JP2017214110A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】若干の固形物を含んだ内容物を吐出しても弁体の隙間に固形物が挟まり難く、収容空間への外気の侵入による品質劣化や、内容物流路の詰まりによる吐出不良を抑制することができる吐出容器を提供する。【解決手段】内層体21及び外層体22を備える二重容器本体2と、二重容器本体の口部22aに装着されるキャップ本体3と、キャップ本体3の内側に配置され、閉塞状態において収容空間Sから吐出口33aへの内容物の流出を遮断する弁体4と、収容空間Sと弁体4の間の内容物流路に配置され、口部22aの中心軸線の延在方向に沿って移動可能な作動ノズル5と、を備え、作動ノズル5は、外層体22のスクイズに伴い流動する内容物からの押圧力を受けて吐出口33aに向けて移動し、弁体4を押し開いて内容物を吐出可能とするノズル筒部51を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、内層体と外層体を有する二重容器本体に内容物を収容するとともに、口部に装着した吐出キャップの吐出口から内容物を吐出する吐出容器に関し、特に、例えばドレッシングなどの若干の固形物を含んだ内容物を吐出するのに適した吐出容器に関する。
従来、内容物を収容する容器本体の口部に吐出キャップを装着した構成を有し、容器本体の胴部を押圧(スクイズ)することで、容器本体に収容されている内容物を吐出キャップの吐出口から吐出可能とした吐出容器が知られている。
また、このような吐出容器として、吐出キャップの内側に弁体を設け、容器本体から吐出口へ向かう内容物の流れを許容する一方、吐出口側から容器本体内への内容物の逆流や外気の流入を阻止した構成のものも知られている。
例えば特許文献1には、容器本体を外層体(外容器)と、外層体の内側に収容された減容変形可能な内層体(内容器)とで構成するとともに、吐出キャップ(注出栓)の内側に内容物の流路を開閉する三点弁構造の逆止弁(弁体)を設けた吐出容器が記載されている。
このような構成の吐出容器では、容器本体の胴部をスクイズして内容物を吐出させた後、胴部のスクイズを解除すると、逆止弁により吐出口から容器本体に向けた内容物や外気の流入が阻止されるとともに、吐出キャップに設けた吸気孔から外層体と内層体との間に外気を導入して内層体を減容変形させたまま外層体を元の形状に復元させることができるので、内容物を外気と置換させることなく吐出させ、これにより容器本体の内部に残った内容物を空気と触れづらくしてその劣化や変質を抑制することができる。
特開2014−105016号公報
ところで、上記のような吐出容器は、醤油や化粧料等の液状の内容物を収容する用途に用いられる場合が多いが、例えばドレッシングなどの、若干の固形物を含んだ内容物を収容する用途に用いたいという要望もある。
しかしながら、上記のような吐出容器を使用した場合には、内容物に含まれる固形物が逆止弁の隙間に挟まって逆止弁が閉じなくなり、開いた状態の逆止弁を通して外気が収容空間内に侵入し、内容物の劣化や変質につながる虞がある。あるいは、内容物の流路が固形物で詰まって内容物が吐出できなくなってしまう虞もある。
それゆえ本発明は、若干の固形物を含んだ内容物を吐出しても弁体の隙間に固形物が挟まり難く、収容空間への外気の侵入による品質劣化や、内容物流路の詰まりによる吐出不良を抑制することができる吐出容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の吐出容器は、内容物の収容空間を形成する減容変形可能な内層体及び該内層体を取り囲む外層体を備える二重容器本体と、
内容物を吐出する吐出口を有し、前記二重容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、
該キャップ本体の内側に配置され、閉塞状態において前記収容空間から前記吐出口への内容物の流出を遮断する弁体と、
前記収容空間と前記弁体の間の内容物流路に配置され、前記口部の中心軸線の延在方向に沿って移動可能な作動ノズルと、を備え、
