JP2017222232A - 鞍乗型車両の連動ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連動ブレーキケーブルを配索する経路を簡素化することを目的とする。
【解決手段】本発明の連動ブレーキ装置10は、前輪ブレーキ20と、後輪ブレーキ25と、車体フレーム100に回動自在に支持されるペダルアーム35と、ペダルアーム35の回転力を前輪ブレーキ20および後輪ブレーキ25に分配する分配部40と、分配部40により回転力が分配されることで前輪ブレーキ20を作動させる連動ブレーキケーブル50と、を備え、分配部40は、ペダルアーム35よりも後方でペダルアーム35に連結されるイコライザ41を有し、連動ブレーキケーブル50は、イコライザ41から車体フレーム100のダウンチューブ104に沿って配索されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、鞍乗型車両の連動ブレーキ装置に関する。
ブレーキペダルを操作することで前輪ブレーキと後輪ブレーキに制動力を与えることができる鞍乗型車両の連動ブレーキ装置が知られている。
特許文献1に開示された自動二輪車用ペダル連動ブレーキ装置は、ペダルピボット軸を介して車体へ揺動可能に支持されるブレーキペダルと、ブレーキペダルと一体的に形成されて上方に延びる作動アームと、作動アームへ回動可能に支持されるイコライザと、ブレーキペダルを初期位置側に付勢するリターンスプリングと、イコライザの下端部に支持され後輪ブレーキを作動させるブレーキロッドと、イコライザの上端部に支持され前輪ブレーキを作動させる連動ブレーキケーブルとを備えている。
特開2014−162453号公報
しかしながら、特許文献1の自動二輪車用ペダル連動ブレーキ装置は、連動ブレーキケーブルがサブフレームおよびシートフレームに沿って配索されていることで、連動ブレーキケーブルを配索する経路が複雑になってしまう。したがって、連動ブレーキケーブルのフリクションが増大したり、連動ブレーキ装置の外観性が低下したりする虞がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、連動ブレーキケーブルを配索する経路を簡素化することを目的とする。
本発明の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置は、前輪ブレーキと、後輪ブレーキと、車体フレームに回動自在に支持されるペダルアームと、前記ペダルアームの回転力を前記前輪ブレーキおよび前記後輪ブレーキに分配する分配部と、前記分配部により回転力が分配されることで前記前輪ブレーキを作動させる連動ブレーキケーブルと、を備え、前記分配部は、前記ペダルアームよりも後方で前記ペダルアームに連結されるイコライザを有し、前記連動ブレーキケーブルは、前記イコライザから前記車体フレームのダウンチューブに沿って配索されていることを特徴とする。
本発明によれば、連動ブレーキケーブルを配索する経路を簡素化することができる。
自動二輪車1の全体構成を示す右側面図である。 エンジン106の周辺の構成を示す右側面図である。 連動ブレーキ装置10の一部の構成を示す右側面図である。 連動ブレーキ装置10の一部の構成を示す斜視図である。 連動ブレーキ装置10の一部を右側かつ上方から見た斜視図である。 連動ブレーキケーブル50の配索する経路を示す斜視図である。
本発明の一態様に係る鞍乗型車両の連動ブレーキ装置は、前輪ブレーキと、後輪ブレーキと、車体フレームに回動自在に支持されるペダルアームと、前記ペダルアームの回転力を前記前輪ブレーキおよび前記後輪ブレーキに分配する分配部と、前記分配部により回転力が分配されることで前記前輪ブレーキを作動させる連動ブレーキケーブルと、を備え、前記分配部は、前記ペダルアームよりも後方で前記ペダルアームに連結されるイコライザを有し、前記連動ブレーキケーブルは、前記イコライザから前記車体フレームのダウンチューブに沿って配索されている。このように、連動ブレーキケーブルを車体フレームのダウンチューブに沿って配索することで、連動ブレーキケーブルを配索する経路を簡素化することができる。したがって、連動ブレーキケーブルのフリクションを軽減させることができると共に、連動ブレーキ装置の外観性を向上させることができる。
以下、図面に基づき、本実施形態に係る鞍乗型車両の連動ブレーキ装置10の好適な実施例について説明する。本実施例では、鞍乗型車両として自動二輪車1を取り上げて説明する。
