JP2018186194A - 基板の離脱方法および基板の離脱装置 - Google Patents

基板の離脱方法および基板の離脱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエハを例とする基板の破損や損傷をより確実に回避しつつ、基板を吸着保持する保持テーブルから当該基板を離脱させることができる基板の離脱方法および基板の離脱装置を提供する。【解決手段】保持テーブル7に吸着保持されているウエハWに対して、扁平面70aを有する抑止部材70を近接させる。扁平面70aがウエハWに近接している状態で保持テーブル7とウエハWとの隙間に気体Aを供給させる。気体Aの供給により当該隙間の減圧状態が解消されるので、ウエハWに対する保持テーブル7の保持力は確実に低減される。また、流路74の流通孔73から気体Aが噴出することによるウエハWの上方移動は、抑止部材70扁平面70aによって抑止される。そのため、減圧状態の残留によるウエハWの離脱遅延を防止できるとともに、気体Aの不均一な押圧力によってウエハWの一部が突出し、ウエハWが変形・破損する事態も回避できる。【選択図】図17

Description

本発明は、所定の処理が行われた基板を、当該基板を吸着保持する保持テーブルから離脱させるための基板の離脱方法および基板の離脱装置に関する。
電子回路を備える基板類、特に半導体ウエハ(以下、適宜「ウエハ」という)からチップ部品を製造する場合、ウエハの表面に回路パターンが形成処理された後、ウエハ表面に保護用の粘着テープが貼り付けられた状態で裏面研磨され、薄型化される。裏面研磨処理が完了したウエハから保護テープを剥離してダイシング工程に搬送する前に、ウエハを補強するために、支持用の粘着テープ(ダイシングテープ)を介してウエハをリングフレームに接着保持する。
薄型化されたウエハに対して粘着テープの貼付け処理やダイシング処理といった各種処理を行う場合、チャックテーブルなどを例とする保持テーブルの上にウエハを載置させ、真空吸引などによってウエハの下面部分を広範囲で吸着保持した状態で各種処理を行うことが一般的である。そして各種処理を行った後、ウエハを保持テーブルから離脱させて所定の位置へ搬送する。
単純に保持テーブルによる真空吸引を停止させてからウエハを離脱させるという一般的な構成では、ウエハの下面部分の一部と保持テーブルとの間に減圧領域が残存する場合がある。この場合、減圧領域の残存によってウエハの一部に離脱遅延が発生し、その結果ウエハが破損することがある。
そこで、各種処理が完了したあと、保持テーブルによる吸引を停止させるとともに、保持テーブルとウエハの下面部分との間に気体を供給させて減圧領域を解消させながらウエハを離脱させる方法が提案されている。当該離脱方法では、保持テーブルに1または2以上設けられている噴射孔から気体を噴射させることによって気体を供給する(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−109157号公報
しかしながら、上記従来装置では次のような問題がある。
特許文献1に係る従来の離脱方法では、噴射孔から気体を噴射させることによってウエハに対して不均一に押圧力が作用する。すなわち、噴射孔の周辺においてウエハが特に強く押し上げられるので、不均一な押圧力に起因してウエハが変形および破損が発生するという問題が懸念される。特にダイシング処理やステルスダイシング処理などによってウエハの強度が低下している場合、気体の噴射によって剪断力が発生し、ダイシング部分などにおいてウエハが断裂されやすくなる。その結果、ウエハの破損やウエハの一部の散逸といった問題が顕著に発生することとなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ウエハの破損や損傷をより確実に回避しつつ、ウエハを例とする基板を吸着保持する保持テーブルから当該基板を離脱させることができる基板の離脱方法および基板の離脱装置を提供することを主たる目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明は、基板を吸着保持する保持テーブルから前記基板を離脱させる基板の離脱方法であって、
扁平面を有し前記基板を抑止する抑止部材を前記基板に近接または当接させ、前記基板と前記扁平面との距離を予め設定された所定値に維持させる近接過程と、
前記抑止部材を前記基板に近接または当接させた状態で、前記基板と前記保持テーブルとの間に、前記保持テーブルの保持力を低下させるように気体を供給させる気体供給過程と、
前記基板を前記保持テーブルから離脱させる離脱過程と、
を備えることを特徴とする。
(作用・効果)この構成によれば、基板と保持テーブルとの間に、保持テーブルの保持力を低下させるように気体を供給させる。吸着保持している保持テーブルと基板との間において減圧状態となっている領域は、気体の供給によって確実に当該減圧状態が解消される。そのため、基板を保持テーブルから離脱させる際に、減圧状態の領域が残存していることに起因する離脱遅延を回避できる。すなわち、離脱遅延による基板の変形および破損を防止できる。
また気体の供給は、扁平面を有する抑止部材を基板に近接または当接させた状態で、基板と保持テーブルとの間に、保持テーブルの保持力を低下させるように気体を供給させる。この場合、気体を供給させる際に基板は抑止部材の扁平面によって速やかに抑止されるので、供給される気体の不均一な押圧力に起因して基板の一部が上方へ突出することを防止できる。そのため、突出に起因する基板の変形や破損の発生をより確実に回避しつつ、保持力が低下した保持テーブルから基板を離脱させることができる。
また、上述した発明において、
前記離脱過程は、前記抑止部材が前記基板を保持した状態で、前記抑止部材が前記基板とともに前記保持テーブルから離脱することによって実行されることが好ましい。この場合、保持機能を有する抑止部材によって基板の抑止と基板の離脱との両方を連続で実行できるので、処理時間の短縮化および装置構成の簡略化をより好適に実現できる。
また、上述した発明において、前記所定値は、0.5mm以下であることが好ましい。この場合、抑止部材を基板へ十分に近接または当接させているので、供給される気体によって基板が上方へ押圧された場合であっても、当該基板は抑止部材によって速やかに抑止される。従って、気体の不均一な押圧による基板の変形および破損をより確実に回避できる。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとってもよい。
