JP6705855B2 - 変速機の潤滑油供給構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機などのケース内の潤滑油供給構造に関する。
自動変速機では、回転軸の軸方向に形成された軸内油路と、軸内油路から径方向に貫通する貫通路からケース内の各部に潤滑油が供給され、潤滑油は回転軸の軸内油路におけるケース開口側(前部側)からのみ供給される構造となっている。このような構造では、潤滑油の流れに対して軸内油路の上流側が最も潤滑量が多く、下流側になるほど潤滑量が少なくなる(特許文献1)。また、自動変速機のケース内の油路は、ケース開口側から工具を入れて機械加工を施すことで形成される。
特開平7−54972号公報
従来の構造では、軸内油路における上流側から下流側までの距離が長く、特に高回転時は遠心力が作用するため、ケース前部側は潤滑量過多によるフリクション増大という課題があり、下流側のケース後壁部側は潤滑量不足による焼けという課題がある。貫通路を数か所に設け、上流側と下流側で穴の径を変えて潤滑量を調整してもよいが、穴径を統一したい、あるいは、穴径を小さくできない、といった加工上の制約などがあり、調整は困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、潤滑油を効率よく供給し、潤滑量の調整も容易になる潤滑油供給構造を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ケースの内部の被潤滑部に潤滑油を供給する潤滑油供給構造であって、前記ケースの内部に軸支されている回転軸の軸端部に対応する前記ケースの壁部から前記回転軸の軸端部に連通する油路を設け、前記回転軸の軸端部から前記回転軸の軸心に沿って形成された軸穴に挿入されるパイプ部材を有し、前記油路は、前記回転軸の軸端部側に設けられる軸端油路と、前記回転軸の軸内に設けられ、前記軸端油路から軸方向に延びる軸内油路とを有し、前記軸端油路には、当該軸端油路から前記軸内油路に流動する潤滑油を調整する流量調整部材が設けられ、前記流量調整部材は、前記軸端油路を第1の隙間を介して上流側と下流側に仕切るガイド部材を有し、前記ガイド部材は、前記パイプ部材の外周面との間に前記第1の隙間を形成するように配置される第1のガイド部材を有する
本発明によれば、潤滑油を効率よく供給し、潤滑量の調整も容易になる潤滑油供給構造を実現することができる。
本実施形態の潤滑油供給構造を含む自動変速機のケース後壁部付近の部分断面図である。 本実施形態の潤滑油供給構造を含む自動変速機のケース後壁部の一部を後方から見た図(a)、(a)のi−i断面図(b)である。 図2(b)のii−ii断面図(a)およびiii−iii断面図(b)である。 図1の自動変速機のケース内部に設けられた回転軸の外観図(a)および潤滑油供給経路を示す図1に対応する部分断面図(b)である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の潤滑油供給構造を含む自動変速機のケース後壁部付近の部分断面図である。図2は、本実施形態の潤滑油供給構造を含む自動変速機のケース後壁部の一部を後方から見た図(a)、(a)のi−i断面図(b)である。図3は、図2(b)のii−ii断面図(a)およびiii−iii断面図(b)である。
以下、図1から図3を参照して、本実施形態の変速機の潤滑油供給構造1について説明する。
本実施形態の変速機の潤滑油供給構造1は、例えば、自動車の自動変速機のケース内部に適用され、ケース内部の被潤滑部に潤滑油を供給する。本実施形態の自動変速機は、例えば、前進10段、後進1段の変速が可能である。被潤滑部は、例えば、クラッチ機構や遊星歯車機構、回転軸3およびこれらの各構成要素を回転自在に支持する軸受である。
ケース2は、軸方向の一方が開口し、他方が閉塞する中空箱状の外形を有する。以下では、ケース2の開口側をケース前部側(図1ではx軸に沿う右側)、ケースの閉塞側をケース後壁部側(図1ではx軸に沿う左側)と呼ぶものとする。
