JP2019188552A - 切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく切削廃液を被加工物上から排出する。【解決手段】被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ブレードと、を備えた切削装置であって、天井部と、該天井部から下垂した側壁部と、を有し、該切削ブレードの一部を覆うように配設されたブレードカバーと、該切削ブレードに切削液を供給する切削液供給手段と、該切削ブレードに供給された該切削液が該切削ブレードの回転に伴って飛散する領域に配設され該切削液を該切削ブレードの周囲の一部の気体とともに回収する廃液回収手段と、を備え、該廃液回収手段は、該廃液回収手段に到達する切削液と、気体と、を分離させる気液分離部と、該気液分離部で分離された該切削液の排出経路となる液体排出路と、該気液分離部で分離された該気体の排出経路となる気体排出路と、を備え、該切削液の排出先となる該液体排出路の一端には液体排出用吸引源が接続されている。【選択図】図4

Description

本発明は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ブレードと、を備えた切削装置に関する。
デバイスチップの製造工程では、半導体ウェーハやパッケージ基板、セラミックス基板、ガラス基板等の基板の表面に複数の交差する切削予定ライン(ストリート)が設定され、切削予定ラインで区画された各領域にデバイスが設けられる。デバイスが設けられた基板を切削予定ラインに沿って切削して分割すると、個々のデバイスチップが形成される。
該基板の切削には、例えば、切削ブレードを備える切削装置が使用される。切削装置は、基板等の被加工物を保持する保持テーブルと、保持テーブルに保持された被加工物を切削する切削ユニットと、を備える。切削ユニットには、砥粒が埋め込まれた砥石部を含む円環状の切削ブレードが装着されている。切削ブレードを回転させ、切削ブレードを所定の高さ位置に位置づけ、切削ブレードに向けて保持テーブルを水平方向に移動させると、被加工物が切削される。
被加工物を切削すると、被加工物から切削屑が生じて飛散する。また、切削ブレード及び被加工物の摩擦により熱が生じる。そこで、被加工物を切削ブレードで切削する際には、切削屑や熱を排除するために、切削ブレード及び被加工物に切削液が供給される。しかし、切削屑を含む切削廃液が迅速に排出されず被加工物の上面に切削屑が付着する場合がある。
特に、被加工物がCCD(チャージ・カップルド・デバイス)やC−MOS(コンプリメンタリ・メタル・オキサイド・セミコンダクタ)等の撮像素子である場合、被加工物の切削屑に対する接着力が強い。そのため、被加工物の切削が完了した後に該被加工物を洗浄しても、切削屑を十分に除去できない。その上、該撮像素子の場合、切削屑の残留がデバイス不良に直結するため、特に問題が深刻となる。
そこで、切削ユニットに廃液回収ユニットが配設され、該廃液回収ユニットにより切削廃液が直ちに回収される切削装置が開発されている(特許文献1参照)。該廃液回収ユニットは、一端が切削ブレード近傍に設けられた廃液回収口に接続された排液路を備える。該廃液回収口は、切削ブレードの回転により切削廃液が飛散する方向に設けられており、該切削廃液は該廃液回収口に飛散して回収される。
さらに、該排液路の他端側に吸引源を備える廃液回収ユニットを含む切削装置が開発されている(特許文献2参照)。その上、切削ユニットから周囲への切削廃液の飛散を抑制するために、切削ブレードを覆うブレードカバーを備える切削ユニットを含む切削装置が開発されている(特許文献3参照)。
特開2007−69280号公報 特開2009−119569号公報 特開2011−31374号公報
吸引源を備える廃液回収ユニットでは、吸引源による吸引時に周囲の空気を取り込んでしまい、吸引源の吸引能力が該空気の吸引に割かれて切削液に作用する吸引力が低下することがある。吸引力が低下すると、十分に切削液を吸引できないばかりでなく、一度は吸引路に進入した切削液が逆流する場合もある。切削液が逆流すると被加工物の表面に切削屑を含む切削液が飛散し、被加工物に切削屑が付着するおそれがある。
