JP2018004629A - 計時機構を切り替えるデバイスを有する計時器 - Google Patents

計時機構を切り替えるデバイスを有する計時器 Download PDF

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Abstract

【課題】計時機構を切り替えるデバイスを有する計時器を提供する。【解決手段】計時器は、計時機構と、及びこの計時機構を2つの状態の間で切り替えるように構成している切り替えデバイス1とを有する。切り替えデバイス1は、可動切り替え機構23と、及びステップごとに駆動されて回転軸のまわりの複数の別個の角度位置を順次的に占めるように構成している回転式制御機構21とを有する。可動切り替え機構23と回転式制御機構21はそれぞれ、第1の磁性構造31と第2の磁性構造を支えており、これによって、回転式制御機構21の第1の角度位置において、第1の磁力は、可動切り替え機構23に対して所与の方向に作用して、回転式制御機構21の第2の角度位置では、第2の磁力が可動切り替え機構23に対して反対方向の作用をする。【選択図】図1

Description

本発明は、2つの動作状態の間で計時機構を切り替えるデバイスに関する。
より詳細には、本発明は、所定の第1の状態と所定の第2の状態の間で切り替わることができる計時機構と、及びコマンドに応じて第1の状態と第2の状態の間で計時機構を切り替えるように構成している切り替えデバイスとを有する計時器に関する。この切り替えデバイスは、可動切り替え機構及び回転式制御機構を有し、この回転式制御機構は、所与の回転方向にステップごとに駆動されて、前記制御機構の回転軸のまわりの複数の角度位置を順次的に占めるように構成している。切り替えデバイスは、回転式制御機構のステップごとの回転によって、実質的に前記回転軸に垂直な平面内にて、可動切り替え機構の往復運動を発生させて、この可動切り替え機構の少なくとも一部が2つの半径方向の位置の間を動く。この2つの半径方向の位置においては、計時機構がそれぞれ第1の状態と第2の状態にある。
上記の本発明の技術分野に属する計時器が既に多数知られている。具体的には、欧州特許EP2602675の文献は、カラム車を備えたクロノグラフ機構を有する計時ムーブメントを開示している。このカラム車は、「ON」と「OFF」の2つの動作状態を有するクロノグラフ機構の回転式制御機構を形成している。したがって、この従来技術の文献に開示されている計時ムーブメントは、クロノグラフ機構を開始させたり止めたりするために、カラム車と、及びカラム車と連係するように構成しているクラッチロッカーとを有する。カラム車は、クラッチロッカーが2つの所定の半径方向の位置の間の往復運動を行う間に、コマンドに応じて単一の所与の回転方向にステップごとに回転する。クロノグラフ機構は、この2つの所定の半径方向の位置にてそれぞれ、2つの前記動作状態にある。
一般的には、腕時計−クロノグラフ又は他の計時器にかかわらず、既知の切り替えデバイスは、カム又はカラム車によって構成している回転式制御機構と、及び1つの種類又は別の種類のカム従動子の形態であり、具体的には、ロッカー又はレバーによって構成している、可動切り替え機構とを有する。このような切り替えデバイスの課題は、原則として、それらの切り替えデバイスがすべて、カム又はカラム車に対して可動切り替え機構を戻し保持するために、予応力が与えられたばねを使用することを必要とすることである。計時ばねは、空間を占有しデリケートである。計時ばねは、磨耗する。このことは、計時ばねの効率が次第に低下することを意味する。さらに、このような劣化は、計時器が耐えることができる衝撃によって進行が早まる。また、ばねによって、カムと当接するように可動切り替え機構を常に戻すこととなり、これらの2つの部品の磨耗を早めてしまう。最後に、計時ばねは小さいので、あらゆる許容差の影響を大きく受けてしまう。このことは、さらなる課題となっている。
本発明の目的は、前記の従来技術の課題を克服することである。本発明は、請求項1に係る計時器を提供することによって、この目的を達成する。
本発明によると、前記切り替えデバイスは、可動切り替え機構及び回転式制御機構を有し、コマンドに応じて前記第1の状態と前記第2の状態の間で前記計時機構を切り替えることを可能にする磁気的相互作用が発生するように構成している第1の磁性構造及び第2の磁性構造を支える。前記第1及び第2の磁性構造のうちの一方は、少なくとも1つの第1の磁極を有し、前記第1及び第2の磁性構造のうちの他方は、少なくとも1つの第2の磁極及びこれと反対の極性を有する第3の磁極を有し、これらの第2の磁極と第3の磁極は、第1の磁極と順次的に相互作用することができる。前記第1及び第2の磁性構造は、前記回転式制御機構の前記第1の角度位置において、前記第1の磁極と前記第2の磁極の間の磁気的相互作用によって発生する第1の磁力が、この切り替え機構を前記2つの安定的な半径方向の位置のうちの第2の半径方向の位置に動かすように切り替え機構に作用して、また、前記回転式制御機構の前記第2の角度位置において、前記第1の磁極と第3の磁極の間の磁気的相互作用によって発生し前記第1の磁力とは反対方向である第2の磁力が、この切り替え機構を前記2つの安定的な半径方向の位置のうちの第1の半径方向の位置に戻すように前記切り替え機構に作用するように構成している。
