JP2019126140A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】付勢部材と空転抑制部との干渉を抑えるモータを提供する。【解決手段】モータは、ロータ40の回転力が伝達される外部機構側である出力側に対して、ロータ40を付勢する付勢力を付与する付勢部材としてのコイルバネ52を備える。また、回転軸41の外周面には、ロータコアに対する空転を抑制する空転抑制部としてのローレット溝部43が設けられる。ローレット溝部43とコイルバネ52とはスペーサ51によって離間した状態を維持するように配置される。【選択図】図2
Description
本発明は、モータに関する。
従来、モータを駆動源として電動でブレーキ動作を実施する電動ブレーキシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。このような電動ブレーキシステムとして、例えばポンプ等の外部機構をモータの回転軸と直接又は間接的に駆動連結させることで駆動させて所望の液圧を発生させるようになっている。特許文献1のモータでは、ロータを付勢部材(例えばコイルバネ)によって出力側(外部機構との駆動連結側)に押圧(付勢)する構成となっている。
また、例えば特許文献2に示されたロータでは、回転軸とロータコアとの相対的な空転を抑えるために、回転軸に対して空転抑制部(特許文献2ではローレット部)を設ける構造が知られている。
ところで、モータにおいて、前述したような例えば空転抑制部が回転軸に設けるとともに、前記付勢部材による出力側への付勢を実施することが考えられる。この場合、付勢部材と空転抑制部が干渉し、付勢部材が空転抑制部によって損傷する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、付勢部材と空転抑制部との干渉を抑えるモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、回転軸と一体回転するロータコアを有するロータと、前記ロータと対向配置されるステータと、を有し、前記ロータの回転力が伝達される外部機構側である出力側に対して、前記ロータを付勢する付勢力を付与する付勢部材を備え、前記回転軸の外周面には、前記ロータコアに対する空転を抑制する空転抑制部が設けられ、前記空転抑制部と前記付勢部材とは前記回転軸の離間した状態を維持するように配置される。
この構成によれば、空転抑制部と付勢部材とが離間した状態を維持するように配置されるため、付勢部材と空転抑制部との干渉を抑えることができる。
上記モータにおいて、前記付勢部材と前記空転抑制部との間には、前記回転軸とは別体のスペーサが設けられることが好ましい。
上記モータにおいて、前記付勢部材と前記空転抑制部との間には、前記回転軸とは別体のスペーサが設けられることが好ましい。
この構成によれば、付勢部材と空転抑制部との間には、回転軸とは別体のスペーサが設けられるため、スペーサによって付勢部材と空転抑制部とが干渉(接触)することを好適に抑えられる。
上記モータにおいて、前記ロータコアは、前記出力側とは反対側の反出力側から出力側に窪んでなる収容部を有し、前記スペーサ及び前記付勢部材の少なくとも一方は、その一部が前記収容部に収容されることが好ましい。
この構成によれば、収容部にスペーサ及び付勢部材の少なくとも一方の一部が収容されることで、モータの軸短化に寄与できる。
上記モータにおいて、前記スペーサは、前記付勢部材を軸方向で受ける受け面を有することが好ましい。
上記モータにおいて、前記スペーサは、前記付勢部材を軸方向で受ける受け面を有することが好ましい。
この構成によれば、付勢部材を軸方向で受ける受け面を有して付勢部材の付勢力をスペーサの受け面で受けるため、付勢部材が空転抑制部と干渉することを抑えることができる。
上記モータにおいて、前記スペーサの受け面は、前記付勢部材の外径よりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、スペーサの受け面が付勢部材の外径よりも大きいため、スペーサの受け面によって付勢部材を確実に受けることができる。
この構成によれば、スペーサの受け面が付勢部材の外径よりも大きいため、スペーサの受け面によって付勢部材を確実に受けることができる。
上記モータにおいて、前記空転抑制部は、前記回転軸における前記ロータコアに対して圧入される部位に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、空転抑制部は、回転軸においてロータコアに対して圧入される部位に設けられるため、弾性部材と空転抑制部との干渉を好適に抑制できる。
この構成によれば、空転抑制部は、回転軸においてロータコアに対して圧入される部位に設けられるため、弾性部材と空転抑制部との干渉を好適に抑制できる。
