JP2019064421A - 車両のカウルブレース構造 - Google Patents
車両のカウルブレース構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019064421A JP2019064421A JP2017191090A JP2017191090A JP2019064421A JP 2019064421 A JP2019064421 A JP 2019064421A JP 2017191090 A JP2017191090 A JP 2017191090A JP 2017191090 A JP2017191090 A JP 2017191090A JP 2019064421 A JP2019064421 A JP 2019064421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- cowl
- curved
- portions
- cowl brace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 abstract description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 9
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 4
- 230000001603 reducing effect Effects 0.000 description 3
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 230000010485 coping Effects 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
Description
同文献に記載の構造においては、ステアリングコラムを支持するためのステアリングサポート部を備えたステアリングブラケットが、車幅方向に延びて固定されたクロスメンバに取付けられている。一方、前記クロスメンバおよびその車両前方側に位置するカウルパネルの相互間には、カウルブレースが跨がって接続されており、かつこのカウルブレースがステアリングブラケットにも接続されている。
このような構成によれば、カウルブレースによって、ステアリングブラケットの取付け強度を高めることができるため、このステアリングブラケットに取付けられるステアリングコラム、ひいてはこれを含むステアリング装置全体の振動を軽減することが可能である。
前記した要請に対応するための手段としては、たとえばカウルブレースに脆弱部を設け、車両の前突時に、カウルブレースを変形させることによって、衝撃を吸収させる手段が考えられる。
ところが、脆弱部を設けることのみによってカウルブレースを変形させようとすると、カウルブレース全体の剛性が低下し、ステアリング装置の振動軽減効果が損なわれる虞がある。
あって、前記カウルブレースは、それぞれが前記クロスメンバおよび前記カウルパネルに接続されたアッパ部材およびその下側に位置するロア部材に区分されており、これらアッパ部材およびロア部材は、前記クロスメンバおよび前記ステアリングサポート部よりも車両前方側の領域において、側面視上向き凸状に湾曲したアッパ側およびロア側の湾曲部を備えており、これらアッパ側およびロア側の湾曲部の両者には、剛性が他の部分よりも小さい脆弱部が設けられているとともに、前記ロア側の湾曲部は、前記アッパ側の湾曲部よりも曲率半径が小さい湾曲状とされていることを特徴とする、車両のカウルブレース構造。
すなわち、車両が前突し、カウルパネルからカウルブレースに車両後方側への荷重入力が発生した場合、カウルブレースのアッパ側およびロア側の湾曲部を屈曲変形させることにより、衝撃吸収を図ることが可能である。この場合、アッパ側およびロア側の湾曲部の曲率半径の相違に基づき、これらの湾曲部の屈曲変形動作のタイミングに差を生じさせることができる。また、脆弱部の存在により、そのような屈曲変形動作を確実化ならびに円滑化することができる。このため、アッパ側およびロア側の湾曲部を、ともに大きな変形量で変形させることができる。
車両の前突時には、カウルブレースの前端部を車両後方斜め上側に押圧する(突き上げる)ような荷重がカウルパネルからカウルブレースに入力するのが一般的であるが、アッパ側およびロア側の湾曲部は、上向き凸状であることにより、前記した向きの荷重に対しても、アッパ側およびロア側の湾曲部を確実に屈曲変形させることができる。
このようなことから、本発明によれば、車両の前突時における衝撃吸収性能を良好にし、カウルパネルが車室内に進入するなどの不具合を適切に防止または抑制することができる。一方、カウルブレースの前記した衝撃吸収性能は、脆弱部を多数設けることなく、カウルブレースの各部の剛性を高く設定した条件下で得ることが可能である。したがって、ステアリングサポート部によるステアリングコラムの支持強度を高くし、ステアリング装置の振動軽減性能を優れたものとすることもできる。
図において、矢印Frは、車両前方を示し、矢印Upは、車両高さ方向上方を示し、矢印Wは、車幅方向を示す。
方向両側縁に下向きに突出したフランジ部11aが一体的に連設された部材であり、ロア部材1bは、主板部10bの車幅方向両側縁部に上向きに突出したフランジ部11bが一体的に連設された部材である。図2に示すように、これらアッパ部材1aおよびロア部材1bの前端部は、カウルパネル3に接合されている。なお、本実施形態における接合は、溶接である(ただし、カウルパネル3とカウルブレース1との接合については、ボルト止め手段、またはボルト止め手段の併用とすることができる)。
