JP2020036215A - Memsマイクロフォン - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイナミックレンジの拡大を図ることが可能なMEMSマイクロフォンを提供する。【解決手段】MEMSマイクロフォン10は、基板20と、基板20上に設けられ、音を電気信号に変換する第1変換部10A及び第2変換部10Bと、を備え、第1変換部10Aは、第1貫通孔21Aと、第1貫通孔21Aを覆う第1メンブレン30Aと、第1メンブレン30Aと第1エアギャップG1を介して対面する第1バックプレート40Aと、を有し、第2変換部10Bは、第2貫通孔21Bと、第2貫通孔21Bを覆う第2メンブレン30Bと、第2メンブレン30Bと第2エアギャップG2を介して対面する第2バックプレート40Bと、を有し、基板20の厚さ方向において、第2エアギャップG2の寸法T2は第1エアギャップG1の寸法T1より大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、MEMSマイクロフォンに関する。
近年、MEMSマイクロフォンを含む超小型のマイクロフォンモジュールの需要が高まっている。例えば下記の特許文献1〜3には、シリコン基板上に、エアギャップを介してメンブレンとバックプレートとが対向配置された構成のMEMSマイクロフォンが開示されている。このようなMEMSマイクロフォンでは、メンブレンとバックプレートとでキャパシタ構造が形成されており、音圧を受けてメンブレンが振動するとキャパシタ構造における容量が変化する。その容量変化が、ASICチップにおいて電気信号に変換されるとともに増幅処理される。
特開2011−055087号公報 特開2015−502693号公報 特開2007−295487号公報
ところで、上述したMEMSマイクロフォンが対応できる音圧レベル(すなわち、ダイナミックレンジ)には制限がある。本発明者らは、鋭意研究の結果、MEMSマイクロフォンのダイナミックレンジの拡大するための新たな技術を見出した。
本発明は、ダイナミックレンジの拡大を図ることが可能なMEMSマイクロフォンを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るMEMSマイクロフォンは、基板と、基板上に設けられ、音を電気信号に変換する第1変換部及び第2変換部と、を備え、第1変換部は、基板を貫通する第1貫通孔と、基板の一方面側において第1貫通孔を覆う第1メンブレンと、基板の一方面側において第1貫通孔を覆い、且つ、第1メンブレンと第1エアギャップを介して対面する第1バックプレートと、を有し、第2変換部は、基板を貫通する第2貫通孔と、基板の一方面側において第2貫通孔を覆う第2メンブレンと、基板の一方面側において第2貫通孔を覆い、且つ、第2メンブレンと第2エアギャップを介して対面する第2バックプレートと、を有し、基板の厚さ方向において、第2エアギャップの寸法は第1エアギャップの寸法より大きい。
このMEMSマイクロフォンは、第1変換部と第2変換部とを備えており、基板の厚さ方向において、第2変換部における第2エアギャップの寸法は、第1変換部における第1エアギャップの寸法より大きい。このように、第2エアギャップの寸法が第1エアギャップの寸法より大きくなっていることにより、大きい音圧レベルが入力された場合には第2メンブレンと第2バックプレートとが接触しにくい第2変換部において対応することができる。したがって、第1変換部及び第2変換部の両方によって広い範囲の音圧レベルに対応することができ、MEMSマイクロフォンのダイナミックレンジの拡大を図ることができる。
他の態様に係るMEMSマイクロフォンでは、基板の厚さ方向において、第2エアギャップの寸法は、第1エアギャップの寸法の1.1倍以上2.0倍以下であってもよい。この構成においても、第2変換部において第2メンブレンと第2バックプレートとの接触が抑制されている。したがって、第2変換部よって大きな音圧レベルに対応することができ、MEMSマイクロフォンのダイナミックレンジの拡大を図ることができる。
他の態様に係るMEMSマイクロフォンにおいて、第1変換部は、第1メンブレンと第1バックプレートとの接触を抑制する接触抑制部を有してもよい。この構成によれば、第1メンブレンと第1バックプレートとの接触が抑制されるので、第1変換部における特性低下を抑制することができる。
本発明の一態様に係るMEMSマイクロフォンは、貫通孔を有する基板と、基板の一方面側において前記貫通孔を覆うメンブレンと、基板の一方面側において貫通孔を覆い、且つ、メンブレンと第1エアギャップを介して対面する第1バックプレートと、メンブレンに対して第1バックプレートの反対側に設けられると共に基板の一方面側において貫通孔を覆い、且つ、メンブレンと第2エアギャップを介して対面する第2バックプレートと、を備え、基板の厚さ方向において、第2エアギャップの寸法は、第1エアギャップの寸法より大きい。
このMEMSマイクロフォンでは、基板の厚さ方向において、第2エアギャップの寸法が第1エアギャップの寸法より大きくなっている。これにより、大きい音圧レベルが入力された場合であっても、メンブレンと第2バックプレートとの接触が抑制されている。したがって、メンブレンと第2バックプレートとで構成されるキャパシタ構造によって大きな音圧レベルに対応することができ、MEMSマイクロフォンのダイナミックレンジの拡大を図ることができる。
他の態様に係るMEMSマイクロフォンでは、基板の厚さ方向において、第2エアギャップの寸法は、第1エアギャップの寸法の1.1倍以上2.0倍以下であってもよい。この構成においても、メンブレンと第2バックプレートとの接触が抑制されている。したがって、メンブレンと第2バックプレートとで構成されるキャパシタ構造によって大きな音圧レベルに対応することができ、MEMSマイクロフォンのダイナミックレンジの拡大を図ることができる。
