JP2019060491A - オイルガイド部材 - Google Patents

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舞斗 日置
加藤 淳一
Junichi Kato
淳一 加藤
義親 嶋根
Yoshichika Shimane
義親 嶋根
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Abstract

【課題】例えば、シャフトの回転方向に関わらずシャフト内に潤滑油を供給することが可能なオイルガイド部材を得る。【解決手段】オイルガイド部材は、例えば、変速機、のケース内に設けられる。ケースには、シャフトが第一回転方向に回転した場合に潤滑油が流れる第一油路と、シャフトが第二回転方向に回転した場合に潤滑油が流れる第二油路と、が設けられている。オイルガイド部材は、ケースの内面との間に潤滑油を貯留可能な油室を形成するベース部と、ベース部からシャフトの内部油路内に向かって延び、油室と内部油路とに通じた連通路が設けられた延長部と、を備えている。ベース部に、第一油路からの潤滑油および第二油路からの潤滑油の流入を許容する入口が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、オイルガイド部材に関する。
従来、車両に搭載される変速機のケース内に設けられ、ケース内でギヤによって掻き上げられた潤滑油を変速機のシャフト内に案内するオイルガイド部材が、知られている(例えば、特許文献1)。
特開2014−173658号公報
変速機では、潤滑油を掻き上げるギヤが、車両を前進させる場合の回転方向と車両を後進させる場合の回転方向とが互いに反対方向となるシャフトに設けられている場合がある。この場合、シャフトの回転方向に関わらずシャフト内に潤滑油を案内できれば、有益である。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、シャフトの回転方向に関わらずシャフト内に潤滑油を供給することが可能なオイルガイド部材を得ることである。
本発明のオイルガイド部材は、例えば、第一回転方向および前記第一回転方向の反対の第二回転方向に選択的に回転し、且つ潤滑油の流入を許容する内部油路が内部に設けられ、前記内部油路が開口した端部を有したシャフトと、前記シャフトを収容するとともに内部に前記潤滑油を貯留したケースと、を備え、前記ケース内に、前記シャフトが前記第一回転方向に回転した場合に前記潤滑油が流れる第一油路と、前記シャフトが前記第二回転方向に回転した場合に前記潤滑油が流れる第二油路と、が設けられた、変速機、の前記ケース内に設けられるオイルガイド部材であって、前記シャフトの前記端部と前記ケースの内面との間に設けられ、且つ前記ケースに支持され、前記内面との間に前記潤滑油を貯留可能な油室を形成するベース部と、前記ベース部から前記内部油路内に向かって延び、前記油室と前記内部油路とに通じた連通路が設けられた延長部と、を備え、前記ベース部に、前記第一油路からの前記潤滑油および前記第二油路からの前記潤滑油の流入を許容する入口が設けられている。
このような構成によれば、シャフトが第一回転方向に回転した場合には、例えば、潤滑油は、第一油路からオイルガイド部材の入口に流出し、油室に至る。油室内の潤滑油は、連通路を通り、シャフトの内部空間に流出する。一方、シャフトが第二回転方向に回転した場合には、例えば、潤滑油は、第二油路からオイルガイド部材の入口に流出し、油室に至る。油室内の潤滑油は、連通路を通り、シャフトの内部空間に流出する。よって、本発明によれば、シャフトの回転方向に関わらずシャフト内に潤滑油を供給することが可能なオイルガイド部材を得ることができる。
また、前記オイルガイド部材では、例えば、前記入口は、前記第一油路からの前記潤滑油が流入する第一開口部と、前記第二油路からの前記潤滑油が流入する第二開口部と、を有し、前記ベース部は、前記第一開口部と前記第二開口部との間を仕切った仕切部を有している。
このような構成によれば、ベース部が仕切部を有しているので、仕切部が無く、入口が一つの開口部によって構成された構成に比べて、オイルガイド部材の強度や剛性を向上させることができる。
また、前記オイルガイド部材では、例えば、前記仕切部は、前記ケースに位置決めされる。
このような構成によれば、仕切部がケースに位置決めされるので、仕切部がケースに位置決めされない構成に比べて、オイルガイド部材の組付性が向上するとともに、オイルガイド部材の位置決め精度を高くしやすい。
また、前記オイルガイド部材では、例えば、前記入口の下端が、前記変速機の上下方向で前記連通路の下端よりも上方に位置する。
このような構成によれば、油室に貯留された潤滑油が入口から油室の外部に流出するのが抑制されやすい。
