JP2018017314A - 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】真空引き後のグラスウールシートの凹凸形状のずれを抑制し、寸法精度の高い真空断熱材、及びこの真空断熱材を備えた冷蔵庫を提供する。【解決手段】繊維集合体から成る芯材51と、ガスを吸着する吸着剤と、前記芯材51を収納する外被材52と、を備えた真空断熱材50において、前記芯材51は、湿式抄造方式で得られた湿式グラスウール61と、乾式方式で得られた乾式グラスウール60と、を有し、前記湿式グラスウール61の寸法を、前記乾式グラスウール60の寸法よりも小さくする。また、この真空断熱材50を冷蔵庫に用いる。【選択図】 図3

Description

本発明は真空断熱材及び真空断熱材を適用した冷蔵庫に関するものである。
地球温暖化防止に対する社会の取り組みとして、COの排出抑制を図るため、様々な分野で省エネ化が推進されている。近年の電気製品、特に冷熱関連の家電製品においては消費電力量低減の観点から、真空断熱材を採用して断熱性能を強化したものが主流になっている。また、各種原材料から製品の製造工程に至るまでのあらゆるエネルギー消費量を抑制するため、原材料についてはリサイクル化の推進、製造工程においては燃料代や電気代の抑制等、省エネ化が推進されている。そのため、より断熱性能の高い断熱材が求められる他、製品に組込んだ真空断熱材が長期に割ったって性能を維持する長期寿命が求められ、また、真空断熱材を配置する場所においても、製品に組込むスペースが小さく、使用する用途に沿った形状の断熱材を用いることにより、断熱面積を大きくすることができる優れた真空断熱材が求められている。
そのため、限られた断熱面積に真空断熱材を配置するためには、貼付け面に合わせた形状の真空断熱材が求められている。従来の真空断熱材は、平面形状が基本であり、貼付け面に合わせて曲げ加工や湾曲加工をしているものがある。また、
冷蔵庫においては側面の鉄板面に真空断熱材が配置され、鉄板と真空断熱材の間には放熱パイプが配置されている。放熱パイプを避けるために真空断熱材を凹凸形状にプレス加工や原綿の目付量に差を設けて形状を有する真空断熱材の製造方法がある。
ここで、真空断熱材の凹凸形状とするためには、真空断熱材とした後にプレス加工することで凹凸形状に成形することもできるが、真空断熱材の外被材がプレス加工により伸びてしまい、ガスバリア性が低下してしまう。
特開2012−159144号公報 特開2012−82954号公報
特許文献1においては、寸法精度の高い湿式抄造方式によって得られたグラスウールシートの間に、乾式グラスウールを挟むことで寸法精度を良くし、厚みの異なる部分を有した真空断熱材を得ることができる。しかし、湿式グラスウールシートで乾式グラスウールシートを挟んだ場合、乾式グラスウールシートの嵩が高いことから、真空引きをした後の大気圧にしたときに乾式グラスウールシートが外側からの圧力により圧縮され、乾式グラスウールシートの嵩は小さくなる。それにより、上面の湿式グラスウールシートと、下面の湿式グラスウールシートの端面の位置が合わず、ずれが発生してしまう課題がある。
特許文献2においては、寸法の異なる乾式グラスウールを複数重ねることで、寸法の大きい乾式グラスウールが寸法の小さいグラスウールを包み込むように配置されることで凹凸形状を有する真空断熱材を得ることができる。しかし、凹凸形状とするために寸法の異なる乾式グラスウールを用いているが、乾式グラスウールは嵩が高いことから、寸法の小さい乾式グラスウールの幅は一定以上小さくなると倒れてしまい、真空引き後の凹凸形状の寸法がずれるという課題があった。
本発明の目的は、真空引き後のグラスウールシートの凹凸形状のずれを抑制し、寸法精度の高い真空断熱材を提供することにある。
上記目的を達成するために、繊維集合体から成る芯材と、ガスを吸着する吸着剤と、前記芯材を収納する外被材と、を備えた真空断熱材において、前記芯材は、湿式抄造方式で得られた湿式グラスウールと、乾式方式で得られた乾式グラスウールと、を有し、前記湿式グラスウールの寸法を、前記乾式グラスウールの寸法よりも小さくする。
本発明によれば、真空引き後のグラスウールシートの凹凸形状のずれを抑制し、寸法精度の高い真空断熱材を提供できる。
本発明の実施形態及び比較例における冷蔵庫の正面図である。 本発明の実施形態を示す冷蔵庫の縦断面図(図1のA−A断面図)である。 本発明の実施例1における真空断熱材の概略断面図である。 本発明の実施例1における真空断熱材の貼り付け図である。 本発明の実施例2における真空断熱材の概略断面図である。 本発明の実施例3における真空断熱材の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。図1は本実施形態を示す冷蔵庫の正面図であり、図2は図1のA−A断面図を示している。
図1に示す本実施形態を備えた冷蔵庫1は、図2に示すように、上から冷蔵室2、貯氷室3(切替え室)、冷凍室4、野菜室5を有している。図1の符号は、上記各室の前面開口部を閉塞する扉であり、上からヒンジ10等を中心に回動する冷蔵室扉6a、6b、冷蔵室扉6a、6b以外は全て引き出し式の扉であり、貯氷室扉7aと上段冷凍室扉7b、下段冷凍室扉8、野菜室扉9を配置する。これらの引き出し式扉6〜9は扉を引き出すと、各室を構成する容器が扉と共に引き出されてくる。各扉6〜9には冷蔵庫本体1と密閉するためのパッキン11を備え、各扉6〜9の室内側外周縁に取り付けられている。
また、冷蔵室2と製氷室3a及び上段冷凍室3bとの間を区画断熱するために仕切断熱壁12を配置している。この仕切断熱壁12は厚さ30〜50mm程度の断熱壁で、スチロフォーム、発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)、真空断熱材等、それぞれを単独使用又は複数の断熱材を組み合わせて作られている。製氷室3a及び上段冷凍室3bと下段冷凍室4の間は、温度帯が同じであるため区画断熱する仕切り断熱壁ではなく、パッキン11受面を形成した仕切り部材13を設けている。下段冷凍室4と野菜室5の間には区画断熱するための仕切断熱壁14を設けており、仕切断熱壁12と同様に30〜50mm程度の断熱壁で、これまたスチロフォーム、或いは発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)、真空断熱材等で作られている。基本的に冷蔵、冷凍等の貯蔵温度帯の異なる部屋の仕切りには仕切断熱壁を設置している。
尚、箱体20内には上から冷蔵室2、製氷室3a及び上段冷凍室3b、下段冷凍室4、野菜室5の貯蔵室をそれぞれ区画形成しているが、各貯蔵室の配置については特にこれに限定するものではない。また、冷蔵室扉6a、6b、製氷室扉7a、上段冷凍室扉7b、下段冷凍室扉8、野菜室扉9に関しても回転による開閉、引き出しによる開閉及び扉の分割数等、特に限定するものではない。
箱体20は、外箱21と内箱22とを備え、外箱21と内箱22とによって形成される空間に断熱部を設けて箱体20内の各貯蔵室と外部とを断熱している。この外箱21と内箱22の間の空間に真空断熱材50を配置し、真空断熱材50以外の空間には硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材23を充填してある。真空断熱材50については図3で説明するが、後述する固定部材70、支持部材80等で固定支持されている。
また、冷蔵庫の冷蔵室2、冷凍室3a、4、野菜室5等の各室を所定の温度に冷却するために冷凍室3a、4の背側には冷却器28が備えられており、この冷却器28と圧縮機30と凝縮機30a、図示しないキャピラリーチューブとを接続し、冷凍サイクルを構成している。冷却器28の上方にはこの冷却器28にて冷却された冷気を冷蔵庫内に循環して所定の低温温度を保持する送風機27が配設されている。
また、冷蔵庫の冷蔵室2と製氷室3a及び上段冷凍室3b、冷凍室4と野菜室5を区画する断熱材として、それぞれ断熱仕切り12、14を配置し、発泡ポリスチレン33と真空断熱材50cで構成されている。この断熱仕切り12、14については硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材23を充填しても良く、特に発泡ポリスチレン33と真空断熱材50cに限定するものではない。