すなわち、本発明に係る基板の離脱装置は、基板を載置保持する保持テーブルと、前記保持テーブルに設けられ、前記保持テーブルに前記基板を吸着保持させる吸着機構と、扁平面を有し前記基板を抑止する抑止部材と、前記抑止部材を前記基板に近接または当接させ、前記扁平面と前記基板との距離を予め設定された所定値に維持させる制御を行う近接機構と、前記抑止部材が前記基板に近接または当接している状態で、前記保持テーブルと前記基板との間に、前記保持テーブルの保持力を低下させるように気体を供給する気体供給手段と、を備えることを特徴とする。
(作用・効果)この構成によれば、基板と保持テーブルとの間に、保持テーブルの保持力を低下させるように気体を供給させる気体供給手段を備えている。吸着保持している保持テーブルと基板との間において減圧状態となっている領域は、気体の供給によって確実に当該減圧状態が解消される。そのため、基板を保持テーブルから離脱させる際に、減圧状態の領域が残存していることに起因する離脱遅延を回避できる。すなわち、離脱遅延による基板の変形および破損を防止できる。
また気体の供給は、扁平面を有する抑止部材を基板に近接または当接させた状態で、基板と保持テーブルとの間に、保持テーブルの保持力を低下させるように気体を供給させる。この場合、気体を供給させる際に基板は抑止部材の扁平面によって速やかに抑止されるので、供給される気体の不均一な押圧力に起因して基板の一部が上方へ突出することを防止できる。そのため、突出に起因する基板の変形や破損の発生をより確実に回避しつつ、保持力が低下した保持テーブルから基板を離脱させることができる。
また、上述した発明において、前記抑止部材に設けられ、前記抑止部材に前記基板を保持させる保持機構を備え、前記抑止部材が前記基板を保持しつつ、保持力が低下した前記保持テーブルから離脱することによって前記基板を前記保持テーブルから離脱させることが好ましい。この場合、保持機構を有する抑止部材によって基板の抑止と基板の離脱との両方を連続で実行できるので、処理時間の短縮化および装置構成の簡略化をより好適に実現できる。
また、上述した発明において、前記扁平面は前記基板よりも広く、前記近接機構は前記扁平面が前記基板に対して正対するように前記抑止部材を近接または当接させることが好ましい。この場合、扁平面は基板の全面に対して均一に当接するので、基板が抑止部材に抑止される際に、基板に対して反発力が不均一に作用する事態を確実に回避できる。従って、基板の変形や破損が発生することをより確実に防止できる。
また、上述した発明において、前記保持テーブルはリングフレームを保持するフレーム保持部を有し、前記保持テーブルに保持されている前記リングフレームおよび前記基板にわたって粘着テープを貼り付けてマウントフレームを作成する貼付け機構を備えることが好ましい。
(作用・効果)この構成によれば、基板とリングフレームにわたって粘着テープを貼り付けてマウントフレームが作成された後、抑止部材を近接させた状態で気体の供給を行い、基板に対する保持テーブルの保持力を低下させる。抑止部材によって基板を抑止しつつ、基板と保持テーブルとの間の減圧状態を確実に解消できるので、作成されたマウントフレームにおいて、基板の変形および破損が発生することをより確実に回避できる。従って、より好適なマウントフレームの作成工程を実行できる。
また、上述した発明において、前記所定値は、0.5mm以下であることが好ましい。この場合、抑止部材を基板へ十分に近接させているので、供給される気体によって基板が上方へ押圧された場合であっても、当該基板は抑止部材によって速やかに抑止される。従って、気体の不均一な押圧による基板の変形および破損をより確実に回避できる。
本発明の基板の離脱方法および基板の離脱装置によれば、基板の破損や損傷をより確実に回避しつつ、基板を吸着保持する保持テーブルから当該基板を離脱させることができる
実施例に係るウエハマウント装置の全体構成を示す平面図である。 実施例に係るウエハマウント装置の全体構成を示す正面図である。 実施例に係るウエハ搬送機構の正面図である。 実施例に係るウエハ搬送機構の要部を示す平面図である。 実施例に係るフレーム搬送機構の正面図である。 実施例に係る保持テーブルの構成を示す図である。(a)は平面図であり、(b)は縦断面図である。 実施例に係る粘着テープ貼付け部の平面図である。 実施例に係る粘着テープ貼付け部の正面図である。 実施例に係る抑止機構の正面図である。 実施例に係る各工程のフローチャートである。(a)はウエハマウント装置の動作の概要を説明するフローチャートであり、(b)はステップS6に係るウエハ離脱工程の詳細を説明するフローチャートである。 実施例に係るステップS1およびステップS2の動作を示す縦断面図である。 実施例に係るステップS3の動作を示す縦断面図である。 実施例に係るステップS3の動作を示す縦断面図である。 実施例に係るステップS4の動作を示す縦断面図である。 実施例に係るステップS5の動作を示す縦断面図である。 実施例に係るステップS6−2の動作を示す縦断面図である。 実施例に係るステップS6−3の動作を示す縦断面図である。 実施例に係るステップS6−4の動作を示す縦断面図である。 実施例に係るステップS6−5の動作を示す縦断面図である。 気体供給過程を有しない従来例の問題点を説明する図である。(a)は気体を排出してウエハを吸着保持する状態を示す図であり、(b)は気体排出の停止後、減圧状態の領域が残存する状態を示す図であり、(c)は減圧状態の領域が残存する状態でウエハを離脱させることによる問題点を示す図である。 気体供給過程を有する従来例の問題点を説明する図である。(a)は気体を供給する状態を示す図であり、(b)は気体の供給によって減圧状態の領域が解消される状態を示す図であり、(c)は気体の供給による不均一な押圧力に起因してウエハが変形する状態を示す図であり、(d)はハーフダイシング処理が行われているウエハを示す図であり、(e)は気体の供給によってウエハの一部が突出して破損する状態を示す図である。 実施例の構成による効果を説明する図である。(a)は抑止部材がウエハと当接するように、抑止部材をウエハに近接させる状態を示す図であり、(b)は近接状態の抑止部材によってウエハが抑止されている状態を示す図である。 変形例の構成を説明する図である。(a)は抑止部材とウエハとの間を微小距離空けるように、抑止部材をウエハに近接させる状態を示す図であり、(b)は近接状態の抑止部材によってウエハを抑止させつつ、ウエハと保持テーブルとの間に気体を好適に供給させている状態を示す図である 変形例に係る粘着テープの転写工程の動作を説明する図である。(a)はウエハの下面に予め貼り付けられている支持テープをウエハの外形に沿って切断する状態を示す縦断面図であり、(b)は新たなリングフレームとウエハの上面にわたって新たな支持テープを貼り付ける状態を示す縦断面図であり、(c)は抑止部材をウエハに近接させた状態で気体を供給する動作を示す縦断面図である。 粘着テープが貼り付けられていないウエハを用いる変形例に係る、ステップS6−2の工程を説明する縦断面図である。 吸着保持機能を有する抑止部材を備える変形例において、抑止部材とともにウエハを離脱させる動作を示す縦断面図である。 マウントフレームの全体構成を示す斜視図である。