前記作動ノズルは、前記外層体のスクイズに伴い流動する内容物からの押圧力を受けて前記吐出口に向けて移動し、前記弁体を押し開いて内容物を吐出可能とするノズル筒部を有することを特徴とする。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記作動ノズルは、前記ノズル筒部に連結され、前記外層体のスクイズに伴い流動する内容物からの押圧力を受ける板部を有することが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記板部は、前記作動ノズルに一体連結されていることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記板部は、前記ノズル筒部の中心軸線に対して垂直に延在するように配置されていることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記作動ノズルは、前記ノズル筒部の径方向外側で、前記口部の内側に配置された筒状部の内周面に対して摺動可能な環状の摺動部を有することが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記ノズル筒部が、前記二重容器本体の口部の内側に配置された筒状部に対して弾性片を介して一体に連結され、前記筒状部の中心軸線に沿って弾性変位可能に構成されていることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記弁体がスリット弁であることが好ましい。
本発明によれば、若干の固形物を含んだ内容物を吐出しても弁体の隙間に固形物が挟まり難く、収容空間への外気の侵入による品質劣化や、内容物流路の詰まりによる吐出不良を抑制することができる吐出容器を提供することができる。
(a)は、本発明に係る一実施形態としての吐出容器について一部断面で示した側面図であり、(b)は、図1(a)の吐出容器の底面図である。 (a)は、図1(a)の吐出容器の部分拡大図であり、(b)は、図2(a)におけるA矢視図である。 図1の吐出容器から内容物を吐出する様子を示す一部断面で示した側面図である。 (a)は、本発明に係る他の実施形態としての吐出容器の部分拡大図であり、(b)は、図4(a)におけるB矢視図である。 図4の吐出容器から内容物を吐出する様子を示す一部断面で示した側面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。図1(a)に示すように、本実施形態に係る吐出容器1は、二重容器本体2と、二重容器本体2に装着されたキャップ本体3と、スリット弁4(弁体)と、作動ノズル5とを備える。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、後述する蓋体9が位置する側を上方(図1(a)における上側)とし、二重容器本体2が位置する側を下方(図1(a)における下側)とする。
まず、二重容器本体2について説明する。二重容器本体2は、内層体21及び外層体22を備える。本実施形態における二重容器本体2は、内層体21の合成樹脂素材と外層体22の合成樹脂素材とが積層配置された試験管状のプリフォームを、二軸延伸ブロー成形することによって形成することができるが、これに限定されるものではない。例えば、内層体21の合成樹脂素材と外層体22の合成樹脂素材とを積層して形成される円筒状の積層パリソンに対し、押出しブロー成形を行うことによって二重容器本体2を形成してもよい。更に、二重容器本体2は、積層剥離容器ではなく、外層体22と内層体21とを個別に形成して組み付けるものであってもよい。
二重容器本体2を構成する内層体21の材料にはエチレン―ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)又はナイロンを用いている。また、外層体22の材料には、低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を用いており、特にLDPEを用いた場合には高いスクイズ性を付与することができる。しかし、この態様に限定されず、例えば二軸延伸ブロー成形を行うことによって積層剥離容器を形成する場合には、内層体21の材料にはポリプロピレン(PP)を用い、外層体22の材料にはポリエチレンテレフタレート(PET)を用いてもよい。また、内層体21及び外層体22の材料には、相互に相溶性が低い他の樹脂を用いることができる。