他の態様に係るMEMSマイクロフォンの第1バックプレートは、メンブレンと第1バックプレートとの接触を抑制する接触抑制部を有してもよい。この構成によれば、メンブレンと第1バックプレートとの接触が抑制されるので、メンブレンと第1バックプレートとで構成されるキャパシタ構造における特性低下を抑制することができる。
本発明によれば、ダイナミックレンジの拡大を図ることが可能なMEMSマイクロフォンが提供される。
図1は、一実施形態に係るマイクロフォンモジュールを示した概略断面図である。 図2は、図1に示したMEMSマイクロフォンの平面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿った断面を示す図である。 図4は、図2のIV-IV線に沿った断面を示す図である。 図5は、図2のV-V線に沿った断面を示す図である。 図6は、図1に示したマイクロフォンモジュールのブロック図である。 図7は、図6に示した制御回路チップの第1制御回路の構成を示す図である。 図8の(a)〜(c)は、図2に示したMEMSマイクロフォンを製造する際の各工程を示した図である。 図9の(a)〜(c)は、図2に示したMEMSマイクロフォンを製造する際の各工程を示した図である。 図10は、図2に示したMEMSマイクロフォンの音圧レベルに対する特性を示すグラフである。 図11は、変形例に係るMEMSマイクロフォンを示した断面図である。 図12の(a)〜(c)は、図11に示したMEMSマイクロフォンを製造する際の各工程を示した図である。 図13の(a)〜(c)は、図11に示したMEMSマイクロフォンを製造する際の各工程を示した図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、本実施形態に係るマイクロフォンモジュール1は、少なくともモジュール基板2と、制御回路チップ3(ASIC)と、キャップ6と、MEMSマイクロフォン10とを備えて構成されている。
モジュール基板2は、平板状の外形形状を有し、例えばセラミック材料で構成されている。モジュール基板2は、単層構造であってもよく、内部配線を含む複数層構造であってもよい。モジュール基板2の一方面2a及び他方面2bにはそれぞれ端子電極4,5が設けられており、端子電極4,5同士は図示しない貫通導体や内部配線を介して互いに接続されている。
キャップ6は、後述の基板20の上面20a側に中空構造を形成している。具体的には、キャップ6は、基板20との間に空洞Hを画成しており、その空洞Hの内部にMEMSマイクロフォン10や制御回路チップ3が収容されている。本実施形態では、キャップ6は、金属材料で構成されたメタルキャップである。キャップ6には、外部と空洞Hとをつなぐサウンドホール6aが設けられている。
MEMSマイクロフォン10は、モジュール基板2の一方面2a上に搭載されている。MEMSマイクロフォン10は、音圧を受けるとその一部が振動する構成を有している。図2及び図3に示されるように、MEMSマイクロフォン10は、少なくとも第1変換部10Aと、第2変換部10Bと、基板20とを備えている。
基板20は、例えばSiや石英ガラス(SiO)で構成される。本実施形態では、基板20は、ケイ酸塩を主成分とし、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないガラスで構成されている。基板20は、矩形平板状の外形形状を有する。基板20の厚さは、一例として500μmである。基板20は、図2に示されるように、平面視において略長方形状(一例として、1500μm×3000μm)を有することができる。
図4に示されるように、第1変換部10Aは、第1貫通孔21Aと、第1メンブレン30Aと、第1バックプレート40Aと、一対の端子部51A,52Aとを有している。第1貫通孔21Aは、平面視において(すなわち、基板20の厚さ方向から見て)、例えば真円形状を有している。第1貫通孔21Aの直径D1は、一例として1000μmである。第1メンブレン30Aは、ダイヤフラムとも呼ばれ、音圧によって振動する膜である。第1メンブレン30Aは、基板20の一方面側である上面20a側に位置しており、上面20aに直接積層されている。第1メンブレン30Aは、基板20の第1貫通孔21A全体を覆うように設けられている。
第1メンブレン30Aは、複数層構造を有しており、本実施形態では2層構造を有する。下側に位置する第1メンブレン30Aの第1層31は、絶縁体材料(本実施形態ではSiN)で構成されている。第1層31の厚さは、一例として200nmである。第1層31は、第1貫通孔21Aを含む基板20の上面20aに設けられている。上側に位置する第1メンブレン30Aの第2層32は、導電体材料(本実施形態ではCr)で構成されている。第2層32の厚さは、一例として100nmである。第2層32は、基板20の第1貫通孔21Aに対応する領域、及び、第1貫通孔21Aの縁領域であって一対の端子部51A,52Aの一方(本実施形態では端子部51A)の形成領域に、一体的に設けられている。
基板20の第1貫通孔21Aを第1メンブレン30Aによって完全に塞ぐと、第1メンブレン30Aの上側と下側とで気圧差が生じうる。このような気圧差を低減するために、本実施形態では、第1メンブレン30Aに小さな貫通孔33が設けられている。なお、第1メンブレン30Aに複数の貫通孔33が設けられていてもよい。
