JP2019077419A - 電動倍力装置 - Google Patents

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力弥 吉津
憲久 深山
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憲久 深山
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Abstract

【課題】構造を簡素化して、コスト増を抑える電動倍力装置を提供する。【解決手段】本電動倍力装置1は、ブレーキペダル40の操作によってギヤハウジング41内を移動する入力ロッド50及び入力ラック51の移動量を検出する移動量検出手段53を有し、該移動量検出手段53は、入力ロッド50及び入力ラック51の移動に伴って回転する、第1磁石部材141を備えた第1回転部材131と、該第1回転部材131の回転角度を検出する第1磁気検出素子134と、を備えている。これにより、第1磁石部材141及び第1磁気検出素子134を、ギヤハウジング41の外方に配置することができるので、構造を簡素化することができ、コスト増を抑えることができる。【選択図】図7

Description

本発明は、自動車等の車両のブレーキ装置に組み込まれ、電動モータを利用して、マスタシリンダにブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置に関するものである。
従来の電動倍力装置として、例えば、特許文献1に記載されている電動倍力装置は、ハウジングと、ブレーキペダルに連結されて前記ハウジング内に延び、磁性体が装着される入力部材と、前記ハウジングに設けられる電動モータと、該電動モータの作動により、マスタシリンダのピストンを推進するアシスト機構と、前記ハウジングに対する前記入力部材の移動位置を検出すべく、前記磁性体からの磁束密度を検出する磁気センサを有するストローク検出装置と、該ストローク検出装置の磁気センサからの出力値により、前記電動モータを作動させて、前記アシスト機構により前記マスタシリンダに液圧を発生させるための制御手段と、を備えている。
特開2016−193636号公報
しかしながら、上述した特許文献1に係る電動倍力装置では、軸方向に移動する入力部材に磁性体を装着して、磁気センサを有するストローク検出装置をハウジング内に配置しているために、構造が複雑化しコスト増が懸念される。
そして、本発明は、構造を簡素化して、コスト増を抑える電動倍力装置を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明の電動倍力装置は、ブレーキペダルの操作によってハウジング内を移動する入力部材の移動量を検出する移動量検出手段を有し、該移動量検出手段の検出値に基づいて駆動される電動モータの推力を出力部材に伝達して、該出力部材によりマスタシリンダのピストンを移動させる電動倍力装置であって、
前記移動量検出手段は、前記入力部材の移動に伴って回転する第1回転部材と、該第1回転部材の回転角度を検出する第1検出素子と、を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る電動倍力装置では、構造を簡素化することができ、ひいては、コスト増を抑制することができる。
本実施形態に係る電動倍力装置の斜視図である。 本実施形態に係る電動倍力装置の斜視図である。 本実施形態に係る電動倍力装置であって、ギヤハウジングや制御基板等の図示を省略した斜視図である。 本実施形態に係る電動倍力装置であって、移動量検出手段の分解斜視図を含む斜視図である。 本実施形態に係る電動倍力装置の模式的な断面図であり、ギヤハウジングの一部だけが図示されている。 本実施形態の電動倍力装置の分解斜視図である。 図5のB−B線に沿う断面図である。 本実施形態に係る電動倍力装置の移動量検出手段の分解斜視図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。
以下に、本実施形態に係る電動倍力装置1を図1〜図9に基づいて詳しく説明する。図1に示すように、本実施形態に係る電動倍力装置1は、タンデム型のマスタシリンダ2を連結した構造を有している。以下の説明では、特に、図5において、マスタシリンダ2側を前側として、ブレーキペダル40側を後側として説明する。
まず、マスタシリンダ2を図5に基づいて詳細に説明する。
マスタシリンダ2は、その後部が、本電動倍力装置1のギヤハウジング41の前壁部でその下部に設けられた第3開口部46(図6参照)に挿通されて連結される。当該マスタシリンダ2の上部には、マスタシリンダ2にブレーキ液を供給するリザーバ3が取り付けられている。マスタシリンダ2には、有底のシリンダボア4が形成されている。このシリンダボア4の開口部側にプライマリピストン7が配置される。プライマリピストン7の前部は、マスタシリンダ2のシリンダボア4内に配置される。プライマリピストン7の後部は、シリンダボア4からギヤハウジング41の第3開口部46(図6参照)を経由して該ギヤハウジング41内に延びている。
