JP2018098333A - 電子部品搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像手段に位置ブレが生じても、その位置校正が不要で正確に電子部品を収容可能な電子部品搬送装置を提供する。【解決手段】電子部品搬送装置が備えるテーピングユニット2は、ポケットT1が保持手段11の停止位置に順次位置するようにキャリアテープTを移動させる移動手段と、ポケットT1のうち、保持手段11の停止位置と合致した第1のポケットTfと、次に停止位置に位置する第2のポケットTsとの両方を、1つの撮像視野OVに収めて同時に撮影する撮像部23と、撮像部により得た第1のポケット及び第2のポケットの画像から、第1のポケットに対する第2のポケットの変位量を、キャリアテープの長手方向と幅方向とにおいて検出する変位量検出部24と、を有し、移動手段は、第2のポケットが停止位置に来るように、キャリアテープの長手方向及び幅方向に変位量分キャリアテープTを移動させる。【選択図】図6

Description

本発明は、搬送経路を形成して、当該経路を通った電子部品を収容するテーピングユニットを備えた電子部品搬送装置に関する。
半導体素子等の電子部品は、ダイシング、マウンティング、ボンディング、及びシーリング等の各組み立て工程を経て個片に分離された後、各種検査等の工程が行われる。この工程は、一般的にはテストハンドラと呼ばれる電子部品検査装置で行われる。これは、メインテーブルの電子部品を吸着ノズル等の保持手段で保持し、メインテーブルを回転させ、各検査装置に対して搬送して検査を行うものである。検査を終えた電子部品は、テーピングユニットにおいてキャリアテープのポケットに収容される。
キャリアテープは長い帯状体であり、長手方向に沿ってポケットの列が形成されている。ポケットは、設計上、電子部品を収容する大きさ及び深さを有し、長手方向に沿って等間隔である。また、ポケットは、設計上、テープの幅中心に位置し、キャリアテープの幅方向及び長手方向と各辺が平行になるように向きを揃えている(例えば特許文献1参照)。
そのため、テーピングユニットは、搬送経路と重複する収容ポジションをキャリアテープの走行経路上に設定し、その収容ポジションに向けて各ポケットが順次移動するように間欠的にキャリアテープを送れば、各ポケットに順次電子部品を挿入することができた。
特開2012−001233号公報
キャリアテープに対するポケットの位置は、設計上、テープの幅中心に位置し、キャリアテープの幅方向及び長手方向と各辺が平行になるように向きを揃えているとはいっても、製造誤差により微妙にバラツキが生じ得る。そこで、この製造誤差と電子部品とポケットとの許容可能なクリアランスとを考慮しつつ、ポケットの大きさを設計すればよかった。
しかしながら、近年は、0603サイズ(0.6mm×0.3mm)や0402サイズ(0.4mm×0.2mm)等の微小な電子部品が普及しつつある。このサイズの電子部品では、ポケットとのクリアランスが厳しく、ポケットが製造誤差により微妙にシフトしてしまっただけでも、ポケットを画成する壁と電子部品の衝突や挿入ミスが発生することとなる。例えば、0603サイズに合わせて0.7mm×0.4mm角のポケットを形成した場合、そのポケットが0.1mm横にシフトするだけで電子部品とポケットを画成する壁との衝突が発生し、0.2mm横にシフトするだけで挿入ミスが発生する。
そこで、空のポケットを収容ポジションに来るようにキャリアテープを送った後、ポケット位置のバラツキの分、キャリアテープを移動させることで、当該ポケットを正確に収容ポジションに位置させるよう補正を行っていた。すなわち、収容ポジションと合致する位置の真上にカメラを設け、収容ポジションに送られてきた空のポケットを撮影する。カメラは、その中心が収容ポジションと合致するよう設置されているため、撮影した画像の中心と、ポケットの中心とのズレを検出し、このズレが解消するようキャリアテープを移動させていた。
しかし、電子部品の搬送やその他機器の動作振動などにより、カメラに位置ブレが生じる場合がある。そのため、撮影する毎にカメラ中心がぶれたり、位置ブレが続くとカメラの位置が変わってしまう。すなわち、上記のポケット位置補正の技術は、カメラ中心と収容ポジションとを固定関係とするため、位置ブレが生じた状態で撮影された画像中心を、誤って収容ポジションとしてポケット位置を補正してしまう。そのため、こうした自体を避けるべくカメラの位置ブレが生じないようにカメラを固定する措置を採る必要があり、その校正に手間が掛かっていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、カメラなどの撮像手段に位置ブレが生じても、撮像手段の位置校正不要で正確に電子部品を収容することができる電子部品搬送装置を提供することにある。
本発明の電子部品搬送装置は、電子部品を搬送しながら工程処理を行う電子部品搬送装置であって、前記電子部品の搬送経路と、前記電子部品を保持して前記搬送経路に沿って間欠移動する保持手段と、長手方向に前記電子部品が収容されるポケットが複数設けられたキャリアテープを保持し、前記搬送経路上の一地点である前記保持手段の停止位置に設けられ、前記保持手段から受け取った前記電子部品を梱包するテーピングユニットと、を備え、前記テーピングユニットは、前記ポケットが前記停止位置に順次位置するように前記キャリアテープを移動させる移動手段と、前記ポケットのうち、前記停止位置と合致した第1のポケットと、次に前記停止位置に位置する前記第2のポケットとの両方を、1つの撮像視野に収めて同時に撮影する撮像手段と、前記撮像手段により得た前記第1のポケット及び前記第2のポケットの画像から、前記第1のポケットに対する第2のポケットの変位量を、前記キャリアテープの長手方向と幅方向とにおいて検出する変位量検出部と、を有し、前記移動手段は、前記第2のポケットが前記停止位置に来るように、前記キャリアテープの長手方向及び幅方向に前記変位量分前記キャリアテープを移動させること、を特徴とする。
前記移動手段は、前記キャリアテープを、1ピッチ毎に前記長手方向の一方向に移送する移送手段と、前記キャリアテープを、前記長手方向及び幅方向に移動させ、前記第2のポケットの位置ズレを補正する補正手段と、を有するようにしても良い。
前記変位量検出部で得た前記変位量の前記長手方向の成分量から、前記1ピッチの理想量を引いて得られる前記第2のポケットの前記第1のポケットに対する位置ズレ量を算出する算出部を備え、前記補正手段は、前記位置ズレ量と前記変位量の前記幅方向の成分量の分、前記キャリアテープを前記長手方向及び幅方向に移動させて前記第2のポケットの位置ズレを補正するようにしても良い。
前記移送手段は、外形が円状で、円周方向に沿って間隔を空けて複数のピンが突出して設けられたスプロケットと、前記スプロケットを、その円中心軸周りに回転させる駆動モータと、を有し、前記スプロケットが回転するとともに、前記ピンが、前記キャリアテープに前記長手方向に所定間隔離間して設けられたスプロケット孔に引っかけられることで前記キャリアテープを前記長手方向に移送するようにしても良い。
各前記ピンの設けられた位置と、当該ピンが設けられる規定位置との位置ズレであるピンズレ量が前記ピン毎に予め記憶されたピンズレ記憶手段と、を備え、前記移送手段は、前記1ピッチの理想量と前記ピンズレ量との合成値である前記1ピッチの移送量だけ前記キャリアテープを移送し、前記算出部は、前記変位量検出部で得た前記変位量の前記長手方向の成分量から、前記1ピッチの理想量と、を引いて得られる、前記第2のポケットの前記第1のポケットに対する位置ズレ量と、前記移送の際に次に前記スプロケット孔に引っかけられる前記ピンの前記ピンズレ量と、の合成値を算出し、前記補正手段は、前記算出部の算出した前記位置ズレ量と前記ピンズレ量との合成値を補正量として、前記キャリアテープをその長手方向に移動させるようにしても良い。
