JP2018017288A - ディスクブレーキ - Google Patents

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将大 上原
Masahiro Uehara
将大 上原
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Abstract

【課題】パッドリテーナのキャリパ本体からの外れを抑制する。【解決手段】シリンダ部10,11と連結部12,13とで形成される断面矩形状の空間部17に、空間部17を拡張する方向に凹む溝部52,72が形成され、連結部12,13には、ブレーキパッドの突片部のロータ径方向における内側部位が対向して配置される係合面45,65を有するパッド係合部40,60に、ロータ軸方向に亘って係合面45,65を覆い、ロータ軸方向の両端部それぞれでキャリパ本体5に係止されるパッドリテーナ28が配置され、パッドリテーナ28が、係合面45,65を覆う係合板部121と、係合板部121からロータ径方向内側に向けて延びる当接板部124と、溝部52,72に係合することにより溝部52,72に対して当接板部124をロータ回転方向外側に向けて押圧する押圧部125と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、二輪車や四輪自動車等の車両を制動するためのディスクブレーキに関する。
部品点数を削減するために、摩擦パッドを係止するパッドピンを廃止した対向ピストン型ディスクブレーキがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−214815号公報
上記のディスクブレーキでは、ブレーキパッドをキャリパから取り外す際や、ブレーキパッドがキャリパから取り外された状態にあるときに、ブレーキパッドを支持するためのパッドリテーナがキャリパ本体から外れてしまう可能性がある。
したがって、本発明は、パッドリテーナのキャリパ本体からの外れを抑制することができるディスクブレーキの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、キャリパ本体が、ブレーキパッドを押圧するピストンが収容され、対向して配置される一対のシリンダ部と、該一対のシリンダ部のロータ回転方向における端部においてディスクロータを跨いで前記一対のシリンダ部を連結する一対の連結部と、が同一部材で形成され、前記一対のシリンダ部と前記一対の連結部とで形成される断面矩形状の空間部には、前記シリンダ部と前記連結部との各境界位置に、前記空間部を拡張する方向に凹む溝部が形成され、前記一対のブレーキパッドのうち少なくとも一方のブレーキパッドには、ロータ径方向における外端側となる位置に、ロータ回転方向において前記ブレーキパッドの中央部から離れる方向へ突出する突片部が形成され、前記一対の連結部には、前記突片部のロータ径方向における内側部位が対向して配置される係合面を有するパッド係合部に、ロータ軸方向に亘って前記係合面を覆い、ロータ軸方向の両端部それぞれで前記キャリパ本体に係止されるパッドリテーナが配置され、前記パッドリテーナは、前記係合面を覆う係合板部と、該係合板部からロータ径方向内側に向けて延びる当接板部と、前記溝部に係合することにより該溝部に対して前記当接板部を前記ロータ回転方向外側に向けて押圧する押圧部と、を有する構成とした。
本発明によれば、パッドリテーナのキャリパ本体からの外れを抑制することができる。
実施形態のディスクブレーキを示す正面図。 実施形態のディスクブレーキを示す背面図。 実施形態のディスクブレーキを示す一方向から見た側面図。 実施形態のディスクブレーキを示す逆方向から見た側面図。 実施形態のディスクブレーキを示す断面図。 実施形態のディスクブレーキのキャリパ本体およびパッドリテーナを示す平面図。 実施形態のディスクブレーキのキャリパ本体およびパッドリテーナを示す部分斜視図。 実施形態のディスクブレーキのパッドリテーナを示す斜視図。 実施形態のディスクブレーキのパッドリテーナを示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。 実施形態のディスクブレーキのキャリパ本体の溝部およびパッドリテーナの押圧部を示す部分平面図である。 実施形態のディスクブレーキのキャリパ本体の溝部およびパッドリテーナの押圧部の変形例を示す部分平面図である。 実施形態のディスクブレーキのキャリパ本体の溝部およびパッドリテーナの押圧部の変形例を示す部分平面図である。 実施形態のディスクブレーキのキャリパ本体の溝部およびパッドリテーナの押圧部の変形例を示す部分平面図である。
実施形態について図面を参照して以下に説明する。実施形態のディスクブレーキ1は、自動二輪車の前輪制動用のディスクブレーキである。なお、これに限らず、例えば自動二輪車の後輪制動用や四輪自動車の制動用のディスクブレーキにも勿論適用可能である。
このディスクブレーキ1は、図1〜図4に示すように、制動対象となる車輪とともに回転するディスクロータ2と、車体側に取り付けられてこのディスクロータ2に摩擦抵抗を付与するキャリパ3とを備えている。