空気の取り込みにより割かれる吸引能力を補うために、より大きな吸引能力を有する吸引源を排液路に接続することも考えられるが、吸引能力の高い吸引源は高価である上、装置構成が大型となる。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置を大型化することなく効率よく切削廃液を被加工物上から排出できる切削装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ブレードと、を備えた切削装置であって、天井部と、該天井部から下垂した側壁部と、を有し、該切削ブレードの一部を覆うように配設されたブレードカバーと、該切削ブレードに切削液を供給する切削液供給手段と、該切削ブレードに供給された切削液が該切削ブレードの回転に伴って飛散する領域に配設され該切削液を該切削ブレードの周囲の一部の気体とともに回収する廃液回収手段と、を備え、該廃液回収手段は、該廃液回収手段に到達する該切削液と、該気体と、を分離させる気液分離部と、該気液分離部で分離された該切削液の排出経路となる液体排出路と、該気液分離部で分離された該気体の排出経路となる気体排出路と、を備え、該切削液の排出先となる該液体排出路の一端には液体排出用吸引源が接続されていることを特徴とする切削装置が提供される。
好ましくは、該気液分離部は、該廃液回収手段に到達した切削液が該気体排出路に流入することを防止する流入規制板を備える。また、好ましくは、該気体排出路は、該気体の排出先となる一端に気体排出用吸引源が接続されている。
さらに、好ましくは、該ブレードカバーは、該側壁部から連続して形成され該天井部に対面する底部を有し、該底部は、ブレードカバーの内外に通じる貫通孔を有し、該切削ブレードは、該貫通孔を通じて先端が該ブレードカバーの外部に突出する。
本発明の一態様に係る切削装置は、切削ブレードに供給された切削液を回収する廃液回収手段を備え、切削ブレードに供給された切削液は切削ブレードの回転に伴って該廃液回収手段に飛散する。このとき、切削液は、周囲の空気を取り込んで該廃液回収手段に到達する。ここで、廃液回収手段は気液分離部を備えるため、該廃液回収手段に到達する切削液と、気体と、は該気液分離部により分離される。
廃液回収手段は、切削液の排出経路となる液体排出路と、気体の排出経路となる気体排出路と、をさらに備え、液体排出路からは切削液が排出され、気体排出路からは該気体が排出される。切削液の排出経路となる液体排出路の一端には吸引源が接続されているが、該吸引源には気体は到達しにくく主に切削液が到達するため、気体の吸引に起因する吸引源の吸引能力の損失は小さくなる。
すなわち、廃液回収手段は、気液分離部と、気体排出路と、を備えるため、液体排出路に接続された吸引源による切削液の排出効率が高まる。よって、該吸引源の吸引能力を増強することなく、適切に被加工物上から切削液を排出できる。
したがって、本発明により装置を大型化することなく効率よく切削廃液を被加工物上から排出できる切削装置が提供される。
切削装置を模式的に示す斜視図である。 ブレードカバーと、気体排出路と、液体排出路と、を模式的に示す斜視図である。 図3(A)は、ブレードカバーを模式的に示す断面図であり、図3(B)は、ブレードカバーの底面を模式的に示す平面図であり、図3(C)は、ブレードカバーを模式的に示す断面図であり、図3(D)は、ブレードカバーを模式的に示す断面図である。 廃液回収手段の一例を模式的に示す断面図である。 廃液回収手段の他の一例を模式的に示す断面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る切削装置について図1を用いて説明する。図1は、切削装置を模式的に示す斜視図である。
切断装置2は、各構成を支持する装置基台4を備え、装置基台4の上面に被加工物を吸引保持する保持テーブル14と、被加工物を切削加工する切削ユニット38と、を備える。装置基台4の上面の前部の一端には、複数の被加工物が収容可能なカセット8が載せられるカセット支持台6が配設されている。切削装置2は、図示しない搬入出機構を備え、切削加工の対象となる被加工物をカセット8から引き出し保持テーブル14上に搬入し、また、切削加工が終了した後に該被加工物をカセット8に収納する。
装置基台4の上面のカセット支持台6に隣接した位置には開口4aが設けられており、開口4aの内部にはX軸移動デーブル10と、一端がX軸移動テーブル10に取り付けられた防塵防滴カバー12と、が配設されている。X軸移動テーブル10は、図示しないX軸移動機構に接続されており、該X軸移動機構によりX軸方向に移動できる。X軸移動テーブル10上には保持テーブル14が配設されており、X軸移動テーブル10を移動させることで保持テーブル14をX軸方向に移動できる。
保持テーブル14は、上方に露出する多孔質部材を上部に有し、該多孔質部材の上面が保持テーブル14の吸着面となる。保持テーブル14は、一端が吸引源(不図示)に接続された吸引路を内部に有し、該吸引路の他端が多孔質部材に接続されている。被加工物を該吸着面上に載せ、該吸引源を作動させて多孔質部材を通じて被加工物を吸引すると、被加工物が保持テーブル14に吸引保持される。保持テーブル14は、吸着面に垂直な方向に沿った軸の周りに回転可能である。
