JP2017192182A - 保護ネットの取付方法及び保護ネット付きワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤーハーネスに対して保護ネットを容易に取り付けることが可能な技術を提供する。
【解決手段】ワイヤーハーネス10の周方向DR1において、ワイヤーハーネス10の一部を、保護ネット20で取り囲む。次に、保護ネット20における、ワイヤーハーネスの延在方向DR2の一方の端部21を、ワイヤーハーネス10に固定する。次に、保護ネット20を延在方向DR2に沿って伸ばす。次に、保護ネット20が伸ばされた状態で、保護ネット20における延在方向DR2の他方の端部22を、ワイヤーハーネス10に固定する。
【選択図】図1
【解決手段】ワイヤーハーネス10の周方向DR1において、ワイヤーハーネス10の一部を、保護ネット20で取り囲む。次に、保護ネット20における、ワイヤーハーネスの延在方向DR2の一方の端部21を、ワイヤーハーネス10に固定する。次に、保護ネット20を延在方向DR2に沿って伸ばす。次に、保護ネット20が伸ばされた状態で、保護ネット20における延在方向DR2の他方の端部22を、ワイヤーハーネス10に固定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワイヤーハーネスを保護する保護ネットに関する。
特許文献1,2には、ワイヤーハーネスを保護する保護ネットが開示されている。
特許文献1,2に記載の技術では、ワイヤーハーネスの広い範囲を保護ネットで保護する場合には、長い保護ネットが必要となる。長い保護ネットをワイヤーハーネスに取り付けることは容易ではない。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、ワイヤーハーネスに対して保護ネットを容易に取り付けることが可能な技術を提供することを目的とする。
第1の態様に係る保護ネットの取付方法は、ワイヤーハーネスに対する、伸縮性を有する保護ネットの取付方法であって、(a)前記ワイヤーハーネスの周方向において、前記ワイヤーハーネスの一部を、前記保護ネットで取り囲む工程と、(b)前記工程(a)の後に、前記保護ネットにおける、前記ワイヤーハーネスの延在方向の一方の端部を、前記ワイヤーハーネスに固定する工程と、(c)前記工程(b)の後に、前記保護ネットを前記延在方向に沿って伸ばす工程と、(d)前記工程(c)の後に、前記保護ネットが伸ばされた状態で、前記保護ネットにおける、前記延在方向の他方の端部を、前記ワイヤーハーネスに固定する工程とを備える。
第2の態様に係る保護ネットの取付方法は、第1の態様に係る保護ネットの取付方法であって、前記一方の端部が前記ワイヤーハーネスに固定された、前記工程(c)で伸ばされる前の前記保護ネットの網目においては、前記周方向の長さが前記延在方向の長さよりも大きい。
第3の態様に係る保護ネットの取付方法は、第1及び第2の態様のいずれか一つに係る保護ネットの取付方法であって、前記工程(a)では、前記ワイヤーハーネスの前記一部に対して前記保護ネットが巻き付けられることによって、前記保護ネットが前記一部を前記周方向に取り囲む。
第4の態様に係る保護ネットの取付方法は、第3の態様に係る保護ネットの取付方法であって、前記ワイヤーハーネスに巻き付けられた前記保護ネットの巻回方向での前記保護ネットの端部は、折り返されて接着されている。
第5の態様に係る保護ネットの取付方法は、第3及び第4の態様のいずれか一つに係る保護ネットの取付方法であって、前記工程(c)では、前記一方の端部が前記ワイヤーハーネスにテープ巻きで固定され、前記工程(c)では、前記一方の端部に対してテープが巻かれている最中に前記一方の端部に弛みが発生しないように、前記一方の端部に対してテープが巻かれる。
第6の態様に係る保護ネットの取付方法は、第5の態様に係る保護ネットの取付方法であって、前記工程(d)では、前記他方の端部が前記ワイヤーハーネスにテープ巻きで固定され、前記工程(d)では、前記他方の端部に対してテープが巻かれている最中に前記他方の端部に弛みが発生しないように、前記他方の端部に対してテープが巻かれる。