また、箱体20の天面後方部には冷蔵庫1の運転を制御するための基板や電源基板等の電気部品41を収納するための凹部40が形成されており、電気部品41を覆うカバー42が設けられている。カバー42の高さは外観意匠性と内容積確保を考慮して、外箱21の天面とほぼ同じ高さになるように配置している。特に限定するものではないが、カバー42の高さが外箱の天面よりも突き出る場合は10mm以内の範囲に収めることが望ましい。これに伴って、凹部40は断熱材23側に電気部品41を収納する空間だけ窪んだ状態で配置されるため、断熱厚さを確保するため必然的に内容積が犠牲になってしまう。内容積をより大きくとると凹部40と内箱22間の断熱材23の厚さが薄くなってしまう。このため、凹部40の断熱材23中に真空断熱材50aを配置して断熱性能を確保、強化している。本実施例では、真空断熱材50aを前述の庫内灯45のケース45aと電気部品41に跨るように略Z形状に成形した1枚の真空断熱材50aとしている。尚、前記カバー42は外部からのもらい火や何らかの原因で発火した場合等を考慮し鋼板製としている。
また、箱体20の背面下部に配置された圧縮機30や凝縮機31は発熱の大きい部品であるため、庫内への熱侵入を防止するため、内箱22側への投影面に真空断熱材50dを配置している。
ここで、真空断熱材50について、図3を用いてその構成を説明する。真空断熱材50は、芯材51と芯材51を被覆するガスバリヤ層を有する外被材52から構成してある。この外被材52は真空断熱材50の両面に配置され、同じ大きさのラミネートフィルムの稜線から一定の幅の部分を熱溶着により貼り合わせた袋状で構成されている。なお、本実施例において、外被材52のラミネート構成についてはガスバリヤ性を有し、熱溶着可能であれば特に限定するものではないが、本実施形態においては、表面保護層、ガスバリヤ層1、ガスバリヤ層2、熱溶着層の4層構成からなるラミネートフィルムとし、表面層は保護材の役割を持つ樹脂フィルムとし、ガスバリヤ層1は樹脂フィルムに金属蒸着層を設け、ガスバリヤ層2は酸素バリヤ性の高い樹脂フィルムに金属蒸着層を設け、ガスバリヤ層1とガスバリヤ層2は金属蒸着層同士が向かい合うように貼り合わせている。
熱溶着層については表面層と同様に吸湿性の低いフィルムを用いた。具体的には、表面層を二軸延伸タイプのポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の各フィルム、ガスバリヤ層1をアルミニウム蒸着付きの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ガスバリヤ層2をアルミニウム蒸着付きの二軸延伸エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルム又はアルミニウム蒸着付きの二軸延伸ポリビニルアルコール樹脂フィルム、或いはアルミ箔とし、熱溶着層を未延伸タイプのポリエチレン、ポリプロピレン等の各フィルムとした。
この4層構成のラミネートフィルムの層構成や材料については特にこれらに限定するものではない。例えばガスバリヤ層1や2として、金属箔、或いは樹脂系のフィルムに無機層状化合物、ポリアクリル酸等の樹脂系ガスバリヤコート材、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)等によるガスバリヤ膜を設けたものや、熱溶着層には例えば酸素バリヤ性の高いポリブチレンテレフタレートフィルム等を用いても良い。表面層についてはガスバリヤ層1の保護材であるが、真空断熱材の製造工程における真空排気効率を良くするためにも、好ましくは吸湿性の低い樹脂を配置するのが良い。また、通常ガスバリヤ層2に使用する金属箔以外の樹脂系フィルムは、吸湿することによってガスバリヤ性が著しく悪化してしまうため、熱溶着層についても吸湿性の低い樹脂を配置することで、ガスバリヤ性の悪化を抑制すると共に、ラミネートフィルム全体の吸湿量を抑制するものである。
これにより、先に述べた真空断熱材50の真空排気工程においても、外被材52が持ち込む水分量を小さくできるため、真空排気効率が大幅に向上し、断熱性能の高性能化につながっている。尚、各フィルムのラミネート(貼り合せ)は、二液硬化型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法によって貼り合わせるのが一般的であるが、接着剤の種類や貼り合わせ方法には特にこれに限定するものではなく、ウェットラミネート法、サーマルラミネート法等の他の方法によるものでも何ら構わない。
(実施例1)
本発明の実施例1について図3から図4を参照しながら説明する。