前記キャリアテープの移送の際に引っかけられる前記ピンを判別するピン判別手段を備え、前記ピン判別手段は、前記移送手段のピッチ数に基づいて判別するようにしても良い。また、前記キャリアテープの移送の際に引っかけられる前記ピンを判別するピン判別手段を備え、前記ピン判別手段は、前記スプロケットを撮影するカメラとしても良い。
前記ポケットの1つが前記第1のポケットとなるように、前記移送手段及び前記補正手段により前記キャリアテープを予め定めた量移動させ、前記撮像手段は、前記移送手段による移送経路上に設けられ、前記予め定めた量の移動により前記停止位置に来て前記第1のポケットとなる前記ポケットと、その次に前記停止位置に移動させる前記ポケットとの両方を、前記第1のポケットに収容する電子部品を保持した前記保持手段の間欠移動中に、1つの撮像視野に収めて同時に撮影するようにしても良い。
前記撮像手段は、前記移送手段による移送経路上に設けられ、前記停止位置に位置し、前記保持手段から受け取って前記電子部品が収容された前記ポケットと、その次に前記停止位置に来る前記ポケットとの両方を、次に前記停止位置に来る前記ポケットに収容する電子部品を保持した前記保持手段の間欠移動中に、1つの撮像視野に収めて同時に撮影し、前記移送手段は、前記撮影手段の撮影終了とともに、前記キャリアテープの移送を開始するようにしても良い。
前記移動手段は、前記キャリアテープを、前記長手方向及び前記幅方向に直交する軸周りに回転させる回転手段を有し、前記変位量検出部は、前記撮像手段により得た前記第1のポケット及び前記第2のポケットの画像から、前記第1のポケットに対する前記第2のポケットの前記軸周りの回転角を更に検出し、前記回転手段は、前記回転角に基づいて、前記キャリアテープを回転させ、前記第2のポケットの向きを補正するようにしても良い。
本発明によれば、カメラなどの撮像手段に位置ブレが生じても、撮像手段の位置校正不要で正確に電子部品を収容することができる電子部品搬送装置を得ることができる。
第1の実施形態に係るテーピングユニットの構成を示す図である。 キャリアテープTの平面図である。 第1の実施形態に係るテーピングユニットの動作フローチャートである。 第1のポケットと第2のポケットを含むキャリアテープの拡大平面図である。 変位量検出部の動作フローチャートである。 第1のポケットと第2のポケットを含むキャリアテープの拡大平面図であり、変位量の検出を説明するための図である。 算出部の位置ズレ量の算出の動作フローチャートである。 第2のポケットの位置ズレを説明する図である。 移送手段と補正手段によるキャリアテープの移動の内訳を説明するベクトル図である。 第1の実施形態に係る電子部品搬送装置の構成を示す平面図である。 (a)は、テーピングユニットが設置される保持手段の停止位置近傍の平面図である。(b)は、テーピングユニットが設置される保持手段の停止位置近傍の側面図である。 第1の実施形態に係る電子部品搬送装置のタイミングチャートである。 (a)は、搬送テーブルが回転中の電子部品搬送装置の平面図である。(b)は、搬送テーブルが停止中の電子部品搬送装置の平面図である。 従来の電子部品搬送装置のタイミングチャートである。 第1の実施形態の変形例に係る電子部品搬送装置のタイミングチャートである。 ピンズレを説明するための図である。 第2の実施形態に係るテーピングユニットの制御部の機能ブロック図である。 各ピンとそのピンズレ量との対応表である。 テーピングユニットの移送の際、スプロケット孔に引っかかるピンと、その次に引っかかるピンを説明するための図である。 第2の実施形態に係る算出部の動作フローチャートである。 (a)は、第2の実施形態に係るテーピングユニットの作用を説明するベクトル図である。(b)は、補正手段が移動させる補正ベクトルを説明するベクトル図である。 ピンズレ量の測定方法を説明するための図である。 他の態様に係るピンズレ量の測定方法を説明するための図である。
[1.第1の実施形態]
本発明の実施形態に係る電子部品搬送装置について、図面を参照しつつ説明する。
[1−1.全体構成]
電子部品搬送装置は、電子部品を搬送しながら工程処理を行う装置である。電子部品搬送装置は、電子部品の搬送経路と、電子部品を保持して搬送経路に沿って間欠移動する保持手段と、搬送経路上の一地点である保持手段の停止位置に設けられ、保持手段から受け取った電子部品を梱包するテーピングユニットと、を備える。
搬送経路は、電子部品が搬送される円周状の経路である。保持手段は、電子部品を保持し、搬送経路上でその保持する電子部品を搬送する。搬送経路には、円周の等間隔に保持手段の停止位置が設けられており、保持手段は、電子部品を停止位置まで搬送し、停止位置で停止する。その後、電子部品を離脱し、停止位置に設けられたテーピングユニットに当該電子部品を受け渡す。搬送経路及び保持手段の詳細構成については、後述する。
テーピングユニットは、キャリアテープを保持し、キャリアテープに形成された各ポケットに電子部品を収容する。テーピングユニットは、収容ポジションに搬送された電子部品をポケットに収容し、梱包する。
[1−2.詳細構成]
(テーピングユニット)
図1は、テーピングユニット2の構成を示す図である。図1に示すように、キャリアテープT上の一箇所には、電子部品Dの搬送経路と重複する収容ポジションP1が設けられている。すなわち、収容ポジションP1は、テーピングユニット2が保持手段11から電子部品を受け取る保持手段11の停止位置である。テーピングユニット2は、収容ポジションP1に各ポケットT1を位置させ、搬送経路に沿って収容ポジションP1に運搬された電子部品DをポケットT1に収容する。電子部品Dは、保持手段11によって保持されながら搬送経路に沿って運搬される。保持手段11は、収容ポジションP1で停止し、電子部品DをポケットT1に向けて離脱させる。
また、キャリアテープT上の他の箇所には、収容検査ポジションP3が設けられている。収容検査ポジションP3では、ポケットT1に収容された電子部品Dの誤収容を検出する。すなわち、収容検査ポジションP3には、収容検査ポジションP3に位置するポケットT1の内部を撮像する撮像部231が設けられている。
ポケットT1に収容される電子部品Dは、電気製品に使用される部品である。電子部品Dとしては、半導体素子、及び半導体素子以外の抵抗やコンデンサ等を挙げることができる。半導体素子としては、トランジスタ、ダイオード、LED、及びサイリスタ等のディスクリート半導体、ICやLSI等の集積回路等を挙げることができる。さらに半導体以外の電子部品Dとして、チップコンデンサ、チップ抵抗、インダクタ、フィルタ、アイソレータ等も含まれる。
テーピングユニット2が保持するキャリアテープTは、紙やポリスチレン樹脂等の化成品から成る長い帯状体であり、巻出し及び巻取り可能に可撓性を有する。このキャリアテープTには、その長手方向に沿ってポケットT1の列が形成されている。ポケットT1は、設計上、電子部品Dを収容する大きさ及び深さを有し、長手方向に沿って複数離間して設けられている。また、ポケットT1は、設計上、概ね、テープの幅中心に位置し、キャリアテープTの幅方向及び長手方向と各辺が平行になるように向きを揃えている。
テーピングユニット2は、キャリアテープTを保持するユニット本体20、キャリアテープTを移動させる移動手段を有する。
ユニット本体20は、キャリアテープTを支持する支持体であり、後述のスプロケット21a、21bを軸支するケースである。移動手段は、ユニット本体20及びキャリアテープTに連結して設けられており、キャリアテープTをその長手方向の一方向に移送するとともに、キャリアテープTの長手方向及び幅方向に移動可能である。すなわち、移動手段は、キャリアテープTを、1ピッチ毎に長手方向の一方向(以下、単に移送方向ともいう。)に移送する移送手段21と、キャリアテープTを、長手方向及び幅方向に移動させ、ポケットT1の位置ズレを補正する補正手段22とを有する。
移送手段21は、キャリアテープTを送る機構であり、外形が円状で、円周方向に沿って間隔を空けて複数のピン21cが突出して設けられたスプロケット21a、21bと、スプロケット21a、21bを、その円中心軸周りに回転させる駆動モータ21d、21eと、を有する。
スプロケット21a、21bは、同径の円盤であり、水平面と垂直な同一垂直面上に並び、回転軸が平行且つ同一高さに設けられている。両スプロケット21a、21bには、キャリアテープTが架橋され、駆動モータ21d、21eの回転により、キャリアテープTが移送方向に送られる。すなわち、図2に示すように、キャリアテープTには、その長手方向に複数のスプロケット孔T2が所定間隔離間して設けられており、このスプロケット孔T2にスプロケット21a、21bから半径方向に突出したピン21cが引っかけられることでキャリアテープTがその長手方向に走行する。
駆動モータ21d、21eは、それぞれ対応のスプロケット21a、21bを軸支し、同一円周方向に回転させるキャリアテープTの走行駆動源である。駆動モータ21d、21eは、1ピッチずつ間欠回転する。そのピッチは、ポケットT1の設計上の配置間隔に同一である。つまり、ポケットT1は、共通の停止位置で停止する。そして、テーピングユニット2は、ポケットT1の停止位置の1つを搬送経路上の収容ポジションP1に合致させ、保持手段11が離脱する電子部品DをキャリアテープTのポケットT1で受ける。また、テーピングユニット2は、ポケットT1の停止位置の他の1つを搬送経路上の収容検査ポジションP3に原則的に合致させ、ポケットT1内部の電子部品Dの収容態様を検査する。
補正手段22は、キャリアテープTを移動させ、次に停止位置に合致させるポケットT1の位置及び向きを補正する機構である。この補正は、収容ポジションP1、すなわち保持手段11の停止位置でポケットT1が基準の位置及び向きとなるように事前に補正手段22がキャリアテープTを移動させて行う。
具体的には、補正手段22は、ユニット本体20をX軸方向に移動させるX軸移動駆動部221と、ユニット本体20をY軸方向に移動させるY軸移動駆動部222と、ユニット本体20をZ軸周りに回転させるZ軸回転駆動部223を有する。X軸は、収容ポジションP1を通り、ポケットT1の開口面と平行であり、望ましくはキャリアテープTの長手方向に沿う。Y軸は、収容ポジションP1を通り、ポケットT1の開口面と平行であり、望ましくはキャリアテープTの幅方向に沿う。Z軸は、収容ポジションP1を通り、ポケットT1の開口面と直交する。
X軸移動駆動部221は、スライダ221aと、スライダ221aが嵌合し、X軸方向に延びるネジ軸221bと、ネジ軸221bを回転させるモータ221cとから構成されている。Y軸移動駆動部222は、X軸が載置されるスライダ222aと、スライダ222aが嵌合し、Y軸方向に延びるネジ軸222bと、ネジ軸221bを回転させるモータ221cとから構成されている。Z軸回転駆動部223は、回転軸223aを有するモータ223bである。Z軸回転駆動部223は、ユニット本体20の底面に配置されており、モータ223bがX軸移動駆動部221のスライダ221aに載置されている。
上記のような移動手段を有するテーピングユニット2は、撮像部23、制御部を更に有する。
撮像部23は、CMOSやCCD等の撮像素子を有する撮像手段である。撮像部23は、ポケットT1のうち、停止位置と合致した第1のポケットT1と、次に停止位置に位置する第2のポケットT1との両方を、1つの撮像視野に収めて同時に撮影する。これにより、撮像部23は、第1のポケットT1と第2のポケットT1が映し出された1つの画像を生成する。第2のポケットT1は、換言すれば、第1のポケットT1に隣接し、かつ、キャリアテープ移送方向と反対方向に位置するポケットT1である。
そのために、テーピングユニット2には、収容ポジションP1よりも移送方向上流側にズレ確認ポジションP2が設けられている。撮像部23は、ズレ確認ポジションP2で撮影する。
ズレ確認ポジションP2は、停止位置に合致するポケットT1と、その次に停止位置に移送されるポケットT1との両方を1つの撮像視野に収めて同時に撮影できれば、場所は問わないが、キャリアテープTの電子部品Dの移送経路上であり、かつ、停止位置に合致するポケットT1と、その次に停止位置に移送されるポケットT1との中間に設けられることが好ましい。なお、収容検査ポジションP3は、収容ポジションP1よりも移送方向下流側に位置している。
制御部は、所謂コンピュータで構成されており、撮像部23により得た画像を解析し、移動手段を制御する。制御部は、変位量検出部24、算出部25を有する。
変位量検出部24は、第1のポケットT1に対する第2のポケットT1の相対的な変位量を検出する。具体的には、変位量検出部24は、撮像部23により得た第1のポケットT1と第2のポケットT1の画像に対し二値化処理を行い、第1のポケットT1と第2のポケットT1の輪郭を抽出し、それぞれのポケットT1の中心座標(X、Y)を算定する。そして、これらの中心座標の差分から、第1のポケットT1の中心座標を基準として第2のポケットT1の中心座標がどれだけ変位しているかを示す変位量を算定する。この変位量は、長手方向を示すX軸成分と、幅方向を示すY軸成分とを有し、この変位量は、第2のポケットT1が停止位置に来るように移動させるべき移動量である。
また、変位量検出部24は、次に停止位置に来る第2のポケットT1のZ軸周りの回転角を更に検出する。この回転角は、当該第2のポケットT1の直前に停止位置に位置していた第1のポケットT1を基準とするZ軸周りの角度である。すなわち、変位量検出部24は、撮像部23により得た画像から、上記と同様に第1のポケットT1と第2のポケットT2の輪郭を抽出し、矩形状をなす第1のポケットT1の一辺と、これに対応する第2のポケットT1の一辺とのなす角度を検出する。この回転角は、第2のポケットT1の向きのズレを示す量であり、回転手段であるZ軸回転駆動部223により第2のポケットT1が停止位置に移動されるまでに事前に補正されるべき量である。換言すれば、変位量検出部24の検出する変位量には、本実施形態では、この回転角が含まれる。
算出部25は、変位量のX軸方向の成分量から、移送手段21の1ピッチの理想量を引き算する。これにより得られた値は、第1のポケットに対する第2のポケットT2の位置ズレ量である。すなわち、算出部25は、第1のポケットT1を基準とする第2のポケットT1のX軸方向の位置ズレを算出する。なお、1ピッチの理想量は、コンピュータ内の記憶部に予め記憶されている。
ここで、このテーピングユニット2の動作及び作用を、図3〜図7を用いて説明する。図3は、テーピングユニットのフローチャートである。説明を簡単にするため、保持手段11の停止位置、すなわち、収容ポジションP1にキャリアテープTのポケットT1の1つが予め合致しているものとする。
図3及び図4に示すように、撮像部23により、保持手段11の停止位置に合致したポケットT1(以下、第1のポケットTfとする。)と、その次に停止位置に来るポケットT1(以下、第2のポケットTsとする。)とを、1つの撮像視野OVに収めて同時に撮影する(ステップS01)。
そして、当該撮影直後に、移送手段21によりキャリアテープTの移送を開始する(ステップS02)。その後、変位量検出部24により、第1のポケットTfに対する第2のポケットTsの相対的な変位量を検出する(ステップS03)。
すなわち、図5に示すように、撮像部23から得た画像に対し二値化処理を行い、第1のポケットTfと第2のポケットTsの輪郭を抽出する(ステップS31)。そして、図6に示すように、抽出した輪郭から各ポケットTf、Tsの中心座標(Xf,Yf)、(Xs,Ys)をそれぞれ検出する(ステップS32)。その後、X軸方向(長手方向)の変位量D、Y軸方向(幅方向)の変位量ΔY、及びθ方向の回転角θを検出する(ステップS33)。X軸方向(長手方向)の変位量Dは、D=Xs−Xfであり、Y軸方向(幅方向)の変位量ΔYは、ΔY=Ys−Yfである。つまり、第2のポケットTsの中心座標を起点とし、第1のポケットTfの中心座標を終点とする変位ベクトルAの長手方向成分及び幅方向成分を検出する。また、第1のポケットTfを基準として第2のポケットTsのZ軸周りの回転方向の回転角θを検出する。なお、変位量検出部24による検出は、キャリアテープTの移送開始と同時に開始しても良い。
ここで、キャリアテープTのポケットT1は、設計上は、X軸上に一列に所定距離Lずつ離れて設けられているが、実際にはキャリアテープTの個体差により、ポケットT1が設けられる位置にバラツキが生じている。そのため、理想的には移送手段21の1ピッチの移送量をLとすれば、1ピッチ進む毎に収容ポジションP1にポケットT1が合致するはずであるが、移送量Lとしても、第2のポケットTsは保持手段11の停止位置に正確には合致しない。
すなわち、X軸方向の変位量Dには、移送手段21による1ピッチ分の移送量Lと、第2のポケットTsの位置ズレ量Δとが含まれており、D=L+Δが成立する。
そこで、算出部25により、第2のポケットTsの位置ズレ量Δ=D−Lを算出する(ステップS04)。すなわち、図7に示すように、算出部25は、変位量検出部24が得たX軸方向の変位量Dを取得し(ステップS41)、記憶部から移送手段21の1ピッチの移送量Lを読み出す(ステップS42)。その後、算出部25は、(D−L)の演算を行い(ステップS43)、第1のポケットTfに対する第2のポケットの位置ズレ量Δを得る。なお、X軸方向の変位量Dの取得(ステップS41)と記憶部からの読み出し(ステップS42)の前後は逆にしても良い。
図8に示すように、この位置ズレ量Δが、X軸方向の第2のポケットTsの位置ズレであり、ΔYが、Y軸方向の第2のポケットTsの位置ズレである。なお、図6に示すように、回転角θが、Z軸周りの第2のポケットTsの向きのズレである。
そして、キャリアテープTを走行させながら、補正手段22により、各方向の第2のポケットTsの位置及び向きを補正する(ステップS05)。すなわち、X軸移動駆動部221により、算出部25により得たX軸方向の位置ズレ量Δ分の補正を行うようユニット本体20を移動させ、Y軸移動駆動部222により、変位量検出部24により得たY軸方向の位置ズレ量ΔY分の補正を行うようユニット本体20を移動させる。また、Z軸回転駆動部223により、回転角θ分の補正を行うようユニット本体20を回転させる。
これらの移動及び回転を、移送手段21の1ピッチ分の移送が終了するまでに完了させる。なお、各方向の移動及び回転は、X軸方向の補正→Y軸方向の補正→Z軸周りの回転方向の補正のように、順次行うようにしても良いし、これらの何れか2つ又はこれら全てを同時に並列処理するようにしても良い。
このように、図9に示すように、第2のポケットTsの中心座標(Xs,Ys)から第1のポケットTfの中心座標(Xf,Yf)への変位ベクトルAの長手方向の成分量Dのうち、移送量Lだけ移送手段21でキャリアテープTを移送し、残りをX軸移動駆動部221で移動させる。また、幅方向の成分量ΔYをY軸移動駆動部222で移動させる。換言すれば、移送手段21により大きさLのベクトルLだけキャリアテープTを移送させ、補正手段22により、ベクトルB(=(Δ,ΔY))だけキャリアテープTを移動させる。
これにより、キャリアテープTの移送が完了する際には、第2のポケットTsは、停止位置、すなわち収容ポジションP1に合致する。
以上のように、本実施形態のテーピングユニット2は、保持手段11の停止位置に合致する第1のポジションTfと、その次に当該停止位置に来る第2のポジションTsの両方を、1つの撮像視野に収めて同時に撮影するようにしたので、撮像部23の位置にブレが生じてもその位置の校正をすることなく、収容ポジションP1に停止した保持手段11から電子部品Dを受け取ることができる。
すなわち、第1のポケットTfと第2のポケットTsとの相対的な関係は、撮像部23の位置ブレが生じても不変な関係である。つまり、撮像部23に位置ブレが生じても、第1のポケットTfが保持手段11の停止位置に合致している関係、及び第1のポケットTfに対する第2のポケットTsの相対的な関係は影響を受けない。第2のポケットTsと、第2のポケットTsが目指すべき位置に位置している第1のポケットTfとの両方を、1つの撮像視野OVで同時に撮影し、これにより得た画像を基にして、撮像部23の位置ブレに対して不変の関係により、解析処理及び移動処理を行っているので、撮像部23の位置校正作業を要することなく、正確に電子部品Dを収容ポジションP1のポケットT1に収容することができる。
(電子部品搬送装置)
図10は、このテーピングユニット2を備える電子部品搬送装置の構成を示す平面図である。図10に示すように、電子部品搬送装置は、架台上に電子部品Dの搬送経路1aを配設し、搬送経路1aに沿って複数の電子部品Dを同時に整列搬送し、搬送経路1a上で各電子部品Dを処理する。
架台は、直方体の台であり、内部にコンピュータやコントローラ等の制御機器、電源、ケーブル類、コンプレッサや空気管を収容している。テーピングユニット2の制御部は、この架台内に内蔵される制御機器であってもよいし、テーピングユニット2が別に制御機器を備えるようにしてもよい。
電子部品Dの搬送経路1aは、架台上の搬送テーブル12により形成される。保持手段11は、搬送テーブル12の外周に取り付けられる。保持手段11の回転軌跡が搬送経路1aであり、搬送テーブル12と保持手段11が電子部品Dを搬送する搬送手段である。搬送テーブル12は、一点を中心にして放射状に拡がる円盤又は星形等の形状を有する。この搬送テーブル12は、周方向に間欠的に所定角度ずつ回転する。搬送テーブル12の動力源は、ダイレクトドライブモータ13である。搬送テーブル12は、ダイレクトドライブモータ13を介して架台に設置される。
保持手段11は、搬送テーブル12の水平盤外周に円周等配位置で、且つ水平盤の中心から同一距離に複数取り付けられる。搬送テーブル12が星形の場合、アームの先端に取り付けられる。保持手段11は、例えば吸着ノズルであり、内部が中空で一端が開口し、開口端を下向きにして水平盤に設置される。保持手段11の内部は真空ポンプやエジェクタ等の負圧発生装置の空気圧回路と連通している。空気圧回路に負圧を発生させることにより、保持手段11は開口端で電子部品Dを吸着し、真空破壊や大気解放によって電子部品Dを離脱させる。
図11(a)は、テーピングユニット2が設置される停止位置近傍の平面図である。図11(b)は、その側面図である。図11(a)に示すように、テーピングユニット2は、キャリアテープTの延び方向が搬送テーブル12の中心に向き、キャリアテープTが搬送テーブル12の外方へ走行するように配置される。保持手段11は、搬送テーブル12の外縁の更に外側に位置するように搬送テーブル12に取り付けられている。すなわち、この保持手段11の外形は、搬送テーブル12の外周から半径方向外側に一旦延びてから真下へ屈曲する。
