JP2019143446A - 洗浄便座装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の洗浄装置を設けることなく、ノズルの全長を洗浄可能としてノズルの清潔性を保つ。【解決手段】洗浄水を噴出して人体の局部洗浄を行う2本のノズルが横並びに設けられた洗浄便座装置は、ノズルをそれぞれ進退移動させる駆動部と、2本のノズルの上方の少なくとも一部の範囲を覆うことが可能な覆い部材と、2本のノズルのうち一方のノズルを移動させながら、他方のノズルから覆い部材に向けて噴出させて覆い部材で跳ね返った洗浄水で一方のノズルを洗浄するノズル洗浄を行うように、2本のノズルと駆動部とを制御する制御装置と、を備えるものである。【選択図】図6

Description

本発明は、洗浄便座装置に関する。
従来、この種の洗浄便座装置としては、人体の局部に向けて洗浄水を噴出する噴出孔が先端部に形成されたノズルと、ノズルを進退移動させる駆動手段と、ノズルの進退移動に伴って開閉するシャッターと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この洗浄便座装置では、ノズルの噴出孔から噴出された洗浄水を跳ね返す跳ね返し部がシャッターの裏面に設けられており、ノズルを進出させる際には、当該ノズルの噴出孔からシャッターの跳ね返し部に向けて洗浄水を噴出することで、跳ね返った洗浄水により当該ノズルを洗浄するものとしている。
特開2013−28902号公報
上述した洗浄便座装置では、進出しているノズルから噴出して跳ね返った洗浄水により当該ノズルを洗浄するため、洗浄できる範囲が当該ノズルの先端部に限られることになる。このため、ノズルの全長を洗浄することができず、十分な洗浄効果が得られないものとなる。このような洗浄便座装置では、近年の使用者の意識の変化によりノズルの清潔性に対する要求が高まっているから、全長を洗浄することが望ましい。一方で、ノズルの全長を洗浄するために、専用の洗浄装置を追加することも考えられるが、部品点数が増加して構成が複雑となるだけでなくコストの増加を招いてしまう。
本発明は、専用の洗浄装置を設けることなく、ノズルの全長を洗浄可能としてノズルの清潔性を保つことを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の洗浄便座装置は、洗浄水を噴出して人体の局部洗浄を行う2本のノズルが横並びに設けられた洗浄便座装置であって、前記ノズルをそれぞれ進退移動させる駆動部と、前記2本のノズルの上方の少なくとも一部の範囲を覆うことが可能な覆い部材と、前記2本のノズルのうち一方のノズルを移動させながら、他方のノズルから噴出させて前記覆い部材で跳ね返った洗浄水で前記一方のノズルを洗浄するノズル洗浄を行うように、前記2本のノズルと前記駆動部とを制御する制御装置と、を備えることを要旨とする。
本発明の洗浄便座装置では、一方のノズルを移動させながら、他方のノズルから覆い部材に向けて噴出させて覆い部材で跳ね返った洗浄水で一方のノズルを洗浄するノズル洗浄を行う。これにより、2本のノズルを相互に用いてノズル洗浄を行うことで、各ノズルを全長に亘って洗浄することができる。したがって、専用の洗浄装置を設けることなく、ノズルの全長を洗浄可能としてノズルの清潔性を保つことができる。
本発明の洗浄便座装置において、前記覆い部材は、前記一方のノズルの上方から前記他方のノズルの上方に亘る範囲を覆うことが可能であって、前記2本のノズルの並びの方向に沿って凹状に湾曲した湾曲面を下面に有するものとしてもよい。こうすれば、他方のノズルから覆い部材に向けて噴出させた洗浄水を、一方のノズル側に跳ね返りやすくして、一方のノズルを効率よく洗浄することができる。
本発明の洗浄便座装置において、前記2本のノズルが退避位置にあるときに前記ノズルの進退移動方向における前方を覆う閉状態となり、前記ノズルが前方の所定位置まで移動すると前記ノズルの上方を覆う開状態となる開閉式のシャッター部材を備え、前記制御装置は、前記他方のノズルが前記所定位置まで移動するように前記駆動部を制御し、開状態とした前記シャッター部材を前記覆い部材として機能させて、前記ノズル洗浄を行うものとしてもよい。こうすれば、専用の覆い部材を設けることなく、シャッター部材を用いてノズル洗浄を行うことができるから、ノズル洗浄を行うために部品点数が増加するのを抑制することができる。