図1は、実施形態の車両の例示的かつ模式的な構成図である。 図2は、実施形態の変速機の軸方向から見た複数のシャフトの配置が示された例示的かつ模式的な図である。 図3は、実施形態の変速機の内部の一部の例示的かつ模式的な断面図である。 図4は、実施形態の変速機の内部の一部の例示的かつ模式的な断面図であって、図3とは異なる断面を示す図である。 図5は、図4のV矢視図である。 図6は、実施形態のオイルガイド部材の例示的かつ模式的な斜視図である。 図7は、実施形態のオイルガイド部材の例示的かつ模式的な正面図である。 図8は、図5のVIII−VIII断面図である。 図9は、図5のIX−IX断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。なお、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために用いられており、順番や優先度を示すものではない。
図1は、車両1の例示的かつ模式的な構成図である。図1に示されるように、車両1は、エンジン11、変速機100、駆動輪としての車輪43,44、および従動輪としての車輪(不図示)等を備えている。なお、以下の説明では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、変速機100が搭載される車両1の前後方向に沿い、Y方向は、車幅方向に沿い、Z方向は、上下方向(鉛直方向)に沿う。また、以下の説明における上下方向は、車両1および変速機100の上下方向である。
変速機100は、入力側となるエンジン11と、出力側となる車輪43,44と、の間に設けられている。変速機100は、不図示のシフトレバーの操作によって、エンジン11の動力(トルク)を走行状況に応じて調節し、車輪43,44に伝達することができる。変速機100は、例えば、エンジン11に結合された状態で、不図示の車体に支持されている。
変速機100は、例えば、ケース5(図3参照)と、変速機構10と、クラッチ13と、を備えている。変速機構10およびクラッチ13は、ケース5に収容されている。またケース5の下部には、潤滑油が貯留されている。変速機構10は、例えば、車両1の前進用の六つの変速段(1速〜6速)と、車両1の後進用の一つの変速段(リバース)と、を有している。ケース5は、トランスミッションケースとも称される。
変速機構10は、複数のシャフトとして、第一シャフト15、第二シャフト18、および第三シャフト45を有している。第一シャフト15は、ケース5に、ベアリング16,17を介して回転可能に支持されている。また、第二シャフト18は、ケース5に、ベアリング19,20を介して回転可能に支持され、第三シャフト45は、ケース5に、ベアリング49,50を介して回転可能に支持されている。第三シャフト45は、シャフトの一例である。第一シャフト15は、入力シャフトとも称され、第二シャフト18および第三シャフト45は、出力シャフトとも称される。
図2は、変速機100の軸方向から見た複数のシャフトの配置が示された例示的かつ模式的な図である。図1,2に示されるように、第二シャフト18および第三シャフト45は、第一シャフト15と平行であるとともに、第一シャフト15の周囲に間隔をあけて配置されている。本実施形態では、例えば、第一シャフト15と第三シャフト45とが、図2の左右方向に互いに離間して配置されるとともに、第二シャフト18が、第一シャフト15と第三シャフト45との間でこれら第一シャフト15および第三シャフト45よりも図2の下方に位置されている。ただし、本発明は、このような第一〜第三シャフト15,18,45の配置には限定されない。
図1に示されるように、第一シャフト15は、エンジン11の出力軸12に、クラッチ13を介して接続されている。クラッチ13は、エンジン11と第一シャフト15との接続状態と遮断状態とを切り替える。また、第二シャフト18および第三シャフト45は、車輪43,44のドライブシャフト41,42に、デフケース38を介して接続されている。なお、ドライブシャフト41,42は、車体に、ベアリング39,40を介して回転可能に支持されている。
また、第一シャフト15のベアリング16とベアリング17との間には、複数の駆動ギヤ21,22,23,25,26,28が設けられている。本実施形態では、例えば、エンジン11側からY方向に向かって、第一変速段の駆動ギヤ21、第二変速段の駆動ギヤ22、第三変速段の駆動ギヤ23、第四変速段の駆動ギヤ25、第五変速段の駆動ギヤ26、および第六変速段の駆動ギヤ28が配置されている。
駆動ギヤ21,22は、第一シャフト15と一体に回転可能に設けられ、駆動ギヤ23,25,26,28は、第一シャフト15と相対回転可能に設けられている。駆動ギヤ21,22は、例えば、スプライン結合や圧入等によって、第一シャフト15と一体化される。また、駆動ギヤ23,25,26,28は、例えば、ベアリングを介して、第一シャフト15に相対回転可能に支持されている。駆動ギヤ23,25,26,28は、図1に示される第一選択機構24,27によって第一シャフト15と接続されていない状態では、第一シャフト15に対して空転可能である。
