JP2019027649A - 冷蔵庫 - Google Patents

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福太郎 岡田
Fukutaro Okada
福太郎 岡田
大 板倉
Masaru Itakura
大 板倉
圭介 服部
Keisuke Hattori
圭介 服部
智史 小沼
Tomohito Konuma
智史 小沼
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Abstract

【課題】戻り風路内壁面に発生した霜の融解状態を的確に検知することにより、信頼性を確保しつつ過熱を抑えることで省エネルギー性能を向上させた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵室と、冷凍室と,冷却器と,該冷却器を収納する冷却器収納室と,該冷却器収納室から前記冷蔵室および前記冷凍室に至る送風路と,前記冷蔵室から前記冷却器収納室に至る戻り風路と,前記冷凍室から前記冷却器収納室に至る戻り風路と,前記冷却器で熱交換した空気を前記冷蔵室および前記冷凍室に送風する庫内送風機とを備え,前記冷却器収納室は前記冷凍室背面に設置され、前記冷蔵室から前記冷却器収納室に至る戻り風路は前記冷凍室内を通過し、前記冷蔵室から前記冷却器に至る戻り風路を0℃以上に加熱する冷蔵室戻り風路ヒータを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室から前記冷却器に至る戻り風路の温度を検知する冷蔵室戻り風路温度センサを備えた。
【選択図】図6

Description

本発明は,冷蔵庫に関する。
本技術分野の背景技術として,例えば特許第5445113号公報(特許文献1)及び特開2013−19586号公報(特許文献2)がある。
上部に冷蔵室と下部に冷凍室と、冷凍室の後方に冷気を生成する冷却器と、冷却器の上部に配置され生成された冷気を各室へ強制的に送風するファンと、冷蔵室へ冷気を送風する送風ダクトと、冷蔵室内に吐出された冷気を冷却器に帰還させる冷蔵室帰還ダクトを持つ冷蔵庫は、比較的温度の高い冷蔵室内に吐出された冷気が氷点以下の冷凍室内を通過して冷却器に帰還するため、冷蔵室帰還ダクトの内側表面には結露および結露が凍結した霜が発生する。霜の成長は熱抵抗や通風抵抗の増加をもたらすため,霜が成長することにより冷却効率の悪化やダクトが霜で塞がれることによる冷却不良を起こすおそれがある。よって、霜の成長による冷却不良の防止のため、霜を融解するための加熱手段が一般的に備えられている。
特許文献1に記載の冷蔵庫は,冷蔵室帰還ダクト内にヒータを貼付し、結露および凍結を抑制している。
また,特許文献2に記載の冷蔵庫は,冷蔵室帰還ダクト内に冷却器に設けられた上層用のヒータの一部を沿わせて設けることにより、ダクト内の着霜を防止している。
特許第5445113号公報 特開2013−19586号公報
冷気帰還ダクト内に設けられたヒータはダクト内の霜の融解が完了するまで通電を行う必要があるが、冷蔵庫の運転状況や扉の開閉回数、外気の湿度により着霜状況は変わるため、ヒータによる加熱は水の融点よりも十分に余裕を持った温度まで達するよう、通電時間等を制御する必要がある。特許文献1あるいは特許文献2に記載の従来技術では、融点よりも高い温度までヒータ加熱を行っており、霜の融解のため実際に必要なエネルギーよりも多くのエネルギーを投入する必要が生じている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり,冷蔵室帰還ダクト内の温度状況を的確に検知することにより,信頼性を確保しつつ過熱を抑えた省エネルギー性能が高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために,例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが,その一例を挙げるならば,食品が凍結しない温度帯で食品を保存する冷蔵室と、食品を凍結させて保存する冷凍室と,圧縮機と,該圧縮機で圧縮された冷媒と庫外の空気と熱交換する放熱器と,前記冷媒を減圧する減圧手段と,