JP2017203408A - ピストン - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストンの下降時の摩擦を低減することが可能なピストンを提供することを目的とする。【解決手段】ピストンスカート14のうち少なくともスラスト側のピストンスカート14の外周面には、ピストンスカート14の周方向に延びる複数の条痕21が設けられており、複数の条痕21は、それぞれ、ピストン10の往復に沿って互いに距離を隔てて配置される2つの角部28と、2つの角部28の間に設けられて潤滑油を保持する潤滑油保持溝27と、潤滑油保持溝27のピストン上昇方向側端部に隣接配置された傾斜部26と、を有し、傾斜部26は、ピストンスカート14の下降方向端部に近づくにつれてシリンダボアの内面から遠さかるように、2つの角部28を結ぶ直線25に対して0°を超え6°以下の傾斜角を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ピストンに関して、より特定的には、ピストンスカートに条痕が設けられたピストンに関するものである。
ピストンスカートの外周面に複数の条痕を設けることで潤滑性を高めた従来のピストンが、たとえば、特開2008−232172号公報(特許文献1)、特開2011−220267号公報(特許文献2)、特開平10−103511号公報(特許文献3)に開示されている。
特許文献1には、外周面に条痕が複数形成されたピストンスカートにおいて、隣り合う条痕の間に平坦面を設け、ピストンにスラスト力が働いた場合にこれを平坦面で受け止める構成が開示されている。
特許文献2には、シリンダボア内を往復動する際に広い摺動面積を確保するためにピストンスカートの外周面に断面円弧状の突起部が複数形成されたピストンが開示されている。
特許文献3には、ピストンスカートの外周面に断面が末広がりテーパ状の周溝が多段に形成されるとともに、隣りあう周溝の間に平坦部が形成されたピストンが開示されている。
特開2008−232172号公報 特開2011−220267号公報 特開平10−103511号公報
シリンダボア内を往復動するピストンを備える内燃機関において、ピストンとシリンダボア壁(以下、ボア壁とも称する)との間の摺動摩擦損失が最も大きくなるタイミングは膨張行程の前半である。これは、燃焼室での燃料の爆発によりピストンが大きなスラスト荷重を受けてボア壁に押し付けられるためである。従って、膨張行程の前半、即ち、ピストン下降行程の初期においてピストンとシリンダボアの間の摺動面における摩擦力を低減することができれば、1サイクルにおける摩擦仕事を低減することができる。
そこで、この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、ピストン下降時の摺動摩擦損失を減少させることが可能なピストンを提供することを目的とする。
この発明に従ったピストンは、内燃機関のシリンダボアの内面に対して潤滑油を介して摺動するピストンであって、ピストンは、ピストンスカートを有し、ピストンスカートのうち少なくともスラスト側のピストンスカートの外周面には、ピストンスカートの周方向に延びる複数の条痕が設けられており、複数の条痕は、それぞれ、ピストンの往復運動方向に沿って互いに距離を隔てて配置される2つの角部と、2つの角部の間に設けられて潤滑油を保持する潤滑油保持溝と、潤滑油保持溝のピストン上昇方向側端部に隣接配置された傾斜部と、を有し、傾斜部は、ピストンスカートの下降方向端部に近づくにつれてシリンダボアの内面から遠さかるように、2つの角部を結ぶ直線に対して0°を超え6°以下の傾斜角を有する。
このように構成されたピストンでは、くさび効果(動圧効果)によってピストンスカートとシリンダボア壁との間の摺動摩擦損失を減少させることができる。具体的には、潤滑油保持溝には潤滑油が保持されている。ピストンが下降する際に潤滑油保持溝内の潤滑油は、傾斜部とシリンダボア壁との間に形成される狭い空間部へと流れる。その空間部に圧力が発生しピストンをシリンダボア壁から浮かせた流体潤滑状態にする。潤滑油の進入場所がくさびのような形状をしているので、この現象をくさび効果(動圧効果)という。つまり、シリンダボア壁に対するピストンスカートの傾斜部の動きを利用して潤滑油に運動エネルギーを付与し、その運動エネルギーにより、シリンダボア壁とピストンスカートとの間で流体潤滑状態を維持することが可能となる。
好ましくは、傾斜角は1°以上3°以下である。この場合、動圧効果を最大にすることが可能となる。
好ましくは、潤滑油保持溝は、断面形状が円弧形状の溝部を有する。この場合、潤滑油保持溝の断面形状が円弧形状であるため潤滑油保持溝から傾斜部へスムーズに潤滑油が流れる。なお、「円弧形状」とは、真円度/円弧の半径が10%以下であることをいう。真円度は、JIS B7451:1997の真円度測定機により測定される。
好ましくは、前記複数の条痕は連続して設けられ、1つの前記条痕の前記傾斜部のピストン上昇方向側端部に隣接して別の前記条痕の前記潤滑油保持溝が設けられる。さらに、条痕が連続して設けられるため、多くの傾斜部を形成することができる。その結果、ピストンの下降工程において、より大きな動圧効果を得ることができる。
この発明に従えば、ピストンの下降工程でピストンのスカートで動圧効果を発生させることができる。その結果、ピストンのスカートとボア壁との間での摩擦仕事を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係るピストンの一部断面図を含む正面図である。 図1中のIIで囲んだ部分を拡大して示すピストン、およびそのピストンに対向するボア壁の断面図である。 図2中の1つの条痕を拡大して示す断面図である。 傾斜部の傾斜角θと、ピストンの下降時における角部による潤滑油の掻き落とし量との関係を示すグラフである。 傾斜部の傾斜角θと、ピストンの下降時に傾斜部とボア壁との間で発生する動圧との関係を示すグラフである。 レシプロエンジンのクランク角とピストン速度との関係を示すグラフである。 レシプロエンジンの膨張工程においてピストンへ加わる力を示す模式図である。 実施の形態2に従ったピストンに設けられた条痕と、ボア壁とを示す断面図である。 実施の形態3に従ったピストンに設けられた条痕と、ボア壁とを示す断面図である。 実施の形態4に従ったピストンに設けられた条痕と、ボア壁とを示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態に係るピストンについて図を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。また、各実施の形態を組み合わせることも可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るピストンの一部断面図を含む正面図である。図2は、図1中のIIで囲んだ部分を拡大して示すピストン、およびそのピストンに対向するボア壁の断面図である。
図1で示すように、ピストン10は、ランド12およびピストンスカート14を有する。ランド12にはピストンリング溝11a,11bおよびオイルリング溝11cが設けられる。ピストン10には、ピストンピンを挿入するための貫通孔13が設けられる。ピストン10は、ディーゼルエンジン用またはガソリンエンジン用のいずれであってもよい。さらに、ピストン10は筒内に直接燃料を噴射するエンジン用、吸気ポート内で燃料を噴射するエンジン用のいずれであってもよい。図1において、ピストンスカート14に斜線を付した部分は、ピストンスカート14の断面を示す。矢印10uはピストン10の上昇方向を示す。矢印10dはピストン10の下降方向を示す。ピストン10は、シリンダボア内において、矢印10uと矢印10dで示す方向に往復運動をする。上昇方向とはピストン10が燃焼室に近づく方向であり、下降方向とは、ピストン10がクランクシャフトに近づく方向である。
図2では、仮想的に、ピストン10に対面するボア壁101を記載している。図2で示すようにピストンスカート14には、複数の条痕21が設けられる。各々の条痕21は、傾斜部26と、傾斜部26に連なる溝27とを有する。傾斜部26は図2で示す断面において、直線25に対して傾斜している。直線25は、1つの角部28と別の角部28とを結ぶ。1つの条痕21において、上側(矢印10uで示す側)に傾斜部26が位置し、下側(矢印10dで示す側)に溝27が位置している。各々の条痕21の間に角部28が位置している。
この実施の形態では、複数の条痕21が連続して設けられている。すなわち、1つの条痕21に隣接するように別の条痕21が設けられる。しかしながら、複数の条痕21は、必ずしも連続して設けられる必要はない。ある条痕21に隣接するように条痕21以外の形状(たとえば平坦面)が設けられて、その平坦面に隣接するように別の条痕21が設けられてもよい。
図3は、図2中の1つの条痕を拡大して示す断面図である。図4は、傾斜部の傾斜角θと、ピストンの下降時における角部による潤滑油の掻き落とし量との関係を示すグラフである。ピストン10の下降時には、傾斜部26が中心軸10cに対してなす傾斜角θにより、角部28がボア壁101の潤滑油を掻き落とす量が変化する。傾斜角θが小さければ角部28が潤滑油を掻き落とす量は少なくなる。傾斜角θが6°以下であれば、油膜を保持できる。傾斜角θが6°を超えると、角部28によるボア壁101の潤滑油を掻き落とす量が大きくなり過ぎる。
傾斜部26の下側に傾斜部26と溝27との境界部26aが設けられている。境界部26aでは、傾斜部26および溝27の傾斜が不連続に変化する。境界部26aより上側(矢印10uで示す方向側)が傾斜部26である。
