JP6938822B2 - 吸収性補助パッド - Google Patents
吸収性補助パッド Download PDFInfo
- Publication number
- JP6938822B2 JP6938822B2 JP2017144162A JP2017144162A JP6938822B2 JP 6938822 B2 JP6938822 B2 JP 6938822B2 JP 2017144162 A JP2017144162 A JP 2017144162A JP 2017144162 A JP2017144162 A JP 2017144162A JP 6938822 B2 JP6938822 B2 JP 6938822B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- auxiliary pad
- absorbent
- width direction
- absorber
- top sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
図1は本発明の吸収性補助パッド1の平面図、図2及び図3は本発明の吸収性補助パッド1の断面図、図4は本発明の吸収性補助パッド1の使用例を示す図面、である。吸収性補助パッド1は、図1、図2及び図3に示すように、液透過性のトップシート20と、液不透過性のバックシート30と、トップシート20及びバックシート30の間に配置された吸収体40と、吸収性補助パッド1の幅方向の一方の側端部にのみ、後述する立体ギャザー50と、を有し、テープ止めタイプの紙おむつ等の吸収性物品100の端部に配置されるものである。吸収性補助パッド1は、幼児又は成人用を問わず、吸収性物品100と併用して用いることに適している。図4に示すように、吸収性補助パッド1を、吸収性物品100の端部に、立体ギャザー50が吸収性物品100の外周方向となるようにして、配置することにより、軟便の漏れを効果的に防止することができる。
トップシート20は、吸収体40に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体40を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート20は、肌と当接するシートとなることから、トップシート20には、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、エアスルー法、サーマルボンド法、スパンレース法、スパンボンド法等の公知の加工法によって得られた不織布、開孔ポリエチレンフィルム等の開孔性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等を用いることができる。トップシート20は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
本発明において、図1から図3に示すように、トップシート20は、少なくとも、液透過体41と垂直方向に重複する領域から立体ギャザー50を備えていない幅方向の側端部までに、複数の開孔21を有することが好ましい。トップシート20に複数の開孔21を設けることにより、後述する液透過体41と相まって、軟便をせき止めながら選択的に水分を吸収体40に導くことができる。また、選択的に水分を透過させるために、開孔21の最外径は0.5mm以上5.0mm以下であることが好ましく、1.0mm以上4.0mm以下であることがより好ましい。さらに、開孔21が存在するトップシートの領域における開孔21の面積率は、20%以上80%以下であることが好ましく、30%以上70%以下であることがより好ましい。開孔21の形成方法としては、ピン等による突き刺しや打ち抜きといった物理的な方法、熱エンボス等による熱溶融などの方法を利用できる。
バックシート30は、吸収性補助パッド1の外部に体液が漏れないよう、液不透過性を有し、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。バックシート30の形状は、特に限定されないが、吸収性補助パッド1の形状に合わせて、略長方形又は略正方形であることが好ましい。なお、バックシート30の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m2以上40g/m2以下であることが好ましい。
吸収性補助パッド1は、バックシート30の衣類側表面に、吸収性補助パッド1の装着時に、吸収性物品100と固定するための固定手段31が形成されている。固定手段31の基材としては、特に限定されないが、メカニカルフックテープ、粘着テープ、粘着剤を用いることができる。また、固定手段31を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性補助パッド1の包装シートと一体となっていてもよい。
吸収体40は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer、SAPとも称される)と、を含有することが好ましい。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティッシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体40の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m2以上800g/m2以下の坪量とすることが好ましい。また、吸収性能を維持しつつ、吸収性補助パッド1の寸法に合わせて効率的に製造できるように、吸収体40の長手方向の寸法は、80mm以上280mm以下であることが好ましく、幅方向の寸法は30mm以上200mm以下であることが好ましい。
本発明において、吸収体40は吸収性補助パッド1の長手方向に直線状のスリット42を少なくとも一本備える。スリット42を設けることにより、軟便の吸収性を向上させることができる。吸収性向上の観点から、スリット42の長手方向の寸法は、20mm以上270mm以下であることが好ましく、70mm以上220mmであることがより好ましく、スリット42の幅方向の寸法は、5mm以上40mm以下であることが好ましい。また、同様の観点から、上記スリット42の深さは、2mm以上15mm以下とすることが好ましい。
