JP6883945B2 - 二重容器用キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収容する減容変形可能な内層体とこの内層体を内側に収容する外層体とを備える二重容器本体の口部に装着されて内容物を注出可能な二重容器用キャップに関する。
化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンス或いは液体石鹸、また食品調味料などを収用する容器としては、このような内容物を収容すると共に減容変形可能に設けられる内層体と、この内層体を内側に収めると共に容器の外殻を形成する外層体とを備える二重容器が知られている。この二重容器には、外層体と内層体とを最初から積層させて形成するデラミ容器(積層剥離容器)と、外層体と内層体とを個別に形成して組み付けるタイプの容器が存在する。また、デラミ容器は、加熱溶融された積層パリソンを金型で挟み、内部に空気を吹き込んで積層容器を形成するEBM(Extrusion Blow Molding:押出しブロー成形)によるものと、外側層と内側層とを備えた有底筒状に形成されたプリフォーム(容器素材)から積層容器を形成する二軸延伸ブロー成形によるものがある。このような二重容器においては、通常外層体の口部に、内容物を注出する注出筒を備えるとともに内層体への外気の侵入を防止する逆止弁を設けた二重容器用キャップが装着される。そして、外層体を押圧することで、外層体と内層体との間の空気を介して内層体内を加圧し、これによって逆止弁の弁体を開放させて内容物を注出する。また外層体には、内層体との間に外気を取り込む貫通孔を設けていて、注出後、外層体が元の形状に復元する際は、この貫通孔から外気が取り込まれ、内層体は減容変形したままで外層体のみが復元する。
ところで、上記の二重容器用キャップにおいて内層体への外気の侵入を防止する逆止弁には、例えば特許文献1のような円筒形状の環状壁の径方向内側に、3つのアームを介して連結する平板状の弁体が用いられている。この種の逆止弁では、外層体を押圧することにより外層体と内層体との間の空気が圧縮され、これに伴う圧力上昇により弁体が注出筒の方向に押し上げられて内層体に通じる連通口を開放し、内容物を注出することができる。また、内容物の注出後に外層体が元の形状に復元すると、外層体と内層体との間の空気の圧力が低下し、弁体は圧力差及び3つのアームの弾性力により元の閉鎖位置へと戻る。
特開2013−151316号公報
しかし、上記の構造の逆止弁では、例えば粉状又は粒状の調味料等の内容物を内層体に充填している場合には、開放状態にある弁体が閉塞状態へと戻る際に弁体と隔壁との間に内容物が入り込み、弁体が完全な閉塞状態に戻ることができない。このような場合には、内容物の吐出が終了した後に空気が内層体内に入り込むため、外部が多湿環境である場合には内層体内に湿った空気が残ってしまい、内容物の粉体等が酸化したり、吸湿して固化し易くなるという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、蓋体を閉じた状態で内層体内に入った空気を容易に排出させることができ、しかも、その排気の完了を外部から視認できる二重容器用キャップを提供することである。
本発明の二重容器用キャップは、内容物を収容する減容変形可能な内層体と該内層体を内側に収容する外層体とを有する二重容器本体の口部に装着可能なキャップ本体と、前記キャップ本体に設けられた前記内容物の注出孔を開閉可能に設けられると共に、前記注出孔を閉じることで該注出孔に連通すると共に前記内容物を密封する密封空間を形成可能な蓋体と、前記密封空間に面して設けられ、前記密封空間から外界に向かう空気の排出を許容する一方、前記密封空間への空気の進入を阻止する一方向弁と、前記密封空間に面して設けられ、表裏の圧力差の変化に応じて変形可能な膜体と、を備え、前記膜体の変形を外界から視認可能であることを特徴とする。
また、本発明の二重容器用キャップは、前記膜体が蓋体の内部に配置されており、前記蓋体は、前記膜体を外部に露出させる開口部を備えるのが好ましい。
また、本発明の二重容器用キャップは、前記膜体が蓋体の内部に配置されており、前記膜体には、前記蓋体に設けられた貫通孔を通じて前記蓋体の外部に露出する延長部が一体に設けられているのが好ましい。
また、本発明の二重容器用キャップは、前記注出孔から空気を前記密封空間を通じて外界に排気するときの空気の通過によって音を生じさせる音出し部を備えるのが好ましい。