装置基台4の上面の開口4aに隣接する位置には、切削加工が実施された後に被加工物を洗浄する洗浄ユニット42が配設されている。洗浄ユニット42は、被加工物を保持する洗浄テーブルと、洗浄テーブルに保持された被加工物に洗浄液を供給するノズル(不図示)と、を備える
装置基台4の上面の後部には、開口4aを跨ぐ門型の支持部16が立設されている。支持部16の上部の前面には、切削ユニット38をY軸方向に移動させるY軸移動機構18が配設されている。
Y軸移動機構18は、Y軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール20と、Y軸ガイドレール20にスライド可能に取り付けられたY軸移動プレート22と、を備える。さらに、Y軸移動プレート22の後面側に設けられたナット部(不図示)に螺合するY軸ボールねじ24と、Y軸ボールねじ24を回転させるY軸パルスモータ26と、を備える。
Y軸移動プレート22の前面には、切削ユニット28をZ軸方向に移動させるZ軸移動機構28が配設されている。Z軸移動機構28は、Z軸方向に伸長する一対のZ軸ガイドレール30と、Z軸ガイドレール30にスライド可能に取り付けられたZ軸移動プレート32と、を備える。さらに、Z軸移動プレート32の裏面側(後面側)に設けられたナット部(不図示)に螺合するX軸ボールねじ34と、Z軸ボールねじ34を回転させるZ軸パルスモータ36と、を備える。
Y軸パルスモータ26でY軸ボールねじ24を回転させると、Y軸移動プレート22はY軸ガイドレール20に沿ってY軸方向に移動する。Z軸パルスモータ36でZ軸ボールねじ34を回転させると、Z軸移動プレート32はZ軸ガイドレール30に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動プレート32の前面下部には、被加工物を切削する切削ユニット38と、被加工物の表面を撮影するカメラユニット40と、が配設されている。カメラユニット40は、撮影により得られた画像を切削装置2の制御部(不図示)に送る。該制御部は、加工予定ラインに沿って被加工物が切削されるように、該画像に基づいて切削装置2の各構成を制御する。
切削ユニット38は、被加工物を切削する切削ブレード66(図4等参照)と、切削ブレード66の一部を覆うように配設されたブレードカバー44と、を備える。切削ブレード66は、例えば、中央に貫通孔を有するアルミニウム等でなる基台66a(図4等参照)と、基台66aの外周に配された砥石部66b(図4等参照)と、を備える。
砥石部66bは、ダイヤモンド砥粒等の砥粒と、該砥粒を分散して固定する結合材と、を備える。切削ブレード66を該貫通孔の周りに回転させ、砥石部66bを被加工物に接触させると、被加工物が切削される。被加工物を切削すると、被加工物から切削屑が発生して周囲に飛散する。また、切削ブレード66及び被加工物の摩擦により熱が生じる。そこで、被加工物を切削ブレード66で切削する際には、切削屑や熱を排除するために、切削ブレード66及び被加工物に切削液が供給される。
切削装置2で切削される被加工物は、例えば、シリコン、SiC(シリコンカーバイド)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英、セラミックス等の材料からなる基板である。または、該板状の被加工物は、デバイスが樹脂で覆われたパッケージ基板である。
被加工物には、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスが設けられている。または、該デバイスは、CCD(チャージ・カップルド・デバイス)やC−MOS(コンプリメンタリ・メタル・オキサイド・セミコンダクタ)等の撮像素子である。被加工物を切削装置2で切削しデバイス毎に分割すると、デバイスチップを形成できる。
切削装置2は、切削加工中に切削ブレード66及び被加工物に純水等の切削液を供給する切削液供給手段を備える。切削液供給手段は、例えば、切削液供給源54(図2等参照)と、切削液供給路56(図3(C)等参照)と、切削液供給口58(図3(C)等参照)と、等を含む。被加工物の切削中に、該切削液が切削ブレード66や被加工物に供給され、発生する切削屑が切削液に取り込まれて除去されるが、切削屑を含む切削液が迅速に排出されず被加工物の上面に切削屑が付着する場合がある。
特に、被加工物がCCDやC−MOS等の撮像素子を備える基板等である場合、被加工物の切削屑に対する接着力が強くなる。そのため、被加工物の切削が完了した後に該被加工物を洗浄しても、切削屑を十分に除去できない。その上、該撮像素子の場合、切削屑の残留がデバイス不良に直結するため、特に問題が深刻となる。
そこで、本実施形態に係る切削装置2は、切削液の飛散を防止するために、該切削ブレード66の一部を覆うブレードカバー44と、被加工物に供給された切削液を回収する廃液回収手段と、が配設される。図2及び図3を用いてブレードカバー44について詳述する。
図2は、ブレードカバー44と、気体排出路46と、液体排出路48と、を模式的に示す斜視図である。該気体排出路46と、該液体排出路48と、は廃液回収手段80を構成する。ブレードカバー44は、例えば、カバー44aと、カバー44aと対になり切削ブレード66を覆うカバー44bと、を含み、切削ブレード66を覆うようにカバー44aと、カバー44bと、が一体化されることで切削ユニット38に組み込まれる。
切削ユニット38に組み込またブレードカバー44は、例えば、天井部44cと、天井部44cの側端から下垂した側壁部44dと、天井部44cと対面し側壁部44dの下端から延在する底部44eと、を備える。
例えば、カバー44bには、切削液供給手段を構成する切削液供給源54への接続端子となる切削液導入部52が配設されている。該切削液供給源54から該切削液導入部52を経てブレードカバー44の内部に切削液が供給される。ブレードカバー44のより詳細な構造について図3を用いて説明する。
図3(B)は、ブレードカバー44の底面を模式的に示す平面図であり、図3(C)は、ブレードカバー44を模式的に示す断面図である。図3(C)に示す断面図は、図3(B)に示す平面図にCC´で示す線に沿ってブレードカバー44を切断した場合の断面図である。
図3(C)に示す通り、カバー44bの内部には一端が切削液導入部52に接続された切削液供給路56が形成されている。切削液供給路56の他端は、切削液供給口58に接続されており、切削液は切削液供給口58から被加工物に噴出される。切削液供給路56は、カバー44a側の切削液供給口58にも通じている。
図3(B)に示す通り、カバー44aと、カバー44bと、を一体化させると、ブレードカバー44の底部44eに貫通孔62が形成され、切削ブレード66の砥石部68b(図3(D)参照)は、貫通孔62を通じて下方に突出する。複数の切削液供給口58は、貫通孔62を挟み込むようにカバー44aと、カバー44bと、のそれぞれの底部に列状に配されている。
図3(A)は、ブレードカバー44を模式的に示す断面図である。図3(A)に示す断面図は、図3(B)に示す平面図にAA´で示す線に沿ってブレードカバー44を切断した場合の断面図である。図3(A)に示す通り、ブレードカバー44の内部には、スピンドル64(図3(D)参照)が突き通されるスピンドル挿入孔60が形成されている。また、ブレードカバー44の内部には、スピンドル64の先端に装着される切削ブレード66を収容する空間が形成されている。
図3(D)は、ブレードカバー44を模式的に示す断面図である。図3(D)に示す断面図は、図3(B)に示す平面図にBB´で示す線に沿ってブレードカバー44を切断した場合の断面図である。図3(D)に示す断面図には、スピンドル64と、ブレードカバー44に収容される切削ブレード66と、が示されている。スピンドル64の先端部にはマウントフランジ64aが配設されている。
切削ブレード66は、スピンドル64が突き通される貫通孔(不図示)を中央に備える環状の基台66aと、基台66aの外周部に配設された砥石部68bと、を備える。スピンドル64の先端にはねじ溝が形成されている。環状の基台66aの該貫通孔にスピンドル64を突き通して該環状の基台66aをマウントフランジ64aに接触させ、スピンドル64の先端にナット64bを締め込むことで、切削ブレード66をスピンドル64の先端に固定できる。
スピンドル64の基端側には、スピンドル64を回転させるスピンドルモータ(不図示)が接続されており、該スピンドルモータを作動させてスピンドル64を回転させると、切削ブレード66が回転する。
ブレードカバー44の底面には吸引開口68が形成されており、ブレードカバー44の内部には、排出路70が形成されている。排出路70の一端は吸引開口68に通じており、排出路70の他端にはホース等が接続される排出口72が形成されている。排出口72には、例えば、気液分離部76と、液体排出路48と、気体排出路46と、を含む廃液回収手段が接続される。図4は、廃液回収手段の一例を模式的に示す断面図であり、切削加工時における切削液及び気体の排出の様子が示されている。
図4に示す通り、該排出口72には気体排出路46が接続される。気体排出路46の内壁には、気液分離部76として該内壁の底部から突出する流入規制板76aが配設される。また、気体排出路46の上部には、気体排出路46の径よりも小さい径のホース状の液体排出路48が貫通する貫通孔が設けられており、該貫通孔に突き通された液体排出路48の一端は、該流入規制板76aの吸引方向上流側の領域に達する。
