JP2020001804A - 二重容器用キャップ、及び二重容器用キャップの製造方法 - Google Patents

二重容器用キャップ、及び二重容器用キャップの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】使用時に内容物の噴きこぼれを抑制することが可能な二重容器用キャップを提案する。【解決手段】本開示に係る二重容器用キャップ1は、注出孔14aを有し、外層体4の口部周壁4a(口部)に装着されるキャップ本体10と、注出孔14aを覆う蓋体50とを備え、キャップ本体10は、口部周壁4aに設けられた貫通孔4cを通じて内層体3と外層体4との間の空間を外部と連通させる外気導入孔16と、上方に向けて突出し係合部を備えた突出部18とを有し、蓋体50は、上壁52に通気孔52aを備え、閉塞時に外気導入孔16を覆い、通気孔52aは、未開封時において、係合部が通気孔52aに係合することで閉塞され、蓋体50を開放したときに係合が解除されて通気孔52aは開放され、蓋体50を開放した後に再度閉塞したとき、係合部が通気孔52aの周囲を下方から押圧し通気孔52aは開放状態を維持することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、減容変形可能な内層体とこの内層体を内側に配置した外層体とを備える二重容器に対し、外層体の口部に装着されて内層体に収容した内容物を注出させる二重容器用キャップ、及び二重容器用キャップの製造方法に関する。
化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンス或いは液体石鹸、また食品調味料などを収容する容器としては、このような内容物を収容すると共に減容変形可能に設けられる内層体と、この内層体を内側に収めると共に容器の外殻を形成する外層体とを備える二重容器が知られている(例えば、特許文献1)。この二重容器には、外層体と内層体とを最初から積層させて形成するデラミ容器(積層剥離容器)と、外層体と内層体とを個別に形成して組み付けるタイプの容器が存在する。また、デラミ容器は、加熱溶融された積層パリソンを金型で挟み、内部に空気を吹き込んで積層容器を形成するEBM(Extrusion Blow Molding:押出しブロー成形)によるものと、外側層と内側層とを備えた有底筒状に形成されたプリフォーム(容器素材)から積層容器を形成する二軸延伸ブロー成形によるものがある。このような二重容器においては、通常外層体の口部に、内容物を注出する注出筒を備えるとともに内層体への外気の侵入を防止する逆止弁を設けた二重容器用キャップが装着される。そして、外層体を押圧することで、外層体と内層体との間の空気を介して内層体内を加圧し、これによって逆止弁の弁体を開放させて内容物を注出する。また外層体には、内層体との間に外気を取り込む貫通孔を設けていて、注出後、外層体が元の形状に復元する際は、この貫通孔から外気が取り込まれ、内層体は減容変形したままで外層体のみが復元する。
特開2013−151316号公報
ところで、加熱状態の内容物を二重容器本体に充填した場合、二重容器本体に二重容器用キャップを装着し、冷却シャワーが容器内に侵入しないようにシールを施してから内容物を冷却する。このようにして製造された製品を消費者が冷蔵庫内に保管し、更に冷蔵庫から取り出して常温環境下に放置すると、外層体と内層体との間の空間内の空気の温度が上昇することで体積が増加し、内層体を圧縮する。このため、上蓋を開放した際に、内層体内の内容物が、消費者が意図しない勢いで噴出してこぼれてしまう場合があった。
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、使用時に内容物の噴きこぼれを抑制することが可能な二重容器用キャップ、及び二重容器用キャップの製造方法を提案することである。
本開示の二重容器用キャップは、
内容物を収容する内層体と、該内層体を収容するスクイズ可能な外層体であって口部に貫通孔が設けられた該外層体とを備える二重容器本体に装着する二重容器用キャップであって、
前記内層体からの内容物を注出する注出孔を有し、前記外層体の前記口部に装着されるキャップ本体と、
前記注出孔を含む前記キャップ本体の少なくとも一部を覆う蓋体と
を備え、
前記キャップ本体は、前記貫通孔を通じて前記内層体と前記外層体との間の空間を外部と連通させる外気導入孔と、上方に向けて突出し係合部を備えた突出部とを有し、
前記蓋体は、該蓋体の上壁に通気孔を備え、該蓋体の閉塞時に前記外気導入孔を覆い、
前記通気孔は、前記蓋体を一度も開放していない二重容器用キャップの未開封時において、前記係合部が前記通気孔の縁部に係合することで閉塞され、前記蓋体を開放したときに前記係合部と前記通気孔の縁部との係合が解除されて前記通気孔は開放され、前記蓋体を開放した後に再度閉塞したとき、前記係合部が前記通気孔の周囲を下方から押圧し前記通気孔は開放状態を維持することを特徴とする。