内層体21は、減容変形可能に形成されており、本実施形態では、積層状態で形成された二重容器本体2の外層体22から剥離させることで得られるものである。内層体21は、その内側に内容物を収容する収容空間Sを形成している。
外層体22は、円筒状の口部22aに、復元自在な可撓性を有する胴部22b、及び胴部22bの下端を閉鎖する底部22cを連結したものである。図2(a)に示すように、口部22aの外周面には雄ねじ部22dを設けている。また、口部22aには、内層体21との相互間に空気を取り込むための貫通孔22eを設けていて、更に、貫通孔22eを設けた外周面には、上下方向に雄ねじ部22dを切り欠く溝部22fを設けている。なお、本例では胴部22bを断面が略正方形となる角筒状としているが、これに限定されず、例えば円筒状としてもよい。また、内層体21と外層体22との間には、上下方向に延在して内層体21と外層体22とを部分的に接合する接着帯6が設けられており、本例では図1(b)に示すように、周方向に均等に4本の接着帯6が配置されている。なお、当該接着帯6は必須の構成ではなく、また、その位置や数も特に限定されない。
図2(a)に示すように、キャップ本体3は、口部22aを取り囲む外周壁31を備えていて、外周壁31の内周面には、口部22aの雄ねじ部22dに対応する雌ねじ部31aが形成されている。また、外周壁31の上端には頂壁32が一体に連結している。更に、頂壁32の上面中央には、内容物の吐出口33aを形成する吐出筒33が設けられている。また、頂壁32の下面には、環状の上部嵌合溝34が設けられている。更に、上部嵌合溝34より径方向外側には、頂壁32を貫通する外気導入孔35を設けている。なお、外周壁31の下端は口部22aと気密に当接していて、口部22aと外周壁31との間には、貫通孔22eに通じる通気路が設けられている。
なお、本実施形態では、上下方向に雄ねじ部22dを切り欠く溝部22fを通気路として用いるように構成しているが、この態様には限定されない。溝部22fを設けず、雄ねじ部22dと雌ねじ部31aの隙間を通気路として用いてもよい。
また、本実施形態では、外気導入孔35をキャップ本体3の頂壁32に設けると共に貫通孔22eを口部22aに設けて外気を外層体22と内層体21の間の空間に導入するように構成(後述する弁固定部材7の外筒部72外面とキャップ本体3内面の微細な隙間、及び二重容器本体2の口部22a外面とキャップ本体3の内面との隙間を介して外気を導入)したが、この態様には限定されない。例えば、図示しないが、特許文献1(特開2014−105016号公報)と同様に、スリット弁4のベース部41(後述)外面から突出する外気導入弁を形成し、外気導入孔35を下方から覆うようにキャップ本体3の頂壁32下面に当該外気導入弁を離反可能に当接させ、弁固定部材7の隔壁部71(後述)外縁部に空気流路となる通気孔を設けてもよい。あるいは二重容器本体2の胴部22bや底部22cに外気導入用の孔を形成し、当該孔を開閉する弁体を設けてもよい。さらに二重容器本体2の底部22cにピンチオフ部が形成されている場合には、当該ピンチオフ部に設けたスリットから外層体22と内層体21の間の空間に外気を導入するなどしてもよい。
スリット弁4は、キャップ本体3の内側で、キャップ本体3の頂壁32と、弁固定部材7の間に配置されている。ここで、弁固定部材7は合成樹脂製であり、キャップ本体3の内側に装着されている。弁固定部材7は、内層体21の上部開口を覆うように配置される隔壁部71と、隔壁部71の外周縁から立設する外筒部72とを備える。隔壁部71の中央部には、中央開口71aが形成され、外筒部72の外面とキャップ本体3の内面との間には空気流路となる微細な隙間が形成されている。隔壁部71の上面には、環状の下部嵌合溝73が設けられている。
スリット弁4は、円筒状のベース部41と、当該ベース部41の内側に設けられた円板状の弁体部42とを備える。図2(b)に示すように、弁体部42には中心から放射状に延びる8本のスリット43が形成され、周方向に均等配置されている。ベース部41の上端部は上部嵌合溝34に嵌合しており、ベース部41の下端部は、下部嵌合溝73に嵌合している。スリット弁4は、例えばゴムやエラストマー等の軟材質により形成され、弾性変形可能である。なお、図2(a)に示すスリット弁4は閉塞状態であり、収容空間Sから吐出口33aへの内容物の流出及び逆流を遮断するとともに、吐出口33a側から収容空間Sへの外気の流入を遮断している。
