JP7087238B2 - 軟便漏れ防止用吸収性パッド - Google Patents

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Description

本発明は、軟便の漏れを適切に防止することができる、低コストの軟便漏れ防止用吸収性パッドに関する。
一般的に大人用紙おむつには、テープ止めタイプ、パンツタイプ等があり、これらの紙おむつは使用者の***における介護の必要度に応じて適宜選択されて使用される。これらの吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、両シートの間に配置された吸収体と、で構成されている。このような構成を採用することにより、尿等の体液は、吸収性物品のトップシートを透過して吸収体に吸収され、バックシートにより外部へ漏れないようになっている。
ところで、テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつ(以下、紙おむつと称する)は、それ自体を単独で使用する場合と、その内側に尿取りパッドを併用する場合があるが、現在は、尿取りパッドと併用し、尿取りパッドを、紙おむつのトップシート上に重ねて使用する場合がほとんどである。これは、紙おむつ1枚当たりのコストが高いためで、紙おむつに比して安価な尿取りパッドで***物を吸収して保持した後、尿取りパッドのみを交換することで、***後においても、よりコストの高い紙おむつを交換せずに済み、経済的に低いコストで吸収性物品を使用できるためである。
ここで、尿取りパッドは、尿量に応じて様々なサイズや形状があり、***された尿を確実に吸収して漏れを防止することができる。しかしながら、軟便、水様便、下痢便(以下、軟便と称する)に対しては、吸収性が不十分であり、軟便が尿取りパッド及び紙おむつの外部に漏れることがあったため、軟便の漏れを防止することを目的とした吸収性物品について検討がなされている。
軟便の漏れを防止することを目的とした吸収性物品としては、例えば、特許文献1では、トップシートから吸収体までを厚み方向に貫通する貫通孔が形成されており、吸収体とバックシートとの間に、不織布又は発泡体からなり、かつ、身体側に凹凸構造が形成されている拡散層を有し、該拡散層が該貫通孔の底部をなし、該底部が身体側において露出している、吸収性物品が開示されている。
また、特許文献2には、少なくとも股間部の前端よりも後側の範囲内における、立体ギャザーの突出部位より側方に延在する部分に、表面側から見てカップ状に窪んだカップ部が設けられている、ことを特徴とするパッドタイプ使い捨ておむつが開示されている。
また、特許文献3には、トップシートの上面に、トップシート側から順に便受け下シート及び便受けシートを更に備え、便受け下シートの軟便透過速度Vが便受けシートの軟便透過速度Vよりも大きい吸収性物品が開示されている。
さらに、特許文献4には、臀部当接部に***物を収納保持する便ポケットを設けて成る使い捨ての吸収性物品において、便ポケットの開孔部をメッシュシートにより被覆するとともに、該メッシュシートの少なくとも排尿部を含む中間領域に親水剤塗布による表面処理が施されていることを特徴とする吸収性物品が開示されている。
特開2016-112232号公報 特開2014-45980号公報 特開2009-22460号公報 特開2007-90056号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献4に記載の吸収性物品においても、多量の軟便が***された場合には、軟便が漏れる場合があり、軟便の漏れを十分に抑制できるものではなかった。また、特許文献1、特許文献3、特許文献4に記載の吸収性物品は、紙おむつそのものの改良を前提としており、軟便が***された後には、コストの高い紙おむつの交換が都度必要となり、コスト的に十分に満足できるものではなかった。したがって、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、軟便の漏れを適切に防止することができる、低コストの軟便漏れ防止用吸収性パッドを提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有する軟便漏れ防止用吸収性パッドにおいて、トップシートの表面に、所定の補助吸収体を設けることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有する軟便漏れ防止用吸収性パッドであって、前記軟便漏れ防止用吸収性パッドは、前記トップシートの表面において、幅方向両端部に、長手方向に沿って柱状の補助吸収体を備えており、前記補助吸収体は、吸収層及び前記吸収層を覆う液透過性の表面材を有し、前記補助吸収体の幅方向断面の形状は、略矩形又は略円形であり、前記補助吸収体の幅方向断面の外周は、60mm以上140mm以下であり、前記補助吸収体は、トップシートに固着されている、軟便漏れ防止用吸収性パッドである。