プライマリピストン7の前部及び後部は、それぞれカップ状に形成され、全体として断面H字状に形成される。プライマリピストン7の軸方向略中央に設けられた中間壁10の後面に球状凹部11が形成される。該球状凹部11に、後述する電動倍力装置1の出力ロッド108の球状面110が当接される。シリンダボア4の底部側には、カップ状のセカンダリピストン8が配置されている。そして、マスタシリンダ2のシリンダボア4内には、プライマリピストン7とセカンダリピストン8との間にプライマリ室13が形成され、シリンダボア4の底部とセカンダリピストン8との間にセカンダリ室14が形成される。
マスタシリンダ2のプライマリ室13及びセカンダリ室14は、それぞれ、マスタシリンダ2の2個の液圧ポート16、16(図1参照)から2系統のアクチュエーション管路(図示略)を介して液圧制御ユニット(図示略)に連通されている。該液圧制御ユニットは、4系統のファンデーション管路(図示略)を介して各車輪のホイールシリンダ(図示略)にそれぞれ連通されている。そして、マスタシリンダ2、または、液圧制御ユニットによって発生されるブレーキ液の液圧を各車輪のホイールシリンダに供給して制動力を発生させている。
マスタシリンダ2には、プライマリ室13及びセカンダリ室14をそれぞれリザーバ3に接続するためのリザーバポート18、19が設けられている。シリンダボア4の内周面には、シリンダボア4内をプライマリ室13及びセカンダリ室14に区画するために、プライマリピストン7及びセカンダリピストン8に当接する環状のピストンシール20、21、22、23が軸方向に沿って所定間隔を置いて配置されている。ピストンシール20、21は、軸方向に沿って一方のリザーバポート18(後側)を挟んで配置されている。プライマリピストン7が図5に示す非制動位置にあるとき、プライマリ室13は、プライマリピストン7の側壁に設けられたピストンポート25を介してリザーバポート18に連通する。そして、プライマリピストン7が非制動位置から前進してピストンポート25が一方のピストンシール21(前側)に達したとき、プライマリ室13がピストンシール21によってリザーバポート18から遮断されて液圧が発生する。
同様に、残りの2つのピストンシール22、23は、軸方向に沿って他方のリザーバポート19(前側)を挟んで配置されている。セカンダリピストン8が図5に示す非制動位置にあるとき、セカンダリ室14は、セカンダリピストン8の側壁に設けられたピストンポート26を介してリザーバポート19に連通している。そして、セカンダリピストン8が非制動位置から前進してピストンポート26が一方のピストンシール23(前側)に達したとき、セカンダリ室14がピストンシール23によってリザーバポート19から遮断されて液圧が発生する。
プライマリピストン7とセカンダリピストン8との間には、圧縮コイルバネ28が介装されている。圧縮コイルバネ28により、プライマリピストン7とセカンダリピストン8とを互いに離間する方向に付勢する。圧縮コイルバネ28の内部には、一定範囲で伸縮自在の伸縮部材29が配置されている。該伸縮部材29は、プライマリピストン7の中間壁10に当接されるリテーナガイド30と、セカンダリピストン8に前端が当接され、該リテーナガイド30内を軸方向に移動可能なリテーナロッド31と、からなる。
シリンダボア4の底部とセカンダリピストン8との間には、圧縮コイルバネ71が介装されている。圧縮コイルバネ71により、シリンダボア4の底部とセカンダリピストン8とを互いに離間する方向に付勢する。圧縮コイルバネ71の内部にも、一定範囲で伸縮自在の伸縮部材72が配置されている。該伸縮部材72は、シリンダボア4の底部に前端が当接されるリテーナガイド73と、セカンダリピストン8に後端が当接され、該リテーナガイド73内を軸方向に移動可能なリテーナロッド74と、からなる。
次に、上述したマスタシリンダ2が連結される、本実施形態に係る電動倍力装置1を図1〜図9に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る電動倍力装置1は、図5〜図7に示すように、ブレーキペダル40の操作に伴って軸方向に沿って移動する入力ロッド50と、該入力ロッド50に連結される入力ラック51と、これら入力ロッド50及び入力ラック51の移動量を検出する移動量検出手段53と、該入力ラック51の直動に伴って回転する入力ピニオン55と、該入力ロッド50及び入力ラック51の直動に応じて駆動される電動モータ67と、入力ピニオン55からの回転及び電動モータ67からの回転が伝達されて、同方向に回転する出力ピニオン83と、該出力ピニオン83の回転に伴って直動する出力ラック105と、該出力ラック105に連結され、マスタシリンダ2のプライマリピストン7を押圧する出力ロッド108と、入力ロッド50を含む入力ラック51、入力ピニオン55、出力ピニオン83及び出力ロッド108を含む出力ラック105等を収容するギヤハウジング41と、を備えている。
ギヤハウジング41内には、入力ピニオン55、入力ラック51、出力ピニオン83及び出力ラック105等の構成部材が収容されている。図6から解るように、ギヤハウジング41の後面でその上部に後方に向かって円筒部42が一体的に突設されている。該円筒部42はギヤハウジング41内と連通している。ギヤハウジング41の上壁部には、その略全域に上下方向に貫通する略円形状の第1開口部43が形成される。該第1開口部43を通じて、電動モータ67からの回転軸69を含む入力ピニオン55及び出力ピニオン83等がギヤハウジング41内に収容される。ギヤハウジング41の上壁面でこの第1開口部43の周りに、電動モータ67を収容するモータハウジング71が連結される。ギヤハウジング41の前壁部でその上部には、前後方向に貫通する略円形状の第2開口部44が形成される。該第2開口部44を通じて、入力ロッド50及び入力ラック51がギヤハウジング41内に収容される。カバー45により第2開口部44は閉塞される。