キャリパ3は、ディスクロータ2の外周側を跨いだ状態で車体側に取り付けられるキャリパ本体5と、ディスクロータ2に対向するように、キャリパ本体5に収容される図1,図2に破線で示す複数のピストン6,6と、ディスクロータ2に対向するように、キャリパ本体5に収容される、ピストン6,6よりも小径の図1,図2に破線で示す複数のピストン7,7とを有している。
具体的には、共通部品である二つのピストン6,6がディスクロータ2の径方向および回転方向の位置を合わせてディスクロータ2の軸方向両側に対をなして設けられており、共通部品である二つのピストン7,7がディスクロータ2の径方向および回転方向の位置を合わせてディスクロータ2の軸方向両側に対をなして設けられている。ディスクロータ2の軸方向片側において1つのピストン6と、1つのピストン7とが、ディスクロータ2の回転方向に所定の間隔をあけて並んで設けられている。よって、キャリパ3は、対向ピストン型の4ポットキャリパとなっている。なお、以下においては、ディスクロータ2の径方向をロータ径方向と称し、ディスクロータ2の軸線方向をロータ軸方向と称し、ディスクロータ2の回転方向(円周方向)をロータ回転方向と称す。また、ディスクロータ2の中心とキャリパ本体5のロータ回転方向の中心とを通ってロータ軸方向に直交する線を径方向基準線と称す。
図3に示すように、キャリパ本体5は、ディスクロータ2のアウタ側(ロータに対して車輪の反対側)およびインナ側(ロータに対して車輪側)に配置される一対のシリンダ部10およびシリンダ部11と、これらシリンダ部10,11をロータ回転方向両側で連結する一対の連結部12および図4に示す連結部13とを有している。一対のシリンダ部10およびシリンダ部11は、互いに対向して配置されている。キャリパ本体5は、アウタ側のシリンダ部10、インナ側のシリンダ部11および連結部12,13を同一部材で形成したモノブロックキャリパとなっている。
図1,図2に示すように、シリンダ部10およびシリンダ部11は、それぞれ複数のピストン6,7をロータ回転方向に並べて収容するためロータ回転方向に沿って長い形状をなしている。連結部12および連結部13は、一対のシリンダ部10,11のロータ回転方向における両端部において、図3,図4に示すようにディスクロータ2を跨いでこれらシリンダ部10,11を連結している。なお、ピストン6,7は、少なくとも一対あればよく、3対、4対または、左右で数を異ならせてもよい。
図3に示すように、連結部12には、ロータ軸方向の略中央に、ロータ径方向の内側から外側に向けて凹む溝形状のディスクパス部14が形成されている。図4に示すように、連結部13には、ロータ軸方向の略中央に、ロータ径方向の内側から外側に向けて凹む溝形状のディスクパス部15が形成されている。これらのディスクパス部14,15を通るようにディスクロータ2が配置される。キャリパ本体5には、シリンダ部10、シリンダ部11、連結部12および連結部13で囲まれて、略中央にロータ径方向両側に開口する図5に示すパッド配置用の空間部17が形成されている。
図1,図2に示すように、キャリパ本体5には、一対の連結部12,13の間に、ディスクロータ2をロータ径方向外側で跨いで一対のシリンダ部10,11を連結する中間連結部16が設けられている。中間連結部16は、キャリパ本体5のロータ回転方向の中央位置に設けられており、図5に示すように空間部17をロータ径方向外側においてロータ軸方向に跨いで設けられている。
図1に破線で示すように、キャリパ本体5のアウタ側のシリンダ部10には、ピストン6をロータ軸方向に移動可能となるように収容するシリンダボア18と、ピストン7をロータ軸方向に移動可能となるように収容するシリンダボア19とが形成されている。また、図2に破線で示すように、インナ側のシリンダ部11にも、ピストン6をロータ軸方向に移動可能となるように収容するシリンダボア20と、ピストン7をロータ軸方向に移動可能となるように収容するシリンダボア21とが形成されている。これらシリンダボア18〜21は、図5に示す空間部17に開口している。
図1に示すように、アウタ側のシリンダ部10には、ロータ回転方向両側の二カ所に、筒状のマウント部25,25が設けられている。キャリパ3は、これらのマウント部25,25に径方向基準線に平行に挿通される図示略の取付ボルトで車両の車体側に固定される、いわゆるラジアルマウントタイプとなっている。連結部12は車両前進時のディスクロータ2の回転方向Fにおける出口側(以下、ロータ回出側という)に配置され、連結部13は車両前進時のディスクロータ2の回転方向Fの入口側(以下、ロータ回入側という)に配置される。
図5に示すように、キャリパ本体5には、連結部12,13の空間部17側に一対の共通部品であるパッドリテーナ28,28が配置されている。キャリパ本体5には、これらパッドリテーナ28,28を介して図5において一方のみを示す一対のブレーキパッド29,29が係止されている。これら一対のブレーキパッド29,29は、図3,図4に示すように、ディスクロータ2に対向配置されることになる。一方のブレーキパッド29がアウタ側のシリンダ部10とディスクロータ2との間に、他方のブレーキパッド29がインナ側のシリンダ部11とディスクロータ2との間に、それぞれ配置されている。