また、第二シャフト18のベアリング19とベアリング20との間には、複数の従動ギヤ30,32〜36、およびファイナルギヤ29が設けられている。本実施形態では、例えば、エンジン11側からY方向に向かって、ファイナルギヤ29、第一変速段の従動ギヤ30、第二変速段の従動ギヤ32、第三変速段の従動ギヤ33、第四変速段の従動ギヤ34、第五変速段の従動ギヤ35、および第六変速段の従動ギヤ36が配置されている。複数の従動ギヤ30,32〜36は、それぞれ、対応する複数の駆動ギヤ21,22,23,25,26,28と噛み合っている。また、ファイナルギヤ29は、デフケース38と噛み合っている。
従動ギヤ30,32は、第二シャフト18と相対回転可能に設けられ、従動ギヤ33〜36、およびファイナルギヤ29は、第二シャフト18と一体に回転可能に設けられている。従動ギヤ30,32は、図1に示される第二選択機構31によって第二シャフト18と接続されていない状態では、第二シャフト18に対して空転可能である。
第二シャフト18と従動ギヤ30,32との接続状態および遮断状態は、第二選択機構31によって選択的に切り替えられる。第二選択機構31は、スリーブ31aと、クラッチハブ31bと、を有する。クラッチハブ31bは、例えば、スプライン結合によって、第二シャフト18と結合され、当該第二シャフト18と一体に回転する。また、スリーブ31aは、クラッチハブ31bと一体に回転するとともにクラッチハブ31bに対して第二シャフト18の軸方向(Y方向)に移動可能に設けられている。
第二選択機構31は、従動ギヤ30と従動ギヤ32との間に位置され、スリーブ31aは、従動ギヤ30と結合される第一結合位置と、従動ギヤ32と結合される第二結合位置と、第一結合位置と第二結合位置との間の中立位置と、の間で移動可能に構成されている。不図示のアクチュエータおよび移動機構によって、スリーブ31aは、従動ギヤ30との第一結合位置、従動ギヤ32との第二結合位置、および中立位置のうちいずれかに選択的に位置される。スリーブ31aが従動ギヤ30との第一結合位置に位置された状態では、第二シャフト18と従動ギヤ30とは一体に回転可能である。この場合、図1に示される第一シャフト15から、駆動ギヤ21、従動ギヤ30、第二シャフト18、ファイナルギヤ29、デフケース38、およびドライブシャフト41,42に至る第一変速段の回転の伝達経路が構成される。
第一変速段の回転の伝達経路が構成された場合、例えば、第一シャフト15、駆動ギヤ21、およびデフケース38が、図2の反時計回り方向(以降、正方向R1と称する)に回転し、従動ギヤ30、第二シャフト18、およびファイナルギヤ29が、時計回り方向(以後、反対方向R2と称する)に回転する。正方向R1は、第二回転方向の一例であり、反対方向R2は、第一回転方向の一例である。
また、スリーブ31aが従動ギヤ32との第二結合位置に位置された状態では、第二シャフト18と従動ギヤ32とは一体に回転可能である。この場合、図1に示される第一シャフト15から、駆動ギヤ22、従動ギヤ32、第二シャフト18、ファイナルギヤ29、デフケース38、およびドライブシャフト41,42に至る第二変速段の回転の伝達経路が構成される。なお、スリーブ31aが中立位置に位置された状態および他の従動ギヤとの結合位置に位置された状態では、従動ギヤ30,32は、第二シャフト18に対して空転可能である。
第二変速段の回転の伝達経路が構成された場合、例えば、第一シャフト15、駆動ギヤ22、およびデフケース38が、正方向R1(図2)に回転し、従動ギヤ32、第二シャフト18、およびファイナルギヤ29が、反対方向R2(図2)に回転する。
また、第一シャフト15と駆動ギヤ23,25,26,28との接続状態および遮断状態は、第一選択機構24,27によって選択的に切り替えられる。第一選択機構24,27は、それぞれ、スリーブ24a,27aと、クラッチハブ24b,27bと、を有している。
第一選択機構24は、駆動ギヤ23と駆動ギヤ25との間に位置され、スリーブ24aは、駆動ギヤ23と結合される第一結合位置と、駆動ギヤ25と結合される第二結合位置と、第一結合位置と第二結合位置との間の中立位置と、の間で移動可能に構成されている。不図示のアクチュエータおよび移動機構によって、スリーブ24aは、駆動ギヤ23との第一結合位置、駆動ギヤ25との第二結合位置、および中立位置のうちいずれかに選択的に位置される。スリーブ24aが駆動ギヤ23との第一結合位置に位置された状態では、第一シャフト15と駆動ギヤ23とは一体に回転可能である。この場合、図1に示される第一シャフト15から、駆動ギヤ23、従動ギヤ33、第二シャフト18、ファイナルギヤ29、デフケース38、およびドライブシャフト41,42に至る第三変速段の回転の伝達経路が構成される。
第三変速段の回転の伝達経路が構成された場合、例えば、第一シャフト15、駆動ギヤ23、およびデフケース38が、正方向R1(図2)に回転し、従動ギヤ33、第二シャフト18、およびファイナルギヤ29が、反対方向R2(図2)に回転する。