減圧された前記冷媒と前記食品貯蔵室内の空気と熱交換する冷却器と,該冷却器を収納する冷却器収納室と,該冷却器収納室から前記冷蔵室および前記冷凍室に至る送風路と,前記冷蔵室から前記冷却器収納室に至る戻り風路と,前記冷凍室から前記冷却器収納室に至る戻り風路と,前記冷却器で熱交換した空気を前記冷蔵室および前記冷凍室に送風する庫内送風機とを備え,前記冷却器収納室は前記冷凍室背面に設置され、前記冷蔵室から前記冷却器収納室に至る戻り風路は前記冷凍室内を通過し、前記冷蔵室から前記冷却器に至る戻り風路を0℃以上に加熱する冷蔵室戻り風路ヒータを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室から前記冷却器に至る戻り風路の温度を検知する冷蔵室戻り風路温度センサを備えたことを特徴とする。
本発明によれば,冷蔵室帰還ダクト内の温度状況を的確に検知することにより,信頼性を確保しつつ過熱を抑えることで省エネルギー性能が高い冷蔵庫を提供できる。
本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の正面外形図。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の図1におけるA−A矢視方向断面図。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の冷凍サイクル構成を表す図。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の冷却器付近の拡大断面図。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の図4におけるB−B矢視方向断面図。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の図5におけるC−C矢視方向断面図。 本発明の他の実施形態例に係る冷蔵庫の図5におけるC−C矢視方向断面図。
本発明に係る冷蔵庫の実施形態例を,図1〜図8を参照しながら説明する。まず,本実施形態例の冷蔵庫の構成を,図1〜図5を参照しながら説明する。図1は本実施形態例の冷蔵庫の正面外形図,図2は本実施形態例の冷蔵庫の庫内の構成を表す断面図であり,図1中に示すA−A断面を矢視方向に見た図である。図3は本実施形態例の冷蔵庫の冷凍サイクル構成を表す図である。図4は本実施形態例の冷蔵庫の冷却器付近の構成を表す拡大断面図,図5は本実施形態例の冷蔵庫の冷却器付近の構成を表す拡大断面図であり,図4中に示すB−B断面を矢視方向に見た図である。
図1に示すように本実施形態例の冷蔵庫は、冷蔵庫本体1に上方から,冷蔵室2,製氷室4及び上段冷凍室5,下段冷凍室6,野菜室8を備えている。製氷室4と上段冷凍室5は,冷蔵室2と下段冷凍室6との間に左右に並べて設けられている。冷蔵室2及び野菜室8は,4℃程度の冷蔵温度帯の貯蔵室である。また,製氷室4,上段冷凍室5及び下段冷凍室6は,−18℃程度の冷凍温度帯の貯蔵室である(以下,製氷室4,上段冷凍室5,下段冷凍室6の総称を冷凍室7とする)。
冷蔵室2には,前方に左右に分割された観音開き型の冷蔵室扉2a,2bが備えられている。製氷室4,上段冷凍室5,下段冷凍室6,野菜室8には,それぞれ引き出し式の製氷室扉4a,上段冷凍室扉5a,下段冷凍室扉6a,野菜室扉8aが備えられている。
図2に示すように,本実施形態例の冷蔵庫の庫外と庫内は,外箱1aと内箱1bとの間に発泡断熱材(発泡ポリウレタン)を充填することにより形成される断熱箱体50により隔てられている。また,本実施形態例の冷蔵庫には,背面,両側面に真空断熱材60が実装されている(両側面は不図示)。
冷蔵室扉2a,2bの貯蔵室内側には,複数の扉ポケット47,冷蔵室2内には複数の棚46が備えられている。また,製氷室4,上段冷凍室5,下段冷凍室6及び野菜室8は,それぞれの貯蔵室の前方に備えられた扉4a,5a,6a,8aと一体に前後方向に移動する収納容器4b,5b,6b,8bが備えられている。扉4a,5a,6a,8aは,それぞれ図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより,収納容器4b,5b,6b,8bが引き出せるようになっている。