作動ノズル5は、収容空間Sとスリット弁4の間の内容物流路に、口部22aの中心軸線の延在方向(軸線方向)に沿って移動可能に配置されている。本実施形態において、作動ノズル5は、口部22aの内側に装着されるノズル保持部材8の内側に配置されている。ここで、ノズル保持部材8は、円筒状の筒状部81と、筒状部81の上端部から径方向外側に延びるフランジ部82と、筒状部81の下端部から、下方に傾斜しながら径方向内側に延びる縮径部83とを備え、縮径部83は、作動ノズル5の下方への移動を規制している。また、縮径部83の中央の下部開口83aは内容物の流路となっている。なお、本例では筒状部81の上部において、弁固定部材7の隔壁部71に設けた環状段部74が嵌り込む構成となっている。
作動ノズル5は、口部22aと同軸上に配置される略円筒状のノズル筒部51と、ノズル筒部51の下部から、下方に傾斜しながら径方向外側に延びる拡径部52と、拡径部52の外縁部に設けられ、筒状部81の内周面に摺動可能に当接する環状の摺動部53と、ノズル筒部51の下部に連結部54を介して連結された平坦な円板状の板部55とを備える。板部55は、ノズル筒部51の下方(収容空間S側)に間隔をあけて配置されており、また、ノズル筒部51の中心軸線に対して垂直に延在している。ノズル筒部51の上部は、中央開口71aの開口径よりも小径となっており、スリット43の径方向外端43aよりも径方向内側に位置するよう構成されている。これにより、ノズル筒部51の上部(先端部)を中央開口71aに挿入することができ、また、弁体部42をスムーズに押し開くことができる。
板部55は、収容空間Sからスリット弁4へ向かう内容物流路内に配置されており、外層体22の胴部22bをスクイズした際に、収容空間Sからスリット弁4へ流動する内容物からの押圧力を受ける。板部55が内容物からの押圧力を受けることで、作動ノズル5は、スリット弁4に向けて移動する。なお、板部55を設けない場合でも、胴部22bをスクイズした際に拡径部52等が内容物からの押圧力を受けることにより、作動ノズル5は、スリット弁4に向けて移動する構成となっている。弁体部42の下面にノズル筒部51の先端部が当接し、さらに作動ノズル5が吐出口33a側に移動すると、図3に示すようにスリット弁4の弁体部42を押し開いてスリット弁4の内側にノズル筒部51が進入し、内容物が吐出可能となる。なお、図3は、最大まで作動ノズル5が吐出口33a側に移動した状態を示している。収容空間S内の内容物は、内容物流路を構成するノズル保持部材8の下部開口83a、ノズル筒部51の内側、ノズル筒部51の先端開口51a、ベース部41の内側及び吐出筒33の内側を通過して吐出口33aから吐出される。
内容物を吐出した後、胴部22bへのスクイズを解除すると、スリット弁4の弁体部42が復元し、当該弁体部42の復元力により押し下げられた作動ノズル5が図1(a)、2(a)に示す元の位置に戻る。
なお、作動ノズル5は内容物流路を流動する内容物からの押圧力を受けて吐出口33a側に移動し、スリット弁4の弁体部42を押し開いてスリット弁4内に侵入するノズル筒部51を有する構成であれば、特に形状は限定されず、例えば、板部55の形状を平坦な円板状ではなく多角形状や環状としたり、連結部54を1本ではなく周方向に複数配置したり、板部55を傾斜させる等してもよく、内容物によって適宜設定することができる。
キャップ本体3には、蓋体9が開閉可能に設けられている。蓋体9は、キャップ本体3とほぼ同径の有頂筒状に形成されており、ヒンジ91によりキャップ本体3の外周壁31に連結されて吐出筒33を覆うことができるようになっている。蓋体9の天壁92には、下方に延びるシール筒93が設けられており、蓋体9が閉じられるとシール筒93が吐出筒33の内周面に嵌合して吐出口33aを閉塞するようになっている。また、シール筒93の径方向内側には、押さえ筒部94が設けられている。押さえ筒部94は、蓋体9を閉じた状態においては、弁体部42が開いて内容物が流出することを抑制することができる。また、内容物の吐出した後で蓋体9を閉める際には、弁体部42が復元力により閉じる動作を補助して、作動ノズル5が元の位置に戻ることを促すことができる。蓋体9のヒンジ91に対向する側には蓋体9を開操作する際の指掛かりとなる摘み部95が設けられている。
以上のような構成の吐出容器1にあっては、胴部22bをスクイズした際に作動ノズル5がスリット弁4の弁体部42を押し開いて内容物が吐出される構成としたことにより、内容物の吐出時に作動ノズル5内を通過した内容物がスリット弁4の弁体部42に接触し難くなる。このため、例えばドレッシングなどの若干の固形物を含んだ内容物を吐出する場合において、スリット43に固形物が挟まり難くなる。その結果、外気が内容物の収容空間S内に侵入して品質が劣化したり、あるいは、内容物の流路が固形物で詰まり吐出不良の原因となったりすることを抑制することができる。
また、内容物の吐出後に胴部22bへのスクイズを解除すると、作動ノズル5が元の位置に戻るため、作動ノズル5内に残る内容物も収容空間S側に引き込まれることになり、スリット43に固形物がさらに挟まり難くなる。
また、図3に示すように、作動ノズル5が最大まで吐出口33a側に移動した際に、ノズル筒部51の先端が弁体部42の先端よりも突出しない構成としているため、弁体部42の復元に伴ってスムーズに作動ノズル5を図1(a)、2(a)に示す元の位置に押し戻すことができる。
本実施形態では、板部55を、ノズル筒部51の中心軸線に対して垂直に延在するように配置したことにより、収容空間Sから吐出口33aへ向けて流動する内容物の流れ方向に対して板部55が垂直に延在することとなる。これにより、流動する内容物からの押圧力が板部55を介してノズル筒部51に伝わり易くなるため、内容物の吐出に係る胴部22bへの押圧力を小さくすることができる。
また、本実施形態では、縮径部83に形成した下部開口83aの上方に板部55を配置するとともに、平面視で板部55が下部開口83aに重なるように配置したことにより、下部開口83aを通過した内容物が板部55に向けて流れ易くなっている。これにより、板部55を介して内容物からの押圧力がノズル筒部51に伝わり易くなるため、内容物の吐出に係る胴部22bへの押圧力をより小さくすることができる。
また、本実施形態では、収容空間Sから吐出口33aへ向けて流動する内容物からの押圧力を、作動ノズル5の拡径部52も受け易い構成となっているため、作動ノズル5に力が伝わり易く、内容物の吐出に係る胴部22bへの押圧力をより小さくすることができる。
また、本実施形態では、内容物がノズル筒部51の外側を通過せずに内側のみを通過する構成としているため、内容物が弁体部42により接触し難くスリット43に固形物が挟まり難くなっている。
以下に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と基本的な機能が同一である部分は、図中、同一の符号を付して説明を省略する。
図4(a)に示す吐出容器10において、作動ノズル15を構成する円筒状のノズル筒部51は、弾性片56を介してノズル保持部材18の筒状部81に一体連結されている。ノズル筒部51は、図4(b)にも示すように3本の弾性片56によって筒状部81に連結されており、筒状部81の内側で、口部22aの軸線方向に沿って弾性変位可能とされている。ノズル筒部51の下部には、連結部54を介して板部55が連結されている。なお、本実施形態では連結部54及び板部55を、ノズル筒部51とは別体として形成し、ノズル筒部51に連結部54を組み付ける構成としているが、これに限定されず、連結部54及び板部55をノズル筒部51と一体に形成してもよい。
吐出容器10を用いて内容物を吐出する際には、図5に示すように、蓋体9を開いて吐出容器10を倒立姿勢とし、胴部22bをスクイズする。収容空間Sの内容物は吐出口33aに向かって流動し、板部55を押圧してノズル筒部51を吐出口33aに向けて移動させる。ノズル筒部51は、スリット弁4の弁体部42を押し開き、スリット弁4の内側に進入する。これにより、収容空間Sに収容された内容物が吐出可能となる。内容物を吐出した後、スクイズを解除すると、弁体部42の復元力に加え、弾性片56の復元力によってノズル筒部51が元の位置に戻る。