本発明の吸収性補助パッド1において、幅方向の中心線と立体ギャザー50を備えていない幅方向の側端部との間に位置する、吸収体40の身体側表面と、トップシート20と、の間に、液透過体41が備えられている。液透過体41を幅方向の中心線と立体ギャザー50を備えていない幅方向の側端部との間に設けることにより、液透過体41が軟便をせき止めながら選択的に水分を吸収体40に導くことができる。これにより、軟便の流動性が低下するため、軟便が吸収性補助パッド1及び吸収性物品100の外側に漏れることをより効果的に防止することができる。液透過体41の幅方向の寸法は、吸収体40の全体の幅方向の寸法に対して、10%以上50%以下であり、軟便の漏れを効果的に防止するために、15%以上50%以下であることが好ましく、20%以上50%以下であることがより好ましい。また、液透過体41の幅方向の寸法は10mm以上100mm以下であり、長手方向の寸法は、80mm以上280mm以下であることが好ましい。
吸収性補助パッド1は、吸収性補助パッド1の幅方向の一方の側端部にのみ、撥水性又は液不透過性を有する二重のシートから構成される立体ギャザー50を有する。図4に示すように、吸収性補助パッド1を吸収性物品100の端部に、立体ギャザー50が吸収性物品100の外周方向となるようにして、配置することにより、吸収性補助パッド1の吸収性を維持しつつ、軟便の漏れを効果的に防止することができる。
また、立体ギャザー50は、自由端側及び基端側に少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材51を長手方向に沿って有することが好ましい。伸縮弾性部材51を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザー50が起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなり、フィット性が向上することで、軟便の漏れを効果的に防止することができるようになる。伸縮弾性部材51としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用される。
吸収性補助パッド1の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができる。例えば、立体ギャザー50をあらかじめトップシート20上に配置し、このトップシート20とバックシート30との間に、バックシート30側から吸収体40と液透過体41を順に積層する。そして、トップシート20とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定し、バックシート30の衣類側表面に固定手段31を形成する。
20 トップシート
21 開孔
30 バックシート
31 固定手段
40 吸収体
41 液透過体
42 スリット
50 立体ギャザー
51 伸縮弾性部材
100 吸収性物品
Claims (7)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有し、吸収性物品の端部に配置される吸収性補助パッドであって、
前記吸収性補助パッドは、前記吸収性補助パッドの幅方向の一方の側端部にのみ、撥水性又は液不透過性を有する二重のシートから構成される立体ギャザーを有し、
前記トップシートは、立体ギャザーを備えていない幅方向の側端部において、前記吸収体の一部及び前記バックシートの一部を巻き込むように、折り返された形状を有し、
前記バックシートは、前記立体ギャザーを備えている幅方向の側端部であって、前記立体ギャザーより幅方向内側において、前記吸収体の一部を前記トップシートの衣類側の位置で巻き込むように、折り返された形状を有し、
前記吸収体は、長手方向に直線状のスリットを、少なくとも一本備え、
幅方向の中心線と前記立体ギャザーを備えていない幅方向の側端部との間に位置する、吸収体の身体側表面と、トップシートと、の間に、液透過体が備えられており、
前記液透過体が、親水性不織布の積層体又は多孔質体であり、
前記液透過体の幅方向の寸法は、前記吸収体の全体の幅方向の寸法に対して、10%以上50%以下であり、
前記液透過体の身体側に位置する前記トップシートからの前記立体ギャザーの高さは、前記吸収性補助パッドの幅方向の寸法に対して、20%以上であり、
前記バックシートの衣類側表面には、吸収性物品との固定手段が形成されている、吸収性補助パッド。 - 長手方向及び幅方向の寸法が、50mm以上300mm以下である、請求項1に記載の吸収性補助パッド。
- 前記液透過体の身体側に位置する前記トップシートからの前記立体ギャザーの高さが、15mm以上80mm以下である、請求項1又は2に記載の吸収性補助パッド。
- 前記立体ギャザーは、自由端側及び基端側に少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材を有する、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記液透過体の、幅方向の寸法は10mm以上100mm以下であり、長手方向の寸法は80mm以上280mm以下である、請求項1から4のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記液透過体の厚みが、1mm以上10mm以下である、請求項1から5のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記トップシートは、少なくとも、前記液透過体と垂直方向に重複する領域から前記立体ギャザーを備えていない幅方向の側端部までに、複数の開孔を有する、請求項1から6のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017144162A JP6938822B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | 吸収性補助パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017144162A JP6938822B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | 吸収性補助パッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019024592A JP2019024592A (ja) | 2019-02-21 |