ギヤハウジング41の前壁部でその下部には、前後方向に貫通する第3開口部46が形成される。該第3開口部46を通じて、出力ロッド108及び出力ラック105がギヤハウジング41内に収容される。また、この第3開口部46を通じて、マスタシリンダ2のプライマリピストン7の後部がギヤハウジング41内に配置され、該第3開口部46にマスタシリンダ2の後部が挿入されてボルト固定される。ギヤハウジング41の内部でその底面には、後述する出力ピニオン83の出力ピニオン部85を、ニードルベアリング73Cを介して支持する支持ロッド49が上方に向かって突設されている。
図1及び図2も参照して、ギヤハウジング41の後面には、取付プレート112が複数の取付ボルト114(本実施形態では3本)により固定される。取付プレート112は略矩形状に形成される。取付プレート112には、その略中央部に略円形状の開口部113が貫通される。取付プレート112は、その開口部113にギヤハウジング41の円筒部42が挿通された状態で、ギヤハウジング41に固定される。取付プレート112の四隅には、複数のスタッドボルト115が貫通するように取り付けられている。そして、本電動倍力装置1は、ギヤハウジング41の円筒部42から延びる入力ロッド50を、車両のエンジンルームと車室との隔壁であるダッシュパネル(図示略)から車室内に突出させた状態で、エンジンルーム内に配置されて、複数のスタッドボルト115を用いてダッシュパネルに固定される。
図5及び図6に示すように、入力ロッド50は、マスタシリンダ2の軸方向と同方向に延びる。入力ロッド50は、マスタシリンダ2とは別軸であって、マスタシリンダ2の上方に配置されている。入力ロッド50は、ギヤハウジング41の円筒部42内に挿通される。入力ロッド50は、ギヤハウジング41内に軸方向に沿って移動自在に支持される。入力ロッド50の後端部にはクレビス60が接続される。入力ロッド50は、クレビス60を介してブレーキペダル40に連結される。これにより、ブレーキペダル40が操作されることで、入力ロッド50は、軸方向に沿って直動するようになる。入力ロッド50には、該入力ロッド50を初期位置に向かって付勢する戻り圧縮コイルバネ(図示略)が連結されている。入力ロッド50の前端部がギヤハウジング41内に配置される。入力ロッド50の前端部には一体的に入力ラック51が連結される。
入力ラック51は、その後端部に入力ロッド50の前端部が一体的に連結された状態で、ギヤハウジング41の第2開口部44を通じて該ギヤハウジング41内に収容される。入力ラック51は、ギヤハウジング41内に入力ロッド50の軸方向に沿って移動自在に支持される。入力ラック51は、入力ロッド50の軸方向に沿って長いブロック状に形成される。入力ラック51は、入力ピニオン55側の一面が鉛直面に形成され、その反対側の他面が外方に突設される凸状彎曲面(図3も参照)に形成される。入力ラック51の一面に入力ピニオン55が噛み合うラックギヤ部52Aが入力ロッド50の軸方向に沿って形成される。入力ラック51を含む入力ロッド50が入力部材に相当する。
移動量検出手段53は、図7及び図8に示すように、図3及び図4も適宜参照して、ブレーキペダル40の操作に伴う入力ラック51及び入力ロッド50の移動量を検出するものである。移動量検出手段53は、入力ラック51及び入力ロッド50の移動に伴って回転する第1回転部材131と、該第1回転部材131の回転角度を検出する第1磁気検出素子134と、第1回転部材131からの回転が伝達される第2回転部材132と、該第2回転部材132の回転角度を検出する第2磁気検出素子135と、を備えている。第1回転部材131は、第1円板状部138と、第1円板状部138から同心状に一体的に軸方向に延び、第1円板状部138より小径の第1多段シャフト部139と、該第1多段シャフト部139から同心状に一体的に軸方向に延び、第1多段シャフト部139より小径のピニオンギヤ部140と、第1円板状部138の表面に組み込まれる円板状の第1磁石部材141と、を備えている。第1回転部材131の第1円板状部138の外周面に第1ギヤ部142が形成される。
第2回転部材132は、第2円板状部146と、第2円板状部146から同心状に一体的に軸方向に延び、第2円板状部146より小径の第2シャフト部147と、第2円板状部146の表面に組み込まれる円板状の第2磁石部材148と、を備えている。第2回転部材132の第2円板状部146の外周面に第2ギヤ部149が形成される。そして、第1回転部材131の第1円板状部138の第1ギヤ部142と、第2回転部材132の第2円板状部146の第2ギヤ部149とが噛み合っており、第1回転部材131の回転が第2回転部材132に伝達される。第1回転部材131の第1円板状部138の外径は、第2回転部材132の第2円板状部146の外径よりも大径である。また、第1回転部材131の第1磁石部材141の外径は、第2回転部材132の第2磁石部材148の外径と同じである。
これら第1及び第2回転部材131、132は、ケーシング154内に収容されている。ケーシング154は、底壁部156と、該底壁部156の周縁から立設される側壁部157とから構成される。ケーシング154の底壁部156には、第1回転部材131に対応する第1支持凹部159及び第1支持孔160が形成される。第1支持孔160は第1支持凹部159の底部に形成される。ケーシング154の底壁部156には、第2回転部材132に対応する第2支持凹部162が形成されている。ケーシング154の第1支持孔160及び第1支持凹部159の内壁面に、第1回転部材131の第1多段シャフト部139が回転自在に支持される。これにより、第1回転部材131の、第1磁石部材141を含む第1円板状部138がケーシング154内に収容され、第1回転部材131のピニオンギヤ部140がケーシング154の底壁部156から突出されて、第1回転部材131がケーシング154に回転自在に支持される。一方、ケーシング154の第2支持凹部162の内壁面に、第2回転部材132の第2シャフト部147が回転自在に支持される。これにより、第2回転部材132の、第2磁石部材148を含む第2円板状部146がケーシング154内に収容されて、第2回転部材132がケーシング154に回転自在に支持される。
ケーシング154はカバー部材164により閉塞される。該カバー部材164には、第1回転部材131と対向する位置に第1開口部166が形成され、第2回転部材132と対向する位置に第2開口部167が形成される。第1開口部166の内径は、第1回転部材131の第1磁石部材141の外径よりも若干大径である。一方、第2開口部167の内径は、第2回転部材132の第2磁石部材148の外径よりも若干大径である。そして、ケーシング154が、カバー部材164により閉塞されると、第1及び第2回転部材131、132がその軸方向への移動が規制される。第1回転部材131の第1磁石部材141は、カバー部材164の第1開口部166を介して外部に露出される。第2回転部材132の第2磁石部材148は、カバー部材164の第2開口部167を介して外部に露出される。
入力ラック51の他面には、ラックギヤ部52Bが長手方向に沿って一体的に設けられている。図4も参照して、ギヤハウジング41において、入力ラック51の他面と対向する適宜部位の外壁面には収容凹部47が形成される。言い換えれば、ギヤハウジング41で、本電動倍力装置1の前後方向に対する一側壁の外壁面に収容凹部47が形成される。該収容凹部47の底壁部に適宜位置に貫通孔48が形成される。この収容凹部47に、第1及び第2回転部材131、132を収容したケーシング154が収容される。すると、ケーシング154の底壁部156から突出された第1回転部材131のピニオンギヤ部140が、収容凹部47の貫通孔48を挿通してギヤハウジング41内に配置されて、入力ラック51のラックギヤ部52Bに噛み合う。また、第1及び第2回転部材131、132の第1及び第2磁石部材141、148が、ギヤハウジング41の外方に配置される。そして、ブレーキペダル40の操作に伴って入力ロッド50及び入力ラック51が軸方向に沿って移動すると、入力ラック51のラックギヤ部52Bと第1回転部材131のピニオンギヤ部140との噛み合いにより、第1回転部材131が回転すると共に、第1円板状部138の第1ギヤ部142と第2円板状部146の第2ギヤ部149との噛み合いにより、第2回転部材132が回転する。
また、電動モータ67(モータハウジング71)の側方からギヤハウジング41の一側壁の外壁面を覆うように制御基板118が配置されている。該制御基板118は、一対のケース120A、120B内に収容されている。なお、一方のケース120Aの底壁部には、カバー部材164を含むケーシング154を受け入れる開口部121が形成される。制御基板118の一面において、ケーシング154内の、第1回転部材131の第1磁石部材141と対向する位置に第1磁気検出素子134が配置され、第2回転部材132の第2磁石部材148と対向する位置に第2磁気検出素子135が配置される。これら第1及び第2磁気検出素子134、135は、第1及び第2磁石部材141、148から発生する磁界の変化をそれぞれ検出するものである。制御基板118の一面に配置された第1及び第2磁気検出素子134、135は、当然ながら、ギヤハウジング41の外方に配置される。
そして、入力ロッド50及び入力ラック51が軸方向に移動する際、第1回転部材131が回転すると共に第2回転部材132が回転して、第1回転部材131の第1磁石部材141からの磁束の変化を第1磁気検出素子134により検出すると共に、第2回転部材132の第2磁石部材148からの磁束の変化を第2磁気検出素子135により検出する。その後、これら第1及び第2磁気検出素子134、135の検出結果に基づいて、制御基板118により、第1及び第2回転部材131、132の回転角度をそれぞれ検出して、これら第1及び第2回転部材131、132の回転角度に基づいて、入力ロッド50及び入力ラック51の移動量を演算して検出している。