また、本開示の二重容器用キャップは、上記構成において、前記係合部は、前記突出部の上端部に形成された拡径部であり、該拡径部は、その上面に凹部が形成されていることが好ましい。
また、本開示の二重容器用キャップは、上記構成において、前記蓋体の上壁における前記通気孔の周囲には、下方からの押圧により前記通気孔の上方への変位を促進する薄肉部が形成されていることが好ましい。
また、本開示の二重容器用キャップの製造方法は、
内容物を収容する内層体と、該内層体を収容するスクイズ可能な外層体であって口部に貫通孔が設けられた該外層体とを備える二重容器本体に装着する二重容器用キャップの製造方法であって、
前記内層体からの内容物を注出する注出孔と、前記貫通孔を通じて前記内層体と前記外層体との間の空間を外部と連通させる外気導入孔と、上方に向けて突出する突出部とを有し、前記外層体の前記口部に装着されるキャップ本体を形成するステップと、
前記注出孔及び前記外気導入孔を含む前記キャップ本体の少なくとも一部を覆い、上壁に通気孔を有する蓋体を形成するステップと、
前記蓋体を前記キャップ本体に装着し、前記突出部の上端部を前記通気孔を通じて上方に突出させるステップと、
前記突出部の上端部に、前記通気孔の縁部に係合可能な係合部を形成するステップと
を含むことを特徴とする。
本開示によれば、使用時に内容物の噴きこぼれを抑制することが可能な二重容器用キャップ、及び二重容器用キャップの製造方法を提案することができる。
本開示の一実施形態に係る二重容器用キャップを、二重容器本体の口部に装着した状態(未開封時)を示す正面断面図である。 図1における、突出部部分の拡大断面図である。 図2において、蓋体を開放した後に再度閉塞したときの突出部部分の拡大断面図である。 本開示の一実施形態に係る二重容器用キャップの製造方法を実施するための各手順を示すフローチャートである。 押し冶具を用いて、キャップ本体の突出部に拡径部(係合部)を形成する様子を示す拡大一部断面図である。 押し冶具を押圧面側から見た図である。
以下、図面を参照して、本開示をより具体的に説明する。
図1は、本開示の一実施形態である二重容器用キャップ1が、これに適合する二重容器本体2に装着された状態を示す。二重容器用キャップ1は、キャップ本体10、中栓20、移動弁体30、結合弁40、及び蓋体50で構成されている。また、二重容器本体2は、内層体3、及び外層体4で構成されている。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、後述する蓋体50が位置する側を上方(図1における上側)とし、二重容器本体2が位置する側を下方(図1における下側)とする。また、径方向外側とは、図1における二重容器用キャップ1の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って外側に向かう方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を意味するものとする。
まず、二重容器本体2について説明する。本実施形態では、二重容器本体2は、内層体3の合成樹脂素材と外層体4の合成樹脂素材とを積層して形成されるパリソンに対し、押出しブロー成形を行うことによって積層剥離容器を形作っている。そして、二重容器本体2を構成する内層体3の材料にはエチレン―ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)又はナイロンを用いている。また、外層体4の材料には、低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を用いており、特にLDPEを用いた場合には高いスクイズ性を付与することができる。しかし、この態様に限定されず、例えば二軸延伸ブロー成形を行うことによって積層剥離容器を形成する場合には、内層体3の材料にはポリプロピレン(PP)を用い、外層体4の材料にはポリエチレンテレフタレート(PET)を用いてもよい。また、内層体3及び外層体4の材料には、相互に相溶性が低い他の樹脂を用いることができる。更に、二重容器本体2は、積層剥離容器ではなく、外層体4と内層体3とを個別に形成して組み付けるものであってもよい。また、図示は省略するが、内層体3と外層体4との間に、上下方向に延在して内層体3と外層体4とを部分的に接合する、1本或いは複数本の接着帯を設けてもよい。
内層体3は、減容変形可能に形成されるものであって、本実施形態では、積層状態で形成された二重容器本体2に対し、外層体4から剥離させることで得られるものである。内層体3は、その内側に内容物を収容する収容空間Sと、この収容空間Sにつながる上部開口3aを備えている。