図1に破線で示すアウタ側のシリンダ部10のシリンダボア18,19内と、図2に破線で示すインナ側のシリンダ部11のシリンダボア20,21内にブレーキ液が導入されると、図1に破線で示すシリンダボア18,19に設けられた二つのピストン6,7および図2に破線で示すシリンダボア20,21に設けられた二つのピストン6,7がブレーキ液の液圧によってディスクロータ2の方向に移動する。すると、図1に破線で示すアウタ側のシリンダ部10に設けられた二つのピストン6,7が、図3,図4に示すシリンダ部10とディスクロータ2との間に設けられた一方のブレーキパッド29を押圧してこれをディスクロータ2に押し付ける。また、図2に破線で示すインナ側のシリンダ部11に設けられた二つのピストン6,7が、図3,図4に示すシリンダ部11とディスクロータ2との間に設けられた他方のブレーキパッド29を押圧してこれをディスクロータ2に押し付ける。これにより、車両にブレーキをかけることになる。このとき、図5に一方のみを示すように、一対のブレーキパッド29,29は、ロータ径方向内方への移動が規制されるようにキャリパ本体5に係止されてロータ軸方向に移動することになる。言い換えれば、キャリパ本体5は、一対のブレーキパッド29,29をディスクロータ2へ押圧可能に係止している。
キャリパ本体5の中間連結部16は、ディスクロータ2と一対のブレーキパッド29,29とをロータ軸方向に跨いで配置されることになり、この中間連結部16と一対のブレーキパッド29,29との間には、一対のブレーキパッド29,29を付勢してそのガタツキを防止するパッドスプリング31が設けられている。
中間連結部16には、そのロータ径方向の内側つまり空間部17側に孔部34が形成されている。中間連結部16には、ロータ回出側つまり連結部12側の端部に、ロータ回入側に向けて凹む凹部35が形成されている。
図6,図7に示すように、キャリパ本体5の連結部12の中間連結部16側には、ロータ径方向外側に、ロータ回転方向にて中間連結部16とは反対向きに凹む凹壁部38が形成されている。図6に示すように、凹壁部38は、その中間連結部16側のロータ軸方向両端部に、互いに対向する一対の面部39,39を有しており、上方に開放している。面部39,39は鋳肌面となっている。
なお、キャリパ本体5は、シリンダ部10、シリンダ部11、連結部12、連結部13および中間連結部16が、インナ側のシリンダ部11の二カ所の図2に破線で示すシリンダボア20,21の底部を除いて鋳造により一体成形されている。そして、これら二カ所のシリンダボア20,21の底部の開口部を介して図1,図2に破線で示すシリンダボア18〜21の内面が切削加工される。この後、シリンダ部11のシリンダボア20,21の底部の開口部に別体の閉塞部材を摩擦攪拌接合で接合し開口部を閉塞して底部を形成することにより、キャリパ本体5が形成される。なお、シリンダ部10、シリンダ部11、連結部12、連結部13および中間連結部16の全体を、鋳造により一体成形し、シリンダ部10,11の間の図6に示す空間部17から図1,図2に破線で示すシリンダボア18〜21の内面を切削加工しても良い。
図5に示すように、キャリパ本体5の連結部12には、空間部17との境界部分に、段状のパッド係合部40が凹壁部38の下端位置から空間部17側に向けて突出するように形成されている。このパッド係合部40は、図6に示すように、ロータ軸方向におけるディスクパス部14の両側位置に形成される一対のパッドガイド部42,42を有している。
パッド係合部40は、パッドガイド部42,42のロータ径方向の外端位置に、ロータ径方向外方に向く平坦な係合面45,45を有している。これらの係合面45,45が、パッドガイド部42,42のそれぞれのロータ径方向外側の端面を構成している。係合面45,45は、それぞれの延長面が径方向基準線に対して直交するように形成されている。係合面45,45を含むパッド係合部40は、連結部12の全体、言い換えればキャリパ本体5と同一部材で形成されている。
パッドガイド部42,42には、ディスク回転方向において空間部17に面する当接面46,46が形成されている。当接面46,46は、径方向基準線に対して平行をなしており、ロータ軸方向に平行をなしている。シリンダ部10,11の空間部17に面する位置には、内面47,47が形成されており、これら内面47,47はロータ軸方向に直交するように形成されている。
パッドガイド部42,42とシリンダ部10,11との境界位置には、当接面46,46よりもロータ回出側に凹み、内面47,47よりもロータ軸方向の外側に凹む溝部52,52が形成されている。これら溝部52,52は、空間部17を拡張する方向に凹んでいる。溝部52,52は、ドリル加工によって径方向基準線に平行に形成されており、径方向基準線に平行な円筒面の一部の曲面からなる凹状面48,48を有している。言い換えれば、キャリパ本体5の内面47,47と当接面46,46との境界位置には、当接面46,46よりもロータ回出側に凹み、内面47,47よりもロータ軸方向の外側に凹む凹状面48,48が形成されている。溝部52,52は、互いにロータ回転方向およびロータ径方向の位置を合わせてロータ軸方向に離間している。
