICチップ内に前記オフライン取引履歴書込部により書き込まれた前記オフライン取引履歴があるか否かを判定するオフライン取引履歴判定部と、
    前記オフライン取引履歴判定部により、前記ICチップ内にオフライン取引履歴があると判定された場合には、前記ICチップ内に書き込まれた前記オフライン取引履歴を前記ホストコンピュータへ送信するオフライン取引履歴送信部と、を備え、
    前記ホストコンピュータは、
    前記オフライン取引履歴送信部により送信された前記オフライン取引履歴に基づいて、前記記憶部に記憶された前記口座元帳の取引履歴を更新する元帳取引履歴更新部を備える
    ことを特徴とする取引処理システム。
  7. 前記自動取引装置は、
    前記通信回線のオフライン時に前記現金支払部が支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴と突合して精査するための取引ジャーナルとして前記自動取引装置の電子ジャーナルに書き込むジャーナル書込部と、
    前記通信回線の復旧時に、前記電子ジャーナルに書き込まれた前記取引ジャーナルを前記ホストコンピュータに送信する取引ジャーナル送信部、をさらに備え、
    前記ホストコンピュータは、
    前記取引ジャーナル送信部により送信された前記取引ジャーナルと、前記元帳取引履歴更新部により更新された前記口座元帳の取引履歴と、を突合して精査する取引履歴精査部、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の取引処理システム。
  8. 口座ごとに取引履歴を対応付けた口座元帳を記憶する記憶部を含むホストコンピュータと通信回線を通じて接続された自動取引装置の取引処理方法であって、
    利用者が前記自動取引装置との取引に用いるカードに搭載されたICチップ内に格納されている生体情報に基づき生体認証を行い、
    前記生体認証が許可された場合には、前記利用者の操作に基づく支払金額を受け付け、
    前記受け付けた前記支払金額を現金にて支払い、
    前記通信回線のオフライン時に支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴を更新するためのオフライン取引履歴として前記ICチップ内に書き込む
    ことを特徴とする取引処理方法。
  9. 口座ごとに取引履歴を対応付けた口座元帳を記憶する記憶部を含むホストコンピュータと、前記ホストコンピュータと通信回線を通じて接続された自動取引装置とを備える取引処理システムの取引処理方法であって、
    前記自動取引装置は、
    利用者が前記自動取引装置との取引に用いるカードに搭載されたICチップ内に格納されている生体情報に基づき生体認証を行い、
    前記生体認証が許可された場合には、前記利用者の操作に基づく支払金額を受け付け、
    前記受け付けた前記支払金額を現金にて支払い、
    前記通信回線のオフライン時に支払った前記支払金額を、前記通信回線の復旧時に前記口座元帳の取引履歴を更新するためのオフライン取引履歴として前記ICチップ内に書き込み、
    前記通信回線の復旧時に、前記ICチップ内に書き込まれた前記オフライン取引履歴があるか否かを判定し、
    前記ICチップ内にオフライン取引履歴があると判定された場合には、前記ICチップ内に書き込まれた前記オフライン取引履歴を前記ホストコンピュータへ送信し、
    前記ホストコンピュータは、
    前記自動取引装置から送信された前記オフライン取引履歴に基づいて、前記記憶部に記憶された前記口座元帳の取引履歴を更新する
    ことを特徴とする取引処理方法。
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