ケース2の内部には、回転軸3が回転自在に軸支され、回転軸3には第1の油路20、第2の油路30、および第3の油路40が設けられている。回転軸3は、駆動源から駆動力が入力される入力軸や入力軸の回転が変速された駆動力を出力する出力軸である。第1の油路20および第2の油路30は、回転軸3の軸端部4から回転軸3の軸心に沿って形成された軸穴に挿入される第1のパイプ部材22および第2のパイプ部材32により仕切られて構成され、クラッチ機構の締結・非締結を切り替えるための作動油圧(クラッチ圧)を供給するための油路である。第3の油路40は、軸受などに潤滑油を供給するための油路である。
第1の油路20は、回転軸の軸心に沿って軸内に形成された第1の軸内油路21を備える。第1の軸内油路21は、中空円筒状の第1のパイプ部材22で流体密に仕切られており、第1のパイプ部材22の内側に第1の軸内油路21が形成される。第1の軸内油路21は、一端部(図1中左側のケース後壁部側)の第1のパイプ部材22がケース後壁部(変速機がエンジンルーム内に配置された状態では側壁)2aに形成された第1の軸端油路23まで延び、第1の軸内油路21がケース後壁部2aに設けられた第1の導入油路24と交差して連通している。また、第1の軸内油路21の他端部(図1中右側のケース内部側)には、回転軸3の径方向に貫通する第1の貫通路25が形成されている。
第1の導入油路24は、円形の流路断面を有し、ケース後壁部2aにおける一側部(図中紙面の下側)から中央部(図中y方向)に向けて第1の方向(y方向)に延びている。第1の軸内油路21は、第1の導入油路24と直交する方向であって、ケース後壁部2aからケース内部に向けて第2の方向(x方向)に延びている。作動油は、不図示のポンプにより圧送されて第1の導入油路24から第1の軸端油路23および第1の軸内油路21を通って第1の貫通路25から、不図示のクラッチ機構のピストン室に印加される。
第2の油路30は、回転軸3の軸内であって第1の軸内油路21の外側を取り囲むように形成された第2の軸内油路31を備える。第2の軸内油路31は、第1の軸内油路21に対して第1のパイプ部材22で流体密に仕切られており、第1のパイプ部材22の内側に第1の軸内油路21、第1のパイプ部材22の外側に設けられた第2のパイプ部材32との間に第2の軸内油路31が形成される。第2の軸内油路31は、一端部(図1中左側のケース後壁部側)の第2のパイプ部材32がケース後壁部2aに形成された第2の軸端油路33まで延び、第2の軸端油路33がケース後壁部2aに設けられた第2の導入油路34と交差して連通している。また、第2の軸内油路31の他端部(図1中右側のケース内部側)には、回転軸3の径方向に貫通する第2の貫通路35が形成されている。
ケース後壁部2aにおいて、第2の導入油路34は、第1の導入油路24よりも下方に配置されている。第2の導入油路34は、円形の流路断面を有し、ケース後壁部2aにおける一側部から中央部に向けて第1の方向(y方向)に延びている。第2の油路30は、第2の導入油路34と直交する方向であって、ケース後壁部2aからケース2の内部に向けて第2の方向(x方向)に延びている。第2の貫通路35は、第1の油路20の第1の貫通路25よりもケース後壁部2a側に位置する。作動油は、不図示のポンプにより圧送されて第2の導入油路34から第2の軸端油路33および第2の軸内油路31を通って第2の貫通路35から、不図示のクラッチ機構のピストン室に印加される。
第3の油路40は、ケース後壁部2aと回転軸3の一端部(図1中左側のケース後壁部側)との間に形成された第3の軸端油路41と、回転軸3の軸内に形成された第3の軸内油路42とを備える。第3の軸内油路42は、回転軸3の軸内であって第2の軸内油路31よりも径方向外側に形成されている。第3の軸内油路42は、第2の軸内油路31を取り囲むように回転軸3まわりに全周に亘って形成されておらず、軸まわりの一部に形成されている。
