JP7134281B2 - 入出金管理システム、入出金管理装置及び入出金管理方法 - Google Patents

入出金管理システム、入出金管理装置及び入出金管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、入出金管理システム、入出金管理装置及び入出金管理方法に関する。特に、店舗等での従業員等の現金の入出金及び店舗の利用者の電子決済を行う入出金機の入出金の管理を行う入出金管理装置、入出金機と入出金管理装置とを含む入出金管理システム及び入出金管理方法に関する。
店舗等に配置された入出金機の売り上げ金の回収には、警備輸送会社等が利用されている。
例えば、特許文献1には、店舗に設置された入金機と入金処理を行うセンターとが通信回線を介して接続された、店舗の現金管理システムが記載されている。入金機は、店舗の売り上げの現金が入金のために投入されると、現金の識別と計数を行う現金処理手段と、計数された金額を記憶するとともに通信手段を介してセンターへ入金額と店舗の識別子を含む入金データを送信する制御を行うデータ処理手段及び現金を収納する金庫手段とを備える。そして、センターは入金データを受信すると、店舗の識別子に対応する銀行口座に対し入金する処理を行って、入金機の現金を回収する。この入金機の現金の回収に警備輸送会社等が利用される。
特開平9-16691号公報
現金を用いずに電子データで処理をする電子決済、例えば、オンラインでのクレジットカード決済、デビットカード決済、プリペイドカード決済に加え、スマートホン等による電子マネー(電子通貨)を用いた決済が行われている。
そして、近年においては、電子決済を行うときに、現金の引き出し(キャッシュアウト)、例えば店舗で買い物をするときに銀行のキャッシュカードを用いて、商品の購入の支払いと現金の引き出しが可能なサービスが行われている。
しかしながら、例えば、キャッシュカードによるキャッシュアウトを可能とするために店舗にキャッシュアウトに対応するPOSレジスタを設置するための設備投資が必要とされる。また、POSレジスタにキャッシュアウト用の現金を保有しておく必要もある。
本発明の目的は、店舗等での現金の入出金及び電子決済を行う入出金機の入出金の管理を行い、入出金機の現金の出金のための店舗準備金の保有、店舗売上金の回収、及び電子決済手段を用いたキャッシュアウト等を可能とする入出金管理システム、入出金管理装置及び入出金管理方法を提供することを目的とする。
(1)本発明による入出金管理システムは、店舗に設置され、現金の入出金を行う入出金機と、
前記入出金機に通信回線を介して接続される入出金管理装置と、を備えた入出金管理システムであって、
前記入出金機は、
電子決済手段と、
前記店舗の店舗利用金融機関への送金対象となる前記店舗の店舗売上金の額と前記店舗を特定するための識別情報とを含む第1の情報を前記入出金管理装置に送信するとともに、前記店舗の利用者が前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額、及び前記識別情報を含む第2の情報を送信する通信手段と、
を備え、
前記入出金管理装置は、
前記第1の情報と前記第2の情報とを識別する受信情報識別手段と、
前記店舗の店舗売上金の額を前記第1の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、送金処理手段と、
を備えた、入出金管理システムである。
(2)上記(1)に記載の入出金管理システムにおいて、
前記送金処理手段を第1の送金処理手段としたときに、前記入出金管理装置は、
前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額を前記第2の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、第2の送金処理手段を備えた、入出金管理システムとすることができる。
(3)上記(2)に記載の入出金管理システムにおいて、
前記入出金管理装置は、
前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額と、前記第2の情報に含まれる、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額とを照合する照合処理手段を備え、
照合の結果、2つの出金した現金の額又は決済した額が一致した場合に、前記第2の送金処理手段により送金する、入出金管理システムとすることができる。
(4)上記(1)から3のいずれかに記載の入出金管理システムにおいて、
前記入出金管理装置は、前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金の回収を指示する、回収指示手段を備え、
前記回収指示手段からの指示に基づいて、前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金を回収する現金回収センターを備え、
前記現金回収センター、前記入出金機及び入出金管理装置を警備輸送会社が管理する入出金管理システムとすることができる。
(5)上記(4)に記載の入出金管理システムにおいて、
前記通信手段は、前記入出金機に保留されている現金の額と前記識別情報とを含む第3の情報を前記入出金管理装置に送信し、
前記入出金管理装置は、
前記第3の情報に含まれる前記入出金機に保留されている現金の額が、設定されている下限の一定額より低い場合に、前記入出金機に補填する現金を配達金として計算する配達金計算手段と、
前記配達金の配達を前記現金回収センターに指示する配達指示手段と、
を備えた、入出金管理システムとすることができる。
(6)本発明による入出金管理装置は、電子決済手段を備え、店舗に設置されて現金の入出金を行う入出金機に、通信回線を介して接続される入出金管理装置であって、
前記店舗の店舗利用金融機関への送金対象となる前記店舗の店舗売上金の額と前記店舗を特定するための識別情報とを含む第1の情報を前記入出金機から受信するとともに、前記店舗の利用者が前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額、及び前記識別情報を含む第2の情報を前記入出金機から受信する通信手段と、
前記第1の情報と前記第2の情報とを識別する受信情報識別手段と、
前記店舗の店舗売上金の額を前記第1の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、送金処理手段と、
を備えた、入出金管理装置である。
(7) 上記(6)に記載の入出金管理装置において、