詳細には、図11(b)に示すように、搬送テーブル12の外縁には下方へ延びたレール122が設けられる。保持手段11は、このレール122を摺動するスライダ111を有する。スライダ111からはアーム112が搬送テーブル12の外方へ向けて延びる。アーム112の先端には、下方へ延びる吸着ノズル113が固定される。また、電子部品搬送装置は進退駆動装置14を有する。進退駆動装置14は、このスライダ111に向けて延びるロッド141を有し、スライダ111を押し込むように作用する。進退駆動装置14から推力を付与されるスライダ111と昇降する吸着ノズル113とがアーム112を介することにより離間しているが、レール122が摺動方向をガイドしているため、偏荷重の発生による保持手段11の向き変化を阻止している。
図11(b)に示すように、アーム112よりも高い位置に撮像部23が設けられている。すなわち、撮像部23は、搬送テーブル12の回転の際、レール122、アーム112、及び吸着ノズル113と衝突しない位置であり、かつ、停止位置と合致する第1のポケットTfと、その次に停止位置に来る第2のポケットTsとを1つの撮像視野で同時に撮影可能な位置に設けられ、この位置がズレ確認ポジションP2である。撮像部23は、例えば、搬送テーブル12が設置される位置不動の架台から支持フレームを延ばして位置固定することができる。
ダイレクトドライブモータ13は、1ピッチずつ間欠回転するように制御される。そのピッチは、保持手段11の配置間隔に等しくなるように調整されている。つまり、保持手段11は、搬送テーブル12の間欠回転に伴って共通の移動軌跡を辿り、共通の停止位置で停止する。この停止位置にテーピングユニット2の収容ポジションP1を重ねることで、電子部品DをキャリアテープTに収容することができる。
尚、テーピングユニット2が設けられる停止位置以外には他の処理ユニットを配置することができる。他の処理ユニットとしては、電子部品Dを搬送経路1aに供給する供給ユニット15、外観検査ユニット16、電気テストユニット17、分類ユニット18、姿勢判別ユニット19等を挙げることができる。
供給ユニット15は、一例として、ウェハリングWを保持するホルダ151と、ウェハリングWと搬送手段との間の電子部品Dの受け渡しを中継する中継装置152が挙げられる。外観検査ユニット16は、カメラを有し、電子部品Dを撮影し、画像から電子部品Dの電極形状、表面の欠陥、キズ、汚れ、異物等の有無を検査する。
電気テストユニット17は、ベリリウム銅等の板やピン等の金属であるコンタクトを有し、電子部品Dのリードにコンタクトを接触させ、電流を流したり、電圧を印加したりすることで、電子部品Dの電圧、電流、抵抗、又は周波数等の電気特性を測定検査する。分類ユニット18は、電気特性及び外観検査の結果に応じて電子部品Dを不良品と良品とに分類し、そのレベルに応じて分類してシュートする。
姿勢判別補正ユニット19は、カメラを有し、電子部品Dの姿勢を判別する。判別対象となる電子部品Dの姿勢は、向き及び吸着ノズル113による保持位置を含む。姿勢判別補正ユニット19は、判別した姿勢に応じて、電子部品Dの方向合わせと、保持位置の位置決めを行う。テーピングユニット2は、分類ユニット18により良品とされた電子部品Dを梱包する。テーピングユニット2に梱包されなかった電子部品は電子部品搬送装置から不良品排出ユニットにより排出される。
[1−3.作用]
上記のような構成を有する電子部品搬送装置の作用について、図12〜図15を参照しつつ説明する。図12は、電子部品搬送装置のタイミングチャートである。なお、テーピングユニット2には移動手段による初期移動の際に必要な情報が記憶された記憶部が設けられており、テーピングユニット2の初期動作の際、ポケットT1の1つが、収容ポジションP1、すなわち保持手段11の停止位置に来るように、予め移動量が記憶部に記憶されているものとする。
まず、図12に示すように、テーピングユニット2は、移送手段21及び補正手段22により、所定量キャリアテープTを移動させる。この所定量は、記憶部に予め記憶された移動量である。これにより、ポケットT1の1つが、保持手段11の停止位置に合致し、保持手段11から電子部品Dを収容可能になる。このポケットT1は第1のポケットTfとなる。
このように空のポケットT1の1つが保持手段11の停止位置に到達し、キャリアテープTの移動が停止されたら、撮像部23により、第1のポケットTfと、その次に停止位置に来るポケットT1(第2のポケットTs)との両方を、1つの撮像視野OVに収めて同時に撮影する。
この撮影より前に、搬送テーブル12の間欠回転が開始されているものとする。図13(a)に示すように、当該撮影は、搬送テーブル12の間欠回転によって第1のポケットTfへ収容するための電子部品Dを保持した保持手段11が搬送経路上を移動している途中に行う。すなわち、撮像部23の光軸がアーム112間を通る時に撮像する。この場合、第1のポケットTfへ収容するための電子部品Dを保持した保持手段11が収容ポジションP1へは到達していないため、撮影時にアーム112や保持手段11に隠れて第1のポケットTf、第2のポケットTsが撮影できないということはない。
撮像部23による撮像直後に、図13(b)に示すように、保持手段11が停止位置に到着し、停止する。そして保持手段11を下降させ保持していた電子部品Dを離脱させることで第1のポケットTfに収容し、保持手段11を上昇させる。
第1のポケットTfに保持手段11からの電子部品Dの収容が完了した直後、或いは、保持手段11の上昇が完了した直後に、移送手段21により、キャリアテープTの移送を開始する。この移送は、スプロケット21a、21bの1ピッチ分である。
また、撮像部23による撮像後、変位量検出部24により、第1のポケットTfに対する第2のポケットTsの相対的な変位量D、ΔY、θを検出する。そして、算出部25により、第2のポケットTsの位置ズレ量Δ=D−Lを算出する。この位置ズレ量Δが、X軸方向の第1のポケットTfに対する第2のポケットTsの位置ズレであり、ΔYが、Y軸方向の第1のポケットTfに対する第2のポケットTsの位置ズレであり、回転角θが、Z軸周りの第1のポケットTfに対する第2のポケットTsの向きのズレである。
図12に示すように、変位量検出部24及び算出部25による演算は、第1のポケットTfが保持手段11から電子部品Dを受け取る間に行われる。すなわち、第1のポケットTfへの電子部品Dの受け渡し中に、次に停止位置に第2のポケットTsが来るための準備を行うことができる。
そして、キャリアテープTを走行させながら、補正手段22により、各方向の第2のポケットTsの位置及び向きを補正する。すなわち、X軸移動駆動部221により、算出部25により得たX軸方向の位置ズレ量Δ分の補正を行うようユニット本体20を移動させ、Y軸移動駆動部222により、変位量検出部24により得たY軸方向の位置ズレ量ΔY分の補正を行うようユニット本体20を移動させる。また、Z軸回転駆動部223により、回転角θ分の補正を行うようユニット本体20を回転させる。これらの移動及び回転を、図12に示すように、移送手段21の1ピッチ分の移送が終了するまでに完了させる。なお、各方向の移動及び回転は、X軸方向の補正→Y軸方向の補正→Z軸周りの回転方向の補正のように、順次行うようにしても良いし、これらの何れか2つ又はこれら全てを同時に並列処理するようにしても良い。
また、変位量検出部24及び算出部25による演算時間が、第1のポケットTfへの受け渡し時間よりも短い場合は、補正手段22による移動は、キャリアテープTの移送と同様に、第1のポケットTfに保持手段11からの電子部品Dの収容が完了した直後であって保持手段11の上昇が完了する前から開始するようにしても良い。
このように移送手段21及び補正手段22による移送及び補正が完了し、第2のポケットTsが保持手段11の停止位置(収容ポジションP1)に到達すると、当該ポケットTsは、第1のポケットTfとなる。その後は、撮像部23での撮影へ戻り、梱包すべき電子部品Dが無くなったら、電子部品搬送装置の稼働を停止する。
図14に示すように、従来技術によれば、キャリアテープを1ピッチ分移送させ、保持手段11の停止位置にポケットを位置させた後、カメラで当該ポケットのみを撮影し、解析及び補正動作を行ってから電子部品の受け渡しが行われていた。すなわち、ポケットを保持手段11の停止位置にポケットを位置させた後でなければ、撮影、解析、補正の動作が行えなかったため、タクトタイムの増大に繋がっていた。
これに対し、本実施形態によれば、第2のポケットTsの移送前から撮影及び解析を行うことができるので、第2のポケットTsの移送とともに補正動作を開始し、当該移送終了までに補正を完了することができる。従って、タクトタイムの大幅な短縮が可能となり、生産性を顕著に向上させることができる。例えば、従来技術のタクトタイムが100msであったのに対し、本実施形態によれば、50msとすることができ、タクトタイムを半減させることができる。
(変形例)
上記の動作では、第1のポケットTfに電子部品Dが収容される前に撮像部23による撮像を行ったが、第1のポケットTfへの電子部品Dが収容された後に撮像部23による撮像を行っても良い。
すなわち、図15に示すように、第1のポケットTfへの電子部品Dが収容された後、撮像部23により、電子部品Dが収容された第1のポケットTfと、その次に保持手段11の停止位置に来る第2のポケットTsの両方を、1つの撮像視野に収めて同時に撮影する。そして、その撮像の直後、移送手段21により1ピッチ分の移送を開始するとともに、変位量検出部24及び算出部25により、画像解析及び補正量の演算、補正動作を行うようにしても良い。この場合でも、キャリアテープTの移送よりも前に、撮像部23により撮像するので、早い段階から補正の準備を開始することができる。また、キャリアテープTの移送と並列に画像解析、補正量の演算、及び補正動作を行うことができるので、タクトタイムの短縮化を図ることができる。
[1−4.効果]
(1)本実施形態に係る電子部品搬送装置は、電子部品Dを搬送しながら工程処理を行う電子部品搬送装置であって、電子部品Dの搬送経路と、電子部品Dを保持して搬送経路に沿って間欠移動する保持手段11と、長手方向に電子部品Dが収容されるポケットT1が複数設けられたキャリアテープTを保持し、搬送経路上の一地点である保持手段11の停止位置に設けられ、保持手段11から受け取った電子部品Dを梱包するテーピングユニット2と、を備える。そして、テーピングユニット2は、ポケットT1が保持手段11の停止位置に順次位置するようにキャリアテープTを移動させる移動手段と、ポケットT1のうち、保持手段11の停止位置と合致した第1のポケットTfと、次に停止位置に位置する第2のポケットTsとの両方を、1つの撮像視野OVに収めて同時に撮影する撮像部23と、撮像部23により得た第1のポケットTf及び第2のポケットTsの画像から、第1のポケットTfに対する第2のポケットTsの変位量を、キャリアテープTの長手方向と幅方向とにおいて検出する変位量検出部24と、を有し、移動手段は、第2のポケットTsが停止位置に来るように、キャリアテープTの長手方向及び幅方向に変位量分キャリアテープTを移動させるようにした。
これにより、撮像部23の位置ブレが生じた場合であっても、保持手段11の停止位置と合致した第1のポケットTfも合わせて、その次に停止位置に来る第2のポケットTsを1つの撮像視野OVで同時に撮像するので、第2のポケットTsの第1のポケットTfに対する相対的な変位量を得ることができる。この変位量は、撮像部23の位置ブレが生じた場合であっても、不変な量であるので、当該変位量が0となるようにキャリアテープTを移送及び移動させることで、撮像部23の位置校正不要で第2のポケットTsを正確に停止位置に移動させることができる。
すなわち、従来は、カメラ中心を電子部品Dの収容ポジションとみなし、当該カメラで収容ポジションに送られたポケットT1を撮影した画像中心に、当該ポケットT1の中心が来るように補正しており、カメラの位置ブレの影響をダイレクトに受けるものであった。
これに対し、本実施形態によれば、撮像部23に位置ブレが生じても、不変な関係に基づいて補正するので、正確に第2のポケットTsを保持手段11の停止位置に移動させることができる。
(2)移動手段は、キャリアテープTを、1ピッチ毎に長手方向の一方向に移送する移送手段21と、キャリアテープTを、長手方向及び幅方向に移動させ、第2のポケットTsの位置ズレを補正する補正手段22と、を有するようにした。具体的には、電子部品搬送装置は、変位量検出部24で得た変位量の長手方向の成分量から、1ピッチの理想量である移送量Lを引いて得られる第2のポケットTsの第1のポケットTfに対する位置ズレ量Δを算出する算出部25を備えるようにした。そして、補正手段22は、位置ズレ量Δと変位量の幅方向の成分量の分、キャリアテープTを長手方向及び幅方向に移動させて第2のポケットTsの位置ズレを補正するようにした。
これにより、キャリアテープTのポケットT1が設けられる位置に製造誤差があっても、正確に電子部品DをポケットT1に収容することができる。すなわち、理想的には、移送手段21によりキャリアテープTを移送方向に間欠走行させるだけで、収容ポジションP1にポケットT1が停止するはずであるが、製造誤差によりポケットT1の位置が規定位置からずれている場合でも、補正手段22によりポケットT1の位置を補正することができる。
また、移動手段は、キャリアテープTを、長手方向及び幅方向に直交するZ軸周りに回転させるZ軸回転駆動部223を有し、変位量検出部24は、撮像部23により得た第1のポケットTf及び第2のポケットTsの画像から、第1のポケットTfに対する第2のポケットTsのZ軸周りの回転角θを更に検出し、Z軸回転駆動部223は、回転角θに基づいて、キャリアテープTを回転させ、第2のポケットTsの向きを補正するようにした。これにより、キャリアテープTのポケットT1が設けられる向きに製造誤差があっても、これを是正するので、正確に電子部品DをポケットT1に収容することができる。
(3)ポケットT1の1つが第1のポケットTfとなるように、移送手段21及び補正手段22によりキャリアテープTを予め定めた量移動させ、撮像部23は、移送手段21による移送経路上に設けられ、当該予め定めた量の移動により停止位置に来て第1のポケットTfとなるポケットT1と、その次に停止位置に移動させるポケットT1(Ts)との両方を、第1のポケットTfに収容する電子部品を保持した保持手段11の間欠移動中に、1つの撮像視野に収めて同時に撮影するようにした。
これにより、第1のポケットTfに電子部品Dを収容する最中も撮影した画像の分析を変位量検出部24及び算出部25により行うことができ、次に停止位置に位置させるべき第2のポケットTsの移動量を得ることができる。そのため、電子部品Dの収容動作と移動量の解析を時間的に重複させることができ、タクトタイムを短縮可能となり、生産性を向上させることができる。
また、第1のポケットTfと第2のポケットTsが双方とも空の状態で撮像することができるので、第1のポケットTfに電子部品Dが傾いて収容されたり、或いは第1のポケットTfの壁に電子部品Dが接触して第1のポケットTfの縁が隠されたりするなどの予定外の原因で第1のポケットTfに対する第2のポケットTsの位置ズレの検出が不能となる事態を防止することができる。