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の軟便漏れ防止用吸収性パッドであって、長手方向の寸法が200mm以上800mm以下であり、幅方向の寸法が50mm以上300mm以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の軟便漏れ防止用吸収性パッドであって、前記吸収体の、長手方向の寸法が150mm以上750mm以下であり、幅方向の寸法が30mm以上280mm以下であることを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載の軟便漏れ防止用吸収性パッドであって、前記補助吸収体の長手方向の寸法は、100mm以上であり、かつ、前記吸収体の長手方向の寸法以下であることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載の軟便漏れ防止用吸収性パッドであって、前記軟便漏れ防止用吸収性パッドは、幅方向両端部に立体ギャザーを有し、前記補助吸収体は、平面視において、それぞれ、前記吸収体の幅方向の各端部から100mm以内に位置し、前記立体ギャザーの前記トップシートとの固定部位よりも幅方向内側に位置することを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載の軟便漏れ防止用吸収性パッドであって、前記表面材が、親水性サーマルボンド不織布又は親水性スパンボンド不織布であることを特徴とするものである。
(7)本発明の第7の態様は、(1)から(6)のいずれかに記載の軟便漏れ防止用吸収性パッドであって、前記吸収層が、吸収性繊維、吸収性繊維と高吸収性ポリマーの混合体、親水性不織布の積層体、のいずれかで形成されることを特徴とするものである。
本発明の軟便漏れ防止用吸収性パッドは、尿取りパッドのように、紙おむつのトップシート上に重ねて使用することができ、軟便の***後は、本発明の軟便漏れ防止用吸収性パッドのみを交換することができるため、低コスト化を実現することができる。また、本発明の軟便漏れ吸収性パッドは、トップシートの表面において、幅方向両端部に、長手方向に沿って柱状の補助吸収体を備えているため、軟便の***時には、当該補助吸収体が、軟便を堰き止め、かつ、軟便を吸収するため、軟便の漏れを効果的に防止することができる。よって、本発明によれば、軟便の漏れを適切に防止することができ、かつ、低コスト化を実現できる。
本発明の軟便漏れ防止用吸収性パッドの平面図である。 図1のX1-X断面図である。 別態様の本発明の軟便漏れ吸収性パッドの平面図である。 図3のX-X断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明の実施形態の説明の全体を通して、同じ要素には同じ符号を付している。
本明細書の説明において、軟便漏れ防止用吸収性パッド1の着用時とは、軟便漏れ防止用吸収性パッド1の装着時及び装着後の少なくとも一方をいう。軟便漏れ防止用吸収性パッド1の長手方向とは、着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中Yで表す方向である。一方、軟便漏れ防止用吸収性パッド1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中Xで表す方向である。さらに、身体側表面とは、吸収体30等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、衣類側表面とは、吸収体30等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
<軟便漏れ防止用吸収性パッド>
図1は、本発明の軟便漏れ防止用吸収性パッド1の平面図であり、図2は、図1のX-X断面図である。本発明の軟便漏れ防止用吸収性パッド1は、図1及び図2に示すように、液透過性のトップシート20と、液不透過性のバックシート40と、トップシート20及びバックシート40の間に配置された吸収体30と、を有し、さらに、トップシート20の表面において、幅方向両端部に、長手方向に沿って柱状の補助吸収体50を備えている。本発明の軟便漏れ防止用吸収性パッド1は、尿取りパッドのように、アウターとなる紙おむつ等の吸収性物品のトップシート上に重ねて用いることができるため、低コスト化を実現することができる。
また、軟便漏れ防止用吸収性パッド1の形状は、特に限定されないが、一般的な尿取りパッドのように図1に示すような略長方形であることが好ましい。軟便漏れ防止用吸収性パッド1の長手方向の寸法は、200mm以上800mm以下であり、幅方向の寸法は、50mm以上300mm以下であることが好ましい。軟便漏れ防止用吸収性パッド1の長手方向及び幅方向の寸法をこのような範囲にすることにより、アウターとなる紙おむつ等の吸収性物品と重ねて使用する場合に、着用する吸収性物品の態様、大きさ、形状に合わせて、軟便の漏れを適切に防止できる軟便漏れ防止用吸収性パッド1を提供することができる。
[トップシート]
トップシート20は、吸収体30に向けて軟便(主に軟便に含まれる水分)を速やかに通過させるものであり、吸収体30を挟んで、バックシート40に対向して配置される。トップシート20は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、親水性不織布、開孔ポリエチレンフィルム等の開孔性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム又はこれらを積層した複合シートから形成される。なお、トップシート20は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