<全体構成の説明>
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係る基板離脱装置を備える、ウエハマウント装置の全体構成を示す平面図であり、図2はウエハマウント装置の正面図である。なお本実施例において「左右方向」、「前後方向」、および「上下方向」とはウエハマウント装置の正面図に基づいて定められ、それぞれ符号x、y、およびzで示される方向に相当するものとする。本実施例では、基板の一例として半導体ウエハを用いる構成を挙げて説明する。
このウエハマウント装置は、図27に示すように、表面に回路パターンが形成された半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という)Wの裏面とリングフレームfとにわたって支持用の粘着テープ(以下、「支持テープ」と略称する)DTを貼り付けてマウントフレームMFを作成するものである。
ウエハマウント装置は図1および図2に示すように、装置手前にワーク搬送装置1が左右に長く配置されるとともに、その左右中央の奥側に、リングフレームfとウエハWとにわたって粘着テープDTを貼り付けてマウントフレームMFを作成する粘着テープ貼付け部2が奥側に突出して配備されている。
左右中心より右側に寄った装置手前側に、ウエハWをカセット3に積層収容して供給するウエハ供給部4が設けられる。そして左右中心よりも左側に寄った手前側に、リングフレームfをカセット5に積層収容して供給するフレーム供給部6が配備されている。また、左右中心近くの奥側には、ウエハWとリングフレームfを載置して粘着テープ貼付け部2に送り込む保持テーブル7が前後移動可能に配備されている。
ワーク搬送装置1には、左右水平に架設された案内レール8の右側に左右往復移動可能に支持されたウエハ搬送機構9と、案内レール8の左側に左右移動可能に支持されたフレーム搬送機構10とが備えられている。また、右奥側に、ノッチやオリエンテーションフラットを用いてウエハWの位置決めを行うアライナ11が設置されている。さらに、フレーム供給部6の奥側にはリングフレームfの位置決めを行うアライナ12が設置されている。
ウエハ搬送機構9は、カセット3から取り出したウエハWを左右および前後に搬送するとともに、ウエハWの姿勢を表裏反転することができるよう構成されている。その詳細な構造が図3および図4に示されている。
図3に示すように、案内レール8に沿って左右移動可能に前後に長い左右動可動台14が装備されている。この左右動可動台14に備えられた案内レール15に沿って前後移動可能に前後動可動台16が装備されている。さらに、この前後動可動台16の下部にウエハ保持ユニット17が上下移動可能に装備されている。
ウエハ保持ユニット17は、前後動可動台16の下部に連結された逆L字形の支持フレーム26、この支持フレーム26の縦枠部に沿ってモータ27でネジ送り昇降される昇降台28、昇降台28に回動軸29を介して縦向き支軸p周りに旋回可能に軸支された回動台30、回動軸29にベルト31を介して巻き掛け連動された旋回用モータ32、回動台30の下部に回動軸33を介して水平向き支軸q周りに反転回動可能に軸支されたウエハ保持アーム34、回動軸33にベルト35を介して巻き掛け連動された反転用モータ36などで構成されている。
図4に示すように、ウエハ保持アーム34の先端側には真空吸着孔37を備えたU形の吸着部34aが備えられている。上記した可動構造を利用することにより、ウエハ保持アーム34に吸着保持したウエハWを、前後移動、左右移動、および、縦向き支点p周りに旋回移動するとともに、水平向き支点q周りの反転回動によってウエハWを表裏反転することができるようになっている。
フレーム供給部6の左側には、図2に示すように、作成されたマウントフレームMFを積載して回収する収納部39が配備されている。この収納部39は、装置フレーム40に連結固定された縦レール41と、この縦レール41に沿ってモータ42でネジ送り昇降される昇降台43が備えられている。したがって、マウントフレームMFを昇降台43に載置してピッチ送り下降するよう構成されている。
フレーム搬送機構10は、フレーム供給部6に積層して載置されたリングフレームfを最上段から順に取り出して、左右および前後に搬送することができるよう構成されており、その左右移動構造および前後移動構造はウエハ搬送機構9と同様である。
すなわち、図5に示すように、案内レール8に沿って左右移動可能に前後に長い左右動可動台44が装備され、この左右動可動台44に備えられた案内レール45に沿って前後移動可能に前後動可動台46が装備されている。さらに、この前後動可動台46の下部にフレーム保持ユニット47が上下移動可能に装備されている。
フレーム保持ユニット47は、前後動可動台46の下部に連結された縦枠56、この縦枠56に沿ってスライド昇降可能に支持された昇降枠57、昇降枠57を上下動させる屈伸リンク機構58、これを正逆屈伸駆動するモータ59、昇降枠57における下端の前後左右箇所に装備された吸着パッド60などで構成されている。したがって、昇降台43に積載されたリングフレームfを最上段のものから順に吸着パッド60で吸着保持して上昇し、前後左右に搬送することができるようになっている。なお、吸着パッド60はリングフレームfのサイズに対応して水平方向にスライド調節可能となっている。
保持テーブル7は図6(a)および図6(b)に示すように、ウエハWを保持する円形のウエハ支持台71と、ウエハ支持台71を囲繞して配備された環状のフレーム保持台72とを備えている。保持テーブル7は図示しない案内レールに沿って、図1において実線で示される載置位置と、図1において点線で示されるテープ貼付け位置とを往復移動可能に構成されている。
ウエハ支持台71の上面には複数の流通孔73が分散形成されるとともに、各流通孔73は、ウエハ支持台71の内部に形成された流路74に接続されている。流路74は気体の排気用通路としての機能と、気体の供給用通路としての機能とを兼ね備えており、電磁バルブ75を介して真空装置76に連通されている。真空装置76の作動によりウエハ支持台71の上面でウエハWを吸着保持することができるようになっている。真空装置76は本発明における吸着機構に相当する。