傾斜部26の下側、即ち、境界部26aの下側には断面形状が円弧形状である溝27が設けられている。円弧形状の溝27は、傾斜部26のようにピストン10が上昇する工程において、ピストン10に動圧を発生させることはないが、そもそもピストン10の上昇工程では爆発工程に起因するスラスト荷重が発生しないため動圧を発生させる必要が無い。
条痕21は、概円弧状の溝27と、概直線状の傾斜部26を有する。傾斜部26の上端部が下端部よりボア壁101側にあり、直線25に対してなす角度θが0°を超え6°以下である。溝27と傾斜部26が交互に繰り返される。1つの条痕21は、2つの角部28の間に設けられる。
ピストン10のピストンスカート14には、ピストンスカート14の周方向(ピストンリング溝11a,11bが延びる方向に沿った方向)に延びる少なくとも1つの条痕21が設けられており、条痕21は、ピストンの往復運動方向に平行な断面において傾斜部26を有し、傾斜部26は、ピストンスカート14の下部に近づくにつれてピストン10の中心軸10cに近づくように、ピストン10の中心軸10cに対して0°を超え6°以下の傾斜角θを有する。
ピストンスカート14のうち少なくともスラスト側のピストンスカート14の外周面には、ピストンスカート14の周方向に延びる複数の条痕21が設けられており、複数の条痕21は、それぞれ、ピストンの往復に沿って互いに距離を隔てて配置される2つの角部28と、2つの角部28の間に設けられて潤滑油を保持する潤滑油保持溝としての溝27と、溝27のピストン上昇方向側端部に隣接配置された傾斜部26とを有する。傾斜部26は、ピストンスカート14の下降方向端部に近づくにつれてシリンダボアの内面としてのボア壁101から遠さかるように、2つの角部28を結ぶ直線25に対して0°を超え6°以下の傾斜角θを有する。
図5は、傾斜部の傾斜角θと、ピストンの下降時に傾斜部とボア壁との間で発生する動圧との関係を示すグラフである。図5で示すように傾斜部26の傾斜角θを変化させると、傾斜部26で発生する動圧が変化する。傾斜角θが0°を超え6°以下であれば十分な動圧が発生していることが分かる。傾斜角θが1°以上3°以下であれば、より大きな動圧が発生することが分かる。
図6は、レシプロエンジンのクランク角とピストン速度との関係を示すグラフである。図7は、レシプロエンジンの膨張工程においてピストンへ加わる力を示す模式図である。図6および図7で示すように、クランク角に応じてピストン10の速度は変化する。ピストン10はシリンダ101内で上下運動(往復運動)をする。ピストン10の貫通孔13にピストンピン15が挿入されている。ピストンピン15には、コネクティングロッド16が回動可能に取り付けられている。コネクティングロッド16は、ベアリング17aによりクランクシャフト17bに接続されている。
図6のクランク角が0°のときはピストン10は上死点に位置している。膨張行程(クランク角が0°以降)では、ピストン10は、矢印10aで示す方向から力を受けて下方向に押し下げられる。その際、コネクティングロッド16から矢印13aで示す方向の反力を受けるこの反力は矢印13bで示す第一成分と、矢印13cで示す第二成分とに分解される。第一成分の作用によりピストン10はスラスト側へ押し付けられる。さらに下降時には矢印10rで示す方向に回動する。
図2および図3の傾斜部26を設けることで、ピストン10が下方向に移動したときに図5で示す動圧が傾斜部26とボア壁101との間で発生する。その結果、ピストン10とボア壁101との間で流体潤滑が維持されるため、境界潤滑となった場合と比較して摩擦力が低下する。これにより燃費を向上させることができる。
より具体的には、溝27は潤滑油を保持し焼き付きを防止する。傾斜部26を設けることにより、ピストン10が下降工程に差し掛かった際に、傾斜部26とボア壁101との間にくさび効果で動圧を発生させる。そのため、傾斜部26を持たないピストンと比較して、下降工程開始時において短時間でピストンスカート14の潤滑状態を境界潤滑から流体潤滑に移行させることができる。その結果、摩擦仕事を低減できる。
膨張行程では、ピストン10は図5のように燃焼室の爆発圧力(矢印10a)を受けて下方に押し下げられる。その際にコネクティングロッド16から受ける反力のスラスト成分(矢印13b)により、ピストンは右回り(矢印10r)に回りながらスラスト側に押し付けられる。押し付けられた状態で下降するため、膨張行程では他の行程より大きな摩擦が発生しやすい。しかしながら、傾斜部26での動圧効果により、摩擦の発生を抑制することができる。また、ピストンの速度は、図6のクランク角0°の上死点で0であり、そこから加速する。上死点近傍では速度が遅い状態で大きなスラスト荷重を受けるため、ピストンスカート14とボア壁101の油膜が薄くなり、境界潤滑になりやすい。傾斜部26での動圧効果により、早期に境界潤滑から流体潤滑へ移行させることができる。