なお、特に、回転式制御機構の回転軸と平行な軸のまわりを回転するロッカーの場合には、2つの安定的な半径方向の位置は、より詳細には、切り替え機構の端部分の位置に関連する。スライドする切り替え機構の場合において、この機構の全体は、その重心の2つの安定的な半径方向の位置の間で、前記回転軸に実質的に垂直な平面内において、並進運動をする。
これらの特徴によって、2つの安定的な半径方向の位置のうちの1つに切り替え機構に連続的に戻すために、ばねを設ける必要がないことを理解することができるであろう。したがって、このことによって、機械的な応力が減少し、機械的エネルギーを節約することができる。このような磁気システムには、切り替え機構に対して反対方向の2つの力を交互に与えることができる非接触のシステムであるという利点がある。
添付の図面を参照しながら、もっぱら例(これに制限されない)として与える下の説明を読むことによって、本発明のさらなる特徴及び利点が明らかになるであろう。
解放位置にある第1の特定の打撃ワーク止めデバイスによって構成している本発明の第1の実施形態の平面図である。 打撃ワークがロックされている係合位置にある第1の特定の打撃ワーク止めデバイスによって構成している本発明の第1の実施形態の平面図である。 図3Aは、図2に示す係合位置に対応する構成である切り替えデバイスを示している図1及び2の打撃ワーク止めデバイスの部分的斜視図である。 図3Bは、図1に示す解放位置に対応する構成である切り替えデバイスを示している図1及び2の打撃ワーク止めデバイスの部分的斜視図である。 第1の実施形態の制御機構と一体化された双安定のカムの概略平面図である。 図5A、5B及び5Cは、図1及び2と同様な平面図であり、打撃ワークの自動的な止めに伴う遷移を示している3つの順次的な瞬間に対応している。 第2の特定の打撃ワーク止めデバイスによって構成している本発明の第2の実施形態の平面図である。 第3の特定の打撃ワーク止めデバイスによって構成している本発明の第3の実施形態の平面図である。 本発明の第4の実施形態に対応する、回転可能ベゼルと、及びベゼルをロックする機構とを有する計時器の斜視図である。 図8の計時器のベゼルをロックする機構をより詳細に示している部分的平面図である。 回転可能ベゼル及びそのロック機構を示している図8の計時器を下側から見た部分的斜視図である。 図11Aは、解放位置にある図8の計時器のベゼルをロックする機構を示している部分的下面図である。 図11Bは、ロック機構によってロックされる図8の計時器の回転可能ベゼルを示している部分的下面図である。
図1〜5は、打撃ワーク機構を有する計時器によって構成している本発明の第1の実施形態を示しており、この打撃ワーク機構は、この打撃ワークがアクティブな第1の状態と打撃ワークが止められている第2の状態の間を切り替わることができる。この計時器は、さらに、打撃ワーク機構をアクティブ化状態と止められた状態の間で切り替えるように設けられる打撃ワーク止めデバイスを有する。したがって、このデバイスはスイッチを定める。
図1〜5は、計時器全体を示していない部分図であり、打撃ワーク止めデバイスの構成部品及びこの打撃ワーク止めデバイスと直接相互作用する少数の打撃ワーク機構の要素のみを示している。図1及び2はそれぞれ、解放位置及び係合位置にある打撃ワーク止めデバイスを示している平面図である。ここで、これらの図を詳しく検討すると、まず、打撃ワーク機構の列の一部を形成する3つのディスクを見ることができる。これは、車11によって形成される第1のディスクと、ピニオン13と一体化された車15によって形成される第2のディスクと、最後に、速度レギュレーター(参照符号17)によって構成している第3のディスクとである。図1及び2は、車11がピニオン13と噛み合い、これによって、第2のディスクを駆動し、第2のディスクの車15が、レギュレーター17の周部歯列(参照符号なし)と噛み合うことを示している。
打撃ワークを備える計時器が、一般的に、バレルによって構成しているエネルギー源に関連づけられた打撃ワーク列を有することが知られている、このバレル内では、バレルばねと呼ばれる駆動ばねが巻かれる。バレルが打撃ワークに単純に接続していれば、このばねの漸進的な劣化は、メロディーのリズムが出力される際にそのメロディーのリズムが減速することによって表出する。このために、この現象は、通常、打撃ワークを制御する列レギュレーターを搭載することによって修正される。バレルも打撃ワーク機構もそれ自体を図示していない。しかし、バレルが車11によって打撃ワーク列を駆動するように構成しており、打撃ワーク自身がレギュレーター17の下流にあって、このレギュレーター17によって駆動されるように構成していることを理解することができるであろう。