第1バックプレート40Aは、基板20の上面20a側に位置しており、且つ、第1メンブレン30Aの上側に位置している。第1バックプレート40Aは、第1メンブレン30A同様、基板20の第1貫通孔21A全体を覆うように設けられている。第1バックプレート40Aは、第1エアギャップG1を介して第1メンブレン30Aと対面している。より詳しくは、第1バックプレート40Aの対向面44(図4における下面)が、基板20の第1貫通孔21Aが形成された領域において、第1メンブレン30Aの対向面34(図4における上面)と対面している。
第1バックプレート40Aは、第1メンブレン30A同様、複数層構造を有しており、本実施形態では2層構造を有する。下側に位置する第1バックプレート40Aの第1層41は、導電体材料(本実施形態ではCr)で構成されている。第1層41の厚さは、一例として300nmである。上側に位置する第1バックプレート40Aの第2層42は、絶縁体材料(本実施形態ではSiN)で構成されている。第2層42の厚さは、一例として50nmである。第1バックプレート40Aの第1層41及び第2層42は、基板20の第1貫通孔21Aに対応する領域、及び、第1貫通孔21Aの縁領域であって一対の端子部51A,52Aの他方(本実施形態では端子部52A)の形成領域に、一体的に設けられている。第1バックプレート40Aの第2層42は、一対の端子部51A,52Aの形成領域には設けられておらず、一対の端子部51A,52Aの形成領域において第1メンブレン30Aの第2層32及び第1バックプレート40Aの第1層41が露出している。第1バックプレート40Aは、複数の孔43を有する。複数の孔43は、いずれも例えば真円状の開口形状を有し(図2参照)、規則的に配置(本実施形態では千鳥配置)されていることが好ましい。
一対の端子部51A,52Aは、導電体材料で構成されており、本実施形態ではCuで構成されている。一対の端子部51A,52Aのうち、一方の端子部51Aは、第1貫通孔21Aの縁領域に設けられた第1メンブレン30Aの第2層32上に形成され、他方の端子部52Aは、第1貫通孔21Aの縁領域に設けられた第1バックプレート40Aの第1層41上に形成されている。
第1変換部10Aは、第1メンブレン30Aと第1バックプレート40Aとの接触を抑制する接触抑制部45を有している。本実施形態では、接触抑制部45は、第1バックプレート40Aの対向面44側に設けられた突起である。接触抑制部45は、第1バックプレート40Aの第1層41に連続して設けられており、第1メンブレン30Aに向かって延びている。このように接触抑制部45が設けられていることにより、第1メンブレン30Aと第1バックプレート40Aとが接触して離れない現象(いわゆるスティッキング)を抑制することができる。
第1変換部10Aは、上述したとおり、第1メンブレン30Aが導電層として第2層32を有し、かつ、第1バックプレート40Aが導電層として第1層41を有する。そのため、第1変換部10Aでは、第1メンブレン30Aと第1バックプレート40Aとで平行平板型のキャパシタ構造が形成されている。そして、第1メンブレン30Aが音圧により振動すると、第1メンブレン30Aと第1バックプレート40Aとの間の第1エアギャップG1の幅が変化し、キャパシタ構造における容量が変化する。第1変換部10Aは、その容量変化を一対の端子部51A,52Aから出力する静電容量型の変換部である。
図5に示されるように、第2変換部10Bは、第1変換部10Aと略同様の構成を有している。第2変換部10Bは、第1変換部10Aと同一の基板20上に設けられている。第2変換部10Bは、第1変換部10Aの隣に並んで配置されている。第2変換部10Bは、第2貫通孔21Bと、第2メンブレン30Bと、第2バックプレート40Bと、一対の端子部51B,52Bとを有している。第2貫通孔21Bは、平面視において(すなわち、基板20の厚さ方向から見て)、例えば真円形状を有している。第2貫通孔21Bの直径D2は、第1貫通孔21Aの直径D1と略同一であり、一例として1000μmである。第2メンブレン30Bは、第1メンブレン30Aと同様に、音圧によって振動する膜である。第2メンブレン30Bは、基板20の一方面側である上面20a側に位置しており、上面20aに直接積層されている。第2メンブレン30Bは、基板20の第2貫通孔21B全体を覆うように設けられている。
第2メンブレン30Bは、第1メンブレン30Aと同様に、複数層構造を有している。本実施形態では、第2メンブレン30Bは、第1層31と第2層32との2層構造を有する。第2メンブレン30Bの厚さは、第1メンブレン30Aと略同一であり、一例として2000nmである。第2メンブレン30Bは、第2貫通孔21Bを含む基板20の上面20aに設けられている。上側に位置する第2メンブレン30Bの第2層32は、導電体材料(本実施形態ではCr)で構成されている。第2層32の厚さは、一例として100nmである。第2層32は、基板20の第2貫通孔21Bに対応する領域、及び、第2貫通孔21Bの縁領域であって一対の端子部51B,52Bの一方(本実施形態では端子部51B)の形成領域に、一体的に設けられている。第2メンブレン30Bにおいても、第2メンブレン30Bの上側と下側との間の気圧差を低減するために、貫通孔33Bが設けられている。なお、第2メンブレン30Bに複数の貫通孔33が設けられていてもよい。
第2バックプレート40Bは、基板20の上面20a側に位置しており、且つ、第2メンブレン30Bの上側に位置している。第2バックプレート40Bは、第2メンブレン30B同様、基板20の第2貫通孔21B全体を覆うように設けられている。第2バックプレート40Bは、第2エアギャップG2を介して第2メンブレン30Bと対面している。より詳しくは、第2バックプレート40Bの対向面44(図5における下面)が、基板20の第2貫通孔21Bが形成された領域において、第2メンブレン30Bの対向面34(図5における上面)と対面している。