本発明のモータによれば、付勢部材と空転抑制部との干渉が抑えられる。
以下、電動ブレーキシステムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動ブレーキシステム10は、車両に搭載されるものであって、加圧ユニット11と、制御ユニット12と、油圧ユニット13とを有する。
図1に示すように、本実施形態の電動ブレーキシステム10は、車両に搭載されるものであって、加圧ユニット11と、制御ユニット12と、油圧ユニット13とを有する。
加圧ユニット11は、例えば、ユーザがブレーキペダルを介して入力する踏力を倍増するものであり、ブラシレスモータM1とポンプPとを有する。ポンプPは、例えばギヤポンプであってブラシレスモータM1によって駆動されるようになっている。
制御ユニット12は、加圧ユニット11と油圧ユニット13との間に設けられ、油圧ユニット13に供給する液圧の制御を行うものである。制御ユニット12は、例えば、ブラシレスモータM2を駆動させることによって内部のポンプ等を制御して油圧ユニット13側にブレーキ液の液圧を制御する。
油圧ユニット13は、例えば各ホイールW1〜W4に対応するホイールシリンダである。
加圧ユニット11のブラシレスモータM1並びに制御ユニット12のブラシレスモータM2は、ECU14によって制御されている。
加圧ユニット11のブラシレスモータM1並びに制御ユニット12のブラシレスモータM2は、ECU14によって制御されている。
次に、電動ブレーキシステム10に用いられるブラシレスモータM1について説明する。なお、以下の説明においてブラシレスモータM1について説明するが、ブラシレスモータM2についても略同様の構成を採用することができる。
図2に示すように、モータM1は、有底円筒状のヨークハウジング21とヨークハウジング21の開口部を閉塞するエンドフレーム22とでなる収容空間内に、円環状のステータ30とロータ40とが収容されている。
ステータ30は、ヨークハウジング21の内周面に設けられるステータコア31と、コイル32とを備えている。ステータコア31は、磁性金属にて略円環状に形成され、その周方向略等角度間隔においてそれぞれ径方向内側に伸びる複数のティース31aを有している。コイル32は、ステータコア31のティース31aに巻回されている。
図2及び図3に示すように、ステータ30の径方向内側の空間に収容されるロータ40は、回転軸41と回転軸41に固着された略円柱状のロータコア42とを有する。回転軸41は、その中心軸線が環状のステータ30の中心軸線と一致するように配置される。回転軸41の軸方向の一端側は、ヨークハウジング21の底部の軸受収容部21aに収容された軸受23によって回転可能に支持されている。回転軸41の軸方向の他端側である出力側には、外部機構としてのポンプP(図1参照)と直接又は間接的に駆動連結されている。
回転軸41は、ロータコア42に圧入される部位に空転抑制部としてのローレット溝部43が形成される。ローレット溝部43は、例えば、所謂平目ローレットであって軸方向(回転軸41の長手方向)に沿って連続する溝が周方向に複数形成されている。なお、ローレット溝部43は、ロータコア42と回転軸41との間での空転を抑えるような摩擦抵抗が生じる形状であればよく、例えば回転軸41に対して螺旋状の溝(斜めローレット)、網目状の溝(アヤ目ローレット)や周方向に沿った溝などであってもよい。また、空転抑制部としては、前述した様なローレット溝部43に限らず、凹凸形状などの他の形状を採用してもよい。
図2及び図3に示すように、ロータコア42には、軸方向に沿って穿設されたマグネット収容孔42aを周方向に複数(図2及び図3において2つのみ図示)有し、各マグネット収容孔42aにマグネット44が収容固定されている。つまり、本例のロータ40は、マグネット44が埋め込み配置された所謂IPM構造となっている。
また、ロータコア42は、回転軸41を圧入するための挿通孔42bと、挿通孔42bよりも反出力側において挿通孔42bと連通して挿通孔42bよりも大径の収容部42cと、を有する。収容部42cは、軸方向における出力側とは反対側の反出力側から出力側に窪んだ形状をなしている。
また、挿通孔42bに圧入される回転軸41には、例えばローレット溝部43よりも反出力側(軸受23側)にスペーサ51が圧入固定されている。スペーサ51は、筒状をなし、軸方向における出力側にフランジ部51aを有する。また、スペーサ51の外側にはコイルバネ52が挿通される。スペーサ51及びコイルバネ52の一部が前記収容部に収容されている。