依然として同じ図を参照すると、切り替えデバイス(参照符号1)には、回転式制御機構21及び可動切り替え機構23がある。切り替え機構23は、回転軸のまわりを回転可能にマウントされたロッカー(揺れ部品)25を有する。ロッカー25は、この回転軸から延在している2つのアームを有する。ロッカーの第1のアームは、その端においてフック29を支え、第2のアームは、磁化方向がロッカー25の回転平面と実質的に平行である二極性磁石31を支えている。切り替えデバイスは、さらに、ロッカーの第2のアームと連係してそのストロークを制限するように構成している止め28を有する。
ここで、回転式制御機構21を詳細に示している図3A及び3Bを参照する。図示した実施形態に係る制御機構は、回転軸22のまわりに回転可能にマウントされている。この制御機構は、二極性磁石33を有し、この二極性磁石33の磁化方向は、制御機構の回転軸22に垂直であり、この二極性磁石33の磁化方向は、実質的にこの回転軸の方向を向いている。回転式制御機構は、さらに、同軸の歯列35及び双安定のカム37を有し、このカム37は、例えば、図4に示すような形であることができる。また、この8字形の双安定のカム37は、ジャンパーばね39と連係するように構成している。本発明によると、回転式制御機構21は、所与の回転方向にステップごとに駆動されて、回転軸のまわりの複数の別個の角度位置を順次的に占めるように構成している。この例において、互いに180°の1つの角度ステップ離れている正確に2つの別個の安定的な位置を占めるように制御機構21が設計されていることを理解することができるであろう。8字形カム37とジャンパーばね39は、回転式制御機構21がその2つの安定的な位置のいずれかにあるときに、磁石33の二極の一方が常に実質的に磁石31に対向するように位置するように構成している。
図1及び2に示した切り替えデバイス1は、さらに、押し部品アクティブ化機構を有する。この機構は、押し部品41と、制御レバー43と、及び中間ディスク45とを有する。制御レバー43には、中間ディスク45の星形車49と連係するように設計されているくちばし部47がある。この中間ディスク45には、さらに、回転式制御機構21の歯列35と噛み合う同心の歯列50がある。図示した例において、星形車49には、6つの枝部がある。したがって、歯列50と歯列35の間のギヤ比は、この例において3である。
本発明によると、切り替えデバイスは、回転式制御機構21のステップごとの回転によって、実質的に制御機構の回転軸22に垂直な平面内における、第1の安定的な半径方向の位置と第2の安定的な半径方向の位置の間の、可動切り替え機構23の往復運動が発生する。図1は、磁石33のS極が磁石31のN極に対向するような第1の安定的な角度位置にある回転式制御機構21を示している。これらの条件の下で、切り替え機構23の磁石31が制御機構21の方に引かれ、これによって、切り替え機構23が、止め28に当接して不動となる。このとき、可動切り替え機構23は、フック29がレギュレーター17から解放されておりレギュレーターが自由に回転できるような第1の安定的な半径方向の位置にある。これらの条件の下で、計時器のユーザーが押し部品41をアクティブ化すると、前記押し部品が制御レバー43を押す。この制御レバー43は、その軸(参照符号なし)のまわりを回転して、図1にて破線で示した位置43*に動く。レバー43が回転運動をしているときに、レバーのくちばし部47(47*)は、前進して、星形車49の枝部を押す。これによって、中間ディスク45が、約6分の1回転する。回転によって、中間ディスクの歯列50は、制御機構21を駆動し、この制御機構21は、180°の1ステップを完了する。これによって、図3Bに示すように、究極的には、磁石33のS極が磁石31のN極に対向している位置を占める。このようにして、制御機構は、その第2の安定的な角度位置に動く。なお、双安定のカム37とジャンパーばね39の間の相互作用によって、回転式制御機構21が完了するステップの行程が正確に180°となることが確実になることには注目すべきである。
図3Bの構成において、磁石31と磁石33の間の相互作用によって発生する磁力が、磁石31を押して、これによって、ロッカー25が回転し、止め28から離れる。この回転運動によって、レギュレーター17の外側歯列の方にフック29が近づく。その後に、計時器のユーザーが押し部品41に対する圧力を解放すると、レバー43と押し部品41が両方とも、ばね(図示せず)によってそれらの安静位置に戻される。この時点から、切り替えデバイスは、切り替え機構23がその第2の半径方向の位置にあるような図2に示す構成となる。この第2の半径方向の位置においては、フック29がレギュレーター17の外側歯列と係合して、前記レギュレーター17が不動となり、打撃ワーク列の全体がロックされる。
本明細書の主題である本発明の最初の3つの実施形態によると、切り替えデバイス1は、さらに、打撃ワーク持続時間リミッターとしてはたらくように打撃ワーク機構を自動的に切り替えるように構成している。以下、図5A、5B及び5Cを参照しながら、切り替えデバイス1のこの第2の動作モードについて説明する。これら図に示すように、車11のプレートは、車11の歯列に近い周部にてピン51を支えている。なお、車11が回転するごとにピン51が円形の経路を描くことを理解することができるであろう。また、中間ディスク45の星形車49がピンの経路と重なるように配置される。図示したように、車11は、増速列である打撃ワーク列の一部を形成している。これらの図は、ギヤ比がかなり高いことを示している。これらの条件の下で、打撃ワークがアクティブ化されると、車11が比較的ゆっくり回転する。