クロスメンバ4には、断面U字状をなし、かつ車幅方向に延びたU字状ブラケット9の先端部が溶接されている。このU字状ブラケット9には、アッパ部材1aの後部寄り領域の下面部、およびステアリングサポート部2aの前面部が接合されている。U字状ブラケット9は、軽量ながらもねじり剛性などに優れるものであるため、前記した各部が効率よく補強される。
アッパ側の湾曲部12aは、アッパ部材1aのうち、クロスメンバ4よりも前側の領域であり、ロア側の湾曲部12bは、ロア部材1bのうち、ステアリングサポート部2bよりも前側の領域であり、これらの主板部10a,10bがいずれも側面視において、凸状に湾曲した部分である(フランジ部11a,11bも主板部10a,10bに対応して湾曲している)。ただし、ロア側の湾曲部12bは、アッパ側の湾曲部12aよりも曲率半径が小さい(曲率が大きい)形態とされている。また、ロア側の湾曲部12bは、アーチ状に近いのに対し、アッパ側の湾曲部12aは、車両後方側ほど高さが漸次高くなっていくように湾曲している。このため、湾曲部12a,12bどうしの相互間には、これらが互いに離間し、かつ側面視において開口した開口部15が形成されている(図3(b)も参照)。この開口部15よりも車両前方側には、アッパ部材1aおよびロア部材1bのそれぞれのフランジ部11a,11bどうしを接合させた前端側接合部11cが設けられている(図3(a)も参照)。
これら複数の脆弱部13は、フランジ部11a,11bに切欠き部13’を形成することにより設けられている。図面では、切欠き部13’を脆弱部13として示しているが、正確には、主板部10a,10bのうち、切欠き部13’に対応する箇所が、脆弱部13である。アッパ側の湾曲部12aの脆弱部13としては、側面視において、開口部15の上側の前端部近傍、略中央部、および後端部近傍にそれぞれ位置する3つの脆弱部13a〜13cがある。これに対し、ロア側の湾曲部12bの脆弱部13としては、側面視にお
いて、開口部15の下側の前端部近傍、および後端部近傍にそれぞれ位置する2つの脆弱部13d,13eがある。脆弱部13a,13dは、互いに接近し、かつ上下高さ方向において略重なった配置とされているが、脆弱部13bは、脆弱部13eよりも車両前方側に位置している。脆弱部13eは、車両前後方向において、脆弱部13b,13cの相互間に位置している。
なお、ステアリングサポート部2bがリテーナ20を利用して補強されていれば、たとえばステアリングコラム5に過負荷が作用した際に、この負荷に起因してステアリングサポート部2bが容易に破損するといったことも適切に解消することが可能である。
すなわち、ロア側の湾曲部12bは、曲率半径が小さく、本来的に、アッパ側の湾曲部12aよりも変形し易い。このため、荷重Fの入力初期においては、ロア側の湾曲部12bが、脆弱部13dを屈曲点として前下がり状に屈曲変形する。ただし、アッパ側およびロア側の湾曲部12a,12bは、前端側接合部11cを介して相互に接合されているため、ロア側の湾曲部12dの前記した屈曲変形時には、アッパ側の湾曲部12aが、脆弱部13aを屈曲点として変形する。したがって、前端側接合部11cの全体が、前下がり状に変形する。
アッパ側およびロア側の湾曲部12a,12bの具体的な曲率半径、および脆弱部13の数や配置は限定されない。脆弱部13は、フランジ部11a,11bに切欠き部を設けることに代えて、または加えて、たとえば主板部10a,10bの一部を他の部分よりも薄肉に形成するといった手段を採用することも可能である。
1 カウルブレース
1a アッパ部材
1b ロア部材
12a アッパ側の湾曲部
12b ロア側の湾曲部
13(13a〜13e) 脆弱部
2a,2b ステアリングサポート部
3 カウルパネル
4 クロスメンバ
5 ステアリングコラム
Claims (1)
- 車幅方向に延びて固定されたクロスメンバ、およびその車両前方側に位置するカウルパネルの両者に接続されたカウルブレースを備えており、
このカウルブレースには、ステアリングコラムを支持するためのステアリングサポート部が一体または別体で設けられている、車両のカウルブレース構造であって、
前記カウルブレースは、それぞれが前記クロスメンバおよび前記カウルパネルに接続されたアッパ部材およびその下側に位置するロア部材に区分されており、
これらアッパ部材およびロア部材は、前記クロスメンバおよび前記ステアリングサポート部よりも車両前方側の領域において、側面視上向き凸状に湾曲したアッパ側およびロア側の湾曲部を備えており、
これらアッパ側およびロア側の湾曲部の両者には、剛性が他の部分よりも小さい脆弱部が設けられているとともに、前記ロア側の湾曲部は、前記アッパ側の湾曲部よりも曲率半径が小さい湾曲状とされていることを特徴とする、車両のカウルブレース構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017191090A JP6913424B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 車両のカウルブレース構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017191090A JP6913424B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 車両のカウルブレース構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019064421A true JP2019064421A (ja) | 2019-04-25 |
JP6913424B2 JP6913424B2 (ja) | 2021-08-04 |
Family
ID=66337400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017191090A Active JP6913424B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 車両のカウルブレース構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6913424B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001253367A (ja) * | 2000-03-13 | 2001-09-18 | Futaba Industrial Co Ltd | モジュールインパネリインホースメント |
US20110227369A1 (en) * | 2008-11-21 | 2011-09-22 | Masato Abe | Structure of high-strength vehicle body member |
JP2014218121A (ja) * | 2013-05-07 | 2014-11-20 | スズキ株式会社 | ステアリングサポートメンバーの構造 |
JP2016199213A (ja) * | 2015-04-14 | 2016-12-01 | スズキ株式会社 | ステアリングサポートメンバーの構造 |
CN205769534U (zh) * | 2016-05-27 | 2016-12-07 | 长城汽车股份有限公司 | 转向管柱安装结构及仪表板加强梁总成 |
-
2017
- 2017-09-29 JP JP2017191090A patent/JP6913424B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001253367A (ja) * | 2000-03-13 | 2001-09-18 | Futaba Industrial Co Ltd | モジュールインパネリインホースメント |
US20110227369A1 (en) * | 2008-11-21 | 2011-09-22 | Masato Abe | Structure of high-strength vehicle body member |
JP2014218121A (ja) * | 2013-05-07 | 2014-11-20 | スズキ株式会社 | ステアリングサポートメンバーの構造 |
JP2016199213A (ja) * | 2015-04-14 | 2016-12-01 | スズキ株式会社 | ステアリングサポートメンバーの構造 |
CN205769534U (zh) * | 2016-05-27 | 2016-12-07 | 长城汽车股份有限公司 | 转向管柱安装结构及仪表板加强梁总成 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6913424B2 (ja) | 2021-08-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4029301B2 (ja) | 車両のアンダーランプロテクタ取付構造 | |
JP6090128B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
EP3059109B1 (en) | Radiator support structure | |
US7735870B2 (en) | Front structure of vehicle body | |
JP6187447B2 (ja) | 車両前部構造 | |
JP6001609B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5883720B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP2007038839A (ja) | 自動車の後部車体構造 | |
JP2017136947A (ja) | 自動車の車体構造 | |
KR20150016609A (ko) | 펜더 지지부 구조 | |
CN109476348B (zh) | 车身前部构造 | |
WO2018016173A1 (ja) | 車体前部構造 | |
JP2012062012A (ja) | 車体前部構造 | |
CN111746445A (zh) | 车体结构 | |
JP4207021B2 (ja) | 車両のフェンダパネル支持構造 | |
US10336374B2 (en) | Vehicle rear portion structure | |
CN110341801A (zh) | 车辆骨架构造 | |
JP2019064421A (ja) | 車両のカウルブレース構造 | |
JP6488952B2 (ja) | 車両前部構造 | |
JP6896958B2 (ja) | ステアリングコラムの支持構造 | |
JP2007131150A (ja) | 車両のフロントバンパー構造 | |
JP2007245942A (ja) | 車両用カウル構造 | |
JP6686688B2 (ja) | フェンダブラケット構造 | |
JP7190401B2 (ja) | フロントサブフレーム構造 | |
EP2428432B1 (en) | Front side vehicle body structure |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200817 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210709 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210709 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6913424 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |