JP2019090255A - ドアラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体を更に小型化する。【解決手段】ドアラッチ装置10は、ストライカ2を離脱可能に保持するフォーク22と、フォーク22を係止可能なクローレバー26と、クローレバー26の第1回転軸29に対して交差する第2回転軸42を中心として回転する回転部材41とを備える。回転部材41は操作部44を有し、クローレバー26は操作受部48を有する。操作受部48は、クローレバー26が係止位置から非係止位置へ回転する向きBの反対側に向けて、操作部44から離れる向きに傾斜する傾斜部48cを有する。操作部44が傾斜部48aを押圧することで、クローレバー26を係止位置から非係止位置へ回転させる。【選択図】図4

Description

本発明は、ドアラッチ装置に関する。
ドアラッチ装置は、ストライカを離脱可能に保持するフォークと、ストライカを保持したフォークを係止するクローレバーと、クローレバーによるフォークの係止を解除するためのモータ駆動のギア部材とを備える。
特許文献1のドアラッチ装置では、フォーク、クローレバー、及びギア部材が同一面上に配置されている。このドアラッチ装置では、回転駆動されたギア部材がクローレバーを直接操作する。
特許文献2のドアラッチ装置では、第1プレートにフォークとクローレバーが保持され、第1プレートに交差する第2プレートにギア部材が保持されている。また、このドアラッチ装置は、バッテリの電力不足等によって電動でドアを開放できない場合に、手動操作にてドアの開放を可能とするオープンレバーを備える。このオープンレバーは、ギア部材と同じ第2プレートに保持され、一部がクローレバーとギア部材の間に配置されている。回転駆動されたギア部材は、オープンレバーを介してクローレバーを操作する。また、ドアを構成する車内側のインナーパネルに設けられた開口部からオープンレバーが直接操作されると、オープンレバーがクローレバーを操作する。
特開2011−94346号公報 特開2013−14929号公報
特許文献1のドアラッチ装置では、フォーク、クローレバー、及びギア部材が同一面上に配置されているため、広い配置面を確保する必要がある。よって、このドアラッチ装置は、大型であり、小型化について何も考慮されていない。
特許文献2のドアラッチ装置は、フォーク及びクローレバーと、ギア部材とが異なるプレートに立体的に配置されているため、特許文献1のドアラッチ装置と比べると小型化が可能である。しかし、このドアラッチ装置には更に小型化する余地がある。
本発明は、ドアラッチ装置の小型化を課題とする。
本発明の一態様は、ストライカを離脱不可能に保持する保持位置と、前記ストライカを離脱可能な開放位置とに、回転可能なフォークと、前記フォークを前記保持位置に係止可能な係止位置と、前記フォークとの係止が解除されて前記フォークの前記開放位置への回転を許容する非係止位置とに、第1回転軸を中心として回転可能なクローレバーと、前記第1回転軸に対して交差する第2回転軸を有する回転部材とを備え、前記回転部材は、前記クローレバー側へ突出する操作部を有し、前記クローレバーは、前記操作部の操作を受ける操作受部を有し、前記回転部材は、前記操作部が前記操作受部から離反した第1位置から、前記操作部が前記操作受部に当接する第2位置に向けて、前記第2回転軸を中心として回転可能で、前記操作受部は、前記第1回転軸を中心として前記クローレバーが前記係止位置から前記非係止位置へ回転する向きの反対側に向けて、前記第1位置の前記回転部材の前記操作部から離れる向きに傾斜し、前記第2位置に回転した前記回転部材の前記操作部が当接する傾斜部を含み、前記回転部材が前記第1位置から前記第2位置を越えて回転されることで、前記操作部で前記操作受部の前記傾斜部を押圧して、前記クローレバーを前記非係止位置へ回転させる、ドアラッチ装置を提供する。
この態様によれば、クローレバーと回転部材が異なる面に立体的に配置されているため、回転部材の操作部は、操作受部の傾斜部に交差する姿勢で当接する。そして、回転部材の回転により操作部が傾斜部を押圧することで、この傾斜部の傾斜によって、クローレバーが係止位置から非係止位置に向けて回転する。
クローレバーと回転部材は異なる面に立体的に配置されるため、フォークとクローレバーの配置面を省スペース化でき、装置全体を小型化できる。また、回転部材がクローレバーを直接操作するため、クローレバーと回転部材の間に、オープンレバーの一部を配置するためのスペースを確保する必要がない。よって、これらの部品を集約して配置できるため、この点でも装置全体を小型化できる。
本発明のドアラッチ装置では、クローレバーと回転部材を異なる面に立体的に配置し、回転部材によってクローレバーを直接操作するため、各構成部品を集約して配置でき、装置全体を小型化できる。