上から見ると、図1、2、5A、5B及び5Cに示すように、打撃ワークが動作しているときに、車11が反時計回りに回転する。図5Aは、ピン51が星形車49の枝部と当接するときの切り替えデバイスを示している。このとき、ピン51は、自身の先にある星形車49の枝部を押しながら、その経路を進む。図5Bにおいて、ピンの前進運動によって、星形車49が約1/12回転している。図5Cにおいて、ピン51は、その経路まで延在していた枝部を完全に押すことによって、星形車49を越えたところである。このとき、星形車49は、6分の1回転しており、これによって、回転式制御機構21を1ステップ進ませている。回転式制御機構21が順次的にステップを完了することには、打撃ワーク機構をその2つの半径方向の位置の間にて交互に切り替えるという効果がある。この場合、この切り替えによって打撃ワークが止まり、これと同時に、打撃ワーク機構の列を不動にする。よって、図5Cにおいて占めている位置にて、車11は止まる。したがって、押し部品41を介しての打撃ワークの初期トリガーの後に持続時間の後に打撃ワークが自動的に中断すること、また、この持続時間が、車11が1回転を完了するために必要な時間にほぼ対応することを理解することができるであろう。
図6は、本発明の第2の実施形態の平面図であり、これは、第1の実施形態のように、打撃ワーク止めデバイスの形態である。打撃ワーク止めデバイスのこの第2のモデルは、上記の第1の打撃ワーク止めデバイスといくつかの特徴が同じである。わかりやすくするために、第2の打撃ワーク止めデバイスの要素のうち、第1の打撃ワーク止めデバイスを参照しながら既に説明した要素に対して、図6における参照符号と同じ参照符号を用いている。
図6を図1と比較すると、第1の実施形態と第2の実施形態の間の基本的な差は、回転式制御機構に関連しており、これは、図6において参照符号121を用いて示している。この回転式制御機構121は、各ステップが角度π/N(ここで、N>1)の回転に対応しているようなステップ動作をして、これによって、回転式制御機構及びこの回転式制御機構が支える磁性構造が、それらの回転軸のまわりの2N個の別個の角度位置を順次的に占めるように構成している。図6の例において、N=4である。制御機構121は、ディスク状の概略形状を有し、その中心にある回転軸(参照符号なし)のまわりを自転する。このディスクは、2N個、すなわち、8個、の二極性磁石(それぞれ参照符号133a又は133b)を支えており、これらの磁石133a、133bは、ディスクの周部の近くにて均等に分布しており、これらの磁石の磁化方向は、制御機構の回転軸を中心とする半径方向に向いている。4つの磁石133aにおいてはN極が外側に向いており、他の4つの磁石133bにおいてはS極が外側に向いている。回転式制御機構121は、さらに、2N個の枝部を備えた星形車149を有し、この星形車149は、磁石133a、133bを支えているディスクの下にてマウントされている。本発明によると、回転式制御機構121は、所与の回転方向にステップごとに駆動されて、回転軸のまわりの複数の別個の角度位置を順次的に占めるように構成している。この例において、制御機構121は、45°の角度的ステップの分、均等に離された正確に2N個の別個の安定的な位置を占めるように設計されている。ジャンパーばね39は、8つの枝部の星形車149と連係するように構成しており、星形車149の2つの要素は、互いに対して、回転式制御機構121がその安定的な位置のうちのいずれかにあるときに、磁石133a又は133bのいずれかが、常に、切り替え機構23の磁石31の実質的に対向するように位置するように、配置されている。図6に示す構成において、前記磁石の1つの磁石133bのS極が磁石31に対向するように位置している。これらの条件の下で、切り替え機構23の磁石31は、制御機構121の方に引かれ、これによって、切り替え機構が止め28に当接して不動となり、フック29がレギュレーター17から離れ、これによって、前記レギュレーターが回転自由になる。
図6に示す切り替えデバイスは、第1の例のものと実際的に同じ押し部品アクティブ化機構を有する。この機構は、押し部品41、制御レバー43及び中間ディスク45を有する。しかし、図6に示すように、制御レバー43のくちばし部47は、回転式制御機構121の星形車149と直接連係するように構成している。星形車149に8つの枝部があるので、押し部品41を押すことによって、回転式制御機構が45°の1ステップを進む。この1ステップを完了すると、前記磁石の1つの磁石133aのN極が、磁石31のN極に対向する位置を占める。この状況で、磁石31と磁石133aの間の相互作用によって発生する磁力が磁石31を押す。これによって、ロッカー25が回転し、止め28から離れる。この回転運動によって、フック29がレギュレーター17の外側歯列に近づき、このレギュレーター17を止める。