図2に示すように本実施形態例の冷蔵庫では,冷蔵室2と,上段冷凍室5及び製氷室4(図1参照)とが上部断熱仕切壁51によって隔てられ,下段冷凍室6と野菜室8とが下部断熱仕切壁52によって断熱的に隔てられている。なお,冷蔵室2の最下段(上側断熱仕切り壁51の上部)には,−1〜+1℃程度に維持されるチルド室3が備えられている。また、冷凍室7の背部に冷却器収納室9を備え,冷却器収納室9内には冷却手段として冷却器21を備えている。また,冷却器21の上方には,送風手段として庫内送風機22を備えている。冷蔵室2,冷凍室7,野菜室8への送風経路には,それぞれ冷蔵室ダンパ24,冷凍室ダンパ26,野菜室ダンパ(不図示)を備えており,各室への送風が制御される。
冷蔵室ダンパ24が開放状態の場合,庫内送風機22により昇圧された冷気は,冷蔵室送風ダクト11を流れ,冷蔵室吐出口31から冷蔵室2に吹き出す。冷蔵室2を冷却して温度が上昇した冷気は,冷蔵室戻り口(不図示),冷蔵室戻りダクト12(図5参照)を介して冷却器収納室9に戻り,冷却器21と熱交換して再び低温冷気となる。
冷凍室ダンパ26が開放状態の場合,庫内送風機22により昇圧された低温冷気は,冷凍室送風ダクト13を流れ,冷凍室吐出口33から冷凍室7に吹き出す。冷凍室7を冷却して温度が上昇した冷気は,冷凍室戻り口36を介して冷却器収納室9に戻り,冷却器21と熱交換して再び低温冷気となる。
野菜室ダンパ(不図示)が開放状態の場合,庫内送風機22により昇圧された低温冷気は,野菜室送風ダクト(不図示)を流れ,野菜室吐出口(不図示)から野菜室8に吹き出す。野菜室8を冷却して温度が上昇した冷気は,野菜室戻り口37,野菜室戻りダクト17を介して冷却器収納室9に戻り,冷却器21と熱交換して再び低温冷気となる。
冷蔵室2の背部,冷凍室7の背部,野菜室8の背部には,それぞれ冷蔵室温度センサ41,冷凍室温度センサ42,野菜室温度センサ43が備えられており,各室の温度を検知できるようになっている。断熱箱体50の天井面前方には,庫外の温湿度を検知する庫外温湿度センサ(不図示)が備えられている。また,冷蔵室扉2a,2b,製氷室扉4a,上段冷凍室扉5a,下段冷凍室扉6a,野菜室扉8の各扉の開閉状態は,冷蔵室扉センサ(不図示),製氷室扉センサ(不図示),上段冷凍室扉センサ(不図示),下段冷凍室扉センサ(不図示),野菜室扉センサ(不図示)により検知できるようになっている。
なお,上部断熱仕切壁51により区画された領域の左端には,製氷用の水を貯留する製氷水タンク(不図示)が備えられている。製氷水タンク内の水は,ポンプ(不図示)を駆動することにより,配管(不図示)を介して製氷室4内に備えられた製氷皿(図示せず)に供給される。
図3に示すように,本実施形態例の冷蔵庫の冷凍サイクルは,圧縮機23,放熱器70(フィンチューブ型熱交換器),放熱パイプ71,結露抑制パイプ72,キャピラリチューブ74(以下,放熱器70,放熱パイプ71,結露防止パイプ72の総称として放熱手段73と呼ぶことがある),冷却器21が冷媒配管77で接続されることで構成される。冷却器21出口から圧縮機23に向かう配管の一部77aはキャピラリチューブ74と接触させて熱交換するようにしている。なお,放熱パイプ71とは,外箱1aと内箱1bの間であって外箱1a面に接するように備えられた冷媒管(図2中に不図示)である。また,結露抑制パイプ72とは,断熱箱体10の上部断熱仕切壁51の前面や下部断熱仕切壁52の前面等に配設された冷媒管(図2参照)であり,管内を流れる高温冷媒による加熱作用で結露を抑制するために配設されるものである。
圧縮機23により昇圧された高温高圧冷媒は,放熱手段73を流れて放熱し,減圧手段であるキャピラリチューブで減圧されることで低温低圧冷媒となる。低温低圧冷媒が冷却器21に流れ,空気と熱交換して各貯蔵室を冷却するための低温冷気が生成される。なお,冷媒はイソブタンを例にして説明する。
図4に示すように,冷却器収納室9は,背面側の内箱1b,前面側の前面仕切壁27の間に形成される。冷却器収納室9に収納されている冷却器21は流れ方向に7段で,高さ寸法Hより,奥行き寸法Dが小さいフィンチューブ型熱交換器である(本実施形態例の冷蔵庫ではH=210mm、D=77mm)。このように高さ寸法Hより奥行き寸法Dを小さくすることで,冷却器収納室9の前方の貯蔵室(本実施形態例の冷蔵庫では冷凍室7)の有効内容積を大きくできる。