JP6938822B2 true JP6938822B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=65474923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017144162A Active JP6938822B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | 吸収性補助パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6938822B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3691292B2 (ja) * | 1999-06-29 | 2005-09-07 | ユニ・チャーム株式会社 | 便処理用の使い捨てパッド |
JP2003144488A (ja) * | 2001-11-15 | 2003-05-20 | Tanaka Shoji:Kk | パッド付おむつ及びそのおむつに用いるパッド |
JP2003180721A (ja) * | 2001-12-19 | 2003-07-02 | Oji Paper Co Ltd | 吸収性物品 |
JP4160372B2 (ja) * | 2002-12-05 | 2008-10-01 | ユニ・チャーム株式会社 | 防水性シートを有する吸収性物品 |
JP2005087538A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Arkhe Kikaku:Kk | おむつ用パッド |
JP4522281B2 (ja) * | 2005-02-10 | 2010-08-11 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 使い捨ておむつ |
JP2007068643A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Oji Nepia Kk | 男性用尿パッド |
JP6878755B2 (ja) * | 2017-05-29 | 2021-06-02 | 日本製紙クレシア株式会社 | 吸収性補助パッド |
-
2017
- 2017-07-26 JP JP2017144162A patent/JP6938822B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019024592A (ja) | 2019-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6701548B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2018102592A (ja) | 吸収性物品 | |
JP7095203B2 (ja) | 軟便の漏れ防止用の吸収性補助パッド | |
JP6756427B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6878755B2 (ja) | 吸収性補助パッド | |
JP6992223B2 (ja) | 吸収性補助パッド | |
JP6938822B2 (ja) | 吸収性補助パッド | |
JP2018029868A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6946600B2 (ja) | 吸収性補助パッド及びその使用方法 | |
JP6926383B2 (ja) | 吸収性補助パッド及びその使用方法 | |
JP6878754B2 (ja) | 吸収性補助パッド | |
JP2019187928A (ja) | 軟便漏れ防止用吸収性パッド | |
JP6848156B2 (ja) | 吸収性補助パッド | |
JP6944575B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7087238B2 (ja) | 軟便漏れ防止用吸収性パッド | |
JP6844085B2 (ja) | 吸収性補助パッド | |
JP7000648B2 (ja) | 吸収性補助パッド | |
JP2019205549A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2019187800A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6972469B2 (ja) | 吸収性補助パッド | |
JP6834081B2 (ja) | 吸収性補助パッド | |
JP7087239B2 (ja) | 軟便漏れ防止用吸収性パッド | |
JP7048173B2 (ja) | 吸収性補助パッド及びその使用方法 | |
JP7039799B2 (ja) | 吸収性補助パッド及びその使用方法 | |
JP6705103B2 (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20180704 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20180826 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200707 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210512 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210525 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210803 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210806 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6938822 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |