JP2018106005A - カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュール - Google Patents

カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2018106005A
JP2018106005A JP2016252074A JP2016252074A JP2018106005A JP 2018106005 A JP2018106005 A JP 2018106005A JP 2016252074 A JP2016252074 A JP 2016252074A JP 2016252074 A JP2016252074 A JP 2016252074A JP 2018106005 A JP2018106005 A JP 2018106005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera module
liquid crystalline
component
crystalline resin
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016252074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6762228B2 (ja
Inventor
博樹 深津
Hiroki Fukatsu
博樹 深津
不二 酒井
Fuji Sakai
不二 酒井
青藤 宏光
Hiromitsu Aofuji
宏光 青藤
亮太 高橋
Ryota Takahashi
亮太 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Polyplastics Co Ltd filed Critical Polyplastics Co Ltd
Priority to JP2016252074A priority Critical patent/JP6762228B2/ja
Publication of JP2018106005A publication Critical patent/JP2018106005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6762228B2 publication Critical patent/JP6762228B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】表面が起毛しにくく、そり変形及びブリスター発生が抑制され、エポキシ接着性に優れるカメラモジュール用部品を製造するために用いられるカメラモジュール用液晶性樹脂組成物を提供する。【解決手段】本発明に係るカメラモジュール用液晶性樹脂組成物は、(A)液晶性樹脂、(B)ポリカーボネート系樹脂、(C)エポキシ基含有共重合体、並びに(D)(D1)繊維状充填剤及び(D2)板状充填剤からなる群より選択される少なくとも1種の充填剤を含有し、前記(D1)繊維状充填剤の重量平均繊維長は、150μm以下であり、前記(D2)板状充填剤の平均粒子径は、50μm以下であり、(A)成分の含有量が47〜78質量%、(B)成分の含有量が2〜8質量%、(C)成分の含有量が0〜5質量%、(D)成分の含有量が20〜40質量%である。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュールに関する。
液晶性ポリエステル樹脂に代表される液晶性樹脂は、優れた機械的強度、耐熱性、耐薬品性、電気的性質等をバランス良く有し、優れた寸法安定性も有するため高機能エンジニアリングプラスチックとして広く利用されている。最近では、液晶性樹脂は、これらの特長を生かして、精密機器部品に使用されるようになっている。
精密機器、特にレンズがあるような光学機器の場合、わずかなゴミ、埃等が機器性能に影響を与える。例えばカメラモジュールのような光学機器に用いられる部品においては、小さなゴミ、油分、埃がレンズに付着すると、カメラモジュールの光学特性が著しく低下する。このような光学特性の低下を防ぐ目的で、通常、カメラモジュールを構成する部品(以下、「カメラモジュール用部品」という場合がある。)は、組み立て前に超音波洗浄され、表面に付着している小さなゴミ、油分、埃等が除去される。
上記のように、液晶性樹脂組成物を成形してなる成形体は、高分子の分子配向が表面部分で特に大きいため成形体表面が剥離しやすいので、この成形体を超音波洗浄すると表面が剥離して毛羽立ちという起毛現象が生じ、この毛羽立った起毛部分は小さなゴミが発生する原因となる。
したがって、液晶性樹脂組成物をカメラモジュール用部品の原料として用いる場合には、成形体を超音波洗浄しても成形体表面が起毛しないような特殊な液晶性樹脂組成物を用いる。特殊な液晶性樹脂組成物としては、液晶性樹脂と特定のタルクとカーボンブラックとを含むカメラモジュール用液晶性樹脂組成物が開示されている(特許文献1参照)。
特開2009−242453号公報
しかし、本発明者らの検討では、特許文献1に記載されるカメラモジュール用液晶性樹脂組成物では成形体表面の起毛抑制が不十分であり、より一層、成形体表面が起毛しにくい成形体を製造するためのカメラモジュール用液晶性樹脂組成物が求められる。
また、本発明者らの検討によれば、従来のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物を成形して、レンズホルダー等の成形体を製造した場合、そり変形が大きく、カメラモジュール組み立て時に不具合をきたすことがあった。
更に、カメラモジュールを構成する部品のうち、例えば、レンズホルダー、ベース、ガイド等は液晶性樹脂組成物から製造され、カメラモジュール組み立て時に、例えば、レンズホルダーとバレルとの間、ベースとガイドとの間、ベースと永久磁石との間、ベースとヨークとの間がエポキシ系接着剤により接着される。従来のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物を用いた場合、エポキシ系接着剤による接着強度、即ち、エポキシ接着性が十分でないため、エポキシ接着性に優れる成形体を製造するためのカメラモジュール用液晶性樹脂組成物が求められる。
加えて、液晶性ポリマー組成物には、ブリスター発生の問題が生じ得る。即ち、液晶性ポリエステル、液晶性ポリエステルアミド等の液晶性ポリマーは、高温熱安定性が良いため、高温での熱処理を要する材料に使用される場合が多い。しかし、成形品を高温の空気中及び液体中に長時間放置すると、表面にブリスターと呼ばれる細かい膨れが生じるという問題が起こる。この現象は、液晶性ポリマーが溶融状態にある時に発生する分解ガス等が成形品内部に持ち込まれ、その後、高温の熱処理を行う際にそのガスが膨張し、加熱で軟化した成形品表面を押し上げ、押し上げられた部分がブリスターとして現れることによる。ブリスターの発生は、材料の溶融押出し時にベント孔から充分脱気することや成形する際に成形機内に長く滞留させないこと等によって、少なくすることもできる。しかし、非常に条件範囲が狭く、ブリスターの発生を抑えた成形品、即ち、耐ブリスター性を有する成形品を得るには充分ではない。ブリスター発生の根本的な解決には、液晶性ポリマーそのものの品質の向上を要し、公知の液晶性ポリマーやそれを用いた方法では、ブリスター発生の問題を解決するには不充分である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、表面が起毛しにくく、そり変形及びブリスター発生が抑制され、エポキシ接着性に優れるカメラモジュール用部品を製造するために用いられるカメラモジュール用液晶性樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、液晶性樹脂とポリカーボネート系樹脂とエポキシ基含有共重合体と繊維状充填剤及び/又は板状充填剤とを、特定の割合で含有し、前記繊維状充填剤の重量平均繊維長及び前記板状充填剤の平均粒子径がそれぞれ所定の範囲であるカメラモジュール用液晶性樹脂組成物を用いることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には本発明は以下のものを提供する。