冷却器21下部の前面側には前面仕切壁27と冷却器21の間にバイパス流路55aが,背面側には内箱1bと冷却器21の間にバイパス流路55bがそれぞれ設けられている。なお,本実施形態例の冷蔵庫1では,バイパス流路55aの流路幅L1=5mm,バイパス流路56bの流路幅L2=7mmである。このようにバイパス流路の流路幅を冷却器の奥行き寸法D(=77mm)の10%以下の寸法にしているので、冷却器21への着霜量が少ない状態において,多くの気流が冷却器21をバイパスして流れることによる冷却効率低下を抑えられる。
図5に示すように,本実施形態例の冷蔵庫1は,冷却器21の下方に除霜ヒータ56を備えている。ここで,除霜ヒータ56の幅寸法W2を,冷却器21のフィン設置部21aの幅寸法W1より長くしている(W2>W1)。これにより冷却器21の全体を効率良く加熱できるようにしている。なお,本実施形態の冷蔵庫1では,W1=335mm,W2=350mmである。
除霜ヒータ56は,抵抗線をガラス管56aで覆い,さらにガラス管56aの外周にアルミニウム製の放熱フィン56bを配設することにより,除霜ヒータ通電中にガラス管表面温度がイソブタンの発火温度(約460℃)より低い温度に抑えるようにしている。
霜が融解することで生じた除霜水は,冷却器収納室9の下部に備えられた樋57に流れ落ち,排水管58(図2参照)を介して機械室10(図2参照)に備えられた蒸発皿59(図2参照)に達する。蒸発皿59内の除霜水は,機械室10内に備えられた圧縮機23(図2参照)及び放熱器70(図3参照)の放熱と,機械室10内に備えられた庫外送風機(不図示)による通風作用により蒸発する。なお,除霜ヒータ56の上部には上部カバー53が備えられており,融解水や冷却器21から離脱した霜が除霜ヒータ56のガラス管56aに当たることを防いでいる。
冷却器21の1段目(最上流の段)のフィンピッチは,2段目以降の段(2〜7段)のフィンピッチより大きくしている(本実施形態例の冷蔵庫1では1段目のフィンピッチは10mm,2〜7段目のフィンピッチは5mm)。冷却器21の1段目は,物質伝達率が高く,高湿な空気が流入することから霜が成長しやすいので,フィン間の隙間を2段目以降より大きくすることでフィン間の流路が閉塞し難くして,熱交換性能をより長い時間維持できるようにしている。なお,フィン間の流路が閉塞し難くするには,少なくとも,最上流の段(1段目)のフィンピッチを,最下流の段(本実施形態例の冷蔵庫1では7段目)のフィンピッチ以上とすれば良く,本実施形態例の構成に限定されるものではない。
キャピラリチューブ74(図3参照)により減圧された低温低圧冷媒は,冷却器21の背面側上部の配管から入り,冷却器21の背面側に左右にわたって設けられた配管を上方から下方に順次流れ,1段目(最下段)において冷却器21の前面側の配管に移る。続いて,冷却器21の前面側に左右にわたって設けられた配管を下方から上方に順次流れて冷却器21の前面側上部から流れ出る。なお,冷却器21の出口配管には気液分離器28が備えられており,液冷媒が圧縮機23に吸い込まれて圧縮されることを防いでいる。
冷蔵室2からの戻り空気は,冷蔵室戻りダクト12を流れ,冷蔵室戻りダクト開口12aを介して,冷却器21の下部側方から冷却器収納室9に流入する。冷凍室7からの戻り空気は,冷却器21の下部前方の冷凍室戻り口36(図4参照)から冷却器収納室9に流入する。また,野菜室8からの戻り空気は野菜室戻りダクト17(図2参照)を介して冷却器21の下部前方右側(正面から見た場合は左側)の野菜室戻りダクト開口17aから冷却器収納室9に流入する。
本実施形態例の冷蔵庫1は,冷蔵温度帯の冷蔵室2と野菜室8への送風量と,冷凍温度帯の冷凍室7への送風量の比率は約3:7であり,低温に維持される冷凍室7への送風量が多くなるようにしている。また,冷凍室戻り口36の開口幅寸法W3を,冷却器21のフィン設置部21aの幅寸法W1よりも大きくすることで(W3>W1),特に送風量が多い冷凍室7からの戻り空気が効率良く冷却器7で熱交換できるようにしている。