図3は本実施例の冷蔵庫1に設けた真空断熱材50の断面図である。真空断熱材50の構成は、芯材51を形成する繊維集合体のグラスウール繊維層と、この芯材51の中間の層に配置(図示なし)された吸着剤と、芯材51を包む外被材52と、から構成されている。このような構成からなるものを真空包装機によって芯材51を真空引きした状態のままで、外被材52をヒートシールすることで真空断熱材50とすることができる。
芯材51はグラスウール繊維を乾式方式でグラスウールシートとしたものを用いている。芯材51に用いた乾式グラスウール60は、火炎法あるいは遠心法で得られるグラスウール繊維を用いている。
本実施例においては芯材51に繊維径3〜5μmの繊維を用いているが、繊維径0.1〜10μmの繊維を用いても良い。繊維が細くなるほど、繊維間の空間が多くなり空隙率が増加することで、真空断熱材としたときに、熱伝導率を低減することができる。また、繊維径が細いほど、繊維の目付ばらつきを低減することができることから、真空断熱材としたときの表面性を良くすることができる。しかし、繊維径が細くなるほど、繊維同士のからみが弱くなり、グラスウールシートとしての強度が弱くなることから、グラスウールの繊維径は好ましくは2〜6μm、更に好ましくは3〜5μmである。
また、本実施例のグラスウールシートに用いられる繊維長は約3mm〜50mmの繊維を用いているが、繊維長1〜300mmのグラスウールシートを用いても良い。繊維長においては、繊維長が短いほど真空断熱材としたときに、目付ばらつきを低減することができる。一方繊維長が短いほど、熱伝導率の低下、グラスウールシートの強度低下となる。これは、繊維長が短いと、真空断熱材としたときに、断熱方向に芯材が向いてしまい、熱が断熱方向に向いた繊維から伝わり断熱性能が低下するためである。また、繊維長が短いと、繊維同士のからみが無くなり、グラスウールシートの強度が低下してしまう。このことから、5〜100mmの繊維長とすることが好ましく、さらに好ましくは10〜100mmとする方が良い。
次に、芯材51に用いるもう1つのグラスウールである湿式グラスウール61の湿式抄造方式について説明する。湿式抄造は、繊維を分散させる分散液に繊維を入れて攪拌したものを、網目状の板等で漉くことで、網目から落ちずに残った繊維からシート状の繊維層を得るものである。漉いたシート状繊維層をローラプレスと吸引器を通過させることで水分を除去し、芯材となるグラスウールシート層を得ることができる。分散液を用いる理由としては、繊維集合体のグラスウールを分散液に入れて攪拌することで、分散液に含まれる分散剤が繊維間に付着し、繊維同士が反発し合うことで溶液内に繊維を分散させることができる。分散液は水に分散剤を混ぜたものを用いているが、分散液の水に分散剤を用いないと、繊維同士がばらけずに網目状の板で漉くと玉状になってしまう。そのため、分散液に分散剤を入れることが必要である。本実施例における分散剤は硫酸を用いており、分散液の硫酸濃度はPH2〜3に調整している。なお、分散剤に硫酸を用いているが、これに限定するものではない。酸性の分散剤としては硫酸の他に、硝酸や乳酸等があり、これらを分散剤として用いても繊維を分散させることができる。
本実施例における分散液に用いる硫酸は、濃度がPH2〜3に調整されているため、硫酸の濃度は実質0.2〜0.3wt%程度と非常に薄い濃度であり、安全性が確保されている。硫酸のPHを酸性にして濃度を高くするほど、繊維を分散液に入れたときの分散性は良くなるが、硫酸をいれた分散液のPH1とPH2を比較しても分散性に大きな差は見られないことから、分散液のPHは取扱い性も考慮したPH2〜3とすることが好ましい。また、分散液のPHをPH4以上としても分散性があることから、より安全性を考慮して硫酸の濃度を更に低くして使用することもできる。より安全性を考慮した酸性の分散剤としては、ビタミンCとして知られるアスコルビン酸がある。アスコルビン酸はビタミンCとして食品にも用いられることから、安全性においては問題なく使用することができ、アスコルビン酸を分散剤として用いても繊維を十分に分散できる。