(1) (A)液晶性樹脂、
(B)ポリカーボネート系樹脂、
(C)エポキシ基含有共重合体、並びに
(D)(D1)繊維状充填剤及び(D2)板状充填剤からなる群より選択される少なくとも1種の充填剤
を含有し、
前記(D1)繊維状充填剤の重量平均繊維長は、150μm以下であり、
前記(D2)板状充填剤の平均粒子径は、50μm以下であり、
(A)成分の含有量が47〜78質量%、(B)成分の含有量が2〜8質量%、(C)成分の含有量が0〜5質量%、(D)成分の含有量が20〜40質量%であるカメラモジュール用液晶性樹脂組成物。
(2) 前記(C)エポキシ基含有共重合体は、(C1)エポキシ基含有オレフィン系共重合体及び(C2)エポキシ基含有スチレン系共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である(1)に記載の組成物。
(3) (1)又は(2)に記載の組成物からなるカメラモジュール用部品。
(4) (3)に記載の部品を備えるカメラモジュール。
本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物を原料として、カメラモジュール用部品を製造すれば、表面が起毛しにくく、そり変形及びブリスター発生が抑制され、エポキシ接着性に優れるカメラモジュール用部品が得られる。
一般的なカメラモジュールを模式的に示す断面図である。 図2(a)は、そり変形評価に使用したカメラモジュール型成形品を示す図であり、図2(b)は、そり変形評価における測定箇所を示す図である。なお、図中の数値の単位はmmである。 図3(a)は、エポキシ接着性評価のためのサンプルの製造方法を説明するための図であり、図3(b)は、エポキシ接着性評価の方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
<カメラモジュール用液晶性樹脂組成物>
本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物は、(A)液晶性樹脂、(B)ポリカーボネート系樹脂、(C)エポキシ基含有共重合体、並びに(D)(D1)繊維状充填剤及び(D2)板状充填剤からなる群より選択される少なくとも1種の充填剤を含有する。
[(A)液晶性樹脂]
本発明で使用する(A)液晶性樹脂とは、光学異方性溶融相を形成し得る性質を有する溶融加工性ポリマーを指す。異方性溶融相の性質は、直交偏光子を利用した慣用の偏光検査法により確認することが出来る。より具体的には、異方性溶融相の確認は、Leitz偏光顕微鏡を使用し、Leitzホットステージに載せた溶融試料を窒素雰囲気下で40倍の倍率で観察することにより実施できる。本発明に適用できる液晶性ポリマーは直交偏光子の間で検査したときに、たとえ溶融静止状態であっても偏光は通常透過し、光学的に異方性を示す。
上記のような(A)液晶性樹脂の種類としては特に限定されず、芳香族ポリエステル及び/又は芳香族ポリエステルアミドであることが好ましい。また、芳香族ポリエステル及び/又は芳香族ポリエステルアミドを同一分子鎖中に部分的に含むポリエステルもその範囲にある。(A)液晶性樹脂としては、60℃でペンタフルオロフェノールに濃度0.1質量%で溶解したときに、好ましくは少なくとも約2.0dl/g、更に好ましくは2.0〜10.0dl/gの対数粘度(I.V.)を有するものが好ましく使用される。
本発明に適用できる(A)液晶性樹脂としての芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドは、特に好ましくは、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ヒドロキシアミン、及び芳香族ジアミンからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物に由来する繰り返し単位を構成成分として有する芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドである。
より具体的には、
(1)主として芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上に由来する繰り返し単位からなるポリエステル;
(2)主として(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上に由来する繰り返し単位と、(b)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、及びそれらの誘導体の1種又は2種以上に由来する繰り返し単位と、(c)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール、及びそれらの誘導体の少なくとも1種又は2種以上に由来する繰り返し単位、とからなるポリエステル;
(3)主として(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上に由来する繰り返し単位と、(b)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン、及びそれらの誘導体の1種又は2種以上に由来する繰り返し単位と、(c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、及びそれらの誘導体の1種又は2種以上に由来する繰り返し単位、とからなるポリエステルアミド;
(4)主として(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上に由来する繰り返し単位と、(b)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン、及びそれらの誘導体の1種又は2種以上に由来する繰り返し単位と、(c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、及びそれらの誘導体の1種又は2種以上に由来する繰り返し単位と、(d)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール、及びそれらの誘導体の少なくとも1種又は2種以上に由来する繰り返し単位、とからなるポリエステルアミド等が挙げられる。更に上記の構成成分に必要に応じ分子量調整剤を併用してもよい。
本発明に適用できる(A)液晶性樹脂を構成する具体的化合物の好ましい例としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸、2,6−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、レゾルシン、下記一般式(I)で表される化合物、及び下記一般式(II)で表される化合物等の芳香族ジオール;テレフタル酸、イソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、及び下記一般式(III)で表される化合物等の芳香族ジカルボン酸;p−アミノフェノール、p−フェニレンジアミン等の芳香族アミン類が挙げられる。
Figure 2018106005
(X:アルキレン(C〜C)、アルキリデン、−O−、−SO−、−SO−、−S−、及び−CO−より選ばれる基である)
Figure 2018106005
Figure 2018106005
(Y:−(CH−(n=1〜4)及び−O(CHO−(n=1〜4)より選ばれる基である。)
本発明に用いられる(A)液晶性樹脂の調製は、上記のモノマー化合物(又はモノマーの混合物)から直接重合法やエステル交換法を用いて公知の方法で行うことができ、通常は溶融重合法やスラリー重合法等が用いられる。エステル形成能を有する上記化合物類はそのままの形で重合に用いてもよく、また、重合の前段階で前駆体から該エステル形成能を有する誘導体に変性されたものでもよい。これらの重合に際しては種々の触媒の使用が可能であり、代表的なものとしては、ジアルキル錫酸化物、ジアリール錫酸化物、2酸化チタン、アルコキシチタンけい酸塩類、チタンアルコラート類、カルボン酸のアルカリ及びアルカリ土類金属塩類、BFの如きルイス酸塩等があげられる。触媒の使用量は一般にはモノマーの全質量に対して約0.001〜1質量%、特に約0.01〜0.2質量%が好ましい。これらの重合方法により製造されたポリマーは更に必要があれば、減圧又は不活性ガス中で加熱する固相重合により分子量の増加を図ることができる。
上記のような方法で得られた(A)液晶性樹脂の溶融粘度は特に限定されない。一般には成形温度での溶融粘度が剪断速度1000sec−1で10MPa以上600MPa以下のものが使用可能である。しかし、それ自体あまり高粘度のものは流動性が非常に悪化するため好ましくない。なお、上記(A)液晶性樹脂は2種以上の液晶性樹脂の混合物であってもよい。
本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物において、(A)液晶性樹脂の含有量は、47〜78質量%である。(A)成分の含有量が47質量%以上であれば流動性、成形体表面の起毛抑制という理由で好ましく、(A)成分の含有量が78質量%以下であれば耐熱性という理由で好ましい。また、(A)成分の好ましい含有量は、55〜70質量%であり、(A)成分のより好ましい含有量は、57.5〜67.5質量%である。
[(B)ポリカーボネート系樹脂]
(B)ポリカーボネート系樹脂は、カメラモジュール用液晶性樹脂組成物から得られる成形体のエポキシ接着性を向上させることに寄与する。(B)ポリカーボネート系樹脂は、1種単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。(B)ポリカーボネート系樹脂としては、特に限定されず、例えば、カーボネート結合を有し、芳香族2価フェノール系化合物とホスゲン、炭酸ジエステル等とを反応させることにより得られる芳香族ホモ又はコポリカーボネート樹脂等が挙げられる。該芳香族ホモ又はコポリカーボネート樹脂は、メチレンクロライド中1.0g/dlの濃度において20℃で測定した対数粘度が0.2〜3.0dl/gであることが好ましく、0.3〜1.5dl/gであることがより好ましい。
上記芳香族2価フェノール系化合物としては、特に限定されず、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等が挙げられる。上記芳香族2価フェノール系化合物は、1種単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
(B)成分の含有量は、本発明のカメラモジュール用液晶性組成物において、2〜8質量%である。(B)成分の含有量が2質量%以上であると、カメラモジュール用液晶性樹脂組成物から得られる成形体のエポキシ接着性が確保されやすい。(B)成分の含有量が8質量%以下であると、成形体のブリスター抑制効果が高くなりやすい。好ましい上記含有量は2.5〜7質量%であり、より好ましい上記含有量は3〜5質量%である。
[(C)エポキシ基含有共重合体]
本発明のカメラモジュール用液晶性組成物は、(C)エポキシ基含有共重合体を配合してもよい。(C)エポキシ基含有共重合体は、1種単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。(C)エポキシ基含有共重合体としては、特に限定されず、例えば、(C1)エポキシ基含有オレフィン系共重合体及び(C2)エポキシ基含有スチレン系共重合体からなる群より選択される少なくとも1種が挙げられる。(C)成分をカメラモジュール用液晶性樹脂組成物に配合させることが、当該組成物を成形してなる成形体を超音波洗浄したときの、成形体表面の起毛をより効果的に抑えることに寄与する。
起毛を更に抑える理由については明確になっているわけではないが、ある一定量配合させることにより、成形体表面状態を変化させ、その変化が起毛を抑えることに寄与していると考えられる。
(C1)エポキシ基含有オレフィン系共重合体としては、例えば、α−オレフィンに由来する繰り返し単位とα,β−不飽和酸のグリシジルエステルに由来する繰り返し単位とから構成される共重合体が挙げられる。
α−オレフィンは特に限定されず、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン等が挙げられるが、中でもエチレンが好ましく用いられる。α,β−不飽和酸のグリシジルエステルは下記一般式(IV)で示されるものである。α,β−不飽和酸のグリシジルエステルは、例えばアクリル酸グリシジルエステル、メタクリル酸グリシジルエステル、エタクリル酸グリシジルエステル、イタコン酸グリシジルエステル等であるが、特にメタクリル酸グリシジルエステルが好ましい。
Figure 2018106005
(C1)エポキシ基含有オレフィン系共重合体において、α−オレフィンに由来する繰り返し単位の含有量は87〜98質量%であり、α,β−不飽和酸のグリシジルエステルに由来する繰り返し単位の含有量は13〜2質量%であることが好ましい。
本発明で用いる(C1)エポキシ基含有オレフィン系共重合体は、本発明を損なわない範囲で上記2成分以外に第3成分としてアクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、α−メチルスチレン、無水マレイン酸等のオレフィン系不飽和エステルの1種又は2種以上に由来する繰り返し単位を、上記2成分100質量部に対し0〜48質量部含有してもよい。
本発明の(C1)成分であるエポキシ基含有オレフィン系共重合体は、各成分に対応するモノマー及びラジカル重合触媒を用いて通常のラジカル重合法により容易に調製することができる。より具体的には、通常、α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルとをラジカル発生剤の存在下、500〜4000気圧、100〜300℃で適当な溶媒や連鎖移動剤の存在下又は不存在下に共重合させる方法により製造できる。また、α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステル及びラジカル発生剤とを混合し、押出機の中で溶融グラフト共重合させる方法によっても製造できる。
(C2)のエポキシ基含有スチレン系共重合体としては、例えば、スチレン類に由来する繰り返し単位とα,β−不飽和酸のグリシジルエステルに由来する繰り返し単位とから構成される共重合体が挙げられる。α,β−不飽和酸のグリシジルエステルについては、(C1)成分で説明したものと同様であるため説明を省略する。
スチレン類としては、スチレン、α−メチルスチレン、ブロム化スチレン、ジビニルベンゼン等が挙げられるが、スチレンが好ましく用いられる。
本発明で用いる(C2)エポキシ基含有スチレン系共重合体は、上記2成分以外に第3成分として他のビニルモノマーの1種又は2種以上に由来する繰り返し単位を含有する多元共重合体であってもよい。第3成分として好適なものは、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、無水マレイン酸等のオレフィン系不飽和エステルの1種又は2種以上に由来する繰り返し単位である。これらの繰り返し単位を共重合体中に40質量%以下含有するエポキシ基含有スチレン系共重合体が(C2)成分として好ましい。