本発明の洗浄便座装置において、前記制御装置は、前記一方のノズルによる局部洗浄が開始される際に、前記他方のノズルを前記所定位置として洗浄水を噴出させながら前記一方のノズルを前記退避位置から局部洗浄位置まで移動させることで、前記ノズル洗浄を行うものとしてもよい。こうすれば、局部洗浄が開始される際に、局部洗浄を行うノズルの全長を洗浄することができるから、使用者がノズルの衛生面に不安を感じるのを抑えることができる。また、ノズルの外表面を濡らして局部洗浄中にノズルに付着する汚れを落ちやすくすることができる。
本発明の洗浄便座装置において、前記制御装置は、前記一方のノズルによる局部洗浄が終了した際に、前記他方のノズルを前記所定位置として洗浄水を噴出させながら前記一方のノズルを局部洗浄位置から前記退避位置まで移動させることで、前記ノズル洗浄を行うものとしてもよい。こうすれば、局部洗浄が終了した際に、局部洗浄を行ったノズルの全長を洗浄することができるから、局部洗浄中にノズルに汚れが付着した場合でもその汚れが固着する前に速やかに除去することができる。
洗浄便座装置10が取り付けられた便器1の外観斜視図である。 ノズルユニット20を有する洗浄便座装置10の主要構成図である。 ノズルとシャッター35との位置関係を示す説明図である。 ノズルユニット作動処理の一例を示すフローチャートである。 ノズルユニット作動処理時のタイムチャートの一例である。 ノズル洗浄の様子を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は洗浄便座装置10が取り付けられた便器1の外観斜視図であり、図2はノズルユニット20を有する洗浄便座装置10の主要構成図であり、図3はノズルとシャッター35との位置関係を示す説明図である。本実施形態において、左右方向、前後方向及び上下方向は、図1〜図3に示す通りとする。
便器1は、洋式便器であり、便器1の上面に洗浄便座装置10が設置されている。洗浄便座装置10は、図1に示すように、便器1の後方に設置される便座装置本体11と、便座装置本体11に回動自在に支持された便座12と、便座装置本体11に回動自在に支持された便蓋13と、使用者により操作される操作パネル14と、を備える。
便座装置本体11は、図2に示すように、人体の局部に洗浄水を噴出するノズルを有するノズルユニット20と、洗浄便座装置10全体を制御する制御装置40と、を備える。ノズルユニット20は、脈動ポンプ22と、流路切替(流量調整)バルブ24と、左右方向に横並びに配置された2本のノズルとしてのおしり洗浄ノズル26およびビデ洗浄ノズル28(図3参照)と、おしり洗浄ノズル駆動部27およびビデ洗浄ノズル駆動部29と、を備える。脈動ポンプ22は、給水管(水道配管)に接続された給水路や止水弁、熱交換ユニットを通った洗浄水をモータ22aの駆動により脈動させるものである。流路切替バルブ24は、脈動ポンプ22から出力された洗浄水をモータ24aの駆動により洗浄水の流量を調整しながら流路を切り替えるものである。
おしり洗浄ノズル26とビデ洗浄ノズル28は、内部に洗浄水の流路が設けられた単段式の軸状ノズル部材である。おしり洗浄ノズル26は、図2に示すように、先端部のノズル孔形成面26aに2種類のノズル孔26b,26cが形成されている。ノズル孔26bは、通常のおしり洗浄に用いられるものであり、ノズル孔26cは、ノズル孔26bよりも勢いの弱い洗浄水を噴出してマイルドな洗浄感を与えるマイルド洗浄に用いられるものである。ビデ洗浄ノズル28は、図3に示すように、先端部のノズル孔形成面28aに1種類のノズル孔28aが形成されている。