外層体4は、円筒状の口部周壁4a(口部)に、図示を省略する復元自在な可撓性を有する胴部、及び胴部の下端を閉鎖する底部を連結したものである。口部周壁4aの外周面には雄ねじ部4bを設けている。また、口部周壁4aには、内層体3との相互間に空気を取り込むための貫通孔4cを設けていて、更に、貫通孔4cを設けた外周面には、上下方向に雄ねじ部4bを切り欠く溝部4dを設けている。
次に、二重容器用キャップ1に関し、まずキャップ本体10について説明する。キャップ本体10は、口部周壁4aを取り囲む外周壁11を備えていて、外周壁11の内周面には、口部周壁4aの雄ねじ部4bに対応する雌ねじ部12が形成されている。また、外周壁11の上部には、頂壁13が一体に連結している。頂壁13の上面には、注出筒14が設けられており、注出筒14の内周面には、内容物を注出する注出孔14aが形成されている。また、頂壁13の下面には、同心二重配置となる一対の上部嵌合壁15が設けられている。更に、上部嵌合壁15より径方向外側には、頂壁13を貫通する外気導入孔16を設けている。本実施形態では、頂壁13の中央部分と外周部分との間に段差を設け(中央部分に対し外周部分は高さが低くなっている)、この段差に径方向外側に向けて開口するようにして外気導入孔16を設けている。このように構成することで、頂壁13上に溢れた内容物が、外気導入孔16に入り難くなる。なお、外周壁11の下端は口部周壁4aと気密に当接していて、口部周壁4aと外周壁11との間には、貫通孔4cに通じる通気路Tが設けられている。
キャップ本体10の頂壁13における注出筒14と外周壁11との間の径方向位置には、図1乃至図3に示すように、頂壁13の上面から上方に向けて突出する突出部18が設けられている。突出部18の上端部には、図2に示すように、径方向外側に拡径する拡径部18a(係合部)が設けられている。図2に示す蓋体50が一度も開放されていない未開封時において、この拡径部18aが通気孔52aの縁部に係合することで、通気孔52aは閉塞されている。
なお、本実施形態では、上下方向に雄ねじ部4bを切り欠く溝部4dを通気路Tとして用いるように構成しているが、この態様には限定されない。溝部4dを設けず、雄ねじ部4bと雌ねじ部12の隙間を通気路Tとして用いてもよい。
キャップ本体10の内側には、中栓20が設けられる。中栓20は、注出孔14aと内層体3との間に位置するとともに、内層体3の上部開口3aを覆う隔壁21を備えている。
隔壁21には、一端に、注出孔14a側に開口する注出孔14a側開口を有すると共に、他端に、内層体3の収容空間S側に開口する内層体3側開口を有する筒状壁22が設けられている。本実施形態の筒状壁22は、図1に示すように、隔壁21の一部に貫通孔22aを設け、この貫通孔22aの縁部から収容空間Sに向けて円筒部22bを延在させ、傾斜部22cを介して、下端に貫通孔22dを有する円筒状の部位である。なお、本実施形態における注出孔14a側開口は貫通孔22aに対応し、内層体3側開口は貫通孔22dに対応する。また隔壁21には、筒状壁22に隣接してこの隔壁21を貫通する孔(連通口23)が設けられている。本実施形態では、連通口23は1つの筒状壁22に隣接した1箇所に設けられているが、連通口23及び筒状壁22の数はこの態様に限定されるものではない。ここで、筒状壁22における内層体3側開口(貫通孔22d)の総開口面積と、連通口23の総開口面積との関係は、連通口23の総開口面積の方が大きいことが好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。
また隔壁21は、連通口23より径方向外側において収容空間S側に屈曲する段部24を備えていて、段部24より径方向外側には、段部24との間で上向き開放の溝を形成する嵌合壁25が設けられている。そして隔壁21の下面には、外層体4との間で内層体3を挟み込む環状のシール壁26を設けている。なお、図1に示すように隔壁21の外縁には、少なくとも1つの溝27が設けられている。
筒状壁22内には、本実施形態では球状となる移動弁体30が設けられている。筒状壁22と移動弁体30との間には、二重容器本体2の姿勢変更に応じて移動弁体30が移動可能、且つ内容物はほとんど通過させない(実質的に通過させない)程度の隙間が設けられている。なお、筒状壁22の注出孔14a側は、貫通孔22aによって開口し、収容空間S側は、貫通孔22dによって開口しているので、筒状壁22内に入り込んだ内容物が移動弁体30の移動を妨げることはない。また移動弁体30は、二重容器本体2を起立姿勢(二重容器本体2の底部を水平な台の上に載置した状態の姿勢)にすることで、筒状壁22の傾斜部22cに着座する。これによって収容空間Sをシールすることができる。