また、スリーブ24aが駆動ギヤ25との第二結合位置に位置された状態では、第一シャフト15と駆動ギヤ25とは一体に回転可能である。この場合、図1に示される第一シャフト15から、駆動ギヤ25、従動ギヤ34、第二シャフト18、ファイナルギヤ29、デフケース38、およびドライブシャフト41,42に至る第四変速段の回転の伝達経路が構成される。
第四変速段の回転の伝達経路が構成された場合、例えば、第一シャフト15、駆動ギヤ25、およびデフケース38が、正方向R1(図2)に回転し、従動ギヤ34、第二シャフト18、およびファイナルギヤ29が、反対方向R2(図2)に回転する。
また、第一選択機構27は、駆動ギヤ26と駆動ギヤ28との間に位置され、スリーブ27aは、駆動ギヤ26と結合される第一結合位置と、駆動ギヤ28と結合される第二結合位置と、第一結合位置と第二結合位置との間の中立位置と、の間で移動可能に構成されている。不図示のアクチュエータおよび移動機構によって、スリーブ27aは、駆動ギヤ26との第一結合位置、駆動ギヤ28との第二結合位置、および中立位置のうちいずれかに選択的に位置される。スリーブ27aが駆動ギヤ26との第一結合位置に位置された状態では、第一シャフト15と駆動ギヤ26とは一体に回転可能である。この場合、図1に示される第一シャフト15から、駆動ギヤ26、従動ギヤ35、第二シャフト18、ファイナルギヤ29、デフケース38、およびドライブシャフト41,42に至る第五変速段の回転の伝達経路が構成される。
第五変速段の回転の伝達経路が構成された場合、例えば、第一シャフト15、駆動ギヤ26、およびデフケース38が、正方向R1(図2)に回転し、従動ギヤ35、第二シャフト18、およびファイナルギヤ29が、反対方向R2(図2)に回転する。
また、スリーブ27aが駆動ギヤ28との第二結合位置に位置された状態では、第一シャフト15と駆動ギヤ28とは一体に回転可能である。この場合、図1に示される第一シャフト15から、駆動ギヤ28、従動ギヤ36、第二シャフト18、ファイナルギヤ29、デフケース38、およびドライブシャフト41,42に至る第六変速段の回転の伝達経路が構成される。
第六変速段の回転の伝達経路が構成された場合、例えば、第一シャフト15、駆動ギヤ28、およびデフケース38が、正方向R1(図2)に回転し、従動ギヤ36、第二シャフト18、およびファイナルギヤ29が、反対方向R2(図2)に回転する。
また、第三シャフト45のベアリング49とベアリング50との間には、アイドラギヤ47、およびファイナルギヤ46が設けられている。本実施形態では、例えば、エンジン11側からY方向に向かって、ファイナルギヤ46、およびリバースの変速段のアイドラギヤ47が配置されている。ファイナルギヤ46は、デフケース38と噛み合い、アイドラギヤ47は、従動ギヤ30と噛み合っている。
ファイナルギヤ46は、第三シャフト45と一体に回転可能に設けられ、アイドラギヤ47は、第三シャフト45と相対回転可能に設けられている。アイドラギヤ47は、図1に示される第三選択機構48によって、第三シャフト45に接続されていない状態では、第三シャフト45に対して空転可能である。
第三シャフト45とアイドラギヤ47との接続状態および遮断状態は、第三選択機構48によって選択的に切り替えられる。第三選択機構48は、スリーブ48aと、クラッチハブ48bと、を有している。
図1に示されるように、第三選択機構48は、ベアリング49とアイドラギヤ47との間に位置され、スリーブ48aは、アイドラギヤ47と結合される結合位置と、アイドラギヤ47から離間した離間位置と、の間で移動可能に構成されている。不図示のアクチュエータおよび移動機構によって、スリーブ48aは、アイドラギヤ47との結合位置、および離間位置のうちいずれかに選択的に位置される。スリーブ48aがアイドラギヤ47との結合位置に位置された状態では、第三シャフト45とアイドラギヤ47とは一体に回転可能である。この場合、図1に示される第一シャフト15から、駆動ギヤ21、従動ギヤ30、アイドラギヤ47、第三シャフト45、ファイナルギヤ46、デフケース38、およびドライブシャフト41,42に至るリバースの変速段の回転の伝達経路が構成される。なお、第三選択機構48の位置は、前述の位置に限定されず、本願発明の作用効果に影響を及ばさない。
リバースの変速段の回転の伝達経路が構成された場合、例えば、第一シャフト15、駆動ギヤ21、アイドラギヤ47、第三シャフト45、およびファイナルギヤ46が、正方向R1に回転し、従動ギヤ30、およびデフケース38が反対方向R2に回転する。さらに、デフケース38とファイナルギヤ29とが互いに噛み合っているため、ファイナルギヤ29、および第二シャフト18が正方向R1に回転する。
また、上述した前進の変速段(第一〜六段変速段)の伝達経路が構成された場合、上述のように、第一シャフト15、およびデフケース38が、正方向R1に回転し、第二シャフト18、およびファイナルギヤ29が、反対方向R2に回転する。この場合、デフケース38とファイナルギヤ46とが互いに噛み合っているため、ファイナルギヤ46、および第三シャフト45が反対方向R2(図2)に回転する。本実施形態では、正方向R1が第二回転方向の一例であり、反対方向R2が第一回転方向の一例である。