(C2)エポキシ基含有スチレン系共重合体において、α,β−不飽和酸のグリシジルエステルに由来する繰り返し単位の含有量は2〜20質量%であり、スチレン類に由来する繰り返し単位の含有量は80〜98質量%であることが好ましい。
(C2)エポキシ基含有スチレン系共重合体は、各成分に対応するモノマー及びラジカル重合触媒を用いて通常のラジカル重合法により調製することができる。より具体的には、通常、スチレン類とα,β−不飽和酸のグリシジルエステルとをラジカル発生剤の存在下、500〜4000気圧、100〜300℃で適当な溶媒や連鎖移動剤の存在下又は不存在下に共重合させる方法により製造できる。また、スチレン類とα,β−不飽和酸のグリシジルエステル及びラジカル発生剤とを混合し、押出機の中で溶融グラフト共重合させる方法によっても製造できる。
なお、(C)エポキシ基含有共重合体としては、(C1)エポキシ基含有オレフィン系共重合体が耐熱性の点で好ましい。(C1)成分と(C2)成分とを併用する場合、これら成分同士の割合は、適宜、要求される特性に沿って選択することができる。
(C)エポキシ基含有共重合体の含有量は、本発明のカメラモジュール用樹脂組成物において、0〜5質量%である。(C)成分の含有量が5質量%以下であると、流動性を損なわず、良好な成形体を得やすい。より好ましい上記含有量は2.0〜4.0質量%であり、更により好ましい上記含有量は2.5〜3.5質量%である。
[(D)充填剤]
(D)成分は、(D1)繊維状充填剤及び(D2)板状充填剤からなる群より選択される少なくとも1種の充填剤であり、(D1)繊維状充填剤の重量平均繊維長は、150μm以下であり、(D2)板状充填剤の平均粒子径は、50μm以下である。
(D1)繊維状充填剤の好ましい重量平均繊維長は30〜150μmであり、より好ましい重量平均繊維長は50〜140μmである。上記重量平均繊維長が30μm以上であると、カメラモジュールとして必要な機械強度、荷重たわみ温度を保持しやすく、150μm以下であると、成形体表面の起毛を抑制しやすい。なお、平均繊維径は実体顕微鏡画像をCCDカメラからPCに取り込み、画像測定機によって画像処理手法により測定された値を採用する。
また、(D1)繊維状充填剤の好ましい平均繊維径は20μm以下であり、より好ましい平均繊維径は5〜15μmである。上記平均繊維径が20μm以下であると、成形体表面の起毛を抑制しやすい。なお、平均繊維径は実体顕微鏡画像をCCDカメラからPCに取り込み、画像測定機によって画像処理手法により測定された値を採用する。
以上の形状を満足する繊維状充填剤であれば、何れの繊維を用いることができるが、(D1)繊維状充填剤としては、例えば、繊維状ウォラストナイト、ガラス繊維、ミルドファイバー、カーボン繊維、アスベスト繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維、硼素繊維、チタン酸カリウム繊維、更にステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の金属の繊維状物等の無機質繊維状物質が挙げられる。(D1)成分として2種以上の繊維状充填剤を用いてもよい。本発明においては(D1)成分として、繊維状ウォラストナイト、ミルドファイバーを使用することが好ましい。
(D2)板状充填剤は、平均粒子径が20〜50μmであることが好ましい。上記平均粒子径が20μm以上であると、カメラモジュールとして必要な機械強度及び荷重たわみ温度が確保されやすく、成形体のそり変形抑制効果が高くなりやすい。上記平均粒子径が50μm以下であると、成形体表面の起毛抑制効果が高くなりやすい。好ましい上記平均粒子径は23〜30μmである。なお、本明細書において、平均粒子径としては、レーザ回折/散乱式粒度分布測定法で測定した値を採用する。
(D2)板状充填剤としては、特に限定されず、例えば、マイカ、タルク、ガラスフレーク、黒鉛、各種の金属箔(例えば、アルミ箔、鉄箔、銅箔)等が挙げられる。(D)成分として2種以上を用いてもよい。本発明においては(D2)成分として、マイカ及び/又はタルクを使用することが好ましい。
なお、(D)成分全体としては、(D1)成分のみを用いても、(D2)成分のみを用いても、(D1)成分と(D2)成分との組み合わせを用いてもよく、タルク、マイカ、タルクと繊維状ウォラストナイトとの組み合わせ、タルクとミルドファイバーとの組み合わせを用いることが好ましい。
(D)成分の含有量は、本発明のカメラモジュール用液晶性組成物において、20〜40質量%である。(D)成分の含有量が20質量%以上であると、カメラモジュールとして必要な機械強度及び荷重たわみ温度が確保されやすく、成形体のそり変形抑制効果が高くなりやすい。(D)成分の含有量が40質量%以下であると、成形体表面の起毛抑制効果及び/又は成形体のそり変形抑制効果が高くなりやすい。好ましい上記含有量は22〜38質量%であり、より好ましい上記含有量は25〜35質量%である。
[(E)カーボンブラック]
本発明に任意成分として用いる(E)カーボンブラックは、樹脂着色に用いられる一般的に入手可能なものであれば、特に限定されるものではない。通常、(E)カーボンブラックには一次粒子が凝集して出来上がる塊状物が含まれているが、50μm以上の大きさの塊状物が著しく多く含まれていない限り、本発明の樹脂組成物を成形してなる成形体の表面に多くのブツ(カーボンブラックが凝集した細かいブツブツ状突起物(細かい凹凸))は発生しにくい。上記塊状物粒子径が50μm以上の粒子の含有率が20ppm以下であると、成形体表面の起毛抑制効果が高くなりやすい。好ましい含有率は5ppm以下である。
(E)カーボンブラックの配合量としては、カメラモジュール用液晶性樹脂組成物において、0.5〜5質量%の範囲が好ましい。カーボンブラックの配合量が0.5質量%以上であると、得られる樹脂組成物の漆黒性が低下しにくく、遮光性に不安が出にくい。カーボンブラックの配合量が5質量%以下であると不経済となりにくく、またブツが発生しにくい。
[その他の成分]
本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物には、本発明の効果を害さない範囲で、その他の重合体、その他の充填剤、一般に合成樹脂に添加される公知の物質、即ち、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の安定剤、帯電防止剤、難燃剤、染料や顔料等の着色剤、潤滑剤、離型剤、結晶化促進剤、結晶核剤等も要求性能に応じ適宜添加することができる。
その他の充填剤とは、(D)(D1)繊維状充填剤及び(D2)板状充填剤からなる群より選択される少なくとも1種の充填剤、並びに(E)カーボンブラック以外の充填剤をいい、例えば、シリカ等の粒状充填剤が挙げられる。
[カメラモジュール用液晶性樹脂組成物の調製]
本発明のカメラモジュール用樹脂組成物の調製は特に限定されない。例えば、上記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分を配合して、これらを1軸又は2軸押出機を用いて溶融混練処理することで、カメラモジュール用液晶性樹脂組成物の調製が行われる。
[カメラモジュール用液晶性樹脂組成物]
本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物中の(D1)成分の形状と、配合される前の(D1)成分の形状とは異なる。上述の(D1)成分の形状は配合される前の形状である。配合される前の形状が上述の通りであれば、表面が起毛しにくいカメラモジュール用部品を得やすい。
