JP2019170726A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2019170726A
JP2019170726A JP2018063007A JP2018063007A JP2019170726A JP 2019170726 A JP2019170726 A JP 2019170726A JP 2018063007 A JP2018063007 A JP 2018063007A JP 2018063007 A JP2018063007 A JP 2018063007A JP 2019170726 A JP2019170726 A JP 2019170726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorber
opening
sheet
absorbent article
absorbent body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018063007A
Other languages
English (en)
Inventor
拓郎 安藤
Takuro Ando
拓郎 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Crecia Co Ltd filed Critical Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority to JP2018063007A priority Critical patent/JP2019170726A/ja
Publication of JP2019170726A publication Critical patent/JP2019170726A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】尿の拡散性が良好で、吸収性に優れる吸収性物品を提供する。【解決手段】吸収体20は、トップシート10側から順に、第一吸収体21と第二吸収体22を少なくとも備える複層構造を有し、第一吸収体21は、長手方向に沿って第一吸収体21を厚さ方向に貫通するスリット21aを少なくとも2本有しており、第一吸収体21と第二吸収体22との間には、複数の開孔を有する開孔シート40が設けられており、開孔シート40には、平面視において、長手方向に沿って略帯状の形状を有する、凸部41と凹部42が、幅方向に交互に形成されており、開孔シート40の幅方向両端部は凸部41で構成されており、凹部42がスリット21aと厚さ方向に略重複するように配置される、吸収性物品1を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、尿の拡散性が良好で、吸収性に優れる吸収性物品に関する。
テープ止めタイプ、パンツタイプ等の紙おむつ、軽失禁パッド、軽失禁ライナー、尿取りパッド等の様々な吸収性物品が上市されており、これらの吸収性物品は使用者の症状・用途に応じて適宜選択されて使用される。これらの吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、両シートの間に配置された吸収体と、で構成されている。このような構成を採用することにより、尿は、吸収性物品のトップシートを透過して吸収体に吸収され、バックシートにより外部へ漏れないようになっている。
吸収性物品の重要な性質である吸収性を向上させるために、様々な検討がなされており、例えば、尿を吸収体全体に素早く拡散させるために、吸収体に設けられるスリットに着目した検討がなされている。
吸収体に設けられるスリットについて検討された吸収性物品として、例えば、特許文献1には、吸収体が、下層吸収体と、その表側に設けられた上層吸収体とからなり、少なくとも股間部における上層吸収体に、所定幅のスリットが前後方向に延在され、下層吸収体には所定幅のスリットが設けられておらず、トップシートがスリット内に落ち込んだ落ち込み部分を有しており、少なくとも落ち込み部分に、厚さ方向に圧縮された部分であり、かつ繊維相互が溶着された部分である低透過部が間隔を空けて多数設けられていることを特徴とする使い捨ておむつが開示されている。
特開2017−153587号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品において、上層吸収体にスリットを設けることにより、尿の拡散性は向上しているものの、下層吸収体への尿の拡散が十分に検討されたものではなく、繰り返し排尿された場合の吸収性が十分に確保されたものではなかった。そこで、より効果的に、上層吸収体及び下層吸収体への尿の拡散性を向上させ、ひいては、吸収性物品全体の吸収性を高めた吸収性物品が求められる。
したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、尿の拡散性が良好で、吸収性に優れる吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、トップシート、吸収体及びバックシートを有する吸収性物品において、吸収体を複層構造とし、最もトップシート側に位置する吸収体に所定のスリットを設け、かつ、各吸収体同士の間に所定の凸部と凹部を有する開孔シートを設けることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、前記吸収体は、前記トップシート側から順に、第一吸収体と第二吸収体を少なくとも備える複層構造を有し、前記第一吸収体は、長手方向に沿って前記第一吸収体を厚さ方向に貫通するスリットを少なくとも2本有しており、前記第一吸収体と前記第二吸収体との間には、複数の開孔を有する開孔シートが設けられており、前記開孔シートには、平面視において、長手方向に沿って略帯状の形状を有する、凸部と凹部が、幅方向に交互に形成されており、前記開孔シートの幅方向両端部は前記凸部で構成されており、前記凹部が前記スリットと厚さ方向に略重複するように配置される、吸収性物品である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