第2バックプレート40Bは、第1バックプレート40A同様、複数層構造を有しており、本実施形態では2層構造を有する。下側に位置する第2バックプレート40Bの第1層41は、導電体材料(本実施形態ではCr)で構成されている。第1層41の厚さは、一例として300nmである。上側に位置する第2バックプレート40Bの第2層42は、絶縁体材料(本実施形態ではSiN)で構成されている。第2層42の厚さは、一例として50nmである。第2バックプレート40Bの第1層41及び第2層42は、基板20の第2貫通孔21Bに対応する領域、及び、第2貫通孔21Bの縁領域であって一対の端子部51B,52Bの他方(本実施形態では端子部52B)の形成領域に、一体的に設けられている。第2バックプレート40Bの第2層42は、一対の端子部51B,52Bの形成領域には設けられておらず、一対の端子部51B,52Bの形成領域において第2メンブレン30Bの第2層32及び第2バックプレート40Bの第1層41が露出している。第2バックプレートは、複数の孔43を有する。複数の孔43は、いずれも例えば真円状の開口形状を有し(図2参照)、規則的に配置(本実施形態では千鳥配置)されていることが好ましい。
第2変換部10Bの一対の端子部51B,52Bは、導電体材料で構成されており、本実施形態ではCuで構成されている。一対の端子部51B,52Bのうち、一方の端子部51Bは、第2貫通孔21Bの縁領域に設けられた第2メンブレン30Bの第2層32上に形成され、他方の端子部52Bは、第2貫通孔21Bの縁領域に設けられた第2バックプレート40Bの第1層41上に形成されている。
第2変換部10Bでは、第1変換部10Aと同様に、第2メンブレン30Bと第2バックプレート40Bとで平行平板型のキャパシタ構造が形成されている。第2メンブレン30Bが音圧によって振動すると、第2メンブレン30Bと第2バックプレート40Bとの間の第2エアギャップG2の幅が変化し、キャパシタ構造における容量が変化する。第2変換部10Bは、その容量変化を一対の端子部51B,52Bから出力する静電容量型の変換部である。
本実施形態では、図2に示されるように、第2メンブレン30Bの面積は、第1メンブレン30Aの面積と略同一であり、第2メンブレン30Bの直径L2も、第1メンブレン30Aの直径L1と略同一である。また、第1メンブレン30Aの中心と第1バックプレート40Aの中心とは略一致している。第2メンブレン30Bの中心と第2バックプレート40Bの中心とは略一致している。
基板20の厚さ方向において、第2エアギャップG2の寸法T2は、第1エアギャップG1の寸法T1より大きくなっている(図3参照)。基板20の厚さ方向における第2エアギャップG2の寸法T2は、第1エアギャップG1の寸法T1の1.1倍以上2.0倍以下とすることができる。本実施形態では、第1エアギャップG1の寸法T1は2μm程度であり、第2エアギャップG2の寸法T2は2.6μm程度である。すなわち、本実施形態では、基板20の厚さ方向における第2エアギャップG2の寸法T2は、第1エアギャップG1の寸法T1の1.3倍である。
制御回路チップ3は、MEMSマイクロフォン10に近接するようにして、モジュール基板2の一方面2a上に搭載されている。制御回路チップ3には、MEMSマイクロフォン10における容量変化が入力される。制御回路チップ3とMEMSマイクロフォン10とは、例えばワイヤボンディングなどによって電気的に接続されている。制御回路チップ3は、モジュール基板2の一方面2aに設けられた端子電極4に接続されており、制御回路チップ3の信号は端子電極4,5を介して外部に出力される。
図6に示されるように、制御回路チップ3は、第1制御回路3Aと、第2制御回路3Bと、ミキサー3Cと、を含んでいる。第1制御回路3Aは、MEMSマイクロフォン10の第1変換部10Aと電気的に接続されている。第2制御回路3Bは、MEMSマイクロフォン10の第2変換部10Bと電気的に接続されている。すなわち、第1変換部10Aにおける容量変化は第1制御回路3Aに入力され、第2変換部10Bにおける容量変化は、第2制御回路3Bに入力される。第1制御回路3Aは、第1変換部10Aのキャパシタ構造における容量変化を、アナログ又はデジタルの電気信号に変換する機能及び増幅機能を有する。同様に、第2制御回路3Bは、第2変換部20Bのキャパシタ構造における容量変化を、アナログ又はデジタルの電気信号に変換する機能及び増幅機能を有する。ミキサー3Cは、第1制御回路3A及び第2制御回路3Bに接続されている。第1制御回路3Aの出力及び第2制御回路3Bの出力は、ミキサー3Cに入力される。ミキサー3Cは、第1制御回路3Aの出力と第2制御回路3Bの出力とを合成し、制御回路チップ3の出力として電気信号を出力する。
次に、図7を参照して、第1制御回路3Aの構成についてより詳しく説明する。以下では、第1制御回路3Aが、第1変換部10Aのキャパシタ構造における容量変化をアナログ電気信号に変換する場合について説明する。なお、第2制御回路3Bの構成は第1制御回路3Aと同様であるので、その説明を省略する。