また、上記のような性質を有する親水性不織布としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維や、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、サーマルボンド法のほか、スパンレース法やスパンボンド法等の公知の加工法によって得られたものを用いることができる。
トップシート20の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上200g/m以下であることが好ましい。トップシート20には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を適用してもよい。
[バックシート]
バックシート40には、液不透過性であり、かつ、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート40の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。また、バックシート40の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。
バックシート40の衣類側表面には、装着時のズレを防止するための固定部材を設けていてもよい。固定部材の基材としては、特に限定されないが、メカニカルフックテープ又は粘着剤であることが好ましい。また、固定部材を保護するための剥離シートを有していてもよい。
[吸収体]
吸収体30は、吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(Super Absorbent
Polymer、SAPとも称される)と、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティッシュ、吸収紙等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体30の吸収性繊維量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましい。
吸収体30の高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。吸収体30の高吸収性ポリマーの量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、50g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましい。また、吸収速度及び吸収量の観点から、吸収体30の重量に対する高吸収性ポリマーの重量は、15質量%以上50質量%以下であることが好ましい。
吸収体30において、吸収性繊維及び高吸収性ポリマーの形態は、吸収性繊維中に高吸収性ポリマーの粒子を混合して形成したもの、あるいは、吸収性繊維間に高吸収性ポリマーの粒子を固着した高吸収性シートとしたものであることが好ましい。また、高吸収性ポリマーの粒子の漏洩防止や吸収体30の形状の安定化の目的から、吸収体30をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティッシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
なお、軟便を適切に吸収できるように、吸収体30の、長手方向の寸法は150mm以上750mm以下であり、幅方向の寸法は30mm以上280mm以下であり、厚みは2mm以上20mm以下であることが好ましい。
[補助吸収体]
トップシート20の表面において、軟便漏れ防止用吸収性パッド1は、幅方向両端部に、長手方向に沿って柱状の補助吸収体50を備え、補助吸収体50は、吸収層51及び吸収層51を覆う液透過性の表面材52を有している。このため、軟便の***時には、補助吸収体50が、軟便を堰き止め、かつ、軟便を吸収するため、軟便の漏れを防止することができる。
また、本発明において、フィット性を向上させるために、補助吸収体50の幅方向断面の形状は、略矩形又は略円形としている。補助吸収体50の幅方向断面の外周は、60mm以上140mm以下である。補助吸収体50の幅方向断面の外周を、上記の範囲とすることにより、軟便を効果的に堰き止めることができ、軟便の漏れを防止することができる。また、補助吸収体50の幅方向断面の外周は、70mm以上130mm以下であることが好ましく、80mm以上120mm以下であることがより好ましい。また、補助吸収体50の幅方向断面の高さは、20mm以上50mm以下であることが好ましく、25mm以上45mm以下であることがより好ましい。補助吸収体50の幅方向断面の高さを上記の範囲に設定することにより、より効果的に軟便を堰き止めやすくすることができる。
補助吸収体50の長手方向の寸法は、軟便の漏れを効果的に堰き止め、かつ、コストを抑えるために、100mm以上であり、かつ、吸収体30の長手方向の寸法以下であることが好ましい。また、より効果的に軟便を堰き止めるために、150mm以上であり、かつ、吸収体30の長手方向の寸法以下であることがより好ましい。