キャリパ本体5の連結部13の中間連結部16側には、ロータ径方向外側に、ロータ回転方向にて中間連結部16とは反対向きに凹む凹壁部58が形成されている。凹壁部58は、その中間連結部16側のロータ軸方向両端部に、互いに対向する一対の面部59,59を有しており、上方に開放している。面部59,59は鋳肌面となっている。
キャリパ本体5のロータ回入側の連結部13には、段状のパッド係合部60が凹壁部58の下端位置から空間部17側に向けて突出するように形成されている。このパッド係合部60は、ロータ軸方向におけるディスクパス部15の両側位置に形成されるパッドガイド部62,62を有している。
パッド係合部60は、パッドガイド部62,62のロータ径方向の外端位置に、ロータ径方向外方に向く平坦な係合面65,65を有している。これらの係合面65,65が、パッドガイド部62,62のそれぞれのロータ径方向外側の端面を構成している。係合面65,65は、それぞれの延長面が径方向基準線に対して直交するように形成されており、係合面45,45と同一平面に配置されている。係合面65,65を含むパッド係合部60は、連結部13の全体、言い換えればキャリパ本体5と同一部材で形成されている。
パッドガイド部62,62には、ディスク回転方向において空間部17に面する当接面66,66が形成されている。当接面66,66は、径方向基準線に対して平行をなしており、ロータ軸方向に平行をなしている。当接面66,66は、当接面46,46とロータ軸方向およびロータ径方向の位置を合わせている。空間部17は、当接面46,46,66,66と内面47,47とで囲まれて形成されており、径方向基準線に直交する面での断面が矩形状となっている。言い換えれば、一対のシリンダ部10,11と一対の連結部12,13とで断面矩形状の空間部17が形成されている。
パッドガイド部62,62とシリンダ部10,11との境界位置には、当接面66,66よりもロータ回入側に凹み、内面47,47よりもロータ軸方向の外側に凹む溝部72,72が形成されている。これら溝部72,72は、空間部17を拡張する方向に凹んでいる。溝部72,72は、ドリル加工によって径方向基準線に平行に形成されており、径方向基準線に平行な円筒面の一部の曲面からなる凹状面68,68を有している。言い換えれば、キャリパ本体5の内面47,47と当接面66,66との境界位置には、当接面66,66よりもロータ回入側に凹み、内面47,47よりもロータ軸方向の外側に凹む凹状面68,68が形成されている。溝部72,72は、互いにロータ回転方向およびロータ径方向の位置を合わせて、ロータ軸方向に離間している。
以上により、一対のシリンダ部10,11と一対の連結部12,13とで形成される断面矩形状の空間部17には、シリンダ部10,11と連結部12,13との各境界位置に、空間部17を拡張する方向に凹む溝部52,52,72,72が形成されている。パッド係合部40とパッド係合部60とは、これらの間のロータ回転方向の中央を基準とする鏡面対象形状であり、パッド係合部40およびパッド係合部60は、それぞれが、ロータ軸方向の中央を基準とする鏡面対象形状である。一対の溝部52,52と一対の溝部72,72とは、これらの間のロータ回転方向の中央を基準とする鏡面対象形状であり、一対の溝部52,52は、これらの間のロータ軸方向の中央を基準とする鏡面対象形状であり、一対の溝部72,72は、これらの間のロータ軸方向の中央を基準とする鏡面対象形状である。
図5に一方のみを示すように、一対のブレーキパッド29,29は、それぞれ、裏板80と、裏板80の厚さ方向一側の面に接着された二つの摩擦材81,81とを有している。裏板80は、長手方向の中央を基準に鏡面対称形状をなしている。この裏板80は、一定板厚となっており、主板部91と一対の突片部92,92と一対の凹状部93,93と一対の座部94,94とを有している。主板部91は、略長方形状をなしており、一対の突片部92,92は、この主板部91の高さ方向(図5の上下方向)の上側の長手方向(図5の左右方向)の両端部から高さ方向の上側に突出した後、長手方向の外側に突出している。一対の凹状部93,93は、主板部91の長手方向の両端部と一対の突片部92,92との境界位置に、主板部91の長手方向の中央側に向けて凹むように形成されている。一対の座部94,94は、主板部91の長手方向における一対の突片部92,92の内側位置から主板部91の高さ方向の上側に突出している。
ブレーキパッド29は、一対の突片部92,92がロータ径方向の外端側に配置された状態で、これら突片部92,92においてキャリパ本体5のパッド係合部40,60に支持される。よって、ブレーキパッド29には、ロータ径方向における外端側となる位置に、ロータ回転方向においてブレーキパッド29の中央部から離れる方向へ突出する突片部92,92が形成されている。また、ブレーキパッド29には、主板部91の一対の突片部92,92よりもロータ径方向における内側に、ロータ回転方向におけるブレーキパッド29の中央側に向かって凹む一対の凹状部93,93が形成されている。