の吸収性物品であって、前記凹部における開孔の面積率が、前記凸部における開孔の面積率よりも小さいことを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の吸収性物品であって、前記凸部における各開孔の面積は略同一であり、前記凹部における各開孔の面積のパターンが2種以上であることを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(3)に記載の吸収性物品であって、前記凹部における、各開孔の面積のパターンが2種であり、面積の大きい開孔を第一の開孔、面積の小さい開孔を第二の開孔とした場合において、前記第一の開孔の数が、前記第二の開孔の数よりも少ないことを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(4)に記載の吸収性物品であって、平面視において、前記凹部の幅方向各端部から前記凹部の幅方向の寸法の20%までの各領域に、それぞれ、前記第一の開孔の全数のうち5%以上60%以下が配置されることを特徴とするものである。
本発明において、吸収体は、トップシート側から順に、第一吸収体と第二吸収体を少なくとも備える複層構造を有し、第一吸収体は、長手方向に沿って第一吸収体を厚さ方向に貫通するスリットを少なくとも2本有しており、第一吸収体と第二吸収体との間には、複数の開孔を有する開孔シートが設けられており、開孔シートには、平面視において、長手方向に沿って略帯状の形状を有する、凸部と凹部が、幅方向に交互に形成されており、開孔シートの幅方向両端部は凸部で構成されており、凹部がスリットと厚さ方向に略重複するように配置されているため、本発明によれば、尿の拡散性が良好で、吸収性に優れる吸収性物品を提供することができる。
本発明の吸収性物品の平面図である。 本発明の吸収性物品の図1におけるX−X断面図である。 本発明の吸収性物品に用いる開孔シートの平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明の実施形態の説明の全体を通して、同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
本明細書の説明において、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の装着時及び装着後の少なくとも一方をいう。吸収性物品1の長手方向とは、着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中Yで表す方向である。吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中Xで表す方向である。さらに、身体側表面とは、各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、衣類側表面とは、各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
<吸収性物品>
図1は、本発明の吸収性物品1の平面図であり、図2は、本発明の吸収性物品1の図1におけるX−X断面図である。本発明の吸収性物品1は、身体側に配置された液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向し、衣類側に配置された液不透過性のバックシート30と、トップシート10及びバックシート30の間に配置された吸収体20と、を備える。また、本発明において、吸収性物品1の用途は特に限定されないが、軽失禁パッド、軽失禁ライナーとして好適に用いることができる。
吸収性物品1の形状は、特に限定されないが、図1に示すような長手方向中央部の幅方向側端部に括れを有する略瓢箪形状や、略長方形状であってもよい。吸収性物品1の長手方向の寸法は、150mm以上300mm以下であり、幅方向の寸法は、60mm以上90mm以下であることが好ましい。吸収性物品1の長手方向及び幅方向の寸法をこのような範囲にすることにより、軽失禁パッドや軽失禁ライナーとして適切な寸法の吸収性物品1を提供することができる。
[吸収体]
吸収体20は、トップシート10側から順に、第一吸収体21と第二吸収体22を少なくとも備える複層構造を有する。
第一吸収体21は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマーと、を含有することが好ましいが、2枚の不織布シートに高吸収性ポリマーを挟持した高吸収性シートであってもよい。また、第二吸収体22は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマーと、を含有する。第一吸収体21及び第二吸収体22において、吸収性繊維及び高吸収性ポリマーの形態は、吸収性繊維中に高吸収性ポリマー粒子を混合して形成した積層マットの形態であることが好ましい。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、軽失禁パッド、軽失禁ライナー、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ(針葉樹、広葉樹)及び非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。第一吸収体21及び第二吸収体22に用いる吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないように、200g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましい。
高吸収性ポリマーとしては、尿を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
第一吸収体21(非スリット領域に限る)と第二吸収体22それぞれにおける高吸収性ポリマーの坪量は、吸収性能及び肌触りを損なわないように、20g/m以上250g/m以下とすることが好ましく、第一吸収体21(第一吸収体21が吸収性繊維と、高吸収性ポリマーと、を含有する場合)、第二吸収体22のそれぞれの総量に対して10質量%以上50質量%以下の含有量とすることが好ましい。