コイルバネ52の一端部は、スペーサ51のフランジ部51aの軸方向における反出力側に面する受け面51bと軸方向に当接する。また、コイルバネ52の他端部は、軸受23の内輪23aと軸方向に当接する。つまり、コイルバネ52は、スペーサ51と軸受23との間に設けられ、スペーサ51に対して出力側に押圧するような付勢力を付与するようになっている。また、コイルバネ52は、ローレット溝部43との間にスペーサ51が設けられることで、コイルバネ52がローレット溝部43に対して軸方向並びに径方向において離間した状態を維持するように配置されることとなる。
また、スペーサ51のフランジ部51aの外径は、コイルバネ52の外径よりも大きい、すなわち受け面51bがコイルバネ52の外径よりも大きくなっている。
次に、電動ブレーキシステム10に用いられるモータM1の作用を説明する。
次に、電動ブレーキシステム10に用いられるモータM1の作用を説明する。
本実施形態のモータM1は、ロータ40(ロータコア42)を出力側に押圧するコイルバネ52とローレット溝部43との間にスペーサ51が介在されてローレット溝部43とコイルバネ52とが軸方向にずれて配置される。これにより、ロータ40の回転中においてローレット溝部43とコイルバネ52とが干渉することが抑えられる。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)ローレット溝部43とコイルバネ52とが離間した状態を維持するように配置されるため、ローレット溝部43とコイルバネ52との干渉を抑えることができる。
(1)ローレット溝部43とコイルバネ52とが離間した状態を維持するように配置されるため、ローレット溝部43とコイルバネ52との干渉を抑えることができる。
(2)ローレット溝部43は、回転軸41においてロータコア42に対して圧入される部位に設けられるため、ローレット溝部43とコイルバネ52との干渉を好適に抑制できる。
(3)コイルバネ52とローレット溝部43との間には、回転軸41とは別体のスペーサ51が設けられるため、スペーサ51によってコイルバネ52とローレット溝部43とが干渉(接触)することが好適に抑えられる。また、回転軸41とスペーサ51とを別体で構成することで回転軸41を複雑な形状とすることが抑えられる。
(4)収容部42cにスペーサ51及びコイルバネ52の一部が収容されることで、モータM1の軸短化に寄与できる。
(5)コイルバネ52を軸方向で受ける受け面51bを有してコイルバネ52の付勢力をスペーサ51の受け面51bで受けるため、コイルバネ52がローレット溝部43と干渉することを抑えることができる。
(5)コイルバネ52を軸方向で受ける受け面51bを有してコイルバネ52の付勢力をスペーサ51の受け面51bで受けるため、コイルバネ52がローレット溝部43と干渉することを抑えることができる。
(6)スペーサ51の受け面51bがコイルバネ52の外径よりも大きいため、スペーサ51の受け面51bによってコイルバネ52を確実に受けることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、スペーサ51の受け面51bの外径がコイルバネ52の外径よりも大きい構成としたが、これに限らない。コイルバネ52を受け面51bによって軸方向で当接可能な構成であれば、受け面51bとコイルバネ52の外径とが同径とする構成や、受け面51bの外径がコイルバネ52の外径よりも小径とする構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、収容部42cにスペーサ51及びコイルバネ52の一部が収容される構成としたが、これに限らない。例えば収容部42cにスペーサ51及びコイルバネ52の略全体が収容される構成や収容部42c、スペーサ51及びコイルバネ52の一方のみについて収容部42cに収容される構成を採用してもよい。また、ロータコア42の収容部42cを省略してスペーサ51並びにコイルバネ52がロータコア42の軸方向における反出力側の端面よりも反出力側に位置する構成としてもよい。
・上記実施形態では、回転軸41と別体のスペーサ51を設ける構成としたが、回転軸41にフランジ部51aや段差等を直接設けて前記スペーサ51を省略する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、ローレット溝部43を回転軸41に1つ設ける構成としたが、ローレット溝部43を軸方向に離間するように複数設ける構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、回転軸41をロータコア42に対して圧入する部位にローレット溝部43を設ける構成としたが、圧入する部位よりも先端側においてローレット溝部43を更に有する構成を採用してもよい。また、スペーサ51内に挿通される部位にローレット溝部43を設けてもよい。