図7に示されるように、第1制御回路3Aは、昇圧回路CPと、基準電圧発生回路VRと、プリアンプPAと、フィルタFと、を有している。昇圧回路CPは、MEMSマイクロフォン10の第1変換部10Aの一方の端子部51Aに接続されており、第1変換部10Aへのバイアス電圧を供給する回路である。基準電圧発生回路VRは、昇圧回路CPに接続されており、当該昇圧回路CPにおける基準電圧を発生させる回路である。また、基準電圧発生回路VRは、プリアンプPA及びフィルタFにも接続されており、電圧を供給する。プリアンプPAは、第1変換部10Aの他方の端子部52Aに接続されており、第1変換部10Aのキャパシタ構造における容量変化に対して、インピーダンス変換及びゲイン調整を行う回路である。プリアンプPAの後段には、フィルタFが接続されている。フィルタFは、プリアンプPAからの信号に対し、所定の周波数帯の成分のみを通過させる回路である。第1制御回路3A及び第2制御回路3BのそれぞれはフィルタFを有しており、第1制御回路3AのフィルタFと第2制御回路3BのフィルタFとは互いに接続されている(図6参照)。
なお、第1制御回路3Aが、第1変換部10Aのキャパシタ構造における容量変化をデジタル電気信号に変換する場合には、第1制御回路3Aは、プリアンプPAとフィルタFとの間にモジュレータを更に有する。このモジュレータにより、プリアンプPAからのアナログ信号はPDM(Pulse Density Modulation)信号に変換される。
制御回路チップ3は、MEMSマイクロフォン10で検出された音波の音圧レベルに応じて、第1変換部10Aと第2変換部10Bとの切り替えを行う。具体的には、制御回路チップ3は、音圧レベルが所定の閾値以下である場合には、第1変換部10Aにおける容量変化に基づいた信号(すなわち、第1制御回路3Aから出力された信号)を出力し、音圧レベルが上記閾値より大きい場合には、第2変換部10Bにおける容量変化に基づいた信号(すなわち、第2制御回路3Bから出力された信号)を出力する。一例として、制御回路チップ3における音圧レベルの閾値は、100dB以上120dB以下の範囲内の値とすることができる。なお、閾値は、基板20の厚さ方向における第1変換部10Aの第1エアギャップG1の寸法T1及び第2変換部10Bの第2エアギャップG2の寸法T2に応じて適宜設定され得る。
なお、制御回路チップ3は、音圧レベルに対して2つの閾値(小音圧レベル側の第1閾値及び大音圧レベル側の第2閾値)に基づいて切り替えを行ってもよい。例えば、音圧レベルが第1閾値以下である場合には、第1変換部10Aにおける容量変化に基づいた信号(すなわち、第1制御回路3Aから出力された信号)を出力する。音圧レベルが第1閾値より大きく、且つ第2閾値より小さい場合には、第1変換部10Aにおける容量変化に基づいた信号と、第2変換部10Bにおける容量変換に基づいた信号とをミキサー3Cによって合成して出力する。音圧レベルが第2閾値以上である場合には、第2変換部10Bにおける容量変換に基づいた信号(すなわち、第2制御回路3Bから出力された信号)を出力する。
次に、上述したMEMSマイクロフォン10を製造する手順について、図8及び図9を参照しつつ説明する。なお、第1変換部10Aと第2変換部10Bとは略同様の構造を有しており、同様の工程によって共に形成されるので、図8及び図9では、第1変換部10Aにおける断面のみを示している。
MEMSマイクロフォン10を製造する際には、まず、図8(a)に示されるように、第1貫通孔21Aが形成されていない平板状の基板20の上面20a上に、第1メンブレン30Aの第1層31及び第2層32を順次成膜する。第1層31は、絶縁材料(本実施形態ではSiN)のCVDにより形成されうる。第2層32は、導電体材料(本有実施形態ではCr)のスパッタリングにより形成される。第1層31及び第2層32は、図示しないフォトレジスト及びRIEによりパターニングされ得る。
次に、図8(b)に示されるように、第1メンブレン30Aに貫通孔33を設ける。貫通孔33は、例えば貫通孔33の領域に開口が設けられたフォトレジストを用いたRIEにより形成することができる。RIEに用いられるガス種は、第1メンブレン30Aを構成する層の材料に応じて適宜選択される。
さらに、図8(c)に示されるように、上述した第1エアギャップG1となるべき領域に犠牲層60を形成する。犠牲層60は、例えばSiOのCVDにより形成される。犠牲層60の厚さは、一例として2μmである。そして、後に形成される接触抑制部45に対応した箇所において、犠牲層60に凹部60’を形成する。犠牲層60は、図示しないフォトレジスト及びRIEによりパターニングされ得る。
次に、図9(a)に示されるように、第1バックプレート40Aの第1層41及び第2層42を順次成膜する。これにより、第1バックプレート40Aが形成されると共に、犠牲層60の凹部60’に対応した箇所に接触抑制部45が形成される。第1層41は、導電体材料(本実施形態ではCr)のスパッタリングにより形成される。第2層42は、絶縁体材料(本実施形態ではSiN)のCVDにより形成される。第1層41及び第2層42は、図示しないフォトレジスト及びRIEによりパターニングされ得る。
また、図9(b)に示されるように、一対の端子部51A,52Aを形成する。具体的には、第1メンブレン30Aの第2層32上に端子部51Aを形成するとともに、第1バックプレート40Aの第1層41上に端子部52Aを形成する。端子部51A,52Aは、導電体材料(本実施形態ではCu)のスパッタリングにより形成される。端子部51A,52Aは、図示しないフォトレジスト及びRIEによりパターニングされ得る。
さらに、図9(c)に示されるように、基板20に第1貫通孔21Aをエッチングにより形成する。第1貫通孔21Aは、バッファードフッ酸(BHF)を用いたウェットエッチングにより形成される。第1貫通孔21Aは、フッ化水素(HF)の蒸気を用いたドライエッチングにより形成することもできる。エッチングの際、基板20の上面20a全体及び第1貫通孔21Aが形成される領域以外の下面20bは、フォトレジスト等によって被覆される。また、エッチングのストッパ膜として、厚さ50nm程度のSiN層を、基板20の上面20a(第1メンブレンの下側)に形成してもよい。このSiN層は、第1貫通孔21Aを形成した後、第1貫通孔21Aから露出した部分がエッチングにより除去され得る。