同様に、本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物中の(D2)成分の形状と、配合される前の(D2)成分の形状とは異なる。上述の(D2)成分の形状は配合される前の形状である。配合される前の形状が上述の通りであれば、そり変形が抑制されたカメラモジュール用部品を得やすい。
上記のようにして得られた本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物は、溶融粘度が70Pa・sec未満であることが好ましい。溶融時の流動性が高く、成形性に優れる点も本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物の特徴の一つである。本明細書において、溶融粘度としては、液晶性樹脂の融点よりも10〜20℃高いシリンダー温度、せん断速度1000sec−1の条件で、ISO 11443に準拠した測定方法で得られた値を採用する。
<カメラモジュール用部品及びカメラモジュール>
上記カメラモジュール用液晶性樹脂組成物を用いて、カメラモジュール用部品を製造する。本発明の樹脂組成物を原料として用いれば、カメラモジュール用部品の表面が起毛しにくくなる。カメラモジュール用部品は、超音波洗浄されるため、超音波洗浄されても表面が起毛しにくいことが求められる。本発明の樹脂組成物を用いれば、カメラモジュール用部品の超音波洗浄をより強い条件で行っても、ゴミ等の原因となる脱落物が生じないか、ほとんど生じない。したがって、カメラモジュール用部品が完成品に組み込まれた後に、このカメラモジュール用部品の表面が起毛することにより生じるゴミで、完成品の品質に影響を与えることはほとんど無い。
本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物を成形してなるカメラモジュール用部品について説明する。一般的なカメラモジュールの断面を図1に模式的に示した。図1に示す通り、カメラモジュール1は、基板10と、撮像素子11と、リード配線12と、レンズホルダー13と、バレル14と、レンズ15と、IRフィルター16と、ガイド17と、ベース18と、コイル19と、永久磁石20と、ヨーク21と、カバー22とを備える。
撮像素子11は基板10上に配置されており、撮像素子11と基板10との間はリード配線12で電気的に接続されている。
ガイド17は、基板10上に配置され、ベース18は、ガイド17上に配置され、レンズホルダー13は、ベース18上に上下可能に配置されており、レンズホルダー13には、コイル19が巻かれている。レンズホルダー13は頂部に開口が形成されており、この開口壁面には螺旋状の溝部が形成されている。ガイド17は、頂部に開口が形成されており、この開口を閉じるように、IRフィルター16が、ガイド17上に配置される。ガイド17及びIRフィルター16は、撮像素子11を覆う。ベース18上には、ヨーク21が配置され、ヨーク21の内側には永久磁石20が接し、ヨーク21上には、頂部に開口が形成されているカバー22が配置される。永久磁石20は、コイル19の周囲に配置される。
バレル14は円筒状であり、円筒状の内部にレンズ15が略水平になるように保持されている。また、円筒の一端の側壁には螺旋状の凸部が形成されており、この螺旋状の凸部と、レンズホルダー13の開口壁面に形成された螺旋状の溝部とが螺合することで、バレル14はレンズホルダー13と連結する。図1に示すように、IRフィルター16とレンズ15は略平行に並ぶ。なお、レンズホルダー13の頂部とヨーク21の頂部との間、及び、レンズホルダー13の底部とベース18の頂部との間には、板バネ(図示せず)が連結されており、これにより、レンズホルダー13並びにレンズホルダー13を介してバレル14、レンズ15、及びコイル19がカメラモジュール1内に保持される。
図1に示すようなカメラモジュール1においては、レンズホルダー13が、レンズホルダー13に巻かれたコイル19が発生する磁力とコイル19の周囲に配置された永久磁石20との作用によってベース18上を上下することで、レンズ15と撮像素子11との間の距離が変化する。この距離を調整することでカメラのフォーカス調整を行うことができる。
上記のようなカメラモジュール1において、カメラモジュール用部品であるレンズホルダー13、ガイド17、及び/又はベース18を、本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物を原料として製造することができる。一般的な液晶性樹脂組成物はこれらの部品を製造するための原料として適さない。一般的な液晶性樹脂組成物を原料としてレンズホルダー13、ガイド17、及び/又はベース18を製造すると以下の問題を生じる。
一般的な液晶性樹脂組成物を成形してなる成形体は、高分子の分子配向が表面部分で特に大きいため成形体表面が起毛しやすく、この起毛は小さなゴミが発生する原因となる。この小さなゴミがレンズ15等に付着するとカメラモジュールの性能が低下する。
レンズホルダー13、ガイド17、ベース18等のカメラモジュール用部品は、表面の埃や小さなゴミを除去する目的で、カメラモジュール1に組み込まれる前に超音波洗浄される。しかし、一般的な液晶性樹脂組成物を成形してなる成形体の表面は起毛しやすいため、超音波洗浄すると表面が毛羽立つ。このような問題が生じることから、通常、液晶性樹脂組成物を成形してなる成形体を超音波洗浄することはできない。
上記のフォーカス調整は、レンズホルダー13が、レンズホルダー13に巻かれたコイル19が発生する磁力とコイルの周囲に配置された永久磁石20との作用によってベース18上を上下することで行われる。このとき、一般的な液晶性樹脂組成物を成形してなる成形体は、上記の通り、表面が起毛しやすいため、表面が剥離して剥離物が生じる可能性がある。この剥離物は小さなゴミとなりレンズ15等に付着してカメラモジュールの性能を低下させる可能性が高い。
以上の通り、通常、液晶性樹脂組成物をレンズホルダー13、ガイド17、及び/又はベース18の原料として用いると不具合が生じやすいが、本発明のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物は、成形体としたときに、この成形体を超音波洗浄しても起毛の問題がほとんど生じないほど成形体の表面状態が改良されているため、レンズホルダー13、ガイド17、及び/又はベース18の原料として好ましく用いることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
<液晶性樹脂>
・液晶性ポリエステルアミド樹脂
重合容器に下記の原料を仕込んだ後、反応系の温度を140℃に上げ、140℃で1時間反応させた。その後、更に340℃まで4.5時間かけて昇温し、そこから15分かけて10Torr(即ち1330Pa)まで減圧にして、酢酸、過剰の無水酢酸、及びその他の低沸分を留出させながら溶融重合を行った。撹拌トルクが所定の値に達した後、窒素を導入して減圧状態から常圧を経て加圧状態にして、重合容器の下部からポリマーを排出し、ストランドをペレタイズしてペレットを得た。得られたペレットについて、窒素気流下、300℃で2時間の熱処理を行って、目的のポリマーを得た。得られたポリマーの融点は336℃、溶融粘度は19Pa・sであった。なお、上記ポリマーの溶融粘度は、後述する溶融粘度の測定方法と同様にして測定した。
(I)4−ヒドロキシ安息香酸;1380g(60モル%)
(II)2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸;157g(5モル%)
(III)テレフタル酸;484g(17.5モル%)
(IV)4,4’−ジヒドロキシビフェニル;388g(12.5モル%)
