JP2018197786A - 表示装置、及びマルチディスプレイの表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示装置を複数台並べたマルチディスプレイ構成として使用する場合に、上下方向の表示装置での画像のズレが生じないようにする。
【解決手段】補間画像生成部は、フレーム画像と、前記フレーム画像の次のフレーム画像とを補間する画像を示す補間画像を生成する。表示制御部は、表示部に表示させる画像をフレーム画像から次のフレーム画像に切替える場合、少なくとも第1段階及び第1段階の後の段階である第2段階により表示を切替え、第1段階において表示部に表示させる画像をフレーム画像から補間画像に切替え、第2段階において表示部に表示させる画像を補間画像から次のフレーム画像に切替える。
【選択図】図10
【解決手段】補間画像生成部は、フレーム画像と、前記フレーム画像の次のフレーム画像とを補間する画像を示す補間画像を生成する。表示制御部は、表示部に表示させる画像をフレーム画像から次のフレーム画像に切替える場合、少なくとも第1段階及び第1段階の後の段階である第2段階により表示を切替え、第1段階において表示部に表示させる画像をフレーム画像から補間画像に切替え、第2段階において表示部に表示させる画像を補間画像から次のフレーム画像に切替える。
【選択図】図10
Description
本発明は、表示装置、及びマルチディスプレイの表示方法に関する。
液晶ディスプレイなどのホールド型デバイスを使用して大画面を表示するために、表示装置を複数台並べてマルチディスプレイの映像表示システムを構築した場合、上下に隣接する表示装置が垂直方向の走査を同期して行うために、上下の表示装置の繋ぎ目部分の表示に1フレーム分の時間差が生じる。このため、動画を表示する際に上下の表示装置の繋ぎ目部分で画像のズレが発生してしまうという問題があった。
特許文献1には、上下2段に表示装置を配置したマルチディスプレイの映像表示システムにおいて、下側の表示装置の垂直走査の開始時期を1フレーム遅延させることで、上下の表示装置の繋ぎ目部分での画像のズレを軽減する技術が開示されている。
特許文献1に記載されている技術によれば、上下2段の配置のときのみ繋ぎ目部分のズレを解消することができるが、3画面以上のマルチディスプレイの映像表示システムでは、上下の表示装置の繋ぎ目部分での画像のズレを完全に解消することはできない。
また、上下の表示装置の繋ぎ目部分での画像の表示時間を合わせることによって、上下のズレを抑えることはできる。図11は、上下の表示装置の繋ぎ目部分での画像の表示時間を合わせるようにした場合の説明図である。図11では、最上段の表示装置は上から下に走査を行い、その下段の表示装置は下から上に走査を行い、更にその下段の表示装置は上から下に走査を行っている。この場合、上下の表示装置の繋ぎ目部分での画像の表示時間が合っているので、上下の表示装置の繋ぎ目部分での画像のズレは生じない。しかしながら、この場合、走査方向が上下の表示装置で異なるため、フレームの残像により、図11に示すように、上下の表示装置で、くの字に曲がったように、表示画像が不自然に見えてしまう。
上述の課題を鑑み、本発明は、表示装置を複数台並べたマルチディスプレイ構成として使用する場合に、上下方向の表示装置での画像のズレが生じないようにした表示装置、及びマルチディスプレイの表示方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、マルチディスプレイを構成する表示装置であって、フレーム画像と、前記フレーム画像の次のフレーム画像とを補間する画像を示す補間画像を生成する補間画像生成部と、表示部に表示させる画像を前記フレーム画像から前記次のフレーム画像に切替える場合、少なくとも第1段階及び前記第1段階の後の段階である第2段階により表示を切替え、前記第1段階において前記表示部に表示させる画像を前記フレーム画像から前記補間画像に切替え、前記第2段階において前記表示部に表示させる画像を前記補間画像から前記次のフレーム画像に切替える表示制御部、を備える。