そして、犠牲層60をエッチングにより除去する。犠牲層60は、バッファードフッ酸(BHF)を用いたウェットエッチングにより除去される。犠牲層60は、フッ化水素(HF)の蒸気を用いたドライエッチングにより除去することもできる。エッチングの際、犠牲層60が形成された領域以外の基板20の上面20a及び下面20b全体は、フォトレジスト等によって被覆される。以上の手順により、上述したMEMSマイクロフォン10が製造される。
以上説明したように、MEMSマイクロフォン10は、第1変換部10Aと第2変換部10Bとを備えており、基板20の厚さ方向において、第2変換部10Bにおける第2エアギャップG2の寸法T2は、第1変換部10Aにおける第1エアギャップG1の寸法T1より大きい。一般的に、エアギャップの寸法が小さい場合、小さい音圧レベルに対する感度は良好であるが、大きな音圧レベルに対してはメンブレンとバックプレートとの接触が発生しやすくなり、THD(Total Harmonic Distortion)が大きくなる傾向がある。したがって、大きな音圧レベルに対して音割れが発生しやすい。反対に、エアギャップの寸法が大きい場合、小さい音圧レベルに対する感度が低下するが、メンブレンとバックプレートとが離れているため接触が発生しにくく、THDの増大が発生しにくい。特に、大きな音圧レベルに対して音割れが発生しにくい。
図10は、MEMSマイクロフォン10の第1変換部10A及び第2変換部10Bにおける音圧レベルとTHDとの関係、及び、音圧レベルと感度との関係を示すグラフである。図10のグラフの左側の縦軸はTHDの割合を示しており、図10のグラフの右側の縦軸は入力された音圧レベルに対する感度を示している。図10に示されるように、入力された音圧レベルが110dB以下の領域では、第1変換部10Aの感度が良好であり、THDの値も1%以下の良好な値を示している。一方、入力された音圧レベルが110dBより大きい領域では、第2変換部10Bにおいて第1変換部10Aより良好なTHDの値が得られている。したがって、例えば、第1変換部10Aと第2変換部10Bとを切り替える音圧レベルの閾値を110dB付近に設定することにより、幅広い音圧レベルに対して良好な感度及びTHD値を得ることができる。
このように、MEMSマイクロフォン10では、第2エアギャップG2の寸法T2が第1エアギャップG1の寸法T1より大きくなっていることにより、大きい音圧レベルが入力された場合には、第2メンブレン30Bと第2バックプレート40Bとが接触しにくい第2変換部10Bにおいて対応することができる。したがって、第1変換部10A及び第2変換部10Bの両方によって広い範囲の音圧レベルにも対応することができる。このように、MEMSマイクロフォン10では、小さい音圧レベルの入力に対しては第1変換部10Aによって良好な感度及びTHDが得られると共に、大きな音圧レバルの入力に対しては第2変換部10Bによって良好な感度及びTHDが得られる。したがって、MEMSマイクロフォン10のダイナミックレンジの拡大を図ることができる。
また、MEMSマイクロフォンでは、基板20の厚さ方向において、第2エアギャップG2の寸法T2は、第1エアギャップG1の寸法T1の1.1倍以上2.0倍以下である。この場合においても、第2変換部10Bにおいて第2メンブレン30Bと第2バックプレート40Bとの接触が抑制されている。したがって、第2変換部10Bよって大きな音圧レベルに対応することができ、MEMSマイクロフォン10のダイナミックレンジの拡大を図ることができる。
また、MEMSマイクロフォン10において、第1変換部10Aは、第1メンブレン30Aと第1バックプレート40Aとの接触を抑制する接触抑制部45を有している。これにより、第1メンブレン30Aと第1バックプレート40Aとの接触が抑制されるので、第1変換部10Aにおける特性低下を抑制することができる。
また、MEMSマイクロフォン10においては、基板としてガラス製の基板20が用いられている。ガラス製の基板20は、シリコン基板等の半導体基板に比べて高い絶縁抵抗を有する。すなわち、MEMSマイクロフォン10においては、ガラス製の基板20によって高い絶縁性が実現されている。
ここで、ガラス製の基板20に比べて絶縁性に劣るシリコン基板は、不完全な不導体であると捉えることができ、基板上に形成された導体層(第1メンブレン30A及び第2メンブレン30Bの第2層32や、第1バックプレート40A及び第2バックプレート40Bの第1層41,端子部51A,52A,51B,52B)との間に意図しない浮遊容量を生じさせ得る。また、シリコン基板と導体層との間に絶縁薄膜(シリコン基板の場合には、酸化シリコン薄膜)を設けて基板の絶縁性を高めた場合でも、その絶縁薄膜において浮遊容量が生じ得る。そのため、シリコン基板を用いる場合には、シリコン基板に端子を追加的に設け、ASICによりシリコン基板と導電層との間の電位調整が必要となることがあった。
一方、高い絶縁抵抗を有するガラス製の基板20では、そのような浮遊容量の発生が効果的に抑制されている。したがって、MEMSマイクロフォン10によれば、ガラス製の基板20を用いることで浮遊容量を低減することができ、浮遊容量に起因するノイズを抑制することができる。また、MEMSマイクロフォン10によれば、基板20と導体層との間に絶縁薄膜を設ける必要がない。さらに、MEMSマイクロフォン10によれば、ガラス製の基板20を用いることで上記の電位調整が不要となり、ASICでの信号処理や回路デザイン等がシリコン基板を用いた場合よりも簡素化することができる。