また保持テーブル7は気体供給装置77と電磁バルブ78とを備えており、気体供給装置77は電磁バルブ78を介して流路74に連通されている。気体供給装置77が供給する気体は、流路74を介して流通孔73から保持テーブル7の外部へと放出される。電磁バルブ75および電磁バルブ78はその開閉により流路74の内部の圧力を調整する。真空装置76および気体供給装置77の作動、並びに電磁バルブ75および電磁バルブ78の開閉は、制御部79によってそれぞれ制御される。気体供給装置77は本発明における気体供給手段に相当する。
フレーム保持台72の上面には、リングフレームfの外形と一致する浅い凹入段差80が形成されている。この凹入段差80にリングフレームfを嵌め込むことにより、リングフレームfを中央のウエハWと同心に位置決め保持することができる。また、凹入段差80に嵌め込まれたリングフレームfの上面と、ウエハ支持台71に吸着保持されたウエハWの上面とが面一になるように構成されている。
粘着テープ貼付け部2は図7および図8に示すように、テープ供給部61、貼付けローラ62、テープ切断機構63、剥離ローラ64、テープ回収部65などを備えている。
テープ供給部61はロール巻きした幅広の支持テープDTを装填する供給ボビン61aを備えており、当該供給ボビン61aから支持テープDTを繰り出して貼付けローラ62へ導くように構成されている。また、供給ボビン61aに適度の回転抵抗を与えて過剰なテープ繰り出しが行われないように構成されている。
貼付けローラ62は、テープ供給部61から繰り出される支持テープDTを押圧して、ウエハWおよびリングフレームfにわたって支持テープDTを貼り付ける。テープ切断機構63は、リングフレームfおよびウエハWに貼り付けられた支持テープDTをリングフレームの内径より大きい円形に切断する。
テープ切断機構63は図7および図14に示すように、支軸63a周りに回転する上下移動可能なボス部63bを備えている。ボス部63bは、2本の支持アーム63cを備えている。支持アーム63cはボス部63bを中心に径方向へ延伸する。支持アーム63cの先端には円板形のカッタ63dを水平軸支したカッタブラケットが装着されている。
剥離ローラ64は、テープ切断機構63によって円形に切り抜かれた後の不要な支持テープTnをリングフレームfから剥離する。テープ回収部65は、剥離ローラ64が剥離した不要な支持テープTnを巻き取り回収する。
実施例に係るウエハマウント装置において、ワーク搬送装置1はさらに案内レール66および抑止機構67を備えている。案内レール66および抑止機構67は図7に示すように、載置位置に位置する保持テーブル7の上方に配備されている。案内レール66は前後水平に架設されており、抑止機構67を前後方向に案内する。なお、抑止機構67は保持テーブル7を明確に図示する都合上、図1においては図示を省略されている。
抑止機構67は図9に示すように、可動台68とシリンダ69と抑止部材70とを備えており、ウエハWの離脱時にウエハWを抑止させる。可動台68は案内レール66に沿って前後移動可能に構成されている。シリンダ69は可動台68の下部に配設されており、制御部79の制御に従って駆動する。
抑止部材70はウエハWより広い扁平面70aを備える平板状の構成であり、シリンダ69の下部に接続されている。抑止部材70は、シリンダ69の駆動に従って上下移動可能に構成されている。z方向における抑止部材70の位置は、制御部79によって任意の位置に制御される。また扁平面70aはウエハWの面に対して正対するように、抑止部材70の傾きは常に制御されている。制御部79は本発明における近接機構に相当する。
抑止部材70は制御部79の制御に従って下降し、保持テーブル7に保持されているウエハWの上面に近接する。抑止部材70を構成する材料は、気体供給装置77が供給する気体によって押し上げられようとするウエハWを抑止できる程度の堅さを有することが好ましく、当該材料の例としては樹脂、ゴム、スポンジ、金属などが挙げられる。
<動作の説明>
次に、実施例に係るウエハマウント装置を用いて、ウエハWの裏面とリングフレームfとにわたって支持テープDTを貼り付けてマウントフレームMFを作成する動作について説明する。ウエハWの回路形成面(表面)には、保護用の粘着テープPT(以下、「保護テープPT」と略称する)が貼り付けられているものとする。図10(a)はウエハマウント装置1の動作を示すフローチャートである。初期状態において、保持テーブル7は図1において実線で示される載置位置にある。
ステップS1(ウエハの搬送)
マウントフレームMFの作成指令が出されると、まずウエハ搬送機構9において、ウエハ保持アーム34で吸着保持されたウエハWが、カセット3からアライナ11に送り込まれて位置合わせされる。位置合わせされたウエハWは、再びウエハ保持アーム34で吸着保持された後、保護テープPTが貼り付けられている表面を下向きにした姿勢で保持テーブル7に搬入され、図11に示すようにウエハ支持台71の上面に載置される。
保持テーブル7は、載置されたウエハWを吸着保持する。吸着保持は、ウエハ支持台71の内部に形成されている流路74内の気体Aを、真空装置76が排気することによって実行される。すなわち、制御部79が電磁バルブ75を開放させるとともに、真空装置76の動作をオンにすることによって、ウエハWの下面と保持テーブル7との隙間が排気によって減圧される。そのため、ウエハWは保護テープPTを介して保持テーブル7に吸着保持される。
ステップS2(リングフレームの搬送)
他方、フレーム搬送機構10において、吸着パッド60で吸着保持されたリングフレームfが、フレーム供給部6からアライナ12に送り込まれて位置合わせされる。位置合わせされたリングフレームfは再び吸着パッド60で吸着保持された後、保持テーブル7に搬入され、図11に示すようにフレーム保持台72の凹入段差80に嵌め込まれる。凹入段差80に嵌め込まれることによって、リングフレームfはウエハWと同心状に載置される。なお、ステップS1およびステップS2の順番は逆であってもよいし、同時に行ってもよい。
ステップS3(支持テープの貼付け)
ウエハWおよびリングフレームfの搬送が完了した後、支持テープの貼付けを開始する。図12に示すように、初期状態において、貼付けローラ62および剥離ローラ64はテープ貼付け位置に移動している支持テーブル7より右側にあるとともに、テープ切断機構63は、テープ貼付け位置に移動している支持テーブル7の上方にある。