なお、第二吸収体22のバックシート30側に第三吸収体(図示しない)を設ける場合には、第三吸収体は、第二吸収体22と同様に上記の構成とする。第三吸収体よりもバックシート30側に、更に吸収体を設ける場合も同様である。
第一吸収体21及び第二吸収体22の厚みは、着用感の低下を抑制するために、それぞれ1mm以上5mm以下であることが好ましく、1mm以上4mm以下であることがより好ましい。第一吸収体21及び第二吸収体22の厚みが1mmより小さい場合には、均一な繊維マットの形成が難しく、厚みが5mmより大きい場合には、着用者が座ったり立ったりする動作時に違和感を生じ、着用感が低下する場合がある。なお、第一吸収体21(スリット21aも含む)及び第二吸収体22の、長手方向の寸法は140mm以上290mm以下、幅方向の寸法は55mm以上85mm以下であることが好ましい。
(スリット)
第一吸収体21は、長手方向に沿って第一吸収体21を厚さ方向に貫通するスリット21aを少なくとも2本有している。第一吸収体21がスリット21aを備えることにより、尿の拡散性を向上させ、吸収性物品1全体における吸収性を向上させることができる。
尿の拡散性を向上させるために、スリット21aの1本あたりの、長手方向の寸法は、100mm以上270mm以下であり、幅方向の寸法は、5mm以上30mm以下であることが好ましい。
また、スリット21aの本数は、尿の拡散性と着用感のバランスの観点から、2本以上4本以下であることが好ましい。
[開孔シート]
第一吸収体21と第二吸収体22との間には、複数の開孔を有する開孔シート40が設けられている。図2に示すように、開孔シート40には、平面視において、長手方向に沿って略帯状の形状を有する、凸部41と凹部42が、幅方向に交互に形成されており、開孔シート40の幅方向両端部は凸部41で構成されており、凹部42がスリット21aと厚さ方向に略重複するように配置されている。したがって、凸部41と凹部42の数は、スリット21aの数に依存することになる。ここで、本明細書において、凹部42がスリット21aと厚さ方向に略重複するとは、平面視において、凹部42とスリット21aの重複しない領域の幅方向の寸法が、スリット21aの幅方向の寸法に対して10%以下であり、凹部42とスリット21aの重複しない領域の長手方向の寸法が、スリット21aの長手方向の寸法に対して10%以下であることを指す。
開孔シート40の材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン等を用いることができ、これらを混合させたものを用いてもよい。また、開孔シート40の厚みについては、薄すぎると柔らかさは良好だが凹凸を良好に維持できず、逆に厚すぎると凹凸は良好に維持できるが柔らかさを損なうことになる。そのため、凹凸の形状安定性、柔らかさに由来する着用感、さらに、加工性、強度の観点から、開孔シート40の厚みは、50μm以上300μm以下であることが好ましい。さらに、加工性及び強度の観点から、開孔シート40の坪量は、15g/m以上70g/m以下であることが好ましい。
また、本発明において、凹部42における開孔の面積率が、凸部41における開孔の面積率よりも小さいことが好ましい。ここで、本発明において、凹部42がスリット21aと厚さ方向に略重複するように配置されるため、換言すると、凸部41が第一吸収体21の非スリット領域と略重複することになる。そのため、排尿時には、第一吸収体21から厚さ方向に透水した尿は、開孔の面積率が相対的に大きい凸部41を介して、速やかに第二吸収体22で吸収されるとともに、その他の尿は、スリット21aの領域に集まる構造となっている。そして、スリット21aと厚さ方向に略重複するように配置された凹部42における、開孔の面積率は相対的に小さいため、スリット21aの長手方向に十分に尿を拡散させたうえで、凹部42を介して、速やかに第二吸収体22で吸収される。
なお、凸部41ではなく、凹部42がスリット21aと厚さ方向に略重複するように配置されていることにより、凹部42が一時的に尿を貯蔵する役割も担うため、長手方向に尿を拡散しやすくすることができる。
このように、トップシート10側から順に、第一吸収体21、第二吸収体22、開孔シート40を備え、第一吸収体21に上記した態様でスリット21aを設けたうえで、開孔シート40の凹部42と凸部41とで開孔の面積率を相対的に異なるように調整し、さらに、凹部42をスリット21aと厚さ方向に略重複させるように配置させることで、上記の仕組みにより、尿の拡散性が効果的に向上し、第一吸収体21及び第二吸収体22の広い範囲での吸収が可能となり、吸収性も効果的に向上する。また、繰り返し尿が***された場合においても、優れた吸収性を発揮することができる。
凸部41における開孔の面積率が5%以上60%以下であり、凹部42における開孔の面積率が1%以上40%以下であることが好ましい。凸部41及び凹部42における開孔の面積率が、当該数値範囲であることを前提として、凹部42における開孔の面積率が、凸部41における開孔の面積率よりも小さい場合には、凸部41における開孔の面積率(%)と凹部42における開孔の面積率(%)の差が10以上であることが好ましい。これにより、尿の拡散性がより効果的に向上し、第一吸収体21及び第二吸収体22の広い範囲での吸収が可能となり、吸収性も効果的に向上する。
また、凸部41における各開孔の面積は略同一であり、凹部42における各開孔の面積のパターンが2種以上であることが好ましい。開孔の形状としては、特に限定されず、円形、楕円型、三角形、四角形、その他の多角形等を用いることができるが、操業性の観点から円形または楕円形であることが好ましい。凸部41における各開孔の面積は略同一であることにより、第一吸収体21から厚さ方向に透水した尿を、凸部41を介して、均等に満遍なく第二吸収体22で吸収させることができる。この場合において、凸部41における各開孔の形状も略同一であることが好ましい。なお、本明細書において、各開孔の面積が略同一であるとは、全ての開孔の各面積が、開孔の平均面積の±10%以内であることを指す。