図1は、自動二輪車1の全体構成を示す右側面図である。図2は、エンジン106の周辺の構成を示す右側面図である。なお、以下の図面を含む各図には、必要に応じて自動二輪車1の前方を矢印「前」、上方を矢印「上」、左側を矢印「左」で示している。したがって、矢印「前」の反対側が後方、矢印「上」の反対側が下方、矢印「左」の反対側が右側である。
自動二輪車1は、鋼製あるいはアルミニウム合金製の車体フレーム100により車体骨格を形成する。車両の前部にはヘッドパイプ101が設けられ、ステアリングステムシャフト102を左右に回動可能に支持する。ヘッドパイプ101の上部からメインフレーム103が後斜め下方に向かって延出し、湾曲した後に更に斜め下方に延出する。メインフレーム103は左右一対で構成される。また、ヘッドパイプ101の下部からダウンチューブ104が後斜め下方に向かって延出し、湾曲した後に更に後方に延出する。ダウンチューブ104は左右一対で構成される。メインフレーム103の下端とダウンチューブ104の後端とは、車両の左右方向に沿って配設された懸架フレーム105にそれぞれ結合される(図2および後述する図6を参照)。また、メインフレーム103とダウンチューブ104によって囲まれる空間にはエンジン106が設けられる。
図2に示すように、エンジン106は、クランクケース106aと、クランクケース106aから前傾して延設されるシリンダブロック106bと、シリンダブロック106bの上部に配設されるシリンダヘッド106cと、シリンダヘッド106cを上方から閉塞するシリンダヘッドカバー106dとが一体的に結合される。メインフレーム103、ダウンチューブ104および懸架フレーム105は、複数の懸架部107a〜107cを介してエンジン106を支持する。
また、図1に示すように、メインフレーム103の湾曲した位置から後方に向かってシートフレーム108が延出する。シートフレーム108は左右一対で構成され、図示しないシートを支持する。メインフレーム103の下部とシートフレーム108との間にはサブフレーム109が傾斜した状態で結合される。サブフレーム109は左右一対で構成され、シートフレーム108を補強する。メインフレーム103、シートフレーム108およびサブフレーム109によって囲まれる空間にはクリーナボックス110が配置される。また、右側のメインフレーム103の後方には、マフラーブラケット111が設けられる。マフラーブラケット111は、第1ブラケット支持部111aおよび第2ブラケット支持部111bによって車体フレーム100に支持される。具体的には、第1ブラケット支持部111aは右側のサブフレーム109に結合され、第2ブラケット支持部111bは右側のメインフレーム103の下部にそれぞれ結合される。マフラーブラケット111は、右側のサブフレーム109および右側のメインフレーム103からそれぞれ後方に向かって延出し、後端でマフラー112を支持する。
ステアリングステムシャフト102はトップブリッジ114およびボトムブリッジ115を介して左右一対のフロントフォーク116が固定される。フロントフォーク116は、車両の前斜め下方に向かって延び、下端で前輪117を回転可能に支持する。また、トップブリッジ114には、ハンドルバー118が固定される。ハンドルバー118の両端にはグリップ119が取り付けられる。右側のグリップ119の近接した位置には、ブレーキレバー120が設けられる。ブレーキレバー120には、ブレーキレバー側ブレーキケーブル121が接続される。ブレーキレバー側ブレーキケーブル121は、ヘッドパイプ101に沿って配索され、後述する伝達装置30に接続される。
また、メインフレーム103の下部には、スイングアームピボット122を介してスイングアーム123が上下に揺動可能に支持される。スイングアーム123は車両の後方に向かって延出し、後端で後輪124を回転可能に支持する。
また、図2に示すように、懸架フレーム105の左右両端にはフットレストブラケット125が結合される。フットレストブラケット125は前後方向に延出する板状であり、前後方向の略中央で懸架フレーム105によって結合され支持される。また、フットレストブラケット125の前端には、フットレスト126が結合される。フットレスト126は、フットレストブラケット125から車両の外側に向かって延出され、シートに着座した乗員の脚を支持する。
次に、本実施例の連動ブレーキ装置10について、図1〜図5を参照して説明する。
図3は、連動ブレーキ装置10の一部の構成を示す右側面図であり、理解を容易にするために車体フレーム100の一部を二点鎖線で示している。図4は、車体フレーム100側から見た連動ブレーキ装置10の一部の構成を示す斜視図である。図5は、連動ブレーキ装置10の一部を右側かつ上方から見た斜視図である。