本発明の一態様に係るマルチディスプレイの表示方法は、少なくとも上下に表示装置を配置して構成したマルチディスプレイの表示方法であって、前記表示装置のうち少なくとも下段の表示装置は、フレーム画像と、前記フレーム画像の次の次のフレーム画像とを補間する画像を示す補間画像を生成する工程と、表示させる画像を前記フレーム画像から前記次のフレーム画像に切替える場合、第1段階において前記補間画像を表示部に出力し、前記第1段階の後の段階である第2段階において前記次のフレーム画像を前記表示部に出力する工程と、を含む処理により、前記表示部に画像を表示する。
本発明によれば、倍速後の最初のフレームのみフレーム補間した画像へ切り替えることによって、表示装置を複数台並べたマルチディスプレイ構成として使用する場合に、上下方向の表示装置での画像のズレを軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る表示装置10は、入力部11、映像信号処理部12、逓倍速処理部13、フレーム補間部14、スイッチ部15、駆動部16、表示部17、及び制御部18から構成される。
入力部11には、映像信号が入力される。入力部11は、各種入力端子の切り替え回路を含む。また、入力部11は、入力映像信号がアナログ信号の場合はA/D(Analog-to-Digital)変換器を含み、入力映像信号がデジタル信号の場合は、レシーバー回路を含む。入力部11は、その他、同期信号処理回路等を含む。
映像信号処理部12は、入力映像信号に対して、カラー調整や輝度調整等の各種の処理を行う回路を含む。
逓倍速処理部13は、駆動周波数を3倍速、4倍速など、映像のフレームレートを逓倍速する回路である。逓倍速処理部13は、入力映像信号の一部分を拡大表示するためのビデオメモリ、ビデオメモリへの映像信号の書込み処理や読出し処理を制御するための回路を含む。
フレーム補間部14は、1つ前のフレームの画像と現フレームの画像を合成して、補間フレームの補間画像を生成する。
スイッチ部15は、制御部18の制御の下に、フレーム補間部14からの補間フレームの画像と、逓倍速処理部13からの逓倍速処理後の画像とを切り替える回路である。
駆動部16は、表示部17を駆動して、表示部17に画像を表示させる。表示部17は、フレーム単位で表示情報の切り替わるホールド型デバイスのディスプレイである。この例では、表示部17は、液晶表示素子が格子状に配列された固定画素からなるLCD(Liquid Crystal Display)が用いられる。また、表示部17は、倍速駆動が可能な構成とされている。
制御部18は、入力部11、映像信号処理部12、逓倍速処理部13、フレーム補間部14、スイッチ部15、駆動部16等、表示装置10を構成する各部の全体を制御する。
図2は、上述の表示装置10における逓倍速処理部13の一例を示すブロック図である。図2に示すように、逓倍速処理部13は、書込み処理部26、読出し処理部27、及びビデオメモリ28から構成される。
書込み処理部26は、入力された映像信号をビデオメモリ28に書き込むための処理を行う。書込み処理部26は、入力映像信号の水平同期信号(以下Hsyncと記す。)を整数倍に逓倍した書込み用クロック生成部を有し、その他HsyncおよびVsync(垂直同期信号)を基準としてビデオメモリ28に映像信号を書き込むための各種タイミング信号を生成する。これら書込み用クロックや各種タイミング信号の生成は、制御部18からの指示に従って行う。
読出し処理部27は、ビデオメモリ28から映像信号を読み出すための読出し用クロック生成部を有する。また、読出し処理部27は、入力映像信号の垂直同期信号Vsyncを基準として、制御部18からの指示によりマルチディスプレイ表示装置における自己の位置によりビデオメモリ28から読み出すべき領域を指定し、各種タイミング信号を生成する。
なお、入力映像信号の水平同期信号Hsyncを逓倍した書込み用クロックが入力映像信号によって様々な周波数となるのに対して、読出し用クロックは、表示部17に最適化された固定の周波数である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置10を用いて構築した表示システム1の構成の説明図である。図3に示すように、このような表示システム1は、例えば9個の表示装置10−1〜10−9を(3×3)に二次元配列して構成される。各表示装置10−1〜10−9の構成は、図1及び図2に示した通りである。