第7の態様に係る保護ネット付きワイヤーハーネスは、伸縮性を有する保護ネットと、前記保護ネットが取り付けられたワイヤーハーネスとを備え、前記保護ネットは、前記ワイヤーハーネスの周方向において前記ワイヤーハーネスを取り囲むように、前記ワイヤーハーネスに取り付けられ、前記保護ネットが前記延在方向に沿って伸ばされた状態で、前記保護ネットにおける、前記ワイヤーハーネスの延在方向の両端部が、前記ワイヤーハーネスに固定されている。
第1乃至第6の態様によれば、ワイヤーハーネスに対して一方の端部が固定された伸縮性を有する保護ネットが伸ばされた後、当該保護ネットの他方の端部がワイヤーハーネスに固定されるため、ワイヤーハーネスの広い範囲に対して保護ネットを容易に取り付けることができる。
特に第2の態様によれば、伸ばされる前の保護ネットの網目における、ワイヤーハーネスの周方向の長さが、当該網目における、ワイヤーハーネスの延在方向の長さよりも大きいため、保護ネットをワイヤーハーネスの延在方向に伸ばしやすくなる。よって、保護ネットがさらに取り付けやすくなる。
特に第3の態様によれば、ワイヤーハーネスの一部に対して保護ネットが巻き付けられることから、予め筒状に形成された保護ネットにワイヤーハーネスを通す場合と比較して、ワイヤーハーネスの一部を保護ネットで容易に取り囲むことができる。
特に第4の態様によれば、保護ネットの巻回方向での端部が、折り返されて接着されていることから、保護ネットがほつれにくくなる。
特に第5の態様によれば、保護ネットの一方の端部に対してテープが巻かれている最中に当該一方の端部に弛みが発生しないように、当該一方の端部に対してテープが巻かれる。これにより、保護ネットが延在方向に沿って均等に伸びやすくなる。その結果、ワイヤーハーネスを適切に保護することができる。
特に第6の態様によれば、保護ネットの他方の端部に対してテープが巻かれている最中に当該他方の端部に弛みが発生しないように、当該他方の端部に対してテープが巻かれる。これにより、保護ネットにおける、テープが巻かれない部分を、ワイヤーハーネスに対してしっかりと巻き付けることができる。
また第7の態様によれば、第1の態様に係る保護ネットの取付方法を使用して、保護ネット付きワイヤーハーネスを得ることができる。そのため、保護ネット付きワイヤーハーネスを得る際に、ワイヤーハーネスの広い範囲に対して保護ネットを容易に取り付けることができる。
<保護ネット付きワイヤーハーネスの構成>
図1は保護ネット付きワイヤーハーネス1の一例を示す図である。保護ネット付きワイヤーハーネス1では、ワイヤーハーネス10に対して保護ネット20が取り付けられている。保護ネット付きワイヤーハーネス1は、例えば、自動車等の車両内に配置される。ワイヤーハーネス10は、例えば複数の電線11で構成される。ワイヤーハーネス10は一つの電線11で構成されても良い。
図1は保護ネット付きワイヤーハーネス1の一例を示す図である。保護ネット付きワイヤーハーネス1では、ワイヤーハーネス10に対して保護ネット20が取り付けられている。保護ネット付きワイヤーハーネス1は、例えば、自動車等の車両内に配置される。ワイヤーハーネス10は、例えば複数の電線11で構成される。ワイヤーハーネス10は一つの電線11で構成されても良い。
保護ネット20は、ワイヤーハーネス10の少なくとも一部を保護する部材である。保護ネット20は、ワイヤーハーネス10の周方向DR1においてワイヤーハーネス10を取り囲むように、ワイヤーハーネス10に取り付けられている。保護ネット20は、ワイヤーハーネス10の保護すべき範囲を覆う。例えば、ワイヤーハーネス10が車両内に配置される場合、ワイヤーハーネス10において、車両内の他の部品と干渉する範囲を、保護ネット20が覆う。
保護ネット20は伸縮性を有している。保護ネット20は、ワイヤーハーネス10の延在方向DR2に沿って伸ばされた状態で、保護ネット20における、当該延在方向DR2の両端部がワイヤーハーネス10に固定されている。保護ネット20の延在方向DR2の一方の端部21及びワイヤーハーネス10に対してテープ30が巻かれている。これにより、一方の端部21は、ワイヤーハーネス10に対してテープ30で固定される。また、保護ネット20の延在方向DR2の他方の端部22及びワイヤーハーネス10に対してテープ40が巻かれている。これにより、他方の端部22は、ワイヤーハーネス10に対してテープ40で固定される。