ここに、ウエハWとリングフレームfとを載置させた保持テーブル7が、図1において点線で示されているテープ貼付け位置にまで搬入されてくる。保持テーブル7がテープ貼付け位置に搬入されると、図13に示すように、貼付けローラ62は点線で示される初期位置から実線で示される終端位置に向けて走行しつつ、ウエハWとリングフレームfの上面にわたって支持テープDTを貼り付けてゆく。支持テープDTの貼付けによって、マウントフレームMFが作成される。
ステップS4(支持テープの切断)
支持テープDTの貼付けが完了した後、支持テープの切断を開始する。すなわち図14に示すように、テープ切断機構63を点線で示す初期位置から実線で示す切断位置へ下降させる。切断位置へ移動したテープ切断機構63は、ウエハ中心と同心である軸心Pの周りに旋回移動し、カッタ63dは当該旋回に従って、リングフレームfおよびウエハWに貼り付けられた支持テープDTを、リングフレームfの上で切断する。当該切断によって、帯状の支持テープDTはリングフレーム内径より大きい円形に切り抜かれる。
ステップS5(支持テープの剥離)
支持テープDTの切断が完了すると、支持テープの剥離を開始する。すなわち図15に示すように、剥離ローラ63は点線で示す初期位置から実線で示す終端位置へ向かって走行しつつ、切断線の外側に残された不要な支持テープTnをリングフレームfから剥離する。支持テープTnの剥離によって、保持テーブル7の上には裏向きのマウントフレームMFが残される。
裏向きのマウントフレームMFを吸着保持した状態で、保持テーブル7は粘着テープ貼付け部2の内部にあるテープ貼付け位置から、ワーク搬送装置1の内部にある載置位置へウエハマウント装置の手前側に搬出移動される。その間、貼付ローラ62、および、剥離ローラ63は元の初期位置に移動する。同時に、テープ供給部61から繰り出された支持テープDTが貼り付け位置の上方に供給されるとともに、不要な支持テープTnがテープ回収部65に巻取り回収される。
ステップS6(ウエハの離脱)
支持テープを剥離した後、載置位置へ移動した保持テーブル7からウエハを離脱させる。すなわち抑止機構67を保持テーブル7上のウエハWに近接させた状態でウエハ支持台71とウエハWとの間に気体を供給させることにより、ウエハWに対する保持テーブル7の保持力を低下させる。その後、フレーム保持ユニット47の吸着パッド60はリングフレームfを吸着してマウントフレームMFを保持テーブル7から離脱させる。ウエハの離脱工程に関する詳細については後述する。
ステップS7(マウントフレームの回収)
吸着パッド60は、保持テーブル7から離脱されたマウントフレームMFをフレーム供給部6の元の位置へ収納させる。なお、ウエハマウント装置1は図示しないマウントフレーム収納部を新たに備え、当該マウントフレーム収納部にマウントフレームMFを収納させてもよい。以上でマウントフレームMFを作成する一巡の動作が終了し、以後、同じ処理が繰り返し行われる。
<ウエハ離脱工程の詳細>
ここで本発明において特徴的な、ステップS6に係るウエハの離脱工程について詳細に説明する。ステップS6に係るウエハの離脱工程は、図10(b)のフローチャートで示す、ステップS6−1からステップS6−5までの工程に従って行われる。初期状態において、抑止機構67は載置位置へ移動している保持テーブル7の上方に位置している。
ステップ6−1(気体排出の停止)
ウエハ離脱工程において、まず気体排出の停止を行う。すなわち制御部79は電磁バルブ75を閉止させるとともに真空装置76をオフの状態に制御する。制御部79の制御により、真空吸引による流路74内の気体の排出が停止される。
ステップ6−2(抑止部材の近接移動)
気体排出の停止が完了した後、抑止部材の近接移動を行う。すなわち図16に示すように、制御部79はシリンダ69などを制御して、抑止部材70を点線で示す初期位置から実線で示す抑止位置へと下降させる。制御部79の制御により、抑止部材70は保持テーブル7に載置されているウエハWに近づけられる。なお、ステップS6−2の工程はステップS6−1の前に行ってもよい。
本実施例では、抑止部材70は抑止位置へ移動することによって、ウエハWに貼り付けられている支持テープDTに扁平面70aが当接するように、抑止位置の高さが予め定められる。すなわち、扁平面70aは抑止位置において、支持テープDTを介してウエハWに当接する。また、後述するステップS6−3の工程が完了するまで、抑止部材70が支持テープDTに当接する状態を維持するように、制御部79は抑止部材70の位置を制御し続ける。すなわち、制御部79によって抑止部材70は抑止位置に固定され、抑止部材70とウエハWとの距離はゼロに維持される。ステップS6−2に係る工程は、本発明における近接過程に相当する。
ステップ6−3(気体の供給)
抑止部材70をウエハWへ近接移動させた後、気体の供給を開始する。すなわち図17に示すように、制御部79は気体供給装置77をオンの状態に制御するとともに電磁バルブ78を開放させる。気体供給装置77は制御部79の制御に従って、流路74の内部に気体Aを供給する。流路74に供給された気体Aは流通孔73から排出される。
流通孔73から排出される気体は、保持テーブル7がウエハWを吸着保持していた際に流通孔73の孔内に入り込んでいた保護テープPTの一部をウエハ支持台71の表面に追い出す。また流通孔73から噴出される気体は、ウエハWに貼り付けられている保護テープPTとウエハ支持台71との間に供給されるので、保護テープPTとウエハ支持台71の間における減圧状態が確実に解除される。当該減圧状態の解除により、ウエハWの全体に対する保持テーブル7の保持力は均一に低減される。
ステップS6−3において、流通孔73から排出される気体によって、上向きの押圧力がウエハWに作用する。しかしウエハWの全面は、支持テープDTを介して抑止部材70の扁平面70aに当接されており、当該抑止部材70の位置は制御部79によって抑止位置に維持される。
そのため、気体Aの押圧力に起因するウエハWの上方移動は、抑止部材70によって確実に抑止される。従って、ウエハWに対して不均一に作用する押圧力に起因する、ウエハWの変形や破損を確実に回避できる。気体供給装置77から気体が供給されてウエハ支持台71と保護テープPTとの間の減圧状態が解除されることにより、ステップS6−3の工程は完了する。ステップS6−3に係る工程は、本発明における気体供給過程に相当する。
ステップ6−4(抑止部材の離反移動)
気体の供給および減圧状態の解除が完了した後、抑止部材の離反移動を開始する。ステップS6−4において、まずは流路74に対する気体の供給を停止させる。すなわち、制御部79は電磁バルブ78を閉止させるとともに、気体供給装置77をオフの状態に制御する。