上述した実施形態では、第1変換部10Aと第2変換部10Bとが基板20の上面20aに沿って並んで形成されている例について説明したが、第1変換部10Aと第2変換部10Bとは、基板20の厚さ方向に重なって設けられていてもよい。以下では、図11を参照して変形例に係るMEMSマイクロフォン10’について説明する。
図11に示されるように、MEMSマイクロフォン10’は、貫通孔21を有する基板20と、貫通孔21を覆うメンブレン30と、メンブレン30と対面する第1バックプレート40A及び第2バックプレート40Bとを備えている。MEMSマイクロフォン10’では、一つのメンブレン30に対して、2つのバックプレート(第1バックプレート40A及び第2バックプレート40B)が設けられている。第2バックプレート40Bは、メンブレン30に対して第1バックプレート40Aの反対側に設けられている。すなわち、MEMSマイクロフォン10’は、主に、基板20と第1メンブレン30Aとの間に第2バックプレート40Bが介在している点においてMEMSマイクロフォン10と異なる。第1変換部10Aはメンブレン30と第1バックプレート40Aとによって構成され、第2変換部10Bは、メンブレン30と第2バックプレート40Bとによって構成されている。第2バックプレート40Bは、第1バックプレート40Aを上下逆さにした層構造を有している。すなわち、第2バックプレート40Bでは、下側に位置する第2層42が絶縁体材料(本実施形態ではSiN)で構成されており、上側に位置する第1層41が導電体材料(本実施形態ではCr)で構成されている。そして、第2バックプレート40Bの第1層41上に、端子部53が形成されている。
MEMSマイクロフォン10’では、第1バックプレート40Aは、第1エアギャップG1を介してメンブレン30と対面しており、第2バックプレート40Bは、第2エアギャップG2を介してメンブレン30と対面している。第2バックプレート40Bとメンブレン30との間の第2エアギャップG2の寸法T2は、第1バックプレート40Aとメンブレン30との間の第1エアギャップG1の寸法T1よりも大きくなっている。
MEMSマイクロフォン10’では、メンブレン30と2つのバックプレート(第1バックプレート40A及び第2バックプレート40B)とによって平行平板型のキャパシタ構造が2つ形成されている。メンブレン30が振動すると、第1エアギャップG1の幅が変化すると共に、第2エアギャップG2の幅も変化する。メンブレン30及び第1バックプレート40Aによるキャパシタ構造の容量変化は端子部51,52から出力され、メンブレン30及び第2バックプレート40Bによるキャパシタ構造の容量変化は端子部51,53から出力される。
MEMSマイクロフォン10’においても、基板20の厚さ方向において、第2エアギャップG2の寸法T2が第1エアギャップG1の寸法T1より大きくなっている。したがって、MEMSマイクロフォン10と同様に、ダイナミックレンジの拡大を図ることができる。また、第1バックプレート40A、メンブレン30、及び第2バックプレート40Bが基板20の厚さ方向に重なって設けられていることにより、MEMSマイクロフォン10’の小型化を図ることが可能である。
次に、MEMSマイクロフォン10’を製造する手順について、図12及び図13を参照して説明する。MEMSマイクロフォン10’を製造する際には、まず、図12(a)に示されるように、貫通孔21が形成されていない平板状の基板20の上面20a上に、第2バックプレート40Bの第2層42及び第1層41を順次形成する。第1層41は、導電体材料(本実施形態ではCr)のスパッタリングにより形成される。第2層42は、絶縁体材料(本実施形態ではSiN)のCVDにより形成される。第1層41及び第2層42は、図示しないフォトレジスト及びRIEによりパターニングされ得る。なお、表面平坦化のため、第2バックプレート40B形成された領域の残余領域には絶縁体膜35が形成される。絶縁体膜35は、絶縁体材料(本実施形態ではSiN)のCVDにより形成される。絶縁体膜35についても、図示しないフォトレジスト及びRIEによりパターニングされ得る。
次に、図12(b)に示されるように、第2バックプレート40Bの各孔43が、絶縁体61(本実施形態ではSiO)で埋められる。絶縁体61は、SiOをCVDにより堆積させた後、CMPにより表面研磨することで得られる。
さらに、図12(c)に示されるように、上述した第2エアギャップG2となるべき領域に犠牲層62を形成する。犠牲層62は、例えばSiOのCVDにより形成される。犠牲層62の厚さは、一例として3μmである。犠牲層62は、図示しないフォトレジスト及びRIEによりパターニングされ得る。なお、表面平坦化のため、犠牲層62が形成された領域の残余領域には絶縁体膜36が形成される。絶縁体膜36は、絶縁体材料(本実施形態ではSiN)のCVDにより形成される。絶縁体膜36についても、図示しないフォトレジストおよびRIEによりパターニングされ得る。犠牲層62および絶縁体膜36の表面平坦化のため、犠牲層62および絶縁体膜36を形成した後、CMPにより表面研磨することができる。
そして、犠牲層62及び絶縁体膜36の上に、メンブレン30及び第1バックプレート40Aを、MEMSマイクロフォン10の第1メンブレン30A及び第1バックプレート40Aと同様に形成する。メンブレン30及び第1バックプレート40Aを形成した後は、図13(a)に示されるように、端子部51,52,53が形成される領域のメンブレン30の第2層32、第1バックプレート40Aの第1層41、及び第2バックプレート40Bの第1層41を露出させる。