第3の軸端油路41は、第2の軸内油路31に対して第2のパイプ部材32で流体密に仕切られ、かつ第2の軸端油路33に対して仕切り部材43で流体密に仕切られている。また、第3の軸内油路42は、回転軸3の軸内であって第2の軸内油路31の径方向外側に形成され、第3の軸端油路41からケース内部側(x方向)に延びている。
第3の油路40は、ケース後壁部2aに設けられる第3の流入油路44と、第3の流入油路44と第3の軸端油路41とを連通する第3の接続油路45とを備える。第3の流入油路44はケース後壁部2aに設けられた第3の導入油路46と交差して連通する。第3の導入油路46は、円形の流路断面を有し、ケース後壁部2aにおける一側部から中央部に向けて第1の方向(y方向)に延びている。
第3の接続油路45は、第3の流入油路44から斜め上方に向けてケース後壁部2a側からケース内部側に向かって延びている。第3の流入油路44は、ケース後壁部2aに円筒状の開口部44aが形成されている。開口部44aは、第3の接続油路45を加工するために設けられる。第3の接続油路45は、第3の流入油路44の開口部44aから穴開け加工用のドリル等が挿入されて加工され、その後、開口部44aがキャップ50により流体密に閉塞される。キャップ50は、フランジ部51とネジ部52が形成され、第3の流入油路44の開口部44aに対して着脱可能である。キャップ50は、第3の流入油路44の開口部44aに形成されたネジ部に螺合されてケース後壁部2aに固定される。また、キャップ50は、フランジ部51とケース後壁部2aの間にシール材53が介在された状態で固定される。第3の軸端油路41は、回転軸3の軸端部4を回転自在に軸支する軸受5および第の軸内油路42のケース後壁部側に流量調整部材60を介して連通し、軸受5および第の軸内油路42に流入する潤滑油量や流速が流量調整部材60により調整される。流量調整部材60は、第3の軸端油路41から軸受5および第3の軸内油路42に流動する潤滑油をせき止め、第3の軸端油路41における流量調整部材60の上流側に溜まった潤滑油が下流側に流動するときの流量を適切に調整する。
第3の軸内油路42は、一端部(図1中左側のケース後壁部側)が第3の軸端油路41に接続され、回転軸3の径方向に貫通する複数の第3の貫通路47a、47b、47cが形成されている。潤滑油は、不図示のポンプにより圧送されて第3の導入油路46から第3の流入油路44、第3の接続油路45、第3の軸端油路41および第3の軸内油路42を通って第3の貫通路47a、47b、47cから回転軸3のまわりに流出し、ケース内の被潤滑部に潤滑油を供給する。
第3の導入油路46とキャップ50は、ケース後壁部2aにおいて、第1の導入油路24および第2の導入油路34よりも下方に配置されている。また、第3の流入油路44、第3の接続油路45および第3の軸端油路41は、流路断面積が略同等とされている。このように油路の各断面積を揃えることで流量・流速を均一化し気泡の発生を抑制し、被潤滑部への潤滑を安定させることができる。また、第3の流入油路44およびキャップ50を第3の接続油路45および第3の軸端油路41よりも下方に配置したことで、潤滑油に混入した気泡が第3の流入油路44を踊り場として滞留しないようにし、気泡が上昇し抜けやすい構造を実現できる。
以上のように、本実施形態によれば、第3の油路40は、ケース2の内部において軸受5により支持されている回転軸3の軸端部4に対応するケース2の壁部2aに開口部44aを設け、開口部44aから少なくとも軸受5に連通するように、第3の流入油路44と、第3の流入油路44から軸受5に向けて斜め上方に延びる第3の接続油路45とを備える。これにより、第1の油路20および第2の油路30に供給される作動油と同様に、第3の油路40に導入される潤滑油もケース後壁部2aにおける第3の導入油路46から供給することができる。また、ケース後壁部2aの第3の流入油路44から第3の軸内油路42までの油路の長さを短くでき、かつ油路に気泡が滞留することを防止して潤滑性能を安定化させることができる。特に、クラッチ機構や遊星歯車機構がケース後壁部2aまでレイアウトされている前進10段の自動変速機などにおいて、ケース2の後壁部2aから十分な潤滑油を供給できるようになり、ケース2の内部の狭いスペースの隅々まで十分な潤滑油を供給できるようになる。