以上から分かるように、本実施形態では、第一シャフト15は、正方向R1に回転し、第二シャフト18および第三シャフト45は、正方向R1および反対方向R2に選択的に回転する。
上記構成の変速機100では、ケース5に貯留された潤滑油が、各種ギヤ(駆動ギヤ21,22,23,25,26,28、従動ギヤ30,32〜36)によって掻き上げられて、変速機構10の各部に供給される。
次に、変速機100の第三シャフト45を含む部分へ潤滑油を供給する潤滑油供給構造について、図3〜9を参照して説明する。図3は、変速機100の内部の一部の例示的かつ模式的な断面図である。図4は、変速機100の内部の一部の例示的かつ模式的な断面図であって、図3とは異なる断面を示す図である。図5は、図4のV矢視図である。図6は、オイルガイド部材70の例示的かつ模式的な斜視図である。図7は、オイルガイド部材70の例示的かつ模式的な正面図である。図8は、図5のVIII−VIII断面図である。図9は、図5のIX−IX断面図である。なお、図3では、第三選択機構48は、当該図3の省略箇所に位置するので不図示である。また、図5では、アイドラギヤ47等の図示が省略されている。
以下の説明において、特に言及しない限り、軸方向は、第三シャフト45の回転中心Ax(図2)の軸方向、径方向は、第三シャフト45の回転中心Axの径方向、周方向は、第三シャフト45の回転中心Axの周方向である。回転中心Axは、中心軸とも称される。
図3,4に示されるように、ケース5の壁部5aの内面5bには、凹部5cが設けられている。凹部5cは、内面5bを構成し軸方向と交差する方向に広がった面5dから、壁部5aの外面(不図示:図3の右側)に向かって、軸方向に沿って凹んでいる。凹部5cは、内面5bを構成する筒面5eおよび底面5fによって囲まれている。筒面5eは、回転中心Ax回りの円筒面状に形成され、面5dから壁部5aの外面に向かって延びている。底面5fは、径方向に広がる円形に形成され、筒面5eの面5dとは反対側の端部に接続されている。底面5fおよび筒面5eは、面とも称される。
凹部5cには、ベアリング50と、第三シャフト45の軸方向の一方の端部45aとが収容されている。ベアリング50の外輪は、筒面5e内に挿入された状態で筒面5eに支持されている。
また、図5に示されるように、ケース5内には、油路としての前進用油路5gおよび後進用油路5hが設けられている。前進用油路5gには、第三シャフト45が反対方向R2(第一回転方向)に回転した場合、すなわち変速機100の変速段が前進に設定された場合に、各種ギヤによって掻き上げられた潤滑油が流れる。後進用油路5hには、第三シャフト45が正方向R1(第二回転方向)に回転した場合、すなわち変速機100の変速段が後進に設定された場合に、各種ギヤによって掻き上げられた潤滑油が流れる。なお、前進用油路5gおよび後進用油路5hは、それぞれ独立した個別の経路である。前進用油路5gは、第一油路の一例であり、後進用油路5hは、第二油路の一例である。
前進用油路5gは、面5dに形成された溝部5gaを有している。溝部5gaは、前進用油路5gの出口5gbを含んでいる。溝部5gaは、軸方向と交差する方向に延びている。出口5gbは、軸方向から見た場合(図5)、回転中心Ax(第三シャフト45)に向かって開口している。詳細には、溝部5gaは、上下方向に対して傾斜し出口5gbに向かうにつれて下方に向かうとともに、後述のオイルガイド部材70の入口70gに近づくように形成されている。溝部5gaは、傾斜部の一例である。
後進用油路5hは、面5dに形成された溝部5haを有している。溝部5haは、後進用油路5hの出口5hbを含んでいる。溝部5haは、軸方向および溝部5gaと交差する方向に延びている。出口5hbは、軸方向から見た場合、回転中心Ax(第三シャフト45)に向かって開口している。詳細には、溝部5haは、上下方向に対して傾斜し出口5hbに向かうにつれて下方に向かうとともにオイルガイド部材70の入口70gに近づくように形成されている。溝部5haは、傾斜部の一例である。
図3,4に示されるように、第三シャフト45には、内部油路45bと、複数の給油路45cと、が設けられている。内部油路45bは、第三シャフト45の内部に設けられ、第三シャフト45の端部45aから軸方向に沿って延びている。内部油路45bは、端部45aに開口している。
給油路45cは、第三シャフト45の外周面および内周面を径方向に貫通している。すなわち、給油路45cは、第三シャフト45を貫通した貫通孔によって構成されており、内部油路45bに通じている。また、給油路45cは、アイドラギヤ47を回転可能に支持したベアリング51に面している。
図3,4に示されるように、オイルガイド部材70は、ケース5内において、壁部5aと第三シャフト45との間に位置された状態で、凹部5cに収容されている。図6〜9に示されるように、オイルガイド部材70は、ベース部70aと、ベース部70aから延びた延長部70bと、を備えている。