本発明の実施形態に係るドアラッチ装置をバックドアに配置した状態を示す概略図。 ドアラッチ装置の正面図。 ドアラッチ装置のフレームの分解斜視図。 ドアラッチ装置の機構を示す斜視図。 クローレバーとセクタギアの斜視図。 操作部と開操作受部の関係を示す正面図。 操作部と開操作受部の関係を示す側面図。 ストライカの保持状態を示す正面図。 図7Aでのフォークとクローレバーの状態を示す平面図。 開作動の一工程を示す正面図。 図8Aでのフォークとクローレバーの状態を示す平面図。 開作動の他の一工程を示す正面図。 図9Aでのフォークとクローレバーの状態を示す平面図。 開作動の他の一工程を示す正面図。 図10Aでのフォークとクローレバーの状態を示す平面図。 開作動が完了した状態を示す正面図。 図11Aでのフォークとクローレバーの状態を示す平面図。 ストライカの開放状態を示す正面図。 図12Aでのフォークとクローレバーの状態を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係るドアラッチ装置10を示す。図1に示すように、このドアラッチ装置10は、車体1の後部開口を開閉するバックドア4に配置され、車体1に対してバックドア4を開放可能に閉じた状態に保持する。
(ドアラッチ装置の概要)
図2に示すように、ドアラッチ装置10は、フレーム12、ラッチ機構20、電動開閉機構32、及び手動開放機構52を備える。
ラッチ機構20は、車体1に配置されたU字形状のストライカ2を離脱不可能なラッチ状態(図7A及び図7B参照)と、ストライカ2を離脱可能なオープン状態(図12A及び図12B参照)とに切り換えられる。
電動開閉機構32は、車両のバッテリとECU(Electronic Control Unit)に電気的に接続されている。バックドア4に配置された開スイッチ(図示せず)が操作されると、電動開閉機構32は、ECU(制御部)の指令によって開駆動し、ラッチ機構20をオープン状態に開作動させる。開状態のバックドア4が閉じられ、ラッチ機構20にストライカ2が進入すると、電動開閉機構32は、ECUの指令によって閉駆動し、ラッチ機構20をラッチ状態に閉作動させる。
手動開放機構52は、バッテリの電力不足等によって電動でバックドア4を開放できない場合に、手動でラッチ機構20を操作して、バックドア4を開放するものである。
(フレームの概要)
図1から図3に示すように、フレーム12は、ベースプレート13、フェンスブロック14、ラッチベース15、及びラッチカバー16を備える。ベースプレート13には、電動開閉機構32の一部と手動開放機構52とが配置されている。フェンスブロック14には、ラッチ機構20と電動開閉機構32の残りとが配置されている。
ベースプレート13は金属製で、バックドア4のアウターパネル5に沿って配置される。ベースプレート13には、ラッチベース15とラッチカバー16を組み付けるための一対のブラケット13a,13aが設けられている。
フェンスブロック14は樹脂製で、バックドア4の先端パネル6側に配置される。フェンスブロック14は、ラッチベース15とラッチカバー16に挟み込まれた状態で、これらを介してベースプレート13に組み付けられている。フェンスブロック14の先端パネル6側には、ストライカ2を挿通可能な挿通溝14aが設けられている。
ラッチベース15は金属製で、先端パネル6側に位置するフェンスブロック14の下面に配置されている。ラッチベース15の側部には、ベースプレート13に組み付けるための一対のブラケット15a,15aが設けられている。ブラケット15aは、フェンスブロック14の側面を覆うように、屈曲して形成されている。バックドア4を閉じる向きの先端側、つまりバックドア4のインナーパネル7側に位置するラッチベース15の前部には、カバー部15bが設けられている。カバー部15bを含むラッチベース15には、挿通溝14aを露出させる開口15cが形成されている。
ラッチカバー16は金属製で、ラッチベース15の反対側に位置するフェンスブロック14の上面に配置されている。ラッチカバー16には、ベースプレート13に組み付けるための一対のブラケット16a,16aが設けられている。ラッチカバー16とベースプレート13の間には、電動開閉機構32の一部を配置するための隙間が設けられている。
例えば、フレーム12は、次のように組み立てられる。まず、ラッチベース15をベースプレート13の下部に配置し、ラッチベース15のブラケット15aをベースプレート13のブラケット13aの下側に重ねる。次に、ラッチベース15の上部にフェンスブロック14を配置する。その後、ラッチカバー16をフェンスブロック14の上面に配置し、ラッチカバー16のブラケット16aをベースプレート13のブラケット13aの上側に重ねる。最後に、重ねられた3枚のブラケット13a,15a,16aをボルト止めする。
(ラッチ機構の概要)
図2及び図4に示すように、ラッチ機構20は、ストライカ2を離脱可能に保持するフォーク22と、フォーク22を離脱可能に係止するクローレバー26とを備える。フォーク22は、フェンスブロック14の挿通溝14aの一側(図2において右側)に配置され、クローレバー26は、フェンスブロック14の挿通溝14aの他側(図2において左側)に配置されている。
このラッチ機構20では、フルラッチ位置(保持位置)に回転したフォーク22をクローレバー26で係止し、フォーク22をフルラッチ位置に保持する。また、クローレバー26とフォーク22の係止が解除されることで、フォーク22のオープン位置(開放位置)への回転を許容する。以下にラッチ機構20の構成について具体的に説明する。