図7は、本発明の第3の実施形態の平面図であり、これは、第1及び第2の実施形態のように、打撃ワーク止めデバイスの形態である。打撃ワーク止めデバイスのこの第3のモデルの多くの特徴が、第2の実施形態の特徴と同じである。図7において、わかりやすくするために、第3の打撃ワーク止めデバイスの要素のうちの第1又は第2のデバイスを参照しながら既に説明した要素については、同じ参照符号を用いて示している。
図7を図6と比較することによって、打撃ワーク止めデバイスの第2の例と第3の例の間の差が、回転式制御機構221と可動切り替え機構223をそれぞれ形成している2つの磁性構造に関連していることがわかる。実際に、図7に示す回転式制御機構が、第2の例におけるように8つの枝部を有する星形車149を有しているが、制御機構221は、4つの二極性磁石(それぞれ参照符号133b)のみを有する。これらの磁石133bのすべての磁化方向は、半径方向にてS極が外側を向くように向いている(それらのN極は回転軸の方を向いている)。しかし、可動切り替え機構223のロッカー125は、2つの二極性磁石(参照符号131a及び131b)を支えている。これら2つの磁石131a、131bの磁化方向は、互いに実質的に平行であるが、反対方向である。これによって、磁石131aのS極及び磁石131bのN極が、制御機構221の方を向いている。なお、2つの磁石131a及び131bは、好ましくは、制御機構の回転軸を中心とする半径方向に向いており、特定の1つの角度的ステップの分、制御機構から角度的にオフセットされている。
本発明によると、回転式制御機構221は、回転軸のまわりの複数の別個の角度位置を順次的に占めるように、所与の回転方向にステップごとに駆動されるように構成している。この例において、制御機構221は、45°の角度的ステップの分、均等に離れた正確に8つの別個の安定的な位置を占めるように設計されている。また、8つの枝部を備える星形車149及びジャンパー39は、互いに対して、各ステップ動作の際に、磁石のうちの1つの磁石133bのみが、磁石131aのS極又は磁石131bのN極のいずれかに実質的に対向するように不動となる。依然として図7を参照すると、図示した構成において、磁石133bのS極が、磁石131bのN極に実質的に対向するように位置していることがわかる。これらの条件の下で、切り替え機構223の磁石131bは、制御機構221の方に引かれ、これによって、この切り替え機構223が止め28に当接し、このとき、可動切り替え機構は、フック29がレギュレーター17から分離されている第1の安定的な位置にあり、これによって、レギュレーター17が自由に回転することができる。
図7に示す切り替えデバイスは、図6に示したものと同じ押し部品アクティブ化機構を有する。図7の星形車149も8つの枝部を有するために、押し部品41を押すことによって、反時計回りに45°の1ステップの分、回転式制御機構を進めるという効果がある。この1ステップが完了すると、磁石131bに対向していた磁石133bが、そこからオフセットされるが、ここで、別の磁石133bが、磁石131aのS極に対向するように配置される。この状況において、磁石133b及び131aの間の相互作用によって発生する磁力は、ロッカー125のアームを押す。これによって、このロッカー125が回転し、止め28から離れる。この回転運動によって、レギュレーター17の外側歯列にフック29が近づいて、レギュレーター17を止める。
図8〜11は、回転可能ベゼル及びベゼルロック機構を有する計時器によって構成している本発明の第4の実施形態を示している。一般的に、潜水用腕時計が回転可能ベゼルを装備していることが知られている。このベゼルの主な目的は、潜水の開始時に分針の位置をマークすることである。これによって、ダイバーは、回転可能ベゼルによってインデックス付けされた位置から分針が進んだ距離を観測することによって、水中にそのダイバーがどれくらいの時間いたかいつでも知ることができる。潜水の間に回転可能ベゼルの角度位置のいずれの偶然的な変更をも防ぐために、回転可能ベゼルは、通常、ロック機構を装備している。
図8は、回転可能ベゼル(参照符号300)と、及び押しボタン341によって制御されるベゼルのロック機構とを有する計時器の斜視図である。本発明によると、回転可能ベゼル300が、ロック状態又は非ロック状態のいずれかであることができる計時機構であることを理解することができるであろう。さらに、ロック機構は、ロック状態と非ロック状態の間で回転可能ベゼルを切り替えるように構成している切り替えデバイス301の例を形成している。