<保護ネットの詳細>
図2はワイヤーハーネス10に取り付けられる前の初期状態の保護ネット20を示す図である。図2に示されるように、保護ネット20は、例えばシート状部材である。保護ネット20の材料は、例えば樹脂である。保護ネット20を形成する樹脂としては、例えばポリプロピレンが採用される。保護ネット20は、複数の線部23が網目状に交差して形成されている。複数の線部23が交差する交差点24は接着されている。交差点24は例えば熱接着(融着)されている。保護ネット20の網目25の形状は、例えばひし形である。初期状態の保護ネット20の網目25では、一方の対角線120が他方の対角線121よりも長くなっている。本例では、線部23の太さは、網目25のひし形の各辺が弛みにくい太さなっている。網目25の形状はひし形以外であって良い。以後、対角線120の延在方向に沿った方向を第1方向DR11と呼び、対角線121の延在方向に沿った方向を第2方向DR12と呼ぶ。
図2はワイヤーハーネス10に取り付けられる前の初期状態の保護ネット20を示す図である。図2に示されるように、保護ネット20は、例えばシート状部材である。保護ネット20の材料は、例えば樹脂である。保護ネット20を形成する樹脂としては、例えばポリプロピレンが採用される。保護ネット20は、複数の線部23が網目状に交差して形成されている。複数の線部23が交差する交差点24は接着されている。交差点24は例えば熱接着(融着)されている。保護ネット20の網目25の形状は、例えばひし形である。初期状態の保護ネット20の網目25では、一方の対角線120が他方の対角線121よりも長くなっている。本例では、線部23の太さは、網目25のひし形の各辺が弛みにくい太さなっている。網目25の形状はひし形以外であって良い。以後、対角線120の延在方向に沿った方向を第1方向DR11と呼び、対角線121の延在方向に沿った方向を第2方向DR12と呼ぶ。
保護ネット20における第1方向DR11の両端部のそれぞれは、折り返されて接着されている。これにより、保護ネット20がほつれにくくなっている。保護ネット20における第1方向DR11の両端部のそれぞれは、折り返されて、当該保護ネット20の他の部分に対して、例えば熱接着(融着)されている。図2では、折り返される前の端部が二点鎖線で示されている。また図2では、接合されている部分26が他の部分よりも太い線で示されている。
図3は、保護ネット20における第2方向DR12の両端部のそれぞれが、第2方向DR12に沿って外側に向けて引っ張られた状態の保護ネット20を示す図である。初期状態の保護ネット20における第2方向DR12の両端部のそれぞれが、矢印200に示されるように、第2方向DR12に沿って外側に向けて引っ張られると、保護ネット20では、第2方向DR12の長さが大きくなり、第1方向DR11の長さが小さくなる。つまり、保護ネット20は、第2方向DR12に沿って伸びるとともに、第1方向DR11に沿って縮む。これにより、保護ネット20の網目25では、対角線120が短くなり、対角線121が長くなる。
初期状態の保護ネット20に関して、例えば、保護ネット20の第1方向DR11の長さが70mm、網目25の対角線120の長さ7mm、端部の折り返し幅が7mmであるとする。この場合、保護ネット20における第2方向DR12の両端部のそれぞれが第2方向DR12に沿って外側に向けて引っ張られると、例えば、保護ネット20の第2方向DR12の長さは最大で元の200%伸び、保護ネット20の第1方向DR11の長さは最大で元の30%縮む。
なお、保護ネット20は、図3に示される状態から、引っ張られなくなった状態に変化した場合には、図2に示される初期状態に戻ろうとして、第2方向DR12に沿って縮むとともに第1方向DR11に沿って伸びるものの、初期状態まで完全に戻るとは限られない。
<ワイヤーハーネスに対する保護ネットの取付方法>