フォーク22は、フェンスブロック14に配置された回転軸23に軸支されている。フォーク22は、回転軸23を中心として、図7Bに示すフルラッチ位置と、図12Bに示すオープン位置とに回転可能である。フォーク22は、スプリング24によって、フルラッチ位置からオープン位置に向けて反時計回りに付勢されている。
フォーク22には、外周部から回転軸23に向けて、ストライカ2の保持溝22aが形成されている。図7Bのフルラッチ位置では、保持溝22aは、挿通溝14aに対して直交する姿勢になることで、ストライカ2を離脱不可能に保持する。図12Bのオープン位置では、保持溝22aは、先端開口が挿通溝14a上に位置するように、挿通溝14aに沿って延びる姿勢になることで、ストライカ2を離脱可能である。
フォーク22には、オープン位置で挿通溝14a側に位置する外周部に、フルラッチ段部22bとハーフラッチ段部22cが設けられている。フルラッチ位置にフォーク22が回転すると、フルラッチ段部22bにクローレバー26が係止する。フルラッチ位置とオープン位置の間のハーフラッチ位置にフォーク22が回転すると、ハーフラッチ段部22cにクローレバー26が係止する。
クローレバー26は、フェンスブロック14に配置された回転軸(第1回転軸)29に軸支されている。クローレバー26は、回転軸29を中心として、図7Bに示す係止位置と、図11Bに示す非係止位置とに回転可能である。クローレバー26は、スプリング30によって、非係止位置から係止位置に向けて時計回りに付勢されている。
クローレバー26には、係止位置で挿通溝14a側に位置する端に、係止部27aが設けられている。図7Bの係止位置では、係止部27aは、フォーク22のフルラッチ段部22bとハーフラッチ段部22cに係止可能であり、フォーク22をフルラッチ位置及びハーフラッチ位置に係止する。図11Bの非係止位置では、係止部27aは、フルラッチ段部22b及びハーフラッチ段部22cのいずれにも係止不可能であり、スプリング24の付勢によるフォーク22のオープン位置への回転を許容する。
(電動開閉機構の概要)
引き続いて図2及び図4を参照すると、電動開閉機構32は、アクチュエータ34、セクタギア(回転部材)41、開操作受部48、及び閉操作受部50を備える。アクチュエータ34とセクタギア41は、ベースプレート13に配置されている。開操作受部48は、フェンスブロック14に配置されたクローレバー26に一体に設けられ、閉操作受部50は、フェンスブロック14に配置されたフォーク22に一体に設けられている。
電動開閉機構32は、ECUによって電動モータ35が開駆動されることで、操作部44を備えるセクタギア41が開操作受部48を操作し、クローレバー26を係止位置から非係止位置に回転させる。これによりフォーク22をオープン位置へ回転させ、ラッチ機構20をオープン状態とする。また、電動開閉機構32は、ECUによって電動モータ35が閉駆動されることで、操作部44を備えるセクタギア41が閉操作受部50を操作し、フォーク22をフルラッチ位置に回転させ、ラッチ機構20をラッチ状態とする。以下に電動開閉機構32の構成について具体的に説明する。
アクチュエータ34は、正転(開駆動)及び逆転(閉駆動)が可能な電動モータ35と、電動モータ35の出力軸に機械的に接続された出力ギア36とを備える。電動モータ35は、ベースプレート13のアウターパネル5側の面に固定されている。出力ギア36は、ベースプレート13の貫通部13bを通して、ベースプレート13のインナーパネル7側の面に配置されている。
電動モータ35は、電線37によって接続されたコネクタ38を、バックドア4のコネクタ(図示せず)に接続することで、ECUとバッテリに電気的に接続される。コネクタ38には、図7Bに示すスイッチ21、図2に示すフォークスイッチ25、及び図2に示すスイッチ39も、電気的に接続されている。スイッチ21は、クローレバー26によってオンされることで、クローレバー26が非係止位置に回転したことを検出する。フォークスイッチ25は、図示しない検出子を備えた回転スイッチであり、検出子がフォーク22の一部に当接してフォーク22と連動して作動することで、フォーク22がオープン位置、ハーフラッチ位置、及びフルラッチ位置のいずれに移動しているかを検出する。スイッチ39は、セクタギア41の干渉部材43によってオンされることで、セクタギア41が中立位置に回転したことを検出する。
セクタギア41は、ベースプレート13のインナーパネル7側に配置された概ね扇形の板体である。セクタギア41は、ベースプレート13の貫通孔13c(図3参照)に配置された回転軸(第2回転軸)42に軸支されている。この回転軸42は、フォーク22の回転軸23、及びクローレバー26の回転軸29に対して、直交方向に延びるように配置されている。セクタギア41の外周部には、出力ギア36に噛み合う複数の歯41aが設けられている。
セクタギア41のインナーパネル7側の面には、スイッチ39をオンする干渉部材43が配置されている。また、セクタギア41のインナーパネル7側の面には、クローレバー26の開操作受部48と、フォーク22の閉操作受部50を操作するための操作部44が設けられている。なお、操作部44の具体的構成については後で詳述する。