映像信号は、例えば左上の表示装置10−1に最初に接続され、その映像出力を隣接する表示装置に縦列接続されている。すなわち、各表示装置10−1〜10−9には同一の映像信号が接続されており、各表示装置10−1〜10−9は、表示システム1における自己の位置により、映像信号のうち自己の表示すべき領域を抜き出し、縦横それぞれ3倍に拡大して表示する。例えば左上の表示装置10−1は、映像信号のうち、左上の1/3の領域を縦横それぞれ3倍に拡大して表示する。これにより、表示装置10−1〜10−9全体で1つの大画面を映し出すことができる。
図4及び図5は、複数の表示装置10−1〜10−9を二次元配列したマルチディスプレイ表示システムで、上下の表示装置の繋ぎ目部分で画像ズレが発生することの説明図である。すなわち、図3に示したように、複数の表示装置10−1〜10−9を二次元配列したマルチディスプレイ表示システムの場合、特に動きの激しい画面では、上下の表示装置の繋ぎ目部分で、画像のズレが発生してしまうことがある。図4及び図5は、このことについて説明している。
図4では、例えば、左上の表示装置10−1とその下段の表示装置10−2との間で、画像のズレが生じることが示されている。つまり、表示装置10−1〜10−9では、表示部17として、ホールド型デバイスが用いられている。表示部17には、上から下の順に、画像が書き込まれ、この画像が表示されていく。この場合、表示部17に画面が書き込まれる途中では、画面の上側では新しい画像に書き換えられるが、画面の下側では、前の画像が残っている状態があり得る。
図4に示す状態では、表示装置10−1では、画面の上部は、新しいフレームF1の画像が書き込まれ、画面の下部は、前のフレームF0の画像が残っている。このとき、表示装置10−2では、同様に、画面の上側に新しいフレームF1の画像が書き込まれ、画面の下部は、前のフレームF0の画像が残っている。図4に示すように、表示装置10−1の画面の下部は前のフレームF0の画像であるのに対して、表示装置10−2の画面の上部は新しいフレームF1の画像であることから、上の段の表示装置10−1の画面と下の段の表示装置10−2の画面とのつなぎ目で画像のズレが生じる。
図5は、(3×3)に配置された表示装置10−1〜10−9で、斜めのラインL1、L2、L3が左から右に動いていく画面を表示した例である。図5に示すように、各表示装置10−1〜10−9の上部では、新しいフレームの画像に書き換えられているため、画像が右側に動いており、ラインL1、L2、L3の位置は、新たなラインL1a、L2a、L3aの位置になっている。これに対して、各表示装置10−1〜10−9の下部では、前のフレームの画像が残っているため、各ラインL1、L2、L3の画像は元の位置にある。このため、図5に示すように、上段の表示装置の画像と下段の表示装置の画像とでズレが生じ、不自然な画面となる。
そこで、本実施形態では、3倍速後の1フレーム目を、1フレーム前の画像と現在のフレームの画像をフレーム補間した画像と切り替え、2フレーム目以降では、3倍速の画像に切り替えるようにしている。
すなわち、図1における入力部11に、フレームF0、F1、F2、F3の映像信号が入力されると、逓倍速処理部13からは、同一フレームの画像がそれぞれ3回連続して読み出される。つまり、逓倍速処理部13からは、3倍速で、フレームF0、F0、F0の画像が出力され、フレームF1、F1、F1の画像が出力され、フレームF2、F2、F2の画像が出力され、フレームF3、F3、F3の画像が出力される。入力映像信号のフレーム周波数をfvとすると、逓倍速処理部13からの3倍速フレームのフレーム周波数は3fvである。つまり、逓倍速処理部13からは、通常のフレーム切替え周期よりも3倍早い周期で、フレームF0、F0、F0の画像が出力される。
また、フレーム補間部14からは、隣接フレームの間で合成して生成された補間フレームの画像が生成され、補間フレーム(F0+F1)、(F1+F2)、(F2+F3)の画像が出力される。なお、(F0+F1)の表記は、単純な加算を意味するものではなく、フレームF0の画像とフレームF1の画像とを合成して補間画像を生成することを意味するものとする。
また、フレーム補間部14からは、隣接フレームの間で合成して生成された補間フレームの画像が生成され、補間フレーム(F0+F1)、(F1+F2)、(F2+F3)の画像が出力される。なお、(F0+F1)の表記は、単純な加算を意味するものではなく、フレームF0の画像とフレームF1の画像とを合成して補間画像を生成することを意味するものとする。
制御部18は、3倍速フレームの最初のフレームでは、フレーム補間部14からの映像が選択され、3倍速フレームのその後のフレームでは、逓倍速処理部13からの映像が選択されるように、スイッチ部15を切り替える。すなわち、スイッチ部15は、周波数fvの入力映像信号のフレームと、周波数3fvの3倍速のフレームとが同期するタイミングで端子15a側に切り替えられた後、以降、端子15b側に切り替えられる。これにより、スイッチ部15からは、フレーム周波数3fvで、初期フレームF0、F0、F0の画像が出力された後、補間フレーム(F0+F1)、フレームF1、F1の画像が出力され、補間フレーム(F1+F2)、フレームF2、F2の画像が出力され、補間フレーム(F2+F3)、フレームF3、F3の画像が出力されるようになる。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る表示システム1での上下の表示装置の繋ぎ目部分での画像の説明図である。図6の例では、例えば、左上の表示装置10−1とその下段の表示装置10−2について説明する。ここでは、入力映像信号がフレームF0からフレームF1に切り替わったとする。
前述したように、本実施形態では、3倍速フレームの最初のフレームでは、フレーム補間部14からの映像が選択され、その後の3倍速フレームでは、逓倍速処理部13から映像が選択されるように、スイッチ部15が切り替えられる。したがって、入力映像信号がフレームF0からフレームF1に切り替わると、スイッチ部15からは、補間フレーム(F0+F1)、フレームF1、F1の画像が順に出力される。つまり、スイッチ部15からは、通常のフレーム切替え周期よりも3倍早い周期で、補間フレーム(F0+F1)、フレームF1、F1の画像が順に出力される。
3倍速の1番目のフレームでは、補間フレーム(F0+F1)の補間画像が出力される。前回のフレームはF0である。したがって、図6(A)に示すように、表示装置10−1では、画面の上部は、補間フレーム(F0+F1)の補間画像に書き換えられ、画面の下部は、前のフレームF0の画像が残っている状態となる。同様に、表示装置10−2では、画面の上部は、補間フレーム(F0+F1)の補間画像に書き換えられ、画面の下部は、前のフレームF0の画像が残っている状態となる。表示装置10−1の画面の下部は前のフレームF0の画像であるのに対して、表示装置10−2の画面の上部は補間フレーム(F0+F1)の補間画像であるが、補間フレーム(F0+F1)の補間画像は、フレームF0の成分を含んでいるため、つなぎ目で画像のズレは、殆ど目立たない。
3倍速の2番目のフレームでは、フレームF1の画像が出力される。前回のフレームは補間フレーム(F0+F1)である。したがって、図6(B)に示すように、表示装置10−1では、画面の上部は、現フレームF1の画像に書き換えられ、画面の下部は、補間フレーム(F0+F1)の補間画像が残っている状態となる。同様に、表示装置10−2では、画面の上部は、現フレームF1の画像に書き換えられ、画面の下部は、補間フレーム(F0+F1)の補間画像が残っている状態となる。表示装置10−1の画面の下部は補間フレーム(F0+F1)の補間画像であるのに対して、図6(B)に示すように、表示装置10−2の画面の上部は現フレームF1の画像であるが、補間フレーム(F0+F1)の補間画像は、フレームF1の成分を含んでいるため、つなぎ目で画像のズレは、殆ど目立たない。
3倍速の3番目のフレームでは、フレームF1の画像が出力される。前回のフレームもF1である。したがって、図6(C)に示すように、表示装置10−1及び表示装置10−2では、全画面に渡って、現フレームF1の画像が蓄積される。上段の表示装置10−1の画面と、下段の表示装置10−2の画面とでは、同一フレームの画像となるため、つなぎ目で画像のズレは生じない。
このように、本発明の第1の実施形態では、入力映像信号をフレームF0の画像(フレーム画像)からフレームF1の画像(次のフレーム画像)に切替える場合に、第1の段階では、1フレーム前の画像と現在のフレームの画像をフレーム補間した補間フレーム(F0+F1)の補間画像に切り替え、第1の段階の後の段階である第2の段階以降では、フレームF1の画像(次のフレーム画像)に切り替えることで、上段の表示装置の画面と、下段の表示装置の画面とのつなぎ目での画像のズレは、殆ど生じなくなる。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置10の動作を示すフローチャートである。
(ステップS1)入力部11から映像信号を入力する。
(ステップS2)映像信号が入力されると、逓倍速処理部13は、例えば3倍速で画像を出力する。
(ステップS3)制御部18は、3倍速フレームの何番目のフレームかを検出する。
(ステップS4)制御部18は3倍速フレームの1番目のフレームか否かを判定し、3倍速フレームの1番目のフレームなら(ステップS4:Yes)、処理をステップS5に移行し、3倍速フレームの1番目のフレームでなければ(ステップS4:No)、処理をステップS6に移行する。
(ステップS5)制御部18は、フレーム補間部14の出力が接続されるように、スイッチ部15を端子15a側に切り替えて、フレーム補間部14からの映像信号を駆動部16に出力する。
(ステップS6)制御部18は、逓倍速処理部13の出力が接続されるように、スイッチ部15を端子15b側に切り替えて、逓倍速処理部13からの映像信号を駆動部16に出力する。
(ステップS7)駆動部16は、スイッチ部15からの映像信号により、表示部17を駆動して、表示部17に映像を表示し、処理をステップS1に戻す。
(ステップS2)映像信号が入力されると、逓倍速処理部13は、例えば3倍速で画像を出力する。
(ステップS3)制御部18は、3倍速フレームの何番目のフレームかを検出する。
(ステップS4)制御部18は3倍速フレームの1番目のフレームか否かを判定し、3倍速フレームの1番目のフレームなら(ステップS4:Yes)、処理をステップS5に移行し、3倍速フレームの1番目のフレームでなければ(ステップS4:No)、処理をステップS6に移行する。
(ステップS5)制御部18は、フレーム補間部14の出力が接続されるように、スイッチ部15を端子15a側に切り替えて、フレーム補間部14からの映像信号を駆動部16に出力する。
(ステップS6)制御部18は、逓倍速処理部13の出力が接続されるように、スイッチ部15を端子15b側に切り替えて、逓倍速処理部13からの映像信号を駆動部16に出力する。
(ステップS7)駆動部16は、スイッチ部15からの映像信号により、表示部17を駆動して、表示部17に映像を表示し、処理をステップS1に戻す。
図8は、本発明の第1の実施形態の説明に用いる模式図である。ここでは、(3×3)のマルチディスプレイの映像表示システムにおいて、1段目、2段目、3段目の各表示装置の映像表示タイミングと入力映像信号の関係を示す。この例は、縦線が左から右へ移動する状態を1画面が書き換わる様子を4分割で表現している。
図8(A)は、補間フレームの挿入や倍速駆動を行わないときの模式図である。図8(A)に示すように、1段目、2段目、3段目の表示装置が次のフレームを書き換え始めると、各段の画面下部は、まだ前のフレームの画像が残っており、2段目の上部は次のフレームへ書き換わっていくので、画像が動いていると、1段目と2段目の画像にズレが生じる。
図8(B)は、3倍速で駆動した場合の模式図である。ここでは、3倍速で駆動しているが、補間フレームは挿入していない。この場合、3倍速の1フレーム目では、1段目、2段目、3段目の表示装置が次のフレームを書き換え始めると、各段の画面下部は、まだ前のフレームの画像が残っており、上下の表示装置で画像のズレが生じる。3倍速の2フレーム目と3フレーム目では、1フレーム目で書き換えられた画像から変化がないので、ズレは生じない。
図8(C)は、本発明の第1の実施形態の模式図である。すなわち、3倍速で駆動し、3倍速の最初のフレームでは、補間フレームを挿入している。この場合、3倍速の1フレーム目では、1段目、2段目、3段目の表示装置が補間フレームを書き換え始めると、各段の画面下部は、まだ前のフレームの画像が残っており、上下の表示装置で画像のズレが生じる。しかしながら、補間フレームは1つ前の画像成分を含んでいるため、画像のズレは殆ど目立たない。3倍速の2フレーム目では、1段目、2段目、3段目の表示装置が現フレームを書き換え始めると、各段の画面下部は、まだ前の補間フレームの画像が残っており、上下の表示装置で画像のズレが生じる。しかしながら、補間フレームは現在のフレームの画像成分を含んでいるため、画像のズレは殆ど目立たない。3倍速の3フレーム目では、1段目、2段目、3段目の表示装置が全て現フレームに書き換えられているため、上下の表示装置で画像のズレは生じない。