本実施例の連動ブレーキ装置10は、前輪ブレーキ20、後輪ブレーキ25、伝達装置30、ペダルアーム35(ブレーキペダル36)、分配部40、連動ブレーキケーブル50を備える。
前輪ブレーキ20は、前輪117と一体に回転するドラムに対して内周面側から摩擦材を押し付けることで制動力を付与する、いわゆるドラム式ブレーキである。図1に示すように、前輪ブレーキ20には前輪ブレーキアーム21が設けられ、前輪ブレーキアーム21には前輪側ブレーキケーブル22が接続される。前輪側ブレーキケーブル22は、可撓性であり、フロントフォーク116に沿って配索される。前輪側ブレーキケーブル22の後端は、伝達装置30に接続される。
後輪ブレーキ25は、後輪124と一体に回転するドラムに対して内周側から摩擦材を押し付けることで制動力を付与する、いわゆるドラム式ブレーキである。図1に示すように、後輪ブレーキ25には後輪ブレーキアーム26が設けられ、後輪ブレーキアーム26には後輪ブレーキロッド27が接続される。後輪ブレーキロッド27は、非可撓性であり、後述する作動アーム39に接続される。
伝達装置30は、ブレーキレバー120およびペダルアーム35を介したブレーキ操作を前輪ブレーキ20に伝達する。図1および図2に示すように、伝達装置30はダウンチューブ104の上部に配設され、上方からブレーキレバー側ブレーキケーブル121および前輪側ブレーキケーブル22が接続され、下方から連動ブレーキケーブル50が接続される。
伝達装置30は、ブレーキレバー120のみのブレーキ操作が行われた場合にはブレーキレバー側ブレーキケーブル121の移動(ブレーキレバー120側への移動)に伴って、前輪側ブレーキケーブル22を移動(伝達装置30側への移動)させる。また、伝達装置30は、ペダルアーム35のみのブレーキ操作が行われた場合には分配部40により分配されることによる連動ブレーキケーブル50の移動(分配部40側への移動)に伴って、前輪側ブレーキケーブル22を移動(伝達装置30側への移動)させる。また、伝達装置30は、ブレーキレバー120およびペダルアーム35の両方のブレーキ操作が行われた場合には、ブレーキレバー側ブレーキケーブル121および連動ブレーキケーブル50のうち、移動量が大きいケーブルに応じて、前輪側ブレーキケーブル22を移動(伝達装置30側への移動)させる。なお、伝達装置30は、公知の装置を用いることができ、その詳細な説明は省略する。
ペダルアーム35は、ブレーキペダル36の一部として構成される。まず、ブレーキペダル36について説明する。ブレーキペダル36は、車体フレーム100に対して所定角度の範囲内で回動自在に支持され、乗員によるブレーキ操作を受け付ける。ブレーキペダル36は、右側のフットレスト126に近接した位置に配置される。図2および図3に示すように、ブレーキペダル36は、ペダル回動部37、ペダルアーム35、作動アーム39を有する。ペダル回動部37、ペダルアーム35および作動アーム39は一体的に構成される。
ペダル回動部37は、右側のフットレストブラケット125の後端で回転可能に支持される。ペダルアーム35は、ペダル回動部37から懸架フレーム105を避けるように懸架フレーム105の下方を通って前方に延出する。ペダルアーム35の前端には、操作部38が設けられる。操作部38は、乗員がフットレスト126に支持された脚で操作できるように、フットレスト126の前方に位置する。一方、作動アーム39は、ペダル回動部37から右側のスイングアーム123とマフラーブラケット111の第2ブラケット支持部111bとの間を通って後斜め上方に向かって延出する。作動アーム39は先端に後述する連結バー45が連結される。また、作動アーム39は、先端とペダル回動部37との間であって、先端寄りに後輪ブレーキロッド27が接続され、ペダル回動部37寄りにリターンスプリング60の一端が接続される。ブレーキペダル36は乗員が脚で操作部38を下方に踏み込むことでペダル回動部37を中心に回動する。すなわち、ペダルアーム35はペダル回動部37を中心に下方に向かって回動し、作動アーム39はペダル回動部37を中心に前方に向かって回動する。作動アーム39の前方への回動に伴って、連結バー45および後輪ブレーキロッド27も前方に移動する。
分配部40は、ペダルアーム35の回転力を前輪ブレーキ20および後輪ブレーキ25に分配する。分配部40は、イコライザ41、および、上述した後輪ブレーキロッド27、作動アーム39、連結バー45を有する。
イコライザ41は、作動アーム39の回動に応じて回動し、連動ブレーキケーブル50を移動させる。イコライザ41は、連動ブレーキケーブル50を作動アーム39が移動する方向とは異なる方向に移動させる変換部材として機能する。ここで、イコライザ41は、作動アーム39の後方であって、右側のスイングアーム123とマフラーブラケット111との間に配置される。すなわち、図2および図3に示すように、車両側面視において、イコライザ41はスイングアーム123と重なり合って配置される。