セクタギア41は、図7A及び図12Aに示す中立位置を起点とし、電動モータ35が正転することで、出力ギア36によって反時計回り(第1の向き)に回転され、電動モータ35が逆転することで、出力ギア36によって時計回り(第2の向き)に回転される。つまり、セクタギア41は、図4に示すように、回転軸42を中心として円弧軌道Aを描くように回転される。
図7Aに示すように、中立位置(第1位置)では、操作部44は、係止位置のクローレバー26の開操作受部48から離反している。開駆動によりセクタギア41は、図8Aに示すように、操作部44が開操作受部48に当接する回転角度位置(第2位置)を経て、図10Aに示すように、操作部44によって開操作受部48を押圧した回転角度位置(第3位置)まで回転する。閉駆動によりセクタギア41は、操作部44が閉操作受部50に当接する回転角度位置を経て、操作部44によって閉操作受部50を押圧した回転角度位置まで回転する。
図4及び図5に示すように、開操作受部48は、操作部44による操作を受けて、フォーク22とクローレバー26の係止を解除する向きBへ、クローレバー26を回転させるもので、クローレバー26に一体に設けられている。この開操作受部48は、ベースプレート13とラッチカバー16の隙間から操作部44側に突出している。図7Aを参照すると、クローレバー26が係止位置に回転している状態では、開操作受部48は、操作部44の下部(開作動により移動する向きA1)、かつ左側(操作部44の円弧軌道Aの外側)に位置している。なお、開操作受部48の具体的構造については後で詳述する。
図2及び図4に示すように、閉操作受部50は、操作部44による操作を受けて、フォーク22をフルラッチ位置へ回転する向きへ回転させるもので、フォーク22に一体に設けられている。この閉操作受部50は、屈曲して形成された固定部50aを備え、この固定部50aが、ラッチカバー16から操作部44側へ突出された回転軸23の先端に固定されている。閉操作受部50は、回転軸23に沿って延び、回転軸23を中心とする円弧状に形成されている。図12A及び図12Bを参照すると、フォーク22がオープン位置に回転している状態では、閉操作受部50は、操作部44の右側に位置し、操作部44に向けて湾曲している。
(手動開放機構の概要)
手動開放機構52は、開操作部54cを含むオープンレバー54と、前述した開操作受部48とを備える。つまり、本実施形態の開操作受部48は、電動開閉機構32の操作部44による操作と、手動開放機構52の開操作部54cによる操作の両方を受けるように構成されている。
オープンレバー54は、ベースプレート13の取付孔13d(図3参照)に回転可能に取り付けるための軸部54aを備える。また、オープンレバー54は、軸部54aを中心として突出するハンドル部54bと開操作部54cを備える。ハンドル部54bは、ラッチ機構20に対して逆向きに突出している。車内側から工具等によってハンドル部54bを操作するために、インナーパネル7のハンドル部54bに対向する部位には、スリットなどの開口部(図示せず)が設けられている。開操作部54cは、開操作受部48を操作することで、クローレバー26を回転させるもので、開操作受部48に向けて突出している。オープンレバー54は、開操作受部48の操作によりクローレバー26を開作動させた操作位置から、開操作受部48から離反した非操作位置に向けて、スプリング55によって付勢されている。
(操作部の詳細)
図4及び図5に示すように、操作部44は、角部を丸面取りした概ね四角柱状の第1ピン45と、円柱状の第2ピン46とを備え、クローレバー26側へ突出している。これらは、セクタギア41の回転により、回転軸42を中心として円弧軌道Aを描くように回転する。
第1ピン45は、電動モータ35の正転によってセクタギア41が開駆動すると、開操作受部48に当接する向きA1へ回転する。これにより第1ピン45で開操作受部48を押圧し、スプリング30の付勢力に抗して、クローレバー26を係止位置から非係止位置へ回転させる(向きB)。また、第1ピン45は、電動モータ35の逆転によってセクタギア41が閉駆動すると、閉操作受部50に当接する向きA2へ回転する。これにより第1ピン45で閉操作受部50を押圧し、スプリング24の付勢力に抗してフォーク22を、オープン位置側(ハーフラッチ位置)からフルラッチ位置へ回転させる。
第2ピン46は、第1ピン45に対して、回転軸42から離れる向き(セクタギア41の径方向外側)に間隔をあけて配置されている。この第2ピン46は、電動モータ35の正転によりセクタギア41が開駆動し、第1ピン45が開操作受部48を操作した後、当接する。つまり、第2ピン46は、第1ピン45によってクローレバー26を所定角度回転させた状態で開操作受部48に当接し、第1ピン45に引き続いてクローレバー26を非係止位置に向けて回転させる。なお、第2ピン46は閉操作受部50を操作しない。
このように、本実施形態では、セクタギア41の開駆動により、第1ピン45と第2ピン46が開操作受部48を順番に操作するように構成されている。よって、クローレバー26の回転角度(作動ストローク)を十分に確保できるため、開操作受部48の形状を小さくすることができる。
(開操作受部の詳細)
図5に示すように、クローレバー26は、金属製のレバー本体27と、樹脂(例えばポリアセタール)製の開操作受部48と、を備えるクローアッセンブリである。