後述するように、注出孔14aから内容物を注出するために二重容器本体2を起立姿勢から傾倒姿勢に変更しつつ外層体4の胴部を押圧(スクイズ)すると、筒状壁22内の移動弁体30は注出孔14a側に移動する。そして、所要量の内容物を注出した後、外層体4の胴部への押圧を解除すると共に二重容器本体2を元の起立姿勢に戻すと、移動弁体30は、自重等によって内層体3の収容空間S側に移動する。これにより、筒状壁22における注出孔14a側には、スペースが生じることになるため、注出筒14及び内側空間K1内に残留した内容物を、貫通孔22aを通して筒状壁22側に移動させることができ(サックバック機能)、液だれを有効に防止することができる。
キャップ本体10と中栓20との間には、逆止弁43が設けられている。逆止弁43は、結合弁40の一部として、円筒状の環状壁41の径方向内側に設けられている。逆止弁43は、円板状の逆止弁弁体43aの外周縁の3箇所を逆止弁アーム43bによって支持された構造を有する、いわゆる三点弁である。外層体4のスクイズによって内層体3内の圧力が高まると、その圧力によって、逆止弁アーム43bの弾性力に抗して逆止弁弁体43aが図1の上方に持ち上げられ、隔壁21から離間することによって逆止弁43は開放状態となる。外層体4のスクイズが解除されると、逆止弁弁体43aに圧力がかからないので、逆止弁弁体43aは、自重及び逆止弁アーム43bの弾性力によって再び隔壁21に当接し、逆止弁43は閉塞する。
なお、本実施形態においては、逆止弁弁体43aを円板状部材で構成したが、この態様には限定されず、矩形形状等を有する部材であってもよい。また、逆止弁43は、必ずしも三点弁である必要はなく、二点弁や薄肉環状弁など、内層体3内の正圧によって開放される様々な弁を用いることができる。
一方、環状壁41の径方向外側には、図1に示すように、外気導入弁45が設けられている。外気導入弁45は、環状壁41の径方向外側に、円環状且つ薄肉の弁体45aをなして形成される。弁体45aは、内周側端部を環状壁41の外周面に連結させると共に、外周側端部をキャップ本体10の頂壁13の下面に着座させることにより、ごく僅かな空気の通過のみを許容する程度にまで外気導入孔16を閉塞する。本実施形態において、環状の弁体45aは軟部材によって形成される一方、図1から分かるように、内層体3側に凸となる湾曲形状に形成されている。この湾曲形状の採用により、弁体45aは所定の負圧がかかるまでは頂壁13に当接し、外気導入弁45をごく僅かな空気の通過のみを許容する準閉塞状態に維持することができる。なお、消費者が外層体4の胴部を押圧し、弁体45aに正圧がかかった場合には、弁体45aがより強い押圧力で頂壁13に当接するため、外気導入弁45は空気の通過を許容しない閉塞状態となる。
そして、外層体4と内層体3との間の空間に負圧が発生すると、弁体45aは下方に向けて容易に弾性変形する。従って、外気導入弁45が開放され、スムーズに外気を導入することができる。
なお、本実施形態では、逆止弁43及び外気導入弁45を環状壁41と一体に設けるように構成したが、この態様には限定されない。例えば、逆止弁43が第1環状壁に設けられると共に、外気導入弁45が第2環状壁に設けられるようにして両者を別体に構成してもよい。また、逆止弁43及び外気導入弁45は、環状壁41以外のものに固定されていてもよい。
本実施形態では、逆止弁弁体43aの閉塞時においても、貫通孔22aと注出孔14aとは、逆止弁アーム43bの幅方向両側の隙間を通じて連通している。これにより筒状壁22の貫通孔22aは常時開放される。逆止弁43は、図1に示すようにキャップ本体10、中栓20に対して取り付けた際、環状壁41の下部が段部24と嵌合壁25との間で嵌合保持され、環状壁41の上部が一対の上部嵌合壁15で嵌合保持されるようになっている。これにより、図1に示すように、環状壁41の径方向内側には、連通口23と注出孔14aとを連通させて内容物の流路を形成する内側空間K1が区画形成され、環状壁41の径方向外側には、外気導入孔16と溝27とを連通させて空気の流路を形成する外側空間K2が区画形成される。
蓋体50は、図1に示すように、ヒンジ51を介してキャップ本体10の外周壁11に連結していて、ヒンジ51を折り曲げることで、注出孔14a及び外気導入孔16を覆い隠すことができる。より詳細には、蓋体50は、上壁52と、上壁52の外縁部に連結するとともに外周壁11に連なる形状となる側壁53とを備えている。また、上壁52には、図2に示すように蓋体50とキャップ本体10との間の空間を外部と連通するための通気孔52aが設けられている。図2は、蓋体50を一度も開放していない二重容器用キャップ1の未開封時における蓋体50の上壁52部分を示している。通気孔52aの縁部に突出部18の上端部に形成された拡径部18aが係合することによって、通気孔52aは閉塞している。すなわち、図2において、突出部18の上端部が通気孔52aに嵌合し、拡径部18aの下面が上壁52の保持部52cに当接することで、通気孔52aは気密にシールされている。また、通気孔52aの周囲には、後述するように、下方から通気孔52aの周囲を押圧することにより通気孔52aの上方への変位を促進する薄肉部52bが設けられている(図3参照)。