(V)4−アセトキシアミノフェノール;126g(5モル%)
金属触媒(酢酸カリウム触媒);110mg
アシル化剤(無水酢酸);1659g
<液晶性樹脂以外の材料>
・ポリカーボネート系樹脂:パンライトL−1225L(帝人化成(株)製、ポリカーボネート樹脂)
・繊維状充填剤:NYGLOS 8(NYCO Materials社製、繊維状ウォラストナイト、アスペクト比17、平均繊維長136μm、平均繊維径8μm)
・エポキシ基含有オレフィン系共重合体:ボンドファースト2C(住友化学(株)製、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、グリシジルメタクリレートの含有量6質量%)
・板状充填剤1:AB−25S((株)山口雲母工業製、マイカ、平均粒子径24μm)
・板状充填剤2:クラウンタルクPP(松村産業(株)製、タルク、平均粒子径12.8μm、平均アスペクト比6)
・カーボンブラック:VULCAN XC305(キャボットジャパン(株)製、平均粒子径20nm、粒子径50μm以上の粒子の割合が20ppm以下)
<カメラモジュール用液晶性樹脂組成物の製造>
上記成分を、表1に示す割合で二軸押出機((株)日本製鋼所製TEX30α型)を用いて、シリンダー温度350℃にて溶融混練し、カメラモジュール用液晶性樹脂組成物ペレットを得た。
<溶融粘度>
実施例及び比較例のカメラモジュール用液晶性樹脂組成物の溶融粘度を、上記ペレットを用いて測定した。具体的には、キャピラリー式レオメーター(東洋精機製キャピログラフ1D:ピストン径10mm)により、シリンダー温度350℃、せん断速度1000sec−1の条件での見かけの溶融粘度をISO 11443に準拠して測定した。測定には、内径1mm、長さ20mmのオリフィスを用いた。結果を表1に示す。
<曲げ試験>
実施例及び比較例のペレットを、成形機(住友重機械工業(株)製 「SE100DU」)を用いて、以下の成形条件で成形し、130mm×13mm×0.8mmの曲げ試験片を作製した。この試験片を用いて、ASTM D790に準拠し、曲げ強度、曲げ弾性率、及び破断歪を測定した。結果を表1に示す。
〔成形条件〕
シリンダー温度: 350℃
金型温度: 90℃
射出速度: 33mm/sec
保圧: 50MPa
<ダスト発生数>
実施例及び比較例のペレットを、成形機(住友重機械工業社製 「SE30DUZ」)を用いて、以下の成形条件で成形し、12.5mm×120mm×0.8mmの成形体を得た。この成形体を試験片として使用した。
〔成形条件〕
シリンダー温度: 350℃
金型温度: 90℃
射出速度: 80mm/sec
〔評価〕
上記試験片を3分間、室温の水中で超音波洗浄機(出力300W、周波数45kHz)にかけた。その後、パーティクルカウンター(RION(株)製 液中微粒子計数器KL−11A(PARTICLECOUNTER))にて、上記水中に存在する2μm以上の粒子数を測定し、ダスト発生数として評価した。結果を表1に示す。
<そり変形>
実施例及び比較例のペレットを、成形機(住友重機械工業(株)製 「SE30DUZ」)を用いて、以下の成形条件で成形し、図2(a)に示すような、10.0mm×10.0mm×1.0mmのカメラモジュール型成形品を得た。得られたカメラモジュール型成形品を水平な机の上に静置し、カメラモジュール型成形品の高さをミツトヨ製クイックビジョン404PROCNC画像測定機により測定した。その際、図2(b)において黒丸で示す複数の位置で高さを測定し、最小二乗平面からの最大高さと最小高さとの差をそり変形とした。結果を表1に示す。
〔成形条件〕
シリンダー温度: 350℃
金型温度: 80℃
射出速度: 100mm/sec
保圧: 50MPa
<エポキシ接着性>
実施例及び比較例のペレットを、成形機(住友重機械工業(株)製 「SE100DU」)を用いて、以下の成形条件で成形し、試験片(ISO試験片Type1A、厚み4mm)を得た。この試験片を2分割して、図3(a)に示すように、エポキシ系接着剤(ヘンケル社製ロックタイト3128NH)で貼り合わせた(硬化条件:80℃×30分)。その後、図3(b)に示すように、貼り合わされた試験片を設置して、引張試験機を用いて、矢印方向に荷重を加えて、剥がれたときの荷重から、接着強度を評価した。結果を表1に示す。
〔成形条件〕
シリンダー温度: 350℃
金型温度: 80℃
射出速度: 33mm/sec
〔引張試験条件〕
試験機:オリエンテック、テンシロンRTC−1325A
試験速度:10mm/min
<表面粗さ(Ra)>
実施例及び比較例のペレットを、成形機(住友重機械工業(株)製 「SE100DU」)を用いて、以下の成形条件で成形し、試験片(ISO試験片Type1A、厚み4mm)を得た。この成形品の端部分について、超深度カラー3D形状測定顕微鏡VK−9500(キーエンス社製)を用いて表面粗さRaを測定した。結果を表1に示す。
〔成形条件〕
シリンダー温度: 350℃
金型温度: 80℃
射出速度: 33mm/sec
<ブリスター温度>
実施例及び比較例のペレットを、成形機(住友重機械工業(株)製 「SE100DU」)を用いて、以下の成形条件で成形し、ウェルド部を有する12.5mm×120mm×0.8mmの成形品を得た。この成形品を上記ウェルド部で二分割して得た断片を1検体とし、所定温度のホットプレスに5分間挟んだ。その後、目視にて上記検体の表面にブリスターが発生しているかどうかを調べた。ブリスター温度は、ブリスターの発生個数がゼロとなる最高温度とした。なお、上記所定温度は250〜300℃の範囲において10℃刻みで設定した。
〔成形条件〕
シリンダー温度: 350℃
金型温度: 80℃
射出速度: 33mm/sec
Figure 2018106005
表1に記載の結果から明らかなように、実施例のペレットを用いて製造した成形体は、超音波洗浄してもダストの発生数が少ないことが確認された。また、上記成形体は、そり変形の数値が小さかった。これらの結果から、実施例のペレットを成形してなる成形体は、比較例等の通常の液晶性樹脂組成物ペレットを成形してなる成形体と比較して、表面状態が大きく異なり、そり変形が抑制されているといえる。
また、実施例のペレットを用いて製造した成形体は、ポリカーボネート系樹脂の含有量が少なく、かつ、表面粗さ(Ra)が小さいにもかかわらず、エポキシ接着性に優れることが確認された。更に、この成形体は、ブリスター発生が抑制されていることも確認された。
1 カメラモジュール
10 基板
11 撮像素子
12 リード配線
13 レンズホルダー
14 バレル
15 レンズ
16 IRフィルター
17 ガイド
18 ベース
19 コイル
20 永久磁石
21 ヨーク
22 カバー

Claims (4)

  1. (A)液晶性樹脂、
    (B)ポリカーボネート系樹脂、
    (C)エポキシ基含有共重合体、並びに
    (D)(D1)繊維状充填剤及び(D2)板状充填剤からなる群より選択される少なくとも1種の充填剤
    を含有し、
    前記(D1)繊維状充填剤の重量平均繊維長は、150μm以下であり、
    前記(D2)板状充填剤の平均粒子径は、50μm以下であり、
    (A)成分の含有量が47〜78質量%、(B)成分の含有量が2〜8質量%、(C)成分の含有量が0〜5質量%、(D)成分の含有量が20〜40質量%であるカメラモジュール用液晶性樹脂組成物。
  2. 前記(C)エポキシ基含有共重合体は、(C1)エポキシ基含有オレフィン系共重合体及び(C2)エポキシ基含有スチレン系共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1に記載の組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の組成物からなるカメラモジュール用部品。