レバー本体27の外周部は、樹脂(例えばエレストマ)製の被覆材28によって覆われている。係止部27aは、レバー本体27に形成されており、被覆材28から突出している。レバー本体27には、操作部44に向けて回転軸29に沿って突出する腕部27bが設けられている。腕部27bは、被覆材28から突出している。腕部27bには、開操作受部48の傾斜部48cに対応する傾斜部27cが設けられている。
開操作受部48には、腕部27bの先端に装着する装着穴48aが設けられている。この装着穴48aには、腕部27bに形成された係止段部27dに係止する係止部48bが設けられている。開操作受部48は、セクタギア41の操作部44が当接する傾斜部48cと、オープンレバー54の開操作部54cが当接する当接部48dとを備える。
図6Aを併せて参照すると、傾斜部48cは、開作動時にクローレバー26が回転する向きBの反対側に向けて、中立位置の回転部材41の操作部44から離れる向きに傾斜している。つまり、傾斜部48cは、クローレバー26が回転する周方向の円弧軌道に対して接線方向に延びており、スプリング30がクローレバー26を付勢する方に向けて、操作部44が開駆動する下向きA1に傾斜している。これにより、傾斜部48cには、第1ピン45と第2ピン46が交差する姿勢で上方から当接する。また、第1ピン45及び第2ピン46が傾斜部48cを下向きに押圧することで、傾斜部48cの傾斜によってクローレバー26を非係止位置へ回転させることができる。
傾斜部48cの傾斜角度(レバー本体27の上面と傾斜部48cのなす角)が緩すぎると、クローレバー26の回転が困難になり、開操作受部48が大型化してしまう。一方、傾斜部48cの傾斜角度が急すぎると、クローレバー26の作動ストロークが短くなる。よって、開操作受部48を小型化するために傾斜部48cの傾斜角度は、45度以上とすることが好ましく、本実施形態では45度に設定している。また、電動によるクローレバー26の作動回転角度は、クローレバー26の実際のリリース角度(フォーク22とクローレバー26との係止が解除される角度)が約20度、フルストローク(機械的にクローレバー26が回転できる角度)が約30度であるため、20度以上30度以下とすることが好ましく、本実施形態では25度としている。
図6Bに示すように、クローレバー26の径方向の内側から外側までの傾斜部48cの幅Wが大きすぎると、ベースプレート13とラッチカバー16の隙間を大きくする必要がある。また、傾斜部48cの幅Wが小さすぎると、第1ピン45と第2ピン46の全長を長くしなければ、クローレバー26を非係止位置に回転させるまで、第1ピン45又は第2ピン46を傾斜部48cに当接した状態に維持できない。一方、クローレバー26の腕部27bは、金属製のレバー本体27の一部をクローレバー26の回転軸方向に沿って略直角に屈曲させたものであり、本実施形態においては、レバー本体27の板厚を5mmとしているため、腕部27bの幅も5mmとしている。この腕部27bに開操作受部48を被せることで、傾斜部48cの幅Wを広げて8mmとし、傾斜部48cに第1ピン45又は第2ピン46が当接するための十分な当接代を確保している。
引き続いて図6Bを参照すると、傾斜部48cは、第1ピン45と第2ピン46が延びる方向に沿って、これらのピン45,46に向けて突出する曲面状に形成されている。つまり、傾斜部48cの幅Wに沿った方向の断面形状は、上向きに湾曲している。これにより、第1ピン45と第2ピン46は、傾斜部48cに対して点接触する。よって、傾斜部48cとピン45,46は、ストローク域内にてスムーズな接点移動が可能となり、作動中はスムーズな動摩擦状態により摩擦抵抗を低減し、セクタギア41の駆動によってクローレバー26を確実に回転できる。傾斜部48cの曲率半径rは、クローレバー26が係止位置から非係止位置に回動したときに、操作部44と傾斜部48cとの摺動軌道が傾斜部48cの幅方向の一端側から他端側まで延びるように、つまり摺動距離が長くなるように、傾斜部48cの幅Wに対して摺動点の移動距離が1/2W以上となるように設定することが好ましく、本実施形態では10mmとしている。このように構成すれば、摺動点がよりスムーズな動摩擦状態となり、操作部44と傾斜部48cとの摺動抵抗を小さくでき、傾斜部48cの磨耗を低減できる。
このように、開操作受部48をクローレバー26の腕部27bの先端に設けることで、開操作受部48を操作部44に近づけて配置できるため、セクタギア41の配置の自由度を向上できる。開操作受部48は、樹脂部品であるため、操作部44が当接した際の衝突音と、操作部44が傾斜部48cに摺接する際の作動音とを低減できる。
図6Bを併せて図7Aを参照すると、セクタギア41を正対する方向から見て、傾斜部48cは、セクタギア41の回転軸42と同じ高さに配置されている。つまり、開操作受部48の傾斜部48cとセクタギア41の回転軸42とは、左右に間隔をあけて位置し、ラッチカバー16からの距離が概ね同一になるように設定されている。言い換えれば、傾斜部48cとセクタギア41の回転軸42とは、クローレバー26の回転軸29が延びる方向と直交する方向に、間隔をあけて配置されている。