また,本実施形態例の冷蔵庫1は,冷蔵室戻りダクト開口12aを,冷却器21の幅W1(フィン設置部幅)の中心面S1より右(正面から見た場合は左)に設け,野菜室戻りダクト開口17aを中心面S1より左(正面から見た場合は右)に設けている。これにより,冷却器21に偏った着霜が生じることを抑制している。
冷却器21上方には庫内送風機22が設置され,その設置位置は,中心面S1に略一致するようにしている。具体的には冷却器の中心面S1が庫内送風機22の翼幅W4の範囲を通過するようにしている。これにより,冷却器21における冷気流れの偏りが生じ難くなる。
冷却器21の両側には,戻り空気が冷却器21のフィン設置部21aに流入せずに,冷却器21の両側の配管ターン部21bを流れたり,フィン設置部21aに流入した空気が配管ターン部21bに漏れることを抑制するための冷却器流路仕切部材21c(アルミニウム製)を備えている。これにより,冷却器21と空気の間の熱交換効率を高めている。
本実施形態例の冷蔵庫1は,冷蔵室ダンパ24(図2参照),野菜室ダンパ(不図示),冷凍室ダンパ26(図2参照)の開閉状態によって冷蔵室2,野菜室8,冷凍室7への送風が制御され,冷蔵室のみに送風する「冷蔵室単独運転」,野菜室のみに送風する「野菜室単独運転」,冷凍室のみに送風する「冷凍室単独運転」,冷蔵室と野菜室に送風する「冷蔵野菜運転」,冷蔵室,野菜室,冷凍室の全てに送風する「冷蔵野菜冷凍運転」の5種類の冷却運転モードを備えている。冷蔵室2,野菜室8,冷凍室7の各室は,これらの5つの冷却運転モードを,冷蔵室温度センサ41,野菜室温度センサ43,冷凍室温度センサ42の検知情報に基づいて適宜切り替えることで所望の温度帯に維持される。
本実施形態例の冷蔵庫は,冷蔵室2,チルド室3,冷凍室7や野菜室8の温度設定をする温度設定器等(図示せず)を備えている。
また、本実施形態例では、図6に示すように、前面仕切壁27と断熱箱体50との間に冷気戻りダクト12が形成されている。この冷気戻りダクト12の背面側の外表面、すなわち前面仕切壁27の背面には、冷気戻りダクトヒータ81が貼付されている。冷気戻りダクト12は冷凍室3内に位置するため通常の冷却運転時は0℃以下となっており、冷蔵室2からの戻り冷気に含まれる水分が冷気戻りダクト12で冷やされ、冷気戻りダクト12の表面に霜が発生する可能性がある。冷気戻りダクト12の表面に発生した霜は、成長を続けると冷気戻りダクト12を塞ぎ、冷蔵室2を冷却する冷気循環を阻害して冷蔵室2の冷却ができなくなる可能性がある。冷却器21の除霜運転時は除霜ヒータ56から発生する熱で冷気戻りダクト12表面の温度は上昇するが、表面に発生した霜の一部が融解せずに残ったままとなる可能性があるため、除霜運転時に霜が融解するのに十分な温度に達するよう冷気戻りダクトヒータ81を通電している。
霜運転時に除霜ヒータ56と同じ通電時間で冷気戻りダクトヒータ81を通電した場合、冷気戻りダクト12の表面温度が霜を十分に融解に至らない温度で通電が終了したり、霜が全て融解した後にも通電し続けたりする可能性がある。この場合、信頼性の低下や消費エネルギーの増大につながってしまう。
そこで、本実施形態例では、適切なタイミングで冷気戻りダクトヒータ81の通電を行う冷気戻りダクト温度センサ82を、冷気戻りダクト12の背面側の内表面、すなわち前面仕切壁27の正面に設ける。
本実施形態例の場合、冷蔵室戻り冷気は冷気戻りダクト12の上部より流入するため、戻り冷気の水分が冷気戻りダクト12の上部に集中して霜となり付着する。また、除霜運転時に除霜ヒータ56の熱は冷気戻りダクト12の下部から上部に向けて伝わる。これらより冷気戻りダクト12の上部に発生した霜の融解が最も遅くなるため、冷気戻りダクト温度センサ82は、冷気戻りダクト12の上部(例えば、冷気戻りダクトヒータ81の最上部よりも高い位置)に設置することが望ましい。
さらに、冷気戻りダクト温度センサ82は、冷気戻りダクトヒータ81が設置されていない部分に設置することで、除霜運転中の冷気戻りダクト12表面の温度をより正確に検知することが可能となる。本実施形態例では、戻り冷気の流路や除霜ヒータ56の位置などを考慮して、冷気戻りダクト温度センサ82を冷気戻りダクト12の上部に設置することが望ましいが、戻り冷気の流路等が違う形態の場合には、冷気戻りダクト12の着霜分布と除霜時の温度分布も異なるため、それぞれの構造に最適なセンサ設置位置を決定する必要がある。
また、冷気戻りダクト温度センサ82は、冷気戻りダクト12の内側表面、つまり戻り冷気の流通面側に設置することで、より正確に表面温度を測定することが可能となる。一方で、冷気戻りダクト温度センサ82自体が戻り冷気の阻害要因となる可能性や、霜発生の起点となる可能性も考慮すると、冷気戻りダクト温度センサ82は、できるだけ小さい方が望ましい。また、霜が発生する内側表面に冷気戻りダクト温度センサ82を設置するため、センサに対して耐水性を十分に持たせる必要がある。
さらに、他の実施形態例として、図7に示すように冷気戻りダクト温度センサ82を冷気戻りダクト12の外側表面、つまり冷気戻りダクトヒータ81の貼付面に設置することも可能である。このように冷気戻りダクト12の外側表面に設置した場合は、霜が発生する内側表面から前面仕切壁27を隔てて裏面側の外側表面に冷気戻りダクト温度センサ82が設置されるため、特別に耐水性を考慮する必要がなくなる。一方、霜が発生する内側表面の温度を、前面仕切壁27を介して間接的に検知することとなるため、計測精度が悪くなる。しかし、各運転状態での内側表面と外側表面の温度の相関を把握することで、外側表面に冷気戻りダクト温度センサ82を設置しても十分な精度で内側表面温度の検知が可能となる。
また冷蔵庫本体1の天井壁上面側にはCPU,ROMやRAM等のメモリ,インターフェース回路等を搭載した制御基板49が配置されている(図2参照)。制御基板49は,前記した冷蔵室温度センサ41,冷凍室温度センサ42,野菜室温度センサ43,庫外温湿度センサ,冷却器温度センサ44,前面仕切壁温度センサ45,及び,各扉センサ、冷蔵室扉2aaに設けられた温度設定器等と接続される。圧縮機23のON/OFFや回転速度制御,冷蔵室ダンパ24,冷凍室ダンパ26,及び,野菜室ダンパ27を個別に駆動するアクチュエータ(不図示)の制御,庫内送風機22のON/OFF制御や回転速度制御,前記した扉開放状態を報知するアラームのON/OFF等の制御は,前記ROMに予め搭載されたプログラムにより行われる。
次に,本実施形態例の冷蔵庫の制御について説明する。本実施形態例の冷蔵庫は,電源の投入により運転を開始し,圧縮機23が駆動して冷却運転を開始する。
本実施形態例の冷蔵庫の冷却運転は,冷蔵室温度センサ41,冷凍室温度センサ42,野菜室温度センサ43及び庫外温湿度センサの検知情報に基づいて圧縮機23,庫内送風機22,庫外送風機のオン/オフ制御や回転速度制御と,冷蔵室ダンパ24,冷凍室ダンパ26,野菜室ダンパの開閉状態の制御によって,各室を設定温度(例えば,冷蔵室,野菜室は4℃程度,冷凍室は−18℃程度)に維持する運転が行われる。
冷却運転中には,除霜開始条件の判別が行われる。本実施形態例の冷蔵庫では,圧縮機23の運転時間や各扉の開閉時間等を計測し、それに一定の係数をかけた積算値を計算し、積算値が一定の値を超える条件が満たされた場合に除霜開始条件が成立する。この積算値が一定の値に満たない場合,冷却運転が継続される。
除霜運転中は圧縮機23の運転を停止し、除霜ヒータ56が通電され、冷却器21および樋57等を加熱することによって除霜を行う。除霜ヒータ56の通電により冷却器21に設置した冷却器温度センサ44の温度が上昇するが、冷却器温度センサ44の検出値が0℃以上の一定の温度に達する条件を満たすと冷却器21の除霜が終了したと判断し、除霜ヒータ56の通電を停止する。
除霜運転中は除霜ヒータ56からの熱による冷却器21の温度上昇に伴い、冷却器21周辺部にも除霜ヒータ56の熱が伝わるため、冷気戻りダクト12の内側表面も温度上昇する。しかし、冷気戻りダクト12は除霜ヒータ56と左右方向で重ならない位置にあるため、除霜ヒータ56で温められた空気が冷気戻りダクト12に流入せず、冷却器温度センサ44が除霜終了温度に到達しても、冷気戻りダクト12の内側表面の霜を融解させるのに十分な温度に到達しない可能性がある。
そこで、本実施形態例では、冷気戻りダクトヒータ81および冷気戻りダクト温度センサ82を設置して、除霜運転中に冷気戻りダクト温度センサ82の検知温度に基づいて冷気戻りダクトヒータ81の通電を制御することで、冷気戻りダクト12の内側表面の霜を確実に融解させることができる。
具体的には、冷気戻りダクト温度センサ82が0℃以下の所定温度に到達した場合に、冷気戻りダクトヒータ81の通電を開始し、冷気ダクト温度センサ82が0℃異常の所定温度に到達した場合に、戻りダクトヒータ81の通電を終了するようにする。また、冷気戻りダクト温度センサ82が検出した温度の程度に応じて、冷気戻りダクトヒータ81への入力の大小を調整するように制御しても良い。
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室
3 チルド室
4 製氷室
5 上段冷凍室
6 下段冷凍室
7 冷凍室
8 野菜室
9 冷却器収納室
10 機械室
11 冷蔵室送風ダクト
12 冷蔵室戻りダクト
13 冷凍室送風ダクト
17 野菜室戻りダクト
21 冷却器
22 庫内送風機
23 圧縮機
24 冷蔵室ダンパ
26 冷凍室ダンパ
27 前面仕切壁
28 気液分離器
31 冷蔵室吹き出し口
33 冷凍室吹き出し口
36 冷凍室戻り口
37 野菜室戻り口
41 冷蔵室温度センサ
42 冷凍室温度センサ
43 野菜室温度センサ
44 冷却器温度センサ
45 前面仕切壁温度センサ
46 棚
47 扉ポケット
49 制御基板
50 断熱箱体
51 上部断熱仕切壁(仕切部)
52 下部断熱仕切壁(仕切部)
55a,55b バイパス流路
56 除霜ヒータ
57 樋
58 排水管
59 蒸発皿
60 真空断熱材
70 放熱手段
71 放熱器
72 放熱パイプ
73 結露抑制パイプ
74 キャピラリチューブ
77 冷媒配管
81 冷気戻りダクトヒータ
82 冷気戻りダクト温度センサ

Claims (6)

  1. 食品が凍結しない温度帯で食品を保存する冷蔵室と、食品を凍結させて保存する冷凍室と,圧縮機と,該圧縮機で圧縮された冷媒と庫外の空気と熱交換する放熱器と,前記冷媒を減圧する減圧手段と,減圧された前記冷媒と前記食品貯蔵室内の空気と熱交換する冷却器と,該冷却器を収納する冷却器収納室と,該冷却器収納室から前記冷蔵室および前記冷凍室に至る送風路と,前記冷蔵室から前記冷却器収納室に至る戻り風路と,前記冷凍室から前記冷却器収納室に至る戻り風路と,前記冷却器で熱交換した空気を前記冷蔵室および前記冷凍室に送風する庫内送風機とを備え,前記冷却器収納室は前記冷凍室背面に設置され、前記冷蔵室から前記冷却器収納室に至る戻り風路は前記冷凍室内を通過し、前記冷蔵室から前記冷却器に至る戻り風路を0℃以上に加熱する冷蔵室戻り風路ヒータを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室から前記冷却器に至る戻り風路の温度を検知する冷蔵室戻り風路温度センサを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷蔵室から前記冷却器に至る戻り風路の内側表面に前記冷蔵室戻り風路温度センサが配設されたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷蔵室から前記冷却器に至る戻り風路の外側表面に前記冷蔵室戻り風路温度センサが配設されたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷蔵室戻り風路温度センサが0℃以下の所定温度に到達した場合に前記冷蔵室戻り風路ヒータの通電を開始することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記冷蔵室戻り風路温度センサが0℃以上の所定温度に到達した場合に前記冷蔵室戻り風路ヒータの通電を終了することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の冷蔵庫。
  6. 前記冷蔵室戻り風路温度センサの検出した温度により前記冷蔵室戻り風路ヒータの入力を制御する制御手段を持つことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の冷蔵庫。
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