図5及び図6に示すように、入力ピニオン55は、入力ラック51のラックギヤ部52Aに噛み合っており、入力ロッド50及び入力ラック51の直動に伴って回転するものである。入力ピニオン55は、ギヤハウジング41の第1開口部43を通じて、該ギヤハウジング41内に収容される。入力ピニオン55はギヤハウジング41内に回転自在に支持される。入力ピニオン55は円筒状に形成される。入力ピニオン55の軸方向と、入力ロッド50の軸方向とは直交している。入力ピニオン55は、入力ピニオン部57と、該入力ピニオン部57から下方に一体的に形成される入力結合部58と、を備えている。入力ピニオン部57が、入力ラック51のラックギヤ部52Aに噛み合っている。入力結合部58の外周面に相対回転不能に入力フランジ62が一体的に連結されている。
入力フランジ62は、入力ピニオン55の入力ピニオン部57よりも大径に形成される円環状の入力側フランジ部64と、該入力側フランジ部64の下端でその周方向の一部から下方に向かって垂設される入力側押圧部65と、を備えている。入力フランジ62は、その入力側フランジ部64の内周面が入力ピニオン55の入力結合部58の外周面に例えばスプライン結合されて、入力ピニオン55に対して相対回転不能に連結される。入力側フランジ部64の外径は、後述する出力ピニオン83の出力回転部84における外側円筒部88の内径に略一致する。
図9も参照して、入力側押圧部65は、所定厚みを有する円弧状に形成される。入力側押圧部65は、その外周面が入力側フランジ部64の外周面から連続する円弧状に形成されて、後述する出力ピニオン83の出力回転部84における外側円筒部88の内周面に当接するように形成される。入力側押圧部65は、その周方向の長さが、後述する出力ピニオン83の出力回転部84における受け部91と規制突起部92との間の周方向の距離よりも小さく形成される。入力側押圧部65は、その厚みが、後述する出力ピニオン83の出力回転部84における規制突起部92の突設量と略同じになるように形成される。入力側押圧部65の周方向両端面のうち、後述する出力ピニオン83の出力回転部84における受け部91側の端面が入力面66として作用する。
電動モータ67は、入力ロッド50及び入力ラック51の直動に伴って、制御基板118からの指令により駆動されるものである。電動モータ67は、ギヤハウジング41の上方で、マスタシリンダ2の軸方向に沿って、リザーバ3と並んで配置されている。言い換えれば、電動モータ67は、リザーバ3の後方に位置している。電動モータ67は、天面部を有する円筒状のモータハウジング71内に収容されている。該モータハウジング71の下端面が、ギヤハウジング41の第1開口部43周りの上端面に連結される。電動モータ67の出力軸68には、ローラ減速機、いわゆる同軸減速機70が連結されている。該同軸減速機70から回転軸69が延設される。該回転軸69は、ギヤハウジング41の第1開口部43を通じて、該ギヤハウジング41内に配置される。回転軸69の軸方向は、マスタシリンダ2及び入力ロッド50の軸方向と直交している。回転軸69は、ギヤハウジング41内の入力ピニオン55内にニードルベアリング73Aを介して相対回転自在に挿通されている。回転軸69の外周面には、入力ピニオン55から下方の位置に相対回転不能にアシストフランジ75が連結されている。回転軸69の先端は、後述する出力ピニオン83の出力回転部84の内側円筒部87の内部にニードルベアリング73Bを介して相対回転自在に支持されている。
アシストフランジ75は、入力フランジ62の入力側フランジ部64よりも小径の円環状に形成されるアシスト側フランジ部78と、該アシスト側フランジ部78の下端でその周方向の一部から下方に向かって垂設されるアシスト側押圧部79と、を備えている。アシストフランジ75は、そのアシスト側フランジ部78の内周面が、回転軸69の、入力ピニオン55から下方に突出された部位の外周面に例えばスプライン結合されて、回転軸69に対して相対回転不能に連結される。図9も参照して、アシスト側押圧部79は、所定厚みを有する円弧状に形成される。
アシスト側押圧部79は、その外周面がアシスト側フランジ部78の外周面から連続する円弧状に形成されて、入力フランジ62の入力側押圧部65の内周面に当接するように形成される。アシスト側押圧部79の内周面は、後述する出力ピニオン83の出力回転部84における内側円筒部87の外周面に当接する円弧状に形成される。アシスト側押圧部79は、その周方向両端面が入力フランジ62の入力側押圧部65の周方向両端面に一致する周方向長さに形成される。アシスト側押圧部79は、その厚みが、後述する出力ピニオン83の出力回転部84における、規制突起部92と内側円筒部87の外周面との間を通過できるように形成される。アシスト側押圧部79の周方向両端面のうち、後述する出力ピニオン83の出力回転部84における受け部91側の端面がアシスト面81として作用する。
ギヤハウジング41内には、入力ピニオン55からの回転及び電動モータ67からの回転が伝達されて回転する出力ピニオン83が収容されている。出力ピニオン83は、ギヤハウジング41の第2開口部44を通じて、該ギヤハウジング41内に配置される。出力ピニオン83は、ギヤハウジング41内に回転自在に支持される。出力ピニオン83は、ギヤハウジング41にボールベアリング86を介して回転自在に支持される有底複筒状の出力回転部84と、該出力回転部84の底面に一体的に同心状に連結される円筒状の出力ピニオン部85と、を備えている。
