JP2017525368A5 - - Google Patents

Claims (30)

1. 単離細胞であって、
   （ａ）配列番号：３のアミノ酸配列に少なくとも９３％の同一性を有するタンパク質をコードする哺乳類ツニカマイシン（Ｔｎ）耐性遺伝子であって、前記細胞に外因的に添加された、前記Ｔｎ耐性遺伝子、
   （ｂ）第１の目的遺伝子（ＧＯＩ）であって、外因的に添加されたＧＯＩである、前記第１のＧＯＩ、および
   （ｃ）少なくとも１つの調節要素
   を含み、前記Ｔｎ耐性遺伝子が、前記第１のＧＯＩおよび前記少なくとも１つの調節要素に操作可能にリンクしている、単離細胞。
2. 前記Ｔｎ耐性遺伝子が、配列番号：２、配列番号：１１、配列番号：１２、配列番号：１３、配列番号：１４、配列番号：１５、配列番号：１６、および配列番号：１７から成る群から選択される核酸配列を含む、請求項１に記載の単離細胞。
3. 前記少なくとも１つの調節要素が、プロモーター、リボソーム結合部位、およびエンハンサーから成る群から選択される、請求項１または２に記載の単離細胞。
4. 前記第１のＧＯＩが、プロモーターに操作可能にリンクしている、請求項１〜３のいずれか一項に記載の単離細胞。
5. 前記第１のＧＯＩが、糖タンパク質をコードする、請求項１〜４のいずれか一項に記載の単離細胞。
6. 前記糖タンパク質が、抗体軽鎖またはその抗原結合断片、抗体重鎖またはその抗原結合断片、Ｆｃ融合タンパク質またはその断片、リガンド、および受容体またはそのリガンド結合断片から選択される、請求項５に記載の単離細胞。
7. 外因的に添加された第２の目的遺伝子（ＧＯＩ）をさらに含む、請求項１〜６のいずれか一項に記載の単離細胞。
8. 前記第２のＧＯＩが、糖タンパク質をコードする、請求項７に記載の単離細胞。
9. 前記糖タンパク質が、抗体軽鎖またはその抗原結合断片、抗体重鎖またはその抗原結合断片、Ｆｃ融合タンパク質またはその断片、リガンド、および受容体またはそのリガンド結合断片から選択される、請求項８に記載の単離細胞。
10. 前記細胞が哺乳類細胞である、請求項１〜９のいずれか一項に記載の単離細胞。
11. 前記細胞が、ＣＨＯ−Ｋ１、ＣＯＳ−７、ＨＥＫ２９３、腫瘍細胞、リンパ球、網膜細胞、および幹細胞から成る群から選択される、請求項１０に記載の単離細胞。
12. 前記細胞が、ＣＨＯ−Ｋ１細胞である、請求項１１に記載の単離細胞。
13. 核酸を含むベクターであって、前記核酸が、配列番号：３のアミノ酸配列に少なくとも９３％の同一性を有するタンパク質をコードする哺乳類ツニカマイシン（Ｔｎ）耐性遺伝子、前記Ｔｎ耐性遺伝子に操作可能にリンクしている第１の目的遺伝子（ＧＯＩ）、および少なくとも１つの調節要素を含む、ベクター。
14. 前記Ｔｎ耐性遺伝子が、配列番号：２、配列番号：１１、配列番号：１２、配列番号：１３、配列番号：１４、配列番号：１５、配列番号：１６および配列番号：１７から成る群から選択される核酸配列を含む、請求項１３に記載のベクター。
15. 前記少なくとも１つの調節要素が、プロモーター、リボソーム結合部位、およびエンハンサーから成る群から選択される、請求項１３または１４に記載のベクター。
16. 前記第１のＧＯＩが、プロモーターに操作可能にリンクしている、請求項１３〜１５のいずれか一項に記載のベクター。
17. 前記第１のＧＯＩが、糖タンパク質をコードする、請求項１３〜１６のいずれか一項に記載のベクター。
18. 前記糖タンパク質が、抗体軽鎖またはその抗原結合断片、抗体重鎖またはその抗原結合断片、Ｆｃ融合タンパク質またはその断片、リガンド、および受容体またはそのリガンド結合断片から選択される、請求項１７に記載のベクター。
19. 外因的に添加された第２の目的遺伝子（ＧＯＩ）をさらに含む、請求項１３〜１８のいずれか一項に記載のベクター。
20. 前記第２のＧＯＩが、糖タンパク質をコードする、請求項１９に記載のベクター。
21. 前記糖タンパク質が、抗体軽鎖またはその抗原結合断片、抗体重鎖またはその抗原結合断片、Ｆｃ融合タンパク質またはその断片、リガンド、および受容体またはそのリガンド結合断片から選択される、請求項２０に記載のベクター。
22. 方法であって、
    （ａ）請求項１３〜２１のいずれか一項に記載の核酸を含むベクターを、トランスフェクションによって哺乳類宿主細胞集団に導入することと、
    （ｂ）工程（ａ）の細胞集団をＴｎの存在下で培養し、それにより、前記ベクターの前記核酸を含む細胞トランスフェクタントを得ることと
    を含む、方法。
23. 組み換え型の目的タンパク質（ＰＯＩ）を生成する方法であって、
    前記方法は、
    （ａ）請求項１〜９のいずれか一項に記載の細胞を提供することであって、前記細胞が、哺乳類宿主細胞である、ことと、
    （ｂ）前記細胞をＴｎの存在下で培養して、前記ＧＯＩからＰＯＩを発現させることと、
    を含む、方法。
24. 前記Ｔｎが、少なくとも１μｇ／ｍＬの濃度であり、好ましくは前記Ｔｎは、１μｇ／ｍＬ、２．５μｇ／ｍｌまたは５μｇ／ｍｌの濃度である、請求項２２または２３に記載の方法。
25. 前記細胞トランスフェクタントが、工程（ｂ）の細胞集団を順次増加する濃度のＴｎの存在下で培養することによって得られる、請求項２２に記載の方法。
26. 前記培養することが、順次増加する濃度のＴｎの存在下で培養することを含む、請求項２３に記載の方法。
27. 前記培養することが、１μｇ／ｍＬの第１のＴｎ濃度で培養すること、続いて２．５μｇ／ｍＬまたは５μｇ／ｍＬの第２のＴｎ濃度で培養することを含む、請求項２５または２６に記載の方法。
28. 前記ＧＯＩから発現されたＰＯＩを単離することをさらに含む、請求項２２〜２７のいずれか一項に記載の方法。
29. 前記細胞が、ＣＨＯ−Ｋ１、ＣＯＳ−７、ＨＥＫ２９３、腫瘍細胞、リンパ球、網膜細胞、および幹細胞から成る群から選択される、請求項２２〜２８のいずれか一項に記載の方法。
30. 前記細胞が、ＣＨＯ−Ｋ１細胞である、請求項２９に記載の方法。