(4)撮像部23は、移送手段21による移送経路上に設けられ、停止位置に位置し、保持手段11から受け取って電子部品Dが収容された第1のポケットTfと、その次に停止位置に来る第2のポケットTsとの両方を、次に停止位置に来る第2のポケットTsに収容する電子部品Dを保持した保持手段11の間欠移動中に、1つの撮像視野に収めて同時に撮影し、移送手段21は、撮影部23の撮影終了とともに、キャリアテープTの移送を開始するようにした。
これにより、次に停止位置に来るポケット、すなわち第2のポケットTsの移送中に第2のポケットTsの補正量を解析することができる。そのため、キャリアテープTの移送と補正量の解析とを時間的に重複させることができ、タクトタイムを短縮可能となり、生産性を向上させることができる。
[2.第2の実施形態]
第2の実施形態を、図16〜図15を用いて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の基本構成と同じである。以下では、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施形態は、移送手段21の1ピッチのバラツキを考慮して補正手段22により補正するものである。すなわち、スプロケット21a、21b外周には、設計上は円周等配位置を規定位置としてピン21cがスプロケット21a、21bの半径方向外側に突出して設けられるが、実際には、図16に示すように、規定位置からずれてピン21cが設けられている場合がある。この規定位置からのピン21cの位置ズレを「ピンズレ」と称し、その規定位置からのずれ量をδとする。ピンズレ量δは、スプロケット21a、21bの円周に沿った距離である。ピンズレがある場合、1ピッチの設計上の移送量、すなわち理想量がLであっても、ピンズレが含まれるため、実際の移送量L’は、L’=L+δとなり、ピンズレの分だけ移送量に過不足が生じる。そのため、第2の実施形態では、このピンズレ量δを加味して、補正手段22により補正を行う。
具体的には、図17に示すように、テーピングユニット2は、各ピン21cが設けられた位置と、当該ピン21cが設けられる規定位置との位置ズレであるピンズレ量δが、ピン21c毎に予め記憶されたピンズレ記憶部26と、キャリアテープTの移送の際にスプロケット孔T2に引っかけられるピン21cを判別するピン判別部27とを更に備える。本実施形態では、ピンズレ記憶部26及びピン判別部27は、テーピングユニット2の制御部に設けられている。
ピンズレ記憶部26は、図18に示すように、各ピン21cのラベルと、当該ピン21cのピンズレ量δとがテーブルなどとして、対応付けられて予め記憶されている。
ピン判別部27は、移送手段21のピッチ数に基づいて、キャリアテープTの移送の際にスプロケット孔T2に引っかけられるピン21cを判別する。ピン判別部27の構成は、種々の態様を取り得る。例えば、ピン判別部27にピッチ数をカウントするカウンタを設ける場合、図19に示すように、初期動作の際に、特定のピン21cをスプロケット孔T2に引っかけるものとし、当該特定のピン21cのラベルをi0とすると、nピッチ後に引っかけられるピン21cのラベルiは、i=i0+nとなり、キャリアテープTの移送の際にスプロケット孔T2に引っかけられるピン21cのラベルが特定できる。1つのスプロケット21a、21bのピン21cの数をNとすると、n≦Nの場合は、1ピッチずつ1を足し、n>Nとなれば、i=1とする。なお、補正に加味すべきピンズレ量は、その次にスプロケット孔T2に引っかけられるラベルi+1のピン21cである。
また、ピン判別部27は、初期動作時にラベルi0のピン21cをスプロケット孔T2に引っかけるとすると、i0に、駆動モータ21d、21eの軸周りの回転量を、理想の1ピッチ当たりの回転量で除した値を加算することでキャリアテープTの移送の際にスプロケット孔T2に引っかけられるピン21cのラベルを特定するようにしても良い。さらに、ピン判別部27は、スプロケット21a、21bを撮影するカメラとし、スプロケット21a、21bを撮影することでキャリアテープTの移送の際にスプロケット孔T2に引っかけられるピン21cのラベルを特定するようにしても良い。
また、本実施形態の算出部25は、次にスプロケット孔T2に引っかけられるピンズレ量δをピンズレ記憶部26から読み出す。そして、第2のポケットTsの第1のポケットTfに対する位置ズレ量Δと、次にスプロケット孔T2に引っかけられるピン21のピンズレ量δとの合成値Gを算出する。この合成値Gは、X軸方向の量である。
具体的には、算出部25は、図20に示すように、ピン判別部27からスプロケット孔T2に引っかけられているピン21cのラベルiの情報を取得する(ステップS51)。そして、取得したラベルiに1を加算する(ステップS52)。得られた(i+1)のラベルのピン21cのピンズレ量δをピンズレ記憶部26から読み出す(ステップS53)。その後、そして、第2のポケットTsの第1のポケットTfに対する位置ズレ量Δと、読み出したピンズレ量δとの合成値Gを算出する(ステップS54)。
例えば、図21(a)に示すように、ピンズレ量δ分だけ余分に移送手段21によりキャリアテープTを移送する場合、δ分だけ移送方向の逆向きにキャリアテープTを補正移動させる必要がある。すなわち、算出部25は、合成値GをD−(L+δ)(=Δ−δ)に基づいて算出する。なお、位置ズレ量Δは、変位量検出部24で得た変位量Dから、移送手段21の1ピッチの理想量である移送量Lを引いて得られる値である。
補正手段22は、X軸移動駆動部221により、算出部25により得た合成値Gを補正量として、キャリアテープTを長手方向に移動させる補正を行う。換言すると、幅方向のポケット位置ズレΔYを考慮すれば、1ピッチの移送量が理想量Lである場合、ベクトルBだけ補正手段22はキャリアテープTを移動させれば第2のポケットTsが停止位置に合致していたが、ピンズレ量が存在する場合、当該ピンズレ量を補正するべく、補正手段22は、図21(b)に示すように、ベクトルBとベクトルδとの合成ベクトルC(ここでは、ベクトルB−ベクトルδ)の分キャリアテープTを移動させる。つまり、理想的な移送の下に得られる補正ベクトルBに、ピンズレを解消する分だけベクトルδを合成し、その分だけ補正手段22が移動させる。
以上のように、ピンズレ量を加味して補正手段22により補正を行うので、第2のポケットTsを保持手段11の停止位置に正確に合致させることができる。そのため、電子部品DがポケットTsの壁に乗りかかる事態を防止することができる。従って、生産性を著しく向上させることができる。
なお、ピンズレ量の測定方法は、次の方法を採用することができる。すなわち、図22に示すように、棒状の治具Jをピン21cに当て、スプロケット21a、21bを次のピン21cが治具Jに当接するまで回転させる。その回転量によりピン21cが掃く軌跡の長さ、すなわち実際の移送量L’を求め、理想的な移送量Lとの差分を取ることでピンズレ量を求める。また、カメラを別途設けて、カメラによりピン21cを撮影し、規定位置とのズレを検出するようにしても良い。この場合、例えば、図23に示すように、スプロケット21a、21bの半径方向内向きにカメラCを向け、かつ、中心がスプロケット21a、21bのピン21cが設けられる規定位置に合うようにカメラCを設置する。画像のピン21cの位置と規定位置との差分からピンズレ量を求めるようにしても良い。
ピンズレ量の測定は、電子部品搬送装置が稼働する前に事前に行っておき、テーピングユニット2に入力部を別途設けて、入力部を介してピンズレ記憶部26に各ピン21cのピンズレ量の入力を行うようにしても良い。
[3.他の実施形態]
本発明は、第1の実施形態及び第2の実施形態に限定されるものではない。また、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