図3および図4に示すように、イコライザ41は、一部が屈曲したレバー状であって、支点部42、力点部43、作用点部44を有する。本実施例のイコライザ41は、支点部42から力点部43までの距離が、支点部42から作用点部44までの距離よりも短く設定されている。具体的には、支点部42から力点部43までの距離と支点部42から作用点部44までの距離との比が、略3:8である。
図4および図5に示すように、支点部42はマフラーブラケット111から車両内側に向かって延出する軸状のイコライザブラケット128によって回転可能に支持される。支点部42は、スイングアームピボット122の高さよりも低い高さに位置する。力点部43は支点部42から後斜め上方に向かって延出され、連結バー45が連結される。作用点部44は支点部42から下方に向かって延出され、連動ブレーキケーブル50が接続される。
連結バー45は、非可撓性であり、作動アーム39とイコライザ41とを連結する。具体的には、図4および図5に示すように、連結バー45は一端が作動アーム39の先端に連結し、他端がイコライザ41の力点部43に連結板46を介して連結する。車両平面視において、連結板46は略U字状であって、連結ピン47を介して力点部43に回動自在に連結される。図3に示すように、連結バー45は、前後方向に沿って略水平に配置される。
したがって、作動アーム39の前方への回動に伴い連結バー45が前方に移動することで、イコライザ41の力点部43に対して力が加えられる。すなわち、力点部43は連結バー45の移動に伴って前方に移動する。力点部43に加えられた力は、支点部42を介して作用点部44に作用する。すなわち、イコライザ41は支点部42を中心に回動するために、作用点部44が後方に移動する。作用点部44の後方への移動に伴い、連動ブレーキケーブル50が後方に移動する。
連動ブレーキケーブル50は、分配部40を介して前輪ブレーキ20を作動させる。連動ブレーキケーブル50は、イコライザ41からダウンチューブ104に沿って伝達装置30に配索される。
具体的には、図4に示すように、連動ブレーキケーブル50はアウタチューブ51とインナケーブル52とから構成される。アウタチューブ51は中空状であって内部にインナケーブル52が挿通される。アウタチューブ51は、連動ブレーキケーブル50が配索される位置に応じて、可撓性の材質あるいは非可撓性の材質が使い分けられる。インナケーブル52は、アウタチューブ51内を移動可能、換言すると進退可能に配置される。インナケーブル52にはスティールあるいはステンレス等の材質が用いられる。
次に、連動ブレーキケーブル50の配索経路について図2〜図6を参照して説明する。図6は、連動ブレーキケーブル50の配索経路を示す斜視図である。
図4に示すように、連動ブレーキケーブル50は、インナケーブル52の後端がイコライザ41の作用点部44に接続される。連動ブレーキケーブル50は、作用点部44の前方に配置された第1ケーブル固定部129によって支持される。第1ケーブル固定部129は、マフラーブラケット111の第2ブラケット支持部111bから車両内側に向かって延出する。第1ケーブル固定部129には、インナケーブル52の張りを調整する調整部130を有する。また、第1ケーブル固定部129には、作動アーム39に接続されたリターンスプリング60の他端が接続される。なお、リターンスプリング60はコイルスプリングであって、スプリングの軸線が略前後方向に配置される。連動ブレーキケーブル50は、第1ケーブル固定部129を経由し、作動アーム39とマフラーブラケット111の第2ブラケット支持部111bとの間を通って、前方に向かって配索される。その後、図6に示すように、連動ブレーキケーブル50は、左右一対のメインフレーム103の間の右側寄りを通って、右側のダウンチューブ104に沿って前方に向かって配索される。このとき、連動ブレーキケーブル50は、フットレストブラケット125と右側のダウンチューブ104との間に配置された第2ケーブル固定部131によって支持される。第2ケーブル固定部131は、右側のフットレストブラケット125から車両内側に向かって延出する。