前記送金処理手段を第1の送金処理手段としたときに、前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額を前記第2の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、第2の送金処理手段を備えた、入出金管理装置。
(8) 上記(6)又は(7)に記載の入出金管理装置において、
前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金の回収を指示する、回収指示手段を備えた、入出金管理装置。
(9)本発明による第1の入出金管理方法は、電子決済手段を備え、店舗に設置されて現金の入出金を行う入出金機と、前記入出金機に通信回線を介して接続される入出金管理装置と、を備えた入出金管理システムの入出金管理方法であって、
前記入出金機は、
前記店舗の店舗利用金融機関への送金対象となる前記店舗の店舗売上金の額と前記店舗を特定するための識別情報とを含む第1の情報を前記入出金管理装置に送信し、
前記店舗の利用者が前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額、及び前記識別情報を含む第2の情報を送信し、
前記入出金管理装置は、
前記第1の情報と前記第2の情報とを識別し、
前記店舗の店舗売上金の額を前記第1の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、入出金管理方法である。
(10)上記(9)に記載の入出金管理方法において、
前記入出金管理装置は、
前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額を前記第2の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、入出金管理方法とすることができる。
(11) 上記(9)又は(10)に記載の入出金管理方法において、
前記入出金管理装置は、前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金の回収を指示し、
前記入出金管理システムは、前記回収の指示に基づいて、前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金を回収する現金回収センターを備え、
前記現金回収センター、前記入出金機及び前記入出金管理装置を警備輸送会社が管理する、入出金管理方法とすることができる。
(12)本発明による第2の入出金管理方法は、電子決済手段を備え、店舗に設置されて現金の入出金を行う入出金機に、通信回線を介して接続される入出金管理装置の入出金管理方法であって、
前記店舗の店舗利用金融機関への送金対象となる前記店舗の店舗売上金の額と前記店舗を特定するための識別情報とを含む第1の情報を前記入出金機から受信し、
前記店舗の利用者が前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額、及び前記識別情報を含む第2の情報を前記入出金機から受信し、
前記第1の情報と前記第2の情報とを識別し、
前記店舗の店舗売上金の額を前記第1の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、入出金管理方法である。
(13)上記(12)に記載の入出金管理方法において、
前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額を前記第2の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、入出金管理方法とすることができる。
(14)上記(12)又は(13)に記載の入出金管理方法において、
前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金の回収を指示する、入出金管理方法とすることができる。
本発明によれば、店舗等での現金の入出金及び電子決済を行う入出金機の入出金の管理を行い、入出金機の現金の出金のための店舗準備金の保有、店舗売上金の回収、及び電子決済手段を用いたキャッシュアウト等を可能とすることができる。
本発明に係る入出金管理システムを含む管理システムの一構成例を示すブロック図である。 入出金機の外観を示す斜視図である。 第1の実施形態の入出金管理装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の入出金管理装置の機能を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態の入出金管理装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の入出金管理装置の機能を示す機能ブロック図である。 第2の実施形態の入出金管理装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の入出金管理装置の機能を示す機能ブロック図である。 第3の実施形態の入出金管理装置の動作の一部を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る入出金管理システムを含む管理システムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、管理システムは、入出金管理システム1、銀行等の店舗利用金融機関2、銀行等の電子決済金融機関3、及び銀行等の警備輸送会社利用金融機関4を備えている。警備輸送会社利用金融機関4は、現金の回収を行う警備輸送会社の利用する金融機関である。入出金管理システム1は、入出金管理装置11を含む入出金管理センター10、店舗20の入出金機21、及び入出金機21に保管された現金の回収を行う警備輸送会社が管理する現金回収センター30を備えている。なお、入出金管理システム1は、現金回収センター30を備えなくともよい。
入出金機21は、公衆網等の通信回線40を介して入出金管理装置11と接続される。図1では、店舗20の入出金機21を一つだけ示すが、複数の店舗の各入出金機が入出金管理センター10と通信回線40により接続されていてもよい。また、入出金機21は店舗20に複数台設けられたり、一つの店舗内に複数の異なる小規模の店が存在する場合、及び近隣に複数の店舗が存在する場合に、共同に利用する一台の入出金機21が設けられたりする場合もある。
入出金管理システム1の管理者は特に限定されないが、例えば、管理者は、現金の回収を行う警備輸送会社である。入出金管理センター10、入出金機21及び現金回収センター30の管理者はそれぞれ別な会社であってもよい。
<入出金機21>
入出金機21は、現金の入出金及び電子決済が可能である。