ベース部70aは、壁部70cと、取付部70dと、を有している。壁部70cは、径方向に広がっている。壁部70cには、壁部70cを回転中心Axの軸方向に貫通した開口部70eが設けられている。壁部70cは、壁部70cの中で内周側に設けられた第一部分70caと、壁部70cの中で外周側に設けられた第二部分70cbと、第一部分70caと第二部分70cbとを接続した接続部70ccと、を有している。
第一部分70caと第二部分70cbとは、径方向に広がる板状に形成されている。第一部分70caと第二部分70cbとは、軸方向に互いにずれて位置されている。詳細には、第二部分70cbが、第一部分caよりも面5dに近い。接続部70ccは、第一部分70caの外周部と第二部分70cbの内周部との間に介在している。接続部70ccによって、第一部分70caと第二部分70cbとの間に段差が形成されている。この接続部70ccによって、ベース部70a、ひいてはオイルガイド部材70の剛性の向上が図られている。
取付部70dは、第二部分70abの外周部、すなわちベース部70aの外周部端部から回転中心Axの軸方向に延びている。詳細には、取付部70dは、ベース部70aから面5dとは反対側に延びている。
図3に示されるように、ベース部70aは、端部45aと壁部5aの内面5bとの間に位置された状態で壁部5aの筒面5eに支持されている。詳細には、取付部70dが引っ掛け構造等によって筒面5eに取り付けられている。これにより、ベース部70a、ひいてはオイルガイド部材70の回転中心Ax回りの回転が制限されている。また、ベース部70aは、底面5f(内面5b)との間に潤滑油を貯留可能な油室60を形成している。
図6〜9に示されるように、延長部70bは、回転中心Ax回りの円筒状に形成されている。延長部70bは、ベース部70aの第一部分70caの内周部から第三シャフト45の内部油路45b内に向かって延びている。すなわち、延長部70bは、ベース部70aから底面5fとは反対側に延びている。延長部70bは、第三シャフト45内に位置されている。延長部70bの内部には、連通路70fが設けられている。連通路70fは、延長部70bを軸方向に貫通しており、ベース部70aの開口部70eと通じているとともに、油室60と内部油路45bとに通じている。
図5〜7に示されるように、ベース部70aには、潤滑油を受け入れる入口70gが設けられている。すなわち、入口70gは、潤滑油の流入を許容している。入口70gは、複数の開口部として、前進用開口部70hと、後進用開口部70iと、を有している。前進用開口部70hは、前進用油路5gの出口5gbから流出した潤滑油の流入を許容している。すなわち、前進用開口部70hには、前進用油路5gからの潤滑油が流入する。後進用開口部70iは、後進用油路5hの出口5hbから流出した潤滑油の流入を許容している。すなわち、後進用開口部70iには、後進用油路5hからの潤滑油が流入する。前進用開口部70hと後進用開口部70iとの間は、仕切部70jによって仕切られている。前進用開口部70hは、第一開口部の一例であり、後進用開口部70iは、第二開口部の一例である。
前進用開口部70hは、ベース部70aの外周部からベース部70aの内周部に向かって延びている。前進用開口部70hは、ベース部70aの壁部70cと、取付部70dとに渡って設けられた切り欠きである。前進用開口部70hは、軸方向から見た場合(図5,7)、連通路70fの上方に位置されている。
図7に示されるように、前進用開口部70hは、第一縁部70haと、一対の第二縁部70hbと、一対の第三縁部70hcと、を有している。第一縁部70haは、水平方向に対して傾斜して延びている。一対の第二縁部70hbは、第一縁部70haの両端部からベース部70aの外周部へ向かって延びている。一対の第二縁部70hbは、周方向に互いに間隔を空けて位置されている。一対の第二縁部70hbは、径方向外側、すなわちベース部70aの外周縁部に向かうにつれて互いの間隔が広くなるように、互いに傾斜している。一対の第三縁部70hcは、それぞれ、一対の第二縁部70hbの第一縁部70haとは反対側の端部からベース部70aの外周部に延びている。一対の第三縁部70hcは、周方向に互いに間隔を空けて位置されている。一対の第三縁部70hcは、径方向外側、すなわちベース部70aの外周部に向かうにつれて互いの間隔が広くなるように互いに傾斜している。また、一対の第三縁部70hcは、軸方向から見た場合、一対の第二縁部70hbの間隔よりも、当該一対の第三縁部70hcの間隔の方が広くなるように、それぞれ、第二縁部70hbに対して傾斜している。前進用開口部70hの下端70heは、第一縁部70haの下端と一方の第二縁部70hbの下端との接続部によって構成されている。
後進用開口部70iは、ベース部70aの外周部からベース部70aの内周部に向かって延びている。後進用開口部70iは、ベース部70aの壁部70cと、取付部70dとに渡って設けられた切り欠きである。後進用開口部70iは、軸方向から見た場合(図5,7)、連通路70fの側方に位置されている。