図4〜7は、ワイヤーハーネス10に対する保護ネット20の取付方法を示す図である。まず図4に示されるように、ワイヤーハーネス10における、保護ネット20の取付範囲100に対して、初期状態の保護ネット20が巻き付けられる。これにより、ワイヤーハーネス10の一部が、周方向DR1において、保護ネット20で取り囲まれる。保護ネット20は、例えば、取付範囲100に対して1周以上巻き付けられる。
図4〜7は、ワイヤーハーネス10に対する保護ネット20の取付方法を示す図である。まず図4に示されるように、ワイヤーハーネス10における、保護ネット20の取付範囲100に対して、初期状態の保護ネット20が巻き付けられる。これにより、ワイヤーハーネス10の一部が、周方向DR1において、保護ネット20で取り囲まれる。保護ネット20は、例えば、取付範囲100に対して1周以上巻き付けられる。
保護ネット20は、網目25の対角線121が延在方向DR2に沿うように、取付範囲100に対して巻き付けられる。言い換えれば、保護ネット20は、網目25の対角線120が周方向DR1に沿うように、取付範囲100に対して巻き付けられる。ワイヤーハーネス10に巻き付けられた保護ネット20では、その巻回方向の両端部のそれぞれが、折り返されて接着されている。
さらに、保護ネット20は、当該保護ネット20における第2方向DR12の一方の端部21が、取付範囲100における延在方向DR2の一方の端部に位置するように、取付範囲100に対して巻き付けられる。
次に図5に示されるように、取付範囲100に巻き付けられた保護ネット20の端部21を、ワイヤーハーネス10に対して、例えばテープ巻きで固定する。この端部21は、取付範囲100に巻き付けられた保護ネット20における延在方向DR2の一方の端部と言える。保護ネット20の端部21及びワイヤーハーネス10に対してテープ30が巻かれることによって、端部21がワイヤーハーネス10に固定される。
次に図6に示されるように、保護ネット20における延在方向DR2の他方の端部22が、取付範囲100における延在方向DR2の他方の端部に位置するまで、保護ネット20を延在方向DR2に沿って伸ばす。
次に図7に示されるように、保護ネット20が伸ばされた状態で、保護ネット20の他方の端部22を、ワイヤーハーネス10に対して、例えばテープ巻きで固定する。保護ネット20の端部22及びワイヤーハーネス10に対してテープ40が巻かれることによって、端部22がワイヤーハーネス10に固定される。これにより、ワイヤーハーネス10に対する保護ネット20の取り付けが完了し、上述の図1に示される保護ネット付きワイヤーハーネス10が得られる。
なお上記の例では、ワイヤーハーネス10の一部を周方向DR1に保護ネット20で取り囲む際には、ワイヤーハーネス10の一部に保護ネット20を巻き付けているが、予め筒状に形成された保護ネット20に対してワイヤーハーネス10を通しても良い。長いワイヤーハーネス10に保護ネット20を巻き付ける方が、予め筒状に形成された保護ネット20に対して長いワイヤーハーネス10を通すよりも、作業が容易となり、ワイヤーハーネス10を保護ネット20で容易に取り囲むことができる。
また、ワイヤーハーネス10の複数の電線11に対してテープを荒巻等で巻いた後に、上記のようにして保護ネット20をワイヤーハーネス10に取り付けても良い。
以上のように、保護ネット20をワイヤーハーネス10に取り付ける際には、ワイヤーハーネス10に対して一方の端部21が固定された伸縮性を有する保護ネット20が延在方向DR2に伸ばされた後、保護ネット20の他方の端部22がワイヤーハーネス10に固定される。これにより、伸縮性の無い長い保護ネットをワイヤーハーネス10に取り付ける場合と比較して、ワイヤーハーネス10の広い範囲に対して保護ネット20を容易に取り付けることができる。
また、図1に示される保護ネット付きワイヤーハーネス1について言えば、上記の図4〜7に示される保護ネット20の取付方法を使用して、保護ネット付きワイヤーハーネス1を得ることができる。したがって、保護ネット付きワイヤーハーネス1を得る際に、ワイヤーハーネス10の広い範囲に対して保護ネット20を容易に取り付けることができる。
また、保護ネット20を伸ばす量を調整することによって、ワイヤーハーネス10の取付範囲100を容易に調整することができる。
また、上記の図3に示されるように、保護ネット20が第2方向DR12に沿って伸びる場合には、保護ネット20は第1方向DR11に沿って縮む。そのため、ワイヤーハーネス10を取り囲む保護ネット20が、延在方向DR2に沿って伸ばされる場合には、ワイヤーハーネス10を取り囲む保護ネット20の内径が小さくなろうとする。したがって、本例のように、保護ネット20が、延在方向DR2に沿って伸ばされた状態でワイヤーハーネス10に固定されることによって、保護ネット20が、ワイヤーハーネス10の複数の電線11を束ねる力が大きくなる。その結果、複数の電線11がばらけることを抑制することができる。
また上記の例では、図5に示される保護ネット20の網目25においては、周方向DR1の長さが、延在方向DR2の長さよりも大きくなっている。つまり、一方の端部21がワイヤーハーネス10に固定された、伸ばされる前の保護ネット20の網目25においては、周方向DR1の長さが、延在方向DR2の長さよりも大きくなっている。これにより、保護ネット20を延在方向DR2に伸ばしやすくなる。よって、ワイヤーハーネス10に対して保護ネット20がさらに取り付けやすくなる。
なお、図6に示されるように、保護ネット20の端部21がワイヤーハーネス10にテープ巻きで固定される場合には、端部21に対してテープ30が巻かれている最中に端部21に弛みが発生しないように、端部21に対してテープ30が巻かれても良い。図8はこの様子を示す図である。図8には、延在方向DR2から見た場合における、端部21にテープ30が巻かれる様子が示されている。図8では、ワイヤーハーネス10が簡略的に円で示されており、保護ネット20には斜線が示されている。
これに対して、端部21に対してテープ30が巻かれている最中に端部21に弛みが発生すると、図9に示されるように、弛んだ部分250が折れ曲がって他の部分と重なるように端部21がワイヤーハーネス10に固定される可能性がある。保護ネット20において、弛んだ部分250が折れ曲がって他の部分と重なっている箇所は、延在方向DR2に沿って伸びにくくなる。そのため、図9のように端部21がワイヤーハーネス10に固定されると、保護ネット20が延在方向DR2に沿って均等に伸びにくくなる。
これに対して、図8のように、端部21に対してテープ30が巻かれている最中に端部21に弛みが発生しないように、端部21に対してテープ30が巻かれる場合には、端部21がワイヤーハーネス10に固定された後、保護ネット20を延在方向DR2に沿って均等に伸ばしやすくなる。よって、ワイヤーハーネス10の保護すべき部分において、保護ネット20によって保護されない箇所が生じることを抑制できる。その結果、ワイヤーハーネス10を適切に保護することができる。
また、端部21に対してテープ30が巻かれている最中に端部21に弛みが発生する場合であっても、端部21に対してはテープ30が巻かれることから、端部21をワイヤーハーネス10に対してしっかりと巻き付けることができる。
一方で、保護ネット20における、テープ30,40が巻かれない部分では、図9のように端部21がワイヤーハーネス10に固定された場合、弛みが発生して、当該部分がワイヤーハーネス10にしっかりと巻き付けらない可能性がある。その結果、保護ネット20がワイヤーハーネス10の複数の電線11を束ねる力が小さくなる可能性がある。
図8に示されるように、端部21に対してテープ30が巻かれている最中に端部21に弛みが発生しないように、端部21に対してテープ30が巻かれる場合には、保護ネット20における、テープ30,40が巻かれない部分に、弛みが発生することを抑制することができることから、当該部分をワイヤーハーネス10に対してしっかりと巻き付けることができる。よって、保護ネット20がワイヤーハーネス10の複数の電線11を束ねる力が大きくなる。その結果、複数の電線11がばらけることを抑制することができる。
なお、図7に示されるように、端部22に対してテープ40が巻かれる場合には、端部22に対してテープ40が巻かれている最中に端部22に弛みが発生しないように、端部22に対してはテープ40が巻かれても良い。この場合には、保護ネット20における、テープ30,40が巻かれない部分に弛みが発生することをさらに抑制することができることから、当該部分をワイヤーハーネス10に対してさらにしっかりと巻き付けることができる。よって、複数の電線11がばらけることをさらに抑制することができる。