また、回転軸3の軸内において、第1の軸内油路21および第2の軸内油路31が第1および第2のパイプ部材22、32により径方向に重なるように仕切られて構成され、第3の軸内油路42が回転軸3の軸中心と平行に延びているので、回転軸3における作動油が導入される油路(第2の油路30の第2の貫通路35)よりもケース前部側に、第3の油路40の第3の貫通路47b、47cを形成することができる。すなわち、潤滑油の供給がケース前部側(後述する図4の第4の油路70)からだけの従来の構成では、高回転時にピストン室に多くの作動油を供給する必要があるため、ケース後壁部側へ供給される潤滑油量が不足することが課題であったが、本実施形態の潤滑油供給構造では、高回転時にケース後壁部側からも十分な潤滑油を供給できるので、ケース2の内部の前部側から後壁部側の全体に十分な潤滑油を供給できるようになる。なお、高回転時だけでなく、高負荷時にも同様の潤滑性能が得られる。
<流量調整部材>
次に、図4を参照して、本実施形態の潤滑油供給構造に含まれる流量調整部材について説明する。
図4は、図1の自動変速機のケース内部に設けられた回転軸の外観図(a)および潤滑油供給経路を示す図1に対応する部分断面図(b)である。なお、図4において、図1と同一の構成要素には、同一の符号を付して示している。
図4に示すように、回転軸3のケース後壁部側の外周面には外径方向に拡大する拡径部3aと、拡径部3aからケース後壁部側に突出する円筒状の突出部3bが設けられている。
拡径部3aは、第3の軸端油路41におけるケース前部側の側壁部を構成し、突出部3bは、拡径部3aから第3の軸端油路41に向けて突出している。
流量調整部材60は、断面L字形の第1のガイド部材61と、断面コの字型の第2のガイド部材62を含む。第1のガイド部材61は、円筒部61aと、円筒部61aのケース後壁部側から外径方向に拡大する円盤部61bを含む。円筒部61aは回転軸3における第2の軸内油路31が形成されている部位に対応する外周面に第1の隙間G1を介して近接配置されている。円盤部61bの外周縁部は第3の軸端油路41の壁部の一部にサークリップなどの締結部材により固定されている。
第2のガイド部材62は、円周方向に凹部を有するリング状の外を有する。第2のガイド部材62の外周面は回転軸3の軸端部4の突出部3bの内周面に取り付けられている。第2のガイド部材62の内周面は第1のガイド部材61における円筒部61aの外周面に第2の隙間G2を介して近接配置されている。
なお、回転軸3の軸端部4を支持する軸受5は、第3の軸端油路41における第1のガイド部材61よりケース前部側であって、第1のガイド部材61と第2のガイド部材62で仕切られたスペースに配置されている。
このように構成された流量調整部材60は、第3の接続油路45から第3の軸端油路41に流入する潤滑油をせき止め、第1の隙間G1がオリフィスのように作用して第3の軸端油路41における流量調整部材60の上流側に溜まった潤滑油が下流側に流れるときの流量を適切に調整する。そして、第3の軸端油路41における流量調整部材60の下流側に流れた潤滑油は第3の軸内油路42に導入されると共に、第2の隙間G2がオリフィスのように作用して軸受5に導入される潤滑油を適切に調整する。第3の軸内油路42に導入された潤滑油は、第3の貫通路47a〜47cからケース2の内部の被潤滑部に供給される。
一方、回転軸3には、ケース前部側からケース後壁部側に延びる第4の油路70が設けられている。第4の油路70は、回転軸3の軸心に沿って軸内に形成された第4の軸内油路71を備える。第4の軸内油路71は、ケース後壁部側が第1の油路20のケース前部側の近傍まで延びている。また、第4の軸内油路71には、回転軸3の径方向に貫通する複数の第4の貫通路72が形成されている。