一対の突片部92,92は、それぞれ、ディスク径方向内側の面部101を有している。面部101,101は、主板部91の高さ方向において突片部92,92の主板部91側に位置している。面部101,101は、いずれも主板部91側に向いて同一平面に配置され、主板部91の高さ方向に直交、言い換えれば、長手方向および厚さ方向に平行となっている。ブレーキパッド29は、面部101,101においてパッドリテーナ28,28に当接し、パッドリテーナ28,28を介してキャリパ本体5のパッド係合部40,60に支持される。その際に、面部101,101は、延長面が径方向基準線に直交する。
パッド係合部40には、その係合面45,45に、一対のブレーキパッド29,29のロータ回出側の突片部92,92のロータ径方向における内側部位である面部101,101が対向して配置される。パッド係合部60には、その係合面65,65に、一対のブレーキパッド29のロータ回入側の突片部92,92のロータ径方向における内側部位である面部101,101が対向して配置される。
主板部91は、ディスク回転方向両側に配置される一対の面部105,105を有している。一対の面部105,105は、主板部91の長手方向の両端位置にあって互いに平行をなしており、主板部91の長手方向に直交している。一対の面部105,105は、径方向基準線に平行であってロータ軸方向に平行に配置されている。一対の凹状部93,93は、一対の面部105,105よりもロータ回転方向に凹んでいる。ブレーキパッド29は、面部105,105において、キャリパ本体5の当接面46,66に案内されてロータ軸方向に摺動することになる。
パッドスプリング31は、基板部110と、一対の爪部111,111と、一対の付勢片112,112とを有している。基板部110は、平板状であり、一対の爪部111,111は、基板部110のロータ回転方向両側から、ロータ径方向外側に延出している。一対の付勢片112,112は、基板部110のロータ回転方向両側からロータ回転方向両外方に延出している。
パッドスプリング31は、一対の爪部111,111によって中間連結部16に係合してキャリパ本体5に取り付けられている。その際に、一方の爪部111が中間連結部16のロータ回入側の孔部34に挿入され、他方の爪部111がロータ回出側の凹部35に配置される。これにより、一対の爪部111,111が中間連結部16の孔部34と凹部35との間を挟持する。
パッドスプリング31は、ロータ回入側にある付勢片112が、一対のブレーキパッド29,29の、それぞれの裏板80のディスク回入側にある座部94に当接して、この座部94をロータ径方向内方に付勢する。また、パッドスプリング31は、ロータ回出側にある付勢片112が、一対のブレーキパッド29,29の、それぞれの裏板80のロータ回出側の突片部92の背面側に当接して、この突片部92をロータ回出方向かつロータ径方向内方に付勢する。
図8,図9に示すように、パッドリテーナ28は、長手方向の中央を基準に鏡面対称形状をなしている。パッドリテーナ28は、一定板厚の板材からプレス成形により打ち抜かれ折り曲げられて一体成形されるもので、立板部120と、一対の係合板部121,121と、傾斜板部122と、一対の当接板部124,124と、一対の押圧板部125,125(押圧部)と、抜止部126と、を有している。
立板部120は横方向に長く、この立板部120の長手方向がパッドリテーナ28の長手方向(幅方向)となっている。一対の係合板部121,121は、同一平面に配置されており、立板部120の下端縁部の長手方向両側から、立板部120の厚さ方向の一側に、立板部120に対し垂直に延出している。傾斜板部122は、立板部120の係合板部121,121とは反対側の上端縁部から立板部120の厚さ方向の係合板部121,121と同側に、先端側ほど係合板部121,121から離れるように傾斜して延出している。
一対の当接板部124,124は、同一平面に配置されており、一対の係合板部121,121の立板部120とは反対側の端縁部から、立板部120と平行をなして立板部120の延出方向とは反対の下方に延出している。一対の押圧板部125,125は、一対の当接板部124,124の相反する側の端縁部から、互いに離れる方向に延出している。一対の押圧板部125,125は、一対の当接板部124,124から離れるほど、当接板部124,124の厚さ方向において係合板部121,121とは反対側に位置するように延出している。一対の押圧板部125,125は、相互近接側に中心を有する円弧状に湾曲している。
抜止部126は、立板部120の係合板部121,121の間位置から傾斜板部122とは反対の下方に延出している。この抜止部126は、立板部120から立板部120と同一平面で下方に延出する中間板部130と、中間板部130の延出先端から係合板部121,121とは反対方向に延出する係止板部131とを有している。中間板部130と係止板部131とのなす角度は、直角に近い鈍角となっている。
一対のパッドリテーナ28,28は、図5に示すキャリパ本体5の連結部12,13のパッド係合部40,60に、立板部120および抜止部126を移動方向前方とした姿勢で、ロータ回転方向の空間部17の中央部側から組み付けられることになる。