・上記実施形態では、回転軸41をロータコア42に対して圧入する部位にローレット溝部43を設ける構成としたが、圧入する部位よりも先端側においてローレット溝部43を更に有する構成を採用してもよい。また、スペーサ51内に挿通される部位にローレット溝部43を設けてもよい。
・上記実施形態では、回転抑制部としてローレット溝部43を採用したが、これに限らず、例えば回転軸41に溝以外の凹凸形状を設ける構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、付勢部材としてコイルバネ52を採用したが、ウェーブワッシャ等の他の付勢部材を採用してもよい。また、コイルバネ52によって回転軸41を出力側に押圧(付勢)するような構成としたが、引っ張りコイルバネ等によって回転軸41を出力側に付勢する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、付勢部材としてコイルバネ52を採用したが、ウェーブワッシャ等の他の付勢部材を採用してもよい。また、コイルバネ52によって回転軸41を出力側に押圧(付勢)するような構成としたが、引っ張りコイルバネ等によって回転軸41を出力側に付勢する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、外部機構としてポンプP(ギヤポンプ)を採用したが、シリンダ内のピストンを動作させて液圧を発生させる構成を採用してもよい。また、液圧以外に気圧式また機械式で圧力を発生させる構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、マグネット44がロータコア42内に埋め込み配置された所謂IPM型のロータ構造を採用したが、マグネット44がロータコア42の表面に配置された所謂SPM型のロータ構造を採用してもよい。
・上記実施形態では、電動ブレーキシステム10にモータM1を採用したが、電動ブレーキシステム10以外のブレーキシステムや他のシステムにおいてモータM1を採用してもよい。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
30…ステータ、40…ロータ、41…回転軸、42…ロータコア、42c…収容部、43…ローレット溝部(空転抑制部)、51…スペーサ、51b…受け面、52…コイルバネ(付勢部材)、M1,M2…モータ、P…ポンプ(外部機構)。
Claims (6)
- 回転軸と一体回転するロータコアを有するロータと、
前記ロータと対向配置されるステータと、を有し、
前記ロータの回転力が伝達される外部機構側である出力側に対して、前記ロータを付勢する付勢力を付与する付勢部材を備え、
前記回転軸の外周面には、前記ロータコアに対する空転を抑制する空転抑制部が設けられ、
前記空転抑制部と前記付勢部材とは離間した状態を維持するように配置されることを特徴とするモータ。 - 前記付勢部材と前記空転抑制部との間には、前記回転軸とは別体のスペーサが設けられることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- 前記ロータコアは、前記出力側とは反対側の反出力側から出力側に窪んでなる収容部を有し、
前記スペーサ及び前記付勢部材の少なくとも一方は、その一部が前記収容部に収容されることを特徴とする請求項2に記載のモータ。 - 前記スペーサは、前記付勢部材を軸方向で受ける受け面を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のモータ。
- 前記スペーサの受け面は、前記付勢部材の外径よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のモータ。
- 前記空転抑制部は、前記回転軸における前記ロータコアに対して圧入される部位に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ。
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JP2018004313A JP2019126140A (ja) | 2018-01-15 | 2018-01-15 | モータ |
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JP2018004313A Pending JP2019126140A (ja) | 2018-01-15 | 2018-01-15 | モータ |
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2018
- 2018-01-15 JP JP2018004313A patent/JP2019126140A/ja active Pending
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