第4の油路70は、ケース前部側から第4の軸内油路71に潤滑油が供給され、第4の軸内油路71から第4の貫通路72を介してケース2の内部の被潤滑部に供給される。
このように、本実施形態の潤滑油供給構造によれば、流量調整部材60で潤滑油をせき止め、第1の隙間G1で適切な流量に調整して送り出すため、効率良く潤滑油を下流側の軸受5や第3の軸内油路42に供給することができる。また、第3の油路40の第3の軸内油路42を通って第3の貫通路47a〜47cから被潤滑部へ供給される潤滑油量の調整が容易となる。
また、ケース2の内部の前部側から後壁部側の間にバランス良く油路を配置することができるので、ケース2の内部の全体に十分な潤滑油を供給することができる。
上述した実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
本実施形態の潤滑油供給構造1は、自動変速機に限らず、潤滑油の供給が必要な様々な機構に適用可能である。
[実施形態のまとめ]
<第1の態様>
ケース2の内部の被潤滑部3、4に潤滑油を供給する潤滑油供給構造1であって、
上記ケース2の内部に軸支されている回転軸3の軸端部4に対応する上記ケース2の壁部2aから上記回転軸3の軸端部4に連通する油路40を設け、
上記油路40は、上記回転軸3の軸端部4側に設けられる軸端油路41と、上記回転軸3の軸内に設けられ、上記軸端油路41から軸方向に延びる軸内油路42とを有し、
上記軸端油路41には、当該軸端油路41から上記軸内油路42に流動する潤滑油を調整する流量調整部材60が設けられている。
第1の態様によれば、流量調整部材60が軸端油路41に流入する潤滑油をせき止め、軸端油路41における流量調整部材60の上流側に溜まった潤滑油が下流側に流れるときの流量を適切に調整して送り出すため、効率良く潤滑油を下流側の軸内油路42に供給することができる。また、油路40の軸内油路42を通って被潤滑部3、4へ供給される潤滑油量の調整が容易となる。
<第2の態様>
第1の態様において、上記流量調整部材60は、上記軸端油路41を第1の隙間G1を介して上流側と下流側に仕切るガイド部材61、62を有する。
第2の態様によれば、第1の隙間G1がオリフィスのように作用して軸端油路41における流量調整部材60の上流側に溜まった潤滑油が下流側に流れるときの流量を適切に調整される。
<第3の態様>
第2の態様において、上記回転軸3の軸端部4から上記回転軸3の軸心に沿って形成された軸穴21に挿入されるパイプ部材32を有し、
上記ガイド部材61、62は、上記パイプ部材32の外周面との間に上記第1の隙間G1を形成するように配置される第1のガイド部材61と、上記第1のガイド部材61における上記第1の隙間G1を形成する内周面とは反対の外周面と上記回転軸3の軸端部4との間に配置される第2のガイド部材62とを有し、
上記第1のガイド部材61と上記第2のガイド部材62に仕切られたスペースには上記回転軸3を軸支する軸受5が配置されている。
第3の態様によれば、軸端油路41における流量調整部材60の下流側に流れた潤滑油は、軸受5や軸端油路41に連通する軸内油路42に導入され、ケース2の内部の被潤滑部3、4に供給されるので、効率良く潤滑油を下流側の軸受5や軸内油路42に供給することができる。
<第4の態様>
第3の態様において、上記第1のガイド部材61の外周面と上記第2のガイド部材62の内周面との間には、上記軸端油路41の上流側から下流側に流動する潤滑油が上記スペースに流入するように第2の隙間G2が設けられている。
第4の態様によれば、第2の隙間G2から軸受5に導入される潤滑油を適切に調整することができる。
<第5の態様>
第3または第4の態様において、上記第1の隙間G1を介して上記軸端油路41の上流側から下流側に流動する潤滑油は、上記軸内油路42に流入する。
第5の態様によれば、第1の隙間G1から軸内油路42に導入される潤滑油を適切に調整することができる。
<第6の態様>
第1から第5のいずれかの態様において、上記油路40は、上記ケース2の壁部2aに設けられ、上記ケース2の内部に潤滑油を導入する導入油路46と上記軸端油路41とを接続する接続油路45を有し、