おしり洗浄ノズル駆動部27は、モータ27aの駆動によりおしり洗浄ノズル26を進退移動させるものである。おしり洗浄ノズル駆動部27は、図示は省略するが、モータ27aの駆動により回転するピニオンギヤと、ピニオンギヤに噛み合うと共におしり洗浄ノズル26に先端部が接続されピニオンギヤの回転に伴って移動可能なラック(フレキシブルラック)などを備える。ビデ洗浄ノズル駆動部29は、モータ29aの駆動によりビデ洗浄ノズル28を進退移動させるものであり、おしり洗浄ノズル駆動部27と同様の構成を備える。なお、おしり洗浄ノズル駆動部27やビデ洗浄ノズル駆動部29の各モータ27a,29aの回転量や図示しない位置センサなどから、おしり洗浄ノズル26やビデ洗浄ノズル28の位置を検出可能である。
また、ノズルユニット20は、この他に、おしり洗浄ノズル26とビデ洗浄ノズル28を収容してノズル全体を覆うノズルカバー30と、ノズルカバー30の前方を覆う可動式のシャッター35と、を備える。シャッター35は、左右に延びる平板状部材であり、上辺側に設けられた図示しない回動軸回りに回動するように構成されている。シャッター35は、図示しない閉状態でノズルカバー30の前方即ちおしり洗浄ノズル26やビデ洗浄ノズル28の先端面を覆う。これにより、おしり洗浄ノズル26やビデ洗浄ノズル28、更にはその周辺部の汚れを抑制したり、両者を隠して美観を維持したりすることが可能となる。また、おしり洗浄ノズル駆動部27の駆動によりおしり洗浄ノズル26が進出したりビデ洗浄ノズル駆動部29の駆動によりビデ洗浄ノズル28が進出したりすると、進出したノズル(図2ではおしり洗浄ノズル26)に裏面が押されて回動軸回りに回動して開状態となる。なお、シャッター35は、図示しないスプリングによって閉方向に付勢されており、おしり洗浄ノズル26とビデ洗浄ノズル28がノズルカバー30内に収容されると、スプリングの付勢力により閉状態となる。
また、図3は、シャッター35が開状態でおしり洗浄ノズル26の上方およびビデ洗浄ノズル28の上方を覆う状態を示す。シャッター35は、開状態の下面(裏面)に、左右方向即ちノズルの並び方向に沿って凹状に湾曲した湾曲面36を有する。また、おしり洗浄ノズル26とビデ洗浄ノズル28は、それぞれのノズル孔から人体の局部に向けて洗浄水が噴出されるように、ノズル孔が形成されたノズル孔形成面26a,26bが互いに向き合う方向(内向き方向)に軸回りに若干傾いた状態でノズルユニット20に取り付けられている。
制御装置40は、図示は省略するが、CPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他にROMやRAM,入出力ポートなどを備える。制御装置40には、図2に示すように、操作パネル14からの操作信号や着座センサ15からの検知信号などが入力ポートを介して入力される。また、制御装置40からは、脈動ポンプ22のモータ22aへの駆動信号,流路切替バルブ24のモータ24aへの駆動信号(切替信号),おしり洗浄ノズル駆動部27のモータ27aへの駆動信号、ビデ洗浄ノズル駆動部29のモータ29aへの駆動信号などが出力ポートを介して出力される。なお、流路切替バルブ24のモータ24aへの駆動信号は、おしり洗浄ノズル26のノズル孔26bへの供給流路に繋がるおしりポジションと、おしり洗浄ノズル26のノズル孔26cへの供給流路に繋がるマイルドポジションと、ビデ洗浄ノズル28のノズル孔28bへの供給流路に繋がるビデポジションと、いずれのノズル孔にも繋がらないホームポジションと、のいずれかのポジションに流路切替バルブ24を切り替えるためのものである。なお、操作パネル14には、通常のおしり洗浄を指示するおしり洗浄スイッチや通常よりもマイルドなおしり洗浄であるマイルド洗浄を指示するマイルド洗浄スイッチ、ビデ洗浄を指示するビデ洗浄スイッチ、洗浄の強さを調整する洗浄強さ調整スイッチ、洗浄の停止などを指示する停止スイッチなどが設けられている。
次に、こうして構成された洗浄便座装置10のノズルユニット20の動作について説明する。図4はノズルユニット作動処理の一例を示すフローチャートである。制御装置40は、着座センサ15により使用者の便座12への着座を判定した場合に、この処理を実行する。なお、図示は省略するが、制御装置40は、着座センサ15により使用者の着座が検知されなくなった場合などにこの処理を終了する。また、図5はノズルユニット作動処理時のタイムチャートの一例であり、図4のフローチャートと合わせて説明する。
図4のノズルユニット作動処理では、制御装置40は、まず、局部洗浄の開始が指示されるのを待つ(S100)。S100の判定は、着座センサ15からの検知信号により使用者が便座12に着座していると判定している状態で、操作パネル14からの操作信号によりおしり洗浄スイッチやマイルド洗浄スイッチ、ビデ洗浄スイッチのいずれかが操作されたか否かに基づいて行われる。制御装置40は、S100で局部洗浄の開始が指示されたと判定すると、2本のノズルのうち指示された局部洗浄に使用される一方のノズル(使用ノズルという)とは別の他方のノズル(別ノズルという)の駆動部を制御して収容位置からノズル洗浄位置へ移動させ(S110)、流路切替バルブ24をホームポジションから別ノズルのノズル孔への供給流路に繋がるポジションに切り替えて(S120)、ノズル洗浄準備が完了するのを待つ(S130)。S130のノズル洗浄準備は、流路切替バブル24のポジションが切り替わり且つ別ノズルがノズル洗浄位置に到達したことにより完了する。
ここで、ノズル洗浄位置は、収容位置と局部洗浄位置との間の位置であり、別ノズルがシャッター35を押し上げて開状態を保持しつつ別ノズルのノズル孔がシャッター35に覆われる位置である。また、図5では、時刻T0でおしり洗浄が指示された場合を例示している。この例のようにおしり洗浄スイッチが操作された場合や、マイルド洗浄スイッチが操作された場合には、おしり洗浄ノズル26が使用ノズルとなりビデ洗浄ノズル28が別ノズルとなるため、S110でビデ洗浄ノズル28が移動する。一方、ビデ洗浄スイッチが操作された場合、ビデ洗浄ノズル28が使用ノズルとなりおしり洗浄ノズル26が別ノズルとなるため、S110でおしり洗浄ノズル26が移動する。なお、別ノズルがおしりノズルの場合、流路切替バルブ24をおしり洗浄用のノズル孔26bへの供給流路に繋がるポジションに切り替えてもよいし、マイルド洗浄用のノズル孔26cへの供給流路に繋がるポジションに切り替えてもよい。
制御装置40は、S130でノズル洗浄準備が完了したと判定すると、脈動ポンプ22の作動を開始して別ノズルから洗浄水を噴射させると共に(S140)、使用ノズルの駆動部を制御して使用ノズルを収容位置から局部洗浄位置へ移動させることで(S150)、使用ノズルの外表面を洗浄するノズル洗浄を開始する。なお、図5では、別ノズルをビデ洗浄ノズル28とするから、時刻T1でビデ洗浄ノズル28から洗浄水が噴射されると共におしり洗浄ノズル26が移動を開始して、おしり洗浄ノズル26のノズル洗浄が行われる。図6は、ノズル洗浄の様子を示す説明図である。別ノズルであるビデ洗浄ノズル28は、ノズル洗浄位置でシャッター35に覆われている状態でノズル孔28aから洗浄水を噴射するから、シャッター35の下面で跳ね返った洗浄水を、使用ノズルであるおしり洗浄ノズル26の外表面に掛けて洗浄することができる(図中矢印参照)。また、使用ノズルは局部洗浄位置に移動中であるから、使用ノズルの外表面を全長に亘って洗浄することができる。また、シャッター35は下面に湾曲面36を有しており、別ノズルから噴射された洗浄水を湾曲面36に沿って隣接する使用ノズル側に跳ね返りやすくすることができるから、使用ノズルを効率よく洗浄することができる。
続いて、制御装置40は、使用ノズルが局部洗浄位置へ到達するのを待つ(S160)。制御装置40は、使用ノズルが局部洗浄位置へ到達したと判定すると(時刻T2)、使用ノズルのノズル孔への供給流路に繋がるポジションに流路切替バルブ24を切り替えて局部洗浄を開始する(S170)。図5の例では、時刻T2でおしり洗浄用のポジションに流路切替バルブ24を切り替え、切り替えが完了した時刻T3から局部洗浄(おしり洗浄)を開始する。そして、制御装置40は、局部洗浄の停止が指示されるのを待つ(S180)。S180の判定は、操作パネル14の停止スイッチが操作されたか否かに基づいて行われる。制御装置40は、局部洗浄の停止が指示されたと判定すると(時刻T4)、再び別ノズル(ビデ洗浄ノズル28)のノズル孔への供給流路に繋がるポジションに流路切替バルブ24を切り替えて(S190)、今回の使用ノズルを局部洗浄位置から収容位置へ移動させることで(S200)、再び使用ノズルのノズル洗浄を開始する(時刻T5)。このように、局部洗浄を終了して使用ノズルを収容する際にも、使用ノズルの外表面を全長に亘って洗浄するのである。