後進用開口部70iは、第一縁部70iaと、第二縁部70ibと、第三縁部70icと、第四縁部70idと、を有している。第一縁部70iaは、上下方向に沿って延びている。第二縁部70ibは、第一縁部70iaの下端部からベース部70aの外周部に延びている。詳細には、第二縁部70ibは、水平方向に延びている。この第二縁部70ibによって、後進用開口部70iの下端70ieが構成されている。この下端70ieは、入口70gの下端でもある。そして、下端70ieは、連通路70fの下端70faよりも上方に位置している。第三縁部70icは、第一縁部70iaの上端部からベース部70aの外周部へ向かって延びている。第三縁部70icは、周方向に第二縁部70ibと間隔を空けて位置されている。第三縁部70icと第二縁部70ibとの周方向の間隔は、径方向外側に向かうにつれて、すなわちベース部70aの外周部に向かうにつれて広がっている。第四縁部70idは、第三縁部70icの第一縁部70iaとは反対側の端部から、径方向外側、すなわちベース部70aの外周部に延びている。また、第四縁部70idは、軸方向から見た場合、第三縁部70icと第二縁部70ibとの間隔よりも、当該第四縁部70idと第二縁部70ibとの間隔の方が広くなるように、第三縁部70icに対して傾斜している。
図7に示されるように、仕切部70jは、前進用開口部70hと後進用開口部70iとの間に位置されている。仕切部70jは、前進用開口部70hの他方の第二縁部70hbおよび第三縁部70hcと、後進用開口部70iの第三縁部70icおよび第四縁部70idとに面している。すなわち、仕切部70jは、径方向の外側に向かうにつれて周方向の幅が広くなる拡幅部70jbを有している。仕切部70jの径方向外側の端部70jaは、壁部5aに位置決めされている。詳細には、仕切部70jの端部70jaは、筒面5eに接触した状態で、筒面5eによって回転中心Axの径方向の移動を制限されている。
このような構成において、変速機構10が前進の変速段(1速〜6速)に設定された場合、ケース5に貯留された潤滑油が、各種ギヤ(駆動ギヤ21,22,23,25,26,28、従動ギヤ30,32〜36)によって掻き上げられて、変速機構10の各部に供給される。この場合、前進用油路5g(図5)に潤滑油が流れ、前進用油路5gの出口5gbから流出した潤滑油がオイルガイド部材70の前進用開口部70hに流入し、油室60に貯留される。油室60での潤滑油の液面が連通路70fの下端70faよりも上方に上昇すると、潤滑油が油室60から連通路70fに流れ、第三シャフト45の内部油路45bに流入する。内部油路45bに流入した潤滑油は、給油路45cを通り、ベアリング51に至る。すなわち、ベアリング51に潤滑油が供給される。ベアリング51は、供給対象の一例である。
一方、変速機構10が後進の変速段(リバース)に設定された場合、ケース5に貯留された潤滑油が、各種ギヤ(駆動ギヤ21,22,23,25,26,28、従動ギヤ30,32〜36)によって掻き上げられて、変速機構10の各部に供給される。この場合、後進用油路5hに潤滑油が流れ、後進用油路5hの出口5hbから流出した潤滑油がオイルガイド部材70の後進用開口部70iに流入し、油室60に貯留される。そして、油室60に貯留された潤滑油は、変速機構10が前進用の変速段(1速〜6速)に設定された場合と同様に、連通路70f、内部油路45b、および給油路45cを通り、ベアリング51に至る。すなわち、ベアリング51に潤滑油が供給される。
以上のように、本実施形態では、オイルガイド部材70のベース部70aに、前進用油路5gからの潤滑油および後進用油路5hからの潤滑油の流入を許容する入口70gが設けられている。このような構成によれば、第三シャフト45(シャフト)の回転方向に関わらず第三シャフト45内に潤滑油を供給することが可能である。
また、本実施形態では、入口70gは、前進用油路5gからの潤滑油が流入する前進用開口部70h(第一開口部)と、後進用油路5hからの潤滑油が流入する後進用開口部70i(第二開口部)と、を有している。また、ベース部70aは、前進用開口部70hと後進用開口部70iとの間を仕切った仕切部70jを有している。このような構成によれば、ベース部70aが仕切部70jを有しているので、仕切部70jが無く、入口70gが一つの開口部によって構成された構成に比べて、オイルガイド部材70の強度や剛性を向上させることができる。
また、本実施形態では、仕切部70jは、ケース5に位置決めされる。このような構成によれば、仕切部70jがケース5に位置決めされない構成に比べて、オイルガイド部材70の組付性が向上するとともに、オイルガイド部材70の位置決め精度を高くしやすい。
また、本実施形態では、入口70gの下端である後進用開口部70iの下端70ieが、連通路70fの下端70faよりも上方に位置する。このような構成によれば、油室60に貯留された潤滑油が入口70gから油室60の外部に流出するのが抑制されやすい。