  4. 請求項3に記載の部品を備えるカメラモジュール。
JP2016252074A 2016-12-26 2016-12-26 カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュール Active JP6762228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252074A JP6762228B2 (ja) 2016-12-26 2016-12-26 カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252074A JP6762228B2 (ja) 2016-12-26 2016-12-26 カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018106005A true JP2018106005A (ja) 2018-07-05
JP6762228B2 JP6762228B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=62785650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016252074A Active JP6762228B2 (ja) 2016-12-26 2016-12-26 カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6762228B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019054187A1 (ja) * 2017-09-12 2019-03-21 ポリプラスチックス株式会社 耐摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐摺動摩耗部材
WO2019065063A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 ポリプラスチックス株式会社 耐摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐摺動摩耗部材
WO2020071495A1 (ja) * 2018-10-05 2020-04-09 ポリプラスチックス株式会社 耐ボールベアリング摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐ボールベアリング摺動摩耗部材
WO2021065417A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物、及び当該液晶性樹脂組成物の成形品を含む電子部品
WO2021084932A1 (ja) * 2019-10-28 2021-05-06 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物、及び当該液晶性樹脂組成物の成形品を含むコネクター
US11086200B2 (en) 2019-03-20 2021-08-10 Ticona Llc Polymer composition for use in a camera module
WO2021229931A1 (ja) * 2020-05-13 2021-11-18 ポリプラスチックス株式会社 表面実装リレー用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた表面実装リレー
CN114502657A (zh) * 2019-10-03 2022-05-13 宝理塑料株式会社 耐球轴承滑动磨损构件用液晶性树脂组合物和使用其的耐球轴承滑动磨损构件
US11722759B2 (en) 2019-03-20 2023-08-08 Ticona Llc Actuator assembly for a camera module

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0931309A (ja) * 1995-07-20 1997-02-04 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JP2000109654A (ja) * 1998-08-03 2000-04-18 Toray Ind Inc 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP2000160039A (ja) * 1998-09-24 2000-06-13 Toray Ind Inc 円形構造部を有する成形品用液晶性樹脂組成物
JP2009242453A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Nippon Oil Corp カメラモジュール用液晶ポリエステル樹脂組成物
JP2012072370A (ja) * 2010-08-31 2012-04-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステル組成物の製造方法
JP2015000949A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 ポリプラスチックス株式会社 カメラモジュール用液晶性樹脂組成物

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0931309A (ja) * 1995-07-20 1997-02-04 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JP2000109654A (ja) * 1998-08-03 2000-04-18 Toray Ind Inc 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP2000160039A (ja) * 1998-09-24 2000-06-13 Toray Ind Inc 円形構造部を有する成形品用液晶性樹脂組成物
JP2009242453A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Nippon Oil Corp カメラモジュール用液晶ポリエステル樹脂組成物
JP2012072370A (ja) * 2010-08-31 2012-04-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステル組成物の製造方法
JP2015000949A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 ポリプラスチックス株式会社 カメラモジュール用液晶性樹脂組成物

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019054187A1 (ja) * 2017-09-12 2019-03-21 ポリプラスチックス株式会社 耐摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐摺動摩耗部材
CN110997820B (zh) * 2017-09-12 2021-05-11 宝理塑料株式会社 耐滑动摩耗构件用液晶性树脂组合物和使用了其的耐滑动摩耗构件
CN110997820A (zh) * 2017-09-12 2020-04-10 宝理塑料株式会社 耐滑动摩耗构件用液晶性树脂组合物和使用了其的耐滑动摩耗构件