そして、制御装置40は、使用ノズルがノズルカバー30内の収容位置へ到達するのを待ち(S210)、使用ノズルが収容位置に到達したと判定すると(時刻T6)、脈動ポンプ22の作動を停止し流路切替バルブ24をホームポジションとすることで別ノズルからの洗浄水の噴射を停止してノズル洗浄を終了すると共に(S220)、別ノズルをノズル洗浄位置から収容位置へ移動させて(S230,時刻T8)、ノズルユニット作動処理を終了する。
以上説明した洗浄便座装置10は、局部洗浄に使用される使用ノズルを移動させながら別ノズルからシャッター35に向けて噴出させて跳ね返った洗浄水で使用ノズルを洗浄するノズル洗浄を行う。このため、2本のノズルを相互に用いてノズル洗浄を行うことで、専用の洗浄装置を設けることなくノズルを全長に亘って洗浄することができる。
また、シャッター35は、おしり洗浄ノズル26およびビデ洗浄ノズル28の並びの方向に沿って凹状に湾曲した湾曲面35aを下面に有するから、別ノズルから噴出された洗浄水を使用ノズル側に跳ね返りやすくして使用ノズルを効率よく洗浄することができる。
また、洗浄便座装置10は、局部洗浄が開始される際に、別ノズルをノズル洗浄位置(所定位置)として洗浄水を噴出させながら使用ノズルを収容位置(退避位置)から局部洗浄位置まで移動させることで、ノズル洗浄を行う。このため、局部洗浄が開始される際に使用ノズルの全長を洗浄することができるから、使用者がノズルの衛生面に不安を感じるのを抑えることができる。また、使用ノズルの外表面を濡らすことで局部洗浄中に使用ノズルに付着する汚れを落ちやすくすることができる。
また、洗浄便座装置10は、局部洗浄が終了した際に、別ノズルをノズル洗浄位置(所定位置)として洗浄水を噴出させながら使用ノズルを局部洗浄位置から収容位置(退避位置)まで移動させることで、ノズル洗浄を行う。このため、局部洗浄中にノズルに汚れが付着した場合でもその汚れが固着する前に速やかに除去することができる。
上述した実施形態では、別ノズルからシャッター35に洗浄水を噴出することで使用ノズルのノズル洗浄を行うものとしたが、これに限られず、シャッター35以外に、おしり洗浄ノズル26やビデ洗浄ノズル28を覆う覆い部材を設けておき、その覆い部材に洗浄水を噴出することで使用ノズルのノズル洗浄を行うものとしてもよい。例えば、ノズルカバー30やノズルカバー30に取り付けられた部材などを用いてノズル洗浄を行うものなどとしてもよい。また、覆い部材は、おしり洗浄ノズル26の上方からビデ洗浄ノズル28の上方に亘って覆うものに限られず、おしり洗浄ノズル26から噴出されて跳ね返った洗浄水をビデ洗浄ノズル28に掛けることができ、ビデ洗浄ノズル28から噴出されて跳ね返った洗浄水をおしり洗浄ノズル26に掛けることができるように、2本のノズルの上方の少なくとも一部を覆うものであればよい。
実施形態では、シャッター35が下面に湾曲面36を有するものとしたが、これに限られず、湾曲面36を有さず下面が平坦面であってもよい。このようにしても、2本のノズルは互いに向き合う方向に軸回りに傾いた状態で取り付けられているから、一方のノズルから噴出されてシャッター35で跳ね返った洗浄水を他方のノズルに掛けることが可能である。
実施形態では、ノズルユニット作動処理において、局部洗浄を開始する際と局部洗浄を終了した際にノズル洗浄を行うものとしたが、これに限られず、局部洗浄を開始する際と局部洗浄を終了した際のいずれか一方でノズル洗浄を行うものとしてもよい。