また、アルカリ性の分散剤や中性の分散剤、また、樹脂系分散剤を用いることでも分散できる。たとえば、アルカリ性分散剤としては水酸化ナトリウム、中性分散剤ではエタノール等でも分散できる。樹脂系分散剤としてはポリビニルアルコール等があげられる。樹脂系分散剤にポリビニルアルコールを用いる理由は、親水性であるため容易に水に溶けることが挙げられる。そのため、分散液を製造しやすいという利点がある。ただし、樹脂系分散剤を用いた場合においては、分散液を長期間保存した場合、微生物やカビが発生し腐敗する虞があることから防腐剤や防カビ剤を添加する必要がある。また、分散液に繊維投入後に攪拌を行うことから、攪拌時に発泡する虞もある。そのため、発泡を発生させないために消泡剤を添加することが好ましい。
分散液に硫酸を用いている理由として、濃度管理がしやすいことも挙げられる。これは、分散液に繊維を入れて生産を続けると、液の蒸発、漉き後にグラスシートに分散剤が付着し、分散液の分散剤濃度が変わってきてしまう。そこで、硫酸を用いた場合には、PHで濃度を管理できることから、PH測定で容易に測定が可能となる。また、アルカリ性分散剤も同様にPHで測定が可能となる。一方、樹脂系分散剤においては、PHが変わらないものがありPHでの管理はできない。そこで、光度計を用いることで分散液の分散剤濃度を測定することが可能である。
こうして得られた分散液に、火炎法または遠心法によって得られたグラスウール繊維を投入して攪拌を行う。本実施例においてはガラスのグラスウール繊維を用いているが、これに限定するものではなく、ロックウールや樹脂繊維を用いることも可能である。繊維を分散する条件は、50Lの分散液の中に1層の目付量を50g/m2とするためグラスウール繊維7gを投入し、プロペラ状の攪拌機で回転速度2000rpmにより15分攪拌することで繊維を分散できる。プロペラ形状、攪拌速度、攪拌時間、分散液と投入繊維量によって、攪拌後の繊維分散が異なってくる。また、攪拌時間を長くすることにより繊維分散をよくできるが、攪拌時間を長くするほど、繊維が分断され漉いた後の繊維強度が低下してしまう。これにより得られた、繊維を分散させた分散液を網状の板に通過させることで、板に繊維が残りグラスウールシートを得ることができる。
上述のように得られた湿式グラスウール61を、乾式グラスウール60の上に配置する。このとき、湿式グラスウール61の寸法は、乾式グラスウール60の寸法よりも小さくなっている。乾式グラスウール60と湿式グラスウール61を内袋で覆い外被材52に入れて真空チャンバに投入し、チャンバ内を減圧後に外被材52を熱溶着することで真空断熱材50を作製することができる。減圧後に外被材52を熱溶着することで、断熱材内部は減圧に保たれることから、真空チャンバ内を大気圧に戻した時に、真空断熱材50には外部から圧力がかかる。この時に真空断熱材50内に配置した乾式グラスウール60と湿式グラスウール61において、乾式グラスウール60の方がやわらかいことから、乾式グラスウール60が湿式グラスウール61を包み込むように追従する(図3参照)。この効果により、1枚の真空断熱材50で凹凸形状を形成でき、真空断熱材50を配置する配置面の凹凸に応じて形状を成形することが可能となる。
具体的には、平面状の乾式グラスウール60の上面の一部に、凸状を成す湿式グラスウール61を複数配置した状態で、真空引きを行うことにより、乾式グラスウール60が平面状から図3のような波状に変形する。そして、この波状の乾式グラスウール60によって形成される凸部70の内側に、湿式グラスウール61が位置するので、凹凸形状を寸法精度よく形成できる。
ここで、凸部70の内側に乾式グラスウール60を配置しても真空断熱材50を凹凸状に形成できるが、凸部70内に配置する乾式グラスウール60の幅寸法が小さくなるほど、寸法精度が低下する。なぜなら、乾式グラスウール60は嵩が高いことから規定寸法にカットする時にずれやが発生しやすいためである。また、乾式グラスウール60を所定の寸法にカットできても、乾式グラスウール60の上に配置したときに、凸部70に配置する乾式グラスウール60が幅寸法よりも嵩が高いと、配置時に凸部となる乾式グラスウールは倒れてしまい規定の位置に配置することが難しい。