つまり、上記の構成を採用することで従来のピストンよりも短時間でピストンスカート14の潤滑状態を境界潤滑から流体潤滑に移行させることができる。その結果、摩擦仕事(損失)が低減され、熱効率向上、燃費低減、出力およびトルク向上を図ることができる。
また、信頼性面でも、ピストンスカート14の摩耗低減、ボア壁101の摩耗低減の効果を奏することができる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2に従ったピストンに設けられた条痕と、ボア壁とを示す断面図である。図8で示すように、実施の形態2に従ったピストン10のピストンスカート14では、図8のピストンの往復運動方向に平行な断面において傾斜部126が曲線で構成されており、溝27と傾斜部126との境界部126aは変曲点となっている。境界部126aの前後において、傾斜部126および溝127の傾斜が連続的に変化する。
境界部126aから上側(矢印10u側)が傾斜部126であり、傾斜部126のどの部分においても直線25に対する傾斜角θは0°を超え6°以下である。このように構成されたピストン10でも、実施の形態1のピストン10と同様の効果がある。
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3に従ったピストンに設けられた条痕と、ボア壁とを示す断面図である。図9で示すように、実施の形態3に従ったピストン10のピストンスカート14は、図9のピストンの往復運動方向に平行な断面において傾斜部26が直線部分を有する。傾斜部26と溝27の境界部26aは滑らかに傾斜している。すなわち、傾斜部26から溝27へ遷移する部分において傾斜部26および溝27の傾斜が連続的に変化する。
境界部126aから上側(矢印10u側)が傾斜部126であり、傾斜部126のどの部分においても直線25に対する傾斜角θは0°を超え6°以下である。このように構成されたピストン10でも、実施の形態1のピストン10と同様の効果がある。
(実施の形態4)
図10は、実施の形態4に従ったピストンに設けられた条痕と、ボア壁とを示す断面図である。図10で示すように、実施の形態4に従ったピストン10のピストンスカート14は、図10のピストンの往復運動方向に平行な断面において溝27が直線部分を有する。
境界部126aから上側(矢印10u側)が傾斜部126であり、傾斜部126のどの部分においても直線25に対する傾斜角θは0°を超え6°以下である。境界部26aから溝27の直線部分が開始する。このように構成されたピストン10でも、実施の形態1のピストン10と同様の効果がある。
上記の実施の形態1から4の少なくとも2つの条痕を組み合わせてピストンスカート14を構成することも可能である。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、たとえば、車両に搭載される内燃機関の分野において用いることができる。
10 ピストン、10c 中心軸、11a,11b ピストンリング溝、11c オイルリング溝、12 ランド、13 貫通孔、14 ピストンスカート、15 ピストンピン、16 コネクティングロッド、17a ベアリング、17b クランクシャフト、21 条痕、25 直線、26,126 傾斜部、26a,126a 境界部、27 溝、28 角部、101 ボア壁。

Claims (4)

  1. 内燃機関のシリンダボアの内面に対して潤滑油を介して摺動するピストンであって、
    前記ピストンは、ピストンスカートを有し、
    前記ピストンスカートのうち少なくともスラスト側の前記ピストンスカートの外周面には、前記ピストンスカートの周方向に延びる複数の条痕が設けられており、
    前記複数の条痕は、それぞれ、前記ピストンの往復運動方向に沿って互いに距離を隔てて配置される2つの角部と、前記2つの角部の間に設けられて潤滑油を保持する潤滑油保持溝と、前記潤滑油保持溝の前記ピストン上昇方向側端部に隣接配置された傾斜部と、を有し、
    前記傾斜部は、前記ピストンスカートの下降方向端部に近づくにつれてシリンダボアの内面から遠さかるように、前記2つの角部を結ぶ直線に対して0°を超え6°以下の傾斜角を有する、ピストン。
  2. 前記傾斜角は1°以上3°以下である、請求項1に記載のピストン。
  3. 前記潤滑油保持溝は、断面形状が円弧形状の溝部を有する、請求項1または請求項2に記載のピストン。
  4. 前記複数の条痕は連続して設けられ、1つの前記条痕の前記傾斜部の前記ピストン上昇方向側端部に隣接して別の前記条痕の前記潤滑油保持溝が設けられる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のピストン。
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