11 保持手段
111 スライダ
112 アーム
113 吸着ノズル
12 搬送テーブル
122 レール
13 ダイレクトドライブモータ
14 進退駆動装置
141 ロッド
15 供給ユニット
W ウェハリング
151 ホルダ
152 中継装置
16 外観検査ユニット
17 電気テストユニット
18 分類ユニット
19 姿勢判別ユニット
2 テーピングユニット
20 ユニット本体
21 移送手段
21a、21b スプロケット
21c ピン
21d、21e 駆動モータ
22 補正手段
221 X軸移動駆動部
221a スライダ
221b ネジ軸
221c モータ
222 Y軸移動駆動部
222a スライダ
222b ネジ軸
222c モータ
223 Z軸回転駆動部
223a 回転軸
223b モータ
23 撮像部
231 撮像部
24 変位量検出部
25 算出部
26 ピンズレ記憶部
27 ピン判定部
L 移送手段の1ピッチの理想の移送量
L’ 移送手段の1ピッチの実際の移送量
Δ 第1のポケットに対する第2のポケットの位置ズレ量(長手方向成分)
δ ピンズレ量
D 変位量(長手方向成分)
ΔY 変位量(幅方向成分)
G 合成値
T キャリアテープ
T1 ポケット
Tf 第1のポケット
Ts 第2のポケット
T2 スプロケット孔
P1 収容ポジション
P2 ズレ確認ポジション
P3 収容検査ポジション
OV 撮像部の1つの撮像視野

Claims (10)

  1. 電子部品を搬送しながら工程処理を行う電子部品搬送装置であって、
    前記電子部品の搬送経路と、
    前記電子部品を保持して前記搬送経路に沿って間欠移動する保持手段と、
    長手方向に前記電子部品が収容されるポケットが複数設けられたキャリアテープを保持し、前記搬送経路上の一地点である前記保持手段の停止位置に設けられ、前記保持手段から受け取った前記電子部品を梱包するテーピングユニットと、
    を備え、
    前記テーピングユニットは、
    前記ポケットが前記停止位置に順次位置するように前記キャリアテープを移動させる移動手段と、
    前記ポケットのうち、前記停止位置と合致した第1のポケットと、次に前記停止位置に位置する前記第2のポケットとの両方を、1つの撮像視野に収めて同時に撮影する撮像手段と、
    前記撮像手段により得た前記第1のポケット及び前記第2のポケットの画像から、前記第1のポケットに対する第2のポケットの変位量を、前記キャリアテープの長手方向と幅方向とにおいて検出する変位量検出部と、
    を有し、
    前記移動手段は、前記第2のポケットが前記停止位置に来るように、前記キャリアテープの長手方向及び幅方向に前記変位量分前記キャリアテープを移動させること、
    を特徴とする電子部品搬送装置。
  2. 前記移動手段は、
    前記キャリアテープを、1ピッチ毎に前記長手方向の一方向に移送する移送手段と、
    前記キャリアテープを、前記長手方向及び幅方向に移動させ、前記第2のポケットの位置ズレを補正する補正手段と、
    を有すること、
    を特徴とする請求項1記載の電子部品搬送装置。
  3. 前記変位量検出部で得た前記変位量の前記長手方向の成分量から、前記1ピッチの理想量を引いて得られる前記第2のポケットの前記第1のポケットに対する位置ズレ量を算出する算出部を備え、
    前記補正手段は、前記位置ズレ量と前記変位量の前記幅方向の成分量の分、前記キャリアテープを前記長手方向及び幅方向に移動させて前記第2のポケットの位置ズレを補正すること、
    を特徴とする請求項2記載の電子部品搬送装置。
  4. 前記移送手段は、
    外形が円状で、円周方向に沿って間隔を空けて複数のピンが突出して設けられたスプロケットと、
    前記スプロケットを、その円中心軸周りに回転させる駆動モータと、
    を有し、
    前記スプロケットが回転するとともに、前記ピンが、前記キャリアテープに前記長手方向に所定間隔離間して設けられたスプロケット孔に引っかけられることで前記キャリアテープを前記長手方向に移送すること、
    を特徴とする請求項3記載の電子部品搬送装置。
  5. 各前記ピンの設けられた位置と、当該ピンが設けられる規定位置との位置ズレであるピンズレ量が前記ピン毎に予め記憶されたピンズレ記憶手段と、
    を備え、
    前記移送手段は、前記1ピッチの理想量と前記ピンズレ量との合成値である前記1ピッチの移送量だけ前記キャリアテープを移送し、
    前記算出部は、前記変位量検出部で得た前記変位量の前記長手方向の成分量から、前記1ピッチの理想量と、を引いて得られる、前記第2のポケットの前記第1のポケットに対する位置ズレ量と、前記移送の際に次に前記スプロケット孔に引っかけられる前記ピンの前記ピンズレ量と、の合成値を算出し、
    前記補正手段は、前記算出部の算出した前記位置ズレ量と前記ピンズレ量との合成値を補正量として、前記キャリアテープをその長手方向に移動させること、
    を特徴とする請求項4記載の電子部品搬送装置。
  6. 前記キャリアテープの移送の際に引っかけられる前記ピンを判別するピン判別手段を備え、
    前記ピン判別手段は、前記移送手段のピッチ数に基づいて判別すること、
    を特徴とする請求項4又は5記載の電子部品搬送装置。
  7. 前記キャリアテープの移送の際に引っかけられる前記ピンを判別するピン判別手段を備え、
    前記ピン判別手段は、前記スプロケットを撮影するカメラであること、
    を特徴とする請求項4又は5記載の電子部品搬送装置。
  8. 前記ポケットの1つが前記第1のポケットとなるように、前記移送手段及び前記補正手段により前記キャリアテープを予め定めた量移動させ、
    前記撮像手段は、
    前記移送手段による移送経路上に設けられ、
    前記予め定めた量の移動により前記停止位置に来て前記第1のポケットとなる前記ポケットと、その次に前記停止位置に移動させる前記ポケットとの両方を、前記第1のポケットに収容する電子部品を保持した前記保持手段の間欠移動中に、1つの撮像視野に収めて同時に撮影すること、
    を特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の電子部品搬送装置。
  9. 前記撮像手段は、
    前記移送手段による移送経路上に設けられ、
    前記停止位置に位置し、前記保持手段から受け取って前記電子部品が収容された前記ポケットと、その次に前記停止位置に来る前記ポケットとの両方を、次に前記停止位置に来る前記ポケットに収容する電子部品を保持した前記保持手段の間欠移動中に、1つの撮像視野に収めて同時に撮影し、
    前記移送手段は、前記撮影手段の撮影終了とともに、前記キャリアテープの移送を開始すること、
    を特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の電子部品搬送装置。
  10. 前記移動手段は、前記キャリアテープを、前記長手方向及び前記幅方向に直交する軸周りに回転させる回転手段を有し、
    前記変位量検出部は、前記撮像手段により得た前記第1のポケット及び前記第2のポケットの画像から、前記第1のポケットに対する前記第2のポケットの前記軸周りの回転角を更に検出し、
    前記回転手段は、前記回転角に基づいて、前記キャリアテープを回転させ、前記第2のポケットの向きを補正すること、
    を特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の電子部品搬送装置。
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