さらに、本発明の二重容器用キャップは、前記一方向弁が前記膜体と一体に形成されているのが好ましい。
本発明によれば、蓋体を閉じた状態で内層体内に入った空気を容易に排出させることができ、しかも、その排気の完了を外部から視認できる二重容器用キャップを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る二重容器用キャップを二重容器本体に取り付けた状態を示す正面断面図であり、(a)は排気前の状態を示し、(b)は排気完了後の状態を示す。 図1の二重容器用キャップの変形例について示す図であり、(a)は二重容器用キャップを二重容器本体に取り付けた状態で示す正面断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)は音出し部の包囲壁を示す斜視図である。 図1の二重容器用キャップの他の変形例を二重容器本体に取り付けた状態で示す正面断面図であり、(a)は排気前の状態を示し、(b)は排気完了後の状態を示す。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である二重容器用キャップ1が、これに適合する二重容器本体2に装着された状態を示す。なお、本明細書では、後述する蓋体20が位置する側を上方(図1における上側)とし、二重容器本体2が位置する側を下方(図1における下側)とする。二重容器用キャップ1は、キャップ本体10と蓋体20とで構成されている。また、二重容器本体2は、内層体3と外層体4とで構成されている。
まず、二重容器本体2について説明する。本実施形態では、二重容器本体2は、内層体3の合成樹脂素材と外層体4の合成樹脂素材とを積層して形成されるパリソンに対し、押出しブロー成形を行うことによって積層剥離容器を形作っている。そして、二重容器本体2を構成する内層体3の材料にはエチレン―ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)又はナイロンを用いている。また、外層体4の材料には、低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を用いており、特にLDPEを用いた場合には高いスクイズ性を付与することができる。しかし、この態様に限定されず、例えば二軸延伸ブロー成形を行うことによって積層剥離容器を形成する場合には、内層体3の材料にはポリプロピレン(PP)を用い、外層体4の材料にはポリエチレンテレフタレート(PET)を用いてもよい。また、内層体3及び外層体4の材料には、相互に相溶性が低い他の樹脂を用いることができる。更に、二重容器本体2は、積層剥離容器ではなく、外層体と内層体とを個別に形成して組み付けるものであってもよい。
内層体3は、減容変形可能に形成されるものであって、本実施形態では、積層状態で形成された二重容器本体2に対し、外層体4から剥離させることで得られるものである。内層体3は、その内側に内容物を収容する収容空間Sを備えている。
外層体4は、円筒状の口部周壁4aに、復元自在な可撓性を有する胴部(図示せず)、及び胴部の下端を閉鎖する底部(図示せず)を連結したものである。図1に示すように、口部周壁4aの外周面には、後述するキャップ本体10の外周壁11の内周面に設けたキャップリブ12aに対向する容器リブ4bを設けている。また、容器リブ4bの下方には、ネックリング4gが設けられている。
なお、図1において、外層体4の胴部を押圧して内層体3を減容変形させた後に外層体4が自らの剛性により元の形状に復元すると、外層体4と内層体3との間の空間が負圧となる。このとき、ブロー成形によって形成された二重容器本体2の底部のピンチオフ部に形成されるスリットから、外層体4と内層体3との間の空間に空気が導入される。
次に、二重容器用キャップ1を構成するキャップ本体10について図1を用いて説明する。キャップ本体10は、口部周壁4aを取り囲む外周壁11を備えていて、外周壁11の内周面には、口部周壁4aの容器リブ4bに対向するキャップリブ12aが形成されている。また、キャップリブ12aの下方には、キャップ本体10を口部周壁4aにアンダーカット係合させるための内壁突部12bが設けられている。そして、キャップ本体10を上方から口部2aに対して押し込むと、キャップ本体10の内壁突部12bが、口部周壁4aの容器リブ4bを乗り越えると共に、二重容器本体2の口部上端2bはキャップ本体10の頂壁19の下面に当接する。これによって、キャップ本体10は、口部2aに対して上下方向にしっかりと固定される。このとき、周方向に間欠的に設けられたキャップリブ12aが、同様に間欠的に設けられた容器リブ4bの間に入り込むので、キャップ本体10は、口部2aに対して周方向にも回転止め状態で固定される。