本実施形態の吐出容器10にあっては、ノズル筒部51と筒状部81を弾性片56で連結したことにより、弁体部42の復元力に依存せずに弾性片56の復元力を利用してノズル筒部51を元の位置に戻すことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、キャップ本体3が二重容器本体2の口部22aに螺合する構成としたが、これに限られるものではなく、例えば相互にアンダーカット係合する係合部を設け、打栓等により装着される構成としてもよい。また、上記実施形態では、蓋体9がヒンジ91を支点に開閉する構成としたが、これに限られず、キャップ本体3に対して蓋体9がねじ係合により螺着される構成としてもよい。また、スリット弁4に代えて、作動ノズル5で押し開くことが可能な他の構造の弁体を設けることも可能であり、例えば、管状の基部に3本の弾性アームで円板状の弁本体が連結された三点弁とすることができる。なお、本発明は、例えばパスタソース、ピザソース、ウスターソース、とんかつソース等のソース類、ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング及び液味噌等の具入り液体調味料類を含む、若干の固形物を含んだ内容物を収容し、吐出する用途に適している。
1 吐出容器
2 二重容器本体
3 キャップ本体
4 スリット弁(弁体)
5 作動ノズル
6 接着帯
7 弁固定部材
8 ノズル保持部材
9 蓋体
10 吐出容器
15 作動ノズル
18 ノズル保持部材
21 内層体
22 外層体
22a 口部
22b 胴部
22c 底部
22d 雄ねじ部
22e 貫通孔
22f 溝部
31 外周壁
31a 雌ねじ部
32 頂壁
33 吐出筒
33a 吐出口
34 上部嵌合溝
35 外気導入孔
41 ベース部
42 弁体部
43 スリット
43a スリットの径方向外端
51 ノズル筒部
51a 先端開口
52 拡径部
53 摺動部
54 連結部
55 板部
56 弾性片
71 隔壁部
71a 中央開口
72 外筒部
73 下部嵌合溝
74 環状段部
81 筒状部
82 フランジ部
83 縮径部
83a 下部開口
91 ヒンジ
92 天壁
93 シール筒
94 押さえ筒部
95 摘み部
S 収容空間

Claims (7)

  1. 内容物の収容空間を形成する減容変形可能な内層体及び該内層体を取り囲む外層体を備える二重容器本体と、
    内容物を吐出する吐出口を有し、前記二重容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、
    該キャップ本体の内側に配置され、閉塞状態において前記収容空間から前記吐出口への内容物の流出を遮断する弁体と、
    前記収容空間と前記弁体の間の内容物流路に配置され、前記口部の中心軸線の延在方向に沿って移動可能な作動ノズルと、を備え、
    前記作動ノズルは、前記外層体のスクイズに伴い流動する内容物からの押圧力を受けて前記吐出口に向けて移動し、前記弁体を押し開いて内容物を吐出可能とするノズル筒部を有する、吐出容器。
  2. 前記作動ノズルは、前記ノズル筒部に連結され、前記外層体のスクイズに伴い流動する内容物からの押圧力を受ける板部を有する、請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記板部は、前記作動ノズルに一体連結されている、請求項2に記載の吐出容器。
  4. 前記板部は、前記ノズル筒部の中心軸線に対して垂直に延在するように配置されている、請求項2または3に記載の吐出容器。
  5. 前記作動ノズルは、前記ノズル筒部の径方向外側で、前記口部の内側に配置された筒状部の内周面に対して摺動可能な環状の摺動部を有する、請求項1〜4の何れか一項に記載の吐出容器。
  6. 前記ノズル筒部が、前記二重容器本体の口部の内側に配置された筒状部に対して弾性片を介して一体に連結され、前記筒状部の中心軸線に沿って弾性変位可能に構成されている、請求項1〜4の何れか一項に記載の吐出容器。
  7. 前記弁体がスリット弁である、請求項1〜6に記載の吐出容器。
JP2016109363A 2016-05-31 2016-05-31 吐出容器 Active JP6629141B2 (ja)

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