また、補助吸収体50は、トップシート20に固着されているため、動作時に補助吸収体50がずれることがなく、軟便の漏れを防止することができる。補助吸収体50をトップシート20に固着させる方法は特に限定されず、粘着剤、フック部材等を用いることができる。
(吸収層)
補助吸収体50を構成する吸収層51は、軟便を吸収できる素材であればよく、吸収性繊維、吸収性繊維と高吸収性ポリマーの混合体、親水性不織布の積層体、のいずれかであることが好ましい。
吸収層51に用いる吸収性繊維としては、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティッシュ、吸収紙等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収性繊維の坪量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下とすることが好ましい。
吸収層51に用いる高吸収性ポリマーは、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。吸収体30の高吸収性ポリマー量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、50g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましい。また、吸収速度及び吸収量の観点から、吸収層51の重量に対する高吸収性ポリマーの重量は、15質量%以上50質量%以下であることが好ましい。
また、SAP粒子の漏洩防止や吸収層51の形状の安定化の目的から、吸収層51をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティッシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
また、吸収層51が、親水性不織布の積層体である場合において、親水性不織布の素材としては、親水化処理したポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維やレーヨン等の再生繊維を用いることができ、親水性不織布の加工法としては、スパンボンド法、スパンレース法、エアレイド法、メルトブロー法等の公知の加工法を用いることができる。これらの素材及び加工法で作られる親水性不織布のうち、吸収層51に用いる親水性不織布としては、適度な通液性及び吸収性の観点から、パルプ含有エアレイド不織布、バインダーを使用せずに木材パルプを交絡させたポリプロピレンメルトブローン不織布、又は、レーヨンスパンレース不織布を用いることが好ましい。
なお、吸収層51の吸収性の観点から、上記のパルプ含有エアレイド不織布に含まれるパルプの重量は、吸収層51の重量に対して、80%以上であることが好ましく、上記のバインダーを使用せずに木材パルプを交絡させたポリプロピレンメルトブローン不織布に含まれる木材パルプの重量は、吸収層51の重量に対して、60%以上80%以下であることが好ましい。
(表面材)
表面材52は、吸収層51に向けて体液を速やかに通過させるものであり、少なくとも、吸収層51の長手方向の側面を覆っている。表面材52は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような基材、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、又はこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。表面材52は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。なお、本発明に用いる表面材52としては、後述するヒートシールや及び超音波シールに適した親水性サーマルボンド不織布、又は、親水性スパンボンド不織布であることが好ましい。不織布の素材としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維やレーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
表面材52は、その長手方向の両端部が接合されることにより閉塞していることが好ましい。長手方向の両端部が接合されていることにより、例えば、吸収層51に用いる吸収性繊維がフラッフパルプである場合に、フラッフパルプが補助吸収体50の長手方向から漏れることを防止することができる。表面材52の接合は、ヒートシール、超音波シール、ホットメルト等の公知の方法により行うことができる。
さらに、表面材52の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上200g/m以下であることが好ましい。表面材52には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を適用してもよい。
(立体ギャザー)