出力回転部84は出力ピニオン部85よりも大径に形成される。図9も参照して、出力回転部84は、内側円筒部87と、該内側円筒部87の外方に間隔を置いて同心状に配置される外側円筒部88と、内側円筒部87及び外側円筒部88の下端開口を塞ぐ円板状底部89と、を備えている。内側円筒部87と外側円筒部88との間に環状空間90が形成される。当該環状空間90を2つの室に区画する受け部91が、内側円筒部87と外側円筒部88との間に架設される。図9において受け部91から時計周り方向に向かって所定距離に離れた位置に規制突起部92が形成される。該規制突起部92は、外側円筒部88の内壁面から環状空間90に向かって突設される。受け部91において、規制突起部92側の面が受け面93として作用する。
出力回転部84において、規制突起部92の径方向に沿う先端部と、内側円筒部87の外周面との間には、アシストフランジ75のアシスト側押圧部79が通過できる程度の隙間が設けられている。出力ピニオン83の出力回転部84における、受け部91と規制突起部92との間に、入力フランジ62の入力側押圧部65とアシストフランジ75のアシスト側押圧部79とが径方向にて接触しつつ配置されている。入力フランジ62の入力側押圧部65が出力回転部84の外側円筒部88側に配置され、アシストフランジ75のアシスト側押圧部79が出力回転部84の内側円筒部87側に配置される。これら入力側押圧部65及びアシスト側押圧部79と、出力回転部84の受け部91との間にリアクションプレート98が配置される。詳しくは、出力回転部84における受け部91の受け面93略全域にリアクションプレート98が当接されるように配置される。
このリアクションプレート98の規制突起部92側の面略全域に、入力フランジ62の入力側押圧部65の入力面66と、アシストフランジ75のアシスト側押圧部79のアシスト面81とがそれぞれ当接される。リアクションプレート98は、ゴム等の弾性体で構成される。当該リアクションプレート98は略矩形板状に形成される。リアクションプレート98は、内側円筒部87から外側円筒部88に向かってその厚みが次第に厚く形成される。
なお、出力ピニオン83の出力回転部84において、受け部91と規制突起部92との間の周方向の距離は、入力ピニオン55の入力側押圧部65の周方向の長さに、リアクションプレート98の、入力側押圧部65が当接する部位の厚みを加えた長さより若干大きく設定される。そして、入力ピニオン55の入力側押圧部65の入力面66をリアクションプレート98に当接するように配置した際、規制突起部92と、入力側押圧部65の受け面93とは反対側の周方向端面との間にクリアランスSが設けられる。このクリアランスS相当分だけ、入力ピニオン55と出力ピニオン83とは互いの相対回転が許容される。言い換えれば、入力ピニオン55と出力ピニオン83とは、前記クリアランスSを超えるような相対回転は規制される。出力ピニオン83の出力回転部84の内側円筒部87内に、電動モータ67(出力軸68)からの回転が同軸減速機70を介して伝達される回転軸69の先端が、ニードルベアリング73Bを介して相対回転自在に支持されている。
図5に示すように、出力回転部84の円板状底部89の底面には、略円形状の支持凹部100が凹設される。この支持凹部100内に出力ピニオン部85の上端が収容されて、出力ピニオン部85が、出力回転部84と同心状に一体的に連結される。出力ピニオン部85は、円筒状に形成される。出力ピニオン83の出力ピニオン部85と、入力ピニオン55の入力ピニオン部57とは略同じ外径である。出力ピニオン83の出力ピニオン部85と、入力ピニオン55の入力ピニオン部57とはその軸方向の長さも略同じである。当該出力ピニオン部85の下端内部には、ニードルベアリング73Cを介してギヤハウジング41内の底面から上方に向かって突設された支持ロッド49が挿入される。これにより、出力ピニオン83がギヤハウジング41に回転自在に支持される。そして、電動モータ67(出力軸68)からの回転が伝達される回転軸69、入力ピニオン55及び出力ピニオン83は、ギヤハウジング41内で同心状に配置される。
出力ピニオン83の出力ピニオン部85に出力ラック105が噛み合っている。出力ラック105は、ギヤハウジング41の第3開口部46を通じて、該ギヤハウジング41内に収容される。出力ラック105は、ギヤハウジング41内に出力ロッド108の軸方向に沿って移動自在に支持される。出力ラック105は、入力ラック50と同様に、後述する出力ロッド108の軸方向に沿って長いブロック状に形成される。出力ラック105は、出力ピニオン83側の一面が鉛直面に形成され、その反対側の他面が外方に突設される凸状彎曲面(図3も参照)に形成される。出力ラック105の一面に出力ピニオン83が噛み合うラックギヤ部106が出力ロッド108の軸方向に沿って形成される。出力ラック105はギヤハウジング41内で、入力ラック51から間隔を置いて下方の位置に配置される。出力ラック105と入力ラック51とはその上下方向の長さが略同じである。出力ラック105と入力ラック51とはその前後方向の長さも略同じである。