このようにした傾斜部48cには、セクタギア41の操作部44が鉛直方向の上方から当接する。よって、開操作受部48とセクタギア41の回転軸42とが、クローレバー26の回転軸29に沿って間隔をあけて配置された場合と比べて、セクタギア41の回転角度が少なくても、クローレバー26を長いストロークで作動させることができる。その結果、セクタギア41を小型化できるため、装置全体も小型化できる。
図4から図6Bに示すように、当接部48dは、傾斜部48cに対して、フォーク22から離れる方に位置する板状の部分である。この当接部48dは、オープンレバー54の開駆動によって開操作部54cが回転する向きの先方に位置するように、連結部48eによって傾斜部48cと間隔をあけて設けられている。クローレバー26が係止位置に回転した状態では、当接部48dは、オープンレバー54の軸部54aの軸線に沿って延びている。
(ベースプレートの変形阻止)
前述のように、操作部44を備えるセクタギア41はベースプレート13に配置され、クローレバー26とフォーク22はフェンスブロック14に配置されている。また、電動モータ35の駆動によりセクタギア41は、クローレバー26を開作動させ、フォーク22を閉作動させる。特に、フォーク22を閉作動させる際には、セクタギア41の回転軸42に大きな荷重が作用するため、ベースプレート13に大きな負荷が加わる。その結果、回転軸42を配置したベースプレート13が下向きに変形する。このベースプレート13の変形を抑制し、長期にわたって開閉機能を維持するために、フレーム12には、変形を阻止するための変形阻止部57が設けられている。
図1及び図3に示すように、変形阻止部57は、ラッチベース15のベースプレート13側の端に位置するように、ラッチベース15の後部に形成されている。変形阻止部57は、ベースプレート13に向けて屈曲した第1部分57aと、この第1部分57aに対して屈曲した第2部分57bとを備える。第2部分57bは、ベースプレート13に対して直交する向きに延び、板状のベースプレート13の下端を覆っている。第2部分57bとベースプレート13の下端とは、ベースプレート13へのラッチベース15の組み付けを阻害しない範囲で、可能な限り近づけて配置されている。
次に、ドアラッチ装置10の動作について説明する。
車体1に対してバックドア4が閉じられた状態では、図7Bに示すように、フォーク22はフルラッチ位置に回転し、クローレバー26は係止位置に回転してフォーク22を係止している。また、フォーク22の保持溝22aはストライカ2を保持し、ストライカ2が挿通溝14aから離脱不可能になっている。
(電動開閉機構による開駆動)
ラッチ状態でバックドア4の開スイッチが操作されると、図7Aに示すように、電動モータ35が正転されることで、出力ギア36が時計回りに回転し、セクタギア41が反時計回りに開駆動される。これにより、図8Aに示すように、セクタギア41の第1ピン45が開操作受部48の傾斜部48cに当接する。図8Bに示すように、この状態では、クローレバー26は係止位置から未だ回転せず、係止部27aにフルラッチ段部22bが係止された状態を維持している。
セクタギア41の回転が進むと、第1ピン45が傾斜部48cを押圧することで、クローレバー26を反時計回りに回転させる。図9Aに示すように、第1ピン45が傾斜部48cの下端に達する位置までセクタギア41が回転すると、第2ピン46が傾斜部48cに当接する。この状態では、図9Bに示すように、非係止位置に向けたクローレバー26の回転は進んでいるが、係止部27aとフォーク22の係止は未だ解除されない。
セクタギア41の回転が更に進むと、第2ピン46が傾斜部48cを押圧することで、クローレバー26を反時計回りに回転させる。図10Aに示すように、セクタギア41の回転により第2ピン46が傾斜部48cの下端に近づくと、図10Bに示すように、クローレバー26とフォーク22の係止が解除される。これにより、フォーク22は、スプリング24の付勢力によってオープン位置へ回転可能になる。
図11Aに示すように、第2ピン46が傾斜部48cの下端に位置するまでセクタギア41が回転すると、電動モータ35の正転が停止される。この状態では、図11Bに示すように、クローレバー26は、スプリング30の付勢力に抗して非係止位置まで回転し、フォーク22は、スプリング24の付勢力によってオープン位置へ回転する。これにより、ストライカ2は、フォーク22の保持溝22aから離脱する。
その後、フォークスイッチ25によってフォーク22がオープン位置まで移動したことを検出すると、電動モータ35が逆転されることで、出力ギア36が反時計回りに回転し、セクタギア41が時計回り回転する。これにより、第1ピン45と第2ピン46による傾斜部48cの押圧が解除されることで、図12Bに示すように、クローレバー26は、スプリング30の付勢力によって非係止位置から係止位置に回転する。図12Aに示すように、セクタギア41が中立位置まで回転すると、干渉部材43がスイッチ39をオンすることで、電動モータ35の逆転が停止される。
電動モータ35の開駆動は、駆動開始から所定時間が経過するまで正転され、所定時間経過すると逆転されるように構成してもよい。この所定時間は、中立位置から第2ピン46が傾斜部48cの下端に達するまでの長さに、予め設定することが好ましい。また、スイッチ21の検出結果に基づいて、電動モータ35の正転と逆転を切り換えてもよい。また、電動モータ35の逆転は、スイッチ39によるセクタギア41の中立位置の検出の代わりに、時間によって制御してもよい。