入出金機21による電子決済は、デビットカードやクレジットカードの情報を用いた決済や、マルチペイメントネットワークを利用した決済等を利用することができる。また、入出金機21による電子決済は、銀行のキャッシュカードによるデビットカード決済が可能である。入出金機21は、デビットカードやクレジットカードによるキャッシュアウトも可能である。
図2は入出金機の外観を示す斜視図である。
図2に示すように、入出金機21は、プリンタ201、IDカード挿入口202、操作部203、電子決済手段となる電子決済端末204、指静脈認証機205、硬貨投入口206、硬貨リジェクト口207、硬貨出金口208、紙幣投入口209、紙幣出金・リジェクト口210、お客様金庫部211、及び収納部212を備えている。お客様金庫部は、還流部又はリサイクル部とも呼ばれる場合もあるが、以下の説明ではお客様金庫部として説明する。
プリンタ201は、店舗20の従業員が売り上げの入金若しくは出金を行ったとき又は店舗20の責任者が売り上げの締めを指示したときに、入出金した金額(硬貨と紙幣の種別を含む)又は、売り上げの締めを行ったときの売り上げの金額等を伝票に印字出力する。また、プリンタ201は、店舗20の利用者が電子決済端末204を用いてキャッシュアウトを行ったときの金額を印字出力する。プリンタ201は外付けプリンタとしてもよい。
IDカード挿入口202は、店舗20の入出金を行う従業員、売り上げの引き渡し又は締めを行う責任者、及び現金回収センター30の現金の回収を行う集配担当者等がそれぞれ携帯するIDカードを挿入する挿入口である。入出金機21内には、IDカード挿入口202から挿入されたIDカードに記憶された、個人を識別する情報を読み取る読取装置が設けられており、読取装置はICカードと磁気カードに対応している。
操作部203は、店舗20の従業者若しくは責任者、現金回収センター30の集配担当者、又は店舗の利用者が操作する操作画面を表示するタッチパネル付き液晶表示装置である。タッチパネル付き液晶表示装置には、IDカードのIDにより識別される店舗20の従業者若しくは責任者、現金回収センター30の集配担当者、又は店舗の利用者がそれぞれ操作する操作画面が表示される。タッチパネル付き液晶表示装置には、例えば、従業者若しくは責任者による操作画面の操作により、入金を行ったときの金額や合計や、売り上げの締めを入力したときの売り上げ金額等の各種の表示が行われる。
電子決済端末204は、ICカードと磁気カードに対応した端末で、上述したデビットカードやキャッシュカードの情報を用いた電子決済が可能である。店舗20の利用者は電子決済端末204を用いてキャッシュアウトを行うことができる。電子決済端末204は、スマートホン等による電子マネー(電子通貨)を用いた決済に対応する端末であってもよい。電子決済端末204は入出金機21に内蔵されて設けられてもよい。この場合、ICカード又は磁気カードのカード挿入口はIDカード挿入口202と共用してもよく、IDカード挿入口202とは別に設けてもよい。なお、電子決済端末204を用いた電子決済は契約した特定の金融機関のみとすることも可能である。以下の説明では、店舗20の利用者が電子決済端末204を用いてキャッシュアウトした例を取り上げて説明する。
指静脈認証機205は、店舗20の従業者若しくは責任者、現金回収センター30の集配担当者、又は店舗20の利用者の指の静脈模様により個人認証を行う機械である。
硬貨投入口206、紙幣投入口209は、売り上げの現金及び店舗準備金を硬貨と紙幣に分けて挿入するために設けられる。
硬貨リジェクト口207は、不良貨幣を排出する出口である。硬貨出金口208は、硬貨が出金される出金口である。
紙幣出金・リジェクト口210は、紙幣を出金するとともに、不良紙幣を排出する出口である。
お客様金庫部211は、硬貨投入口206、紙幣投入口209から挿入された硬貨及び紙幣を一時保留するとともに、硬貨出金口208及び紙幣出金・リジェクト口210から出金されることがある現金を保留する部分である。お客様金庫部211には利用者がキャッシュアウトするための現金及び従業員が釣銭等のために出金するための現金が予め店舗準備金として入れられている。そして、お客様金庫部211には硬貨投入口206、紙幣投入口209から挿入された硬貨及び紙幣が入れられる。店舗20の従業員が硬貨投入口206、紙幣投入口209から挿入した現金と、従業員が釣銭等のために出金するための現金との差額が店舗売上金となる。利用者がキャッシュアウトするための現金は通常店舗準備金から引き出される。
収納部212は、入金された硬貨及び紙幣のうち、店舗利用金融機関2への送金対象であり通常出金されることのない店舗売上金となる現金(硬貨及び紙幣)を収納する部分であり、お客様金庫部211の下に設けられる。
硬貨投入口206、紙幣投入口209から入金した硬貨及び紙幣を、一旦、お客様金庫部211に入れ、店舗20の責任者が売り上げの引き渡し又は締めを指示したときに、店舗利用金融機関2への送金対象であり通常出金されることのない店舗売上金となる現金がお客様金庫部211から収納部212に移される。
お客様金庫部211に一時保留された現金(硬貨及び紙幣)が、お客様金庫部211の最大保留量又は予め決められた店舗準備金を超える場合に、硬貨投入口206、紙幣投入口209から入金した現金のうち、最大保留量又は予め決められた店舗準備金を超える現金をお客様金庫部211から収納部212に移してもよい。
現金がお客様金庫部211から収納部212に移されると、現金の管理責任は店舗20から入出金管理システム1の管理者である警備輸送会社に移る。このように、現金を収納部212に警備輸送会社の現金として収納する処理を「引き渡し」という。また、収納部212に収納した現金を確定する処理を「締め」という。
入出金機21は、店舗20の従業員が、硬貨投入口206、紙幣投入口209から入金した現金と、従業員が硬貨出金口208及び紙幣出金・リジェクト口210から出金した現金との差額を店舗売上金としてカウントする。また、入出金機21は、お客様金庫部211に現在保留されている現在の現金の額をカウントするとともに、収納部212で収納される現金の額をカウントする。更に、入出金機21は、利用者がキャッシュアウトした現金をカウントする。お客様金庫部211に保留される現金は、予め保留されていた店舗準備金と店舗売上金との合計から利用者がキャッシュアウトした現金を引いた現金となる。
お客様金庫部211及び収納部212と同様な構成を備えた入出金機を備えた入出金管理システムは既に知られており、例えば、特開2003-141609号公報に開示されているので詳細な説明は省略する。
入出金機21は、セルフレジ機能を有してもよい。入出金機21がセルフレジ機能を有することで、利用者が店舗内で商品を購入する場合、利用者は現金決済又は電子決済によってセルフで処理できる。