キャップ本体10の外周壁11の上部には、頂壁19が一体に連結されている。頂壁19の中央部には注出筒14cが配置され、注出筒14cを貫く開口は内容物を注出する注出孔14aを構成している。また、頂壁19の下面から下方に向かって内周壁18が垂下している。キャップ本体10を口部2aにアンダーカット係合させたとき、口部上端2bが頂壁19の下面に当接すると共に、内周壁18の外周面が口部2aの内周面に嵌合する。これによって、口部2aは頂壁19及び内周壁18によって良好にシールされ、二重容器本体2内の内容物は、注出孔14aのみから外部に吐出される。キャップ本体10の外周壁11の上部には、後述する蓋体20を回動可能に連結する蓋体ヒンジ15が設けられている。
蓋体20は、図1に示すように、蓋体ヒンジ15によってキャップ本体10の上部に連結される蓋体本体30と、上蓋ヒンジ41によって蓋体本体30に回動可能に連結される上蓋40と、エラストマー等の弾性材料からなる弾性弁部材50とを有し、蓋体20全体を蓋体ヒンジ15を介して回動させることで、注出孔14aを開閉可能に設けられている。なお、蓋体本体30及び上蓋40は、それぞれ、ヒンジに代えてねじ係合或いはアンダーカット係合により閉じるように構成してもよい。蓋体本体30には、キャップ本体10の外周壁11に連なるように蓋体周壁33が設けられている。蓋体周壁33には蓋体段部30aが設けられており、蓋体段部30aは蓋体20を閉めたときに頂壁段部19aにアンダーカット係合して蓋体20はキャップ本体10に固定される。
蓋体周壁33の上端には、円板状を成す上壁31が連設されている。上壁31の中央部には、蓋体20を閉めたときに注出孔14aに連通することで空気の通過を許容する少なくとも1つの通気孔31aが設けられている。当該少なくとも1つの通気孔31aは、空気をスムーズに通す一方で粉状又は粒状の内容物の通過を極力阻止できる大きさに設定するのが好ましい。通気孔31aの外周側では、注出筒14cの外周面に気密に接触する下側シール筒31bが上壁31から垂設されている。また、上壁31の上面には、少なくとも1つの通気孔31aの外周側において起立する円筒状の上側シール筒31cが立設されている。
上側シール筒31cの内周側には、前述した弾性弁部材50が配置されている。弾性弁部材50は略円筒状を成す基部51と、基部51の外周面に連結すると共に上方且つ外周側に向けて延びる一方向弁52とを備える。基部51の底面と上壁31の上面との間には、上壁31の上面に放射状に設けられた複数のリブ31dによって空気の通路となる隙間が形成されている。なお、これらのリブ31dは、基部51の底面側に設けてもよい。また、一方向弁52の外周縁部は、上側シール筒31cの内周面に気密に接触している。
基部51の上部には、円形ドーム状を成す膜体53が連設されている。また、基部51の上部には、上蓋ヒンジ41を介して回動させることで閉じられた上蓋40に当接することで、上方への抜け出しを阻止されている。具体的には、基部51の上部は、上蓋40の中央部に形成された円形の開口部42の周縁部に当接している。またこの状態において、開口部42からは膜体53が外界に露出している。上蓋40の外周縁部から垂下する外壁部43は、上壁31から起立する円筒状の係合筒31eにアンダーカット係合することで、上蓋40の閉止状態を保持している。また、上蓋40の外壁部43と係合筒31eとの間には、係合筒31eの外周面に設けた溝31fによって外界に通じる通気路が形成されている。なお、このような通気路は外壁部43に設けた溝によって形成してもよく、或いは上蓋40に貫通孔を設けることによって形成してもよい。
蓋体20は、上記のように構成されているため、注出孔14aを閉じることで、注出孔14aに連通する密封空間Mを形成することができる。密封空間Mは、本実施形態では、注出筒14c、下側シール筒31b、上側シール筒31c、弾性弁部材50によって囲まれる閉空間である。このような密封空間Mを形成することで、二重容器本体2の胴部を押圧して収容空間S内の圧力を高めると、一方向弁52が開き、密封空間Mから外界に向けて空気を排出することができる一方、押圧解除に伴い収容空間S内の圧力が低下したときには、一方向弁52の閉止によって外界から密封空間Mへの空気の進入を阻止することができる。