なお、図8(C)の例では、1段目から3段目の全ての表示装置で、1フレーム目にフレーム補間した画像を出力し、それ以降のフレームでは、逓倍画像を出力しているが、1段目の表示装置はそのような処理を行わず、2段目以降の表示装置では、1フレーム目にフレーム補間した画像を出力し、それ以降のフレームでは、逓倍画像を出力するような処理を行っても効果がある。
図8(D)では、1段目の表示装置では、1フレーム目にフレーム補間した画像を出力し、それ以降のフレームでは、逓倍画像を出力する処理を行わず、通常の3倍速駆動のように、3倍速の1フレーム目、2フレーム目、3フレーム目で、連続して、3倍速画像が出力されるようにしている。そして、2段目の以降の表示装置では、3倍速の1フレーム目では補間フレームの補間画像が出力され、2フレーム目、3フレーム目では、3倍速画像が出力されるようにしている。図8(D)に示すように、この場合にも、上下の表示装置で画像のズレを軽減する効果が得られる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態では、3倍速後の最初のフレームのみフレーム補間した画像へ切り替えることによって、表示装置を複数台並べたマルチディスプレイ構成として使用する場合に、上下方向の表示装置での画像のズレを軽減することができる。なお、上述の実施形態では、映像信号を3倍速で駆動しているが、3倍速に限らず、2倍速、4倍速、5倍速、…等であっても良い。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。前述の第1の実施形態では、3倍速後の最初のフレームを、隣接するフレームで合成された補間した画像に切り替えている。これに対して、この実施形態では、3倍速後の最初のフレームを、単色の補間画像に切り替えている。
図9は、本発明の他の実施形態の説明に用いる模式図である。ここでは、(3×3)のマルチディスプレイの映像表示システムにおいて、1段目、2段目、3段目の各表示装置の映像表示タイミングと入力映像信号の関係を示す。この例は、縦線が左から右へ移動する状態を1画面が書き換わる様子を4分割で表現している。
図9(A)は、2段目以降の1フレーム目に補間画像の代わりに黒色を挿入している。この場合、3倍速の1フレーム目では、2段目、3段目の表示装置が黒色を書き換え始めると、各段の画面下部は、まだ前のフレームの画像が残っており、上下の表示装置で画像の差異が生じる。しかしながら、黒色画像との差異であるため、画像のズレとしては認識されにくい。3倍速の2フレーム目では、2段目、3段目の表示装置が現フレームを書き換え始めると、2段目、3段目の画面下部は、まだ黒色の画像が残っており、上下の表示装置で画像の差異が生じる。しかしながら、黒色画像との差異であるため、画像のズレとしては認識されにくい。3倍速の3フレーム目では、1段目、2段目、3段目の表示装置が全て現フレームに書き換えられているため、上下の表示装置で画像のズレは生じない。
また、上下の表示装置の境目がわかりやすいので、例えば、画面上半分のみをフレーム補間した画像や黒画像に切り替えても効果がある。図9(B)では、1段目の表示装置では、3倍速の1フレーム目、2フレーム目、3フレーム目で、連続して、3倍速画像が出力されるようにし、2段目の以降の表示装置では、3倍速の1フレーム目の上半分では黒の画像が出力され、2フレーム目、3フレーム目では、3倍速画像が出力されるようにしている。
また、画像のズレを目立たなくする目的では、補間画像や黒でなく、グレーなどレベルを目立ちにくい画像に切り替えてもよい。
図10は、本発明による表示装置の基本構成を示す概略ブロック図である。本発明による表示装置100は、補間画像生成部101、及び表示制御部102を基本構成とするマルチディスプレイを構成する表示装置である。補間画像生成部101は、フレーム画像と、前記フレーム画像の次のフレーム画像とを補間する画像を示す補間画像を生成する。表示制御部102は、表示部103に表示させる画像をフレーム画像から次のフレーム画像に切替える場合、少なくとも第1段階及び第1段階の後の段階である第2段階により表示を切替え、第1段階において表示部103に表示させる画像をフレーム画像から補間画像に切替え、第2段階において表示部103に表示させる画像を補間画像から次のフレーム画像に切替える。
なお、表示装置100の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10:表示装置,11:入力部,12:映像信号処理部,13:逓倍速処理部,14:フレーム補間部,15:スイッチ部,16:駆動部,17:表示部,18:制御部,100:表示装置,101:補間画像生成部,102:表示制御部,103:表示部
Claims (7)
- マルチディスプレイを構成する表示装置であって、
フレーム画像と、前記フレーム画像の次のフレーム画像とを補間する画像を示す補間画像を生成する補間画像生成部と、
表示部に表示させる画像を前記フレーム画像から前記次のフレーム画像に切替える場合、少なくとも第1段階及び前記第1段階の後の段階である第2段階により表示を切替え、前記第1段階において前記表示部に表示させる画像を前記フレーム画像から前記補間画像に切替え、前記第2段階において前記表示部に表示させる画像を前記補間画像から前記次のフレーム画像に切替える表示制御部、
を備える表示装置。 - 前記表示制御部は、
前記フレーム画像から前記次のフレーム画像に切替える第1周期よりも短い第2周期で、前記表示部に表示させる画像を前記フレーム画像から前記補間画像、さらに前記補間画像から前記次のフレーム画像に切替える、
請求項1に記載の表示装置。 - 前記表示制御部は、前記マルチディスプレイの構成において自身の表示装置の上に配置される他の表示装置が存在しない場合、前記表示部に表示させる画像を前記フレーム画像から前記補間画像に切替えない、
請求項2に記載の表示装置。 - 前記表示制御部は、前記表示部に表示させる画像の前記表示部における表示箇所に基づいて、前記表示部に表示させる画像を前記フレーム画像から前記補間画像に切替えるか、前記フレーム画像から前記次のフレーム画像に切替えるかを判定する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の表示装置。 - 前記補間画像は、単色の画像である、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示装置。 - 前記単色の画像は、黒色の画像である、
請求項5に記載の表示装置。 - 少なくとも上下に表示装置を配置して構成したマルチディスプレイの表示方法であって、前記表示装置のうち前記マルチディスプレイの構成において少なくとも下段に配置される表示装置は、
フレーム画像と、前記フレーム画像の次の次のフレーム画像とを補間する画像を示す補間画像を生成する工程と、
表示させる画像を前記フレーム画像から前記次のフレーム画像に切替える場合、第1段階において前記補間画像を表示部に出力し、前記第1段階の後の段階である第2段階において前記次のフレーム画像を前記表示部に出力する工程と、
を含む処理により、前記表示部に画像を表示するようにした、
マルチディスプレイの表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017101836A JP2018197786A (ja) | 2017-05-23 | 2017-05-23 | 表示装置、及びマルチディスプレイの表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017101836A JP2018197786A (ja) | 2017-05-23 | 2017-05-23 | 表示装置、及びマルチディスプレイの表示方法 |
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ID=64663177
Family Applications (1)
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2017
- 2017-05-23 JP JP2017101836A patent/JP2018197786A/ja active Pending
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