蓋体50におけるヒンジ51とは対向する側の側壁53の上部には、径方向外側に突出する把持部58が設けられている、利用者は、この把持部58を把持して蓋体50を上方に持ち上げて開放したり、下方に押し下げて閉塞することができる。なお、蓋体50が閉塞される際は、側壁53の内周面が頂壁段部13aにアンダーカット係合して、蓋体50はキャップ本体10に対してしっかりと固定される。蓋体50は、ヒンジ51を設けずにキャップ本体10とは別体のものとし、ねじやアンダーカットでキャップ本体10に装着するように構成してもよい。
また、蓋体50には、上壁52の下面から垂下し、蓋体50の閉塞時に注出筒14に嵌合して注出孔14aを液密にシールするシール筒54が設けられている。
図2に示すように、通気孔52aの縁部に拡径部18aを係合させて通気孔52aを閉塞することにより、製造時に加熱状態の内容物を二重容器本体2に充填した後、二重容器本体2に二重容器用キャップ1を装着し、冷却シャワーで内容物を冷却する際に冷却水が二重容器本体2内に侵入しないようにシールすることができる。
一方、把持部58を摘んで蓋体50を開放し、内容物を使用後に再度蓋体50を閉塞すると、突出部18に形成された拡径部18aが通気孔52aの周囲の保持部52cを押圧し、図3に示すように拡径部18aが撓んでその外縁部が下方に変位する。また、拡径部18aからの押圧力により薄肉部52bが屈曲し通気孔52aは上方に変位する。保持部52cの下面には、図3に示すように周方向に凹溝52dが間欠的に設けられている。また、拡径部18aの上面には、後述するように、所定形状の凹部18bが形成されている。従って、図3のように保持部52cの下面に拡径部18aが当接したとき、両者の間には、凹溝52d及び凹部18bによって通気路が形成される。そして、この通気路を通じて、蓋体50とキャップ本体10との間の空間を外部と連通させることができる。
なお、内容物が充填された二重容器を梱包し出荷するに際しては、図1に示す状態から少なくとも二重容器用キャップ1をシュリンクフィルム等で覆うことが好ましい。これによって、蓋体50が搬送時に開放されて内容物が噴出するのを抑制することができる他、バージンシール機能(未開封保証機能)を有することができる。
上記のように構成される二重容器用キャップ1から内容物を吐出するにあたっては、シュリンクフィルムを取り除いた後、蓋体50を開き、二重容器本体2を起立姿勢から傾倒姿勢に姿勢変更して、外層体4の胴部を押圧(スクイズ)する。これにより、筒状壁22内の移動弁体30は注出孔14a側に移動し、また、内層体3と外層体4との間の空気を介して収容空間Sが加圧される。なお、外層体4の胴部を押圧しているときは、貫通孔4c、通気路T、及び溝27を通じて弁体45aにも下方から圧力がかかるため、外気導入弁45は閉塞状態になる。従って、外層体4を押圧しても、内層体3と外層体4との間の空気が外気導入孔16から漏れ出すことはなく、収容空間Sへの加圧が阻害されることはない。そして、収容空間S内の正圧が、逆止弁弁体43aを持ち上げるため、内容物は連通口23から流出し、内側空間K1を経由して注出孔14aから外部に注出される。ここで、筒状壁22における内層体3側の開口(貫通孔22d)の総開口面積に対し、連通口23の総開口面積を大きくしているので、内容物が流れる際、連通口23での抵抗がより軽減されてスムーズに注出させることができる。
所要量の内容物を注出した後は、外層体4の胴部への押圧を解除する。これによって収容空間S内の正圧が外気圧へと戻り、逆止弁弁体43aが連通口23を再び閉鎖するので、収容空間S内への外気の入り込みが抑制できる。また、外層体4は、それ自身の復元力により元の形状に戻ろうとするため、内層体3と外層体4との間の空間は負圧となる。これによって、貫通孔4c、通気路T、及び溝27を通じて外気導入弁45の下方も負圧となるため、弁体45aは下方に引かれて外気導入弁45は開放状態になる。外気導入弁45の開放に伴い、外気導入孔16から空気が流入し、外側空間K2、溝27、及び通気路Tを経由して、貫通孔4cより外層体4と内層体3の間の空間に空気が導入される。これにより、内層体3を減容変形させたまま外層体4が復元することができる。
逆止弁弁体43aが連通口23を閉鎖すると、注出筒14及び内側空間K1内には内容物が残留したままになっているものの、二重容器本体2を元の起立姿勢に戻すと、移動弁体30は、自重等によって内層体3の収容空間S側に移動する。これにより、筒状壁22における注出孔14a側には、スペースが生じることになるため、注出筒14及び内側空間K1内に残留した内容物を、貫通孔22aを通して筒状壁22側に移動させることができ(サックバック機能)、液だれを有効に防止することができる。