さらに、凹部42における各開孔の面積のパターンが2種以上であることにより、凹部42の長手方向に尿を拡散させる時間を確保しつつ、第二吸収体22にスムーズに尿を導きやすくすることができるため、尿の拡散性を向上させ、吸収性物品1全体としての吸収性をより向上させることができる。この場合において、凹部42における各開孔の形状のパターンも、2種以上であることが好ましい。
開孔シート40における各開孔の面積は、1mm以上100mm以下であることが好ましく、4mm以上64mm以下であることが好ましい。各開孔の面積を上記の範囲に調整することにより、第二吸収体22に尿を導くことができる。
さらに、凹部42における各開孔の面積のパターンが2種である場合において、図3に示すように、面積の大きい開孔を第一の開孔42a、面積の小さい開孔を第二の開孔42bとした場合に、各開孔の面積が上記の数値範囲であることを前提として、第一の開孔42aの面積(mm)と第二の開孔42bの面積(mm)の差が、4mm以上40mm以下であることが好ましく、9mm以上30mm以下であることがより好ましい。第一の開孔42aの面積(mm)と第二の開孔42bの面積(mm)の差が、上記の範囲にあることにより、凹部42の長手方向に尿を拡散させる時間を確保しつつ、第二吸収体22にスムーズに尿を導き易くする効果がより発揮されやすくなり、より効果的に、尿の拡散性を向上させ、吸収性物品1全体としての吸収性をより向上させることができる。なお、各第一の開孔42a及び各第二の開孔42bのそれぞれの面積は、それぞれの平均面積の±10%以内である。
また、上記同様に、尿の拡散性、吸収性物品1全体における吸収性を向上させる観点から、第一の開孔42aの数が、第二の開孔42bの数よりも少ないことが好ましい。
平面視において、凹部42の幅方向各端部から凹部42の幅方向の寸法の20%までの各領域に、それぞれ、第一の開孔42aの全数のうち5%以上60%以下が配置されることが好ましい。これにより、尿が長手方向に展開されやすくなり、かつ、凹部42と凸部41の境界線近傍に溜まりやすい尿を垂直方向下方に位置する第二吸収体22へと導くことができる。さらに、尿の、長手方向の展開と第二吸収体22への移行のバランスの観点から、平面視において、凹部42の幅方向各端部から凹部42の幅方向の寸法の20%までの各領域に、それぞれ、第一の開孔42aの全数のうち10%以上60%以下が配置されることがより好ましく、第一の開孔42aの全数のうち20%以上60%以下が配置されることが更に好ましい。
[トップシート]
トップシート10は、吸収性物品1の内部に向けて尿を速やかに通過させるものであり、吸収体20を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート10は、肌と当接するシートとなることから、やわらかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、親水性不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム又はこれらを積層した複合シートから形成される。なお、トップシート10は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
また、上記のような性質を有する親水性不織布としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維や、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、サーマルボンド法、エアスルー法、スパンレース法、スパンボンド法等の公知の加工法によって得られたものを用いることができる。
トップシート10の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート10には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を塗布してもよい。
[バックシート]
本発明に用いるバックシート30としては、液不透過性であり、かつ、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。また、バックシート30の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上60g/m以下であることが好ましい。バックシート30の衣類側表面には、装着時のズレを防止するための固定部材を設けていてもよい。固定部材の基材としては、特に限定されないが、メカニカルフックテープ又は粘着剤であることが好ましい。また、固定部材を保護するための剥離シートを有していてもよい。
(立体ギャザー)
本発明の吸収性物品1は、幅方向の両端部に立体ギャザー(図示しない)を備えてもよい。立体ギャザーを幅方向の両端部に設けることにより、尿の幅方向からの漏れを効果的に防止することができる。立体ギャザーとしては、疎水性繊維にて形成された撥水性又は液不透過性のシート、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、ポリエチレンフィルムを用いることができる。これらの基材から適宜選択し、二重に接合したものを用いることもできる。また、立体ギャザーの坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上100g/m以下であることが好ましい。
(伸縮弾性部材)
また、立体ギャザーは、自由端側及び基端側に少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材を長手方向に沿って有することが好ましい。伸縮弾性部材を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザーが起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなり、フィット性が向上することで、尿の漏れを効果的に防止することができるようになる。伸縮弾性部材としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用される。
なお、吸収性物品1の長手方向両端部においては、立体ギャザーは、その自由端がトップシート10上に固定されていることが好ましく、このため、立体ギャザーの内側側面が、トップシート10の身体側表面と接合していることが好ましい。これにより、立体ギャザーは、長手方向両端部を除く部位のみにおいて起立することとなる。
<吸収性物品の製造方法>
本発明の吸収性物品1は、例えば、衣類側から順に、バックシート30と、第二吸収体22と、開孔シート40と、あらかじめスリット21aを設けた第一吸収体21と、トップシート10と、を積層し、トップシート10とバックシート30の一部又は全周を固定することにより製造することができる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 吸収性物品
10 トップシート
20 吸収体
21 第一吸収体
21a スリット
22 第二吸収体
30 バックシート
40 開孔シート
41 凸部
42 凹部
42a 第一の開孔
42b 第二の開孔

Claims (5)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、
    前記吸収体は、前記トップシート側から順に、第一吸収体と第二吸収体を少なくとも備える複層構造を有し、
    前記第一吸収体は、長手方向に沿って前記第一吸収体を厚さ方向に貫通するスリットを少なくとも2本有しており、
    前記第一吸収体と前記第二吸収体との間には、複数の開孔を有する開孔シートが設けられており、
    前記開孔シートには、平面視において、長手方向に沿って略帯状の形状を有する、凸部と凹部が、幅方向に交互に形成されており、
    前記開孔シートの幅方向両端部は前記凸部で構成されており、
    前記凹部が前記スリットと厚さ方向に略重複するように配置される、吸収性物品。
  2. 前記凹部における開孔の面積率が、前記凸部における開孔の面積率よりも小さい、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記凸部における各開孔の面積は略同一であり、前記凹部における各開孔の面積のパターンが2種以上である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記凹部における、各開孔の面積のパターンが2種であり、面積の大きい開孔を第一の開孔、面積の小さい開孔を第二の開孔とした場合において、前記第一の開孔の数が、前記第二の開孔の数よりも少ない、請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 平面視において、前記凹部の幅方向各端部から前記凹部の幅方向の寸法の20%までの各領域に、それぞれ、前記第一の開孔の全数のうち5%以上60%以下が配置される、請求項4に記載の吸収性物品。
JP2018063007A 2018-03-28 2018-03-28 吸収性物品 Pending JP2019170726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018063007A JP2019170726A (ja) 2018-03-28 2018-03-28 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018063007A JP2019170726A (ja) 2018-03-28 2018-03-28 吸収性物品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019170726A true JP2019170726A (ja) 2019-10-10

Family

ID=68167091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018063007A Pending JP2019170726A (ja) 2018-03-28 2018-03-28 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019170726A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011239835A (ja) 吸水性物品
JP2015150056A (ja) 吸収性物品
JP2019072425A (ja) 吸収性物品
JP2018015216A (ja) 吸収性物品
JP2018000332A (ja) 吸収性物品
JP2018015215A (ja) 男性用の吸収性物品
JP2018029868A (ja) 吸収性物品
JP2019170726A (ja) 吸収性物品
JP6657503B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP2020014646A (ja) 吸収性物品及びその製造方法
JP2019205549A (ja) 吸収性物品
JP7295718B2 (ja) 吸収性物品
JP2019187800A (ja) 吸収性物品
JP7379796B2 (ja) 吸収性物品
JP7534876B2 (ja) 吸収性物品
JP7087239B2 (ja) 軟便漏れ防止用吸収性パッド
JP7087238B2 (ja) 軟便漏れ防止用吸収性パッド
JP7171986B2 (ja) 吸収性物品
JP2018139787A (ja) 吸収性補助パッド及びその使用方法
JP6972469B2 (ja) 吸収性補助パッド
JP6938822B2 (ja) 吸収性補助パッド
JP6834081B2 (ja) 吸収性補助パッド
JP6705103B2 (ja) 吸収性物品
JP6923174B2 (ja) 吸収性物品
JP2017047100A (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180704

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180826