以上、入出金機21の構成について説明したが、入出金機21は不図示の通信手段となる通信部を介して入出金管理センター10の入出金管理装置11に以下に説明する情報を送信する。
入出金機21は、利用者が電子決済端末204を用いて引き出した現金の額(キャッシュアウトした金額)又は決済した額(電子決済した額)を含む出金及び決済情報を、通信回線40を介して入出金管理装置11に送信する。出金及び決済情報は、電子決済端末204を用いて引き出した現金の額又は決済した額を示す出金データと、入出金機21を特定するための入出金機コード(店舗を特定するための識別情報となる)と、送信日時とを含んでいる。入出金機コードは、入出金機を特定する識別情報となるとともに、入出金管理装置11において、店舗コードと紐づけられて記憶されており、入出金機コードにより店舗を特定できるため、店舗を特定するための識別情報となる。
出金及び決済情報は第2の情報となり、第2の情報は、少なくとも、電子決済端末204を用いて出金した現金の額又は決済した額、及び店舗20を特定する識別情報(例えば、入出金機コード)を含んでいる。
また、入出金機21は、店舗20の、売り上げの締め後の収納部212で収納される現金の額を含む入出金情報を、通信回線40を介して入出金管理装置11に送信する。入出金情報は、売り上げの締め後の収納部212で収納される現金の額及び硬貨と紙幣の種別を含む入出金データと、入出金機21を特定するための入出金機コード(識別情報となる)と、送信日時を含んでいる。売り上げの締め後の収納部212で収納される現金は、店舗利用金融機関2への送金対象であり通常出金されることのない店舗売上金となる。入出金情報は第1の情報となり、第1の情報は、少なくとも、店舗利用金融機関2への送金対象となる店舗20の店舗売上金の額と店舗を特定する識別情報(例えば、入出金機コード)とを含んでいる。
なお、入出金機21は、出金及び決済情報か入出金情報かを識別するために出金及び決済情報コード又は入出金情報コードを付与して送信する。
また、入出金機21は、引き出した現金の額を引き落とすための、利用者が電子決済端末204を用いて引き出した現金の額(キャッシュアウトした金額)又は決済した額、店舗20を特定する識別情報(例えば、入出金機コード)、店舗20の指定する銀行の口座、利用者の取引銀行及び支店等を特定するための銀行コードと口座番号とを、電子決済金融機関3に送信する。
<入出金管理装置11>
図3は入出金管理装置11の構成を示すブロック図である。図4は入出金管理装置11の機能を示す機能ブロック図である。入出金管理装置11は例えば、図3に示すコンピュータで構成され、図4に示す機能はコンピュータのCPUが入出金管理プログラムを実行することで実現される。
図3に示すように、入出金管理装置11は、通信手段となる通信部101、CPU102、DRAM等のメモリ103、液晶表示装置等の表示部104、キーボード等の入力部105、及びハードディスク又はSSD等の記憶部106を備えている。通信部101から記憶部106の各部はバスで接続されている。
図4に示すように、入出金管理装置11は、受信情報識別部111、照合処理部112、送金処理部113、及び回収指示部114を備えている。送金処理部113は送金処理手段及び第1の送金処理手段となる。入出金管理装置11は、回収指示部114を備えなくともよい。
入出金管理装置11の通信部101は入出金機21から送られた情報を受信し、CPU102は記憶部106から読み出した入出金管理プログラムに基づいて次の処理を行う。
受信情報識別部111は、入出金機21から送られた受信情報を識別し、受信情報が出金及び決済情報(第2の情報)であれば、出金及び決済情報を照合処理部112に出力する。受信情報識別部111は受信情報識別手段となる。受信情報に出金及び決済情報コードが含まれていれば出金及び決済情報であることが識別できる。
上述したように、利用者が電子決済端末204を用いて現金を引き出した場合、又は商品購入のために電子決済した場合、入出金機21は、引き出した現金の額を引き落とすための、利用者が電子決済端末204を用いて引き出した現金の額(キャッシュアウトした金額)又は決済した額、店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)、利用者の取引銀行及び支店等を特定するための銀行コードと口座番号とを、電子決済金融機関3に送信する。
そして、電子決済金融機関3は、銀行コードと口座番号を用いて、利用者の取引銀行及び支店を確認し、利用者口座を特定し、当該利用者口座から利用者が引き出した現金の額又は決済した額を引き落として、店舗利用金融機関2となる、店舗20の指定する銀行の口座に送金する。そして、電子決済金融機関3は、送金の額、及び店舗20を特定する識別情報(送金額及び識別情報は送金情報となる)を入出金管理装置11に必要に応じて送信する。
電子決済金融機関3が店舗20の指定する銀行の口座に送金する場合、電子決済金融機関3が直接、店舗20の指定する銀行の口座に送金してもよいが、決済代行会社を介して、店舗20の指定する銀行の口座に送金してもよい。電子決済金融機関3が、送金の額、及び店舗20を特定する識別情報を入出金管理装置11に送信する場合、電子決済金融機関3は、送金の額、及び店舗20を特定する識別情報の送信を、店舗20の指定する銀行の口座に送金する同時に、送金前、又は送金後のいずれに行ってもよい。
照合処理部112は、受信情報識別部111から受けた出金及び決済情報に含まれる、店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)と、電子決済金融機関3から送信された店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)とが一致した場合、受信情報識別部111から受けた出金及び決済情報に含まれる、電子決済端末204を用いて引き出した現金の額又は決済した額と、電子決済金融機関3から送信された送金の額を照合する。照合処理部112は、電子決済端末204を用いて引き出した現金の額又は決済した額と、電子決済金融機関3から送信された送金の額とが一致しているかどうかの照合結果を記憶し、必要に応じて、照合結果を入出金機21又は店舗20の情報処理端末に通知する。
電子決済金融機関3が利用者の取引銀行の利用者口座から引き落とす額は、利用者が引き出した現金の額若しくは決済した額(C)に手数料(α1)を加えた額としてもよい。そして、電子決済金融機関3は、引き落とした額(C+α1)に電子決済金融機関3の手数料(α2)を引いた額(C+α1-α2)を店舗20の指定する銀行の口座に送金してもよい。