内容物が食品調味料等の場合、消費者は内容物の鮮度を保つ為に、内容物が残存している二重容器を冷蔵庫等で保存する。そして、再度内容物を利用するために二重容器を冷蔵庫から取り出して常温環境下に一定時間置くと、通気孔52aを設けていない場合、外層体4と内層体3との間の空間内の空気の温度が上昇することで圧力が増加し、内層体3を圧縮する。これにより内層体3内の圧力が高まるため、蓋体50を開放した際に、内層体3内の内容物が、消費者が意図しない勢いで噴出してこぼれてしまう場合があった。
本実施形態では、二重容器を冷蔵庫から取り出した後に、外層体4と内層体3との間の空間内の空気の圧力が上昇しても、その圧力の上昇は緩やかであるため、当該圧力は、外気導入弁45の弁体45aと頂壁13との僅かな隙間、並びに図3に示す凹溝52d及び凹部18bによる通気路を通じて通気孔52aから外部に開放される。従って、内層体3の圧縮を抑制することができるため、冷蔵庫で保管した後に取り出しても、蓋体50の開放に伴う意図しない内容物の噴出を抑制することができる。
次に、本実施形態に係る二重容器用キャップ1の製造方法について詳細に説明する。図4は、二重容器用キャップ1の製造方法を実施するための各手順を示すフローチャートである。
本実施形態に係る二重容器用キャップ1を製造するに際しては、まず、二重容器本体2の口部周壁4aに装着されるキャップ本体10を形成する(ステップS101)。キャップ本体10は、二重容器本体2の口部周壁4aを取り囲む外周壁11と、外周壁11の上端を閉塞し、注出筒14、外気導入孔16及び突出部18を有する頂壁13とを備えている(図1参照)。キャップ本体10は、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の合成樹脂を射出成形することにより形成することができる。
また、キャップ本体10に設けられた注出孔14aを覆うための蓋体50を形成する(ステップS103)。本実施形態では、図1に示すように、蓋体50は、キャップ本体10とヒンジ51により連結され、キャップ本体10と一体形成されているが、前述のように別体で構成してもよい。蓋体50もまた、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の合成樹脂を射出成形することにより形成することができる。ステップS101によるキャップ本体10の形成と、ステップS103による蓋体50の形成は、形成の順序を問わない。
本実施形態に係る二重容器用キャップ1の製造には、この他に、口部周壁4aの上端部を覆う中栓20と、中栓20に形成された筒状壁22内を移動する移動弁体30と、逆止弁43及び外気導入弁45を形成する結合弁40とを、例えば射出成形等により形成しておく。
次に、ステップS101で形成したキャップ本体10に、ステップS103で形成した蓋体50を装着する(ステップS105)。本実施形態では、蓋体50の装着は、蓋体50の側壁53の内周面を、キャップ本体10の頂壁13の外周端に形成された頂壁段部13aにアンダーカット係合させることにより行う。蓋体50をキャップ本体10に装着すると、蓋体50により注出孔14aは閉塞され、図5に示すように、突出部18の上部に設けられた縮径部18cが、蓋体50の上壁52に設けられた通気孔52aを上方に向けて貫通する。
蓋体50の閉塞により、キャップ本体10側の突出部18が蓋体50の通気孔52aを貫通した後、図5に示すように、突出部18における縮径部18cの上端部を、押圧冶具60により押圧し、拡径部18aを形成する(ステップS107)。
本実施形態で用いる押圧冶具60は、図5及び図6(a)に示すように円柱形状を有しており、その底面に十字形状を有する突部62が設けられている。このような底面形状を有する押圧冶具60を用いて図5に示す突出部18の上端部を上方から押圧することで、フランジ状の拡径部18aが形成される(押圧によって形成された拡径部18aを、図5に二点鎖線で示す)。そして、拡径部18aの上面には、押圧冶具60側の突部62の凹凸を反転させた十字形状の凹部18bが形成される。この押圧冶具60による拡径部18aの形成は、押圧力のみによって拡径部18aを形成してもよいし、突出部18の上端部を加熱しつつ押圧冶具60で押圧するようにしてもよい。また、押圧力に依らず、突出部18の上端部を加熱することによって拡径部18aを形成してもよい。また、使用する押圧冶具60の底面の形状、及び拡径部18aの上面に形成される凹部18bの形状は、図5及び図6(a)に示す十字形状に限定されず、図6(b)に示す直線形状の突部72を有する押圧冶具70など、他の様々な形状の押圧冶具を用いて凹部を形成することができる。ステップS107の実行により、二重容器用キャップ1の製造を完了する。