その後、連動ブレーキケーブル50は、右側のダウンチューブ104の形状に合わせて湾曲した後、ダウンチューブ104に沿って前斜め上方に向かって配索され、伝達装置30に接続される。すなわち、連動ブレーキケーブル50は、エンジン106のクランクケース106aの下方および前方、シリンダブロック106bの前方、シリンダヘッド106cの前方、シリンダヘッドカバー106dの前方を経由して、エンジン106に沿うように配索される。連動ブレーキケーブル50は、ダウンチューブ104に対して所定の間隔をあけて例えば結束バンド等で結束される。すなわち、連動ブレーキケーブル50は、右側のダウンチューブ104に沿って配索されていることから容易にダウンチューブ104に結束することができる。
また、連動ブレーキケーブル50は、右側のダウンチューブ104の湾曲した位置に略同一の曲率半径の湾曲部53を有する。湾曲部53には、アウタチューブとして非可撓性の湾曲管54が用いられる。例えば、湾曲管54は、鉄製パイプ、ステンレス製パイプ等の金属パイプである。このように、湾曲部53に、非可撓性の湾曲管54を用いることで、インナケーブル52が移動したときに湾曲管54が変形することを防止でき、伝達装置30にインナケーブル52の移動を損失なく伝達することができる。なお、湾曲部53以外のアウタチューブは可撓性であり、連動ブレーキケーブル50の取り回しを容易に行うことができる。
連動ブレーキケーブル50は、イコライザ41からダウンチューブ104に沿って伝達装置30まで配索されている。このように、連動ブレーキケーブル50の配索経路は略直線状であって少ない湾曲部で構成されることから、連動ブレーキケーブル50を配索する経路を簡素化することができる。
次に、乗員のペダルアーム35を介したブレーキ操作に応じて前輪ブレーキ20と後輪ブレーキ25とを連動して制動するときの連動ブレーキ装置10の動作について説明する。
乗員がペダルアーム35の操作部38を踏み込むことでブレーキ操作が行われ、ブレーキペダル36がペダル回動部37を中心に右側面視で右回りに回動する。なお、ブレーキペダル36はリターンスプリング60によって操作部38がフットレスト126の前方に配置されるように、すなわち右側面視で左回りに常に付勢されているために、乗員はリターンスプリング60の付勢力に抗して踏み込む。
ブレーキペダル36の回動によって、ペダルアーム35が下方に向かって回動し、作動アーム39が前方に向かって回動する。作動アーム39の前方への回動に伴って、連結バー45および後輪ブレーキロッド27も前方に移動する。
後輪ブレーキロッド27は後輪ブレーキアーム26に接続されていることから、後輪ブレーキロッド27の前方への移動によって後輪ブレーキアーム26が回動され、後輪ブレーキ25は後輪124に対して制動力を付与する。
一方、連結バー45は連結板46および連結ピン47を介してイコライザ41の力点部43に連結されていることから、連結バー45の前方への移動によってイコライザ41の力点部43が前方に移動するようにイコライザ41が支点部42を中心に右側面視で右回りに回動する。したがって、支点部42を挟んで力点部43の反対側、具体的にはイコライザ41の下部に位置する作用点部44が後方に移動する。ここで、イコライザ41は支点部42から力点部43までの距離が支点部42から作用点部44までの距離よりも短く設定されていることから、力点部43の前方への移動量に対して作用点部44の後方への移動量を増幅させることができる。
作用点部44の後方への移動に伴い、作用点部44に接続された連動ブレーキケーブル50のインナケーブル52が後方に移動する。ここで、連動ブレーキケーブル50は、作動アーム39とマフラーブラケット111の第2ブラケット支持部111bとの間、および、左右一対のメインフレーム103の間を通って、エンジン106の下方に配索されている。したがって、イコライザ41の下部で連動ブレーキケーブル50を接続することで、連動ブレーキケーブル50を配索するときの経路を短くすることができる。
連動ブレーキケーブル50のインナケーブル52が移動することで、伝達装置30は前輪側ブレーキケーブル22を移動(伝達装置30側への移動)させる。前輪側ブレーキケーブル22は前輪ブレーキアーム21に接続されていることから、前輪側ブレーキケーブル22の移動によって前輪ブレーキアーム21が回動され、前輪ブレーキ20は前輪117に対して制動力を付与する。このように、連動ブレーキ装置10は、乗員のブレーキペダル36を介したブレーキ操作のみに応じて、前輪ブレーキ20と後輪ブレーキ25とを連動して制動することができる。なお、連結バー45は、後輪ブレーキロッド27よりも作動アーム39の先端寄りに接続されていることから、後輪ブレーキロッド27の移動量よりも連結バー45の移動量が大きくなる。更に、イコライザ41では作用点部44の後方への移動量が増幅されることから、本実施例の連動ブレーキ装置10では乗員のペダルアーム35を介したブレーキ操作によって、後輪ブレーキ25の制動力よりも前輪ブレーキ20の制動力が大きくなるように設定されている。
次に、乗員のブレーキ操作の終了に応じて前輪ブレーキ20と後輪ブレーキ25とを連動して制動を解除するときの連動ブレーキ装置10の動作について説明する。
乗員がペダルアーム35の操作部38に対する踏み込みを解除することで、ブレーキ操作が終了する。この場合、ブレーキペダル36はリターンスプリング60の付勢力によって右側面視で左回り回動され、操作部38がフットレスト126の前方に配置されるように元の状態に復帰する。すなわち、ブレーキペダル36の作動アーム39はブレーキ操作時とは反対に後方に回動する。したがって、作動アーム39の後方への回動に伴って、連結バー45および後輪ブレーキロッド27も後方に移動する。後輪ブレーキロッド27の後方への移動によって後輪ブレーキ25が後輪124に対する制動力の付与を解除する。一方、連結バー45の後方への移動に伴って、イコライザ41が支点部42を中心に右側面視で左回りに回動する。したがって、イコライザ41の下部に接続された連動ブレーキケーブル50のインナケーブル52が前方に移動することで、伝達装置30は前輪側ブレーキケーブル22を前方に移動させ、前輪ブレーキ20が前輪117に対する制動力の付与を解除する。このように、連動ブレーキ装置10は、乗員のブレーキ操作の終了に応じて、前輪ブレーキ20と後輪ブレーキ25とを連動して制動を解除することができる。
本実施例の連動ブレーキ装置10は、ペダルアーム35の回転力を前輪ブレーキ20および後輪ブレーキ25に分配する分配部40と、分配部40により回転力が分配されることで前輪ブレーキ20を作動させる連動ブレーキケーブル50と、を備える。分配部40はペダルアーム35よりも後方で作動アーム39を介してペダルアーム35に連結されるイコライザ41を有し、連動ブレーキケーブル50はイコライザ41から車体フレーム100のダウンチューブ104に沿って配索されている。このように、連動ブレーキケーブル50が分配部40から後方に配索されるのではなく、分配部40から前方に位置するダウンチューブ104に沿って配索することで、連動ブレーキケーブル50を配索する経路を簡素化することができる。配索する経路を簡素化することで、連動ブレーキケーブル50のフリクションを軽減させることができると共に、連動ブレーキ装置10の外観性を向上させることができる。また、連動ブレーキケーブル50をダウンチューブ104に対して例えば結束バンド等を用いて容易に結束させることができ、連動ブレーキ装置10の外観性を更に向上させることができる。また、連動ブレーキケーブル50に近接したダウンチューブ104が外部からの飛散物に対して連動ブレーキケーブル50を保護することができる。
また、本実施例の連動ブレーキ装置10は、イコライザ41がスイングアーム123と車体フレーム100のマフラーブラケット111との間に配置されている。すなわち、車体側面視において、イコライザ41はスイングアーム123と重なり合って配置されている。したがって、スイングアーム123が外部からの飛散物に対して連動ブレーキケーブル50を保護することができる。
また、本実施例の連動ブレーキ装置10は、イコライザ41が車体フレーム100のマフラーブラケット111に支持されている。したがって、例えばイコライザ41が揺動可能なスイングアーム123に支持される場合に比べて、可動しない車体フレーム100のマフラーブラケット111に支持されることで、連動ブレーキ装置10の構造を簡略化することができる。なお、本実施例では、イコライザ41をマフラーブラケット111で支持する場合について説明したが、この場合に限られず、可動しない車体フレーム100の一部であれば、マフラーブラケット111以外で支持してもよい。
また、本実施例の連動ブレーキケーブル50は、ダウンチューブ104が湾曲した位置にインナケーブル52を挿通させる非可撓性の湾曲管54を有している。したがって、インナケーブル52が移動したときにアウタチューブ51が変形することを防止でき、伝達装置30あるいは前輪ブレーキ20にインナケーブル52の移動を効率よく伝達することができる。また、連動ブレーキケーブル50を配索するときのレイアウト性および外観性を向上させることができる。
また、本実施例の連動ブレーキ装置10は、連動ブレーキケーブル50がフットレストブラケット125から車両内側に向かって延出する第2ケーブル固定部131によって支持されている。したがって、連動ブレーキケーブル50がフットレストブラケット125により隠れることから、連動ブレーキ装置10の外観性を向上させることができる。
また、本実施例のリターンスプリング60は、第1ケーブル固定部129に接続されている。すなわち、リターンスプリング60を接続するためのブラケットを、連動ブレーキケーブル50を支持する第1ケーブル固定部129と共有していることから、部品点数を削減することができる。
以上、本実施形態を上述した実施例により説明したが、上述した実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上述した実施例では、連動ブレーキケーブル50が伝達装置30に接続される場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、伝達装置30を省略して、連動ブレーキケーブル50を直接、前輪ブレーキ20まで配索してもよい。この場合、前輪ブレーキ20には、ブレーキレバー側ブレーキケーブル121および連動ブレーキケーブル50の両方が接続される。
上述した実施例では、作動アーム39に後輪ブレーキロッド27を接続する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、イコライザ41の力点部43に連結板46と共に後輪ブレーキロッド27を接続してもよい。
上述した実施形態では、後輪ブレーキロッド27および連結バー45が非可撓性である場合について説明したが、この場合に限られず、ワイヤあるいはケーブル等の可撓性の材質を用いてもよい。なお、後輪ブレーキロッド27および連結バー45が可撓性の材質である場合には、元の状態に復帰しやすいようにスプリング等を併用することが好ましい。
上述した実施形態では、作動アーム39とイコライザ41とが、連結バー45および連結板46で連結する場合について説明したが、この場合に限られず、連結バー45と連結板46とを一体で構成した連結部材を用いて連結してもよい。
上述した実施例では、鞍乗型車両として自動二輪車1を適用する場合について説明したが、この場合に限られず、自動三輪車やATV(All Terrain Vehicle)等の車両を適用してもよい。
1:自動二輪車(鞍乗型車両) 10:連動ブレーキ装置 20:前輪ブレーキ 25:後輪ブレーキ 27:後輪ブレーキロッド 30:伝達装置 35:ペダルアーム 40:分配部 41:イコライザ 45:連結バー 50:連動ブレーキケーブル 54:湾曲管 60:リターンスプリング 100:車両フレーム 103:メインフレーム 104:ダウンチューブ 106:エンジン 111:マフラーブラケット 117:前輪 123:スイングアーム 124:後輪 125:フットレストブラケット 129:第1ケーブル固定部 131:第2ケーブル固定部

Claims (5)

  1. 前輪ブレーキと、
    後輪ブレーキと、
    車体フレームに回動自在に支持されるペダルアームと、
    前記ペダルアームの回転力を前記前輪ブレーキおよび前記後輪ブレーキに分配する分配部と、
    前記分配部により回転力が分配されることで前記前輪ブレーキを作動させる連動ブレーキケーブルと、を備え、
    前記分配部は、前記ペダルアームよりも後方で前記ペダルアームに連結されるイコライザを有し、
    前記連動ブレーキケーブルは、前記イコライザから前記車体フレームのダウンチューブに沿って配索されていることを特徴とする鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
  2. 前記鞍乗型車両は、前記車体フレームに回動可能に支持されると共に後輪を支持するスイングアームを備え、
    車両側面視において、前記イコライザは前記スイングアームと重なり合って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
  3. 前記イコライザは、前記車体フレームのマフラーブラケットに支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
  4. 前記連動ブレーキケーブルは、前記ダウンチューブが湾曲した位置にインナケーブルを挿通させる非可撓性の湾曲管を有することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
  5. 前記鞍乗型車両は、
    前記ペダルアームに近接して位置するフットレストブラケットと、
    前記フットレストブラケットから車両内側に向かって延出するケーブル固定部と、を備え、
    前記連動ブレーキケーブルは、前記ケーブル固定部によって支持されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
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