特に、図10を参照すると、回転可能ベゼル300には、のこぎり歯状の下側面があり、ロック機構は、ベゼル300の平面に実質的に垂直な回転軸に対して回転するようにマウントされるシャフト350によって形成される回転式制御機構を有することがわかる。シャフト350を、例えば、腕時計ケース(図示せず)と取り付けリング(図示せず)の間にある2つの端によって回転することができる。シャフト350には、さらに、同軸のピニオン335及び二極性磁石333が設けられている。以下において詳細に説明するように、二極性磁石333の磁化方向は、シャフト350の軸に垂直であり、この磁石333は実質的にこの回転軸を中心とする。シャフト350は、さらに、直径的に反対の位置にて2つのキャッチを有する非円筒状の区画を有する(図10にキャッチ337を示した)。この非円筒状の区画は、ジャンパーばね339と連係するように構成している。これは、第1の実施形態の双安定のカム37と同じ役割を果たしている。
図示した実施形態において、切り替えデバイスは、さらに、シャフト350の両側にて対称的に配置されている2つの可動切り替え機構(それぞれ参照符号323a及び323b)を有する。可動切り替え機構はそれぞれ、軸(それぞれ参照符号327a及び327b)のまわりにて回転可能にマウントされるロッカー(それぞれ参照符号325a及び325b)を有する。ロッカーはそれぞれ、回転軸から延在している2つのアームを有する。第1のアームは、くちばし部(それぞれ参照符号329a及び329b)によって拡張しており、第2のアームは、二極性磁石(それぞれ参照符号331a)及び331b)を支えている。磁石の磁化方向は、ロッカーの回転平面と実質的に平行である。また、より詳細に検討すると(図11A及び11B)、磁石331aは、そのS極が回転式制御機構に対向するような向きとなっており、磁石331bは、そのN極が制御機構に対向するような向きとなっている。
上記のように、図8〜11に示した切り替えデバイス301は、さらに、押し部品アクティブ化機構を有する。この機構は、押し部品341と、三角形状の歯を備えた歯列を有するラック343と、コイルばね345と、及びジャンパーばね347とを有する。図に示すように、ラック343は、ジャンパーばね347によってピニオン335に対向するように戻される。これらの条件の下で、腕時計の着用者が押し部品341を押すと、ラック343の三角形状の歯は、ピニオン335の歯列と連係して、回転式制御機構を回転させる。その後に、腕時計の着用者が押し部品に対する自身の圧力を解放すると、コイルばね345は、ラック343を押し部品の方に押す。歯の三角形の形状によって、ピニオン335を回転させずにピニオン335の歯列上を滑ってラックが後退することが可能になる。したがって、本発明によると、回転式制御機構は、所与の回転方向にステップごとに駆動されて、その回転軸のまわりの複数の別個の角度位置を順次的に占めるように構成している。この例において、制御機構は、正確に2つの別個の安定的な位置を占めるように設計されている、この2つの別個の安定的な位置は、180°の角度的ステップの分、互いに離されている。さらに、シャフト350及びジャンパーばね339の非円筒状の区画は、制御機構がその2つの安定的な角度位置のいずれかにあるときに、磁石333の磁化方向が、2つの可動切り替え機構323a及び323bの間の対称軸に実質的に垂直であるように構成している。
以下、特に図11A及び11Bを参照しながら、切り替えデバイス301の動作について説明する。本発明によると、切り替えデバイスは、回転式制御機構のステップごとの回転によって、実質的にシャフト350に垂直な平面内における2つの可動切り替え機構323a及び323bそれぞれの2つの半径方向の位置の間の往復運動を発生させる。図11Aに示す切り替えデバイス構成において、磁石333(図示しない)のS極が2つの可動切り替え機構のうちの第1の可動切り替え機構323bの方を向くように、回転式制御機構が回される。これらの条件の下で、切り替え機構323bの磁石331bは、回転式制御機構のシャフト350の方に引かれ、これによって、切り替え機構323bは、くちばし部329bが回転可能ベゼル300の下側面上に形成された溝から分離するような第1の半径方向の位置にて不動となる。図11Aは、磁石333のS極(図示しない)が可動切り替え機構323bの方を向くように回された回転式制御機構を示している。したがって、磁石333のN極は、他方の可動切り替え機構323aの方に回される。切り替え機構323aの磁石331aが、そのS極が回転式制御機構に対向するように向いているので、回転式制御機構のシャフト350の方にも引かれる。これによって、第2の切り替え機構は、くちばし部329aが回転可能ベゼル300の下側面に形成された溝から分離しているような第1の半径方向の位置にて不動となる。したがって、回転可能ベゼルは自由に回転することができる。これらの条件の下で、計時器のユーザーが押し部品341をアクティブ化すると、この押し部品は、ラック343を押す。これによって、その三角形状の歯がピニオン335を回転可能にする。上記のように、シャフト350及びジャンパーばね339の非円筒状の区画は、制御機構が180°の角度的ステップごとに進むように構成している。したがって、腕時計の着用者による押し部品341のアクティブ化によって、回転式制御機構を180度回転させる。これによって、磁石333の向きが逆になり、S極は、可動切り替え機構323aの方を向き、N極は、切り替え機構323bの方を向く。