このように、拡径部18aの上面に凹部18bを形成することで、図3のように保持部52cの下面に拡径部18aが当接したとき、両者の間には、凹溝52d及び凹部18bによって通気路が形成される。そして、この通気路を通じて、蓋体50とキャップ本体10との間の空間を外部と連通させることができる。
以上述べたように、本実施形態に係る二重容器用キャップ1では、内層体3からの内容物を注出する注出孔14aを有し、外層体4の口部周壁4a(口部)に装着されるキャップ本体10と、注出孔14aを含むキャップ本体10の少なくとも一部を覆う蓋体50とを備え、キャップ本体10は、外層体4の口部周壁4aに設けられた貫通孔4cを通じて内層体3と外層体4との間の空間を外部と連通させる外気導入孔16と、上方に向けて突出し係合部を備えた突出部18とを有し、蓋体50は、蓋体50の上壁52に通気孔52aを備え、蓋体50の閉塞時に外気導入孔16を覆い、通気孔52aは、蓋体50を一度も開放していない二重容器用キャップ1の未開封時において、係合部が通気孔52aの縁部に係合することで閉塞され、蓋体50を開放したときに係合部と通気孔52aの縁部との係合が解除されて通気孔52aは開放され、蓋体50を開放した後に再度閉塞したとき、係合部が通気孔52aの周囲を下方から押圧し通気孔52aは開放状態を維持するように構成した。このような構成の採用によって、内容物が残存している二重容器を冷蔵庫で保管した後に取り出して常温環境下に置いたときの内層体3の圧縮を抑制することができるので、蓋体50の開放に伴う意図しない内容物の噴出を抑制することができる。また、消費者が通気孔52aの閉塞状態と開放状態とを意図して切り替えなくても、蓋体50の開放及び閉塞という内容物の利用時に消費者が行う通常の操作によって通気孔52aを自動的に開放し、蓋体50とキャップ本体10との間の空間を外部と連通させ、意図しない内容物の噴出を抑制することができる。
また、本実施形態では、係合部は、突出部18の上端部に形成された拡径部18aであり、拡径部18aの上面に凹部18bが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、蓋体50を開放した後に再度閉塞したとき、拡径部18aが通気孔52aの周囲を下方から押圧する際に、凹部18b及び通気孔52aを通じて蓋体50とキャップ本体10との間の空間内の圧力を確実に外部に開放することができる。従って、二重容器を冷蔵庫で保管した後に取り出して常温環境下に置いたときの内層体3の圧縮を抑制することができるので、蓋体50の開放に伴う意図しない内容物の噴出を抑制することができる。
また、本実施形態では、蓋体50の上壁52における通気孔52aの周囲には、下方からの押圧により通気孔52aの上方への変位を促進する薄肉部52bが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、蓋体50を開放した後に再度閉塞したとき、拡径部18aが通気孔52aに係合するのを確実に抑制して通気孔52aを開放することができる。
また、本実施形態に係る二重容器用キャップ1の製造方法では、内層体3からの内容物を注出する注出孔14aと、貫通孔4cを通じて内層体3と外層体4との間の空間を外部と連通させる外気導入孔16と、上方に向けて突出する突出部18とを有し、外層体4の口部周壁4a(口部)に装着されるキャップ本体10を形成するステップと、注出孔14a及び外気導入孔16を含むキャップ本体10の少なくとも一部を覆い、上壁52に通気孔52aを有する蓋体50を形成するステップと、蓋体50をキャップ本体10に装着し、突出部18の上端部を通気孔52aを通じて上方に突出させるステップと、突出部18の上端部に、通気孔52aの縁部に係合可能な係合部を形成するステップとを含むように構成した。このような構成の採用によって、内容物が残存している二重容器を冷蔵庫で保管した後に取り出して常温環境下に置いたときの内層体3の圧縮を抑制することができるので、蓋体50の開放に伴う意図しない内容物の噴出を抑制することができる。また、消費者が通気孔52aの閉塞状態と開放状態とを意図して切り替えなくても、蓋体50の開放及び閉塞という内容物の利用時に消費者が行う通常の操作によって通気孔52aを自動的に開放し、蓋体50とキャップ本体10との間の空間を外部と連通させ、意図しない内容物の噴出を抑制することができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、蓋体50を開放した後に再度閉塞して、保持部52cの下面に拡径部18aを当接させたときに、両者の間に、凹溝52d及び凹部18bによって通気路が形成されるように構成したが、この態様には限定されない。凹溝52d及び凹部18bのいずれか一方を設けることで通気路を形成するように構成してもよい。