一方、凸部70に配置するグラスウールを湿式グラスウール61とすることで、湿式グラスウール61は嵩が小さいことから、寸法精度良くカットできる。また、乾式グラスウール60に湿式グラスウール61を配置したときに、湿式グラスウール61の幅寸法が小さくても湿式グラスウール61の嵩が小さいことから、倒れることなく配置できる。このときの湿式グラスウール61の幅寸法と嵩の比率は、湿式グラスウール61の嵩である厚み寸法を100としたときに、湿式グラスウール60の幅寸法を50以上、好ましくは65以上とすれば、湿式グラスウール61が倒れることなく配置できる。これにより、複数の凹凸の有した真空断熱材50を得ることが容易となる。凸部70に乾式グラスウール60よりも湿式グラスウール61を用いることで、幅の小さい凸部70を成形できることから、貼り付け用途を大きく増やすことが可能となる。
貼り付け例としては、図4に示すような冷蔵庫1の外箱21等の鉄板面への貼り付けが挙げられる。冷蔵庫1の鉄板面には、冷蔵庫1を冷却するための放熱パイプ80が配置されている。冷蔵庫1の鉄板面に真空断熱材50を配置するためには、この放熱パイプ80を避けて配置するか、放熱パイプ80を貼り付ける真空断熱材50の外側にしなくてはならない。放熱パイプ80を真空断熱材50よりも外側に配置した場合には、放熱パイプ80と鉄板81の熱の伝わる面積が少なくなることから、放熱効率が少なくなり、結果として冷蔵庫1の冷却効率が小さくなってしまう。そのため、放熱パイプ80を鉄板面に配置した後に真空断熱材50が放熱パイプ80を避ける形状とする必要がある。本実施例の真空断熱材50を用いることで、放熱パイプ80を配置した後でも真空断熱材50の凹凸形状により真空断熱材50を貼り付けることができる。
また、その他の配置例として冷蔵庫1の内箱22においては、棚板を支えるための凸形状部がある。従来この凸形状部にはウレタンを注入しているが、幅が小さいためウレタンが充填しずらく未充填部が発生してしまう虞があった。そこで、棚板用の支え用の凸形状部と真空断熱材50の凸部70を合わせることで、充填性に関係なく、より高い断熱性能の冷蔵庫1を得ることができる。
(実施例2)
本発明の実施例2について図5を参照しながら説明する。
図5の真空断熱材50は、芯材51に乾式グラスウール60と湿式グラスウール61を配置して真空包装をしたものである。本実施例では、凸状を成す湿式グラスウール61の構成として、複数層重ねた湿式グラスウール61の端面62を斜めにカットした形状としている。これにより、乾式グラスウール60に湿式グラスウール61を配置して真空包装することで、凹凸部の端面62を斜め形状とすることができる。これにより、真空断熱材50を貼り付ける貼り付け面に沿った形状とすることができる。凸部70の内側に複数層重ねた湿式グラスウール61の端面62を斜めにカットした形状を配置することで端部62の形状を容易に成形することができる。
仮に、凸状を成すグラスウールも乾式グラスウールで形成する場合、乾式グラスウールは任意の形状にはカットするのが困難である。つまり、乾式グラスウール60は、嵩が大きいことから、そのままの状態でカットしようとしてもカット刃の力が逃げてしまい、カットするのが難しい。そのため、カット部を圧縮しながらカット刃でカットする必要があり、ほぼ垂直にしかカットすることができず、凸部70の内側に乾式グラスウールを配置すると、真空断熱材50の凸部70の端部62の形状は、必然的にほぼ直角となってしまう。
一方、芯材に乾式グラスウール60の厚み方向の片側面の一部に湿式グラスウール61を配置して凹凸形状とする場合は、凸部70を任意の形状にすることが可能である。つまり、湿式グラスウール61は、嵩が小さいことから、湿式グラスウール61をカットするときにカット刃の力が逃げずに任意の寸法にカットすることができる。そのため、湿式グラスウール61の端部62を斜めにカットすることで、凸部70の端部形状を斜めにできる。
なお、本実施例においては、湿式グラスウール61の端部62を斜めにカットすることで斜め形状としているが、これに限ったものではない。湿式グラスウール61を円形状や多角形の形状にカットすることで、凸部70の形状を任意の形状にすることも可能である。また、湿式グラスウール61の中央部をカットすることで、真空断熱材50の中央に凹部71を有する真空断熱材50を得ることもできる。真空断熱材50の中央に凹部71を有した真空断熱材50の貼り付け例としては、冷蔵庫1の底面部に配置があげられる。冷蔵庫1の底面部には圧縮機30があり、圧縮機30は円形状であることから、冷蔵庫1の底面部には円形の窪みが発生してしまう。そのため、真空断熱材50が凹部71の形状を有することで、冷蔵庫1の断熱厚みのロスを少なくし、断熱厚みが薄く断熱性能が良い冷蔵庫1を得ることができる。