その際に、ロータ回出側に配置される一方のパッドリテーナ28は、抜止部126の係止板部131をディスクパス部14に挿入しつつ係合板部121,121においてパッド係合部40のパッドガイド部42,42の係合面45,45に載置され、これにより、ロータ径方向の位置決めがなされる。また、このパッドリテーナ28は、当接板部124,124においてパッド係合部40のパッドガイド部42,42の当接面46,46に当接した状態で、図6に示すように、押圧板部125,125において溝部52,52に係合し、これにより、ロータ回転方向およびロータ軸方向の位置決めがなされる。
このようにして連結部12に配置された状態のロータ回出側のパッドリテーナ28は、パッド係合部40に配置され、その際に、係合板部121,121がロータ軸方向に亘ってパッド係合部40の係合面45,45を覆い、ロータ軸方向両端部の押圧板部125,125のそれぞれでキャリパ本体5に係止される。また、連結部12に配置された状態のロータ回出側のパッドリテーナ28は、当接板部124,124が、係合板部121,121からロータ径方向内側に向けて延びる。
ここで、押圧板部125,125は、溝部52,52に係合することにより溝部52,52に対して当接板部124,124をロータ回転方向外側(ロータ回転方向においてブレーキパッド29,29の中央部から離れる方向)に向けて押圧するようになっている。これにより、押圧板部125,125は、溝部52,52に係合することにより当接板部124,124を当接面46,46に押し付ける。つまり、図10に一方のみを示すように、押圧板部125,125は、それぞれ、当接板部124が当接面46に当接した状態で、溝部52の円筒面状の凹状面48の中心軸Oよりも、ロータ回転方向の当接面46とは反対側に当接し、その際に、溝部52,52に対しロータ回転方向に締め代をもって嵌合する。また、押圧板部125,125は、溝部52,52に係合する際に、ロータ軸方向についても締め代をもって係合する。押圧板部125,125は、溝部52,52の凹状面48,48に沿う形状である。凹状面48,48は、当接面46,46よりもロータ回転方向においてブレーキパッド29,29の中央部から離れる方向へ凹んでいる。
同様に、図5に示すロータ回入側に配置される他方のパッドリテーナ28は、抜止部126をディスクパス部15に挿入しつつ係合板部121,121においてパッド係合部60のパッドガイド部62,62の係合面65,65に載置され、これにより、ロータ径方向の位置決めがなされる。また、このパッドリテーナ28は、当接板部124,124においてパッド係合部60のパッドガイド部62,62の当接面66,66に当接した状態で、図6に示すように、押圧板部125,125において溝部72,72に係合し、これにより、ロータ回転方向およびロータ軸方向の位置決めがなされる。
このようにして連結部13に配置された状態のロータ回入側のパッドリテーナ28は、パッド係合部60に配置され、その際に、係合板部121,121がロータ軸方向に亘ってパッド係合部60の係合面65,65を覆い、ロータ軸方向両端部の押圧板部125,125のそれぞれでキャリパ本体5に係止される。また、連結部13に配置された状態のロータ回入側のパッドリテーナ28は、当接板部124,124が、係合板部121,121からロータ径方向内側に向けて延びる。
ここで、押圧板部125,125は、溝部72,72に係合することにより溝部72,72に対して当接板部124,124をロータ回転方向外側(ロータ回転方向においてブレーキパッド29,29の中央部から離れる方向)に向けて押圧するようになっている。これにより、押圧板部125,125は、溝部72,72に係合することにより当接板部124,124を当接面66,66に押し付ける。つまり、押圧板部125,125は、それぞれ、当接板部124が当接面66に当接した状態で、溝部72の円筒面状の凹状面68の中心軸線よりも、ロータ回転方向の当接面66とは反対側に当接し、その際に、溝部72,72に対しロータ回転方向に締め代をもって嵌合する。また、押圧板部125,125は、溝部72,72に係合する際に、ロータ軸方向についても締め代をもって係合する。押圧板部125,125は、溝部72,72の凹状面68,68に沿う形状である。凹状面68,68は、当接面66,66よりもロータ回転方向においてブレーキパッド29,29の中央部から離れる方向へ凹んでいる。
一対のブレーキパッド29,29は、図5に一方のみを示すように、それぞれ、キャリパ本体5のパッド係合部40,60に取り付けられた状態のパッドリテーナ28,28を介してパッド係合部40,60に支持される。その際に、一対のブレーキパッド29,29は、それぞれ、突片部92,92が、面部101,101においてパッドリテーナ28,28の係合板部121,121に当接する。