本発明の軟便漏れ防止用吸収性パッド1は、幅方向の両端部に立体ギャザー60を備えることが好ましい。立体ギャザー60を幅方向の両端部に設けることにより、軟便の幅方向からの漏れを効果的に防止することができる。立体ギャザー60としては、疎水性繊維にて形成された撥水性又は液不透過性のシート、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、ポリエチレンフィルムを用いることができる。これらの基材から適宜選択し、図4のように二重に接合したものを用いることもできる。特に、平面視における吸収体30の形状が、図3に示すように、長手方向の略中央部において、幅方向両端部が括れた形状である場合には、図4のように上記の基材を二重に接合したものを用いることで、立体ギャザー60の軟便を堰き止める効力が強まり、吸収体30の上記の形状を採用したことによる吸収性低下を補い、軟便漏れを防止することができる。また、立体ギャザー60の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上100g/m以下であることが好ましい。
(伸縮弾性部材)
また、立体ギャザー60は、自由端側及び基端側に少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材61を長手方向に沿って有することが好ましい。伸縮弾性部材61を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザー60が起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなり、フィット性が向上することで、軟便の漏れを効果的に防止することができるようになる。伸縮弾性部材61としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用される。
軟便漏れ防止用吸収性パッド1が、幅方向両端部に立体ギャザー60を有する場合において、補助吸収体50は、平面視において、それぞれ、吸収体30の幅方向の各端部から100mm以内に位置し、図2及び図4に示すように、立体ギャザー60のトップシート20との固定部位62よりも幅方向内側に位置することが好ましい。補助吸収体50の位置を上記の範囲に設定することにより、広範囲かつ効果的に軟便の漏れを防止することができる。
(軟便漏れ防止用吸収性パッドの製造方法)
軟便漏れ防止用吸収性パッド1の製造方法としては、バックシート40、吸収体30、あらかじめ、幅方向両端部に、長手方向に沿って柱状の補助吸収体50を表面に固着させたトップシート20、の順に積層し、トップシート20とバックシート40を一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定することにより製造することができる。必要に応じて幅方向の両端部に立体ギャザー60を設けることができる。この場合、補助吸収体50は、立体ギャザー60のトップシート20との固定部位62よりも幅方向内側に位置することが好ましい。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 軟便漏れ防止用吸収性パッド
20 トップシート
30 吸収体
40 バックシート
50 補助吸収体
51 吸収層
52 表面材
60 立体ギャザー
61 伸縮弾性部材
62 固定部位

Claims (4)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有する軟便漏れ防止用吸収性パッドであって、
    前記軟便漏れ防止用吸収性パッドは、前記トップシートの表面において、幅方向両端部に、長手方向に沿って柱状の補助吸収体を備えており、
    前記補助吸収体は、吸収層及び前記吸収層を覆う液透過性の表面材を有し、
    前記補助吸収体の幅方向断面の形状は、略矩形又は略円形であり、
    前記補助吸収体の幅方向断面の外周は、60mm以上140mm以下であり、
    前記補助吸収体は、トップシートに固着され
    前記軟便漏れ防止用吸収性パッドは、幅方向両端部に立体ギャザーを有し、
    前記補助吸収体は、平面視において、それぞれ、前記吸収体の幅方向の各端部から100mm以内に位置し、前記立体ギャザーの前記トップシートとの固定部位よりも幅方向内側に位置しており、
    前記表面材が、親水性サーマルボンド不織布又は親水性スパンボンド不織布であり、かつ、その長手方向の両端部が接合されることにより閉塞しており、
    前記吸収層が、親水性不織布の積層体で形成され、かつ、前記親水性不織布が、バインダーを使用せずに木材パルプを交絡させたポリプロピレンメルトブローン不織布であり、前記ポリプロピレンメルトブローン不織布に含まれる前記木材パルプの重量は、前記吸収層の重量に対して、60%以上80%以下である、軟便漏れ防止用吸収性パッド。
  2. 長手方向の寸法が200mm以上800mm以下であり、幅方向の寸法が50mm以上300mm以下である、請求項1に記載の軟便漏れ防止用吸収性パッド。
  3. 前記吸収体の、長手方向の寸法が150mm以上750mm以下であり、幅方向の寸法が30mm以上280mm以下である、請求項1又は2に記載の軟便漏れ防止用吸収性パッド。
  4. 前記補助吸収体の長手方向の寸法は、100mm以上であり、かつ、前記吸収体の長手方向の寸法以下である、請求項1から3のいずれかに記載の軟便漏れ防止用吸収性パッド。
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