WO2019065063A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 ポリプラスチックス株式会社 耐摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐摺動摩耗部材
CN112789328A (zh) * 2018-10-05 2021-05-11 宝理塑料株式会社 耐球轴承滑动磨损构件用液晶性树脂组合物和使用其的耐球轴承滑动磨损构件
JPWO2020071495A1 (ja) * 2018-10-05 2021-02-15 ポリプラスチックス株式会社 耐ボールベアリング摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐ボールベアリング摺動摩耗部材
WO2020071495A1 (ja) * 2018-10-05 2020-04-09 ポリプラスチックス株式会社 耐ボールベアリング摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐ボールベアリング摺動摩耗部材
TWI788593B (zh) * 2018-10-05 2023-01-01 日商寶理塑料股份有限公司 耐滾珠軸承滑動磨耗部件用液晶性樹脂組合物及使用該液晶性樹脂組合物的耐滾珠軸承滑動磨耗部件
CN112789328B (zh) * 2018-10-05 2022-02-01 宝理塑料株式会社 耐球轴承滑动磨损构件用液晶性树脂组合物和使用其的耐球轴承滑动磨损构件
US12032272B2 (en) 2019-03-20 2024-07-09 Ticona Llc Polymer composition for use in a camera module
US11086200B2 (en) 2019-03-20 2021-08-10 Ticona Llc Polymer composition for use in a camera module
US11722759B2 (en) 2019-03-20 2023-08-08 Ticona Llc Actuator assembly for a camera module
WO2021065417A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物、及び当該液晶性樹脂組成物の成形品を含む電子部品
JPWO2021065417A1 (ja) * 2019-09-30 2021-11-25 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物、及び当該液晶性樹脂組成物の成形品を含む電子部品
JP7038260B2 (ja) 2019-09-30 2022-03-17 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物、及び当該液晶性樹脂組成物の成形品を含む電子部品
CN114502657B (zh) * 2019-10-03 2023-05-26 宝理塑料株式会社 耐球轴承滑动磨损构件用液晶性树脂组合物和使用其的耐球轴承滑动磨损构件
CN114502657A (zh) * 2019-10-03 2022-05-13 宝理塑料株式会社 耐球轴承滑动磨损构件用液晶性树脂组合物和使用其的耐球轴承滑动磨损构件
WO2021084932A1 (ja) * 2019-10-28 2021-05-06 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物、及び当該液晶性樹脂組成物の成形品を含むコネクター
CN114667322A (zh) * 2019-10-28 2022-06-24 宝理塑料株式会社 液晶性树脂组合物和包含该液晶性树脂组合物的成型品的连接器
KR102416379B1 (ko) 2019-10-28 2022-07-05 포리프라스틱 가부시키가이샤 액정성 수지 조성물 및 상기 액정성 수지 조성물의 성형품을 포함하는 커넥터
KR20220066182A (ko) * 2019-10-28 2022-05-23 포리프라스틱 가부시키가이샤 액정성 수지 조성물 및 상기 액정성 수지 조성물의 성형품을 포함하는 커넥터
TWI824180B (zh) * 2019-10-28 2023-12-01 日商寶理塑料股份有限公司 液晶性樹脂組合物、及包含該液晶性樹脂組合物的成形品之連接器
JP6895032B1 (ja) * 2019-10-28 2021-06-30 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物、及び当該液晶性樹脂組成物の成形品を含むコネクター
KR20220158871A (ko) * 2020-05-13 2022-12-01 포리프라스틱 가부시키가이샤 표면 실장 릴레이용 액정성 수지 조성물 및 이것을 이용한 표면 실장 릴레이
KR102501091B1 (ko) 2020-05-13 2023-02-17 포리프라스틱 가부시키가이샤 표면 실장 릴레이용 액정성 수지 조성물 및 이것을 이용한 표면 실장 릴레이
JP7019110B1 (ja) * 2020-05-13 2022-02-14 ポリプラスチックス株式会社 表面実装リレー用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた表面実装リレー
WO2021229931A1 (ja) * 2020-05-13 2021-11-18 ポリプラスチックス株式会社 表面実装リレー用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた表面実装リレー

Also Published As

Publication number Publication date
JP6762228B2 (ja) 2020-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6762228B2 (ja) カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュール
JP5826411B2 (ja) カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュール
JP5680788B2 (ja) カメラモジュール用液晶性樹脂組成物
JP6174406B2 (ja) カメラモジュール用液晶性樹脂組成物
JP6581659B2 (ja) カメラモジュール用液晶性樹脂組成物及びそれを用いたカメラモジュール
JP6164945B2 (ja) カメラモジュール用液晶性樹脂組成物
JP6190089B1 (ja) カメラモジュール用液晶性樹脂組成物、その製造方法、及び上記組成物を用いたカメラモジュール
JP6823760B2 (ja) 耐ボールベアリング摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐ボールベアリング摺動摩耗部材
JPWO2019065063A1 (ja) 耐摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐摺動摩耗部材
KR102545958B1 (ko) 내 볼베어링 접동 마모 부재용 액정성 수지 조성물 및 이를 이용한 내 볼베어링 접동 마모 부재
JP7101323B1 (ja) 耐ボールベアリング摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐ボールベアリング摺動摩耗部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6762228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250