この状態で、一対のブレーキパッド29,29は、それぞれが、パッドスプリング31のロータ回出側の付勢片112にロータ回出側の突片部92が背面において当接し、ロータ回入側の付勢片112にロータ回入側の座部94が当接する。これにより、ブレーキパッド29,29は、それぞれが、ロータ回出側の付勢片112によりロータ回出方向およびロータ径方向内方に付勢され、ロータ回入側の付勢片112によりロータ径方向内方に付勢されることになる。その結果、ブレーキパッド29,29は、それぞれが、パッドリテーナ28,28の係合板部121,121に突片部92,92の面部101,101において当接して押し付けられ、凹状部93で当接板部124を逃げつつ、パッドガイド部42の当接面46に主板部91の面部105が当接して押し付けられる。
このようにして、ブレーキパッド29,29が、それぞれ、キャリパ本体5のパッド係合部40,60のパッドガイド部42,62に、パッドリテーナ28,28を介してロータ軸方向に移動可能に支持されることになる。そして、アウタ側のシリンダ部10に設けられた二つのピストン6,7およびインナ側のシリンダ部11に設けられた二つのピストン6,7が、ブレーキパッド29,29を押圧すると、ブレーキパッド29,29が、それぞれ、キャリパ本体5のパッドガイド部42,62に支持された状態でロータ軸方向に移動して、ディスクロータ2に押し付けられ、車両に制動力を発生させる。
以上の実施形態においては、キャリパ3がディスクロータ2に対向配置される一対のブレーキパッド29,29を有する場合を例にとり説明したが、少なくとも一対あれば良く、よって二対以上であっても良い。例えば、四つのピストンがそれぞれ一枚ずつブレーキパッドを押圧する等、キャリパがブレーキパッドを二対以上有する場合に、各ブレーキパッドを上記と同様の構造でキャリパ3に支持することが可能である。
また、以上の実施形態においては、一対のブレーキパッド29,29の両方が同様の構造でキャリパ3に支持される場合を例にとり説明したが、少なくとも一方のブレーキパッド29が上記構造を採用していればよい。
上記した特許文献1の構造では、パッドリテーナを4カ所の係合板部でキャリパ本体に支持するようになっている。しかしながら、メンテナンス時など、ブレーキパッドをキャリパから取り外す際や、ブレーキパッドがキャリパから取り外された状態にあるときに、ブレーキパッドを支持するためのパッドリテーナがキャリパ本体から外れてしまう可能性がある。つまり、キャリパ本体のロータ回転方向の外側に凹みロータ軸方向の外側に凹む逃面に、パッドリテーナがロータ径方向内側の係合板部を係合させているものの、パッドリテーナがキャリパ本体に対しガタツキを生じる可能性があり、このガタツキによってパッドリテーナがキャリパ本体から外れ易くなる可能性がある。
これに対して、実施形態のディスクブレーキ1では、キャリパ本体5の断面矩形状の空間部17の、シリンダ部10,11と連結部12,13との各境界位置に、空間部17を拡張する方向に凹む溝部52,52,72,72を形成している。そして、パッドリテーナ28に、溝部52,52あるいは溝部72,72に係合する押圧板部125,125を設けている。押圧板部125,125は、溝部52,52に係合することにより溝部52,52に対して同じパッドリテーナ28を構成する当接板部124,124をロータ回転方向外側に向けて押圧して当接面46,46に押し付ける。また、押圧板部125,125は、溝部72,72に係合することにより溝部72,72に対して同じパッドリテーナ28を構成する当接板部124,124をロータ回転方向外側に向けて押圧して当接面66,66に押し付ける。これにより、パッドリテーナ28に緊縛力を発生させてキャリパ本体5に対するガタツキを抑制することができる。したがって、ブレーキパッド29をキャリパ3から取り外す際や、ブレーキパッド29がキャリパ3から取り外された状態にあるときに、パッドリテーナ28のキャリパ本体5からの外れを抑制することができる。
パッドリテーナ28は、鋳肌面である凹壁部38あるいは凹壁部58に係合せずに、加工面である凹状面48,48あるいは凹状面68,68に押圧板部125,125において係合するため、鋳肌面の寸法バラツキの影響を排除することができる。よって、キャリパ本体5への取り付け時にパッドリテーナ28に生じる歪みや変形を抑制することができる。また、パッドリテーナ28のキャリパ本体5への取り付け精度を向上させることができる。
なお、押圧板部125,125が、溝部52,52あるいは溝部72,72への係合時に、溝部52,52あるいは溝部72,72に対して当接板部124,124をロータ回転方向外側に向けて押圧して当接面46,46あるいは当接面66,66に押し付けるものであれば、上記構造に限らない。例えば、図11に一方を示すように、押圧板部125,125を当接板部124,124から当接板部124,124よりもロータ回転方向外側に突出させて、ロータ回転方向において溝部52,52あるいは溝部72,72内に入り込ませるようにしても良い。また、例えば、溝部52,72を、図12に溝部52を示すように、凹状面48を円筒面状ではなく、四角筒状にしても良い。この実施例では、溝部52,72のうちロータ回転方向から所定角度だけロータ軸方向に傾いた面において、押圧板部125の端部と溝部52,72とが面接触する構造となっている。また、押圧板部125は、この接触領域よりも当接板部124側に、当接面46よりもロータ回転方向外側にまで至り、かつキャリパ本体5よりもロータ軸方向に端部側にまで至る湾曲形状を備えている。この湾曲形状を用いることにより、ロータ回転方向外側への弾性力を発揮しやすく、溝部52,72から押圧板部125が誤脱落することを抑制することができる。また、例えば、溝部52,72を、図13に溝部52を示すように、当接面46よりもロータ回転方向に凹まない形状にすることも可能である。
なお、本発明は対向型のディスクブレーキを例にあげて説明したが、これに限定されるものではなく、例えばピンスライド型のディスクブレーキに適用することも可能である。
以上説明した実施形態に基づくディスクブレーキとして、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様としては、一対のブレーキパッドをディスクロータへ押圧可能に係止するキャリパ本体を備え、該キャリパ本体は、前記ブレーキパッドを押圧するピストンが収容され、対向して配置される一対のシリンダ部と、該一対のシリンダ部のロータ回転方向における端部において前記ディスクロータを跨いで前記一対のシリンダ部を連結する一対の連結部と、が同一部材で形成され、前記一対のシリンダ部と前記一対の連結部とで形成される断面矩形状の空間部には、前記シリンダ部と前記連結部との各境界位置に、前記空間部を拡張する方向に凹む溝部が形成され、前記一対のブレーキパッドのうち少なくとも一方のブレーキパッドには、ロータ径方向における外端側となる位置に、ロータ回転方向において前記ブレーキパッドの中央部から離れる方向へ突出する突片部が形成され、前記一対の連結部には、前記突片部のロータ径方向における内側部位が対向して配置される係合面を有するパッド係合部に、ロータ軸方向に亘って前記係合面を覆い、ロータ軸方向の両端部それぞれで前記キャリパ本体に係止されるパッドリテーナが配置され、前記パッドリテーナは、前記係合面を覆う係合板部と、該係合板部からロータ径方向内側に向けて延びる当接板部と、前記溝部に係合することにより該溝部に対して前記当接板部を前記ロータ回転方向外側に向けて押圧する押圧部と、を有する。これにより、パッドリテーナは、押圧板部が溝部に係合することにより当接板部をロータ回転方向外側に向けて押圧してパッド係合部に押し付ける。したがって、パッドリテーナのキャリパ本体からの外れを抑制することができる。
第2の態様としては、第1の態様において、前記溝部は、前記係合面よりも、ロータ回転方向において前記ブレーキパッドの中央部から離れる方向へ凹んだ凹状部を有する。
第3の態様としては、第2の態様において、前記パッドリテーナは、前記押圧部が前記溝部の凹状部に沿う形状である。
第4の態様としては、第2の態様において、前記溝部は、前記凹状部が曲面である。
1 ディスクブレーキ
2 ディスクロータ
5 キャリパ本体
6,7 ピストン
10,11 シリンダ部
12,13 連結部
17 空間部
28 パッドリテーナ
29 ブレーキパッド
40,60 パッド係合部
45,65 係合面
52,72 溝部
92 突片部
121 係合板部
124 当接板部
125 押圧板部(押圧部)

Claims (4)

  1. 一対のブレーキパッドをディスクロータへ押圧可能に係止するキャリパ本体を備え、
    該キャリパ本体は、
    前記ブレーキパッドを押圧するピストンが収容され、対向して配置される一対のシリンダ部と、
    該一対のシリンダ部のロータ回転方向における端部において前記ディスクロータを跨いで前記一対のシリンダ部を連結する一対の連結部と、が同一部材で形成され、
    前記一対のシリンダ部と前記一対の連結部とで形成される断面矩形状の空間部には、前記シリンダ部と前記連結部との各境界位置に、前記空間部を拡張する方向に凹む溝部が形成され、
    前記一対のブレーキパッドのうち少なくとも一方のブレーキパッドには、ロータ径方向における外端側となる位置に、ロータ回転方向において前記ブレーキパッドの中央部から離れる方向へ突出する突片部が形成され、
    前記一対の連結部には、前記突片部のロータ径方向における内側部位が対向して配置される係合面を有するパッド係合部に、ロータ軸方向に亘って前記係合面を覆い、ロータ軸方向の両端部それぞれで前記キャリパ本体に係止されるパッドリテーナが配置され、
    前記パッドリテーナは、前記係合面を覆う係合板部と、該係合板部からロータ径方向内側に向けて延びる当接板部と、前記溝部に係合することにより該溝部に対して前記当接板部を前記ロータ回転方向外側に向けて押圧する押圧部と、を有することを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記溝部は、前記係合面よりも、ロータ回転方向において前記ブレーキパッドの中央部から離れる方向へ凹んだ凹状部を有することを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ。
  3. 前記パッドリテーナは、前記押圧部が前記溝部の凹状部に沿う形状であることを特徴とする請求項2記載のディスクブレーキ。
  4. 前記溝部は、前記凹状部が曲面であることを特徴とする請求項2記載のディスクブレーキ。
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