このように、ドアラッチ装置10では、クローレバー26とセクタギア41を異なる面に立体的に配置しているため、フォーク22とクローレバー26の配置面を省スペース化でき、装置全体を小型化できる。また、セクタギア41の操作部44は、クローレバー26の開操作受部48を直接操作するため、オープンレバー54の開操作部54cを、開操作受部48と操作部44との間に配置する必要はない。よって、クローレバー26とセクタギア41の間に余計なスペースを確保する必要がないため、部品を集約して配置することができ、この点でも装置全体を小型化できる。
(手動開放機構による開駆動)
図2に示すように、ラッチ状態でオープンレバー54のハンドル部54bが時計回りに回転されると、オープンレバー54の開操作部54cは、クローレバー26の当接部48dに当接し、当接部48dを図2において左向きに押圧する。これにより、クローレバー26は、係止位置から非係止位置に回転し、フォーク22の係止が解除される。よって、フォーク22は、スプリング24の付勢力によってオープン位置へ回転する。
ドアハンドルの操作が止められると、スプリング55の付勢力によって、オープンレバー54が操作位置から非操作位置へ回転する。すると、開操作部54cによる当接部48dの押圧が解除されるため、スプリング30の付勢力によって、クローレバー26が非係止位置から係止位置へ回転する。
このように、ドアラッチ装置10では、バッテリの電力不足等の救急時に、オープンレバー54を直接操作することで、ラッチ機構20を開作動できる。また、オープンレバー54は救急時しか使用されないため、機械的強度を低くしても、破損等の不具合が生じることはない。よって、オープンレバー54には焼付け等の熱処理が不要であるため、製造コストを削減できる。
(電動開閉機構による閉駆動)
図12A及び図12Bに示すように、開状態のバックドア4を閉操作すると、オープン位置に回転したフォーク22の保持溝22aに、ストライカ2が相対的に進入する。そして、バックドア4の回転によるストライカ2の押圧によって、フォーク22がオープン位置からフルラッチ位置に向けて回転する。フォーク22がオープン位置からハーフラッチ位置に回転すると、ハーフラッチ段部22cをクローレバー26の係止部27aで係止する。この際、フォーク22がハーフラッチ位置まで移動したことをフォークスイッチ25が検出する。これにより電動モータ35の逆転が開始される。
電動モータ35の逆転により出力ギア36は反時計回りに回転し、セクタギア41が時計回りに閉駆動される。これにより、セクタギア41の第1ピン45がフォーク22の閉操作受部50に当接する。セクタギア41の回転が進むと、第1ピン45が閉操作受部50を押圧することで、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置に向けて、スプリング24の付勢力に抗してフォーク22を回転させる。
フォーク22がフルラッチ位置まで回転すると、フルラッチ段部22bをクローレバー26の係止部27aで係止する。その後、フォーク22がフルラッチ位置まで移動したことをフォークスイッチ25が検出し、かつクローレバー26が係止位置に移動してスイッチ21がオフになると、電動モータ35が正転されることで、出力ギア36が時計回りに回転し、セクタギア41が反時計回り回転する。また、セクタギア41が中立位置まで回転すると、干渉部材43がスイッチ39をオンし、電動モータ35の正転が停止される。
なお、電動モータ35の閉駆動は、駆動開始から所定時間が経過するまで逆転され、所定時間経過すると正転されるように構成してもよい。この所定時間は、第1ピン45が閉操作受部50を押圧することで、フォーク22がハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回転するまでの長さに、予め設定することが好ましい。また、スイッチ21の検出結果に基づいて、電動モータ35の逆転と正転を切り換えてもよい。また、電動モータ35の正転は、スイッチ39による中立位置の検出の代わりに、時間によって制御してもよい。
以上のように、本実施形態のドアラッチ装置10では、電動開閉機構32又は手動開放機構52によって、ラッチ機構20を開作動できる。また、電動開閉機構32によって、ラッチ機構20を閉作動できる。そして、クローレバー26とセクタギア41は、異なる面に立体的に配置され、セクタギア41によってクローレバー26を直接操作するため、各構成部品を集約して配置でき、装置全体を確実に小型化できる。
なお、本発明のドアラッチ装置10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、クローレバー26に形成する開操作受部48の傾斜部48cは、曲面を備えない平坦面状としてもよい。また、クローレバー26の腕部27bには、傾斜部27cを設けなくてもよい。また、開操作受部48は、金属製のレバー本体27に一体成形してもよい。
セクタギア41の操作部44は、第1ピン45と第2ピン46とで構成したが、これらを一体化した径方向に長い1個の部材によって構成してもよいし、3個以上のピンによって構成してもよい。