受信情報識別部111は、入出金機21から送られた受信情報が入出金情報(第1の情報)であれば、入出金情報から、売り上げの締め後の収納部212で収納されている現金の額及び入出金機コードを取り出し、送金処理部113に出力する。受信情報に入出金情報コードが含まれていれば入出金情報であることが識別できる。また、受信情報識別部111は、入出金機21から送られた受信情報が入出金情報であれば、入出金情報から、売り上げの締め後の収納部212で収納されている現金の額、及び入出金機コードを取り出し、回収指示部114に出力する。
送金処理部113は、入力された、売り上げの締め後の収納部212で収納される現金の額を送金の額とし、入出金機コードに基づいて、店舗20の指定する銀行の口座を特定して、警備輸送会社の銀行の口座から店舗20の指定する銀行の口座に送金額を送金する。記憶部106は、入出金機21の入出金機コードと、店舗コードと、送金する銀行の口座とを紐づいて記憶しており、CPU102は、入出金機コードに基づいて、店舗20の指定する銀行の口座を特定する。表示部104には店舗20の指定する銀行の口座への送金が表示される。送金処理部113が店舗20の指定する銀行の口座に送金する場合、警備輸送会社の銀行の口座から直接、店舗20の指定する銀行の口座に送金してもよいが、決済代行会社を介して、店舗20の指定する銀行の口座に送金してもよい。
回収指示部114は、入力された、売り上げの締め後の収納部212で収納される現金の額を回収の額とし、入出金機コードに基づいて現金を回収すべき店舗と入出金機を特定し、回収金の額、店舗、入出金機を含む回収指示を現金回収センター30に送信する。回収指示部114は回収指示手段となる。現金回収センター30は回収指示に基づいて、指定された店舗の入出金機21に保管された現金を回収する。
なお、一日に入出金機21の収納部212へ収容される金額が多くない場合は、現金回収センター30による現金の回収作業は毎日行う必要がなく、収納部212へ収容される現金が一定以上なったときに、回収指示部114から回収指示を現金回収センター30に送信してもよい。
以上、入出金管理装置11の構成について説明したが、入出金管理装置11の動作についてフローチャートを用いて説明する。
図5は入出金管理装置11の動作を示すフローチャートである。以下の説明では、電子決済金融機関3が、送金の額、及び店舗20を特定する識別情報を入出金管理装置11に送信するものとして説明する。
ステップS11において、受信情報識別部111は、入出金機21から送られた受信情報を識別する。
ステップS12において、受信情報識別部111は、受信情報が店舗20の利用者の出金及び決済情報(出金等情報)かどうかを判断し、出金及び決済情報の場合はステップS13に移り、出金及び決済情報でない場合はステップS16に移る。
ステップS13において、受信情報が店舗20の利用者の出金及び決済情報である場合は、照合処理部112は、受信情報識別部111から受けた出金及び決済情報に含まれる、店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)と、電子決済金融機関3から送信された店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)とが一致するかどうかを判断する。また、照合処理部112は、2つの識別情報が一致した場合、受信情報識別部111から受けた出金及び決済情報に含まれる、電子決済端末204を用いて引き出した現金の額又は決済した額と、電子決済金融機関3から送信された送金の額を照合する。
ステップS14において、2つの識別情報が一致し、電子決済端末204を用いて引き出した現金の額又は決済した額と、電子決済金融機関3から送信された送金の額とが一致すると判断した場合、ステップS15に移り、2つの識別情報と、額との少なくとも一方が一致しない場合は処理を終了する。
ステップS15において、照合処理部112は、照合結果を記憶する。照合処理部112は、必要に応じて、照合結果を入出金機21又は店舗20の情報処理端末に通知する。
一方、ステップS12において、受信情報識別部111が、受信情報が店舗20の利用者の出金及び決済情報でないと判断した場合は、ステップS16において、受信情報が店舗20の従業者の入出金情報かどうかを判断する。受信情報が店舗20の従業者等の入出金情報でない場合には処理を終了する。
ステップS16において、受信情報識別部111が、受信情報が店舗20の従業者の入出金情報であると判断した場合は、ステップS17において、送金に関する情報を送金処理部113に出力し、回収に関する情報を回収指示部114に出力する。送金及び回収に関する情報は、売り上げの締め後の収納部212で収納される現金の額及び入出金機コードである。
ステップS17において、送金処理部113は、入力された、売り上げの締め後の収納部212で収納される現金の額を送金の額とし、入出金機コードに基づいて、店舗20の指定する銀行の口座を特定して、警備輸送会社の銀行口座(管理者口座)から店舗20の指定する銀行の口座に送金額を送金する。回収指示部114は、入力された、売り上げの締め後の収納部212で収納される現金の額を回収の額とし、入出金機コードに基づいて現金を回収すべき店舗と入出金機を特定し、回収金の額、店舗、入出金機を含む回収指示を現金回収センター30に送信する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、電子決済金融機関3が利用者口座から利用者が引き出した現金の額又は決済した額を引き落として警備輸送会社の銀行の口座に送金し、入出金管理装置が、警備輸送会社の銀行の口座に入金された額を、警備輸送会社の銀行の口座から店舗20の指定する銀行の口座に送金する例について説明する。
本実施形態の入出金管理システムは第1の実施形態の入出金管理装置11が入出金管理装置11Aに置き換わった点を除いて図1に示した入出金管理システム1及び図4に示した入出金管理装置11と同じなので、以下の説明では入出金管理装置11と異なる構成及び動作について説明する。
<入出金管理装置11A>
図6は入出金管理装置11Aの機能を示す機能ブロック図である。入出金管理装置11Aは例えば、図3に示すコンピュータで構成され、図6に示す機能はコンピュータのCPUが入出金管理プログラムを実行することで実現される。
図6に示すように、入出金管理装置11Aは、受信情報識別部111、照合処理部112、送金処理部113A、送金処理部113、及び回収指示部114を備えている。入出金管理装置11Aが入出金管理装置11と異なるのは、送金処理部113Aが追加されていることである。送金処理部113は第1の送金処理手段となり、送金処理部113Aは第2の送金処理手段となる。
入出金管理装置11Aの通信部101は入出金機21から送られた情報を受信し、CPU102は記憶部106から読み出した入出金管理プログラムに基づいて次の処理を行う。