次に、本実施形態の二重容器用キャップ1を用いた、内容物の吐出方法について具体的に説明する。
二重容器用キャップ1から内容物を吐出するにあたっては、蓋体20を蓋体ヒンジ15を介して回動させて開き、二重容器本体2を傾けて傾倒姿勢にすることによって、粉状又は粒状の内容物は、自重で落下して注出孔14aから吐出される。このとき、外層体4の胴部を押圧し、外層体4と内層体3との間の空気を介して内層体3を減容変形させることにより内層体3内部が正圧となり、内容物を更に勢いよく注出孔14aから吐出することができる。なお、胴部を押圧して内層体3を減容変形させた場合には、外層体4は自らの剛性により元の形状に復元するため、外層体4と内層体3との間に負圧が発生する。この負圧によって外部の空気が底部のピンチオフ部のスリットから外層体4と内層体3の間の空間に導入される。
ところで、内容物が注出孔14aから吐出する場合には、吐出された内容物に代わって内層体3内には注出孔14aから空気が導入される。このとき、外部が多湿環境である場合には内層体3内に湿った空気が入り込んでしまうことになる。
内容物の吐出が終了すると、利用者は二重容器本体2を傾倒姿勢から起立姿勢へと戻す。そして、蓋体20を閉めることで、前述した密封空間Mが形成される。このとき、膜体53は図1に示すように上向き凸状を成しており、この状態は上蓋40の開口部42を通じて外界から視認可能である。この状態で、利用者は、外層体4の胴部を押圧する。これにより、内層体3の内部は正圧となり、注出孔14aを介して内層体3の内部と連通する密封空間Mの内部も正圧となる。このため、密封空間Mに面して設けられた一方向弁52が開き、密封空間Mから空気が外界に向けて排出される。なお、このとき空気は、注出孔14a、通気孔31a、一方向弁52と上側シール筒31cの間に形成された隙間、溝31fを通って排出される。
そして胴部の押圧を止めると、一方向弁52は再び上側シール筒31cに当接し、密封空間Mへの空気の進入を阻止する。したがって、このような胴部の押圧と押圧の解除とを繰り返すことで、内層体3内の空気が適切に外界に排出されるため、内容物の粉体等が吸湿して固化したり、酸化したりすることがない。また、内層体3内の空気を排出することで、内層体3の体積を内容物の残量に合わせて小さく維持することができる。これによって、例えば内容物が錠剤である場合に錠剤が内層体3の内部で大きく動くことがないので、当該錠剤の欠け、割れ等を防止することができる。なお、このとき外層体4の剛性により、排出された空気の体積の分だけ底部に形成されたスリットから外層体4と内層体3の間の空間に空気が取り込まれ、押圧された胴部は元の形状に戻る。
ここで、内層体3内の空気が十分に外界に排出されると、内層体3の内部の圧力は外界に対して負圧となる。そして、内層体3の内部と連通する密封空間Mの内部も負圧となる。このため、密封空間Mに面して設けられた膜体53は、図2に示すように、下向き凸状を成すように反転変形する。したがって、利用者は、この膜体53の状態を外界から視認することで、空気の十分な排出が完了したことを知ることができる。ここで、膜体53の厚みは、内容物の種類等に応じて予め設定される排気の必要量に応じて適宜設定することができる。そして、そのような膜体53の適切な厚みの設定により、必要量の排気が完了したときに初めて膜体53が反転変形するように構成することができる。
以上述べたように、本実施形態の二重容器用キャップ1は、注出孔14aを閉じることで注出孔14aに連通する密封空間Mを形成可能な蓋体20と、密封空間Mに面して設けられ、密封空間Mから外界に向かう空気の排出を許容する一方、密封空間Mへの空気の進入を阻止する一方向弁52と、密封空間Mに面して設けられ、表裏の圧力差の変化に応じて変形可能な膜体53と、を備え、膜体53の変形を外界から視認可能であるという構成になっている。したがって、内容物の吐出後に蓋体20を閉じると内層体3内の空気が容易に排出可能となるため、内容物の粉体等が吸湿して固化したり、酸化したりすることを防止することができ、しかも、膜体53の変形状態を視認することで、空気の十分な排出が完了したことを知ることができる。
また、本実施形態の二重容器用キャップ1は、膜体53が蓋体20の内部に配置されており、蓋体20は、膜体53を外部に露出させる開口部42を備えるという構成になっている。したがって、本実施形態の二重容器用キャップ1によれば、簡単な構成によって前記した効果を得ることができる。
さらに、本実施形態の二重容器用キャップ1は、一方向弁52を膜体53と一体に形成しているので、さらなる構成の簡素化が実現されている。
また、前述した実施形態の場合の構成に加えて、図2に示すような、空気の排出時に空気が意図したとおりに排出されていることを利用者が確認できるようにする音出し部60を設けることが好ましい。音出し部60は、注出孔14aから空気を密封空間Mを通じて外界に排気するときの空気の通過によって音を生じさせるように構成することができる。図2に示す変形例の二重容器用キャップ1’では、音出し部60は、上側シール筒31cの上端から径方向外側に延びる舌片部61と、上蓋40から垂設されて上側シール筒31cに密接すると共に舌片部61に対応する位置に切欠き62aを有する円筒状の上蓋シール筒62と、上蓋40の下面に凸設され且つ舌片部61の周縁部に沿って延びる包囲突条63とを備える。そして、舌片部61と包囲突条63との間を通過する際に生じる空気の乱流によって舌片部61が震え、音を発することができる。
さらに、図1に示した実施形態では、膜体53を外界から直接視認可能に構成したが、例えば、図3に示すように、膜体53の状態を間接的に視認できるように構成してもよい。図3に示す変形例の二重容器用キャップ1”では、膜体53”は蓋体20”の内部に配置されており、膜体53”には、蓋体20”(上蓋40”)に設けられた貫通孔44を通じて蓋体20の外部に露出する延長部54が一体に設けられている。なお、このような構成は、図2に示した実施形態の場合にも採用することができる。
なお、上述したところは、本発明の実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、前述した実施形態では、一方向弁52と膜体53とを一体に形成しているが、別体に構成してもよく、また、それらの配置も適宜変更が可能である。
1,1’,1” 二重容器用キャップ
2 二重容器本体
2a 口部
2b 口部上端
3 内層体
4 外層体
4a 口部周壁
4b 容器リブ
4g ネックリング
10 キャップ本体
11 外周壁
12a キャップリブ
12b 内壁突部
14a 注出孔
14c 注出筒
15 蓋体ヒンジ
18 内周壁
19 頂壁
19a 頂壁段部
20,20” 蓋体
30 蓋体本体
30a 蓋体段部
31 上壁
31a 通気孔
31b 下側シール筒
31c 上側シール筒
31d リブ
31e 係合筒
31f 溝
33 蓋体周壁
40,40” 上蓋
41 上蓋ヒンジ
42 開口部
43 外壁部
44 貫通孔
50,50” 弾性弁部材
51 基部
52 一方向弁
53,53” 膜体
54 延長部
60 音出し部
61 舌片部
62 上蓋シール筒
62a 切欠き
63 包囲突条
S 収容空間
M 密封空間

Claims (5)

  1. 内容物を収容する減容変形可能な内層体と該内層体を内側に収容する外層体とを有する二重容器本体の口部に装着可能なキャップ本体と、
    前記キャップ本体に設けられた前記内容物の注出孔を開閉可能に設けられると共に、前記注出孔を閉じることで該注出孔に連通すると共に前記内容物を密封する密封空間を形成可能な蓋体と、
    前記密封空間に面して設けられ、前記密封空間から外界に向かう空気の排出を許容する一方、前記密封空間への空気の進入を阻止する一方向弁と、
    前記密封空間に面して設けられ、表裏の圧力差の変化に応じて変形可能な膜体と、を備え、
    前記膜体の変形を外界から視認可能であることを特徴とする二重容器用キャップ。
  2. 前記膜体は蓋体の内部に配置されており、
    前記蓋体は、前記膜体を外部に露出させる開口部を備える、請求項1に記載の二重容器用キャップ。
  3. 前記膜体は蓋体の内部に配置されており、
    前記膜体には、前記蓋体に設けられた貫通孔を通じて前記蓋体の外部に露出する延長部が一体に設けられている、請求項1に記載の二重容器用キャップ。
  4. 前記注出孔から空気を前記密封空間を通じて外界に排気するときの空気の通過によって音を生じさせる音出し部を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の二重容器用キャップ。
  5. 前記一方向弁は前記膜体と一体に形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の二重容器用キャップ。
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