切り替え機構323aの磁石331aが、そのS極が回転式機構に対向しているように向いているので、磁石331aが回転式制御機構の磁石によって押され、これによって、切り替え機構323aが回転し、第2の半径方向の位置にて不動となり、くちばし部329aは、図11Bに示すように、回転可能ベゼル300の下側面に形成された溝のうちの1つと連係する。さらに、切り替え機構323bの磁石331bは、そのN極が回転式機構に対向しているような向きを有する。したがって、磁石331bは、回転式制御機構の磁石によっても押される。したがって、切り替え機構323bは、さらに、第2の半径方向の位置に動く。この第2の半径方向の位置においては、くちばし部329bは、図11Bにおいて示すように、回転可能ベゼル300の下側面に形成される溝のうちの1つと連係する。そして、回転可能ベゼル300がロックされる。
この第4の実施形態の変種は、第2及び第3の実施形態と同様な方法で、複数の二極性磁石が制御機構又は切り替え機構にて配置される構成に対応している。
なお、制御機構が、切り替え機構と相互作用する少なくとも4つの磁極を有するような様々な実施形態において、制御機構は、複数の二極性磁石のかわりに、半径方向の多極磁石を有することができる。特定の変種において、円形ないし環状の形を有する半径方向の多極磁石は、2N個の外側磁極(すなわち、この多極磁石の外側を向いている)を有し、ここで、N>1である。これらの外側磁極は、交互構成の極性(すなわち、S極とN極の交互構成)を有し、制御機構の回転軸が、多極磁石の中心を通り抜ける。
なお、本発明の範囲内で、さらなる計時分野におけるアプリケーションがある。特に、トルクを瞬間的に伝達することを可能にする側方クラッチデバイス、従来技術に関連する項にて上に記載したタイプのクロノグラフ機構を切り替えるデバイスであって、カラム車及び一又は複数の関連づけられたカムが、本発明に係る切り替えデバイスによって置き換えられるような切り替えデバイスのアプリケーションがある。さらに、本発明は、同じ制御機構に関連づけられた複数の切り替え機構を備える実施形態に適用可能である。
説明した実施形態において、制御機構は、押し部品のようなアクティブ化デバイスを介してユーザーによってアクティブにされる。当業者に知られている他のアクティブ化デバイスも想到することができる。これらのアクティブ化機構をユーザーがアクティブ化することができる。あるいは、別の実施形態において、これらのアクティブ化機構を、自動的に、特に、周期的に、計時器によって、アクティブ化することができる。すなわち、本発明によって切り替えられる機構と連係するこの計時器の別の機構によって、アクティブ化することができる。
最後に、完全に機械式の計時器に基づいて本発明を説明した。しかし、本発明は、電気機械式部品を備える計時器にも適用することができる。したがって、制御機構をアクティブ化するデバイスは、電気機械式モータを有することができる。
1、301 切り替えデバイス
11 車
13 ピニオン
17 レギュレーター
22、350 回転軸
21、121、221 回転式制御機構
23、223、323a、323b 可動切り替え機構
25、125 ロッカー
28 止め
29 フック
33、131a、131b、133a、133b、331a、331b、333 磁石
41 押し部品
43 制御レバー
45 中間ディスク
47 くちばし部
49 星形車
300 回転可能ベゼル
350 シャフト

Claims (10)

  1. 所定の第1の状態と所定の第2の状態の間で切り替わることができる計時機構と、前記第1の状態と前記第2の状態の間で計時機構を切り替えるように構成しており可動切り替え機構(23、223、323a、323b)及び回転式制御機構(21、121、221)を有する切り替えデバイス(1、301)とを有する計時器であって、
    前記回転式制御機構は、所与の回転方向にステップごとに駆動されて、回転軸(22、350)のまわりの複数の別個の角度位置を順次的に占めるように構成しており、
    前記切り替えデバイスは、前記回転方向の前記回転式制御機構(21、121、221)のステップごとの回転によって、実質的に前記回転軸に垂直な平面内の2つの安定的な半径方向の位置の間の前記可動切り替え機構(23、223、323a、323b)の少なくとも一部の往復運動を発生させ、
    前記可動切り替え機構は、前記回転式制御機構が前記複数の別個の角度位置のうちの第1の角度位置に配置されたときに、2つの安定的な半径方向の位置のうちの第1の半径方向の位置から第2の半径方向の位置へと動いて、前記計時機構の第1の切り替えをトリガーさせ、
    前記可動切り替え機構は、前記回転式制御機構が複数の別個の角度位置のうちの第2の角度位置に配置しているときに、前記2つの安定的な半径方向の位置のうちの前記第1の半径方向の位置に戻されて、前記計時機構の第2の切り替えをトリガーさせ、
    前記可動切り替え機構(23、223、323a、323b)及び前記回転式制御機構(21、121、221)はそれぞれ、コマンドに応じて前記第1の状態と前記第2の状態の間で前記計時機構を切り替えることを可能にする磁気的相互作用が発生するように構成している第1の磁性構造(31、131a、131b、331a、331b)及び第2の磁性構造(33、133a、133b、333)を支え、