また、本実施形態では、供給路(油路)としての前進用油路5gと供給路(油路)としての後進用油路5hとのうち少なくとも一つ(一例として両方)は、出口5gb,5hbと、上下方向に対して傾斜し出口5gb,5hbに向かうにつれて上下方向の下方に向かうとともに入口70gに近づく溝部5ga,5ha(傾斜部)と、を有している。よって、前進用油路5gおよび後進用油路5hの両方が上下方向に沿った構成に比べて、前進用油路5gと後進用油路5hとの配置の自由度が増大しやすい。
また、本実施形態では、入口70gの下端である後進用開口部70iの下端70ieが、連通路70fの下端70faよりも上方に位置している。また、後進用開口部70iの第二縁部70ib、すなわち下端7ieが水平方向に延びている。よって、後進用開口部70iの開口面積の増大化と後進用開口部70iからの潤滑油の流出の抑制とを図ることができる。
なお、本実施形態では、入口70gが、前進用開口部70hおよび後進用開口部70iと、を有した例が示されたが、これに限らない。例えば、入口70gは、前進用油路5gからの潤滑油および後進用油路5hからの潤滑油が流入する一つの開口部を有していてもよい。別の言い方をすると、仕切部70jが設けられていなくてもよい。
また、本実施形態では、前進用開口部70hおよび後進用開口部70iが、それぞれ、切り欠きによって構成された例が示されたが、これに限られない。例えば、前進用開口部70hおよび後進用開口部70iは、ベース部70aを貫通する貫通孔によって構成されていてもよい。
また、本実施形態では、オイルガイド部材70が、第三シャフト45に対して設けられた例が示されたが、これに限られない。例えば、オイルガイド部材70は、第二シャフト18に設けられていてもよい。
以下に、付記を開示する。
供給路としての第一油路と供給路としての第二油路とのうち少なくとも一つの供給路は、出口と、変速機の上下方向に対して傾斜し出口に向かうにつれて上下方向の下方に向かうとともに入口に近づく傾斜部と、を有した。
第二開口部の下端は、内部油路の下端よりも上方に位置するとともに、水平方向に延びる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。本発明は、上記実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成(技術的特徴)によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)を得ることが可能である。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
5…ケース、5b…内面、5g…前進用油路(第一油路)、5h…後進用油路(第二油路)、45…第三シャフト(シャフト)、45a…端部、45b…内部油路、60…油室、70…オイルガイド部材、70a…ベース部、70b…延長部、70f…連通路、70fa…下端、70g…入口、70h…前進用開口部(第一開口部)、70i…後進用開口部(第二開口部)、70ie…下端、70j…仕切部、100…変速機、R1…正方向(第二回転方向)、R2…反対方向(第一回転方向)。

Claims (4)

  1. 第一回転方向および前記第一回転方向の反対の第二回転方向に選択的に回転し、且つ潤滑油の流入を許容する内部油路が内部に設けられ、前記内部油路が開口した端部を有したシャフトと、
    前記シャフトを収容するとともに内部に前記潤滑油を貯留したケースと、
    を備え、
    前記ケース内に、前記シャフトが前記第一回転方向に回転した場合に前記潤滑油が流れる第一油路と、前記シャフトが前記第二回転方向に回転した場合に前記潤滑油が流れる第二油路と、が設けられた、変速機、の前記ケース内に設けられるオイルガイド部材であって、
    前記シャフトの前記端部と前記ケースの内面との間に設けられ、且つ前記ケースに支持され、前記内面との間に前記潤滑油を貯留可能な油室を形成するベース部と、
    前記ベース部から前記内部油路内に向かって延び、前記油室と前記内部油路とに通じた連通路が設けられた延長部と、
    を備え、
    前記ベース部に、前記第一油路からの前記潤滑油および前記第二油路からの前記潤滑油の流入を許容する入口が設けられた、オイルガイド部材。
  2. 前記入口は、前記第一油路からの前記潤滑油が流入する第一開口部と、前記第二油路からの前記潤滑油が流入する第二開口部と、を有し、
    前記ベース部は、前記第一開口部と前記第二開口部との間を仕切った仕切部を有した、請求項1に記載のオイルガイド部材。
  3. 前記仕切部は、前記ケースに位置決めされる、請求項2に記載のオイルガイド部材。
  4. 前記入口の下端が、前記変速機の上下方向で前記連通路の下端よりも上方に位置した、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載のオイルガイド部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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