受信情報識別部111は、入出金機21から送られた受信情報を識別し、受信情報が出金及び決済情報(第2の情報)であれば、出金及び決済情報を照合処理部112に出力する。受信情報識別部111は受信情報識別手段となる。受信情報に出金及び決済情報コードが含まれていれば出金及び決済情報であることが識別できる。
利用者が電子決済端末204を用いて現金を引き出した場合、又は商品購入のために電子決済した場合、入出金機21は、引き出した現金の額を引き落とすための、利用者が電子決済端末204を用いて引き出した現金の額(キャッシュアウトした金額)又は決済した額、店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)、利用者の取引銀行及び支店等を特定するための銀行コードと口座番号とを、電子決済金融機関3に送信する。
そして、電子決済金融機関3は、銀行コードと口座番号を用いて、利用者の取引銀行及び支店を確認し、利用者口座を特定し、当該利用者口座から利用者が引き出した現金の額又は決済した額を引き落として、入出金管理センター10、現金回収センター30及び入出金機21の管理者である警備輸送会社の警備輸送会社利用金融機関4となる銀行の口座(管理者口座)に送金する。そして、電子決済金融機関3は送金の額、及び店舗20を特定する識別情報(送金額及び識別情報は送金情報となる)を入出金管理装置11に必要に応じて送信する。
電子決済金融機関3が、送金の額、及び店舗20を特定する識別情報を入出金管理装置11に送信する場合、電子決済金融機関3は、送金の額、及び店舗20を特定する識別情報の送信を、警備輸送会社利用金融機関4となる銀行の口座に送金する同時に、送金前、又は送金後のいずれに行ってもよい。
照合処理部112は、受信情報識別部111から受けた出金及び決済情報に含まれる、店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)と、電子決済金融機関3から送信された店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)とが一致した場合、受信情報識別部111から受けた出金及び決済情報に含まれる、電子決済端末204を用いて引き出した現金の額又は決済した額と、電子決済金融機関3から送信された送金の額を照合する。照合の結果、両者が一致すれば、送金処理部113Aは、識別情報(入出金機コード)に基づいて、店舗利用金融機関2となる、店舗20の指定する銀行の口座を特定して、警備輸送会社の銀行の口座から店舗20の指定する銀行の口座に、電子決済金融機関3から送金された額を送金する。
送金処理部113Aが店舗20の指定する銀行の口座に送金する場合、警備輸送会社の銀行の口座から直接、店舗20の指定する銀行の口座に送金してもよいが、決済代行会社を介して、店舗20の指定する銀行の口座に送金してもよい。記憶部106は、入出金機21の入出金機コードと、店舗コードと、送金する銀行の口座とを紐づけて記憶しており、CPU102は、入出金機コードに基づいて、店舗20の指定する銀行の口座を特定する。表示部104には警備輸送会社の銀行の口座への入金、店舗20の指定する銀行の口座への送金が表示される。
電子決済金融機関3が利用者の取引銀行の利用者口座から引き落とす額は、利用者が引き出した現金の額若しくは決済した額(C)に手数料(α1)を加えた額としてもよい。そして、電子決済金融機関3は、引き落とした額(C+α1)に電子決済金融機関3の手数料(α2)を引いた額(C+α1-α2)を警備輸送会社利用金融機関4となる銀行の口座(管理者口座)に送金してもよい。さらに、警備輸送会社は、入金された額(C+α1-α2)に警備輸送会社の手数料(α3)を引いた額(C+α1-α2-α3)を店舗20の指定する銀行の口座に送金してもよい。
以上、入出金管理装置11Aの入出金管理装置11と異なる構成について説明したが、入出金管理装置11Aの入出金管理装置11と異なる動作についてフローチャートを用いて説明する。
図7は入出金管理装置11Aの動作を示すフローチャートである。図7において、図5に示した入出金管理装置11の動作と同じステップについては同一符号を付して説明を省略する。図7に示すフローチャートは図5に示すフローチャートのステップS15がステップS15Aに置き替わっている。
ステップS14において、受信情報識別部111から受けた出金及び決済情報に含まれる、店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)と、電子決済金融機関3から送信された店舗20を特定する識別情報(入出金機コード)とが(2つの識別情報が)一致し、電子決済端末204を用いて引き出した現金の額又は決済した額と、電子決済金融機関3から送信された送金の額とが一致すると判断した場合、ステップS15Aに移り、2つの識別情報と、額との少なくとも一方が一致しない場合は処理を終了する。
ステップS15Aにおいて、送金処理部113Aは、出金及び決済情報に含まれる、入出金機コードに基づいて、店舗20の指定する銀行の口座を特定して、警備輸送会社の銀行の口座(管理者口座)から店舗20の指定する銀行の口座に、電子決済金融機関3から送金された額を送金する。
(第3の実施形態)
本実施形態では、入出金管理システムにおいて、更にお客様金庫部211に現在保留されている現在の現金の額が、設定されている下限の一定額より低い場合には、入出金機21のお客様金庫部211に補填する現金を現金回収センター30から配達する例について説明する。
本実施形態の入出金管理システムは第2の実施形態の入出金管理装置11Aが入出金管理装置11Bに置き換わり、現金回収センター30が現金の配達を更に行う点を除いて図1に示した入出金管理システム1及び図6に示した入出金管理装置11Aと同じなので、以下の説明では入出金管理装置11Aと異なる構成及び動作について説明する。
なお、本実施形態は送金処理部113Aが設けられていない第1の実施形態の入出金管理装置11に適用してもよい。
入出金機21は、店舗20の、お客様金庫部211に現在保留されている現在の現金の額を含む、配達に関する入出金情報を、通信回線40を介して入出金管理装置11に送信する。配達に関する入出金情報は、お客様金庫部211に現在保留されている現在の現金の額、並びに硬貨と紙幣の種別を含む入出金データと、店舗20を特定するための入出金機コード(店舗を特定する識別情報となる)と、送信日時を含んでいる。また、入出金機21は、入出金情報に、配達に関する情報であるか、送金・回収に関する情報を区別するために、配達コード、送金回収コードを含めて入出金管理装置11に送信する。配達に関する入出金情報は第3の情報となり、第3の情報は、少なくとも、入出金機21に保留されている現金の額と、店舗20を特定する識別情報とを含んでいる。
図8は入出金管理装置11Bの機能を示す機能ブロック図である。入出金管理装置11Bは例えば、入出金管理装置11Aと同様に図3に示すコンピュータで構成され、図8に示す機能はコンピュータのCPUが入出金管理プログラムを実行することで実現される。
図8に示すように、入出金管理装置11Bは、受信情報識別部111、照合処理部112、送金処理部113A、送金処理部113、回収指示部114、配達金計算部115、及び配達指示部116を備えており、入出金管理装置11Aと比べて配達金計算部115、及び配達指示部116が追加されている。
入出金管理装置11Bの通信部101は入出金機21から送られた情報を受信し、CPU102は記憶部106から読み出した入出金管理プログラムに基づいて入出金管理装置11の処理に加えて次の処理を行う。
受信情報識別部111は、入出金機21から送られた受信情報に配達コードが含まれ、受信情報が配達に関する入出金情報であれば、入出金情報から、お客様金庫部211に現在保留されている現在の現金の額、硬貨と紙幣の種別、入出金機コード及び送信日時を取り出し、配達金計算部115に出力する。
配達金計算部115は、入力された、お客様金庫部211に現在保留されている現在の現金の額が、設定されている下限の一定額より低い場合には、入出金機21のお客様金庫部211に補填する現金を配達金として計算し、配達指示部116に、配達金の額を出力する。また、配達金計算部115は、入力された、硬貨と紙幣の種別、入出金機コード及び送信日時を配達指示部116に出力する。配達金計算部115は、現在の現金が、設定されている下限の一定額を超え、十分な現金が保留されている場合には、次の入出金情報を待つ。
配達指示部116は、入出金機コードから配達金を配達すべき店舗と入出金機を特定し、配達金の額、硬貨と紙幣の種別、店舗、入出金機、送信日時を含む配達指示を現金回収センター30に送信する。現金回収センター30は配達指示に基づいて、指定された店舗の入出金機に配達金を配達する。現金回収センター30は、複数の配達指示を受けた場合、送信日時から配達指示を受けた日時までより時間が経過している方を優先させて配達してもよい。
以上、入出金管理装置11Bの構成について説明したが、入出金管理装置11Bの動作についてフローチャートを用いて説明する。
図9は入出金管理装置11Bの動作の一部を示すフローチャートである。以下の説明では図7と同一な動作の説明は省略する。図9に示すフローチャートは図7に示すフローチャートに対して、ステップS18及びS19が追加されている。
ステップS16において、受信情報識別部111が、受信情報が店舗20の従業者の入出金情報であると判断した場合は、ステップS18において、配達コード、送金回収コードいずれが付与されているかどうかにより、入出金情報における、配達に関する情報と送金・回収に関する情報とを区別して、配達に関する情報である場合は、ステップS19に移り、配達に関する情報を配達金計算部115に出力し、送金・回収に関する情報である場合は、ステップS17に移り、送金・回収に関する情報を送金処理部113、回収指示部114に出力する。
入出金情報から配達に関する情報は、お客様金庫部211に現在保留されている現在の現金の額、硬貨と紙幣の種別、配達コード、入出金機コード及び送信日時である。送金・回収に関する情報は、売り上げの締め後の収納部212で収納される現金の額、送金回収コード、及び入出金機コードである。
ステップS19において、配達金計算部115は、入力された、お客様金庫部211に現在保留されている現在の現金の額が、下限の一定額より低い場合には、入出金機21のお客様金庫部211に補填する現金を配達金として計算し、配達指示部116は、入出金機コードから配達金を配達すべき店舗と入出金機を特定し、配達金の額、硬貨と紙幣の種別、店舗、入出金機、送信日時を含む配達指示を現金回収センター30に送信する。
以上、本発明に係る第1~第3の実施形態について説明した。本実施形態の入出金管理装置に含まれる各構成部は、入出金管理プログラム(ソフトウェア)に基づいて実現するとしたが、電子回路等のハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現することもできる。
以上説明した第1~第3の本実施形態の入出金管理システムによれば、店舗の利用者にとっては店舗での買い物の際に現金を引き出すこと又は決済を行うができ、店舗にとっては集客力を上げることができ、金融機関にとってはATM(現金自動支払い機)を設定運営するコストを低減することができ、入出金管理システムの管理者(現金の配達回収を行う警備輸送会社等)にとっては入金される現金の一部が店舗の利用者によって出金されるため、回収すべき現金の残高が低減し、回収の頻度を減らすことができる。
上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、各実施形態では、店舗を特定するための識別情報として入出金機コードを用いたが、他の情報、例えば店舗コードを用いてもよい。
1 入出金管理システム
2 店舗利用金融機関
3 電子決済金融機関
4 警備輸送会社利用金融機関
10 入出金管理センター
11 入出金管理装置
20 店舗
21 入出金機
30 現金回収センター
40 通信回線
101 通信部
102 CPU
103 メモリ
104 表示部
105 入力部
106 記憶部
111 受信情報識別部
112 照合処理部
113、113A 送金処理部
114 回収指示部
115 配達金計算部
116 配達指示部

Claims (10)

  1. 店舗に設置され、現金の入出金を行う入出金機と、
    前記入出金機に通信回線を介して接続される入出金管理装置と、を備えた入出金管理システムであって、
    前記入出金機は、
    電子決済手段と、
    前記店舗の店舗利用金融機関への送金対象となる前記店舗の店舗売上金の額と前記店舗を特定するための識別情報とを含む第1の情報を前記入出金管理装置に送信するとともに、前記店舗の利用者が前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額、及び前記識別情報を含む第2の情報を送信する通信手段と、
    を備え、
    前記入出金管理装置は、
    前記第1の情報と前記第2の情報とを識別する受信情報識別手段と、
    前記店舗の店舗売上金の額を前記第1の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、送金処理手段と、
    備え、
    前記送金処理手段を第1の送金処理手段としたときに、前記入出金管理装置は、
    前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額を前記第2の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、第2の送金処理手段を備えた、入出金管理システム。
  2. 請求項に記載の入出金管理システムにおいて、
    前記入出金管理装置は、
    前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額と、前記第2の情報に含まれる、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額とを照合する照合処理手段を備え、
    照合の結果、2つの出金した現金の額又は決済した額が一致した場合に、前記第2の送金処理手段により送金する、入出金管理システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の入出金管理システムにおいて、
    前記入出金管理装置は、前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金の回収を指示する、回収指示手段を備え、
    前記入出金管理システムは、前記回収指示手段からの指示に基づいて、前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金を回収する現金回収センターを備え、
    前記現金回収センター、前記入出金機及び前記入出金管理装置を警備輸送会社が管理する、入出金管理システム。
  4. 請求項に記載の入出金管理システムにおいて、
    前記通信手段は、前記入出金機に保留されている現金の額と前記識別情報とを含む第3の情報を前記入出金管理装置に送信し、
    前記入出金管理装置は、
    前記第3の情報に含まれる前記入出金機に保留されている現金の額が、設定されている下限の一定額より低い場合に、前記入出金機に補填する現金を配達金として計算する配達金計算手段と、
    前記配達金の配達を前記現金回収センターに指示する配達指示手段と、
    を備えた、入出金管理システム。
  5. 電子決済手段を備え、店舗に設置されて現金の入出金を行う入出金機に、通信回線を介して接続される入出金管理装置であって、
    前記店舗の店舗利用金融機関への送金対象となる前記店舗の店舗売上金の額と前記店舗を特定するための識別情報とを含む第1の情報を前記入出金機から受信するとともに、前記店舗の利用者が前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額、及び前記識別情報を含む第2の情報を前記入出金機から受信する通信手段と、
    前記第1の情報と前記第2の情報とを識別する受信情報識別手段と、
    前記店舗の店舗売上金の額を前記第1の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、送金処理手段と、
    備え、
    前記送金処理手段を第1の送金処理手段としたときに、前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額を前記第2の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、第2の送金処理手段を備えた、入出金管理装置。
  6. 請求項に記載の入出金管理装置において、
    前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金の回収を指示する、回収指示手段を備えた、入出金管理装置。
  7. 電子決済手段を備え、店舗に設置されて現金の入出金を行う入出金機と、前記入出金機に通信回線を介して接続される入出金管理装置と、を備えた入出金管理システムの入出金管理方法であって、
    前記入出金機は、
    前記店舗の店舗利用金融機関への送金対象となる前記店舗の店舗売上金の額と前記店舗を特定するための識別情報とを含む第1の情報を前記入出金管理装置に送信し、
    前記店舗の利用者が前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額、及び前記識別情報を含む第2の情報を送信し、
    前記入出金管理装置は、
    前記第1の情報と前記第2の情報とを識別し、
    前記店舗の店舗売上金の額を前記第1の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金し、
    前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額を前記第2の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、入出金管理方法。
  8. 請求項に記載の入出金管理方法において、
    前記入出金管理装置は、前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金の回収を指示し、
    前記入出金管理システムは、前記回収の指示に基づいて、前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金を回収する現金回収センターを備え、
    前記現金回収センター、前記入出金機及び前記入出金管理装置を警備輸送会社が管理する、入出金管理方法。
  9. 電子決済手段を備え、店舗に設置されて現金の入出金を行う入出金機に、通信回線を介して接続される入出金管理装置の入出金管理方法であって、
    前記店舗の店舗利用金融機関への送金対象となる前記店舗の店舗売上金の額と前記店舗を特定するための識別情報とを含む第1の情報を前記入出金機から受信し、
    前記店舗の利用者が前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額、及び前記識別情報を含む第2の情報を前記入出金機から受信し、
    前記第1の情報と前記第2の情報とを識別し、
    前記店舗の店舗売上金の額を前記第1の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金し、
    前記利用者の金融機関の口座から引き落とされた、前記電子決済手段を用いて出金した現金の額又は決済した額を前記第2の情報に含まれる前記識別情報から特定される前記店舗利用金融機関の口座に送金する、入出金管理方法。
  10. 請求項に記載の入出金管理方法において、
    前記入出金機に保管された前記店舗の店舗売上金の回収を指示する、入出金管理方法。
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