以上のように、保護ネット付きワイヤーハーネス1、ワイヤーハーネス10及び保護ネット20は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 保護ネット付きワイヤーハーネス
10 ワイヤーハーネス
20 保護ネット
21,22 端部
25 網目
30,40 テープ
10 ワイヤーハーネス
20 保護ネット
21,22 端部
25 網目
30,40 テープ
Claims (7)
- ワイヤーハーネスに対する、伸縮性を有する保護ネットの取付方法であって、
(a)前記ワイヤーハーネスの周方向において、前記ワイヤーハーネスの一部を、前記保護ネットで取り囲む工程と、
(b)前記工程(a)の後に、前記保護ネットにおける、前記ワイヤーハーネスの延在方向の一方の端部を、前記ワイヤーハーネスに固定する工程と、
(c)前記工程(b)の後に、前記保護ネットを前記延在方向に沿って伸ばす工程と、
(d)前記工程(c)の後に、前記保護ネットが伸ばされた状態で、前記保護ネットにおける、前記延在方向の他方の端部を、前記ワイヤーハーネスに固定する工程と
を備える、保護ネットの取付方法。 - 請求項1に記載の保護ネットの取付方法であって、
前記一方の端部が前記ワイヤーハーネスに固定された、前記工程(c)で伸ばされる前の前記保護ネットの網目においては、前記周方向の長さが前記延在方向の長さよりも大きい、保護ネットの取付方法。 - 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の保護ネットの取付方法であって、
前記工程(a)では、前記ワイヤーハーネスの前記一部に対して前記保護ネットが巻き付けられることによって、前記保護ネットが前記一部を前記周方向に取り囲む、保護ネットの取付方法。 - 請求項3に記載の保護ネットの取付方法であって、
前記ワイヤーハーネスに巻き付けられた前記保護ネットの巻回方向での前記保護ネットの端部は、折り返されて接着されている、保護ネットの取付方法。 - 請求項3及び請求項4のいずれか一つに記載の保護ネットの取付方法であって、
前記工程(c)では、前記一方の端部が前記ワイヤーハーネスにテープ巻きで固定され、
前記工程(c)では、前記一方の端部に対してテープが巻かれている最中に前記一方の端部に弛みが発生しないように、前記一方の端部に対してテープが巻かれる、保護ネットの取付方法。 - 請求項5に記載の保護ネットの取付方法であって、
前記工程(d)では、前記他方の端部が前記ワイヤーハーネスにテープ巻きで固定され、
前記工程(d)では、前記他方の端部に対してテープが巻かれている最中に前記他方の端部に弛みが発生しないように、前記他方の端部に対してテープが巻かれる、保護ネットの取付方法。 - 伸縮性を有する保護ネットと、
前記保護ネットが取り付けられたワイヤーハーネスと
を備え、
前記保護ネットは、前記ワイヤーハーネスの周方向において前記ワイヤーハーネスを取り囲むように、前記ワイヤーハーネスに取り付けられ、
前記保護ネットが前記延在方向に沿って伸ばされた状態で、前記保護ネットにおける、前記ワイヤーハーネスの延在方向の両端部が、前記ワイヤーハーネスに固定されている、保護ネット付きワイヤーハーネス。
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---|---|---|---|---|
CN111489855A (zh) * | 2020-04-26 | 2020-08-04 | 淮南文峰航天电缆有限公司 | 一种耐海洋环境的高强度铠装电缆 |
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2016
- 2016-04-12 JP JP2016079273A patent/JP2017192182A/ja active Pending
Cited By (1)
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