また、本実施形態では、蓋体50の上壁52において、拡径部18aからの押圧力により薄肉部52bが屈曲することで保持部52cが上方に変位するように構成したが、この態様には限定されない。例えば、上壁52の通気孔52aの周囲の所定の領域が一様に薄肉に形成され、蓋体50を開放した後に再度閉塞したときに、当該領域が上方に弾性変形することで拡径部18aが通気孔52aの縁部に係合しないように構成してもよい。
また、移動弁体30の断面形状は、筒状壁22の断面形状に合わせて適宜変更することができる。また、筒状壁22及び移動弁体30は必ずしも設けなくてもよい。また、外層体4及び内層体3は、積層構造のパリソンをブロー成形することによって形成されるものに限られず、外層体4及び内層体3を個別に形成し、その後、内層体3を外層体4内に装着するようにしたものでもよい。
本開示によれば、使用時に内容物の噴きこぼれを抑制することが可能な二重容器用キャップ1を提案することが可能となる。
1 二重容器用キャップ
2 二重容器本体
3 内層体
3a 上部開口
4 外層体
4a 口部周壁(口部)
4b 雄ねじ部
4c 貫通孔
4d 溝部
10 キャップ本体
11 外周壁
12 雌ねじ部
13 頂壁
13a 頂壁段部
14 注出筒
14a 注出孔
15 上部嵌合壁
16 外気導入孔
18 突出部
18a 拡径部(係合部)
18b 凹部
18c 縮径部
20 中栓
21 隔壁
22 筒状壁
22a 貫通孔(注出孔側開口)
22b 円筒部
22c 傾斜部
22d 貫通孔(内層体側開口)
23 連通口
24 段部
25 嵌合壁
26 シール壁
27 溝
30 移動弁体
40 結合弁
41 環状壁
43 逆止弁
43a 逆止弁弁体
43b 逆止弁アーム
45 外気導入弁
45a 弁体
47 周壁
50 蓋体
51 ヒンジ
52 上壁
52a 通気孔
52b 薄肉部
52c 保持部
52d 凹溝
53 側壁
54 シール筒
58 把持部
60 押圧冶具
62 突部
70 押圧冶具
72 突部
K1 内側空間
K2 外側空間
O 中心軸線
S 収容空間
T 通気路

Claims (4)

  1. 内容物を収容する内層体と、該内層体を収容するスクイズ可能な外層体であって口部に貫通孔が設けられた該外層体とを備える二重容器本体に装着する二重容器用キャップであって、
    前記内層体からの内容物を注出する注出孔を有し、前記外層体の前記口部に装着されるキャップ本体と、
    前記注出孔を含む前記キャップ本体の少なくとも一部を覆う蓋体と
    を備え、
    前記キャップ本体は、前記貫通孔を通じて前記内層体と前記外層体との間の空間を外部と連通させる外気導入孔と、上方に向けて突出し係合部を備えた突出部とを有し、
    前記蓋体は、該蓋体の上壁に通気孔を備え、該蓋体の閉塞時に前記外気導入孔を覆い、
    前記通気孔は、前記蓋体を一度も開放していない二重容器用キャップの未開封時において、前記係合部が前記通気孔の縁部に係合することで閉塞され、前記蓋体を開放したときに前記係合部と前記通気孔の縁部との係合が解除されて前記通気孔は開放され、前記蓋体を開放した後に再度閉塞したとき、前記係合部が前記通気孔の周囲を下方から押圧し前記通気孔は開放状態を維持することを特徴とする二重容器用キャップ。
  2. 前記係合部は、前記突出部の上端部に形成された拡径部であり、該拡径部は、その上面に凹部が形成されている、請求項1に記載の二重容器用キャップ。
  3. 前記蓋体の上壁における前記通気孔の周囲には、下方からの押圧により前記通気孔の上方への変位を促進する薄肉部が形成されている、請求項1又は2に記載の二重容器用キャップ。
  4. 内容物を収容する内層体と、該内層体を収容するスクイズ可能な外層体であって口部に貫通孔が設けられた該外層体とを備える二重容器本体に装着する二重容器用キャップの製造方法であって、
    前記内層体からの内容物を注出する注出孔と、前記貫通孔を通じて前記内層体と前記外層体との間の空間を外部と連通させる外気導入孔と、上方に向けて突出する突出部とを有し、前記外層体の前記口部に装着されるキャップ本体を形成するステップと、
    前記注出孔及び前記外気導入孔を含む前記キャップ本体の少なくとも一部を覆い、上壁に通気孔を有する蓋体を形成するステップと、
    前記蓋体を前記キャップ本体に装着し、前記突出部の上端部を前記通気孔を通じて上方に突出させるステップと、
    前記突出部の上端部に、前記通気孔の縁部に係合可能な係合部を形成するステップと
    を含むことを特徴とする二重容器用キャップの製造方法。
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