出力ラック105の前端に出力ロッド108が一体的に連結される。出力ロッド108は、その後端部が出力ラック105の前端部に一体的に連結された状態で、ギヤハウジング41の第3開口部46を通じて該ギヤハウジング41内に収容される。出力ロッド108は、ギヤハウジング41内においてマスタシリンダ2に向かって延設される。出力ロッド108の軸方向は、入力ロッド50の軸方向と同じであり、互いに平行である。出力ロッド108は、入力ロッド50とは別軸に配置され、詳しくは入力ロッド50よりも下方でマスタシリンダ2と同軸上に配置される。出力ラック105を含む出力ロッド108が出力部材に相当する。出力ラック105を含む出力ロッド108と、入力ラック51を含む入力ロッド50とは、互いに平行に配置されている。また、出力ラック105を含む出力ロッド108と、入力ラック51を含む入力ロッド50とは、軸方向において一部が重なって配置されている。出力ロッド108の前端面は球状面110に形成されている。出力ロッド108の外周面にはスリーブ109が設けられている。出力ロッド108の前端の球状面110が、マスタシリンダ2のプライマリピストン7の中間壁10の後面に設けた球状凹部11に当接される。
制御基板118は、図1、図2及び図4に示すように、本電動倍力装置1に対して前後方向一側方に配置される。詳しくは、制御基板118は、一対のケース120A、120B内に収容されて、電動モータ67(モータハウジング71)及びギヤハウジング41の側方に配置されている。上述したように、一方のケース120Aの底壁部には、カバー部材164を含むケーシング154を受け入れる開口部121が形成される。他方のケース120Bの下部底壁部には、取付孔123が形成される。該取付孔123に制御基板118と電気的に接続されるコネクタ125が装着される。制御基板118は、入力ロッド50及び入力ラック51の移動量を検出する移動量検出手段53、電動モータ67の出力軸68(回転軸69)の回転角度を検出する回転角検出手段(図示略)及び電動モータ67に供給する電流値を検出する電流センサ(図示略)等の各種センサからの検出信号に基づき、電動モータ67の駆動を制御する。そして、電動モータ67の駆動を制御基板118により制御することにより、回転軸69を回転させると共にアシストフランジ75を介して出力ピニオン83の出力ピニオン部85を回転させることで出力ロッド108を推進させて、所望の倍力比をもって、マスタシリンダ2のプライマリ室13及びセカンダリ室14にブレーキ液圧を発生させることができる。
次に、本電動倍力装置1の通電時の作動について説明する。
ブレーキペダル40の非操作状態から、ブレーキペダル40が操作される、すなわち、ブレーキペダル40が踏み込まれると、入力ロッド50と共に入力ラック51が戻り圧縮コイルバネの付勢力に抗して前進する。これら入力ロッド50及び入力ラック51の前進に伴って入力ピニオン55の入力ピニオン部57が回転すると共に入力フランジ62の入力側押圧部65の入力面66がリアクションプレート98を入力ピニオン55の回転方向に沿って押圧する。また、ブレーキペダル40の操作に伴って入力ロッド50及び入力ラック51が前進すると、移動量検出手段53により、入力ロッド50及び入力ラック51の移動量が検出されると共に、回転角検出手段により、電動モータ67の出力軸68(回転軸69)の回転角度が検出されて、それぞれ検出結果等に基づいて、制御基板118により電動モータ67の駆動が制御される。
そこで、移動量検出手段53では、ブレーキペダル40の操作に伴って入力ロッド50及び入力ラック51が軸方向に沿って移動すると、入力ラック51のラックギヤ部52Bと第1回転部材131のピニオンギヤ部140との噛み合いにより、第1回転部材131が回転すると共に第2回転部材132が回転する。そして、回転している第1回転部材131の第1磁石部材141からの磁束の変化を第1磁気検出素子134により検出すると共に、回転している第2回転部材132の第2磁石部材148からの磁束の変化を第2磁気検出素子135により検出する。その後、これら第1及び第2磁気検出素子134、135の検出結果に基づいて、制御基板118により、第1及び第2回転部材131、132の回転角度をそれぞれ検出して、これら第1及び第2回転部材131、132の回転角度に基づいて、入力ロッド50及び入力ラック51の移動量を演算して検出する。
電動モータ67が駆動されて回転軸69が回転し始めると、その回転は、アシストフランジ75のアシスト側押圧部79に伝達されて、該アシスト側押圧部79のアシスト面81がリアクションプレート98を回転軸69の回転方向に沿って押圧する。この結果、ブレーキペダル40の操作に伴う入力フランジ62(入力側押圧部65の入力面66)からの推進力と、電動モータ67の駆動に伴うアシストフランジ75(アシスト側押圧部79のアシスト面81)からの推進力とが、リアクションプレート98を介して出力ピニオン83の出力回転部84における受け部91(受け面93)に伝達されて、出力ピニオン83が入力フランジ62及びアシストフランジ75の回転方向に沿って回転する。その後、出力ピニオン83の回転に伴って、出力ラック105及び出力ロッド108が前進することで、出力ロッド108によってマスタシリンダ2のプライマリピストン7及びセカンダリピストン8を押圧して前進させる。
これにより、マスタシリンダ2のプライマリ室13及びセカンダリ室14に液圧がそれぞれ発生して、これらプライマリ室13及びセカンダリ室14で発生したブレーキ液圧が、液圧制御ユニットを介して各車輪のホイールシリンダに供給され、摩擦制動による制動力が発生する。マスタシリンダ2における液圧発生時には、プライマリ室13及びセカンダリ室14の液圧を、リアクションプレート98を介して入力フランジ62の入力側押圧部65の入力面66によって受圧し、その液圧による反力に戻り圧縮コイルバネの付勢力を加えた反力が、入力ラック51及び入力ロッド50を介してブレーキペダル40に伝達されるようになる。
そして、マスタシリンダ2における液圧による、入力フランジ62の入力側押圧部65の入力面66の受圧面積と、アシストフランジ75のアシスト側押圧部79のアシスト面81の受圧面積との比、または、入力側押圧部65の入力面66の回転中心からの距離とアシスト側押圧部79のアシスト面81の回転中心からの距離との比が、倍力比(ブレーキペダル40の操作入力に対する液圧出力の比)となって、所望の制動力を発生させることができる。
次に、ブレーキペダル40の操作を解除する、すなわちブレーキペダル40への踏み込みを解除すると、マスタシリンダ2(プライマリ室13及びセカンダリ室14)からの液圧による反力により出力ラック105が後退する共に出力ピニオン83が逆方向に回転しつつ入力フランジ62の入力側押圧部65が逆回転して初期位置に戻り、入力ピニオン55が逆回転することで、入力ラック51が後退して、戻り圧縮コイルバネの付勢力も付与されつつ入力ロッド50が初期位置まで後退する。これと同時に、移動量検出手段53により、入力ロッド50及び入力ラック51の後退量が検出されると共に、回転角検出手段により、電動モータ67の出力軸68(回転軸69)の回転角度が検出されて、それぞれ検出結果に基づいて、制御基板118により電動モータ67の駆動(逆回転)が制御され、その逆回転がアシストフランジ75に伝達されて、アシスト側押圧部79が逆回転して初期位置に戻る。
以上説明したように、本実施形態に係る電動倍力装置1に採用された移動量検出手段53は、入力ロッド50及び入力ラック51の移動に伴って回転する、第1磁石部材141を備えた第1回転部材131と、該第1回転部材131の回転角度を検出する第1磁気検出素子134と、を備えている。これにより、第1磁石部材141及び第1磁気検出素子134を、ギヤハウジング41の外方に配置することができるので、構造を簡素化することができ、コスト増を抑えることができる。
また、本実施形態に係る電動倍力装置1に採用された移動量検出手段53は、第1回転部材131からの回転が伝達される、第2磁石部材148を備えた第2回転部材132と、該第2回転部材132の回転角度を検出する第2検出素子と、を備え、第1及び第2回転部材131、132の回転角度をそれぞれ検出して、入力ロッド50及び入力ラック51の移動量を検出するので、当該移動量の検出精度を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る電動倍力装置1に採用された移動量検出手段53は、入力ラック51に、ラックギヤ部52Bが一体的に設けられ、第1回転部材131には、ラックギヤ部52Bに噛み合うピニオンギヤ部140が一体的に設けられ、入力ラック51の直動を直接第1回転部材131の回転運動に変換させるので、構造をさらに簡素化することができる。
さらにまた、本実施形態に係る電動倍力装置1に採用された移動量検出手段53では、第1回転部材131の外径は、第2回転部材132の外径よりも大径であるので、入力ロッド50及び入力ラック51の移動量の検出精度をさらに向上させることができる。
1 電動倍力装置,2 マスタシリンダ,3 リザーバ,7 プライマリピストン,8 セカンダリピストン,40 ブレーキペダル,41 ギヤハウジング(ハウジング),50 入力ロッド(入力部材),51 入力ラック(入力部材),52B ラックギヤ部,53 移動量検出手段,67 電動モータ,105 出力ラック(出力部材),108 出力ロッド(出力部材),131 第1回転部材,132 第2回転部材,134 第1磁気検出素子,135 第2磁気検出素子,140 ピニオンギヤ部

Claims (4)

  1. ブレーキペダルの操作によってハウジング内を移動する入力部材の移動量を検出する移動量検出手段を有し、
    該移動量検出手段の検出値に基づいて駆動される電動モータの推力を出力部材に伝達して、該出力部材によりマスタシリンダのピストンを移動させる電動倍力装置であって、
    前記移動量検出手段は、
    前記入力部材の移動に伴って回転する第1回転部材と、
    該第1回転部材の回転角度を検出する第1検出素子と、
    を備えることを特徴とする電動倍力装置。
  2. 請求項1に記載の電動倍力装置であって、
    前記移動量検出手段は、
    前記第1回転部材からの回転が伝達される第2回転部材と、
    該第2回転部材の回転角度を検出する第2検出素子と、
    を備えることを特徴とする電動倍力装置。
  3. 請求項1または2に記載の電動倍力装置であって、
    前記入力部材は、ラックギヤ部を有し、
    前記第1回転部材は、前記ラックギヤ部に噛み合うピニオンギヤ部を有することを特徴とする電動倍力装置。
  4. 請求項2または3に記載の電動倍力装置であって、
    前記第1回転部材の外径と、前記第2回転部材の外径とは異なることを特徴とする電動倍力装置。
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