実施形態では、制御装置40が行うノズルユニット作動処理の中で局部洗浄を行う場合にノズル洗浄を行うものとしたが、これに限られるものではない。即ち、局部洗浄を行う場合以外にもノズル洗浄を行うものとしてもよい。このようにする場合、例えば、ノズル洗浄を行うためのスイッチを操作パネル14に設けておき、使用者からの操作指示に基づいてノズル洗浄処理を行うものとしてもよい。このようにすれば、使用者は、おしり洗浄ノズル26やビデ洗浄ノズル28を交互に使用して、両ノズルの洗浄作業を行うことができる。
本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本実施形態では、おしり洗浄ノズル26およびビデ洗浄ノズル28が「2本のノズル」に相当し、おしり洗浄ノズル駆動部27およびビデ洗浄ノズル駆動部29が「駆動部」に相当し、シャッター35が「覆い部材」および「シャッター部材」に相当し、図4のノズルユニット作動処理を行う制御装置40が「制御装置」に相当する。また、湾曲面36が「湾曲面」に相当する。
なお、本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、本実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、本実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、洗浄便座装置の製造産業などに利用可能である。
1 便器、10 洗浄便座装置、11 便座装置本体、12 便座、13 便蓋、14 操作パネル、15 着座センサ、20 ノズルユニット、22 脈動ポンプ、22a,24a,27a,29a モータ、24 流路切替バルブ、26 おしり洗浄ノズル、26a,28a ノズル孔形成面、26b,26c ノズル孔、27 おしり洗浄ノズル駆動部、28 ビデ洗浄ノズル、29 ビデ洗浄ノズル駆動部、30 ノズルカバー、35 シャッター、36 湾曲面、40 制御装置。

Claims (5)

  1. 洗浄水を噴出して人体の局部洗浄を行う2本のノズルが横並びに設けられた洗浄便座装置であって、
    前記ノズルをそれぞれ進退移動させる駆動部と、
    前記2本のノズルの上方の少なくとも一部の範囲を覆うことが可能な覆い部材と、
    前記2本のノズルのうち一方のノズルを移動させながら、他方のノズルから噴出させて前記覆い部材で跳ね返った洗浄水で前記一方のノズルを洗浄するノズル洗浄を行うように、前記2本のノズルと前記駆動部とを制御する制御装置と、
    を備える洗浄便座装置。
  2. 請求項1に記載の洗浄便座装置であって、
    前記覆い部材は、前記一方のノズルの上方から前記他方のノズルの上方に亘る範囲を覆うことが可能であって、前記2本のノズルの並びの方向に沿って凹状に湾曲した湾曲面を下面に有する
    洗浄便座装置。
  3. 請求項1または2に記載の洗浄便座装置であって、
    前記2本のノズルが退避位置にあるときに前記ノズルの進退移動方向における前方を覆う閉状態となり、前記ノズルが前方の所定位置まで移動すると前記ノズルの上方を覆う開状態となる開閉式のシャッター部材を備え、
    前記制御装置は、前記他方のノズルが前記所定位置まで移動するように前記駆動部を制御し、開状態とした前記シャッター部材を前記覆い部材として機能させて、前記ノズル洗浄を行う
    洗浄便座装置。
  4. 請求項3に記載の洗浄便座装置であって、
    前記制御装置は、前記一方のノズルによる局部洗浄が開始される際に、前記他方のノズルを前記所定位置として洗浄水を噴出させながら前記一方のノズルを前記退避位置から局部洗浄位置まで移動させることで、前記ノズル洗浄を行う
    洗浄便座装置。
  5. 請求項3または4に記載の洗浄便座装置であって、
    前記制御装置は、前記一方のノズルによる局部洗浄が終了した際に、前記他方のノズルを前記所定位置として洗浄水を噴出させながら前記一方のノズルを局部洗浄位置から前記退避位置まで移動させることで、前記ノズル洗浄を行う
    洗浄便座装置。
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