アクチュエータ34、操作部44を含むセクタギア41、開操作受部48、及び閉操作受部50の配置は、必要に応じて変更が可能であり、フォーク22、及びクローレバー26の配置も必要に応じて変更が可能である。勿論、フレーム12を構成する部品も、必要に応じて変更が可能である。
1 車体
2 ストライカ
4 バックドア
5 アウターパネル
6 先端パネル
7 インナーパネル
10 ドアラッチ装置
12 フレーム
13 ベースプレート
13a ブラケット
13b 貫通部
13c 貫通孔
13d 取付孔
14 フェンスブロック
14a 挿通溝
15 ラッチベース
15a ブラケット
15b カバー部
15c 開口
16 ラッチカバー
16a ブラケット
20 ラッチ機構
21 スイッチ
22 フォーク
22a 保持溝
22b フルラッチ段部
22c ハーフラッチ段部
23 回転軸
24 スプリング
25 フォークスイッチ
26 クローレバー
27 レバー本体
27a 係止部
27b 腕部
27c 傾斜部
27d 係止段部
28 被覆材
29 回転軸(第1回転軸)
30 スプリング
32 電動開閉機構
34 アクチュエータ
35 電動モータ
36 出力ギア
37 電線
38 コネクタ
39 スイッチ
41 セクタギア(回転部材)
41a 歯
42 回転軸(第2回転軸)
43 干渉部材
44 操作部
45 第1ピン
46 第2ピン
48 開操作受部(操作受部)
48a 装着穴
48b 係止部
48c 傾斜部
48d 当接部
48e 連結部
50 閉操作受部
50a 固定部
52 手動開放機構
54 オープンレバー
54a 軸部
54b ハンドル部
54c 開操作部
55 スプリング
57 変形阻止部
57a 第1部分
57b 第2部分

Claims (9)

  1. ストライカを離脱不可能に保持する保持位置と、前記ストライカを離脱可能な開放位置とに、回転可能なフォークと、
    前記フォークを前記保持位置に係止可能な係止位置と、前記フォークとの係止が解除されて前記フォークの前記開放位置への回転を許容する非係止位置とに、第1回転軸を中心として回転可能なクローレバーと、
    前記第1回転軸に対して交差する第2回転軸を有する回転部材と
    を備え、
    前記回転部材は、前記クローレバー側へ突出する操作部を有し、
    前記クローレバーは、前記操作部の操作を受ける操作受部を有し、
    前記回転部材は、前記操作部が前記操作受部から離反した第1位置から、前記操作部が前記操作受部に当接する第2位置に向けて、前記第2回転軸を中心として回転可能で、
    前記操作受部は、前記第1回転軸を中心として前記クローレバーが前記係止位置から前記非係止位置へ回転する向きの反対側に向けて、前記第1位置の前記回転部材の前記操作部から離れる向きに傾斜し、前記第2位置に回転した前記回転部材の前記操作部が当接する傾斜部を含み、
    前記回転部材が前記第1位置から前記第2位置を越えて回転されることで、前記操作部で前記操作受部の前記傾斜部を押圧して、前記クローレバーを前記非係止位置へ回転させる、ドアラッチ装置。
  2. 前記傾斜部は、前記操作部が延びる方向に沿って前記操作部に向けて突出する曲面を有する、請求項1に記載のドアラッチ装置。
  3. 前記クローレバーは、前記操作部に向けて突出する腕部を有し、前記腕部の先端に前記操作受部が設けられている、請求項1又は2に記載のドアラッチ装置。
  4. 前記クローレバーは、前記腕部を含む金属製のレバー本体を有し、
    前記操作受部は、前記腕部に配置された樹脂部品である、請求項3に記載のドアラッチ装置。
  5. 前記操作受部は、手動で操作可能なオープンレバーが当接する当接部を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のドアラッチ装置。
  6. 前記操作部は、第1ピンと、第1ピンに対して前記第2回転軸から離れる向きに間隔をあけて設けた第2ピンとを備える、請求項1から5のいずれか1項に記載のドアラッチ装置。
  7. 前記回転部材を正対する方向から見て、前記回転部材の前記第2回転軸と前記クローレバーの前記操作受部とは、同じ高さに配置されている、請求項1から6のいずれか1項に記載のドアラッチ装置。
  8. 前記回転部材を回転可能に配置するベースプレートと、
    前記フォークと前記クローレバーを回転可能に配置し、前記ベースプレートに対して交差するように配置されたラッチベースと
    を備え、
    前記ラッチベースの前記ベースプレート側の端に、前記ベースプレートの変形を阻止する変形阻止部を備える、請求項1から7のいずれか1項に記載のドアラッチ装置。
  9. 前記回転部材は、前記第1位置から前記第2位置に向けた第1の向きと、前記第1位置から前記第2位置とは反対側に向けた第2の向きとに回転され、
    前記フォークは、前記回転部材が前記第2の向きに回転されることで前記操作部が当接し、前記フォークを前記開放位置側から前記保持位置へ回転させる操作受部を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載のドアラッチ装置。
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