そして、図13(b)に示されるように、各端子部51,52,53を形成する。具体的には、メンブレン30の第2層32上に端子部51を形成すると共に、第1バックプレート40A及び第2バックプレート40Bの第1層41上に端子部52,53をそれぞれ形成する。端子部53は、端子部51,52同様、導電体材料(本実施形態ではCu)のスパッタリングにより形成される。端子部51,52,53は、図示しないフォトレジスト及びRIEによりパターニングされ得る。
さらに、図13(c)に示されるように、基板20に貫通孔21をエッチングにより形成すると共に、犠牲層60,62及び絶縁体61をエッチングにより除去する。犠牲層60,62及び絶縁体61は、バッファードフッ酸(BHF)を用いたウェットエッチング、又は、フッ化水素(HF)の蒸気を用いたドライエッチングにより除去され得る。以上説明した手順により、変形例に係るMEMSマイクロフォン10’が製造される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は蒸気の実施形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、メンブレンは、複数層構造ではなく、導体層の単層構造であってもよい。バックプレートについても、複数層構造ではなく導体層の単層構造であってもよい。また、メンブレン及びバックプレートにおける導体層と非導体層との積層順序は、MEMSマイクロフォンに求める特性に応じて適宜変更することができる。
上述した実施形態では、第1変換部10A及び第2変換部10Bのそれぞれが1つのバックプレート(第1バックプレート40A及び第2バックプレート40B)を備えている例について説明したが、第1変換部10A及び第2変換部10Bのそれぞれが、MEMSマイクロフォン10’に示されるように2つのバックプレートを備えていてもよい。この場合、MEMSマイクロフォン10に比べ、第1変換部10A及び第2変換部10Bからの出力が大きくなるので、上述したMEMSマイクロフォン10に比べて高いS/N比を実現することが可能である。
メンブレン及びバックプレートの導体層を構成する導電体材料は、金属材料に限らず、その他の導電材料(例えば、リンドープアモルファスシリコン等)であってもよい。
上記の実施形態では、メンブレン、バックプレート、及び貫通孔の平面形状が円形状である例について説明したが、メンブレン、バックプレート、及び貫通孔の平面形状は多角形状であってもよく、角丸四角形であってもよい。
上述した実施形態では、第1変換部10Aのみがメンブレンとバックプレートとのスティッキングを抑制する接触抑制部45を有する例について説明したが、第2変換部10Bも接触抑制部45を有していてもよい。
1…マイクロフォンモジュール、2…モジュール基板、3…制御回路チップ、6…キャップ、10、10’…MEMSマイクロフォン、10A…第1変換部、10B…第2変換部、20…基板、21A…第1貫通孔、21B…第2貫通孔、30A…第1メンブレン、30B…第2メンブレン、40A…第1バックプレート、40B…第2バックプレート、45…接触抑制部、51,52,53,51A,52A,51B,52B…端子部。

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられ、音を電気信号に変換する第1変換部及び第2変換部と、を備え、
    前記第1変換部は、
    前記基板を貫通する第1貫通孔と、
    前記基板の一方面側において前記第1貫通孔を覆う第1メンブレンと、
    前記基板の前記一方面側において前記第1貫通孔を覆い、且つ、前記第1メンブレンと第1エアギャップを介して対面する第1バックプレートと、を有し、
    前記第2変換部は、
    前記基板を貫通する第2貫通孔と、
    前記基板の前記一方面側において前記第2貫通孔を覆う第2メンブレンと、
    前記基板の前記一方面側において前記第2貫通孔を覆い、且つ、前記第2メンブレンと第2エアギャップを介して対面する第2バックプレートと、を有し、
    前記基板の厚さ方向において、前記第2エアギャップの寸法は、前記第1エアギャップの寸法より大きい、MEMSマイクロフォン。
  2. 前記基板の厚さ方向において、前記第2エアギャップの寸法は、前記第1エアギャップの寸法の1.1倍以上2.0倍以下である、請求項1に記載のMEMSマイクロフォン。
  3. 前記第1変換部は、前記第1メンブレンと前記第1バックプレートとの接触を抑制する接触抑制部を有する、請求項1又は2に記載のMEMSマイクロフォン。
  4. 貫通孔を有する基板と、
    前記基板の一方面側において前記貫通孔を覆うメンブレンと、
    前記基板の一方面側において前記貫通孔を覆い、且つ、前記メンブレンと第1エアギャップを介して対面する第1バックプレートと、
    前記メンブレンに対して前記第1バックプレートの反対側に設けられると共に前記基板の一方面側において前記貫通孔を覆い、且つ、前記メンブレンと第2エアギャップを介して対面する第2バックプレートと、を備え、
    前記基板の厚さ方向において、前記第2エアギャップの寸法は、前記第1エアギャップの寸法より大きい、MEMSマイクロフォン。
  5. 前記基板の厚さ方向において、前記第2エアギャップの寸法は、前記第1エアギャップの寸法の1.1倍以上2.0倍以下である、請求項4に記載のMEMSマイクロフォン。
  6. 前記第1バックプレートは、前記メンブレンと前記第1バックプレートとの接触を抑制する接触抑制部を有する、請求項4又は5に記載のMEMSマイクロフォン。
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