気体排出路46の他端側には気体排出用の吸引源78aが接続されており、液体排出路48の他端側には液体排出用の吸引源78bが接続されている。被加工物の切削時には吸引源78a,78bにより、気体排出路46及び液体排出路48の内部が吸引される。
被加工物1の切削時の切削液の移動経路について説明する。被加工物1の切削時には、ブレードカバー44の貫通孔62から突出する切削ブレード66の砥石部66bが被加工物に接触する。このとき、切削液供給口58からは切削液74が吐出され、該切削液74が加工点に到達する。
切削ブレード66により被加工物1が切削されると被加工物1から切削屑が生じて、該切削液74に該切削屑が取り込まれる。切削屑が取り込まれた切削液74は、切削ブレード66の回転に伴って飛散し、また、吸引開口68から吸引される。
ブレードカバー44の底部の排出口72とは反対側には、気体取り込み路50が形成されており、被加工物1の切削時には該気体取り込み路50からは空気(気体)が取り込まれる。該廃液回収手段80は、切削ブレード66の回転に伴って切削液74が飛散する方向に配設されている。被加工物1の切削時には、廃液回収手段80に切削液74が飛散するとともに切削ブレード66の回転に伴って該空気が到達する。
そして、切削液74が気液分離部76に達すると、気液分離部76により気体排出路46内の切削液74の移動が規制され、液体排出路48の該一端が切削液74中に浸り、液体排出路48の該一端から切削液74が吸引される。その一方で、該空気(気体)は気液分離部76で移動が規制されず、そのまま気体排出路46を進行する。
すなわち、気液分離部76は、廃液回収手段80に到達した切削液74と、空気(気体)と、を分離し、気体排出路46の他端に接続された吸引源78aへの切削液74の進行を抑制する。また、液体排出路48の他端に接続された吸引源78bへの気体の進行を抑制する。したがって、液体排出路48に接続された吸引源78bは主に切削液74を吸引するため、吸引能力を気体の吸引に割かれない。また、気体排出路46に接続された吸引源78aは、主に気体を吸引するため、吸引能力を切削液74の吸引に割かれない。
気体や液体等の流体を吸引する吸引機構には、気体の吸引に適した機構や液体の吸引に適した機構等が存在する。気体と、液体と、の両方を一つの吸引源で吸引しようとする場合、大型で高価な吸引源を準備しなければならない。これに対して、本実施形態に係る切削装置2は気液分離部76を備えるため、それぞれの吸引対象に適した吸引源を採用できる。そのため、切削装置2の価格の上昇や大型化を抑制できる。
気液分離部76は、例えば、図4に示す通り気体排出路46の該内壁の底部から突出する流入規制板76aであるが、本実施形態に係る切削装置はこれに限定されない。気液分離部76は、該内壁の天井部から突出する流入規制板でもよく、液体排出路48の内壁から突出する流入規制板でもよい。また、板状の部材でなくてもよい。図5に、気液分離部76の他の例について示す。
図5は、廃液回収手段80の他の一例を模式的に示す断面図である。図5に示す切削ユニット38は、切削ブレード66の一部を覆うブレードカバー44と、該ブレードカバー44に収容された切削ブレード66と、を備える。なお、図5に示す切削ユニット38では、該切削ブレード66は該ブレードカバー44に密閉されていない。
該ブレードカバー44は、切削液供給源(不図示)に接続された切削液導入部52と、一端が切削液導入部52に通じる切削液供給路56と、切削液供給路56の他端側に配された切削液供給口58と、を備える。ブレードカバー44は、さらに、切削ブレード66に側方から切削液を噴出する切削液供給ノズル58aを備える。
被加工物の切削時には、切削液供給口58と、切削液供給ノズル58aと、から切削ブレード66及び被加工物に切削液74が供給される。切削ブレード66を回転させて被加工物を切削すると被加工物から切削屑が発生するが、切削屑は該切削液に取り込まれる。該切削液74は、切削ブレード66の回転に伴って飛散する。切削液74が飛散する方向には廃液回収手段80が配設されている。
廃液回収手段80は、気体排出路46と、液体排出路48と、気液分離部76と、液体排出路48に接続された吸引源78bと、を備える。気液分離部76は、気液分離室76bと、気液分離室76bの天井から突出する流入規制板76aと、を備える。液体排出路48は、気液分離室76の底部の側壁に接続されており、気体排出路46は、気液分離室76の天井に接続されている。廃液回収手段80は、気体を吸引する吸引源を備えず、気体排出路46の一端には排気口82が設けられている。