(実施例3)
本発明の実施例3について図6を参照しながら説明する。
図6の真空断熱材50も、芯材51には、乾式グラスウール60と湿式グラスウール61が用いられている。本実施例では、凸部70の内側に湿式グラスウール61を配置したものを、凹部71の形状に沿って曲げ形状を有したものである。すなわち、湿式グラスウール61の端部62を斜めにカットすることで、乾式グラスウール60の形状は湿式グラスウール61に沿って斜め形状となる。これにより、乾式グラスウール60の形状に沿って乾式グラスウール側に曲げることで、円形状に真空断熱材50を成形できる。
本実施例を用いた製品としては、給湯機のタンクに配置できる。給湯機のタンク形状は四角柱の形状や円柱形状のものがあり、円柱形状のタンクに真空断熱材50を貼り付ける場合には曲げる必要がある。一般的な四角形の真空断熱材50においては、タンクの円形状に沿って曲げると、真空断熱材50の内側にしわが発生してしまう。そのため、円形状のタンクに貼り付けた場合、真空断熱材50とタンクとの間に隙間が生じてしまう。
そこで、図6に示すような真空断熱材50とすることでタンクと真空断熱材50の隙間なく貼り付けることができ、断熱性能の高い給湯機を得ることができる。また、給湯機のタンクには加熱用のパイプが設置されている。真空断熱材50の芯材51の乾式グラスウール60と湿式グラスウール61で凹凸形状を有しているが、湿式グラスウール61を一部除くことにより、円形状の真空断熱材50で溝形状を有することができ、給湯機の加熱パイプの隙間を設けることができる。
1 冷蔵庫 2 冷蔵室 3a 製氷室
3b 上段冷凍室4 下段冷凍室 5 野菜室
6a 冷蔵室扉 6b 冷蔵室扉 7a 製氷室扉
7b 上段冷凍室扉 8 下段冷凍室扉 9 野菜室扉
10 扉用ヒンジ11 パッキン
12,14 断熱仕切り 13 仕切り部材
20 箱体 21 外箱 21a 天板
21b 後板 21d 底板 21e 側面
21f 前面 22 内箱 23 断熱材
23a 注入方向23b 発泡方向 25 注入孔
27 送風機 28 冷却器 30 圧縮機
31 凝縮機 33 発泡ポリスチレン 40 凹部
41 電気部品 42カバー 50 真空断熱材 51 芯材 52 外被材
60 乾式グラスウール 61湿式グラスウール 62 端部
70 凸部 71 凹部
80 放熱パイプ 81 鉄板

Claims (5)

  1. 繊維集合体から成る芯材と、ガスを吸着する吸着剤と、前記芯材を収納する外被材と、を備えた真空断熱材において、前記芯材は、湿式抄造方式で得られた湿式グラスウールと、乾式方式で得られた乾式グラスウールと、を有し、前記湿式グラスウールの寸法は、前記乾式グラスウールの寸法よりも小さいことを特徴とする真空断熱材。
  2. 繊維集合体から成る芯材と、ガスを吸着する吸着剤と、前記芯材を収納する外被材と、を備えた真空断熱材において、前記芯材は、湿式抄造方式で得られた湿式グラスウールと、乾式方式で得られた乾式グラスウールと、を有し、前記乾式グラスウールは凸部が形成されており、この凸部の内側に前記湿式グラスウールが位置していることを特徴とする真空断熱材。
  3. 請求項1または2記載の真空断熱材において、前記湿式グラスウールが前記芯材の厚み方向の片側面に配置されることを特徴とする真空断熱材。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載真空断熱材において、前記湿式グラスウールの大気圧における幅寸法と厚み寸法の比率が、厚み寸法100に対して幅寸法が50以上となることを特徴とする真空断熱材。
  5. 繊維集合体から成る芯材と、ガスを吸着する吸着剤と、前記芯材を収納する外被材と、を備えた真空断熱材を配置した冷蔵庫において、前記芯材は、湿式抄造方式で得られた湿式グラスウールと、乾式方式で得られた乾式グラスウールと、を有し、前記前記湿式グラスウールの寸法は、前記乾式グラスウールの寸法よりも小さく、前記乾式グラスウールの片面側に前記湿式グラスウールが設置され、前記真空断熱材の前記冷蔵庫の外箱への貼り付け面は、前記湿式グラスウールの設置面とは反対側であることを特徴とする冷蔵庫。
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