    前記第1及び第2の磁性構造のうちの一方は、少なくとも1つの第1の磁極を有し、前記第1及び第2の磁性構造のうちの他方は、少なくとも1つの第2の磁極及びこれと反対の極性を有する第3の磁極を有し、これらの第2の磁極と第3の磁極は、第1の磁極と順次的に相互作用することができ、
    前記第1及び第2の磁性構造は、前記回転式制御機構の前記第1の角度位置において、前記第1の磁極と前記第2の磁極の間の磁気的相互作用によって発生する第1の磁力が、前記2つの安定的な半径方向の位置のうちの第2の半径方向の位置に動かすように可動切り替え機構に作用し、また、前記回転式制御機構の前記第2の角度位置において、前記第1の磁極と第3の磁極の間の磁気的相互作用によって発生し前記第1の磁力とは反対方向である第2の磁力が、前記可動切り替え機構を前記2つの安定的な半径方向の位置のうちの第1の半径方向の位置に戻すように前記切り替え機構に作用する
    ことを特徴とする計時器。
  2. 前記第1の磁極は、前記第1の磁性構造の一部を形成し、
    前記第2及び第3の磁極は、前記第2の磁性構造の一部を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計時器。
  3. 前記回転式制御機構(21)は、180°の回転にそれぞれ対応するいくつかのステップを完了して、前記第2の磁性構造が前記回転軸のまわりの2つの別個の角度位置を交互に占めるように構成しており、
    前記第2の磁性構造は、二極性磁石(33、333)によって形成されており、
    この二極性磁石の2つの極は、前記第2及び第3の磁極を形成し、前記回転軸がこれらの第2及び第3の磁極の間を通過する
    ことを特徴とする請求項2に記載の計時器。
  4. 前記回転式制御機構(121)は、それぞれがN>1である角度π/Nの回転に対応する複数のステップを完了させて、前記第2の磁性構造が前記回転軸のまわりの2N個の別個の角度位置を順次的に占めるように構成しており、
    前記第2の磁性構造は、半径方向外側を向いており前記回転軸のまわりに均等に分布しているN個の第2の磁極及びN個の第3の磁極を有し、
    前記第2及び第3の磁極は、各第2の磁極が2つの第3の磁極の間に配置されるような交互構成を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の計時器。
  5. 前記第2の磁性構造は、2N個の交互構成の外側極を有する半径方向の多極磁石によって構成されており、
    前記回転軸は、実質的に前記多極磁石の中心を通り抜ける
    ことを特徴とする請求項4に記載の計時器。
  6. 前記第2の磁性構造は、半径方向に向いており前記回転軸のまわりに均等に分布している2N個の二極性磁石(133a、133b)を有し、
    前記二極性磁石は、一方の方向と他方の方向に交互に磁気的に向いている
    ことを特徴とする請求項4に記載の計時器。
  7. 前記第1の磁性構造は、二極性磁石(31、331a、331b)によって構成しており、
    前記二極性磁石の2つの極のうちの一方の極が、前記第1の磁極を形成している
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の計時器。
  8. 前記第1の磁極は、前記回転式制御機構(221)に属する前記第2の磁性構造の一部を形成しており、
    極性が逆の前記第2及び第3の磁極は、前記可動切り替え機構(223)に属する前記第1の磁性構造の一部を形成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の計時器。
  9. 前記回転式制御機構(221)は、それぞれがN>1である角度π/Nの回転に対応する複数のステップを完了させて、前記第2の磁性構造が前記回転軸のまわりの2N個の別個の角度位置を順次的に占めるように構成しており、
    前記第2及び第3の磁極は、前記回転式制御機構(221)の周部上の前記可動切り替え機構(223)に配置されており、
    前記制御機構の前記回転軸から見ると、前記第2及び第3の磁極は、約π/N、角度的に離れており、
    前記第2の磁性構造は、半径方向の同じ向きに向いており前記回転軸のまわりに均等に分布しているN個の二極性磁石(133b)を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の計時器。
  10. 前記第1の磁性構造は、実質的に前記制御機構の前記回転軸を中心とする半径方向に配置されており極性が逆になっている1対の二極性磁石(131a、131b)によって構成されている
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の計時器。
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