気体の供給を停止させた後、抑止部材をウエハWから離反させる。すなわち図18に示すように、制御部79はシリンダ69などを制御して、抑止部材70を抑止位置から初期位置へ上昇移動させる。抑止部材70の離反移動は気体の供給停止後に行われるので、抑止部材70をウエハWから離反させた後の工程において、ウエハWが変形・破損する事態を回避できる。
ステップ6−5(ウエハの離反移動)
抑止部材70をウエハWから離反させた後、ウエハの離反移動を行う。すなわち図19に示すように、フレーム搬送機構10が備える吸着パッド60はリングフレームfに近接し、リングフレームfの上面を吸着保持する。そして吸着パッド60は当該吸着保持を維持しつつ、制御部79の制御に従って上方へ移動する。
吸着パッド60が保持テーブル7から離反するように上方へ移動することによって、マウントフレームMFは保持テーブル7から離脱する。すなわち、ウエハWはリングフレームfや支持テープDTとともに保持テーブル7から上方へ離脱する。
ステップS6−5の工程が完了することにより、ステップS6に係る一連の工程は全て完了する。その後ステップS7へ進み、吸着パッド60はリングフレームfを吸着保持した状態でマウントフレームMFを所定の位置へ収納させる。
<実施例の構成による効果>
ウエハに対してダイシング処理や粘着テープの貼付け処理を例とする各種処理を行う場合、平坦な保持テーブルにウエハを載置させて当該処理を行う。このとき、載置されたウエハの位置ズレを防止すべく、保持テーブルに真空装置を配備させ、ウエハを吸着保持させることが一般的である。
すなわち図20(a)に示すように、真空装置によって保持テーブルTbの内部にある流路Tkから気体Aを排出させることによって、保持テーブルTbにウエハを吸着保持させる。そして当該処理の完了後、気体Aの排出を停止させることによって吸着保持を解除させ、ウエハWを保持テーブルTbから上方へ離脱させる。
このような従来の構成では、気体Aの排出を停止させる操作を行うに留まる。そのため図20(b)に示すように、ウエハWの下面と保持テーブルTbの保持面との境界の一部Gにおいて減圧状態が十分に解除されない、という事態が発生する。この場合、領域GにおいてはウエハWに対する保持テーブルTbの保持力が十分に低減されていない。
そのため図20(c)に示すように、ウエハWを持ち上げて離脱させる際に領域Gにおいて保持テーブルTbに当接しているウエハWの一部が離脱遅延を起こす。この場合、ウエハWを離脱させる際に、領域Gの周辺で特に強い剪断力が発生するので、ウエハWの変形や破損の発生が懸念される。
このような減圧状態の残存による離脱遅延という問題を解決すべく、特許文献1に係る構成では気体Aの排出停止のみならず、気体の供給を行う。すなわち図21(a)に示すように、ウエハWの下面(図ではウエハWに貼り付けられている粘着テープT1の下面)と保持テーブルTbとの間に対して、流路Tkを介して気体Aを供給する。図21(b)に示すように、供給される気体Aによって領域Gにおける減圧状態が解除されるので、気体供給後にウエハWを離脱させることによってウエハWの離脱遅延を防止できる。
しかしながら発明者による検討の結果、気体Aを供給してからウエハWを離脱させる特許文献1の構成では、ウエハの変形および破損の問題を確実に回避することが困難であるという知見を得るに至った。すなわち、供給される気体Aは流路Tkの孔から上方へ噴射されるので、流路Tkが設けられている領域においてウエハWが特に強く押し上げられる。そのため図21(c)に示すように、ウエハWに対して不均一に上向きの押圧力Paが作用するので、ウエハWの少なくとも一部が上方へ突出し、ウエハWが変形する事態が懸念される。
特にウエハWに対してダイシング処理、ハーフダイシング処理、ステルスダイシング処理などが行われてウエハWの強度が低下している場合、ウエハの一部が破損または散逸するという問題がより顕著に発生する。図21(e)は、一例としてハーフダイシング処理を受けているウエハWを示している。すなわち、ウエハWに対して不均一に押圧力Paが作用するので、流路Tkが配設される領域の周辺では比較的強い押圧力PaがウエハWに対して上向きに作用する一方、流路Tkの配設領域から遠い領域では押圧力Paが比較的弱くなる。
そのため図21(e)に示すように、押圧力Paの差によって剪断力が発生するので、ハーフダイシングによって区画されているウエハWの一部Waが断裂されて他の部分Wbから解離するので、ウエハWが破損する。またウエハWの上面に粘着テープT2が貼り付けられていない場合、断裂されたウエハWの一部Waが上向きに押し上げられて飛散するという事態が発生する。このように、気体を供給させる従来のウエハ離脱工程では、供給された気体の剪断力によって新たな問題が発生するという知見が得られた。
そこで実施例に係る基板離脱工程では図22(a)に示すように、抑止部材70の扁平面70aをウエハWに当接させた状態で、ウエハWに貼り付けられている保護テープPTと保持テーブル7との間に気体を供給させる。すなわち、近接させた抑止部材70でウエハWを抑止させつつ、気体を供給して保持テーブル7の保持力を低下させた後、ウエハWを保持テーブル7から離脱させる。
このような実施例の構成では、気体Aを供給して減圧領域Gを解消した後にウエハWを保持テーブル7から離脱させるので、離脱遅延によるウエハの変形や破損を防止できる。そして図22(b)に示すように、供給された気体Aの押圧力PaによってウエハWが押し上げられようとしても、ウエハWに当接している抑止部材70によってウエハWは速やかに抑止される。すなわち、ウエハWに近接する位置(抑止位置)を維持するように、抑止部材70は制御を受けている。
そのため、押圧力Paによって上方へ移動しようとするウエハWは抑止位置において速やかに扁平面70aに受け止められ、抑止位置より上方へ移動することがないので、ウエハWの少なくとも一部が上方向へ突出する事態を回避できる。従って、気体の供給によってウエハの一部が突出することによって発生する、ウエハWの変形や破損および散逸といった問題を確実に解決できる。
また、初期位置から抑止位置へと移動した抑止部材70はウエハWを押圧するのではなく、ウエハWに当接する状態を維持する。そのため、ウエハWに押圧力Paが作用していない場合、抑止部材70によってウエハWが無用に下方へ押圧されるような事態は発生しないので、ウエハWの変形や破損を確実に回避できる。
一方でウエハWに押圧力Paが作用している場合、抑止部材70は抑止位置を維持する制御を受けているので、押圧力Paによって抑止部材70が抑止位置から押し上げられる事態を回避できる。従って、抑止位置の維持制御によって、抑止部材70はウエハWの少なくとも一部が保持テーブル7から離反移動することを確実かつ速やかに抑止できる。