上記ケース2の壁部2aには、上記ケース2の壁部2aから上記接続油路45を介して上記軸端油路41に連通する開口部44aが形成されている。
第6の態様によれば、油路40に導入される潤滑油をケース2の壁部2aにおける導入油路46から供給することができる。また、ケース2の壁部2aから軸内油路42までの油路の長さを短くでき、かつ油路に気泡が滞留することを防止して潤滑性能を安定化させることができる。また、ケース2の内部の狭いスペースに油路40を形成することができ、ケース2の内部の隅々まで十分な潤滑油を供給できるようになる。
また、流入油路44の開口部44aから穴開け加工用のドリル等を挿入して接続油路45を加工できるので、ケース2の内部の狭いスペースに油路40を容易に形成することができる。
1…変速機の潤滑油供給構造
2…ケース
2a…ケース後壁部
3…回転軸
3a…拡径部
3b…突出部
4…軸端部
5…軸受
20…第1の油路
21…第1の軸内油路
22…第1のパイプ部材
23…第1の軸端油路
24…第1の導入油路
25…第1の貫通路
30…第2の油路
31…第2の軸内油路
32…第2のパイプ部材
33…第2の軸端油路
34…第2の導入油路
35…第2の貫通路
40…第3の油路
41…第3の軸端油路
42…第3の軸内油路
43…仕切り部材
44…第3の流入油路
44a…開口部
45…第3の接続油路
46…第3の導入油路
47…第3の貫通路
50…キャップ
51…フランジ部
52…ネジ部
53…シール材
60…流量調整部材
61…第1のガイド部材
61a…円筒部
61b…円盤部
62…第2のガイド部材
G1…第1の隙間
G2…第2の隙間

Claims (5)

  1. ケースの内部の被潤滑部に潤滑油を供給する潤滑油供給構造であって、
    前記ケースの内部に軸支されている回転軸の軸端部に対応する前記ケースの壁部から前記回転軸の軸端部に連通する油路を設け、
    前記回転軸の軸端部から前記回転軸の軸心に沿って形成された軸穴に挿入されるパイプ部材を有し、
    前記油路は、前記回転軸の軸端部側に設けられる軸端油路と、前記回転軸の軸内に設けられ、前記軸端油路から軸方向に延びる軸内油路とを有し、
    前記軸端油路には、当該軸端油路から前記軸内油路に流動する潤滑油を調整する流量調整部材が設けられ
    前記流量調整部材は、前記軸端油路を第1の隙間を介して上流側と下流側に仕切るガイド部材を有し、
    前記ガイド部材は、前記パイプ部材の外周面との間に前記第1の隙間を形成するように配置される第1のガイド部材を有することを特徴とする潤滑油供給構造。
  2. 記ガイド部材は、前記第1のガイド部材における前記第1の隙間を形成する内周面とは反対の外周面と前記回転軸の軸端部との間に配置される第2のガイド部材を有し、
    前記第1のガイド部材と前記第2のガイド部材に仕切られたスペースには前記回転軸を軸支する軸受が配置されていることを特徴とする請求項に記載の潤滑油供給構造。
  3. 前記第1のガイド部材の外周面と前記第2のガイド部材の内周面との間には、前記軸端油路の上流側から下流側に流動する潤滑油が前記スペースに流入するように第2の隙間が設けられていることを特徴とする請求項に記載の潤滑油供給構造。
  4. 前記第1の隙間を介して前記軸端油路の上流側から下流側に流動する潤滑油は、前記軸内油路に流入することを特徴とする請求項またはに記載の潤滑油供給構造。
  5. 前記油路は、前記ケースの壁部に設けられ、前記ケースの内部に潤滑油を導入する導入油路と前記軸端油路とを接続する接続油路を有し、
    前記ケースの壁部には、前記ケースの壁部から前記接続油路を介して前記軸端油路に連通する開口部が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の潤滑油供給構造。
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