被加工物の切削により廃液回収手段80に切削液74が飛散すると、気液分離室76bの内部で切削液74が流入規制板76aに衝突し、切削液74が気液分離室76bの底部に溜まる。気液分離室76bの底部に溜まった切削液74は、液体排出路48を通じて吸引源78bにより吸引される。切削ブレード66の回転に伴って、廃液回収手段80には気体も取り込まれる。該気体は、気体排出路46を経て排気口82から外部に排出される。
このように気液分離部76の流入規制板76aにより切削液74の気体排出路46への進入が抑制される。また、該気体は、気体排出路46を経て適切に排出されるため、液体排出路48への該気体の混入が抑制され、液体排出路48に接続された吸引源78bは切削液74を効率良く吸引できる。
なお、上記実施形態では、気体排出路46と、液体排出路48と、にそれぞれ異なる吸引源が配設される場合や、気体排出路46と、液体排出路48と、の一方に吸引源が配設される場合について説明したが、本発明の一態様に係る切削装置はこれに限定されない。例えば、気体排出路46と、液体排出路48と、には共通する一つの吸引源が接続されてもよい。
この場合、気体排出路46及び該吸引源の間、又は、液体排出路48及び該吸引源の間に吸引力を調節する調整弁を設け、廃液回収手段80に到達した切削液が気体よりも高圧で吸引されることが好ましい。
また、廃液回収手段80の気液分離部76は、切削液74と、空気と、を完全に分離する必要はなく、例えば、気体排出路46または液体排出路48を経て霧状の切削液74を含む空気が排出されてもよい。この場合においても、気液分離部76により液体排出路48に進入する空気を減少できるため、液体排出路48に接続された吸引源78bにおける空気の吸引に伴う吸引能力の低下が抑制される。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 被加工物
2 切削装置
4 装置基台
4a 開口
6 カセット支持台
8 カセット
10 X軸移動テーブル
12 防塵防滴カバー
14 保持テーブル
16 支持部
18 Y軸移動機構
20,30 ガイドレール
22,32 移動プレート
24,34 ボールネジ
26,36 パルスモータ
28 Z軸移動機構
38 切削ユニット
40 カメラユニット
42 洗浄ユニット
44,44a,44b カバー
46 気体排出路
48 液体排出路
50 気体取り込み路
52 切削液導入部
54 切削液供給源
56 切削液供給路
58 切削液供給口
58a 切削液供給ノズル
60 スピンドル挿入孔
62 貫通孔
64 スピンドル
64a マウントフランジ
64b ナット
66 切削ブレード
66a 基台
66b 砥石部
66c 切削ブレード回転方向
68 吸引開口
70 排出路
72 排出口
74 切削液
76 気液分離部
76a 流入規制板
76b 気液分離室
78a,78b 吸引源
80 廃液回収手段
82 排気口

Claims (4)

  1. 被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ブレードと、を備えた切削装置であって、
    天井部と、該天井部から下垂した側壁部と、を有し、該切削ブレードの一部を覆うように配設されたブレードカバーと、
    該切削ブレードに切削液を供給する切削液供給手段と、
    該切削ブレードに供給された切削液が該切削ブレードの回転に伴って飛散する領域に配設され該切削液を該切削ブレードの周囲の一部の気体とともに回収する廃液回収手段と、を備え、
    該廃液回収手段は、
    該廃液回収手段に到達する該切削液と、該気体と、を分離させる気液分離部と、
    該気液分離部で分離された該切削液の排出経路となる液体排出路と、
    該気液分離部で分離された該気体の排出経路となる気体排出路と、を備え、
    該切削液の排出先となる該液体排出路の一端には液体排出用吸引源が接続されていることを特徴とする切削装置。
  2. 該気液分離部は、該廃液回収手段に到達した切削液が該気体排出路に流入することを防止する流入規制板を備えることを特徴とする請求項1に記載の切削装置。
  3. 該気体排出路は、該気体の排出先となる一端に気体排出用吸引源が接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切削装置。
  4. 該ブレードカバーは、該側壁部から連続して形成され該天井部に対面する底部を有し、 該底部は、ブレードカバーの内外に通じる貫通孔を有し、
    該切削ブレードは、該貫通孔を通じて先端が該ブレードカバーの外部に突出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の切削装置。
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