さらに抑止部材70の扁平面70aはウエハWの全面より広く、かつウエハWの面に正対するように構成されている。そのため、扁平面70aはウエハWの全面に対して均一に当接するので、ウエハWが抑止部材70に抑止される際に、ウエハWの面に対して反発力が不均一に作用する事態を確実に回避できる。従って、ウエハWが抑止される際にウエハWの変形や破損が発生することを防止できる。
このような構成を備えることにより、実施例に係るウエハ離脱工程では、気体の供給に起因するウエハWの変形や破損を回避しつつ、ウエハ全体に対する保持テーブル7の保持力を好適に低減できる。従って、減圧状態の領域が残存することによってウエハWが離脱遅延して変形・破損するという問題と、供給された気体Aが流通孔73から噴出してウエハWを剪断することによってウエハが変形・破損するという問題との両方を確実に解決できる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)実施例において、抑止部材70の抑止位置は、抑止部材70がウエハWに当接する位置となるように設定されているがこれに限られない。すなわち図23(a)に示すように、ステップS6−2において、抑止部材70を抑止位置に移動させる(ウエハWに近づける)ことにより、扁平面70aとウエハWとは予め定められた微小距離D1を空けて近接対向するように構成してもよい。
すなわち、本発明における近接過程とは、実施例のような「抑止部材70をウエハWに当接する程度に近づける構成」に加えて、本変形例のような「抑止部材70を、ウエハと微小距離を空けて近接対向する程度に近づける構成」が含まれる。なお、微小距離D1の長さは、ウエハWの厚みや保護テープPTの材料など諸条件によって変化する。変形例(1)において、微小距離D1は一例として1mm以下であることが好ましく、0.5mm以下であることがより好ましい。
このような変形例(1)の構成では、ウエハWから微小距離D1離れた位置を抑止位置として予め設定する。そしてステップS6−2において、制御部79は抑止部材70を抑止位置へ移動させることによってウエハWへ近接させるとともに、ステップS6−3の工程完了時まで抑止部材70を当該抑止位置に維持させる。
そのため、ステップS6−3において気体Aを流路74に供給する際に、気体Aによって押圧力PaがウエハWに作用した場合であっても、ウエハWは微小距離D1離れた位置にある扁平面70aによって抑止される。すなわち、押圧力PaによってウエハWが移動する距離を微小距離D1以下に抑えることができるので、ウエハWの一部が上方で大きく移動することによって発生する、ウエハWの変形や破損をより確実に防止できる。
さらに変形例(1)の構成では、ステップS6−3において、ウエハWが上方へ最大で微小距離D1だけ移動できる空間的余裕が存在している。押圧力PaによってウエハWが上方へ微小距離移動することによって、ウエハWに貼り付けられている保護テープPTと保持テーブル7との間に最大で微小距離D1の隙間が形成される。すなわち流路74に供給された気体Aは、形成された当該隙間へ好適に侵入できるので、真空吸引停止後に残存し得る減圧領域Gをより確実に解消できる。
(2)実施例および各変形例では、ウエハのマウント処理工程において、ウエハWを保持テーブル7から離脱させる場合を例にとって説明したが、本発明に係る基板離脱装置および基板離脱方法は、ウエハを吸着保持する保持テーブルから当該ウエハを離脱させる構成に対して適宜適用可能である。
すなわち、保持テーブルに保持されたウエハに対して行われる処理の内容に依らず、本発明に係る、抑止部材を用いた基板離脱装置の構成を適用できる。適用できる処理の例としては、ウエハWに対する粘着テープ貼付け処理、バックグラインド処理、ダイシング処理、粘着テープ転写処理などが挙げられる。
ここでは一例として、マウントフレームの転写処理に適用する例を挙げて説明する。すなわち図24(a)に示すように、ウエハWの一方の面とリングフレームf1にわたって支持テープDT1が貼り付けられて構成されるマウントフレームMF1を保持テーブル7に吸着保持させ、カッタ刃Cによって支持テープDT1をウエハWの外形に沿って切断する。そしてリングフレームf1を搬出した後に新たなリングフレームf2を搬入し、ウエハWの他方の面とリングフレームf2にわたって支持テープDT2を貼り付けることによって、新たなマウントフレームMF2への転写が行われる(図24(b))。
転写処理の完了後、本発明に係るウエハ離脱工程を実行することにより、ウエハWの破損を防止しつつマウントフレームMF2を保持テーブル7から離脱させる。すなわち図24(c)に示すように抑止部材70をウエハWに当接または近接させた状態で、流路74を介してマウントフレームMF2と保持テーブル7との間に気体Aを供給する。気体Aを供給して減圧状態を解除することによって保持テーブル7の保持力を低減させた後、マウントフレームMF2を保持テーブル7から離反させる。
(3)実施例および各変形例では、両面に粘着テープが貼り付けられている状態のウエハWを保持テーブル7から離脱させる構成を例にとって説明したがこれに限られない。すなわちウエハWの表面および裏面のうち、一方または両方が露出している場合であっても本発明に係る基板離脱装置および基板離脱方法を適用できる。なお図25に示すように、上面が露出しているウエハWに抑止部材70を直に当接させる場合、抑止部材70を構成する材料は、弾性体やスポンジなどを例とする、抑止部材70とウエハの上面との接触によるウエハの損傷を回避できる材料であることがより好ましい。
(4)実施例および各変形例において、抑止部材70がウエハWを保持できる構成であってもよい。その一例として、抑止部材70は図示しない第2真空装置と接続されており、第2真空装置の作動によって抑止部材70は真空吸引による吸着を行う構成が挙げられる。このような変形例(4)に係るウエハ離脱工程ではステップS6−3の完了後、図26に示すように、抑止部材70はウエハWの上面を吸着保持しつつ、保持テーブル7から上方へ離脱してウエハWを所定の収納部へ収納させる。
すなわち変形例(4)では抑止部材70はウエハWの抑止、ウエハWの離脱(ウエハの持ち上げ)、およびウエハWの搬送の各機能を兼ね備えている。そのため、変形例(4)では抑止部材70によってステップS6−4、ステップS6−5、およびステップS7の工程を連続で実行できるので、処理時間の短縮化および装置構成の簡略化をより好適に実現できる。なお、真空装置76と独立して第2真空装置を新たに設ける構成に限ることはなく、真空装置76と抑止部材70とを接続させて真空装置76が保持テーブル7による吸着保持と抑止部材70による吸着保持の各々を実行する構成であってもよい。
また、変形例(4)に係る構成は、抑止部材70がウエハWを保持しつつ保持テーブル7から離脱する構成であれば、抑止部材70がウエハWを保持する形態は吸着による保持に限られない。変形例(4)に係る構成の他の例としては、抑止部材70に配備された把持アームがウエハWを把持する構成など、機械的なクランプ動作によって抑止部材70がウエハWを保持する構成が挙げられる。変形例(4)において、第2真空装置または把持アームは、本発明における保持機構に相当する。
(5)実施例および各変形例において、ウエハ支持台71および抑止部材70の各々は、さらに加熱器を内蔵する構成であってもよい。この場合、ウエハWに粘着テープを貼り付ける工程を実行する際に、粘着テープを構成する粘着剤および基材は、加熱器によって加熱されて軟化する。その結果、粘着テープをより変形させやすくなる。なお、ウエハ支持台71と抑止部材70のいずれか一方が加熱器を備える構成であってもよい。
(6)実施例および各変形例において、扁平面70aのサイズは適宜変更してもよい。すなわちウエハWの全面より広いサイズに限ることはなく、ウエハの回路形成領域に応じたサイズでもよいし、ウエハ支持台71において流通孔73が形成される領域に応じたサイズであってもよい。
(7)実施例および各変形例において、保持テーブル7とウエハWとの間に気体Aを供給できる構成であれば気体Aは保持テーブル7に内蔵される流路74を介して供給する構成に限られない。一例として、保持テーブル7の外部に配備され、供給口が保持テーブル7とウエハWの下面との間に挿入されているパイプラインを介して気体Aを保持テーブル7とウエハWとの間に供給する構成であってもよい。
(8)実施例および各変形例において、保持テーブル7のウエハ支持台71は、酸化アルミニウムなどを例とする多孔質材料で構成されてもよい。
(9)実施例および各変形例に係る離脱装置は、ウエハWを保持テーブル7から離脱させる構成を例として説明しているが、保持テーブル7から離脱させる対象はウエハに限ることはない。すなわち、本発明に係る離脱装置の構成は、プリント基板を例とする一般的な基板を離脱させる場合に適用できる。
(10)実施例および各変形例において、ウエハWを保持テーブル7に載置する動作、およびウエハWを保持テーブル7から離脱させる動作のうち、少なくとも一方はオペレータによる手動で行われてもよい。一例として、ウエハWを保持テーブル7から離脱させる動作を手動で行う構成を実施例に適用した場合、ウエハWに対する保持テーブル7の保持力が気体の供給によって低下した状態で、オペレータはウエハWをリングフレームfとともに保持テーブル7から持ち上げる。なお、リングフレームfを載置する動作についても手動で行う構成を適用できる。
7 … 保持テーブル
10 … フレーム搬送機構
60 … 吸着パッド
62 … 貼付けローラ
70 … 抑止部材
70a … 扁平面
71 … ウエハ支持台
72 … フレーム支持部
73 … 流通孔
74 … 流路
76 … 真空装置
77 … 気体供給装置
79 … 制御部
W … ウエハ
PT … 保護テープ
DT … 支持テープ
f … リングフレーム
MF … マウントフレーム

Claims (8)

  1. 基板を吸着保持する保持テーブルから前記基板を離脱させる基板の離脱方法であって、
    扁平面を有し前記基板を抑止する抑止部材を前記基板に近接または当接させ、前記基板と前記扁平面との距離を予め設定された所定値に維持させる近接過程と、
    前記抑止部材を前記基板に近接または当接させた状態で、前記基板と前記保持テーブルとの間に、前記保持テーブルの保持力を低下させるように気体を供給させる気体供給過程と、
    前記基板を前記保持テーブルから離脱させる離脱過程と、
    を備えることを特徴とする基板の離脱方法。
  2. 請求項1に記載の基板の離脱方法において、
    前記離脱過程は、前記抑止部材が前記基板を保持した状態で、前記抑止部材が前記基板とともに前記保持テーブルから離脱することによって実行される
    ことを特徴とする基板の離脱方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板の離脱方法において、
    前記所定値は、0.5mm以下であることを特徴とする基板の離脱方法。
  4. 基板を載置保持する保持テーブルと、
    前記保持テーブルに設けられ、前記保持テーブルに前記基板を吸着保持させる吸着機構と、
    扁平面を有し前記基板を抑止する抑止部材と、
    前記抑止部材を前記基板に近接または当接させ、前記扁平面と前記基板との距離を予め設定された所定値に維持させる制御を行う近接機構と、
    前記抑止部材が前記基板に近接または当接している状態で、前記保持テーブルと前記基板との間に、前記保持テーブルの保持力を低下させるように気体を供給する気体供給手段と、
    を備えることを特徴とする基板の離脱装置。
  5. 請求項4に記載の基板の離脱装置において、
    前記抑止部材に設けられ、前記抑止部材に前記基板を保持させる保持機構を備え、
    前記抑止部材が前記基板を保持しつつ、保持力が低下した前記保持テーブルから離脱することによって前記基板を前記保持テーブルから離脱させる
    ことを特徴とする基板の離脱装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の基板の離脱装置において、
    前記扁平面は前記基板よりも広く、
    前記近接機構は前記扁平面が前記基板に対して正対するように前記抑止部材を近接または当接させる
    ことを特徴とする基板の離脱装置。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の基板の離脱装置において、
    前記保持テーブルはリングフレームを保持するフレーム保持部を有し、
    前記保持テーブルに保持されている前記リングフレームおよび前記基板にわたって粘着テープを貼り付けてマウントフレームを作成する貼付け機構を備える
    ことを特徴とする基板の離脱装置。
  8. 請求項4ないし請求項7のいずれかに記載の基板の離脱装置において、
    前記所定値は、0.5mm以下であることを特徴とする基板の離脱方法。
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